JP2002371429A - 加熱ローラー装置 - Google Patents

加熱ローラー装置

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    • D02J13/00Heating or cooling the yarn, thread, cord, rope, or the like, not specific to any one of the processes provided for in this subclass
    • D02J13/005Heating or cooling the yarn, thread, cord, rope, or the like, not specific to any one of the processes provided for in this subclass by contact with at least one rotating roll
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    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01DMECHANICAL METHODS OR APPARATUS IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS
    • D01D5/00Formation of filaments, threads, or the like
    • D01D5/12Stretch-spinning methods
    • D01D5/16Stretch-spinning methods using rollers, or like mechanical devices, e.g. snubbing pins

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボックスで囲われた加熱ローラー上を走行す
る糸条の糸揺れを抑制し、これによって熱処理斑の無い
品位のよい合成繊維を効率よく生産する装置を提供す
る。 【解決手段】 糸条(Y)を巻回して接触加熱するための
加熱ローラー(3a)及び(3b)を囲うボックス(1a)を設ける
と共に、該ボックス(1a)内には、回転するローラー(3a)
及び(3b)及び走行する糸条(Y)によって惹起される随伴
気流を分離するための気流分離手段(2a)及び(2b)を走行
する糸条(Y)に近接して設けるとともに、該気流分離手
段(2a)及び(2b)によって分離された随伴気流を前記ボッ
クス(1a)外へ排出する開口部(4a)及び(4b)とを設けたこ
とを特徴とする加熱ローラー装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成繊維の加熱ロ
ーラー装置に関するものであり、更に詳しくは加熱ロー
ラーの回転に伴って誘起される随伴気流による糸揺れを
抑制することで、品位の良好な熱可塑性合成繊維を得る
ための加熱ローラー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、走行中の熱可塑性合成樹脂からな
る糸条を加熱ローラーと接触させて加熱するための加熱
ローラー装置としては、加熱ローラーと該加熱ローラー
に並設されたセパレートローラーとを一対としてこれら
ローラーに糸条を複数回巻回させて熱処理を行うタイプ
が用いられている。また、ネルソンローラーと呼ばれる
一対の加熱ローラーに糸条を複数回巻回させるタイプも
よく知られている。
【0003】以下、本発明において、“加熱ローラー装
置”とは、前記のようなセパレートローラータイプとネ
ルソンローラータイプの両方のタイプを指すものとす
る。
【0004】このような加熱ローラー装置においては、
加熱ローラーの回転速度が高速になると、加熱ローラー
の回転に伴って誘起される随伴気流の影響で糸揺れが生
じる事態が生じる。もし、このような事態が生じると、
加熱ローラーと糸条との接触が不安定になり、熱処理が
均一に行われないという問題が発生する。
【0005】また、加熱ローラーに多糸条を同時に巻回
させる場合には、狭い間隔で糸条を巻回することとな
り、隣接する糸条間ピッチが狭くなる。このため、糸揺
れが生じると、隣接する糸条同士が接触し、毛羽の発生
や、断糸をまねいたりするという問題を生じる。
【0006】例えば、ポリエステル、ポリアミドなどに
代表されるような熱可塑性合成樹脂からなる糸条を直接
紡糸延伸工程と呼ばれる工程において製造する場合に
は、このような問題が生じる。何故ならば、生産効率を
向上させるために、多錘(多数本)の糸条を複数の紡糸
口金パックから紡出し、使用する加熱ローラーに同時に
巻回し、延伸と熱処理とを同時に行うことが一般に行わ
れているからである。
【0007】一方、加熱ローラーから糸条への伝熱効率
保持の目的や加熱ローラーの保温、あるいは、糸条に付
与された油剤に起因する油煙の周囲への拡散防止といっ
た目的で加熱ローラーの周囲をボックスで覆うことが一
般的に行われている。
【0008】しかし、このように加熱ローラーの周囲を
ボックスで囲う場合には、高速回転するローラーや高速
走行する糸条によって誘起された随伴気流がこのボック
スの壁面と衝突して、乱流を引き起こす。このため、ボ
ックスを設けない場合と比較して、糸揺れの発生がより
激しくなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術の現状を背景になされたものである。すなわ
ち、その目的とする所は、加熱ローラーを囲うためのボ
ックスを設けた加熱ローラー装置において、加熱ローラ
ー上を走行する糸条の糸揺れを抑制し、これによって熱
処理斑の無い品位のよい合成繊維を効率よく生産する装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明の
「糸条を巻回して接触加熱するための加熱ローラーを囲
うボックスを設けると共に、該ボックス内には、回転す
るローラー及び走行する糸条によって惹起される随伴気
流を分離するための気流分離手段を設けるとともに、該
気流分離手段によって分離された随伴気流を前記ボック
ス外へ排出する開口部とを設けたことを特徴とする加熱
ローラー装置」の提供によって解決される。
【0011】その際、前記気流分離手段は、加熱ローラ
ーによって誘起される随伴気流を効果的に分離でき、糸
揺れを惹起するような乱流が発生しないような位置に走
行する糸条に近接して設ける。また、前記開口部は、分
離した随伴気流を前記バックス外へ効果的に排出するた
めに設けられている。
【0012】また、熱可塑性合成樹脂からなる複数の糸
条を溶融紡出し、該紡出された糸条を一旦ガラス転移温
度以下に冷却し、引き続いて、少なくとも1個及び/又
は少なくとも1対の加熱ローラーで引取り、一旦巻き取
る事無く、少なくとも1対の加熱ローラーで連続して加
熱延伸を行う直接紡糸延伸工程において、前記加熱ロー
ラーの中少なくともその一つに対して、前記気流分離手
段と前記開口部とを有する前記ボックスを設けること
が、本発明の装置の使用において極めて効果的であり好
ましい。
【0013】その際、本発明の加熱ローラー装置として
は、前記気流分離手段先端と該気流分離手段先端から走
行糸条に下ろした仮想垂線が該走行糸条と交差する点
(M)との間の最短距離をL1(cm)、前記交差点(M)
と直径D(cm)の加熱ローラーから糸条が離れる離点
(N)との間の距離をL2(cm)、加熱ローラーから離
れた糸条の走行方向と前記気流分離手段とがなす交差角
度θとしたとき、これらL1、L2、D、そして、θが
下式(1)〜(3)を同時に満足することが好ましい。 0<L1<3 …… (1) 0<L2<D/2 …… (2) 0<θ≦45° …… (3)
【0014】本発明の加熱ローラー装置がこのような条
件を満足すれば、前記気流分離手段と開口部とで随伴気
流を前記ボックスの外へ排出させることができ、糸条の
揺れを防止する上で好ましい。
【0015】また、長さW(cm)の加熱ローラーの回
転により誘起される随伴気流を排風するために設けた前
記開口部の縦横形状L3(cm)×L4(cm)に関し
ては、下式(4)及び(5)を同時に満足することが加熱ロ
ーラーによって誘起された気流を前記ボックスへ良好に
排出でき、糸揺れを防止する上から好ましい。 0<L3<5 …… (4) W<L4<1.5W …… (5)
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。ここで、図1は、本発明の
加熱ローラー装置を説明するための説明図であって、図
1(A)は模式側面図、図(B)は模式平面図をそれぞれ示
す。
【0017】先ず、この図1において、参照符号Yは走
行する糸条を示し、本例の場合は、図1(B)に破線で示
したように、4本の糸条Yが一対の加熱ローラー3aと
3bとに同時に4ターン巻回された状態にある。なお、
これらの糸条Yが巻回される加熱ローラー3a及び3b
の直径とその長さに関しては、それぞれD(cm)とW
(cm)とする。
【0018】なお、この図1において、参照符号1aは
ボックスであって、一対の加熱ローラー3a及び3bの
周囲を覆っている。また、参照符号2a及び2bは気流
分離手段であって、前記加熱ローラー3a及び3bによ
って誘起される随伴気流をそれぞれ分離する役割を果た
す。
【0019】更に、参照符号4a及び4bは開口部であ
って、前記加熱ローラー3a及び3bによって誘起され
た随伴気流を前記ボックス1aからそれぞれ排出するた
めに設けられている。
【0020】また、参照符号Mは、参照符号Eで表した
前記気流分離手段2aの先端と該先端Eから走行糸条Y
に下ろした仮想垂線が該走行糸条Yと交差する点を表し
ている。更に、参照符号Nは、加熱ローラー3aから糸
条Yが離れようとする点、すなわち、離点を表してい
る。
【0021】ここで、前記気流分離手段2a及び2b
は、図示されているように板状にすることが、装置構成
が単純となり、随伴気流の分離効果も十分得られ、製作
コストなどの点で好ましい、また、糸条Yに近接して設
けた気流分離手段2a及び2bの先端部は、気流を効率
よく分離できるような鋭角な前縁形状を呈していること
が好ましい。
【0022】なお、前記気流分離手段2a及び2bは、
ここで分離された気流が前記気流分離手段2a及び2b
の表面に沿って前記ボックス内の気流を乱すことなく円
滑に流れて、前記開放部4a及び4bから排出されるも
のであれば、特に板状としなくても良いことは言うまで
もない。要するに、効果的に随伴気流を分離でき、これ
らを円滑にボックス1a外へ誘導できるものであれば良
い。
【0023】更に、前記開口部4a及び4bは、分離排
出する随伴気流中に油剤成分などが含まれているような
場合には、ダクトを接続してこれら開口部4a及び4b
から排出される分離した気流が作業環境中へ拡散するこ
とがないようにすることもできる。その際、前記ダクト
には、分離した気流を吸引する吸引手段を補助的に設け
ることもできる。
【0024】また、L1(cm)は、前記気流分離手段
2aの先端Eと点Mとの間の最短距離、L2(cm)
は、前記交差点Mと離点Nとの間の距離をそれぞれ表
す。更に、θは、図(A)に示したように、加熱ローラー
3aから離れる糸条Yの走行方向に対して前記気流分離
手段が交差する交差角度である。
【0025】この時、設置する前記気流分離手段2aは
糸条Yに近接して設けられるが、その際、下式(1)〜
(3)を同時に満足するように設けることが加熱ローラ
ー3aによって誘起される随伴気流を効率よく分離する
上で好ましい。 0<L1<3 …… (1) 0<L2<D/2 …… (2) 0<θ≦45° …… (3)
【0026】ここで、L1が3cmより、大きい場合、
もしくはL2がD/2より大きい場合は、加熱ローラー
3aによって誘起された随伴気流を走行糸条&Yから十
分に分離することができず、糸揺れ抑制効果も十分に発
現しない。また、θが45°より大きくなると、気流分
離手段2aに跳ね返される随伴気流の寄与が大きくな
り、糸揺れ抑制効果が十分に発現しないだけで無く、か
えって糸揺れを大きくする場合がある。
【0027】一方、開口部4aについては下式(4)〜
(5)を満足する範囲に設けることが、重要である。 0<L3<5 …… (4) W<L4<1.5W …… (5)
【0028】なお、L3(cm)とL4(cm)とは開
口部の縦横形状である。つまり、加熱ローラー3a及び
3bを囲うボックス1aの前記気流分離手段2a及び/
又は2bの気流排出口として設けられた矩形の開口であ
り、図1(B)に示される寸法である。
【0029】ここで、(4)式において、L3>5cmよ
り長いと加熱ローラー3aの糸条Yへの伝熱効率が落ち
るだけで無く、熱セットが不均一になり、染斑等の品質
悪化をまねく危険性があるので開口部4aの大きさは5
cmより短くしなければならない。
【0030】また、(5)式において、L4が加熱ローラ
ー3aの長さWより短い場合は十分な排風効果が得られ
ず、1.5Wより長い場合は、加熱ローラー3aの糸条
Yへの伝熱効率が落ちるだけで無く、染斑等の問題が生
じ、得られる糸条Yの品質が悪くなる。
【0031】以上に述べた加熱ローラー装置において、
気流分離手段と開口部とは、図1に例示したように上下
にそれぞれ設けることがより随伴気流を効率よく分離で
きることができ好ましい。つまり、本例においては、2
枚の気流分離手段2aと2bとが糸条Yに近接して設け
られ、これら気流分離手段2a及び2bにそれぞれ対応
して開口部4a及び4bがそれぞれ設けることが好まし
い。
【0032】次に、直接紡糸延伸装置の予熱引取りロー
ラー及び熱延伸ローラーとして適用した場合に、均質な
熱処理ができ品質に優れた糸条が得られた本発明の加熱
ローラ装置の実施例について説明する。図2は、本発明
の加熱ローラー装置を適用した直接紡糸延伸装置を模式
的に例示した全体装置構成図である。
【0033】この図2において、36ホールの溶融紡糸
口金6より45g/minの吐出量で紡出されたポリエ
ステルマルチフィラメントからなる糸条Yは、該溶融紡
糸口金6の下流で糸条冷却装置7から吹き出された冷却
風によりガラス転移温度以下に冷却される。
【0034】ここで、本発明の実施例のポリエステルと
は、ポリエチレンテレフタレートを主とするポリエステ
ルであり、本発明の目的を妨げない範囲で、第3成分と
して、例えば、イソフタル酸、5−ナトリウムスルホイ
ソフタル酸などのジカルボン酸、プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、
ポリエチレングリコールなどのジオール類を共重合した
ものであってもよい。また、ポリエステルに艶消剤、安
定剤、着色剤、難燃剤、表面改質剤などを添加したもの
でもよい。ついで、冷却された糸条Yには、油剤付与装
置8によって油剤が付与される。
【0035】そして、該油剤付与装置8の下流に、設け
られた本発明の加熱ローラー装置によって4000m/
minの速度で80℃の予熱処理設置された後、130
℃、1.4倍の加熱延伸処理とがされる。すなわち、こ
のような処理をするために、加熱ローラーとセパレート
ローラー5とからなる予熱引取りローラー対3c及び5
が設けられ、これらローラーに続いて、糸条Yを加熱延
伸する加熱ローラー対3a及び3c(ネルソンローラ
ー)が設けられている。
【0036】なお、予熱引取りローラー対3c及び5と
加熱ローラー対3a及び3cは、ボックス1aと1bと
によってその周囲が囲まれている。更に、該ボックス1
aと1bとに対応して、気流分離手段2a及び2bと気
流分離手段3cとがそれぞれ設けられている。
【0037】その際、予熱引取りローラー対3c及び5
に設けられたボックス1bには、気流分離手段3cだけ
しか設けられていないが、これは、セパレートローラー
5のローラー直径が小さいために、ボックス内の空気を
乱すことに関して比較的影響が少ないためである。した
がって、セパレートローラー5の回転に伴う空気の乱れ
によって、糸条Yの糸揺れが惹起されるような場合に
は、これを防止するための気流分離手段を設けること
は、当然のことである。
【0038】なお、糸条Yを加熱延伸する加熱ローラー
対3a及び3c(ネルソンローラー)の場合は、図1で
説明した場合と同様の装置構成である。したがって、こ
こでは、説明が重複するのを避けて、その詳細な説明を
省略する。
【0039】更に、直接紡糸延伸装置において、本発明
の加熱ローラー装置に要求されるL1、L2、L3、L
4、D、θ、そして、Wなどのパラメータは、ローラー
の回転速度、加熱ローラーの設定温度、処理する糸条の
繊度やフィラメント数、処理する糸条の本数、加熱ロー
ラーに巻回する糸条のターン数などによって変化するた
め、これらの条件に合わせて、既に述べた範囲内で適宜
最適な値に設定すればよいことは、言うまでも無い。
【0040】以上のようにして、延伸された糸条Yは、
交絡付与装置9によって、交絡が付与され、巻取機10
に巻き取られる。
【0041】
【発明の効果】本発明の加熱ローラー装置は前述のよう
な構成であって、ローラーの随伴気流による糸揺れを抑
制させることができるため、毛羽の発生や断糸を防ぐこ
とができるので生産性が向上する。また、糸揺れ抑制は
延伸点の安定化、熱処理の均一化につながるため、得ら
れる延伸糸の品位も向上する。特に、紡糸直接延伸装置
の予熱ローラーあるいは延伸熱処理ローラーへ本発明の
加熱ローラーを適用した場合にその奏する効果は大き
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加熱ローラー装置を説明するための説
明図である。なお、図(A)は模式正面図、図(B)は模式
平面図をそれぞれ示す。
【図2】本発明の加熱ローラー装置を適用した直接紡糸
延伸装置を模式的に例示した概略装置構成図である。
【符号の説明】
1a、1b ボックス 2a〜2c 気流分離手段 3a〜3c 加熱ローラ 4a〜4c 開口部 Y 走行糸条

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸条を巻回して接触加熱するための加熱
    ローラーを囲うボックスを設けると共に、該ボックス内
    には、回転するローラー及び走行する糸条によって惹起
    される随伴気流を分離するための気流分離手段を走行す
    る糸条に近接して設けるとともに、該気流分離手段によ
    って分離された随伴気流を前記ボックス外へ排出する開
    口部とを設けたことを特徴とする加熱ローラー装置。
  2. 【請求項2】 熱可塑性合成樹脂からなる複数の糸条を
    溶融紡出し、該紡出された糸条を一旦ガラス転移温度以
    下に冷却し、引き続いて、少なくとも1個及び/又は少
    なくとも1対の加熱ローラーで引取り、一旦巻き取る事
    無く、少なくとも1対の加熱ローラーで連続して加熱延
    伸を行う直接紡糸延伸工程において、前記加熱ローラー
    の中少なくともその一つに対して、前記気流分離手段と
    前記開口部とを有する前記ボックスを設けた請求項1記
    載の加熱ローラー装置。
  3. 【請求項3】 前記気流分離手段先端と該気流分離手段
    先端から走行糸条に下ろした仮想垂線が該走行糸条と交
    差する点(M)との間の最短距離をL1(cm)、前記交
    差点(M)と直径D(cm)の加熱ローラーから糸条が離
    れる離点(N)との間の距離をL2(cm)、加熱ローラ
    ーから離れた糸条の走行方向と前記気流分離手段とがな
    す交差角度θとしたとき、これらL1、L2、D、そし
    て、θが下式(1)〜(3)を同時に満足する請求項1又は
    請求項2記載の加熱ローラー装置。 0<L1<3 …… (1) 0<L2<D/2 …… (2) 0<θ≦45° …… (3)
  4. 【請求項4】 長さW(cm)の加熱ローラーの回転に
    より誘起される随伴気流を排風するために設けた前記開
    口部の縦横形状L3(cm)×L4(cm)が下式(4)
    及び(5)を同時に満足する請求項1〜3の何れか一項に
    記載の加熱ローラー装置。 0<L3<5 …… (4) W<L4<1.5W …… (5)
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