JP5661400B2 - 多島露出型複合繊維、該繊維から得られる繊維構造物、さらに該繊維構造物からなるワイピングテープ - Google Patents
多島露出型複合繊維、該繊維から得られる繊維構造物、さらに該繊維構造物からなるワイピングテープ Download PDFInfo
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Description
本発明の他の目的は、電子機器の製造工程など一定方向での拭取性が要求される用途での拭き残しのないワイピングテープを提供することにある。
ここで、R1/R2が1.2未満の場合、被処理面に対して繊維の接触面積が少ないため拭き取り性能が劣るという問題がある。一方、3.0より大きい場合、紡糸性や加工の均一性に問題がある。好ましくは1.5以上2.5以下である。
なお、ここでR1、R2は例えば走査型電顕写真で観察した、図1に示すような断面を、図2に示すような形状に模式化し、測定することにより得られる。
複合繊維を100kg紡糸し、紡糸時の断糸の有無を調べると共に得られた複合繊維における毛羽の発生の有無を目視により観察して、下記に示す評価基準にしたがって評価した。
複合繊維の紡糸性の評価基準:
○:紡糸時に断糸が何ら発生せず、紡糸性が良好である。
△:100kgを紡糸したときに、断糸が3回まで発生し、紡糸性が不良である。
×:100kgを紡糸したときに、断糸が3回よりも多く発生し、紡糸性が極めて不良である。
ガラス板の上に市販の墨汁で直径2cmの円を描いてよく乾かす。乾いた後に5×5cmの織物試料を置き、さらにその上に500gの荷重を置く。この荷重を載せた織物をガラスの上で、一定速度で一定方向に往復させて、ガラスの上に描いた墨汁の円が何往復で消えるかを調べた。
○:1往復で消えた場合
△:2〜3往復で消えた場合
×:3往復で消えない場合
一次平均粒子径0.5μmの酸化チタン0.5重量%含有する還元粘度0.85(オルソクロロフェノール中濃度1g/dl,30℃)のポリエチレンテレフタレート(以下、PETと略称する)と、還元粘度1.80(オルソクロロフェノール中濃度1g/dl,30℃)のナイロン6を用い、それぞれを個別に溶融押出し、その後それぞれのポリマー部を図1で示されるようなPETが島成分、ナイロン6が海成分となる多島露出型複合形状(PET/ナイロン6=1/1)を形成させる紡糸ヘッドへ供給し、ノズル孔出口が偏平状(径が0.15mm×0.45mm)の24ホールノズルから、紡糸温度285℃で溶融紡出した。
上記で50℃以下に冷却した複合繊維を、紡糸口金直下から1.6mの位置に設置した長さ1.0m、内径30mmのチューブヒーター(内壁温度180℃)に導入してチューブヒーター内で延伸した後、チューブヒーターから出てきた繊維にガイドオイリング方式で油剤を付与し、引き続いて1対(2個)の引き取りローラを介して4300m/分の引取速度で巻取り、延伸後、100dtex/24フィラメント複合繊維を製造した。
得られた織物の拭取り性能を調べたところ、表1に示すとおり、良好な拭取り性能を示した。
断面の偏平度(R1/R2)を変更すること以外は実施例1と同様に実施した。得られた繊維の形状、紡糸性および織物の拭き取り性能結果を表1に示す。
断面形成する部品を変更し凹部の個数を変更する以外は実施例1と同様に実施した。得られた繊維の形状、紡糸性および織物の拭き取り性能結果を表1に示す。
ポリエステル成分をIPA変性(イソフタル酸4モル%変性)にする以外は実施例1と同様に実施した。得られた繊維の形状、紡糸性および織物の拭き取り性能結果を表1に示す。
ポリアミド成分をナイロン66に変更する以外は実施例1と同様に実施した。得られた繊維の形状、紡糸性および織物の拭き取り性能結果を表1に示す。
断面形成する部品を変更し、断面を丸断面にし、さらに凹部の個数を変更する以外は実施例1と同様に実施した。得られた繊維の形状、紡糸性および織物の拭き取り性能結果を表2に示す。
断面の偏平度(R1/R2)を変更すること以外は実施例1と同様に実施した。得られた繊維の形状、紡糸性および織物の拭き取り性能結果を表2に示す。
また、比較例1、2の繊維は、本発明の断面形状の条件を満足しないために、紡糸性が不良であったり、拭き取り性能が不十分であった。
本発明のワイピングテープは、電子機器の製造工程など一定方向での拭取性が要求される用途に対して極めて有効に使用することができる。
R2 短径
a 凹部の高さ
b 凹部の幅
Claims (3)
- ポリアミド成分およびポリエステル成分からなり、繊維断面の長径(R1)と短径(R2)との比(R1/R2)が1.2以上3.0以下であり、かつ長径の中央部分を軸としたときに、上下対称に複数の凹凸形状を有し、該凹部において高さaと幅bの比が1〜5であることを特徴とする多島露出型複合繊維を用いて、ポリアミド成分および/またはポリエステル成分を化学的/物理的処理で分割することにより得られる繊維構造物において、該繊維構造物表面の複合繊維は極細化しているが、内側に存在する複合繊維は全く分割していないか、あるいは一部分割化しており、含まれる複合繊維の分割度が30%以上である繊維構造物、からなるワイピングテープ。
- 凹部が4個以上である請求項1に記載の複合繊維を少なくとも一部に用いて構成された繊維構造物からなるワイピングテープ。
- 分割度が30%以上50%以下である請求項1または2に記載の複合繊維を少なくとも一部に用いて構成された繊維構造物からなるワイピングテープ。
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