JPS6215321A - ポリエステル異断面混繊糸の製造方法 - Google Patents
ポリエステル異断面混繊糸の製造方法Info
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- JPS6215321A JPS6215321A JP15387985A JP15387985A JPS6215321A JP S6215321 A JPS6215321 A JP S6215321A JP 15387985 A JP15387985 A JP 15387985A JP 15387985 A JP15387985 A JP 15387985A JP S6215321 A JPS6215321 A JP S6215321A
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- Japan
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- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は異断面混繊糸の製造方法に関し、特に直接紡糸
延伸法によって糸斑が良好でループ等の欠点のない品位
に優れた衣料用に好適なポリエステル異断面混繊糸を製
造する方法に関する。
延伸法によって糸斑が良好でループ等の欠点のない品位
に優れた衣料用に好適なポリエステル異断面混繊糸を製
造する方法に関する。
ポリエステル布帛に柔らかさと、張りないし腰という一
見矛盾する風合を付与する手法として、断面形状を異に
する2種類のフィラメント群を混繊した所謂異断面混繊
糸が知られている。
見矛盾する風合を付与する手法として、断面形状を異に
する2種類のフィラメント群を混繊した所謂異断面混繊
糸が知られている。
断面の異型度を示する指標として下式で定義される断面
変形比が用いられており、 断面変形比の小さなフィラメント群が柔らかさにまた断
面変形比の大きなフィラメント群が張りないし腰に寄与
している。
変形比が用いられており、 断面変形比の小さなフィラメント群が柔らかさにまた断
面変形比の大きなフィラメント群が張りないし腰に寄与
している。
このポリエステル異断面混繊糸の製造方法として、従来
紡糸と延伸の工程を切り離した方法が採用されてきた。
紡糸と延伸の工程を切り離した方法が採用されてきた。
ところで近年生産性の向上を目的として紡糸工程と通伸
工程とを連続化した所謂直接紡糸延伸法が開発され工業
的に実用化され始めている。この直接紡糸延伸法は、紡
糸口金から溶融吐出し、冷却化した紡出糸条をガラス転
移点以上の温度に加熱した延伸ローラー(群)と結晶化
開始温度以上に加熱した引き取り熱セツトローラー(群
)に周回し、この延伸ローラー(群)と引き取り熱セツ
トローラー(群)の周速差で規定する倍率で延伸すると
ともに引き取り熱セツトローラー(群)によって熱処理
を施して熱的寸法安定性を付与する方法である。しかし
ながらこの方法はこれによって得られる繊維の物性は好
ましいものであるが、引き取り熱セツトローラー(群)
を4000〜6000ff!/分のような高速にした時
、糸条の揺れが大きく特にローラー(群)に4糸条以上
の多糸条を多数周回させた場合には糸条間で重なりが生
じ、糸切れとなったり、或いはそれを避けるために糸条
間隔を大きくとろうとするとローラー長が長くなり装置
的に高速回転が不可能になる等の問題点があった。
工程とを連続化した所謂直接紡糸延伸法が開発され工業
的に実用化され始めている。この直接紡糸延伸法は、紡
糸口金から溶融吐出し、冷却化した紡出糸条をガラス転
移点以上の温度に加熱した延伸ローラー(群)と結晶化
開始温度以上に加熱した引き取り熱セツトローラー(群
)に周回し、この延伸ローラー(群)と引き取り熱セツ
トローラー(群)の周速差で規定する倍率で延伸すると
ともに引き取り熱セツトローラー(群)によって熱処理
を施して熱的寸法安定性を付与する方法である。しかし
ながらこの方法はこれによって得られる繊維の物性は好
ましいものであるが、引き取り熱セツトローラー(群)
を4000〜6000ff!/分のような高速にした時
、糸条の揺れが大きく特にローラー(群)に4糸条以上
の多糸条を多数周回させた場合には糸条間で重なりが生
じ、糸切れとなったり、或いはそれを避けるために糸条
間隔を大きくとろうとするとローラー長が長くなり装置
的に高速回転が不可能になる等の問題点があった。
またこの方法は断面形状を異にする2種類のフィラメン
ト群を同一の延伸温度及び同一の延伸倍率で延伸するの
で、延伸温度及び延伸倍率を断面変形比の大きなフィラ
メント群に好ましい条件に設定すると他方のフィラメン
ト群に繊維長手方向に沿って太細な形成する延伸斑を生
じ、一方延伸温度及び延伸倍率を断面変形比の小さなフ
ィラメント群に好ましい条件に設定すると他方のフィラ
メント群に断面糸或いは単繊切れが生じて、結局両方の
フィラメント群を満足させる適性な条件がなく、これま
で第1図に示すような2種類のフィラメント群の断面形
状の組み合わせを採用することができなかった。
ト群を同一の延伸温度及び同一の延伸倍率で延伸するの
で、延伸温度及び延伸倍率を断面変形比の大きなフィラ
メント群に好ましい条件に設定すると他方のフィラメン
ト群に繊維長手方向に沿って太細な形成する延伸斑を生
じ、一方延伸温度及び延伸倍率を断面変形比の小さなフ
ィラメント群に好ましい条件に設定すると他方のフィラ
メント群に断面糸或いは単繊切れが生じて、結局両方の
フィラメント群を満足させる適性な条件がなく、これま
で第1図に示すような2種類のフィラメント群の断面形
状の組み合わせを採用することができなかった。
これは、断面変形比の大きなフィラメントは(at紡糸
ドラフト(口金吐出孔から溶融ポリエステルが吐出する
線速度に対する引き取り速度の比率、溶融状態に於ける
変形率の尺度)が大きい、(bl溶融吐出線の冷却速度
が速い為に断面変形比の小さなフィラメントに比較して
適正な延伸倍率が相対的に低くなることにより生ずる。
ドラフト(口金吐出孔から溶融ポリエステルが吐出する
線速度に対する引き取り速度の比率、溶融状態に於ける
変形率の尺度)が大きい、(bl溶融吐出線の冷却速度
が速い為に断面変形比の小さなフィラメントに比較して
適正な延伸倍率が相対的に低くなることにより生ずる。
ここで適正な延伸倍率は繊維長手方向に太細床がなく且
つ破断伸度が実用上好ましい30〜45%の範囲に入る
延伸倍率をいう。即ち第2図に示す如(2種類のフィラ
メント群の延伸ローラー(群)に導かれる直前の糸条の
応力−伸長、曲線が異なるために、例えば延伸倍率の適
正領域が断面変形比の大きなフィラメント群(曲線A)
ではX領域、断面変形比の小さなフィラメント群(曲線
B)ではX領域となって互いに重なり合わないからであ
る。更にこの方法では延伸後の熱処理を引き取り熱セツ
トローラー(群)に糸条を周回させて行うので引き取り
熱セツトローラー(群)と巻取り機との間で緩和が生じ
結果として弛緩熱処理が施されることになるが、断面変
形比の大きなフィラメント群と小さなフィラメント群で
は緩和の程度が断面変形比の大きなフィラメント群の方
が大きくなり、このため巻取ったパッケージに断面変形
比の小さなフィラメントから形成されるループが生じて
しまう。尚、引き取り熱セツトローラー(群)と巻取り
機との間の緩和は良好なパッケージを得るため巻取り張
力を調節するのに必要なものであり、ループを避けよう
として巻取り張力を高くするとパッケージが崩れてしま
う。
つ破断伸度が実用上好ましい30〜45%の範囲に入る
延伸倍率をいう。即ち第2図に示す如(2種類のフィラ
メント群の延伸ローラー(群)に導かれる直前の糸条の
応力−伸長、曲線が異なるために、例えば延伸倍率の適
正領域が断面変形比の大きなフィラメント群(曲線A)
ではX領域、断面変形比の小さなフィラメント群(曲線
B)ではX領域となって互いに重なり合わないからであ
る。更にこの方法では延伸後の熱処理を引き取り熱セツ
トローラー(群)に糸条を周回させて行うので引き取り
熱セツトローラー(群)と巻取り機との間で緩和が生じ
結果として弛緩熱処理が施されることになるが、断面変
形比の大きなフィラメント群と小さなフィラメント群で
は緩和の程度が断面変形比の大きなフィラメント群の方
が大きくなり、このため巻取ったパッケージに断面変形
比の小さなフィラメントから形成されるループが生じて
しまう。尚、引き取り熱セツトローラー(群)と巻取り
機との間の緩和は良好なパッケージを得るため巻取り張
力を調節するのに必要なものであり、ループを避けよう
として巻取り張力を高くするとパッケージが崩れてしま
う。
本発明は従来法の上記問題点を解決するものであり、同
一紡糸口金から同時に溶融紡糸した断面形状を異にする
2種類のフィラメント群を一旦80℃以下に冷却固化し
たあと、引き続いて加熱流体域に導入し、紡出糸条を取
り囲む流体との走行摩擦抵抗によって生じる糸引き力(
少なくとも必要な延伸張力に等しくなければならない)
の作用の下に80℃以上に再加熱し、熱並びに張力の影
響下に該紡出糸条を加熱延伸して結晶化及び配向を生ぜ
しめ、しかる後4000〜6000 m7分の高速で巻
取る方法であり、これによって糸斑が良好でループ等の
欠点のないポリエステル異断面混繊糸を安定に製造する
ことを目的とする。
一紡糸口金から同時に溶融紡糸した断面形状を異にする
2種類のフィラメント群を一旦80℃以下に冷却固化し
たあと、引き続いて加熱流体域に導入し、紡出糸条を取
り囲む流体との走行摩擦抵抗によって生じる糸引き力(
少なくとも必要な延伸張力に等しくなければならない)
の作用の下に80℃以上に再加熱し、熱並びに張力の影
響下に該紡出糸条を加熱延伸して結晶化及び配向を生ぜ
しめ、しかる後4000〜6000 m7分の高速で巻
取る方法であり、これによって糸斑が良好でループ等の
欠点のないポリエステル異断面混繊糸を安定に製造する
ことを目的とする。
本発明の要旨とするところは、互いに断面形状を異にす
る2種類のフィラメント群から構成される異断面混繊糸
を製造する方法に於いて、同−紡糸口金から溶融紡糸さ
れたのち冷却気流によって冷却された2つの未延伸繊維
フィラメント群を引き揃え、引き続いて加熱流体域に導
入し該加熱流体域から高速度で引き取ることにより、上
記未延伸繊維に熱延伸を施すことを特徴とするポリエス
テル異断面混繊糸の製造方法である。
る2種類のフィラメント群から構成される異断面混繊糸
を製造する方法に於いて、同−紡糸口金から溶融紡糸さ
れたのち冷却気流によって冷却された2つの未延伸繊維
フィラメント群を引き揃え、引き続いて加熱流体域に導
入し該加熱流体域から高速度で引き取ることにより、上
記未延伸繊維に熱延伸を施すことを特徴とするポリエス
テル異断面混繊糸の製造方法である。
以下本発明を更に詳しく説明する。
本発明で用いるポリエステルは、85モル%以上がエチ
レンテレフタレートから構成されるものであり、0〜1
5モル%の範囲でポリエチレンテレフタレート以外の共
重合エステル単位を含有しうる。ポリエチレンテレフタ
レート単位と共重合させうる他のエステル形成性成分の
代表例にはジエチレングリコール、テトラメチレンクリ
コール、ヘキサメチレンf IJ :I −/L/、ペ
ンタエリトリットなどのグリコール類、並びにヘキサヒ
ドロテレフタル酸、ジ安息香酸、アジピン酸、イソフタ
ル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、アゼライン
酸などのジカルボン酸がある。本発明で用いる溶融紡糸
可能なポリエステル重合体は固有粘度〔η〕が0.45
〜1.0の範囲のものが好ましい。
レンテレフタレートから構成されるものであり、0〜1
5モル%の範囲でポリエチレンテレフタレート以外の共
重合エステル単位を含有しうる。ポリエチレンテレフタ
レート単位と共重合させうる他のエステル形成性成分の
代表例にはジエチレングリコール、テトラメチレンクリ
コール、ヘキサメチレンf IJ :I −/L/、ペ
ンタエリトリットなどのグリコール類、並びにヘキサヒ
ドロテレフタル酸、ジ安息香酸、アジピン酸、イソフタ
ル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、アゼライン
酸などのジカルボン酸がある。本発明で用いる溶融紡糸
可能なポリエステル重合体は固有粘度〔η〕が0.45
〜1.0の範囲のものが好ましい。
またフィラメントとガイド等の摩擦抵抗を下げ走行張力
の変動を抑える目的で、ポリエステ □ル重合体に
酸化チタン、カオリン、カオリンを焼成して得る非品性
のメタカオリン等を単独もしくは組み合わせて0.1〜
5.0重量%の範囲で配合するのは本発明を何ら妨げる
ものでなく、高品質のポリエステル異断面混繊糸を安定
に製造するうえでむしろ好ましい。本発明で用いる直接
紡糸延伸装置の1例を第3図により説明する。第3図に
於いて、溶融紡糸口金(1)から溶融紡出された紡出糸
条(2)は、冷却気流(3)によって冷却後、集束ガイ
ド(41)を経て更に随伴気流分離装置(5)で紡出糸
条に随伴する空気流を分離し。
の変動を抑える目的で、ポリエステ □ル重合体に
酸化チタン、カオリン、カオリンを焼成して得る非品性
のメタカオリン等を単独もしくは組み合わせて0.1〜
5.0重量%の範囲で配合するのは本発明を何ら妨げる
ものでなく、高品質のポリエステル異断面混繊糸を安定
に製造するうえでむしろ好ましい。本発明で用いる直接
紡糸延伸装置の1例を第3図により説明する。第3図に
於いて、溶融紡糸口金(1)から溶融紡出された紡出糸
条(2)は、冷却気流(3)によって冷却後、集束ガイ
ド(41)を経て更に随伴気流分離装置(5)で紡出糸
条に随伴する空気流を分離し。
加熱流体域(6)へ導入され、ここで加熱蔦伸された後
、集束ガイド(4,)及び紡糸油剤付与装置(7)によ
り集束及び油剤処理を施され、引き取りロー 9− (
8)、 (9)を経たあとワインダーで巻取られパッケ
ージ(11)に成型される。引き取りローラー(81,
(9)の間にインターレース装置 (10)が配設され
糸条交絡が付与される。
、集束ガイド(4,)及び紡糸油剤付与装置(7)によ
り集束及び油剤処理を施され、引き取りロー 9− (
8)、 (9)を経たあとワインダーで巻取られパッケ
ージ(11)に成型される。引き取りローラー(81,
(9)の間にインターレース装置 (10)が配設され
糸条交絡が付与される。
本発明では、紡出直後の糸条は冷却風吹付は或いは空冷
のような通常の冷却装置により、前記ポリエステル1合
体の80℃以下の温度に一旦冷却される。この冷却を行
う前の紡出糸条にポリエステル重合体の融点以上の高温
加熱域を通すことは、繊維の太さ斑を生じるので好まし
くない。また紡出糸条を予め一旦80℃以下に冷却しな
い場合には、加熱流体域中に於ける熱延伸による配向が
不充分となり満足しうる糸質を得ることができない。
のような通常の冷却装置により、前記ポリエステル1合
体の80℃以下の温度に一旦冷却される。この冷却を行
う前の紡出糸条にポリエステル重合体の融点以上の高温
加熱域を通すことは、繊維の太さ斑を生じるので好まし
くない。また紡出糸条を予め一旦80℃以下に冷却しな
い場合には、加熱流体域中に於ける熱延伸による配向が
不充分となり満足しうる糸質を得ることができない。
80℃以下までの冷却は室温の純粋な空気を吹込むこと
により行うのが好ましいが、他の方法で行っ工もよい。
により行うのが好ましいが、他の方法で行っ工もよい。
空気の吹込みは横吹き方式、外側から中心部へ、もしく
は逆の中心部から外側へ空気を吹込む円周クエンチ方式
のいずれであってもよい。
は逆の中心部から外側へ空気を吹込む円周クエンチ方式
のいずれであってもよい。
本発明では次いで糸条な加熱流体域に導入するが、この
加熱流体域の入口の位置は糸条が80℃に達する位置よ
り下流であればよいが、走行糸条に沿って発生する随伴
気流の量を極力抑え、糸条に対する空気抵抗を下げる意
味で糸条の凝固点位置に近い方が好ましい。通常紡糸口
金から1〜3mの範囲にあれば充分である。
加熱流体域の入口の位置は糸条が80℃に達する位置よ
り下流であればよいが、走行糸条に沿って発生する随伴
気流の量を極力抑え、糸条に対する空気抵抗を下げる意
味で糸条の凝固点位置に近い方が好ましい。通常紡糸口
金から1〜3mの範囲にあれば充分である。
加熱流体域を形成する装置としては、糸条の非接触加熱
装置であればいかなるものでもよいが、なかでも円形断
面の加熱管が好ましい。この加熱管の内径は糸条が管に
接触せずに通過するのに充分な大きさが必要であり、1
糸条あたり5〜50mの内径を有することが好ましい。
装置であればいかなるものでもよいが、なかでも円形断
面の加熱管が好ましい。この加熱管の内径は糸条が管に
接触せずに通過するのに充分な大きさが必要であり、1
糸条あたり5〜50mの内径を有することが好ましい。
管の長さは糸条の通過時間が0.01〜0.03秒とな
る長さが必要であり50〜300α、好ましくは150
〜250αである。
る長さが必要であり50〜300α、好ましくは150
〜250αである。
本発明では加熱流体域の温度は極めて重要であり、加熱
された糸条の温度が80℃未満の場合には主として引き
取り速度によって定まる糸条張力下では延伸されず、得
られた糸は破断強度が低く、破断伸度の高い、しかも熱
収縮率の高い不満足な性能しか示さない。
された糸条の温度が80℃未満の場合には主として引き
取り速度によって定まる糸条張力下では延伸されず、得
られた糸は破断強度が低く、破断伸度の高い、しかも熱
収縮率の高い不満足な性能しか示さない。
本発明に於いては得られる糸条の性能からはこの加熱流
体域の出口の糸条の温度を120℃以上にするのが適当
である。一方あまり温度が高くなると糸条同志の融着な
どが発生するのでこの加熱温度には操作の面でおのずか
ら限界がある。特に加熱流体域に入る前の糸条の配向性
が低い場合糸切れ等が著しく、操業性が低下するため、
この点からも引き取りロー2−の速度の下限は制約され
、引き取り速度は4000 m79以上が必要となって
くる。
体域の出口の糸条の温度を120℃以上にするのが適当
である。一方あまり温度が高くなると糸条同志の融着な
どが発生するのでこの加熱温度には操作の面でおのずか
ら限界がある。特に加熱流体域に入る前の糸条の配向性
が低い場合糸切れ等が著しく、操業性が低下するため、
この点からも引き取りロー2−の速度の下限は制約され
、引き取り速度は4000 m79以上が必要となって
くる。
加熱流体としては好ましくは空気であるが窒素でもよい
。また管内の加熱流体は糸条による随伴気流及びそれに
伴う乱流以外は静止流体で良いが、加熱流体を糸条の上
流から、もしくは下流から積極的に導入すると更に好ま
しい。
。また管内の加熱流体は糸条による随伴気流及びそれに
伴う乱流以外は静止流体で良いが、加熱流体を糸条の上
流から、もしくは下流から積極的に導入すると更に好ま
しい。
また加熱流体域中に於いて、糸条は変形抵抗と加熱流体
との摩擦抵抗力とのバランスによって熱延伸を受けて配
向性並びに結晶化が増大するが、この加熱流体域の温度
勾配を正にすることは、糸条の変形速度を緩慢にし、糸
斑の少ない、均染性並びに強伸度物性に優れた繊維糸条
を得るのに極めて効果的であり好ましいことである。
との摩擦抵抗力とのバランスによって熱延伸を受けて配
向性並びに結晶化が増大するが、この加熱流体域の温度
勾配を正にすることは、糸条の変形速度を緩慢にし、糸
斑の少ない、均染性並びに強伸度物性に優れた繊維糸条
を得るのに極めて効果的であり好ましいことである。
糸条に同伴される空気による糸条の乱れ、加熱効率の低
下を防止するため、加熱流体域に導入する直前で糸条の
随伴流を分離するのが好ましい。
下を防止するため、加熱流体域に導入する直前で糸条の
随伴流を分離するのが好ましい。
随伴気流の分離装置は、糸条に随伴して走行する気流を
糸条から分離する機能を有するものであればいかなるも
のでもよいが、特に中央部に糸条走行用小孔を有し円錐
形のものが最もシンプルであり且つ目的に合致する。材
質は耐摩耗性の点でセラミックがよい。随伴気流分離装
置は加熱管の糸条入口側に設けられた中央部に糸条走行
用孔を穿った円盤状上蓋の孔を閉鎖するようにこの上蓋
上に装置される。糸条に随伴された気流はこの随伴流分
離装置によって糸条から分離されて加熱管の外側へと拡
散し、管内には殆ど入らない。従って管内の加熱流体は
随伴気流によって乱されることがなく管内は常に所定温
度に保持されるから糸条の均一な熱延伸が達成できる。
糸条から分離する機能を有するものであればいかなるも
のでもよいが、特に中央部に糸条走行用小孔を有し円錐
形のものが最もシンプルであり且つ目的に合致する。材
質は耐摩耗性の点でセラミックがよい。随伴気流分離装
置は加熱管の糸条入口側に設けられた中央部に糸条走行
用孔を穿った円盤状上蓋の孔を閉鎖するようにこの上蓋
上に装置される。糸条に随伴された気流はこの随伴流分
離装置によって糸条から分離されて加熱管の外側へと拡
散し、管内には殆ど入らない。従って管内の加熱流体は
随伴気流によって乱されることがなく管内は常に所定温
度に保持されるから糸条の均一な熱延伸が達成できる。
加熱流体を通過させた後ガイドで集束を与え給油装置で
給油を行い、その後4000〜6000m/分で回転す
る一個もしくは対になった引き取りローラー(群)で引
き取ってワインダーに巻き取る。
給油を行い、その後4000〜6000m/分で回転す
る一個もしくは対になった引き取りローラー(群)で引
き取ってワインダーに巻き取る。
給油する油剤としては濃度2〜15重量%のエマルジョ
ン型油剤、また鉱物油と界面活性剤との混合物を主体と
するストレート型油剤でもよい。給油装置は通常ガイド
が用いられるが、適当な装置を設けて糸条に随伴する気
流をカットできればキスロールでも差支えない。また給
油後にインターレース等の処理を行ってもよい。
ン型油剤、また鉱物油と界面活性剤との混合物を主体と
するストレート型油剤でもよい。給油装置は通常ガイド
が用いられるが、適当な装置を設けて糸条に随伴する気
流をカットできればキスロールでも差支えない。また給
油後にインターレース等の処理を行ってもよい。
この場合、対になった引き取りローラー(群)の中間に
インターレース装置を設ける方式が交絡の点から最も効
果的であるが、引き取りローラーの前もしくは後ろに適
当な張力調整ガイド等と組み合わせて設けることも勿論
可能である。
インターレース装置を設ける方式が交絡の点から最も効
果的であるが、引き取りローラーの前もしくは後ろに適
当な張力調整ガイド等と組み合わせて設けることも勿論
可能である。
糸条の単糸繊度は、小さいほど熱処理効果が大きいので
単糸デニールは6デニール以下トスるのが好ましい。
単糸デニールは6デニール以下トスるのが好ましい。
なお加熱流体域入口上流で給油することは油剤の蒸発潜
熱に加熱エネルギーが消費されるため好ましくない。
熱に加熱エネルギーが消費されるため好ましくない。
結晶部分の配向を充分に行い糸斑が少なくかつ熱安定性
、染色特性の優れた繊維を得るためには引取り速度は4
000 m7分以上が必要である。4000 m1分未
満では加熱流体域での熱延伸による変形度が大きく、単
繊維間で延伸斑が生じるため繊度斑、染色斑などの糸構
造斑が目立つという問題が生じる。一方、引取り速度が
6000 m7分を超えると紡糸糸切れが多く発生する
ようになり、また加熱流体域中での熱延伸の変形度が小
さく、力学特性向上が小さくなるので好ましくない。
、染色特性の優れた繊維を得るためには引取り速度は4
000 m7分以上が必要である。4000 m1分未
満では加熱流体域での熱延伸による変形度が大きく、単
繊維間で延伸斑が生じるため繊度斑、染色斑などの糸構
造斑が目立つという問題が生じる。一方、引取り速度が
6000 m7分を超えると紡糸糸切れが多く発生する
ようになり、また加熱流体域中での熱延伸の変形度が小
さく、力学特性向上が小さくなるので好ましくない。
本発明に於いて冷却気流温度を35℃以上に高くするこ
とは本発明を何ら妨げるものでな(糸斑の少ない糸条が
形成されるのでむしろ好ましい。ここで、糸斑が減少す
る理由であるが次のように考えられる。即ち紡出糸条の
細化挙動は冷却気流温度及び流速条件に依存するが、こ
のとき冷却気流温度が高くなると紡出糸条の冷却細化が
緩慢に進行し、その結果として繊維に均一な微細構造が
発現、形成されるのと同時に前記冷却細化変化速度が緩
慢であるため、糸条の振動の影響等の外部からの乱れを
受けにくなり糸斑の少ない糸条が形成される。
とは本発明を何ら妨げるものでな(糸斑の少ない糸条が
形成されるのでむしろ好ましい。ここで、糸斑が減少す
る理由であるが次のように考えられる。即ち紡出糸条の
細化挙動は冷却気流温度及び流速条件に依存するが、こ
のとき冷却気流温度が高くなると紡出糸条の冷却細化が
緩慢に進行し、その結果として繊維に均一な微細構造が
発現、形成されるのと同時に前記冷却細化変化速度が緩
慢であるため、糸条の振動の影響等の外部からの乱れを
受けにくなり糸斑の少ない糸条が形成される。
本発明では前述の加熱流体域を1個設ける方式の他、溶
融紡糸口金を通して溶融紡出され一旦80℃以下の温度
に冷却固化された紡出糸条な70〜100℃の加熱雰囲
気中に導入し、実質的に紡出糸条に伸長を与えることな
く予備加熱した後直ちに最低温度が50℃を下らず最高
温度が150℃以上である糸条走行方向に沿って昇温す
る正の温度勾配を付与した第2の加熱雰囲気中を通過さ
せて熱延伸し4000〜6000m/分の速度で引き取
る、加熱雰囲気を2段に設けた方式を採用してもよい。
融紡糸口金を通して溶融紡出され一旦80℃以下の温度
に冷却固化された紡出糸条な70〜100℃の加熱雰囲
気中に導入し、実質的に紡出糸条に伸長を与えることな
く予備加熱した後直ちに最低温度が50℃を下らず最高
温度が150℃以上である糸条走行方向に沿って昇温す
る正の温度勾配を付与した第2の加熱雰囲気中を通過さ
せて熱延伸し4000〜6000m/分の速度で引き取
る、加熱雰囲気を2段に設けた方式を採用してもよい。
かかる方法にて得られるポリエステル繊維は乾熱或いは
製水熱収縮率が低く熱安定性に優れる他、次に述べる特
徴を有する。即ち (1)通常の延伸方式に於いて、低倍率で延伸した場合
に観察される、ネッキングと称される未延伸部分を生じ
ることなく広範囲に延伸比を変化しうる。
製水熱収縮率が低く熱安定性に優れる他、次に述べる特
徴を有する。即ち (1)通常の延伸方式に於いて、低倍率で延伸した場合
に観察される、ネッキングと称される未延伸部分を生じ
ることなく広範囲に延伸比を変化しうる。
(2)染料吸着速度が高く濃染性に優れる。これは繊維
の平均配向が低いことにも由来するが、加熱流体域に於
ける糸条の細化変形に伴う繊維微細構造の結晶化及び配
向が単繊維表面の加熱流体と接触して摩擦抵抗による剪
断力を受は易い表層部で集中的に進行し、単線維内部で
は、低配向非晶部が比較的多く残っているという効果に
帰せられる。
の平均配向が低いことにも由来するが、加熱流体域に於
ける糸条の細化変形に伴う繊維微細構造の結晶化及び配
向が単繊維表面の加熱流体と接触して摩擦抵抗による剪
断力を受は易い表層部で集中的に進行し、単線維内部で
は、低配向非晶部が比較的多く残っているという効果に
帰せられる。
本発明では、断面形状を異にする2種類のフィラメント
群はそれぞれ加熱流体域の中で流体との走行摩擦抵抗力
と延伸に必要な張力がつりあった点で別異の延伸倍率で
加熱延伸されるので、従来法に見られたネッキングの発
生もしくは断糸、単繊維切れの発生が無い。特にネッキ
ングの発生の無いことは上記(1)の特徴が大きく寄与
している。
群はそれぞれ加熱流体域の中で流体との走行摩擦抵抗力
と延伸に必要な張力がつりあった点で別異の延伸倍率で
加熱延伸されるので、従来法に見られたネッキングの発
生もしくは断糸、単繊維切れの発生が無い。特にネッキ
ングの発生の無いことは上記(1)の特徴が大きく寄与
している。
更に本発明では、得られるポリエステル繊維の熱収縮率
が低いため従来法の如く加熱したローラーに周回させて
熱セットする必要がなく、従って従来法に見られたパッ
ケージ上でのループの発生を抑えることが可能である。
が低いため従来法の如く加熱したローラーに周回させて
熱セットする必要がなく、従って従来法に見られたパッ
ケージ上でのループの発生を抑えることが可能である。
本発明に於ける2種類のフィラメント群の断面変形比の
組み合わせの比率は1.5〜7の範囲が好ましい。1.
5未満では柔らかい風合と張りのある腰を兼備した独特
の風合が得られず、また7を超えると断面変形比の大き
いフィラメント群の影響が勝って粗硬な風合となって好
ましくない。またフィラメント数は特に制限されないが
断面変形比の小さなフィラメント群が24〜48本、断
面変形比の大きなフィラメント群が6〜18本のフィラ
メントから構成されることが風合的に優れるものを得る
ことができる。
組み合わせの比率は1.5〜7の範囲が好ましい。1.
5未満では柔らかい風合と張りのある腰を兼備した独特
の風合が得られず、また7を超えると断面変形比の大き
いフィラメント群の影響が勝って粗硬な風合となって好
ましくない。またフィラメント数は特に制限されないが
断面変形比の小さなフィラメント群が24〜48本、断
面変形比の大きなフィラメント群が6〜18本のフィラ
メントから構成されることが風合的に優れるものを得る
ことができる。
本発明では、断面形状を異にする2種類のフィラメント
群は第4図に例示する如く同一の紡糸口金から紡出する
のが好ましい。
群は第4図に例示する如く同一の紡糸口金から紡出する
のが好ましい。
また加熱延伸は、第5図に示すよ5に、2種類のフィラ
メント群を別異の加熱管に導いて加熱蔦伸後合糸して引
き取ってもよい。
メント群を別異の加熱管に導いて加熱蔦伸後合糸して引
き取ってもよい。
本発明に於いて同一紡糸口金から断面形状を異にする2
種類のフィラメント群の単繊維繊度をコントロールする
方法は別異のギヤポンプで溶融ポリマーを計量してもよ
いし、また紡糸口金の背後に孔径の大きさを適当な比率
に選んだ前板を設は毛管の圧損を利用してもよい。単繊
維の繊度は必ずしも同一である必要はなく、任意に選ん
でよい。
種類のフィラメント群の単繊維繊度をコントロールする
方法は別異のギヤポンプで溶融ポリマーを計量してもよ
いし、また紡糸口金の背後に孔径の大きさを適当な比率
に選んだ前板を設は毛管の圧損を利用してもよい。単繊
維の繊度は必ずしも同一である必要はなく、任意に選ん
でよい。
以下実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例
相対粘度(メタクレゾール、25℃)1.63のセミダ
ルのポリエチレンテレフタレートを第3図に示す装置を
用いて直接紡糸鳶伸した。紡糸口金は第6図に示す如き
十字形(15ホール)、O形(33ホール)孔形状の吐
出孔を有する紡糸口金を用い、吐出量40!/分で29
5℃で紡出した。紡出糸条の冷却は横吹型冷却装置を用
い、吹出しの上端位置が紡糸口金下1OcfILになる
ようにし、且つ25℃、65 RH%に調節した空気を
o、sm7秒の速度で1.5mの長さにわたって吹付は
紡出糸条の温度を80℃以下とした。加熱管は内径30
m、長さ1.5ffiのものを用い、加熱管上部に糸条
通路として径5fiの小孔を有するセラミック製の随伴
気流分離装置を配設し、加熱管外部からダウサム加熱に
より管内壁が180℃になるように加熱した。加熱管出
口に於ける走行糸条の温度は145℃であり、走行張力
は57Pで張力の変動は小さく安定していた。また加熱
管入口と出口に於ける糸条の太さの比から加熱流体域に
於ける加熱延伸は1.5〜1.9倍の範囲にあると推定
された。
ルのポリエチレンテレフタレートを第3図に示す装置を
用いて直接紡糸鳶伸した。紡糸口金は第6図に示す如き
十字形(15ホール)、O形(33ホール)孔形状の吐
出孔を有する紡糸口金を用い、吐出量40!/分で29
5℃で紡出した。紡出糸条の冷却は横吹型冷却装置を用
い、吹出しの上端位置が紡糸口金下1OcfILになる
ようにし、且つ25℃、65 RH%に調節した空気を
o、sm7秒の速度で1.5mの長さにわたって吹付は
紡出糸条の温度を80℃以下とした。加熱管は内径30
m、長さ1.5ffiのものを用い、加熱管上部に糸条
通路として径5fiの小孔を有するセラミック製の随伴
気流分離装置を配設し、加熱管外部からダウサム加熱に
より管内壁が180℃になるように加熱した。加熱管出
口に於ける走行糸条の温度は145℃であり、走行張力
は57Pで張力の変動は小さく安定していた。また加熱
管入口と出口に於ける糸条の太さの比から加熱流体域に
於ける加熱延伸は1.5〜1.9倍の範囲にあると推定
された。
紡糸油剤は給油ガイドを用い、加熱管から503下流の
位置で糸条に付与した。油剤はエマルジョン油剤で界面
活性剤成分を12重i%含み、25℃に於ける溶液粘度
が2,5cpsのものを用い、糸条に対し界面活性剤成
分が0.5重景%になるように計量した。引き取りロー
ラーは2個対になったものを用い、同速度は5000
m7分とした。引き取りローラーは表面がローラー軸方
向に鏡面部と梨地部が円周方向に交互に4回繰り返され
る、所謂ゼブラローラーを用い糸離れをよ(した。2個
の引き取りローラー間には糸条交絡装置を設置しエアー
圧5kg/cIrL!で25ケ/fnの交絡を与えた。
位置で糸条に付与した。油剤はエマルジョン油剤で界面
活性剤成分を12重i%含み、25℃に於ける溶液粘度
が2,5cpsのものを用い、糸条に対し界面活性剤成
分が0.5重景%になるように計量した。引き取りロー
ラーは2個対になったものを用い、同速度は5000
m7分とした。引き取りローラーは表面がローラー軸方
向に鏡面部と梨地部が円周方向に交互に4回繰り返され
る、所謂ゼブラローラーを用い糸離れをよ(した。2個
の引き取りローラー間には糸条交絡装置を設置しエアー
圧5kg/cIrL!で25ケ/fnの交絡を与えた。
ワイングーはバーマーク社製の巻取りを用い張力10J
’で巻取った。
’で巻取った。
このようにして得たポリエチレンテレフタレート繊維の
糸質を表に示す。得られたパッケージはループ、毛羽が
無く、第7図に例示した1000m/分での解舒モデル
テストで何ら問題は生じなかった。
糸質を表に示す。得られたパッケージはループ、毛羽が
無く、第7図に例示した1000m/分での解舒モデル
テストで何ら問題は生じなかった。
比較例
相対粘度(メタクレゾール、25℃)1.63のポリエ
チレンテレフタレートを第8図に示す装置を用いて直接
紡糸延伸した。紡糸口金は実施例と同じものを用い吐出
量401/分で295℃で紡出した。紡出糸条の冷却は
横吹型冷却装置を用い、吹出しの上端位置が紡糸口金下
10αになるようにし、且つ25℃、65 RH%に調
整した空気を0.5m/秒の速度で1.5mの長さにわ
たって吹付け、紡出糸条の温度を80℃以下とした。
チレンテレフタレートを第8図に示す装置を用いて直接
紡糸延伸した。紡糸口金は実施例と同じものを用い吐出
量401/分で295℃で紡出した。紡出糸条の冷却は
横吹型冷却装置を用い、吹出しの上端位置が紡糸口金下
10αになるようにし、且つ25℃、65 RH%に調
整した空気を0.5m/秒の速度で1.5mの長さにわ
たって吹付け、紡出糸条の温度を80℃以下とした。
次いでキスローラーで紡糸油剤な糸条に付与したあと連
続して80℃に加熱した、周速2000m/分で回転す
る延伸ローラーに5回巻付けたあと、150℃に加熱し
た周速5000ff!/分で回転する1対の引き取りロ
ーラーに10回巻付け、延伸ローラーと引き取りローラ
ーの間で2.5倍に延伸し、しかるのちバーマーク社製
のワイングーを用い張力101で4840 m1分で巻
取った。引き取りローラーとワイングーの間には糸条交
絡装置を設置し、エアー圧8 kli/art”で25
ケ/mの交絡を与えた。紡糸油剤はエマルジョン油剤で
界面活性剤成分を12重量%含み、25℃に於ける溶液
粘度が2.5cpaのものを用い、糸条に対し界面活性
剤成分が0.5重量%付着するようにキスローラーの回
転数を調節した。またキスローラー下の糸条集束ガイド
で走行糸条の張力を調整し、延伸ローラー上での糸条の
揺れを抑え、糸条と糸条が重ならないようにした。この
ようにして得たポリエチレンテレフタレート繊維の糸質
を表に示す。得られたパッケージには多数のループが認
められ、1000m/分の解舒モデルテストを行ったと
ころ、糸切れが多発した。
続して80℃に加熱した、周速2000m/分で回転す
る延伸ローラーに5回巻付けたあと、150℃に加熱し
た周速5000ff!/分で回転する1対の引き取りロ
ーラーに10回巻付け、延伸ローラーと引き取りローラ
ーの間で2.5倍に延伸し、しかるのちバーマーク社製
のワイングーを用い張力101で4840 m1分で巻
取った。引き取りローラーとワイングーの間には糸条交
絡装置を設置し、エアー圧8 kli/art”で25
ケ/mの交絡を与えた。紡糸油剤はエマルジョン油剤で
界面活性剤成分を12重量%含み、25℃に於ける溶液
粘度が2.5cpaのものを用い、糸条に対し界面活性
剤成分が0.5重量%付着するようにキスローラーの回
転数を調節した。またキスローラー下の糸条集束ガイド
で走行糸条の張力を調整し、延伸ローラー上での糸条の
揺れを抑え、糸条と糸条が重ならないようにした。この
ようにして得たポリエチレンテレフタレート繊維の糸質
を表に示す。得られたパッケージには多数のループが認
められ、1000m/分の解舒モデルテストを行ったと
ころ、糸切れが多発した。
表
〔発明の効果〕
以上の如く本発明によればループ、毛羽のない衣料用に
好適なポリエステル異断面混繊糸を極めて能率的に製造
することが可能である。
好適なポリエステル異断面混繊糸を極めて能率的に製造
することが可能である。
第1図(イ)〜明は異断面形状組み合わせの例の混繊糸
断面図、第2図は断面形状を異(する2種類のフィラメ
ント群(A:断面変形比の大きなフィラメント群、B:
断面変形比の小さなフィラメント群)の延伸前の応力伸
張曲線のモデル図、第3図は本発明で用いる1例の直接
紡糸延伸装置の概略図、第4図は本発明で用いる1例の
紡糸口金の斜視図、第5図は本発明で用いる他の例の直
接紡糸延伸装置の概略図、第6図は実施例で用いた紡糸
口金の孔形状の組み合わせを示す図、第7図は延伸線維
パッケージの解舒テスト装置の概要図、第8図は比較例
で用いた従来の直接紡糸延伸装置の概略図である。 1:紡糸口金 2:紡出糸条 2a:断面変形比小のフィラメント群 2b:断面変形比大のフィラメント群 3:冷却気流 4.41t4t:集束ガイド 5:随伴気流分離装置 6、6.、6. :加熱流体域(加熱管)7、7.、7
. :紡糸油剤付与装置 8.9:引き取りローラー 10:インターレース糸条交絡装置 11:パッケージ 12:引き取りローラー 13:給油装置(キスローラー) 14:集束ガイド 15:延伸ローラー 16:引き取りローラー (イ) (・口) (ハ)(二
ン (ホ) (へ)(ト)(千
)(1力 第 1 図 第 2 図 第3 回 第4図
断面図、第2図は断面形状を異(する2種類のフィラメ
ント群(A:断面変形比の大きなフィラメント群、B:
断面変形比の小さなフィラメント群)の延伸前の応力伸
張曲線のモデル図、第3図は本発明で用いる1例の直接
紡糸延伸装置の概略図、第4図は本発明で用いる1例の
紡糸口金の斜視図、第5図は本発明で用いる他の例の直
接紡糸延伸装置の概略図、第6図は実施例で用いた紡糸
口金の孔形状の組み合わせを示す図、第7図は延伸線維
パッケージの解舒テスト装置の概要図、第8図は比較例
で用いた従来の直接紡糸延伸装置の概略図である。 1:紡糸口金 2:紡出糸条 2a:断面変形比小のフィラメント群 2b:断面変形比大のフィラメント群 3:冷却気流 4.41t4t:集束ガイド 5:随伴気流分離装置 6、6.、6. :加熱流体域(加熱管)7、7.、7
. :紡糸油剤付与装置 8.9:引き取りローラー 10:インターレース糸条交絡装置 11:パッケージ 12:引き取りローラー 13:給油装置(キスローラー) 14:集束ガイド 15:延伸ローラー 16:引き取りローラー (イ) (・口) (ハ)(二
ン (ホ) (へ)(ト)(千
)(1力 第 1 図 第 2 図 第3 回 第4図
Claims (1)
- 互いに断面形状を異にする2種類のフィラメント群から
構成される異断面混繊糸を製造する方法に於いて、同一
紡糸口金から溶融紡糸されたのち冷却気流によって冷却
された2つの未延伸繊維フィラメント群を引き揃え、引
き続いて加熱流体域に導入し該加熱流体域から高速度で
引き取ることにより、上記未延伸繊維に熱延伸を施すこ
とを特徴とするポリエステル異断面混繊糸の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15387985A JPS6215321A (ja) | 1985-07-12 | 1985-07-12 | ポリエステル異断面混繊糸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15387985A JPS6215321A (ja) | 1985-07-12 | 1985-07-12 | ポリエステル異断面混繊糸の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6215321A true JPS6215321A (ja) | 1987-01-23 |
Family
ID=15572102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15387985A Pending JPS6215321A (ja) | 1985-07-12 | 1985-07-12 | ポリエステル異断面混繊糸の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6215321A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06240529A (ja) * | 1992-12-10 | 1994-08-30 | Basf Corp | 混紡カーペットヤーン |
CN106192032A (zh) * | 2015-04-30 | 2016-12-07 | 江苏振阳集团有限公司 | 一种仿蚕丝超细异形纤维的生产工艺 |
WO2017170546A1 (ja) * | 2016-03-30 | 2017-10-05 | 東レ株式会社 | 繊維材料及び浄化カラム |
JP2017186722A (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-12 | 東レ株式会社 | 繊維材料及び浄化カラム |
JP2017185221A (ja) * | 2016-03-30 | 2017-10-12 | 東レ株式会社 | 吸着カラム |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5545816A (en) * | 1978-09-20 | 1980-03-31 | Toyobo Co Ltd | Production of combined polyester filament yarn of different fineness |
JPS61194210A (ja) * | 1985-02-19 | 1986-08-28 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | ポリエステル異繊度混繊糸の製造方法 |
-
1985
- 1985-07-12 JP JP15387985A patent/JPS6215321A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5545816A (en) * | 1978-09-20 | 1980-03-31 | Toyobo Co Ltd | Production of combined polyester filament yarn of different fineness |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108883223A (zh) * | 2016-03-30 | 2018-11-23 | 东丽株式会社 | 纤维材料及纯化柱 |
RU2692888C1 (ru) * | 2016-03-30 | 2019-06-28 | Торэй Индастриз, Инк. | Волокнистый материал и колонка очистки |
JP2017186722A (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-12 | 東レ株式会社 | 繊維材料及び浄化カラム |
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