JP2002370557A - 4輪駆動システム - Google Patents
4輪駆動システムInfo
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Links
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Landscapes
- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
- Arrangement Of Transmissions (AREA)
- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 2輪駆動走行時に開放されるカップリングの
ドラグトルクを大幅に低減させながら、構成を簡単にす
る。 【解決手段】 エンジン1の駆動力を前輪側と後輪側に
伝達するトランスファ5と、2輪駆動時に切り離される
後輪31,33側の動力伝達系において、トランスファ
5からの駆動力を切断する2−4切替機構7と、湿式多
板クラッチを用いて構成され、後輪31,33の連れ廻
りを遮断するクラッチ機構71と、駆動力を減速してリ
ヤデフ25に伝達する終減速ギア組23を備え、クラッ
チ機構71を終減速ギア組23の後段に配置した。
ドラグトルクを大幅に低減させながら、構成を簡単にす
る。 【解決手段】 エンジン1の駆動力を前輪側と後輪側に
伝達するトランスファ5と、2輪駆動時に切り離される
後輪31,33側の動力伝達系において、トランスファ
5からの駆動力を切断する2−4切替機構7と、湿式多
板クラッチを用いて構成され、後輪31,33の連れ廻
りを遮断するクラッチ機構71と、駆動力を減速してリ
ヤデフ25に伝達する終減速ギア組23を備え、クラッ
チ機構71を終減速ギア組23の後段に配置した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、2輪駆動時に前
後輪の一方を切り離す4輪駆動システムに関する。
後輪の一方を切り離す4輪駆動システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の4輪駆動システムを示し
ている。
ている。
【0003】この4輪駆動システムは、エンジン50
1、トランスミッション503、トランスファ505、
トランスファ505の一部に構成された2−4切替機構
507、フロントデフ509(エンジンの駆動力を左右
の前輪に配分するデファレンシャル装置)、前車軸51
1,513、左右の前輪515,517、後輪側のプロ
ペラシャフト519、湿式の多板クラッチを用いて構成
されたカップリング521、終減速ギア組523、リヤ
デフ525(エンジンの駆動力を左右の後輪に配分する
デファレンシャル装置)、後車軸527,529、左右
の後輪531,533、左の後車軸527を分断して配
置された噛み合いクラッチ535(アクスル・ディスコ
ネクト)などから構成されている。
1、トランスミッション503、トランスファ505、
トランスファ505の一部に構成された2−4切替機構
507、フロントデフ509(エンジンの駆動力を左右
の前輪に配分するデファレンシャル装置)、前車軸51
1,513、左右の前輪515,517、後輪側のプロ
ペラシャフト519、湿式の多板クラッチを用いて構成
されたカップリング521、終減速ギア組523、リヤ
デフ525(エンジンの駆動力を左右の後輪に配分する
デファレンシャル装置)、後車軸527,529、左右
の後輪531,533、左の後車軸527を分断して配
置された噛み合いクラッチ535(アクスル・ディスコ
ネクト)などから構成されている。
【0004】2−4切替機構507と噛み合いクラッチ
535は、2輪駆動状態から4輪駆動状態に切り換える
とき同時に連結され、また、4輪駆動状態から2輪駆動
状態に切り換えるとき同時に連結が解除される。
535は、2輪駆動状態から4輪駆動状態に切り換える
とき同時に連結され、また、4輪駆動状態から2輪駆動
状態に切り換えるとき同時に連結が解除される。
【0005】また、カップリング521は図外のコント
ローラによって、4輪駆動状態では断続制御され、2輪
駆動状態では連結が解除される。
ローラによって、4輪駆動状態では断続制御され、2輪
駆動状態では連結が解除される。
【0006】エンジン501の駆動力は、トランスミッ
ション503の出力ギア537からリングギア539を
介してフロントデフ509のデフケース541に伝達さ
れ、フロントデフ509から前車軸511,513を介
して左右の前輪515,517に配分される。
ション503の出力ギア537からリングギア539を
介してフロントデフ509のデフケース541に伝達さ
れ、フロントデフ509から前車軸511,513を介
して左右の前輪515,517に配分される。
【0007】2−4切替機構507と噛み合いクラッチ
535がそれぞれ連結されると、エンジン501の駆動
力は、デフケース541とトランスファ505(2−4
切替機構507)とプロペラシャフト519とカップリ
ング521を介して終減速ギア組523に伝達され、終
減速ギア組523で減速された後、リヤデフ525から
後車軸527と噛み合いクラッチ535を介して左の後
輪531に伝達されると共に、後車軸529を介して右
の後輪533に伝達され、車両は4輪駆動状態になる。
このときカップリング521は図外のコントローラによ
って断続制御され前輪515,517側と後輪531,
533側への駆動力を制御している。
535がそれぞれ連結されると、エンジン501の駆動
力は、デフケース541とトランスファ505(2−4
切替機構507)とプロペラシャフト519とカップリ
ング521を介して終減速ギア組523に伝達され、終
減速ギア組523で減速された後、リヤデフ525から
後車軸527と噛み合いクラッチ535を介して左の後
輪531に伝達されると共に、後車軸529を介して右
の後輪533に伝達され、車両は4輪駆動状態になる。
このときカップリング521は図外のコントローラによ
って断続制御され前輪515,517側と後輪531,
533側への駆動力を制御している。
【0008】また、2−4切替機構507とカップリン
グ521と噛み合いクラッチ535の連結がそれぞれ解
除されると、上記のような後輪側動力伝達系が切り離さ
れて車両は前輪駆動の2輪駆動状態になる。
グ521と噛み合いクラッチ535の連結がそれぞれ解
除されると、上記のような後輪側動力伝達系が切り離さ
れて車両は前輪駆動の2輪駆動状態になる。
【0009】このとき、2−4切替機構507の連結を
解除したことによって、カップリング521の入力側部
材(クラッチ板)までの動力伝達系(特に、質量の大き
いプロペラシャフト519)の回転が停止する。
解除したことによって、カップリング521の入力側部
材(クラッチ板)までの動力伝達系(特に、質量の大き
いプロペラシャフト519)の回転が停止する。
【0010】また、噛み合いクラッチ535の連結を解
除したことによって走行に伴う左後輪531の回転(連
れ廻り回転)がリヤデフ525から遮断されると共に、
右後輪533の連れ廻り回転がリヤデフ525の差動回
転によって吸収され、リヤデフ525のデフケース54
3の回転が停止するから、デフケース543と終減速ギ
ア組523とカップリング521の出力側部材(クラッ
チ板)の回転が停止する。
除したことによって走行に伴う左後輪531の回転(連
れ廻り回転)がリヤデフ525から遮断されると共に、
右後輪533の連れ廻り回転がリヤデフ525の差動回
転によって吸収され、リヤデフ525のデフケース54
3の回転が停止するから、デフケース543と終減速ギ
ア組523とカップリング521の出力側部材(クラッ
チ板)の回転が停止する。
【0011】このように後輪側動力伝達系の回転を停止
させると、後輪側動力伝達系各部の磨耗、振動、騒音な
どが低減されると共に、エンジン501の燃費が向上す
る。
させると、後輪側動力伝達系各部の磨耗、振動、騒音な
どが低減されると共に、エンジン501の燃費が向上す
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カップリン
グ521には、湿式の多板クラッチが用いられているた
め、コントローラでその連結が解除されていても、一方
に回転が入力されるとオイルの粘性によってクラッチ板
の間にドラグトルク(引き摺りトルク)が生じてしま
う。
グ521には、湿式の多板クラッチが用いられているた
め、コントローラでその連結が解除されていても、一方
に回転が入力されるとオイルの粘性によってクラッチ板
の間にドラグトルク(引き摺りトルク)が生じてしま
う。
【0013】そのため前記従来の4輪駆動システムで
は、2−4切替機構507と噛み合いクラッチ535を
配置して、エンジン501側からの入力及び後輪53
1,533側からの入力がカップリング521に入力し
ないようにしてある。
は、2−4切替機構507と噛み合いクラッチ535を
配置して、エンジン501側からの入力及び後輪53
1,533側からの入力がカップリング521に入力し
ないようにしてある。
【0014】もし、噛み合いクラッチ535を持たない
と、2輪駆動走行時に後輪531,533の連れ廻り回
転がリヤデフ525のデフケース543から終減速ギア
組523を介してカップリング521の出力側クラッチ
板に入力してしまう。
と、2輪駆動走行時に後輪531,533の連れ廻り回
転がリヤデフ525のデフケース543から終減速ギア
組523を介してカップリング521の出力側クラッチ
板に入力してしまう。
【0015】また、この場合の入力は終減速ギア組52
3を通常時とは反対方向に通過して増速されるから、カ
ップリング521の出力側部材はそれだけ高速で回転す
ることになる。
3を通常時とは反対方向に通過して増速されるから、カ
ップリング521の出力側部材はそれだけ高速で回転す
ることになる。
【0016】一方、2輪駆動走行中は、2−4切替機構
507の連結解除に伴ってカップリング521の入力側
クラッチ板までが静止状態にあるから、後輪531,5
33の連れ廻り回転によってカップリング521の入力
側クラッチ板と出力側クラッチ板の間で大きな相対回転
及びドラグトルクが生じてしまう。前述のように、この
ドラグトルクは終減速ギア組523によって増幅されて
いる。
507の連結解除に伴ってカップリング521の入力側
クラッチ板までが静止状態にあるから、後輪531,5
33の連れ廻り回転によってカップリング521の入力
側クラッチ板と出力側クラッチ板の間で大きな相対回転
及びドラグトルクが生じてしまう。前述のように、この
ドラグトルクは終減速ギア組523によって増幅されて
いる。
【0017】このドラグトルクによってカップリング5
21の上流側の動力伝達系が回転するから、各部の磨
耗、振動、騒音などに影響を与えると共に、エネルギー
ロスにより燃費にも影響を与えてしまう恐れがある。
21の上流側の動力伝達系が回転するから、各部の磨
耗、振動、騒音などに影響を与えると共に、エネルギー
ロスにより燃費にも影響を与えてしまう恐れがある。
【0018】また、ドラグトルクによるオイルの発熱も
終減速ギア組523の増速作用によって促進されるか
ら、オイルの劣化が速まり、寿命が短くなる恐れがあ
る。
終減速ギア組523の増速作用によって促進されるか
ら、オイルの劣化が速まり、寿命が短くなる恐れがあ
る。
【0019】そこで、このようなことを防止するため
に、噛み合いクラッチ535が配置されているが、それ
だけ部品点数と重量が増加し、コスト高になっている。
に、噛み合いクラッチ535が配置されているが、それ
だけ部品点数と重量が増加し、コスト高になっている。
【0020】また、2−4切替機構を省いて構成を簡単
にし、車輪の連れ廻り回転をデファレンシャル装置の入
力側または出力側に配置したクラッチ機構で遮断するよ
うに構成された4輪駆動システム(例えば、上記の4輪
駆動システムから2−4切替機構507を省いた構成)
もあるが、このような4輪駆動システムでは、後輪の連
れ廻り回転をクラッチ機構で遮断しても、エンジンの駆
動力によってカップリングが回転するから、カップリン
グ部分にドラグトルクが生じてしまい、前述したような
問題が発生する恐れがある。
にし、車輪の連れ廻り回転をデファレンシャル装置の入
力側または出力側に配置したクラッチ機構で遮断するよ
うに構成された4輪駆動システム(例えば、上記の4輪
駆動システムから2−4切替機構507を省いた構成)
もあるが、このような4輪駆動システムでは、後輪の連
れ廻り回転をクラッチ機構で遮断しても、エンジンの駆
動力によってカップリングが回転するから、カップリン
グ部分にドラグトルクが生じてしまい、前述したような
問題が発生する恐れがある。
【0021】そこで、この発明は、2輪駆動状態で連結
が解除されるカップリングの引きずりトルクの影響が大
幅に低減されると共に、構成が簡単な4輪駆動システム
の提供を目的とする。
が解除されるカップリングの引きずりトルクの影響が大
幅に低減されると共に、構成が簡単な4輪駆動システム
の提供を目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の4輪駆
動システムは、原動機の駆動力を前輪側と後輪側に伝達
するトランスファを備えると共に、2輪駆動時に切り離
される前輪または後輪の動力伝達系に、トランスファか
らの駆動力を切断する2−4切替機構と、湿式多板クラ
ッチを用いて構成され、走行に伴う車輪からの回転を遮
断するカップリングと、駆動力を減速してデファレンシ
ャル装置に伝達する終減速機構を備えた構造であって、
前記カップリングを、終減速機構と車輪との間に配置し
たことを特徴としている。
動システムは、原動機の駆動力を前輪側と後輪側に伝達
するトランスファを備えると共に、2輪駆動時に切り離
される前輪または後輪の動力伝達系に、トランスファか
らの駆動力を切断する2−4切替機構と、湿式多板クラ
ッチを用いて構成され、走行に伴う車輪からの回転を遮
断するカップリングと、駆動力を減速してデファレンシ
ャル装置に伝達する終減速機構を備えた構造であって、
前記カップリングを、終減速機構と車輪との間に配置し
たことを特徴としている。
【0023】2−4切替機構は、2輪駆動状態から4輪
駆動状態への切り換え時に連結され、このときカップリ
ングはコントローラ等によって断続制御される。一方、
4輪駆動状態から2輪駆動状態への切り換え時には2−
4切替機構とカップリングは連結を解除される。
駆動状態への切り換え時に連結され、このときカップリ
ングはコントローラ等によって断続制御される。一方、
4輪駆動状態から2輪駆動状態への切り換え時には2−
4切替機構とカップリングは連結を解除される。
【0024】従って、2−4切替機構とカップリングを
それぞれ連結すると、原動機の駆動力はトランスファと
2−4切替機構から終減速機構に伝達されて減速された
後、カップリングからデファレンシャル装置を介して左
右の車輪側に配分され、車両は4輪駆動状態になる。
それぞれ連結すると、原動機の駆動力はトランスファと
2−4切替機構から終減速機構に伝達されて減速された
後、カップリングからデファレンシャル装置を介して左
右の車輪側に配分され、車両は4輪駆動状態になる。
【0025】また、2−4切替機構とカップリングの連
結をそれぞれ解除すると、上記の切り離し側の車輪が切
り離されて車両は2輪駆動状態になる。
結をそれぞれ解除すると、上記の切り離し側の車輪が切
り離されて車両は2輪駆動状態になる。
【0026】このとき、2−4切替機構からカップリン
グの入力側クラッチ板までの動力伝達系(特に、質量の
大きいプロペラシャフト)の回転が停止すると共に、車
輪の連れ廻り回転がカップリングによって遮断されるか
ら、切り離し側車輪の動力伝達系が回転を停止し、この
動力伝達系各部の磨耗、振動、騒音などが低減すると共
に、原動機の燃費が向上する。
グの入力側クラッチ板までの動力伝達系(特に、質量の
大きいプロペラシャフト)の回転が停止すると共に、車
輪の連れ廻り回転がカップリングによって遮断されるか
ら、切り離し側車輪の動力伝達系が回転を停止し、この
動力伝達系各部の磨耗、振動、騒音などが低減すると共
に、原動機の燃費が向上する。
【0027】さらに、本発明の4輪駆動システムでは、
カップリングを終減速機構と車輪との間(終減速機構の
後段)に配置したことにより、従来例と異なって、車輪
の連れ廻り回転は終減速機構によって増速されずにカッ
プリングに入力する。
カップリングを終減速機構と車輪との間(終減速機構の
後段)に配置したことにより、従来例と異なって、車輪
の連れ廻り回転は終減速機構によって増速されずにカッ
プリングに入力する。
【0028】ここで、終減速機構の減速比を(i)とす
ると、湿式多板クラッチを用いたカップリングで発生す
るオイルのドラグトルク(エネルギーロス)は、カップ
リングを終減速機構の後段に配置した本発明の場合、カ
ップリングを終減速機構の前段に配置した従来例の1/
(i×i)に減少する。
ると、湿式多板クラッチを用いたカップリングで発生す
るオイルのドラグトルク(エネルギーロス)は、カップ
リングを終減速機構の後段に配置した本発明の場合、カ
ップリングを終減速機構の前段に配置した従来例の1/
(i×i)に減少する。
【0029】一般に、終減速機構の減速比(i)は3〜
4であり、減速比(i)を3とすると、本発明でのドラ
グトルクは従来例でのドラグトルクの1/9に減少し、
減速比(i)を4とすると、ドラグトルクは1/16に
まで減少する。
4であり、減速比(i)を3とすると、本発明でのドラ
グトルクは従来例でのドラグトルクの1/9に減少し、
減速比(i)を4とすると、ドラグトルクは1/16に
まで減少する。
【0030】このような理由によって、本発明の4輪駆
動システムでは、切り離し側車輪の動力伝達系各部の磨
耗、振動、騒音の低減効果と、燃費の向上効果が高く保
つことができる。
動システムでは、切り離し側車輪の動力伝達系各部の磨
耗、振動、騒音の低減効果と、燃費の向上効果が高く保
つことができる。
【0031】また、カップリングの配置だけでドラグト
ルクを低減することができる本発明の4輪駆動システム
は、ドラグトルクを低くするためにカップリング521
に加えて噛み合いクラッチ535が必要な従来例と較べ
て、構成が簡単になり、部品点数と重量とコストが低減
される。
ルクを低減することができる本発明の4輪駆動システム
は、ドラグトルクを低くするためにカップリング521
に加えて噛み合いクラッチ535が必要な従来例と較べ
て、構成が簡単になり、部品点数と重量とコストが低減
される。
【0032】また、2−4切替機構を省いた従来の4輪
駆動システムでは、原動機の駆動力を受けるカップリン
グで発生するドラグトルクは極めて大きいから、これと
較べて、本発明の4輪駆動システムで発生するドラグト
ルクは遙かに小さい。
駆動システムでは、原動機の駆動力を受けるカップリン
グで発生するドラグトルクは極めて大きいから、これと
較べて、本発明の4輪駆動システムで発生するドラグト
ルクは遙かに小さい。
【0033】また、ドラグトルクが小さくなったことに
よって、オイルの発熱もそれだけ少なくなり、劣化が低
く抑えられて、寿命が伸びる。
よって、オイルの発熱もそれだけ少なくなり、劣化が低
く抑えられて、寿命が伸びる。
【0034】また、湿式多板クラッチを用いて構成した
カップリングは、噛み合いクラッチと異なって、シンク
ロ機構が不要であり、シンクロ機構の容量に対する配慮
からも解放される。
カップリングは、噛み合いクラッチと異なって、シンク
ロ機構が不要であり、シンクロ機構の容量に対する配慮
からも解放される。
【0035】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
された4輪駆動システムであって、前記動力伝達系に、
原動機の駆動力が入力して回転するアウターケースと、
駆動力を左右の出力軸に差動分配する差動機構を内部に
有し、アウターケース内に同軸に回転可能に支持された
インナーケースとを有するデファレンシャル装置を備
え、前記カップリングが、前記アウターケースとインナ
ーケースとの間に配置されていることを特徴としてい
る。
された4輪駆動システムであって、前記動力伝達系に、
原動機の駆動力が入力して回転するアウターケースと、
駆動力を左右の出力軸に差動分配する差動機構を内部に
有し、アウターケース内に同軸に回転可能に支持された
インナーケースとを有するデファレンシャル装置を備
え、前記カップリングが、前記アウターケースとインナ
ーケースとの間に配置されていることを特徴としてい
る。
【0036】これにより、前記カップリングをデファレ
ンシャル装置を支持するデフキャリア内に配置すること
ができるので、湿式多板クラッチの潤滑が容易で、クラ
ッチ板の耐久性を向上することができると共に、別途カ
ップリングを設けたものに比べ装置全体の小型化が図
れ、車載レイアウト性で有利とすることができる。
ンシャル装置を支持するデフキャリア内に配置すること
ができるので、湿式多板クラッチの潤滑が容易で、クラ
ッチ板の耐久性を向上することができると共に、別途カ
ップリングを設けたものに比べ装置全体の小型化が図
れ、車載レイアウト性で有利とすることができる。
【0037】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載された4輪駆動システムであって、2−
4切替機構が、噛み合いクラッチを用いて構成されてい
ることを特徴としており、請求項1の構成と同等の作用
・効果を得ることができるのに加え、2−4切替機構に
用いた噛み合いクラッチは、多板クラッチのような摩擦
クラッチと異なって、ドラグトルクが発生しないから、
ドラグトルクを低減することが目的の本発明には特に好
適である。
請求項2に記載された4輪駆動システムであって、2−
4切替機構が、噛み合いクラッチを用いて構成されてい
ることを特徴としており、請求項1の構成と同等の作用
・効果を得ることができるのに加え、2−4切替機構に
用いた噛み合いクラッチは、多板クラッチのような摩擦
クラッチと異なって、ドラグトルクが発生しないから、
ドラグトルクを低減することが目的の本発明には特に好
適である。
【0038】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]図1と図2によ
って4輪駆動システム(本発明の第1実施形態)の説明
をする。
って4輪駆動システム(本発明の第1実施形態)の説明
をする。
【0039】第1実施形態の4輪駆動システムは請求項
1,2,3の特徴を備えており、図1はこの4輪駆動シ
ステムを用いた4輪駆動車を示している。また、以下の
説明の中で、左右の方向はこの4輪駆動車(図1)及び
図2での左右の方向であり、図2の上方はこの4輪駆動
車の前方である。なお、符号を与えていない部材等は図
示されていない。
1,2,3の特徴を備えており、図1はこの4輪駆動シ
ステムを用いた4輪駆動車を示している。また、以下の
説明の中で、左右の方向はこの4輪駆動車(図1)及び
図2での左右の方向であり、図2の上方はこの4輪駆動
車の前方である。なお、符号を与えていない部材等は図
示されていない。
【0040】図1のように、この4輪駆動車は、横置き
のエンジン1(原動機)及びトランスミッション3、ト
ランスファ5、トランスファ5の一部を構成する2−4
切替機構7(噛み合いクラッチ)及び方向変換ギヤ組
9、フロントデフ11、前車軸13,15、左右の前輪
17,19、後輪側のプロペラシャフト21、終減速ギ
ア組23(終減速機構)、リヤデフ25(デファレンシ
ャル装置)、後車軸27,29、左右の後輪31,33
(2輪駆動時に切り離される車輪)などから構成されて
いる。
のエンジン1(原動機)及びトランスミッション3、ト
ランスファ5、トランスファ5の一部を構成する2−4
切替機構7(噛み合いクラッチ)及び方向変換ギヤ組
9、フロントデフ11、前車軸13,15、左右の前輪
17,19、後輪側のプロペラシャフト21、終減速ギ
ア組23(終減速機構)、リヤデフ25(デファレンシ
ャル装置)、後車軸27,29、左右の後輪31,33
(2輪駆動時に切り離される車輪)などから構成されて
いる。
【0041】方向変換ギヤ組9は、後輪側動力伝達系の
一部を構成しており、互いに噛み合った横置きと縦置き
の各ベベルギア35,37から構成され、伝達されたエ
ンジンの駆動力は方向変換ギヤ組9によって方向を変換
され、後輪側に伝達される。
一部を構成しており、互いに噛み合った横置きと縦置き
の各ベベルギア35,37から構成され、伝達されたエ
ンジンの駆動力は方向変換ギヤ組9によって方向を変換
され、後輪側に伝達される。
【0042】また、2−4切替機構7は、フロントデフ
11のデフケース39に連結されたギア41、横置きの
ベベルギア35に連結されたギア43、各ギア41,4
3と噛み合ってこれらを連結する連結位置及びこの連結
が解除される連結解除位置の間を移動操作されるカップ
リングスリーブ45などから構成されている。
11のデフケース39に連結されたギア41、横置きの
ベベルギア35に連結されたギア43、各ギア41,4
3と噛み合ってこれらを連結する連結位置及びこの連結
が解除される連結解除位置の間を移動操作されるカップ
リングスリーブ45などから構成されている。
【0043】2−4切替機構7が連結されると後輪側動
力伝達系にエンジン1の駆動力が伝達され、連結が解除
されると後輪側動力伝達系が切り離される。
力伝達系にエンジン1の駆動力が伝達され、連結が解除
されると後輪側動力伝達系が切り離される。
【0044】図2は、終減速ギア組23とリヤデフ25
などを示しており、これらはこの順序でデフキャリヤ4
7に収容されている。
などを示しており、これらはこの順序でデフキャリヤ4
7に収容されている。
【0045】終減速ギア組23は、互いに噛み合ったベ
ベルギアであるドライブピニオンギヤ49とリングギア
51から構成されている。
ベルギアであるドライブピニオンギヤ49とリングギア
51から構成されている。
【0046】ドライブピニオンギヤ49はドライブピニ
オンシャフト53の後端に一体形成されており、ドライ
ブピニオンシャフト53はスラストベアリング55,5
7によってデフキャリヤ47に支承されている。
オンシャフト53の後端に一体形成されており、ドライ
ブピニオンシャフト53はスラストベアリング55,5
7によってデフキャリヤ47に支承されている。
【0047】また、ドライブピニオンシャフト53はデ
フキャリヤ47から前方に突き出しており、ナット59
によって前端に固定されたフランジ61と継ぎ手を介し
てプロペラシャフト21に連結されている。ドライブピ
ニオンシャフト53とデフキャリヤ47との間にはシー
ル62が配置され、オイル漏れを防止している。
フキャリヤ47から前方に突き出しており、ナット59
によって前端に固定されたフランジ61と継ぎ手を介し
てプロペラシャフト21に連結されている。ドライブピ
ニオンシャフト53とデフキャリヤ47との間にはシー
ル62が配置され、オイル漏れを防止している。
【0048】リングギア51はボルト63によってリヤ
デフ25のアウターケース65に固定されている。
デフ25のアウターケース65に固定されている。
【0049】終減速ギア組23は伝達されたエンジン1
の駆動力を減速しながら方向を変換してアウターケース
65(リヤデフ25)に伝達する。
の駆動力を減速しながら方向を変換してアウターケース
65(リヤデフ25)に伝達する。
【0050】リヤデフ25は、アウターケース65、イ
ンナーケース67、ベベルギア式の差動機構69、クラ
ッチ機構71(湿式多板クラッチを用いて構成されたカ
ップリング)などから構成されている。
ンナーケース67、ベベルギア式の差動機構69、クラ
ッチ機構71(湿式多板クラッチを用いて構成されたカ
ップリング)などから構成されている。
【0051】アウターケース65はスラストベアリング
73,75によってデフキャリヤ47に支承されてお
り、インナーケース67はアウターケース69の内周で
回転自在に支承されている。
73,75によってデフキャリヤ47に支承されてお
り、インナーケース67はアウターケース69の内周で
回転自在に支承されている。
【0052】差動機構69は、ピニオンシャフト77上
に支承されたピニオンギア79、左右からピニオンギア
79と噛み合った出力側のサイドギア81,83から構
成されている。
に支承されたピニオンギア79、左右からピニオンギア
79と噛み合った出力側のサイドギア81,83から構
成されている。
【0053】ピニオンシャフト77はインナーケース5
の貫通孔85に係合し、スプリングピン87によって抜
け止めされている。
の貫通孔85に係合し、スプリングピン87によって抜
け止めされている。
【0054】各サイドギア37,39には左右の後車軸
27,29がそれぞれスプライン連結されている。
27,29がそれぞれスプライン連結されている。
【0055】クラッチ機構71は、アウターケース6
5、インナーケース67、メインクラッチ89(湿式の
多板クラッチ)、ボールカム91、プレッシャープレー
ト93、カムリング95、パイロットクラッチ97(湿
式の多板クラッチ)、アーマチャ99、電磁石101、
コントローラなどから構成されている。
5、インナーケース67、メインクラッチ89(湿式の
多板クラッチ)、ボールカム91、プレッシャープレー
ト93、カムリング95、パイロットクラッチ97(湿
式の多板クラッチ)、アーマチャ99、電磁石101、
コントローラなどから構成されている。
【0056】メインクラッチ89は、アウターケース6
5とインナーケース67との間に配置されている。
5とインナーケース67との間に配置されている。
【0057】ボールカム91は、プレッシャープレート
93とカムリング95との間に配置されており、カムリ
ング95は、回転自在に配置されている。
93とカムリング95との間に配置されており、カムリ
ング95は、回転自在に配置されている。
【0058】プレッシャープレート93は、内周をイン
ナーケース67にスプライン連結されており、ボールカ
ム91のスラスト力を受けてメインクラッチ89をイン
ナーケース67に押圧し締結させる。
ナーケース67にスプライン連結されており、ボールカ
ム91のスラスト力を受けてメインクラッチ89をイン
ナーケース67に押圧し締結させる。
【0059】パイロットクラッチ97は、アウターケー
ス65とカムリング95との間に配置されており、アー
マチャ99は、プレッシャープレート93とパイロット
クラッチ97との間に配置されている。
ス65とカムリング95との間に配置されており、アー
マチャ99は、プレッシャープレート93とパイロット
クラッチ97との間に配置されている。
【0060】アウターケース65の左側壁であるロータ
103は磁性材料で作られており、電磁石101のコア
105は、ロータ103に形成されたリング状の凹部1
07に適度なエアギャップを介して貫入していると共
に、両側シール型のボールベアリング109によってロ
ータ103上に支承されている。また、コア103は支
持部材111を介してデフキャリヤ47側に連結され、
回り止めされている。
103は磁性材料で作られており、電磁石101のコア
105は、ロータ103に形成されたリング状の凹部1
07に適度なエアギャップを介して貫入していると共
に、両側シール型のボールベアリング109によってロ
ータ103上に支承されている。また、コア103は支
持部材111を介してデフキャリヤ47側に連結され、
回り止めされている。
【0061】電磁石101のリード線113はグロメッ
トを通してデフキャリヤ47の外部に引き出され、図外
のコントローラに接続されている。
トを通してデフキャリヤ47の外部に引き出され、図外
のコントローラに接続されている。
【0062】ロータ103とパイロットクラッチ97と
アーマチャ99によって電磁石101の磁路が構成され
ている。
アーマチャ99によって電磁石101の磁路が構成され
ている。
【0063】コントローラは、電磁石101の励磁、励
磁電流の制御、励磁停止などを行う。
磁電流の制御、励磁停止などを行う。
【0064】電磁石101が励磁されると、上記の磁路
に磁束ループ115が形成されてアーマチャ99が吸引
され、ロータ103との間でパイロットクラッチ97を
押圧して締結させ、パイロットトルクを発生させる。
に磁束ループ115が形成されてアーマチャ99が吸引
され、ロータ103との間でパイロットクラッチ97を
押圧して締結させ、パイロットトルクを発生させる。
【0065】パイロットトルクが発生すると、パイロッ
トクラッチ97を介してアウターケース65に連結され
たカムリング95と、インナーケース67側のプレッシ
ャープレート93からボールカム91に伝達トルクが掛
かり、発生したカムスラスト力を受けてプレッシャープ
レート93が右方に移動し、メインクラッチ89を押圧
して締結させる。
トクラッチ97を介してアウターケース65に連結され
たカムリング95と、インナーケース67側のプレッシ
ャープレート93からボールカム91に伝達トルクが掛
かり、発生したカムスラスト力を受けてプレッシャープ
レート93が右方に移動し、メインクラッチ89を押圧
して締結させる。
【0066】こうしてクラッチ機構71が連結される
と、エンジン1の駆動力はアウターケース65からイン
ナーケース67(差動機構69)に伝達され、ピニオン
シャフト77、ピニオンギア79、サイドギア81,8
3から左右の後輪31,33側に配分され、車両は4輪
駆動状態になる。
と、エンジン1の駆動力はアウターケース65からイン
ナーケース67(差動機構69)に伝達され、ピニオン
シャフト77、ピニオンギア79、サイドギア81,8
3から左右の後輪31,33側に配分され、車両は4輪
駆動状態になる。
【0067】このとき、電磁石101の励磁電流を制御
すると、パイロットクラッチ97の滑りに変化が生じて
ボールカム91のカムスラスト力が変わり、メインクラ
ッチ89の押圧力が変化して後輪31,33に送られる
駆動力の大きさが変わるから、前後輪間の駆動力配分比
を制御することができる。
すると、パイロットクラッチ97の滑りに変化が生じて
ボールカム91のカムスラスト力が変わり、メインクラ
ッチ89の押圧力が変化して後輪31,33に送られる
駆動力の大きさが変わるから、前後輪間の駆動力配分比
を制御することができる。
【0068】例えば、旋回走行中にこのような駆動力配
分比の制御を行うと、車両の操縦性や安定性などを大き
く向上させることができる。
分比の制御を行うと、車両の操縦性や安定性などを大き
く向上させることができる。
【0069】また、電磁石101の励磁電流制御によっ
て、クラッチ機構71(メインクラッチ89)の連結力
を調整すれば、前後輪間の回転拘束力が変わり、車両の
旋回性や回頭性を向上させることができる。
て、クラッチ機構71(メインクラッチ89)の連結力
を調整すれば、前後輪間の回転拘束力が変わり、車両の
旋回性や回頭性を向上させることができる。
【0070】電磁石101の励磁を停止すると、パイロ
ットクラッチ97が開放されてボールカム91のカムス
ラスト力が消失し、メインクラッチ89が開放されてク
ラッチ機構71の連結が解除され、インナーケース67
から後輪31,33までがフリー回転状態になり、車両
は前輪駆動の2輪駆動状態になる。
ットクラッチ97が開放されてボールカム91のカムス
ラスト力が消失し、メインクラッチ89が開放されてク
ラッチ機構71の連結が解除され、インナーケース67
から後輪31,33までがフリー回転状態になり、車両
は前輪駆動の2輪駆動状態になる。
【0071】このように、トランスファ5(2−4切替
機構7)と終減速ギア組23とクラッチ機構71とリヤ
デフ25などによって第1実施形態の4輪駆動システム
が構成されている。
機構7)と終減速ギア組23とクラッチ機構71とリヤ
デフ25などによって第1実施形態の4輪駆動システム
が構成されている。
【0072】コントローラは、2輪駆動状態から4輪駆
動状態への切り換え時に2−4切替機構7とクラッチ機
構71を同時に連結し、4輪駆動状態から2輪駆動状態
への切り換え時に同時に連結を解除する。
動状態への切り換え時に2−4切替機構7とクラッチ機
構71を同時に連結し、4輪駆動状態から2輪駆動状態
への切り換え時に同時に連結を解除する。
【0073】エンジン1の駆動力は、トランスミッショ
ン3の出力ギア117からリングギア119を介してフ
ロントデフ11のデフケース39に伝達され、フロント
デフ11から前車軸13,15を介して左右の前輪1
7,19に配分される。
ン3の出力ギア117からリングギア119を介してフ
ロントデフ11のデフケース39に伝達され、フロント
デフ11から前車軸13,15を介して左右の前輪1
7,19に配分される。
【0074】4輪駆動状態では、上記のように、2−4
切替機構7とクラッチ機構71がそれぞれ連結され、エ
ンジン1の駆動力は、デフケース39とトランスファ5
(2−4切替機構7と方向変換ギア組9)とプロペラシ
ャフト21から終減速ギア組23に伝達されて減速され
た後、クラッチ機構71を介してリヤデフ25に伝達さ
れ、さらに、ピニオンシャフト77とピニオンギア79
からサイドギア81,83に配分され、後車軸27,2
9を介して左右の後輪31,33に伝達される。
切替機構7とクラッチ機構71がそれぞれ連結され、エ
ンジン1の駆動力は、デフケース39とトランスファ5
(2−4切替機構7と方向変換ギア組9)とプロペラシ
ャフト21から終減速ギア組23に伝達されて減速され
た後、クラッチ機構71を介してリヤデフ25に伝達さ
れ、さらに、ピニオンシャフト77とピニオンギア79
からサイドギア81,83に配分され、後車軸27,2
9を介して左右の後輪31,33に伝達される。
【0075】また、2輪駆動状態では、上記のように、
2−4切替機構7とクラッチ機構71の連結がそれぞれ
解除され、後輪側動力伝達系が切り離される。
2−4切替機構7とクラッチ機構71の連結がそれぞれ
解除され、後輪側動力伝達系が切り離される。
【0076】このとき、2−4切替機構7の連結解除に
よって、2−4切替機構7からクラッチ機構71の入力
側部材であるアウターケース65とメインクラッチ89
及びパイロットクラッチ97の各アウタープレート12
1,123までの動力伝達系(特に、質量の大きいプロ
ペラシャフト21)が回転を停止する。
よって、2−4切替機構7からクラッチ機構71の入力
側部材であるアウターケース65とメインクラッチ89
及びパイロットクラッチ97の各アウタープレート12
1,123までの動力伝達系(特に、質量の大きいプロ
ペラシャフト21)が回転を停止する。
【0077】さらに、クラッチ機構71の連結が解除さ
れるから、後輪31,33の連れ回りによる差動機構6
9とインナーケース67とメインクラッチ89及びパイ
ロットクラッチ97の各インナープレート125,12
7(クラッチ板)までの回転が、上記のアウタープレー
ト121,123(クラッチ板)から遮断される。
れるから、後輪31,33の連れ回りによる差動機構6
9とインナーケース67とメインクラッチ89及びパイ
ロットクラッチ97の各インナープレート125,12
7(クラッチ板)までの回転が、上記のアウタープレー
ト121,123(クラッチ板)から遮断される。
【0078】こうして、2−4切替機構7からクラッチ
機構71のアウタープレート121,123までの動力
伝達系が回転を停止し、この動力伝達系各部の磨耗、振
動、騒音などが低減されると共に、エンジン1の燃費が
向上する。
機構71のアウタープレート121,123までの動力
伝達系が回転を停止し、この動力伝達系各部の磨耗、振
動、騒音などが低減されると共に、エンジン1の燃費が
向上する。
【0079】デフキャリヤ47にはオイル溜りが形成さ
れており、ドライブピニオンギア49とリングギア51
との噛み合い部と、スラストベアリング55,57など
を潤滑・冷却している。
れており、ドライブピニオンギア49とリングギア51
との噛み合い部と、スラストベアリング55,57など
を潤滑・冷却している。
【0080】また、図2のように、アウターケース65
には開口129が形成されている。さらに、アウターケ
ース65の左右のボス部131,133内周には螺旋状
のオイル溝が形成されている。
には開口129が形成されている。さらに、アウターケ
ース65の左右のボス部131,133内周には螺旋状
のオイル溝が形成されている。
【0081】オイル溜りのオイルは、これらの開口12
9とオイル溝からアウターケース65に流出入し、流入
したオイルは、アウターケース65内周とインナーケー
ス67外周との摺動部、メインクラッチ89とパイロッ
トクラッチ97の各プレート121,125、123,
127を潤滑・冷却すると共に、差動機構69の各ギア
79,81,83の噛み合い部、ボールカム91などを
潤滑・冷却する。
9とオイル溝からアウターケース65に流出入し、流入
したオイルは、アウターケース65内周とインナーケー
ス67外周との摺動部、メインクラッチ89とパイロッ
トクラッチ97の各プレート121,125、123,
127を潤滑・冷却すると共に、差動機構69の各ギア
79,81,83の噛み合い部、ボールカム91などを
潤滑・冷却する。
【0082】前述のように、クラッチ機構71を終減速
ギア組23の後段に配置したことにより、従来例と異な
って、後輪31,33の連れ廻り回転は終減速ギア組2
3によって増速されることがない。
ギア組23の後段に配置したことにより、従来例と異な
って、後輪31,33の連れ廻り回転は終減速ギア組2
3によって増速されることがない。
【0083】減速機構の減速比を(i)とすると、クラ
ッチ機構71のように減速機構の後段にあるクラッチで
発生するオイルのドラグトルク(エネルギーロス)は、
従来例のように減速機構の前段にあるクラッチの1/
(i×i)に減少する。
ッチ機構71のように減速機構の後段にあるクラッチで
発生するオイルのドラグトルク(エネルギーロス)は、
従来例のように減速機構の前段にあるクラッチの1/
(i×i)に減少する。
【0084】一般に、終減速ギア組23の減速比(i)
は3〜4であり、減速比(i)を3とすると、クラッチ
機構71で発生するドラグトルクは従来例の1/9に減
少し、減速比(i)を4とすると、ドラグトルクは1/
16に減少する。
は3〜4であり、減速比(i)を3とすると、クラッチ
機構71で発生するドラグトルクは従来例の1/9に減
少し、減速比(i)を4とすると、ドラグトルクは1/
16に減少する。
【0085】その結果、後輪31,33の連れ廻りがク
ラッチ機構71によってほぼ完全に遮断されるから、2
輪駆動状態で後輪側動力伝達系の静止状態が損なわるこ
とがなくなり、後輪側動力伝達系の磨耗、振動、騒音の
低減効果を高く保つと共に、エネルギーロスを低減する
ことによって燃費の向上することができる。
ラッチ機構71によってほぼ完全に遮断されるから、2
輪駆動状態で後輪側動力伝達系の静止状態が損なわるこ
とがなくなり、後輪側動力伝達系の磨耗、振動、騒音の
低減効果を高く保つと共に、エネルギーロスを低減する
ことによって燃費の向上することができる。
【0086】また、パイロットクラッチ97で生じるド
ラグトルクは、2輪駆動状態に切り換えた後でも、後輪
31,33の連れ回りトルクをボールカム91に伝達し
てカムスラスト力を発生させるから、メインクラッチ8
9(クラッチ機構71)に連結力が残留し、車両を完全
な2輪駆動状態にすることができなくなるおそれがある
が、第1実施形態の4輪駆動システムでは、前述のよう
に、パイロットクラッチ97で発生するドラグトルクも
極めて小さくなるから、車両を完全な2輪駆動状態にす
ることが可能になり、後輪側動力伝達系の磨耗、振動、
騒音の低減効果が高く保ち、燃費を向上することができ
ると共に、2輪駆動走行時に意図した旋回性、回頭性な
どを得ることができる。
ラグトルクは、2輪駆動状態に切り換えた後でも、後輪
31,33の連れ回りトルクをボールカム91に伝達し
てカムスラスト力を発生させるから、メインクラッチ8
9(クラッチ機構71)に連結力が残留し、車両を完全
な2輪駆動状態にすることができなくなるおそれがある
が、第1実施形態の4輪駆動システムでは、前述のよう
に、パイロットクラッチ97で発生するドラグトルクも
極めて小さくなるから、車両を完全な2輪駆動状態にす
ることが可能になり、後輪側動力伝達系の磨耗、振動、
騒音の低減効果が高く保ち、燃費を向上することができ
ると共に、2輪駆動走行時に意図した旋回性、回頭性な
どを得ることができる。
【0087】こうして、第1実施形態の4輪駆動システ
ムが構成されている。
ムが構成されている。
【0088】この4輪駆動システムは、クラッチ機構7
1を終減速ギア組23の後段に配置したことにより、従
来例と較べて、クラッチ機構71で発生するドラグトル
クが著しく低減されるから、切り離し側である後輪の動
力伝達系各部の磨耗、振動、騒音の低減効果を高く保つ
と共に、エネルギーロスを低減し燃費を向上することが
できる。
1を終減速ギア組23の後段に配置したことにより、従
来例と較べて、クラッチ機構71で発生するドラグトル
クが著しく低減されるから、切り離し側である後輪の動
力伝達系各部の磨耗、振動、騒音の低減効果を高く保つ
と共に、エネルギーロスを低減し燃費を向上することが
できる。
【0089】また、クラッチ機構71だけでドラグトル
クを低減することができるこの4輪駆動システムは、ド
ラグトルクを小さくするためにカップリング521の他
に噛み合いクラッチ535が必要であった従来例と較べ
て、構成が簡単になり、部品点数と重量とコストが低減
される。
クを低減することができるこの4輪駆動システムは、ド
ラグトルクを小さくするためにカップリング521の他
に噛み合いクラッチ535が必要であった従来例と較べ
て、構成が簡単になり、部品点数と重量とコストが低減
される。
【0090】また、ドラグトルクが大幅に低減されたこ
とによって、クラッチ機構71(メインクラッチ89と
パイロットクラッチ97)の発熱もそれだけ少なくなる
から、オイルは、劣化が低く抑えられて寿命が伸ばすこ
とができる。
とによって、クラッチ機構71(メインクラッチ89と
パイロットクラッチ97)の発熱もそれだけ少なくなる
から、オイルは、劣化が低く抑えられて寿命が伸ばすこ
とができる。
【0091】また、湿式多板クラッチであるメインクラ
ッチ89とパイロットクラッチ97を用いて構成したク
ラッチ機構71は、シンクロ機構が不要であり、シンク
ロ機構の容量に対する配慮からも解放される。
ッチ89とパイロットクラッチ97を用いて構成したク
ラッチ機構71は、シンクロ機構が不要であり、シンク
ロ機構の容量に対する配慮からも解放される。
【0092】また、クラッチ機構71をデフキャリア4
7内に配置してあるので、インナープレート125,1
27及びアウタープレート121,123の潤滑が容易
で、耐久性を向上することができると共に、別途クラッ
チ機構71を設けたものに比べて装置全体の小型化が図
れ、車載レイアウト性で有利とすることができる。
7内に配置してあるので、インナープレート125,1
27及びアウタープレート121,123の潤滑が容易
で、耐久性を向上することができると共に、別途クラッ
チ機構71を設けたものに比べて装置全体の小型化が図
れ、車載レイアウト性で有利とすることができる。
【0093】また、2−4切替機構7に用いた噛み合い
クラッチは、ドラグトルクが発生しないから、ドラグト
ルクの低減を目的とするこの4輪駆動システムには特に
好適である。
クラッチは、ドラグトルクが発生しないから、ドラグト
ルクの低減を目的とするこの4輪駆動システムには特に
好適である。
【0094】[第2実施形態]図3によって4輪駆動シ
ステム(本発明の第2実施形態)の説明をする。
ステム(本発明の第2実施形態)の説明をする。
【0095】第2実施形態の4輪駆動システムは請求項
1,3の特徴を備えており、図3はこの4輪駆動システ
ムを用いた4輪駆動車を示している。また、以下の説明
の中で、左右の方向はこの4輪駆動車(図3)での左右
の方向であり、符号を与えていない部材等は図示されて
いない。
1,3の特徴を備えており、図3はこの4輪駆動システ
ムを用いた4輪駆動車を示している。また、以下の説明
の中で、左右の方向はこの4輪駆動車(図3)での左右
の方向であり、符号を与えていない部材等は図示されて
いない。
【0096】以下、第1実施形態の4輪駆動システムと
同機能の部材には同一の符号を与えて引用しながら、相
違点を説明する。
同機能の部材には同一の符号を与えて引用しながら、相
違点を説明する。
【0097】第2実施形態の4輪駆動システムを用いた
4輪駆動車は、エンジン1、トランスミッション3、ト
ランスファ5、トランスファ5の一部を構成する2−4
切替機構7及び方向変換ギヤ組9、フロントデフ11、
前車軸13,15、左右の前輪17,19、後輪側のプ
ロペラシャフト21、終減速ギア組23、リヤデフ20
1(デファレンシャル装置)、後車軸27,29、左右
の後輪31,33、クラッチ機構203(湿式多板クラ
ッチを用いて構成されたカップリング)などから構成さ
れている。
4輪駆動車は、エンジン1、トランスミッション3、ト
ランスファ5、トランスファ5の一部を構成する2−4
切替機構7及び方向変換ギヤ組9、フロントデフ11、
前車軸13,15、左右の前輪17,19、後輪側のプ
ロペラシャフト21、終減速ギア組23、リヤデフ20
1(デファレンシャル装置)、後車軸27,29、左右
の後輪31,33、クラッチ機構203(湿式多板クラ
ッチを用いて構成されたカップリング)などから構成さ
れている。
【0098】リヤデフ201は、デフケース205、ベ
ベルギア式の差動機構69から構成されている。
ベルギア式の差動機構69から構成されている。
【0099】終減速ギア組23のリングギア51はデフ
ケース205に固定されており、差動機構69のピニオ
ンシャフト77はデフケース205に連結されている。
ケース205に固定されており、差動機構69のピニオ
ンシャフト77はデフケース205に連結されている。
【0100】また、クラッチ機構203は、回転ケース
207、インナーシャフト209、メインクラッチ8
9、ボールカム91、プレッシャープレート93、カム
リング95、パイロットクラッチ97、アーマチャ9
9、電磁石101、コントローラなどから構成されてい
る。
207、インナーシャフト209、メインクラッチ8
9、ボールカム91、プレッシャープレート93、カム
リング95、パイロットクラッチ97、アーマチャ9
9、電磁石101、コントローラなどから構成されてい
る。
【0101】クラッチ機構203は左の後車軸27を分
断して配置されており、回転ケース207は右の後車軸
27に連結され、インナーシャフト209は左の後車軸
27に連結されている。
断して配置されており、回転ケース207は右の後車軸
27に連結され、インナーシャフト209は左の後車軸
27に連結されている。
【0102】メインクラッチ89は、回転ケース207
とインナーシャフト209との間に配置されている。プ
レッシャープレート93は、内周をインナーシャフト2
09にスプライン連結されており、ボールカム91のス
ラスト力を受けてメインクラッチ89を回転ケース20
7に押圧し締結させる。
とインナーシャフト209との間に配置されている。プ
レッシャープレート93は、内周をインナーシャフト2
09にスプライン連結されており、ボールカム91のス
ラスト力を受けてメインクラッチ89を回転ケース20
7に押圧し締結させる。
【0103】カムリング95は、インナーシャフト20
9の外周に相対回転自在に配置されている。パイロット
クラッチ97は、回転ケース207とカムリング95と
の間に配置されている。
9の外周に相対回転自在に配置されている。パイロット
クラッチ97は、回転ケース207とカムリング95と
の間に配置されている。
【0104】アーマチャ99は、プレッシャープレート
93とパイロットクラッチ97との間に配置されてい
る。
93とパイロットクラッチ97との間に配置されてい
る。
【0105】コントローラは、電磁石101の励磁と、
励磁電流の制御、励磁停止を行う。
励磁電流の制御、励磁停止を行う。
【0106】電磁石101が励磁されると、アーマチャ
99が吸引されてパイロットクラッチ97が締結され、
ボールカム91が作動してメインクラッチ89が締結さ
れ、クラッチ機構203が連結されて、後車軸27,2
7の相対回転がロックされる。
99が吸引されてパイロットクラッチ97が締結され、
ボールカム91が作動してメインクラッチ89が締結さ
れ、クラッチ機構203が連結されて、後車軸27,2
7の相対回転がロックされる。
【0107】このとき、電磁石101の励磁電流を制御
すると、メインクラッチ89に生じる滑りだけ後車軸2
7,27の相対回転が可能になる。
すると、メインクラッチ89に生じる滑りだけ後車軸2
7,27の相対回転が可能になる。
【0108】また、電磁石101の励磁を停止すると、
パイロットクラッチ97が開放されてボールカム91の
カムスラスト力が消失し、メインクラッチ89が開放さ
れてクラッチ機構203の連結が解除され、後車軸2
7,27の相対回転がフリーになる。
パイロットクラッチ97が開放されてボールカム91の
カムスラスト力が消失し、メインクラッチ89が開放さ
れてクラッチ機構203の連結が解除され、後車軸2
7,27の相対回転がフリーになる。
【0109】なお、トランスファ5(2−4切替機構
7)と終減速ギア組23とリヤデフ201とクラッチ機
構203などによって第2実施形態の4輪駆動システム
が構成されている。
7)と終減速ギア組23とリヤデフ201とクラッチ機
構203などによって第2実施形態の4輪駆動システム
が構成されている。
【0110】コントローラは、2輪駆動状態から4輪駆
動状態への切り換え時に2−4切替機構7とクラッチ機
構203を同時に連結し、4輪駆動状態から2輪駆動状
態への切り換え時に同時に連結を解除する。
動状態への切り換え時に2−4切替機構7とクラッチ機
構203を同時に連結し、4輪駆動状態から2輪駆動状
態への切り換え時に同時に連結を解除する。
【0111】エンジン1の駆動力は、トランスミッショ
ン3からフロントデフ11に伝達され、フロントデフ1
1から前車軸13,15を介して左右の前輪17,19
に配分される。
ン3からフロントデフ11に伝達され、フロントデフ1
1から前車軸13,15を介して左右の前輪17,19
に配分される。
【0112】4輪駆動状態では、2−4切替機構7とク
ラッチ機構203がそれぞれ連結され、エンジン1の駆
動力は、トランスファ5(2−4切替機構7と方向変換
ギア組9)とプロペラシャフト21から終減速ギア組2
3に伝達されて減速された後、リヤデフ201に伝達さ
れ、リヤデフ201から後車軸27とクラッチ機構20
3と後車軸27とを介して左の後輪31に伝達され、後
車軸29を介して右の後輪33に伝達される。
ラッチ機構203がそれぞれ連結され、エンジン1の駆
動力は、トランスファ5(2−4切替機構7と方向変換
ギア組9)とプロペラシャフト21から終減速ギア組2
3に伝達されて減速された後、リヤデフ201に伝達さ
れ、リヤデフ201から後車軸27とクラッチ機構20
3と後車軸27とを介して左の後輪31に伝達され、後
車軸29を介して右の後輪33に伝達される。
【0113】また、電磁石101の励磁電流制御によっ
て後車軸27,27を相対回転可能にすると、リヤデフ
201(差動機構69)の差動回転に伴って、前後輪間
の駆動力配分比を制御することができると共に、前後輪
間の回転拘束力を変えることができる。
て後車軸27,27を相対回転可能にすると、リヤデフ
201(差動機構69)の差動回転に伴って、前後輪間
の駆動力配分比を制御することができると共に、前後輪
間の回転拘束力を変えることができる。
【0114】例えば、旋回走行中に前後輪間の駆動力配
分比制御を行うと、車両の操縦性や安定性などを大きく
向上させることができる。
分比制御を行うと、車両の操縦性や安定性などを大きく
向上させることができる。
【0115】また、前後輪間の回転拘束力を変えれば、
車両の旋回性や回頭性を向上させることができる。
車両の旋回性や回頭性を向上させることができる。
【0116】また、2輪駆動状態では、上記のように、
2−4切替機構7とクラッチ機構71の連結がそれぞれ
解除されるから、後輪側動力伝達系が切り離されて車両
は前輪駆動状態になる。
2−4切替機構7とクラッチ機構71の連結がそれぞれ
解除されるから、後輪側動力伝達系が切り離されて車両
は前輪駆動状態になる。
【0117】このとき、2−4切替機構7の連結解除に
よって、リヤデフ201のデフケース205までの後輪
側動力伝達系の回転が停止する。
よって、リヤデフ201のデフケース205までの後輪
側動力伝達系の回転が停止する。
【0118】また、クラッチ機構203の連結解除によ
って左後輪31の連れ廻り回転がリヤデフ25から遮断
されると共に、右後輪33の連れ廻り回転が差動機構6
9の差動回転によって吸収され、デフケース205の回
転が停止する。
って左後輪31の連れ廻り回転がリヤデフ25から遮断
されると共に、右後輪33の連れ廻り回転が差動機構6
9の差動回転によって吸収され、デフケース205の回
転が停止する。
【0119】このようにクラッチ機構203の連結を解
除すると、後輪31,33の連れ廻り回転がデフケース
205から遮断され、後輪側動力伝達系に伝達されるこ
とが防止されるから、後輪側動力伝達系の静止状態を損
なわない。
除すると、後輪31,33の連れ廻り回転がデフケース
205から遮断され、後輪側動力伝達系に伝達されるこ
とが防止されるから、後輪側動力伝達系の静止状態を損
なわない。
【0120】後輪側動力伝達系が静止状態に保たれるか
ら、後輪側動力伝達系各部の磨耗、振動、騒音などの低
減効果と、燃費の向上効果が高く保たれる。
ら、後輪側動力伝達系各部の磨耗、振動、騒音などの低
減効果と、燃費の向上効果が高く保たれる。
【0121】こうして、第2実施形態の4輪駆動システ
ムが構成されており、この4輪駆動システムは、第1実
施形態の4輪駆動システムと同等の効果が得られる。
ムが構成されており、この4輪駆動システムは、第1実
施形態の4輪駆動システムと同等の効果が得られる。
【0122】
【発明の効果】請求項1の4輪駆動システムは、2輪駆
動状態で連結が解除されるカップリングを終減速機構の
後段に配置したことにより、オイルの粘性に起因するド
ラグトルク(エネルギーロス)が、従来例と較べて著し
く低減されるから、切り離し側車輪の動力伝達系各部の
磨耗、振動、騒音の低減効果を高く保つと共に、エネル
ギーロスを低減し燃費を向上することができる。
動状態で連結が解除されるカップリングを終減速機構の
後段に配置したことにより、オイルの粘性に起因するド
ラグトルク(エネルギーロス)が、従来例と較べて著し
く低減されるから、切り離し側車輪の動力伝達系各部の
磨耗、振動、騒音の低減効果を高く保つと共に、エネル
ギーロスを低減し燃費を向上することができる。
【0123】また、カップリングを終減速機構の後段に
配置しただけで、ドラグトルクを低減することができる
から、従来例より構成が簡単になり、部品点数と重量と
コストが低減される。
配置しただけで、ドラグトルクを低減することができる
から、従来例より構成が簡単になり、部品点数と重量と
コストが低減される。
【0124】また、ドラグトルクが小さくなったことに
よって、カップリングの発熱も少なくなり、オイルの劣
化が低く抑えられて、寿命を延ばすことができる。
よって、カップリングの発熱も少なくなり、オイルの劣
化が低く抑えられて、寿命を延ばすことができる。
【0125】また、湿式多板クラッチを用いて構成した
カップリングは、シンクロ機構が不要であり、シンクロ
機構の容量に対する配慮からも解放される。
カップリングは、シンクロ機構が不要であり、シンクロ
機構の容量に対する配慮からも解放される。
【0126】請求項2に記載の4輪駆動システムは、請
求項1の構成と同等の効果を得ることができる。
求項1の構成と同等の効果を得ることができる。
【0127】また、前記カップリングをデファレンシャ
ル装置を支持するデフキャリア内に配置することができ
るので、湿式多板クラッチの潤滑が容易で、クラッチ板
の耐久性を向上することができると共に、別途カップリ
ングを設けたものに比べ装置全体の小型化が図れ、車載
レイアウト性で有利とすることができる。
ル装置を支持するデフキャリア内に配置することができ
るので、湿式多板クラッチの潤滑が容易で、クラッチ板
の耐久性を向上することができると共に、別途カップリ
ングを設けたものに比べ装置全体の小型化が図れ、車載
レイアウト性で有利とすることができる。
【0128】請求項3に記載の4輪駆動システムは、請
求項1又は請求項2の構成と同等の効果を得ることがで
きるのに加え、2−4切替機構でドラグトルクを発生さ
せない噛み合いクラッチは、ドラグトルクを低減するこ
とが目的の本発明に特に好適である。
求項1又は請求項2の構成と同等の効果を得ることがで
きるのに加え、2−4切替機構でドラグトルクを発生さ
せない噛み合いクラッチは、ドラグトルクを低減するこ
とが目的の本発明に特に好適である。
【図1】第1実施形態のスケルトン機構図である。
【図2】第1実施形態の要部を示す断面図である。
【図3】第2実施形態のスケルトン機構図である。
【図4】従来例のスケルトン機構図である。
5 トランスファ 7 2−4切替機構(噛み合いクラッチ) 23 終減速ギア組(終減速機構) 25 リヤデフ(デファレンシャル装置) 31,33 後輪(2輪駆動時に切り離される車輪) 65 アウターケース 67 インナーケース 69 差動機構 71 クラッチ機構(湿式多板クラッチを用いて構成さ
れたカップリング) 89 メインクラッチ(湿式多板クラッチ) 97 パイロットクラッチ(湿式多板クラッチ) 201 リヤデフ(デファレンシャル装置) 203 クラッチ機構(湿式多板クラッチを用いて構成
されたカップリング)
れたカップリング) 89 メインクラッチ(湿式多板クラッチ) 97 パイロットクラッチ(湿式多板クラッチ) 201 リヤデフ(デファレンシャル装置) 203 クラッチ機構(湿式多板クラッチを用いて構成
されたカップリング)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D036 GA14 GA16 GA23 GB03 GB04 GB05 GC03 GD08 GF05 GF10 GH17 GH26 GJ17 3D039 AA03 AA25 3D043 AA08 AB17 EA03 EA18 EB07 EB12
Claims (3)
- 【請求項1】 原動機の駆動力を前輪側と後輪側に伝達
するトランスファを備えると共に、 2輪駆動時に切り離される前輪側または後輪側の動力伝
達系に、トランスファからの駆動力を切断する2−4切
替機構と、湿式多板クラッチを用いて構成され、走行に
伴う車輪からの回転を遮断するカップリングと、駆動力
を減速してデファレンシャル装置に伝達する終減速機構
を備えた構造であって、 前記カップリングを、終減速機構と車輪との間に配置し
たことを特徴とする4輪駆動システム。 - 【請求項2】 請求項1に記載された発明であって、前
記動力伝達系に、原動機の駆動力が入力して回転するア
ウターケースと、駆動力を左右の出力軸に差動分配する
差動機構を内部に有し、アウターケース内に同軸に回転
可能に支持されたインナーケースとを有するデファレン
シャル装置を備え、前記カップリングが、前記アウター
ケースとインナーケースとの間に配置されていることを
特徴とする4輪駆動システム。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載された発
明であって、2−4切替機構が、噛み合いクラッチを用
いて構成されていることを特徴とする4輪駆動システ
ム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001182357A JP2002370557A (ja) | 2001-06-15 | 2001-06-15 | 4輪駆動システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001182357A JP2002370557A (ja) | 2001-06-15 | 2001-06-15 | 4輪駆動システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002370557A true JP2002370557A (ja) | 2002-12-24 |
Family
ID=19022477
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001182357A Pending JP2002370557A (ja) | 2001-06-15 | 2001-06-15 | 4輪駆動システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002370557A (ja) |
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