JP2001153159A - カップリング - Google Patents
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- JP2001153159A JP2001153159A JP33307799A JP33307799A JP2001153159A JP 2001153159 A JP2001153159 A JP 2001153159A JP 33307799 A JP33307799 A JP 33307799A JP 33307799 A JP33307799 A JP 33307799A JP 2001153159 A JP2001153159 A JP 2001153159A
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Links
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Landscapes
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
- Retarders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 連結状態を完全に解除することが可能なカッ
プリングの提供を目的とする。 【解決手段】 入力側の回転ケース3と、回転ケース3
内に配置された出力軸5と、両部材3,5の間に配置さ
れ両部材3,5間の動力伝達を断続するメインクラッチ
7と、メインクラッチ7の締結力を制御する電磁クラッ
チ9と、電磁クラッチ9の締結トルクをスラスト力に変
換・拡大するカム機構11と、スラスト力を受けてメイ
ンクラッチ7を押圧する押圧部材25とを備えるカップ
リング1であって、少なくとも一方のクラッチが乾式ク
ラッチであることを特徴とする。
プリングの提供を目的とする。 【解決手段】 入力側の回転ケース3と、回転ケース3
内に配置された出力軸5と、両部材3,5の間に配置さ
れ両部材3,5間の動力伝達を断続するメインクラッチ
7と、メインクラッチ7の締結力を制御する電磁クラッ
チ9と、電磁クラッチ9の締結トルクをスラスト力に変
換・拡大するカム機構11と、スラスト力を受けてメイ
ンクラッチ7を押圧する押圧部材25とを備えるカップ
リング1であって、少なくとも一方のクラッチが乾式ク
ラッチであることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動力伝達経路に配
置され、動力の断続を行うカップリングに関する。
置され、動力の断続を行うカップリングに関する。
【0002】
【従来の技術】「ガイア新型車解説書」(1998年5
月29日、トヨタ自動車株式会社サービス部発行)の0
−22頁に図4に示すようなカップリングが記載されて
いる。
月29日、トヨタ自動車株式会社サービス部発行)の0
−22頁に図4に示すようなカップリングが記載されて
いる。
【0003】このカップリング401は、四輪駆動車の
リヤデフを収容するデフキャリヤ403の入力部内に回
転可能に支持され、後輪側の連結と切り離しとを行う。
リヤデフを収容するデフキャリヤ403の入力部内に回
転可能に支持され、後輪側の連結と切り離しとを行う。
【0004】図示のように、デフキャリヤ403はキャ
リヤ本体403aとフロントカバー403bとが結合さ
れて構成されている。エンジンの駆動力は、トランスミ
ッション、トランスファ、プロペラシャフトを順に介し
てカップリング401に入力され、さらにリヤデフに伝
達される。
リヤ本体403aとフロントカバー403bとが結合さ
れて構成されている。エンジンの駆動力は、トランスミ
ッション、トランスファ、プロペラシャフトを順に介し
てカップリング401に入力され、さらにリヤデフに伝
達される。
【0005】カップリング401は、ハウジング40
5、シャフト407、多板式のメインクラッチ409及
びパイロットクラッチ411、アーマチャ413、電磁
石415、ボールを用いたカム機構419を構成するカ
ムリング417と押圧部材421、コントローラなどか
ら構成されている。そして、カップリング401の内部
潤滑用には、リヤデフ側のハイポイドギヤオイルとは別
のカップリングオイルが充填され、密封されている。
5、シャフト407、多板式のメインクラッチ409及
びパイロットクラッチ411、アーマチャ413、電磁
石415、ボールを用いたカム機構419を構成するカ
ムリング417と押圧部材421、コントローラなどか
ら構成されている。そして、カップリング401の内部
潤滑用には、リヤデフ側のハイポイドギヤオイルとは別
のカップリングオイルが充填され、密封されている。
【0006】カップリング401のハウジング405
は、その左端部がシールベアリング423を介してデフ
キャリヤ403内に支承され、フランジ部材425がハ
ウジング405にボルト結合されてエンジンの駆動力が
フランジ部材425を介してハウジング405に入力さ
れる。
は、その左端部がシールベアリング423を介してデフ
キャリヤ403内に支承され、フランジ部材425がハ
ウジング405にボルト結合されてエンジンの駆動力が
フランジ部材425を介してハウジング405に入力さ
れる。
【0007】一方、ハウジング405の右端部では、そ
の内周にロータ427がねじ結合および接合されて一体
化され、ロータ427(ハウジング405)部がベアリ
ング429を介して後述する電磁石415のコア431
(デフキャリヤ403)に支承されている。
の内周にロータ427がねじ結合および接合されて一体
化され、ロータ427(ハウジング405)部がベアリ
ング429を介して後述する電磁石415のコア431
(デフキャリヤ403)に支承されている。
【0008】ハウジング405とロータ427の一体化
と後述するシール部材439とにより、ハウジング40
5の内部が密封されている。そして、ハウジング405
とこれを収容するデフキャリヤ403との間には空気室
が形成されている。
と後述するシール部材439とにより、ハウジング40
5の内部が密封されている。そして、ハウジング405
とこれを収容するデフキャリヤ403との間には空気室
が形成されている。
【0009】カップリング401の出力側のシャフト4
07は、ハウジング405の軸心部にラジアルベアリン
グ433およびブッシュ435を介して同軸に支承され
ている。シャフト407の出力端(右端)にはドライブ
ピニオンシャフト437が連結されており、その出力端
に形成されたドライブピニオンギヤ437aはリヤデフ
側のリングギヤと噛み合っている。
07は、ハウジング405の軸心部にラジアルベアリン
グ433およびブッシュ435を介して同軸に支承され
ている。シャフト407の出力端(右端)にはドライブ
ピニオンシャフト437が連結されており、その出力端
に形成されたドライブピニオンギヤ437aはリヤデフ
側のリングギヤと噛み合っている。
【0010】そして、シャフト407の出力側端部外周
とロータ427の内周との間にはシール部材439が設
けられ、上述のようにハウジング405の内部を密封し
ている。
とロータ427の内周との間にはシール部材439が設
けられ、上述のようにハウジング405の内部を密封し
ている。
【0011】また、シャフト407の出力側端部外周と
キャリヤ本体403a(デフキャリヤ403)との間に
オイルシール441が配設され、リヤデフ側のハイポイ
ドギヤオイルがカップリング401側へ漏れ込まないよ
うにシールしている。こうして、カップリング401の
出力側シール部材439よりも外部に配置されているブ
ッシュ435とシャフト407との摺動部はリヤデフ側
のギヤオイルにより潤滑される。
キャリヤ本体403a(デフキャリヤ403)との間に
オイルシール441が配設され、リヤデフ側のハイポイ
ドギヤオイルがカップリング401側へ漏れ込まないよ
うにシールしている。こうして、カップリング401の
出力側シール部材439よりも外部に配置されているブ
ッシュ435とシャフト407との摺動部はリヤデフ側
のギヤオイルにより潤滑される。
【0012】メインクラッチ409は、ハウジング40
5とシャフト407との間に配置された湿式多板クラッ
チである。メインクラッチ409に隣接して配置された
湿式多板のパイロットクラッチ411はハウジング40
5とカムリング417との間に配置されている。そし
て、メインクラッチ409とパイロットクラッチ411
との間にカム機構419が配置されている。
5とシャフト407との間に配置された湿式多板クラッ
チである。メインクラッチ409に隣接して配置された
湿式多板のパイロットクラッチ411はハウジング40
5とカムリング417との間に配置されている。そし
て、メインクラッチ409とパイロットクラッチ411
との間にカム機構419が配置されている。
【0013】電磁石415はハウジング405の外部に
配置され、そのコア431がデフキャリヤ403に嵌合
されて径方向の位置決めがなされると共に回り止め部材
443により回り止めされている。電磁石415のリー
ド線445は、コア431の径方向外方への延出部43
1aから取り出され、フロントカバー403bの結合フ
ランジ部の取出し孔403cに設けられたグロメット4
47を経て外部に取り出されている。取出し孔403c
の開口端には接着剤449が埋め込まれ、リード線44
5が固定され、この部がシールされている。
配置され、そのコア431がデフキャリヤ403に嵌合
されて径方向の位置決めがなされると共に回り止め部材
443により回り止めされている。電磁石415のリー
ド線445は、コア431の径方向外方への延出部43
1aから取り出され、フロントカバー403bの結合フ
ランジ部の取出し孔403cに設けられたグロメット4
47を経て外部に取り出されている。取出し孔403c
の開口端には接着剤449が埋め込まれ、リード線44
5が固定され、この部がシールされている。
【0014】コントローラは、電磁石415の励磁、励
磁電流の制御、励磁停止などを行い、後輪側への伝達ト
ルクを制御している。
磁電流の制御、励磁停止などを行い、後輪側への伝達ト
ルクを制御している。
【0015】電磁石415が励磁されると、アーマチャ
413が吸引され、パイロットクラッチ411が締結
し、その締結トルクがカム機構419によりスラスト力
に変換・拡大される。そして、そのスラスト力を受けて
押圧部材421がメインクラッチ409を押圧し、締結
させる。
413が吸引され、パイロットクラッチ411が締結
し、その締結トルクがカム機構419によりスラスト力
に変換・拡大される。そして、そのスラスト力を受けて
押圧部材421がメインクラッチ409を押圧し、締結
させる。
【0016】こうして、カップリング401が連結され
ると、エンジンの駆動力はシャフト407を経てドライ
ブピニオンシャフト437に出力され、駆動力が後輪に
送られて車両は四輪駆動状態になり、悪路の走破性や、
車体の安定性が向上する。
ると、エンジンの駆動力はシャフト407を経てドライ
ブピニオンシャフト437に出力され、駆動力が後輪に
送られて車両は四輪駆動状態になり、悪路の走破性や、
車体の安定性が向上する。
【0017】又、電磁石415の励磁電流を制御する
と、パイロットクラッチ411の滑りによってカム機構
419のスラスト力が変化し、ひいては、メインクラッ
チ409の締結力が変化して後輪の駆動力が調整され
る。このようにして、前後輪間の駆動力配分比が制御さ
れる。
と、パイロットクラッチ411の滑りによってカム機構
419のスラスト力が変化し、ひいては、メインクラッ
チ409の締結力が変化して後輪の駆動力が調整され
る。このようにして、前後輪間の駆動力配分比が制御さ
れる。
【0018】又、電磁石415の励磁を停止すると、パ
イロットクラッチ411が開放され、カム機構419の
スラスト力が消失するので、メインクラッチ409が開
放されてカップリング401の連結が解除され、車両は
二輪駆動状態になる。
イロットクラッチ411が開放され、カム機構419の
スラスト力が消失するので、メインクラッチ409が開
放されてカップリング401の連結が解除され、車両は
二輪駆動状態になる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところが、電磁石41
5の励磁が停止されたとき、両クラッチ411,409
を潤滑しているカップリングオイルの粘性抵抗やクラッ
チ板の倒れによる摺動等により、クラッチが完全には開
放されずに引きずりトルクが残ってしまう可能性がある
という問題があった。
5の励磁が停止されたとき、両クラッチ411,409
を潤滑しているカップリングオイルの粘性抵抗やクラッ
チ板の倒れによる摺動等により、クラッチが完全には開
放されずに引きずりトルクが残ってしまう可能性がある
という問題があった。
【0020】特に、カップリングオイルの低温時には粘
性抵抗の増大するので、引きずりトルクが増大し、カッ
プリング401の連結が解除されにくくなる可能性があ
る。
性抵抗の増大するので、引きずりトルクが増大し、カッ
プリング401の連結が解除されにくくなる可能性があ
る。
【0021】そこで、本発明は、連結状態を完全に解除
することが可能なカップリングの提供を目的とする。
することが可能なカップリングの提供を目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、一側の動力伝達部材と、
前記動力伝達部材内に配置された他側の動力伝達部材
と、前記両動力伝達部材の間に配置され両伝達部材間の
動力伝達を断続するメインクラッチと、前記メインクラ
ッチの締結力を制御する電磁クラッチと、前記電磁クラ
ッチの締結トルクをスラスト力に変換・拡大するカム機
構と、前記スラスト力を受けて前記メインクラッチを押
圧する押圧部材とを備えるカップリングであって、前記
クラッチのうち少なくとも一方が乾式クラッチであるこ
とを特徴とする。
に、請求項1に記載の発明は、一側の動力伝達部材と、
前記動力伝達部材内に配置された他側の動力伝達部材
と、前記両動力伝達部材の間に配置され両伝達部材間の
動力伝達を断続するメインクラッチと、前記メインクラ
ッチの締結力を制御する電磁クラッチと、前記電磁クラ
ッチの締結トルクをスラスト力に変換・拡大するカム機
構と、前記スラスト力を受けて前記メインクラッチを押
圧する押圧部材とを備えるカップリングであって、前記
クラッチのうち少なくとも一方が乾式クラッチであるこ
とを特徴とする。
【0023】したがって、両クラッチが湿式である前記
従来例と異なり、少なくとも一方のクラッチにオイルの
粘性による引きずりトルクが発生しないので、引きずり
トルクを低減することができる。
従来例と異なり、少なくとも一方のクラッチにオイルの
粘性による引きずりトルクが発生しないので、引きずり
トルクを低減することができる。
【0024】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のカップリングであって、前記メインクラッチが乾式単
板クラッチであることを特徴とする。
のカップリングであって、前記メインクラッチが乾式単
板クラッチであることを特徴とする。
【0025】したがって、請求項1の発明と同等の作用
・効果が得られると共に、両クラッチが湿式の場合の引
きずりトルクの主な発生源であるメインクラッチにオイ
ルの粘性による引きずりトルクが発生せず、しかも単板
のメインクラッチを用いることにより、開放時のすきま
保持が容易であるので、引きずりトルクがより一層低減
される。
・効果が得られると共に、両クラッチが湿式の場合の引
きずりトルクの主な発生源であるメインクラッチにオイ
ルの粘性による引きずりトルクが発生せず、しかも単板
のメインクラッチを用いることにより、開放時のすきま
保持が容易であるので、引きずりトルクがより一層低減
される。
【0026】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のカップリングであって、前記電磁クラ
ッチが乾式単板クラッチであることを特徴とする。
請求項2に記載のカップリングであって、前記電磁クラ
ッチが乾式単板クラッチであることを特徴とする。
【0027】したがって、請求項1または請求項2の発
明と同等の作用・効果が得られると共に、電磁クラッチ
の引きずりトルクがなくなるので、カム機構および押圧
部材によってメインクラッチを締結させる作用もなくな
り、引きずりトルクが確実に低減される。
明と同等の作用・効果が得られると共に、電磁クラッチ
の引きずりトルクがなくなるので、カム機構および押圧
部材によってメインクラッチを締結させる作用もなくな
り、引きずりトルクが確実に低減される。
【0028】請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求
項3に記載のカップリングであって、前記押圧部材をク
ラッチの締結解除方向に付勢する付勢手段を備えたこと
を特徴とする。
項3に記載のカップリングであって、前記押圧部材をク
ラッチの締結解除方向に付勢する付勢手段を備えたこと
を特徴とする。
【0029】したがって、請求項1〜請求項3のいずれ
かの発明と同等の作用・効果が得られると共に、メイン
クラッチの開放時のクラッチ板のすきまが確実に保持さ
れるので、引きずりトルクが確実に低減される。
かの発明と同等の作用・効果が得られると共に、メイン
クラッチの開放時のクラッチ板のすきまが確実に保持さ
れるので、引きずりトルクが確実に低減される。
【0030】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]本発明の第1実
施形態を図1,図2により説明する。図1は本実施形態
のカップリングの上半部を示す断面図である。図2は要
部の説明図である。
施形態を図1,図2により説明する。図1は本実施形態
のカップリングの上半部を示す断面図である。図2は要
部の説明図である。
【0031】図1に示すように、カップリング1は、一
側の動力伝達部材としての回転ケース3、他側の動力伝
達部材としての出力軸5、、乾式単板のメインクラッチ
7および湿式多板のパイロットクラッチ9(電磁クラッ
チ)、カム機構11、外部に配置された電磁石13、ア
ーマチャ17、図示省略のコントローラなどから構成さ
れている。カム機構11はカムリング21、ボール2
3、押圧部材25からなる。
側の動力伝達部材としての回転ケース3、他側の動力伝
達部材としての出力軸5、、乾式単板のメインクラッチ
7および湿式多板のパイロットクラッチ9(電磁クラッ
チ)、カム機構11、外部に配置された電磁石13、ア
ーマチャ17、図示省略のコントローラなどから構成さ
れている。カム機構11はカムリング21、ボール2
3、押圧部材25からなる。
【0032】上記回転ケース3は、非磁性材からなる円
筒部3aと、これに接合された端壁部3bと、入力軸部
3cとからなる。円筒部3aの左端の開口部3dには、
ロータ27がねじ込まれ、ロック部材31によりゆるみ
止めされている。
筒部3aと、これに接合された端壁部3bと、入力軸部
3cとからなる。円筒部3aの左端の開口部3dには、
ロータ27がねじ込まれ、ロック部材31によりゆるみ
止めされている。
【0033】このねじ結合部の内部側に配置されたOリ
ング33により回転ケース3の内部が密封されている。
また、円筒部3aの軸方向中間部には、円筒部3aの内
周から軸心に向かって延びる仕切壁3eが設けられてい
る。仕切壁3eは、後述するメインクラッチ7部とパイ
ロットクラッチ9部とを仕切っている。
ング33により回転ケース3の内部が密封されている。
また、円筒部3aの軸方向中間部には、円筒部3aの内
周から軸心に向かって延びる仕切壁3eが設けられてい
る。仕切壁3eは、後述するメインクラッチ7部とパイ
ロットクラッチ9部とを仕切っている。
【0034】こうして、ロータ27と一体化された回転
ケース3は入力側と出力側との2カ所で、グリースを封
入された両シールのベアリング37,35を介して回転
ケース3の外側を取り巻く静止側部材41に支持されて
いる。入力側での支持は、回転ケース3の入力軸部3c
が静止側部材41に支持され、出力側ではロータ27の
小径部27aが後述する電磁石13のコア15を介して
静止側部材41に支持されている。
ケース3は入力側と出力側との2カ所で、グリースを封
入された両シールのベアリング37,35を介して回転
ケース3の外側を取り巻く静止側部材41に支持されて
いる。入力側での支持は、回転ケース3の入力軸部3c
が静止側部材41に支持され、出力側ではロータ27の
小径部27aが後述する電磁石13のコア15を介して
静止側部材41に支持されている。
【0035】また、ロータ27側のベアリング35の外
方にはさらにオイルシール43が配置され、上記の両ベ
アリング35,37および後述するグロメット45と共
に、回転ケース3と静止側部材41との間に設けられた
空気室47に外気中の塵埃等が侵入しないように内部を
保護している。
方にはさらにオイルシール43が配置され、上記の両ベ
アリング35,37および後述するグロメット45と共
に、回転ケース3と静止側部材41との間に設けられた
空気室47に外気中の塵埃等が侵入しないように内部を
保護している。
【0036】右端の入力軸部3cに図外の駆動側部材が
スプライン連結され、ねじ部3fにてナット締めされ
る。こうして、駆動力は回転ケース3の入力軸部3cか
ら入力される。
スプライン連結され、ねじ部3fにてナット締めされ
る。こうして、駆動力は回転ケース3の入力軸部3cか
ら入力される。
【0037】上記出力軸5は、カップリング1の回転軸
心部に配置され、その右端部がボールベアリング51を
介して回転ケース3の端壁部3bに支持されている。出
力軸5の左端部はグリース潤滑のニードルベアリング5
3を介してロータ27の内周に支持されている。また、
ロータ27の内周と出力軸5との間はXリング55が配
置され、これにより後述するパイロットクラッチ9内部
が密封されている。
心部に配置され、その右端部がボールベアリング51を
介して回転ケース3の端壁部3bに支持されている。出
力軸5の左端部はグリース潤滑のニードルベアリング5
3を介してロータ27の内周に支持されている。また、
ロータ27の内周と出力軸5との間はXリング55が配
置され、これにより後述するパイロットクラッチ9内部
が密封されている。
【0038】出力軸5の右端側の軸心部には軽量化のた
めの底付きの穴5aが形成されている。また、左端部の
スプライン穴5bに図外の従動側部材がスプライン連結
される。こうして。駆動力は出力軸5から出力される。
めの底付きの穴5aが形成されている。また、左端部の
スプライン穴5bに図外の従動側部材がスプライン連結
される。こうして。駆動力は出力軸5から出力される。
【0039】上記湿式多板のパイロットクラッチ9は、
ロータ27の内側端面と回転ケース3の仕切壁3eの壁
面との間に配置されている。クラッチ板9aがロータ2
7の内側端面に隣接し、回転ケース3の円筒部3a内周
とカムリング21の外周との間に配置されている。カム
リング21は出力軸5上に軸方向移動可能に、また回転
可能に配置されている。
ロータ27の内側端面と回転ケース3の仕切壁3eの壁
面との間に配置されている。クラッチ板9aがロータ2
7の内側端面に隣接し、回転ケース3の円筒部3a内周
とカムリング21の外周との間に配置されている。カム
リング21は出力軸5上に軸方向移動可能に、また回転
可能に配置されている。
【0040】クラッチ板9aの右隣にアーマチャ17が
配置されている。アーマチャ17の外周は回転ケース3
の円筒部3a内周に係合し、アーマチャ17は回転ケー
ス3(ロータ27)と一体に回転する。また、カムリン
グ21とロータ27の内側端面との間にスラストベアリ
ング57とワッシャ59,59が配置されている。
配置されている。アーマチャ17の外周は回転ケース3
の円筒部3a内周に係合し、アーマチャ17は回転ケー
ス3(ロータ27)と一体に回転する。また、カムリン
グ21とロータ27の内側端面との間にスラストベアリ
ング57とワッシャ59,59が配置されている。
【0041】上記電磁石13は、ロータ27の左方に開
口しているリング状の凹部27bに挿入されて配置さ
れ、コア15が回転ケース3外側の静止側部材41に固
定されている。こうして、電磁石13は回転しない。そ
して、リード線61が図外の電源からグロメット45部
を通って電磁石13に接続されている。リード線61部
には保護チューブ63およびガイド部材65が設けられ
ている。上述のように、コア15がベアリング35を介
してロータ27を支持しているので、ギャップ67が所
定量に維持されている。
口しているリング状の凹部27bに挿入されて配置さ
れ、コア15が回転ケース3外側の静止側部材41に固
定されている。こうして、電磁石13は回転しない。そ
して、リード線61が図外の電源からグロメット45部
を通って電磁石13に接続されている。リード線61部
には保護チューブ63およびガイド部材65が設けられ
ている。上述のように、コア15がベアリング35を介
してロータ27を支持しているので、ギャップ67が所
定量に維持されている。
【0042】また、71は非磁性のステンレス鋼でリン
グ状に形成され低炭素鋼のロータ27に銅ろう付けされ
ている。なお、ロータ27には駆動系の大トルクは負荷
されないので、銅ろう付け部に強度上の問題は生じな
い。
グ状に形成され低炭素鋼のロータ27に銅ろう付けされ
ている。なお、ロータ27には駆動系の大トルクは負荷
されないので、銅ろう付け部に強度上の問題は生じな
い。
【0043】上記カムリング21の右側面にはカムが形
成され、このカムとボール23を挟んで対向する押圧部
材25の左端面に同様のカムが形成されている。こうし
て、カム機構11が構成されている。
成され、このカムとボール23を挟んで対向する押圧部
材25の左端面に同様のカムが形成されている。こうし
て、カム機構11が構成されている。
【0044】押圧部材25は出力軸5に外挿され、スプ
ライン連結により出力軸5と一体に回転する。押圧部材
25の軸部の外周と回転ケース3の仕切壁3eの内周と
の間にXリング73が配置され、同様に押圧部材25の
軸部の内周と出力軸5との間にXリング75が配置さ
れ、パイロットクラッチ9内部を密封している。そし
て、パイロットクラッチ9内部にはオイルが所定量封入
されている。
ライン連結により出力軸5と一体に回転する。押圧部材
25の軸部の外周と回転ケース3の仕切壁3eの内周と
の間にXリング73が配置され、同様に押圧部材25の
軸部の内周と出力軸5との間にXリング75が配置さ
れ、パイロットクラッチ9内部を密封している。そし
て、パイロットクラッチ9内部にはオイルが所定量封入
されている。
【0045】また、押圧部材25の右端面と出力軸5の
右端部に設けられた鍔部5cとの間にリターンスプリン
グ77(付勢部材)が周方向に複数配置され、押圧部材
25をカム機構11側へ付勢している。
右端部に設けられた鍔部5cとの間にリターンスプリン
グ77(付勢部材)が周方向に複数配置され、押圧部材
25をカム機構11側へ付勢している。
【0046】上記乾式単板のメインクラッチ7は、回転
ケース3の仕切壁3eと端壁部3bとの間のスペースに
配置されている。押圧部材25の右端面に隣接してクラ
ッチ板7aが配置され、さらにその右方に隣接して回転
ケース3の端壁部3bとの間に受圧部材81が配置され
ている。受圧部材81の背面には複数の円柱状の脚部8
1aが突設して設けられ、各脚部81aは回転ケース3
の端壁部3bに設けられた対応穴に嵌合して回転ケース
3と回転方向に一体化されている。
ケース3の仕切壁3eと端壁部3bとの間のスペースに
配置されている。押圧部材25の右端面に隣接してクラ
ッチ板7aが配置され、さらにその右方に隣接して回転
ケース3の端壁部3bとの間に受圧部材81が配置され
ている。受圧部材81の背面には複数の円柱状の脚部8
1aが突設して設けられ、各脚部81aは回転ケース3
の端壁部3bに設けられた対応穴に嵌合して回転ケース
3と回転方向に一体化されている。
【0047】また、回転ケース3の円筒部3aのクラッ
チ板7aに対応する軸方向部位、および端壁部3bのベ
アリング37配置部位の近傍に周方向複数の通気路3g
が設けられ、メインクラッチ7内部と外部の空気室47
を連通している。
チ板7aに対応する軸方向部位、および端壁部3bのベ
アリング37配置部位の近傍に周方向複数の通気路3g
が設けられ、メインクラッチ7内部と外部の空気室47
を連通している。
【0048】つぎに、カップリング1の作用を説明す
る。
る。
【0049】コントローラの指示により通電され、電磁
石13が励磁されると、アーマチャ17が左方へ吸引さ
れてパイロットクラッチ9が電流値に応じて締結され
る。パイロットクラッチ9の締結トルクはカム機構11
によりスラスト力に変換、拡大されて押圧部材25を右
方へ押す。メインクラッチ7は、このスラスト力に応じ
て締結される。そして、駆動力は受圧部材81、クラッ
チ板7a、押圧部材25、出力軸5を経て出力側部材へ
伝達される。
石13が励磁されると、アーマチャ17が左方へ吸引さ
れてパイロットクラッチ9が電流値に応じて締結され
る。パイロットクラッチ9の締結トルクはカム機構11
によりスラスト力に変換、拡大されて押圧部材25を右
方へ押す。メインクラッチ7は、このスラスト力に応じ
て締結される。そして、駆動力は受圧部材81、クラッ
チ板7a、押圧部材25、出力軸5を経て出力側部材へ
伝達される。
【0050】電磁石13の励磁が解除されると、パイロ
ットクラッチ9の締結が解除され、カムリング21を回
すトルクはなくなる。そして、押圧部材25はリターン
スプリング77の付勢力により左方へ押し戻されるの
で、メインクラッチ7の締結は解除される。
ットクラッチ9の締結が解除され、カムリング21を回
すトルクはなくなる。そして、押圧部材25はリターン
スプリング77の付勢力により左方へ押し戻されるの
で、メインクラッチ7の締結は解除される。
【0051】このとき、パイロットクラッチ9部のオイ
ルの粘性やクラッチ板9aの倒れにより引きずりトルク
がカムリング21に生じても、引きずりトルクの主発生
源であるメインクラッチ7のクラッチ板7aに完全にす
きまがあるので、出力軸5へ伝達される引きずりトルク
は大幅に低減される。
ルの粘性やクラッチ板9aの倒れにより引きずりトルク
がカムリング21に生じても、引きずりトルクの主発生
源であるメインクラッチ7のクラッチ板7aに完全にす
きまがあるので、出力軸5へ伝達される引きずりトルク
は大幅に低減される。
【0052】メインクラッチ7の摺動部はグリース潤滑
されると共に、作動中に通気路3gを通って回転ケース
3の内部と周囲の空気室47との間を流出入する空気に
より冷却される。
されると共に、作動中に通気路3gを通って回転ケース
3の内部と周囲の空気室47との間を流出入する空気に
より冷却される。
【0053】こうして、本実施形態によれば、前記従来
例のようなメインクラッチとパイロットクラッチの両ク
ラッチが湿式の場合の引きずりトルクの主発生源である
メインクラッチ7を乾式単板クラッチにしたので、オイ
ルの粘性による引きずりトルクがなくなると共に、リタ
ーンスプリング77によりメインクラッチ7の開放時に
クラッチ板7aに完全なすきまが確保されるので、引き
ずりトルクが大幅に低減される。
例のようなメインクラッチとパイロットクラッチの両ク
ラッチが湿式の場合の引きずりトルクの主発生源である
メインクラッチ7を乾式単板クラッチにしたので、オイ
ルの粘性による引きずりトルクがなくなると共に、リタ
ーンスプリング77によりメインクラッチ7の開放時に
クラッチ板7aに完全なすきまが確保されるので、引き
ずりトルクが大幅に低減される。
【0054】しかも、メインクラッチ7が乾式クラッチ
であるので、パイロットクラッチ9部のオイルの選択を
メインクラッチ7側の影響を受けずに実施できる。
であるので、パイロットクラッチ9部のオイルの選択を
メインクラッチ7側の影響を受けずに実施できる。
【0055】また、メインクラッチ7の構成を、上記の
乾式単板クラッチに代えて、図2に示すような乾式の多
板クラッチ85にしてもよい。
乾式単板クラッチに代えて、図2に示すような乾式の多
板クラッチ85にしてもよい。
【0056】このように多板式のメインクラッチ85を
用いれば、伝達トルク容量の調整が容易に行え、また、
内側クラッチ板85aの各クラッチ板同士の間に皿ばね
87を介在させれば、引きずりトルクを低減することも
できる。
用いれば、伝達トルク容量の調整が容易に行え、また、
内側クラッチ板85aの各クラッチ板同士の間に皿ばね
87を介在させれば、引きずりトルクを低減することも
できる。
【0057】また、クラッチ7,85部をグリース潤滑
環境にすることにより、クラッチ7,85の耐摩耗性の
向上や締結性能の安定性向上が得られる。
環境にすることにより、クラッチ7,85の耐摩耗性の
向上や締結性能の安定性向上が得られる。
【0058】[第2実施形態]本発明の第2実施形態を
図3により説明する。図3は本実施形態のカップリング
の上半部を示す断面図である。
図3により説明する。図3は本実施形態のカップリング
の上半部を示す断面図である。
【0059】このカップリング101は、上記第1実施
形態とはパイロットクラッチ部の構成が異なり、その他
の構成は第1実施形態と同様であるので、相違点を説明
し、重複する説明は省略する。
形態とはパイロットクラッチ部の構成が異なり、その他
の構成は第1実施形態と同様であるので、相違点を説明
し、重複する説明は省略する。
【0060】図3に示すように、パイロットクラッチ1
09は、メインクラッチ7と同様に、乾式単板クラッチ
である。クラッチ板109aはカムリング121に係合
されて一体に回転する。クラッチ板109aに隣接配置
されたアーマチャ117とカムリング121との間に
は、これらを連結するリング板状のリターンスプリング
191(付勢手段)が配置されている。
09は、メインクラッチ7と同様に、乾式単板クラッチ
である。クラッチ板109aはカムリング121に係合
されて一体に回転する。クラッチ板109aに隣接配置
されたアーマチャ117とカムリング121との間に
は、これらを連結するリング板状のリターンスプリング
191(付勢手段)が配置されている。
【0061】このような構成により、電磁石13の励磁
されると、アーマチャ117が佐保へ吸引されクラッチ
板109aが ロータ27に押しつけられて、パイロッ
トクラッチ109が電流値に応じて締結される。パイロ
ットクラッチ109の締結トルクはカム機構11により
スラスト力に変換、拡大されて押圧部材25を右方へ押
す。メインクラッチ7は、このスラスト力に応じて締結
される。そして前記第1実施形態と同様に、駆動力は受
圧部材81、クラッチ板7a、押圧部材25、出力軸5
を経て出力側部材へ伝達される。
されると、アーマチャ117が佐保へ吸引されクラッチ
板109aが ロータ27に押しつけられて、パイロッ
トクラッチ109が電流値に応じて締結される。パイロ
ットクラッチ109の締結トルクはカム機構11により
スラスト力に変換、拡大されて押圧部材25を右方へ押
す。メインクラッチ7は、このスラスト力に応じて締結
される。そして前記第1実施形態と同様に、駆動力は受
圧部材81、クラッチ板7a、押圧部材25、出力軸5
を経て出力側部材へ伝達される。
【0062】一方、電磁石13の励磁が解除されると、
それまで吸引されていたアーマチャ117はリターンス
プリング191の復元力によりクラッチ板109aから
引き離され、パイロットクラッチ109は開放される。
これに伴いメインクラッチ7もリターンスプリング77
により押圧部材25が押し戻されて、開放される。
それまで吸引されていたアーマチャ117はリターンス
プリング191の復元力によりクラッチ板109aから
引き離され、パイロットクラッチ109は開放される。
これに伴いメインクラッチ7もリターンスプリング77
により押圧部材25が押し戻されて、開放される。
【0063】両クラッチ109,7はグリース潤滑され
ている。
ている。
【0064】こうして、本実施形態によれば、電磁クラ
ッチ13の引きずりトルクがなくなるので、カム機構1
1および押圧部材25によるメインクラッチ7を締結さ
せる作用もなくなり、引きずりトルクが確実に低減され
る。
ッチ13の引きずりトルクがなくなるので、カム機構1
1および押圧部材25によるメインクラッチ7を締結さ
せる作用もなくなり、引きずりトルクが確実に低減され
る。
【0065】また、リターンスプリング77により、開
放時にはクラッチ板7aのすきまが十分に保たれるの
で、メインクラッチの引きずりトルクは一層低減され
る。
放時にはクラッチ板7aのすきまが十分に保たれるの
で、メインクラッチの引きずりトルクは一層低減され
る。
【0066】しかもこの実施形態では、パイロットクラ
ッチ109を解除する方向に付勢するリターンスプリン
グ191をクラッチ板109aに隣接配置されたアーマ
チャ117とカムリング121との間に配置してあるた
め、該リターンスプリング191により、開放時にはク
ラッチ板109aのすきまが十分に保たれるので、引き
ずりトルクはより一層低減される。
ッチ109を解除する方向に付勢するリターンスプリン
グ191をクラッチ板109aに隣接配置されたアーマ
チャ117とカムリング121との間に配置してあるた
め、該リターンスプリング191により、開放時にはク
ラッチ板109aのすきまが十分に保たれるので、引き
ずりトルクはより一層低減される。
【0067】また、グリース潤滑により両クラッチ10
9,7の耐摩耗性の向上や締結性能の安定性向上が得ら
れる。
9,7の耐摩耗性の向上や締結性能の安定性向上が得ら
れる。
【0068】なお、上記第1,第2実施形態ではメイン
クラッチ7に乾式単板もしくは乾式多板を用いて、パイ
ロットクラッチに湿式多板、乾式単板を用いた例を示し
たが、パイロットクラッチに乾式クラッチ用いて、メイ
ンクラッチに湿式多板,乾式多板および乾式単板を用い
てもよく、この場合、パイロットクラッチの引きずりト
ルクの低減により同様の効果を得ることができる。
クラッチ7に乾式単板もしくは乾式多板を用いて、パイ
ロットクラッチに湿式多板、乾式単板を用いた例を示し
たが、パイロットクラッチに乾式クラッチ用いて、メイ
ンクラッチに湿式多板,乾式多板および乾式単板を用い
てもよく、この場合、パイロットクラッチの引きずりト
ルクの低減により同様の効果を得ることができる。
【0069】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、両クラッチが湿式である前記
従来例と異なり、少なくとも一方のクラッチにオイルの
粘性による引きずりトルクが発生しないので、引きずり
トルクが低減される。
1に記載の発明によれば、両クラッチが湿式である前記
従来例と異なり、少なくとも一方のクラッチにオイルの
粘性による引きずりトルクが発生しないので、引きずり
トルクが低減される。
【0070】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明と同等の効果が得られると共に、両クラッチが湿
式の場合の引きずりトルクの主な発生源であるメインク
ラッチにオイルの粘性による引きずりトルクが発生せ
ず、しかも単板のメインクラッチを用いることにより、
開放時のすきま保持が容易であるので、引きずりトルク
がより一層低減される。
の発明と同等の効果が得られると共に、両クラッチが湿
式の場合の引きずりトルクの主な発生源であるメインク
ラッチにオイルの粘性による引きずりトルクが発生せ
ず、しかも単板のメインクラッチを用いることにより、
開放時のすきま保持が容易であるので、引きずりトルク
がより一層低減される。
【0071】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
および請求項2の発明と同等の効果が得られると共に、
電磁クラッチの引きずりトルクがなくなるので、カム機
構および押圧部材によるメインクラッチを締結させる作
用もなくなり、引きずりトルクが確実に低減される。
および請求項2の発明と同等の効果が得られると共に、
電磁クラッチの引きずりトルクがなくなるので、カム機
構および押圧部材によるメインクラッチを締結させる作
用もなくなり、引きずりトルクが確実に低減される。
【0072】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項3のいずれかの発明と同等の作用・効果が得ら
れると共に、メインクラッチの開放時のクラッチ板のす
きまが確実に保持されるので、引きずりトルクが確実に
低減される。
〜請求項3のいずれかの発明と同等の作用・効果が得ら
れると共に、メインクラッチの開放時のクラッチ板のす
きまが確実に保持されるので、引きずりトルクが確実に
低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の断面図である。
【図2】第1実施形態の要部の設計変更例を示す説明図
である。
である。
【図3】本発明の第2実施形態の断面図である。
【図4】従来例の断面図である。
3 回転ケース(一側の動力伝達部材) 5 出力軸(他側の動力伝達部材) 7 メインクラッチ 7a,9a,109a クラッチ板 9,109 パイロットクラッチ(電磁クラッチ) 11 カム機構 13 電磁石 15 コア 17 アーマチャ 21,121 カムリング 25 押圧部材 27 ロータ 33 Oリング 35,37,51,53,57 ベアリング 41 静止側部材 47 空気室 55,73,75 Xリング 77,191 リターンスプリング(付勢手段) 81 受圧部材
Claims (4)
- 【請求項1】 一側の動力伝達部材と、 前記動力伝達部材内に配置された他側の動力伝達部材
と、 前記両動力伝達部材の間に配置され両伝達部材間の動力
伝達を断続するメインクラッチと、 前記メインクラッチの締結力を制御する電磁クラッチ
と、 前記電磁クラッチの締結トルクをスラスト力に変換・拡
大するカム機構と、 前記スラスト力を受けて前記メインクラッチを押圧する
押圧部材とを備えるカップリングであって、 前記クラッチのうち少なくとも一方が乾式クラッチであ
ることを特徴とするカップリング。 - 【請求項2】 請求項1に記載のカップリングであっ
て、 前記メインクラッチが乾式単板クラッチであることを特
徴とするカップリング。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のカップ
リングであって、 前記電磁クラッチが乾式単板クラッチであることを特徴
とするカップリング。 - 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
カップリングであって、 前記押圧部材をクラッチの締結解除方向に付勢する付勢
手段を備えたことを特徴とするカップリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33307799A JP2001153159A (ja) | 1999-11-24 | 1999-11-24 | カップリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33307799A JP2001153159A (ja) | 1999-11-24 | 1999-11-24 | カップリング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001153159A true JP2001153159A (ja) | 2001-06-08 |
Family
ID=18262019
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33307799A Pending JP2001153159A (ja) | 1999-11-24 | 1999-11-24 | カップリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001153159A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003019027A1 (fr) * | 2001-08-27 | 2003-03-06 | Toyoda Koki Kabushiki Kaisha | Dispositif de transmission de puissance |
JP2021081004A (ja) * | 2019-11-19 | 2021-05-27 | 不二ラテックス株式会社 | 電磁クラッチ |
-
1999
- 1999-11-24 JP JP33307799A patent/JP2001153159A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003019027A1 (fr) * | 2001-08-27 | 2003-03-06 | Toyoda Koki Kabushiki Kaisha | Dispositif de transmission de puissance |
JP2021081004A (ja) * | 2019-11-19 | 2021-05-27 | 不二ラテックス株式会社 | 電磁クラッチ |
JP7359434B2 (ja) | 2019-11-19 | 2023-10-11 | 不二ラテックス株式会社 | 電磁クラッチ |
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