JP2002340045A - カップリング - Google Patents

カップリング

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JP2002340045A
JP2002340045A JP2001148152A JP2001148152A JP2002340045A JP 2002340045 A JP2002340045 A JP 2002340045A JP 2001148152 A JP2001148152 A JP 2001148152A JP 2001148152 A JP2001148152 A JP 2001148152A JP 2002340045 A JP2002340045 A JP 2002340045A
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JP
Japan
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torque transmitting
clutch
transmitting member
case
shaft
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Application number
JP2001148152A
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English (en)
Inventor
Masao Teraoka
正夫 寺岡
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GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カップリングの組み付け性と車載性を向上さ
せ、低コストにし、オイルの封入量を多くして耐久性を
向上させ、トルク伝達容量を大きくする。 【解決手段】 トルク伝達部材3,5と、これらを連結
するクラッチ7とを備え、部材5の軸方向端部に設けた
位置決め手段57によって、部材3,5を軸方向に位置
決めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の動力伝達
系などに用いられるカップリングに関する。
【0002】
【従来の技術】特開平10−329562号公報に図3
のような駆動力伝達装置301が記載されている。
【0003】駆動力伝達装置301は、回転ケース30
3、インナーシャフト305、メインクラッチ307、
ボールカム309、プレッシャープレート311、カム
リング313、パイロットクラッチ315、アーマチャ
317、電磁石319などから構成されている。
【0004】駆動力伝達装置301は4輪駆動車におい
て2輪駆動走行時に切り離される後輪側のプロペラシャ
フトを分断して配置されており、回転ケース303は前
側のプロペラシャフトに連結され、インナーシャフト3
05は後側のプロペラシャフトに連結されている。
【0005】電磁石319を励磁すると、アーマチャ3
17が吸引されてパイロットクラッチ315を押圧し締
結させる。パイロットクラッチ315が締結されると、
ボールカム309にエンジンの駆動力が掛かり、発生し
たカムスラスト力によってメインクラッチ307が押圧
され、駆動力伝達装置301が連結されて後輪側に駆動
力が伝達され、車両は4輪駆動状態になる。
【0006】また、電磁石319の励磁を停止すると、
パイロットクラッチ315が開放されてボールカム30
9のカムスラスト力が消失し、メインクラッチ307が
開放されて駆動力伝達装置301の連結が解除され、後
輪側が切り離されて車両は2輪駆動状態になる。
【0007】回転ケース303とインナーシャフト30
5はボールベアリング321とニードルベアリング32
3によってセンターリングされている。
【0008】また、回転ケース303とインナーシャフ
ト305は、サークリップ325,327と段差部32
9,331とにより、ボールベアリング321を介して
軸方向に位置決めされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、駆動力伝達装
置301では、回転ケース303とインナーシャフト3
05のセンターリングと軸方向の位置決めにボールベア
リング321が用いられており、さらに、軸方向の位置
決めのためには、このボールベアリング321をサーク
リップ325,327と段差部329,331などによ
って位置決めすることが必要であるから、組み付けや機
械加工の工程が多く、それだけコスト高になっている。
【0010】さらに、ボールベアリング321を配置す
るためには軸方向と径方向に大きなスペースが必要であ
るから、駆動力伝達装置301は、それだけ大型になる
か、または、内部スペースが狭くなる。
【0011】駆動力伝達装置301が大型になると、車
載性に影響し、内部スペースが狭くなると、封入できる
オイル量が少なくなり、オイルの劣化が早くなって、耐
久性に影響し易い。
【0012】また、メインクラッチ307とパイロット
クラッチ315や、パイロットクラッチ315を操作す
る電磁石319などの配置スペースも狭くなるから、内
部に収容されるクラッチ307,315や、電磁石31
9が小型になり、必要なトルク伝達容量を得ることが難
しくなる。
【0013】そこで、本発明は、組み付け性と車載性に
優れ、低コストであると共に、オイルの封入量を増やし
て耐久性を向上させ、トルク伝達容量を大きくしたカッ
プリングの提供を目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1のカップリング
は、ケース状トルク伝達部材と、軸状トルク伝達部材
と、これらを連結するクラッチとを備え、軸状トルク伝
達部材の端部に、ケース状トルク伝達部材と軸状トルク
伝達部材とを軸方向に位置決めする位置決め手段を設け
たことを特徴としている。
【0015】このように、本発明のカップリングは、ケ
ース状トルク伝達部材と軸状トルク伝達部材との位置決
めを、従来例のようにボールベアリングを援用するので
はなく、軸状トルク伝達部材の端部に設けた位置決め手
段によって行っており、軸状トルク伝達部材の端部に設
けたこの位置決め手段は、ボールベアリングと異なっ
て、配置スペースが狭くてすむから、カップリングの大
型化と、車載性が向上される。
【0016】また、内部スペースが狭くなることも避け
られるから、封入オイル量の減少によるオイルの劣化が
抑制され、カップリングの耐久性が向上される。
【0017】また、充分な容量のクラッチを収容し、大
きなアクチュエータを用いることが可能になって、所望
のトルク伝達容量が得られる。
【0018】また、本発明では、ボールベアリングを軸
方向位置決め手段に援用した従来例と異なって、ボール
ベアリングを位置決めするためのサークリップ325,
327や段差部329,331が不要であるから、組み
付け作業や機械加工の各工程が低減され、それだけ低コ
ストで実施できる。
【0019】また、軸状トルク伝達部材の端部に設けた
位置決め手段によってケース状トルク伝達部材と軸状ト
ルク伝達部材とを軸方向に位置決めする本発明では、ク
ラッチを位置決めに利用する構成を除いて、クラッチの
磨耗、例えば、多数枚のクラッチ板に生じる累積磨耗の
影響を受けないから、位置決め機能が正常に保たれる。
【0020】また、軸状トルク伝達部材上に位置決め手
段を設ける構成は、ボールベアリングを用いる構成より
安価であり、実施コストがさらに低減される。
【0021】請求項2の発明は、請求項1に記載された
カップリングであって、位置決め手段が、軸状トルク伝
達部材に形成された係止部であることを特徴としてお
り、請求項1の構成と同等の作用・効果を得ることがで
きる。
【0022】また、軸状トルク伝達部材上の係止部によ
ってケース状トルク伝達部材と軸状トルク伝達部材とを
位置決めするには、係止部を係止手段によってケース状
トルク伝達部材に位置決め(係止)することが必要であ
るが、上記のように、係止部を軸状トルク伝達部材の端
部に設けたことによって、ケース状トルク伝達部材の壁
部を軸方向一側の位置決め手段に利用することが可能に
なるから、係止部の係止手段がそれだけ簡単になり、実
施コストがさらに低減される。
【0023】請求項3の発明は、請求項2に記載された
カップリングであって、ケース状トルク伝達部材に係止
手段で係止された保持プレートを設けられ、係止部が、
この保持プレートを介してケース状トルク伝達部材に位
置決めされていることを特徴としており、請求項2の構
成と同等の作用・効果を得ることができる。
【0024】また、この保持プレートは、例えば、クラ
ッチの部材(例えば、クラッチ板)をケース状トルク伝
達部材に連結するためのスプライン部を利用して連結し
た後、係止手段によって軸方向に係止すればよいから、
ボールベアリングの位置決め手段が必要な従来例と異な
って、組み付けや機械加工の工程及び実施コストがさら
に低減される。
【0025】請求項4の発明は、請求項2に記載された
カップリングであって、係止部が、ケース状トルク伝達
部材に形成された凹部に貫入し、この凹部に取り付けら
れた係止手段を介してケース状トルク伝達部材に位置決
めされていることを特徴としており、請求項2の構成と
同等の作用・効果を得ることができる。
【0026】また、軸状トルク伝達部材(係止部)を、
ケース状トルク伝達部材の凹部に貫入させたことによっ
て、カップリングが軸方向にさらにコンパクトになり、
車載性が向上する。
【0027】請求項5の発明は、請求項2に記載された
発明であって、電磁石によって作動及び停止操作される
パイロット機構と、カム機構とを備え、パイロット機構
が作動するとカム機構にトルクが掛かり、発生した押圧
力によってクラッチが連結されるように構成されると共
に、ケース状トルク伝達部材の軸方向一側壁部が、電磁
石の磁路の一部を構成するロータであり、係止部が、保
持プレート、クラッチ、その押圧部材、カム機構、ロー
タを介してケース状トルク伝達部材に位置決めされてい
ることを特徴としており、請求項2の構成と同等の作用
・効果を得ることができる。
【0028】また、上記のような請求項2の効果によ
り、係止部がケース状トルク伝達部材の壁部によって軸
方向の一側に位置決めされる上に、この構成では、保持
プレート、メインクラッチ、その押圧部材、カム機構、
ロータなどの周辺部材を利用して係止部が軸方向の他側
に位置決めされるから、係止部の位置決め手段が極めて
簡単になり、実施コストがさらに低減される。
【0029】また、この構成のカップリングは、カム機
構の倍力機能によって大きなトルク伝達容量が得られ
る。
【0030】請求項6の発明は、請求項1〜4のいずれ
かに記載されたカップリングであって、アクチュエータ
により作動及び停止操作されるパイロット機構と、カム
機構とを備え、パイロット機構が作動するとカム機構に
トルクが掛かり、発生した押圧力によってクラッチが連
結されることを特徴としており、請求項1〜4の構成と
同等の作用・効果を得ることができる。
【0031】また、クラッチを位置決めに利用する構成
を除いて、クラッチの磨耗、例えば、多数枚のクラッチ
板に生じる累積磨耗の影響を受けることがなく、位置決
め機能が正常に保たれる。
【0032】また、請求項5の構成と同様に、カム機構
の倍力機能によって大きなトルク伝達容量が得られる。
【0033】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]図1によって電
磁式カップリング1(本発明の第1実施形態)の説明を
する。
【0034】電磁式カップリング1は、請求項1,2,
5,6の特徴を備えており、4輪駆動車において2輪駆
動走行時に切り離される後輪側(リヤデフ側)と原動機
側(トランスファ)側との間に配置されている。また、
左右の方向はこの車両の左右の方向であり、図1の右方
はこの車両の前方(原動機側)に相当する。なお、符号
を与えていない部材等は図示されていない。
【0035】電磁式カップリング1とリヤデフ(原動機
の駆動力を左右の後輪に配分するデファレンシャル装
置)は、この順で前後方向に配置され、デフキャリヤに
収容されている。
【0036】電磁式カップリング1は、回転ケース3
(ケース状トルク伝達部材)、中空のインナーシャフト
5(軸状トルク伝達部材)、多板式のメインクラッチ7
(クラッチ)、ボールカム9(カム機構)、プレッシャ
ープレート11(押圧部材)、カムリング13、多板式
のパイロットクラッチ15、アーマチャ17、電磁石1
9(アクチュエータ)、保持プレート21、コントロー
ラなどから構成されている。
【0037】なお、ボールカム9、プレッシャープレー
ト11、カムリング13、パイロットクラッチ15、ア
ーマチャ17、電磁石19などによってメインクラッチ
7のパイロット機構が構成されている。
【0038】回転ケース3は、それぞれがスチール材料
で作られた動力伝達軸23及び円筒部材25、非磁性材
料のリング27、鉄系合金(磁性材料)で作られたロー
タ29(ケース状トルク伝達部材の軸方向一側壁部)な
どから構成されている。
【0039】動力伝達軸23にはフランジ部31が形成
され、円筒部材25の前方には壁部32(係止手段)が
形成されており、動力伝達軸23と円筒部材25はこれ
らのフランジ部31と壁部32で溶接されている。
【0040】リング27は互いの間に設けられたネジ部
33によって円筒部材25の後部側開口に螺着されてお
り、ロータ29は互いの間に設けられたネジ部35によ
ってリング27に螺着されている。さらに、円筒部材2
5とリング27は互い間の嵌合部37で径方向にセンタ
ーリングされており、リング27とロータ29は互い間
の嵌合部39で径方向にセンターリングされている。
【0041】また、非磁性材料で作られたリング27
は、磁束を通す円筒部材25と磁性材料のロータ29と
の間で磁束の漏洩を防止している。
【0042】ロータ29のネジ部35にはナット41が
螺着されており、そのダブルナット機能によってリング
27とロータ29(ネジ部35)の弛みを防止し、固定
機能を高めている。
【0043】また、ナット41とリング27と円筒部材
25の各押圧面43,45はネジ部33,35のネジス
ラスト力によって互いに押圧されシール機能を与えられ
ており、これらのシール機能によってオイル漏れが防止
されている。
【0044】動力伝達軸23は、デフキャリヤから前方
に突き出しており、そのスプライン部47に連結された
コンパニオンフランジと継ぎ手とプロペラシャフトなど
を介してトランスファ側に連結されている。原動機の駆
動力はこれらの動力伝達系を介して回転ケース3に伝達
される。
【0045】保持プレート21は非磁性材料で作られて
おり、円筒部材25の内周に形成されたスプライン部4
9に連結され、円筒部材25に対して回り止めされてい
る。
【0046】また、保持プレート207と円筒部材25
の壁部32との間には、受圧部材51が配置されてお
り、この受圧部材51は動力伝達軸23のフランジ部3
1との間に形成された嵌合部52に嵌合し、径方向にセ
ンターリングされている。
【0047】また、動力伝達軸23の後端には凸部53
が形成されており、インナーシャフト5の前端は非磁性
材料で作られた滑り軸受け55を介してこの凸部53
(動力伝達軸23)に支承され、径方向にセンターリン
グされている。
【0048】インナーシャフト5の前端には鍔部分57
(係止部:位置決め手段)が形成されており、インナー
シャフト5はこの鍔部分57と滑り軸受け55とを介し
て回転ケース3(動力伝達軸23)に対し前方向に位置
決めされている。
【0049】また、鍔部分57は保持プレート21に係
止されており、インナーシャフト5は、下記のように、
保持プレート21、メインクラッチ7、プレッシャープ
レート11、ボールカム9、ロータ29を介し回転ケー
ス3に対して後方向に位置決めされている。
【0050】また、非磁性材料で作られた保持プレート
21と滑り軸受け55は、磁束を通すインナーシャフト
5と回転ケース3(円筒部材25)との間に配置される
ことによって、これらの間で磁束の漏洩を防止してい
る。
【0051】また、インナーシャフト5の後端はニード
ルベアリング59を介してロータ29の内周に支承され
ている。
【0052】インナーシャフト5は、上記のように、滑
り軸受け55によって前端部が、ニードルベアリング5
9によって後端部が、それぞれ径方向にセンターリング
されており、これらのセンターリング機能によって、イ
ンナーシャフト5の振れと、インナーシャフト5の振れ
による電磁式カップリング1の振動が防止されている。
【0053】また、インナーシャフト5とロータ29と
の間には、ニードルベアリング59の内側に、断面がX
字状のシールであるXリング61が配置され、オイル漏
れを防止している。
【0054】インナーシャフト5の内周に形成されたス
プライン部63にはドライブピニオンシャフトが連結さ
れている。このドライブピニオンシャフトにはドライブ
ピニオンギアが一体に形成されており、ドライブピニオ
ンギアはリヤデフ側のリングギアと噛み合っている。イ
ンナーシャフト5の回転はこれらの動力伝達系を介して
リヤデフに伝達される。
【0055】回転ケース3は上記の押圧面43,45と
Xリング61とによって密封されており、その内部に
は、動力伝達軸23のフランジ部31に形成されたオイ
ル孔からオイルが注入される。また、オイルを注入した
後このオイル孔はチェックボールを圧入してシールされ
ている。
【0056】中空のインナーシャフト5にはオイルの封
入量を増大させる容量増大空間部65が設けられてお
り、カバー67によって密封されている。また、動力伝
達軸23の凸部53にはオイルの封入量を増大させる容
量増大空間部69が設けられている。これらの容量増大
空間部65,69には、回転ケース3内部の他の部分と
同様に、注入されたオイルと空気が収容されている。ま
た、容量増大空間部65はインナーシャフト5に形成さ
れた複数個所の径方向流路71によってメインクラッチ
7側と連通している。
【0057】メインクラッチ7は、回転ケース3(円筒
部材25)とインナーシャフト5との間に配置されてお
り、そのアウタープレート73は円筒部材25のスプラ
イン部49に連結され、インナープレート75はインナ
ーシャフト5の外周に形成されたスプライン部77に連
結されている。
【0058】また、これらのインナープレート75は、
鉄系合金で作られたプレートの両面にペーパーの摩擦材
料を貼り付けたペーパークラッチ板であり、円筒部材2
5(アウタープレート73)とインナーシャフト5との
間で磁束を遮断している。
【0059】ボールカム9は、プレッシャープレート1
1とカムリング13との間に配置されている。
【0060】プレッシャープレート11は、内周をイン
ナーシャフト5のスプライン部77に連結されており、
ボールカム9のスラスト力によってメインクラッチ7
を、保持プレート21と受圧部材51とを介し、回転ケ
ース3に押圧して締結させる。
【0061】カムリング13は、インナーシャフト5の
外周に摺動自在に配置されており、カムリング13とロ
ータ29との間には、ボールカム9のカム反力を受ける
スラストベアリング79とワッシャ81が配置されてい
る。
【0062】パイロットクラッチ15は、回転ケース3
(円筒部材25)とカムリング13との間に配置されて
おり、そのアウタープレート83は円筒部材25のスプ
ライン部49に連結され、インナープレート85はカム
リング13の外周に形成されたスプライン部87に連結
されている。
【0063】アーマチャ17は、プレッシャープレート
11とパイロットクラッチ15との間に配置されてお
り、外周を円筒部材25のスプライン部49に移動自在
に連結されている。
【0064】電磁石19のコア89は、ロータ29に形
成されたリング状の凹部91に適度なエアギャプを介し
て貫入していると共に、両側シール型のボールベアリン
グ93によってロータ29上に支承されている。
【0065】また、コア89に設けられた溝95にはダ
ストカバー97の脚部99が係合している。このダスト
カバー97はデフキャリヤ側に連結されており、電磁石
19(コア89)の回り止めをしている。
【0066】電磁石19のリード線101はダストカバ
ー97の内側に沿って配線されており、グロメット10
3を通してデフキャリヤの外部に引き出され、車載のバ
ッテリに接続されている。
【0067】ロータ29とパイロットクラッチ15とア
ーマチャ17によって電磁石19の磁路が構成されてい
る。
【0068】ロータ29は非磁性体であるステンレス鋼
のリング105によって径方向の外側と内側に分断され
ている。また、パイロットクラッチ15の各プレート8
3,85には、リング105と対応する径方向位置に、
複数個所の切り欠き107と、これらの切り欠き107
を連結するブリッジ部が周方向に設けられている。これ
らのリング105と切り欠き107とによって、磁路上
での磁力の短絡が防止されている。
【0069】コントローラは、車速、操舵角、横Gなど
から旋回走行を検知し、あるいは、路面状態などに応じ
て、電磁石19の励磁、励磁電流の制御、励磁停止など
を行う。
【0070】電磁石19が励磁されると、上記の磁路に
磁力ループ109が形成されてアーマチャ17が吸引さ
れ、ロータ29との間でパイロットクラッチ15を押圧
し締結させる。
【0071】パイロットクラッチ15が締結されると、
パイロットクラッチ15を介して回転ケース3に連結さ
れたカムリング13と、インナーシャフト5側のプレッ
シャープレート11とからボールカム9に伝達トルクが
掛かり、発生したカムスラスト力を受けてプレッシャー
プレート11が前方に移動し、メインクラッチ7を押圧
して締結させる。
【0072】このように電磁式カップリング1が連結さ
れると、原動機の駆動力はインナーシャフト5から上記
のドライブピニオンシャフトなどの動力伝達系を介して
リヤデフを回転させ、リヤデフから左右の後輪に配分さ
れて車両は4輪駆動状態になり、悪路などの走破性や、
車体の安定性が向上する。
【0073】このとき、電磁石19の励磁電流を制御す
ると、パイロットクラッチ15の滑りに変化が生じてボ
ールカム9のカムスラスト力が変わり、メインクラッチ
7の押圧力が変化して後輪に送られる駆動力の大きさが
変わるから、前後輪間の駆動力配分比を制御することが
できる。
【0074】例えば、旋回走行中にこのような駆動力配
分比の制御を行うと、車両の操縦性や安定性などを大き
く向上させることができる。
【0075】電磁石19の励磁を停止すると、パイロッ
トクラッチ15が開放されてボールカム9のカムスラス
ト力が消失し、メインクラッチ7が開放されて電磁式カ
ップリング1の連結が解除され、リヤデフ側が切り離さ
れて、車両は前輪駆動の2輪駆動状態になる。
【0076】上記のように、磁束を通す円筒部材25と
電磁石19の磁路を構成するロータ29との間に非磁性
のリング27を配置したことによって円筒部材25側へ
の磁力漏洩が防止されており、また、インナーシャフト
5と回転ケース3(円筒部材25)との間に非磁性の保
持プレート21と滑り軸受け55を配置し、インナープ
レート75にペーパークラッチ板を用いたことによって
回転ケース3(円筒部材25)とインナーシャフト5と
の間で磁力の漏洩が防止されている。
【0077】このように電磁石19の磁力ロスが防止さ
れており、アーマチャ17に効率良く磁力が導かれるか
ら、パイロットクラッチ15で必要なパイロットトルク
が得られ、電磁式カップリング1を介して後輪側へ所定
の駆動力を伝達することができる。
【0078】回転ケース3に封入されているオイルは、
電磁式カップリング1の回転に伴う遠心力によって内部
を循環し、メインクラッチ7、ボールカム9、パイロッ
トクラッチ15、鍔部分57(インナーシャフト5)に
対する保持プレート21と滑り軸受け55との摺動部、
スプライン部49,77,87、スラストベアリング7
9、ワッシャ81、カムリング13の内周とインナーシ
ャフト5の外周との摺動面、Xリング61などに供給さ
れ、これらを充分に潤滑・冷却する。
【0079】また、容量増大空間部65のオイルは、イ
ンナーシャフト5の径方向流路71から遠心力によって
メインクラッチ7側に流入し、アウタープレート73と
インナープレート75との摺動面に与えられ、潤滑・冷
却効果をさらに向上させている。
【0080】また、メインクラッチ9の各インナープレ
ート75にはオイル孔111が形成されており、各プレ
ート73,75の摺動面に対するオイルの移動を促進
し、これらの潤滑・冷却効果を向上させている。
【0081】また、プレッシャープレート11には貫通
孔113が形成されており、オイルによる移動抵抗を軽
減してメインクラッチ7の操作レスポンスを向上させる
と共に、オイルの流路になって、ボールカム9、パイロ
ットクラッチ15側へのオイルの移動を促進し、これら
の潤滑・冷却効果を向上させている。
【0082】上記のように、回転ケース3とインナーシ
ャフト5(鍔部分57)は、滑り軸受け55を介して前
方向に位置決めされ、保持プレート21、メインクラッ
チ7、プレッシャープレート11、ボールカム9、ロー
タ29を介して後方向に位置決めされているから、メイ
ンクラッチ7(プレート73とプレート75)、パイロ
ットクラッチ15(プレート83とプレート85)、プ
レッシャープレート11とアーマチャ17などで、部材
の異常接触による偏磨耗が防止されると共に、ボールカ
ム9のクリアランスと機能が正常に保たれる。
【0083】また、回転ケース3とインナーシャフト5
は、滑り軸受け55によって前端部がセンターリングさ
れ、ニードルベアリング59によって後端部がセンター
リングされているから、インナーシャフト5の振れと、
インナーシャフト5の振れによる電磁式カップリング1
の振動が防止されている。
【0084】なお、電磁式カップリング1の組付けは、
次のように行われる。
【0085】先ず、受圧部材51を回転ケース3の嵌合
部52に嵌合させ、また、滑り軸受け55を介してイン
ナーシャフト5を回転ケース3に組み付ける。
【0086】次いで、回転ケース3とインナーシャフト
5に、保持プレート21、メインクラッチ7、ボールカ
ム9、アーマチャ17、パイロットクラッチ15、スラ
ストベアリング79、ワッシャ81、リング27、ロー
タ29、ニードルベアリング59、Xリング61などを
このような順序で取り付ける。
【0087】さらに、電磁石19とボールベアリング9
3をロータ29に取り付けて、電磁式カップリング1の
組付けを終了する。
【0088】こうして、電磁式カップリング1が構成さ
れている。
【0089】電磁式カップリング1は、上記のように、
インナーシャフト5に設けた鍔部分57を介して回転ケ
ース3とインナーシャフト5とを軸方向に位置決めする
ことにより、メインクラッチ7、パイロットクラッチ1
5、ボールカム9などの機能が正常に保たれると共に、
耐久性が向上する。
【0090】また、ボールベアリングを位置決め手段に
援用している従来例と異なって、インナーシャフト5の
端部に設けた鍔部分57(位置決め手段)は、ボールベ
アリングより狭いスペースに収容できるから、電磁式カ
ップリング1の大型化と内部スペースの狭隘化が防止さ
れ、大型化による車載性が向上される。
【0091】また、内部スペースの狭隘化防止によっ
て、封入オイル量の減少によるオイルの劣化が抑制さ
れ、耐久性が高く保たれると共に、メインクラッチ7、
パイロットクラッチ15、ボールカム9、電磁石19な
どにそれぞれ充分な容量のものを用いることが可能にな
り、所望のトルク伝達容量が得られる。
【0092】また、従来例と異なって、ボールベアリン
グを位置決めするサークリップ325,327や段差部
329,331などのような係止手段が不要になるか
ら、組み付け作業と機械加工の各工程が低減され、それ
だけ低コストで実施できる。
【0093】また、鍔部分57を前方向に係止するため
に、回転ケース3の壁部32を利用し、後方向に係止す
るために、保持プレート21、メインクラッチ7、プレ
ッシャープレート11、ボールカム9、ロータ29など
を利用したから、鍔部分57の係止手段が極めて簡単に
なり、実施コストがさらに低減される。
【0094】また、インナーシャフト5に鍔部分57を
設ける構成は、ボールベアリングを用いる構成より安価
であり、実施コストがさらに低減される。
【0095】また、保持プレート21の組み付けに、回
転ケース3のスプライン部49を利用したから組み付け
作業は極めて簡単である。
【0096】また、電磁式カップリング1は、ボールカ
ム9の倍力機能によって大きなトルク伝達容量が得られ
ると共に、アクチュエータに電磁石19を用いたことに
よって、後輪側に伝達される駆動力を精密に制御するこ
とが可能であり、車両の走行性と旋回性などを大幅に向
上させることができる。
【0097】なお、電磁式カップリング1では、上記の
ように、非磁性材料の保持プレート21、ペーパーのイ
ンナープレート75(メインクラッチ7)、滑り軸受け
55、リング27の磁束遮断機能によって、回転ケース
3とインナーシャフト5間で磁束の漏洩が防止されてい
るから、インナーシャフト5に、非磁性材料ではなく、
機械構造用鋼を用いることが可能になり、低コストであ
りながら充分なトルクを伝達することができる。
【0098】なお、第1実施形態の電磁式カップリング
1において、保持プレート21の後方向位置決めにメイ
ンクラッチ7、プレッシャープレート11、ボールカム
9、ロータ29などを利用するのではなく、請求項3の
構成のように、係止手段(例えば、サークリップのよう
な止め輪、あるいは、段差部)によって保持プレート2
1を回転ケース3に係止してもよい。
【0099】こうすれば、インナーシャフト5(係止部
57)が保持プレート21とこれらの係止手段を介して
回転ケース3に係止され、後方向に位置決めされるか
ら、メインクラッチ7のプレート73,75が摩擦した
ときの累積磨耗の影響を受けることはなくなり、位置決
め機能が正常に保たれる。
【0100】[第2実施形態]図2によって電磁式カッ
プリング201(本発明の第2実施形態)の説明をす
る。
【0101】この電磁式カップリング201は請求項
1,2,4,6の特徴を備えており、第1実施形態の電
磁式カップリング1を用いた4輪駆動車に、電磁式カッ
プリング1と置き換えて用いられている。なお、図2の
右方はこの車両の前方(原動機側)に相当し、符号のな
い部材等は図示されていない。
【0102】以下、電磁式カップリング1と同機能の部
材に同一の符号を与えて引用しながら、相違点を説明す
る。
【0103】電磁式カップリング201の場合、インナ
ーシャフト5の前端は、動力伝達軸23のフランジ部3
1に形成されたリング状の周溝203(凹部)に貫入し
ており、この周溝203とインナーシャフト5との間に
滑り軸受け55が配置されている。
【0104】また、インナーシャフト5は前端(鍔部分
57)をこの周溝203に貫入しており、周溝203の
内部にサークリップ205(係止手段)を取り付けて鍔
部分57に突き当てることにより、インナーシャフト5
を前方向に位置決めし、滑り軸受け55と動力伝達軸2
3とによってインナーシャフト5を後方向に位置決めし
ている。
【0105】こうして、電磁式カップリング201が構
成されている。
【0106】電磁式カップリング201は、インナーシ
ャフト5(鍔部分57)を、回転ケース3側の凹部20
3に貫入させたことにより、軸方向にさらにコンパクト
になっており、車載性が向上する。
【0107】また、インナーシャフト5(鍔部分57)
がサークリップ205によって回転ケース3側に直接係
止され、後方向に位置決めされているから、メインクラ
ッチ7のプレート73,75が摩擦しても、その累積磨
耗の影響から解放され、位置決め機能が正常に保たれ
る。
【0108】これに加えて、デファレンシャル装置20
1は、インナーシャフト5の位置決めにメインクラッチ
7、プレッシャープレート11、ボールカム9、ロータ
29などを利用した電磁式カップリング1の効果を除い
て、電磁式カップリング1と同等の効果が得られる。
【0109】なお、各実施形態において、メインクラッ
チ7は、ケース状トルク伝達部材(回転ケース3)と軸
状トルク伝達部材(インナーシャフト5)との間で駆動
力を伝達するための機構であり、アウタープレート73
とインナープレート75だけでは意味を持たず、回転ケ
ース3とインナーシャフト5とアウタープレート73と
インナープレート75はいずれもメインクラッチ7に必
須の構成部材である。
【0110】また、同様な理由によって、パイロットク
ラッチ15には、回転ケース3とカムリング13とアウ
タープレート83とインナープレート85が必須の構成
部材である。
【0111】また、ボールカム9(カム機構)は、伝達
された駆動トルクをメインクラッチ7の押圧力に変換す
るための機構であり、プレッシャープレート11、カム
リング13、これらに形成されたカム面、これらの間に
配置されるボールだけでなく、プレッシャープレート1
1に駆動力を伝達するインナーシャフト5、カムリング
13に駆動力を伝達する回転ケース3とパイロットクラ
ッチ15などが必須の構成部材になる。
【0112】本発明において、クラッチの操作手段(ア
クチュエータ)は、電磁石に限らず、例えば、電動モー
タや、流体圧のアクチュエータなどでもよい。
【0113】また、請求項5及び請求項6のパイロット
機構は、多板クラッチ、単板クラッチ、コーンクラッチ
のような摩擦クラッチを用いたパイロットクラッチ機構
だけでなく、クラッチを用いずに電磁石でパイロット機
能を行う公知のパイロット機構を用いてもよい。
【0114】また、メインクラッチやパイロットクラッ
チは、多板クラッチの他に、例えば、単板クラッチやコ
ーンクラッチのように、摩擦クラッチであればどのよう
な形式のクラッチでもよい。また、これらは湿式でも乾
式でもよい。
【0115】また、本発明のカップリングは、デファレ
ンシャル装置の差動回転部材の間に配置することによっ
て、差動制限機構に用いることもできる。
【0116】
【発明の効果】本発明のカップリングは、軸状トルク伝
達部材の端部に設けた位置決め手段が狭いスペースに配
置可能であり、大型化と、車載性が向上される。
【0117】また、内部スペースの狭隘化も防止され、
封入オイル量の減少によるオイルの劣化が抑制され、カ
ップリングの耐久性への影響が防止される。
【0118】また、充分な容量のクラッチを収容し、大
きなアクチュエータを用いることが可能になり、所望の
トルク伝達容量が得られる。
【0119】また、ボールベアリングを軸方向位置決め
手段に援用した従来例と異なって、ボールベアリングを
位置決めするサークリップや段差部が不要であり、組み
付け作業や機械加工の各工程が低減され、低コストで実
施できる。
【0120】また、クラッチを位置決めに利用する構成
を除いて、クラッチに生じる累積磨耗の影響から解放さ
れ、位置決め機能が正常に保たれる。
【0121】また、軸状トルク伝達部材上に位置決め手
段を設ける構成は、ボールベアリングを用いる構成より
安価であり、実施コストがさらに低減される。
【0122】請求項2のカップリングは、請求項1の構
成と同等の効果を得ることができる。
【0123】また、軸状トルク伝達部材の端部に設けた
係止部は、ケース状トルク伝達部材の壁部で位置決めす
ることが可能であり、係止手段が簡単になり、実施コス
トがさらに低減される。
【0124】請求項3のカップリングは、請求項2の構
成と同等の効果を得ることができる。
【0125】また、保持プレートの連結に、ケース状ト
ルク伝達部材のクラッチ部材用スプライン部を利用する
ことができるから、組み付けや機械加工の工程及び実施
コストがさらに低減される。
【0126】請求項4のカップリングは、請求項2の構
成と同等の効果を得ることができる。
【0127】また、軸状トルク伝達部材(係止部)を、
ケース状トルク伝達部材の凹部に貫入させただけ軸方向
にコンパクトになり、車載性が向上する。
【0128】請求項5のカップリングは、請求項2の構
成と同等の効果を得ることができる。
【0129】また、メインクラッチなどの周辺部材を位
置決めに利用することにより、係止部の位置決め手段が
簡単になり、実施コストがさらに低減される。
【0130】また、この構成のカップリングはカム機構
の倍力機能によって大きなトルク伝達容量が得られる。
【0131】請求項6のカップリングは、請求項1〜4
の構成と同等の効果を得ることができる。
【0132】また、クラッチを位置決めに利用する構成
を除いて、クラッチに生じる累積磨耗の影響から解放さ
れ、位置決め機能が正常に保たれる。
【0133】また、この構成のカップリングはカム機構
の倍力機能によって大きなトルク伝達容量が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の断面図である。
【図2】第2実施形態の部分断面図である。
【図3】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 電磁式カップリング(カップリング) 3 回転ケース(ケース状トルク伝達部材) 5 インナーシャフト(軸状トルク伝達部材) 7 メインクラッチ(クラッチ) 9 ボールカム(カム機構:パイロット機構) 15 パイロットクラッチ(パイロット機構) 19 電磁石(アクチュエータ:パイロット機構) 21 保持プレート 29 ロータ(ケース状トルク伝達部材の軸方向一側壁
部) 32 回転ケース3の壁部(係止手段) 57 インナーシャフト5の端部に設けられた鍔部分
(係止部:位置決め手段) 201 電磁式カップリング(カップリング) 203 周溝(凹部) 205 サークリップ(係止手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース状トルク伝達部材と、軸状トルク
    伝達部材と、これらを連結するクラッチとを備え、軸状
    トルク伝達部材の端部に、ケース状トルク伝達部材と軸
    状トルク伝達部材とを軸方向に位置決めする位置決め手
    段を設けたことを特徴とするカップリング。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された発明であって、位
    置決め手段が、軸状トルク伝達部材に形成された係止部
    であることを特徴とするカップリング。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された発明であって、ケ
    ース状トルク伝達部材に係止手段で係止された保持プレ
    ートが設けられ、係止部が、この保持プレートを介して
    ケース状トルク伝達部材に位置決めされていることを特
    徴とするカップリング。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載された発明であって、係
    止部が、ケース状トルク伝達部材に形成された凹部に貫
    入し、この凹部に取り付けられた係止手段を介してケー
    ス状トルク伝達部材に位置決めされていることを特徴と
    するカップリング。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載された発明であって、電
    磁石によって作動及び停止操作されるパイロット機構
    と、カム機構とを備え、パイロット機構が作動するとカ
    ム機構にトルクが掛かり、発生した押圧力によってクラ
    ッチが連結されるように構成されると共に、ケース状ト
    ルク伝達部材の軸方向一側壁部が、電磁石の磁路の一部
    を構成するロータであり、係止部が、保持プレート、ク
    ラッチ、その押圧部材、カム機構、ロータを介してケー
    ス状トルク伝達部材に位置決めされていることを特徴と
    するカップリング。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載された発
    明であって、アクチュエータにより作動及び停止操作さ
    れるパイロット機構と、カム機構とを備え、パイロット
    機構が作動するとカム機構にトルクが掛かり、発生した
    押圧力によってクラッチが連結されることを特徴とする
    カップリング。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013045998A1 (en) * 2011-09-28 2013-04-04 Eaton Corporation Composite ramp plate for electronically-actuated locking differential

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013045998A1 (en) * 2011-09-28 2013-04-04 Eaton Corporation Composite ramp plate for electronically-actuated locking differential
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