JP2002339090A - フッ素ガス発生装置 - Google Patents

フッ素ガス発生装置

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JP2002339090A
JP2002339090A JP2001107908A JP2001107908A JP2002339090A JP 2002339090 A JP2002339090 A JP 2002339090A JP 2001107908 A JP2001107908 A JP 2001107908A JP 2001107908 A JP2001107908 A JP 2001107908A JP 2002339090 A JP2002339090 A JP 2002339090A
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次郎 平岩
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Yoshiomi Tada
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高純度のフッ素ガスを安定的に発生させるこ
とのできるフッ素ガス発生装置を提供する。 【解決手段】 フッ化水素を含む混合溶融塩を電気分解
して高純度のフッ素ガスを生成するためのフッ素ガス発
生装置であって、隔壁28によって陽極室5と陰極室7
に分離された電解槽と、前記陽極室5と前記陰極室7に
それぞれガスを供給し、前記陽極室5及び前記陰極室7
内を所定の圧力に維持する圧力維持手段50を備えたも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フッ素ガス発生装
置に関し、特に半導体等の製造工程に使用される不純物
の極めて少ない高純度フッ素ガスを生成するフッ素ガス
発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、フッ素ガスは、例えば半導体
製造分野においては欠くことのできない基幹ガスであ
る。そして、それ自体で用いられる場合もあるが、特に
フッ素ガスを基にして三フッ化窒素ガス(以下、NF3
ガスという。)等を合成し、これを半導体のクリーニン
グガスやドライエッチング用ガスとしたものは急速に需
要が伸びている。また、フッ化ネオンガス(以下、Ne
Fガスという。)、フッ化アルゴンガス(以下、ArF
ガスという。)、フッ化クリプトンガス(以下、KrF
ガスという。)等は半導体集積回路のパターニングの際
に用いられるエキシマレーザー発振用ガスであり、その
原料には希ガスとフッ素ガスの混合ガスが多用されてい
る。
【0003】半導体等の製造に使用されるフッ素ガスや
NF3ガスは不純物の少ない高純度のガスが要求され
る。また半導体等の製造現場ではフッ素ガスを充填した
ガスボンベから必要量のガスを取出して使用している。
このためガスボンベの保管場所、ガスの安全性確保や純
度維持等の管理が大変重要である。さらにNF3ガスは
最近になって需要が急増しているため供給面に問題があ
り、ある程度の在庫を抱えなければならないという問題
もある。これらを考慮すると、高圧のフッ素ガスを扱う
よりも、オンデマンド、オンサイトのフッ素ガス発生装
置を使用する場所に設置するのが好ましい。
【0004】通常、フッ素ガスは図9に示すような電解
槽によって生成されている。電解槽本体201の材質は
通常、Ni、モネル、炭素鋼等が使用されている。さら
に、槽底には発生した水素ガスとフッ素ガスが混ざるの
を防止するためにポリテトラフルオロエチレン等からな
る底板212が付設されている。電解槽本体201中に
は、フッ化カリウム−フッ化水素系(以下、KF−HF
系という。)の混合溶融塩が電解浴202として満たさ
れている。そして、モネル等により形成されているスカ
ート209によって、陽極室210と陰極室211に分
離されている。この陽極室210に収納された炭素また
はニッケル(以下、Niという。)陽極203と、陰極
室211に収納されたNi陰極204の間に電圧を印加
し、電解することによりフッ素ガスは生成されている。
なお、生成されたフッ素ガスは、発生口208から排出
され、陰極側で発生する水素ガスは、水素ガス排出口2
07から排出される。ところが電解時に発生する四フッ
化炭素ガス(以下、CF4ガスという。)や電解浴より
蒸発するフッ化水素ガス(以下、HFガスという。)等
の混入により純度の高いフッ素ガスは得られにくいとい
う問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は高純
度のフッ素ガスを安定的に発生させることのできるフッ
素ガス発生装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の請求項1に記載のフッ素ガス発生装置は、フ
ッ化水素を含む混合溶融塩を電気分解して高純度のフッ
素ガスを生成するためのフッ素ガス発生装置であって、
隔壁によって陽極室と陰極室に分離された電解槽と、前
記陽極室と前記陰極室にそれぞれガスを供給し、前記陽
極室及び前記陰極室内を所定の圧力に維持する圧力維持
手段を備えたものである。この構成によると、圧力維持
手段によって、陽極室及び陰極室内が常に一定の圧力に
維持される。このため、フッ素ガスにキャリアガスであ
る希ガスを導入し、素早く所定のフッ素濃度と流量を実
現することができ、特に電解槽立ち上げ時から迅速にガ
スを使用しうる状態にすることができる。また、陽極室
及び陰極室内が所定の圧力に維持されているため、外部
からの空気等の浸入を防止することができ、高純度のフ
ッ素ガスを安定して発生させることができる。なお、本
発明でいうところの所定の圧力に維持するとは、外部の
環境との差圧がない状態(例えば、大気圧下での使用)
も含むものとする。
【0007】請求項2に記載のフッ素ガス発生装置は、
フッ化水素を含む混合溶融塩を電気分解して高純度のフ
ッ素ガスを生成するためのフッ素ガス発生装置であっ
て、隔壁によって陽極室と陰極室に分離された電解槽
と、前記陽極室と前記陰極室にそれぞれガスを供給し、
前記陽極室及び前記陰極室内を所定の圧力に維持する圧
力維持手段と、前記電解槽を収納し、雰囲気制御が可能
なキャビネットと、前記キャビネット内に収納され、前
記電解槽から発生するフッ素ガス中のパーティクルを除
去するフィルターを備えたものである。この構成による
と、電解槽の周囲の雰囲気制御が可能となり、電解槽内
への二酸化炭素ガス等の侵入を確実に防止することがで
きる。これにより、フッ素ガスと二酸化炭素ガスの反応
により生成するCF4ガスの生成を抑制することがで
き、高純度のフッ素ガスを得ることができる。また、も
し電解槽からフッ素ガスのガス漏れが発生した場合で
も、外部に漏れ出す心配がない。また、電解中に電解浴
から飛沫同伴により発生するパーティクルをフィルター
によって確実に除去することができる。ここで、フィル
ターは、フッ素ガスに対して耐食性を有しているものが
好ましく、例えば、焼結モネル、焼結ハステロイ等を使
用することができる。また、電解槽を収納するキャビネ
ットは、フッ素ガスに対して耐食性を有しているものが
好ましく、例えば、炭素鋼等の金属や、塩化ビニル等に
よって形成されていることが好ましい。
【0008】請求項3に記載のフッ素ガス発生装置は、
請求項1又は2において、前記電解槽の前記陽極室及び
前記陰極室の少なくとも一方に、溶融塩の液面変動の上
限レベル及び下限レベルを検知する液面検知手段が備え
られているものである。この構成によると、電解槽内が
目視できない状態であっても、電解槽内に収容されてい
る電解浴の液面高さを把握することができる。このた
め、電解浴の高さを常に一定レベルに保つことができ、
電解浴の逆流等を防ぐことができる。また、この液面検
知手段と電極の電源制御手段とを連動させることで、電
解浴の液面レベルに異常があった時には電解を休止でき
る。
【0009】請求項4に記載のフッ素ガス発生装置は、
請求項3において、前記圧力維持手段は、前記液面検知
手段の検知結果によって開閉し、前記陽極室及び前記陰
極室内へのガスの供給又は排気を行う電磁弁が備えられ
ているものである。この構成によると、電解浴の液面高
さによって、陽極室及び/又は陰極室内へのガスの供給
又は排気を検知手段の検知結果によって自動的に行うこ
とができる。このため、電解浴の液面高さを常に一定に
保つことが可能となり、安定したフッ素ガスの発生が可
能となる。
【0010】請求項5に記載のフッ素ガス発生装置は、
請求項1又は2において、前記フッ化水素を含む混合溶
融塩が、KF−HF系であり、前記フッ化水素を含む混
合溶融塩の温度調整を行う温度調整手段が備えられてい
るものである。この構成によると、電解中の電解槽内の
混合溶融塩の温度を常に一定温度に維持することができ
る。このため、効率よくフッ素ガスを生成することがで
きる。
【0011】請求項6に記載のフッ素ガス発生装置は、
請求項1又は2において、前記圧力維持手段により供給
されるガスが、希ガスであるものである。この構成によ
ると、発生したガスを例えば、ネオンガス(Neガ
ス)、アルゴンガス(Arガス)、クリプトンガス(K
rガス)等のガスによって希釈することで、任意の混合
比の混合ガスとして半導体集積回路のパターニングの際
に用いられるエキシマレーザー発振用ガスとして使用す
ることができる。
【0012】請求項7に記載のフッ素ガス発生装置は、
請求項1又は2において、前記陽極室及び前記陰極室に
配置される陽極及び陰極がNiであるものである。この
構成によると、Ni陽極を使用するので、炭素電極を用
いて電解を行った場合に生じる炭素粒子の脱落がない。
これによって、炭素と、フッ素ガスとの反応により生ず
るCF4の混入がなくなり、高純度のフッ素ガスを生成
することができる。また、炭素電極特有の分極現象であ
る陽極効果の発生も防ぐことができる。さらに、陰極に
もNiを用いると、Ni表面に生成した水素化物や酸化
物により表面エネルギーが鉄陰極に比べて減少し、発生
する水素ガスの気泡が大きくなり、フッ素ガスとの混合
を防止できる。また、陽極と陰極間の距離を近づけるこ
とが可能となり、電解槽を小型化することが可能とな
る。
【0013】請求項8に記載のフッ素ガス発生装置は、
請求項1又は2において、前記電解槽が、金属で形成さ
れているものである。この構成によると、電解槽本体及
び継手に強度が高く、気密性の高いNi、モネル、純
鉄、ステンレス鋼等の金属を使用するので、電解槽から
のガス漏れ等を防止することができる。
【0014】請求項9に記載のフッ素ガス発生装置は、
請求項1又は2において、前記電解槽が円筒状であるも
のである。この構成によると、温度調整手段によって、
電解槽を全周より均一に加熱することができる。また、
電極配置が同心円状であるため、電解槽内の電流分布が
一様となり、安定な電解が可能となる。
【0015】請求項10に記載のフッ素ガス発生装置
は、請求項8又は9において、前記電解槽が陰極となる
ものである。この構成によると、電解槽を陰極とするこ
とができるため、陰極を別に設ける必要がないので、電
解槽を小型化することができる。これによって、任意の
場所にフッ素ガス発生装置を設置することが可能とな
る。このため、例えば、半導体製造工程における製造ラ
イン上等の必要な場所、即ち、オンサイトに設置できる
ようになる。
【0016】請求項11に記載のフッ素ガス発生装置
は、請求項1又は2において、前記電解槽がフッ素ガス
に対して耐食性を有する樹脂で形成されたものである。
この構成によると、電解槽が耐食性を有する樹脂で形成
されているため、生成するフッ素ガスによって電解槽が
腐食しにくくなる。特に、フッ素ガスの発生量が少ない
場合は、電解槽はほとんど腐食しない。ここで、電解槽
構造材としてはフッ素ガスに対して耐食性を有するポリ
テトラフルオロエチレン樹脂等のフッ素系樹脂やテトラ
フルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテ
ル共重合体、トリメチルペンテン等の樹脂を使用するこ
とができる。
【0017】請求項12に記載のフッ素ガス発生装置
は、請求項11において、前記電解槽が角筒状であるも
のである。この構成によると、電解槽を樹脂で形成した
場合であっても、機械的強度を高くすることができる。
【0018】請求項13に記載のフッ素ガス発生装置
は、請求項12において、前記電解槽の少なくとも側面
の一面が開閉自在に螺合されているものである。この構
成によると、電極や電解槽内の混合溶融塩や、電極等の
交換を容易に行うことができる。また、側面の一面を螺
合することで、密閉性を向上させることができるととも
に、電解槽の強度を高めることが可能となる。
【0019】請求項14に記載のフッ素ガス発生装置
は、請求項12において、前記電解槽は、側面の少なく
とも一面が透明な樹脂で形成され、残りの面がフッ素系
樹脂で形成されたものである。この構成によると、電解
中に、電解槽内を目視することが可能となり、電極にN
iを用いた電解槽であっても、電解時に電極から発生す
るスラッジの量を確認することができる。また、電解時
の電解浴の液面レベルを目視することが可能となり、液
面検知手段による液面レベルの管理とともに液面レベル
を確実に把握することが可能となる。
【0020】請求項15に記載のフッ素ガス発生装置
は、請求項2において、前記フィルターを通過したガス
を加圧若しくは減圧するガスラインが配設され、前記ガ
スラインに、加圧若しくは減圧装置及び貯蔵手段が設け
られているものである。この構成によると、フッ素ガス
を適宜、所定の圧力とすることが可能となり、また、付
設した圧力調整弁により反応系の圧力変動により生ずる
電解浴の液面を変動させることを防止するので、必要量
を安定的に供給することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図1に基づいて本発明の実
施形態の一例を説明する。図1において、1は雰囲気制
御可能なキャビネット、2は電解槽、3はKF−HF系
混合溶融塩からなる電解浴、4はNi陽極、5は陽極
室、7は陰極室、8は圧力変動による陽極室5の液面レ
ベル異常を検知する液面検知手段であるレベルプロー
ブ、9は圧力変動による陰極室7の液面レベル異常を検
知する液面検知手段であるレベルプローブ、10は電解
浴の温度検出手段、20はキャビネット1内の雰囲気制
御を行うボンベ、21は陰極から発生する水素ガスを一
旦貯めるブランク塔、22は水素ガスからHFを除くた
めNaF等を充填したHF吸収塔、23は陽極から発生
するフッ素ガスを一旦貯めるブランク塔、24はフッ素
ガスからHFを除くためのNaF等を充填したHF吸収
塔、25はフッ素ガスに含まれるパーティクルを除去す
る焼結モネルや焼結ハステロイ等からなるフィルターを
備えたフィルター塔である。そして、キャビネット1に
は、フィルター塔25を通過したガスを加圧若しくは減
圧するガスライン31,40が配設されている。
【0022】電解槽2は、Ni、モネル、純鉄、ステン
レス鋼等の金属で形成され、円筒状に一体に形成されて
いる。電解槽2は、Niまたはモネルからなる隔壁28
によって、陽極室5及び陰極室7とに分離されている。
陽極室5には、Niからなる陽極4が配置されている。
そして、電解槽2自身が陰極6となる。そのため、陰極
から発生する水素ガスと、陽極より発生するフッ素ガス
の混合を防止するためにポリテトラルフルオロエチレン
等からなる底板65を付設する。陽極4と隔壁28との
距離及び隔壁28と電解槽2の側壁との距離は略同じと
することが好ましい。これによって、複極化により生ず
る隔壁28の溶解を生じにくくでき、電解槽2の寿命の
延命効果を得ることができる。陽極4及び陰極6となる
電解槽2は、それぞれを通電するために電源13に接続
されている。電解槽2の上蓋11には、陽極室5及び陰
極室7内を加圧する圧力維持手段である加圧ボンベ18
からのパージガス出入口15,17と、陽極室5から発
生するフッ素ガスの発生口16と、陰極室7から発生す
る水素ガスの発生口14とが設けられている。また、電
解槽2は、電解槽2内を加熱する温度調整手段が設けら
れている。温度調整手段は、電解槽2本体の周囲に密着
して設けられているヒーター12と、そのヒーター12
に接続され、キャビネット1の外に設置されている一般
的なPID制御が可能な温度制御器(図示省略)と、陽
極室5または陰極室7のいずれか一方に設けられている
熱電対等の温度検出手段10と、から構成され、電解槽
2内の温度制御をしている。なお、ヒーター12の周り
には図示していないが断熱材が設けられている。ヒータ
ー12は、リボンタイプのものや、ニクロム線等、その
形態は特に限定されないが、電解槽2の全周を覆うよう
な形状であることが好ましい。
【0023】陽極4には、Niが用いられている。陽極
4にNiを用いることで、発生するフッ素ガス中へのC
4ガスの混入が防止できる上に、陽極効果の発生もな
い。また、電解槽2がNi、モネル、純鉄、ステンレス
鋼等の金属で形成されているため、電解槽2が陰極6と
なり、陰極を別に設ける必要がないので、電解槽2本体
の大きさを小型化することができる。
【0024】また、陽極室5及び陰極室7には、それぞ
れ、長短一対のレベルプローブ8,9が設けられてお
り、これによって、電解浴3の液面レベルを検知してい
る。このレベルプローブ8,9は、図示していない電力
制御器に接続し、液面レベルの変動が許容される上限ま
たは下限で電解を休止できる。なお、これら、長短一対
のレベルプローブ8,9は、陽極室5及び陰極室7の両
室に設けられていることが好ましいが、いずれか一方の
室に設けられていても良い。
【0025】陽極室5及び陰極室7内の圧力を一定以上
に維持する圧力維持手段50は、加圧ボンベ18からの
ガスを、レベルプローブ8,9による検知結果によって
開閉して、電解槽2内へ供給又は排気を行う電磁弁5
1,52,53,54,55,56,57,58と、該
圧力維持手段50のガスラインの開閉を行う手動弁6
0,61,62と、ガスライン内を通過するガス流量を
予め所定の流量に設定することができる流量計63,6
4とで構成されている。この圧力維持手段によって、陽
極室5及び陰極室7内の圧力は、大気圧よりも常に0.
01MPa以上高い圧力に維持される。これによって、
電解されて生成されるフッ素ガスや水素ガスは、電解槽
2内から押し出されるようにしてそれぞれの発生口1
6,14から放出される。このように、圧力維持手段
は、陽極室5及び陰極室7内の圧力を一定以上に維持す
ることで、電解されて生成されるガスを電解槽2から放
出するとともに、電解槽2内の圧力を大気圧力よりもや
や高めに維持することで、電解槽2内への外気の侵入を
防止している。
【0026】また、加圧ボンベ18に用いられるガスと
しては、不活性のガスであれば特に限定されない。例え
ば、Arガス,Neガス,Krガス,Xeガス等の希ガ
スのうち1種類以上を用いると、フッ素ガスとこれら希
ガスとの混合ガスを容易に任意の混合比で得ることがで
きる。これによって、例えば、半導体製造分野における
集積回路のパターニング用のエキシマレーザ発振用線源
として用いることが可能となり、半導体製造分野の製造
ライン上に本発明に係るフッ素ガス発生装置を配置する
ことで、オンサイトで、フッ素ガスを必要時に適宜供給
することができるようになる。
【0027】ブランク塔21、23は、電解時に陽極室
5や陰極室7から各々放出されるフッ素ガスや水素ガス
に含まれる電解浴3の飛沫を除去する。そのため、フッ
素ガス及びHFに対して耐食性を有する材料で形成され
ていることが好ましく、例えば、ステンレス鋼、モネ
ル、Ni、フッ素系樹脂等が例示できる。
【0028】吸収塔22、24は、内部にNaFが収容
されており、放出されてくるフッ素ガスまたは水素ガス
中に含まれるHFを除去する。この吸収塔22、24
も、ブランク塔21、23同様に、フッ素ガス及びHF
に対して耐食性を有する材料で形成されていることが好
ましく、例えば、ステンレス鋼、モネル、Ni、フッ素
系樹脂等が例示できる。
【0029】フィルター塔25は、吸収塔24の下流側
に配設され、内部には焼結モネル若しくは焼結ハステロ
イからなるフィルターが設けられている。このフィルタ
ーを通過させることで、陽極室5から放出されてくるフ
ッ素ガスに含まれる電解浴3とNiや鉄の錯体からなる
パーティクルを除去することができる。
【0030】これらを収納し、雰囲気制御が可能なキャ
ビネット1は、フッ素ガスと反応しない材料で形成され
ていることが好ましい。例えば、ステンレス鋼等の金属
や、塩化ビニル等の樹脂を使用することができる。この
キャビネット1は、キャビネット1内の雰囲気制御がで
きるように、雰囲気制御用ボンベ20と、排気口19を
有している。これによって、キャビネット1内の雰囲気
を制御でき、高純度のフッ素ガスを生成することができ
る。なお、キャビネット1は、半導体製造工場等で使用
されているガスボンベ用キャビネットに内蔵することも
できる。
【0031】このキャビネット1に配設された加圧ライ
ン40には、圧力調整弁41、加圧器42、貯蔵手段と
なるバッファタンク44、圧力計45、流量調節機能付
き流量計(以下、マスフローという。)47及び真空ポ
ンプ48が設けられている。電解槽2から発生したガス
は加圧器42で加圧される。この時圧力調整弁41は電
解槽2内が減圧になることを防止する。バッファタンク
44は、圧力計45と弁43、46、マスフロー47で
ガスの出入りを制御する。そしてフッ素ガスを使用する
際は出口49から取り出す。
【0032】また、減圧ライン31には、圧力調整弁3
2、減圧下の貯蔵手段となる、バッファタンク35、圧
力計34及び真空ポンプ37等が設けられている。バッ
ファタンク35は真空ポンプ37で圧力制御し、圧力計
34と弁33または36で調圧され、フッ素ガスの出入
りを制御する。圧力調整弁32は電解槽2内が減圧にな
ることを防止する。そしてフッ素ガスを使用する際には
出口38から取り出す。このように、本発明では電解に
よって発生したフッ素ガスを貯蔵する手段を設けてお
り、これによって必要なときに所望量のフッ素ガスを提
供することができ、半導体製造設備の製造ラインに配設
することが可能となるオンラインのフッ素ガス発生装置
となる。なお、これら減圧ライン31または加圧ライン
40は適宜配設することが可能であり、本発明にかかる
フッ素ガス発生装置は、これらに限定されるものではな
い。ここで、加圧器42、圧力調整弁41,32、バッ
ファタンク35,44等のラインを構成する部品は、フ
ッ素ガスに対して耐食性を有する材料によって形成され
ているものが好ましい。加圧器42、圧力調整弁41,
32はNiが好ましく、バッファタンク35,44及び
ラインはステンレス鋼が好適に用いられる。これによっ
て、フッ素ガスによる腐食等を防止することができる。
【0033】次に、図2乃至図6を参照しつつ、フッ素
ガスの発生時の電解槽2内の状態及び、圧力維持手段5
0の動作について説明する。なお、以下の図において、
黒く塗りつぶしている弁は、弁が開きガスが流れている
状態を示し、白抜きの弁は、弁が閉じてガスが流れてい
ない状態を示す。
【0034】図2は、正常に電解している時の電解槽2
内の電解浴3の状態と、圧力維持手段50における各バ
ルブの開閉状態を示した図である。図2において、黒く
塗りつぶした電磁弁51,52,53,54と、手動弁
60,61,62及び流量計63,64が開いた状態を
示し、このライン上で、ガスが流れていることを示して
いる。ガスは、流量計63,64によって、流量が調整
され、所定量のキャリアガスに同伴されてガスラインを
流れる。また、図2に示すように、電解が正常に行われ
ている状態では、電解槽2内の陽極室5及び陰極室7内
の電解浴3の高さは同じレベルとなる。
【0035】電解中に、例えば電解浴3の飛沫等の蓄積
によるフッ素ガスラインの閉塞等により、陽極室5にお
いて、陽極室5内での圧力が高くなった状態、或いは、
陰極室7の圧力が低くなることによって、陽極室5の電
解浴3Aのレベルが陰極室7の電解浴3Bのレベルより
も低くなった場合、陽極室5及び陰極室7に設けられた
レベルプローブ8,9によって、液面レベル3A,3B
の異常が検知される。
【0036】そうすると、レベルプローブ8または9か
らの信号により、図3に示すように、各電磁弁51,5
2,53,54,55,56,57,58を制御する制
御手段(図示省略)によって、電磁弁51,52,5
3,54が閉じ、ガスの流れが止められる。これと同時
に、制御手段からの信号によって電解の電源13も休止
し、電解が中断する。
【0037】電解が中断すると、出口部分の電磁弁57
が短時間開かれ、陽極室5内のフッ素ガスが電解槽2の
上蓋11に設けられているフッ素ガス発生口16から放
出される。これと同時に、電磁弁56も短時間開かれ
て、陰極室7内にパージガスが水素ガス発生口14を経
由して導入される。この状態を図4に示す。これによっ
て、電解浴3の陽極室5及び陰極室7の液面レベルが同
じに戻れば、電磁弁56,57は閉じられ、電磁弁5
1,52,53,54が開かれ(図2参照)、電解が再
開される。
【0038】また、電解中に、電解浴3の飛沫等の蓄積
による水素ガスラインの閉塞等により、陰極室7内の圧
力が高くなり、或いは陽極室5の圧力が低くなり、電解
浴3の液面レベルが、陰極室7より陽極室5の方が高く
なった場合は、レベルプローブ8,9によって、電解浴
3Aまたは3Bの液面レベル異常が検知される。
【0039】そうすると、このレベルプローブ8,9か
らの信号によって、図5に示すように、電磁弁51,5
2,53,54が閉じられてガスライン内のガスの流れ
が止められる。これと同時に、制御手段からの信号によ
って電解の電源13も停止し、電解が休止する。
【0040】引き続き図6に示すように、電磁弁58が
短時間開かれ、陰極室7内の水素ガスが電解槽2の上蓋
11に設けられている水素ガス発生口14から放出され
る。これと同時に、電磁弁55も短時間開かれて、陽極
室5内にフッ素ガス発生口16を経由してパージガスが
導入される。これによって、電解浴3の陽極室5及び陰
極室7の液面レベルが同じに戻れば、電磁弁55,58
は閉じられ、電磁弁51,52,53,54が開かれ
(図2参照)、電解が再開される。
【0041】以上のようにして、電磁弁51,52,5
3,54,55,56,57,58が、陽極室5及び陰
極室7に設けられたレベルプローブ8,9の液面検知信
号によって、適宜開閉され、電解浴3の液面レベルが常
にレベルプローブ8,9の上限と下限の間の一定範囲内
となるように制御される。このため、安定した電解が行
われ、フッ素ガスの安定した供給が可能となる。
【0042】次に、本実施形態例に係るフッ素ガス発生
装置によるフッ素ガスの生成方法について説明する。
【0043】先ず、ステンレス鋼等の金属を図1に示す
ような円筒状に加工し、電解槽2とする。また、ガス発
生口14,16及びパージガス出入口15、17、HF
導入口26を設けて上蓋11とする。この上蓋11の電
解槽2側には、中央部に電解槽2内を陽極室5と陰極室
7とに分離する隔壁28を形成する。この隔壁28は、
上蓋11と一体に形成してもよいし、後で溶接等によっ
て組み付けるようにしてもよい。そして、上蓋11に
は、中央部にNi陽極4を取り付ける。また、陽極室5
及び陰極室7には、液面レベルを検知する長短一対のレ
ベルプローブ8,9を取り付ける。さらに、陰極室に
は、電解浴3の温度管理用の熱電対10を取り付ける。
そして、加熱、溶融して電解浴3となる粉体状の酸性フ
ッ化カリウム(KF・HF)を充填する。次に、上蓋1
1と電解槽2との間にシール材を挟み込んで、螺合等に
よって電解槽2を上蓋11によって密封する。そして、
HF供給ラインを約40℃に加熱し、所定量の気体状の
無水フッ化水素をHF導入口26から先に充填されたK
F・HFにバブリングすることにより溶融KF・2HF
浴が得られる。さらに、ヒーター12や断熱材、加圧ま
たは減圧手段等のガスライン50等を配設し、キャビネ
ット1内に収納する。電気分解が進行すると原料のHF
が減少する。HFの供給方法にはバッチ式と連続式があ
るが、工業的には後者が主に採用されている。バッチ式
とは、電解浴3の重量減少を知り、その減少分だけHF
を補給する方法である。一方、連続式とは一般に陰極室
7に付設された図示しない液面プローブによって電解浴
3のHF温度の減少により生じる液面低下を検知し、H
F供給ラインに付設された図示しない電磁弁(圧力変動
による陰極室7の液面変動を検知しない電磁弁)が開か
れ、HFが上蓋11から自動的に供給される。これによ
って、電解浴3の液面が徐々に上昇し、前述の図示しな
い液面プローブに接触した時に信号を発し、該電磁弁が
自動的に閉じる動作を繰り返す方法である。なお、陰極
室7に設けられた図示しない液面プローブは、陰極室7
内に設置されている液面プローブ9と電気的に独立して
おり、差圧変動が生じた場合、特に図6に示した陰極室
7内の水素ガス圧が高くなった状態でも電源13が休止
すると同時にHF供給ラインの電磁弁は閉じ、HF供給
は停止するように作られている。
【0044】ヒーター12によって、電解槽2内を90
℃前後に加熱することで、KF・2HF浴が溶融し、電
解可能となる。電解によって、陽極室5及び陰極室7側
には生成されるフッ素ガス及び水素ガスが充満し、圧力
維持手段50によって導入されるガスによって、押し出
されるようにしてガス発生口16,14から放出され
る。陽極室5から放出されてくるフッ素ガスは、ブラン
ク塔23、吸収塔24と、フィルター塔25を通過して
パーティクルが除去された高純度なフッ素ガスとして加
圧または減圧系に供給される。
【0045】この時、レベルプローブ8,9によって、
陽極室5及び陰極室7内の電解浴3の液面レベルが検知
されており、液面レベルに異常が発生した場合には、前
述したように、電磁弁51,52,53,54,55,
56,57,58が適宜開閉して、電解槽2内の液面レ
ベルを常に一定範囲内になるように制御されている。こ
のため、安定した電解が続けられ、高純度のフッ素ガス
を安定して供給することが可能となる。
【0046】次に、本発明に係るフッ素発生装置の他の
実施形態例について図7、図8を参照しつつ以下に説明
する。なお、図1乃至図6と同一部品は、同一符号を付
して詳細な説明は割愛する。
【0047】本実施形態例に係るフッ素発生装置に用い
られる電解槽72は、フッ素ガスに対して耐食性を有
し、電解中の70〜90℃という温度にも十分耐えうる
耐熱性を有するポリテトラフルオロエチレン樹脂等のフ
ッ素系樹脂から角筒状に形成され、少なくとも側面の一
面をテトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビ
ニルエーテル共重合体、トリメチルペンテン樹脂等のい
ずれかで形成されている。電解槽72は、フッ素系樹脂
からなるブロック体から、くり抜き加工等により図7に
示すような取っ手73及び隔壁76を有し、電解浴3を
収容できる電解槽72の形状に加工され、一体的に図7
に示すような形状に形成されている。そして、少なくと
も側面の一面が開口した形状であることが好ましい。こ
の開口部に、テトラフルオロエチレン/パーフルオロア
ルキルビニルエーテル共重合体またはトリメチルペンテ
ン等の透明の樹脂からなる板75を、この開口部に設け
られた複数のネジ穴74に螺合することで、電解槽72
を密閉することができ、電解槽72内面を目視すること
が可能となる。この際、密着性を向上させるためには、
フッ素系樹脂のシール材を電解槽72本体と板75との
間に挟み込むことが好ましい。また、テトラフルオロエ
チレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
またはトリメチルペンテン等の透明の樹脂からなる板7
5と同じ寸法のステンレス鋼等の金属枠をあてて、その
上から螺合することで、電解槽72の側面にあてられる
テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニル
エーテル共重合体またはトリメチルペンテン等の透明の
樹脂からなる板75との密着性を向上させることができ
る。また、このように、側面の一部に開口部を開閉自在
とすることで、電極4,6や電解浴3となる混合溶融塩
の交換等が容易に行える。
【0048】電解槽72は、電解槽72と同一樹脂から
なる隔壁76によって、陽極室5及び陰極室7とに分離
され、それぞれにNiからなる電極が陽極4及び陰極6
として配置されている。電解槽72の上面は、陽極室5
及び陰極室7内を加圧する圧力維持手段50からのパー
ジガス出入口15,17と、陽極室5から発生するフッ
素ガスの発生口16と、陰極室7から発生する水素ガス
の発生口14とが設けられている。また、電解槽72
は、電解槽72内を加熱する温度調整手段が設けられて
いる。温度調整手段は、電解槽72本体の周囲に密着し
て設けられているヒーター12と、そのヒーター12に
接続され、一般的なPID制御が可能な温度制御器(図
示省略)と、陰極室7に設けられている熱電対10と、
から構成され、電解槽72内の温度制御をしている。ま
た、ヒーター12の周りには断熱材77が設けられてい
る。なお、ヒーター12は、リボンタイプのものや、ニ
クロム線等その形態は特に限定されないが、例えば、図
8に示されるような形状の箱型に形成したヒーターが好
ましい。これによって、電解槽72を収納することがで
き、電解槽72内の温度制御を正確に行える。
【0049】本実施形態例に係るフッ素ガス発生装置で
は、陽極4及び陰極6には、Niが用いられている。陽
極4にNiを用いることで、炭素とフッ素ガスとの反応
により生ずるCF4の混入がなくなり、高純度のフッ素
ガスを生成することができる。また、炭素電極特有の分
極現象である陽極効果の発生も防ぐことができる。さら
に、陰極6にもNiを用いると、Ni表面に生成した水
素化物や酸化物により表面エネルギーが鉄陰極に比べて
減少し、発生する水素ガスの気泡が大きくなり、フッ素
ガスとの混合を防止できる。さらに、陽極4及び陰極6
の電極形状を例えば、穿孔、エクスパンデッドメタルの
ように形成することにより、フッ素ガスと水素ガスの混
合を一層抑制することができる。これによって、陽極と
陰極間の距離を近づけることが可能となり、電解槽を小
型化することが可能となる。
【0050】本実施形態例に係るフッ素ガス発生装置
は、先ず、フッ素系樹脂からなるブロックから、くり抜
き加工することにより、図7に示すような取っ手73を
有し、側面の一面を開口し、その略中央に電解槽72の
内部を2分割できるような隔壁76を有した電解槽72
の形状に加工する。その上面部に、ガス発生口14,1
6及びパージガス出入口15,17を設けるとともに、
Ni製の陽極4及び陰極6を取り付ける。また、各室
5,7には、液面レベルを検知する長短一対のレベルプ
ローブ8,9を取り付ける。そして、粉体状のKF・H
Fを充填する。次に、開口部の側面に複数のネジ穴74
を形成し、その上に、シール材を挟み込んで、テトラフ
ルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル
共重合体、トリメチルペンテン等の透明の樹脂からなる
板75を螺合する。さらに、陰極室7には、電解浴3の
温度管理用の熱電対10を取り付ける。その後、所定量
の無水フッ化水素をバブリングすることにより電解浴3
が調製される。そして、ヒーター12や断熱材77、圧
力維持手段50等のガスライン等を配設し、キャビネッ
ト内に収納する。
【0051】そして、前述したように、ヒーター12に
よって、電解槽72内を90℃前後に加熱することで、
KF・2HF系混合塩が溶融し、電解可能となる。電解
によって、陽極室5及び陰極室7側には生成されるフッ
素ガス及び水素ガスが充満し、圧力維持手段50により
導入されるガスによって、押し出されるようにしてガス
発生口16,14から放出される。陽極室5から放出さ
れてくるフッ素ガスは、ブランク塔23、吸収塔24
と、フィルター塔25を通過してパーティクルが除去さ
れた高純度なフッ素ガスとして供給される。
【0052】この時、レベルプローブ8,9によって、
陽極室5及び陰極室7内の電解浴3の液面レベルが検知
されており、液面レベルに異常が発生した場合には、前
述したように、電磁弁51,52,53,54,55,
56,57,58は適宜開閉して、電解槽72内の液面
レベルを常に一定になるように制御されている。このた
め、安定した電解が続けられ、高純度のフッ素ガスを安
定して供給することが可能となる。
【0053】ここで、電解浴3は長時間電解を行ってい
くと、電解時に発生するスラッジであるフッ化ニッケル
(NiF2)のために懸濁してくるが、それは電解槽7
2の透明な板75から目視することができる。NiF2
が蓄積してくると、電解浴3の抵抗が増大し電解を継続
することが困難となる。その時は、電解浴3の交換を行
う。また、Ni電極の消耗が著しいときは電極の交換を
行う。
【0054】以上のようにして発生した高純度のフッ素
ガスは、図7に示すように、図1と同様に下流側に設け
られる加圧ライン40若しくは減圧ライン31によっ
て、所定の圧力に調整されて、バッファタンク35等に
貯蔵される。このため、必要な時に随時、必要な量だけ
供給口38,49からそれぞれ供給することが可能とな
り、半導体工場等にオンサイトで設置することが可能と
なる。これによって、半導体製品等のクリーニングに容
易に用いることができる。また、本発明に係るフッ素ガ
ス発生装置は、小型で、オンサイトで使用することが可
能であるため、設置場所等に限定されることがないた
め、半導体製造工程で使用される以外にも、各種材料の
表面処理等に使用することが可能である。例えば、紙や
布等の表面を改質し、撥水性や親水性を付与する用途へ
の適用が可能となる。
【0055】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
陽極室及び陰極室内が常に一定の圧力に維持されている
ため、高純度のフッ素ガスを安定して発生させることが
できる。また、電解中における電解槽内の電解浴の液面
高さを常に一定範囲内に保つことが可能であるため、電
解槽からの電解浴の液漏れを防止することができる。ま
た、電解槽を確実に密閉することが可能であるため、生
成するフッ素ガスのガス漏れも防止することができ、例
えば、電解槽内を大気圧よりも0.1MPa高い圧力下
のヘリウムガス雰囲気とした場合であっても、ヘリウム
ガスの漏れがないものにできる。さらに、電解槽の構成
部品としてCF4等が発生しないような材質を選択し、
電解槽を密閉構造とし、さらに雰囲気制御する手段を設
けたので、高純度のフッ素ガスを得ることができる。こ
のため、従来のように危険なフッ素ガスのガスボンベを
貯蔵する必要がなくなる。また、貯蔵ボンベの腐食や貯
蔵しているフッ素ガス純度の低下を気にする必要がなく
なる。さらに、高純度フッ素ガスの貯蔵手段を装置内に
設けたので、必要なときに必要な量だけを取り出すこと
ができる。すなわちオンサイトでのフッ素ガス発生装置
となる。また、フッ素ガスに他のガス、例えば、希ガス
を混合する手段を設けたので所望する混合比の希ガスと
フッ素ガスとの混合ガスを得ることができ、エキシマレ
ーザー発振用線源等半導体製造分野で利用することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフッ素ガス発生装置の模式図である。
【図2】本発明に係るフッ素ガス発生装置の実施形態例
の一例における電解槽に配設される圧力維持手段の動作
と、電解槽内の電解浴の液面高さとの関係を説明するた
めの図である。
【図3】電解浴の液面3Aが低下、3Bが上昇し、これ
らの異常をレベルプローブ8または9で検知し、電磁弁
51,52,53,54が閉じたことを示す図である。
【図4】図3の状態に続いて液面異常を解消するため
に、陽極室のガスを放出する電磁弁57と、陰極室にガ
スを導入する電磁弁56が開いていることを示す図であ
る。
【図5】液面3Aが上昇し、3Bが低下し、これらの異
常をレベルプローブ8または9で検知し、電磁弁51,
52,53,54が閉じたことを示す図である。
【図6】図5の状態に続いて、液面異常を解消するため
に、陽極にガスを導入する電磁弁55と、陰極室のガス
を放出する電磁弁58が開いていることを示す図であ
る。
【図7】本発明のフッ素ガス発生装置の他の実施形態例
を示す模式図である。
【図8】図7に示す実施形態の一例に係るフッ素ガス発
生装置に使用されるヒーター形状の一例を示す斜視図で
ある。
【図9】従来使用していたフッ素ガス発生装置の模式図
である。
【符号の説明】
1 キャビネット 2 電解槽 3 電解浴 3A 陽極室内の液面 3B 陰極室内の液面 4 陽極 5 陽極室 6 陰極 7 陰極室 8、9 レベルプローブ 10 温度検出手段 11 上蓋 12 ヒーター 13 電源 14 水素ガス発生口 15,17 パージガス出入口 16 フッ素ガス発生口 18 加圧ボンベ 19 排気口 20 雰囲気制御用ボンベ 21、23 ブランク塔 22、24 吸収塔 25 フィルター塔 26 HF導入口 28 隔壁 31 減圧ライン 32、41 圧力調整弁 33、36、43,46 弁 34、45 圧力計 35、44 バッファタンク 37、48 真空ポンプ 38、49 出口 40 加圧ライン 42 加圧器 47 マスフロー 50 圧力維持手段 51,52,53,54,55,56,57,58 電
磁弁 60,61,62 手動バルブ 63,64 流量計 65 底板 72 電解槽 73 取っ手 74 ネジ穴 75 板 76 隔壁 77 断熱材 201 電解槽本体 202 電解浴 203 陽極 204 陰極 207 水素ガス排出口 208 フッ素ガス排出口 209 スカート 210 陽極室 211 陰極室 212 底板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹林 仁 香川県三豊郡大野原町中姫2181−2 東洋 炭素株式会社内 (72)発明者 多田 良臣 香川県三豊郡大野原町中姫2181−2 東洋 炭素株式会社内 Fターム(参考) 4G068 DA04 DB23 DC01 DD11 DD15 4K011 AA17 DA09 4K021 AA04 CA01 CA13 DA03 DA05 DA09 DA10 DA13 DC15

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フッ化水素を含む混合溶融塩を電気分解
    して高純度のフッ素ガスを生成するためのフッ素ガス発
    生装置であって、隔壁によって陽極室と陰極室に分離さ
    れた電解槽と、前記陽極室と前記陰極室にそれぞれガス
    を供給し、前記陽極室及び前記陰極室内を所定の圧力に
    維持する圧力維持手段を備えたフッ素ガス発生装置。
  2. 【請求項2】 フッ化水素を含む混合溶融塩を電気分解
    して高純度のフッ素ガスを生成するためのフッ素ガス発
    生装置であって、隔壁によって陽極室と陰極室に分離さ
    れた電解槽と、前記陽極室と前記陰極室にそれぞれガス
    を供給し、前記陽極室及び前記陰極室内を所定の圧力に
    維持する圧力維持手段と、前記電解槽を収納し、雰囲気
    制御が可能なキャビネットと、前記キャビネット内に収
    納され、前記電解槽から発生するフッ素ガス中のパーテ
    ィクルを除去するフィルターを備えたフッ素ガス発生装
    置。
  3. 【請求項3】 前記電解槽の前記陽極室及び前記陰極室
    の少なくとも一方に、溶融塩の液面変動の上限レベル及
    び下限レベルを検知する液面検知手段が備えられている
    請求項1又は2に記載のフッ素ガス発生装置。
  4. 【請求項4】 前記圧力維持手段は、前記液面検知手段
    の検知結果によって開閉し、前記陽極室及び前記陰極室
    内へのガスの供給又は排気を行う電磁弁が備えられてい
    る請求項3に記載のフッ素ガス発生装置。
  5. 【請求項5】 前記フッ化水素を含む混合溶融塩が、K
    F−HF系であり、前記フッ化水素を含む混合溶融塩の
    温度調整を行う温度調整手段が備えられている請求項1
    又は2に記載のフッ素ガス発生装置。
  6. 【請求項6】 前記圧力維持手段により供給されるガス
    が、希ガスである請求項1又は2に記載のフッ素ガス発
    生装置。
  7. 【請求項7】 前記陽極室及び前記陰極室に配置される
    陽極及び陰極がニッケルである請求項1又は2に記載の
    フッ素ガス発生装置。
  8. 【請求項8】 前記電解槽が、金属で形成されている請
    求項1又は2に記載のフッ素ガス発生装置。
  9. 【請求項9】 前記電解槽が円筒状である請求項1又は
    2に記載のフッ素ガス発生装置。
  10. 【請求項10】 前記電解槽が陰極となる請求項8又は
    9に記載のフッ素ガス発生装置。
  11. 【請求項11】 前記電解槽がフッ素ガスに対して耐食
    性を有する樹脂で形成された請求項1又は2に記載のフ
    ッ素ガス発生装置。
  12. 【請求項12】 前記電解槽が角筒状である請求項11
    に記載のフッ素ガス発生装置。
  13. 【請求項13】 前記電解槽の少なくとも側面の一面が
    開閉自在に螺合されている請求項12に記載のフッ素ガ
    ス発生装置。
  14. 【請求項14】 前記電解槽は、側面の少なくとも一面
    が透明な樹脂で形成され、残りの面がフッ素系樹脂で形
    成された請求項12に記載のフッ素ガス発生装置。
  15. 【請求項15】 前記フィルターを通過したガスを加圧
    若しくは減圧するガスラインが配設され、前記ガスライ
    ンに加圧若しくは減圧装置及び貯蔵手段が設けられてい
    る請求項2に記載のフッ素ガス発生装置。
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