JP2002333468A - 磁気センサとその製法 - Google Patents

磁気センサとその製法

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JP2002333468A JP2002032565A JP2002032565A JP2002333468A JP 2002333468 A JP2002333468 A JP 2002333468A JP 2002032565 A JP2002032565 A JP 2002032565A JP 2002032565 A JP2002032565 A JP 2002032565A JP 2002333468 A JP2002333468 A JP 2002333468A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気センサチップをリードフレーム等の支持
部材に加熱接着層を介して固着する際にチップにクラッ
クが発生するのを防ぐ。 【解決手段】 シリコン等の基板10の絶縁性表面に
は、各々1又は複数直列の磁気トンネル効果素子からな
る磁気抵抗素子R,Rを形成する。素子R,R
は、絶縁膜30を介して基板表面に形成した配線層32
により直列接続する。素子R,R及び配線層32を
覆ってパッシベーション用絶縁膜34を形成する。絶縁
膜34の上には、ポリイミド等の熱応力緩和用有機膜3
6を介して素子Rを覆うようにNi−Fe合金等の磁
気シールド層42を形成する。素子R,R等を含む
磁気センサチップ10をウエハから分離した後、熱処理
によりチップ10をAgペースト層を介してリードフレ
ームに固着する。磁気シールド層42として、Ni含有
率が69%以下のNi−Fe合金層を用いるとよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁気抵抗素子と
して磁気トンネル接合素子を用いた磁気センサ及びその
製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の磁気センサとしては、図
1(B)に示すように基板10上に2つの磁気抵抗素子
,Rを直列接続状態となるように形成すると共に
各磁気抵抗素子を1又は複数直列の磁気トンネル接合素
子(以下、磁気トンネル接合素子を「TMR素子」と略
記する)で構成し、いずれか一方の磁気抵抗素子(例え
ばR)に磁気シールドを施したものが提案されてい
る。
【0003】このような磁気センサによれば、磁気抵抗
素子R,Rの温度特性を実質的に同一とすることが
できる。このため、磁気抵抗素子R,Rの直列路の
一端及び他端の電気端子Pa,Pb間に所定の電圧を印
加し且つ基板10の平面内に外部磁界を印加しない状態
では、磁気抵抗素子R(又はR)の両端の電気端子
Pc,Pb(又はPa,Pc)間に、温度によらず一定
の出力電圧(例えばPa−Pb間の電圧をVinとすれ
ばVin/2の出力電圧)が得られる。
【0004】また、基板10の平面内に外部磁界を印加
すると、磁気抵抗素子Rの電気抵抗が磁界の向きと強
さに応じて変化するので、Pc−Pb(又はPa−P
c)間の出力電圧は、抵抗変化に対応して変化する。磁
気抵抗素子R,Rを構成するTMR素子は、外部磁
界を印加した状態で環境温度が変化したときの抵抗変化
量が少ない。従って、図1(B)の磁気センサでは、良
好な温度特性が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本願の発明者は、上記
した従来技術を応用した磁気センサとして、次のような
磁気センサを製作した。すなわち、基板10として、シ
リコン基板の表面にシリコン酸化膜を形成して絶縁性を
持たせたものを用意し、この基板上に磁気抵抗素子
,Rを形成した。各磁気抵抗素子は、複数直列の
TMR素子からなるものとし、素子R,Rを直列接
続し且つTMR素子を直列接続するように配線を形成し
た。CVD(ケミカル・ベーパー・デポジション)法に
より基板10上に素子R,Rを覆ってシリコン酸化
膜を形成した後、このシリコン酸化膜を介して素子R
を覆うようにNi−Fe合金製の磁気シールド層42を
選択メッキ処理により形成した。素子R,R、磁気
シールド層42等を含む磁気センサチップ10をウエハ
から分離した後、熱処理によりチップ10をAgペース
ト層を介してCu製のリードフレームに固着した。
【0006】発明者の研究によれば、チップ10をリー
ドフレームに固着する際に、温度が熱処理温度から室温
に戻る過程でチップ10において磁気シールド層42の
配置個所にクラックが発生することが判明した。
【0007】この発明の目的は、このようなクラックの
発生を防止することができる新規な磁気センサ及びその
製法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る第1の磁
気センサは、少なくとも一方の主面が絶縁性を有する基
板と、前記一方の主面に形成され、直列接続された少な
くとも2つの磁気抵抗素子であって、各磁気抵抗素子が
1又は複数直列の磁気トンネル接合素子からなるもの
と、前記2つの磁気抵抗素子のうちの少なくとも1つの
磁気抵抗素子をパッシベーション用の絶縁膜を介して覆
うように形成された熱応力緩和用の有機膜と、前記有機
膜及び前記絶縁膜を介して前記2つの磁気抵抗素子のう
ちの1つの磁気抵抗素子を覆うように形成された磁気シ
ールド層とを備えたものである。
【0009】第1の磁気センサによれば、従来技術に関
して前述したと同様に良好な温度特性が得られる。ま
た、磁気抵抗素子と、絶縁膜と、有機膜と、磁気シール
ド層とを基板の一方の主面に形成した状態で基板の他方
の主面を加熱接着層を介してリードフレーム等の支持部
材に固着する際には、磁気シールド層の下に形成した有
機膜が熱応力を緩和するように作用するので、基板にお
いて磁気シールド層の配置個所にクラックが発生するの
を防止することができる。
【0010】第1の磁気センサにあっては、有機膜の上
に磁気シールド層を覆って他の有機膜を形成してもよ
い。このようにすると、樹脂モールド処理等において、
熱膨張・収縮により磁気シールド層が剥がれるのを防止
することができる。
【0011】この発明に係る第2の磁気センサは、少な
くとも一方の主面が絶縁性を有する基板と、前記一方の
主面に形成され、直列接続された少なくとも2つの磁気
抵抗素子であって、各磁気抵抗素子が1又は複数直列の
磁気トンネル接合素子からなるものと、前記2つの磁気
抵抗素子のうちの1つの磁気抵抗素子をパッシベーショ
ン用の絶縁膜を介して覆うように形成された磁気シール
ド層であって、Ni(ニッケル)含有率が69%以下で
あるNi−Fe(ニッケル−鉄)合金からなるものとを
備えたものである。
【0012】第2の磁気センサによれば、図25に関し
て後述するように磁気シールド層を構成するNi−Fe
合金の熱膨張係数が小さいため、加熱接着層を介して基
板を支持部材に固着する際に基板に発生する熱応力が低
減され、クラック発生を防止することができる。
【0013】第2の磁気センサにあっては、パッシベー
ション用の絶縁膜の上に熱応力緩和用の有機膜を介して
磁気シールド層を形成してもよい。このようにすると、
クラック発生防止効果が一層向上する。また、第1又は
第2の磁気センサにあっては、磁気シールド層として、
側壁下部に沿ってえぐれのない形状を有するものを用い
てもよい。このようにすると、クラック発生防止効果が
一層向上する。
【0014】この発明に係る第1の磁気センサの製法
は、少なくとも一方の主面が絶縁性を有する基板を用意
する工程と、前記一方の主面に少なくとも2つの磁気抵
抗素子を直列接続状態となるように形成する工程であっ
て、各磁気抵抗素子としては、1又は複数直列の磁気ト
ンネル接合素子を形成するものと、前記2つの磁気抵抗
素子を覆ってパッシベーション用の絶縁膜を形成する工
程と、前記2つの磁気抵抗素子のうちの少なくとも1つ
の磁気抵抗素子を前記絶縁膜を介して覆うように熱応力
緩和用の有機膜を形成する工程と、前記有機膜及び前記
絶縁膜を介して前記2つの磁気抵抗素子のうちの1つの
磁気抵抗素子を覆うように磁気シールド層を形成する工
程と、前記2つの磁気抵抗素子と、前記絶縁膜と、前記
有機膜と、前記磁気シールド層とを前記基板の一方の主
面側に形成した状態で熱処理により前記基板の他方の主
面を加熱接着層を介して支持部材に固着する工程とを含
むものである。
【0015】第1の磁気センサの製法によれば、この発
明の磁気センサを製造することができ、基板を支持部材
に固着する際に前述したと同様に基板にクラックが発生
するのを防止することができる。また、2つの磁気抵抗
素子を覆ってパッシベーション用の絶縁膜を形成した
後、有機膜及び磁気シールド層を形成するので、2つの
磁気抵抗素子が有機膜及び磁気シールド層の形成工程に
おいて絶縁膜により保護される。従って、製造歩留りが
向上する。
【0016】この発明に係る第2の磁気センサの製法
は、少なくとも一方の主面が絶縁性を有する基板を用意
する工程と、前記一方の主面に少なくとも2つの磁気抵
抗素子を直列接続状態となるように形成する工程であっ
て、各磁気抵抗素子としては、1又は複数直列の磁気ト
ンネル接合素子を形成するものと、前記2つの磁気抵抗
素子を覆ってパッシベーション用の絶縁膜を形成する工
程と、前記絶縁膜を介して前記2つの磁気抵抗素子を覆
うように熱応力緩和用の有機膜を形成する工程と、前記
2つの磁気抵抗素子の直列路の一端及び他端の第1及び
第2の電気端子と前記2つの磁気抵抗素子の相互接続部
の第3の電気端子とにそれぞれ対応する3つの接続孔を
前記有機膜に形成する工程と、前記3つの接続孔を形成
した後、熱処理により前記有機膜を硬化させる工程と、
前記2つの磁気抵抗素子のうちの1つの磁気抵抗素子を
前記熱処理で硬化した有機膜を介して覆うように磁気シ
ールド層を形成する工程と、前記磁気シールド層を形成
した後、前記有機膜をマスクとする選択的除去処理によ
り前記第1〜第3の電気端子にそれぞれ対応して前記有
機膜の3つの接続孔に連続する3つの接続孔を前記絶縁
膜に形成する工程と、前記2つの磁気抵抗素子と、前記
絶縁膜と、前記有機膜と、前記磁気シールド層とを前記
基板の一方の主面側に形成した状態で熱処理により前記
基板の他方の主面を加熱接着層を介して支持部材に固着
する工程とを含むものである。
【0017】第2の磁気センサの製法によれば、第1の
磁気センサの製法と同様の作用効果が得られる。また、
有機膜を硬化させる前に有機膜に接続孔を形成するの
で、例えばレジスト現像液等により簡単に接続孔を形成
可能である。その上、磁気シールド層を形成した後、絶
縁膜に接続孔を形成するので、2つの磁気抵抗素子が有
機膜及び磁気シールド層の形成工程において絶縁膜によ
り保護される。従って、製造歩留りが向上する。第2の
磁気センサの製法において、有機膜を形成する工程で
は、有機膜として、ポリイミド膜、レジスト膜及びベン
ゾシクロブテン膜のうちの1種類の膜を形成するのが望
ましい。この1種類の膜は、有機膜を硬化させる工程に
おいて、300℃より低温の熱処理で硬化させることが
できる。このため、TMR素子の特性劣化を抑制するこ
とができ、製造歩留りが向上する。
【0018】第2の磁気センサの製法において、前記磁
気シールド層を形成した後、前記有機膜及び前記磁気シ
ールド層を覆って他の有機膜を形成する工程と、前記第
1〜第3の電気端子にそれぞれ対応して前記有機膜の3
つの接続孔に連続する3つの接続孔を前記他の有機膜に
形成する工程と、前記他の有機膜の3つの接続孔を形成
した後、熱処理により前記他の有機膜を硬化させる工程
とを更に実行し、前記絶縁膜の3つの接続孔を形成する
工程では、前記有機膜及び前記他の有機膜をマスクとし
て前記選択的除去処理を行ない、前記基板の他方の主面
を前記加熱接着層を介して前記支持部材に固着する工程
では、前記2つの磁気抵抗素子と、前記絶縁膜と、前記
有機膜と、前記磁気シールド層と、前記他の有機膜とを
前記基板の一方の主面側に形成した状態で固着のための
熱処理を行なうようにしてもよい。このようにすると、
他の有機膜を硬化させる前に他の有機膜に接続孔を形成
するので、例えばレジスト現像液等により簡単に接続孔
を形成可能である。その上、磁気シールド層を形成した
後、有機膜及び他の有機膜をマスクとして絶縁膜に接続
孔を形成するので、2つの磁気抵抗素子が有機膜、磁気
シールド層及び他の有機膜の形成工程において絶縁膜に
より保護される。従って、製造歩留りが向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の一実施形態に
係る磁気センサを示すものである。
【0020】図1(A)に示す磁気センサは、基板10
の絶縁性表面に磁気抵抗素子R,Rを図1(B)に
示すように直列状態となるように形成したものである。
各磁気抵抗素子は、複数直列のTMR素子で構成されて
いる。T〜Tは、いずれもTMR素子対であり、各
素子対は、Tについて代表的に示すように下部電極層
12により直列接続された一対のTMR素子からなって
いる。素子対T〜T において、TMR素子の構成は
実質的に同一であり、TMR素子の製法については、図
8〜10等を参照して後述する。なお、各磁気抵抗素子
は、1つのTMR素子で構成することもできる。
【0021】基板10の表面には、TMR素子対T
を覆ってシリコンオキサイド膜等の層間絶縁膜30
が形成され、絶縁膜30の上には、Al層Wa〜Wc,
〜Wを含む配線層32が形成されている。Al層
Waは、素子対Tの一方のTMR素子から導出された
もので、Al層Waの一部が図1(B)に示す電気端子
(ボンディングパッド)Paとなっている。Al層W
は、素子対Tの他方のTMR素子と素子対Tの一方
のTMR素子とを相互接続し、Al層Wは、素子対T
の他方のTMR素子と素子対Tの一方のTMR素子
とを相互接続する。Al層Wcは、素子対Tの他方の
TMR素子から導出されたもので、Al層Wcの一部が
図1(B)に示す電気端子(ボンディングパッド)Pc
となっている。従って、電気端子Pa,Pc間の磁気抵
抗素子Rは、直列接続されたTMR素子対T〜T
によって構成される。
【0022】Al層Wcは、素子対Tの他方のTMR
素子と素子対Tの一方のTMR素子とを相互接続し、
Al層Wは素子対Tの他方のTMR素子と素子対T
の一方のTMR素子とを相互接続する。Al層W
は、素子対Tの他方のTMR素子と素子対Tの一
方のTMR素子とを相互接続する。Al層Wbは、素子
対Tの他方のTMR素子から導出されたもので、Al
層Wbの一部が図1(B)に示す電気端子(ボンディン
グパッド)Pbとなっている。従って、電気端子Pc,
Pb間の磁気抵抗素子Rは、直列接続されたTMR素
子対T〜Tによって構成される。また、電気端子P
cは、磁気抵抗素子R,Rの相互接続部から導出さ
れる。
【0023】基板10の表面には、絶縁膜30及び配線
層32を覆ってパッシベーション用の絶縁膜34が形成
されている。絶縁膜34は、例えばシリコンオキサイド
膜、シリコンナイトライド膜又はこれらの膜の積層膜等
によって構成される。絶縁膜34には,配線層Wa,W
b,Wcの電気端子部をそれぞれ露呈するように接続孔
34a,34b,34cが形成されている。
【0024】絶縁膜34の上には、熱応力緩和用の有機
膜36が形成されている。有機膜36は、例えばポリイ
ミド膜、レジスト膜又はベンゾシクロブテン膜等によっ
て構成されるもので、例えば、0.5〜1μm程度の厚
さを有する。有機膜36には、絶縁膜34の接続孔34
a,34b,34cにそれぞれ連続するように接続孔3
6a,36b,36cが形成されている。
【0025】有機膜36の上には、有機膜36及び絶縁
膜34を介して磁気抵抗素子Rを覆うように磁気シー
ルド層42が形成されている。磁気シールド層42は、
例えばNi−Fe合金等の高透磁率磁性材によって構成
される。
【0026】有機膜36の上には、磁気シールド層42
を覆って有機膜44が形成されている。有機膜44は、
例えばポリイミド膜、レジスト膜又はベンゾシクロブテ
ン膜等によって構成されるもので、通常、磁気シールド
膜42と同等あるいはそれより厚く例えば10μmの厚
さに形成される。有機膜44には、有機膜36の接続孔
36a,36b,36cにそれぞれ連続するように接続
孔44a,44b,44cが形成されている。
【0027】一例として、接続孔34a〜34cは、い
ずれも一辺の長さが100μmの正方形をなすように形
成され、接続孔36a〜36cは、それぞれ接続孔34
a〜34cより若干大きなサイズで形成され、接続孔4
4a〜44cは、それぞれ接続孔36a〜36cより若
干大きなサイズで形成される。このようにすると、各電
気端子に対応する接続孔が外方に向けてサイズを増大す
る形状となり、各電気端子にAu等のワイヤをボンディ
ングしやすくなる。なお、ワイヤボンディング時にワイ
ヤ同士の短絡を防ぐためには、有機膜36,44として
電気絶縁性を有する膜を用いるのが好ましい。
【0028】図1に示した磁気センサチップ10は、ウ
エハからダイシングにより分離される。チップ10にお
いて磁気抵抗素子R,R、磁気シールド層42等を
形成した主面とは反対側の主面(裏面)は、熱処理によ
りAgペースト層を介してCu製のリードフレームに固
着される。このとき、温度が熱処理温度から室温に戻る
過程において有機膜36がチップ10と磁気シールド層
42との膨張係数の差に基づく熱応力を緩和するように
作用するので、チップ10において磁気シールド層42
の配置個所にクラックが発生するのを防止することがで
きる。
【0029】チップ10をリードフレームに固着した
後、前述したワイヤボンディング処理を行なってから、
チップ10、リードフレームのチップ支持部、ボンディ
ングワイヤなどをプラスチックパッケージに収容するた
め、樹脂モールド処理を行なうことがある。樹脂モール
ド処理時又はその後において、樹脂内部のフィラーと磁
気シールド層42とが温度変化により膨張・収縮を繰返
すと、磁気シールド層42が有機膜36から剥がれるこ
とがあるが、有機膜44を設けておくと、このような剥
がれを防止することができる。
【0030】図1に示した磁気センサチップ10は、従
来技術に関して前述したと同様に良好な温度特性を有す
るものである。
【0031】次に、図2〜19を参照して上記のような
磁気センサを製造する方法を説明する。図2〜19にお
いて、図1と同様の部分には同様の符号を付して詳細な
説明を省略する。
【0032】図2(A)の工程では、基板10の表面に
TMR素子対T〜Tを含むTMR素子群T11、T
MR素子対T〜Tを含むTMR素子群T21等を形
成する。TMR素子群形成パターンとしては、図7に示
すようなパターンを採用することができる。この場合、
基板10の表面には、素子群T11と同一構成のTMR
素子群T12〜T15を素子群T11に並べて形成する
と共に、素子群T21と同一構成のTMR素子群T22
〜T25を素子群T21に並べて形成する。他のパター
ン例としては、図12(A)に示すように素子群
11,T21のみを形成してもよい。
【0033】素子群T11〜T15,T21〜T25
おいて、TMR素子対の構成は実質的に同一であり、代
表としてTMR素子対Tの製法を図8〜10について
説明する。図8〜10に示す断面は、いずれも図7のX
−X’線断面に対応する。
【0034】図8の工程では、基板10として、シリコ
ン基板10aの表面に熱酸化法によりシリコン酸化膜1
0bを形成して絶縁性を持たせたものを用意する。基板
10としては、ガラス又は石英等からなる絶縁性基板を
用いてもよい。基板10の絶縁性表面の上には、スパッ
タ法により電極材層として10〜30nmの厚さのCr
層12を形成する。電極材層としてはTiの単層又はT
i層にCu層を重ねた積層等を用いてもよく、あるいは
W,Ta,Au,Mo等の導電性非磁性金属材料を用い
てもよい。
【0035】次に、Cr層12の上には、スパッタ法に
より反強磁性層として30〜50nmの厚さのPt−M
n合金層14を形成する。反強磁性層としては、Rh−
Mn合金、Fe−Mn合金等を用いてもよい。この後、
Pt−Mn合金層14の上にスパッタ法により強磁性層
として10nmの厚さのNi−Fe合金層16を形成す
る。強磁性層としては、Ni,Fe,Coのうちのいず
れかの金属、Ni,Fe,Coのうちの2つ以上の金属
の合金又は金属間化合物等を用いてもよく、あるいはN
i−Fe合金層の下にCo層を敷くなどして複数層構造
のものを用いてもよい。
【0036】次に、Ni−Fe合金層16の上には、ス
パッタ法によりAl層を1〜2nmの厚さに形成する。
そして、Al層に酸化処理を施すことによりアルミナ
(AlOx)層18を形成する。アルミナ層18は、ト
ンネルバリア層として用いられるものである。トンネル
バリア層としては、金属又は半導体を改変した酸化物
(例えばTiOx,SiO,MgO,Al+S
iO[サイアロン])、窒化物(例えばAlN,Si
)、酸化窒化物(例えばAlN+Al)等
を用いてもよい。
【0037】次に、アルミナ層18の上には、スパッタ
法により強磁性層として20〜100nmの厚さのNi
−Fe合金層20を形成する。層20に代る強磁性層と
しては、層16に関して前述したと同様の強磁性層を用
いることができる。この後、Ni−Fe合金層20の上
には、スパッタ法により30〜60nmの厚さのMo層
22を形成する。Mo層22は、上部電極層を形成する
ために用いられるもので、図1に示したWa等のAl層
のための接続孔を絶縁膜30にエッチングで形成する際
にはエッチングストッパとしても役立つ。
【0038】図9の工程では、レジスト層をマスクとす
るイオンミリング処理によりCr層12からMo層22
までの積層を所定の下部電極パターンに従ってパターニ
ングする。そして、このときのパターニングに用いたレ
ジスト層を除去する。
【0039】図10の工程では、レジスト層をマスクと
するイオンミリング処理によりPt−Mn合金層14か
らMo層22までの積層を所定の2つの上部電極パター
ンに従ってパターニングする。そして、このときのパタ
ーニングに用いたレジスト層を除去する。この結果、C
r層12、Pt−Mn合金層14a、Ni−Fe合金層
16a、アルミナ層18a、Ni−Fe合金層20a及
びMo層22aの積層からなる第1のTMR素子Ta
と、Cr層12、Pt−Mn合金層14b、Ni−Fe
合金層16b、アルミナ層18b、Ni−Fe合金層2
0b及びMo層22bの積層からなる第2のTMR素子
Tbとが得られ、これらの素子Ta,Tbは、下部電極
層(Cr層)12により直列接続されてTMR素子対T
を構成する。
【0040】図10に示すTMR素子対Tにおいて、
Pt−Mn合金層14a,14bは、それぞれNi−F
e合金層16a,16bの磁化の向きを固定すべく作用
するので、Ni−Fe合金層16a,16bは、いずれ
も磁化固定層となる。一方、Ni−Fe合金層20a,
20bは、いずれも磁化の向きが自由であり、磁化自由
層となる。
【0041】上部電極層(Mo層)22a,22b間に
一定の電流を流した状態において基板10の平面内に外
部磁界を印加すると、磁界の向きと強さに応じて強磁性
層間(Ni−Fe合金層16a,20a間及びNi−F
e合金層16b,20b間)で磁化の相対角度が変化
し、このような相対角度の変化に応じて上部電極層22
a,22b間の電気抵抗値が変化する。磁化の向きが平
行状態又は反平行状態になるのにそれぞれ対応して抵抗
値が最小又は最大となる。従って、抵抗値の変化に基づ
いて磁界検出を行なうことができる。
【0042】図10に示したTMR素子対Tにあって
は、Pt−Mn合金層14a,14bをそれぞれNi−
Fe合金層20a,20bの上に形成することによりN
i−Fe合金層20a,20bを磁化固定層とし且つN
i−Fe合金層16a,16bを磁化自由層としてもよ
い。
【0043】図2(B)の工程では、T11,T21
のTMR素子群を覆って基板10の表面に層間絶縁膜3
0を形成する。絶縁膜30としては、一例としてスパッ
タ法によりシリコンオキサイド膜を形成した。絶縁膜3
0には、レジスト層をマスクとするイオンミリング処理
により配線に必要な接続孔を形成する。この後、絶縁膜
30の上にスパッタ法によりAl層を形成すると共に、
レジスト層をマスクとするウエットエッチング処理によ
りAl層をパターニングして残存するAl層Wa〜W
c,W〜W等を含む配線層32を形成する。
【0044】図7に示したTMR素子群形成パターンを
採用した場合、配線パターンとしては、図11に示すパ
ターンを採用することができる。図11において、TM
R素子対T〜T(TMR素子群T11)及びTMR
素子対T〜T(TMR素子群T21)におけるAl
層W,W,Wc,W,Wの接続状態は、図1に
関して前述した通りである。また、電気端子Paと一体
をなすAl層WaとTMR素子群T11との間にはTM
R素子群T12〜T15が直列接続されており、電気端
子Pbと一体をなすAl層WbとTMR素子群T21
の間にはTMR素子群T22〜T25が直列接続されて
いる。W11〜W22は、TMR素子群T11〜T15
を直列接続するためのAl層、W31〜W42は、TM
R素子群T21〜T25を直列接続するためのAl層で
ある。磁気抵抗素子Rは、直列接続されたTMR素子
群T11〜T15によって構成され、磁気抵抗素子R
は、直列接続されたTMR素子群T21〜T25によっ
て構成される。Al層Wcの一部がTMR素子群T12
〜T15とTMR素子群T22〜T25との間を延長し
て電気端子Pa,Pbと並ぶ電気端子Pcを構成する。
図2(B)には、便宜上、図11においてJ−J’線断
面、K−K’線断面、L−L’線断面、M−M’線断面
及びN−N’線断面を接続した状態を示した。
【0045】図12(A)に示したTMR素子群形成パ
ターンを採用した場合、配線パターンとしては、図12
(B)又は(C)に示すパターンを採用することができ
る。図12(B)又は(C)において、磁気抵抗素子R
は、TMR素子対T〜T (TMR素子群T11
からなり、磁気抵抗素子Rは、TMR素子対T〜T
(TMR素子群T21)からなる。素子対T〜T
におけるAl層Wa〜Wc,W〜Wの接続状態は、
図1に関して前述した通りである。図2(B)の断面
は、図12(B)のQ−Q’線断面に対応すると共に、
図12(C)のS−S’線断面に対応する。
【0046】図2(C)の工程では、絶縁膜30の上に
配線層32を覆ってパッシベーション用の絶縁膜34を
形成する。パッシベーションには緻密な膜を用いるのが
好ましい。そこで、一例としてプラズマCVD法を用い
て最初にシリコンオキサイド膜を150nmの厚さに形
成し、この後連続してシリコンナイトライド膜を100
0nmの厚さに形成した。TMR素子は、300℃以上
の温度で特性が大きく劣化する。このような特性劣化を
回避するため、プラズマCVDの成膜温度は、250℃
とした。
【0047】次に、図3(A)の工程では、絶縁膜34
の上に熱応力緩和用の有機膜36を形成する。図3
(A)以降の工程では、TMR素子群形成パターンとし
て図7のパターンを採用したものとして説明を行なう。
有機膜36は、図11に示す磁気抵抗素子R,R
び電気端子Pa〜Pcを覆うように図13に示すような
平面パターンで形成する。
【0048】有機膜36としては、一例として0.5〜
1μmの厚さのポリイミド膜を形成した。すなわち、ス
ピンコータによりポリイミドを基板上面に塗布した後、
その塗布膜にホットプレート上で50℃30分+125
℃3分のプリベーク処理を施した。そして、プリベーク
されたポリイミド膜の上に回転塗布法等によりポジレジ
スト層を形成し、このポジレジスト層に接続孔36a〜
36cに対応した3つの孔を形成するように露光及び現
像処理を施した。このときの現像処理では、ポジレジス
ト層に3つの孔が形成されると共に、現像液によりポジ
レジスト層をマスクとしてポリイミド膜がエッチングさ
れて図3,13に示すようにポリイミド膜からなる有機
膜36に接続孔36a〜36cが形成される。
【0049】ポジレジスト層を除去した後、ポリイミド
膜に250℃1時間の熱処理を施してポリイミド膜を硬
化させ、実用に耐え得る膜とした。プラズマCVD処理
に関して前述したようにTMR素子の特性劣化を回避す
るためには、この時の熱処理温度を300℃より低く設
定するのが望ましい。また、ポリイミド自体の反応は、
200℃以下で完了し、溶剤の沸点も210℃以下であ
るので、200℃以上の温度であれば硬化の目的を達成
することができる。なお、有機膜36としてレジスト膜
を用いた場合には、一例として250℃1時間の熱処理
を施すことができ、有機膜36としてベンゾシクロブテ
ン膜を用いた場合には、一例として230℃1時間の熱
処理を施すことができる。
【0050】図3(B)の工程では、有機膜36及び接
続孔36a〜36cを覆って選択メッキ用のシード層3
8を形成する。シード層38としては、一例としてスパ
ッタ法により20nmの厚さのCr層に200nmの厚
さのNi−Fe合金層を重ねた積層膜を形成した。この
後、シード層38のメッキすべき部分(磁気シールド層
42に対応する部分)を露呈する孔40aを有するレジ
スト層40をシード層38の上に図14に示すような平
面パターンで形成する。レジスト層40の厚さは、例え
ば3μmとすることができる。
【0051】次に、図4(A)の工程では、レジスト層
40をマスクとする選択メッキ処理により磁気シールド
層42を図15に示すような平面パターンで形成する。
磁気シールド層42としては、一例としてNi−Fe合
金からなる10μmの厚さの磁性材層を電解メッキ処理
により形成した。このときのメッキ条件は、 メッキ液:硫酸ニッケル、硫酸鉄、ホウ酸、塩化アンモ
ニウム、トデシル硫酸ナトリウム、サッカリンナトリウ
ム及びアスコルビン酸の混合液 温度:45〜60℃の間の一定値 電流密度:3.5A/dm とした。
【0052】磁気シールド層42は、厚さが大きいほど
磁気シールド効果が大きい。従って、必要な効果に合わ
せて厚さを決定すればよい。磁気シールド層42の厚さ
が大きいと、レジスト層40の厚さを越えた部分が横方
向にせり出してくる。このようなせり出しを防ぐには、
レジスト層40の粘度を上げて厚さを10μm以上にす
ればよい。
【0053】図4(B)の工程では、アセトン等のレジ
スト除去剤を用いてレジスト層40を除去した後、イオ
ンミリング処理によりシード層38を磁気シールド層4
2と重ならない部分において除去する。この除去処理と
しては、イオンミリング処理に代えてウエットエッチン
グ処理を用いてもよい。図4(B)の除去処理により有
機膜36の上にはシード層38の残存部を介して磁気シ
ールド層42が図16に示すような平面パターンで残存
する。
【0054】図5の工程では、有機膜36の上に磁気シ
ールド層42を覆って有機膜44を図17に示すような
平面パターンで形成する。有機膜44としては、一例と
して10μmの厚さのポリイミド膜を前述の有機膜36
と同様にして形成した。すなわち、塗布法によりポリイ
ミド膜を形成した後、ポリイミド膜の上には接続孔形成
用のポジレジスト層を形成し、ポジレジスト層を現像す
る際に現像液を用いたエッチング処理により図5,17
に示すように接続孔36a〜36cにそれぞれ連続する
接続孔44a〜44cをポリイミド膜からなる有機膜4
4に形成した。ポジレジスト層を除去した後、有機膜4
4を構成するポリイミド膜を熱処理により硬化させた。
有機膜36について前述したようにポリイミド膜を硬化
させるための熱処理温度は、300℃より低く設定する
のが望ましい。また、有機膜44としては、ポリイミド
膜の代りにレジスト膜又はベンゾシクロブテン膜を用い
てもよい。
【0055】図6の工程では、有機膜36,44をマス
クとする選択エッチング処理により接続孔36a〜36
cにそれぞれ連続する接続孔34a〜34cを絶縁膜3
4に形成する。選択エッチング処理としては、反応性イ
オンエッチング(RIE)処理を用い、エッチング条件
は、一例として、 エッチングガス:CF 圧力:0.05Torr RFパワー:240W/200mmφ とした。
【0056】上記した磁気センサの製法によれば、有機
膜36を硬化させる前に接続孔36a〜36cを形成す
るので、接続孔形成のためのエッチング処理が簡単とな
る。また、図3(A)の工程から図5の工程まで磁気抵
抗素子R,R、配線層32及び電気端子Pa〜Pc
が絶縁膜34により保護されているので、有機膜36,
44や磁気シールド層42の形成中に素子R,R
配線層32及び電気端子Pa〜Pcがダメージを受ける
ことがない。従って、製造歩留りが向上する。
【0057】図6の工程の後、図6の磁気センサチップ
10をシリコンウエハからダイシングにより分離する。
そして、チップ10において磁気抵抗素子R,R
磁気シールド層42等を形成した主面とは反対側の主面
(裏面)を図18に示すように熱処理によりAgペース
ト層52を介してCu製のリードフレーム50に固着す
る。Agペースト層52を硬化させるための熱処理とし
ては、Agペーストの種類に応じて150℃90分又は
180℃60分の熱処理を行なった。
【0058】図6の磁気センサチップ10において、有
機膜36を設けず、絶縁膜34の上に磁気シールド層4
2を形成した場合には、上記のような固着処理において
温度を熱処理温度から室温に戻す過程でチップ10の磁
気シールド層配置個所にクラックが生ずる。発明者は、
このようなクラックの発生のメカニズムについて次のよ
うに考えている。次の表1には、各種材料の膨張係数を
示す。
【0059】
【表1】 ここで、シリコン(Si)は、チップ10を構成する基
板の材料、Ni−Fe合金(Ni81Fe19)は、磁
気シールド層42の材料、銅(Cu)は、リードフレー
ム50の材料である。また、Fe合金(42アロイ)
は、通常のリードフレーム材料として比較のために示し
たものであり、金(Au)は、後述するように有機膜3
6の代りに用いられる代用膜の材料である。
【0060】リードフレーム50の材料であるCuの膨
張係数は、通常のリードフレーム材料であるFe合金
(42アロイ)に比べて大きく、シリコン基板に比べて
も大きい。このため、Agペーストの熱処理後の冷却の
過程でリードフレーム50とチップ10を構成するシリ
コン基板との間に応力が発生する。他の条件が悪いとき
は、これだけでもクラックが生ずることがあるが、シリ
コン基板の上にシリコンより膨張係数が大きいNi81
Fe19からなる磁気シールド層42を形成すると、磁
気シールド層42とシリコン基板との間にも応力が発生
し、一層クラックが発生しやすくなる。クラックの発生
に関与するファクタとしては、(イ)シリコン基板の大
きさ、厚さ及び形状、(ロ)磁気シールド層42の大き
さ、厚さ及び形状、(ハ)Agペーストの熱処理温度等
が考えられる。
【0061】この発明では、上記のような膨張係数の差
に基づく熱応力を緩和する目的で、シリコン基板を覆う
パッシベーション用絶縁膜34と磁気シールド層42と
の間に柔軟な材料として有機膜36を介在させたもので
ある。
【0062】この発明の効果を確認するため、有機膜3
6として種々の膜を形成した種々のサンプル(磁気セン
サチップ)を用意し、クラック発生状況を調べるための
実験を行なった。すなわち、次の表2に示すように有機
膜36として厚さ0.5μmのポリイミド膜、厚さ1μ
mのポリイミド膜、厚さ0.7μmのレジスト膜をそれ
ぞれ有する3つのサンプルを作成し、各サンプル毎にチ
ップ10を図18に関して前述したようにして180℃
60分の熱処理によりAgペースト層52を介してCu
製リードフレーム50に固着し、この後冷却して室温に
戻し、さらに−40℃まで冷却し、クラックが発生する
温度を測定した。この測定結果を、表2に「クラック発
生温度」として示す。
【0063】
【表2】 3つのサンプルのうち、有機膜36としてポリイミド膜
を有する2つのサンプルは、図2〜6に関して前述した
と同様の工程により作成した。有機膜36としてレジス
ト膜を有するサンプルは、図3(A)の有機膜形成工程
を除いて図2,図4〜6に関して前述したと同様の工程
で作成した。図3(A)の有機膜形成工程では、基板上
面にレジスト膜を回転塗布した後、レジスト膜にプリベ
ーク処理を施し、露光・現像処理によりレジスト膜に接
続孔36a〜36cを形成し、この後レジスト膜を25
0℃で焼き固めて実用に耐え得る膜とした。
【0064】表2によれば、有機膜36としてポリイミ
ド膜又はレジスト膜を用いたサンプルでは、−40℃以
下にならないとクラックが発生しないことがわかる。ま
た、これらのサンプルについては、この後250℃に加
熱してもクラックは発生しなかった。従って、この発明
に係る磁気センサには、−40℃より高く且つ250℃
以下の温度範囲ではクラックが発生しない利点がある。
【0065】表3は、比較例として、有機膜36を形成
しなかった代用膜なしの場合と、有機膜36の代りに代
用膜としてAu膜を形成した場合とについて上記したと
同様にクラック発生温度を測定した結果を示すものであ
る。
【0066】
【表3】 代用膜なしの場合は、図3(A)の工程で有機膜36を
形成せず、図3(B)及び図4(A)の工程で絶縁膜3
4の上に磁気シールド層42を形成した場合であり、従
来技術に相当する。Au膜を形成した場合は、図3
(A)の工程で有機膜36の代りにAu膜を2μm又は
4μmの厚さに形成し、図3(B)及び図4(A)の工
程でAu膜の上に磁気シールド層42を形成した場合で
ある。
【0067】表3によれば、代用膜なしの場合には、ク
ラックは発生しやすいことがわかる。また、代用膜とし
てAu膜を形成した場合には、0〜25℃でクラックが
発生し、Au膜を形成しても、有機膜36のようなクラ
ック発生防止効果が得られないことがわかる。
【0068】上記のようにして磁気センサチップ10を
Agペースト層52を介してCu製のリードフレーム5
0に固着した後、チップ10において電気端子Pa〜P
cにはそれぞれAu等のワイヤがボンディングされる。
図19は、このときのワイヤボンディング状態を電気端
子Pbについて示すもので、図6と同様の部分には同様
の符号を付してあり、BDは、ボンディングワイヤを示
す。磁気シールド層42及び有機膜44に比べて磁気シ
ールド層42より下の構成要素(磁気抵抗素子R、絶
縁膜34、有機膜36等)が極めて薄いので、図示を省
略した。
【0069】図20は、この発明の他の実施形態に係る
磁気センサを示すものである。基板10の絶縁性表面に
は、図1に関して前述した磁気抵抗素子R,Rとそ
れぞれ同一構成の直列の磁気抵抗素子R31,R32
形成されると共に、素子R,Rとそれぞれ同一構成
の直列の磁気抵抗素子R34,R33が形成され、R
32,R33は、図1(A)に示したと同様にして絶縁
膜34及び有機膜36を介して磁気シールド層42a,
42bによりそれぞれ覆われている。磁気シールド層4
2a,42bは、連続した1つの磁気シールド層であっ
てもよい。
【0070】磁気抵抗素子R31,R32の直列路と、
磁気抵抗素子R33,R34の直列路とが並列接続され
ている。素子R31,R33の相互接続部には電気端子
が接続されると共に、素子R32,R34の相互
接続部には電気端子P12が接続されている。また、素
子R31,R32の相互接続部には電気端子P13が接
続されると共に、素子R33,R34の相互接続部には
電気端子P14が接続されている。このようにして素子
31〜R34は、抵抗ブリッジ回路を構成している。
電気端子P11,P12間に所定の電圧を印加すること
により電気端子P13,P14間に外部磁界に応じた出
力電圧を得ることができる。
【0071】図20の磁気センサにおいても、図1の磁
気センサに関して前述したと同様に基板10において磁
気シールド層42a,42bの配置個所にクラックが発
生するのを防止することができる。
【0072】図20の磁気センサの変形例としては、図
1に示したのと同様の磁気センサを2個用意し、これら
の磁気センサを図20に示したのと同様に接続して抵抗
ブリッジ回路を構成してもよい。このようにしても、図
20の磁気センサと同様の作用効果が得られる。
【0073】図21は、FEM(有限要素法)解析と称
するコンピュータシミュレーションに用いた解析モデル
の上面から見た構成を示すもので、前述のCu製リード
フレーム50に相当するリードフレーム60の表面に
は、前述の基板(又は磁気センサチップ)10に相当す
るシリコンチップ62が固着されており、シリコンチッ
プ62の表面には、前述の磁気シールド層42に相当す
る磁気シールド層64,66が所定の距離を隔てて固着
されている。磁気シールド層64,66についてシリコ
ンチップ62上での固着構造は同様であるので、代表と
して磁気シールド層64の固着構造をT−T’線に沿う
断面に関して説明する。
【0074】図22には、磁気シールド層の固着構造に
おいて熱応力緩和膜を設けた場合の図21のT−T’線
断面を示す。シリコンチップ62の表面には、シリコン
酸化膜68が形成されており、前述の有機膜36に相当
する熱応力緩和膜70を介してシリコン酸化膜68の上
に磁気シールド層64が固着されている。
【0075】磁気シールド層64は、比較的小サイズの
長方形状の磁気シールド層72に重ねて比較的大サイズ
の長方形状の磁気シールド層74を重ねて一体化したも
のである。磁気シールド層64の四辺に沿って深さ方向
(図22では左右方向)の断面が方形状をなすえぐれ7
2aが磁気シールド層64の側壁下部に形成されるよう
に磁気シールド72,74が重ね合わされている。磁気
シールド層72,74は、いずれもNi含有率が45%
のNi−Fe合金からなるもので、それぞれ0.8μ
m,9.2μmの厚さを有する。
【0076】図23は、熱応力緩和膜70の厚さを0μ
m、0.5μm、1μmとしたときのシリコンチップ6
2の表面の最大発生応力の解析結果を示すものである。
この解析においては、温度を180℃から−40℃に低
下させてシリコンチップ62の表面に応力を発生させ
た。このような温度条件は、この後で述べる応力解析に
ついても同様である。図23によれば、熱応力緩和膜7
0の厚さが0μmの場合(膜70なしの場合)に比べて
膜70の厚さが0.5μm又は1μmの場合の方が最大
発生応力が小さいことがわかる。
【0077】図24には、磁気シールド層の固着構造に
おいて前述の熱応力緩和膜70を省略する代りにNi含
有率の低いNi−Fe合金により磁気シールド層64を
構成した場合の図21のT−T’線断面を示す。図24
において図21,22と同様の部分には同様の符号を付
して詳細な説明を省略する。
【0078】Ni−Fe合金において組成比を変える
と、膨張係数が大きく変わることは知られている。図2
5,26には、磁気シールド層64を構成するNi−F
e合金中のNi含有率を種々変化させたときのシリコン
チップ62の表面の最大発生応力の解析結果を示す。図
25によれば、Ni含有率が36%のときにシリコンチ
ップ上の最大発生応力が最小となり、Ni含有率を69
%以下(好ましくは32%〜50%)とすれば、Ni含
有率が70%以上の場合に比べて発生応力を低減できる
ことがわかる。
【0079】従って、図24に示したような磁気シール
ド層の固着構造においては、磁気シールド層64(7
2,74)をNi含有率が69%以下(好ましくは32
%〜50%)のNi−Fe合金により構成するのが望ま
しい。このようにすると、磁気シールド層64の膨張係
数低下に基づく応力低減効果が得られ、チップクラック
の発生を防止できる。また、図22に示したような磁気
シールド層の固着構造においても、Ni含有率が69%
以下(好ましくは32%〜50%)のNi−Fe合金に
より磁気シールド層64(72,74)を構成するのが
望ましい。このようにすると、熱応力緩和膜70に基づ
く応力低減効果に加えて磁気シールド層64の膨張係数
低下に基づく応力低減効果が得られ、チップクラックの
発生を一層確実に防止できる。なお、Ni含有率の低い
Ni−Fe合金からなる磁気シールド層64を得るに
は、図4(A)に関して前述したようなメッキ処理にお
いて硫酸ニッケルと硫酸鉄の比率を適宜設定すればよ
い。
【0080】図27〜30は、磁気シールド層の固着構
造において磁気シールド層の側壁下部の形状を種々変更
した場合の図21のT−T’線断面を示すもので、これ
らの図において図21,22と同様の部分には同様の符
号を付して詳細な説明を省略する。
【0081】図27の固着構造においては、磁気シール
ド層64の側壁下部にえぐれが設けられていない。すな
わち、磁気シールド層72,74は、いずれも長方形状
のもので、サイズが実質的に同一であり、磁気シールド
層64の側壁は下部から上部にほぼ直角に立ち上がって
いる。図28の固着構造においては、図22に関して前
述したと同様に磁気シールド層64の側壁下部に沿って
方形状断面のえぐれ72aが設けられている。図29の
固着構造においては、磁気シールド層64の側壁下部に
沿ってえぐれ72bが設けられており、えぐれ72bは
深さ方向(図29の左右方向)の断面が三角形状をなす
ようになっている点でのみ図28に示したえぐれ72a
と異なるものである。
【0082】図30には、図27〜29の磁気シールド
層の固着構造についてシリコンチップ62の表面の最大
発生応力の解析結果を示す。図30において、「無
し」、「有りA」、「有りB」は、それぞれ図27、図
28、図29の固着構造を示す。図30によれば、図2
7に示したえぐれなしの固着構造の方が図28,図29
のえぐれありの固着構造に比べて応力が低減されること
がわかる。
【0083】従って、図22,24に関して前述したよ
うな磁気シールド層の固着構造において図27に示した
ようなえぐれなしの構造を採用することによりチップク
ラックの発生を一層抑制することができる。なお、図2
7に示したようなえぐれ無しの固着構造を得るには、図
4(A)に関して前述したメッキ処理においてレジスト
層40の厚さを大きくして磁気シールド層42の上部が
横方向にせり出さないようにすればよい。
【0084】この発明は、上記した実施形態に限定され
るものではなく、種々の改変形態で実施可能なものであ
る。例えば、磁気シールド層の構成材料としては、Ni
−Fe合金に限らず、他の高透磁率合金を用いることが
でき、合金の組成としては膨張係数が小さいものを選定
することができる。
【0085】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、磁気
シールド層の下に熱応力緩和用の有機膜を形成したり、
磁気シールド層としてNi含有率が69%以下のNi−
Fe合金層を用いたりすることにより磁気センサチップ
の固着時のクラック発生を防止するようにしたので、磁
気センサの製造歩留りが向上する効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態に係る磁気センサを示
すもので、(A)は断面図、(B)は等価回路図であ
る。
【図2】 この発明に係る磁気センサの製法を示すもの
で、(A)はTMR素子群形成工程を示す断面図、
(B)は配線形成工程を示す断面図、(C)は絶縁膜形
成工程を示す断面図である。
【図3】 この発明に係る磁気センサの製法を示すもの
で、(A)は有機膜形成工程を示す断面図、(B)はシ
ード層形成工程及びレジスト層形成工程を示す断面図で
ある。
【図4】 この発明に係る磁気センサの製法を示すもの
で、(A)はNi−Fe合金の選択メッキ工程を示す断
面図、(B)はレジスト層除去工程及びシード層の選択
的除去工程を示す断面図である。
【図5】 図4(B)の工程に続く有機膜形成工程を示
す断面図である。
【図6】 図5の工程に続くパッシベーション用絶縁膜
の選択エッチング工程を示す断面図である。
【図7】 図2(A)のTMR素子群を示す平面図であ
る。
【図8】 TMR素子対の形成法における成膜工程を示
すもので、図7(A)のX−X’線に沿う断面図であ
る。
【図9】 図8の工程に続くイオンミリング工程を示す
断面図である。
【図10】 図9の工程に続くイオンミリング工程を示
す断面図である。
【図11】 図2(B)の磁気センサを示す平面図であ
る。
【図12】 磁気センサの変形例を示すもので、(A)
はTMR素子対の平面配置を示す平面図、(B)は図1
2(A)のTMR素子群を用いた磁気センサの一例を示
す平面図、(C)は図12(A)のTMR素子群を用い
た磁気センサの他の例を示す平面図である。
【図13】 図3(A)の有機膜を示す平面図である。
【図14】 図3(B)のレジスト層を示す平面図であ
る。
【図15】 図4(A)のレジスト層及び磁気シールド
層を示す平面図である。
【図16】 図4(B)の有機膜及び磁気シールド層を
示す平面図である。
【図17】 図5の磁気シールド層を覆う有機膜を示す
平面図である。
【図18】 磁気センサチップをリードフレームに固着
した状態を示す断面図である。
【図19】 磁気センサチップにボンディングワイヤを
接続した状態を示す断面図である。
【図20】 この発明の他の実施形態に係る磁気センサ
を示す等価回路図である。
【図21】 コンピュータシミュレーションに用いた解
析モデルを示す上面図である。
【図22】 磁気シールド層の固着構造において熱応力
緩和膜を設けた場合の図21のT−T’線に沿う断面図
である。
【図23】 熱応力緩和膜の厚さとシリコンチップ表面
の最大発生応力との関係を示すグラフである。
【図24】 磁気シールド層の固着構造において磁気シ
ールド層をNi−Fe合金で構成した場合の図21のT
−T’線に沿う断面図である。
【図25】 Ni−Fe合金中のNi含有率とシリコン
チップ表面の最大発生応力との関係を示すグラフであ
る。
【図26】 Ni−Fe合金中のNiの含有率を81%
及び45%に設定したときのシリコンチップ表面の最大
発生応力を示すグラフである。
【図27】 磁気シールド層の固着構造において磁気シ
ールド層の側壁下部にえぐれが存在しない場合の図21
のT−T’線に沿う断面図である。
【図28】 磁気シールド層の固着構造において磁気シ
ールド層の側壁下部に方形状断面のえぐれが存在する場
合の図21のT−T’線に沿う断面図である。
【図29】 磁気シールド層の固着構造において磁気シ
ールド層の側壁下部に三角形状断面のえぐれが存在する
場合の図21のT−T’線に沿う断面図である。
【図30】 図27〜29の磁気シールド層の固着構造
に関してシリコンチップ表面の最大発生応力を示すグラ
フである。
【符号の説明】
10:基板又は磁気センサチップ、10a:シリコン基
板、10b,68:シリコン酸化膜、12:Cr層、1
4:Pt−Mn合金層、16,20:Ni−Fe合金
層、18:アルミナ層、22:Mo層、30,34:絶
縁膜、32:配線層、36,44:有機膜、38:シー
ド層、40:レジスト層、42,42a,42b,6
4,66,72,74:磁気シールド層、50,60:
リードフレーム、52:Agペースト層、62:シリコ
ンチップ、70:熱応力緩和膜、R,R,R31
34:磁気抵抗素子、Pa〜Pc,P11〜P14
電気端子、Ta,Tb:TMR素子、T〜T:TM
R素子対、T11〜T15,T 21〜T25:TMR素
子群、Wa〜Wc,W〜W,W11〜W22,W
〜W42:Al層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 望月 修 静岡県浜松市中沢町10番1号ヤマハ株式会 社内 (72)発明者 夏目 潔 静岡県浜松市中沢町10番1号ヤマハ株式会 社内 (72)発明者 村田 雄一朗 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地株式会社 デンソー内 (72)発明者 豊田 稲男 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地株式会社 デンソー内 (72)発明者 鈴木 康利 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地株式会社 デンソー内 (72)発明者 上野山 博文 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地株式会社 デンソー内 Fターム(参考) 2G017 AA01 AC01 AD55 AD65

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一方の主面が絶縁性を有する基
    板と、 前記一方の主面に形成され、直列接続された少なくとも
    2つの磁気抵抗素子であって、各磁気抵抗素子が1又は
    複数直列の磁気トンネル接合素子からなるものと、 前記2つの磁気抵抗素子のうちの少なくとも1つの磁気
    抵抗素子をパッシベーション用の絶縁膜を介して覆うよ
    うに形成された熱応力緩和用の有機膜と、 前記有機膜及び前記絶縁膜を介して前記2つの磁気抵抗
    素子のうちの1つの磁気抵抗素子を覆うように形成され
    た磁気シールド層とを備えた磁気センサ。
  2. 【請求項2】 前記有機膜の上に前記磁気シールド層を
    覆って他の有機膜を形成した請求項1記載の磁気セン
    サ。
  3. 【請求項3】少なくとも一方の主面が絶縁性を有する基
    板と、 前記一方の主面に形成され、直列接続された少なくとも
    2つの磁気抵抗素子であって、各磁気抵抗素子が1又は
    複数直列の磁気トンネル接合素子からなるものと、 前記2つの磁気抵抗素子のうちの1つの磁気抵抗素子を
    パッシベーション用の絶縁膜を介して覆うように形成さ
    れた磁気シールド層であって、ニッケル含有率が69%
    以下であるニッケル−鉄合金からなるものとを備えた磁
    気センサ。
  4. 【請求項4】 前記絶縁膜の上に熱応力緩和用の有機膜
    を介して前記磁気シールド層を形成した請求項3記載の
    磁気センサ。
  5. 【請求項5】 前記磁気シールド層は、側壁の下部に沿
    ってえぐれのない形状を有する請求項1〜4のいずれか
    に記載の磁気センサ。
  6. 【請求項6】少なくとも一方の主面が絶縁性を有する基
    板を用意する工程と、 前記一方の主面に少なくとも2つの磁気抵抗素子を直列
    接続状態となるように形成する工程であって、各磁気抵
    抗素子としては、1又は複数直列の磁気トンネル接合素
    子を形成するものと、 前記2つの磁気抵抗素子を覆ってパッシベーション用の
    絶縁膜を形成する工程と、 前記2つの磁気抵抗素子のうちの少なくとも1つの磁気
    抵抗素子を前記絶縁膜を介して覆うように熱応力緩和用
    の有機膜を形成する工程と、 前記有機膜及び前記絶縁膜を介して前記2つの磁気抵抗
    素子のうちの1つの磁気抵抗素子を覆うように磁気シー
    ルド層を形成する工程と、 前記2つの磁気抵抗素子と、前記絶縁膜と、前記有機膜
    と、前記磁気シールド層とを前記基板の一方の主面側に
    形成した状態で熱処理により前記基板の他方の主面を加
    熱接着層を介して支持部材に固着する工程とを含む磁気
    センサの製法。
  7. 【請求項7】少なくとも一方の主面が絶縁性を有する基
    板を用意する工程と、 前記一方の主面に少なくとも2つの磁気抵抗素子を直列
    接続状態となるように形成する工程であって、各磁気抵
    抗素子としては、1又は複数直列の磁気トンネル接合素
    子を形成するものと、 前記2つの磁気抵抗素子を覆ってパッシベーション用の
    絶縁膜を形成する工程と、 前記絶縁膜を介して前記2つの磁気抵抗素子を覆うよう
    に熱応力緩和用の有機膜を形成する工程と、 前記2つの磁気抵抗素子の直列路の一端及び他端の第1
    及び第2の電気端子と前記2つの磁気抵抗素子の相互接
    続部の第3の電気端子とにそれぞれ対応する3つの接続
    孔を前記有機膜に形成する工程と、 前記3つの接続孔を形成した後、熱処理により前記有機
    膜を硬化させる工程と、 前記2つの磁気抵抗素子のうちの1つの磁気抵抗素子を
    前記熱処理で硬化した有機膜を介して覆うように磁気シ
    ールド層を形成する工程と、 前記磁気シールド層を形成した後、前記有機膜をマスク
    とする選択的除去処理により前記第1〜第3の電気端子
    にそれぞれ対応して前記有機膜の3つの接続孔に連続す
    る3つの接続孔を前記絶縁膜に形成する工程と、 前記2つの磁気抵抗素子と、前記絶縁膜と、前記有機膜
    と、前記磁気シールド層とを前記基板の一方の主面側に
    形成した状態で熱処理により前記基板の他方の主面を加
    熱接着層を介して支持部材に固着する工程とを含む磁気
    センサの製法。
  8. 【請求項8】 前記有機膜を形成する工程では、前記有
    機膜として、ポリイミド膜、レジスト膜及びベンゾシク
    ロブテン膜のうちの1種類の膜を形成し、前記有機膜を
    硬化させる工程では、前記1種類の膜を300℃より低
    温の熱処理により硬化させる請求項7記載の磁気センサ
    の製法。
  9. 【請求項9】 前記磁気シールド層を形成した後、前記
    有機膜及び前記磁気シールド層を覆って他の有機膜を形
    成する工程と、前記第1〜第3の電気端子にそれぞれ対
    応して前記有機膜の3つの接続孔に連続する3つの接続
    孔を前記他の有機膜に形成する工程と、前記他の有機膜
    の3つの接続孔を形成した後、熱処理により前記他の有
    機膜を硬化させる工程とを更に含み、前記絶縁膜の3つ
    の接続孔を形成する工程では、前記有機膜及び前記他の
    有機膜をマスクとして前記選択的除去処理を行ない、前
    記基板の他方の主面を前記加熱接着層を介して前記支持
    部材に固着する工程では、前記2つの磁気抵抗素子と、
    前記絶縁膜と、前記有機膜と、前記磁気シールド層と、
    前記他の有機膜とを前記基板の一方の主面側に形成した
    状態で固着のための熱処理を行なう請求項7記載の磁気
    センサの製法。
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