JP2000113421A - 磁気トンネル接合磁気抵抗ヘッド - Google Patents

磁気トンネル接合磁気抵抗ヘッド

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JP2000113421A
JP2000113421A JP10286289A JP28628998A JP2000113421A JP 2000113421 A JP2000113421 A JP 2000113421A JP 10286289 A JP10286289 A JP 10286289A JP 28628998 A JP28628998 A JP 28628998A JP 2000113421 A JP2000113421 A JP 2000113421A
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magnetization
tunnel junction
magnetic
free layer
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Shigeru Tadokoro
茂 田所
Sei Ishii
生 石井
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のMRヘッドの作製方法が適用でき、作製
が容易なトンネル接合MRヘッドを提供する。 【解決手段】第1のトンネル接合18は、磁化自由層1
0、第1の磁化固定層12と、両層の間に形成された薄
い絶縁層11によって形成され、第2のトンネル接合1
9は、磁化自由層10と第2の磁化固定層13、及び絶
縁層11によって構成される。第1のトンネル接合18
と第2のトンネル接合19は磁化自由層10の両端部に
あり、磁化自由層10と通して接続されている。第1の
トンネル接合18に接続される第1の電極16から流れ
る検出電流は、第1のトンネル接合18、磁化自由層1
0、及びと第2のトンネル接合19を通って第2の電極1
7に流れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
や磁気テープ装置等に用いられる磁気ヘッドに係わり、
更に詳しく言えば、より感度の高い磁気トンネル接合磁
気抵抗ヘッド(MRヘッド)に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置や、磁気テープ装置等
の磁気的情報記録装置は、常により高い密度で情報を記
録することが求められている。記録密度を高くすると磁
気ヘッドの再生信号が減少するため、記録密度の向上に
はより高感度の磁気ヘッドを開発することが必須であ
る。
【0003】今日、高密度磁気記録用の磁気ヘッドは、
読み取り用の磁気ヘッドと、書き込み用の磁気ヘッドを
分離して複合した、所謂、複合型磁気ヘッドが主流とな
っている。再生の感度を向上するために、再生ヘッドに
は磁気抵抗効果を用いたMRヘッド、さらにはより感度
の高いGMR効果を用いたGMRヘッドが用いられている。
【0004】従来の磁気ヘッドに用いられるMR及びGMR
の磁界による電気抵抗の変化率は、MRが2〜3%程度、GM
Rでは5〜10%程度である。抵抗の変化率が大きいほど、
磁気ヘッドの再生出力が増大するので、より高い変化率
の高い磁気抵抗効果材の探索が続けられている。この一
つの可能性がある材料として、トンネル接合磁気抵抗効
果(以下トンネル接合MRと呼ぶ)が挙げられる。
【0005】トンネル接合MRは、絶縁層を介して積層さ
れた2つの強磁性層の間のトンネル接合の電気抵抗が、
各々の強磁性層の磁化の成す角度によって変化する現象
である。すなわち、両方の層の磁化の方向が、互いに反
平行の時に電気抵抗が最も高く、平行の時に抵抗が最小
になる。従って、一方の強磁性層の磁化の方向を固定
し、他方の強磁性層の磁化を外部磁界に応じて回転する
ようにしておけば、外部磁界によってもう一方の強磁性
層の磁化のみが回転し、それに応じてトンネル接合の抵
抗が変化する。この効果は、GMR のスピンバルブ膜と非
常に良く似ている。ただし、スピンバルブでは各々の強
磁性層に平行に電流を流すのに対し、トンネルMRの場
合にはトンネル接合を通るように(接合に対して垂直方
向)電流を流さなければならない。スピンバルブ膜で
は、強磁性層の界面に垂直に電流を流しても、中間層が
導電膜であるので電気抵抗が非常に小さくなり、抵抗の
変化量は小さい。それに対し、トンネル接合MRでは、中
間層が薄い絶縁層であるため、抵抗の変化量は、スピン
バルブ膜のそれに比べて非常に大きい。トンネル接合M
Rを実用的なものとするには、トンネル接合の抵抗を数
10ないし数100Ω程度の低い値にしなければならない。
トンネル接合の抵抗は、磁性層間の絶縁層の厚さが増す
と急激に増加するので、トンネル接合MRでは非常に薄
くて、かつ絶縁性の高い絶縁層が要求される。当初のト
ンネル接合MRでは、この絶縁層が作製困難であったた
め素子の安定形成が非常に困難であった。しかし、最近
の研究により、アルミの酸化物層の良好な絶縁層が形成
可能になり、室温で20%程度の変化率のトンネル接合M
R膜が再現性よく得られる様になってきた。
【0006】特開昭10−162327号公報には、磁
気トンネル接合を用い、記録媒体からの磁界に直線的に
応答する磁気抵抗ヘッドが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以後の説明では、トン
ネル接合MRのトンネル接合を形成する強磁性層で、磁
化方向が固定されている方の強磁性層を磁化固定層、磁
化の方向が自由に回転可能な層を磁化自由層と呼ぶこと
にする。
【0008】従来のMR(GMR)ヘッドは、同一平面上に形
成された一方の電極から他方の電極へ、MR(GMR)層を通
して電流を流す構造が最も一般的である。それに対し、
トンネル接合MRヘッドは、従来のMRヘッドやGMRヘッド
と異なり、トンネル接合に垂直に電流を流さなければな
らない。そのため、一方の電極を磁化固定層、絶縁層、
及び磁化自由層からなるトンネル接合の下部に配置し、
トンネル接合の上部に接続されたもう一方の電極との間
で検出電流を流さなければならない。また、磁化自由層
の磁化を一様に望ましい方向に向け、媒体からの磁界に
線形に応答するためのバイアス磁界を印加するための層
も磁化自由層の両端部に設けることが必要であるが、こ
れらの層は電極および磁化固定層、磁化自由層と絶縁さ
れていなければならない。このようにトンネル接合MRヘ
ッドでは電極、磁化固定層、磁化自由層等がいずれも同
一平面にない構造であり、従来のMR(GMR)ヘッドの構造
とは大きく異なり、従来のMRヘッドの作製プロセスを用
いて作製するのは難しい。
【0009】本発明の第1の目的は、従来のヘッド構造
に類似した構造を有し、従来のヘッド作製プロセスを利
用して、容易に作製することができる構造のトンネル接
合MRヘッドを提供することにある。
【0010】また、磁気ヘッドでは、基板上に形成され
た磁気ヘッドは機械加工によって1つ1つのヘッドに切り
出され、媒体と対向する面を研磨して作製される。通常
のMRヘッドの構造ではMR層の部分は、この媒体対向面に
露出しており、機械加工及び研磨の時に基板と同時に機
械的に切削、研磨されることになる。トンネル接合MRヘ
ッドでは、磁化自由層と磁化固定層の間の絶縁層の厚さ
は非常に薄く、20オングストローム以下である。この
ように薄い絶縁層を介して、2枚の強磁性層が隣接して
いるため、切削や研磨の工程で、この2枚の強磁性層の
間で、電気的短絡が生じ易い。この問題は非常に狭い間
隔で並んだ2つの強磁性層がともに媒体対向面に露出し
ている構造に原因がある。
【0011】本発明の第2の目的はこのような強磁性層
間の短絡を防止し、信頼性の高いトンネル接合MRヘッド
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的を達
成するため、磁化自由層の両端部に第1のトンネル接
合、及び第2のトンネル接合を形成する。ここでいう磁
化自由層の端部とは、トラック方向における磁化自由層
の中心線によって分離された2つの領域という意味であ
る。第1のトンネル接合は、磁化自由層の一方の端部
と、第1の磁化固定層と、両層の間に形成された薄い絶
縁層によって形成される。磁化自由層のもう一方の端部
の第2のトンネル接合は、磁化自由層と第2の磁化固定
層、及び絶縁層によって構成される。第1のトンネル接
合は第1の磁化固定層に接しており、第1の電極に接続さ
れる。また、第2のトンネル接合は第2の磁化固定層に接
しており、第2の電極に接続される。第1のトンネル接合
と第2のトンネル接合は磁化自由層を通して接続されて
おり、第1の電極から流される検出電流は、第1のトンネ
ル接合を通って磁化自由層に流れ、さらに第2のトンネ
ル接合を通って第2の電極に流れる。
【0013】本発明の第2の目的を達成するために、前
記磁化自由層の記録媒体の側の辺を、前記第1、及び第
2の磁化固定層の磁化自由層の側の端部を結ぶ直線より
も、記録媒体側に突き出す。この構造では、磁化固定層
は磁気ヘッドの媒体対向面よりも内部にあり、媒体対向
面には露出しない。
【0014】
【発明の実施の形態】先ず、本発明の説明の前に、従来
のMRヘッドの構造と本発明のトンネル接合MRヘッド
の構造を比較するために、従来のMR(GMR)ヘッド
の構造、及びその作製方法について説明する。
【0015】図3は、一般的なMRヘッドの構造を示す
断面図である。この図はヘッドの磁気媒体の対向面の断
面図である。201は下部磁気シールドであり、202
は磁気シールドと素子部分を分離する絶縁層である。2
03はMR層である。MR層は、通常複数の強磁性層と
非磁性層で構成されるが、ここではそれは省略する。こ
のMR層203は、ほぼトラック幅のところでエッチン
グされ、両端部にバイアス層204と電極205が形成
される。バイアス層204は、MR層203に横方向か
ら磁界を印加し、MR層203の磁化を一様にし、媒体
磁界に線形に応答させるためのものである。バイアス層
204には永久磁石膜や強磁性/反強磁性積層膜が用い
られる。バイアス層204及び電極205はMR層20
3の両端部に形成されており、一方の電極から他方の電
極に抵抗変化を検出するための電流が流される。更にこ
の上部には絶縁層と上部磁気シールドが形成されるがそ
れは省略する。
【0016】図4は図3の従来のMRヘッドの素子部分
の作製方法を示したものである。先ず、下部シールド2
01、下部絶縁層202上にMR層203を順次形成
し、この上部に2層レジストにより、図の様な形状のレ
ジスト膜206を形成する。このレジストの形状は、上
部の方が下部よりも大きな、所謂キノコ型である。この
レジストをマスクとし、イオンミリングによってMRを
エッチングすると、レジスト膜206の下部のみが残
り、他の部分がエッチングされるため、MR層203は
図の様な形状になる。このレジスト膜206を除去しな
いでバイアス層204である永久磁石膜と電極膜205
を形成し、このレジスト膜206を除去すると、MR素
子部分が作製される。レジスト形状をキノコ型にしたの
は、この工程でレジストを剥離し易くするためである。
レジストを普通の形状にすると、電極膜205にレジス
トが覆われてしまい、レジストの剥離が困難になる。こ
の後、上部絶縁層と、上部磁気シールド膜を形成する
が、その工程は省略する。ここで説明した様に、従来の
MRヘッドの作製法では、一対の電極が同一平面上にあ
り、レジスト206を用いて一括して作製できることが
特徴である。
【0017】図2は本発明のトンネル接合MRヘッド
と、記録ヘッドを複合した複合磁気ヘッドの構造を示す
図である。再生ヘッドであるトンネル接合MRヘッド2
06は、上下の磁気シールド201、207の間にあ
る。この磁気シールドは記録媒体からの磁気信号を高い
分解能で検出するためのものであり、この磁気シールド
の間隔がおおよそ記録媒体上の磁気信号の記録波長に相
当する。上部の磁気シールド207上には、記録ヘッド
がある。記録ヘッドは磁気コア210と磁気コアに挟ま
れるように形成されたコイル209及びコイルを絶縁す
る絶縁膜208によって構成される。この図では見易く
するために、上部磁気シールド膜、磁気コア、コイルの
一部を省略した断面図を描いているが、実際のヘッドで
はこれらはほぼ左右対称になっている。本発明のトンネ
ル接合MRヘッドは、再生ヘッドであり、記録ヘッドは
従来の技術によって作製される記録ヘッドを用いること
ができる。
【0018】次に本発明のトンネル接合MRヘッドのよ
り詳細な構造について述べる。
【0019】図1は、磁化自由層が磁化固定層の下部に
ある、本発明のンネル接合MRヘッドの好ましい構造を
示す図である。平面図とあるのは、本発明のヘッドを基
板面から見た図であり、本発明のポイントとなる部分の
みを描いている。この部分はギャップの絶縁層等と共
に、上下の磁気シールドの間に挿入される。A−A‘断
面とあるのは、平面図において一点鎖線A−A’の断面
を示したものである。さらに、同図B−B‘とあるのは
平面図において一点鎖線B−B’で示される部分の断面
図である。同図A−A‘断面を用いて、本発明の磁気ヘ
ッドの構造を説明する。この図において、10は磁化自
由層、11はトンネル接合を形成する絶縁層、12は第
1の磁化固定層である。この例では磁化固定層は強磁性
層121と反強磁性層122の2層膜で構成され、反強
磁性層122によって強磁性層121の磁化の方向が特
定の方向に固定される。13は第2の磁化固定層であ
り、第1の磁化固定層と同様に強磁性層131と反強磁
性層132の2層膜で構成される。第2の磁化固定層の磁
化は、第1の磁化固定層の磁化の方向と同じ方向に固定
される。14、15は磁化自由層バイアス磁界を印加す
るための永久磁石膜、16は第1の電極膜であり、17
は第2の電極膜である。磁化固定層は絶縁層11上でギ
ャップ20を形成する。磁化自由層10の端部と第1の
磁化固定層12は絶縁層11によって絶縁され、この部
分にトンネル接合18を形成する。第1のトンネル接合
18の電気抵抗は磁化自由層10と第1の磁化固定層1
2の磁化の方向との成す角度に応じて変化する。すなわ
ち、第1の磁化固定層12と磁化自由層10の磁化の方
向が互いに平行の時、第1のトンネル接合18の電気抵
抗は最も小さくなり、逆に磁化自由層10の磁化と第1
の磁化固定層12の磁化が互いに反平行になる時に、第
1のトンネル接合18の電気抵抗は最も大きくなる。両
層の磁化の成す角度がこの中間の角度では、電気抵抗は
磁化の成す角度に正弦的に変化する。このトンネル接合
の電気抵抗の変化は、磁化自由層10と第2の磁化固定
層13、及び絶縁層11によって形成される第2のトン
ネル接合19でも同様であり、磁化自由層と磁化固定層
の磁化が平行の時トンネル接合の電気抵抗は小さく、反
平行の時大きくなる。第1の磁化固定層12に接し、第1
のトンネル接合18に接続された第1の電極16から流
される検出電流は、第1のトンネル接合18を通過し磁
化自由層10に流れ、さらに第2のトンネル接合19を
通過し、第2のトンネル接合19に接続された第2の電極
17に流れる。磁化自由層10の磁化は外部磁界が無い
状態で、概略この図の横方向に向いている。これに対し
て、第1及び第2の磁化固定層の磁化は、外部磁場が無い
状態で、磁化自由層の磁化と概略直交する様に固定され
る。第1の磁化固定層12と第2の磁化固定層13の磁化
方向は同じである。この様な磁化の方向にするのは、こ
の状態で感度が最も高くなるのと、正負の磁界に対する
感度を等しくし、ヘッドの再生波形のアンバランスを小
さくするためである。この例では、第1及び第2の磁化固
定層の磁化は、反強磁性層によってその方向を特定の方
向に固定する。この方法は従来のGMRヘッド等と同じで
公知の技術であり、GMRに応用可能な反強磁性層は基本
的に応用可能である。第1の磁化固定層12の磁化の方
向と、第2の磁化固定層13の磁化の方向が同じである
ため、磁化自由層10の磁化が外部磁界によってある方
向に回転すると、第1のトンネル接合18と第2のトンネ
ル接合19の電気抵抗は同じ様に変化する。すなわち、
磁化自由層10の磁化が磁化固定層の磁化と反平行とな
る方向に回転した場合には、第1のトンネル接合の電気
抵抗は大きくなり、第2のトンネル接合の電気抵抗も大
きくなる。逆に、磁化自由層10の磁化が磁化固定層の
磁化と平行となる方向に回転した場合には、第1、第2の
トンネル接合の電気抵抗は共に小さくなる。本発明で
は、トンネル接合が直列に2つ形成されるため、全体の
電気抵抗の変化は各々のトンネル接合の電気抵抗の変化
の約2倍になり、より再生出力の大きなトンネル接合M
Rヘッドを作製することができる。これも本発明の効果
である。この実施例では、磁化固定層の磁化を固定する
ために強磁性層上に反強磁性層を形成しているが、磁化
固定層は磁化方向が固定できるものであれば、本発明の
磁気ヘッドに使用可能である。この様な材料としては、
Co-Cr-Pt合金の様な高保磁力の永久磁石膜等が挙げられ
る。ただし、磁化固定層にこの様に永久磁石膜を用いる
場合には、バイアス層に永久磁石膜を用いることができ
ない。なぜならば、バイアス膜と磁化固定層の磁化の方
向は、互いに概略直交しなければならないため、この様
な永久磁石の着磁ができないためである。従って、磁化
固定層に永久磁石膜を使用する場合には、バイアス層に
強磁性層と反強磁性層の積層膜を用いることが必要であ
る。
【0020】次に、このトンネルMRヘッドの作製方法
について説明する。図5は磁化自由層が下部にあるトン
ネル接合MRヘッドの作製法を示す図である。磁気シー
ルド201上に絶縁層202を形成する。磁気シールド
201は、NiFeあるいはセンダスト等の軟磁性膜からな
り、その厚さは約2μmである。絶縁膜202はアルミ
ナのような酸化物からなり、MR素子を磁気シールドか
ら絶縁すると共に、上部絶縁膜と共にMRヘッドの磁気
ギャップを形成する。上部磁気シールドと下部磁気シー
ルドの間隔は、磁気ヘッドの分解能を決めることにな
り、信号の最短波長が、大凡ギャップの長さになる。従
って、絶縁膜202の膜厚は、凡そ最短読み取り波長の
1/2である。この絶縁膜上に磁化自由層10として、
軟磁気特性に優れた約80%のNiを含むNiFe合金層を
形成する。磁化自由層の膜厚は約50オングストローム
である。この磁化自由層10上にホトレジスト24を形
成し、このホトレジストをマスクとしてイオンミリング
法等によってエッチングすることによって、磁化自由層
を所定の形状に加工する。本発明の磁気ヘッドでは、こ
の磁化自由層10が外部磁界(磁気媒体からの磁界)に
よって回転することによって、信号を検出するため、こ
の磁化自由層のトラック方向の幅が磁気媒体からの信号
を検出する幅、すなわち読み取りトラック幅になる。
【0021】一般にイオンミリング法等で薄膜を加工す
る場合には、膜厚が薄い方が、加工した場合の寸法精度
が向上する。この構造では、非常に薄い磁化自由層の幅
でトラックの幅が決まるため、トラック方向の寸法精度
が向上する。次に、このパターニングされた磁化自由層
10上にアルミからなる金属膜を1〜2nmを形成する。こ
のアルミ膜を大気中で自然酸化することによって、トン
ネル接合を形成する絶縁層11であるアルミナ膜を形成
する。絶縁層の厚さは薄いほどトンネル抵抗の大きさが
小さくなるので好ましいが、トンネル接合の前面に渡っ
て、ピンホールが無いことが必要であり、余り薄くする
ことは難しい。更に、この上部に、磁化固定層25を形
成する。ここでは磁化固定層は単一の層として描いてい
るが、上述のように強磁性/反強磁性2層膜あるいは永
久磁石膜からなる単層膜でもよい。強磁性/反強磁性2
層膜の場合には強磁性膜としてCoが望ましい。これはCo
を用いると大きな抵抗変化が得られることが知られてい
るためである。また、この磁化固定層の好ましい膜厚
は、凡そ3〜5nmである。磁化固定層は反強磁性層との交
換結合によって、磁化の方向が固定されるため、膜厚が
厚いと反強磁性層との交換結合磁界の大きさが小さくな
り、外部磁界によって回転してしまう。従って、磁化固
定層の厚さは、十分大きな結合磁界の得られる膜厚とす
ることが必要である。磁化固定層の磁化を固定する反強
磁性層は結合磁界が大きく、またブロッキング温度(結
合磁界が焼失する温度)の高い材料であれば、公知の材
料を用いることが可能である。反強磁性層の好ましい材
料は(Cr45Mn45Pt10)の組成のCrMnPt合金である。この組
成の合金は、大きな結合磁界と高い耐熱性有し、また耐
食性が高い。この反強磁性層の好ましい膜厚は25nmであ
る。反強磁性層と磁化固定層の磁化を交換結合させ、好
ましい方向に磁化固定層の磁化の方向を向けるために
は、適切な温度で磁化固定層の磁化の方向を向けるべき
方向に磁界を印加しながら、熱処理することが必要であ
る。反強磁性層がCrMnPt膜である場合には、好ましい熱
処理温度は230℃であり、この温度に約3時間保った後、
室温まで磁界を印加しながら冷却することによって、磁
化固定層の磁化はほぼ磁界印加方向に固定される。磁化
固定層の好ましい磁化方向は、磁化自由層の磁化の方向
に対し直交方向、すなわち紙面の奥行き方向である。Fe
Mn膜の様にCrMnPt膜に比べてブロッキング温度が低い反
強磁性層では、熱処理温度はもっと低い温度でも良い。
FeMn膜のブロッキング温度は約150℃であるので、
熱処理温度はブロッキング温度以上の例えば180℃程度
でよい。磁化固定層25の上部にさらにホトレジスト膜2
06を形成し、このレジストをマスクとして磁化固定層
をエッチングする。そして、レジストを除去しないでバ
イアス層14、15と電極膜16、17を形成する。バ
イアス層は磁化固定層に強磁性/反強磁性2層膜を用い
る時には、CoCrPt膜からなる永久磁石膜を用いることが
できる。CoCrPt膜の膜厚は、CoCrPt膜の膜厚×残留磁化
が磁化自由層の飽和磁化の2倍程度になる様に決定すれ
ばよい。この様な膜厚にすることによって、磁化自由層
はほぼ単一磁区の状態になり、媒体磁界に対して線形的
に動作する様になる、しかし、磁化固定層に永久磁石膜
を用いる場合には、バイアス層に永久磁石膜を用いるこ
とはできない。これは磁化固定層とバイアス層では着磁
方向が異なるためである。
【0022】そこで、磁化固定層に永久磁石膜を用いる
場合は、バイアス層は強磁性/反強磁性2層膜を用い
て、バイアス層の磁化方向をトラック方向に固定しなけ
ればならない。この方法は上述の磁化固定層に強磁性/
反強磁性2層膜を用いる場合とほぼ同じである。トラッ
ク方向に磁化を固定された強磁性層は、永久磁石膜と同
じ様に、磁化自由層にバイアス磁界を印加する。電極膜
は電気抵抗が小さく、拡散等の生じにくい材料であれば
用いることができ、金やTa薄膜が望ましい。バイアス
層、電極膜を形成する工程は、従来のMRヘッドのバイ
アス層と電極膜の形成方法と同じである。レジスト20
6を除去した後、磁化固定層にギャップを形成するため
のレジストパターン26を形成し、これによって磁化固
定層にギャップ20を形成し、磁化固定層は第1の磁化
固定層12と第2の磁化固定層13に分離される。本発
明の磁気ヘッドの素子部分が完成する。この後、上部ギ
ャップ、上部磁気シールドを形成する工程があるが、そ
れは省略する。
【0023】図6は磁化固定層131が積層膜からな
る、本発明のトンネル接合MRヘッドの構成を示す図で
ある。この構造では磁化固定層は2層の強磁性膜131
a、131bとその間の非磁性膜131cの積層膜で構
成される。これらの積層膜の好ましい材料は強磁性膜と
してはCo、非磁性膜としてはRu等である。強磁性膜
131a、131bと非磁性膜131cが積層された構
造では、非磁性膜の膜厚を非常に薄くすることによって
強磁性膜の磁化が反平行方向に向くことが知られてい
る。これは非磁性層を介して強磁性膜同士が相互作用す
るためであり、非磁性層の膜厚によって相互作用の方向
が変化する。非磁性膜の膜厚を適当な膜厚に制御すれ
ば、図のように強磁性膜131a、131bの磁化をほ
ぼ反平行に向けることができる。このように固定層を複
数の膜で構成し、かつその膜の磁化が反平行になるよう
にすることによって以下に述べるような利点がある。第
1点は、磁化固定層131からの磁界によって磁化自由
層10の磁化の方向が変化することが防止できる。磁化
固定層は磁化の方向が固定されているため、固定された
方向に磁界を発生し、磁化自由層に影響する。これに対
して、積層膜の磁化固定層では、強磁性膜131aと1
31bの磁化が打ち消しあうため、発生する磁界が非常
に小さくでき、磁化自由層10の磁化の方向が磁化固定
層の磁化の方向によって変化することが防止できるので
ある。磁気ヘッドの感度を向上させるために、素子の浮
上面からの距離(MR高さ)を小さくすると、磁化固定層
131の発生する磁界は大きくなるため、磁化自由層の
磁化の方向は変化し易いが、このような積層膜の磁化固
定層とすることによって、これを防止できる。第2の利
点は、磁化固定層を固定する力がより増大する点であ
る。トンネル接合MRヘッドでは、磁化固定層131は
外部磁界に対して全く磁化回転しないことが望ましい。
これは信号の出力が磁化自由層10と磁化固定層131
の間の磁化の成す角によって変化するため、磁化固定層
の磁化が外部磁界によって変化すると、再生電圧が減少
してしまうためである。磁化固定層131を積層膜で形
成すると、この強磁性層間で強い反強磁性的な結合が生
じるため、磁化回転が起こりにくくなる。例えばCoと
Ruを積層した磁化固定層では、反強磁性膜としてCr
40Mn40Pt10の組成からなるCrMnPt反強
磁性膜を用いると、結合磁界として1kOe以上の値が
得られる。これは単層の磁化固定層の場合の約2倍の大
きさである。このような結合磁界の増大は、強磁性層間
に働く反強磁性的な相互作用によって強磁性膜の磁化が
動き難くなることによって生じる。磁化固定層を積層膜
で形成するときは、積層膜の自由層側の磁性層131b
の磁化の向きを、所定の方向にする必要がある。このた
めには、磁化固定層の磁化自由層と反対側の強磁性層1
31aを望ましい磁化方向と反対の方向に着磁すること
によって、磁化自由層側の強磁性層の磁化の向きを望ま
しい方向に向けることができる。この例では積層膜の磁
化自由層と反対側の強磁性層131aを反強磁性膜によ
って固定しているが、これを永久磁石膜によって置き換
えることも可能である。ただし、バイアス層が永久磁石
膜であると、着磁方向が異なり着磁ができないため、こ
の場合にはバイアス層を反強磁性膜と強磁性膜の積層膜
等に代えることが必要である。
【0024】図7は本発明の第2の実施例のトンネル接
合MRヘッドの構造を示す図である。この図は図1と同
様に平面図及びA−A‘断面、B−B’断面を示す図で
ある。トンネル接合MRでは非常に薄い絶縁膜を挟ん
で、2枚の強磁性膜が隣接する構造であるため、ヘッド
を基板から切り出し、媒体対向面を加工する際に、両膜
の間で短絡が発生し易い。この実施例は、トンネル接合
MRヘッドにおいて、磁化自由層と磁化固定層の間の短
絡を生じ難くしたものである。このヘッド構造は、図1
のヘッドの構造とほぼ同じであるが、磁化自由層10と
絶縁層11が磁化固定層12、13よりも媒体対向面に
飛び出しており、媒体対向面に露出している。このよう
な構造は、磁化固定層を12、13エッチングするとき
に、磁化自由層10の媒体対向面の端部からわずかに奥
側にすることによって容易に作製できる。 この構造で
は、媒体対向面21に磁化自由層10だけが露出するの
で、磁化固定層12、13と磁化自由層10が短絡する
問題は発生しない。しかし、媒体対向面21から磁化固
定層12、13までの距離をあまり長くすると、媒体か
らの磁界に対する感度が低下するので、この長さは可能
な限り小さくすることが必要である。
【0025】図8は本発明のトンネル接合MRヘッドに
おいて、磁化自由層が磁化固定層の上部にある、好まし
い構造を示す図である。この構造では、磁気シールド膜
1上に絶縁膜202があり、その上部に第1、第2の電極
膜16、17及び第1第2の磁化固定層12、13が形成
されている。磁化固定層12、13の上部は平坦化さ
れ、その上部にさらに絶縁層11が形成される。絶縁層
11上には磁化自由層10と、磁化自由層10の両端部
のバイアス層14及び15がある。磁化自由層と第1及び
第2の磁化固定層は絶縁層11とともに、それぞれ第1の
トンネル接合、第2のトンネル接合を形成する。第1の電
極から流れる検出電流は第1トンネル接合を通って磁化
自由層に流れ、さらに第2のトンネル接合を通って第2の
電極に流れる。図1の構造では磁化固定層が強磁性/反
強磁性2層膜である場合には、強磁性層が反強磁性層の
下部にある必要があった。これは、磁化固定層の強磁性
層が磁化自由層とトンネル接合を形成するからである。
これに対して、この図の構造では、磁化固定層を反強磁
性層との2層膜で形成する場合には、その強磁性層を反
強磁性層の上部に形成することが必要である。したがっ
て、反強磁性材料としては、強磁性層の下部に配置して
も結合磁界が得られる材料が望ましい。このような材料
の1つにNiMn合金膜がある。NiMn合金膜は規則
型の反強磁性合金で、NiFe膜の下部に配置しても、長時
間の熱処理を行うことによって大きな結合磁界を得るこ
とが可能である。NiMn膜を用いる場合には、熱処理
によって膜特性の劣化が懸念され、図1のような上部の
反強磁性層には使用することが難しいが、この図の構造
では、磁化固定層を形成した時点で、熱処理を行うこと
によって膜の特性が劣化する問題を回避できる。このよ
うな構造は従来のMRヘッドとは類似しない構造である
が、図1の構造のヘッドと同様に、MRヘッドの従来の
技術を応用して作製することが可能である。このような
構造が可能になるのは、本発明の特徴である2つのトン
ネル接合が直列にあることによって、電極を同一平面に
作製することができるからである。
【0026】本発明によれば、トンネル接合が2つにな
ることによって、トンネル接合MR素子に接続される2
つの電極は同一平面上になる。また、本発明の好ましい
構造では、磁化自由層もほぼ同一平面に形成され、従来
のMRヘッドの構造に近い構造となる。また磁化自由層
を下部に配置することによって、磁化自由層を電極と同
一の平面内に形成可能である。また磁化自由層に磁界を
印加するバイアス層は磁化自由層の端部にあり、電極と
絶縁する必要がないため、電極と積層して作製すること
が可能となる。これも従来の作製方法と非常に良く似て
いる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、トンネル接合MRヘッド
が従来のMRヘッドに近いプロセスによって作製すること
が可能となる。また、本発明では、非常に薄い磁化自由
層の幅によって読み取りトラック幅が決定されるため、
高精度にトラック幅の決定が可能となる。
【0028】また、本発明の様に、磁化自由層の磁気媒
体の対向面の辺を、固定層のを結ぶ直線から磁気媒体側
に出すことによって、磁気媒体との対向面に磁化自由層
と磁化固定層が露出することがなくなるため、これらの
間の電気的な短絡を防止し、信頼性の高い磁気ヘッドを
提供することが可能になる。
【0029】さらに、本発明のトンネル接合MRヘッド
ではトンネル接合が直列に2つ接続されているために、
再生電圧が1つの接合の場合の2倍になり、高記録密度
化に対応した高出力の磁気ヘッドが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトンネル接合MRヘッドの第1の好ま
しい構造を示す図。
【図2】記録ヘッドと再生ヘッドからなる複合磁気ヘッ
ドの構造を示す図。
【図3】従来のMRヘッドの構造を示す図。
【図4】従来のMRヘッドの作製方法を示す図。
【図5】本発明のトンネルMRヘッドの作製方法を示す
図。
【図6】複数の強磁性層からなる磁化固定層のトンネル
接合MRヘッドの積層構造を示す図。
【図7】本発明の第2の好ましいトンネル接合MRヘッ
ドの構造を示す図。
【図8】磁化固定層が磁化自由層の下部にあるトンネル
接合MRヘッドの構造を示す図。
【符号の説明】
10…磁化自由層、11…トンネル接合を形成する絶縁
層、12…第1の磁化固定層、13…第2の磁化固定層、
14…第1のバイアス層、15…第2のバイアス層、16
…第1の電極、17…第2の電極、18…第1のトンネル
接合、19…第2のトンネル接合、20…磁化固定層の
ギャップ、201…下部磁気シールド、202…絶縁
層、206…トンネル接合MRヘッド、210…記録ヘ
ッドの磁気コア。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に形成された、磁化方向が外部磁界
    によって回転可能な磁化自由層と、 該磁化自由層の一方の端部に形成され、その磁化の方向
    が固定されている第1の磁化固定層と、該磁化自由層の
    端部にあって該磁化自由層と該第1の磁化固定層を絶縁
    し、該磁化自由層と該第1の磁化固定層との間にトンネ
    ル接合を形成する絶縁層と、を具備してなる第1のトン
    ネル接合と、 該磁化自由層の第1のトンネル接合とは反対の端部に形
    成され、その磁化の方向が固定されている第2の磁化固
    定層と、該磁化自由層の端部にあって該磁化自由層と該
    第2の磁化固定層を絶縁し、該磁化自由層と該第2の磁化
    固定層の間にトンネル接合を形成する絶縁層と、を具備
    してなる第2のトンネル接合と、 該第1の磁化固定層に接し、該第1のトンネル接合に接続
    された第1の電極と、 該第2の磁化固定層に接し、該第2のトンネル接合に接続
    された第2の電極と、 該磁化自由層にバイアス磁界を印加するバイアス層と、 を有し、 該第1のトンネル接合と、該第2のトンネル接合が、該磁
    化自由層によって直列に接続され、該第1の電極から流
    された検出電流が、該第1、第2のトンネル接合を通って
    流れることを特徴とする磁気トンネル接合磁気抵抗ヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】上記磁化固定層の磁化を固定する手段が、
    該磁化固定層と密着して形成された反強磁性膜と該磁化
    固定層との間の磁気的交換結合によることを特徴とする
    請求項1記載の磁気トンネル接合磁気抵抗ヘッド。
  3. 【請求項3】上記磁化固定層が、非磁性膜によって分割
    された複数の強磁性膜からなり、該複数の強磁性膜の磁
    化の方向が互いに反平行を向いており、かつ、該複数の
    強磁性膜の内、該磁化自由層にもっとも近い強磁性層の
    磁化方向が固定されていることを特徴とする請求項1記
    載の磁気トンネル接合磁気抵抗ヘッド。
  4. 【請求項4】上記磁化自由層のトラック方向の幅が、実
    質的に磁気ヘッドの読み取り幅になることを特徴とする
    請求項1記載の磁気トンネル接合磁気抵抗ヘッド。
  5. 【請求項5】上記磁化自由層の記録媒体に対向する辺
    が、該第1の磁化固定層及び第2の磁化固定層の該磁化自
    由層側の端部を結んで得られる直線よりも、記録媒体側
    に突出していることを特徴とする請求項1記載の磁気ト
    ンネル接合磁気抵抗ヘッド。
  6. 【請求項6】基板上に形成された磁化自由層と、その上
    に絶縁層を介して形成された第1の磁化固定層との間に
    形成された第1のトンネル接合と、上記磁化自由層と、
    その上に絶縁層を介して形成された第2の磁化固定層と
    の間に形成された第2のトンネル接合とを有し、上記第
    1のトンネル接合と第2のトンネル接合は上記磁化自由
    層の両端部にあって、該磁化自由層を通して接続され、
    上記第1のトンネル接合に、第1の反強磁性層、第1の
    バイアス層を介して接続された第1の電極から流れる検
    出電流が、第1のバイアス層、第1の反強磁性層、該第
    1のトンネル接合、上記磁化自由層、上記第2のトンネル
    接合、第2の反強磁性層、及び第2のバイアス層とを通
    って第2の電極に流れることを特徴とする磁気トンネル
    接合磁気抵抗ヘッド。
  7. 【請求項7】上記磁化固定層の磁化を固定する手段が、
    該磁化固定層と密着して形成された反強磁性膜と該磁化
    固定層との間の磁気的交換結合によることを特徴とする
    請求項6記載の磁気トンネル接合磁気抵抗ヘッド。
  8. 【請求項8】上記磁化固定層が、非磁性膜によって分割
    された複数の強磁性膜からなり、該複数の強磁性膜の磁
    化の方向が互いに反平行を向いており、かつ、該複数の
    強磁性膜の内、該磁化自由層にもっとも近い強磁性層の
    磁化方向が固定されていることを特徴とする請求項6記
    載の磁気トンネル接合磁気抵抗ヘッド。
  9. 【請求項9】上記磁化自由層のトラック方向の幅が、実
    質的に磁気ヘッドの読み取り幅になることを特徴とする
    請求項6記載の磁気トンネル接合磁気抵抗ヘッド。
  10. 【請求項10】上記磁化自由層の記録媒体に対向する辺
    が、該第1の磁化固定層及び第2の磁化固定層の該磁化自
    由層側の端部を結んで得られる直線よりも、記録媒体側
    に突出していることを特徴とする請求項6記載の磁気ト
    ンネル接合磁気抵抗ヘッド。
  11. 【請求項11】記録用磁気コアと、コイルを絶縁する絶
    縁層と、該記録用磁気コアの間にあり、該絶縁層によっ
    て絶縁されたコイルとからなる記録用磁気ヘッドと、 上部磁気シールドと、下部磁気シールドとの間に形成さ
    れ、磁気トンネル接合磁気抵抗効果によって磁気信号を
    電気信号に変換する再生ヘッドと、 からなる記録再生複合磁気ヘッドにおいて、 該トンネル接合磁気抵抗効果ヘッドが、 外部磁界によって回転可能な磁化自由層と、該磁化自由
    層の一方の端部に形成され、その磁化の方向が固定され
    ている第1の磁化固定層と、同じく磁化自由層の端部に
    あって該磁化自由層と上記第1の磁化固定層を絶縁し、
    該磁化自由層と該第1の磁化固定層との間にトンネル接
    合を形成する絶縁層と、を具備してなる第1のトンネル
    接合と、 該磁化自由層の第1のトンネル接合とは反対の端部に形
    成され、その磁化の方向が固定されている第2の磁化固
    定層と、同じく該磁化自由層の端部にあって該磁化自由
    層と該第2の磁化固定層を絶縁し、該磁化自由層と該第2
    の磁化固定層の間にトンネル接合を形成する絶縁層と、
    を具備してなる第2のトンネル接合と、 該第1の磁化固定層に接し、該第1のトンネル接合に接続
    された第1の電極と、 該第2の磁化固定層に接し、該第2のトンネル接合に接続
    された第2の電極と、 該磁化自由層にバイアス磁界を印加するバイアス層と、 を有し、 該第1のトンネル接合と、該第2のトンネル接合が、該磁
    化自由層によって直列に接続され、該第1の電極から流
    された検出電流が、該第1、第2のトンネル接合を通って
    流れることを特徴とする記録再生複合磁気ヘッド。
  12. 【請求項12】上記磁化固定層の磁化を固定する手段
    が、該磁化固定層と密着して形成された反強磁性膜と該
    磁化固定層との間の磁気的交換結合によることを特徴と
    する請求項11記載の記録再生複合磁気ヘッド。
  13. 【請求項13】上記磁化固定層が、非磁性膜によって分
    割された複数の強磁性膜からなり、該複数の強磁性膜の
    磁化の方向が互いに反平行を向いており、かつ、該複数
    の強磁性膜の内、該磁化自由層にもっとも近い強磁性層
    の磁化方向が固定されていることを特徴とする請求項1
    1記載の記録再生複合磁気ヘッド。
  14. 【請求項14】上記磁化自由層のトラック方向の幅が、
    実質的に磁気ヘッドの読み取り幅になることを特徴とす
    る請求項11記載の記録再生複合磁気ヘッド。
  15. 【請求項15】上記磁化自由層の記録媒体に対向する辺
    が、該第1の磁化固定層及び第2の磁化固定層の該磁化自
    由層側の端部を結んで得られる直線よりも、記録媒体側
    に突出していることを特徴とする請求項11記載の記録
    再生複合磁気ヘッド。
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