JP2002332876A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

内燃機関の可変動弁装置

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JP2002332876A JP2001138206A JP2001138206A JP2002332876A JP 2002332876 A JP2002332876 A JP 2002332876A JP 2001138206 A JP2001138206 A JP 2001138206A JP 2001138206 A JP2001138206 A JP 2001138206A JP 2002332876 A JP2002332876 A JP 2002332876A
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Shinichi Takemura
信一 竹村
Takanobu Sugiyama
孝伸 杉山
Shunichi Aoyama
俊一 青山
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 干渉防止のためにバルブタイミング調整機構
による遅角制御を低速用カムの制御中にも一律に行って
いることから、ポンピングロスの低減効果が薄れて燃費
の向上効果が得られにくい。 【解決手段】 ステップ1でこの実リフト量Laを読み
込み、ステップ2ではこの実リフト量Laと基本目標値
Ltとの差値△Lが所定値△Loよりも大きいか否かを
判断し、ここで、小さいと判断した場合は、干渉警戒線
を越える(オーバーシュート)のおそれがないので、そ
のままリターンするが、大きいと判断した場合は、ステ
ップ3に進む。このステップ3では、リフト位相可変機
構2によってリフト位相目標値を所定量△θsだけ遅角
側のリフト位相修正目標値(g2点)に移動させる。こ
れによって、干渉を回避することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の可変動
弁装置、とりわけ、吸気弁や排気弁である機関弁のリフ
ト量を変化させるリフト量可変機構と、リフト位相を進
遅変化させるリフト位相可変機構とを備えた可変動弁装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、機関運転状態に応じて、
例えば吸気弁のバルブリフト量を可変にするバルブリフ
ト調整機構(リフト量可変機構)とリフト位相(ピーク
リフトタイミング)を可変にするバルブタイミング調整
機構(リフト位相可変機構)とを併用してバルブリフト
特性の自由度を向上させ、機関運転性能を大幅に高める
可変動弁装置が従来から種々提供されている(特開平8
−177434号公報等参照)。
【0003】すなわち、この可変動弁装置は、カムシャ
フトに設けられた低速用カムと高速用カムを、機関運転
状態に応じて選択的に切り換えて、機関弁である吸気弁
あるいは排気弁のカムリフトを可変制御するバルブリフ
ト調整機構と、カムシャフトとクランクシャフトの相対
回動位相を機関運転状態に応じて変換して機関弁のリフ
ト位相を可変制御するバルブタイミング調整機構とを備
えている。
【0004】また、この装置は、例えば前記バルブタイ
ミング調整機構が故障した場合に、バルブリフト調整機
構によって低速用カム側に強制的に切り換えるか、ある
いはバルブリフト調整機構が故障した場合には、バルブ
タイミング調整機構によって機関弁の開閉時期を制御し
てバルブリフト作動中心が上死点から離れるような方向
にそれぞれ制御することにより、ピストンと吸気弁ある
いは排気弁の干渉や、隣接する吸気弁と排気弁との干渉
を回避させるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の可変動弁装置にあっては、前述のように、バルブリ
フト調整機構が故障した際には、吸気弁と排気弁との干
渉などを回避するためにバルブタイミング調整機構によ
ってバルブリフト作動中心が上死点から離れるように方
向に制御を行なうようになっているが、この制御は低速
用カム側のリフト制御中にも一律に行なわれるようにな
っている。このため、かかる低速用カムの制御中におい
てバルブリフト中心を上死点に近づけることができない
ことから、例えば、吸気側にこの可変動弁装置を適用し
た場合は、吸気弁の閉時期を十分に早めることができな
い。この結果、ポンピングロスの低減効果が薄れて燃費
の向上効果が得られにくい。
【0006】また、吸気弁と排気弁のバルブオーバーラ
ップの十分な拡大も期待できず、気筒内での残留ガスの
増大などによる燃費の向上効果も得られにくい、といっ
た技術的課題を招来している。
【0007】また、前記各調整機構の故障時においてピ
ストンや機関弁などの干渉を防止する方法としては、ピ
ストン冠面のバルブリセスを大きくすることも考えられ
るが、この場合は、大きなバルブリセス内に燃焼不十分
なガスが残留してHCなどの排気エミッション性能が低
下するおそれがある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の可
変動弁装置の実情に鑑みて案出されたもので、請求項1
記載の発明は、機関弁のバルブリフト量を機関運転状態
に応じて可変制御するリフト量可変機構と、機関弁のリ
フト位相を機関運転状態に応じて進遅制御するリフト位
相可変機構と、前記リフト量可変機構の現在の作動位置
を検出するリフト量検出手段と、前記リフト位相可変機
構の現在の実作動位置を検出するリフト位相検出手段
と、前記機関弁のリフト量を、前記リフト量可変機構を
介して基本リフト量目標値に制御すると共に、前記機関
弁のリフト位相を前記リフト位相可変機構を介して基本
リフト位相目標値に制御するコントローラとを備え、前
記コントローラは、前記リフト量検出手段によって検出
された現在の実リフト量が前記基本リフト量目標値より
も所定値よりも大きい場合に、前記リフト位相を、前記
リフト位相可変機構を介して基本リフト位相目標値に対
してピストン上死点から離れるように制御するリフト位
相修正手段を備えたことを特徴としている。
【0009】したがって、この発明によれば、機関弁の
リフト量が、リフト量可変機構によるオーバーシュート
などによって基本リフト量目標値より大きく変化しまっ
た場合は、リフト位相可変機構によってリフト位相(ピ
ークリフトタイミング)を上死点よりも離れる方向に変
化させるため、ピストンと機関弁などの干渉を防止でき
る。その結果、例えば低リフト領域ではリフト位相をピ
ストン上死点付近へ十分に近付けるようなリフト位相制
御が可能になり、従来のような燃費性能の低下を防止で
きる。
【0010】請求項2に記載の発明は、機関弁のバルブ
リフト量を機関運転状態に応じて可変制御するリフト量
可変機構と、機関弁のリフト位相を機関運転状態に応じ
て進遅制御するリフト位相可変機構と、前記リフト量可
変機構の現在の実作動位置を検出するリフト量検出手段
と、前記リフト位相可変機構の現在の実作動位置を検出
するリフト位相検出手段と、前記機関弁のリフト量を、
前記リフト量可変機構を介して基本リフト量目標値に制
御すると共に、前記機関弁のリフト位相を前記リフト位
相可変機構を介して基本リフト位相目標値に制御するコ
ントローラとを備え、前記コントローラは、前記リフト
位相検出手段によって検出された実リフト位相が前記基
本リフト位相目標値に対してピストン上死点に近づく側
に所定値以上変化した場合に、前記リフト量を、前記リ
フト量可変機構によって基本リフト量目標値よりも小リ
フト側に制御するリフト量修正手段を備えたことを特徴
としている。
【0011】請求項3に記載の発明にあっては、コント
ローラは、前記リフト量検出手段によって検出された実
リフト量値が、基本リフト量目標値よりも所定値以上で
ある場合でも、現在の実リフト位相が前記リフト位相修
正手段によって修正されたリフト位相値に対してピスト
ン上死点から離れる側にある場合は、前記リフト位相可
変機構を介してリフト位相を基本リフト位相目標値にな
るように制御することを特徴としている。
【0012】請求項4に記載の発明にあっては、コント
ローラは、前記リフト位相検出手段によって検出された
実リフト位相値が、基本リフト位相目標値よりもピスト
ン上死点に近づく側へ所定値以上変化した場合であって
も、現在の実リフト量が前記リフト量修正手段によって
修正されたリフト量値に対して小さい場合は、前記リフ
ト量可変機構を介してリフト量を基本リフト量目標値に
なるように制御することを特徴としている。
【0013】請求項5に記載の発明は、前記リフト量検
出手段の故障を検出する第1故障検出手段を設ける一
方、前記コントローラは、第1故障検出手段により故障
検出信号が入力された場合に、機関弁のリフト位相を、
機関弁の実リフト量が最大であっても、リフト位相可変
機構を介して前記機関弁とピストンとの干渉及び隣接す
る各機関弁間の干渉を回避し得るような範囲に制御する
ことを特徴としている。
【0014】請求項6に記載の発明は、前記リフト位相
検出手段の故障を検出する第2故障検出手段を設ける一
方、前記コントローラは、第2故障検出手段により故障
検出信号が入力された場合に、機関弁のリフト量を、機
関弁の実リフト位相が最もピストン上死点に近い位相に
あっても、リフト量可変機構を介して前記機関弁とピス
トンとの干渉及び隣接する各機関弁間の干渉を回避し得
るような範囲に制御することを特徴としている。
【0015】請求項7に記載の発明は、前記リフト量検
出手段の他に、補助リフト量検出手段を設けると共に、
該両検出手段から出力された検出信号に基づいて該両検
出手段の故障を検出するようにしたことを特徴としてい
る。
【0016】請求項8に記載の発明は、前記リフト位相
検出手段の他に、補助リフト位相検出手段を設けると共
に、該両検出手段から出力された検出信号に基づいて該
両検出手段の故障を検出するようにしたことを特徴とし
ている。
【0017】請求項9に記載の発明は、機関弁のバルブ
リフト量を可変制御するリフト量可変機構と、機関弁の
リフト位相を進遅制御するリフト位相可変機構と、前記
リフト量可変機構の現在の実作動位置を検出するリフト
量検出手段と、前記リフト位相可変機構の現在の実作動
位置を検出するリフト位相検出手段と、前記機関弁のリ
フト量を、前記リフト量検出手段からの検出信号に基づ
いて前記リフト量可変機構を介して基本リフト量目標値
にフィードバック制御すると共に、前記機関弁のリフト
位相を、前記リフト位相検出手段からの検出信号に基づ
いて前記リフト位相可変機構を介して基本リフト位相目
標値にフィードバック制御するコントローラとを備え、
前記リフト量検出手段とリフト位相検出手段の他に、少
なくともリフト量あるいはリフト位相のいずれか一方を
検出する補助検出手段を設けると共に、該補助検出手段
と前記リフト量検出手段あるいはリフト位相検出手段と
から出力された検出信号に基づいて、これらいずれかの
検出手段の故障を検出したことを特徴としている。
【0018】請求項10に記載の発明は、前記リフト量
検出手段と前記補助検出手段とからの検出信号によって
これらの検出手段の故障を検出した際に、前記機関弁が
リフト量可変機構によって最大リフト量の状態にあって
も、機関弁とピストンあるいは隣接する各機関弁同士が
干渉しない範囲となるようにコントローラが前記リフト
位相可変機構を介してリフト位相を制御することを特徴
としている。
【0019】請求項11に記載の発明は、前記リフト位
相検出手段と前記補助検出手段とからの検出信号によっ
てこれらの検出手段の故障を検出した際に、前記機関弁
がリフト位相可変機構によってピストンの上死点に最も
近いリフト位相位置にあっても、機関弁とピストンある
いは隣接する各機関弁同士が干渉しない範囲となるよう
にコントローラが前記リフト量可変機構を介してリフト
量を制御することを特徴としている。
【0020】請求項12に記載の発明は、前記リフト量
可変機構は、揺動カムによって前記機関弁を開閉作動さ
せる構成とし、前記揺動カムの揺動位置を検出するタイ
ミングセンサーと、該タイミングセンサーによって検出
されたバルブリフト上昇時に所定揺動位置を通過する上
り側タイミング値とリフト下降時に所定揺動位置を通過
する下り側タイミング値とに基づいて演算によりリフト
量を検出するリフト量検出手段と、同じく前記上り側タ
イミングと下り側タイミングとに基づいてリフト位相を
演算により検出するリフト位相検出手段と、前記揺動カ
ムが所定揺動位置を通過するタイミングを検出する補助
タイミングセンサーと、該補助タイミングセンサーによ
って検出されたバルブリフト上昇時に所定揺動位置を通
過する上り側補助タイミング値とリフト下降時に所定揺
動位置を通過する下り側補助タイミング値とに基づいて
演算によりリフト量を検出する補助リフト量検出手段
と、同じく前記上り側補助タイミングと下り側補助タイ
ミングとに基づいて演算によりリフト位相を検出する補
助リフト位相検出手段とを備えたことを特徴としてい
る。
【0021】請求項13に記載の発明は、機関弁のバル
ブリフト量を機関運転状態に応じて可変制御するリフト
量可変機構と、機関弁のリフト位相を機関運転状態に応
じて進遅制御するリフト位相可変機構と、前記機関弁の
リフト量を、前記リフト量可変機構を介して基本リフト
量目標値に制御すると共に、前記機関弁のリフト位相を
前記リフト位相可変機構を介して基本リフト位相目標値
に制御するコントローラとを備え、前記リフト量可変機
構よる現在の実リフト量に応じてオン、オフ信号を出力
するメカニカルスイッチ機構を設けると共に、該メカニ
カルスイッチ機構を前記リフト位相可変機構のアクチュ
エータ駆動回路に論理的に接続し、機関弁の実リフト量
が所定値より大きい場合に、前記メカニカルスイッチ機
構からのオフ信号に基づいて前記リフト位相可変機構に
より機関弁のリフト位相をピストン上死点から離れる側
へ駆動制御するように構成したことを特徴としている。
【0022】請求項14に記載の発明は、機関弁のバル
ブリフト量を機関運転状態に応じて可変制御するリフト
量可変機構と、機関弁のリフト位相を機関運転状態に応
じて進遅制御するリフト位相可変機構と、前記機関弁の
リフト量を、前記リフト量可変機構を介して基本リフト
量目標値に制御すると共に、前記機関弁のリフト位相を
前記リフト位相可変機構を介して基本リフト位相目標値
に制御するコントローラとを備え、前記リフト位相可変
機構よる現在の実リフト位相に応じてオン、オフ信号を
出力するメカニカルスイッチ機構を設けると共に、該メ
カニカルスイッチ機構を前記リフト量可変機構のアクチ
ュエータ駆動回路に論理的に接続し、機関弁のリフト位
相がピストン上死点に対して所定角度値より近づいてい
る場合に、前記メカニカルスイッチ機構からのオフ信号
に基づいて前記リフト量可変機構により機関弁のリフト
量を低リフト側へ駆動制御するように構成したことを特
徴としている。
【0023】請求項15に記載の発明は、機関弁のバル
ブリフト量を機関運転状態に応じて可変制御するリフト
量可変機構と、機関弁のリフト位相を機関運転状態に応
じて進遅制御するリフト位相可変機構と、前記機関弁の
リフト量を、前記リフト量可変機構を介して基本リフト
量目標値に制御すると共に、前記機関弁のリフト位相を
前記リフト位相可変機構を介して基本リフト位相目標値
に制御するコントローラとを備え、前記リフト量可変機
構よる現在の実リフト量に応じてオン、オフ信号を出力
する第1メカニカルスイッチ機構を設けると共に、該第
1メカニカルスイッチ機構を前記リフト位相可変機構の
アクチュエータ駆動回路に論理的に接続し、機関弁の実
リフト量が所定値より大きい場合に、前記第1メカニカ
ルスイッチ機構からのオフ信号に基づいて前記リフト位
相可変機構により機関弁のリフト位相をピストン上死点
から離れる側へ駆動制御するように構成すると共に、前
記リフト位相可変機構よる現在の実リフト位相に応じて
オン、オフ信号を出力する第2メカニカルスイッチ機構
を設けると共に、該第2メカニカルスイッチ機構を前記
リフト位相可変機構のアクチュエータ駆動回路に論理的
に接続し、機関弁の実リフト位相がピストン上死点に対
して所定角度値より近づいている場合に、前記第2メカ
ニカルスイッチ機構からのオフ信号に基づいて前記リフ
ト位相可変機構により機関弁のリフト位相をピストン上
死点から離れる側へ駆動制御するように構成したことを
特徴としている。
【0024】請求項16に記載の発明は、機関弁のバル
ブリフト量を機関運転状態に応じて可変制御するリフト
量可変機構と、機関弁のリフト位相を機関運転状態に応
じて進遅制御するリフト位相可変機構と、前記機関弁の
リフト量を、前記リフト量可変機構を介して基本リフト
量目標値に制御すると共に、前記機関弁のリフト位相を
前記リフト位相可変機構を介して基本リフト位相目標値
に制御するコントローラとを備え、前記リフト量可変機
構よる現在の実リフト量に応じてオン、オフ信号を出力
する第1メカニカルスイッチ機構を設けると共に、該第
1メカニカルスイッチ機構を前記リフト量可変機構のア
クチュエータ駆動回路に論理的に接続し、機関弁の実リ
フト量が所定値より大きい場合に、前記第1メカニカル
スイッチ機構からのオフ信号に基づいて前記リフト量可
変機構により機関弁のリフト量を低リフト側へ駆動制御
するように構成すると共に、前記リフト位相可変機構よ
る現在の実リフト位相に応じてオン、オフ信号を出力す
る第2メカニカルスイッチ機構を設けると共に、該第2
メカニカルスイッチ機構を前記リフト量可変機構のアク
チュエータ駆動回路に論理的に接続し、機関弁のリフト
位相がピストン上死点に対して所定角度値より近づいて
いる場合に、前記第2メカニカルスイッチ機構からのオ
フ信号に基づいて前記リフト量可変機構により機関弁の
リフト量を低リフト側へ駆動制御するように構成したこ
とを特徴としている。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る可変動弁装置
を吸気側に適用した第1の実施形態を示し、シリンダヘ
ッド11に図外のバルブガイドを介して摺動自在に設け
られた1気筒あたり2つの吸気弁12,12を備え、か
つ該各吸気弁12,12のバルブリフトを機関運転状態
に応じて可変にするリフト量可変機構1と、各吸気弁1
2,12のリフト位相を機関運転状態に応じて可変にす
るリフト位相可変機構2とを備えている。
【0026】前記リフト量可変機構1は、図1〜図3に
示すように、シリンダヘッド11上部の軸受14に回転
自在に支持された中空状の駆動軸13と、該駆動軸13
に圧入などによって固設された偏心回転カムである2つ
の駆動カム15,15と、駆動軸13に揺動自在に支持
されて、各吸気弁12,12の上端部に配設されたバル
ブリフター16,16の平坦な上面16a,16aに摺
接して各吸気弁12,12を開作動させる左右一対の揺
動カム17,17と、駆動カム15と揺動カム17,1
7との間に連係されて、駆動カム15の回転力を揺動カ
ム17,17の揺動力として伝達する伝達機構18と、
該伝達機構18の作動位置を可変制御にする制御機構1
9とを備えている。
【0027】前記駆動軸13は、機関前後方向に沿って
配置されていると共に、一端部に設けられた後述する可
変機構2のタイミングスプロケット40に巻装された図
外のタイミングチェーン等を介して機関のクランク軸か
ら回転力が伝達されている。
【0028】前記軸受14は、図1に示すようにシリン
ダヘッド11の上端部に設けられて、駆動軸13の上部
を支持するメインブラケット14aと、該メインブラケ
ット14aの上端部に設けられて、後述する制御軸32
を回転自在に支持するサブブラケット14bとを有し、
両ブラケット14a,14bが一対のボルト14c,1
4cによって上方から共締め固定されている。
【0029】前記両駆動カム15は、図1〜図3に示す
ようにほぼリング状を呈し、カム本体15aと、該カム
本体15aの外端面に一体に設けられた筒状部15bと
からなり、内部軸方向に駆動軸挿通孔15cが貫通形成
されていると共に、カム本体15aの軸心Xが駆動軸1
3の軸心Yから径方向へ所定量だけオフセットしてい
る。また、この各駆動カム15は、駆動軸13に対し前
記両バルブリフター16,16に干渉しない両外側に駆
動軸挿通孔15cを介して圧入固定されていると共に、
両方のカム本体15a,15aの外周面15d,15d
が同一のカムプロフィールに形成されている。
【0030】前記各揺動カム17は、図2に示すように
ほぼ横U字形状を呈し、一端部側の円環状の基端部20
には駆動軸13が嵌挿されて回転自在に支持される支持
孔20aが貫通形成されていると共に、各他端部のカム
ノーズ部21にピン孔21aが貫通形成されている。ま
た、各揺動カム17の下面には、カム面22が形成さ
れ、基端部20側の基円面22aと該基円面22aから
カムノーズ部21側に円弧状に延びるランプ面22bと
該ランプ面22bの先端側に有するリフト面22cとが
形成されており、該基円面22aとランプ面22b及び
リフト面22cとが、揺動カム17の揺動位置に応じて
各バルブリフター16の上面16a所定位置に当接する
ようになっている。
【0031】前記伝達機構18は、図2に示すように駆
動軸13の上方に配置されたロッカアーム23と、該ロ
ッカアーム23の一端部23aと駆動カム15とを連係
するリンクアーム24と、ロッカアーム23の他端部2
3bと揺動カム17とを連係する連係部材であるリンク
ロッド25とを備えている。
【0032】前記各ロッカアーム23は、図3に示すよ
うに、平面からみてほぼクランク状に折曲形成され、中
央に有する筒状基部23cが後述する制御カム33に回
転自在に支持されている。また、各基部23cの各外端
部に突設された前記一端部23aには、図2及び図3に
も示すように、リンクアーム24と相対回転自在に連結
するピン26が挿通されるピン孔23dが貫通形成され
ている一方、各基部23cの各内端部に夫々突設された
前記他端部23bには、各リンクロッド25の一端部2
5aと相対回転自在に連結するピン27が挿通されるピ
ン孔23eが形成されている。
【0033】また、前記リンクアーム24は、比較的大
径な円環状の基部24aと、該基部24aの外周面所定
位置に突設された突出端24bとを備え、基部24aの
中央位置には、前記駆動カム15のカム本体15aの外
周面に回転自在に嵌合する嵌合孔24cが形成されてい
る一方、突出端24bには、前記ピン26が回転自在に
挿通するピン孔24dが貫通形成されている。
【0034】さらに、前記リンクロッド25は、図2に
も示すように所定長さのほぼく字形状に折曲形成され、
両端部25a,25bには、図3にも示すようにピン挿
通孔25c,25dが形成されており、この各ピン挿通
孔25c,25dに、前記ロッカアーム23の他端部2
3bに有するピン孔23eと揺動カム17のカムノーズ
部21に有するピン孔21aにそれぞれ挿通した各ピン
27,28の端部が回転自在に挿通している。
【0035】そして、このリンクロッド25は、前記揺
動カム17の最大揺動範囲を前記ロッカアーム23の揺
動範囲内に規制するようになっている。
【0036】尚、各ピン26,27,28の一端部に
は、リンクアーム24やリンクロッド25の軸方向の移
動を規制するスナップリング29,30,31が設けら
れている。
【0037】前記制御機構19は、機関前後方向に配設
された前記制御軸32と、該制御軸32の外周に固定さ
れてロッカアーム23の揺動支点となる制御カム33
と、制御軸32の回転位置を制御する電動アクチュエー
タである電動モータ34とから構成されている。
【0038】前記制御軸32は、駆動軸13と並行に設
けられて、前述のように軸受14のメインブラケット1
4a上端部の軸受溝とサブブラケット14bとの間に回
転自在に支持されている。一方、前記各制御カム33
は、夫々円筒状を呈し、図2に示すように軸心P1位置
が制御軸32の軸心P2からα分だけ偏倚している。
【0039】前記電動モータ34は、駆動シャフト34
aの先端部に設けられた第1平歯車35と制御軸32の
後端部に設けられた第2平歯車36との噛合いを介し
て、制御軸32に回転力を伝達するようになっていると
共に、機関の運転状態を検出するコントローラ37から
の制御信号によって駆動するようになっている。
【0040】一方、前記リフト位相可変機構2は、図1
に示すように前記駆動軸13の先端部側に設けられ、図
外のタイミングチェーンによって機関のクランク軸から
回転力が伝達されるタイミングスプロケット40と、駆
動軸13の先端部にボルト41によって軸方向から固定
されたスリーブ42と、タイミングスプロケット40と
スリーブ42との間に介装された筒状歯車43と、該筒
状歯車43を駆動軸13の前後軸方向へ駆動させる駆動
機構である油圧回路44とから構成されている。
【0041】前記タイミングスプロケット40は、筒状
本体40aの後端部にチェーンが巻装されるスプロケッ
ト部40bがボルト45により固定されていると共に、
筒状本体40aの前端開口がフロントカバー40cによ
って閉塞されている。また、筒状本体40aの内周面に
は、はす歯形のインナ歯46が形成されている。
【0042】前記スリーブ42は、後端側に駆動軸13
の先端部が嵌合する嵌合溝が形成されていると共に、前
端部の保持溝内にはフロントカバー40cを介してタイ
ミングスプロケット40を前方に付勢するコイルスプリ
ング47が装着されている。また、スリーブ42の外周
面には、はす歯形のアウタ歯48が形成されている。
【0043】前記筒状歯車43は、軸直角方向から2分
割されて前後の歯車構成部がピンとスプリングによって
互いに接近する方向に付勢されていると共に、内外周面
には前記各インナ歯46とアウタ歯48に噛合いするは
す歯形の内外歯が形成されており、前後に形成された第
1,第2油圧室49,50へ相対的に供給される油圧に
よって各歯間を摺接しながら前後軸方向へ移動するよう
になっている。また、この筒状歯車43は、フロントカ
バー40cに突当った最大前方移動位置で吸気弁12を
最遅角位置に制御する一方、最大後方移動位置で最進角
位置に制御するようになっている。さらに、第2油圧室
50内に弾装されたリターンスプリング51によって第
1油圧室49の油圧が供給されない場合に最大前方移動
位置に付勢されるようになっている。
【0044】前記油圧回路44は、図外のオイルパンと
連通するオイルポンプ52の下流側に接続されたメイン
ギャラリ53と、該メインギャラリ53の下流側で分岐
して前記第1,第2油圧室49,50に接続された第
1,第2油圧通路54,55と、前記分岐位置に設けら
れたソレノイド型の流路切換弁56と、該流路切換弁5
6に接続されたドレン通路57とから構成されている。
【0045】前記流路切換弁56は、前記リフト量可変
機構1の電動モータ34を駆動制御する同じコントロー
ラ37からの制御信号によって切換駆動されるようにな
っている。
【0046】また、前記リフト量可変機構1には、図1
に示すように、制御軸32の現在の回転位置を検出する
リフト量検出手段であるリフト量検出センサ58が設け
られていると共に、このリフト量検出センサ58の他
に、同じくリフト量を検出する補助リフト量検出センサ
60が設けられている。
【0047】一方、前記リフト位相可変機構2にも、駆
動軸13とタイミングスプロケット40との相対回動位
置を検出するリフト位相検出手段であるリフト位相検出
センサ59が設けられていると共に、このリフト位相検
出センサ59の他に、同じくリフト位相を検出する補助
リフト位相検出センサ61が設けられている。
【0048】前記コントローラ37は、クランク角セン
サからの機関回転数信号、エアフローメータからの吸気
流量信号(負荷)及び機関油温センサなどの各種のセン
サからの検出信号に基づいて現在の機関運転状態を演算
等により検出すると共に、前記リフト量検出センサ58
やリフト位相検出センサ59からの検出信号に基づい
て、前記電動モータ34及び流路切換弁56に制御信号
を出力している。
【0049】すなわち、コントローラ37が、機関回転
数、負荷、油温、機関始動後の経過時間などの情報信号
から吸気弁12の目標リフト特性、つまり制御軸32の
目標回転位置を決定して、この指令信号に基づき電動モ
ータ34を回転させることにより制御軸32を介して制
御カム33を所定回転角度位置まで回転制御する。ま
た、リフト量検出センサ58により、制御軸32の実際
の回転位置をモニターし、フィードバック制御により制
御軸32を目標位相に回転させるようになっている。
【0050】具体的には、機関始動初期のクランキング
時及びアイドリング時には、コントローラ37からの制
御信号によって電動モータ34を介して制御軸32が一
方向へ回転制御されて、図4に示すように制御カム33
の軸心P1が制御軸32の軸心P2から図示のように左
上方の回動位置に保持され、厚肉部33aが駆動軸13
から上方向へ離間回動する。これにより、ロッカアーム
23は、全体が駆動軸13に対して上方向へ移動し、こ
のため各揺動カム17はリンクロッド25を介して強制
的に引き上げられて反時計方向へ回動する。したがっ
て、駆動カム15が回転してリンクアーム24を介して
ロッカアーム23の一端部23aを押し上げると、その
リフト量がリンクロッド25を介して揺動カム17及び
バルブリフター16に伝達されるが、そのリフト量L
は、図4及び図7に示すように小さくなる。このため、
ガス流動が強化されて燃焼が改善されて、燃費の向上と
機関回転の安定化が図れる。
【0051】特に、クランキング時には、バルブリフト
量を図7に示すように零または零に近い極小リフト(L
min)になるように設定されているため、後述するよ
うに機関回転の立ち上がりが良好になる。
【0052】一方、高回転高負荷域では、コントローラ
37からの制御信号によって電動モータ34により制御
軸32が今度は他方向に回転して制御カム33を図2,
図6に示す位置に回転させて厚肉部33aを下方向へ回
動させる。このため、ロッカアーム23は、全体が駆動
軸13方向(下方向)へ移動して他端部23bが揺動カ
ム17をリンクアーム25を介して下方向へ押圧して揺
動カム17全体を所定量だけ図示の位置(時計方向)に
回動させる。したがって、駆動カム15が回転してリン
クアーム24を介してロッカアーム23の一端部23a
を押し上げると、そのリフト量がリンクロッド25を介
して揺動カム17及びバルブリフター16に伝達される
が、そのリフト量Lは図6に示すように最も大きくなる
(Lmax)。そして、その最小リフト(Lmin)か
ら最大(Lmax)までのリフト量変化は、制御カム3
3の回動位置により図7に示すような特性(Lmin〜
Lmax)となる。なお、図7におけるLminは零に
近い極小リフトとなっているが、制御軸を前記一方にさ
らに回転させれば零とすることも可能である。
【0053】また、コントローラ37は、前述と同じく
各センサからの情報信号から吸気弁12の目標進角量を
決定して、この指令信号に基づき流路切換弁56によ
り、第1油圧通路54とメインギャラリ53とを所定時
間連通させると共に、第2油圧通路55とドレン通路5
7とを所定時間連通させる。これによって、筒状歯車4
3を介してタイミングスプロケット40と駆動軸13と
の相対回動位置を変換して進角側に制御する。また、こ
の場合もリフト位相検出センサ59により予め駆動軸1
3の実際の相対回動位置をモニターして、フィードバッ
ク制御により駆動軸を目標相対回動位置すなわち目標進
角量に回転させるようになっている。
【0054】具体的には、機関始動時から所定時間つま
り油温が所定温度Toに達するまでは、流路切換弁56
により第2油圧室50のみに油圧が供給されて第1油圧
室49には油圧が供給されない。したがって、図1に示
すように筒状歯車43は、リターンスプリング51のば
ね力で、最大前方位置に保持されて、駆動軸13が最大
遅角の回転位置に保持されている。その後、油温が所定
温度Toを越えると、運転条件に応じて、コントローラ
37からの制御信号により流路切換弁56を駆動させて
第1油圧通路54とメインギャラリ53を連通させて、
第2油圧通路55とドレン通路57を連通させる時間が
連続的に変化する。これにより、筒状歯車43は、最前
方位置から最後方位置までを移動し、したがって、吸気
弁12の開閉タイミングは、図7に示すように実線の最
遅角状態から、破線の最進角まで連続的に可変制御され
る。ここで、図7の縦実線Aは、最遅角位置のリフト位
相つまりピークリフトの位相を示し、縦破線A′は最進
角位置のリフト位相を示している。したがって、リフト
量可変機構1とリフト位相可変機構2によってリフト量
とリフト位相を任意に変化させたと想定すると、取り得
るリフト量と位相の範囲はAとA′線とLminの水平
線とLmaxの水平線で囲まれた部分となる。
【0055】尚、前記吸気弁12と、該吸気弁12に対
向する排気弁とピストンとの配置関係は、ピストン上死
点付近での吸気弁12のリフト量が大きくなると吸気弁
12とピストンの冠面間の隙間あるいは吸気弁12と排
気弁間の隙間が小さくなり、干渉の問題が生じる配置構
成となっており、またリフト量可変機構1により最大リ
フトに制御されかつリフト位相可変機構2により最大遅
角位置に制御された状態において、シリンダ内のピスト
ンや対向する排気弁と干渉しないような配置構成されて
いる。
【0056】以下、コントローラ37によるリフト量可
変機構1とリフト位相可変機構2との具体的な駆動制御
を説明する。
【0057】図8の斜線で示す部分は、図7に示す制御
し得るリフト量及びリフト位相範囲のうち、前記各構成
部材が干渉する領域を示している。この境界は干渉限界
線(破線)になっており、この干渉限界線により遅角・
低リフト側に干渉警戒線(実線)が存在する。この警戒
線を越えても直ぐに干渉が発生するわけではないが、オ
ーバーシュートを考慮すると、干渉発生領域に入る可能
性が出てくる。また、図中のa点は機関始動時における
ほぼ最小リフト量Lminに制御された位置を示し、こ
の状態では、動弁フリクションが小さいのでクランキン
グ回転数が速やかに立上る。
【0058】さらに、回転数の上昇と共に必要な吸入吸
気量も増加するが、回転数上昇に合わせてリフト量はL
minからL3まで増加するので、良好な始動性が得ら
れる。
【0059】一方、この間のリフト位相可変機構2は、
ほぼ最遅角になっている。これは、吸気弁12の開時期
を下死点(BDC)付近に近付け、いわゆる有効圧縮比
を高めて、冷機時に問題となる燃焼不良を回避するため
である。このような、a〜d(図中上下方向)の間を変
化している範囲では干渉限界線に対して十分離れてお
り、干渉のおそれはない。
【0060】次に、冷機始動から暖機が進み、油温が所
定温度T1を越すと、図9のフローチャートに示すよう
なリフト量可変機構1の制御が行われる。まず、イグニ
ッションスイッチをONすると、図9のフローチャート
が開始され、ステップ11でエンジンが停止していると
判断された場合は、ステップ12においてリフト量可変
機構1を最小リフトLmin(零に近い極小リフト)に
制御する。ステップ11でエンジン回転中と判断された
場合は、ステップ13に進み、クランキング中と判断さ
れた場合は、ステップ14にてリフト量可変機構1によ
り、機関回転数(クランキング回転数)の上昇に伴い、
リフトを図7に示す実線L3まで増加する制御を行う。
【0061】ステップ13でクランキング中ではないと
判断された場合は、ステップ15に進み、油温センサに
より現在の油温が所定温度(T1)よりも高いか否かを
判別し、高い場合はステップ16において、機関運転状
態に応じたリフト量可変機構1によるリフト可変制御を
行う。しかし、油温がT1以下の場合は、ステップ17
において、リフト量可変機構1によるリフト制御を前記
L3に固定状態とする。これで1回のフローを終了す
る。
【0062】このように、クランキングを開始した始動
初期の時点では、ステップ12で最小リフトに制御され
ているため、動弁系のフリクションが小さくなっている
ので、機関回転を速やかに立ち上げることができる。
【0063】また、ステップ14でのリフト増加制御に
より、混合気のガス交換効率が向上して、機関トルクが
速やかに立ち上がって、前記機関回転の速やかな立ち上
がりと相俟って始動性を大幅に改善できる。
【0064】さらに、油温がT1以下である場合は、ス
テップ17においてリフトをL3の比較的低いリフトに
固定するため、吸気弁12からの混合気流の速度を増加
させて気筒内の強いガス流動を発生させることにより、
冷機始動時の燃焼の改善が図れ、燃費性能と排気エミッ
ション性能を向上できる。
【0065】また、図8のg点は、部分負荷の制御位置
を示し、この運転領域では燃費を可及的に向上させるた
めにリフト位相を干渉警戒線近くまで進角させてあり、
いわゆるバルブオーバーラップを限界まで大きくし、残
留ガスを高めてポンピングロスを低減している。また、
比較的小リフトL2と相俟って、吸気弁12の閉時期が
十分に早くなり、その面からも十分ポンピングロスを低
減できている。この結果、燃費の向上をさらに促進でき
る。
【0066】ここで、例えばb点(リフト量L1,リフ
ト位相遅角位置)の位置からg点の位置(リフト量L
2,リフト位相進角位置)に急激に変化した過渡状態を
考えると、b点からg点に真っすぐに移行すれば問題な
いが、実際の制御ではいわゆるオーバーシュートが発生
し易くなり、例えば、リフトL2から△Lだけリフトの
高いg′点まで瞬間的に増加して、前記干渉警戒線を越
え、さらには干渉限界線を越えてしまうおそれがある。
そこで、この実施形態では、このような場合にリフト位
相を所定量△θsだけ遅角側に戻して、g2点のリフト
位相修正目標位置まで移行させることによって干渉限界
線までの移行を阻止してオーバーシュートによる干渉を
回避するようになっている。
【0067】図10はかかる制御フローチャートを示し
ている。すなわち、リフト量検出センサ58からの出力
信号と実リフト量は、一対一の対応関係にあることか
ら、この出力信号によって実リフト量(La)を検出す
る。したがって、まずステップ1でこの実リフト量La
を読み込み、ステップ2ではこの実リフト量Laと基本
目標値Ltとの差値△Lが所定値△Loよりも大きい
(等しい)か否かを判断し、ここで、NO,つまり小さ
いと判断した場合は、干渉警戒線を越えて干渉限界線に
達するおそれがないと判断し、そのままリターンする
が、YES,つまりと大きいと判断した場合は、ステッ
プ3に進む。このステップ3では、リフト位相可変機構
2によってリフト位相目標値を所定量△θsだけ遅角側
のリフト位相修正目標値(g2点)に移動させる。これ
によって、干渉限界線に達するのを防止し、干渉を回避
することが可能になる。
【0068】ここで、g2点を通る2点鎖線が修正目標
線になっており、この修正目標線はマップ上などに与え
ておくこともできる。
【0069】以上、リフト量がオーバーシュートした場
合の干渉防止制御について説明したが、リフト位相がオ
ーバーシュートする場合も考えられ、これを以下に説明
する。
【0070】すなわち、図8に示すように、所定運転域
においてリフト量とリフト位相が例えばb点(リフトL
1、遅角側位相)の位置からg点(リフトL2,進角側
位相)の位置に急変する過渡運転状態において、△θだ
け進角側にオーバーシュートした場合に(g3点)、リ
フトを目標のL2より所定量△Lsだけ小リフト側のリ
フト量修正目標位置、つまりg4の点に移行させること
によって干渉を防止できる。g4を通る2点鎖線が修正
目標線になっている。
【0071】以下、この制御を図11のフローチャート
に基づいて説明する。まず、ステップ11では、駆動軸
13のひねり角と一対一の関係にあるリフト位相検出セ
ンサ59からの検出信号(実リフト位相θa)を読み込
み、ステップ12では実リフト位相θaとリフト位相目
標値θtとの差値△θが、所定値△θoより大きい(等
しい)か否かを判断し、小さいと判断した場合は、干渉
のおそれがないのでそのままリターンするが、大きいと
判断した場合、すなわち、干渉警戒線を越える場合は、
ステップ13に進む。ここでは、リフト量可変機構1に
よって目標リフト量値Ltを修正目標リフト量△Lsだ
け低リフト側へ変化させる制御を行ない、g4の点まで
移動させる。このようにリフト位相のオーバーシュート
をリフト量の制御によってピストンと吸気弁12などの
干渉を防止できる。
【0072】次に、リフト量とリフト位相の両方がオー
バーシュートすることを想定した場合の制御を、図12
のフローチャートに基づいて説明する。まず、ステップ
21ではリフト量検出センサ58からの出力信号(実リ
フト量La)を読み込み、ステップ22において前記実
リフト量Laと基本目標値Ltの差値△Lが所定値△L
oよりも大きいか否かを判断する。ここで、小さいと判
断した場合はステップ24に進むが、大きいと判断した
場合は、干渉のおそれがあるから、ステップ23におい
てリフト位相可変機構2の目標リフト位相θtを△θs
だけ遅角側(リフト位相可変機構12の修正目標位置)
へ変化させる。
【0073】続いて、ステップ24に進み、ここでは、
リフト位相検出センサ59からの検出信号(実リフト位
相θa)を読み込み、ステップ25において、前記実リ
フト位相θaとリフト位相目標値θtとの差値△θが、
所定値△θoより大きい(等しい)か否かを判断し、小
さいと判断した場合は、干渉のおそれがないのでそのま
まリターンするが、大きいと判断した場合、すなわち、
干渉警戒線を越える場合は、ステップ26に進む。ここ
では、リフト量可変機構1によって目標リフト量値Lt
を修正目標リフト量△Lsだけ低リフト側へ変化させる
制御を行ない、g4の点まで移動させる。これで1回の
フローを終了する。
【0074】次の図のフローチャート処理では、各ステ
ップで新しいLtよりLaが△o以上大きい場合は、リ
フト位相修正目標のリフト位相目標値θtをさらに△θ
sだけ遅角する。次に、実リフト位相θaを読み込み、
新しいθtより△θo以上にに進角している場合はLt
を△Lsだけ低リフトに制御する。このようなフローを
繰り返すことで干渉を回避する。
【0075】ところで、前記図8において部分負荷領域
のような干渉警戒線に近いリフト特性を持つ運転領域で
は、干渉回避に対してはこの実施形態の制御は有効に機
能するが、もともと干渉警戒線から離れたリフト特性を
持つ運転領域では、このような制御を行なう必要がな
く、逆に、かかる制御により機関性能が悪化してしてし
まう。したがって、かかる干渉警戒線から離れたリフト
特性を持つ運転領域では、干渉回避のための制御を行な
わないほうが、制御が簡素化され、かつ機関性能に有利
になる。
【0076】図8においてf点とe点とを結ぶ一点鎖線
は全負荷での変化線を示し、全負荷での出力トルクの観
点からすると、回転数の増加に対応してリフト量そのも
のは増加する方が良いが、リフト位相はあまり変化させ
ない方がよいため、このような一点鎖線で示す変化とな
っている。例えば、e点は、干渉警戒線及び修正目標線
に対して十分離れており、もともと干渉は起こりにくく
なっている。リフト量のオーバーシュートが発生して
e′点までになったとき、同一リフト量での修正目標線
上のe2点に対してリフト位相遅角側にある。したがっ
て、e′点の制御の方がe2に対して干渉には安全サイ
ドであり、また出力トルクの効果も大きいので、e′点
の制御のままにする、つまり、θtを修正目標位置に変
更せずにそのままにしておくような制御にする。これに
よって、制御の簡素化も得られる。
【0077】これらの制御を図13のフローチャートに
基づいて説明すれば、まず、干渉を回避できる修正目標
線をマップ上などに予め決めておく。そして、ステップ
31では、リフト量検出センサ58からの実リフト量L
aを読み込み、ステップ32においてLaと基本目標値
Ltとの差値△Lが所定リフト量△Loよりも大きい否
かを判断し、ここで小さいと判断した場合はリターンす
るが、大きいと判断した場合は、ステップ33に進む。
ここでは、現在のリフト位相目標値θtがリフト位相の
修正目標値(e2点)よりも進角側か否かを判断する。
ここで進角側ではないと判断した場合はそのままリター
ンするが、進角側であると判断した場合は、ステップ3
4に進み、ここでは、干渉回避制御、つまりθtを修正
目標位置に置き換える処理を行なう。
【0078】換言すれば、リフト位相制御中にオーバー
シュート量が△Loを越えていても修正線よりも安全サ
イドであれば目標値θtを変更しない、つまり修正目標
位置ではなく現在の目標位置を維持する制御を行なう。
これによって、干渉回避制御をしなくても干渉が回避さ
れる。
【0079】次に、リフト位相側にオーバーシュートが
発生してe3点になった際に、同一位相での修正目標線
上のe4点に対してリフト量が小さい。したがって、e
3点のほうが干渉に対して安全サイドになる。この場合
も同様に干渉回避制御を行なわずに干渉が回避され、そ
の方が機関性能上からも有利である。
【0080】これらの制御を図14のフローチャートに
基づいて説明する。すなわち、干渉を回避できる修正目
標線を予め決ておく。そして、ステップ41では、リフ
ト位相検出センサ59から現在のリフト位相(実リフト
位相θa)の検出信号を読み込み、ステップ42におい
て実リフト位相θa基本目標値θtとの差値△θが所定
リフト位相△θoよりも大きい(等しい)か否かを判断
する。ここで、小さいと判断した場合はそのままリター
ンするが、大きいと判断した場合には、ステップ43に
進み、ここでは現在の目標リフト量値Ltがリフト量可
変機構1の修正目標リフトより大きいか否かを判断す
る。ここで、小さい場合はリターンするが大きいと判断
した場合にはじめて、ステップ44に進む。ここでは、
目標リフト量値Ltをリフト量可変機構1の修正目標リ
フトに置き換える処理を行ない、干渉回避制御を行な
う。
【0081】すなわち、リフト位相のオーバーシュート
量が△θoを越えても前記修正線よりも安全サイドであ
ればリフト量可変機構の目標リフト量は変更しないよう
になっている。
【0082】以上の干渉回避制御あるいは干渉回避を行
なわない制御は、リフト量検出センサ58やリフト位相
検出センサ59が故障していない場合を前提として説明
したが、実際に故障が発生した場合は、実リフト量La
や実リフト位相θaをコントロール37が正しく認識す
ることができないことになるので、干渉の問題が起こり
易くなる。
【0083】したがって、この実施形態では、前述した
ように、前記各検出センサ58、59の他に、それぞれ
補助リフト量検出センサ60、補助リフト位相検出セン
サ61が設けて、それぞれの対応する検出信号を対比さ
せて各検出センサ58、59の故障を素早く検出できる
ように配慮されている。
【0084】以下、かかるリフト量検出センサ58が故
障した場合の制御を図15に基づいて説明する。まず、
ステップ51では、リフト量検出センサ58からの検出
信号(実リフト量La)を読み込み、さらにステップ5
2では、補助リフト量検出センサ60からの検出信号
(実リフト量La′)を読み込む。次に、ステップ53
では、前記各実リフト量La,La′の差値が所定値δ
Lより小さいか(等しい)か否かを判断する。ここで小
さいと判断した場合は、リフト量検出センサ58に故障
はないとしてステップ54に移行する。このステップ5
4では、前述と同様にLaとLtの差値△Lが所定値△
Loよりも大きい(等しい)か否かを判断し、ここで小
さければステップ55に進み、ここで大きければリフト
位相可変機構2の目標リフト位相θtを△θsだけ遅角
側へ変化させて、干渉回避制御を行なう。
【0085】一方、前記ステップ53において差値が所
定値δLよりも大きいと判断した場合、つまりこの場合
はリフト量検出センサ58が故障している可能性がある
から、ステップ56に進む。ここではリフト位相可変機
構2によってリフト位相目標値θtを、リフト量が例え
ば最大リフトLmaxの状態であったと想定した場合の
図8のAの範囲内でリフト位相を制御する。したがっ
て、仮にリフト量が最も干渉し易い最大リフトLmax
状態にあったとしても、干渉の発生が確実に回避され
る。
【0086】また、リフト位相を、前記Aの範囲内で連
続的に制御すれば、運転性能の悪化を抑制できる。ま
た、Aの範囲内の最遅角に固定すれば、より確実に干渉
を防止できるとともに、制御の簡素化が図れる。
【0087】さらに、Aの範囲内の中間付近に固定すれ
ば運転性の悪化をある程度抑制しつつ干渉も確実に防止
できると共に、制御の簡素化も図れる。
【0088】なお、ここで、リフト量検出センサ58に
故障が発生してからその故障をコントローラ37が判断
するのに要する時間について検討すると、リフト量検出
センサ58による実位置検出及び補助リフト量検出セン
サ60による実位置検出は数マイクロセカンド程度の極
めて短時間間隔サンプリングされているので、実質的に
故障が発生すると即座にコントローラ37はこれを認識
できることになり、故障認識の時間遅れによる干渉の発
生を防止できる。また、干渉防止だけではなく点火時期
のアンマッチによるノッキング発生、燃料噴射量のアン
マッチによるエミッション増加なども即座に防止でき
る。
【0089】次に、リフト位相検出センサ59が故障し
た場合の制御を図16に基づいて説明する。まず、ステ
ップ61で、リフト位相検出センサ59からの検出信号
(実リフト位相θa)を読み込み、さらにステップ62
では、補助リフト位相検出センサ61からの検出信号
(実リフト量θa′)を読み込む。次に、ステップ63
では、前記各実リフト量θa,θa′の差値が所定値δ
θより小さいか(等しい)か否かを判断する。ここで小
さいと判断した場合は、リフト位相検出センサ59に故
障はないとしてステップ64に移行する。このステップ
64では、前述と同様にθaとθtの差値△θが所定値
△θoよりも大きいか否かを判断し、ここで小さければ
ステップ65に進み、ここで大きければリフト量可変機
構1の目標リフト位相Ltを△Lsだけ低リフト側へ変
化させて、干渉回避制御を行なう。
【0090】一方、前記ステップ63において差値が所
定値δθよりも大きいと判断した場合、つまりこの場合
はリフト位相検出センサ59が故障している可能性があ
るから、ステップ66に進む。ここではリフト量可変機
構1によってリフト量目標値Ltを、リフト位相が仮に
最進角状態であると想定した場合でも図8のBの範囲内
でリフト量を制御する。したがって、仮にリフト位相が
最進角状態にあったとしても干渉の発生が確実に回避さ
れる。
【0091】また、リフト量を、前記Bの範囲内で連続
的に制御すれば、出力トルクの低化など運転性能の悪化
を抑制できる。また、Bの範囲内の最小リフトLmin
に固定すれば、より確実に干渉を防止できるとともに、
制御の簡素化が図れる。
【0092】さらに、Bの範囲内の中間リフト付近に固
定すれば運転性の悪化をある程度抑制しつつ干渉も確実
に防止できると共に、制御の簡素化も図れる。
【0093】なお、ここで、リフト位相検出センサ59
に故障が発生してからその故障をコントローラ37が判
断するのに要する時間について検討すると、リフト位相
検出センサ59による実位置検出及び補助リフト位相検
出センサ61による実位置検出は数マイクロセカンド程
度の極めて短時間間隔サンプリングされているので、実
質的に故障が発生すると即座にコントローラ37はこれ
を認識できることになり、故障認識の時間遅れによる干
渉の発生を防止できる。また、干渉防止だけでなく、点
火時期のアンマッチによるノッキング発生、燃料噴射量
のアンマッチによるエミッション増大なども即座に防止
できる。
【0094】図17及び図18は本発明の第2の実施形
態を示し、前記リフト量可変機構1の各揺動カム17、
17が所定の揺動位置になったとき、すなわち所定のリ
フト位置になったときのタイミングを、各突起部64、
65を介して検出する揺動タイミングセンサ62及び補
助揺動タイミングセンサ63が設けられている。なお、
この両揺動タイミングセンサ62、63は、それぞれホ
ール素子などを用いた非接触タイプのものが使用されて
いる。
【0095】具体的に説明すれば、前記各揺動カム1
7、17のカムノーズ部21の上面に、図17に示すよ
うに、ほぼ同一の形状に突出した突起部64、65がそ
れぞれ設けられていると共に、この各突起部64、65
が揺動途中で通過する位置に、図17、図18に示すよ
うに、これに対向する形で前記揺動タイミングセンサ6
2と補助揺動タイミングセンサ63が取付られている。
この実施形態では、両揺動カム17、17が丁度吸気弁
12、12のリフト開始または終了する揺動位置になっ
た瞬間に各揺動タイミングセンサ62、63と各突起部
64、65の位置が一致するようになっている。すなわ
ち、吸気弁12、12のリフト開始点と終了点が検出タ
イミングになっている。このそれぞれ検出された揺動タ
イミングは、リフト上り側で一回(上り揺動タイミン
グ)と、リフト下り側で1回(下り揺動タイミング)で
あり、基準クランク角位相からの位相のずれは図19に
示すようにそれぞれφ1、φ2、φ1′、φ2′になっ
ている。そして、このφ1、φ2、φ1′、φ2′から
リフト量及びリフト位相を検出することができる。すな
わち、揺動タイミングセンサ63側で説明すると、φ2
−φ1は開弁期間を示すが、この開弁期間と実リフト量
Laは一対一の対応関係にあるため、実リフト量La
(図19のL1)を検出することができる。また、φ1
とφ2が分っていれば、実リフト位相θaはφ1とφ2
のほぼ中間位置なので、同じく一つの揺動タイミングセ
ンサ63で検出することができる。
【0096】前記補助揺動タイミングセンサ64は、揺
動タイミングセンサ63と同じく各揺動カム17、17
が同一の特性で揺動し、かつ吸気弁12、12も同一特
性でリフトするため、補助揺動タイミングセンサ64か
ら検出される実リフト量La′と実リフト位相θa′は
揺動タイミングセンサ63の検出する前記実リフト量L
aと実リフト位相θaと通常は一致する。しかし、これ
らに相違があれば、揺動タイミングセンサ63が故障し
ている可能性がある。
【0097】この故障検出制御を図20のフローチャー
トに基づいて説明する。まず、ステップ71で、揺動タ
イミングセンサ63によってφ1とφ2を検出し、ステ
ップ72においてφ1とφ2により実リフト量Laと実
リフト位相θaを演算により算出する。次に、ステップ
73では、補助揺動タイミングセンサ64によってφ
1′とφ2′を検出し、ステップ74においてφ1′と
φ2′により実リフト量La′と実リフト位相θa′を
演算により算出する。続いて、ステップ75では、各実
リフト量La,La′の差値が所定値δLよりも小さい
(等しい)か否かを判断し、小さいと判断した場合は、
故障の可能性がないので、ステップ76に移行する。こ
こでは、実リフト位相θaと実リフト位相θa′との差
値が所定値δθよりも小さい(等しい)か否かを判断
し、小さいと判断した場合は、ここでも故障の可能性が
ないので、ステップ77に移行し、ここで、通常のリフ
ト制御を行なう。
【0098】また、前記ステップ75と76でそれぞれ
各差値が所定値δL,δθよりも大きいと判断された場
合は、故障の可能性が大きいため、ステップ78に移行
する。このステップ78では、リフト量可変機構1によ
って最小リフト方向へオープン制御すると共に、リフト
位相可変機構2によって最遅角方向へオープン制御す
る。これによって、ピストンと吸気弁12などの干渉を
確実に回避することができる。ここで、両可変機構1、
2によって安全サイドにオープン制御するのは、揺動タ
イミングセンサ63の故障の場合は、Laの認識だけで
はなくθaの認識も狂っていると考えられるからであ
る。
【0099】このように、この実施形態によれば、故障
検出も含めて2つのセンサ63、64で済むため、シス
テム構成が簡素化されて、製造作業や組立作業能率が向
上すると共に、コストの低廉化も図れる。
【0100】また、この実施形態では、揺動タイミング
センサ63と補助揺動タイミングセンサ64を同一気筒
に設けた場合を示したが、それぞれ別の気筒に設けるこ
とも可能である。
【0101】また、補助揺動タイミングセンサ64から
の検出された実リフト量La′と実リフト位相θa′を
故障検出のみに使用するのではなく、通常のフィードバ
ック制御に用いれば、サンプリング間隔が短くなったの
と同じで、制御精度が向上する。さらに、このように補
助揺動タイミングセンサ64を制御に用いた状況下でも
揺動タイミングセンサ63の検出した実リフト量Laと
実リフト位相θaとの対比から揺動タイミングセンサ6
3の故障も図20と同様に検出できる。
【0102】この制御を図21のフローチャートに基づ
いて説明すると、まず、ステップ81と82で、一番
(#1)気筒に設けられた揺動タイミングセンサ63に
より、#1気筒の実リフトLaとθaを検出する。ま
た、ステップ83、84では、#4気筒に設けられた補
助揺動タイミングセンサ64によって#4気筒の実リフ
トLa′、θa′を検出する。点火順序#1−#−3−
#4−#2であるので、等間隔で検出することになる。
次に、ステップ85、86では、LaとLa′との差値
あるいはθaとθa′との差値を確認して、これが所定
値よりも小さければ、故障なしとして、ステップ87に
おいて実リフト量La、La′によってリフト量可変機
構1をフィードバック制御すると共に、実リフト位相θ
a,θa′によってリフト位相可変機構2を通常のフィ
ードバック制御を行なう。
【0103】また、前記ステップ85、86で、前記差
値が前記所定値より大きいと判断した場合は、図20と
同様に揺動タイミングセンサ63の故障の可能性があり
として、ステップ88でリフト量可変機構1とリフト位
相可変機構2をそれぞれ最小リフト、最遅角方向にオー
プン制御する。
【0104】また、前述のように、故障なしと判断され
た場合に、実リフト量の検出サンプリングとしては、#
1気筒のLaに加えて、#4気筒のLa′が加わるた
め、実質サンプリング間隔が半分になったのと等価とな
り、リフト量可変機構1をフィードバック制御する際の
制御精度が向上する。実リフト位相の検出サンプリング
としても、#1気筒のθaに加えて#4気筒のθa′が
加わるため、実質サンプリング間隔が半分になったのと
等価になり、リフト位相可変機構2をフィードバック制
御する際の制御精度が向上する。
【0105】前記各実施形態では吸気弁12側にリフト
量可変機構1とリフト位相可変機構2の両方を設けた場
合についての干渉回避制御について説明したが、排気弁
側に両方を設けた場合も同じである。この場合、ピスト
ン上死点(TDC)に近付いて干渉に不利な方向は、遅
角側ということになる。
【0106】図22以下は請求項13〜16に対応する
実施形態を示し、前述の実施形態の構成に加え、さらに
リフト量可変機構1やリフト位相可変機構2にそれぞれ
メカニカルスイッチ機構を設けたものである。
【0107】すなわち、まず、図22に示す第3の実施
形態は,リフト量可変機構1に第1メカニカルスイッチ
機構70を設けたもので、この第1メカニカルスイッチ
機構70は、図23A〜図23Dにも示すように、前記
制御軸32の端部が挿通して回転自在に支持されるブラ
ケット71と、該ブラケット71前端面の挿通孔71a
の孔縁に一体に設けられた筒部72の外周面に回転自在
に嵌合したメカニカルスイッチ用リング73と、前記制
御軸32の端部外周に径方向に突設されて、前記メカニ
カルスイッチ用リング73の外周縁から軸方向に突出し
たレバー73aに係合して回転させるリング回転用ピン
74と、前記筒部72の外周に巻回されて、一端部76
aがブラケット71前面の係止部75に係止され、他端
部76bが前記レバー73aに係止された捩じりコイル
ばね76と、制御軸32の端部外周に設けられたフラン
ジ32aと捩じりコイルばね76との間に介装された円
環状のコイルばね移動規制用プレート77とを備えてい
る。
【0108】また、前記ブラケット71の前端面には、
前記レバー73aが適宜当接するプッシュスイッチ78
が設けられていると共に、前記筒部72の前端部には、
前記プレート77を止める3つのストッパピン79が突
設されている。
【0109】さらに、ブラケット71の後面側には、メ
カニカルスイッチ用回路80が設けられ、このメカニカ
ルスイッチ用回路80は、図24、図25に示すように
前記プッシュスイッチ78からのオン、オフ信号を入力
して、これをリフト位相可変機構2側の駆動回路82に
出力するようになっている。前記メカニカルスイッチ用
回路80は、常閉接点型のリレースイッチ80aと抵抗
器80bなどを備え、プッシュスイッチ78がオフされ
ている場合はリレースイッチ80aの接点がオンし、ス
イッチ状態検出部には電源電圧が出力されてオンと認識
され、逆にプッシュスイッチ78がオンされた場合はリ
レースイッチ80aの接点がオフし、スイッチ状態検出
部にはGNDが出力されてオフと認識されるようになっ
ている。
【0110】以下、メカニカルスイッチ機構70の作用
を簡単に説明すると、まず制御軸32が図22の矢印A
方向に回転した場合はバルブリフト量は小さくなり、B
方向に回転した場合は大きくなる。ここで、B方向に回
転した場合、リング回転用ピン74が、メカニカルスイ
ッチ用リング73のレバー73aから離間する。このと
き、メカニカルスイッチ用リング73は、捩じりコイル
ばね76のばね力によってB方向に回転するため、プッ
シュスイッチ78に当接して常に該プッシュスイッチ7
8をオン状態にする。
【0111】一方、制御軸32がA方向に回転した場合
は、所定量だけ制御軸32が回転したところでリング回
転用ピン74がメカニカルスイッチ用リング73のレバ
ー73aに当接し、そのまま該メカニカルスイッチ用リ
ング73をA方向に回転させるので、レバー73aがプ
ッシュスイッチ78から離れてオフさせる。 なお、こ
こで、リング回転用ピン74は、メカニカルスイッチ用
回路80をオン、オフさせたいバルブリフト量のところ
でプッシュスイッチ78をオン、オフするようにその取
り付け位置が決定されている。
【0112】図24はリフト量可変機構1とリフト位相
可変機構25に対するコントローラ37による制御回路
ブロック概略図であって、前述のように、各センサ類か
らの情報信号から機関運転状態を検出するコントローラ
37は、リフト量可変機構駆動回路81とリフト位相可
変機構駆動回路82に制御信号を出力して各可変機構
1、2のアクチュエータに駆動信号を出力していると共
に、リフト量検出センサ58とリフト位相検出センサ5
9からのフィードバック信号によって前記制御信号を出
力している。さらに、前記メカニカルスイッチ機構70
からの信号は前記リフト位相可変機構駆動回路82に出
力されるようになっている。
【0113】具体的には、メカニカルスイッチ機構70
のメカニカルスイッチ用回路80からの信号は、図25
に示すように、リフト位相可変機構2の駆動指示信号と
ともに論理回路83を構成するAND回路83aに入力
され、ここからさらに駆動回路部84を経てリフト位相
可変機構2のアクチュエータ駆動信号として出力される
ようになっている。
【0114】したがって、この実施形態によれば、機関
運転状態に応じて、制御軸32が例えば図22のA方向
へ回動した場合(小リフト制御)は、プッシュスイッチ
78がオフ状態になり、メカニカルスイッチ用回路80
からはオン信号が前記論理回路83に出力される。一
方、リフト位相可変機構の駆動指示信号からは論理回路
回路83にオン信号が出力されていることから、リフト
位相可変機構2の制御が規制されることなく、進角側へ
十分に制御することができる。
【0115】また、制御軸32が、今度は図22のB方
向へ回動して回動量が所定値(図26のA点)以上にな
り、これによってプッシュスイッチ78がオンされる
と、メカニカルスイッチ用回路80からはオフ信号が前
記論理回路83に出力される。一方、リフト位相可変機
構の駆動指示信号から論理回路83のAND回路83a
にオン信号が出力されているため、前記メカニカルスイ
ッチ用回路80からのオフ信号が出力された段階で、リ
フト位相可変機構2による進角側への制御が規制され
る。このため、両可変機構1、2の駆動(可動)領域
は、図27に示すように、ほぼA点(SW1オフ)を境
に確実に規制されることになる。このため、ピストンと
吸気弁12や吸気弁12と排気弁との干渉を回避するこ
とが可能になる。
【0116】図28は第4の実施形態を示し、この実施
形態はリフト量可変機構1側にはメカニカルスイッチ機
構70を設けずに、リフト位相可変機構2側にのみメカ
ニカルスイッチ機構90を設けたものである。
【0117】すなわち、このメカニカルスイッチ機構9
0は、前記タイミングスプロケット40のフロントカバ
ー40cの前面に固定されたほぼ円筒状のハウジング9
1と、該ハウジング91内に軸方向へ摺動自在に設けら
れた位置に設けられた円盤状の可動接点92と、ハウジ
ング91内の図中左側内周面に固定されて、前記可動接
点92が適宜当接する2つの固定接点93a,93b
と、前記可動接点92の前面に接離自在に設けられて、
先端部が前記フロントカバー40cを貫通して筒状歯車
43の前端面に当接したスイッチ用ピン94と、タイミ
ングスプロケット40の前端側に筒状本体40aと一体
に設けられたブラケット95に固定されて、前記可動接
点92と固定接点93にそれぞれ接続された2つのブラ
シ96a,96bと、前記各ブラシ96a,96bから
各スリップリングを介して出力された信号によってオ
ン、オフするメカニカルスイッチ回路97とを備えてい
る。なお、前記筒状歯車43は、前述のように、フロン
トカバー40c側の前方位置で最遅角位置になっている
と共に、逆にフロントカバー40cから離れる後方位置
で最進角位置になっている。
【0118】前記可動接点92は、コイルばね98によ
って前方、つまりスイッチ用ピン94が筒状歯車43に
当接する方向へ付勢されている一方、前記スイッチ用ピ
ン94は、可動接点92側にフランジ状のストッパ94
aを有している。
【0119】前記メカニカルスイッチ用回路97は、リ
フト量可変機構1側のメカニカルスイッチ用回路80と
同じ構成で、常閉接点型のリレースイッチ97aや抵抗
器97bなどから構成されていると共に、スイッチ状態
検出部が今度はリフト量可変機構1の駆動回路に接続さ
れている。可動接点92が、コイルばね98のばね力に
抗して後退動し、固定接点93a,93bから離れてオ
フされている場合はリレースイッチ97aの接点がオン
し、スイッチ状態検出部には電源電圧が出力されてオン
と認識され、逆に可動接点92がコイルばね98のばね
力で前方移動して固定接点93a,93bに当接してオ
ンされた場合は、リレースイッチ97aの接点がオフ
し、スイッチ状態検出部にはGNDが出力されてオフと
認識されるようになっている。
【0120】図30はリフト量可変機構1とリフト位相
可変機構25に対するコントローラ37による制御回路
ブロック概略図であって、基本的には図24に示した構
成と同様であるが、異なるところは、メカニカルスイッ
チ機構90からの信号が前記リフト量可変機構駆動回路
81に出力されるようになっている。
【0121】具体的には、メカニカルスイッチ機構90
のメカニカルスイッチ用回路97からの信号は、図31
に示すように、リフト量可変機構1の駆動指示信号とと
もに論理回路83を構成するAND回路83aに入力さ
れ、ここからさらに駆動回路部84を経てリフト量可変
機構1のアクチュエータ駆動信号として出力されるよう
になっている。
【0122】したがって、この実施形態によれば、機関
運転状態に応じて、筒状歯車43が,例えば図29Aに
示すように最遅角側方向へ移動して、その移動量が所定
量以上になると、可動接点92が固定接点93a,93
bから離間してオフされる。このため、メカニカルスイ
ッチ用回路97がオンされて、図31に示すようにリフ
ト量可変機構駆動指示信号もオンされていることから、
リフト量可変機構1によって吸気弁12のリフト量を可
及的に増加させることができる。
【0123】一方、筒状歯車43が,図29Bに示すよ
うに最進角側方向へ移動してその移動量が所定値(図3
2のB点)以上になると、可動接点92がコイルばね9
8のばね力によって固定接点93a,93bに当接して
オンされる。このため、メカニカルスイッチ用回路97
からはオフ信号が前記論理回路83に出力される。一
方、リフト量可変機構の駆動指示信号から論理回路83
にオン信号が出力されているため、前記メカニカルスイ
ッチ用回路97からのオフ信号が出力された段階で、リ
フト量可変機構1による所定以上のリフト側への制御が
規制される。このため、両可変機構1、2の駆動(可
動)領域は、図33に示すように、ほぼB点(SW2オ
フ)を境に確実に規制されることになる。このため、ピ
ストンと吸気弁12や吸気弁12と排気弁との干渉を回
避することが可能になる。
【0124】図34は第5の実施形態を示し、両可変機
構1、2のそれぞれに、前記第1、第2のメカニカルス
イッチ機構70、90をそれぞれ設け、この両方のメカ
ニカルスイッチ機構70、90のメカニカルスイッチ信
号を、前記リフト量可変機構1の駆動回路81に出力す
るように構成した。
【0125】すなわち、前記リフト量可変機構の駆動指
示信号は、図35に示すように論理回路83のAND回
路83aに入力され、両メカニカルスイッチ信号は、論
理回路83のOR回路83bにそれぞれ入力されるよう
になっており、OR回路83bに、前述のような制御軸
32あるいは筒状歯車43の少なくともいずれか一方の
大きなリフト量でかつ所定値より早いリフト位相になっ
た場合には、駆動回路84を介してリフト量可変機構1
のリフト制御を規制するようになっている。
【0126】したがって、この実施形態によれば、両可
変機構1、2を相対的に高精度に制御できることから、
ピストンと吸気弁12などの干渉回避効果が得られるこ
とは勿論のこと、その駆動(可動)領域を図36に示す
ように比較的大きく取ることができる。
【0127】図37は第6の実施形態を示し、第5の実
施形態と同じく、両可変機構1、2のそれぞれに、前記
第1、第2メカニカルスイッチ機構70、90をそれぞ
れ設けるが、この両方のメカニカルスイッチ機構70、
90のメカニカルスイッチ信号を、前記リフト位相可変
機構2の駆動回路82に出力するように構成した。
【0128】すなわち、前記リフト位相可変機構の駆動
指示信号は、図38に示すように論理回路83のAND
回路83aに入力され、両メカニカルスイッチ信号は、
論理回路83のOR回路83bにそれぞれ入力されるよ
うになっており、OR回路83bに、前述のような制御
軸32あるいは筒状歯車43のいずれか一方のオン信号
が入ったときに、リフト位相可変機構のアクチュエータ
駆動信号が発せられる。両方ともオフ信号、すなわち所
定値以上の大きなリフト量でかつ所定値より早いリフト
位相になった場合には、駆動回路84を介してリフト位
相可変機構2のリフト制御を規制するようになってい
る。
【0129】したがって、この実施形態も同じく、両可
変機構1、2を相対的に高精度に制御できることから、
ピストンと吸気弁12などの干渉回避効果が得られるこ
とは勿論のこと、その駆動(可動)領域を図39に示す
ように比較的大きく取ることができる。
【0130】本発明は、前記実施形態に限定されるもの
ではなく、例えば排気側に適用することも可能である。
【0131】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、オーバー
シュートなどによりリフト量が目標リフト量よりも大き
くなった場合であっても、リフト位相可変機構によって
リフト位相がピストン上死点から離れる方向に変化する
ので、ピストンと機関弁あるいは隣接する機関弁同士の
干渉を確実に回避できると共に、低リフト領域ではリフ
ト位相をピストン上死点付近まで可及的に近づけること
ができるため、ポンピングロス低減による燃費の向上が
得られる。
【0132】しかも、前述の干渉回避を、ピストン冠面
のバルブリセスを大きくすることなく行なうことができ
るので、HCなどの排気エミッション性能の低下を防止
できる。
【0133】請求項2に記載の発明によれば、オーバー
シュートなどによりリフト位相が目標リフト位相よりも
ピストン上死点に近づいた場合であっても、リフト量可
変機構によってリフト量を減少させることができるた
め、前述の干渉を確実に回避することができると共に、
低リフト領域ではリフト位相をピストン上死点付近まで
可及的に近づけることができるため、ポンピングロス低
減による燃費の向上が得られる。
【0134】しかも、前記各構成部材の干渉回避作用を
ピストン冠面のバルブリセスを大きくすることなく行な
うことができるので、HCなどの排気エミッション性能
の低下を防止できる。
【0135】請求項3に記載の発明によれば、前述の干
渉回避制御が不要な領域では、請求項1に記載した制御
を行なう必要がないため、制御の簡素化とコストの低廉
化が図れる。
【0136】請求項4に記載の発明によれば、前述の干
渉回避制御が不要な領域では、請求項2に記載した制御
を行なう必要がないため、制御の簡素化とコストの低廉
化が図れる。
【0137】請求項5に記載の発明によれば、リフト量
検出手段が故障した場合でも、前記干渉回避効果を得る
ことができる。
【0138】請求項6に記載の発明によれば、リフト位
相検出手段が故障した場合でも、前述の干渉を防止する
ことができる。
【0139】請求項7に記載の発明によれば、リフト量
可変機構側の両検出手段の検出信号によってかかる検出
手段の故障を即座に検知することができることから、前
述の干渉回避作用を速やかに行なうことができる。
【0140】請求項8に記載の発明によれば、同じくリ
フト位相可変機構側の両検出手段の検出信号によってか
かる検出手段の故障を即座に検知することができること
から、前述の干渉回避作用を速やかに行なうことができ
る。
【0141】請求項9に記載の発明によれば、リフト量
検出手段またはリフト位相検出手段の故障を即座に検知
することができるため、前述の干渉回避作用などを速や
かに行なうことができる。
【0142】請求項10に記載の発明によれば、リフト
量検出手段が故障した場合であっても、前述の干渉回避
作用を速やかに行なうことができる。
【0143】請求項11に記載の発明によれば、リフト
位相検出手段が故障した場合であっても、前述の干渉回
避作用を速やかに行なうことができる。
【0144】請求項12に記載の発明によれば、少ない
数のタイミングセンサによってリフト量検出手段やリフ
ト位相検出手段、補助リフト量検出手段及び補助リフト
位相検出手段を構成することができるため、製造作業や
組立作業能率が向上すると共に、コストの低廉化が図れ
る。
【0145】請求項13及び14に記載の発明によれ
ば、メカニカルスイッチ機構を設けることによって、前
述の干渉回避効果が確実に得られると共に、リフト量可
変機構とリフト位相可変機構による排気、燃費性能の向
上が図れる。
【0146】請求項15及び16に記載の発明によれ
ば、リフト量可変機構とリフト位相可変機構の両方にメ
カニカルスイッチを設けてそれぞれの可動範囲を制御す
るようにしたため、両者の可動範囲をさらに拡大するこ
とができ、また、リフト量、リフト位相の高精度な可変
制御により排気、燃費性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す断面図
【図2】図1のA−A線断面図
【図3】リフト量可変機構の平面図
【図4】リフト量可変機構の最小リフト制御の作用説明
【図5】リフト量可変機構の最大から最小リフトへ制御
する過程を示す作用説明図
【図6】リフト量可変機構の最大リフト制御の作用説明
【図7】本実施形態のバルブリフト及びバルブタイミン
グの特性図
【図8】本実施形態によるリフト量制御とリフト位相制
御の特性図
【図9】本実施形態のコントローラーによる制御フロー
チャート図
【図10】本実施形態のコントローラーによる制御フロ
ーチャート図
【図11】本実施形態のコントローラーによる制御フロ
ーチャート図
【図12】本実施形態のコントローラーによる制御フロ
ーチャート図
【図13】本実施形態のコントローラーによる制御フロ
ーチャート図
【図14】本実施形態のコントローラーによる制御フロ
ーチャート図
【図15】本実施形態のコントローラーによる制御フロ
ーチャート図
【図16】本実施形態のコントローラーによる制御フロ
ーチャート図
【図17】第2の実施形態を示すリフト量可変機構の側
面図
【図18】本実施形態の正面図
【図19】本実施形態によるクランク角に対するリフト
量の特性図
【図20】本実施形態のコントローラーによる制御フロ
ーチャート図
【図21】本実施形態のコントローラーによる制御フロ
ーチャート図
【図22】第3の実施形態のリフト量可変機構側のメカ
ニカルスイッチ機構を示す要部側面図
【図23】Aは前記メカニカルスイッチ機構に供される
ブラケットの部分正面図、Bはメカニカルスイッチ用リ
ングの正面図、Cは捩じりコイルばねの正面図、Dはプ
レートの正面図
【図24】本実施形態のコントローラーによる制御ブロ
ック図
【図25】本実施形態のリフト量可変機構駆動回路図
【図26】本実施形態のメカニカルスイッチ機構のオ
ン、オフ切り換え特性図
【図27】本実施形態のリフト量可変機構とリフト位相
可変機構の可動領域を示す特性図
【図28】第4の本実施形態に供されるリフト位相可変
機構側のメカニカルスイッチ機構を示す要部側面図
【図29】Aは最遅角制御時におけるメカニカルスイッ
チ機構の作用説明図、Bは最進角制御時におけるメカニ
カルスイッチ機構の作用説明図
【図30】本実施形態におけるのコントローラーによる
制御ブロック図
【図31】本実施形態のリフト量可変機構駆動回路図
【図32】本実施形態のメカニカルスイッチ機構のオ
ン、オフ切り換え特性図
【図33】本実施形態のリフト量可変機構とリフト位相
可変機構の可動領域を示す特性図
【図34】第5の実施形態におけるコントローラーによ
る制御ブロック図
【図35】本実施形態のリフト量可変機構駆動回路図
【図36】本実施形態のリフト量可変機構とリフト位相
可変機構の可動領域を示す特性図
【図37】第6の実施形態におけるコントローラーによ
る制御ブロック図
【図38】本実施形態のリフト量可変機構駆動回路図
【図39】本実施形態のリフト量可変機構とリフト位相
可変機構の可動領域を示す特性図
【符号の説明】
1…リフト量可変機構 2…リフト位相可変機構 12…吸気弁 13…駆動軸 17…揺動カム 19…制御機構 23…ロッカアーム 24…リンクアーム 25…リンクロッド(連係部材) 34…電動モータ 37…コントローラ 58…リフト量検出センサ 59…リフト位相検出センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 345 F02D 45/00 345Z (72)発明者 岡本 直樹 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 原 誠之助 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 鈴木 明典 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 野原 常靖 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 竹村 信一 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 杉山 孝伸 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 青山 俊一 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3G018 AB05 AB07 AB16 BA19 BA32 BA33 CA02 CA06 CA07 CA13 CA19 DA03 DA05 DA10 DA19 DA70 DA75 EA02 EA16 EA17 EA20 EA22 FA01 FA06 FA07 GA22 GA27 GA39 GA40 3G084 BA23 DA26 DA27 DA28 EA07 EB12 EB22 EC02 FA07 FA20 FA33 FA39 3G092 AA11 DA01 DA03 DA05 DA08 DA09 DA10 DA14 DG01 DG03 DG08 EA03 EA04 EA09 EA10 EA22 EA25 EC04 EC09 FA11 FA24 FB03 FB04 FB05 FB06 HA01Z HA13X HA13Z HE01Z HE04Z HE08Z 3G301 HA19 JA08 JB01 JB03 JB07 JB09 LA07 LC03 LC08 NA07 NB06 ND04 NE12 NE18 PA01Z PE01Z PE04Z PE08Z PE10A

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関弁のバルブリフト量を機関運転状態
    に応じて可変制御するリフト量可変機構と、 機関弁のリフト位相を機関運転状態に応じて進遅制御す
    るリフト位相可変機構と、 前記リフト量可変機構の現在の実作動位置を検出するリ
    フト量検出手段と、 前記リフト位相可変機構の現在の実作動位置を検出する
    リフト位相検出手段と、 前記機関弁のリフト量を、前記リフト量可変機構を介し
    て基本リフト量目標値に制御すると共に、前記機関弁の
    リフト位相を前記リフト位相可変機構を介して基本リフ
    ト位相目標値に制御するコントローラとを備え、 前記コントローラは、前記リフト量検出手段によって検
    出された実リフト量が前記基本リフト量目標値よりも所
    定値以上大きい場合に、前記リフト位相を、前記リフト
    位相可変機構を介して基本リフト位相目標値に対してピ
    ストン上死点から離れるように制御するリフト位相修正
    手段を備えたことを特徴とする内燃機関の可変動弁装
    置。
  2. 【請求項2】 機関弁のバルブリフト量を機関運転状態
    に応じて可変制御するリフト量可変機構と、 機関弁のリフト位相を機関運転状態に応じて進遅制御す
    るリフト位相可変機構と、 前記リフト量可変機構の現在の実作動位置を検出するリ
    フト量検出手段と、 前記リフト位相可変機構の現在の実作動位置を検出する
    リフト位相検出手段と、 前記機関弁のリフト量を、前記リフト量可変機構を介し
    て基本リフト量目標値に制御すると共に、前記機関弁の
    リフト位相を前記リフト位相可変機構を介して基本リフ
    ト位相目標値に制御するコントローラとを備え、 前記コントローラは、前記リフト位相検出手段によって
    検出された実リフト位相が前記基本リフト位相目標値に
    対してピストン上死点に近づく側に所定値以上変化した
    場合に、前記リフト量を、前記リフト量可変機構によっ
    て基本リフト量目標値よりも小リフト側に制御するリフ
    ト量修正手段を備えたことを特徴とする内燃機関の可変
    動弁装置。
  3. 【請求項3】 前記コントローラは、前記リフト量検出
    手段によって検出された実リフト量値が、基本リフト量
    目標値よりも所定値以上である場合でも、現在の実リフ
    ト位相が前記リフト位相修正手段によって修正されたリ
    フト位相値に対してピストン上死点から離れる側にある
    場合は、前記リフト位相可変機構を介してリフト位相を
    基本リフト位相目標値になるように制御することを特徴
    とする請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  4. 【請求項4】 前記コントローラは、前記リフト位相検
    出手段によって検出された実リフト位相値が、基本リフ
    ト位相目標値よりもピストン上死点に近づく側へ所定値
    以上変化した場合であっても、現在の実リフト量が前記
    リフト量修正手段によって修正されたリフト量値に対し
    て小さいさい場合は、前記リフト量可変機構を介してリ
    フト量を基本リフト量目標値になるように制御すること
    を特徴とする請求項2に記載の内燃機関の可変動弁装
    置。
  5. 【請求項5】 前記リフト量検出手段の故障を検出する
    第1故障検出手段を設ける一方、前記コントローラは、
    第1故障検出手段により故障検出信号が入力された場合
    に、機関弁のリフト位相を、機関弁の実リフト量が最大
    であっても、リフト位相可変機構を介して前記機関弁と
    ピストンとの干渉及び隣接する各機関弁間の干渉を回避
    し得るような範囲に制御することを特徴とする請求項1
    または3に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  6. 【請求項6】 前記リフト位相検出手段の故障を検出す
    る第2故障検出手段を設ける一方、前記コントローラ
    は、第2故障検出手段により故障検出信号が入力された
    場合に、機関弁のリフト量を、機関弁の実リフト位相が
    最もピストン上死点に近い位相にあっても、リフト量可
    変機構を介して前記機関弁とピストンとの干渉及び隣接
    する各機関弁間の干渉を回避し得るような範囲に制御す
    ることを特徴とする請求項2または4に記載の内燃機関
    の可変動弁装置。
  7. 【請求項7】 前記リフト量検出手段の他に、補助リフ
    ト量検出手段を設けると共に、該両検出手段から出力さ
    れた検出信号に基づいて該両検出手段の故障を検出する
    ようにしたことを特徴とする請求項5に記載の内燃機関
    の可変動弁装置。
  8. 【請求項8】 前記リフト位相検出手段の他に、補助リ
    フト位相検出手段を設けると共に、該両検出手段から出
    力された検出信号に基づいて該両検出手段の故障を検出
    するようにしたことを特徴とする請求項6に記載の内燃
    機関の可変動弁装置。
  9. 【請求項9】 機関弁のバルブリフト量を可変制御する
    リフト量可変機構と、 機関弁のリフト位相を進遅制御するリフト位相可変機構
    と、 前記リフト量可変機構の現在の実作動位置を検出するリ
    フト量検出手段と、 前記リフト位相可変機構の現在の実作動位置を検出する
    リフト位相検出手段と、 前記機関弁のリフト量を、前記リフト量検出手段からの
    検出信号に基づいて前記リフト量可変機構を介して基本
    リフト量目標値にフィードバック制御すると共に、前記
    機関弁のリフト位相を、前記リフト位相検出手段からの
    検出信号に基づいて前記リフト位相可変機構を介して基
    本リフト位相目標値にフィードバック制御するコントロ
    ーラとを備え、 前記リフト量検出手段とリフト位相検出手段の他に、少
    なくともリフト量あるいはリフト位相のいずれか一方を
    検出する補助検出手段を設けると共に、該補助検出手段
    と前記リフト量検出手段あるいはリフト位相検出手段と
    から出力された検出信号に基づいて、これらいずれかの
    検出手段の故障を検出したことを特徴とする内燃機関の
    可変動弁装置。
  10. 【請求項10】 前記リフト量検出手段と前記補助検出
    手段とからの検出信号によってこれらの検出手段の故障
    を検出した際に、前記機関弁がリフト量可変機構によっ
    て最大リフト量の状態にあっても、機関弁とピストンあ
    るいは隣接する各機関弁同士が干渉しない範囲となるよ
    うにコントローラが前記リフト位相可変機構を介してリ
    フト位相を制御することを特徴とする請求項9に記載の
    内燃機関の可変動弁装置。
  11. 【請求項11】 前記リフト位相検出手段と前記補助検
    出手段とからの検出信号によってこれらの検出手段の故
    障を検出した際に、前記機関弁がリフト位相可変機構に
    よってピストンの上死点に最も近いリフト位相位置にあ
    っても、機関弁とピストンあるいは隣接する各機関弁同
    士が干渉しない範囲となるようにコントローラが前記リ
    フト量可変機構を介してリフト量を制御することを特徴
    とする請求項9に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  12. 【請求項12】 前記リフト量可変機構は、揺動カムに
    よって前記機関弁を開閉作動させる構成とし、 前記揺動カムの揺動位置を検出するタイミングセンサー
    と、 該タイミングセンサーによって検出されたバルブリフト
    上昇時に所定揺動位置を通過する上り側タイミング値と
    リフト下降時に所定揺動位置を通過する下り側タイミン
    グ値とに基づいて演算によりリフト量を検出するリフト
    量検出手段と、同じく前記上り側タイミングと下り側タ
    イミングとに基づいてリフト位相を演算により検出する
    リフト位相検出手段と、 前記揺動カムが所定揺動位置を通過するタイミングを検
    出する補助タイミングセンサーと、 該補助タイミングセンサーによって検出されたバルブリ
    フト上昇時に所定揺動位置を通過する上り側補助タイミ
    ング値とリフト下降時に所定揺動位置を通過する下り側
    補助タイミング値とに基づいて演算によりリフト量を検
    出する補助リフト量検出手段と、 同じく前記上り側補助タイミングと下り側補助タイミン
    グとに基づいて演算によりリフト位相を検出する補助リ
    フト位相検出手段とを備えたことを特徴とする請求項9
    に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  13. 【請求項13】 機関弁のバルブリフト量を機関運転状
    態に応じて可変制御するリフト量可変機構と、 機関弁のリフト位相を機関運転状態に応じて進遅制御す
    るリフト位相可変機構と、 前記機関弁のリフト量を、前記リフト量可変機構を介し
    て基本リフト量目標値に制御すると共に、前記機関弁の
    リフト位相を前記リフト位相可変機構を介して基本リフ
    ト位相目標値に制御するコントローラとを備え、 前記リフト量可変機構よる現在の実リフト量に応じてオ
    ン、オフ信号を出力するメカニカルスイッチ機構を設け
    ると共に、該メカニカルスイッチ機構を前記リフト位相
    可変機構のアクチュエータ駆動回路に論理的に接続し、
    機関弁の実リフト量が所定値より大きい場合に、前記メ
    カニカルスイッチ機構からのオフ信号に基づいて前記リ
    フト位相可変機構により機関弁のリフト位相をピストン
    上死点から離れる側へ駆動制御するように構成したこと
    を特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  14. 【請求項14】 機関弁のバルブリフト量を機関運転状
    態に応じて可変制御するリフト量可変機構と、 機関弁のリフト位相を機関運転状態に応じて進遅制御す
    るリフト位相可変機構と、 前記機関弁のリフト量を、前記リフト量可変機構を介し
    て基本リフト量目標値に制御すると共に、前記機関弁の
    リフト位相を前記リフト位相可変機構を介して基本リフ
    ト位相目標値に制御するコントローラとを備え、 前記リフト位相可変機構よる現在の実リフト位相に応じ
    てオン、オフ信号を出力するメカニカルスイッチ機構を
    設けると共に、該メカニカルスイッチ機構を前記リフト
    量可変機構のアクチュエータ駆動回路に論理的に接続
    し、機関弁のリフト位相がピストン上死点に対して所定
    角度値より近づいている場合に、前記メカニカルスイッ
    チ機構からのオフ信号に基づいて前記リフト量可変機構
    により機関弁のリフト量を低リフト側へ駆動制御するよ
    うに構成したことを特徴とする内燃機関の可変動弁装
    置。
  15. 【請求項15】 機関弁のバルブリフト量を機関運転状
    態に応じて可変制御するリフト量可変機構と、 機関弁のリフト位相を機関運転状態に応じて進遅制御す
    るリフト位相可変機構と、 前記機関弁のリフト量を、前記リフト量可変機構を介し
    て基本リフト量目標値に制御すると共に、前記機関弁の
    リフト位相を前記リフト位相可変機構を介して基本リフ
    ト位相目標値に制御するコントローラとを備え、 前記リフト量可変機構よる現在の実リフト量に応じてオ
    ン、オフ信号を出力する第1メカニカルスイッチ機構を
    設けると共に、該第1メカニカルスイッチ機構を前記リ
    フト位相可変機構のアクチュエータ駆動回路に論理的に
    接続し、機関弁の実リフト量がピストン上死点に対して
    所定値より近づいている場合に、前記第1メカニカルス
    イッチ機構からのオフ信号に基づいて前記リフト位相可
    変機構により機関弁のリフト位相をピストン上死点から
    離れる側へ駆動制御するように構成すると共に、 前記リフト位相可変機構よる現在の実リフト位相に応じ
    てオン、オフ信号を出力する第2メカニカルスイッチ機
    構を設けると共に、該第2メカニカルスイッチ機構を前
    記リフト位相可変機構のアクチュエータ駆動回路に論理
    的に接続し、機関弁の実リフト位相が所定角度値より大
    きい場合に、前記第2メカニカルスイッチ機構からのオ
    フ信号に基づいて前記リフト位相可変機構により機関弁
    のリフト位相をピストン上死点から離れる側へ駆動制御
    するように構成したことを特徴とする内燃機関の可変動
    弁装置。
  16. 【請求項16】 機関弁のバルブリフト量を機関運転状
    態に応じて可変制御するリフト量可変機構と、 機関弁のリフト位相を機関運転状態に応じて進遅制御す
    るリフト位相可変機構と、 前記機関弁のリフト量を、前記リフト量可変機構を介し
    て基本リフト量目標値に制御すると共に、前記機関弁の
    リフト位相を前記リフト位相可変機構を介して基本リフ
    ト位相目標値に制御するコントローラとを備え、 前記リフト量可変機構よる現在の実リフト量に応じてオ
    ン、オフ信号を出力する第1メカニカルスイッチ機構を
    設けると共に、該第1メカニカルスイッチ機構を前記リ
    フト量可変機構のアクチュエータ駆動回路に論理的に接
    続し、機関弁の実リフト量が所定値より大きい場合に、
    前記第1メカニカルスイッチ機構からのオフ信号に基づ
    いて前記リフト量可変機構により機関弁のリフト量を低
    リフト側へ駆動制御するように構成すると共に、 前記リフト位相可変機構よる現在の実リフト位相に応じ
    てオン、オフ信号を出力する第2メカニカルスイッチ機
    構を設けると共に、該第2メカニカルスイッチ機構を前
    記リフト量可変機構のアクチュエータ駆動回路に論理的
    に接続し、機関弁のリフト位相がピストン上死点に対し
    所定角度値より近づいている場合に、前記第2メカニカ
    ルスイッチ機構からのオフ信号に基づいて前記リフト量
    可変機構により機関弁のリフト量を低リフト側へ駆動制
    御するように構成したことを特徴とする内燃機関の可変
    動弁装置。
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