JP2001138206A - 自動バリとり装置 - Google Patents

自動バリとり装置

Info

Publication number
JP2001138206A
JP2001138206A JP32013999A JP32013999A JP2001138206A JP 2001138206 A JP2001138206 A JP 2001138206A JP 32013999 A JP32013999 A JP 32013999A JP 32013999 A JP32013999 A JP 32013999A JP 2001138206 A JP2001138206 A JP 2001138206A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
tank
holder
polishing tank
lifting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32013999A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuichi Kudo
安市 工藤
Toshiaki Matsushima
敏明 松島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Gunma Seiki Co Ltd
Original Assignee
Gunma Seiki Co Ltd
Bosch Automotive Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gunma Seiki Co Ltd, Bosch Automotive Systems Corp filed Critical Gunma Seiki Co Ltd
Priority to JP32013999A priority Critical patent/JP2001138206A/ja
Publication of JP2001138206A publication Critical patent/JP2001138206A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 人手によるバリとり作業では作業員の熟練度
により仕上がりにバラツキがあり、作業性が悪く時間が
かか。バリとり忘れもあった。従来のバリとり機械は大
型であり、設置に場所を取り、高価で導入しにくかっ
た。 【解決手段】 チャックに保持されたワークを自動的
に、砥粒と液体が収容されている研磨漕内に降下させ、
研磨漕内で回転、往復昇降させてバリをとるようにし
た。ワークの昇降、回転を、予め実験により求めてある
データに基づくプログラムにより自動的に制御するよう
にした。バリとり作業時に研磨漕の上面を蓋でカバーし
て、液体が外にこぼれない様にした。研磨漕を外漕と内
部に出し入れできる内漕との2漕構造にした。研磨漕内
の研磨液が循環するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属加工品(ワー
ク)を切削加工したり、孔あけ加工したりするときにワ
ークに生じるバリを除去(バリとり)したり、ワークを
研磨したりするのに使用される自動バリとり装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ワークのバリとりや研磨等の作業は、従
来は人手により行われていたが、近年はそれらの作業を
自動的に行うための自動機械が開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】バリとりや研磨作業を
人手で行うと次のような課題があった。 1.作業員の熟練度により仕上がりにバラツキが生じ、
品質が不均一になる。また、作業員によりワーク一つ当
たりの作業時間にもバラツキがある。 2.一つのワークに多数のバリとり箇所や研磨箇所があ
る場合、作業員がバリとりを忘れたり、研磨し忘れたり
する箇所が生じ易い。3.一つのワークに形状や構造が
異なり、バリの形状や大きさの異なるバリとり箇所が多
数ある場合、それらに合わせてヤスリ、バフ等の作業工
具を数個〜十数種類用意し、それらの中から適当なもの
を選択しながら作業しなければならず、作業が面倒であ
り、手間と時間が掛かる。作業箇所の数にもよるが1個
のワークで6分程度かかっているのが現状である。
【0004】従来のバリとり機械は大型であるため設置
に広い場所を取るとか、高価であるため中小企業や個人
企業では導入しにくいとか、導入しても操作しにくいと
いった実用面での難点があり、広く普及するに至ってい
ない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は形状、構
造の異なるワーク毎に最適と思われるバリとり条件で確
実に且つ効率良く短時間でバリとり作業や研磨作業を行
うことができる自動バリとり装置を提供することにあ
る。
【0006】本発明の自動バリとり装置の特徴の一つ
は、液体及び砥粒が収容された研磨漕1内でワーク2を
昇降又は回転、又は昇降及び回転させてワーク2のバリ
とりを行う自動バリとり装置において、ワーク2を保持
・解除可能な保持具3と、保持具3を昇降させてそれに
保持されたワーク2を研磨漕1内に出し入れ可能であり
且つ研磨漕1内で往復昇降させる昇降機構4と、保持具
3を回転させてワーク2を研磨漕1内で回転させる回転
機構5と、昇降機構4及び回転機構5を制御して研磨漕
1内でのワーク2の昇降、回転等の動作を制御する制御
部6を備え、制御部6は予め形状、構造等の異なるワー
ク毎に計測して求められた昇降速度、昇降ストローク、
回転速度、回転時間、回転方向等のバリとりに関するデ
ータに基づいてプログラミングされたプログラムにより
昇降機構4及び回転機構5を制御するようにしたことで
ある。
【0007】本発明の自動バリとり装置の他の特徴は、
前記研磨漕1の上に、その上面を保持具3の外側から覆
う開閉式の蓋7を設けたことである。
【0008】本発明の自動バリとり装置の他の特徴は、
前記研磨漕1が外漕8とそれに出し入れ自在とした内漕
9を備え、内漕9の内部を、砥粒を収容でき且つワーク
2を回転、昇降可能な広さとしたことである。
【0009】本発明の自動バリとり装置の他の特徴は、
研磨漕1内の研磨液が外部の液体タンク10に流出し、
液体タンク10から研磨漕1に戻されて循環するように
したことである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の自動バリとり装置の実施
形態の一例を図1〜図10に基づいて以下に詳細に説明
する。この自動バリとり装置は図1、図2に示すよう
に、テーブル11の下に液体タンク10が設置され、テ
ーブル11の上に研磨漕1が設置され、研磨漕1の上に
左右に開閉可能な2枚の蓋7が設けられ、図9の様にテ
ーブル11の上に立設された取付け板12に昇降機構4
が取付けられ、昇降機構4の前方に回転機構5が設けら
れ、回転機構5の下端にワーク2を保持・解除可能な保
持具3が取付けられ、前記取付け板12に図1に示すよ
うに昇降機構4、回転機構5を制御する制御部6が設け
られている。以下にこれら構成部材や機構の詳細を説明
する。
【0011】図1に示すようにテーブル11はフレーム
13の上に設けられており、フレーム13は下にキャス
ター14が取付けられて移動可能としてある。テーブル
11の手前右側には右操作ボックス15があり、その上
面に右起動ボタン16と非常停止ボタン17が設けられ
ている。テーブル11の手前左側には左操作ボックス1
8があり、その上面に左起動ボタン19と非常戻しボタ
ン20と保持具3を開閉操作するための保持具操作摘み
21が設けられている。これらボタンには押しボタンが
使用され、保持具操作摘み21には左右に回動する摘み
が使用され、右に回すと図5、図7に示す保持具3の3
本の爪(保持片)22が外側に開いて、それら保持片2
2間に図5の様にワーク2を差込むことができ、左に回
すと3本の保持片22が内側に閉じてワーク2が挟着保
持されるようにしてある。
【0012】図1、図2のようにテーブル11の下左側
には電源ボックス23が設けられている。電源ボックス
23には電源スイッチ、電源ランプを初めとして、通常
の電源ボックスに装備されているものと同様の電源用機
器が装備されている。
【0013】図1、図2に示す研磨漕1はテーブル11
の上に前後にスライドできるように設置してある。この
研磨漕1は図3、図4に示すように液体を収容可能な角
型の外漕8の内側に、筒状の内漕9を出し入れできるよ
うにしてある。外漕8の内側の高さ方向中央よりやや下
には角型の支持板24が突設され、支持板24の中央に
収容空間25が開口され、支持板24の四辺に手を差込
み可能なサイズの手差し凹部26が形成されている。内
漕9は八角形の筒の底に底板を取付けて有底筒状として
あり、その上部全周に研磨液が通る小孔27が複数開口
され、この小孔27を通って外漕8と内漕9間で液体が
流通できる様にしてある。また、内漕9の高さ方向中央
よりやや下の外周面に外側に突出する鍔28が設けら
れ、鍔28に把手29が取付けられている。この把手2
9を手で持って内漕9を図4のように外漕8の支持板2
4の収容空間25内に収容することができ、把手29を
手で持って引き上げると収容空間25から取外すことが
できるようにしてある。この内漕9内は砥粒を収容する
ことができ、保持具3及びそれに保持されたワーク2が
回転できる広さにしてある。
【0014】図3、図4のように前記外漕8の周壁上部
にはホース連結孔30が開口されており、そのホース連
結孔30には図1に示すように外漕8がテーブル11の
上に設置された状態で送出ホース31を差込んで固定で
きるようにしてある。また、外漕8のホース連結孔30
と反対側の周壁下部には角筒状の流出路32(図3、図
4)が連結され、図1に示すように外漕8がテーブル1
1の上に設置された状態で液体タンク10の上面に導か
れて、研磨漕1内の液体が液体タンク10に流出するよ
うにしてある。液体タンク10の内部は濾過構造になっ
ており、流れ込んだ液体が自動的に濾過されるようにし
てある。図1のように液体タンク10の外側にはポンプ
Pが配置され、同ポンプPに送出ホース31と汲上げホ
ース33が連結されて、ポンプPにより汲み上げられた
液体タンク10内の液体が送出ホース31を通って研磨
漕1内に送り込まれ、研磨漕1内の液体−流出路32−
液体タンク10−ポンプP−研磨漕1の循環路が形成さ
れて、研磨漕1内の液体が循環されるようにしてある。
図1に示すように研磨漕1の上部には、中央に大きな開
口部34が形成された被覆板35を取付けて外漕8の周
縁部を被覆してある。
【0015】図9のように取付け板12に取付けられた
昇降機構4にはマグネット式ロッドレスシリンダが使用
されている。このロッドレスシリンダは図8、図9に示
すように取付け板12の前面に取付けられている上下の
プレート36、37間に2本のガイドバー38とロッド
39を縦向きに取付け、それらに昇降ブロック40をス
ライド可能に取付けてある。この昇降機構4はロッド3
9の上端に形成されたポート41からロッド39内の通
孔42にエアを供給すると、通孔42内の図示されてい
ないピストンが通孔42内を降下する。このとき、ピス
トンに取付けてある磁石と昇降ブロック40に取付けて
ある磁石とが吸引し合って昇降ブロック40がピストン
と一緒に降下する。このときピストンの移動により押し
出される通孔42内のエアは下プレート37内の連結孔
43で連結されている一方のガイドバー38内の通孔4
4に送り出され、同ガイドバー38の上端のポート45
から外部のエア回路に排出される。逆にポート45から
ガイドバー38内の通孔44にエアを供給すると、その
エアは下プレート37内の連結孔43を通ってロッド3
9内の通孔42に送り込まれ、通孔42内のピストンが
通孔42内を上昇する。このとき、ピストンの磁石と昇
降ブロック40の磁石とが吸引し合って昇降ブロック4
0がピストンと共に上昇するようにしてある。
【0016】図8に示すように、上下のプレート36、
37の左側には四個のセンサ471〜474 が取付けら
れている。このうち最上段のセンサ471 は昇降ブロッ
ク40が上昇し切ったときに同ブロック40の磁石48
に感応して同ブロック40を検知し、それに連結されて
いる表示器を点灯させるための上限検知用センサであ
る。
【0017】上から2段目のセンサ472 は昇降ブロッ
ク40が降下して保持具3及びそれに保持されたワーク
2が研磨槽1内まで降下したときに、磁石48に感応し
て同ブロック40の位置を検知し、昇降ブロック40を
その位置に停止させ、蓋7を閉じ、保持具3及びワーク
2を回転機構5により回転させるための停止位置センサ
である。
【0018】上から3段目と最下段のセンサ473 、4
4 は研磨槽1内に降下したワーク2を昇降機構4によ
り研磨槽1内で往復昇降させるときに、昇降ブロック4
0の上限位置と下限位置を検知して同ブロック40の往
復昇降を繰返すための上限位置センサ473 、下限位置
センサ474 である。これら両センサ473 、474
昇降する昇降ブロック40の磁石48に感応して昇降ブ
ロック40の位置を検知する。
【0019】図5、図9に示すように昇降ブロック40
には連結板46が取付けられ、それに支持ブロック49
が取付けられ、その支持ブロック49に回転機構5が取
付けられて、昇降ブロック40が昇降するとそれに伴っ
て支持ブロック49及び回転機構5が昇降し、回転機構
5の下端に取付けてある保持具3とそれに挟着保持され
ているワーク2も昇降するようにしてある。この場合、
昇降機構5はワーク2が研磨漕1内に差し込まれるまで
降下し、研磨漕1の上方に引き上げられるまで上昇す
る。
【0020】回転機構5の駆動源には図5、図6に示す
正逆回転可能なモータ、例えばインダクションモータ5
0が使用され、それを支持ブロック49に取付け、その
回転軸51と保持具3の連結軸52とをカップリング5
3により回転可能に連結し、連結軸52の大径部52a
の外周に、ベアリング54が内蔵されている継手55を
回転可能に被せ、その継手55を支持ブロック49にボ
ルトで固定することにより、インダクションモータ50
により連結軸52を正逆回転させても継手55は回転せ
ず、連結軸52だけが回転し、しかも継手55のエア通
孔56、57にエアホース58が連結されていても、そ
のホース58が連結軸52の回転の邪魔にならないよう
にしてある。
【0021】保持具3にはチャックと呼ばれているもの
が使用されている。それは連結軸52が突出しているケ
ース59内に図示されていないエア回路が設けられてお
り、このケース59の下に図5、図7のように3本の爪
(保持片)22が開閉可能に取付けられている。この保
持具3は前記エア回路に図5のエアホース58からエア
を供給すると、図7に示すように同心円上に配置されて
いる3本の保持片22が内側に移動して、その保持片2
2の内側に差込まれたワーク2を挟着保持し、エアの供
給・排気を逆にすると3本の保持片22が外側に開いて
ワーク2の挟着保持が解除されるようにしてある。
【0022】図5、図6に示すように保持具3の連結軸
52の大径部52aには保持具3の前記エア回路に通ず
る縦孔60、61が2本形成されている。この縦孔6
0、61は継手55のエア通孔56、57に連通させて
ある。この場合、保持具3が回転しても縦孔60、61
とエア通孔56、57とが常に連通するようにするた
め、連結軸52の外周面に縦孔60ととエア通孔56に
連通するリング状の凹溝62と、縦孔61とエア通孔5
7に連通するリング状の凹溝63を形成してある。この
ような構造とすることにより、一方のエアホース58か
ら継手55の一方のエア通孔56にエアが供給される
と、それと連通する一方の凹溝62−それと連通する一
方の縦孔60−それと連通する保持具3の一方のエア通
路という一連のエア供給経路が形成される。同時に保持
具3の他方のエア通路−他方の縦孔61−他方の凹溝6
3−継手55の他方のエア通孔57というエア排出経路
が形成されて保持具3の保持片22が外側に開く。この
とき3本の保持片22間に差込まれているワーク2を取
外したり、保持片22間に新しいワーク2を差込んだり
することができる。逆に、他方のエアホース58から継
手55の他方のエア通孔57にエアが供給されると、前
記の場合と逆のエア供給経路とエア排出経路が形成され
て、保持具3の保持片22が前回とは逆に内側に閉じ、
3本の保持片22間に差込まれたワーク2が挟着保持さ
れる。
【0023】保持具3に連結されているエアーホース5
8(図1、図2)はケーブルベア(登録商標)64(図
1、図2)の内側に配線されて、保持具3の昇降時にケ
ーブルベア64にガイドされてスムースに上下にスライ
ドし、損傷しないようにしてある。
【0024】図1、図2に示すように、研磨漕1の上方
にはその左右半分づつを閉じる2つの蓋7が配置されて
いる。夫々の蓋7は研磨漕1の左右半分を被覆できるサ
イズの蓋板65の内側中央部に半円弧状の被覆カラー6
6を縦向きに取付けてある。この蓋7はエアシリンダ6
7により開閉されて2つの蓋7が閉じると研磨漕1の上
面が被覆されると同時に回転機構5の外周が被覆カラー
66間に挟まれて被覆されるようにしてある。エアシリ
ンダ67は前記取付け板12に取付けられた支持板68
の底面にシリンダチューブ69が取付けられ、ロッド7
0の先端が蓋7の連結ブラケット71に連結されて、エ
アシリンダ67のロッド70が伸びると蓋7が閉じら
れ、逆にロッド70が縮むと蓋7が開くようにしてあ
る。
【0025】エアシリンダ67の外側には保持具3が完
全に上昇し終えたことを確認するための表示器72(図
1、図2)が取付けられている。この表示器72にはL
EDとかパイロットランプ等が使用される。この表示器
72は保持具3が上昇して蓋7が開くと点灯し、閉じる
と消灯するようにして、この点灯、消灯を確認すること
により蓋7の開閉を確認でき、完全に開いてから保持具
3を開いてワーク2を交換できるようにしてある。
【0026】前記昇降機構4の昇降速度、昇降ストロー
ク、研磨漕1内でのワーク2の往復昇降速度、往復昇降
の切替り間隔、回転機構5の回転速度、回転時間、正逆
回転の切替り間隔、蓋7の開閉タイミング等は図1に示
す制御部6により自動的に制御されるようにしてある。
制御部6にはそれらの制御に必要なプログラムが備えら
れている。このプログラムは形状、構造等の異なる各種
ワークについて個別に、予め実験をして求められた計測
データに基づいてプログラミングされている。計測デー
タは例えば次のようにして求める。多くのワークと形
状、粒径、材質の異なる各種砥粒を用意し、夫々のワー
クについて夫々の砥粒を使用してバリとり実験を行う。
このときワークの昇降速度、昇降ストローク、回転速
度、回転時間等の諸条件を変えて行う。この実験を個々
のワークについて別々に行って、夫々のワークについて
最適と思われる砥粒の種類、昇降条件、回転条件等のデ
ータを得る。
【0027】図1に示す制御盤80内には記憶回路、C
PU等の電気機器が内蔵されて制御部6が構成されてお
り、その制御部6にワーク毎のプログラムが記憶されて
いる。プログラムはワーク毎にCD、ICカード、F
D、磁気テープ等の記憶媒体に記憶しておき、それをバ
リとりするワークを変える度に制御盤80内のディスク
に差し替えて使用するとか、多数のワーク用プログラム
を制御盤80内のハードディスクに記憶しておき、その
プログラムの中から、実際にバリとりするワークに合っ
たプログラムを選択して使用したりすることもできる。
【0028】前記制御盤80には図10(a)に示すよ
うに動作表示ランプ、条件設定用や操作用の押しボタ
ン、切替摘み等が配置されている。具体的には電源ON
時に点灯する電源ランプ81、保持具3が原位置にある
ときに点灯する原位置表示ランプ82、異常時に点灯す
る異常ランプ83、バリとりしたワークのトータル数が
表示されるカウント数表示部84が設けられている。ま
た、運転を手動/自動に切替えるための手動−自動切替
摘み85、研磨槽1への液体供給を常時供給(入)/供
給停止(切)/自動供給(自動)に切替えるクーラント
切替摘み86、保持具3を回転させるモータの回転を低
速/高速に切替える回転切替摘み87、同モータの回転
を正転/逆転に切替える正逆転切替摘み88、保持具3
を開/閉に切替える保持具開閉切替摘み89、蓋の開/
閉を切替える蓋開閉切替摘み90、モータを停止/回転
に切替える停止・回転切替摘み91がある。また、電源
をONにしてから押して機械を始動させる(電源をON
にしてもこれを押さないと装置が始動しない)ための運
転準備ボタン92、自動運転を起動させる時に押す自動
起動ボタン93、保持具3を上昇させる時に押す上昇ボ
タン94、保持具3を下降させる時に押す下降ボタン9
5、自動バリとり装置を非常停止させる時に押す非常停
止ボタン96、異常時に自動バリとり装置を原位置に戻
す時に押す非常戻しボタン97がある。これらは制御筐
本体98に開閉可能に取付けられている制御筐蓋99
(図10a、b)に取付けられている。
【0029】本発明の自動バリとり装置を使用してワー
クのバリとりを行うためには、研磨漕1内に入れる砥粒
と液体が必要になる。砥粒には既存の各種砥粒の中から
ワークに適したものを選択して使用することができる。
その例としては例えば、くるみの殻を粒状化したものと
か、株式会社TKXのバレストン、バレルチップ、PL
チップがある。砥粒はこれまでのものとは異なる材質、
形状、大きさのものを使用することもできる。これらは
単独で使用することも、二種類以上のものを混合して使
用することもできる。液体にも既存の液体、例えば、切
削油とか他の油、或はこれまで使用されてきた油とは異
なる新たな油や他の液体を使用することができる。
【0030】(自動バリとり装置の使用例)本発明の自
動バリとり装置を使用してバリとりを自動的に行うには
例えば次のようにする。 1.制御盤80のボタン、摘みを自動運転にセットし、
電源を入れ、運転準備ボタン92を押して、始動準備を
する。 2.テーブル11の左横の保持具操作摘み21を左に回
転させて保持具3を開き、保持具3の3本の爪22の間
にワーク2を差込んでから前記保持具操作摘み21を逆
回転させて3本の爪22を閉じてワーク2を保持させ
る。 3.制御盤80の自動起動ボタン93を押すか、テーブ
ル11の左右の起動ボタン16、19を同時に押して装
置を起動させる。 4.昇降機構4の作動により保持具3が降下し、保持具
3及びそれに保持されているワーク2が砥粒と液体が収
容されている研磨槽1内に差込まれる。 5.蓋7が閉じて研磨槽1の上面が被覆される。同時
に、研磨槽1内に差込まれた保持具3の外側が蓋7の被
覆カラー66により包まれる。 6.保持具3及びワーク2が回転駆動体50の駆動によ
り研磨槽1内で回転、正・逆回転し、昇降機構4により
研磨槽1内で往復昇降もする。これらの動作は制御部6
に設定されているプログラムに従って一定時間(例え
ば、1分30秒)行われる。回転速度はワーク2によっ
ても異なるが、例えば、1800回/分程度とする。往
復昇降の切替えは例えば1〜2分間隔で行う。 7.前記回転、昇降により研磨槽1内で攪拌される砥粒
とワーク2が接触したり衝突したりして、ワーク2のバ
リが除去される。同時にワーク2が研磨もされる。 8.バリとり作業が終了し、保持具3及びワーク2の回
転が停止したら、蓋7が自動的に開いて研磨槽1の上面
が開き、昇降機構4により保持具3及びワーク2が研磨
槽1から引き上げられる。 9.テーブル11の左横の保持具操作摘み21を左に回
転させて保持具3を開き、保持具3の3本の爪22の間
からワーク2を手で持って取り外し、次にバリとりする
新しいワーク2と入れ替え、前記摘み21を逆回転させ
て3本の爪22を閉じて新たなワーク2を保持させる。 10.以下、前記2〜8と同様の操作に及び動作により
新たなワーク2のバリとりが行われる。この繰り返しに
より、次から次へとワーク2のバリとりが行われ、バリ
とりしたワーク2のトータル数が制御盤80の表示部に
表示される。
【0031】本発明の自動バリとり装置を使用して手動
(マニュアル)でバリとりを行うときは、制御盤80の
手動/自動切替摘み85を手動に切替え、その状態で制
御盤80の運転準備ボタン92、正逆転切替摘み88、
回転切替摘み87等を操作して作業を行う。手動操作は
主として連続運転開始前の位置合わせや運転準備等に使
用するのに適する。
【0032】前記作業中に研磨槽1内の液体や細かな塵
芥等は、図1の流出路32から外部の液体タンク10に
流出し、液体タンク10内の液体がポンプPにより汲み
上げられて研磨槽1内に供給される。即ち、液体が研磨
槽1と液体タンク10間で循環する。この場合、液体は
液体タンク10内の濾過装置で濾過されて研磨槽1に供
給されるため研磨槽1内の液体は浄化される。
【0033】制御部6のプログラムはバリとりするワー
ク2に合わせて替えたり、多数記憶されているプログラ
ムの中から新たなものを選択し替えたりする。砥粒や液
体も必要であればワーク2に合わせて交換する。砥粒を
交換するときは、研磨槽1から内槽9を取り出し、その
中の砥粒を交換する。
【0034】前記した実施形態はあくまでも一例であ
り、本発明はそれらに限定されるものではなく、他の構
造、形状にしたり、他の部材を使用したりすることがで
きる。例えば、保持具3の開閉操作にはエアではなく油
圧を利用することができ、昇降機構4にはエアではなく
油圧又は電動シリンダ等を利用することもできる。図示
した保持具3には3本の保持片22があるが、保持片2
2の数はそれ以外であってもよく、保持片22の形状も
図示したものとは異なるものでもよい。図示したワーク
2は保持片22により外から挟着保持される形状のもの
であるが、ワークはリング状とか筒状のもの、或はそれ
ら以外の形状、構造のものもある。リング状とか筒状の
ワークの場合は、ワークを保持片22の外側に被せてか
ら保持片22を外側に拡げると、保持片22がワークの
内周面に接触してワークが保持される構造の保持具3と
するのがよい。
【0035】
【発明の効果】本発明の第1、第3の自動バリとり装置
は次のような効果がある。 1.チャックに保持されたワークが自動的に砥粒と液体
が収容されている研磨漕内に降下し、研磨漕内で回転、
往復昇降してバリをとるようにしたので、仕上がりにバ
ラツキがなく均一化される。しかも作業性が向上し、こ
れまで数分掛っていた作業が1〜2分程度で済み、作業
性が従来の3〜4倍向上する。バリとり忘れもない。 2.ワークの昇降、回転が予め求めてあるデータに基づ
くプログラムにより自動的に制御されるため、ワーク毎
に望ましい条件でのバリとりができ、品質が向上する。 3.簡潔であるため、小型、低廉化が実現され、小企業
や個人企業でも導入し易くなる。
【0036】本発明の第2の自動バリとり装置は次のよ
うな効果を有する。 1.バリとり作業時に研磨漕の上面が蓋でカバーされる
ため、作業中に研磨液が外にこぼれず、液体が無駄にな
らず、周囲が汚れず、好ましい作業環境が保持される。
【0037】本発明の第4の自動バリとり装置は次のよ
うな効果を有する。 1.研磨漕を外漕と内部に出し入れできる内漕との2漕
構造にしたため、砥粒を内漕に収容することができ、作
業中に砥粒が研磨漕内で広く飛散することなく内漕内に
とどまり、ワークとの接触率も高まり、効率良くバリと
りができる。また砥粒の掃除や交換が容易になる。
【0038】本発明の第5の自動バリとり装置は次のよ
うな効果を有する。 1.研磨漕内の研磨液が循環するため、研磨液を外部で
濾過し、清浄化したものを研磨漕に送り込むことがで
き、バリとり効率が低下せず、効率の良いバリとり作業
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動バリとり装置の一例を示すもので
あり、保持具が上昇し、蓋が開いた状態を正面やや上方
から見た斜視図。
【図2】本発明の自動バリとり装置の一例を示すもので
あり、保持具が降下し、蓋が閉じた状態を正面やや上方
から見た斜視図。
【図3】本発明の自動バリとり装置における研磨槽の一
例を示すものであり、外槽から内槽を引き上げた状態の
斜視図。
【図4】本発明の自動バリとり装置における研磨槽の一
例を示すものであり、外槽内に内槽を収納した状態の斜
視図。
【図5】本発明の自動バリとり装置における保持具と回
転機構との連結構造を示す一部切断の側面図。
【図6】本発明の自動バリとり装置における保持具と回
転機構との連結構造を示す一部切断の側面図。
【図7】本発明の自動バリとり装置における保持具の一
例を示す底面説明図。
【図8】本発明の自動バリとり装置における昇降機構の
一例を示す正面図。
【図9】本発明の自動バリとり装置において、回転部及
び保持具を昇降機構に取り付けた状態の側面図。
【図10】(a)は本発明の自動バリとり装置における
制御盤の一例を示す正面図、(b)は同制御盤の右側面
図。
【符号の説明】
1 研磨漕 2 ワーク 3 保持具 4 昇降機構 5 回転機構 6 制御部 7 蓋 8 外漕 9 内漕 10 液体タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松島 敏明 群馬県高崎市上豊岡町561−24 群馬精機 株式会社内 Fターム(参考) 3C058 AA07 AB01 AB03 AB09 AC01 BA04 BA09 BB02 BC01 CB03 CB05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体及び砥粒が収容された研磨漕(1)内
    でワーク(2)を昇降又は回転、又は昇降及び回転させ
    てワーク(2)のバリとりを行う自動バリとり装置にお
    いて、ワーク(2)を保持・解除可能な保持具(3)
    と、保持具(3)を昇降させてそれに保持されたワーク
    (2)を研磨漕(1)内に出し入れ可能であり且つ研磨
    漕(1)内で往復昇降可能な昇降機構(4)と、保持具
    (3)を回転させてワーク(2)を研磨漕(1)内で回
    転可能な回転機構(5)と、昇降機構(4)及び回転機
    構(5)を制御して研磨漕(1)内でのワーク(2)の
    昇降、回転等の動作を制御する制御部(6)を備え、制
    御部(6)は予め形状、構造等の異なるワーク毎に得ら
    れた昇降速度、昇降ストローク、回転速度、回転時間、
    回転方向等のバリとりに関するデータに基づいてプログ
    ラミングされたプログラムにより昇降機構(4)及び回
    転機構(5)を制御することを特徴とする自動バリとり
    装置。
  2. 【請求項2】液体及び砥粒が収容された研磨漕(1)内
    でワーク(2)を昇降又は回転、又は昇降及び回転させ
    てワーク(2)のバリとりを行う自動バリとり装置にお
    いて、ワーク(2)を保持・解除可能な保持具(3)
    と、保持具(3)を昇降させてそれに保持されたワーク
    (2)を研磨漕(1)内に出し入れ可能であり且つ研磨
    漕(1)内で往復昇降可能な昇降機構(4)と、保持具
    (3)を回転させてワーク(2)を研磨漕(1)内で回
    転可能な回転機構(5)と、昇降機構(4)及び回転機
    構(5)を制御して研磨漕(1)内でのワーク(2)の
    昇降、回転等の動作を制御する制御部(6)と、研磨漕
    (1)の上面を保持具(3)の外側から覆う開閉式の蓋
    (7)を備えたことを特徴とする自動バリとり装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の自動バリとり装置におい
    て、制御部(6)が予め形状、構造等の異なるワーク毎
    に計測して求められた昇降速度、昇降ストローク、回転
    速度、回転時間等のバリとりに関するデータに基づいて
    プログラミングされたプログラムにより昇降機構(4)
    及び回転機構(5)を制御することを特徴とする自動バ
    リとり装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3記載のいずれかの自
    動バリとり装置において、研磨漕(1)が外漕(8)内
    に内漕(9)を出し入れ自在であり、内漕(9)の内部
    が砥粒を収容でき且つワーク(2)を回転、昇降可能な
    広さであることを特徴とする自動バリとり装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4記載のいずれかの自
    動バリとり装置において、研磨漕(1)内の研磨液が外
    部の液体タンク(10)に流出し、液体タンク(10)
    から研磨漕(1)に戻されて循環することを特徴とする
    自動バリとり装置。
JP32013999A 1999-11-10 1999-11-10 自動バリとり装置 Pending JP2001138206A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32013999A JP2001138206A (ja) 1999-11-10 1999-11-10 自動バリとり装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32013999A JP2001138206A (ja) 1999-11-10 1999-11-10 自動バリとり装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001138206A true JP2001138206A (ja) 2001-05-22

Family

ID=18118153

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32013999A Pending JP2001138206A (ja) 1999-11-10 1999-11-10 自動バリとり装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001138206A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1258601A2 (en) 2001-05-09 2002-11-20 Unisia Jecs Corporation Variable-valve-actuation apparatus for internal combustion engine
JP2013000817A (ja) * 2011-06-14 2013-01-07 Muramatsu Kenma Kogyo:Kk バレル研磨装置
JP2019171558A (ja) * 2017-12-29 2019-10-10 ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company 閉じたチャンバの砥粒流動加工システム及び方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1258601A2 (en) 2001-05-09 2002-11-20 Unisia Jecs Corporation Variable-valve-actuation apparatus for internal combustion engine
JP2013000817A (ja) * 2011-06-14 2013-01-07 Muramatsu Kenma Kogyo:Kk バレル研磨装置
JP2019171558A (ja) * 2017-12-29 2019-10-10 ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company 閉じたチャンバの砥粒流動加工システム及び方法
JP7226989B2 (ja) 2017-12-29 2023-02-21 ザ・ボーイング・カンパニー 閉じたチャンバの砥粒流動加工システム及び方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN214186716U (zh) 一种微细孔磨粒流体研磨设备
US20070087665A1 (en) Grinding machine
CN110757272A (zh) 一种平面磨床
US4343112A (en) Apparatus for grinding metallographic specimens
JP2001138206A (ja) 自動バリとり装置
EP1112812A2 (en) Grinding spindle with dual tool mounting means
US4733999A (en) Cutting oil sorting apparatus
CN210818758U (zh) 一种取件便捷的磁力抛光机
KR100634864B1 (ko) 공작기계용 절삭유 세정장치
JPH06312266A (ja) 溶接用チップ自動交換装置
JP4598095B2 (ja) 研磨装置
CN110842701A (zh) 一种旋转打磨工作台
KR101910771B1 (ko) 공작물 고정용 척
CN221088500U (zh) 一种多工位金相试样磨抛系统
JP2011126004A (ja) 冷却・洗浄液体用の再生装置およびその制御方法
CN218452778U (zh) 一种泵阀盖偏心孔车削加工用工装
CN212192527U (zh) 一种带有自动滴液装置的磨抛机
KR102680254B1 (ko) 자동화처리기
CN216098283U (zh) 一种羊角抓钩加工用抛光设备的操作台
CN216883890U (zh) 一种数控机床用刀具储存装置
JP2004058163A (ja) 切削加工機
KR20200043396A (ko) 기판 연마 장치 및 기판 연마 장치에서의 연마액 토출 방법
CN216858419U (zh) 剪床用激光定位自动清理毛刺的切割台
KR101597340B1 (ko) 슬라이더장치가 구비된 디버링장치 및 그 운용방법
KR102415615B1 (ko) 멀티 연마 스테이지를 갖는 금속시험편 자동 연마 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20060811

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20080424

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090818

A02 Decision of refusal

Effective date: 20091216

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02