JP2005023873A - 可変動弁機構付内燃機関の始動制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却水温度(機関温度)を検出するセンサの故障時であっても、機関の始動性を確保できるようにする。
【解決手段】水温センサが故障している始動時には、固定水温に基づいて始動時噴射量(故障時燃料噴射量)を設定すると共に、吸気バルブの目標バルブリフト量を、正常時における最小値よりも小さい所定値に設定する。固定水温に基づいて始動時噴射量を設定することで、実際の冷却水温度が前記固定水温よりも低いときに、燃料噴射量が不足することになるが、バルブリフト量を小さくすることで始動限界水温をより低温側にシフトさせることができ、水温センサ故障時でかつ低温時における始動性が向上する。
【選択図】 図10
【解決手段】水温センサが故障している始動時には、固定水温に基づいて始動時噴射量(故障時燃料噴射量)を設定すると共に、吸気バルブの目標バルブリフト量を、正常時における最小値よりも小さい所定値に設定する。固定水温に基づいて始動時噴射量を設定することで、実際の冷却水温度が前記固定水温よりも低いときに、燃料噴射量が不足することになるが、バルブリフト量を小さくすることで始動限界水温をより低温側にシフトさせることができ、水温センサ故障時でかつ低温時における始動性が向上する。
【選択図】 図10
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、可変動弁機構付内燃機関の始動制御装置に関し、詳しくは、機関温度を検出する手段の故障時における始動制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、機関の冷却水温度(機関温度)を検出する水温センサを設け、該水温センサで検出された冷却水温度に基づいて、燃料噴射量やアイドル時の回転速度などを制御することが行なわれていた。
【0003】
また、特許文献1には、前記水温センサの故障時に、水温を所定の固定値として機関制御を行なわせる構成の開示がある。
【0004】
【特許文献1】
特開平09−324686号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、始動の燃料噴射量を冷却水温度に応じて設定する構成の場合、上記従来技術によると、水温を固定値として燃料噴射量を決定することになる。
【0006】
しかし、この場合、温度条件によっては実際の温度と固定値して与えられる温度とに大きな乖離が生じ、実際の温度が固定値よりも大幅に低いときには、始動に要求される燃料量よりも実際に噴射される燃料量が少なくなり、機関を始動させることができなくなる場合があった。
【0007】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、機関温度を検出するセンサの故障時であっても、機関の始動性を確保できる内燃機関の始動制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そのため請求項1記載の発明では、機関温度検出手段の正常時には、検出された機関温度に応じて始動時の燃料噴射量を設定する一方、機関温度検出手段の故障時には、始動時の燃料噴射量を、故障時燃料噴射量に設定すると共に、正常時に設定される始動時バルブリフト量の最小値以下に吸気バルブの始動時バルブリフト量を制限する構成とした。
【0009】
かかる構成によると、機関温度検出手段が正常であれば、実際の機関温度に応じた始動時噴射量を設定するが、機関温度検出手段が故障して実際の機関温度が不明になると、故障時燃料噴射量を始動噴射量に設定し、更に、始動時における吸気バルブのバルブリフト量を正常時の最小値以下に制限して、バルブリフト量を小さくする。
【0010】
吸気バルブのバルブリフト量を小さくすると、吸気流速が速くなってリーン燃焼限界が拡大し、始動に要求される噴射量が減少するから、始動限界温度を下げることができ、始動不能となることを抑止できる。
【0011】
請求項2記載の発明では、正常時に設定される始動時バルブリフト量の最小値を、機関温度検出手段の故障時における始動時バルブリフト量とする構成とした。
【0012】
かかる構成によると、正常時に設定される始動時バルブリフト量のうちの最小値を、機関温度検出手段が故障したときの始動時バルブリフト量とすることで、簡易にバルブリフト量を制限して、機関温度検出手段が故障したときの低温始動性を向上させることができる。
【0013】
請求項3記載の発明では、正常時に設定される始動時バルブリフト量の最小値よりも小さい所定バルブリフト量を、機関温度検出手段の故障時における始動時バルブリフト量とする構成とした。
【0014】
かかる構成によると、正常時に設定される始動時バルブリフト量のうちの最小値よりも小さい所定のバルブリフト量を、機関温度検出手段が故障したときの始動時バルブリフト量とすることで、故障時に最適な始動時バルブリフト量を設定し、機関温度検出手段が故障したときの低温始動性を向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、可変動弁機構を備えた車両用内燃機関のシステム構成図である。
【0016】
図1において、内燃機関101の吸気管102には、スロットルモータ103aでスロットルバルブ103bを開閉駆動する電子制御スロットル104が介装され、該電子制御スロットル104及び吸気バルブ105を介して、燃焼室106内に空気が吸入される。
【0017】
燃焼排気は燃焼室106から排気バルブ107を介して排出され、フロント触媒108及びリア触媒109で浄化された後、大気中に放出される。
前記排気バルブ107は、排気側カム軸110に軸支されたカム111によって一定のバルブリフト量及びバルブ作動角で開閉駆動される。
【0018】
一方、吸気バルブ105には、可変動弁機構として、バルブリフト量を作動角と共に連続的に可変制御するVEL(Variable valve Event and Lift)機構112が設けられる。
【0019】
尚、前記VEL機構112と共に、クランク角に対するバルブ作動角の位相を変化させることでバルブタイミングを変化させる可変バルブタイミング機構を吸気バルブ105に備える構成であっても良く、また、排気バルブ107側にも可変動弁機構を設ける構成であっても良い。
【0020】
マイクロコンピュータを内蔵するエンジンコントロールユニット(ECU)114は、機関運転状態に応じて前記電子制御スロットル104,VEL機構112を制御する。
【0021】
前記ECU114には、機関の冷却水温度Twを検出する水温センサ113、機関101の吸入空気量Qを検出するエアフローメータ115、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルペダルセンサAPS116、クランク軸120からクランク角180°毎の基準クランク角信号Refを取り出すクランク角センサ117、スロットルバルブ103bの開度TVOを検出するスロットルセンサ118、車速VSPを検出する車速センサ119などからの検出信号が入力される。
【0022】
尚、前記水温センサ113で検出される機関の冷却水温度Twは、本実施形態において機関温度を代表する温度であり、前記水温センサ113が機関温度検出手段に相当する。
【0023】
また、各気筒の吸気バルブ105上流側の吸気ポート130には、電磁式の燃料噴射弁131が設けられ、該燃料噴射弁131は、前記ECU114からの噴射パルス信号によって開弁駆動されると、噴射パルス幅(開弁時間)に比例する量の燃料を噴射する。
【0024】
図2〜図4は、前記VEL機構112の構造を詳細に示すものである。
但し、可変動弁機構を、図2〜図4に示す構造のVEL機構112に限定するものではなく、少なくとも吸気バルブ105のバルブリフト量を可変にできる構造のものであれば良い。
【0025】
図2〜図4に示すVEL機構112は、一対の吸気バルブ105,105と、シリンダヘッド11のカム軸受14に回転自在に支持された中空状のカム軸13(駆動軸)と、該カム軸13に軸支された回転カムである2つの偏心カム15,15(駆動カム)と、前記カム軸13の上方位置に同じカム軸受14に回転自在に支持された制御軸16と、該制御軸16に制御カム17を介して揺動自在に支持された一対のロッカアーム18,18と、各吸気バルブ105,105の上端部にバルブリフター19,19を介して配置された一対のそれぞれ独立した揺動カム20,20とを備えている。
【0026】
前記偏心カム15,15とロッカアーム18,18とは、リンクアーム25,25によって連係され、ロッカアーム18,18と揺動カム20,20とは、リンク部材26,26によって連係されている。
【0027】
上記ロッカアーム18,18,リンクアーム25,25,リンク部材26,26が伝達機構を構成する。
前記偏心カム15は、図5に示すように、略リング状を呈し、小径なカム本体15aと、該カム本体15aの外端面に一体に設けられたフランジ部15bとからなり、内部軸方向にカム軸挿通孔15cが貫通形成されていると共に、カム本体15aの軸心Xがカム軸13の軸心Yから所定量だけ偏心している。
【0028】
また、前記偏心カム15は、カム軸13に対し前記バルブリフター19に干渉しない両外側にカム軸挿通孔15cを介して圧入固定されている。
前記ロッカアーム18は、図4に示すように、略クランク状に屈曲形成され、中央の基部18aが制御カム17に回転自在に支持されている。
【0029】
また、基部18aの外端部に突設された一端部18bには、リンクアーム25の先端部と連結するピン21が圧入されるピン孔18dが貫通形成されている一方、基部18aの内端部に突設された他端部18cには、各リンク部材26の後述する一端部26aと連結するピン28が圧入されるピン孔18eが形成されている。
【0030】
前記制御カム17は、円筒状を呈し、制御軸16外周に固定されていると共に、図2に示すように軸心P1位置が制御軸16の軸心P2からαだけ偏心している。
【0031】
前記揺動カム20は、図2及び図6,図7に示すように略横U字形状を呈し、略円環状の基端部22にカム軸13が嵌挿されて回転自在に支持される支持孔22aが貫通形成されていると共に、ロッカアーム18の他端部18c側に位置する端部23にピン孔23aが貫通形成されている。
【0032】
また、揺動カム20の下面には、基端部22側の基円面24aと該基円面24aから端部23端縁側に円弧状に延びるカム面24bとが形成されており、該基円面24aとカム面24bとが、揺動カム20の揺動位置に応じて各バルブリフター19の上面所定位置に当接するようになっている。
【0033】
即ち、図8に示すバルブリフト特性からみると、図2に示すように基円面24aの所定角度範囲θ1がベースサークル区間になり、カム面24bの前記ベースサークル区間θ1から所定角度範囲θ2が所謂ランプ区間となり、更に、カム面24bのランプ区間θ2から所定角度範囲θ3がリフト区間になるように設定されている。
【0034】
また、前記リンクアーム25は、円環状の基部25aと、該基部25aの外周面所定位置に突設された突出端25bとを備え、基部25aの中央位置には、前記偏心カム15のカム本体15aの外周面に回転自在に嵌合する嵌合穴25cが形成されている一方、突出端25bには、前記ピン21が回転自在に挿通するピン孔25dが貫通形成されている。
【0035】
更に、前記リンク部材26は、所定長さの直線状に形成され、円形状の両端部26a,26bには前記ロッカアーム18の他端部18cと揺動カム20の端部23の各ピン孔18d,23aに圧入した各ピン28,29の端部が回転自在に挿通するピン挿通孔26c,26dが貫通形成されている。
【0036】
尚、各ピン21,28,29の一端部には、リンクアーム25やリンク部材26の軸方向の移動を規制するスナップリング30,31,32が設けられている。
【0037】
上記構成において、制御軸16の軸心P2と制御カム17の軸心P1との位置関係によって、図6,7に示すように、バルブリフト量が変化することになり、前記制御軸16を回転駆動させることで、制御カム17の軸心P1に対する制御軸16の軸心P2の位置を変化させる。
【0038】
そして、前記制御軸16を、DCサーボモータ等のアクチュエータによって回転駆動することで、吸気バルブ105のバルブリフト量及びバルブ作動角が連続的に変化する(図9参照)。
【0039】
ここで、前記ECU114による始動時における燃料噴射量・バルブリフト量の制御を、図10のフローチャートに従って説明する。
図10のフローチャートに示すルーチンは、機関101の始動時において実行される。
【0040】
尚、前記始動時とは、例えば、キースイッチがSTARTの位置に操作されるクランキング時である。
ステップS1では、前記水温センサ113が故障しているか否かを判断する。
【0041】
前記故障判断は、例えば、前記水温センサ113の出力信号が、通常の出力範囲外に張り付いているか否かに基づいて行なわれる。
水温センサ113が正常であるときには、ステップS2へ進み、前記水温センサ113で検出された冷却水温度Twに基づいて始動時噴射量を演算する。
【0042】
具体的には、冷却水温度Twに応じて始動時基本噴射量を演算し、該始動時基本噴射量を、機関回転速度及び始動後経過時間に応じて補正して、これを最終的な始動時噴射量とする。
【0043】
また、前記エアフローメータ115で検出される吸入空気量と機関回転速度とに応じた基本噴射量を、冷却水温度Tw等で増量補正して求めた噴射量と、前記冷却水温度Twに応じた始動時基本噴射量に基づく始動時噴射量との大きい方を選択する構成であっても良い。
【0044】
また、ステップS3では、前記VEL機構112の目標バルブリフト量(制御軸16の目標作動角)を冷却水温度Tw毎に記憶したテーブルを参照し、そのときに水温センサ113で検出された冷却水温度Twに対応する目標バルブリフト量(制御軸16の目標作動角)を検索する。
【0045】
上記ステップS2,3の設定に基づき、水温センサ113が正常であるときには、上記ステップS2で冷却水温度Twに応じて設定される始動時噴射量に基づいて始動時における燃料噴射弁131の燃料噴射量が制御され、また、ステップS3で冷却水温度Twに応じて設定されるバルブリフト量に従って始動時における吸気バルブ105のバルブリフト量が制御される。
【0046】
一方、ステップS1で、水温センサ113が故障していると判断されたときには、ステップS4へ進み、そのときの冷却水温度Twを予め記憶された固定値(例えば70℃)とし、前記ステップS2と同様にして始動時噴射量(故障時燃料噴射量)を設定する。
【0047】
また、ステップS5では、予め記憶されている所定のバルブリフト量を、始動時における目標バルブリフト量(制御軸16の目標作動角)として設定する。
前記所定のバルブリフト量は、前記ステップS3で冷却水温度Twに応じて設定される目標バルブリフト量の最小値よりも小さい値に設定される。
【0048】
水温センサ113が故障すると、冷却水温度Twを固定値として始動時噴射量(故障時燃料噴射量)が設定されるが、低水温時ほど要求の始動時噴射量が多くなるので、実際の冷却水温度Twが前記固定値よりも低い場合には、始動時噴射量が要求よりも少ない量として設定されることになってしまい、ある温度以下の条件では、始動時おけるリーン限界を超えるほどに噴射量が不足し、始動不能になってしまう(図11参照)。
【0049】
しかし、吸気バルブ105のバルブリフト量を、水温センサ113の正常時に設定される最小バルブリフト量よりも小さい値に制限すれば、バルブリフト量を小さくすることで、図12に示すように、始動時の要求噴射量が少なくなりリーン燃焼限界が拡大する。
【0050】
従って、始動限界の冷却水温度Twがより低温側にシフトし(図13参照)、前記固定値よりも低い温度領域での始動不良の発生を抑止できる。
図14のフローチャートは、始動時制御の第2実施形態を示すものであり、図10のフローチャートに示した第1実施形態に対して、ステップS5Aの部分のみが異なる。
【0051】
ステップS5Aでは、前記ステップS3で参照する目標バルブリフト量(制御軸16の目標作動角)のテーブルから、最小の目標バルブリフト量(制御軸16の目標作動角)を検索し、これを、故障時の始動時バルブリフト量に設定する。
【0052】
上記構成の場合も、水温センサ113が故障しているときのバルブリフト量を正常時の最小値以下に制限することで、固定の水温に基づいて始動時噴射量が設定される状態での始動限界をより低温側にシフトさせて、始動不良の発生を抑制することができる。
【0053】
また、正常時に参照するテーブルから水温センサ113故障時における目標バルブリフト量を決定するので、故障時における目標バルブリフト量を簡便に設定させることができる。
【0054】
尚、上記実施形態では、機関温度を代表する温度として冷却水温度Twを検出させる構成としたが、この他、潤滑油の温度や機関本体の温度などを検出させる構成としても良い。
【0055】
ここで、上記実施形態から把握し得る請求項以外の技術思想について、以下にその効果と共に記載する。
(イ)請求項1〜3のいずれか1つに記載の可変動弁機構付内燃機関の始動制御装置において、
前記機関温度検出手段の正常時において、前記機関温度検出手段で検出される機関温度に応じて、前記吸気バルブの始動時バルブリフト量を設定する構成であり、
前記機関温度検出手段の故障時においては、前記機関温度に応じて設定される始動時バルブリフト量の最小値以下に前記吸気バルブの始動時バルブリフト量を制限することを特徴とする可変動弁機構付内燃機関の始動制御装置。
【0056】
かかる構成によると、機関温度検出手段が正常であるときには、機関温度に応じてバルブリフト量を変化させることで始動性の向上を図り、更に、機関温度検出手段が故障し、故障時燃料噴射量が設定されるときには、よりバルブリフト量を小さくして始動不能になることを抑止する。
(ロ)請求項1〜3のいずれか1つに記載の可変動弁機構付内燃機関の始動制御装置において、
前記故障時燃料噴射量が、固定温度に基づいて設定されることを特徴とする可変動弁機構付内燃機関の始動制御装置。
【0057】
かかる構成によると、機関温度検出手段が正常であれば、実際の機関温度に応じた始動時噴射量を設定するが、機関温度検出手段が故障して実際の機関温度が不明になると、固定温度に基づいて故障時燃料噴射量を設定し、更に、始動時における吸気バルブのバルブリフト量を正常時の最小値以下に制限して、バルブリフト量を小さくする。
【0058】
吸気バルブのバルブリフト量を小さくすると、吸気流速が速くなってリーン燃焼限界が拡大し、始動に要求される噴射量が減少するから、前記固定温度よりも低い温度領域での始動限界温度を下げることができ、始動不能となることを抑止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における内燃機関のシステム構成図。
【図2】VEL機構(可変バルブリフト機構)を示す断面図(図3のA−A断面図)。
【図3】上記VEL機構の側面図。
【図4】上記VEL機構の平面図。
【図5】上記VEL機構に使用される偏心カムを示す斜視図。
【図6】上記VEL機構の低リフト時の作用を示す断面図(図3のB−B断面図)。
【図7】上記VEL機構の高リフト時の作用を示す断面図(図3のB−B断面図)。
【図8】上記VEL機構における揺動カムの基端面とカム面に対応したバルブリフト特性図。
【図9】上記VEL機構のバルブタイミングとバルブリフトの特性図。
【図10】噴射量・バルブリフト量の始動時制御の第1実施形態を示すフローチャート。
【図11】冷却水温度に応じた始動時噴射量とリーン燃焼限界との相関を示す線図。
【図12】バルブリフト量によるリーン燃焼限界の変化を示す線図。
【図13】バルブリフト量による始動限界水温の変化を示す線図。
【図14】噴射量・バルブリフト量の始動時制御の第2実施形態を示すフローチャート。
【符号の説明】
101…内燃機関、105…吸気バルブ、112…VEL機構、113…水温センサ、114…エンジンコントロールユニット(ECU)、131…燃料噴射弁
【発明の属する技術分野】
本発明は、可変動弁機構付内燃機関の始動制御装置に関し、詳しくは、機関温度を検出する手段の故障時における始動制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、機関の冷却水温度(機関温度)を検出する水温センサを設け、該水温センサで検出された冷却水温度に基づいて、燃料噴射量やアイドル時の回転速度などを制御することが行なわれていた。
【0003】
また、特許文献1には、前記水温センサの故障時に、水温を所定の固定値として機関制御を行なわせる構成の開示がある。
【0004】
【特許文献1】
特開平09−324686号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、始動の燃料噴射量を冷却水温度に応じて設定する構成の場合、上記従来技術によると、水温を固定値として燃料噴射量を決定することになる。
【0006】
しかし、この場合、温度条件によっては実際の温度と固定値して与えられる温度とに大きな乖離が生じ、実際の温度が固定値よりも大幅に低いときには、始動に要求される燃料量よりも実際に噴射される燃料量が少なくなり、機関を始動させることができなくなる場合があった。
【0007】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、機関温度を検出するセンサの故障時であっても、機関の始動性を確保できる内燃機関の始動制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そのため請求項1記載の発明では、機関温度検出手段の正常時には、検出された機関温度に応じて始動時の燃料噴射量を設定する一方、機関温度検出手段の故障時には、始動時の燃料噴射量を、故障時燃料噴射量に設定すると共に、正常時に設定される始動時バルブリフト量の最小値以下に吸気バルブの始動時バルブリフト量を制限する構成とした。
【0009】
かかる構成によると、機関温度検出手段が正常であれば、実際の機関温度に応じた始動時噴射量を設定するが、機関温度検出手段が故障して実際の機関温度が不明になると、故障時燃料噴射量を始動噴射量に設定し、更に、始動時における吸気バルブのバルブリフト量を正常時の最小値以下に制限して、バルブリフト量を小さくする。
【0010】
吸気バルブのバルブリフト量を小さくすると、吸気流速が速くなってリーン燃焼限界が拡大し、始動に要求される噴射量が減少するから、始動限界温度を下げることができ、始動不能となることを抑止できる。
【0011】
請求項2記載の発明では、正常時に設定される始動時バルブリフト量の最小値を、機関温度検出手段の故障時における始動時バルブリフト量とする構成とした。
【0012】
かかる構成によると、正常時に設定される始動時バルブリフト量のうちの最小値を、機関温度検出手段が故障したときの始動時バルブリフト量とすることで、簡易にバルブリフト量を制限して、機関温度検出手段が故障したときの低温始動性を向上させることができる。
【0013】
請求項3記載の発明では、正常時に設定される始動時バルブリフト量の最小値よりも小さい所定バルブリフト量を、機関温度検出手段の故障時における始動時バルブリフト量とする構成とした。
【0014】
かかる構成によると、正常時に設定される始動時バルブリフト量のうちの最小値よりも小さい所定のバルブリフト量を、機関温度検出手段が故障したときの始動時バルブリフト量とすることで、故障時に最適な始動時バルブリフト量を設定し、機関温度検出手段が故障したときの低温始動性を向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、可変動弁機構を備えた車両用内燃機関のシステム構成図である。
【0016】
図1において、内燃機関101の吸気管102には、スロットルモータ103aでスロットルバルブ103bを開閉駆動する電子制御スロットル104が介装され、該電子制御スロットル104及び吸気バルブ105を介して、燃焼室106内に空気が吸入される。
【0017】
燃焼排気は燃焼室106から排気バルブ107を介して排出され、フロント触媒108及びリア触媒109で浄化された後、大気中に放出される。
前記排気バルブ107は、排気側カム軸110に軸支されたカム111によって一定のバルブリフト量及びバルブ作動角で開閉駆動される。
【0018】
一方、吸気バルブ105には、可変動弁機構として、バルブリフト量を作動角と共に連続的に可変制御するVEL(Variable valve Event and Lift)機構112が設けられる。
【0019】
尚、前記VEL機構112と共に、クランク角に対するバルブ作動角の位相を変化させることでバルブタイミングを変化させる可変バルブタイミング機構を吸気バルブ105に備える構成であっても良く、また、排気バルブ107側にも可変動弁機構を設ける構成であっても良い。
【0020】
マイクロコンピュータを内蔵するエンジンコントロールユニット(ECU)114は、機関運転状態に応じて前記電子制御スロットル104,VEL機構112を制御する。
【0021】
前記ECU114には、機関の冷却水温度Twを検出する水温センサ113、機関101の吸入空気量Qを検出するエアフローメータ115、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルペダルセンサAPS116、クランク軸120からクランク角180°毎の基準クランク角信号Refを取り出すクランク角センサ117、スロットルバルブ103bの開度TVOを検出するスロットルセンサ118、車速VSPを検出する車速センサ119などからの検出信号が入力される。
【0022】
尚、前記水温センサ113で検出される機関の冷却水温度Twは、本実施形態において機関温度を代表する温度であり、前記水温センサ113が機関温度検出手段に相当する。
【0023】
また、各気筒の吸気バルブ105上流側の吸気ポート130には、電磁式の燃料噴射弁131が設けられ、該燃料噴射弁131は、前記ECU114からの噴射パルス信号によって開弁駆動されると、噴射パルス幅(開弁時間)に比例する量の燃料を噴射する。
【0024】
図2〜図4は、前記VEL機構112の構造を詳細に示すものである。
但し、可変動弁機構を、図2〜図4に示す構造のVEL機構112に限定するものではなく、少なくとも吸気バルブ105のバルブリフト量を可変にできる構造のものであれば良い。
【0025】
図2〜図4に示すVEL機構112は、一対の吸気バルブ105,105と、シリンダヘッド11のカム軸受14に回転自在に支持された中空状のカム軸13(駆動軸)と、該カム軸13に軸支された回転カムである2つの偏心カム15,15(駆動カム)と、前記カム軸13の上方位置に同じカム軸受14に回転自在に支持された制御軸16と、該制御軸16に制御カム17を介して揺動自在に支持された一対のロッカアーム18,18と、各吸気バルブ105,105の上端部にバルブリフター19,19を介して配置された一対のそれぞれ独立した揺動カム20,20とを備えている。
【0026】
前記偏心カム15,15とロッカアーム18,18とは、リンクアーム25,25によって連係され、ロッカアーム18,18と揺動カム20,20とは、リンク部材26,26によって連係されている。
【0027】
上記ロッカアーム18,18,リンクアーム25,25,リンク部材26,26が伝達機構を構成する。
前記偏心カム15は、図5に示すように、略リング状を呈し、小径なカム本体15aと、該カム本体15aの外端面に一体に設けられたフランジ部15bとからなり、内部軸方向にカム軸挿通孔15cが貫通形成されていると共に、カム本体15aの軸心Xがカム軸13の軸心Yから所定量だけ偏心している。
【0028】
また、前記偏心カム15は、カム軸13に対し前記バルブリフター19に干渉しない両外側にカム軸挿通孔15cを介して圧入固定されている。
前記ロッカアーム18は、図4に示すように、略クランク状に屈曲形成され、中央の基部18aが制御カム17に回転自在に支持されている。
【0029】
また、基部18aの外端部に突設された一端部18bには、リンクアーム25の先端部と連結するピン21が圧入されるピン孔18dが貫通形成されている一方、基部18aの内端部に突設された他端部18cには、各リンク部材26の後述する一端部26aと連結するピン28が圧入されるピン孔18eが形成されている。
【0030】
前記制御カム17は、円筒状を呈し、制御軸16外周に固定されていると共に、図2に示すように軸心P1位置が制御軸16の軸心P2からαだけ偏心している。
【0031】
前記揺動カム20は、図2及び図6,図7に示すように略横U字形状を呈し、略円環状の基端部22にカム軸13が嵌挿されて回転自在に支持される支持孔22aが貫通形成されていると共に、ロッカアーム18の他端部18c側に位置する端部23にピン孔23aが貫通形成されている。
【0032】
また、揺動カム20の下面には、基端部22側の基円面24aと該基円面24aから端部23端縁側に円弧状に延びるカム面24bとが形成されており、該基円面24aとカム面24bとが、揺動カム20の揺動位置に応じて各バルブリフター19の上面所定位置に当接するようになっている。
【0033】
即ち、図8に示すバルブリフト特性からみると、図2に示すように基円面24aの所定角度範囲θ1がベースサークル区間になり、カム面24bの前記ベースサークル区間θ1から所定角度範囲θ2が所謂ランプ区間となり、更に、カム面24bのランプ区間θ2から所定角度範囲θ3がリフト区間になるように設定されている。
【0034】
また、前記リンクアーム25は、円環状の基部25aと、該基部25aの外周面所定位置に突設された突出端25bとを備え、基部25aの中央位置には、前記偏心カム15のカム本体15aの外周面に回転自在に嵌合する嵌合穴25cが形成されている一方、突出端25bには、前記ピン21が回転自在に挿通するピン孔25dが貫通形成されている。
【0035】
更に、前記リンク部材26は、所定長さの直線状に形成され、円形状の両端部26a,26bには前記ロッカアーム18の他端部18cと揺動カム20の端部23の各ピン孔18d,23aに圧入した各ピン28,29の端部が回転自在に挿通するピン挿通孔26c,26dが貫通形成されている。
【0036】
尚、各ピン21,28,29の一端部には、リンクアーム25やリンク部材26の軸方向の移動を規制するスナップリング30,31,32が設けられている。
【0037】
上記構成において、制御軸16の軸心P2と制御カム17の軸心P1との位置関係によって、図6,7に示すように、バルブリフト量が変化することになり、前記制御軸16を回転駆動させることで、制御カム17の軸心P1に対する制御軸16の軸心P2の位置を変化させる。
【0038】
そして、前記制御軸16を、DCサーボモータ等のアクチュエータによって回転駆動することで、吸気バルブ105のバルブリフト量及びバルブ作動角が連続的に変化する(図9参照)。
【0039】
ここで、前記ECU114による始動時における燃料噴射量・バルブリフト量の制御を、図10のフローチャートに従って説明する。
図10のフローチャートに示すルーチンは、機関101の始動時において実行される。
【0040】
尚、前記始動時とは、例えば、キースイッチがSTARTの位置に操作されるクランキング時である。
ステップS1では、前記水温センサ113が故障しているか否かを判断する。
【0041】
前記故障判断は、例えば、前記水温センサ113の出力信号が、通常の出力範囲外に張り付いているか否かに基づいて行なわれる。
水温センサ113が正常であるときには、ステップS2へ進み、前記水温センサ113で検出された冷却水温度Twに基づいて始動時噴射量を演算する。
【0042】
具体的には、冷却水温度Twに応じて始動時基本噴射量を演算し、該始動時基本噴射量を、機関回転速度及び始動後経過時間に応じて補正して、これを最終的な始動時噴射量とする。
【0043】
また、前記エアフローメータ115で検出される吸入空気量と機関回転速度とに応じた基本噴射量を、冷却水温度Tw等で増量補正して求めた噴射量と、前記冷却水温度Twに応じた始動時基本噴射量に基づく始動時噴射量との大きい方を選択する構成であっても良い。
【0044】
また、ステップS3では、前記VEL機構112の目標バルブリフト量(制御軸16の目標作動角)を冷却水温度Tw毎に記憶したテーブルを参照し、そのときに水温センサ113で検出された冷却水温度Twに対応する目標バルブリフト量(制御軸16の目標作動角)を検索する。
【0045】
上記ステップS2,3の設定に基づき、水温センサ113が正常であるときには、上記ステップS2で冷却水温度Twに応じて設定される始動時噴射量に基づいて始動時における燃料噴射弁131の燃料噴射量が制御され、また、ステップS3で冷却水温度Twに応じて設定されるバルブリフト量に従って始動時における吸気バルブ105のバルブリフト量が制御される。
【0046】
一方、ステップS1で、水温センサ113が故障していると判断されたときには、ステップS4へ進み、そのときの冷却水温度Twを予め記憶された固定値(例えば70℃)とし、前記ステップS2と同様にして始動時噴射量(故障時燃料噴射量)を設定する。
【0047】
また、ステップS5では、予め記憶されている所定のバルブリフト量を、始動時における目標バルブリフト量(制御軸16の目標作動角)として設定する。
前記所定のバルブリフト量は、前記ステップS3で冷却水温度Twに応じて設定される目標バルブリフト量の最小値よりも小さい値に設定される。
【0048】
水温センサ113が故障すると、冷却水温度Twを固定値として始動時噴射量(故障時燃料噴射量)が設定されるが、低水温時ほど要求の始動時噴射量が多くなるので、実際の冷却水温度Twが前記固定値よりも低い場合には、始動時噴射量が要求よりも少ない量として設定されることになってしまい、ある温度以下の条件では、始動時おけるリーン限界を超えるほどに噴射量が不足し、始動不能になってしまう(図11参照)。
【0049】
しかし、吸気バルブ105のバルブリフト量を、水温センサ113の正常時に設定される最小バルブリフト量よりも小さい値に制限すれば、バルブリフト量を小さくすることで、図12に示すように、始動時の要求噴射量が少なくなりリーン燃焼限界が拡大する。
【0050】
従って、始動限界の冷却水温度Twがより低温側にシフトし(図13参照)、前記固定値よりも低い温度領域での始動不良の発生を抑止できる。
図14のフローチャートは、始動時制御の第2実施形態を示すものであり、図10のフローチャートに示した第1実施形態に対して、ステップS5Aの部分のみが異なる。
【0051】
ステップS5Aでは、前記ステップS3で参照する目標バルブリフト量(制御軸16の目標作動角)のテーブルから、最小の目標バルブリフト量(制御軸16の目標作動角)を検索し、これを、故障時の始動時バルブリフト量に設定する。
【0052】
上記構成の場合も、水温センサ113が故障しているときのバルブリフト量を正常時の最小値以下に制限することで、固定の水温に基づいて始動時噴射量が設定される状態での始動限界をより低温側にシフトさせて、始動不良の発生を抑制することができる。
【0053】
また、正常時に参照するテーブルから水温センサ113故障時における目標バルブリフト量を決定するので、故障時における目標バルブリフト量を簡便に設定させることができる。
【0054】
尚、上記実施形態では、機関温度を代表する温度として冷却水温度Twを検出させる構成としたが、この他、潤滑油の温度や機関本体の温度などを検出させる構成としても良い。
【0055】
ここで、上記実施形態から把握し得る請求項以外の技術思想について、以下にその効果と共に記載する。
(イ)請求項1〜3のいずれか1つに記載の可変動弁機構付内燃機関の始動制御装置において、
前記機関温度検出手段の正常時において、前記機関温度検出手段で検出される機関温度に応じて、前記吸気バルブの始動時バルブリフト量を設定する構成であり、
前記機関温度検出手段の故障時においては、前記機関温度に応じて設定される始動時バルブリフト量の最小値以下に前記吸気バルブの始動時バルブリフト量を制限することを特徴とする可変動弁機構付内燃機関の始動制御装置。
【0056】
かかる構成によると、機関温度検出手段が正常であるときには、機関温度に応じてバルブリフト量を変化させることで始動性の向上を図り、更に、機関温度検出手段が故障し、故障時燃料噴射量が設定されるときには、よりバルブリフト量を小さくして始動不能になることを抑止する。
(ロ)請求項1〜3のいずれか1つに記載の可変動弁機構付内燃機関の始動制御装置において、
前記故障時燃料噴射量が、固定温度に基づいて設定されることを特徴とする可変動弁機構付内燃機関の始動制御装置。
【0057】
かかる構成によると、機関温度検出手段が正常であれば、実際の機関温度に応じた始動時噴射量を設定するが、機関温度検出手段が故障して実際の機関温度が不明になると、固定温度に基づいて故障時燃料噴射量を設定し、更に、始動時における吸気バルブのバルブリフト量を正常時の最小値以下に制限して、バルブリフト量を小さくする。
【0058】
吸気バルブのバルブリフト量を小さくすると、吸気流速が速くなってリーン燃焼限界が拡大し、始動に要求される噴射量が減少するから、前記固定温度よりも低い温度領域での始動限界温度を下げることができ、始動不能となることを抑止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における内燃機関のシステム構成図。
【図2】VEL機構(可変バルブリフト機構)を示す断面図(図3のA−A断面図)。
【図3】上記VEL機構の側面図。
【図4】上記VEL機構の平面図。
【図5】上記VEL機構に使用される偏心カムを示す斜視図。
【図6】上記VEL機構の低リフト時の作用を示す断面図(図3のB−B断面図)。
【図7】上記VEL機構の高リフト時の作用を示す断面図(図3のB−B断面図)。
【図8】上記VEL機構における揺動カムの基端面とカム面に対応したバルブリフト特性図。
【図9】上記VEL機構のバルブタイミングとバルブリフトの特性図。
【図10】噴射量・バルブリフト量の始動時制御の第1実施形態を示すフローチャート。
【図11】冷却水温度に応じた始動時噴射量とリーン燃焼限界との相関を示す線図。
【図12】バルブリフト量によるリーン燃焼限界の変化を示す線図。
【図13】バルブリフト量による始動限界水温の変化を示す線図。
【図14】噴射量・バルブリフト量の始動時制御の第2実施形態を示すフローチャート。
【符号の説明】
101…内燃機関、105…吸気バルブ、112…VEL機構、113…水温センサ、114…エンジンコントロールユニット(ECU)、131…燃料噴射弁
Claims (3)
- 少なくとも吸気バルブのバルブリフト量を可変とする可変動弁機構と、機関温度検出手段とを備え、
前記機関温度検出手段の正常時には、検出された機関温度に応じて始動時の燃料噴射量を設定する一方、
前記機関温度検出手段の故障時には、前記始動時の燃料噴射量を、故障時燃料噴射量に設定すると共に、正常時に設定される始動時バルブリフト量の最小値以下に前記吸気バルブの始動時バルブリフト量を制限することを特徴とする可変動弁機構付内燃機関の始動制御装置。 - 前記正常時に設定される始動時バルブリフト量の最小値を、前記機関温度検出手段の故障時における始動時バルブリフト量とすることを特徴とする請求項1記載の可変動弁機構付内燃機関の始動制御装置。
- 前記正常時に設定される始動時バルブリフト量の最小値よりも小さい所定バルブリフト量を、前記機関温度検出手段の故障時における始動時バルブリフト量とすることを特徴とする請求項1記載の可変動弁機構付内燃機関の始動制御装置。
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-
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- 2003-07-04 JP JP2003191842A patent/JP2005023873A/ja active Pending
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US7681540B2 (en) | 2007-11-14 | 2010-03-23 | Mitsubishi Electric Corporation | Control apparatus for an internal combustion engine |
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---|---|---|---|
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