JP4060052B2 - 可変バルブ機構の作動角検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、制御軸の作動角に応じて内燃機関の吸気バルブのバルブリフト量及びバルブ作動角を連続的に変化させる可変バルブ機構において、前記制御軸の作動角を検出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、吸気バルブ・排気バルブのバルブリフト量及びバルブ作動角を連続的に変える構成の可変バルブ機構が知られている(特開2001−012262号公報参照)。
前記可変バルブ機構は、クランク軸に同期し回転する駆動軸と、該駆動軸に固定された駆動カムと、揺動することで吸気バルブを開閉作動する揺動カムと、一端で前記駆動カム側と連係し他端で前記揺動カム側と連係する伝達機構と、該伝達機構の姿勢を変化させる制御カムを有する制御軸と、該制御軸を回動するアクチュエータと、を備える。
【0003】
そして、作動角センサで検出される前記制御軸の実際の作動角を、要求のバルブ開特性に対応する目標作動角に一致させるべく、前記アクチュエータをフィードバック制御するよう構成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記可変バルブ機構によって吸気バルブのバルブリフト量及びバルブ作動角を変化させることによって、機関の吸入空気量を制御する構成の場合、作動角センサで検出される作動角は、吸気バルブのバルブリフト量及びバルブ作動角を示し、バルブリフト量及びバルブ作動角によって一義的に吸入空気量が決まることになるが、センサばらつきや機関のばらつきによって実際の吸入空気量が作動角の検出結果から期待される吸入空気量とは異なるようになる場合があり、これによって吸入空気量の制御精度が低下してしまうという問題があった。
【0005】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、センサばらつきや機関のばらつきがあっても、作動角の検出結果から期待される吸入空気量が実際に得られる可変バルブ機構の作動角検出装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのため請求項1記載の発明は、クランク軸に同期し回転する駆動軸と、該駆動軸に固定された駆動カムと、揺動することで吸気バルブを開閉作動する揺動カムと、一端で前記駆動カム側と連係し他端で前記揺動カム側と連係する伝達機構と、該伝達機構の姿勢を変化させる制御カムを有する制御軸と、該制御軸を回動するアクチュエータと、を含んで構成され、前記制御軸の作動角に応じて前記吸気バルブのバルブリフト量を連続的に変化させることで吸入空気量を制御する可変バルブ機構において、前記制御軸の作動角に応じた出力を発生する作動角センサと、前記吸気バルブの上流側に設けられるスロットルバルブの開度を検出するスロットルセンサとを備え、前記作動角センサの出力に基づき検出される作動角から、前記スロットルバルブの全開時における吸入空気量を推定し、該推定値を前記スロットルセンサで検出されるスロットルバルブの開度に応じて補正し、該補正された吸入空気量とエアフローメータで検出される吸入空気量とが一致するように、前記作動角センサの出力を補正するための補正値を学習する構成とした。
【0007】
かかる構成によると、スロットルバルブが全開で吸気バルブのみによって吸入空気量が制御されると仮定した場合の吸入空気量を、作動角の検出結果に基づいて推定した上で、そのときのスロットルバルブ開度に応じた補正を施し、スロットルバルブ開度及び制御軸の作動角(吸気バルブのバルブリフト量)で得られる吸入空気量を推定する。そして、推定結果の吸入空気量とエアフローメータで検出される吸入空気量とが一致するように、センサ出力を補正するための補正値を学習する。
【0008】
請求項2記載の発明では、前記スロットルセンサで検出されるスロットルバルブの開度から体積流量比を求め、前記スロットルバルブの全開時における吸入空気量に前記体積流量比を乗算する構成とした。かかる構成によると、スロットルバルブの開度から体積流量比を求め、該体積流量比をスロットルバルブの全開時における吸入空気量に乗算し、該乗算結果としての推定値がエアフローメータで検出される吸入空気量に一致するように、センサ出力を補正するための補正値を学習する。
【0009】
請求項3記載の発明では、前記スロットルバルブの開度に応じて補正された吸入空気量を大気圧に応じて補正する構成とした。かかる構成によると、作動角及びスロットル開度に基づき推定される体積流量としての吸入空気量を、大気圧に応じて補正することで、大気圧変化に対応した質量流量とする。請求項4記載の発明では、前記スロットルバルブの開度に応じて補正された吸入空気量を吸気温に応じて補正する構成とした。
【0010】
かかる構成によると、作動角及びスロットルバルブ開度に基づき推定される体積流量としての吸入空気量を、吸気温に応じて補正することで、吸気温変化に対応した質量流量とする。請求項5記載の発明では、前記スロットルバルブの開度に応じて補正された吸入空気量とエアフローメータで検出された吸入空気量との偏差の絶対値が所定値以下であるときに、前記作動角センサの出力を補正する補正値を前回値に保持し、前記偏差の絶対値が所定値を超えるときに前記偏差の所定割合を前回値に加算して補正値を更新する構成とした。
【0011】
かかる構成によると、作動角及びスロットルバルブの開度の検出結果による推定値とエアフローメータによる検出値とが近似する場合には、略適切な補正値が学習されているものと判断して、そのときの補正値を保持させ、作動角及びスロットルバルブの開度の検出結果による推定値とエアフローメータによる検出値とが所定以上に隔たっている場合には、偏差の所定割合で補正値を修正することで、作動角及びスロットルバルブの開度の検出結果による推定値がエアフローメータによる検出値に近づくようにする。
【0012】
請求項6記載の発明では、前記補正値の学習を、機関が低負荷でかつ定常運転されているときに行なわせる構成とした。かかる構成によると、吸入空気量が少なくかつ一定となる低負荷かつ定常運転時に、作動角及びスロットルバルブの開度の検出結果による推定値とエアフローメータによる検出値との比較に基づく補正値の学習更新を行なわせる。
【0013】
【発明の効果】
請求項1,2記載の発明によると、スロットルバルブと吸気バルブとによって機関の吸入空気量を制御する構成において、作動角の検出結果に対応する吸入空気量を精度良く推定でき、該推定結果と実際の吸入空気量とが一致するように、作動角センサの出力が学習補正されるので、センサばらつきや機関ばらつきがあっても、作動角の検出結果から期待される吸入空気量が実際に得られるようになり、作動角の制御による吸入空気量の制御を精度良く行なわせることができるようになるという効果がある。
【0014】
請求項3記載の発明によると、同じ吸気バルブの開特性であっても、大気圧によって実際の吸入空気量(質量流量)が変化することに対応して、精度良く吸入空気量を推定させることができるという効果がある。
【0015】
請求項4記載の発明によると、同じ吸気バルブの開特性であっても、吸気温によって実際の吸入空気量(質量流量)が変化することに対応して、精度良く吸入空気量を推定させることができるという効果がある。
請求項5記載の発明によると、作動角の検出値に基づき推定した吸入空気量と実際の吸入空気量との偏差から、センサ出力を補正するための補正値を、ハンチングを発生させることなく安定的に学習させることができるという効果がある。
【0016】
請求項6記載の発明によると、実際の吸入空気量が少なくかつ安定しているときに学習を行なわせるので、補正値を高い精度で学習させることができるという効果がある。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、実施形態における車両用内燃機関の構成図であり、内燃機関101の吸気管102には、スロットルモータ103aでスロットルバルブ103bを開閉駆動する電子制御スロットルETC104が介装され、該電子制御スロットルETC104及び吸気バルブ105を介して、燃焼室106内に空気が吸入される。
【0018】
燃焼排気は燃焼室106から排気バルブ107を介して排出され、フロント触媒108及びリア触媒109で浄化された後、大気中に放出される。
前記排気バルブ107は、排気側カム軸110に軸支されたカム111によって一定のバルブリフト量及びバルブ作動角を保って開閉駆動されるが、吸気バルブ105は、可変バルブ機構VEL112によってバルブリフト量及びバルブ作動角が連続的に変えられるようになっている。
【0019】
前記可変バルブ機構VEL112は、後述するように、制御軸の作動角を変化させることで、吸気バルブ105のバルブリフト量及びバルブ作動角を連続的に変化させる機構であり、前記作動角がポテンショメータ式の作動角センサ113で検出される。
コントロールユニット114は、スロットルバルブ103bの開度及び吸気バルブ105の開特性によってアクセル開度に対応する吸入空気量が得られるように、アクセル開度センサAPS116で検出されるアクセル開度に応じて前記電子制御スロットルETC104及び可変バルブ機構VEL112を制御する。
【0020】
前記コントロールユニット114には、前記アクセル開度センサAPS116の他、吸入空気量(質量流量)を検出するエアフローメータ115、クランク軸から回転信号を取り出すクランク角センサ117、スロットルバルブ103bの開度を検出するスロットルセンサ118、吸気温を検出する吸気温センサ119、大気圧を検出する大気圧センサ120等からの検出信号が入力される。
【0021】
図2〜図4は、前記可変バルブ機構VEL112の構造を詳細に示すものである。
図2〜図4に示す可変バルブ機構VELは、一対の吸気バルブ105,105と、シリンダヘッド11のカム軸受14に回転自在に支持された中空状のカム軸13(駆動軸)と、該カム軸13に軸支された回転カムである2つの偏心カム15,15(駆動カム)と、前記カム軸13の上方位置に同じカム軸受14に回転自在に支持された制御軸16と、該制御軸16に制御カム17を介して揺動自在に支持された一対のロッカアーム18,18と、各吸気バルブ105,105の上端部にバルブリフター19,19を介して配置された一対のそれぞれ独立した揺動カム20,20とを備えている。
【0022】
前記偏心カム15,15とロッカアーム18,18とは、リンクアーム25,25によって連係され、ロッカアーム18,18と揺動カム20,20とは、リンク部材26,26によって連係されている。
上記ロッカアーム18,18,リンクアーム25,25,リンク部材26,26が伝達機構を構成する。
【0023】
前記偏心カム15は、図5に示すように、略リング状を呈し、小径なカム本体15aと、該カム本体15aの外端面に一体に設けられたフランジ部15bとからなり、内部軸方向にカム軸挿通孔15cが貫通形成されていると共に、カム本体15aの軸心Xがカム軸13の軸心Yから所定量だけ偏心している。
また、前記偏心カム15は、カム軸13に対し前記バルブリフター19に干渉しない両外側にカム軸挿通孔15cを介して圧入固定されていると共に、カム本体15aの外周面15dが同一のカムプロフィールに形成されている。
【0024】
前記ロッカアーム18は、図4に示すように、略クランク状に屈曲形成され、中央の基部18aが制御カム17に回転自存に支持されている。
また、基部18aの外端部に突設された一端部18bには、リンクアーム25の先端部と連結するピン21が圧入されるピン孔18dが貫通形成されている一方、基部18aの内端部に突設された他端部18cには、各リンク部材26の後述する一端部26aと連結するピン28が圧入されるピン孔18eが形成されている。
【0025】
前記制御カム17は、円筒状を呈し、制御軸16外周に固定されていると共に、図2に示すように軸心P1位置が制御軸16の軸心P2からαだけ偏心している。
前記揺動カム20は、図2及び図6,図7に示すように略横U字形状を呈し、略円環状の基端部22にカム軸13が嵌挿されて回転自在に支持される支持孔22aが貫通形成されていると共に、ロッカアーム18の他端部18c側に位置する端部23にピン孔23aが貫通形成されている。
【0026】
また、揺動カム20の下面には、基端部22側の基円面24aと該基円面24aから端部23端縁側に円弧状に延びるカム面24bとが形成されており、該基円面24aとカム面24bとが、揺動カム20の揺動位置に応じて各バルブリフター19の上面所定位置に当接するようになっている。
即ち、図8に示すバルブリフト特性からみると、図2に示すように基円面24aの所定角度範囲θ1がベースサークル区間になり、カム面24bの前記ベースサークル区間θ1から所定角度範囲θ2が所謂ランプ区間となり、更に、カム面24bのランプ区間θ2から所定角度範囲θ3がリフト区間になるように設定されている。
【0027】
また、前記リンクアーム25は、円環状の基部25aと、該基部25aの外周面所定位置に突設された突出端25bとを備え、基部25aの中央位置には、前記偏心カム15のカム本体15aの外周面に回転自在に嵌合する嵌合穴25cが形成されている一方、突出端25bには、前記ピン21が回転自在に挿通するピン孔25dが貫通形成されている。
【0028】
更に、前記リンク部材26は、所定長さの直線状に形成され、円形状の両端部26a,26bには前記ロッカアーム18の他端部18cと揺動カム20の端部23の各ピン孔18d,23aに圧入した各ピン28,29の端部が回転自在に挿通するピン挿通孔26c,26dが貫通形成されている。
尚、各ピン21,28,29の一端部には、リンクアーム25やリンク部材26の軸方向の移動を規制するスナップリング30,31,32が設けられている。
【0029】
前記制御軸16は、一端部に設けられたDCサーボモータ等のアクチュエータ121によって所定回転角度範囲内で回転駆動されるようになっており、前記制御軸16の作動角を前記アクチュエータ121で変化させることで、吸気バルブ105のバルブリフト量及びバルブ作動角が連続的に変化する構成であり、バルブリフト量の減少に応じてバルブ作動角がより小さく変化する(図9参照)。
【0030】
バルブリフト量及びバルブ作動角を小さくする場合には、図6(A),(B)に示すように、制御軸16の軸心P2が制御カム17の軸心P1がよりも下方に位置するように、制御軸16を回転させ、逆に、バルブリフト量及びバルブ作動角を大きくする場合には、図7(A),(B)に示すように、制御軸16の軸心P2が制御カム17の軸心P1がよりも上方に位置するように、制御軸16を回転させる。
【0031】
前記コントロールユニット114は、作動角センサ113の出力(出力電圧)を予め設定された変換特性に従って制御軸16の作動角に変換し、該作動角の検出結果が目標値に一致するようにアクチュエータ121をフィードバック制御する。
ここで、前記作動角センサ113の出力(出力電圧)に基づく作動角検出処理の詳細を、図10〜図11に従って説明する。
【0032】
図10は、作動角検出処理の基本構成を示すブロック図であり、吸入空気量推定部201では、作動角の検出結果に基づいてそのときの吸入空気量を推定演算し、補正値学習部202では、学習条件判定部203で学習条件が成立していると判定されたときに、前記吸入空気量推定部201における推定結果とエアフローメータ115による検出結果とを比較して、作動角センサ113の出力を補正するための補正値を学習する。
【0033】
前記学習された補正値は、作動角検出部204に出力され、作動角センサ113の出力を前記補正値で補正し、該補正された出力を作動角に変換する。
図11は、前記吸入空気量推定部201の詳細を示すものであり、作動角検出値ADIN−ANと機関回転速度Neとからスロットル全開時の吸入空気量推定値TPVEL00が演算される。
【0034】
一方、スロットル開度TPOがスロットル開口面積AAに変換され、該スロットル開口面積AAを機関回転速度Ne及び排気量VOL#それぞれで除算した結果AADNVを、体積流量比QH0に変換する。
そして、前記吸入空気量推定値TPVEL00に前記体積流量比QH0を乗算することで、そのときのスロットルバルブ開度に対応する吸入空気量推定値に補正する。
【0035】
更に、実大気圧ALTと基準大気圧BASEALT#との比に応じた補正、基準吸気温BASETAF#と実吸気温TAFとの比に応じた補正を施して、最終的な吸入空気量推定値TPVEL(作動角の検出結果から期待される吸入空気量)を求める。
また、前記学習条件判定部203では、下記条件が全て成立した状態が所定時間以上継続したときに学習許可判定を行なう。
【0036】
(1)エアフローメータ115の診断で故障が判定されていない。
(2)アイドル又は全気筒燃料カット中
(3)機関負荷・機関回転速度が略一定
前記補正値学習部202では、学習条件判定部203でエアフローメータ115が正常で機関が低負荷・定常運転状態に安定していると判別されて学習許可判定を行なうと、前記吸入空気量推定値TPVELとエアフローメータ115による検出された吸入空気量TPとの偏差に基づいて、作動角センサ113の出力を補正するための補正値LRNQVALを学習する。
【0037】
具体的には、吸入空気量推定値TPVELとエアフローメータ115により検出された吸入空気量TPとの偏差の絶対値が所定値以下であれば、前回までの補正値LRNQVAL(−1)をそのまま最新値LRNQVALにセットする。
一方、前記偏差の絶対値が所定値を超える場合には、下式に従って補正値LRNQVALを更新する。
【0038】
LRNQVAL=LRNQVAL(−1)+(TPVEL−TP)×VELGAIN#
上式でVELGAIN#は定数である。
作動角検出部204では、作動角センサ113の出力から前記補正値LRNQVALを減算した結果を、作動角に変換する。
【0039】
尚、本実施形態では、スロットルバルブのリフト量が増大する側に作動角が増えるに従って、作動角センサ113の出力が大きくなるものとする。
上記の補正値LRNQVALによる補正は、作動角の検出結果から推定される吸入空気量が実際の吸入空気量よりも多いときに、作動角センサ113の出力をより小さく補正することになり、補正後の出力から検出される作動角(バルブリフト量)はより小さく補正され、吸入空気量推定値TPVELとエアフローメータ115により検出される吸入空気量とを近づけることになる。
【0040】
従って、作動角の検出結果から期待される吸入空気量が実際に得られることになり、作動角の検出結果に基づき吸入空気量を精度良く制御できるようになる。
上記実施形態では、スロットルバルブを備える構成としたが、スロットルバルブを備えずに吸気バルブのバルブリフト量の制御のみによって、吸入空気量を制御するシステムであっても良く、その場合には、作動角の検出結果に基づき演算された吸入空気量をスロットルバルブ開度に応じて補正する処理が省略されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における機関の構成図。
【図2】本発明の実施形態における可変バルブ機構を示す断面図(図3のA−A断面図)。
【図3】上記可変バルブ機構の側面図。
【図4】上記可変バルブ機構の平面図。
【図5】上記可変バルブ機構に使用される偏心カムを示す斜視図。
【図6】上記可変バルブ機構の低リフト時の作用を示す断面図(図3のB−B断面図)。
【図7】上記可変バルブ機構の高リフト時の作用を示す断面図(図3のB−B断面図)。
【図8】上記可変バルブ機構における揺動カムの基端面とカム面に対応したバルブリフト特性図。
【図9】上記可変バルブ機構のバルブタイミングとバルブリフトの特性図。
【図10】上記可変バルブ機構における作動角の検出処理を示す制御ブロック図。
【図11】上記作動角の検出処理における吸入空気量推定部の詳細を示すブロック図。
【符号の説明】
13…カム軸
15…偏心カム
16…制御軸
17…制御カム
18…ロッカアーム
20…揺動カム
25…リンクアーム
101…内燃機関
104…電子制御スロットル
105…吸気バルブ
112…可変バルブ機構VEL
113…作動角センサ
114…コントロールユニット
115…エアフローメータ
116…アクセル開度センサ
117…クランク角センサ
118…スロットルセンサ
119…吸気温センサ
120…大気圧センサ
121…アクチュエータ
Claims (6)
- クランク軸に同期し回転する駆動軸と、該駆動軸に固定された駆動カムと、揺動することで吸気バルブを開閉作動する揺動カムと、一端で前記駆動カム側と連係し他端で前記揺動カム側と連係する伝達機構と、該伝達機構の姿勢を変化させる制御カムを有する制御軸と、該制御軸を回動するアクチュエータと、を含んで構成され、前記制御軸の作動角に応じて前記吸気バルブのバルブリフト量を連続的に変化させることで吸入空気量を制御する可変バルブ機構において、
前記制御軸の作動角に応じた出力を発生する作動角センサと、前記吸気バルブの上流側に設けられるスロットルバルブの開度を検出するスロットルセンサとを備え、前記作動角センサの出力に基づき検出される作動角から、前記スロットルバルブの全開時における吸入空気量を推定し、該推定値を前記スロットルセンサで検出されるスロットルバルブの開度に応じて補正し、該補正された吸入空気量とエアフローメータで検出される吸入空気量とが一致するように、前記作動角センサの出力を補正するための補正値を学習することを特徴とする可変バルブ機構の作動角検出装置。 - 前記スロットルセンサで検出されるスロットルバルブの開度から体積流量比を求め、前記スロットルバルブの全開時における吸入空気量に前記体積流量比を乗算することを特徴とする請求項1記載の可変バルブ機構の作動角検出装置。
- 前記スロットルバルブの開度に応じて補正された吸入空気量を大気圧に応じて補正することを特徴とする請求項1又は2記載の可変バルブ機構の作動角検出装置。
- 前記スロットルバルブの開度に応じて補正された吸入空気量を吸気温に応じて補正することを特徴とする請求項1又は2記載の可変バルブ機構の作動角検出装置。
- 前記スロットルバルブの開度に応じて補正された吸入空気量とエアフローメータで検出された吸入空気量との偏差の絶対値が所定値以下であるときに、前記作動角センサの出力を補正する補正値を前回値に保持し、前記偏差の絶対値が所定値を超えるときに前記偏差の所定割合を前回値に加算して補正値を更新することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の可変バルブ機構の作動角検出装置。
- 前記補正値の学習を、機関が低負荷でかつ定常運転されているときに行なわせることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の可変バルブ機構の作動角検出装置。
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