JP4204908B2 - 内燃機関の可変動弁制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の可変動弁制御装置に関し、詳しくは、複数の気筒グループ毎に、吸気バルブの開特性を変更することによって機関の吸入空気量を制御する構成の内燃機関の可変動弁制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば特許文献1に開示されるように、吸気バルブのバルブリフト量を連続的に変える可変動弁機構を備え、吸気バルブのバルブリフト量を変更することで内燃機関の吸入空気量を制御する吸入空気量制御方法が知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−182563号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、V型機関であって、吸気バルブのバルブリフト量を可変にする可変動弁機構をバンク毎に備える場合、各バンクに設けられる可変動弁機構の特性ばらつきにより、吸気バルブで制御される空気量にバンク間で偏差が生じることがあった。
【0005】
特に、吸入空気量が少ないアイドル運転時には、前記バンク間における吸気量偏差の影響が大きくなって、アイドル運転の安定性が損なわれるという問題が生じる。
【0006】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、V型機関のように複数の気筒グループに分かれ、かつ、気筒グループ毎に吸気バルブの開特性を変更する可変動弁機構を備えた機関において、可変動弁機構の特性ばらつきによる吸入空気量ばらつきを補正して、機関の運転安定性を改善できる内燃機関の可変動弁制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そのため請求項1記載の発明では、複数の気筒グループ毎に設定される空燃比フィードバック補正量間におけるずれ量を算出し、前記吸気バルブによって吸気が大きく絞られる運転条件で求められた前記空燃比フィードバック補正量間におけるずれ量から、前記吸気バルブによる吸気絞りが相対的に小さい条件で求められた前記空燃比フィードバック補正量間におけるずれ量を除いたずれ量に基づいて、複数の気筒グループ毎の可変動弁機構のうちの少なくとも1つにおける目標開特性を補正制御する構成とした。
【0013】
かかる構成によると、吸気バルブによる吸気絞りが小さい状態、例えばバルブリフト量により吸入空気量を制御する構成においてバルブリフト量が大きい状態では、バルブリフト量のばらつきが吸入空気量に大きく影響せず、気筒グループ間の空燃比ずれは、吸気バルブの開特性ばらつき以外の例えば気筒グループ間における燃圧のばらつきなど因るものであると推定される。
【0014】
一方、吸気バルブによる吸気絞りが大きい状態、例えばバルブリフト量により吸入空気量を制御する構成においてバルブリフト量が小さい状態では、バルブリフト量のばらつきが吸入空気量に大きく影響するが、気筒グループ間の空燃比ずれには、吸気バルブの開特性ばらつきと共に、気筒グループ間における燃圧のばらつきなども含まれることになる。
【0015】
そこで、吸気バルブによる吸気絞りが大きい状態で求めた気筒グループ間の空燃比ずれから、吸気バルブによる吸気絞りが小さい状態で求めた気筒グループ間の空燃比ずれを除くことで、吸気バルブの開特性ばらつきによる空燃比ずれのみを算出し、可変動弁機構を補正制御する。
【0016】
従って、気筒グループ間における燃圧のばらつきなどに影響されることなく、吸気バルブの開特性ばらつきに対応した補正を施すことができる。
請求項2記載の発明では、複数の気筒グループ毎に設定される空燃比フィードバック補正量間のずれ量を、所定の低負荷・低回転領域で求める構成とした。
かかる構成によると、所定の低負荷・低回転領域であって吸入空気量が少なく、吸気バルブの開特性のばらつきが大きく空燃比に影響するときに、気筒グループ間での空燃比ずれを求める。これにより、気筒グループ間での吸入空気量の差を精度良く求めることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、実施形態における車両用内燃機関のシステム構成図である。
【0018】
図1において、内燃機関101は、左右2つのバンクからなる(2つの気筒グループに分かれる)V型機関である。但し、内燃機関101は水平対向機関であっても良い。
【0019】
前記機関101の吸気管102には、電子制御スロットル104が介装され、該電子制御スロットル104を通過した空気は、各バンク,各気筒に分配される。
【0020】
各気筒では、吸気バルブ105を介して燃焼室106内に空気が吸入される。
燃焼排気は、燃焼室106から排気バルブ107を介して排出された後、バンク毎に排気が集合され、バンク毎に設けられるフロント触媒108a,108b及びリア触媒109a,109bで浄化される。
【0021】
前記リア触媒109a,109bで浄化された後のバンク毎の排気は、合流してマフラーに103に流入し、その後大気中に放出される。
前記排気バルブ107は、排気側カム軸110に軸支されたカムによって一定のバルブリフト量,バルブ作動角及びバルブタイミングを保って開閉駆動される。
【0022】
一方、吸気バルブ105側には、バルブリフト量をバルブ作動角と共に連続的に可変制御する可変動弁機構としてのVEL(Variable valve Event and Lift)機構112a,112bがバンク毎に設けられる。
【0023】
更に、吸気バルブ105側には、クランク軸に対する吸気側カム軸の回転位相を変化させることで、吸気バルブ105のバルブ作動角の中心位相を連続的に可変制御する可変動弁機構としてのVTC(Variable valve Timing Control)機構113a,113bがバンク毎に設けられる。
【0024】
尚、排気バルブ107側にも、VEL機構112及び/又はVTC機構113を設ける構成としても良い。
マイクロコンピュータを内蔵するエンジンコントロールユニット(ECU)114は、アクセル開度に対応する目標吸入空気量が得られるように、前記電子制御スロットル104,VEL機構112a,112b及びVTC機構113a,113bを制御する。
【0025】
前記ECU114には、内燃機関101の吸入空気量を検出するエアフローメータ115、アクセルペダルセンサAPS116、機関101の回転角を検出するクランク角センサ117、スロットルバルブ103bの開度TVOを検出するスロットルセンサ118、機関101の冷却水温度を検出する水温センサ119、各バンクの排気空燃比を検出する酸素センサ111a,111b等からの検出信号が入力される。
【0026】
また、各気筒の吸気バルブ105上流側の吸気ポート部には、電磁式の燃料噴射弁131が設けられる。
該燃料噴射弁131には、燃料タンク132内の燃料が燃料ポンプ133により圧送され、該燃料噴射弁131が、前記ECU114からの噴射パルス信号(空燃比制御信号)によって開弁駆動されると、噴射パルス幅(開弁時間)に比例する量の燃料を噴射する。
【0027】
図2〜図4は、前記VEL機構112の構造を詳細に示すものである。
但し、吸気バルブ105のバルブリフト量及び作動角を連続的に可変制御する可変動弁機構の構造を、図2〜図4に示したものに限定するものではない。
【0028】
図2〜図4に示すVEL機構112は、一対の吸気バルブ105,105と、シリンダヘッド11のカム軸受14に回転自在に支持された中空状のカム軸13(駆動軸)と、該カム軸13に軸支された回転カムである2つの偏心カム15,15(駆動カム)と、前記カム軸13の上方位置に同じカム軸受14に回転自在に支持された制御軸16と、該制御軸16に制御カム17を介して揺動自在に支持された一対のロッカアーム18,18と、各吸気バルブ105,105の上端部にバルブリフター19,19を介して配置された一対のそれぞれ独立した揺動カム20,20とを備えている。
【0029】
前記偏心カム15,15とロッカアーム18,18とは、リンクアーム25,25によって連係され、ロッカアーム18,18と揺動カム20,20とは、リンク部材26,26によって連係されている。
【0030】
上記ロッカアーム18,18,リンクアーム25,25,リンク部材26,26が伝達機構を構成する。
前記偏心カム15は、図5に示すように、略リング状を呈し、小径なカム本体15aと、該カム本体15aの外端面に一体に設けられたフランジ部15bとからなり、内部軸方向にカム軸挿通孔15cが貫通形成されていると共に、カム本体15aの軸心Xがカム軸13の軸心Yから所定量だけ偏心している。
【0031】
また、前記偏心カム15は、カム軸13に対し前記バルブリフター19に干渉しない両外側にカム軸挿通孔15cを介して圧入固定されている。
前記ロッカアーム18は、図4に示すように、略クランク状に屈曲形成され、中央の基部18aが制御カム17に回転自在に支持されている。
【0032】
また、基部18aの外端部に突設された一端部18bには、リンクアーム25の先端部と連結するピン21が圧入されるピン孔18dが貫通形成されている一方、基部18aの内端部に突設された他端部18cには、各リンク部材26の後述する一端部26aと連結するピン28が圧入されるピン孔18eが形成されている。
【0033】
前記制御カム17は、円筒状を呈し、制御軸16外周に固定されていると共に、図2に示すように軸心P1位置が制御軸16の軸心P2からαだけ偏心している。
【0034】
前記揺動カム20は、図2及び図6,図7に示すように略横U字形状を呈し、略円環状の基端部22にカム軸13が嵌挿されて回転自在に支持される支持孔22aが貫通形成されていると共に、ロッカアーム18の他端部18c側に位置する端部23にピン孔23aが貫通形成されている。
【0035】
また、揺動カム20の下面には、基端部22側の基円面24aと該基円面24aから端部23端縁側に円弧状に延びるカム面24bとが形成されており、該基円面24aとカム面24bとが、揺動カム20の揺動位置に応じて各バルブリフター19の上面所定位置に当接するようになっている。
【0036】
即ち、図8に示すバルブリフト特性からみると、図2に示すように基円面24aの所定角度範囲θ1がベースサークル区間になり、カム面24bの前記ベースサークル区間θ1から所定角度範囲θ2が所謂ランプ区間となり、更に、カム面24bのランプ区間θ2から所定角度範囲θ3がリフト区間になるように設定されている。
【0037】
また、前記リンクアーム25は、円環状の基部25aと、該基部25aの外周面所定位置に突設された突出端25bとを備え、基部25aの中央位置には、前記偏心カム15のカム本体15aの外周面に回転自在に嵌合する嵌合穴25cが形成されている一方、突出端25bには、前記ピン21が回転自在に挿通するピン孔25dが貫通形成されている。
【0038】
更に、前記リンク部材26は、所定長さの直線状に形成され、円形状の両端部26a,26bには前記ロッカアーム18の他端部18cと揺動カム20の端部23の各ピン孔18d,23aに圧入した各ピン28,29の端部が回転自在に挿通するピン挿通孔26c,26dが貫通形成されている。
【0039】
尚、各ピン21,28,29の一端部には、リンクアーム25やリンク部材26の軸方向の移動を規制するスナップリング30,31,32が設けられている。
【0040】
上記構成において、制御軸16の軸心P2と制御カム17の軸心P1との位置関係によって、図6,7に示すように、バルブリフト量が変化することになり、前記制御軸16を回転駆動させることで、制御カム17の軸心P1に対する制御軸16の軸心P2の位置を変化させる。
【0041】
前記制御軸16は、図10に示すような構成によって、ストッパにより制限される所定回転角度範囲内でDCサーボモータ(アクチュエータ)121により回転駆動されるようになっており、前記制御軸16の角度を前記アクチュエータ121で変化させることで、吸気バルブ105のバルブリフト量及びバルブ作動角が連続的に変化する(図9参照)。
【0042】
図10において、DCサーボモータ121は、その回転軸が制御軸16と平行になるように配置され、回転軸の先端には、かさ歯車122が軸支されている。一方、前記制御軸16の先端に一対のステー123a,123bが固定され、一対のステー123a,123bの先端部を連結する制御軸16と平行な軸周りに、ナット124が揺動可能に支持される。
【0043】
前記ナット124に噛み合わされるネジ棒125の先端には、前記かさ歯車122に噛み合わされるかさ歯車126が軸支されており、DCサーボモータ121の回転によってネジ棒125が回転し、該ネジ棒125に噛み合うナット124の位置が、ネジ棒125の軸方向に変位することで、制御軸16が回転されるようになっている。
【0044】
ここで、ナット124の位置をかさ歯車126に近づける方向が、バルブリフト量が小さくなる方向で、逆に、ナット124の位置をかさ歯車126から遠ざける方向が、バルブリフト量が大きくなる方向となっている。
【0045】
前記制御軸16の先端には、図10に示すように、制御軸16の角度を検出するポテンショメータ式の角度センサ127が設けられており、該角度センサ127で検出される実際の角度が目標角度に一致するように、前記ECU114が前記DCサーボモータ121をフィードバック制御する。
【0046】
ここで、制御軸16の角度によって吸気バルブ105のバルブリフト量が決まるので、本実施形態において前記角度センサ127がリフト量センサに相当することになる。
【0047】
尚、本実施形態では、角度センサ127で認識される制御軸16の角度が増大する方向が、バルブリフト量の大きくなる方向としてある。
また、前記制御軸16の外周に突出形成したストッパ部材(図示省略)が、固定側の受け部材(図示省略)に対してリフトの増大方向及び減少方向の双方で当接することで、制御軸16の回転範囲が規制され、これにより最小リフト量及び最大リフト量が規定されるようになっている。
【0048】
次に、前記VTC機構113の構成を、図11に基づいて説明する。
但し、VTC機構113を、図11に示したものに限定するものではなく、クランク軸に対するカム軸の回転位相を連続的に変化させる構成のものであれば良い。
【0049】
本実施形態におけるVTC機構113は、ベーン式の可変バルブタイミング機構であり、クランク軸120によりタイミングチェーンを介して回転駆動されるカムスプロケット51(タイミングスプロケット)と、吸気側カム軸13の端部に固定されてカムスプロケット51内に回転自在に収容された回転部材53と、該回転部材53をカムスプロケット51に対して相対的に回転させる油圧回路54と、カムスプロケット51と回転部材53との相対回転位置を所定位置で選択的にロックするロック機構60とを備えている。
【0050】
前記カムスプロケット51は、外周にタイミングチェーン(又はタイミングベルト)が噛合する歯部を有する回転部(図示省略)と、該回転部の前方に配置されて前記回転部材53を回転自在に収容するハウジング56と、該ハウジング56の前後開口を閉塞するフロントカバー,リアカバー(図示省略)とから構成される。
【0051】
前記ハウジング56は、前後両端が開口形成された円筒状を呈し、内周面には、横断面台形状を呈し、それぞれハウジング56の軸方向に沿って設けられる4つの隔壁部63が90°間隔で突設されている。
【0052】
前記回転部材53は、吸気側カム軸14の前端部に固定されており、円環状の基部77の外周面に90°間隔で4つのベーン78a,78b,78c,78dが設けられている。
【0053】
前記第1〜第4ベーン78a〜78dは、それぞれ断面が略逆台形状を呈し、各隔壁部63間の凹部に配置され、前記凹部を回転方向の前後に隔成し、ベーン78a〜78dの両側と各隔壁部63の両側面との間に、進角側油圧室82と遅角側油圧室83を構成する。
【0054】
前記ロック機構60は、ロックピン84が、回転部材53の最大遅角側の回動位置(基準作動状態)において係合孔(図示省略)に係入するようになっている。
【0055】
前記油圧回路54は、進角側油圧室82に対して油圧を給排する第1油圧通路91と、遅角側油圧室83に対して油圧を給排する第2油圧通路92との2系統の油圧通路を有し、この両油圧通路91,92には、供給通路93とドレン通路94a,94bとがそれぞれ通路切り換え用の電磁切換弁95を介して接続されている。
【0056】
前記供給通路93には、オイルパン96内の油を圧送する機関駆動のオイルポンプ97が設けられている一方、ドレン通路94a,94bの下流端がオイルパン96に連通している。
【0057】
前記第1油圧通路91は、回転部材53の基部77内に略放射状に形成されて各進角側油圧室82に連通する4本の分岐路91dに接続され、第2油圧通路92は、各遅角側油圧室83に開口する4つの油孔92dに接続される。
【0058】
前記電磁切換弁95は、内部のスプール弁体が各油圧通路91,92と供給通路93及びドレン通路94a,94bとを相対的に切り換え制御するようになっている。
【0059】
前記ECU114は、前記電磁切換弁95を駆動する電磁アクチュエータ99に対する通電量を、ディザ信号が重畳されたデューティ制御信号に基づいて制御する。
【0060】
例えば、電磁アクチュエータ99にデューティ比0%の制御信号(OFF信号)を出力すると、オイルポンプ47から圧送された作動油は、第2油圧通路92を通って遅角側油圧室83に供給されると共に、進角側油圧室82内の作動油が、第1油圧通路91を通って第1ドレン通路94aからオイルパン96内に排出される。
【0061】
従って、遅角側油圧室83の内圧が高、進角側油圧室82の内圧が低となって、回転部材53は、ベーン78a〜78bを介して最大遅角側に回転し、この結果、吸気バルブ105の開期間(開時期及び閉時期)が遅くなる。
【0062】
一方、電磁アクチュエータ99にデューティ比100%の制御信号(ON信号)を出力すると、作動油は、第1油圧通路91を通って進角側油圧室82内に供給されると共に、遅角側油圧室83内の作動油が第2油圧通路92及び第2ドレン通路94bを通ってオイルパン96に排出され、遅角側油圧室83が低圧になる。
【0063】
このため、回転部材53は、ベーン78a〜78dを介して進角側へ最大に回転し、これによって、吸気バルブ105の開期間(開時期及び閉時期)が早くなる。
【0064】
尚、可変バルブタイミング機構は、上記のベーン式のものに限定されず、例えば、特開2001−041013号公報や特開2001−164951号公報に開示されるように、電磁クラッチ(電磁ブレーキ)の摩擦制動によってクランク軸に対するカム軸の回転位相を変化させる構成の可変バルブタイミング機構や、特開平9−195840号公報に開示される油圧によってヘリカルギヤを作動させる方式の可変バルブタイミング機構であっても良い。
【0065】
図12のフローチャートは、前記ECU114による噴射量制御を示すものであり、まず、ステップS11では、吸入空気量Q,機関回転速度Ne,左右バンクの排気空燃比などを検出する。
【0066】
ステップS12では、前記吸入空気量Q,機関回転速度Neに基づいて基本燃料噴射量を演算する。
ステップS13では、左右バンクそれぞれについて検出される排気空燃比に基づいて、排気空燃比を目標空燃比に一致させるためのバンク毎の空燃比フィードバック補正係数vMALPHAr,vMALPHAlを演算する。
【0067】
ステップS14では、バンク毎の空燃比学習補正値vKBLRCr, vKBLRClの更新学習を行なう。
前記空燃比学習補正値vKBLRCr, vKBLRClは、前記空燃比フィードバック補正係数vMALPHAr,vMALPHAlに基づいて負荷・回転で区分される領域毎に学習される値であり、前記空燃比フィードバック補正係数vMALPHAr,vMALPHAlによる補正なしで、前記空燃比学習補正値vKBLRCr, vKBLRClのみで目標空燃比が得られるように学習される。
【0068】
ステップS15では、基本燃料噴射量を、前記空燃比フィードバック補正係数vMALPHAr及び空燃比学習補正値vKBLRCrで補正して、右バンク用の燃料噴射量を算出し、基本燃料噴射量を、前記空燃比フィードバック補正係数vMALPHAl及び空燃比学習補正値vKBLRClで補正して、左バンク用の燃料噴射量を算出する。
【0069】
前記左右バンク毎の燃料噴射量に基づいて、各燃料噴射弁131に対して所定タイミングで噴射パルス信号が出力される。
また、前記ECU114は、アクセル開度等に基づく要求トルクに基づいて、前記吸気バルブ105における目標体積流量比を設定し、該目標体積流量比と機関回転速度とに基づいて、前記VEL機構112及びVTC機構113を制御する。
【0070】
ここで、該VEL機構112及びVTC機構113のばらつきにより、バンク間で吸入空気量に差が生じることがあり、空気量がバンク間でばらつくことを抑制すべく、本実施形態では、図13〜図17のフローチャートに示すようにして、前記VEL機構112及びVTC機構113をバンク毎に補正制御する。
【0071】
図13のフローチャートは、メイン制御ルーチンを示す。
ステップS1では、バンク毎の補正制御を行う運転領域条件が成立しているか否かを判別する。
【0072】
前記運転領域条件とは、所定の低負荷・低回転域であり、アイドル運転に限定しても良い。
機関101が所定の低負荷・低回転域で運転されているとき(アイドル運転中であるとき)には、ステップS2へ進む。
【0073】
ステップS2では、吸気バルブ105のバルブリフト量の目標として、最大リフト量が要求されているか否かを判別する。
尚、最大リフト量は、吸気バルブ105による吸気絞りを行わずに、電子制御スロットル104で吸入空気量を制御する場合に要求され、同じ吸入空気量要求時でも、スロットルで吸入空気量を制御するか、吸気バルブ105で吸入空気量を制御するかが切り換えられるようになっている。
【0074】
具体的には、始動時水温が所定温度範囲内である始動時及び始動後所定時間内や、キャニスタから大量のパージを行わせたいとき(吸気通路に負圧を発生させたいとき)に、最大リフト量が要求されるようになっている。
【0075】
前記最大リフト量が要求されないときには、主に、吸気バルブ105のバルブリフト量を小さく制御することで吸入空気量を制御する。
最大リフト要求時には、ステップS3へ進み、そのときのバンク間における空燃比フィードバック補正量のずれを、高リフト時の値として算出する。
【0076】
最大リフト要求時ではないとき、換言すれば、吸気バルブ105のバルブリフト量を小さくして吸気バルブ105によって吸気を絞って吸入空気量を制御するときには、ステップS4へ進み、そのときのバンク間における空燃比フィードバック補正量のずれを、低リフト時の値として算出する。
【0077】
また、最大リフト要求時ではないときには、ステップS5へ進み、前記高リフト時のバンク間における空燃比フィードバック補正量のずれと、前記低リフト時のバンク間における空燃比フィードバック補正量のずれとから、各バンクにおけるバルブリフト量・バルブタイミングを補正するための補正係数を演算する。
【0078】
そして、次のステップS6では前記補正係数を用いて、目標バルブ特性(目標開特性)をバンク毎に演算する。
図14のフローチャートは、前記ステップS3の処理を詳細に示すものであり、ステップS301では、下式によって高リフト時のずれ量vBDALPHAlhiを算出する。
【0079】
vBDALPHAhi=(vMALPHAr−vMALPHAl)+(vKBLRCr−vKBLRCl)
ここで、vMALPHArは右バンクの空燃比フィードバック補正係数、vMALPHAlは左バンクの空燃比フィードバック補正係数、vKBLRCrは右バンクの空燃比学習補正値、vKBLRClは左バンクの空燃比学習補正値である。
【0080】
図15のフローチャートは、前記ステップS4の処理を詳細に示すものであり、ステップS401では、下式によって低リフト時のずれ量vBDALPHAlowを算出する。
【0081】
vBDALPHAlow=(vMALPHAr−vMALPHAl)+(vKBLRCr−vKBLRCl)
左右バンクにおいて、前記空燃比フィードバック補正係数,空燃比学習補正値による補正なしで得られるベース空燃比が同じであれば、前記ずれ量vBDALPHAhi,vBDALPHAlowは0になる。
【0082】
また、空燃比がリーンであるほど、前記空燃比フィードバック補正係数,空燃比学習補正値は大きな値に設定され、燃料噴射量を増量補正し、空燃比がリッチであるほど、前記空燃比フィードバック補正係数,空燃比学習補正値は小さな値に設定され、燃料噴射量を減量補正する。
【0083】
従って、前記vBDALPHAhi,vBDALPHAlowがプラスの値であれば、その絶対値が大きいほど、右バンク側のベース空燃比が左バンクに比べてリーン(吸気量大)であることになり、前記vBDALPHAhi,vBDALPHAlowがマイナスの値であれば、その絶対値が大きいほど、右バンク側のベース空燃比が左バンクに比べてリッチ(吸気量小)であることになる。
【0084】
図16のフローチャートは、前記ステップS5の補正係数の演算処理を詳細に示すものである。
ステップS501では、前記低リフト時のずれ量vBDALPHAlowから高リフト時のずれ量vBDALPHAhiを減算して、リフト量によるずれ量の偏差vBDALPHAを算出する。
【0085】
vBDALPHA=vBDALPHAlow−vBDALPHAhi
図18に示すように、バルブリフト量のばらつきによる空気量ばらつきは、低リフト側ほど影響が大きく、高リフト側では、その影響が小さくなる。
【0086】
従って、前記高リフト時のずれ量vBDALPHAhi(図19参照)は、吸気バルブ105の開特性のバンク間でのばらつきを要因とするものではなく、例えばバンク間における燃料圧力のばらつきなどの燃料噴射系のばらつきを主な要因とするものであると推定される。
【0087】
一方、前記低リフト時のずれ量vBDALPHAlow(図19参照)は、燃料噴射系のばらつきによって発生すると共に、バルブリフト量のばらつきによっても発生することになるが、前記燃料噴射系のばらつきの影響は高リフト時と同じである。
【0088】
従って、vBDALPHAlow−vBDALPHAhiは、燃料噴射系のばらつき及びバルブリフト量のばらつきによって発生したバンク間の空燃比ずれ量から、燃料噴射系のばらつきによる分を除いて、バルブリフト量のばらつきによって発生したバンク間での空燃比ずれ量を求めることになる。
【0089】
また、前記vBDALPHAがプラスの値であれば、その絶対値が大きいほど右バンク側の吸入空気量が左バンクに比べて多いことになり、前記vBDALPHAがマイナスの値であれば、その絶対値が大きいほど、右バンク側の吸入空気量が左バンクに比べて少ないことになる。
【0090】
ステップS502では、前記ずれ量vBDALPHAの絶対値が所定値(例えば3%)以上であるか否かを判別する。
前記ずれ量vBDALPHAの絶対値が所定値未満で、左右バンク間の吸入空気量のずれが僅かであるときには、補正の必要性がないものと判断し、そのまま本ルーチンを終了させる。
【0091】
一方、ずれ量vBDALPHAの絶対値が所定値以上であれば、左右バンク間の吸入空気量のずれを補正するための補正係数を設定すべく、ステップS503以降へ進む。
【0092】
ステップS503では、右バンク用の補正係数vVELHOSrを下式に従って算出する。
vVELHOSr=vVELHOSrz+(100%−vBDALPHA)×mGAINVLBK
ここで、vVELHOSrzは右バンク用の補正係数vVELHOSrの前回値、mGAINVLBKは補正ゲインであり例えば5%とする。
【0093】
上式によると、右バンク側の吸入空気量が左バンクに比べて多く、前記ずれ量vBDALPHAがプラスの値に算出されると、前記補正係数vVELHOSrは減少方向に修正される。
【0094】
前記補正係数vVELHOSrは、後述するように、右バンク用の目標体積流量比の補正するのに用いられるから、前記補正係数vVELHOSrが減少される結果、右バンク用の目標体積流量比がより小さく修正され、右バンク側の吸入空気量を左バンクに対して相対的に減らし、左右バンク間の吸入空気量差を減らすことになる。
【0095】
逆に、右バンク側の吸入空気量が左バンクに比べて少なく、前記ずれ量vBDALPHAがマイナスの値に算出される場合には、前記補正係数vVELHOSrが増大される結果、右バンク用の目標体積流量比がより大きく修正され、右バンク側の吸入空気量を左バンクに対して相対的に増やし、左右バンク間の吸入空気量差を減らすことになる。
【0096】
ステップS504では、前記ステップS503で算出した右バンク用の補正係数vVELHOSrを、80%〜120%の範囲内に制限するリミッタ処理を行う。
ステップS505では、左バンク用の補正係数vVELHOSlを下式に従って算出する。
【0097】
vVELHOSl=vVELHOSlz+(100%+vBDALPHA)×mGAINVLBK
ここで、vVELHOSlzは左バンク用の補正係数vVELHOSrの前回値、mGAINVLBKは補正ゲインであり例えば5%とする。
【0098】
上式によると、左バンク側の吸入空気量が右バンクに比べて少なく、前記ずれ量vBDALPHAがプラスの値に算出されると、前記補正係数vVELHOSlは増大方向に修正される。
【0099】
この結果、左バンク用の目標体積流量比がより大きく修正され、左バンク側の吸入空気量を右バンクに対して相対的に増やし、左右バンク間の吸入空気量差を減らすことになる。
【0100】
このとき、右バンク側の吸入空気量を減らす補正が、前記右バンク用の補正係数vVELHOSrによって行われるから、右バンク側の吸入空気量が左バンクに比べて多い場合には、右バンク側の吸入空気量を減らし、同時に、左バンクの吸入空気量を増やすことで、右バンク側の吸入空気量が左バンクに比べて多い状態の解消が図られることになる。
【0101】
また、左バンク側の吸入空気量が右バンクに比べて多く、前記ずれ量vBDALPHAがマイナスの値に算出されると、前記補正係数vVELHOSlは減少方向に修正される。
【0102】
この結果、左バンク用の目標体積流量比がより小さい修正され、左バンク側の吸入空気量を右バンクに対して相対的に減らし、左右バンク間の吸入空気量差を減らすことになる。
【0103】
このとき、右バンク側の吸入空気量を増やす補正が、前記右バンク用の補正係数vVELHOSrによって行われるから、右バンク側の吸入空気量が左バンクに比べて少ない場合には、右バンク側の吸入空気量を増やし、同時に、左バンクの吸入空気量を減らすことで、右バンク側の吸入空気量が左バンクに比べて少ない状態の解消が図れることになる。
【0104】
ステップS506では、前記ステップS505で算出した左バンク用の補正係数vVELHOSlを、80%〜120%の範囲内に制限するリミッタ処理を行う。
図17のフローチャートは、前記ステップS6におけるバンク毎の目標バルブ特性(目標開特性)の設定、即ち、前記補正係数vVELHOSr,vVELHOSlに基づく各バンクの吸入空気量の補正制御を示すものである。
【0105】
ステップS601では、吸気バルブ105における目標体積流量比vVLTGQH0に前記補正係数vVELHOSrを乗算することで、右バンク用の目標体積流量比vVLTGQH0rを算出する。
【0106】
vVLTGQH0r=vVELHOSr×vVLTGQH0
ステップS602では、吸気バルブ105における目標体積流量比vVLTGQH0に前記補正係数vVELHOSlを乗算することで、左バンク用の目標体積流量比vVLTGQH0lを算出する。
【0107】
vVLTGQH0l=vVELHOSl×vVLTGQH0
ステップS603では、予め体積流量比と機関回転速度とに応じて前記VEL機構112の制御軸16の目標角度(以下、目標VEL角度という)を記憶したマップを、右バンク用の目標体積流量比vVLTGQH0r,左バンク用の目標体積流量比vVLTGQH0lに基づいて参照することで、右バンクにおける目標VEL角度、左バンクにおける目標VEL角度をそれぞれに設定する。
【0108】
ステップS604では、予め体積流量比と機関回転速度とに応じて前記VTC機構113における吸気バルブ105のバルブタイミングの目標進角角度(以下、目標VTC角度という)を記憶したマップを、右バンク用の目標体積流量比vVLTGQH0r,左バンク用の目標体積流量比vVLTGQH0lに基づいて参照することで、右バンクにおける目標VTC角度、左バンクにおける目標VTC角度をそれぞれに設定する。
【0109】
上記のようにして、前記VEL機構112,VTC機構113をバンク毎に制御すれば、VEL機構112,VTC機構113にばらつきがあっても、バンク間における吸入空気量の差が抑制され、アイドルを含む低負荷・低回転域での運転安定性を向上させることができる。
【0110】
尚、上記では、目標VEL角度及び目標VTC角度を、右バンク用の目標体積流量比vVLTGQH0r,左バンク用の目標体積流量比vVLTGQH0lに基づいて、それぞれバンク毎に設定する構成としたが、目標VEL角度を目標体積流量比vVLTGQH0r,vVLTGQH0lに基づいてバンク毎に設定する一方、目標VTC角度については目標体積流量比vVLTGQH0に基づいて各バンクに共通の値として設定させることができる。
【0111】
更に、目標VTC角度を目標体積流量比vVLTGQH0r,vVLTGQH0lに基づいてバンク毎に設定する一方、目標VEL角度については目標体積流量比vVLTGQH0に基づいて各バンクに共通の値として設定させることができる。
【0112】
また、目標VEL角度及び/又は目標VTC角度を補正するバンクをいずれか一方のみとする構成であっても良い。
また、上記実施形態では、吸気バルブ105に対してVEL機構112及びVTC機構113を設ける構成としたが、いずれか一方を省略し、バルブリフト量のみ或いはバルブタイミングのみで吸入空気量を制御する構成とすることができる。
【0113】
更に、クランク軸の回転に機械的に連動して吸気バルブ105を開閉する動弁機構に限定されず、例えば、電磁石等のアクチュエータで吸気バルブ105を開閉駆動させる構成の可変動弁機構であっても良く、更に、吸気バルブの閉時期の制御によって吸入空気量を制御する構成であっても良い。
【0114】
ここで、上記実施形態から把握し得る請求項以外の技術思想について、以下にその効果と共に記載する。
【0116】
(イ)請求項1又は2記載の内燃機関の可変動弁制御装置において、
前記複数の気筒グループ毎に排気空燃比を検出し、該検出結果に基づいて前記複数の気筒グループ毎に燃料噴射量を補正するための空燃比フィードバック補正値を設定すると共に、該空燃比フィードバック補正値から複数の気筒グループ毎の空燃比学習補正値を設定する構成であり、
前記複数の気筒グループ毎に設定される空燃比フィードバック補正量間のずれ量を、前記空燃比フィードバック補正値間のずれ量と、前記空燃比学習補正値間のずれ量との加算値として求めることを特徴とする内燃機関の可変動弁制御装置。
【0117】
かかる構成によると、空燃比の学習補正が行なわれる構成において、学習結果を含めて気筒グループ間での空燃比ずれを判断するので、気筒グループ間におけるベース空燃比の違いを精度良く判定できる。
(ロ)請求項1又は2記載の内燃機関の可変動弁制御装置において、
吸気バルブにおける目標体積流量比と機関回転速度とから吸気バルブの開特性を決定する構成であって、
前記目標体積流量比を、前記複数の気筒グループ毎に設定される空燃比フィードバック補正量間におけるずれ量に基づいて、前記複数の気筒グループのうちの少なくとも1つについて補正設定することを特徴とする内燃機関の可変動弁制御装置。
【0118】
かかる構成によると、目標体積流量比と機関回転速度とから吸気バルブの開特性を設定するが、複数の気筒グループ毎に設定される空燃比フィードバック補正量間におけるずれ量から、気筒グループ間における吸入空気量の差を推定し、該推定結果に基づいて前記目標体積流量比を補正することで、吸気バルブで制御される吸入空気量を気筒グループ毎に補正して、気筒グループ間における吸入空気量の差を解消する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態におけるV型機関のシステム構成図。
【図2】VEL(Variable valve Event and Lift)機構を示す断面図(図3のA−A断面図)。
【図3】上記VEL機構の側面図。
【図4】上記VEL機構の平面図。
【図5】上記VEL機構に使用される偏心カムを示す斜視図。
【図6】上記VEL機構の低リフト時の作用を示す断面図(図3のB−B断面図)。
【図7】上記VEL機構の高リフト時の作用を示す断面図(図3のB−B断面図)。
【図8】上記VEL機構における揺動カムの基端面とカム面に対応したバルブリフト特性図。
【図9】上記VEL機構のバルブタイミングとバルブリフトの特性図。
【図10】上記VEL機構における制御軸の回転駆動機構を示す斜視図。
【図11】VTC(Variable valve Timing Control)機構を示す縦断面図。
【図12】実施形態における燃料噴射量制御を示すフローチャート。
【図13】実施形態における吸気バルブの開特性(バルブリフト・バルブタイミング)の制御におけるメインルーチンを示すフローチャート。
【図14】実施形態における高リフト時の空燃比ずれ量の演算を示すフローチャート。
【図15】実施形態における低リフト時の空燃比ずれ量の演算を示すフローチャート。
【図16】実施形態におけるバンク毎の補正係数の演算を示すフローチャート。
【図17】実施形態における吸気バルブの目標開特性の演算を示すフローチャート。
【図18】バルブリフト量と吸入空気量ばらつきとの相関を示す線図。
【図19】バルブリフト量と各バンクの空燃比フィードバック補正量との相関を示すタイムチャート。
【符号の説明】
101…エンジン、104…電子制御スロットル、105…吸気バルブ、107…排気バルブ、111a,111b…酸素センサ、112a,112b…VEL機構(可変動弁機構)、113a,113b…VTC機構(可変バルブタイミング機構)、114…エンジンコントロールユニット(ECU)

Claims (2)

  1. 複数の気筒グループ毎に吸気バルブの開特性を変更する可変動弁機構を備え、該可変動弁機構によって前記吸気バルブの開特性を変更することで機関の吸入空気量を制御する内燃機関の可変動弁制御装置において、
    前記複数の気筒グループ毎に設定される空燃比フィードバック補正量間におけるずれ量を算出し、前記吸気バルブによって吸気が大きく絞られる運転条件で求められた前記空燃比フィードバック補正量間におけるずれ量から、前記吸気バルブによる吸気絞りが相対的に小さい条件で求められた前記空燃比フィードバック補正量間におけるずれ量を除いたずれ量に基づいて、前記複数の気筒グループ毎の可変動弁機構のうちの少なくとも1つにおける目標開特性を補正制御することを特徴とする内燃機関の可変動弁制御装置。
  2. 前記複数の気筒グループ毎に設定される空燃比フィードバック補正量間のずれ量を、所定の低負荷・低回転領域で求めることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の可変動弁制御装置。
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