JP4585584B2 - 内燃機関の吸気制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アクチュエータによって開度が制御される電制式吸気絞り弁と、吸気バルブの開特性をアクチュエータによって可変にする可変動弁機構と、を備え、これらを目標吸気圧及び目標吸入空気量に基づいて制御する内燃機関の吸気制御装置に関する。
従来、吸気バルブのバルブタイミングの調整によって機関の吸入空気量を制御すると共に、キャニスタからのエバポパージ等により負圧発生が要求されると、吸気絞り弁(スロットル弁)を閉じて所望の負圧を発生させる構成が知られており、更に、特許文献1には、吸気絞り弁の開度制御による負圧変化に応じて吸気バルブの閉弁時期を補正する技術が開示されている。
前記特許文献1のものでは、負圧センサによって検出される実際の負圧(吸気圧)に応じて目標体積流量比を補正し、該補正された目標体積流量比に基づいて吸気バルブの閉時期を決定している。
特開2001−173470号公報
ところで、前記負圧センサの故障によって検出結果が異常な値を示すようになったり、絞り弁の故障やバルブデポジットの影響によって吸気圧が異常な値を示すようになったりすると、前記目標体積流量比が誤って補正され、結果、吸入空気量の制御精度が低下し、運転性を悪化させる可能性があった。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、吸気圧の検出値が異常な値を示すようになった場合に、運転性が大きく悪化することを回避できる内燃機関の吸気制御装置を提供することを目的とする。
そのため、本発明では、目標吸気圧に基づいて電制式吸気絞り弁を制御する一方、目標吸入空気量に基づいて吸気バルブの可変動弁機構を制御すると共に、前記目標吸気圧と吸気圧検出手段で検出される実際の吸気圧との偏差に基づいて可変動弁機構を補正制御する構成において、前記吸気圧検出手段で検出した実際の吸気圧検出値が異常な値を示したときに、前記吸気バルブの開特性を予め記憶された開特性に固定し、かつ、前記電制式吸気絞り弁を前記目標吸入空気量に基づいて制御する構成とした。
上記発明によると、吸気圧検出値が正常であれば、吸気バルブの開特性を制御することで機関の吸入空気量を目標に制御するが、吸気圧検出値が異常値を示すようになると、吸気バルブの開特性を固定し、目標吸気圧に基づく電制式吸気絞り弁の制御を、目標吸入空気量に基づく電制式吸気絞り弁の制御に切り換える。
従って、吸気圧検出値が異常な値を示すようになったときに、吸気バルブの開特性が異常な特性に変更されることが回避され、電制式吸気絞り弁で吸入空気量制御を行わせることができる。
図1は、実施形態における車両用内燃機関のシステム構成図である。
図1において、内燃機関101の吸気管102には、スロットルモータ103a(アクチュエータ)でスロットルバルブ103b(吸気絞り弁)を開閉駆動する電子制御スロットル104(電制式吸気絞り弁)が介装され、該電子制御スロットル104及び吸気バルブ105を介して、燃焼室106内に空気が吸入される。
燃焼排気は燃焼室106から排気バルブ107を介して排出され、フロント触媒108及びリア触媒109で浄化された後、大気中に放出される。
前記排気バルブ107は、排気側カムシャフト110に軸支されたカム111によって一定のバルブリフト量,バルブ作動角及びバルブタイミングを保って開閉駆動される。
一方、吸気バルブ105側には、吸気バルブ105のバルブリフト量を作動角と共に連続的に可変するVEL(Variable valve Event and Lift)機構112が設けられる。
更に、吸気バルブ105側には、クランクシャフトに対する吸気側カムシャフトの回転位相を変化させることで、吸気バルブ105のバルブ作動角の中心位相を連続的に可変するVTC(Variable valve Timing Control)機構113が設けられる。
前記VEL機構112及びVTC機構113が、本実施形態における可変動弁機構に相当する。
マイクロコンピュータを内蔵するエンジンコントロールユニット(ECU)114は、目標吸入空気量(目標体積流量比)や目標吸入負圧(目標マニ圧比)に基づいて、前記電子制御スロットル104,VEL機構112及びVTC機構113を制御する。
前記ECU114には、内燃機関101の吸入空気量を検出するエアフローメータ115、アクセル開度を検出するアクセルペダルセンサ116、クランクシャフト120の基準回転位置毎にクランク角信号を出力するクランク角センサ117、スロットルバルブ103bの開度TVOを検出するスロットルセンサ118、内燃機関101の冷却水温度を検出する水温センサ119、カムシャフト13の基準回転位置毎にカム信号を出力するカムセンサ132、スロットルバルブ103bの下流でかつ吸気バルブ105の上流側での吸気マニホールド圧(吸気管圧)を検出する吸気圧検出手段としての吸気圧センサ133からの検出信号が入力される。
また、各気筒の吸気バルブ105上流側の吸気ポート130には、電磁式の燃料噴射弁131が設けられ、該燃料噴射弁131は、前記ECU114からの噴射パルス信号によって開弁駆動され、前記噴射パルス信号の噴射パルス幅(開弁時間)に比例する量の燃料を噴射する。
図2〜図4は、前記VEL機構112の構造を詳細に示すものである。
図2〜図4に示すVEL機構112は、一対の吸気バルブ105,105と、シリンダヘッド11のカム軸受14に回転自在に支持された中空状のカムシャフト13(駆動軸)と、該カムシャフト13に軸支された回転カムである2つの偏心カム15,15(駆動カム)と、前記カムシャフト13の上方位置に同じカム軸受14に回転自在に支持された制御軸16と、該制御軸16に制御カム17を介して揺動自在に支持された一対のロッカアーム18,18と、各吸気バルブ105,105の上端部にバルブリフター19,19を介して配置された一対のそれぞれ独立した揺動カム20,20とを備えている。
前記偏心カム15,15とロッカアーム18,18とは、リンクアーム25,25によって連係され、ロッカアーム18,18と揺動カム20,20とは、リンク部材26,26によって連係されている。
上記ロッカアーム18,18,リンクアーム25,25,リンク部材26,26が伝達機構を構成する。
前記偏心カム15は、図5に示すように、略リング状を呈し、小径なカム本体15aと、該カム本体15aの外端面に一体に設けられたフランジ部15bとからなり、内部軸方向にカムシャフト挿通孔15cが貫通形成されていると共に、カム本体15aの軸心Xがカムシャフト13の軸心Yから所定量だけ偏心している。
また、前記偏心カム15は、カムシャフト13に対し前記バルブリフター19に干渉しない両外側にカム軸挿通孔15cを介して圧入固定されている。
前記ロッカアーム18は、図4に示すように、略クランク状に屈曲形成され、中央の基部18aが制御カム17に回転自在に支持されている。
また、基部18aの外端部に突設された一端部18bには、リンクアーム25の先端部と連結するピン21が圧入されるピン孔18dが貫通形成されている一方、基部18aの内端部に突設された他端部18cには、各リンク部材26の後述する一端部26aと連結するピン28が圧入されるピン孔18eが形成されている。
前記制御カム17は、円筒状を呈し、制御軸16外周に固定されていると共に、図2に示すように軸心P1位置が制御軸16の軸心P2からαだけ偏心している。
前記揺動カム20は、図2及び図6,図7に示すように略横U字形状を呈し、略円環状の基端部22にカムシャフト13が嵌挿されて回転自在に支持される支持孔22aが貫通形成されていると共に、ロッカアーム18の他端部18c側に位置する端部23にピン孔23aが貫通形成されている。
また、揺動カム20の下面には、基端部22側の基円面24aと該基円面24aから端部23端縁側に円弧状に延びるカム面24bとが形成されており、該基円面24aとカム面24bとが、揺動カム20の揺動位置に応じて各バルブリフター19の上面所定位置に当接するようになっている。
即ち、図8に示すバルブリフト特性からみると、図2に示すように基円面24aの所定角度範囲θ1がベースサークル区間になり、カム面24bの前記ベースサークル区間θ1から所定角度範囲θ2が所謂ランプ区間となり、更に、カム面24bのランプ区間θ2から所定角度範囲θ3がリフト区間になるように設定されている。
また、前記リンクアーム25は、円環状の基部25aと、該基部25aの外周面所定位置に突設された突出端25bとを備え、基部25aの中央位置には、前記偏心カム15のカム本体15aの外周面に回転自在に嵌合する嵌合穴25cが形成されている一方、突出端25bには、前記ピン21が回転自在に挿通するピン孔25dが貫通形成されている。
更に、前記リンク部材26は、所定長さの直線状に形成され、円形状の両端部26a,26bには前記ロッカアーム18の他端部18cと揺動カム20の端部23の各ピン孔18d,23aに圧入した各ピン28,29の端部が回転自在に挿通するピン挿通孔26c,26dが貫通形成されている。
尚、各ピン21,28,29の一端部には、リンクアーム25やリンク部材26の軸方向の移動を規制するスナップリング30,31,32が設けられている。
上記構成において、制御軸16の軸心P2と制御カム17の軸心P1との位置関係によって、図6,7に示すように、バルブリフト量が変化することになり、前記制御軸16を回転駆動させることで、制御カム17の軸心P1に対する制御軸16の軸心P2の位置を変化させる。
前記制御軸16は、図10に示すような構成によって、ストッパにより制限される所定回転角度範囲内でDCサーボモータ(アクチュエータ)121により回転駆動されるようになっており、前記制御軸16の角度を前記アクチュエータ121で変化させることで、吸気バルブ105のバルブリフト量及びバルブ作動角が、前記ストッパで制限される最大バルブリフト量と最小バルブリフト量との間の可変範囲内で連続的に変化する(図9参照)。
図10において、DCサーボモータ121は、その回転軸が制御軸16と平行になるように配置され、回転軸の先端には、かさ歯車122が軸支されている。
一方、前記制御軸16の先端に一対のステー123a,123bが固定され、一対のステー123a,123bの先端部を連結する制御軸16と平行な軸周りに、ナット124が揺動可能に支持される。
前記ナット124に噛み合わされるネジ棒125の先端には、前記かさ歯車122に噛み合わされるかさ歯車126が軸支されており、DCサーボモータ121の回転によってネジ棒125が回転し、該ネジ棒125に噛み合うナット124の位置が、ネジ棒125の軸方向に変位することで、制御軸16が回転されるようになっている。
ここで、ナット124の位置をかさ歯車126に近づける方向が、バルブリフト量が小さくなる方向で、逆に、ナット124の位置をかさ歯車126から遠ざける方向が、バルブリフト量が大きくなる方向となっている。
前記制御軸16の先端には、図10に示すように、制御軸16の角度を検出するポテンショメータ式の角度センサ127が設けられており、該角度センサ127で検出される実際の角度が目標角度(目標バルブリフト量相当値)に一致するように、前記ECU114が前記DCサーボモータ121をフィードバック制御する。
また、前記制御軸16の外周に突出形成したストッパ部材128が、固定側の受け部材(図示省略)に対してバルブリフトの増大方向及び減少方向の双方で当接することで、制御軸16の回転範囲が規制され、これにより最小バルブリフト量及び最大バルブリフト量が規定されるようになっている。
次に、前記VTC機構113の構成を、図11に基づいて説明する。
本実施形態におけるVTC機構113は、ベーン式の可変バルブタイミング機構であり、クランクシャフト120によりタイミングチェーンを介して回転駆動されるカムスプロケット51(タイミングスプロケット)と、吸気側カムシャフト13の端部に固定されてカムスプロケット51内に回転自在に収容された回転部材53と、該回転部材53をカムスプロケット51に対して相対的に回転させる油圧回路54と、カムスプロケット51と回転部材53との相対回転位置を所定位置で選択的にロックするロック機構60とを備えている。
前記カムスプロケット51は、外周にタイミングチェーン(又はタイミングベルト)が噛合する歯部を有する回転部(図示省略)と、該回転部の前方に配置されて前記回転部材53を回転自在に収容するハウジング56と、該ハウジング56の前後開口を閉塞するフロントカバー,リアカバー(図示省略)とから構成される。
前記ハウジング56は、前後両端が開口形成された円筒状を呈し、内周面には、横断面台形状を呈し、それぞれハウジング56の軸方向に沿って設けられる4つの隔壁部63が90°間隔で突設されている。
前記回転部材53は、吸気側カム軸14の前端部に固定されており、円環状の基部77の外周面に90°間隔で4つのベーン78a,78b,78c,78dが設けられている。
前記第1〜第4ベーン78a〜78dは、それぞれ断面が略逆台形状を呈し、各隔壁部63間の凹部に配置され、前記凹部を回転方向の前後に隔成し、ベーン78a〜78dの両側と各隔壁部63の両側面との間に、進角側油圧室82と遅角側油圧室83を構成する。
前記ロック機構60は、ロックピン84が、回転部材53の最大遅角側の回動位置(基準作動状態)において係合孔(図示省略)に係入するようになっている。
前記油圧回路54は、進角側油圧室82に対して油圧を給排する第1油圧通路91と、遅角側油圧室83に対して油圧を給排する第2油圧通路92との2系統の油圧通路を有し、この両油圧通路91,92には、供給通路93とドレン通路94a,94bとがそれぞれ通路切り換え用の電磁切換弁95を介して接続されている。
前記供給通路93には、オイルパン96内の油を圧送する機関駆動のオイルポンプ97が設けられている一方、ドレン通路94a,94bの下流端がオイルパン96に連通している。
前記第1油圧通路91は、回転部材53の基部77内に略放射状に形成されて各進角側油圧室82に連通する4本の分岐路91dに接続され、第2油圧通路92は、各遅角側油圧室83に開口する4つの油孔92dに接続される。
前記電磁切換弁95は、内部のスプール弁体が各油圧通路91,92と供給通路93及びドレン通路94a,94bとを相対的に切り換え制御するようになっている。
前記ECU114は、前記電磁切換弁95を駆動する電磁アクチュエータ99に対する通電量を、ディザ信号が重畳されたデューティ制御信号に基づいて制御する。
例えば、電磁アクチュエータ99にデューティ比0%の制御信号(OFF信号)を出力すると、オイルポンプ47から圧送された作動油は、第2油圧通路92を通って遅角側油圧室83に供給されると共に、進角側油圧室82内の作動油が、第1油圧通路91を通って第1ドレン通路94aからオイルパン96内に排出される。
従って、遅角側油圧室83の内圧が高、進角側油圧室82の内圧が低となって、回転部材53は、ベーン78a〜78bを介して最大遅角側に回転し、この結果、吸気バルブ105の開期間(開時期及び閉時期)が遅くなる。
一方、電磁アクチュエータ99にデューティ比100%の制御信号(ON信号)を出力すると、作動油は、第1油圧通路91を通って進角側油圧室82内に供給されると共に、遅角側油圧室83内の作動油が第2油圧通路92及び第2ドレン通路94bを通ってオイルパン96に排出され、遅角側油圧室83が低圧になる。
このため、回転部材53は、ベーン78a〜78dを介して進角側へ最大に回転し、これによって、吸気バルブ105の開期間(開時期及び閉時期)が早くなる。
尚、可変動弁機構の構成を、上記構成のVEL機構112,VTC機構113に限定するものでないことは明らかである。
次に、前記ECU114による前記電子制御スロットル104,VEL機構112及びVTC機構113の制御を詳細に説明する。
図12は、前記ECU114による電子制御スロットル104,VEL機構112,VTC機構113の制御機能を示すメイン制御ブロック図である。
図12において、目標体積流量比演算部Aでは、機関回転速度NRPM及びアクセル開度APOに基づいて目標体積流量比TGQH0(目標吸入空気量)を演算する。
目標マニ圧比演算部Bでは、機関回転速度NRPM及び前記目標体積流量比演算部Aで演算された目標体積流量比TGQH0に基づいて目標マニ圧比TGPM(目標吸気圧)を演算する。
前記目標マニ圧比TGPMは、吸気マニホールド圧/大気圧の目標値である。
目標スロットル開度演算部Cでは、機関回転速度NRPM,目標体積流量比演算部Aで演算された目標体積流量比TGQH0,目標マニ圧比演算部Bで演算された目標マニ圧比TGPM,後述する検出・診断部Gにおける吸気圧センサ133の診断情報DGNNGに基づいて目標スロットル開度TGTVOを演算する。
前記目標スロットル開度TGTVOに実際の開度が一致するように、前記電子制御スロットル104のスロットルモータ103aがフィードバック制御される。
制御偏差演算部Dでは、目標マニ圧比演算部Bで演算された目標マニ圧比TGPM,前記吸気圧センサ133で検出された実際の吸気マニホールド圧(実マニ圧)REPM,大気圧REPAに基づいて、目標マニ圧比TGPMと実マニ圧比との偏差DLTPRを演算する。
フィードバック制御部Eでは、前記制御偏差演算部Dで演算された目標マニ圧比TGPMと実マニ圧比との偏差DLTPR,検出・診断部Gにおける吸気圧センサ133の診断情報DGNNGに基づいて、吸気バルブ105の開特性(閉タイミング)を補正するためのフィードバック補正量HOSFBを演算する。
目標VEL・VTC演算部Fでは、機関回転速度NRPM,目標体積流量比演算部Aで演算された目標体積流量比TGQH0,フィードバック制御部Eで演算されたフィードバック補正量HOSFB,前記検出・診断部Gにおける吸気圧センサ133の診断情報DGNNGに基づいて、VEL機構112の制御目標TGVEL(制御軸16の目標角度,目標バルブリフト量,目標作動角),VTC機構113の制御目標TGVTC(バルブタイミングの進角目標)を演算する。
前記制御目標TGVELに基づいてVEL機構112がフィードバック制御され、制御目標TGVTCに基づいてVTC機構113がフィードバック制御される。
前記検出・診断部Gでは、吸気圧センサ133の出力ADPMを吸気マニホールド圧REPMに変換すると共に、前記出力ADPMに基づいて吸気圧センサ133の故障診断(吸気圧検出値の異常診断)を行って故障(吸気圧検出値の異常)の有無を示す診断情報DGNNGを出力する。
前記目標体積流量比演算部Aの詳細は、図13に示してある。
前記アクセル開度APOの検出結果は、リミッタ処理部A101で0〜80deg内の角度データに制限され、該制限後のアクセル開度データは変換部A102で目標スロットル開口面積相当値AGTVOに変換される。
前記目標スロットル開口面積相当値AGTVOは、除算部A103において機関回転速度NRPMで除算され、更に、除算部A104において排気量VOLで除算される。
前記機関回転速度NRPM及び排気量VOLで前記目標スロットル開口面積相当値AGTVOを除算した結果は、体積流量比変換部A105で目標体積流量比相当値(%)に変換される。
前記目標体積流量比相当値(%)は、単位変換部A106で割合データに変換される。
前記目標マニ圧比演算部Bの詳細は、図14に示してある。
図14において、変換マップB101は、機関回転速度NRPM及び目標体積流量比TGQH0に対応する目標マニ圧比TGPMを予め記憶したマップを備え、機関回転速度NRPM及び目標体積流量比TGQH0の入力値に対応する目標マニ圧比TGPMを出力する。
目標スロットル開度演算部Cの詳細は、図15に示してある。
前記目標体積流量比演算部Aから出力される割合データとしての目標体積流量比相当値は、単位変換部C101で目標体積流量比相当値(%)に変換される。
前記目標体積流量比相当値(%)は、体積流量比変換部C102で、スロットル開口面積相当値を機関回転速度NRPM及び排気量VOLで除算した結果に相当する値に変換される。
そして、乗算部C103では、前記体積流量比変換部C102の出力に、機関回転速度NRPM及び排気量VOLを乗算することで、目標開口面積相当値を求める。
一方、マニ圧比設定部C104では、機関回転速度NRPM及び目標体積流量比TGQH0に基づいて、吸気バルブ105の開特性(バルブリフト量及び中心位相)が基準状態であるときのマニ圧比を設定する。
補正係数演算部C105では、前記マニ圧比設定部C104で求めたマニ圧比や、目標マニ圧比TGPM等に基づいて、前記目標マニ圧比をそのときの吸気バルブ105の開特性で得るための前記目標開口面積相当値の補正値KAVELを演算する。
リミッタ処理部C106では、前記補正値KAVELを所定範囲内に制限する処理を行う。
前記リミッタ処理部C106でリミッタ処理された補正値KAVELは、選択部C107に出力され、選択部C107では、診断情報DGNNGに基づいて吸気圧センサ133が正常であると判断されるときには、リミッタ処理部C106を通過した補正値KAVELを出力し、診断情報DGNNGに基づいて吸気圧センサ133が故障していると判断されるときには、実質的に補正を行なわないことになる「1」を補正値KAVELとして出力する。
前記選択部C107の出力は、乗算部C108に出力されて、前記体積流量比変換部C102から出力された目標開口面積相当値に乗算される。
そして、乗算部C108の出力は、リミッタ処理部C109で所定範囲内に制限された後、開度変換部C110にて目標スロットル開度TGTVOに変換される。
これにより、吸気圧センサ133が正常であるときには、目標マニ圧比になるように、スロットルバルブ103bの開度がフィードホワード制御される。
一方、吸気圧センサ133の故障時には、後述するように、吸気バルブ105の開特性が基準状態に固定され、スロットルバルブ103bにより目標体積流量比に制御させるので、前記補正値KAVELによる目標開口面積相当値の補正は無用になる。
そこで、前記選択部C107は、吸気圧センサ133の故障時には、前記補正値KAVEL=1として出力し、目標マニ圧比に応じた補正を禁止する。
前記制御偏差演算部Dの詳細は、図16に示してある。
図16において、実マニ圧比演算部D101では、前記吸気圧センサ133で検出された実際の吸気マニホールド圧(実マニ圧)REPM及び大気圧REPAに基づいて実マニ圧比(=実際の吸気マニホールド圧/大気圧)を演算し、偏差演算部D102では、目標マニ圧比TGPMと実マニ圧比との偏差DLTPRを演算する。
前記フィードバック制御部Eの詳細は、図17に示してある。
図17に示すフィードバック制御部Eでは、前記偏差DLTPRに基づくPID制御によってフィードバック補正量HOSFBを設定する構成であり、前記偏差DLTPRの微分値と微分ゲインDGAINとに基づいて微分分HOSDを演算し、前記偏差DLTPRと比例ゲインPGAINとに基づいて比例分HOSPを演算し、前記偏差DLTPRと積分ゲインIGAINとに基づいて前回までの積分分HOSIzを補正して積分分HOSIを更新演算する。
そして、前記微分分HOSD,比例分HOSP,積分分HOSIを加算部E101で加算し、該加算結果を、リミッタ部E102で最大値(=1)と最小値(=−1)とで挟まれる範囲内に制限し、該制限結果をフィードバック補正量HOSFBとして出力する構成である。
ここで、前記微分ゲインDGAIN,比例ゲインPGAIN,積分ゲインIGAINは、図22に示すゲイン設定部E105で設定される。
前記ゲイン設定部E105では、前記偏差DLTPRの絶対値と第1の所定値(例えば0.1)とを比較し、|DLTPR|≧第1所定値であって、前記偏差DLTPRに基づいて吸気圧検出値に軽微な異常が認められる場合には、前記微分ゲインDGAIN,比例ゲインPGAIN,積分ゲインIGAINとして、予め設定されている小さい方の値を選択して出力することで、前記偏差DLTPRに基づく補正度合いを小さくする。
一方、|DLTPR|<第1所定値であれば、吸気圧検出値に異常がないと判断して、前記微分ゲインDGAIN,比例ゲインPGAIN,積分ゲインIGAINとして、予め設定されている大きい方の値を選択して出力することで、前記偏差DLTPRに基づく高い応答性のフィードバック制御を行わせる。
更に、前記偏差DLTPRに基づくフィードバック補正量HOSFBによる補正を行なわせるか禁止するかの判断に基づき、補正制御を禁止する場合には、選択部E103が前記積分分HOSIを0にリセットし、更に、選択部E104がフィードバック補正量HOSFBを0として出力するようにしてある。
前記偏差DLTPRの絶対値を絶対値演算部E106で演算し、比較部E107で前記偏差DLTPRの絶対値が第2所定値(例えば0.2)以上であるか否かを判別する。
そして、|DLTPR|≧第2所定値であれば、前記比較部E107が「1」を出力する。
前記比較部E107の出力と前記診断情報DGNNGとが、OR回路E108に入力され、|DLTPR|≧第2所定値であるか及び/又は前記検出・診断部Gで故障発生が診断されている場合に、OR回路E108から1が出力されるようにする。
前記OR回路E108の出力は反転回路E109で反転され、0のときに補正を禁止し、1のときの補正が許可される。
即ち、前記反転回路E109の出力が入力される選択部E103では、反転回路E109の出力が「0」のときに前記積分分HOSIを0にリセットし、同じく前記反転回路E109の出力が入力される選択部E104では、反転回路E109の出力が「0」のときにフィードバック補正量HOSFBを0として出力する。
従って、前記検出・診断部Gで故障発生が診断されておらず、然も、|DLTPR|<第2所定値であって前記偏差DLTPRからも吸気圧検出値の大きな異常が認められない場合には、フィードバック補正量HOSFBによる補正が継続される。
但し、|DLTPR|<第2所定値であっても、第1所定値≦|DLTPR|<第2所定値であるときには、フィードバックゲインを通常よりも小さくすることで補正度合いを小さくした上で、フィードバック補正量HOSFBによる補正を継続させる。
上記構成により、バルブデポジットの影響等によって吸気圧が異常な値を示すときに、誤った補正制御が行われてしまうことを回避しつつ、フィードバック補正を極力継続させることができる。
前記目標VEL・VTC演算部Fの詳細は、図18に示してある。
目標IVO演算部F101では、機関回転速度NRPM及び目標体積流量比TGQH0に基づいて、吸気バルブ105の目標開タイミングIVO(degATDC)を演算する。
また、目標IVC演算部F102では、機関回転速度NRPM及び目標体積流量比TGQH0に基づいて、吸気バルブ105の目標閉タイミングIVC(degATDC)を演算する。
尚、前記演算部F101,F102では、目標マニ圧比TGPMの状態で目標体積流量比TGQH0が得られる目標開タイミングIVO(degATDC),目標閉タイミングIVC(degATDC)を設定する。
シリンダ充填吸気量演算部F103では、前記目標閉タイミングIVCに基づいて実際にシリンダに充填できる空気量割合を演算する。
補正部F104では、前記演算部F103で求めた空気量割合を前記フィードバック補正量HOSFBで補正する。
ここで、前記フィードバック補正量HOSFBは、吸気圧センサ133の検出値の異常時には0に設定されるから、吸気圧センサ133の検出値の異常時には、前記補正部F104における補正が禁止されることになる。
IVC変換部F105では、前記フィードバック補正量HOSFBで補正された空気量割合を、目標閉タイミングIVCに変換する。
選択部F106では、前記IVC変換部F105で得られた目標閉タイミングIVCと、最大値との小さい方を選択することで、前記最大値以内に目標閉タイミングIVCを制限する。
更に、選択部F107では、目標IVC演算部F102で演算された目標閉タイミングIVCと、前記選択部F106を通過した目標閉タイミングIVCとの大きい方(遅角側)を選択する。
選択部F108には、上記のようにして求められる目標開タイミングIVO及び目標閉タイミングIVCが入力されると共に、予め記憶された固定の開タイミングFSIVO及び閉タイミングFSIVCが入力される。
尚、前記固定の開タイミングFSIVO及び閉タイミングFSIVCは、VEL機構112,VTC機構113などの可変動弁機構を備えずに、カムによって一定の開特性で吸気バルブ105が駆動される場合の開特性に相当するものとして設定される。
そして、前記選択部F108は、診断情報DGNNGに基づいて吸気圧センサ133が正常であると判断されるときには、機関回転速度NRPM及び目標体積流量比TGQH0に基づいて算出した目標開タイミングIVO及び目標閉タイミングIVCを出力し、診断情報DGNNGに基づいて吸気圧センサ133の検出値が異常であると判断されるときには、固定の開タイミングFSIVO及び閉タイミングFSIVCを出力する。
前記選択部F108から出力される開タイミングIVO及び閉タイミングIVCは、作動角演算部F109に入力され、ここで、吸気バルブ105の作動角が演算される。
前記作動角は、VEL角度演算部F110においてVEL機構112の制御軸16の目標角度TGVELに変換されて出力され、前記目標角度TGVELに制御軸16の実際の角度が一致するように、前記DCサーボモータ121がフィードバック制御される。
また、IVO演算部F111では、前記目標角度TGVELから、吸気バルブ105の中心位相を最遅角したときの吸気バルブ105の開タイミングIVOを求める。
そして、進角量演算部F112では、前記IVO演算部F111で求められた開タイミングIVOと、前記選択部F108から出力される目標開タイミングIVOとの差として、VTC機構113における中心位相の目標進角量TGVTCを算出する。
前記目標進角量TGVTCに実際の進角値が一致するように、前記VTC機構113の電磁アクチュエータ99がフィードバック制御される。
前記検出・診断部Gの詳細は、図19に示してある。
図19に示す検出・診断部Gでは、吸気圧センサ133の出力ADPMが変換部G101において、圧力データ(kPa)に変換される。
一方、第1比較部G102では、実際の出力ADPMが予め記憶された最小出力以下であるか否かを判別し、実際の出力ADPMが前記最小出力以下であれば、1を出力する。
また、第2比較部G103では、実際の出力ADPMが予め記憶された最大出力以上であるか否かを判別し、実際の出力ADPMが前記最大出力以上であれば、1を出力する。
前記第1比較部G102及び第2比較部G103の出力は、OR回路(論理和演算回路)G104に出力される。
そして、OR回路G104は、実際の出力ADPMが前記最小出力以下であるか、実際の出力ADPMが前記最大出力以上であって、出力ADPM(吸気圧検出値)が異常な値を示し、吸気圧センサ133の故障(断線・ショート)が推定されるときに、診断情報DGNNGを1として出力し、実際の出力ADPMが前記最小出力と最大出力とで挟まれる正常範囲内であれば、診断情報DGNNGを0として出力する。
尚、吸気圧センサ133の故障診断の方法を上記に限定するものではなく、例えば、吸入空気量の検出値と機関回転速度とから推定される吸気圧を、吸気圧センサ133の検出結果と比較して、故障・劣化の有無を診断する構成としても良い。
上記構成によると、吸気圧センサ133が正常であるときには、目標マニ圧比(目標吸気圧)に基づいてスロットルバルブ103b(吸気絞り弁)の開度が制御されると共に、目標体積流量比(要求吸入空気量)及び目標マニ圧比と実際のマニ圧比との偏差に基づいて、吸気バルブ105のバルブリフト及びバルブタイミングが制御される。
一方、吸気圧センサ133が故障すると、スロットルバルブ103b(吸気絞り弁)の開度が目標体積流量比(目標吸入空気量)の要求のみに基づいて制御され、吸気バルブ105のバルブリフト及びバルブタイミングが固定されるから、吸気圧センサ133の誤った検出結果に基づき吸気バルブ105の開特性が誤制御され、運転性が悪化することを防止できる。
また、吸気圧センサ133が故障したときに、吸気バルブ105の開特性を、カムによる一定の開特性での駆動状態に固定し、スロットルバルブ103b(吸気絞り弁)で目標体積流量比(目標吸入空気量)に制御するから、負圧を発生させつつ、アクセル操作に応じた吸入空気量制御を行わせることができる。
更に、吸気圧センサ133の故障ではなく、バルブデポジットなどの影響で吸気圧検出値が異常値を示す場合に、誤補正を回避しつつ、フィードバック補正制御を極力継続させることができる。
図20は参考例を示し、この図20は、図12に代わるメイン制御ブロック図となる。
この図20に示す構成は、目標VEL・VTC演算部F’の構成のみが、図12と異なる。
図20に示す目標VEL・VTC演算部F’には、機関回転速度NRPM,目標体積流量比演算部Aで演算された目標体積流量比TGQH0,フィードバック制御部Eで演算されたフィードバック補正量HOSFBが入力され、前記検出・診断部Gにおける吸気圧センサ133の診断情報DGNNGは入力されない。
そして、目標VEL・VTC演算部F’では、図21に示すような構成によって、VEL機構112の制御目標TGVEL(制御軸16の目標角度),VTC機構113の制御目標TGVTC(バルブタイミングの進角目標)を演算する。
即ち、図21に示す目標VEL・VTC演算部F’では、図18に示した目標VEL・VTC演算部Fにおける選択部F108が省略される。
そして、吸気圧センサ133の故障時には、機関回転速度NRPM及び目標体積流量比TGQH0に基づいて算出された目標開タイミングIVO(degATDC)及び目標閉タイミングIVCから、VEL機構112の制御軸16の目標角度TGVEL,VEL機構112の制御軸16の目標角度TGVELが演算されるようにしてある。
上記構成によると、吸気圧センサ133が故障すると、目標マニ圧比に基づくスロットル制御及び目標体積流量比に基づく吸気バルブ105の開閉タイミングの制御は継続されるものの、フィードバック補正量HOSFBによる閉タイミングの補正は禁止され、実際と異なる実マニ圧に基づいて、閉タイミングが誤制御されることを回避できる。
ここで、上記実施形態から把握し得る請求項以外の技術思想について、以下にその効果と共に記載する。
(イ)アクチュエータによって開度が調整される電制式吸気絞り弁と、吸気バルブの開特性をアクチュエータによって可変にする可変動弁機構と、を備え、目標吸気圧に基づいて前記電制式吸気絞り弁を制御する一方、目標吸入空気量に基づいて前記可変動弁機構を制御すると共に、前記目標吸気圧と吸気圧検出手段で検出される実際の吸気圧との偏差に基づいて前記可変動弁機構を補正制御する内燃機関の吸気制御装置において、
前記吸気圧検出手段で検出した実際の吸気圧検出値が異常な値を示しているか否かを判定し、前記吸気圧検出値が異常な値を示したときに、正常であるときに比べて前記偏差に基づく補正度合いを小さいくして前記可変動弁機構の補正制御を継続させることを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。
かかる構成によると、吸気圧検出値が正常であるときには、吸気圧検出値と目標吸気圧との偏差に基づいて可変動弁機構を補正制御することで、吸気圧のずれに対応して目標吸入空気量が得られるようにするが、吸気圧検出値が異常な値を示すようになると、目標吸気圧と実際の吸気圧との偏差に応じた可変動弁機構の補正度合いを小さくして補正制御を継続させる。
従って、吸気圧検出値が異常な値を示すときに、可変動弁機構が誤制御されることが抑止され、運転性が大きく悪化することを防止できる。
(ロ)アクチュエータによって開度が調整される電制式吸気絞り弁と、吸気バルブの開特性をアクチュエータによって可変にする可変動弁機構と、を備え、目標吸気圧に基づいて前記電制式吸気絞り弁を制御する一方、目標吸入空気量に基づいて前記可変動弁機構を制御すると共に、前記目標吸気圧と吸気圧検出手段で検出される実際の吸気圧との偏差に基づいて前記可変動弁機構を補正制御する内燃機関の吸気制御装置において、
前記吸気圧検出手段で検出した実際の吸気圧検出値が異常な値を示しているか否かを判定し、前記吸気圧検出値が異常な値を示したときに、正常であるときに比べて前記偏差に対する補正量のゲインを小さいくして前記可変動弁機構の補正制御を継続させることを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。
かかる構成によると、吸気圧検出値が正常であるときには、吸気圧検出値と目標吸気圧との偏差に基づいて可変動弁機構を補正制御することで、吸気圧のずれに対応して目標吸入空気量が得られるようにするが、吸気圧検出値が異常な値を示すようになると、目標吸気圧と実際の吸気圧との偏差に対する補正量のゲインを小さくして補正制御を継続させる。
従って、吸気圧検出値が異常な値を示すときに、可変動弁機構が誤制御されることが抑止され、運転性が大きく悪化することを防止できる。
(ハ)請求項(イ)又は(ロ)記載の内燃機関の吸気制御装置において、
前記目標吸気圧と前記吸気圧検出手段で検出される実際の吸気圧検出値との偏差を算出し、該偏差が第1の所定範囲を外れたときに、前記補正度合い又はゲインを小さくして補正制御を継続させ、前記偏差が前記第1の所定範囲を包含する第2の所定範囲を超えたときに、前記吸気バルブの開特性を予め記憶された開特性に固定し、かつ、前記電制式吸気絞り弁の制御を前記目標吸気圧に基づく制御から前記目標吸入空気量に基づく制御に切り換えることを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。
かかる構成によると、目標吸気圧と吸気圧検出値との偏差が比較的小さく、吸気圧検出値に異常があるとしても、比較的異常度合いが小さいときには、補正度合い・ゲインを小さく抑制した上で前記偏差に応じた可変動弁機構の補正制御を継続させるが、前記偏差が大きくなって明らかな異常が認められる場合には、吸気バルブの開特性を固定し、目標吸気圧に基づく電制式吸気絞り弁の制御を、目標吸入空気量に基づく電制式吸気絞り弁の制御に切り換える。
従って、実際の吸気圧を目標値に近づけるための可変動弁機構の補正制御をなるべく継続させつつ、可変動弁機構が大きく誤制御されてしまうことを回避できる。
実施形態における内燃機関のシステム構成図。 VEL(Variable valve Event and Lift)機構を示す断面図(図3のA−A断面図)。 上記VEL機構の側面図。 上記VEL機構の平面図。 上記VEL機構に使用される偏心カムを示す斜視図。 上記VEL機構の低リフト時の作用を示す断面図(図3のB−B断面図)。 上記VEL機構の高リフト時の作用を示す断面図(図3のB−B断面図)。 上記VEL機構における揺動カムの基端面とカム面に対応したバルブリフト特性図。 上記VEL機構のバルブタイミングとバルブリフトの特性図。 上記VEL機構における制御軸の回転駆動機構を示す斜視図。 VTC(Variable valve Timing Control)機構を示す縦断面図。 実施形態におけるスロットルバルブ及び吸気バルブの制御を示すメイン制御ブロック図。 目標体積流量比演算部Aの詳細を示す制御ブロック図。 目標マニ圧比演算部Bの詳細を示す制御ブロック図。 目標スロットル開度演算部Cの詳細を示す制御ブロック図。 制御偏差演算部Dの詳細を示す制御ブロック図。 フィードバック制御部Eの詳細を示す制御ブロック図。 目標VEL・VTC演算部Fの詳細を示す制御ブロック図。 検出・診断部Gの詳細を示す制御ブロック図。 参考例におけるスロットルバルブ及び吸気バルブの制御を示すメイン制御ブロック図。 参考例における目標VEL・VTC演算部F’の詳細を示す制御ブロック図。 前記フィードバック制御部Eのゲイン設定部E105の詳細を示す制御ブロック図。
符号の説明
13…カムシャフト、16…制御軸、99…電磁アクチュエータ、101…内燃機関、104…電子制御スロットル、105…吸気バルブ、112…VEL機構、113…VTC機構、114…エンジンコントロールユニット(ECU)、117…クランク角センサ、120…クランクシャフト、121…DCサーボモータ、132…カムセンサ、133…吸気圧センサ

Claims (2)

  1. アクチュエータによって開度が調整される電制式吸気絞り弁と、吸気バルブの開特性をアクチュエータによって可変にする可変動弁機構と、を備え、目標吸気圧に基づいて前記電制式吸気絞り弁を制御する一方、目標吸入空気量に基づいて前記可変動弁機構を制御すると共に、前記目標吸気圧と吸気圧検出手段で検出される実際の吸気圧との偏差に基づいて前記可変動弁機構を補正制御する内燃機関の吸気制御装置において、
    前記吸気圧検出手段で検出した実際の吸気圧検出値が異常な値を示しているか否かを判定し、前記吸気圧検出値が異常な値を示したときに、前記吸気バルブの開特性を予め記憶された開特性に固定し、かつ、前記電制式吸気絞り弁を前記目標吸入空気量に基づいて制御することを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。
  2. 前記目標吸気圧と前記吸気圧検出手段で検出される実際の吸気圧検出値との偏差を算出し、該偏差が所定範囲を外れたときに、前記実際の吸気圧検出値が異常な値を示していると判定することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の吸気制御装置。
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