JP4104839B2 - 内燃機関のフェールセーフ装置 - Google Patents

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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の気筒群それぞれの吸気バルブ開閉特性を可変制御することで吸入空気量を制御する内燃機関のフェールセーフ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、吸気バルブ・排気バルブのバルブリフト量及びバルブ作動角を連続的に変える構成の可変バルブ機構が知られている(特開2001−012262号公報参照)。
この可変バルブ機構は、カム軸と略平行に配設された制御軸と、該制御軸の外周に偏心して固定された制御カムと、該制御カムに揺動自在に軸支されたロッカアームと、前記カム軸の回転に応じて前記ロッカアームの一端部を揺動駆動するリンクアーム・偏心カムと、前記ロッカアームの他端部に連係して揺動することで吸気バルブ・排気バルブを開動作させる揺動カムと、前記制御軸を回転駆動するDCサーボモータと、を備える。
【0003】
そして、作動角センサで検出される前記制御軸の実際の作動角を、要求のバルブ開特性に対応する目標作動角に一致させるべく、前記DCサーボモータをフィードバック制御するよう構成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記可変バルブ機構により吸気バルブのバルブリフト量及びバルブ作動角を可変制御することで、スロットルバルブによらず単独で吸入空気量を制御することができる。
しかし、前記制御軸の作動角を検出するセンサに故障等の異常が発生すると、正確な制御軸の回動制御を行えず、適正な吸入空気量(出力トルク)制御が行えなくなる。
【0005】
従って、このような吸入空気量制御においては、前記センサ故障に対するフェールセーフ制御をあらかじめ備えておくことが望ましい。
本発明は、このような実情に着目してなされたものであって、複数の気筒群を有する内燃機関において、吸気バルブの開度特性を検出するセンサが故障した場合であっても、適切な吸入空気量制御を行うことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのため、請求項1に係る発明は、図1に示すように、
複数の気筒群毎に備えた複数の可変バルブ機構によって、吸気バルブの開閉特性を可変制御することで吸入空気量を制御する内燃機関において、
前記複数の可変バルブ機構の動作状態をそれぞれ検出する複数の動作状態検出手段と、
該複数の動作状態検出手段の検出値を比較して、その不整合を判定する不整合判定手段と、
前記動作状態検出手段毎のオープン・ショート故障を診断する故障診断手段と、を備え、
前記オープン・ショート故障の診断に要する時間を、前記不整合の判定に要する時間よりも長く設定したことを特徴とする。
【0007】
請求項2に係る発明は、
前記不整合判定手段により検出値の不整合が判定されたときは、前記複数の可変バルブ機構による吸入空気量制御を停止することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、
前記故障診断手段によりいずれかの動作状態検出手段のオープン・ショート故障が検出されたときは、故障が診断された動作状態検出手段が対象とする可変バルブ機構を、吸入空気量が制限される方向に制御することを特徴とする。
【0008】
請求項4に係る発明は、
前記可変バルブ機構が、
クランク軸に同期して回転する駆動軸と、該駆動軸の固定された駆動カムと、揺動することで吸気バルブを開閉作動する揺動カムと、一端で前記駆動カム側と連係し他端で前記揺動カム側と連係する伝達機構と、該伝達機構の姿勢を変化させる制御カムを有する制御軸と、該制御軸を回動するアクチュエータと、を含んで構成され、前記アクチュエータによって前記制御軸を回動制御することにより吸気バルブの開閉特性を変化させるものであって、
前記動作状態検出手段は、前記制御軸の作動角を検出する作動角センサであることを特徴とする。
【0009】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、
各可変バルブ機構の動作状態を検出する動作状態検出手段の検出値の不整合を判定するための時間よりも、動作状態検出手段の故障をする診断する時間を長く設定したので、不整合判定手段により、オープン・ショート故障診断を待たずに、故障のおそれがある場合を早期に認識して安全方向への制御が可能となる。
【0010】
そして、故障診断においては、より長い時間でオープン・ショート故障の診断が行えるので、動作状態の一時的なエラー(半嵌合状態や瞬断等)による誤診断を回避して、精度の高いオープン・ショート診断が可能となる。
請求項2に係る発明によれば、
不整合判定手段により検出値の不整合が判定された場合、例えば、各動作状態検出手段による検出値の偏差が所定値以上である場合には、いずれかの動作状態検出手段に故障がある可能性が高いので、可変バルブ機構による吸入空気量制御(スロットルレス制御)を停止する。
【0011】
これにより、吸入空気量制御(出力トルク制御)が適切に行われないおそれがある事態を、故障診断に先立って、早期かつ確実に防止することができる。
なお、可変バルブ機構による吸入空気量制御を停止したときは、例えばスロットルバルブの開度制御により吸入空気量制御を行うようにする。
請求項3に係る発明によれば、
いずれかの動作状態検出手段のオープン・ショート故障が診断されたときは、故障が診断された側の可変バルブ機構を、吸入空気量が制限される方向に制御するので、異常な吸入空気量制御を確実に回避することができる。
【0012】
なお、この場合は、スロットルバルブの開度制御により吸入空気量制御を行うか、または、故障のない側の可変バルブ機構を適宜制御することで、目標吸入空気量を確保するようにする。
請求項4に係る発明によれば、
可変バルブ機構は、アクチュエータによって制御軸を回動制御することにより吸気バルブの開閉特性(リフト特性)を変化させて、各気筒群の吸入空気量を制御することができる。
【0013】
そして、併設する作動角センサ(ポテンショメータ等)によって、前記制御軸の作動角を検出することで、可変バルブ機構の動作状態を検出できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図2は、実施形態における車両用内燃機関の構成図であり、V型内燃機関101の上流側の吸気管102には、スロットルモータ103aでスロットルバルブ103bを開閉駆動する電子制御スロットル104が介装されており、前記吸気管102から分岐して左右の各バンクに吸気マニホールド105、106が接続される。
【0015】
そして、前記電子制御スロットル104から吸気マニホールド105、106を経て各気筒の吸気バルブ107を介して、燃焼室108内に空気が吸入される。
燃焼排気は燃焼室108から排気バルブ110を介して排出され、触媒111により浄化された後、マフラー112を介して大気中に放出される。
【0016】
前記排気バルブ110は、バンク毎の排気側カム軸に軸支されたカム113L、113Rによって一定のバルブリフト量及びバルブ作動角を保ったまま開閉駆動されるが、前記吸気バルブ107は、バンク毎の可変バルブ機構114L、114Rによって、それぞれバルブリフト量及びバルブ作動角が連続的に変えられるようになっている。
【0017】
コントロールユニット116は、スロットルバルブ103bの開度及び吸気バルブ107の開特性によってアクセル開度に対応する吸入空気量が得られるように、アクセル開度センサ117で検出されるアクセル開度に応じて前記電子制御スロットル104及び可変バルブ機構114L、114Rを制御する。
但し、基本的な運転条件の下では、スロットルバルブ103bは全開に保持されて、可変バルブ機構114L、114Rのみで吸入空気量を制御するスロットルレス運転を行う。
【0018】
前記コントロールユニット(C/U)116には、前記アクセル開度センサ117の他、吸入空気量(質量流量)を検出するエアフローメータ118、クランク軸から回転信号を取り出すクランク角センサ119、スロットルバルブ103bの開度を検出するスロットルセンサ120等からの検出信号が入力される。
図3〜図5は、前記可変バルブ機構114L、114Rの構造を詳細に示すものである。
【0019】
図3〜図5に示す可変バルブ機構(VEL)は、一対の吸気バルブ107、107と、シリンダヘッド11のカム軸受14に回転自在に支持された中空状のカム軸13と、該カム軸13に軸支された回転カムである2つの偏心カム15、15と、前記カム軸13の上方位置に同じカム軸受14に回転自在に支持された制御軸16と、該制御軸16に制御カム17を介して揺動自在に支持された一対のロッカアーム18、18と、各吸気バルブ107、107の上端部にバルブリフター19、19を介して配置された一対のそれぞれ独立した揺動カム20、20とを備えている。
【0020】
前記偏心カム15、15とロッカアーム18、18とは、リンクアーム25、25によって連係され、ロッカアーム18、18と揺動カム20、20とは、リンク部材26、26によって連係されている。
前記偏心カム15は、図6に示すように、略リング状を呈し、小径なカム本体15aと、該カム本体15aの外端面に一体に設けられたフランジ部15bとからなり、内部軸方向にカム軸挿通孔15cが貫通形成されていると共に、カム本体15aの軸心Xがカム軸13の軸心Yから所定量だけ偏心している。
【0021】
また、前記偏心カム15は、カム軸13に対し前記バルブリフター19に干渉しない両外側にカム軸挿通孔15cを介して圧入固定されていると共に、カム本体15aの外周面15dが同一のカムプロフィールに形成されている。
前記ロッカアーム18は、図5に示すように、略クランク状に屈曲形成され、中央の基部18aが制御カム17に回転自存に支持されている。
【0022】
また、基部18aの外端部に突設された一端部18bには、リンクアーム25の先端部と連結するピン21が圧入されるピン孔18dが貫通形成されている一方、基部18aの内端部に突設された他端部18cには、各リンク部材26の後述する一端部26aと連結するピン28が圧入されるピン孔18eが形成されている。
【0023】
前記制御カム17は、円筒状を呈し、制御軸16外周に固定されていると共に、図2に示すように軸心P1位置が制御軸16の軸心P2からαだけ偏心している。
前記揺動カム20は、図3及び図7、図8に示すように略横U字形状を呈し、略円環状の基端部22にカム軸13が嵌挿されて回転自在に支持される支持孔22aが貫通形成されていると共に、ロッカアーム18の他端部18c側に位置する端部23にピン孔23aが貫通形成されている。
【0024】
また、揺動カム20の下面には、基端部22側の基円面24aと該基円面24aから端部23端縁側に円弧状に延びるカム面24bとが形成されており、該基円面24aとカム面24bとが、揺動カム20の揺動位置に応じて各バルブリフター19の上面所定位置に当接するようになっている。
すなわち、図8に示すバルブリフト特性からみると、図3に示すように基円面24aの所定角度範囲θ1がベースサークル区間になり、カム面24bの前記ベースサークル区間θ1から所定角度範囲θ2が所謂ランプ区間となり、更に、カム面24bのランプ区間θ2から所定角度範囲θ3がリフト区間になるように設定されている。
【0025】
また、前記リンクアーム25は、円環状の基部25aと、該基部25aの外周面所定位置に突設された突出端25bとを備え、基部25aの中央位置には、前記偏心カム15のカム本体15aの外周面に回転自在に嵌合する嵌合穴25cが形成されている一方、突出端25bには、前記ピン21が回転自在に挿通するピン孔25dが貫通形成されている。
【0026】
なお、前記リンクアーム25と偏心カム15とによって揺動駆動部材が構成される。
更に、前記リンク部材26は、所定長さの直線状に形成され、円形状の両端部26a、26bには前記ロッカアーム18の他端部18cと揺動カム20の端部23の各ピン孔18d、23aに圧入した各ピン28、29の端部が回転自在に挿通するピン挿通孔26c、26dが貫通形成されている。
【0027】
なお、各ピン21、28、29の一端部には、リンクアーム25やリンク部材26の軸方向の移動を規制するスナップリング30、31、32が設けられている。
また、前記制御軸16は、図11に示すように、一端部に設けられたDCサーボモータ等のアクチュエータ121によって所定回転角度範囲内で回転駆動されるようになっており、前記制御軸16の作動角を前記アクチュエータ121で変化させることで、吸気バルブ107のバルブリフト量及びバルブ作動角が連続的に変化する(図10参照)。
【0028】
すなわち、図11において、アクチュエータ(DCサーボモータ)121の回転は、伝達部材122を介してネジ切り加工が施された軸123に伝達され、該軸123が通されたナット124の軸方向位置が変化する。
そして、制御軸16の先端の取り付けられ、その一端が前記ナット124に固定された一対のステー部材125a、125bにより制御軸16が回転する。
【0029】
ここで、本実施形態では、図に示すように、ナット124の位置を前記伝達部材122に近づけることでバルブリフト量を小さくし、逆に、ナット124の位置を前記伝達部材122から遠ざけることでバルブリフト量を大きくする。
また、前記制御軸16の先端には、制御軸16の作動角を検出するポテンショメータ式の作動角センサ115(調整位置センサ)が設けられており、該作動角センサ115で検出される実際の作動角が目標作動角に一致するように、前記コントロールユニット116が前記アクチュエータ121をフィードバック制御する。
【0030】
次に、上記構成を有するV型内燃機関101の可変バルブ機構114L、114R故障時のフェールセーフ制御について説明する。
図12は、作動角センサ115(L、R)の不整合が判定された場合の制御を示すフローチャートである。
ステップ1では、作動角センサ115の検出値の不整合判定を行う。
【0031】
具体的には、左右それぞれのバンクの設けた可変バルブ機構(VEL)114L、114Rの制御軸16の作動角を作動角センサ115によりそれぞれ検出し、その検出値VELCOML、VELCOMRを比較することにより不整合判定を行う。なお、詳細は後述する(図13)。
ステップ2では、不整合判定がNGであるか否かを判断する。
【0032】
不整合判定がOKであれば、本制御を終了する。
不整合判定がNGであればステップ3に進み、スロットルレス運転、すなわち、可変バルブ機構114L、114Rによる吸入空気量制御を停止する。
そして、ステップ4に進み、通常のスロットル制御、すなわち、アクセル開度に応じてスロットルバルブ103bの開度を制御することで吸入空気量制御を行う。
【0033】
図13は、図12のステップ1で行われる不整合判定を示すフローチャートである。
ステップ101、102で、右バンク側可変バルブ機構VEL114R及び左側可変バルブ機構(VEL)114Lの作動角センサ115の検出値VELCOMR、VELCOMLを読み込む。
【0034】
ステップ103では、読み込んだVELCOMRとVELCOMLとの偏差(絶対値)が、あらかじめ設定された値DLTVELS以上であるか否かを判定する。
偏差がDLTVELS以上であればステップ14に進み、偏差がDLTVELS未満であればステップ108に進む。
【0035】
ステップ104では、タイマーフラグTM1FRGが0であるか否かを確認する。タイマーフラグTM1FRGが0であれば、ステップ105に進みタイマーフラグTM1TRGを1にセットしてタイマーをスタートさせ、ステップ106に進む。
タイマーフラグTM1FRGが0でなければ(すなわち、TM1FRG=1であれば)、そのままステップ106に進む。
【0036】
ステップ106では、あらかじめ設定された不整合判定時間TMVELSNG#が経過したか否かを判定する。
不整合判定時間TMVELSNG#が経過していれば、ステップ107に進み、不整合判定をNGとする。
不整合判定時間TMVELSNG#が経過していなければ、ステップ103に戻る。
【0037】
そして、ステップ108でタイマーフラグTM1FRGを解除して(TM1FRG=0として)本制御を終了する。
図14は、作動角センサ115(L、R)のオープン・ショートNGが診断された場合の制御を示すフローチャートである。
ステップ11では、作動角センサ115(L、R)の故障診断(オープン・ショート診断)を行う。
【0038】
具体的には、左右それぞれのバンクの設けた可変バルブ機構114R、114Lの制御軸16の作動角検出値VELCOMR、VELCOMLが、機関の運転状態に応じて設定される目標作動角VELTRGに対する上・下限閾値内にあるか否かを判定する。なお、詳細は後述する(図14)。
ステップ12では、右バンク側の可変バルブ機構114Rの作動角センサ115(R)が故障しているか否かを判定する。
【0039】
故障している場合は、ステップ13に進み、可変バルブ機構114Rの駆動を、吸気バルブ107が閉じる方向に制御する。具体的には、コントロールユニット114からの指令により、前記アクチュエータ121をバルブリフト量が小さくなる方向に強制的に回転させる。
故障していない場合は、ステップ17に進む。
【0040】
ステップ14では、左バンク側の可変バルブ機構114Lの作動角センサ115(R)が故障しているか否かを判定する。
故障している場合は、ステップ15に進み、前記ステップ13と同様に、可変バルブ機構114Lの駆動を、吸気バルブ107が閉じる方向に制御する。
故障していない場合は、本制御を終了する。
【0041】
図15は、図14のステップ11で行われる故障診断(作動角センサのオープン・ショート診断)を示すフローチャートである。
ステップ201、202は、図13のステップ101、102と同様である。
ステップ203では、作動角センサ115L、Rの検出値VELCOMR、VELCOMLのそれぞれが、機関の運転状態に応じて設定される目標作動角VELTRGに対する下限側閾値VELTRG(L)以上で、上限側閾値VELTRG(H)以下であるか否かを判定する。
【0042】
上・下限閾値内になければ、ステップ204に進み、上・下限閾値内であれば、ステップ208に進む。
ステップ204では、タイマーフラグTM2FRGが0であるか否かを確認する。タイマーフラグTM2FRGが0であれば、ステップ205に進みタイマーフラグTM2TRGを1にセットしてタイマーをスタートさせ、ステップ206に進む。
【0043】
タイマーフラグTM2FRGが0でなければ(すなわち、TM2FRG=1であれば)、そのままステップ206に進む。
ステップ206では、あらかじめ設定された故障診断時間TOSNGV#が経過したか否かを判定する。
故障診断時間TOSNGV#が経過していれば、ステップ207に進み、故障と診断する(オープン・ショートNGと診断する)。すなわち、検出値VELCOMRが下限側閾値VELTRG(L)以上、上限側閾値VELTRG(H)以下でなければ、右バンク側の作動角センサ115Rをオープン・ショートNG(故障)と診断し、検出値VELCOMLが下限側閾値VELTRG(L)以上、上限側閾値VELTRG(H)以下でなければ、左バンク側の作動角センサ115Lをオープン・ショートNG(故障)と診断する。
【0044】
不整合判定時間TMVELSNG#が経過していなければ、ステップ203に戻る。
そして、ステップ208でタイマーフラグTM2FRGを解除して(TM2FRG=0として)本制御を終了する。
ここで、前記故障判定時間TOSNGV#は、前記不整合判定時間TMVELSNG#よりも長い時間に設定される。
【0045】
これにより、不整合NGが判定されたときは、作動角センサ115の故障診断を待つことなくスロットルレス運転を停止するので、異常な吸入空気量制御(出力トルクの発生)を早期に防止できる。
そして、故障診断については、誤診断を防止して精度の高い故障診断を実行できる。
【0046】
以上のように、作動角センサ115の故障を診断する前に、その検出値の不整合を判定し、NGのときはスロットルレス運転を停止するので、異常な吸入空気量制御(出力トルクの発生)を早期に防止できる。
そして、その後作動角センサ115の故障診断を実行し、故障がある側のバンクの吸気バルブ107を閉じる方向に制御するので、適切な吸入空気量制御が実行できる。
【0047】
なお、以上は本発明をV型内燃機関に適用した場合について説明したが、直列型内燃機関に適用してもよい。その場合、例えば直列6気筒のものでは、♯1気筒〜♯3気筒の気筒群と♯4気筒〜♯6気筒の気筒群とのそれぞれに、前記可変バルブ機構(VEL)を設ける構成とすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を示すブロック図。
【図2】本発明の実施形態における機関の構成図。
【図3】本発明の実施形態における可変バルブ機構を示す断面図(図3のA−A断面図)。
【図4】上記可変バルブ機構の側面図。
【図5】上記可変バルブ機構の平面図。
【図6】上記可変バルブ機構に使用される偏心カムを示す斜視図。
【図7】上記可変バルブ機構の低リフト時の作用を示す断面図(図3のB−B断面図)。
【図8】上記可変バルブ機構の高リフト時の作用を示す断面図(図3のB−B断面図)。
【図9】上記可変バルブ機構における揺動カムの基端面とカム面に対応したバルブリフト特性図。
【図10】上記可変バルブ機構のバルブタイミングとバルブリフトの特性図。
【図11】上記可変バルブ機構における制御軸の回転駆動機構を示す斜視図。
【図12】実施形態の不整合判定NG時の制御を示すフローチャート。
【図13】実施形態の不整合判定を示すフローチャート。
【図14】実施形態の故障診断NG時の制御を示すフローチャート。
【図15】実施形態の故障診断を示すフローチャート。
【符号の説明】
13 カム軸
15 偏心カム(揺動駆動部材)
16 制御軸
17 制御カム
18 ロッカアーム
20 揺動カム
25 リンクアーム(揺動駆動部材)
101 V型内燃機関
104 電子制御スロットル
107 吸気バルブ
114L 可変バルブ機構VEL(左バンク側)
114R 可変バルブ機構VEL(右バンク側)
115 作動角センサ
116 コントロールユニット
117 アクセル開度センサ
118 エアフローメータ
119 クランク角センサ
121 アクチュエータ(DCサーボモータ)

Claims (4)

  1. 複数の気筒群毎に備えた複数の可変バルブ機構によって、吸気バルブの開閉特性を可変制御することで吸入空気量を制御する内燃機関において、
    前記複数の可変バルブ機構の動作状態をそれぞれ検出する複数の動作状態検出手段と、
    該複数の動作状態検出手段の検出値を比較して、その不整合を判定する不整合判定手段と、
    前記動作状態検出手段毎のオープン・ショート故障を診断する故障診断手段と、を備え、
    前記オープン・ショート故障の診断に要する時間を、前記不整合の判定に要する時間よりも長く設定したことを特徴とする内燃機関のフェールセーフ装置。
  2. 前記不整合判定手段により検出値の不整合が判定されたときは、前記複数の可変バルブ機構による吸入空気量制御を停止することを特徴とする請求項1記載の内燃機関のフェールセーフ装置。
  3. 前記故障診断手段によりいずれかの動作状態検出手段のオープン・ショート故障が診断されたときは、故障が診断された動作状態検出手段が対象とする可変バルブ機構を、吸入空気量が制限される方向に制御することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の内燃機関のフェールセーフ装置。
  4. 前記可変バルブ機構は、
    クランク軸に同期して回転する駆動軸と、該駆動軸の固定された駆動カムと、揺動することで吸気バルブを開閉作動する揺動カムと、一端で前記駆動カム側と連係し他端で前記揺動カム側と連係する伝達機構と、該伝達機構の姿勢を変化させる制御カムを有する制御軸と、該制御軸を回動するアクチュエータと、を含んで構成され、前記アクチュエータによって前記制御軸を回動制御することにより吸気バルブの開閉特性を変化させるものであって、
    前記動作状態検出手段は、前記制御軸の作動角を検出する作動角センサであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の内燃機関のフェールセーフ装置。
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