JP4096449B2 - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、吸・排気弁の開閉時期やバルブリフト量を機関運転状態に応じて可変にできる内燃機関の可変動弁装置に関し、特に、そのバルブリフト特性を検出する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、内燃機関の運転状態に応じて吸気弁・排気弁の開閉時期や作動角を可変制御する可変動弁装置が種々提案されている。そして、この種の可変動弁装置において、実際のバルブリフト特性がどのように制御されているかを検出する技術も、従来から提案されている。
【0003】
一例として、特開平8−260923号公報に記載された内燃機関の可変動弁装置を図15に示す。この可変動弁装置は、駆動軸1に連結されたスリーブのフランジ部とカムシャフト2のフランジ部との間に、環状ディスク3が介在し、その中心を偏心させると不等速回転となってバルブリフト特性が変化する。この環状ディスク3を保持するディスクハウジング4は、第1偏心カム5と第2偏心カム6により支持されている。第1偏心カム5を油圧アクチュエータ7で回転変位させると、ディスクハウジング4が移動し、環状ディスク3の偏心量が変化する。第1偏心カム5の制御軸8の一端に、制御軸8の回転位置を検出するポテンショメータ9が取り付けられており、この制御軸8の回転位置に基づいて、実際のバルブリフト特性を推定するようになっている。
【0004】
なお、これに類似する技術が例えば特開平9−268906号公報に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の内燃機関の可変動弁装置にあっては、吸・排気弁のバルブ開閉時期を、制御軸8の回転位置から間接的に推定する構成となっているため、バルブ反力やリンク機構のクリアランス等に起因して、実際のバルブ開閉時期との間に誤差を生じやすい。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、このような従来の課題に着目してなされたもので、吸・排気弁に実際に摺接して開閉作動させる揺動カムの回転位置を直接的に検出する構成とした。
【0007】
すなわち、請求項1の発明に係る内燃機関の可変動弁装置は、機関の回転に同期して回転する駆動軸と、吸・排気弁に摺接し、この吸・排気弁を開閉作動させるカムロブを有するとともに、上記駆動軸の外周に回転可能に外嵌する揺動カムと、所定の制御角度範囲内で回転制御される制御軸と、この制御軸の外周に偏心して固定された制御カムと、この制御カムの外周に回転可能に外嵌するロッカアームと、上記駆動軸の外周に偏心して固定された偏心カムと、この偏心カムの外周に回転可能に外嵌するとともに、上記ロッカアームの一端と回転可能に連結するリング状リンクと、上記ロッカアームの他端及び揺動カムの双方に回転可能に連結するロッド状リンクと、上記揺動カムの回転位置を検出する検出手段と、を有し、上記揺動カムに、上記検出手段によって検出されるターゲットを設けたことを特徴としている。
【0008】
上記の構成により、機関の回転に連動して駆動軸が回転すると、偏心カム,リング状リンク,ロッカアーム,ロッド状リンクを介して揺動カムが所定の角度範囲内で揺動し、吸・排気弁がそれぞれ開閉作動される。また、制御軸が回転制御されることにより、ロッカアームの揺動中心となる制御カムの軸心と、駆動軸の軸心との距離が変化し、この結果、吸・排気弁の開閉時期(作動角)及びリフト量が変化する。具体的には、両軸心間の距離を近づけるほど、その作動角やリフト量が大きくなる。
【0009】
このように本発明では、吸・排気弁を駆動する揺動カムを駆動軸の外周に回転可能に外嵌する構成としたため、駆動軸に対する揺動カムの軸心ズレを生じるおそれがなく、かつ、リンク機構を構成する各部材を駆動軸の周囲に集約して装置の小型化を図ることができる。また、各部材の連結部分が面接触となっているため、耐磨耗性に優れているとともに、潤滑も行いやすい。
【0010】
そして本発明では、揺動カムのターゲットを検出手段によって検出する構成としたため、実際に吸・排気弁に摺接する揺動カムの回転位置を直接的に検出することができる。従って、各リンク部材のクリアランス等による誤差等に起因して検出精度が低下するおそれがなく、より正確なバルブリフト特性の可変制御を行うことができる。
【0011】
また、請求項2の発明は、少なくとも上記揺動カムの1つのカムロブの外周面に径方向の段差を設け、この段差を上記ターゲットとしたことを特徴としている。
【0012】
このように、吸・排気弁を開閉作動するカムロブの外周面を利用した段差によりターゲットを形成することにより、重量の増加や部品点数の増加を伴うことがない。
【0013】
より好ましくは請求項3の発明のように、上記検出手段は、例えば上記カムロブの外周面を指向した姿勢でシリンダヘッドに取り付けられた回転位置検出センサである。そして、上記ターゲットは、吸・排気弁(のバルブリフタ)に対向,摺接することのないように、上記カムロブの外周面の中で、上記吸・排気弁のバルブリフタに摺接又は対向するカム使用範囲から外れた位置に設定される。
【0014】
請求項4の発明では、上記揺動カムは、吸・排気弁のバルブリフタに摺接する一対のカムロブと、両カムロブ間に設けられ、ブラケットを介してシリンダヘッドに回転可能に支持されるジャーナル部と、を有し、上記ターゲットは、そのカムロブの軸方向中心に対してジャーナル部側へオフセットしている。
【0015】
この請求項4の発明によれば、仮にシリンダヘッド側へ支持されるジャーナル部を中心として揺動カムが軸方向に倒れを生じた場合に、比較的倒れの小さいジャーナル部側にターゲットが位置することとなるため、上記の倒れによる検出精度の低下を効果的に抑制することができる。
【0016】
請求項5の発明は、1つの上記揺動カムに、少なくとも2つのカムロブが設けられ、一方のカムロブに上記ロッド状リンクが連結される一方、他方のカムロブに、上記ターゲットを設けたことを特徴としている。
【0017】
すなわち、ロッド状リンクが連結されるカムロブは、強度的な要求から相対的に大きさ,レイアウトの制約が大きいため、他方のカムロブにターゲットを設けた方が、回転位置検出センサやターゲットのレイアウトの自由度が大きくなる。
【0018】
請求項6の発明は、上記揺動カムが最も閉弁方向へ引き上げられる前後に、上記検出手段によりターゲットが検出されるように設定したことを特徴としている。
【0019】
この場合、一組のターゲット及び検出手段によって、揺動カムが最も閉弁方向へ引き上げられる前後、すなわち1サイクル中にリフト開始時期及びリフト終了時期の双方を検出することができる。また、仮にエンジン高回転域でバルブ反力やリンク自体の慣性力等により制御軸がハンチングした場合でも、制御軸の振れが比較的小さいリフト開始,終了の前後に検出が行われるため、回転位置検出センサによる検出精度の低下を効果的に抑制することができる。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、吸・排気弁に実際に摺接する揺動カムのターゲットを検出手段により直接的に検出する構成としたため、機構自体のクリアランス等による作動角検知の誤差が小さくなり、十分な精度の検出を行うことができ、ひいてはバルブリフト特性を高精度に可変制御することができる。
【0021】
特に、請求項6の発明のように、揺動カムが最も閉弁方向へ引き上げられる前後に検出する構成とすることにより、一組のターゲット,検出手段により、リフト開始、終了の双方のタイミングを検出することができる。また、制御軸の振れが比較的小さいリフト開始,終了の前後に検出が行われるため、制御軸のハンチングによる検出精度の低下を効果的に抑制することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の具体的な実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0023】
図1〜5は、本発明に係る可変動弁装置を、各気筒に一対の吸気弁及び一対の排気弁が設けられた内燃機関の適用した第1実施例を示している。
【0024】
シリンダヘッド14の上部には、全気筒にわたって機関前後方向に延びる駆動軸16が吸気弁側と排気弁側とにそれぞれ設けられている。各駆動軸16は、内部に潤滑油路が形成された中空状をなし、図4にも示すように、その一端部に設けられた従動スプロケットに巻き掛けられたタイミングチェーン11を介して機関のクランクシャフトから回転力が伝達され、機関の回転と同期して回転するようになっている。
【0025】
そして、各駆動軸16の周囲に、吸・排気弁12(吸気弁12A,排気弁12B)を開閉作動するとともに、吸・排気弁12のリフト特性(作動角及びバルブリフト量)を可変制御する可変動弁装置がそれぞれ設けられている。なお、可変動弁装置の各部の構成は吸気弁側と排気弁側とで基本的に同じであり、ここでは同一参照符号を付して説明する。
【0026】
すなわち、各駆動軸16の外周には、中空軸状の揺動カム18が回転可能に外嵌している。この揺動カム18は、各気筒の一対の吸・排気弁12の上端部に設けられた伝達部材としてのバルブリフタ20にそれぞれ摺接する一対のカムロブ60,62を有し、自身の揺動により吸・排気弁12を開閉作動させるようになっている。両カムロブ60,62の間には、比較的大径となった円筒状のジャーナル部64が設けられている。
【0027】
また、駆動軸16の斜め上方には、アクチュエータ50(図3)等により所定の制御範囲内で回転駆動される制御軸22が駆動軸16とほぼ平行に設けられている。制御軸22の外周には、偏心円筒状の制御カム24が圧入等により固定されている。この制御カム24の軸心は、制御軸22の軸心に対して所定量だけ偏心している。この制御カム24の外周には、ロッカアーム26の基部が回転可能に外嵌されている。
【0028】
一方、駆動軸16の外周には、偏心円筒状の偏心カム28が圧入等により固定されている。この偏心カム28の軸心は、駆動軸16の軸心に対して所定量だけ偏心している。この偏心カム28の外周には、リング状リンク30の基部が回転可能に外嵌されている。リング状リンク30の先端とロッカアーム26の一端とは、第1ピン34を介して相対回転可能に連結されている。
【0029】
ロッカアーム26の他端と揺動カム18の先端とは、ロッド状リンク32を介して連携されている。すなわち、ロッカアーム26の他端とロッド状リンク32の一端とは第2ピン36を介して相対回転可能に連結されており、ロッド状リンク32の他端と揺動カム18の先端とは第3ピン38を介して相対回転可能に連結されている。より詳しくは、上記の第3ピン38は、図2に示すように、揺動カム18における一方の第1カムロブ60と、揺動カム18の外周より径方向へ張り出したフランジ部66と、両者60,66の軸方向間隙に介装されるロッド状リンク32と、にわたって挿通されている。
【0030】
また、シリンダヘッド14の上部には、軸受部としての上部ブラケット40及び下部ブラケット42がボルト44により固定されている。そして、図2にも示すように、シリンダヘッド14の上部と下部ブラケット42の間で、上述した揺動カム18のジャーナル部64が回転可能に支持され、かつ、上部ブラケット40と下部ブラケット42との間で、制御軸22が回転可能に支持されている。
【0031】
また、アクチュエータ50は、図3に示すように、シリンダヘッド14の後端部にアクチュエータケース52を介して固定されている。このアクチュエータケース52内には、アクチュエータ50の出力軸54に固定された第1ギア56と、吸気側の制御軸22の後端部に固定された第2ギア58とが設けられ、両ギヤ56,58は互いに噛合している。
【0032】
このアクチュエータ50は、制御軸22を所定の制御角度範囲内で回動,保持するものであり、内燃機関の運転状態を検知する図外のコントローラによって作動制御される。このコントローラは、クランク角センサ,エアフローメータ,水温センサ,及び後述する回転位置検出センサ70等の各種センサからの検知信号等に基づいて、機関の運転状態を算出し、その結果に基づいてアクチュエータ50へ制御信号を出力するようになっている。
【0033】
なお、ここでは省略しているが、排気弁側の制御軸22も、吸気弁側と同様に、アクチュエータ50(または他の駆動手段)等によって駆動制御されるようになっている。
【0034】
上記の構成により、機関の回転に連動して駆動軸16が回転すると、偏心カム28,リング状リンク30,ロッカアーム26,ロッド状リンク32を介して揺動カム18が所定の角度範囲内で揺動し、吸・排気弁12がそれぞれ開閉作動される。また、制御軸22が所定の制御位置に回転制御されることにより、ロッカアーム26の揺動中心となる制御カム24の軸心と、駆動軸16の軸心との距離が変化し、この結果、吸・排気弁12の開閉時期(作動角)及びリフト量が変化する。具体的には、両軸心間の距離を近づけるほど、その作動角やリフト量が大きくなる。
【0035】
このように本実施例では、吸・排気弁12を駆動する揺動カム18を駆動軸16の外周に回転可能に外嵌する構成としたため、駆動軸16に対する揺動カム18の軸心ズレを生じるおそれがなく、かつ、リンク機構を構成する各部材を駆動軸16の周囲に集約して装置の小型化を図ることができる。また、各部材の連結部分が面接触となっているため、耐磨耗性に優れているとともに、潤滑も行いやすい。
【0036】
そして本実施例では、揺動カム18の回転位置を直接的に検出する検出手段としての回転位置検出センサ70をシリンダヘッド14に取り付ける一方、揺動カム18に、上記の回転位置検出センサ70によって検知されるターゲット72を設けている。
【0037】
詳述すると、ターゲット72は、図4に示すように、最も機関前側(図4の左側)の♯1シリンダの揺動カム18における機関前側の第2カムロブ62、すなわちロッド状リンク32及び第3ピン38を介して駆動力が伝達される第1カムロブ60とは異なる第2カムロブ62に設けられている。
【0038】
このように第2カムロブ62にターゲット72を設けた場合、強度的な要求から相対的に大きさ,レイアウトの制約が大きい第1カムロブ60にターゲットを設けた場合に比して、回転位置検出センサ70やターゲット72のレイアウトの自由度が大きくなる。
【0039】
また、回転位置検出センサ70は、図4,5に示すように、♯1シリンダにおける下部ブラケット42に固定された取付ブラケット68を介して、第2カムロブ62を指向した姿勢でシリンダヘッド14側へ取り付けられており、ターゲット72部分が横切る際のカムロブ62の外周面までの距離の変化を検出するようになっている。
【0040】
図6の(a),(b)は、制御軸22の回転制御によりバルブリフト量(及び作動角)が最も小さくなる最小リフト状態、より具体的にはロッカアーム26の揺動中心となる制御カム24の軸心と、駆動軸16の軸心との距離が最も大きくなった状態を示しており、図7の(c),(d)は、制御軸22の回転制御によりバルブリフト量(及び作動角)が最大となる最大リフト状態、より具体的には制御カム24の軸心と駆動軸16の軸心との距離が最も小さくなった状態を示している。また、(a),(c)は、駆動軸16の回転にともなって揺動カム18が最も閉弁方向(図の時計方向)へ引き上げられた状態を示し、(b),(d)は、駆動軸16の回転にともなって揺動カム18が最も開弁方向(図の反時計方向)へ押し下げられた状態を示している。
【0041】
ここで、カムロブ62の外周面の中で、実際にバルブリフタ20の頂面に摺接,対向するカム使用範囲Rは、図6(a)に示す最小リフト状態で最も引き上げられた場合のトラベル位置P1から、(d)に示す最大リフト状態で最も押し下げられた場合のトラベル位置P2までとなる(図8参照)。
【0042】
そして本実施例では、このようなカム使用範囲Rから低リフト方向(図8の反時計方向)へ所定量外れた位置に、径方向内側へ大きく凹んだ段差を設け、これをターゲット72としている。すなわち、第2カムロブ62の外周面は、ターゲット72の部分で、カム使用範囲Rを形成する滑らかな円筒面となった大径部74と、滑らかな円筒状の小径部76と、の間に大きな径差が与えられている。
【0043】
そして、カムロブ62がバルブリフタ20を押し始めるタイミングに、図8に示すように回転位置検出センサ70の前をターゲット72が横切り、ターゲット72が回転位置検出センサ70によって検出されるように設定されている。より具体的には、図7(c)に示すように揺動カム18が最も閉弁方向へ引き上げられる前後に、ターゲット72が回転位置検出センサ70の前を横切るように設定されている。
【0044】
この結果、図9に示すように、吸・排気弁12のリフト開始直後及びリフト終了直前に、ターゲット72がセンサ70により検出されるようになる。なお、図9(b)は、回転位置検出センサ70としてギャップセンサを用いた場合の出力を示し、図9(c)は回転位置検出センサ70として磁気式センサを用いた場合の出力を示している。いずれの場合でも、その出力がターゲット72を横切る際にスライスレベルを越えるように設定されている。そして、リフト開始直後及びリフト終了直前の両出力に基づいて、駆動軸16の角度に対する吸・排気弁12の作動角を算出するようになっている。
【0045】
なお、ターゲット72の大きさ及び位置は、揺動カム18の形状や揺動状態(慣性による不正運動等)にかかわらず、センサ70がターゲット72を確実に検出できるように設定されている。
【0046】
このように本実施例では、実際にバルブリフタ20を押圧する揺動カム18の回転位置を直接的に検出しているため、各リンク部材のクリアランス等にかかわらず、十分な検出精度を得ることができ、ひいては高精度なバルブリフト特性の可変制御を行うことができる。
【0047】
また、本実施例では、揺動カム18が所定範囲内を揺動する方式となっているため、バルブリフト開始点及びバルブリフト終了点は、ともに揺動カム18が最も閉弁方向へ引き上げられた回転位置(図6(a),図7(c)の状態)となる。従って、本実施例のように揺動カム18が最も閉弁方向へ引き上げられる前後にターゲット72が回転位置検出センサ70の前を横切るように設定することによって、一組のセンサ70,ターゲット72で、リフト開始,終了タイミングの双方を検出することができる。
【0048】
更に、ターゲット72を、カム使用範囲Rを形成する大径部74を利用した段付形状としたため、重量の増加や部品点数の増加を伴うこともない。
【0049】
しかも、検出タイミングを、リフト開始時期の直後及びリフト終了時期の直前に設定したため、仮にエンジン高回転域でバルブ反力やリンク自体の慣性力等により制御軸22がハンチングした場合でも、回転位置検出センサ70による検出精度の低下を最小限に抑制することができる。
【0050】
この点について、図10を参照して詳述すると、機関低回転域(例えば2000rpm)では、制御軸22の振れ幅は小さいため、1サイクル中のいかなるタイミングで回転位置検出センサ70によるセンシングを行っても大差はない。
【0051】
しかしながら、機関高回転域(6000rpm)では、制御軸22の振れ幅が比較的大きくなるため、吸・排気弁12のリフト特性は比較的大きく変動する。ここで本実施例では、1サイクルの中でも比較的制御軸22の振れ幅が小さい吸・排気弁12のリフト開始,終了の前後において、回転位置検出センサ70による回転位置の検出を行うようにしているため、例えば制御軸22の振れ幅が比較的大きい吸・排気弁12の最大リフト付近で検出を行う場合に比して、制御軸22の振れによる精度の低下を効果的に抑制することができる。
【0052】
図11は、本発明の第2実施例を示している。なお、以下の実施例において、既に上述した部分の説明は同じ参照符号を伏して重複する説明を適宜省略し、上記の実施例と異なる部分についてのみ説明する。
【0053】
カム使用範囲Rを形成するカムロブ62の外周面には、吸・排気弁12をリフトさせることのない一定の径を有するベースサークル区間R1と、吸・排気弁12のリフト開始(終了)を徐々に行うためのランプ区間R2と、バルブリフタ20を押圧してリフトを行うイベント区間R3と、が設けられている。
【0054】
ここで本実施例では、揺動カム18が最も開弁方向(図の反時計方向)へ押し下げられた状態(図11に示す状態)で、回転位置検出センサ70が、ベースサークル区間R1もしくはランプ区間R2と対向配置するように設定されている。言い換えると、少なくともイベント区間R3が回転位置検出センサ70の前を通過することのないように設定されている。
【0055】
回転位置検出センサ70は、カムロブ62までの距離が大きく変化するターゲット72の位置を検出する構成となっている。従って、仮にカムロブ62のイベント区間R3が回転位置検出センサ70の前を通過する構成となっていると、回転位置検出センサ70までの距離が大きく変化するイベント区間R3で誤検出することのないように、ターゲット72部分における段差を大きく設定する必要がある。しかしながら、ターゲット72の段差を形成する大径部74はカム使用範囲Rと滑らかに連続しているため、実際に段差を大きくすることは困難である。
【0056】
本実施例によれば、イベント区間R3が回転位置検出センサ70の前を通過することがないため、上記のように無理に段差を大きくすることなく、ターゲット72の検出精度を十分に確保することができる。
【0057】
次に本発明の第3の実施例を、図12〜14を参照して説明する。
【0058】
この実施例では、カムロブ62の中で、ターゲット72A部分の軸方向幅を相対的に小さくし、かつ、このターゲット72A部分及びこれに対向するセンサ70の軸方向位置を、カムロブ62の軸方向中心に対してジャーナル部64側(図12の左側)へオフセットさせている。そして、主に軽量化の目的で、比較的バルブ反力の小さいベースサークル区間R1からターゲット72Aへかけての周方向部分で、かつ、軸方向で反ジャーナル部64側に切欠部80を設定している。
【0059】
本実施例の揺動カム18のように、各気筒毎に分割されるとともに、吸・排気弁12を作動させる一対のカムロブ60,62を有し、かつ、両カムロブ60,62間にシリンダヘッド14側へ支持される一個のジャーナル部64が設けられた構成においては、軸方向への倒れが発生しやすい。この倒れはジャーナル部64を中心としており、このジャーナル部64から離れるほど大きくなる。従って、本実施例のように、ターゲット72Aをジャーナル部64側へオフセットさせることによって、揺動カム18の倒れによる検出精度の低下を効果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る内燃機関の可変動弁装置を示す断面図。
【図2】同じく上記可変動弁装置を示す断面図。
【図3】上記内燃機関の後側を示す上面対応図。
【図4】上記内燃機関の前側を示す上面対応図。
【図5】上記可変動弁装置の構成図。
【図6】制御軸の回転制御による最小リフト状態を示す断面対応図。
【図7】制御軸の回転制御による最大リフト状態を示す断面対応図。
【図8】揺動カムのターゲットが回転位置検出センサの前を横切る状態を示す説明図。
【図9】駆動軸の角度に対するバルブリフト特性及びセンサ出力を示す特性図。
【図10】駆動軸の角度に対するバルブリフト特性及び制御軸の角度変化を示す特性図。
【図11】本発明の第2実施例の要部を示す説明図。
【図12】本発明の第3実施例を示す断面対応図。
【図13】図12の矢視A対応図。
【図14】第3実施例を示す断面対応図。
【図15】従来例に係る内燃機関の可変動弁装置を示す分解斜視図。
【符号の説明】
12…吸・排気弁
14…シリンダヘッド
16…駆動軸
18…揺動カム
20…バルブリフタ
22…制御軸
24…制御カム
26…ロッカアーム
28…偏心カム
30…リング状リンク
32…ロッド状リンク
60,62…カムロブ
64…ジャーナル部
70…回転位置検出センサ
72…ターゲット

Claims (6)

  1. 機関の回転に同期して回転する駆動軸と、吸・排気弁に摺接し、この吸・排気弁を開閉作動させるカムロブを有するとともに、上記駆動軸の外周に回転可能に外嵌する揺動カムと、所定の制御角度範囲内で回転制御される制御軸と、この制御軸の外周に偏心して固定された制御カムと、この制御カムの外周に回転可能に外嵌するロッカアームと、上記駆動軸の外周に偏心して固定された偏心カムと、この偏心カムの外周に回転可能に外嵌するとともに、上記ロッカアームの一端と回転可能に連結するリング状リンクと、上記ロッカアームの他端及び揺動カムの双方に回転可能に連結するロッド状リンクと、上記揺動カムの回転位置を検出する検出手段と、を有し、上記揺動カムに、上記検出手段によって検出されるターゲットを設けたことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 少なくとも上記揺動カムの1つのカムロブの外周面に径方向の段差を設け、この段差を上記ターゲットとしたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  3. 上記検出手段は、上記カムロブの外周面を指向した姿勢でシリンダヘッドに取り付けられた回転位置検出センサであり、
    上記ターゲットは、上記カムロブの外周面の中で、上記吸・排気弁のバルブリフタに摺接又は対向するカム使用範囲から外れた位置に設定されていることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  4. 上記揺動カムは、吸・排気弁のバルブリフタに摺接する一対のカムロブと、両カムロブ間に設けられ、ブラケットを介してシリンダヘッドに回転可能に支持されるジャーナル部と、を有し、
    上記ターゲットは、そのカムロブの軸方向中心に対してジャーナル部側へオフセットしていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の可変動弁装置。
  5. 1つの上記揺動カムに、少なくとも2つのカムロブが設けられ、一方のカムロブに上記ロッド状リンクが連結される一方、他方のカムロブに、上記ターゲットを設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機関の可変動弁装置。
  6. 上記揺動カムが最も閉弁方向へ引き上げられる前後に、上記検出手段によりターゲットが検出されるように設定したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の内燃機関の可変動弁装置。
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