JP3569589B2 - 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置 - Google Patents

内燃機関の吸排気弁駆動制御装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車用内燃機関の運転状態に応じて吸気・排気弁の開閉時期を可変にする吸排気弁駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来の吸排気弁駆動制御装置としては、本出願人が先に出願した特願平7−85101号に記載されているものがある。
【0003】
図9に基づいて概略を説明すれば、機関のクランク軸から回転力が伝達される駆動軸1と、該駆動軸1の外周に一定の隙間をもって同軸上に配置され、かつ各気筒毎に分割されて、外周に図外の吸気弁を作動するカム2aを有するカムシャフト2と、該各カムシャフト2の端部と駆動軸1との間に設けられて、両者の相対的な回転位相を変化させる制御機構3と、該制御機構3を機関運転状態に応じて偏心動させる作動機構4とを備えている。
【0004】
前記制御機構3は、カムシャフト2の端部と駆動軸1とに夫々設けられた第1,第2フランジ部5,6と、該両フランジ部5,6間に設けられて内周に環状ディスク7を回転自在に保持するディスクハウジング8と、前記環状ディスク7と各フランジ部5,6との間に介装されて駆動軸1の回転力を各カムシャフト2に伝達する摺動自在な第1,第2ピン9,10とを有しており、この各ピン9,10は、2面巾の先端部9a,10aが前記両フランジ部5,6の外周部に形成されたU字状の第1,第2係合溝11,12に摺動自在に設けられている。
【0005】
また、作動機構4は、図8に示すようにカムシャフト2とほぼ平行に配設されて、一端部にディスクハウジング8を揺動させる偏心カム13が設けられた制御シャフト14と、該制御シャフト14の他端部側に設けられて、コントロールプレート14aを介して制御シャフト14の回動位置を制御する油圧シリンダ15と、該油圧シリンダ15内の第1,第2受圧室15a,15bの油圧を図外のスプール弁を介して制御する電磁アクチュエータ16と、制御シャフト14の回転角度位置を検出する接触式のポテンショメータ17とを備えている。
【0006】
前記油圧シリンダ15は、内部のピストン18が各受圧室15a,15bの相対圧に応じて摺動して、ピストンロッド19を進退動させ、ピン20を介してコントロールプレート14aを正逆回動させるようになっている。また、前記電磁アクチュエータ16は、コンピュータ内蔵のコントローラ21から制御パルス信号によって作動するようになっており、このコントローラ21は、クランク角センサやエアーフローメータ等の各種センサからの情報信号によって機関運転状態を検出すると共に、ポテンショメータ17からフィードバックされた情報信号に基づいて駆動軸1とカムシャフト2との回転位相差を検出している。
【0007】
前記ポテンショメータ17は、図8に示すように制御シャフト14の他端部にボルト22によって固定されたカム23のカム面23aに摺動ロッド17aが当接して、カム23の回動位置に応じて進退する摺動ロッド17aの摺動位置によって抵抗電圧を変化させるにようになっている。
【0008】
そして、機関低回転時には、コントローラ20から電磁アクチュエータ16に制御パルス信号のデューティ比を変化させて、図外のスプール弁を作動させ、これによって、油圧シリンダ15のピストンロッド19を進出させることによりコントロールプレート14aを介して制御シャフト14が図中時計方向へ回転する。このため、偏心カム13によってディスクハウジング8が揺動して、環状ディスク7の中心が駆動軸1のXから偏心する。
【0009】
このため、第1,第2ピン9,10が、駆動軸1の1回転毎に第1,第2係合溝11,12に沿って径方向に摺動し、第2ピン10が駆動軸1の軸心Xに接近する場合は、第1ピン9は軸心Xから離れる関係になる。したがって、この場合は、環状ディスク7は、駆動軸1に対して角速度が大きくなり、カムシャフト2の角速度も大きくなる。このため、カムシャフト2は駆動軸1に対して2重に増速された状態になる。したがって、駆動軸1とカムシャフト2の回転位相差が図10Bに示すように変化し、カムシャフト2の角速度が相対的に大きい場合は、駆動軸1に対する回転位相は両者1,2が等速になるまで進み、やがてカムシャフト2の角速度が相対的に小さくなると、回転位相は両者1,2が等速になるまで遅れる。
【0010】
そして、図10Bで示すように回転位相差の各振幅の最大点(Q点)間の途中に同位相点Pが存在し、同図Bの回転位相の変化では、弁の作動角が図10Aの破線で示すようにP点よりも前の開弁時期が遅れ、P点より後の閉弁時期が進み、全体に小さく制御される。したがって、吸気弁24のバルブオーバラップが小さくなり、燃焼室の残留ガスが減少し、安定した燃焼により燃費の向上が図れる。また、早い閉弁時期制御により吸気充填効率が向上し、低速トルクを高めることができる。
【0011】
一方、機関高回転時には、環状ディスク7の中心が駆動軸1の軸心Xに合致して、駆動軸1とカムシャフト2との回転位相差が生じない。したがって、駆動軸1の回転に伴い制御機構3を介してカムシャフト2が駆動軸1と同期回転し、カム6,6による吸気弁24の作動角が図10Aの実線で示すように大きくなり、開弁時期が早くなると共に、閉弁時期が遅くなるため、吸気慣性力を利用した吸気充填効率が向上する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記カムシャフト2には、通常、吸気弁24の開閉時つまりカムリフト初期ととダウン終期にバルブスプリングのばね力等に起因して正負の回転トルク変動(交番トルク変動)が発生していることは周知の通りである。
【0013】
ところが、前記従来の装置にあっては、制御シャフト14の回転角度位置を検出するポテンショメータ17は、前述のように摺動ロッド17aがカム面23aに摺接しながら進退動して抵抗電圧を変化させることにより、制御シャフト14の回転角度位置を検出するようになっている。このため、前述のカムシャフト2に発生する正負の回転トルク変動がシャフト14に伝達され、さらにカム23及び摺動ロッド17aを介してポテンショメータ17の内部に伝達されてしまう。この結果、ポテンショメータ17に内蔵されたブラシと抵抗体との間に振動が発生して、カム回転角度の検出精度の低下を招くばかりか、該ブラシと抵抗体が摩耗してしまうおそれがある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記従来の課題に鑑みて案出されたもので、請求項1記載の発明は、機関によって回転駆動される駆動軸と、該駆動軸の同軸上に相対回転自在に設けられ、外周に吸排気弁を作動させるカムを有するカムシャフトと、前記駆動軸の軸心に対して偏心動して前記駆動軸とカムシャフトとの相対的な回転位相を変化させることにより、前記吸排気弁の作動角を可変にする制御機構と、機関運転状態に応じて前記制御機構を駆動軸の軸心に対して揺動させる作動機構とを備えた吸排気弁駆動制御装置において、前記カムシャフトの回転角度を検出して、該回転角度情報信号を前記作動機構のコントローラに出力するカム角センサを前記カムシャフトと非接触状態に設けると共に、前記カムシャフトの外周所定位置にカム角センサのピックアップ用の突起部を設け、前記カム角センサによる突起部のピックアップポイントを、駆動軸とカムシャフトとの回転位相差が発生する位置に設定すると共に、前記駆動軸の回転角を検出する回転角センサと前記カム角センサによってそれぞれ検出された現在の回転角度位置を入力して、前記駆動軸とカムシャフトの回転位相差を検出する回転位相差検出手段を設け、該回転位相差検出手段からの情報信号に基づいて前記コントローラがカムシャフトの作動角を推定することを特徴としている。
【0015】
請求項2の発明は、前記カム角センサによる突起部のピックアップポイントを、駆動軸とカムシャフトの回転位相差の最大点に設定したことを特徴としている。
【0016】
請求項3の発明は、前記突起部を、前記カムのカムノーズ部としたことを特徴としている。
【0017】
本発明によれば、駆動軸とカムシャフトとの回転位相差を検出するために従来のような接触式のポテンショメータを用いるのではなく、駆動軸の回転角度を検出する例えば光センサ回転角センサと、カムシャフトの回転角度位置を検出する例えば電磁ピックアップ型のカム角センサを用いるため、該カム角センサとカムシャフトとは非接触状態となる。したがって、カム角センサは、カムシャフトの回転トルク変動の影響を全く受けない。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1実施例を示し、駆動軸1やカムシャフト2及び該両者1,2の回転位相差を変化させる制御機構3,作動機構4等の基本構成は前記従来例と同様であるから重複説明は省略する。
【0019】
本発明は、従来のポテンショメータを廃止して、駆動軸1は、光センサ等の回転角センサによって回転角度位置を検出する一方、カムシャフト2は電磁ピックアップ型のカム角センサ30によって回転角度位置が検出され、夫々の情報信号をコントローラ31に出力するようになっている。
【0020】
具体的に説明すれば、前記カム角センサ30は、図1及び図2に示すように例えばロッカカバー等に固定されて、カムシャフト2とは非接触状態になっている一方、カムシャフト2のカム2aと第1プランジャ5との間の外周面にピックアップ用の突起部32が径方向に沿って突設されている。また、前記カム角センサ30と突起部32とは、その合致点、つまりピックアップポイントが、図2に示すように環状ディスク7の偏心時(小作動角時)における駆動軸1とカムシャフト2との回転位相差が発生しないP点(同心)位置ではなく、回転位相差の最大点(Q点)の位置に夫々が相対配置されている。
【0021】
ところで、機関高回転域から低回転域に移行した際に、制御シャフト14を大作動角側から小作動角側へ制御するように回転させると、駆動軸1とカムシャフト2の回転位相差は、図2及び図3に示すように最大作動角状態における小さな回転位相差から連続的に増大する。そして、この増大量を前記駆動軸1の回転角センサ33とカムシャフト2のカム角センサ30から夫々出力された情報信号に基づいてコントローラ31が作動角量に換算する。
【0022】
すなわち、このコントローラ31は、図5に示すように前記回転角センサ33とカム角センサ30から駆動軸1とカムシャフト2の現在の夫々の回転角度位置を入力して両者1,2の回転位相差を算出する回転位相差検出手段34と、クランク角センサ35やエアーフローメータ36等の各種センサ類から機関回転数や、負荷等の情報信号から現在の機関運転状態を検出して作動角の目標値を決定する目標値決定手段37とを備えている。また、前記回転位相差検出手段34と目標値決定手段37からの情報信号を夫々入力して、電磁アクチュエータ16の作動制御値を演算する制御回路38を有している。また、この制御回路38は、回転位相差検出手段34からの情報信号に基づいて吸気弁24の作動角を推定することになっている。
【0023】
以下、コントローラ31の具体的制御を図6のフローチャートに基づいて説明する。
【0024】
まず、セクションS1では、クランク角センサからのクランク軸の回転数Nとエアーフローメータからの吸入空気量Q及びスロットル開度センサからのスロットル開度θを夫々読み込む。次に、セクションS2で、前記各情報信号に基づいて図外の燃料噴射弁の基本噴射量Tを演算し、さらにセクションS3では、N,Tによって予め設定されているマップからバルブタイミングの作動角の目標値Sを読み取る。続いて、セクションS4では、前記回転位相差検出手段34からの情報信号に基づいて現在のカムシャフト2のカムシャフト作動角つまり駆動軸1に対する作動角Sを推定する。
【0025】
さらに、セクションS5では作動角目標値Sからカムシャフト作動角Sを減算して差値△Sを求める。続いて、セクションS6では、差値△Sが所定値α以下か否かを判別し、以下ではない場合は、セクションS7で差値△Sが0より大きいか否か、つまり正か負かを判別する。ここで、差値△Sが負の場合つまりカムシャフト作動角Sが目標値Sを超えている場合は、例えば低回転低負荷域であるから、セクションS8においてデューティ比を0%にする処理を行い、電磁アクチュエータ16の電磁力を零に制御する。
【0026】
したがって、電磁アクチュエータ16の駆動ロッド先端部に有する図外のスプール弁が、コイルスプリングのばね力によって一方側へ付勢されて流路を切り換え、シリンダ15内の第2受圧室15b内の作動油がドレンされて、第1受圧室15aに油圧が供給される。これによりピストン18が進出してピストンロッド19によりピン20を介してコントロールプレート14aを図4の図中時計方向へ傾動させ、これによって制御シャフト14は図中時計方向へ最大に回転し、偏心カム13を同方向へ回転させる。
【0027】
したがって、ディスクハウジング8は、上方に揺動し、環状ディスク7の中心が駆動軸1の中心Xから最大に偏心する。よって、第1,第2ピン9,10等を介して環状ディスク7の角速度が変化して不等角速度回転になる。これにより、カムシャフト2は、駆動軸1に対して部分的に増速された状態になり、吸気弁24は小作動角に制御される。したがって、前記低速低負荷域には、吸気弁24と排気弁とのバルブオーバラップが小さくなって燃費の向上と、早い閉時期に伴う吸気充填効率の向上によって出力トルクを高めることができる。
【0028】
また、セクションS7で、差値△Sが正であると判別した場合、つまりカムシャフト作動角Sが目標値Sに達していない場合は、高回転高負荷域であるからセクションS9で電磁アクチュエータ16へのデューティ比を100%に増加する処理を行い、電磁力を増加させて、駆動ロッドを最大に進出させる。このため、スプール弁は、コイルスプリングのばね力に抗して最大他方側に移動し、流路を切り換える。
【0029】
したがって、今度は第1受圧室15a内の作動油がドレンされて低圧になる一方、第2受圧室15b内に作動油が供給されて高圧になる。これによって、ピストン18は、最大に後退方向(右方向)へ移動し、ピストンロッド19がピン20を介してコントロールプレート14aを最大反時計方向へ傾動させる。このため、制御シャフト14は、図中反時計方向へ最大に回転し、偏心カム22を同方向へ回転させる。
【0030】
したがって、ディスクハウジング8は、下方に揺動し、環状ディスク7の中心Yが駆動軸1の中心Xから前述とは逆の方向へ偏心する。このため、環状ディスク7に対し、カムシャフト2の角速度が前述とは反対に小さくなり、カムシャフト2は駆動軸1に対して部分的に減速された状態になり、吸気弁は大作動角に制御される。よって、バルブオーバラップが大きくなって、吸気充填効率が向上して高出力トルク等が得られる。
【0031】
そして、前記セクションS6において、差値△Sが所定値以下であると判別した場合は、現在の機関運転状態にカムシャフト作動角Sが略合致している場合であるから、セクションS10に移行する。ここでは、デューティ比を50%に固定する処理を行う。このため、スプール弁は、略中間移動位置に保持されて各流通路を閉止する。したがって、各受圧室15a,15bへの作動油の供給や排出が阻止されて、ピストン18を所定の任意の移動位置に保持する。この結果、制御シャフト14及び制御機構3を介して吸気弁24を略中間の作動角に制御することが可能になる。
【0032】
このように、本実施例では、駆動軸1とカムシャフト2の回転位相差の検出を、従来のように接触式のポテンショメータで行うのではなく、駆動軸1側の回転角センサ33と、カムシャフト2側のカム角センサ30とを用いて行い、該カム角センサ30をカムシャフト2と非接触の電磁ピックアップ式のものを利用したため、カムシャフト2の回転トルク変動に全く影響されることがない。したがって、該カム角センサ30の常時良好な位置検出精度が得られと共に、摩耗等の発生も防止できる。
【0033】
しかも、カム角センサ30と突起部32の合致点(ピックアップ点)が、回転位相差の最大点(Q点)に位置しているため、該カム角センサ30の分解能を低く設定してあっても、両者1,2の回転位相差を確実にかつ高精度に検出できる。
【0034】
図7は本発明の第2実施例を示し、カム角センサ30のピックアップ用の突起部を第1実施例のようにカムシャフト2に設けるのではなく、カム2aのカムノーズ部2bを利用したものである。そして、カム角センサ30の位置をカムノーズ部2bとの相対関係で回転位相差の最大点(Q点)となる位置に設定した。
【0035】
したがって、この実施例によれば、第1実施例と同様な作用効果が得られることは勿論のこと、カムノーズ部2bをピックアップ用の突起部としたため、カムシャフト2の製造作業性が良好になると共に、コストの点でも有利になる。
【0036】
本発明は、前記実施例の構成に限定されるものではなく、例えば作動機構4を油圧シリンダや制御シャフト等を用いないものにも適用できると共に、排気側にも適用することが可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、駆動軸とカムシャフトの回転位相差を検出する手段を、従来のような接触式のポテンショメータを用いるのではなく、カムシャフトと非接触状態である例えば電磁ピックアップ式のカム角センサを用いたため、該カム角センサにはカムシャフトで発生する回転トルク変動の影響が及ぼされない。この結果、該カム角センサの常時良好な検出精度が得られ、弁作動角の制御精度が向上する。
【0038】
また、カム角センサが回転トルク変動を全く受けないことから摩耗等の発生による耐久性の低下を防止できる。
【0039】
しかも、請求項に記載の発明によれば、カム角センサと突起部とを、ピックアップポイントが回転位相差の最大点となる位置に設定したため、カム角センサの分解能を低く設定しても、回転位相差を確実かつ高精度に検出することが可能になる。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、前記突起部を、前記カムのカムノーズ部としたため、カムシャフトの製造作業性が良好になると共に、コストの点でも有利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す要部断面図。
【図2】本実施例の駆動軸とカムシャフトの回転位相差及びバルブリフト特性を示す概略図。
【図3】本実施例の駆動軸とカムシャフトの回転位相差の変化状態を示す図。
【図4】本実施例に供される作動機構を示す斜視図。
【図5】本実施例の制御ブロック図。
【図6】本実施例の作用を示すフローチャート図。
【図7】本発明の第2実施例を示す説明図。
【図8】従来の作動機構を示す斜視図。
【図9】従来の吸排気弁駆動制御装置を示す要部断面図。
【図10】従来例における駆動軸とカムシャフトの回転位相差及びバルブリフト特性図。
【符号の説明】
1…駆動軸
2…カムシャフト
2a…カム
2b…カムノーズ部
3…制御機構
4…作動機構
30…カム角センサ
31…コントローラ
32…突起部
Q点…最大点

Claims (3)

  1. 機関によって回転駆動される駆動軸と、
    該駆動軸の同軸上に相対回転自在に設けられ、外周に吸排気弁を作動させるカムを有するカムシャフトと、
    前記駆動軸の軸心に対して偏心動して前記駆動軸とカムシャフトとの相対的な回転位相を変化させることにより、前記吸排気弁の作動角を可変にする制御機構と、
    機関運転状態に応じて前記制御機構を駆動軸の軸心に対して揺動させる作動機構とを備えた吸排気弁駆動制御装置において、
    前記カムシャフトの回転角度を検出して、該回転角度情報信号を前記作動機構のコントローラに出力するカム角センサを前記カムシャフトと非接触状態に設けると共に、前記カムシャフトの外周所定位置にカム角センサのピックアップ用の突起部を設け、前記カム角センサによる突起部のピックアップポイントを、駆動軸とカムシャフトとの回転位相差が発生する位置に設定すると共に、前記駆動軸の回転角を検出する回転角センサと前記カム角センサによってそれぞれ検出された現在の回転角度位置を入力して、前記駆動軸とカムシャフトの回転位相差を検出する回転位相差検出手段を設け、該回転位相差検出手段からの情報信号に基づいて前記コントローラがカムシャフトの作動角を推定することを特徴とする内燃機関の吸排気弁駆動制御装置。
  2. 前記カム角センサによる突起部のピックアップポイントを、駆動軸とカムシャフトの回転位相差の最大点に設定したことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の吸排気弁駆動制御装置。
  3. 前記突起部を、前記カムのカムノーズ部としたことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の吸排気弁駆動制御装置。
JP2453196A 1996-02-13 1996-02-13 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置 Expired - Fee Related JP3569589B2 (ja)

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