JP5054574B2 - エンジン及びそれを備える乗り物 - Google Patents

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Description

本発明は、シリンダヘッドに形成されたポートを開閉するバルブを駆動する動弁装置を備えるエンジン及びそれを備える車両に関する。
エンジンの可変バルブタイミング制御装置は、エンジンのクランク軸と駆動カムとがチェーン等の伝動機構で連結されて、前記クランク軸の回転に連動して駆動カムが回転し、揺動カム機構が駆動カムの回転に連動して吸気バルブ及び排気バルブを往復運動させるものであり、揺動カム機構の揺動範囲及び揺動の位相を変更することで、吸気バルブ及び排気バルブのリフト特性を変更するものである(例えば特許文献1参照)。この可変バルブタイミング装置は、シリンダの上方のシリンダヘッドカバー内に設けられる。
特許文献1に記載される可変バルブタイミング制御装置の揺動カム機構は、バルブのタペットに当接する揺動カムと、駆動カムに当接する揺動アームと、回動可能な揺動カムシャフトとを有する。揺動カム機構には、さらに揺動カムシャフトに対し前記揺動カムを相対回動させる回動部材を有する。揺動カム機構では、駆動手段から動力が与えられた回動部材によって揺動カムが回動する。この回動により揺動アームと揺動カムとの揺動カムシャフトまわりの相対角が変わり、リフト特性が変更される。
特開平6−74010号公報(第5頁第33段落〜第38段落、図5参照)
ところで前記可変バルブタイミング装置では、揺動カムを回動させる回動部材がバルブの近くに設けられる。具体的には、一方の揺動カムと揺動アームとの間に設けられる。そしてこの回動部材を直接駆動するシリンダ部材が設けられ、シリンダ部材もまた回動部材の近くに設けられる。具体的には、回動部材と同様にエンジンのケーシング内であって、バルブの周辺に配置される。このようにバルブ周辺にシリンダ部材及び回動部材を設けると、シリンダ部材及び回動部材を設計する際、それらの形状及び配置位置等が互いに影響し合い、設計上の規制が多くなる。そのためエンジンの設計の自由度が低下する。
本発明は、駆動源によってバルブのリフト特性を変更可能な動弁装置を備えるエンジンであって、設計の自由度が高いエンジン及びそれを備える乗り物を提供することである。
本発明のエンジンは、シリンダヘッドに形成されるポートを開閉する開閉動作が可能なバルブと、伝動機構によりクランク軸と連動する駆動カム機構と、前記駆動カム機構の動きに合わせて揺動して前記バルブに開閉動作をさせ、かつ揺動状態を変えることでリフト特性を変える揺動カム機構と、前記揺動カム機構の揺動状態を変えるための駆動源とを備え、前記駆動源は、前記伝動機構から離して前記揺動カム機構の一端部に配置されるものである。
また本発明では、駆動源と伝動機構とを離して前記揺動カム機構の一端部に配置することで、設計時において、駆動源が伝動機構及び揺動カム機構に対しそれらの形状及び配置位置に影響を及ぼすことがなく、これらの設計上の制限が少なくなる。つまりエンジンの設計の自由度が向上する。
上記本発明において、前記伝動機構は、前記シリンダヘッドの一端部と反対側の他端部側に配置されることが好ましい。
上記構成によれば、伝動機構及び駆動源が揺動カム機構の中間部における構成に対しその形状及び配置位置に影響を及ぼすことがなく、これらの構成の設計上の制限が少なくなる。つまりエンジンの設計の自由度が向上する。
上記発明において、前記駆動カム機構は、角変位可能なカムシャフトと、前記カムシャフトに設けられる駆動カムとを有し、前記揺動カム機構は、変位可能な制御軸と、前記駆動カム及びバルブ本体と接触し、カムシャフトが角変位することで揺動してバルブに開閉動作をさせ、かつ前記制御軸の変位に応じて揺動状態が変化する揺動カムとを有し、前記駆動源は、前記制御軸を変位可能に構成されることが好ましい。
この構成に従えば、駆動源により制御軸を変位させて揺動カムの揺動状態を変化させ、バルブのリフト特性を変えることができる。
また上記発明において、前記カムシャフトと前記制御軸とは、それらの軸線が互いに略平行になるように配置され、前記駆動源は、前記制御軸の一端部に設けられて前記シリンダヘッドの外周部に取り付けられ、前記伝動機構は、前記制御軸の一端部側と反対側の他端部側において、前記カムシャフトに設けられることが好ましい。
この構成に従えば、伝動機構はカムシャフトに設けられ、駆動源は制御軸に設けられ、これらが制御軸の一端部側及び他端部側に離して設けられることとなる。これにより伝動機構と駆動源との間に広い空間が生まれ、エンジンの設計の自由度が向上する。また駆動源をシリンダヘッドの外周部に取り付けることにより、駆動源をシリンダヘッドの外側から取り付けることができ、駆動源の取付け作業及びメンテナンスが容易になる。さらに駆動源をシリンダヘッドの外側に設けることで、シリンダヘッドがコンパクトになる。
上記発明において、前記バルブは、吸気バルブと排気バルブとを有し、前記揺動カムは、前記吸気バルブを開閉動作させる吸気用揺動カムと、前記排気バルブを開閉運動させる排気用揺動カムとを有し、前記制御軸は、吸気用揺動カムの揺動状態を変化させる吸気用制御軸と、排気用揺動カムの揺動状態を変化させる排気用制御軸とを有し、前記駆動源は、前記吸気用制御軸及び排気用制御軸を互いに独立して変位可能に個別に設けられることが好ましい。
この構成に従えば、駆動源により前記吸気用制御軸及び排気用制御軸を個別に角変位させて、吸気用揺動カム及び排気用揺動カムの揺動状態を個別に変えることができる。これにより吸気バルブのリフト特性と排気バルブのリフト特性を個別に変えることができる。そして吸気バルブ及び排気バルブの各々のリフト特性を多種多様な選択肢の中からを1つ選択しそのリフト特性で動かすことで、多種多様なエンジン特性が得られる。
上記発明において、前記駆動源は、出力軸を回転駆動するモータであり、前記出力軸に取り付けられたウォームと前記制御軸の軸線方向一端部側に取り付けられたウォームホイールとを有するウォームギヤ機構を介して前記制御軸を角変位するように構成されることが好ましい。
この構成に従えば、制御軸が角変位すると、それに伴ってウォームホイールも回動するが、ウォームホイールの歯がウォームの条に当たり、ウォームホイールの回動が阻止される、つまり制御軸の回動が阻止される。またウォームギヤ機構は、ウォームの軸とウォームホイールの軸とが食違うため、ウォームの回動方向に作用するウォームホイールからウォームへの反力が小さい。そのため制御軸が角変位しても、出力軸にかかる回転方向の負荷が小さい。これによりモータが保護される。
上記発明において、前記制御軸が予め定められる角変位量以上に角変位することを阻止するストッパをさらに有することが好ましい。
この構成に従えば、ストッパにより制御軸が、予め定められる角変位量以上に過度に角変位することを阻止し、バルブのリフト特性が良好な範囲内で制御軸を制御することができる。
上記発明において、前記ストッパは、前記ウォームホイールに当接して制御軸の角変位を阻止し、かつ弾性変形可能に構成されることが好ましい。
この構成に従えば、ウォームホイールにストッパが当接するとストッパが弾性変形し、ウォームの条にウォームホイールの歯が噛み込む、つまり食い込むことを大幅に緩和できる。これにより制御軸の角変位を阻止した後も、ウォームギヤ機構を円滑に機能させることができる。
上記発明において、前記ウォームは、前記出力軸にその軸線方向に摺動変位可能に取付けられ、かつ前記軸線方向一端部がウォーム支持部材により支持されることが好ましい。
この構成に従えば、ウォームに作用する軸線方向の荷重は、ウォーム支持部材により受けることができる。そのためウォームホイールからウォームに対して作用する軸線方向の荷重が出力軸に作用しないようにすることができ、駆動源の保護を図ることができる。
上記発明において、前記制御軸には、前記制御軸の変位量を検出する変位検出手段が設けられることが好ましい。この構成に従えば、制御軸から直接変位量を検出するので、間接的に検出する場合に比べて検出精度が高く、より正確な変位量を検出することができる。
上記発明において、前記動弁装置は、シリンダヘッドとシリンダヘッドカバーとによって覆われる内空間に配置され、前記変位検出手段は、制御軸の軸線方向一端部に設けられ、かつ前記内空間の外側に設けられることが好ましい。
この構成に従えば、動弁装置を円滑に動作させるための潤滑液等が内空間に飛散する潤滑液が変位検出手段に付着することがない。これにより変位検出手段だけを個別に被って密封することを必要としない。また内空間よりも外側に設けることによって、仮に出力信号を有線によって出力する変位検出手段を用いた場合、シリンダヘッド又はシリンダヘッドカバー等に孔を開けて信号線を取り出さずとも配線することができる。従って内空間の機密性が高い。また出力信号を無線によって出力する変位検出手段の場合、シリンダヘッド及びシリンダヘッドカバーにより四方が囲われていないので、良好な通信状態を確保することができる。
上記発明において、前記変位検出手段は、前記内空間を密封するために前記シリンダヘッド及びシリンダヘッドカバーとの間に介在させるシール部材を介して前記シリンダヘッドの外周面に取り付けられることが好ましい。
この構成に従えば、シール部材によりシリンダヘッド及びシリンダヘッドカバーの振動が緩衝され、この振動が変位検出手段に伝達することを抑制できる。これによって変位検出手段により制御軸のより正確な変位量を検出することができる。
上記発明において、前記シリンダヘッドには、複数の燃焼室が1列に配列され、前記複数の燃焼室の各々に連なる複数の吸気ポート及び複数の排気ポートが形成され、前記バルブは、前記複数の吸気ポート及び複数の排気ポート毎にシリンダヘッドに装着され、前記カムシャフトは、前記燃焼室の配列方向に延設され、前記駆動カムは、前記バルブ毎に対応させてカムシャフトに複数設けられており、前記制御軸は、前記燃焼室の配列方向に延設され、前記揺動カムは、前記駆動カム及びバルブ毎に対応させて前記制御軸に複数設けられることが好ましい。
この構成に従えば、複数の燃焼室の配列方向一端部側及び他端部側に伝動機構及び駆動源がそれぞれ配置される。これにより複数の燃焼室から離して駆動源を設けることができ、燃焼室近傍に設ける場合に比べて、駆動源への伝熱量が抑制される。これによって駆動源の寿命が向上する。
上記発明のエンジンを備える乗り物であることが好ましい。この発明によれば、リフト量を調整可能なエンジンの設計の自由度を高めることができることに起因して、乗り物の設計の自由度を高めることができる。
本発明によれば、駆動源によってバルブのリフト特性を変更可能な動弁装置を備えるエンジンにおいて、設計の自由度が高い。
以下、本発明に係る実施形態の図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るエンジンEを搭載した自動二輪車1の右側面図である。なお、以下の実施形態で用いる方向の概念は、自動二輪車1に搭乗したライダーRから見た方向の概念と一致するものとして説明する。
図1に示すように、自動二輪車1は前輪2と後輪3とを備え、前輪2は略上下方向に延びるフロントフォーク5の下端部にて回転自在に支持され、該フロントフォーク5は、その上端部に設けられたアッパーブラケット(図示せず)と該アッパーブラケットの下方に設けられたアンダーブラケットとを介してステアリング軸(図示せず)に支持される。該ステアリング軸はヘッドパイプ6によって回動自在に支持される。該アッパーブラケットには左右へ延びるバー型のステアリングハンドル4が取り付けられる。従って、ライダーRはステアリングハンドル4を回動操作することにより、前記ステアリング軸を回動軸として前輪2を所望の方向へ転向させることができる。
ヘッドパイプ6からは車体の骨格を構成する左右一対のメインフレーム7が後方へ延設されており、該メインフレーム7の後部からは、ピボットフレーム8が下方へ延設される。このピボットフレーム8に設けられたピボット9には、スイングアーム10の前端部が軸支されており、該スイングアーム10の後端部には後輪3が回転自在に支持される。
メインフレーム7の上方であってステアリングハンドル4の後方には燃料タンク12が設けられ、該燃料タンク12の後方には騎乗用のシート13が設けられる。また、左右のメインフレーム7の下方にはエンジンEが搭載される。エンジンEの出力は、チェーン(図示せず)を介して後輪3へ伝えられ、該後輪3が回転駆動することによって自動二輪車1に推進力が付与される。ライダーRは、シート13に跨って自動二輪車1に搭乗し、ステアリングハンドル4の端部に設けられたグリップ4aを握り、且つエンジンEの後部近傍に設けられたステップ14に足を載せて走行する。
図2は、図1に示すエンジンEを拡大して示す左側面図である。図3は、図1に示すエンジンEを拡大して一部断面化した右側面図である。図2及び図3に示すように、エンジンEは、シリンダヘッド20、シリンダヘッドカバー21、シリンダブロック22及びクランクケース23を含むケーシング100を備えており、並列四気筒でダブル・オーバーヘッド・カムシャフト(DOHC)式のエンジンである。シリンダヘッド20の後部には、各気筒に夫々対応して吸気ポート20Aが斜め後方へ開口して設けられ、シリンダヘッド20の前部には排気ポート20Bが前方へ開口して設けられる。エンジンEのシリンダヘッド20の上部には吸気側の駆動カム軸24と排気側の駆動カム軸25とが車幅方向(左右方向)に沿って配置され、これらの駆動カム軸24,25は、軸支持体49(図4参照)に回転自在に保持される。そして、軸支持体49の上方には更にシリンダヘッドカバー21が被せられ、シリンダヘッド20に固定される。
シリンダヘッド20の下部には、複数の燃焼室52(図4参照)が車幅方向に配列されて、これら複数の燃焼室52の各々に複数のピストン(図示せず)が収容されたシリンダブロック22が接続される。更にシリンダブロック22の下部には、車幅方向に沿って設けられたクランク軸26を収容するクランクケース23が接続される。これらシリンダヘッド20、シリンダヘッドカバー21、シリンダブロック22、及びクランクケース23によって構成されるケーシング100の右壁部(車幅方向一端部)には、図3に示すようにシリンダヘッド20内からクランクケース23内までを貫くチェーントンネル27が形成され、このチェーントンネル27にクランク軸26の回転動力を駆動カム軸24,25に伝達する伝動機構28の一部が収容される。また、クランクケース23の下部には潤滑用又は油圧駆動装置用のオイルを溜めるオイルパン29が設けられ、クランクケース23の前部には、オイルパン29から吸い上げたオイルを冷却するオイルクーラ16と、前記オイルを浄化するオイルフィルタ30が設けられる。
伝動機構28は、吸気カムスプロケット31、排気カムスプロケット32、クランクスプロケット33及びタイミングチェーン34を備える。詳しくは、吸気側の駆動カム軸24の右側の端部がチェーントンネル27に突出しており、この端部に吸気カムスプロケット31が設けられる。また、排気側の駆動カム軸25の右側の端部がチェーントンネル27に突出しており、この端部に排気カムスプロケット32が設けられる。更に、クランク軸26の右側の端部がチェーントンネル27内に突出しており、この端部にクランクスプロケット33が設けられる。
吸気カムスプロケット31、排気カムスプロケット32及びクランクスプロケット33には、タイミングチェーン34が巻き掛けられており、クランクスプロケット33が回転すると、吸気カムスプロケット31及び排気カムスプロケット32がこれに連動回転するようになる。従って、吸気カムスプロケット31、排気カムスプロケット32、クランクスプロケット33及びタイミングチェーン34から構成される伝動機構28により、クランク軸26の回転動力が駆動カム軸24,25へ伝達される。
チェーントンネル27内には、可動チェーンガイド35と固定チェーンガイド36とが設けられる。固定チェーンガイド36は、タイミングチェーン34の前側にて上下方向に延設され、クランクスプロケット33の前方近傍位置から排気カムスプロケット32の下方近傍まで延びる。
可動チェーンガイド35は、タイミングチェーン34の後側にて上下方向に延設され、その下端部は、クランクスプロケット33の上方近傍にてクランクケース23の右壁部に枢支され、その上端部は、吸気カムスプロケット31の下方近傍に位置する。可動チェーンガイド35は、シリンダヘッド20の後壁部に設けられた油圧式テンショナー37により、タイミングチェーン34を後方から付勢して該タイミングチェーン34に適度な張力を与える。
クランク軸26の右側部分には、クランク軸26の回転を出力するための出力ギヤ38が、クランク軸26と一体的に回転可能に設けられる。クランクケース23の後部はトランスミッション室39になっており、その内部にはクランク軸26と略平行にインプット軸40とアウトプット軸(図示せず)が収容される。インプット軸40及びアウトプット軸には複数のギヤ41が取り付けられ、トランスミッション42を構成しる。インプット軸40の右側の端部には、クランク軸26の出力ギヤ38に噛合する入力ギヤ43がインプット軸40と一体的に回転可能に設けられる。従って、エンジンEの動力は、クランク軸26から出力ギヤ38及び入力ギヤ43を介してインプット軸40へ伝えられ、更にトランスミッション42により回転速度が変速されて後輪3(図1)へ出力される。
エンジンEはトロコイドロータ式のオイルポンプ44を備える。オイルポンプ44は、トランスミッション42のインプット軸40に設けられたポンプ駆動ギヤ45に噛合するポンプ従動ギヤ46を備え、クランク軸26の回転に伴ってオイルポンプ44が駆動される。そして、エンジンEには、オイルポンプ44によってオイルパン29から汲み上げられたオイル47を各所へ送るための潤滑又は油圧用のオイル通路が設けられる。
図4は、図1に示すエンジンEを側方から見たときの動弁装置50A,50B等を拡大して表した断面図である。図5は、図1に示すエンジンEを後方から見たときの動弁装置50A等を表した断面図である。シリンダヘッド20には、燃焼室52が左右1列に並べて4つ配置される。そしてシリンダヘッド20の上部には、この4つの燃焼室の前後両側に吸気バルブ機構51Aと排気バルブ機構51Bとが上方に突出するようにそれぞれ設けられる。燃焼室52は、吸気バルブ機構51Aは、吸気側の動弁装置50Aにより吸気ポート20Aを開放又は閉塞する開閉動作(往復動作)をさせられ、排気バルブ機構51Bは、排気側の動弁装置50Bにより排気ポート20Bを開放又は閉塞をする開閉動作(往復動作)をさせられる。以下、吸気側と排気側とでバルブ機構51A,51B及び動弁装置50A,50Bは略同一構造であるため、吸気側について代表して説明し、排気側の説明を省略する。
吸気バルブ機構51Aは、吸気側バルブであるバルブ本体53を備える。バルブ本体53は、吸気ポート20Aを開閉するフランジ部53aと、フランジ部53aから上方に延びるステム部53bとを有する。ステム部53bの上端部には溝が形成され、その溝にコッター56が挟み込まれ、コッター56にスプリングリテーナ55が取り付けられる。そして、吸気ポート20Aの上面には、スプリングシート54が取り付けられており、スプリングシート54とスプリングリテーナ55との間にバルブスプリング57が介装される。よって、バルブスプリング57によりバルブ本体53が上方に向けて付勢され、吸気ポート20Aが閉塞される。また、バルブ本体53の上端にはシム59を介してタペット58が取り付けられる。
動弁装置50Aは、エンジンEのクランク軸26の回転に連動する駆動カム軸24及び駆動カム軸24に固定された駆動カム24aを備える駆動カム機構95と、駆動カム24aに接触して駆動カム24aの動きを吸気バルブ機構51Aのタペット58に伝達する揺動カム機構48とを備える。駆動カム24aは、カム軸24と同軸の略楕円柱状に形成され、カム軸24の回転中心から外周面までの距離が回転軸回りに進むに伴って変化する。
図6は、図4及び図5に示す揺動カム機構48の要部斜視図である。図7は、図6に示す揺動カム機構48の別の角度から見た要部斜視図である。図4乃至7に示すように、揺動カム機構48は、揺動カム82と、相対位置変更機構80とを有する。揺動カム82は、駆動カム24aと接触する従動部材64及びこの従動部材64に取り付けられて吸気バルブ機構51Aのタペット58を押圧する揺動部材61を備える。相対位置変更機構80は、従動部材64と揺動部材61との間の位相を変更させるように構成される。具体的には、相対位置変更機構80は、揺動部材61を揺動自在に支持する制御軸60と、従動部材64を揺動部材61に対して角変位自在に接続する連結ピン65と、制御軸60の一部に設けられて従動部材64を駆動カム24aからの力に抗して支持するローラ62と、従動部材64を駆動カム24aに向けて付勢する従動用スプリング70とを有する。
揺動部材61は、制御軸60に回転自在に外嵌される円環部61aを有する。円環部61aの下部には、排気バルブ機構51B側に向けて爪状の揺動部61bが突出する。揺動部61bは、略円弧状の揺動部摺動面が形成される略扇状に形成され、円環部61aから半径方向外方に突出する。揺動部摺動面は、円環部61aの軸線に垂直な平面に沿って形成され、一端部から他端部に進むにつれて円環部61a中心までの距離が変化する。円環部61aの上部には、周方向に切り欠かれた切欠部61eが形成される。円環部61aにおける切欠部61eの両側には、上方やや排気バルブ機構51B側に向けて一対のピン支持部61c,61dが突出する。そのピン支持部61c,61dには、連結ピン65が挿通される貫通孔61fが形成される。したがって、ピン支持部61c,61dは、円環部61aに一体に固定され、ピン支持部61c,61dの貫通孔61fは、揺動部摺動面を含む仮想円の中心寄りに配置される。ピン支持部61c,61dは、連結ピン65を介して貫通孔61fの軸線回りに従動部材64を角変位可能に支持する。ローラ62の軸線は、制御軸60の軸線から偏心した位置に配置され、制御軸60から半径方向外方に部分的に突出する。揺動部材61の切欠部60aにローラ62が遊嵌配置されることで、制御軸60は、従動部材64に対してその中心回りに角変位することができる。
従動部材64は、連結ピン65が挿通される円環状の支持部64aを有する。支持部64aには、上方やや排気バルブ機構51B側に向けて爪状の従動部64bが突出する。したがって、従動部64bは、略円弧状の従動部摺動面が形成される略扇状に形成され、支持部64aから半径方向外方に突出する。従動部摺動面は、支持部64aの軸線に垂直な平面に沿って形成され、一端部から他端部に進むにつれて、支持部64a中心までの距離が変化する。
支持部64aには、ローラ62に当接するレバー部64cが下方に突出する。レバー部64cは、揺動部材61の切欠部61eの切欠空間に遊嵌配置される。レバー部64cがローラ62に当接することで、ローラ当接後にさらに、従動部材64がピン支持部61c、61d回りに角変位することが阻止される。また、制御軸60にはコイル状の従動用スプリング70が外嵌される。従動用スプリング70の一端部70aは連結ピン65に巻き掛けられており、他端部70bは一端部70aと反対方向に延出される。そして、従動用スプリング70の他端部70bは、後述する下軸受凹部67bの下面とシリンダヘッド20の上面との間に挟まれて保持される。
また制御軸60には、従動部材64に対応する位置に切欠部60aが形成されており、その切欠部60aにローラ62が配置される。ローラ62は、制御軸60の内部で軸線方向に貫通配置されたローラ軸63により回転自在に支持される。そして制御軸60の回転によりローラ62の位置が変化し、従動部材64のレバー部64cのローラ62への当接位置が変化することで、連結ピン65を支点として従動部材64と揺動部材61との間の相対位置が変更される構成となっている。言い換えると、制御軸60が角変位することによって、制御軸60の軸線回りに関して、従動部材64の角変位阻止される位置が変化する。これに対して、揺動部材61は制御軸60の角変位にかかわらず、制御軸60の軸線回りの角変位位置が変化しない。したがって、制御軸60が角変位することによって、揺動部材61と従動部材64との制御軸60回りの周方向の相対位置関係が変化する。
図4及び5に示すように、シリンダヘッド20の上面には、駆動カム軸24を回転自在に支持する軸支持体49が設けられる。軸支持体49は、シリンダヘッド20の上面に突設する下支持部材67と、下支持部材67に上方からボルト69により取り付けられる上支持部材68とを備える。下支持部材67は断面半円状の下軸受凹部67bを有すると共に、上支持部材68は下軸受凹部67bと対面する断面半円状の上軸受凹部68aを有する。そして、下軸受凹部67bと上軸受凹部68aとで形成される断面円形状の空間に駆動カム軸24が回転自在に挿入される。
このようにして挿入された駆動カム軸24は、中空円筒状に形成されており、その内方にオイルが流れるオイル流路24bが形成される。駆動カム軸24の周壁には、その軸線方向に間隔をあけて複数の吐出口24cが形成され、これら吐出口24cから前記オイルが吐出される。これら吐出口24cは、下軸受凹部67b及び上軸受凹部68aに対応する位置に形成され、前記上下軸受凹部67b,68aに向けてオイルを吐出する。
さらに、下支持部材67は、駆動カム軸24の軸線方向に沿って貫通する挿通孔67aを有し、挿通孔67aにオイルパイプ66が挿通される。つまり、オイルパイプ66は、吸気側の動弁装置50Aと排気側の動弁装置50Bとの間に一対設けられる。このオイルパイプ66の周壁にはパイプ軸線方向に間隔をあけて複数の吐出口66aが開口する。これら吐出口66aは、パイプ軸線方向に間隔をあけて動弁装置50Aに対応する位置に形成されており、オイルパイプ66内を流れるオイルを動弁装置50Aに向けて吐出する。
また、オイルパイプ66の吐出口66aは、従動部材64の爪状の従動部64bの先端部側に配置される。即ち、吸気バルブ機構51A用のオイルパイプ66は、吸気バルブ機構51Aと排気バルブ機構51Bとの間の中央空間に配置される。そして、揺動カム機構48の可動範囲の少なくとも1つの位置で、オイルパイプ66の吐出口66aが、互いに摺動する従動部材64の摺動部64bと駆動カム24aとの接触面である摺動面に向くように配置される。
図8は、図3に示すエンジンEのシリンダヘッドカバー21、軸支持体49及び駆動カム軸24,25を外した状態の平面図である。図9は、図8に示す状態のエンジンEに下支持部材67を取り付けた状態の平面図である。図10は、図9に示すエンジンEを紙面下側から見た左側面図である。図11は、図10に示す状態のエンジンEに上支持部材68及び駆動カム軸24,25を取り付けた状態の平面図である。図12は、図11に示すエンジンEの一部を拡大して示す拡大図である。以下では、図4及び図5も参照しつつ説明する。図8に示すように、1列に並べられた4つの燃焼室52の一方側に吸気用の動弁装置50Aが1列に配置され、他方側に排気用の動弁装置50Bが1列に配置される。
さらに詳細に説明すると、揺動カム機構48は、図8に示すように、前後方向に間隔をあけて燃焼室52の配列方向に沿うようにシリンダヘッド20の上面に延在する。またシリンダヘッド20の上面には、図10に示すように、前後方向両側に複数の下支持部材67とともに複数の支持部材81が燃焼室52の配列方向に沿って並設される。前記複数の下支持部材67は、制御軸60に設けられる従動用スプリング70に対応する位置に配置されており、支持部材81は、隣接する下支持部材67の間であって、揺動カム82の間に配置される。複数の支持部材81は、それら下面が断面半円状に形成され、その下面とシリンダヘッド20の上面とで制御軸60を回動自在に挟持する。
さらに複数の下支持部材67上には、燃焼室52の配列方向に沿って延在するように駆動カム軸24,25が配置され、図11に示すようにさらに上支持部材68がボルト69によって取り付けられる。これによって駆動カム軸24,25は、図4に示すように下軸受凹部67bと上軸受凹部68aとによって回動自在に支持される。このように配置された駆動カム軸24,25は、図3に示すように、その右側の端部がチェーントンネル27内のカムスプロケット31,32に夫々接続される。
またケーシング100(図2)のチェーントンネル27と反対側の端部には、図5、図12等で示されるように、ギヤ室71が設けられており、制御軸60は、このギヤ室71を通ってケーシング100の左側方まで貫通し、その左端部には、突出部材60f(軸線方向一端部)がケーシング100から左方に突出するように取付けられている。この突出部材60fには、制御軸60の軸線周りの回動角度(以下、単に「制御軸60の回動角度」という場合がある)を検出する角度センサ92(変位検出手段)が取り付けられる。そしてギヤ室71には、ウォームホイール83が配置され、このウォームホイール83は、制御軸60の左端部近傍に固定される。
図10に示すように、ウォームホイール83は、制御軸60と軸線が一致する扇形歯車を成す歯車部83aと、歯車部83aから制御軸60の径方向外方に延びる2つの規制部83b、83cとを有する。2つの規制部83b,83cは、歯車部83aにおいて、制御軸60の周方向に間隔をあけて設けられ、2つの規制部83b,83cの間には、案内溝83dが制御軸60の周方向に延在する。ギヤ室71には、このウォームホイール83の制御軸60周りの所定角度θ以上の回動を阻止すべくストッパ90が設けられる。
このストッパ90は、円柱状の軸部材90aと、円筒状の弾性部材90bと、円筒状の当接部材90cとを有する。弾性部材90bは、合成ゴム等の弾性材から成り、その内方に軸部材90aが挿通されて嵌まり込んでいる。そしてこの弾性部材90bが金属製の当接部材90cに圧入又は焼き付けられて嵌まり込んでいる。このようにして構成されるストッパ90は、2つの規制部83b,83cの間の案内溝83dに配置され、規制部83b,83cに当接することで、ウォームホイール83が制御軸60周りに一方又は他方に所定角度θ以上回動することを阻止する(例えば図11の2点鎖線参照)。なおウォームホイール83の歯車部83aは、ウォームホイール83の軸線を中心とする周方向において、前記所定角度θ以上の範囲において形成される。
またシリンダヘッド20の外周部には、ギヤ室71の下方に2つのサーボモータ73が取り付けられる。これらサーボモータ73は、動弁装置50A,50B毎に対応させて設けられる。サーボモータ73は、ECU等の制御装置110に電気的に接続されており、制御装置から出力される信号に基づいて駆動するように構成される。前記サーボモータ73は、ケーシング73bと、回転駆動可能に構成される出力軸73aとを有する。ケーシング73bは、中空円柱状に形成され、その軸線方向一端部から軸線方向に沿って出力軸73aが突出している。本実施形態では、ケーシング73bは、サーボモータ73の外壁を構成するとともにウォーム84をスラスト方向に支持するウォーム支持部材となる。ウォーム支持部材は、出力軸73aをラジアル及びスラスト方向に支持し、ケーシング73b内に配置される出力軸支持部材とは、別体に設けられる。そして出力軸73aは、その軸線がウォームホイール83の軸線に垂直な平面と平行となるように配置される。また出力軸73aには、ウォーム84がスプライン結合で装着され、ウォーム84は、出力軸73aの軸線方向に変位に構成される。さらに出力軸73aには、ワッシャ85が外装される。このワッシャ85は、サーボモータ73のケーシング73b上面とウォーム84との間に配設され、ケーシング73b及びウォーム84よりも磨耗しやすい材料にて形成される。磨耗しやすい材料にて形成することで、ケーシング73b及びウォーム84の磨耗を防いでいる。
このように出力軸73aとウォーム84との結合にスプライン結合を採用することで、ケーシング73bによってウォーム84に作用するスラスト荷重Fを受けることができる。これによって出力軸73a及び出力軸73aを支持する出力軸支持部材に与えられるストラス力を抑えることができ、サーボモータ73の保護を図ることができる。なお出力軸73aとウォーム84との結合は、スプライン結合に限定されるものでない。例えば出力軸73aにキーを形成すると共に、このキーが嵌合可能なキー溝をウォーム84の内壁に形成して、出力軸73aの軸線方向に変位に構成してもよい。すなわちウォーム84と出力軸73aとの軸線まわりの相対的変位を阻止した上で、軸線方向の変位を許容する構成であればよい。
またウォーム84は、その軸線方向中間部がウォームホイール83に噛合い可能な歯部84aを有し、軸線方向一端部に前記出力軸73aが挿入され、他端部がシリンダヘッド20の上面に立設された立設支持部20aによって回動自在に支持される。さらにウォーム84の上端部側には、前記ケーシング73bとワッシャ85との間のクリアランスを調整すべく、歯部84aと立設支持部20aとの間にシム86が外装される。
このようなウォーム84及びウォームホイール83からなるウォームギヤ機構97により、出力軸73aの回転を減速して制御軸60に伝達することができ、制御軸60の回動量を精度よく調整することができる。またウォームギヤ機構97では、ウォーム84の条がウォームホイール83の歯に当たり、かつウォーム84の軸とウォームホイール83の軸とが食違う、具体的には互いに直交するためウォーム84がウォームホイール83に対しストッパの役割を果たす。そのためサーボモータ73を駆動してウォームホイール83を回動させなければ、ウォームホイール83が回動しない。これによりエンジンEが駆動している際に、サーボモータ73を駆動させることなく制御軸60が不所望に回動をすることが阻止され、後述するバルブ本体53のリフト特性が不所望に変化することがない。
またウォーム84の軸とウォームホイール83の軸とが食違うことで、ウォーム84の回動方向に作用するウォームホイール83からウォーム84への反力が小さくなる。そのため制御軸60が角変位しても、出力軸73aにかかる回転方向の負荷が小さい。これによりサーボモータ73が保護される。
またストッパ90は、ウォームホイール83が当たると、弾性部材90bが弾性変形してウォームホイール83が回転する方向へ逃げてゆく。これによりウォーム83の条とウォームホイール83の歯とが噛み込む、つまり食い込むことを大幅に緩和でき、制御軸の角変位を阻止した後も、ウォームギヤ機構を円滑に機能させることができる。
図13は、図2に示すエンジンEのシリンダヘッド20及びシリンダヘッドカバー21を図2の矢符Aの方向に見た平面図である。シリンダヘッド20は、平面視でその外周壁と同一形状であって断面U字状のシール部材101が図11(2点鎖線)に示すように前記外周壁に上方から装着される。さらにシリンダヘッド20には、上方からシリンダヘッドカバー21が被せられ、シリンダヘッド20の外周壁の上面とシリンダヘッドカバー21の外周壁の下面とによってシール部材101を挟持する。そしてシリンダヘッド20とシリンダヘッドカバー21とを複数のボルト99によって締結される。
このように構成することで、シリンダヘッド20とシリンダヘッドカバー21とによって囲まれて密閉される動弁装置空間111が形成される。そして内空間であるこの動弁装置空間111には、シリンダヘッド20の上面から突出する吸気側及び排気側の動弁装置50A,50B並びに吸気及び排気カムスプロケット31,32が収容される。またこの動弁装置空間111の左端側にギヤ室71が配置される。これによりウォーム84及びウォームホイール83は、動弁装置空間111に配置され、動弁装置空間111を漂うオイル滴が付着し、ウォームギヤ機構97が円滑に動作する。
図14は、図2に示すエンジンEの一部を拡大して表した左側面図である。シリンダヘッド20には、図9乃至図12に示すようにチェーントンネル27が形成される側と反対側の外周壁(左側の側壁)の上面に断面半円状の2つの凹部20bが形成されており、シリンダヘッドカバー21の外周壁(左側の側壁)には、この凹部20bに対応する位置に2つの凹部21bが形成される。これら凹部20b,21bは、互いに対向するように配置され、これら凹部20b,21bによってケーシング100を内外に貫通する貫通孔100aが形成される。この貫通孔100aには、制御軸60の左端部にある突出部材60f(図10等参照)が挿通しており、これによって突出部材60fの先端部がケーシング100外に突出する。この突出部材60fに外方から角度センサ92を装着し、角度センサ92の挿入部92bを貫通孔100aに差し込む。貫通孔100aと角度センサ92の挿入部92bとの間には、貫通孔100aの周方向全周にわたってシール部材101が介装され、貫通孔100aと角度センサ92との間がシールされる。
このように構成することでケーシング100内のオイルが角度センサ92に付着することがなく、角度センサ92を制御軸60に直接設けることができる。従って制御軸60の回動角度の検出精度が向上する。またシール部材101によってケーシング100の振動が緩衝され、この振動が角度センサ92に伝達することを抑制できる。これによっても制御軸60の回動角度の検出精度を向上する。
このようにして突出部材60fに取り付けられた角度センサ92は、ケーシング100の外周面、具体的にはシリンダヘッド20の外周面にボルト等の締結具で固定され、その信号線105が制御装置に電気的に接続される。このように角度センサ92がケーシング100外に配設されるため、信号線105がオイル等に晒されることがなくシール性能が高い。
次に、揺動カム機構48の動作原理について説明する。図15は、図4に示す動弁装置50Aの通常時における動作を説明する図面である。図15に示すように、駆動カム24aの先端部が上限に位置するリフト量がゼロの時点において、従動部材64が従動用スプリング70(図4参照)により連結ピン65を介して駆動カム24aに押し付けられるように付勢される。その際、従動部材64のレバー部64cがローラ62に当接するので、連結ピン65を支点として従動部材64が回転し、従動部64bが揺動部61bに近づくのが防がれる。
そのため駆動カム24aが図15中反時計回りに回転することで、従動部材64が駆動カム24aにより押し下げられる。その際、従動部材64は連結ピン65により揺動部材61に結合されるので、揺動部材61が、その円環部61aを制御軸60の外周面に摺動させながら制御軸60周りに揺動する。これにより、揺動部材61の揺動部61bがタペット58を押し下げ、バルブ本体53が下方に進出(リフト)して吸気ポート20Aを開放する。
図16は、図4に示す動弁装置50Aの位相変更時における動作を説明する図面である。制御装置110(図10参照)からサーボモータ73に信号が入力されると、サーボモータ73は、出力軸73aを回転させることで、ウォーム84及びウォームホイール83を介して制御軸60が回転する。そのときローラ62も共に制御軸60の軸線を中心まわりに移動する(図16において、ローラ62が2点差線の位置から実線の位置へと移動)。この時の制御軸60の回動角度は、角度センサ92によって検出されて信号線105を介して制御装置に伝送される。制御装置は、この検出された回動角度が予め定められた回動角度(又は入力された回動角度)と一致するか否かを判定し、一致しなければ、そのままサーボモータ73を駆動させ続け、一致すると、サーボモータ73の駆動を停止させる。このようにして制御軸60を回動させると、ローラ62に対する従動部材64のレバー部64cの当接位置が変化し、従動部材64と揺動部材61とのなす角(位相)が変更される。つまりレバー部64cとローラ62との相対位置が変わる。
レバー部64cとローラ62との相対位置が変わると、揺動カム82の揺動状態が変化する。具体的には、揺動カム82の揺動範囲が変化し、また揺動カム82とタペット58との接触位置及び揺動カム82と駆動カム24a,25aとの接触位置が変わる。これによって、揺動部材61によりタペット58を介して押し下げられるバルブ本体53のリフト特性、具体的には開閉時間、開閉タイミング及びリフト量が変更される。更に詳細に説明すると、従動部64bと揺動部61bとのなす角が小さくなると、バルブ本体53の開放時間が短くそしてリフト量が小さくなり、バルブ本体53の動作タイミングが遅くなる。逆に前記なす角が大きくなると、バルブ本体53の弁開放時間が長くそしてリフト量が大きくなり、バルブ本体53の動作タイミングが早くなる。
以上に説明した構成によれば、サーボモータ73と伝動機構28とを離して揺動カム機構48の左端部に配置することで、設計時において、サーボモータ73が伝動機構28と揺動カム機構48に対しそれらの形状及び配置位置に影響を及ぼすことがなく、これらの設計上の制限が少なくなる。つまりエンジンEの設計の自由度が向上する。
また伝動機構28を制御軸60の右端側に設けてケーシング100の右側の端部に配置することで、設計時において、伝動機構28及びサーボモータ73が揺動カム機構48の中間部にある構成、例えば揺動カム82の形状及び配置位置に影響を及ぼすことがなく、これらの構成の設計上の制限が少なくなる。つまりエンジンの設計の自由度が向上する。
またサーボモータ73をシリンダヘッド20の外周部に取り付けることにより、動弁装置空間111が広くなり、エンジンの設計の自由度が向上する。またサーボモータ73をケーシング100の外側からサーボモータ73の取付け作業及びメンテナンスが容易になる。さらにケーシング100がコンパクトになり、サーボモータ73の冷却効率も向上する。
またストッパ90を設けることによって、制御軸60が所定角度θ以上に回動することが阻止され、吸気および排気バルブ機構51A,51Bのリフト特性が良好な範囲内で制御軸60が制御される。さらにサーボモータ73を左右に長尺なケーシング100の左側の端部に設けることで、サーボモータ73を燃焼室52から離すことができ、燃焼室近傍に設ける場合に比べ、サーボモータ73に伝わる熱量を抑制することができ、サーボモータ73の寿命が向上する。
またサーボモータ73により吸気用の制御軸60及び排気用の制御軸60を個別に角変位させて、吸気用の揺動カム82及び排気用の揺動カム82の揺動状態を個別に変えることができる。これにより吸気用のバルブ本体53のリフト特性と排気用のバルブ本体53のリフト特性を個別に変えることができる。そして吸気のバルブ本体53及び排気用のバルブ本体53の各々のリフト特性を多種多様な選択肢の中からを1つ選択しそのリフト特性で動かすことで、多種多様なエンジン特性が得られる。
またサーボモータ73をギヤ室71の下方に配置することで、平面視において、ケーシング100とサーボモータ73とが重なる。そのためエンジンEが小型化する。
本実施の形態では、揺動カム機構48毎にサーボモータ73が設けられるけれども、サーボモータ73は1つであってもよい。この場合、クラッチ機構などの切替機構を介して、サーボモータ73の出力軸73aと制御軸60,60とを連動させ、出力軸73aの回転が何れかの制御軸60,60に伝達するかを前記切替機構によって切替可能に構成すればよい。これによって部品点数を低減することができ、またエンジンをコンパクトにすることができる。
また本実施の形態では、ワッシャ85をケーシング73bに当接させて出力軸73aにかかる負荷を低減しているけれども、ワッシャ85でなくともウォーム83を支持する支持具で負荷を受けるようにすればよい。
また本実施形態では、サーボモータ73が左側、伝動機構28が右側に配置されるけれども、左右逆に配置してもよく、また前後に配置してもよい。また駆動源としてサーボモータ73を採用したが、他の駆動原、例えばステッピングモータ、油圧ポンプ及び油圧モータ等の回転駆動源、若しくは電磁ソレノイド、油圧ピストン及びリニアモータ等の直動駆動源を採用してもよい。また伝動機構としてチェーンとスプロケットからなる伝動機構を採用したが、チェーン以外の無端帯体を有する伝動機構、歯車列、又はシャフトドライブ機構等を採用してもよい。
また本実施形態では、角度センサ92が信号線で制御装置110と通信可能に接続されているが、制御装置110と無線により通信可能に構成されていてもよい。この場合、シリンダヘッド及びシリンダヘッドカバーにより四方が囲われていないので、良好な通信状態を確保することができる。
また本実施の形態では、ストッパ90は、円柱状の軸部材90aと、円筒状の弾性部材90bと、円筒状の当接部材90cとによって構成されているが、当接部材90cがなく、ウォームホイール83が弾性部材90bに直接当たるような構成であってもよい。
また揺動カム機構48の構成は、本実施のような形態に限定されない。例えば、本実施の形態のように揺動部材61の揺動中心と従動部材64及び揺動部材61の支持中心が異なる位置にあるものでなく、同じ位置に配置されるものであってもよい。
また本実施形態では、並列四気筒のDOHC式のエンジンEについて説明したが、エンジンの型式はV型又は直列型であってもよく、また気筒数も単気筒、二気筒、六気筒等の複数気筒であってもよく、さらにバルブの形式がシングル・オーバヘッド・カム(SHOC)式、及びオーバヘッド・バルブ(OHV)式であってもよく、シリンダヘッドカバー21がシリンダヘッド20に対しスライド可能に構成できればよい。
なお、前記実施形態では自動二輪車を例に説明したが、他の乗り物に適用してもよい。また、本発明に係る動弁装置の潤滑構造は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲でその構成を変更、追加、又は削除することができる。
本発明の実施形態に係るエンジンEを搭載した自動二輪車の右側面図である。 図1に示すエンジンを拡大して示す左側面図である。 図1に示すエンジンを拡大して一部断面化した右側面図である。 図1に示すエンジンを側方から見ときの動弁装置等を拡大して表した断面図である。 図1に示すエンジンEを後方から見たときの動弁装置等を表した断面図である。 図4及び図5に示す揺動カム機構の要部斜視図である。 図6に示す揺動カム機構の別の角度から見た要部斜視図である。 図3に示すエンジンのシリンダヘッドカバー、軸支持部材及び駆動カム軸を外した状態の平面図である。 図8に示す状態のエンジンEに下支持部材を取り付けた状態の平面図である。 図9に示すエンジンEを紙面下側から見た左側面図である。 図10に示す状態のエンジンEに上支持部材及び駆動カム軸を取り付けた状態の平面図である。 図11に示すエンジンEの一部を拡大して示す拡大図である。 図2に示すエンジンEのシリンダヘッド及びシリンダヘッドカバーを図2の矢符Aの方向に見た平面図である。 図2に示すエンジンの一部を拡大して表した左側面図である。 図4に示す動弁装置の通常時における動作を説明する図面である。 図4に示す動弁装置の位相変更時における動作を説明する図面である。
符号の説明
1 自動二輪車
20 シリンダヘッド
24 駆動カム軸
24a 駆動カム
25 駆動カム軸
26 クランク軸
27 チェーントンネル
28 伝動機構
48 揺動カム機構
50A 動弁装置
50B 動弁装置
51A 吸気バルブ機構
51B 排気バルブ機構
52 シリンダ
60 制御軸
82 揺動カム
83 ウォームホイール
84 ウォーム
90 ストッパ
92 角度センサ
97 ウォームギヤ機構
100 ケーシング
101 シール部材
105 信号線
111 動弁装置空間
E エンジン

Claims (8)

  1. シリンダヘッドに形成されるポートを開閉する開閉動作が可能なバルブと、
    伝動機構によりクランク軸と連動する駆動カム機構と、
    前記駆動カム機構の動きに合わせて揺動して前記バルブに開閉動作をさせ、かつ揺動状態を変えることでリフト特性を変える揺動カム機構と、
    前記揺動カム機構の揺動状態を変えるための駆動源とを備え、
    前記バルブは、吸気バルブと排気バルブとを有し、
    前記駆動カム機構は、
    角変位可能なカムシャフトと、
    前記カムシャフトに設けられる駆動カムとを有し、
    前記揺動カム機構は、
    軸線が前記カムシャフトの軸線と互いに平行になるように配置され、且つ変位可能な吸気用制御軸及び排気用制御軸と、
    前記駆動カム及び前記吸気バルブと接触し、前記カムシャフトが角変位することで揺動して前記吸気バルブに開閉動作をさせ、かつ前記吸気用制御軸の変位に応じて揺動状態が変化する吸気用揺動カムと、
    前記駆動カム及び前記排気バルブと接触し、前記カムシャフトが角変位することで揺動して前記排気バルブに開閉動作をさせ、かつ前記排気用制御軸の変位に応じて揺動状態が変化する排気用揺動カムとを有し、
    前記駆動源は、前記吸気用制御軸及び前記排気用制御軸を互いに独立して変位可能に前記吸気用制御軸及び前記排気用制御軸毎に個別に設けられ、且つ前記吸気用制御軸及び前記排気用制御軸の一端部に夫々設けられて前記シリンダヘッドの外周部に取り付けられ、
    前記伝動機構は、前記吸気用制御軸及び前記排気用制御軸の一端部側と反対側の他端部側において前記カムシャフトに設けられ、
    前記駆動源は、出力軸を回転駆動するモータであり、前記出力軸に取り付けられたウォームと前記前記吸気用制御軸及び前記排気用制御軸の軸線方向一端部側に夫々取り付けられたウォームホイールとを有するウォームギヤ機構を介して前記制御軸を角変位するように構成され、
    前記ウォームは、前記出力軸にその軸線方向に摺動変位可能に取付けられ、かつ前記軸線方向一端部がウォーム支持部材により支持され、
    前記ウォーム支持部材は、前記出力軸を支持する出力支持部材と別に設けられるケーシングであることを特徴とするエンジン。
  2. 前記吸気用制御軸及び前記排気用制御軸が予め定められる変位量以上に角変位することを夫々阻止するストッパをさらに有することを特徴とする請求項に記載のエンジン。
  3. 前記ストッパは、前記ウォームホイールに当接して前記吸気用制御軸及び前記排気用制御軸の変位を夫々阻止し、かつ弾性変形可能に構成されることを特徴とする請求項に記載のエンジン。
  4. 前記吸気用制御軸及び前記排気用制御軸には、前記吸気用制御軸及び前記排気用制御軸の変位量を夫々検出する変位検出手段が設けられることを特徴とする請求項乃至のいずれか1つに記載のエンジン。
  5. 前記駆動カム機構及び揺動カム機構は、前記シリンダヘッドとシリンダヘッドカバーとによって覆われる内空間に配置され、
    前記変位検出手段は、前記吸気用制御軸及び前記排気用制御軸の軸線方向一端部に夫々設けられ、かつ内空間の外側に夫々設けられることを特徴とする請求項に記載のエンジン。
  6. 前記変位検出手段は、前記内空間を密封するために前記シリンダヘッド及びシリンダヘッドカバーとの間に介在させるシール部材を介して前記シリンダヘッドの外周面に取り付けられることを特徴とする請求項に記載のエンジン。
  7. 前記シリンダヘッドには、複数の燃焼室が1列に配列され、前記複数の燃焼室の各々に連なる複数の吸気ポート及び複数の排気ポートが形成され、
    前記吸気バルブ及び排気バルブは、前記複数の吸気ポート及び前記複数の排気ポート毎に前記シリンダヘッドに夫々装着され、
    前記カムシャフトは、前記燃焼室の配列方向に延設され、
    前記駆動カムは、前記吸気バルブ及び排気バルブ毎に対応させて前記カムシャフトに複数設けられ、
    前記前記吸気用制御軸及び前記排気用制御軸は、前記燃焼室の配列方向に延設され、
    前記吸気用揺動カムは、前記駆動カム及び前記吸気バルブ毎に対応させて前記吸気用制御軸に複数設けられ
    前記排気用揺動カムは、前記駆動カム及び前記排気バルブ毎に対応させて前記排気用制御軸に複数設けられることを特徴とする請求項乃至のいずれか1つに記載のエンジン。
  8. 請求項1乃至のいずれか1つに記載されるエンジンを備える乗り物。
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