JP2010229946A - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の高さを低く抑えた内燃機関の動弁装置を提供する。
【解決手段】内燃機関の動弁装置において、駆動機構60は、吸気側カム軸151と排気側カム軸152とに跨って配置され、吸気側と排気側で異なる方向のねじ部61A〜61Dを設けたボールねじ61と、吸気側・排気側のそれぞれに設けられ、ボールねじ61上を移動可能なスライダ62と、スライダ62及びホルダ部材53間に設けられた連結リンク部材63とを備える構成とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、機関弁のバルブ作動特性を変更可能な内燃機関の動弁装置に関する。
内燃機関の動弁装置として、内燃機関の回転に同期して回転するカム軸と、カム軸と一体回転する駆動カムと、カム軸と相対回転し、機関弁を開閉させる動弁カムと、駆動カムの弁駆動力を動弁カムに伝達するリンク機構と、リンク機構の支点を支持しカム軸の周りを揺動可能なホルダ部材と、ホルダ部材を揺動させてリンク機構の支点位置を変化させる駆動機構とを備え、リンク機構の支点の揺動位置で、機関弁が開閉するバルブ作動特性を変更可能にしたものがある。この駆動機構は、ホルダ部材を揺動させるスライダと、内燃機関の上下方向に延出し、スライダを移動させる送りねじ軸とを備え、スライダが送りねじ軸上を移動することで、ホルダ部材を揺動させるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−207254号公報
しかしながら、上記従来の構成では、スライダを移動させる送りねじ軸が内燃機関の上下方向に延出していたため、内燃機関の高さが高くなり、自動二輪車のような小型車両に搭載するのは困難であった。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、内燃機関の高さを低く抑えた内燃機関の動弁装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、内燃機関の回転に同期して回転するカム軸と、前記カム軸と一体回転する駆動カムと、前記カム軸と相対回転し、機関弁を開閉させる動弁カムと、前記駆動カムの弁駆動力を前記動弁カムに伝達するリンク機構と、前記リンク機構の支点を支持し前記カム軸の周りを揺動可能なホルダ部材と、前記ホルダ部材を揺動させて前記リンク機構の支点位置を変化させる駆動機構とを備え、前記リンク機構の支点の揺動位置で、前記機関弁が開閉するバルブ作動特性を変更可能にする内燃機関の動弁装置において、前記駆動機構は、吸気側カム軸と排気側カム軸とに跨って配置され、吸気側と排気側で異なる方向のねじ部を設けたボールねじと、吸気側・排気側のそれぞれに設けられ、前記ボールねじ上を移動可能なスライダと、前記スライダ及び前記ホルダ部材間に設けられた連結リンク部材とを備えることを特徴とする。
上記構成によれば、スライダを移動させるボールねじが吸気側カム軸と排気側カム軸とに跨って配置されるため、ボールねじが内燃機関の上下方向に延出する場合に比べ、内燃機関の高さを低く抑えることができる。また、ボールねじに吸気側と排気側で異なる方向のねじ部を設け、ボールねじの吸気側・排気側のそれぞれにボールねじ上を移動可能なスライダを設けたため、例えば、動弁装置をDOHC方式にした際に吸排気カム軸間の距離が長くなっても、スライダとホルダ部材とを連結する連結リンク部材の長さを短く抑えることができる。
上記の内燃機関の動弁装置において、前記ボールねじのねじ部は前記吸気側駆動カムと前記排気側駆動カムとに挟まれた位置に形成され、前記連結リンク部材は回動可能に連結された2つのリンク部材を備え、前記2つのリンク部材の連結部はスライダ側連結部及びホルダ側連結部よりシリンダ中心側に位置してもよい。
上記構成によれば、ボールねじのねじ部は吸気側駆動カムと排気側駆動カムとに挟まれた位置に形成されるため、スライダが吸気側駆動カムと排気側駆動カムとの間のボールねじを移動するので、シリンダヘッドの幅を短くできる。また、連結リンク部材は回動可能に連結された2つのリンク部材を備え、2つのリンク部材の連結部はスライダ側連結部及びホルダ側連結部よりシリンダ中心側に位置するため、ボールねじとホルダ部材とをより接近して配置することができ、シリンダヘッドの高さを低くできる。
上記の内燃機関の動弁装置において、前記連結リンク部材のピボットのうち一箇所を偏心ピンで連結してもよい。
上記構成によれば、偏心ピンにより各部品の製造誤差が吸収されるので、各部品の位置調整を容易にできる。
本発明によれば、駆動機構は、スライダを移動させるボールねじが吸気側カム軸と排気側カム軸とに跨って配置されるため、ボールねじが内燃機関の上下方向に延出する場合に比べ、内燃機関の高さを低く抑えることができる。また、ボールねじに吸気側と排気側で異なる方向のねじ部を設け、ボールねじの吸気側・排気側のそれぞれにボールねじ上を移動可能なスライダを設けたため、例えば、動弁装置をDOHC方式にした際に吸排気カム軸間の距離が長くなっても、スライダとホルダ部材とを連結する連結リンク部材の長さを短く抑えることができ、その結果、ホルダ部材の回動範囲を狭めることなく、ホルダ部材を回動させることが可能になる。
また、ボールねじのねじ部は吸気側駆動カムと排気側駆動カムとに挟まれた位置に形成されるため、スライダが吸気側駆動カムと排気側駆動カムとの間のボールねじを移動するので、シリンダヘッドの幅を短くできる。また、連結リンク部材は回動可能に連結された2つのリンク部材を備え、2つのリンク部材の連結部はスライダ側連結部及びホルダ側連結部よりシリンダ中心側に位置するため、ボールねじとホルダ部材とをより接近して配置することができるので、シリンダヘッドの高さを低くできる。
また、連結リンク部材のピボットのうち一箇所を偏心ピンで連結したため、偏心ピンにより各部品の製造誤差が吸収されるので、各部品の位置調整を容易にできる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右及び上下といった方向の記載は、車体に対してのものとする。
図1は、本発明の実施の形態に係る動弁装置を適用した自動二輪車を示す側面図である。この自動二輪車10は、車体フレーム11と、車体フレーム11の前端部に取り付けられたヘッドパイプ12に回動自在に支持された左右一対のフロントフォーク13と、フロントフォーク13の上端部を支持するトップブリッジ14に取り付けられた操舵用のハンドル15と、フロントフォーク13に回転自在に支持された前輪16と、車体フレーム11に支持された内燃機関としてのエンジン17と、エンジン17に排気管18A,18Bを介して連結された排気マフラー19A,19Bと、車体フレーム11の後下部のピボット20に上下に揺動自在に支持されたリアスイングアーム21と、このリアスイングアーム21の後端部に回転自在に支持された後輪22とを備え、リアスイングアーム21と車体フレーム11との間にリアクッション23が配設される。
車体フレーム11は、ヘッドパイプ12から後下がりに延びるメインフレーム25と、メインフレーム25の後部に連結される左右一対のピボットプレート(センターフレームとも言う)26と、ヘッドパイプ12から下方に延びた後に屈曲して延びてピボットプレート26に連結されるダウンチューブ27とを備えている。メインフレーム25を跨ぐように燃料タンク28が支持され、メインフレーム25後方が後輪22上方まで延びてリアフェンダ29が支持され、このリアフェンダ29上方から燃料タンク28までの間にシート30が支持される。なお、図1中、符号31はダウンチューブ27に支持されたラジエータ、符号32はフロントフェンダ、符号33はサイドカバー、符号34はヘッドライト、符号35はテールライト、符号36は乗員用ステップである。
メインフレーム25、ピボットプレート26及びダウンチューブ27によって囲まれる空間にはエンジン17が支持される。エンジン17は、シリンダ(気筒)がV字状に前後にバンクした前後V型の2気筒水冷式4サイクルエンジンである。エンジン17は、車体に対してクランクシャフト105が左右水平方向に指向するように複数のエンジンブラケット37(図1では一部のみを図示)を介して車体フレーム11に支持される。エンジン17の動力は後輪22左側に配設されたドライブシャフト(不図示)を介して後輪22に伝達される。
エンジン17は、シリンダを各々構成する前バンク110Aと後バンク110Bとの挟み角度(バンク角度とも言う)は90度より小さい角度(例えば、52度)で形成されている。各バンク110A,110Bの動弁装置はともに、4バルブのダブルオーバーヘッドカムシャフト(DOHC)方式に構成されている。
前バンク110Aと後バンク110Bによって形成されるV字状の空間には、エンジン吸気系を構成するエアクリーナ41とスロットルボディ42が配設される。スロットルボディ42は、エアクリーナ41で浄化された空気を前バンク110A及び後バンク110Bに供給する。また、各バンク110A,110Bには、エンジン排気系を構成する排気管18A,18Bが接続され、各排気管18A,18Bが車体右側を通ってその後端に排気マフラー19A,19Bが各々接続され、これら排気管18A,18B及び排気マフラー19A,19Bを介して排気ガスが排出される。
図2はエンジン17の内部構造を側方から見た図であり、図3は、図2の前バンク110Aの内部構造を拡大して示す図である。
図2において、エンジン17の前バンク110A及び後バンク110Bは同一の構造である。図2中、前バンク110Aはピストン周辺を示し、後バンク110Bはカムチェーン周辺を示している。また、図2において、符号121は中間シャフト(後側バランサシャフト)を示し、符号123はメインシャフトを示し、符号125はカウンタシャフトを示している。クランクシャフト105を含むこれらシャフト121,123,125は、車体前後方向及び上下方向にずらして互いに平行に配置され、これらシャフトを支持するクランクケース110C内には、クランクシャフト105の回転を、中間シャフト121、メインシャフト123及びカウンタシャフト125の順に伝達する歯車伝達機構が構成されている。
図2に示すように、エンジン17のクランクケース110C上面には、前側シリンダブロック131A及び後側シリンダブロック131Bが車体前後に所定の挟み角度をなすように配置され、これらシリンダブロック131A,131Bの上面に前側シリンダヘッド132A、後側シリンダヘッド132Bが各々結合され、さらに各シリンダヘッド132A,132Bの上面にはヘッドカバー133A,133Bが各々装着されて前バンク110A及び後バンク110Bが構成される。
各シリンダブロック131A,131Bには、シリンダボア135が各々形成され、各シリンダボア135にはそれぞれピストン136が摺動自在に挿入され、各ピストン136は、コンロッド137を介してクランクシャフト105に連結される。
各シリンダヘッド132A,132Bの下面には、ピストン136上方に形成される燃焼室の天面を構成する燃焼凹部141が形成され、各燃焼凹部141には、点火プラグ142がその先端を臨ませて配置される。この点火プラグ142は、シリンダ軸線(シリンダ中心)Cと略同軸に設けられる。
エンジン17は、各燃焼凹部141に設けられたインジェクタ143から燃焼室に直接燃料を噴射する筒内噴射式エンジンである。各インジェクタ143は、各シリンダヘッド132A,132BのVバンク内側側面から挿入され、その先端を各燃焼凹部141に臨ませて配置される。インジェクタ143は、シリンダ軸線Cに対して寝かせた状態で取り付けられる。
シリンダヘッド132Aの上部には、燃料ポンプ144が設けられ、燃料ポンプ144から燃料配管144Aを介して各インジェクタ143に燃料が供給される。
各シリンダヘッド132A,132Bには、一対の開口部145Aにて各燃焼凹部141に連通する吸気ポート145と、一対の開口部146Aにて各燃焼凹部141に連通する排気ポート146とが形成されている。吸気ポート145は、シリンダ軸線Cとインジェクタ143との間に配置される。
各吸気ポート145は、図2及び図3に示すように、シリンダヘッド132A,132Bと一体に設けた下部吸気ポート145Bと、シリンダヘッド132A,132Bと別体に設けた上部吸気ポート145Cとを備えている。上部吸気ポート145Cは、下部吸気ポート145Bに対し、よりヘッドカバー133A,133Bに接近する方向に角度を変えて取り付けられている。
各吸気ポート145は吸気チャンバ43で合流しており、この吸気チャンバ43はスロットルボディ42に連結される。スロットルボディ42には、スロットルバルブの断面積をアクチュエータの駆動により変化させるTBW(スロットル・バイ・ワイヤ)が採用されている。シリンダヘッド132Aの排気ポート146は、排気管18A(図1参照)に連結されており、シリンダヘッド132Bの排気ポート146は、排気管18B(図1参照)に連結されている。
シリンダヘッド132A,132Bには、吸気ポート145の開口部145Aを開閉する一対の吸気弁147(機関弁)と、排気ポート146の開口部146Aを開閉する一対の排気弁148(機関弁)とが配置される。吸気弁147及び排気弁148は、弁ばね149,149で各ポートを閉じる方向に各々付勢されている。各弁体147,148は、開閉のタイミングやリフト量等のバルブ作動特性を変更可能な動弁装置50によって駆動される。動弁装置50は、シリンダヘッド132A,132Bに回転可能に支持され、エンジン17の回転に同期して回転する吸気側と排気側のカムシャフト151,152(カム軸)を備える。
カムシャフト151には、吸気カム153(駆動カム)が一体に形成されている。吸気カム153は、円形のカム面を形成するベース円部153Aと、ベース円部153Aから外周側に突出して山形のカム面を形成するカム山部153Bとを備えている。また、カムシャフト152には、排気カム154(駆動カム)が一体に形成されている。排気カム154は、円形のカム面を形成するベース円部154Aと、ベース円部154Aから外周側に突出して山形のカム面を形成するカム山部154Bとを備えている。
図2に示すように、シリンダヘッド132A,132Bの幅方向の一端側には、中間軸158が回転可能に支持され、この中間軸158に中間スプロケット159,160が固定される。カムシャフト151の一端側には被動スプロケット161が固定され、カムシャフト152の一端側には被動スプロケット162が固定され、クランクシャフト105の両端側には駆動スプロケット163が固定される。これらスプロケット159,163間には第1カムチェーン164が巻回され、スプロケット160〜162間には第2カムチェーン165が巻回される。これらスプロケット159〜163及びカムチェーン164,165は、各バンク110A,110Bの一端側に形成されたカムチェーン室166に収容される。
駆動スプロケット163から被動スプロケット161,162への減速比は2に設定され、クランクシャフト105が回転すると、クランクシャフト105と一体に駆動スプロケット163が回転し、カムチェーン164,165を介して被動スプロケット161,162がクランクシャフト105の半分の回転速度で回転して、被動スプロケット161,162と一体に回転するカムシャフト151,152のカムプロフィールに従って吸気弁147及び排気弁148が吸気ポート145及び排気ポート146を各々開閉させる。
クランクシャフト105の左端部には図示しない発電機が設けられ、クランクシャフト105の右端部には、上記右側の駆動スプロケット163の内側(車体左側)に駆動歯車(以下、クランク側駆動歯車という)175が固定される。このクランク側駆動歯車175は、中間シャフト121に設けられた被動歯車(以下、中間側被動歯車という)177と噛み合い、クランクシャフト105の回転を等速で中間シャフト121に伝達し、クランクシャフト105と同速かつ逆向きで中間シャフト121を回転させる。
中間シャフト121は、クランクシャフト105の後側下方かつメインシャフト123の前側下方に回転可能に支持されている。
この中間シャフト121の右端部には、オイルポンプ用駆動スプロケット181と、上記中間側被動歯車177と、この被動歯車177より小径の駆動歯車(以下、中間側駆動歯車という)182とが順に取り付けられている。
オイルポンプ用駆動スプロケット181は、中間シャフト121の後側であって、メインシャフト123下方に配置されたオイルポンプ184の駆動軸185に固定された被動スプロケット186に伝動チェーン187を介して該中間シャフト121の回転力を伝達し、オイルポンプ184を駆動させる。
また、中間側駆動歯車182は、メインシャフト123に相対回転自在に設けられた被動歯車(以下、メイン側被動歯車という)191に噛み合い、中間シャフト121の回転を減速してクラッチ機構(不図示)を介してメインシャフト123に伝達する。すなわち、中間側駆動歯車182及びメイン側被動歯車191の減速比によって、クランクシャフト105からメインシャフト123までの減速比、つまり、エンジン17の1次減速比が設定される。
メインシャフト123は、クランクシャフト105の後側上方に回転可能に支持され、メインシャフト123の略後方には、カウンタシャフト125が回転可能に支持される。メインシャフト123とカウンタシャフト125には、図示しない変速歯車群が跨って配置され、これらによって変速装置が構成される。
カウンタシャフト125の左端部は、車体の前後方向に延びるドライブシャフト(不図示)に連結される。これによって、カウンタシャフト125の回転がドライブシャフトに伝達される。
図4は、動弁装置50を示す側面図であり、図5は、前バンク110Aの動弁装置50を後部側から見た縦断面図である。
動弁装置50は、図3に示すように、シリンダ軸線Cを中心として吸気側と排気側とに独立して対称に設けられている。前バンク110A及び後バンク110Bの動弁装置50は略同一構造であるため、本実施の形態では、前バンク110Aの吸気側の動弁装置50について説明する。
動弁装置50は、図4及び図5に示すように、カムシャフト151(排気側ではカムシャフト152)と、カムシャフト151と一体回転する吸気カム153(排気側では排気カム154)と、吸気弁147(排気側では排気弁148)を開閉するロッカアーム51と、カムシャフト151に相対回転可能に支持され、ロッカアーム51を介して吸気弁147を開閉する動弁カム52と、カムシャフト151の周りを揺動自在なホルダ53(ホルダ部材)と、ホルダ53に揺動可能に支持され、吸気カム153の弁駆動力を動弁カム52に伝達し、動弁カム52を揺動させるリンク機構56と、ホルダ53を揺動する駆動機構60とを備えている。また、リンク機構56は、ホルダ53に連結されるサブロッカアーム54と、サブロッカアーム54と動弁カム52とを揺動可能に連結するコネクトリンク55とを備えている。
ロッカアーム51は幅広に形成されており、1つのロッカアーム51によって一対の吸気弁147を開閉する。ロッカアーム51は、一端部において、シリンダヘッド132Aに固定されるロッカアームピボット51Aに揺動可能に支持される。ロッカアーム51の他端部には、各吸気弁147の上端部に当接する一対の調整ねじ51Bが設けられ、中央部には、動弁カム52に接触するローラ51Cが回転可能に支持されている。
図5に示すように、カムシャフト151は、一端側に被動スプロケット161(図2参照)が固定されるスプロケット固定部151Aを有し、スプロケット固定部151Aの側から順に、カムシャフト151の外周に突出し断面円形形状を有する位置決め部151B、吸気カム153、動弁カム52を揺動可能に支持する揺動カム支持部151C、及び、揺動カム支持部151Cよりも小径に形成されたカラー嵌合部151Dが設けられている。カラー嵌合部151Dには、カムシャフト151のベアリングとして機能するカムシャフトカラー155が嵌合され、カムシャフトカラー155はカムシャフト151の他端側に締めこまれた固定ボルト156によって動弁カム52の側に押し付けられている。
カムシャフト151は、その両端がそれぞれカムシャフト支持部201,202によって回転自在に支持されている。詳細には、カムシャフト支持部201,202は、シリンダヘッド132Aの上部に形成されたヘッド側支持部201A,202Aに、断面半円状の支持部を有するキャップ201B,202Bをそれぞれ固定して構成されている。位置決め部151Bの側に設けられたカムシャフト支持部201には、位置決め部151Bの形状に合わせて形成された溝201Cが形成され、位置決め部151Bの位置が溝201Cに規制されることによって、カムシャフト151は軸方向に位置決めされている。
また、カムシャフト支持部201,202における吸気カム153の側の面には、ホルダ53を支持するホルダ支持部201D,202Dがそれぞれ設けられている。
動弁カム52は、カムシャフト151の中間部に設けられた揺動カム支持部151Cに配置される。動弁カム52には、図4に示すように、吸気弁147を閉弁状態に維持するベース円部52Aと、吸気弁147を押し下げて開弁させるカム山部52Bとが形成され、カム山部52Bには貫通孔52Cが形成されている。貫通孔52Cには、カム山部52Bがロッカアーム51のローラ51Cから離れる方向、すなわち、吸気弁147を閉弁する方向に動弁カム52を付勢する動弁カムリターンスプリング57(図5参照)の一端が取り付けられる。動弁カムリターンスプリング57は、図5に示すように、カムシャフト151に巻き掛けられており、その他端はホルダ53に取り付けられる。
ホルダ53は、吸気カム153及び動弁カム52を挟んでカムシャフト151の軸方向に所定の間隔を空けて配置される第1,第2プレート53A,53Bと、第1,第2プレート53A,53Bをカムシャフト151の軸方向に連結する連結部材59とを備えている。第1プレート53Aはカムシャフト151の被動スプロケット161が固定される一端側に配置され、第2プレート53Bはカムシャフト151の他端側に配置される。
また、連結部材59は、カムシャフト151と平行な軸部59Aを有し、軸部59Aの第1プレート53A側の端には、サブロッカアーム54の一端が連結されるサブロッカアーム支持部59B(支点)が形成されている。連結部材59は、第1,第2プレート53A,53Bの外面側から軸部59Aの両端に挿入される一対のボルト53Dによって第1,第2プレート53A,53Bに固定される。また、連結部材59は、軸部59Aに平行な軸部59Cを備えており、第1,第2プレート53A,53Bの外面側からこの軸部59Cの両端に挿入される一対のボルト(不図示)によっても第1,第2プレート53A,53Bに固定される。
また、第1,第2プレート53A,53Bは、カムシャフト151が貫通するシャフト孔157A,158Aをそれぞれ有し、これらシャフト孔157A,158Aの周縁部は、ホルダ支持部201D,202Dに向けて突出した円環状の凸部157B,158Bとなっている。ホルダ53は、凸部157B,158Bがホルダ支持部201D,202Dに嵌合されることで支持され、カムシャフト151を中心に揺動可能となっている。
サブロッカアーム54は、第1,第2プレート53A,53B間に吸気カム153及び動弁カム52と共に配置されており、一端部において連結部材59のサブロッカアーム支持部59Bに回転可能に支持され、サブロッカアーム支持部59Bを中心として揺動するようになっている。サブロッカアーム54の中央部には、吸気カム153に接触するローラ54Aが回転可能に支持されている。サブロッカアーム54の他端部には、コネクトリンク55を揺動可能に支持するピン55A(図4参照)を介してコネクトリンク55の一端が連結され、コネクトリンク55の他端には、動弁カム52を揺動可能に支持するピン55B(図4参照)を介して動弁カム52が連結される。
また、サブロッカアーム54は、図4に示すように、連結部材59に収容されたサブロッカアームリターンスプリング58により付勢されており、サブロッカアーム54のローラ54Aが常に吸気カム153に押し付けられている。ここで、サブロッカアームリターンスプリング58はコイルスプリングである。
つぎに、動作を説明する。
このように構成された動弁装置50において、図4を参照し、カムシャフト151が回転されると、カムシャフト151と一体に回転する吸気カム153のカム山部153Bにより、サブロッカアーム54がローラ54Aを介して押し上げられて軸部59Aを中心として揺動し、これに伴い、コネクトリンク55を介して動弁カム52がカムシャフト151を中心として図4中の時計回りに回転する。そして、動弁カム52の回転によりカム山部52Bがローラ51Cを介してロッカアーム51と共に吸気弁147を押し下げ、吸気弁147が開弁される。また、カムシャフト151がさらに回転されて吸気カム153のベース円部153Aがローラ54Aに当接する状態では、サブロッカアーム54がサブロッカアームリターンスプリング58により押し下げられると共に、動弁カム52が動弁カムリターンスプリング57より図4中の反時計回りに回転させられてベース円部52Aがローラ51Cに当接する。これにより、吸気弁147は弁ばね149(図2参照)により押し上げられて閉弁される。
この動弁装置50では、図4に示すように、ホルダ53に連結リンク部材63を接続している。この連結リンク部材63を矢印A方向に移動すると、ホルダ53が吸気側カムシャフト151の軸心を中心に時計方向に揺動し、サブロッカアーム支持部59Bが図中下に変位し、矢印B方向に移動すると、ホルダ53が吸気側カムシャフト151の軸心を中心に反時計方向に揺動し、サブロッカアーム支持部59Bが図中上に変位する。
これによって、動弁装置50は、吸気弁147及び排気弁148の開閉の作動特性を変更可能に構成されている。
連結リンク部材63は、図6に示すように、駆動機構60に連結されている。
図6は、駆動機構60を側面側から見た縦断面図であり、図7は、駆動機構60を前部側から見た縦断面図である。
駆動機構60は、図6に示すように、連結リンク部材63を介してホルダ53に連結されている。駆動機構60は、吸気側カムシャフト151と排気側カムシャフト152とに跨って配置されたボールねじ61と、吸気側・排気側のそれぞれに設けられ、ボールねじ61上を軸方向に移動可能な2つのナット62(スライダ)とを備え、ナット62及びホルダ53間に連結リンク部材63が設けられている。
ボールねじ61の排気側の一端部にはギヤ64が固着され、ギヤ64にはボールねじ61を回転させるための電動アクチュエータ(不図示)がギヤ輪列で連結されている。
ボールねじ61は、その軸線をヘッドカバー133A(133B)の頂面と略平行にして設けられている。ボールねじ61は、カムシャフト151,152と直交し、これらカムシャフト151,152の他端側、すなわち被動スプロケット161,162(図2参照)が固定される側と反対側に配置されている。ボールねじ61は、その両端がそれぞれボールねじ支持部203によって回転自在に支持されている。ボールねじ支持部203は、図5に示すように、カムシャフト支持部202の上部に形成されたカムシャフト側支持部203Aに、断面半円状の支持部を有するキャップ203Bをそれぞれ固定して構成されている。
図6に示すように、ボールねじ61の外周面には、吸気側と排気側にそれぞれ螺旋状のねじ山61A,61Bと、螺旋状の軸ねじ溝61C,61Dとが形成されている。これらねじ山61A,61B及び軸ねじ溝61C,61Dは、ねじ部を構成している。ねじ山61A,61B及び軸ねじ溝61C,61Dは、巻き方向が吸気側と排気側で異なる方向に設定されている。ねじ部61A〜61Dは、吸気カム153(図3参照)(吸気側カムシャフト151)と排気カム154(図3参照)(排気側カムシャフト152)とに挟まれた位置に形成されている。
ボールねじ61の吸気側の他端部には、ボールねじ61の回転を検出するセンサ80が設けられている。センサ80は、ヘッドカバー133A(133B)のVバンク内側に位置する側壁部に固定されている。このように、センサ80がVバンク内側に配置されているので、エンジン17の車体前後方向の長さを短くすることが可能になるとともに、センサ80周囲を前バンク110A及び後バンク110B(図2参照)によって囲うことが可能になる。
センサ80は、ボールねじ61の他端部に固定される回転軸81と、この回転軸81の下方に略平行に配置され、ボールねじ支持部203に固定される六角ねじからなる固定軸82とを備えている。回転軸81の外周面には駆動ギヤ83が形成され、固定軸82には、駆動ギヤ83と噛み合う従動ギヤ84が形成されている。したがって、ボールねじ61が回転すると、ボールねじ61と一体に回転する回転軸81の回転が駆動ギヤ83を介して従動ギヤ84に伝達される。センサ80は、従動ギヤ84の回転量により、ボールねじ61の回転量を検出する。
ナット62は、ボールねじ61が貫通する貫通孔62Aを有し、貫通孔62Aの内周面には、ねじ山61A,61Bに対応する螺旋状のナットねじ山62Bと、軸ねじ溝61C,Dに対応する螺旋状のナットねじ溝62Cが形成されている。このナットねじ溝62Cと軸ねじ溝61C,61Dとの間に、転動可能な複数のボール65が配置される。ナット62は、ボールねじ61が回転されることにより、ボール65を介してボールねじ61上を移動する。
連結リンク部材63は、図6及び図7に示すように、ナット62に一端部が固定されるナット側リンク(リンク部材)63Aと、ナット側リンク63Aの他端部と第2プレート53Bとを連結するホルダ側リンク(リンク部材)63Bとを備えている。
ナット側リンク63Aの一端部は、ナット62を両側方から挟み込み、ボルト(スライダ側連結部)66によってナット62に固定されている。ナット側リンク63Aの他端部は、ピン(連結部)67によってホルダ側リンク63Bの一端部に揺動可能に支持されている。ホルダ側リンク63Bの他端部は、偏心ピン(ホルダ側連結部)68によって第2プレート53Bに揺動可能に支持されている。ピン67は、ボルト66及び偏心ピン68よりシリンダ軸線C側に位置している。偏心ピン68は、六角ボルト68Aと、六角ボルト68Aの頭部に偏心して一体形成された偏心軸68Bとを備えて構成されている。六角ボルト68Aは、スプリングワッシャ68C及び六角ナット68Dによって第2プレート53Bに固定され、偏心軸68Bは、ナット側リンク63Aに回転自在に支持される。
図6において、ホルダ53が矢印P、Qの方向に揺動すると、図4に示すリンク機構56のサブロッカアーム支持部59Bの位置が変化させられる。サブロッカアーム支持部59Bの位置が変化されることにより、動弁カム52は、カムシャフト151を中心に揺動し、カムシャフト151に対して周方向に位置が変位されて、吸気カム153に対する周方向の位相、ここでは、角度位置又は周方向位置が変更される。このように、吸気カム153に対する動弁カム52の周方向の位置を変化させることで、動弁カム52のカム山部52Bがローラ51Cに当接する期間及び押し下げる量を変更できるため、吸気弁147の開弁期間及びリフト量を変更することができる。
例えば、ボールねじ61が回転してナット62がボールねじ61の中央側に移動させられ、連結リンク部材63によってホルダ53が図4中の時計回り方向にさらに揺動されると、動弁カム52はリンク機構56によって時計回り方向に回転され、この状態でカムシャフト151が回転されると、カム山部52Bがローラ51Cを押し下げる期間及び押し下げ量が大きくなり、吸気弁147の開弁期間及びリフト量が大きくなる。
ボールねじ61は、図6に示すように、エンジン17の上下方向に延出するのではなく、吸気側カムシャフト151と排気側カムシャフト152とに跨ってヘッドカバー133A(133B)の頂面と略平行にして配置されるので、ボールねじが上下方向に延出する場合に比べ、エンジン17の高さを低く抑えることができる。
また、ボールねじ61に吸気側と排気側で異なる方向のねじ部61A〜61Dを設け、ボールねじ61の吸気側・排気側のそれぞれにボールねじ61上を移動可能なナット62を設けたので、DOHC方式の動弁装置50において、吸排気カムシャフト151,152間の距離が長くなっても、吸排気カムシャフト151,152間の略中央にナットを設ける場合に比べ、ナット62とホルダ53とを連結する連結リンク部材63の長さを短く抑えることができる。その結果、連結リンク部材63が長くなることによって連結リンク部材63の移動量に対するホルダ53の回動範囲が小さくなることを回避することが可能になる。さらに、吸気側・排気側のナット62を移動させるボールねじ61を吸気側と排気側とで分割せずに共通の部品としたため、部品点数を削減できる。
ボールねじ61のねじ部61A〜61Dは、吸気カム153と排気カム154とに挟まれた位置に形成されるので、ナット62が吸気カム153と排気カム154との間のボールねじ61を移動することとなり、シリンダヘッド132A,132Bの幅を短くできる。
連結リンク部材63は、2つのナット側リンク63A及びホルダ側リンク63Bを備え、ナット側リンク63Aとホルダ側リンク63Bとを連結するピン67は、ナット側リンク63Aとナット62とを連結するボルト66、及びホルダ側リンク63Bとホルダ53とを連結する偏心ピン68よりシリンダ軸線C側に位置する。これにより、ボールねじ61とホルダ53とをより接近して配置することが可能になり、シリンダヘッド132A,132Bの高さを低くすることが可能になる。
第2プレート53B及びナット側リンク63Aには、各部品の製造誤差や組み付け誤差等が生じる場合があり、第2プレート53Bとナット側リンク63Aとを連結するのが困難な場合がある。
本実施の形態では、第2プレート53Bとナット側リンク63Aとを連結するナット側リンク63Aのピボットに偏心ピン68が用いられているので、偏心ピン68の第2プレート53Bへの取り付け角度を変更することで、各部品の製造誤差が吸収され、各部品の位置調整が容易になる。その結果、第2プレート53Bとナット側リンク63Aとを連結するのが容易になる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ナット62を移動させるボールねじ61が吸気側カムシャフト151と排気側カムシャフト152とに跨って配置されるため、ボールねじがエンジンの上下方向に延出する場合に比べ、エンジン17の高さを低く抑えることができる。また、ボールねじ61に吸気側と排気側で異なる方向のねじ部61A〜61Dを設け、ボールねじ61の吸気側・排気側のそれぞれにボールねじ61上を移動可能なナット62を設けたため、DOHC方式の動弁装置50において、吸排気カムシャフト151,152間の距離が長くなっても、吸排気カムシャフト151,152間の略中央にナットを設ける場合に比べ、ナット62とホルダ53とを連結する連結リンク部材63の長さを短く抑えることができる。その結果、ホルダ53の回動範囲を狭めることなく、ホルダ53を回動させることが可能になる。
また、上記実施の形態によれば、ボールねじ61のねじ部61A〜61Dは、吸気カム153と排気カム154とに挟まれた位置に形成されるため、ナット62が吸気カム153と排気カム154との間のボールねじ61を移動するので、シリンダヘッド132A,132Bの幅を短くできる。また、連結リンク部材63は、回動可能に連結された2つのナット側リンク63A及びホルダ側リンク63Bを備え、2つのナット側リンク63A及びホルダ側リンク63Bを連結するピン67は、ナット側リンク63Aとナット62とを連結するボルト66、及びホルダ側リンク63Bとホルダ53とを連結する偏心ピン68よりシリンダ軸線C側に位置するため、ボールねじ61とホルダ53とをより接近して配置することができるので、シリンダヘッド132A,132Bの高さを低くできる。
また、上記実施の形態によれば、連結リンク部材63のピボットのうち一箇所を偏心ピン68で連結したことで、偏心ピン68により各部品の製造誤差が吸収されるので、各部品の位置調整を容易にできる。
但し、上記実施の形態は本発明の一態様であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、上記実施の形態では、センサ80を前後バンク110A,110Bに設ける構成としたが、センサ80を前後バンク110A,110Bの一方に設けてもよい。
また、上記実施の形態では、ホルダ53とナット側リンク63Aとを連結するナット側リンク63Aのピボットに偏心ピン68を用いる構成としたが、これに限定されず、連結リンク部材63の連結部、すなわち、ピン67及びボルト66に偏心ピン構造を採用してもよい。
本発明の実施の形態に係る動弁装置が搭載された自動二輪車を示す側面図である。 エンジンの内部構造を示す側面図である。 図2の前バンクの内部構造を拡大して示す側面図である。 動弁装置を示す側面図である。 前バンクの動弁装置を後部側から見た縦断面図である。 駆動機構を側面側から見た縦断面図である。 駆動機構を前部側から見た縦断面図である。
17 エンジン(内燃機関)
50 動弁装置
52 動弁カム
53 ホルダ(ホルダ部材)
54 サブロッカアーム
55 コネクトリンク
56 リンク機構
59B サブロッカアーム支持部(支点)
60 駆動機構
61 ボールねじ
61A,61B ねじ山(ねじ部)
61C,61D 軸ねじ溝(ねじ部)
62 ナット(スライダ)
63 連結リンク部材
63A ナット側リンク(リンク部材)
63B ホルダ側リンク(リンク部材)
66 ボルト(スライダ側連結部)
67 ピン(連結部)
68 偏心ピン(ホルダ側連結部)
132A,132B シリンダヘッド
147 吸気弁(機関弁)
148 排気弁(機関弁)
151,152 カムシャフト(カム軸)
153 吸気カム(駆動カム)
154 排気カム(駆動カム)
C シリンダ軸線(シリンダ中心)

Claims (3)

  1. 内燃機関の回転に同期して回転するカム軸と、前記カム軸と一体回転する駆動カムと、前記カム軸と相対回転し、機関弁を開閉させる動弁カムと、前記駆動カムの弁駆動力を前記動弁カムに伝達するリンク機構と、前記リンク機構の支点を支持し前記カム軸の周りを揺動可能なホルダ部材と、前記ホルダ部材を揺動させて前記リンク機構の支点位置を変化させる駆動機構とを備え、前記リンク機構の支点の揺動位置で、前記機関弁が開閉するバルブ作動特性を変更可能にする内燃機関の動弁装置において、前記駆動機構は、吸気側カム軸と排気側カム軸とに跨って配置され、吸気側と排気側で異なる方向のねじ部を設けたボールねじと、吸気側・排気側のそれぞれに設けられ、前記ボールねじ上を移動可能なスライダと、前記スライダ及び前記ホルダ部材間に設けられた連結リンク部材とを備えることを特徴とする内燃機関の動弁装置。
  2. 前記ボールねじのねじ部は前記吸気側駆動カムと前記排気側駆動カムとに挟まれた位置に形成され、前記連結リンク部材は回動可能に連結された2つのリンク部材を備え、前記2つのリンク部材の連結部はスライダ側連結部及びホルダ側連結部よりシリンダ中心側に位置することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の動弁装置。
  3. 前記連結リンク部材のピボットのうち一箇所を偏心ピンで連結したことを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の動弁装置。
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