JPH06299865A - 回転センサ - Google Patents

回転センサ

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JPH06299865A
JPH06299865A JP17640693A JP17640693A JPH06299865A JP H06299865 A JPH06299865 A JP H06299865A JP 17640693 A JP17640693 A JP 17640693A JP 17640693 A JP17640693 A JP 17640693A JP H06299865 A JPH06299865 A JP H06299865A
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JP
Japan
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sensor
signal rotor
rotation
attached
rotation angle
Prior art date
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Application number
JP17640693A
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English (en)
Inventor
Kazuhisa Mimura
和久 三村
Hiroshi Munetoki
弘志 宗時
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コンパクトな構造にする。 【構成】筒体内周面に回転角検出用突起が形成され回転
軸の一方の端部に取り付けられるシグナルロータと、前
記回転軸を軸支するハウジングの前記回転軸の一方端側
の側壁の前記回転軸と同軸上部位に設けられる開口部
と、前記開口部にハウジングの側壁の外側よりシグナル
ロータの回転角検出用突起の内接円内側に非接触状態
で、かつハウジング内に取り付けられるセンサ本体とか
らなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カムシャフトなどの回
転軸に取り付けられてその回転軸の回転状態に関する電
気信号を出力する回転センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ガソリンエンジンの点火装置にお
いて、スパークプラグへ高電圧を分配するディストリビ
ュータを使用しないものが普及してきている。そのよう
な点火装置においては、点火時期を決定するための、気
筒判別信号、クランク角度基準位置信号、及びエンジン
回転数信号を出力するカムポジションセンサが使用さ
る。このようなカムポジションセンサにあっては、電磁
式のものが一般的で、そのような電磁式では、それぞれ
の信号用のタイミングロータをカムシャフトに連結し、
それらのタイミングロータと所定のギャップをあけて配
設したピックアップから上記信号を得るように構成され
ている。また、特開平3−12501号公報の回転角を
測定する測定装置のように、回転軸の端部に取り付けら
れる強磁性材料のスリーブ体の内側にセンサコイルを配
設する構成のものも知られている。このものでは、セン
サコイルは、ケーシングポットに一体に形成されたコイ
ル保持体に形成されており、そのケーシングポットを回
転軸を収納しているハウジングに取り付ければよいよう
に構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報の
ものの構成において、センサコイルは、スリーブ体と所
定のギャップを有して配設する必要がある。一方、スリ
ーブ体は回転軸の端部に取り付けられ、センサコイルを
有するケーシングポットの取付位置如何によっては、前
記ギャップはセンサコイルに対して均等な距離のものと
はならない可能性がある。つまり、センサコイルは、ケ
ーシングポット内側に同軸的に形成されたコイル保持体
に形成されているものの、ケーシングポットとスリーブ
体とを同軸的に配設するためのものは、ケーシングポッ
ト側にもスリーブ体側にも見当たらず、したがって、回
転軸に対してケーシングポットを同軸的に配設するには
高い精度が要求されることになる。
【0004】また、ケーシングポットを回転軸を収納し
ているハウジングに取り付ける構造であるので、ハウジ
ングの外側にその装置全体が突出する形状になり、これ
らの補機類をも含めたエンジン全体をコンパクトにする
場合に、突出する寸法を小さくする必要があった。本発
明は、このような不具合を解消することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような手段を講じたものであ
る。すなわち、本発明に係る回転センサは、筒体内周面
に回転角検出用突起が形成され回転軸の一方の端部に取
り付けられるシグナルロータと、前記回転軸を軸支する
ハウジングの前記回転軸の一方の端部に対向する側壁の
前記回転軸と同軸上部位に設けられる開口部と、前記開
口部にハウジングの側壁の外側よりシグナルロータの回
転角検出用突起の内接円内側に非接触状態で、かつハウ
ジング内に取り付けられるセンサ本体とからなることを
特徴とする。
【0006】本発明のセンサ本体としては、円筒形状を
なし、その外周面の軸方向に離間して形成される少なく
とも2条の溝部を有してなり、それぞれの溝部にOリン
グシールを装入して開口部に取り付ける構造のものが好
ましい。また、調整を容易にするためには、センサ本体
が、前記回転軸方向に圧縮反発力を発揮する押付け手段
により、前記ハウジングの開口部に位置決めされている
ものが好ましい。
【0007】
【作用】このような構成のものであれば、センサ本体
は、回転軸と同軸上部位に設けられたハウジング側壁の
開口部に、その外側から取り付けられるので、シグナル
ロータと同軸上に配設されることになる。したがって、
センサ本体とシグナルロータの内周面の回転角検出用突
起との間の距離は、センサ本体をハウジングに取り付け
るのみで一定距離離間することになる。また、センサ本
体はハウジング内に取り付けられるので、側壁外側に突
出する部分が小さくなる。つまり、センサ本体とシグナ
ルロータとの取付精度については、開口部が回転軸と同
軸に設けられているので低下させることはなく、しかも
センサ本体はハウジングに直接取り付けられてセンサ本
体のためのケースあるいはハウジングを必要とせず、高
い取付精度を維持したまま小型化することができる。
【0008】また、センサ本体を円筒形にして2本以上
のOリングシールを介して開口部に取り付ける構成にす
れば、例えば、シリンダヘッドのように、油洩れの心配
な部位に取り付ける場合であっても、センサ本体を点火
タイミング調整のためにその取付ボルトをゆるめて、機
関運転中にシグナルロータの回転軸周りに微細に動かし
ても、その軸線が傾くことを防止でき、油の漏洩やセン
サ本体とシグナルロータ内周面の回転角検出用の突起と
の接触を未然に防ぐことができる。
【0009】同様に、センサ本体を押付け手段により回
転軸方向に圧縮反発力によりハウジングに押付けておけ
ば、センサ本体の軸線とジクナルロータの中心軸線とを
一致させ、点火タイミング調整時のセンサの軸線の傾き
を防ぐことが容易になる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。図1及び図2は、4気筒DOHCエンジンの
シリンダヘッド1の、回転軸である吸気弁駆動カムシャ
フト2及び排気弁駆動カムシャフト(図示しない)を駆
動するためのタイミングベルトが張架されるスプロケッ
ト室11側の側端部分を示している。したがって、シリ
ンダヘッド1が吸気弁駆動カムシャフト2と排気弁駆動
カムシャフトとのハウジングとなる。
【0011】このDOHCエンジンでは、排気弁駆動カ
ムシャフトの一方端にスプロケットが固定され、そのス
プロケットがクランク軸との間に張架されたチェーンに
よって駆動されるようになっている。そして、吸気弁駆
動カムシャフト2と排気弁駆動カムシャフトとは、シリ
ンダヘッド1のスプロケット室11に近接するスペース
に設置されるギヤにより相互に逆方向に回転するように
構成されている。吸気弁駆動カムシャフト2及び排気弁
駆動カムシャフトは、シリンダヘッド1の上部に形成さ
れた軸受部3により回転可能に軸支される。この軸受部
3は、カムシャフトベアリングキャップ31が取り付け
られてカム軸軸支孔32を形成する。カム軸軸支孔32
の内周面は、回転センサであるカム回転センサ4のセン
サ本体であるスティックセンサ41を取り付ける、シリ
ンダヘッド1の側壁15に設けられた取付部12とキャ
ップ13とで形成されるセンサ取付孔14と同軸に加工
される。したがって、カム軸軸支孔32とスティックセ
ンサ41の取付のための開口部となるセンサ取付孔14
とは、同軸上に形成されることになる。この取付部12
は、吸気弁駆動カムシャフト2の軸受部3を加工する場
合に必要となる半円形の切欠を利用しているもので、吸
気弁駆動カムシャフト2の端部に対向しているスプロケ
ット室11の外側側面であるシリンダヘッド1の側面1
5に設けられる。したがって、吸気弁駆動カムシャフト
2のシグナルロータ42の取り付けられる一方の端部2
1に対向する側壁15に設けられるものである。この実
施例におけるカム回転センサ4は、ディストリビュータ
のない点火システムに必要な、例えば気筒判別信号及び
クランク角度基準位置信号を出力するものである。
【0012】スティックセンサ41は、フランジ41c
を有する円筒形状のケース41aと、そのケース41a
内の先端部近傍に収納されるコイル付きの鉄心とからな
り、鉄心は、その円筒ケース41aの直径方向に磁石に
よる磁界が形成され、その磁界内にコイルが巻回されて
なる構造をしている。そして、この鉄心の長さは、ほぼ
ケース41aの内径と同じにしてある。このケース41
aの外周面には、取付部分のシール性を維持する目的
と、スティックセンサ41の取付微調整の際の軸線の傾
き防止の目的で、Oリングシール5が装着される2条の
溝41bが軸方向に離間して形成されている。このステ
ィックセンサ41は、図3に示すように、シリンダヘッ
ド1の側壁15にフランジ41cの下端側に穿設された
取付調整孔41dに挿入された1本のボルト6で固定さ
れており、このボルト6をゆるめて微調整を行うことが
できるようになっている。なお、フランジ41cの上端
側には、出力信号を取り出すための配線の取出口41e
が形成されている。
【0013】シグナルロータ42は、ボス42a付きの
円筒形の筒体42bの内周面に、エンジンの気筒数に応
じて、その筒体42bの周方向に所定の角度離れて、軸
方向に条状に突出した回転角検出用突起7が形成され、
吸気弁駆動カムシャフト2の一方の端部21に取り付け
られる。つまり、シグナルロータ42は、吸気弁駆動カ
ムシャフト2の一方の端部21に取り付けられるので、
シリンダヘッド1のスプロケット室11内における、シ
ャフト駆動用のスプロケットに対向する場所であるデッ
ドスペースに位置することになる。したがって、その外
径は、デッドスペースに収容できる大きさであればよ
く、特別に厳しい制約を受けるものではない。また、そ
の筒体42b内部における、回転角検出用突起7の先端
に内接する円の大きさ、つまり実質的な内径寸法は、ス
ティックセンサ41の外径に径方向のクリアランスを加
えた大きさにしてある。回転角検出用突起7を除いた筒
体42b内部の形状については、特に規定しないが、ス
ティックセンサ41が回転角検出用突起7の位置で最大
となる電気信号を出力するように形成するればよい。し
たがって、スティックセンサ41がシリンダヘッド1の
側壁15に取り付けられると、スティックセンサ41が
シグナルロータ42の内側に、非接触状態に所定距離だ
け離れて静止しているものとなる。このように組み立て
られた状態では、スティックセンサ41内の鉄心の先端
部分は、吸気弁駆動カムシャフト2の軸方向において、
シグナルロータ42の回転角検出用突起7に対向し得る
位置になる。
【0014】以上の構成において、センサ取付孔14と
カム軸軸支孔32とが同軸に加工され、吸気弁駆動カム
シャフト2が組み付けられる際にカム回転センサ4の組
み付けが実施される。組み付けは、まず、吸気弁駆動カ
ムシャフト2の一方の端部21にシグナルロータ42を
圧入して取り付け、そのシグナルロータ42が取り付け
られた吸気弁駆動カムシャフト2を、シリンダヘッド1
の軸受部3に載置し、各軸受部3にカムシャフトベアリ
ングキャップ31を固定してシリンダヘッド1に回転可
能に取り付ける。シグナルロータ42を取り付ける場
合、回転角検出用突起7によりスティックセンサ41か
ら出力される出力信号が異なるので、吸気弁駆動カムシ
ャフト2の基準となる回転位置と、基準となる回転角検
出用突起7とを、正確に位置あわせを行って圧入する。
次に、シリンダヘッド1の取付部12にキャップ13を
固定し、センサ取付孔14を形成する。スティックセン
サ41は、センサ取付孔14に取り付ける前に、ケース
41aの溝41bにOリングシール5を装着しておき、
フランジ41cの取付調整孔41dを下にしてセンサ取
付孔14に装入する。そして、取付調整孔41dにボル
ト6を挿入して仮止めしておく。
【0015】このようにしてカム回転センサ4の組み付
けが完了した後、エンジンが組み立てられ、運転される
と、スティックセンサ41から出力される出力信号を観
測しながら、スティックセンサ41を左右いずれかの方
向に回転させて、シグナルロータ42の回転角検出用突
起7が内部の鉄心と直径方向の直線上で一致するタイミ
ングを調整する。これによって、吸気弁駆動カムシャフ
ト2の回転が正確に検出でき、点火時期を設定するため
の気筒判別信号及びクランク角度基準信号を得ることが
できる。
【0016】このように、カム回転センサ4は、それ自
体のケースとなるものを有しておらず、吸気弁駆動カム
シャフト2にシグナルロータ42を取り付け、シリンダ
ヘッド1の側壁15にスティックセンサ41を取り付け
て形成されるので、カム回転センサ4自体がシリンダヘ
ッド1内に収納された状態となり、言い換えればスティ
ックセンサ41のフランジ41c部分を残してその他の
部分がシリンダヘッド1のスプロケット室11のデッド
スペース部分に収まるので、エンジン全体の大きさが大
きくなるのを抑えることができ、しかも部品点数を削減
することができるので容易にコストダウンすることがで
きる。しかして、スティックセンサ41は、シリンダヘ
ッド1の側壁15に形成され、吸気弁駆動カムシャフト
2のカム軸軸支孔32と同軸加工されるセンサ取付孔1
4に取り付けられるので、シグナルロータ42とスティ
ックセンサ41との軸のずれを最少限にすることができ
るとともに、スティックセンサ41の鉄心とシグナルロ
ータ42の回転角検出用突起7の相対角度を、高精度に
直角に保持することができ、したがって、カム回転セン
サ4における径方向のクリアランスを縮小することがで
き、磁気により発生する信号出力電圧を高くすることが
できる。
【0017】また、スティックセンサ41の取付につい
ては、2本のOリングシール5を介して行っているの
で、吸気弁駆動カムシャフト2の基準位置に対する相対
的な円周方向の取付角度を可変調整する際に、スティッ
クセンサ41がセンサ取付孔14のクリアランス分だけ
軸線から外れて傾斜することが防止でき、クランク軸に
対する吸気弁駆動カムシャフト2の位相のずれ及び回転
角検出用突起7を有するシグナルロータ42の吸気弁駆
動カムシャフト2に対する位相のずれを容易に補正する
ことができる。さらに、デッドスペースの大きさに合わ
せてシグナルロータ42の外径を大きくすることがで
き、そのシグナルロータ42の大きさに合わせてスティ
ックセンサ41を大きくすることができるので、磁気の
変化速度に比例して発生する信号出力電圧を高くするこ
とが可能で、よって回転検出精度を向上させることがで
きる。
【0018】なお、本発明は以上説明した実施例に限定
されるものではない。例えば、シグナルロータ42に、
軸方向に二段構造となるように回転角検出用突起を形成
し、上記実施例とは異なり、気筒判別信号と、クランク
角度基準位置信号と、エンジン回転数信号とを出力し得
るように構成するものであってもよい。この場合、シグ
ナルロータ42の形状の変更に伴って、スティックセン
サ41の内部構造も変更するものとする。
【0019】また、上記実施例ではギヤ駆動方式の4気
筒DOHCエンジンを説明したが、タイミングベルトの
みでそれぞれのカムシャフトを駆動する方式のDOHC
エンジンやSOHCエンジンであってもよい。しかし
て、そのようなエンジンにあっては、カムシャフト端部
に固定される駆動用のスプロケットが固定される端部と
は異なる他方の端部にシグナルロータ42を取り付ける
ものであってもよいが、シグナルロータ42を駆動用ス
プロケットのシリンダヘッド1の側壁と対向する側面に
一体に形成するものが好ましい。すなわち、図4に示す
ように、スプロケット8のシリンダヘッド1の側壁15
と対向する側の側面81に筒体42bを形成し、その筒
体42bの内周面には上記実施例同様回転角検出用突起
7を形成する。そして、スティックセンサ41は、上記
実施例同様に、カムシャフト9の軸支孔を加工する際に
同軸に加工されるシリンダヘッド1の側壁15に設けら
れるセンサ取付孔14に取り付けられる。スティックセ
ンサ41の構成は、上記実施例と同一であってよい。
【0020】このようなスプロケットとシグナルロータ
42との一体構成にすることにより、上記実施例と同等
の効果が得られるとともに、シグナルロータ42が駆動
用のスプロケット8と一体になるので、さらに部品点数
を削減することができ、それに伴って組付工数も減少す
るのでさらなるコストダウンが可能となる。
【0021】さらに、スティックセンサ41の取付は、
図5及び図6に示すように、押付け手段たるブラケット
BとウェーブワッシャWとを用いて行うものであってよ
い。この場合、ケース141aの溝141bに装着され
るOリングシール5は1本でよく、その代わりに、ステ
ィックセンサ41の形状を若干変更するとともに、シリ
ンダヘッド1にあっては、センサ取付口14を形成する
キャップ13に、ブラケットBを取り付けるための取付
ねじ孔13aを設けている。すなわち、スティックセン
サ141は、圧縮反発力を有するウェーブワッシャWを
ブラケットBが押圧し易くするために、フランジ141
c部分の後面の中央部に凸部141fを設け、しかも信
号出力電圧を取出す取出口141eを、上記実施例の場
合と異なり、フランジ141cの側方に配設する。取付
調整孔141dについては、上記実施例と同じ位置でよ
い。このようなスティックセンサ141に対して、ウェ
ーブワッシャWは、その外径がフランジ141c径と略
同一で、その中央部に凸部141fの外径と略同一径の
透孔W1を有している。また、ブラケットBは、フラン
ジ141cの厚みにあわせた曲面B1を有し、かつ一方
の側縁部を折り返して補強リブB2を形成してある正面
視略長方形のもので、その下端部に凸部141fを装入
する透孔B3を有し、上端部には取付ボルト61を挿通
するボルト孔B4を有している。なお、ブラケットBの
透孔B3の裏面に、図7に示すように、弾性力の大き
な、すなわちウェーブワッシャWの圧縮反発力に匹敵す
る弾性力を有するゴム材Rを焼き付けるものであれば、
ウエーブワッシャWを用いなくともよい。
【0022】このような構成において、スティックセン
サ141は、ケース141aの溝141bにOリングシ
ール5を取り付けた後、センサ取付孔14に挿入する。
その後、ウェーブワッシャWをフランジ141cの凸部
141fに取り付け、そのウェーブワッシャWをブラケ
ットBにより後方からフランジ141cに押付ける。ブ
ラケットBは、ボルト孔B4に取付ボルト61を挿入し
て、キャップ13に固定する。これによって、スティッ
クセンサ141は、固定されたブラケットBとフランジ
141cとの間のウェーブワッシャWの圧縮反発力によ
り、シリンダヘッド1側に押付けられるものとなる。こ
の押付けられた状態で、フランジ141cはケース14
1aに対して直角に形成されているので、フランジ14
1cがセンサ取付孔14に押付けられると、スティック
センサ141のケース141a部分はその直角方向、す
なわち吸気弁駆動カムシャフト2の軸線に一致するよう
に保持されることになる。したがって、スティックセン
サ141がボルト6により固定されていなくとも、シリ
ンダヘッド1とスティックセンサ141(のフランジ1
41cのシリンダヘッド1と対向する面)との間にクリ
アランスが生じることはなく、イニシャル点火時期の調
整時に、Oリングシール5を支点として、ケース141
aの先端がシグナルロータ42の回転角検出用突起7に
接触することはない。これによって、上記実施例の2本
のOリングシール5と同様に、吸気弁駆動カムシャフト
2の基準位置に対する相対的な円周方向の取付角度を可
変調整する際に、スティックセンサ141がセンサ取付
孔14のクリアランス分だけ軸線から外れて傾斜するこ
とを防止することができる。
【0023】その他、各部の構成は図示例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
形が可能である。
【0024】
【発明の効果】本発明は、以上に詳述したように、セン
サ本体が回転軸と同軸上で取り付けられるので、回転軸
の端部に取り付けられたシグナルロータと同軸となり、
取付精度を高度に維持することができ、またセンサ本体
はハウジング内に収容される形となるので、ハウジング
外に突き出る部分が少なくなり、シグナルロータもハウ
ジング内にあるので、センサを含めたハウジングの外形
を小形化することができるとともに、センサのためのハ
ウジングあるいはケースを必要としないので、部品点数
を減少することができ、コストダウンすることができ
る。また、円筒形のセンサ本体にあっては、2本のOリ
ングシールを使用する構成とすることにより、センサ本
体の取付調整を行った場合にも、センサ本体が開口部で
傾斜することがなく、Oリングシールの性能を十分に発
揮することができる。さらに、Oリングシールを1本し
か使用しない場合は、回転軸方向に圧縮反発力を発揮す
る押付け手段により、ハウジングの開口部に位置決めさ
れるように、センサ本体を取り付ければ、センサ本体と
シグナルロータとの相対位置関係を調整する際にも、セ
ンサ本体がシグナルロータに接触することを防止するこ
とができ、正常な位置関係を保持して調整することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を分解して示す斜視図。
【図2】同実施例の縦断面図。
【図3】同実施例の正面図。
【図4】本発明の他の実施例の構成を概念的に示す構成
説明図。
【図5】本発明のさらに他の実施例を分解して示す斜視
図。
【図6】さらに他の実施例のスティックセンサの取付状
態を上から見た一部断面の要部平面図。
【図7】本発明のさらに他の実施例のブラケットの変形
例を示す正面及び側面図。
【符号の説明】
1…シリンダヘッド 2…吸気弁駆動用カムシャフト 4…カム回転センサ 5…Oリングシール 7…回転角検出用突起 12…取付部 14…センサ取付孔 15…側壁 21…一方の端部 41…スティックセンサ 42…シグナルロータ 42b…筒体 141…スティックセンサ B…ブラケット W…ウェーブワッシャ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒体内周面に回転角検出用突起が形成され
    回転軸の一方の端部に取り付けられるシグナルロータ
    と、 前記回転軸を軸支するハウジングの前記回転軸の一方の
    端部に対向する側壁の前記回転軸と同軸上部位に設けら
    れる開口部と、 前記開口部にハウジングの側壁の外側よりシグナルロー
    タの回転角検出用突起の内接円内側に非接触状態で、か
    つハウジング内に取り付けられるセンサ本体とからなる
    ことを特徴とする回転センサ。
  2. 【請求項2】センサ本体が、円筒形状をなし、その外周
    面の軸方向に離間して形成される少なくとも2条の溝部
    を有してなり、それぞれの溝部にOリングシールを装入
    して開口部に取り付けることを特徴とする請求項1記載
    の回転センサ。
  3. 【請求項3】センサ本体が、前記回転軸方向に圧縮反発
    力を発揮する押付け手段により、前記ハウジングの開口
    部に位置決めされていることを特徴とする請求項1記載
    の回転センサ。
JP17640693A 1993-02-18 1993-07-16 回転センサ Pending JPH06299865A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17640693A JPH06299865A (ja) 1993-02-18 1993-07-16 回転センサ

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JP2936593 1993-02-18
JP5-29365 1993-02-18
JP17640693A JPH06299865A (ja) 1993-02-18 1993-07-16 回転センサ

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ID=26367560

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JP (1) JPH06299865A (ja)

Cited By (3)

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JP2000087779A (ja) * 1998-09-14 2000-03-28 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車用多気筒エンジンの角度センサ取付装置
JP2009209711A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Kawasaki Heavy Ind Ltd エンジン及びそれを備える乗り物
CN109297399A (zh) * 2018-09-28 2019-02-01 上海汽车集团股份有限公司 正时角度测量装置、方法及系统

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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