JP3261495B2 - エンジンの発電機支持装置 - Google Patents
エンジンの発電機支持装置Info
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Description
内周空間に組み込まれるエンジンの発電機支持装置に関
する。
エンジンの発電機としては、従来より、例えば特開平5
−260713号公報に開示されたものが知られてい
る。それは、図3に示すように、クランクケース101
の後壁102に平ベアリング104を介してクランク軸
105の後部ジャーナル105aを回転自在に枢支し、
上記クランク軸105の後端部にフライホイル110を
固定し、このフライホイル110の周壁内面111aに
複数の永久磁石113を固定する。
に発電コイル114を装着した筒状のコイル支持部材1
15を設け、上記永久磁石113はフライホイル110
の回転により発電コイル114の外周を周回移動させる
ように構成する。なお、図3中の符号120はカムシャ
フト駆動用プーリ、121は当該プーリ120に巻掛け
られたタイミングベルト、122は発電コイル冷却用フ
ァン、123は冷却風Aの導風カバーを示す。
る発電機の仕様は、そのエンジンが搭載される作業機等
により異なる。従って、基本的な支持構造を変更するこ
となく、作業機等に対応させて発電機をエンジンに組み
付けできるようにすることが望ましい。しかしながら、
上記従来例では、クランクケース101の後壁102に
発電コイル114を装着した筒状のコイル支持部材11
5を直接設けていることから、発電機の仕様変更に対応
させて、クランクケース後壁102の組み付け孔加工も
変更する必要がある。しかも、カムシャフト駆動用プー
リ120に巻掛けられたタイミングベルト121の方向
は決まっているから、発電機の配線等の取り出し方向を
作業機等に対応させて変更するためには、別途孔加工等
が必要になる。
ルの後部に動力取出装置が連結されことから、クランク
軸105の後部ジャーナル105aは強い曲げモーメン
トやねじりモーメントを受ける。しかも、上記従来例で
はクランク軸105の後部ジャーナル105aの後方に
カムシャフト駆動用プーリ120や発電コイル冷却用フ
ァン122を配置することから、後部ジャーナル105
aからフライホイル110までの寸法が大きくなり、後
部ジャーナル105aは一層強い曲げモーメントやねじ
りモーメントを受ける。このため、後部ジャーナル10
5aを枢支する平ベアリング104は過大なストレスを
受け、耐久性に劣る。
たもので、 基本的な支持構造を変更することなく、作業機等に
対応させて発電機をエンジンに組み付けできるようにす
ること、 別途孔加工等を必要とすることなく、発電機の配線
等の取り出し方向を作業機等に対応させて容易に変更で
きるようにすること、 強いストレスを受ける後部ベアリングの耐久性を高
めること、を技術課題とする。
するものとして、例えば図1及び図2に示すように、以
下のように構成される。即ち、請求項1に記載の発明
は、クランクケース1の後壁2に設けたボールベアリン
グ4でクランク軸5を回転自在に枢支し、上記クランク
軸5の後端部にフライホイル10を固定し、このフライ
ホイル10の内側凹入部の周壁内面11aに永久磁石1
3を固定し、クランクケース1の後壁2にコイル支持部
材15を設け、このコイル支持部材15で支持した発電
コイル14をフライホイル10の内側凹入部に位置さ
せ、当該フライホイル10の回転により上記永久磁石1
3が発電コイル14の外周を周回移動するように構成し
た、エンジンの発電機支持装置において、ベアリングケ
ース3により、上記ボールベアリング4をクランクケー
ス1の後壁2に支持させ、 上記ベアリングケース3は、
クランク軸5の組付挿通孔6内に嵌入して当該組付挿通
孔6を塞ぐ筒状のケース本体3aと、ボールベアリング
4に外嵌してそのアウタレースを支持するとともに、そ
のアウタレースに外嵌した止め輪16をその外端面で受
け止めるリング状のレース支持部3bと、上記組付挿通
孔6の周壁外端面に接当するリング状の外端鍔部3cと
から成り、上記コイル支持部材15は、上記発電コイル
14を支持するコイル支持部15aと、ベアリングケー
ス3の外端鍔部3cに重ねて上記後壁2に共締めされる
被締結部15bと、上記ボールベアリング4のアウタレ
ース外端面を押圧する押圧部15cとから成る、ことを
特徴とするものである。
に記載のエンジンの発電機支持装置において、上記ベア
リングケース3をクランクケース1の後壁2に対してク
ランク軸5を中心として等角度間隔でボルト絞め可能に
構成した、ことを特徴とするものである。
する。 (イ)請求項1に記載の発明では、クランクケース1の
後壁2にあけた組付挿通孔6よりクランク軸を挿通して
組み付け、ベアリングケース3のケース本体3aで上記
組付挿通孔6を塞ぐ。そして上記ベアリングケース3の
レース支持部3bでボールベアリング4のアウタレース
を支持するとともに、そのアウタレースに外嵌した止め
輪16をその外端面で受け止める。また、コイル支持部
材15の被締結部15bを上記ベアリングケース3の外
端鍔部3cに重ねて上記後壁2に共締めする。このと
き、上記コイル支持部材15の押圧部15cは、ボール
ベアリング4のアウタレース外端面を押圧し、ボールベ
アリング4が固定される。つまり、上記ベアリングケー
ス3は組付挿通孔6の閉止機構とボールベアリング4の
支持機構とを兼ね、コイル支持部材15は発電コイルの
支持機構とボールベアリング4の抜止機構とを兼ねるの
で、その支持構造を簡略化することができる。
請求項1に記載のエンジンの発電機支持装置において、
ベアリングケース3をクランクケース1の後壁2に対し
てクランク軸5を中心として等角度間隔でボルト締め可
能に構成したことから、ベアリングケース3をクランク
軸5を中心として所要角度間隔だけ回転させて組み付け
ることにより、発電機の配線等の取り出し方向等を、作
業機等に対応させて容易に変更できる。
に基づいてさらに詳しく説明する。図2は要部を破断し
た本発明の実施形態に係るガソリンエンジンの側面図、
図1は図1中の要部を取り出して拡大した要部縦断面図
である。図2に示すように、このガソリンエンジンEは
縦型水冷式2気筒ガソリンエンジンで、以下に説明する
発電機支持装置を具備している。ここで、図2中の符号
1はクランクケース、5はクランク軸、10はフライホ
イル、20は調時伝動ギヤ、23はファン駆動プーリ、
24はイグニッションコイル、25はラジェータ、26
はギヤケースをそれぞれ示す。
図2に示すように、従来例と同様の基本構成を備える。
即ち、クランクケース1の後壁2に後部ベアリング4を
介してクランク軸5を回転自在に枢支し、上記クランク
軸5の後端部にフライホイル10を固定する。このフラ
イホイル10の内側凹入部の周壁内面11aに複数の永
久磁石13を固定するとともに、コイル支持部材15で
支持した複数の発電コイル14をフライホイル10の内
部空間に位置させる。上記永久磁石13はフライホイル
10の回転により発電コイル14の外周を周回移動す
る。
る。本実施形態では、図1及び図2に示すように、クラ
ンクケース1の後壁2にクランク軸5の組付挿通孔6が
あけられており、クランク軸5はこの組付挿通孔6より
挿通して組み付けられ、クランク軸5の後部ジャーナル
5aはボールベアリングから成る後部ベアリング4によ
り、前部ジャーナル5bは平ベアリング4bにより、そ
れぞれ枢支する。なお、フライホイル10の後部に動力
取出装置(図2中の符号25)が連結され、クランク軸
5の後部ジャーナル5aは強い曲げモーメントやねじり
モーメントを受けるが、このようにクランク軸5の後部
ジャーナル5aをボールベアリング4により枢支するこ
とにより、後部ベアリング4の耐久性を高めることがで
きる。
に、クランク軸5の組付挿通孔6内に嵌入する筒状のケ
ース本体3aと、ボールベアリング4に外嵌してそのア
ウタレースを支持するとともに、そのアウタレースに外
嵌した止め輪16をその外端面で受け止めるリング状の
レース支持部3bと、上記組付挿通孔6の周壁外端面に
接当するリング状の外端鍔部3cとが一体に形成されて
おり、このベアリングケース3で当該組付挿通孔6を塞
ぐように構成されている。
に、発電コイル14の鉄心14aを固定ボルト17を介
して支持するコイル支持部15aと、上記ベアリングケ
ース3の外端鍔部3cとともに固定ボルト18で後壁2
に共締めされる被締結部15bと、上記ボールベアリン
グ4のアウタレース外端面を押圧する押圧部15cとが
一体に形成されている。発電コイル14はフライホイル
10の内側凹入部に位置し、上記ボールベアリング4
は、アウタレースに外嵌された止め輪16をレース支持
部3bの外端面で受け止め、押圧部15cでアウタレー
スを押圧することにより、抜け止め固定される。つま
り、ベアリングケース3とコイル支持部材15とを順に
介して後部ベアリング4をクランクケース1の後壁2に
支持させる。
1の後壁2に対してクランク軸5を中心として等角度間
隔(例えば60°間隔)でボルト締め可能に構成する。
これにより、ベアリングケース3をクランク軸5を中心
として所要角度間隔だけ回転させて組み付けることによ
り、発電機の配線等の取り出し方向等を、作業機等に対
応させて容易に変更できる。また、前記のようにベアリ
ングケース3は、上記組付挿通孔6の閉止機構と後部ベ
アリング4の支持機構とを兼ね、コイル支持部材15は
後部ベアリング4の支持機構と発電コイルの抜止機構と
を兼ねる。これにより、組付挿通孔の閉止機構とベアリ
ングの支持機構と発電コイルの支持機構とを独立に設け
る場合と比較して、それら全体の構成を簡略化すること
ができる。
に示すように、2気筒のガソリンエンジンに適用され、
各クランクピンは360度の回転位相差で回転し、各気
筒の燃焼室に臨ませて設けた点火プラグはイグニッショ
ンコイル24を介して1回転(360度)毎に点火スパ
ークを発生するが、それぞれ360度の回転位相差で交
互に着火する爆発行程においてのみ燃焼に寄与するよう
に構成されている。また、図2に示すように、上記クラ
ンク軸5の中央寄りのカウンタウエイト5cは相互に連
続させて一体に形成されている。
ンジンに限るものではなく、ディゼルエンジンにも適用
できる。
図である。
ンエンジンの側面図である。
ベアリングケース、3c…ベアリングケースの外端鍔
部、4…後部ベアリング(ボールベアリング)、5…ク
ランク軸、6…クランク軸の組付挿通孔、10…フライ
ホイル、11a…フライホイルの周壁内面、13…永久
磁石、14…発電コイル、15…コイル支持部材、15
b…コイル支持部材の被締結部、18…固定ボルト。
Claims (2)
- 【請求項1】 クランクケース(1)の後壁(2)に設
けたボールベアリング(4)でクランク軸(5)を回転
自在に枢支し、上記クランク軸(5)の後端部にフライ
ホイル(10)を固定し、このフライホイル(10)の
内側凹入部の周壁内面(11a)に永久磁石(13)を
固定し、クランクケース(1)の後壁(2)にコイル支
持部材(15)を設け、このコイル支持部材(15)で
支持した発電コイル(14)をフライホイル(10)の
内側凹入部に位置させ、当該フライホイル(10)の回
転により上記永久磁石(13)が発電コイル(14)の
外周を周回移動するように構成した、エンジンの発電機
支持装置において、 ベアリングケース(3)により上記ボールベアリング
(4)をクランクケース(1)の後壁(2)に支持さ
せ、 上記ベアリングケース(3)は、クランク軸(5)の組
付挿通孔(6)内に嵌入して当該組付挿通孔(6)を塞
ぐ筒状のケース本体(3a)と、上記ボールベアリング
(4)に外嵌してそのアウタレースを支持するととも
に、そのアウタレースに外嵌した止め輪(16)をその
外端面で受け止めるリング状のレース支持部(3b)
と、上記組付挿通孔(6)の周壁外端面に接当するリン
グ状の外端鍔部(3c)とから成り、 上記コイル支持部材(15)は、上記発電コイル(1
4)を支持するコイル支持部(15a)と、上記ベアリ
ングケース(3)の外端鍔部(3c)に重ねて上記後壁
(2)に共締めされる被締結部(15b)と、上記ボー
ルベアリング(4)のアウタレース外端面を押圧する押
圧部(15c)とから成る、 ことを特徴とするエンジンの発電機支持装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のエンジンの発電機支持
装置において、上記 ベアリングケース(3)をクランクケース(1)の
後壁(2)に対してクランク軸(5)を中心として等角
度間隔でボルト絞め可能に構成した、ことを特徴とする
エンジンの発電機支持装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP24538096A JP3261495B2 (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | エンジンの発電機支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP24538096A JP3261495B2 (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | エンジンの発電機支持装置 |
Publications (2)
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JPH1094207A JPH1094207A (ja) | 1998-04-10 |
JP3261495B2 true JP3261495B2 (ja) | 2002-03-04 |
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JP (1) | JP3261495B2 (ja) |
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1996
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