JP2010229939A - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の動弁装置において、サブロッカアームリターンスプリングをコンパクトに配置し、シリンダヘッドの前後長を短くする。
【解決手段】カムシャフト151と、カムシャフト151と一体回転する吸気カム153と、機関弁を開閉させる動弁カム52と、弁駆動力を動弁カム52に伝達するリンク機構56と、サブロッカアーム支持部59Bを支持するホルダ53と、リンク機構56の支点位置を変化させる駆動機構60とを備え、サブロッカアーム支持部59Bの揺動位置で、バルブ作動特性を変更可能にする内燃機関の動弁装置50において、サブロッカアーム54を備え、サブロッカアーム54が、ローラ54Aと、偏心させて設けた段部76と、リンク部54Dとを備え、段部76にスプリング受け部75を備え、スプリング受け部75とホルダ53との間にリターンスプリング58を介装した。
【選択図】図4

Description

本発明は、機関弁が開閉するバルブ作動特性を変更可能にする機能を備えた内燃機関の動弁装置に関する。
従来、内燃機関の動弁装置において、シリンダヘッドに支持されたカム軸と一体回転する駆動カムと、カム軸に揺動可能に支持され、機関弁を開閉させる動弁カムと、カム軸を中心に揺動可能に支持され、駆動カムの弁駆動力を動弁カムに伝達し、動弁カムを揺動させるリンク機構と、リンク機構に設けられた支点を中心にカム軸の周りを回動自在なホルダと、このホルダを回転させてリンク機構の支点位置を変化させる駆動機構とを備え、揺動されたリンク機構の揺動位置によって、機関弁の作動特性を変更可能にしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−208800号公報
ところで、上記従来の内燃機関の動弁装置では、上記リンク機構を構成するサブロッカアームを上記駆動カムに押し付けるように付勢するコイルスプリング(サブロッカアームリターンスプリング)が車両の前後方向を向いて配置されているため、シリンダヘッドの前後長が長くなるという課題があった。
そこで、本発明は、内燃機関の動弁装置において、サブロッカアームリターンスプリングをコンパクトに配置し、シリンダヘッドの前後長を短くすることを目的とする。
上述課題を解決するため、本発明は、内燃機関の回転に同期して回転するカム軸と、前記カム軸と一体回転する駆動カムと、前記カム軸と相対回転し、機関弁を開閉させる動弁カムと、前記駆動カムの弁駆動力を前記動弁カムに伝達するリンク機構と、前記リンク機構の支持軸を支持し前記カム軸の周りを揺動可能なホルダ部材と、前記ホルダ部材を揺動し前記リンク機構の支点位置を変化させる駆動機構とを備え、前記リンク機構の支持軸の揺動位置で、前記機関弁が開閉するバルブ作動特性を変更可能にする内燃機関の動弁装置において、前記リンク機構が前記支持軸を支点に揺動するサブロッカアームを備え、前記サブロッカアームが、前記駆動カムのカム面を押圧する押圧部と、前記カム軸の軸方向に偏心させて設けた段部と、前記動弁カムに連結するリンク部とを備え、前記段部にスプリング受け部を備え、前記スプリング受け部と前記ホルダ部材との間に前記サブロッカアームのリターンスプリングを介装したことを特徴とする。
この構成によれば、サブロッカアームをカム軸の軸方向に偏心させて設けた段部にサブロッカアームのリターンスプリングの受け部を設け、この受け部とホルダ部材との間でリターンスプリングを支持したため、リターンスプリングをコンパクトに配置できる。例えば、受け部とホルダ部材とを車両の上下方向に配置し、リターンスプリングを受け部とホルダ部材との間で車両の上下方向に支持することで、リターンスプリングが車両の前後方向を占める長さを小さくできる。これにより、リターンスプリングを前後方向にコンパクトに配置でき、シリンダヘッドの前後長を短くすることができる。
また、上記構成において、前記ホルダ部材に上下に貫通し前記リターンスプリングを挿通保持させる貫通孔を設けても良い。
この場合、リターンスプリングが上下方向に貫通する貫通孔に収容されるため、リターンスプリングを車両の上下方向に配置して、リターンスプリングを前後方向にコンパクトに配置でき、シリンダヘッドの前後長を短くすることができる。
また、ホルダ部材に上下方向に貫通する貫通孔を設け、この貫通孔にリターンスプリングを設けてホルダ部材の内部にリターンスプリングを収容したため、リターンスプリングをコンパクトに配置できる。さらに、貫通孔にリターンスプリングを挿通保持させるため、動弁装置の各パーツを組み立てた後にリターンスプリングを挿通させて組み付けることができ、組立て性が良い。
また、前記ホルダ部材が左右一対のホルダープレートと前記ホルダープレートの各上部間を連結する連結部材とを備え、前記連結部材に前記貫通孔を設けても良い。
この場合、左右一対のホルダープレートの上部間を連結する連結部材に貫通孔を設け、貫通孔がホルダ部材の上部に位置するため、上方からリターンスプリングを簡単に挿通でき、組立て性が良い。
本発明に係る内燃機関の動弁装置では、サブロッカアームをカム軸の軸方向に偏心させて設けた段部にサブロッカアームのリターンスプリングの受け部を設け、この受け部とホルダ部材との間でリターンスプリングを支持したため、リターンスプリングをコンパクトに配置できる。例えば、受け部とホルダ部材とを車両の上下方向に配置し、リターンスプリングを受け部とホルダ部材との間で車両の上下方向に支持することで、リターンスプリングが車両の前後方向を占める長さを小さくできる。これにより、リターンスプリングを前後方向にコンパクトに配置でき、シリンダヘッドの前後長を短くすることができる。
また、リターンスプリングが上下方向に貫通する貫通孔に収容されるため、リターンスプリングを車両の上下方向に配置して、リターンスプリングを前後方向にコンパクトに配置でき、シリンダヘッドの前後長を短くすることができる。
また、ホルダ部材の上下方向に貫通する貫通孔の内部にリターンスプリングを収容したため、リターンスプリングをコンパクトに配置できる。さらに、貫通孔にリターンスプリングを挿通保持させるため、動弁装置の各パーツを組み立てた後にリターンスプリングを挿通させて組み付けることができ、組立て性が良い。
さらに、左右一対のホルダープレートの上部間を連結する連結部材に貫通孔を設け、貫通孔がホルダ部材の上部に位置するため、上方からリターンスプリングを簡単に挿通でき、組立て性が良い。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右及び上下といった方向の記載は、車体に対してのものとする。
図1は、本発明の実施の形態に係る動弁装置を適用した自動二輪車を示す側面図である。この自動二輪車10は、車体フレーム11と、車体フレーム11の前端部に取り付けられたヘッドパイプ12に回動自在に支持された左右一対のフロントフォーク13と、フロントフォーク13の上端部を支持するトップブリッジ14に取り付けられた操舵用のハンドル15と、フロントフォーク13に回転自在に支持された前輪16と、車体フレーム11に支持された内燃機関としてのエンジン17と、エンジン17に排気管18A,18Bを介して連結された排気マフラー19A,19Bと、車体フレーム11の後下部のピボット20に上下に揺動自在に支持されたリアスイングアーム21と、このリアスイングアーム21の後端部に回転自在に支持された後輪22とを備え、リアスイングアーム21と車体フレーム11との間にリアクッション23が配設される。
車体フレーム11は、ヘッドパイプ12から後下がりに延びるメインフレーム25と、メインフレーム25の後部に連結される左右一対のピボットプレート(センターフレームとも言う)26と、ヘッドパイプ12から下方に延びた後に屈曲して延びてピボットプレート26に連結されるダウンチューブ27とを備えている。メインフレーム25を跨ぐように燃料タンク28が支持され、メインフレーム25後方が後輪22上方まで延びてリアフェンダ29が支持され、このリアフェンダ29上方から燃料タンク28までの間にシート30が支持される。なお、図1中、符号31はダウンチューブ27に支持されたラジエータ、符号32はフロントフェンダ、符号33はサイドカバー、符号34はヘッドライト、符号35はテールライト、符号36は乗員用ステップである。
メインフレーム25、ピボットプレート26及びダウンチューブ27によって囲まれる空間にはエンジン17が支持される。エンジン17は、シリンダ(気筒)がV字状に前後にバンクした前後V型の2気筒水冷式4サイクルエンジンである。エンジン17は、車体に対してクランクシャフト105が左右水平方向に指向するように複数のエンジンブラケット37(図1では一部のみを図示)を介して車体フレーム11に支持される。エンジン17の動力は後輪22左側に配設されたドライブシャフト(不図示)を介して後輪22に伝達される。
エンジン17は、シリンダを各々構成する前バンク110Aと後バンク110Bとの挟み角度(バンク角度とも言う)は90度より小さい角度(例えば、52度)で形成されている。各バンク110A,110Bの動弁装置はともに、4バルブのダブルオーバーヘッドカムシャフト(DOHC)方式に構成されている。
前バンク110Aと後バンク110Bによって形成されるV字状の空間には、エンジン吸気系を構成するエアクリーナ41とスロットルボディ42が配設される。スロットルボディ42は、エアクリーナ41で浄化された空気を前バンク110A及び後バンク110Bに供給する。また、各バンク110A,110Bには、エンジン排気系を構成する排気管18A,18Bが接続され、各排気管18A,18Bが車体右側を通ってその後端に排気マフラー19A,19Bが各々接続され、これら排気管18A,18B及び排気マフラー19A,19Bを介して排気ガスが排出される。
図2はエンジン17の内部構造を側方から見た図であり、図3は、図2の前バンク110Aの内部構造を拡大して示す図である。
図2において、エンジン17の前バンク110A及び後バンク110Bは同一の構造である。図2中、前バンク110Aはピストン周辺を示し、後バンク110Bはカムチェーン周辺を示している。また、図2において、符号121は中間シャフト(後側バランサシャフト)を示し、符号123はメインシャフトを示し、符号125はカウンタシャフトを示している。クランクシャフト105を含むこれらシャフト121,123,125は、車体前後方向及び上下方向にずらして互いに平行に配置され、これらシャフトを支持するクランクケース110C内には、クランクシャフト105の回転を、中間シャフト121、メインシャフト123及びカウンタシャフト125の順に伝達する歯車伝達機構が構成されている。
図2に示すように、エンジン17のクランクケース110C上面には、前側シリンダブロック131A及び後側シリンダブロック131Bが車体前後に所定の挟み角度をなすように配置され、これらシリンダブロック131A、131Bの上面に前側シリンダヘッド132A、後側シリンダヘッド132Bが各々結合され、さらに各シリンダヘッド132A,132Bの上面にはヘッドカバー133A,133Bが各々装着されて前バンク110A及び後バンク110Bが構成される。
各シリンダブロック131A,131Bには、シリンダボア135が各々形成され、各シリンダボア135にはそれぞれピストン136が摺動自在に挿入され、各ピストン136は、コンロッド137を介してクランクシャフト105に連結される。
各シリンダヘッド132A,132Bの下面には、ピストン136上方に形成される燃焼室の天面を構成する燃焼凹部141が形成され、各燃焼凹部141には、点火プラグ142がその先端を臨ませて配置される。この点火プラグ142は、シリンダ軸線Cと略同軸に設けられる。
エンジン17は、各燃焼凹部141に設けられたインジェクタ143から燃焼室に直接燃料を噴射する筒内噴射式エンジンである。各インジェクタ143は、各シリンダヘッド132A,132BのVバンク内側側面から挿入され、その先端を各燃焼凹部141に臨ませて配置される。インジェクタ143は、シリンダ軸線Cに対して寝かせた状態で取り付けられる。
シリンダヘッド132Aの上部には、燃料ポンプ144が設けられ、燃料ポンプ144から燃料配管144Aを介して各インジェクタ143に燃料が供給される。
各シリンダヘッド132A,132Bには、一対の開口部145Aにて各燃焼凹部141に連通する吸気ポート145と、一対の開口部146Aにて各燃焼凹部141に連通する排気ポート146とが形成されている。吸気ポート145は、シリンダ軸線Cとインジェクタ143との間に配置される。
各吸気ポート145は、図2及び図3に示すように、シリンダヘッド132A,132Bと一体に設けた下部吸気ポート145Bと、シリンダヘッド132A,132Bと別体に設けた上部吸気ポート145Cとを備えている。上部吸気ポート145Cは、下部吸気ポート145Bに対し、よりヘッドカバー133A,133Bに接近する方向に角度を変えて取り付けられている。
各吸気ポート145は吸気チャンバ43で合流しており、この吸気チャンバ43はスロットルボディ42に連結される。スロットルボディ42には、スロットルバルブの断面積をアクチュエータの駆動により変化させるTBW(スロットル・バイ・ワイヤ)が採用されている。シリンダヘッド132Aの排気ポート146は、排気管18A(図1参照)に連結されており、シリンダヘッド132Bの排気ポート146は、排気管18B(図1参照)に連結されている。
シリンダヘッド132A,132Bには、吸気ポート145の開口部145Aを開閉する一対の吸気弁147(機関弁)と、排気ポート146の開口部146Aを開閉する一対の排気弁148(機関弁)とが配置される。吸気弁147及び排気弁148は、弁ばね149,149で各ポートを閉じる方向に各々付勢されている。各弁体147,148は、開閉のタイミングやリフト量等のバルブ作動特性を変更可能な動弁装置50によって駆動される。動弁装置50は、シリンダヘッド132A,132Bに回転可能に支持され、エンジン17の回転に同期して回転する吸気側と排気側のカムシャフト151,152(カム軸)を備える。
カムシャフト151には、吸気カム153(駆動カム)が一体に形成されている。吸気カム153は、円形のカム面を形成するベース円部153A(カム面)と、ベース円部153Aから外周側に突出して山形のカム面を形成するカム山部153B(カム面)とを備えている。また、カムシャフト152には、排気カム154(駆動カム)が一体に形成されている。排気カム154は、円形のカム面を形成するベース円部154Aと、ベース円部154Aから外周側に突出して山形のカム面を形成するカム山部154Bとを備えている。
図2に示すように、シリンダヘッド132A,132Bの幅方向の一端側には、中間軸158が回転可能に支持され、この中間軸158に中間スプロケット159,160が固定される。カムシャフト151の一端側には被動スプロケット161が固定され、カムシャフト152の一端側には被動スプロケット162が固定され、クランクシャフト105の両端側には駆動スプロケット163が固定される。これらスプロケット159,163間には第1カムチェーン164が巻回され、スプロケット160〜162間には第2カムチェーン165が巻回される。これらスプロケット159〜163及びカムチェーン164,165は、各バンク110A、110Bの一端側に形成されたカムチェーン室166に収容される。
駆動スプロケット163から被動スプロケット161,162への減速比は2に設定され、クランクシャフト105が回転すると、クランクシャフト105と一体に駆動スプロケット163が回転し、カムチェーン164,165を介して被動スプロケット161,162がクランクシャフト105の半分の回転速度で回転して、被動スプロケット161,162と一体に回転するカムシャフト151,152のカムプロフィールに従って吸気弁147及び排気弁148が吸気ポート145及び排気ポート146を各々開閉させる。
クランクシャフト105の左端部には図示しない発電機が設けられ、クランクシャフト105の右端部には、上記右側の駆動スプロケット163の内側(車体左側)に駆動歯車(以下、クランク側駆動歯車という)175が固定される。このクランク側駆動歯車175は、中間シャフト121に設けられた被動歯車(以下、中間側被動歯車という)177と噛み合い、クランクシャフト105の回転を等速で中間シャフト121に伝達し、クランクシャフト105と同速かつ逆向きで中間シャフト121を回転させる。
中間シャフト121は、クランクシャフト105の後側下方かつメインシャフト123の前側下方に回転可能に支持されている。
この中間シャフト121の右端部には、オイルポンプ用駆動スプロケット181と、上記中間側被動歯車177と、この被動歯車177より小径の駆動歯車(以下、中間側駆動歯車という)182とが順に取り付けられている。
オイルポンプ用駆動スプロケット181は、中間シャフト121の後側であって、メインシャフト123下方に配置されたオイルポンプ184の駆動軸185に固定された被動スプロケット186に伝動チェーン187を介して該中間シャフト121の回転力を伝達し、オイルポンプ184を駆動させる。
また、中間側駆動歯車182は、メインシャフト123に相対回転自在に設けられた被動歯車(以下、メイン側被動歯車という)191に噛み合い、中間シャフト121の回転を減速してクラッチ機構(不図示)を介してメインシャフト123に伝達する。すなわち、中間側駆動歯車182及びメイン側被動歯車191の減速比によって、クランクシャフト105からメインシャフト123までの減速比、つまり、エンジン17の1次減速比が設定される。
メインシャフト123は、クランクシャフト105の後側上方に回転可能に支持され、メインシャフト123の略後方には、カウンタシャフト125が回転可能に支持される。メインシャフト123とカウンタシャフト125には、図示しない変速歯車群が跨って配置され、これらによって変速装置が構成される。
カウンタシャフト125の左端部は、車体の前後方向に延びるドライブシャフト(不図示)に連結される。これによって、カウンタシャフト125の回転がドライブシャフトに伝達される。
図4は、動弁装置50を示す一部破断側面図であり、図5は、前バンク110Aの動弁装置50を後部側から見た縦断面図である。図6は、動弁装置50を示す斜視図である。
動弁装置50は、図3に示すように、シリンダ軸線Cを中心として吸気側と排気側とに独立して対称に設けられている。前バンク110A及び後バンク110Bの動弁装置50は略同一構造であるため、本実施の形態では、前バンク110Aの吸気側の動弁装置50について説明する。
動弁装置50は、図4〜図6に示すように、カムシャフト151(排気側ではカムシャフト152)と、カムシャフト151と一体回転する吸気カム153(排気側では排気カム154)と、吸気弁147(排気側では排気弁148)を開閉するロッカアーム51と、カムシャフト151に相対回転可能に支持され、ロッカアーム51を介して吸気弁147を開閉する動弁カム52と、カムシャフト151の周りを揺動自在なホルダ53(ホルダ部材)と、ホルダ53に揺動可能に支持され、吸気カム153の弁駆動力を動弁カム52に伝達し、動弁カム52を揺動させるリンク機構56と、ホルダ53を揺動する駆動機構60とを備えている。また、リンク機構56は、ホルダ53に連結されるサブロッカアーム54と、サブロッカアーム54と動弁カム52とを揺動可能に連結するコネクトリンク55とを備えている。
ロッカアーム51は幅広に形成されており、1つのロッカアーム51によって一対の吸気弁147を開閉する。ロッカアーム51は、一端部において、シリンダヘッド132Aに固定されるロッカアームピボット51Aに揺動可能に支持される。ロッカアーム51の他端部には、各吸気弁147の上端部に当接する一対の調整ねじ51Bが設けられ、中央部には、動弁カム52に接触するローラ51Cが回転可能に支持されている。
図5及び図6に示すように、カムシャフト151は、一端側に被動スプロケット161(図2参照)が固定されるスプロケット固定部151Aを有し、スプロケット固定部151Aの側から順に、カムシャフト151の外周に突出し断面円形形状を有する位置決め部151B、吸気カム153、動弁カム52を揺動可能に支持する揺動カム支持部151C、及び、揺動カム支持部151Cよりも小径に形成されたカラー嵌合部151Dが設けられている。カラー嵌合部151Dには、カムシャフト151のベアリングとして機能するカムシャフトカラー155が嵌合され、カムシャフトカラー155はカムシャフト151の他端側に締めこまれた固定ボルト156によって動弁カム52の側に押し付けられている。
カムシャフト151は、その両端がそれぞれカムシャフト支持部201,202によって回転自在に支持されている。詳細には、カムシャフト支持部201,202は、シリンダヘッド132Aの上部に形成されたヘッド側支持部201A,202Aに、断面半円状の支持部を有するキャップ201B,202Bをそれぞれ固定して構成されている。位置決め部151Bの側に設けられたカムシャフト支持部201には、位置決め部151Bの形状に合わせて形成された溝201Cが形成され、位置決め部151Bの位置が溝201Cに規制されることによって、カムシャフト151は軸方向に位置決めされている。
また、カムシャフト支持部201,202における吸気カム153の側の面には、ホルダ53を支持するホルダ支持部201D,202Dがそれぞれ設けられている。
動弁カム52は、カムシャフト151の中間部に設けられた揺動カム支持部151Cに配置される。動弁カム52には、図4に示すように、吸気弁147を閉弁状態に維持するベース円部52Aと、吸気弁147を押し下げて開弁させるカム山部52Bとが形成され、カム山部52Bには貫通孔52Cが形成されている。貫通孔52Cには、カム山部52Bがロッカアーム51のローラ51Cから離れる方向、すなわち、吸気弁147を閉弁する方向に動弁カム52を付勢する動弁カムリターンスプリング57(図5参照)の一端が取り付けられる。動弁カムリターンスプリング57は、図5に示すように、カムシャフト151に巻き掛けられており、その他端はホルダ53に取り付けられる。
ホルダ53は、吸気カム153及び動弁カム52を挟んでカムシャフト151の軸方向に所定の間隔を空けて配置される第1,第2プレート53A,53B(ホルダープレート)と、第1,第2プレート53A,53Bをカムシャフト151の軸方向に連結する連結部材59とを備えている。第1プレート53Aはカムシャフト151の被動スプロケット161が固定される一端側に配置され、第2プレート53Bはカムシャフト151の他端側に配置される。
また、連結部材59は、カムシャフト151と平行な軸部59Aを有し、軸部59Aの第1プレート53A側の端には、サブロッカアーム54の一端が連結されるサブロッカアーム支持部59B(支持軸)が形成されている。連結部材59は、第1,第2プレート53A,53Bの外面側から軸部59Aの両端に挿入される一対のボルト53Dによって第1,第2プレート53A,53Bに固定される。また、連結部材59は、図4に示すように、軸部59Aに平行な軸部59Cを備えており、第1,第2プレート53A,53Bの外面側からこの軸部59Cの両端に挿入される一対のボルト53E(図6参照)によっても第1,第2プレート53A,53Bに固定される。
また、第1,第2プレート53A,53Bは、図5に示すように、カムシャフト151が貫通するシャフト孔157A,158Aをそれぞれ有し、これらシャフト孔157A,158Aの周縁部は、ホルダ支持部201D,202Dに向けて突出した円環状の凸部157B,158Bとなっている。ホルダ53は、凸部157B,158Bがホルダ支持部201D,202Dに嵌合されることで支持され、カムシャフト151を中心に揺動可能となっている。
サブロッカアーム54は、第1,第2プレート53A,53B間に吸気カム153及び動弁カム52と共に配置されており、一端部において連結部材59のサブロッカアーム支持部59Bに回転可能に支持され、サブロッカアーム支持部59Bを中心として揺動するようになっている。サブロッカアーム54の中央部には、吸気カム153に接触してカム面を押圧するローラ54A(押圧部)が回転可能に支持されている。サブロッカアーム54の他端部には、コネクトリンク55を揺動可能に支持するピン55Aを介してコネクトリンク55の一端が連結され、コネクトリンク55の他端には、動弁カム52を揺動可能に支持するピン55Bを介して動弁カム52が連結される。
また、サブロッカアーム54は、連結部材59に収容されたサブロッカアームリターンスプリング58(以下、リターンスプリングという)により付勢されており、サブロッカアーム54のローラ54Aが常に吸気カム153に押し付けられている。ここで、リターンスプリング58はコイルスプリングである。
つぎに、動作を説明する。
このように構成された動弁装置50において、図4を参照し、カムシャフト151が回転されると、カムシャフト151と一体に回転する吸気カム153のカム山部153Bにより、サブロッカアーム54がローラ54Aを介して押し上げられて軸部59Aを中心として揺動し、これに伴い、コネクトリンク55を介して動弁カム52がカムシャフト151を中心として図4中の時計回りに回転する。そして、動弁カム52の回転によりカム山部52Bがローラ51Cを介してロッカアーム51と共に吸気弁147を押し下げ、吸気弁147が開弁される。また、カムシャフト151がさらに回転されて吸気カム153のベース円部153Aがローラ54Aに当接する状態では、サブロッカアーム54がリターンスプリング58により押し下げられると共に、動弁カム52が動弁カムリターンスプリング57より図4中の反時計回りに回転させられてベース円部52Aがローラ51Cに当接する。これにより、吸気弁147は弁ばね149(図2参照)により押し上げられて閉弁される。
この動弁装置50では、図4に示すように、ホルダ53に連結リンク部材63を接続している。この連結リンク部材63を矢印A方向に移動すると、ホルダ53が吸気側カムシャフト151の軸心を中心に時計回り方向に揺動し、サブロッカアーム支持部59Bが図中下に変位し、矢印B方向に移動すると、ホルダ53が吸気側カムシャフト151の軸心を中心に反時計回り方向に揺動し、サブロッカアーム支持部59Bが図中上に変位する。
これによって、動弁装置50は、吸気弁147及び排気弁148の開閉の作動特性を変更可能に構成されている。
連結リンク部材63は、図7に示すように、駆動機構60に連結されている。
図7は、駆動機構60を側面側から見た縦断面図であり、図8は、駆動機構60を前部側から見た縦断面図である。
駆動機構60は、図7に示すように、連結リンク部材63を介してホルダ53に連結されている。駆動機構60は、吸気側カムシャフト151と排気側カムシャフト152とに跨って配置されたボールねじ61と、吸気側・排気側のそれぞれに設けられ、ボールねじ61上を軸方向に移動可能な2つのナット62とを備え、ナット62及びホルダ53間に連結リンク部材63が設けられている。
ボールねじ61の端部にはギヤ64が固着され、ギヤ64には図示を省略した電動アクチュエータがギヤ輪列で連結されている。
ボールねじ61は、カムシャフト151,152と直交し、これらカムシャフト151,152の他端側、すなわち被動スプロケット161,162が固定される側と反対側に配置されている。このように、ボールねじ61は、エンジン17の上下方向に延出するのではなく、吸気側カムシャフト151と排気側カムシャフト152とに跨って配置されるので、エンジン17の高さを低く抑えることが可能になる。ボールねじ61は、図7に示すように、シリンダヘッド132Aの上部に設けられたボールねじ支持部203によって両端をそれぞれ支持され、回転自在となっている。
図7に示すように、ボールねじ61の外周面には、吸気側と排気側にそれぞれ螺旋状のねじ山61A,61Bと、螺旋状の軸ねじ溝61C,61Dとが形成されている。これらねじ山61A,61B及び軸ねじ溝61C,61Dは、巻き方向が吸気側と排気側で異なる方向に設定されている。
ナット62は、ボールねじ61が貫通する貫通孔62Aを有し、貫通孔62Aの内周面には、ねじ山61A,61Bに対応する螺旋状のナットねじ山62Bと、軸ねじ溝61C,Dに対応する螺旋状のナットねじ溝62Cが形成されている。このナットねじ溝62Cと軸ねじ溝61C,61Dとの間に、転動可能な複数のボール65が配置される。ナット62は、ボールねじ61が回転されることにより、ボール65を介してボールねじ61上を移動する。
連結リンク部材63は、図7及び図8に示すように、ナット62に一端部が固定されるナット側リンク63Aと、ナット側リンク63Aの他端部と第2プレート53Bとを連結するホルダ側リンク63Bとを備えている。
ナット側リンク63Aの一端部は、ナット62を両側方から挟み込み、ボルト66によってナット62に固定されている。ナット側リンク63Aの他端部は、ピン67によってホルダ側リンク63Bの一端部に揺動可能に支持されている。ホルダ側リンク63Bの他端部は、偏心ピン68によって第2プレート53Bに揺動可能に支持されている。偏心ピン68は、六角ボルト68Aと、六角ボルト68Aの頭部に偏心して一体形成された偏心軸68Bとを備えて構成されている。六角ボルト68Aは、スプリングワッシャ68C及び六角ナット68Dによって第2プレート53Bに固定され、偏心軸68Bは、ナット側リンク63Aに回転自在に支持される。
図7において、ホルダ53が矢印P、Qの方向に揺動すると、図4に示すリンク機構56のサブロッカアーム支持部59Bの位置が変化させられる。サブロッカアーム支持部59Bの位置が変化されることにより、動弁カム52は、カムシャフト151を中心に揺動し、カムシャフト151に対して周方向に位置が変位されて、吸気カム153に対する周方向の位相、ここでは、角度位置又は周方向位置が変更される。このように、吸気カム153に対する動弁カム52の周方向の位置を変化させることで、動弁カム52のカム山部52Bがローラ51Cに当接する期間及び押し下げる量を変更できるため、吸気弁147の開弁期間及びリフト量を変更することができる。
例えば、ボールねじ61が回転してナット62がボールねじ61の中央側に移動させられ、連結リンク部材63によってホルダ53が図4中の時計回り方向にさらに揺動されると、動弁カム52はリンク機構56によって時計回り方向に回転され、この状態でカムシャフト151が回転されると、カム山部52Bがローラ51Cを押し下げる期間及び押し下げ量が大きくなり、吸気弁147の開弁期間及びリフト量が大きくなる。
図9は、前バンク110Aの動弁装置50を後部側から見た要部正面図である。図10は、ホルダ53の近傍を上方から見た平面図である。
図9及び図10に示すように、ホルダ53の連結部材59は、第1,第2プレート53A,53Bの上部間を連結している。連結部材59は、軸部59Aと、軸部59Aより上方に位置する軸部59Cとを繋いで結合する結合部73を有している。結合部73は、第1プレート53Aと第2プレート53Bとの間隔において中間部に位置している。
図4、図6及び図9に示すように、連結部材59は、カムシャフト151の上方に設けられ、連結部材59の結合部73には、車両の上下方向に結合部73を貫通するスプリング収容部74(貫通孔)が設けられている。スプリング収容部74はカムシャフト151の上方に位置する円形状の貫通孔であり、その内部にはリターンスプリング58が収容されている。
スプリング収容部74の上部には、スプリング収容部74の内周部を一周するように窪ませて形成されたサークリップ係合溝74Aが形成されている。このサークリップ係合溝74Aには、リターンスプリング58の上端を受けるサークリップ78が係合される。サークリップ78とリターンスプリング58の上端との間には、ワッシャ69が介装されている。
サブロッカアーム54は、サブロッカアーム支持部59Bに連結されてカムシャフト151に直交するように延びるホルダ連結部54Bと、ホルダ連結部54Bからカムシャフト151の外径に沿うように下方に湾曲する偏心部54Cと、コネクトリンク55を介して動弁カム52に連結されるリンク部54Dとを有している。
ホルダ連結部54Bは、第1プレート53Aと結合部73との間に設けられ、吸気カム153のカム面の直上に位置している。上記カム面に当接するローラ54Aはホルダ連結部54Bに設けられている。
偏心部54Cは、第1プレート53Aの側から第2プレート53Bの側に吸気カム153を避けるようにカムシャフト151の軸方向に偏心し、この偏心部54Cの側面には、カムシャフト151の軸方向に張り出た板状の段部76が形成されている。図4及び図6に示すように、段部76はサブロッカアーム54の下縁部に沿って湾曲して設けられている。また、段部76は、図10に示すように、その幅が偏心部54Cの幅よりも小さく形成され、サブロッカアーム54の最大幅寸法に影響しておらず、コンパクトに形成されている。
リンク部54Dは偏心部54Cの端に連続して設けられ、動弁カム52に連結されている。このように、サブロッカアーム54は偏心部54Cが偏心することで、カムシャフト151上の軸方向に異なる位置に設けられた吸気カム153と動弁カム52とを連結している。
リターンスプリング58は、連結部材59のスプリング収容部74に挿通保持され、リターンスプリング58の軸線が車両の上下方向を向くように収容されている。スプリング収容部74は、その下端がサブロッカアーム54の上面よりも下方まで延びており、リターンスプリング58のガイド長が長く確保されている。
段部76は、平面視において結合部73及びスプリング収容部74に重なって形成されおり、スプリング収容部74の下方に位置する段部76は、リターンスプリング58の下端を受けるスプリング受け部75として機能している。
リターンスプリング58の下端には、リターンスプリング58の内径に嵌合するばね座金77が設けられており、スプリング受け部75は、ばね座金77を介してリターンスプリング58を受けている。図4に示すように、吸気カム153のベース円部153Aがローラ54Aに当接した状態では、ばね座金77は、その円形の当接部における軸部59Aの側の略半分の部分がスプリング受け部75の平行部75Aに当接している。そして、図4において吸気カム153が回転し、カム山部153Bがローラ54Aに当接してサブロッカアーム54が上方に揺動した場合、スプリング受け部75の曲面部75Bがサブロッカアーム支持部59Bを中心に上方へ揺動し、ばね座金77の当接部との接触位置を変えながらリターンスプリング58を圧縮する。このように、サブロッカアーム54がサブロッカアーム支持部59Bを中心に揺動する場合において、曲面部75Bがばね座金77を押し上げるため、リターンスプリング58を屈曲させずに略垂直に撓ませることができ、リターンスプリング58を安定して伸縮させることができる。
また、図4に示すように、側面視においてリターンスプリング58は、その軸線がカムシャフト151の中心に重なって、カムシャフト151の上方からカムシャフト151に直交して設けられており、車両の前後方向にコンパクトに配置されている。さらに、リターンスプリング58は、その軸線がローラ54Aの中心に重なるとともに、図10に示すように、平面視においてローラ54Aに隣接して設けられるため、ローラ54Aの近傍を介してローラ54Aを押圧することができ、ローラ54Aを効果的に吸気カム153に押圧させることができる。
また、スプリング収容部74がサブロッカアーム54を避けるようにホルダ連結部54Bに隣接して設けられ、サブロッカアーム54の下縁に形成されたスプリング受け部75とホルダ53の上部のサークリップ78とでリターンスプリング58を保持するため、スプリング収容部74の全長を確保できる。これにより、リターンスプリング58の全長を長くできるため、設計の自由度を向上できる。
さらに、スプリング受け部75は、軸方向に偏心するサブロッカアーム54の形状を利用して設けられており、スプリング受け部75を設けるためにサブロッカアーム54の幅方向の大きさを大きくする必要がなく、動弁装置50をコンパクトな構成とすることができる。
そして、リターンスプリング58を組み込む際には、ばね座金77が取り付けられたリターンスプリング58をスプリング収容部74の上方からスプリング収容部74に挿入し、その後、ワッシャ69を上端に配置し、サークリップ78をサークリップ係合溝74Aに係合させれば良い。このように、リターンスプリング58は連結部材59の上方から組み付けできるため、ホルダ53にリンク機構56及び動弁カム52等を組み付けた後に、リターンスプリング58を組み付けでき、ホルダ53、リンク機構56及び動弁カム52を組み付けする際にリターンスプリング58のばね力に反して作業をしなくて良い。このため、動弁装置50の組立て性を向上できる。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、サブロッカアーム54をカムシャフト151の軸方向に偏心させて設けた段部76にサブロッカアームのリターンスプリング54のスプリング受け部75を設け、スプリング受け部75とスプリング受け部75の上方に位置するホルダ53との間でリターンスプリング58を車両の上下方向に支持したため、リターンスプリング58が車両の前後方向を占める長さを小さくできる。これにより、リターンスプリング58を車両の前後方向にコンパクトに配置でき、シリンダヘッド132Aの前後長を短くすることができる。
また、リターンスプリング58が上下方向に貫通するスプリング収容部74に収容されるため、リターンスプリング58を車両の上下方向に配置して、リターンスプリング58を前後方向にコンパクトに配置でき、シリンダヘッド132Aの前後長を短くすることができる。また、ホルダ53の上下方向に貫通するスプリング収容部74にリターンスプリング58を設けてホルダ53の内部にリターンスプリング58を収容したため、リターンスプリング58をコンパクトに配置できる。さらに、スプリング収容部74にリターンスプリング58を挿通保持させるため、動弁装置50の各パーツを組み立てた後にリターンスプリング58を挿通させて組み付けることができ、組立て性が良い。
また、左右一対の第1,第2プレート53A,53Bの上部間を連結する連結部材59の結合部73にスプリング収容部74を設け、スプリング収容部74がホルダ53の上部に位置するため、上方からリターンスプリング58を簡単に挿通でき、組立て性が良い。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されない。
上記実施の形態においては、スプリング収容部74は上下方向に結合部73を貫通する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、スプリング収容部74を貫通孔とせず、結合部73の下面から上方へ向かって延在する袋状の止まり穴として、上部の閉じた部分でリターンスプリング58の上端を受けても良い。
また、上記実施の形態では、エンジン17は、DOHC型のエンジンであるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1つの気筒に設けられるカムシャフト151、吸気弁147及び排気弁148の数は特に限定ざれず、例えば、エンジンはSOHC型のエンジンであっても良い。その他の自動二輪車10の細部構成についても任意に変更可能であることは勿論である。
本発明の実施形態に係るクルーザタイプの自動二輪車の側面図である。 エンジンの内部構造を側方から見た図である。 図2の前バンクの内部構造を拡大して示す図である。 動弁装置を示す一部破断側面図である。 前バンクの動弁装置を後部側から見た縦断面図である。 動弁装置を示す斜視図である。 駆動機構を側面側から見た縦断面図である。 駆動機構を前部側から見た縦断面図である。 前バンクの動弁装置を後部側から見た要部正面図である。 ホルダの近傍を上方から見た平面図である。
10 自動二輪車
17 エンジン(内燃機関)
50 動弁装置
52 動弁カム
53 ホルダ(ホルダ部材)
53A 第1プレート(ホルダープレート)
53B 第2プレート(ホルダープレート)
54 サブロッカアーム
54D リンク部
56 リンク機構
57 動弁カムリターンスプリング
58 リターンスプリング
59 連結部材
59B サブロッカアーム支持部(支持軸)
60 駆動機構
74 スプリング収容部(貫通孔)
75 スプリング受け部
76 段部
132A、132B シリンダヘッド
147 吸気弁(機関弁)
148 排気弁(機関弁)
151、152 カムシャフト(カム軸)
153 吸気カム(駆動カム)
153A ベース円部(カム面)
153B カム山部(カム面)
154 排気カム(駆動カム)

Claims (3)

  1. 内燃機関の回転に同期して回転するカム軸と、前記カム軸と一体回転する駆動カムと、前記カム軸と相対回転し、機関弁を開閉させる動弁カムと、前記駆動カムの弁駆動力を前記動弁カムに伝達するリンク機構と、前記リンク機構の支持軸を支持し前記カム軸の周りを揺動可能なホルダ部材と、前記ホルダ部材を揺動し前記リンク機構の支点位置を変化させる駆動機構とを備え、前記リンク機構の支持軸の揺動位置で、前記機関弁が開閉するバルブ作動特性を変更可能にする内燃機関の動弁装置において、前記リンク機構が前記支持軸を支点に揺動するサブロッカアームを備え、前記サブロッカアームが、前記駆動カムのカム面を押圧する押圧部と、前記カム軸の軸方向に偏心させて設けた段部と、前記動弁カムに連結するリンク部とを備え、前記段部にスプリング受け部を備え、前記スプリング受け部と前記ホルダ部材との間に前記サブロッカアームのリターンスプリングを介装したことを特徴とする内燃機関の動弁装置。
  2. 前記ホルダ部材に上下に貫通し前記リターンスプリングを挿通保持させる貫通孔を設けたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の動弁装置。
  3. 前記ホルダ部材が左右一対のホルダープレートと前記ホルダープレートの各上部間を連結する連結部材とを備え、前記連結部材に前記貫通孔を設けたことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の動弁装置。
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