JPH1193710A - 過給機付2ストロークディーゼル機関の排気弁制御装置 - Google Patents

過給機付2ストロークディーゼル機関の排気弁制御装置

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JPH1193710A
JPH1193710A JP9258014A JP25801497A JPH1193710A JP H1193710 A JPH1193710 A JP H1193710A JP 9258014 A JP9258014 A JP 9258014A JP 25801497 A JP25801497 A JP 25801497A JP H1193710 A JPH1193710 A JP H1193710A
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JP
Japan
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exhaust valve
engine
drive shaft
supercharger
opening
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Application number
JP9258014A
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English (en)
Inventor
Shunichi Aoyama
俊一 青山
Katsuya Mogi
克也 茂木
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い回転数範囲において2サイクルディーゼ
ル機関の掃気効率を向上させ、出力を高める。 【解決手段】 シリンダの下部に、ピストンによって開
閉される掃気ポートが開口形成されているとともに、シ
リンダヘッドにポペット型の排気弁が設けられている。
掃気ポートの上流側には、機械式過給機が配設されてい
る。掃気ポートは、下死点前約50°で開き、下死点後
約50°で閉じる。排気弁には、作動角を変化させる形
式の可変動弁機構が用いられており、低速時に比較して
高速時ほど作動角が大きくなるように制御される。高速
域において、オーバラップ期間およびブローダウン期間
の双方が拡大され、サイクル時間の短縮に伴う掃気効率
の低下を回避できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、過給機を備えた
2ストロークディーゼル機関に関し、特に、シリンダブ
ロックに設けられてピストン下死点側位置で開口する掃
気ポートと、シリンダヘッドに開閉作動可能に設けられ
た排気弁と、を有するユニフロー2ストロークディーゼ
ル機関に関する。
【0002】
【従来の技術】2ストロークディーゼル機関の一形態と
して、シリンダブロックに掃気ポートを有し、排気弁は
ポペット弁としてシリンダヘッドに設けたユニフロー型
のものが知られている。
【0003】このようなユニフロー型の2ストローク機
関では、ガス交換は、ピストン下死点側で開口する掃気
ポートの開口期間と、膨張行程の半ばに掃気ポートの開
口に先立って開弁し、かつ掃気ポートよりも早く閉じる
排気弁の開弁期間とのオーバラップ期間に行われる。吸
入行程および排気行程が有り、かつピストンの移動によ
り強制的に吸入・排出が行われる4ストローク機関とは
異なり、2ストローク機関の場合は、圧力差によるガス
交換のため、掃気効率(充填効率)は、排圧ならびに開
弁時期の影響を大きく受けるのが特徴である。
【0004】ここで、バルブリフト特性が固定的なもの
では、掃気が行われる掃気ポートと排気弁とのオーバラ
ップ時間面積、燃焼ガスのブローダウンが行われる排気
弁が開いてから掃気ポートが開口するまでの排気弁の開
弁時間面積は、回転数に反比例して減少する。
【0005】一方、内燃機関の吸気弁や排気弁の開閉時
期を可変制御する可変動弁機構は従来から種々の形式の
ものが提案されており、一部で既に実用に供されてい
る。例えば、カムシャフトと該カムシャフトを駆動する
クランクシャフトとの間の位相関係を相対的にずらすこ
とによって、吸排気弁の開閉時期を同方向へ変化させる
ものや、異なるカムプロフィールを有する2つのカムに
従動する2つのロッカアームを設け、吸排気弁が実際に
連動するロッカアームを選択的に切り換えることによっ
て、バルブリフト特性を2種類に切り換えるようにした
装置などが実用されている。また、特開平6−1853
21号公報には、不等速軸継手の原理を応用して、円筒
状カムシャフトを不等速回転させることでバルブリフト
特性を連続的に可変制御し得るようにした可変動弁機構
が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、ユニ
フロー2ストロークディーゼル機関においては、全開時
の掃気効率が排圧や開弁時期の影響を大きく受けるの
で、排気弁のバルブリフト特性が固定のものでは、機関
高速時には到底十分な掃気効率を維持することができな
い。また過給機関において仮に掃気ポートと排気弁との
オーバラップ期間を大きく設定したとすると、低速時等
において、筒内の燃焼ガスが一掃された後も、掃気ポー
トから送り込まれる新気が、開弁している排気弁から吹
き抜けてしまうため、過給圧が上昇しなくなる、という
問題が発生する。
【0007】本発明の目的は、排気弁側に可変動弁機構
を設けることにより、広い回転数範囲で掃気効率を向上
させるとともに、低速域での新気の吹き抜けを防止する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1に係る過給機付2ストロークデ
ィーゼル機関の排気弁制御装置は、シリンダブロックに
設けられてピストン下死点側位置で開口する掃気ポート
と、シリンダヘッドに開閉作動可能に設けられた排気弁
と、を有するユニフロー2ストロークディーゼル機関で
あって、かつ吸気系に過給機を備えてなる過給機付2ス
トロークディーゼル機関において、上記排気弁の作動角
を可変制御することにより該排気弁の開閉時期を制御可
能な可変動弁機構を備え、機関高速時に排気弁開弁時期
が早くなるように制御されることを特徴としている。
【0009】このように排気弁開弁時期を早くすること
により、ブローダウン時の時間開口面積が拡大される。
【0010】また請求項2に係る排気弁制御装置は、機
関高速時に、同時に、上記排気弁の閉弁時期が遅くな
り、掃気ポート開口期間と排気弁開弁期間とのオーバラ
ップが拡大することを特徴としている。つまり、ブロー
ダウン時の時間開口面積の拡大と同時に、オーバラップ
の時間開口面積が拡大され、高速時の掃気効率が向上す
る。
【0011】さらに請求項3に係る排気弁制御装置は、
機関高速時に、排気弁開弁から掃気ポート開口までのブ
ローダウン期間と、掃気ポート開口期間と排気弁開弁期
間とのオーバラップ期間と、の双方が拡大するととも
に、その拡大率が、上記ブローダウン期間と上記オーバ
ラップ期間とで、略同率となるように設定されているこ
とを特徴としている。
【0012】ここで上記可変動弁機構としては、請求項
4のように、作動角拡大時に同時にリフト量が拡大する
ものであることが好ましい。
【0013】さらに、請求項6のように、機関回転数の
上昇に対し、排気弁の作動角・リフトの角度面積が回転
数の上昇率以上の率で拡大することが望ましい。
【0014】上記のような排気弁開閉時期の可変制御を
実現するために、請求項5に係る排気弁制御装置は、上
記可変動弁機構として、機関の回転に同期して回転する
駆動軸と、この駆動軸と同軸上に配設され、かつ排気弁
を駆動するカムを外周に有するカムシャフトと、このカ
ムシャフトの端部に設けられ、かつ半径方向に沿って係
合溝が形成された一方のフランジ部と、この一方のフラ
ンジ部に対向するように上記駆動軸側に設けられ、かつ
半径方向に沿って係合溝が形成された他方のフランジ部
と、上記両フランジ部の間に揺動自在に配設された環状
ディスクと、この環状ディスクの両側部に互いに反対方
向に突設されて、上記両フランジ部の各係合溝内に夫々
係合するピンと、上記環状ディスクを機関運転状態に応
じて揺動させる駆動機構と、を備えている。
【0015】この構成においては、環状ディスクの回転
中心が駆動軸およびカムシャフトの中心と同心状態にあ
る場合には、駆動軸とカムシャフトとが等速回転し、ま
た環状ディスクが偏心位置にある場合には、両者が不等
速回転する。従って、上記環状ディスクの位置に応じ
て、排気弁のバルブリフト特性が連続的に変化し、排気
弁の開閉時期と作動角とが変化する。なお、この場合に
は、リフト量は一定である。
【0016】また請求項7に係る排気弁制御装置は、請
求項4における可変動弁機構として、機関の回転に同期
して回転する駆動軸と、上記駆動軸に回動可能に嵌合さ
れた制御ハウジングと、上記制御ハウジングに係合さ
れ、上記制御ハウジングを上記駆動軸の回りに揺動させ
る制御シャフトと、上記制御ハウジングに回動可能に保
持され、上記駆動軸に動力伝達機構を介して連繋された
ドライブディスクと、上記ドライブディスクの回動中心
から偏心した位置に回動可能に保持され、上記駆動軸の
軸線方向に突出するピンを有する公転体と、上記制御ハ
ウジングの側面側に揺動可能に配置され、排気弁のバル
ブリフタに摺接するカム面を有するとともに、上記公転
体のピンにスライド可能に係合するピン係合部を有する
揺動カムと、を備えている。
【0017】このような構成によれば、制御シャフトが
回動され、制御ハウジングが駆動軸の回りに揺動させら
れると、その揺動角に応じてドライブディスクの回転中
心が移動し、公転体の回動軌跡も初期位置からずれる。
ここで、排気弁の開弁時期及び排気弁の閉弁時期が初期
位置における公転体の回動軌跡上で定められるとする
と、ドライブディスクの回転中心が移動し、それに従っ
て公転体の回動軌跡も初期位置からずれると、そのずれ
た分だけ公転体の回動軌跡上の開弁時期及び閉弁時期も
ずれるため、作動角が連続的に変化する。又、ドライブ
ディスクの回転中心が移動した分だけ、揺動カムの揺動
開始位置が下方へ移動するため、排気弁の最大リフト量
が連続的に変化する。
【0018】また請求項8のように、機関部分負荷時に
上記過給機の吐出量を減少させる手段を有し、かつこの
吐出量減少に対応して上記排気弁の作動角が減少制御さ
れることが望ましい。
【0019】請求項9の発明は、排気弁の作動のクラン
クシャフトに対する位相を変化させる位相可変手段をさ
らに備えている。これにより、ブローダウン期間やオー
バラップ期間に対する自由度が一層拡大する。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、サイク
ル時間が短縮されると同時に排圧が上昇してくる高速時
においても、掃気効率を高く確保することができ、ま
た、低速域では、相対的にブローダウン期間が短くなる
ことから、膨張仕事が無駄に失われることがない。さら
に、排気弁の閉弁時期を同時に可変制御すれば、低速域
での新気の吹き抜けによる過給圧の低下を回避すること
が可能となる。従って、圧力差に依存したガス交換特性
によって出力特性が左右される2ストロークディーゼル
機関において、広い回転範囲での性能向上が図れる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0022】図1は、この発明に係るユニフロー型の2
ストロークディーゼル機関の一実施例を示すもので、シ
リンダブロック1に複数のシリンダ2が直列に配置され
ているともに、各シリンダ2内にピストン3が摺動可能
に嵌合している。シリンダ2頂部を覆うシリンダヘッド
4には、排気弁5によって開閉される排気ポート6が形
成され、かつ図示せぬ燃料噴射弁がシリンダ2内へ向け
て装着されている。シリンダ2の下部には、ピストン3
によって開閉される掃気ポート7が開口形成されてお
り、この掃気ポート7に接続される吸気通路の上流側に
は、リザーバ8を介して、ルーツブロアからなる機械式
過給機9が配設されている。
【0023】上記排気弁5は、後述する可変動弁機構に
よって、その開閉時期を作動角とともに可変制御できる
構成となっている。この可変動弁機構としては、後述す
るように、最大リフト量が一定のもの、あるいは最大リ
フト量が同時に変化するもの、のいずれも用いることが
できるが、後者の作動角を拡大したときに最大リフト量
が同時に増大するものが一層望ましい。
【0024】次に、本発明の2ストロークディーゼル機
関における全開時のガス交換について説明する。前述し
たように、ユニフロー型の2ストローク機関では、ガス
交換は、ピストン下死点側で開口する掃気ポート7の開
口期間と、膨張行程の半ばに掃気ポート7の開口に先立
って開弁し、かつ掃気ポート7よりも早く閉じる排気弁
5の開弁期間とのオーバラップ期間に行われる。ピスト
ンの移動により強制的に吸入・排出が行われる4ストロ
ーク機関とは異なり、2ストローク機関の場合は、圧力
差によるガス交換のため、掃気効率(充填効率)は、排
圧ならびに開弁時期の影響を大きく受ける。
【0025】掃気流量は、差圧と、掃気ポート7および
排気弁5のオーバラップ時間割合で決まると簡単に仮定
すれば、概略、次式で求められる。
【0026】
【数1】 Q(掃気流量)∝A(t)√(Pa−Pb) …(1)式 但し、A(t)は開口時間面積、Paは掃気圧、Pbは
排圧である。
【0027】掃気ポート7が開く時点でブローダウンは
完了して筒内は排圧であると仮定すると、筒内の残留ガ
スを一掃するためには、機関回転数に拘わらず、掃気期
間における掃気流量Qを一定に維持することが必要とな
る。一方で、機関高速時には、サイクル時間が短縮され
るだけでなく、排圧Pbが増大してくる。図2は、機関
回転数に伴って高くなる排圧Pbの変化を示している。
【0028】掃気圧Paを仮に500mmHgとして
も、高速時に排圧Pbが400mmHgとなれば、差圧
は、低速時の1/4程度となってしまう。そこで、上記
(1)式に基づき、高速時に掃気流量Qを維持するため
に必要な開口角度面積比を計算すると、図3のような特
性となる。この図3に明らかなように、1200rpm
において必要な開口角度面積を1とすると、6000r
pm付近では、10倍以上の開口角度面積が必要とな
る。従って、仮に排気弁5の最大リフト量と作動角とが
相似形で変化する場合を仮定すると、図4に示すよう
に、3〜4倍の作動角可変幅が必要である。
【0029】図5は、本発明による掃気ポート7および
排気弁5の開口特性の一例を示している。この例では、
排気弁5の最大リフト量と作動角とが相似形で変化する
ものと仮定してあり、かつその最大リフトの位置は一定
である。掃気ポート7は、下死点(BDC)前約50°
で開き、かつ下死点後約50°において閉じる。そし
て、高速時には、排気弁5の作動角およびリフト量が拡
大する。これにより、排気弁5の開時期が早まり、ブロ
ーダウン時の時間開口面積が拡大するとともに、閉時期
が遅くなり、掃気の時期開口面積が拡大する。
【0030】このような設定とすることにより、高速域
においても、必要十分な掃気が可能となり、広い回転数
範囲で掃気効率を向上できるとともに、高過給を行うこ
とが可能となる。つまり、低速時などに、掃気期間(掃
気ポート7と排気弁5の双方が開いている期間)が長す
ぎると、掃気ポート7から流入した新気が排気弁5へ大
量に吹き抜け、過給圧が十分に上昇しなくなるが、図5
のように低速時に排気弁5を必要以上に長く開弁しなけ
れば、新気の吹き抜けを防止でき、高い過給圧を確保で
きる。このためには、掃気に必要十分なオーバラップ期
間を把握して、排気弁5の作動角が機関回転数にほぼ反
比例するように、閉弁時期を精度よく制御する必要があ
る。
【0031】またユニフロー型2ストロークディーゼル
機関の部分負荷時の燃焼について考えると、排気弁5の
開弁時期は、ブローダウン期間確保のために、高速時に
早めることが望ましいが、低速域にも早く開く特性であ
ると、膨張仕事が大量に失われる。従って、掃気の場合
と同様に、筒内圧力と排圧との差圧で流出する排気のた
めのブローダウン期間としては、機関回転数の上昇にほ
ぼ比例して増大する特性が求められる。なお、実際に
は、排気弁5の開弁時期を早めると、筒内圧力が上昇す
るため、その影響がある。
【0032】このように、排気弁5の作動角は、低速で
小、高速で大とする必要があり、特に圧力差に依存した
ガス交換特性によって出力特性が左右される2ストロー
ク機関では、その影響が非常に大きい。
【0033】次に上記のように排気弁5の作動角を可変
制御するための可変動弁機構の一例を図6に基づいて説
明する。この可変動弁機構は、特開平6−185321
号公報や米国特許第5,365,896号明細書等にお
いて開示されているように、不等速軸継手の原理を応用
して各気筒の円筒状カムシャフト22を不等速回転させ
ることでバルブリフト特性を連続的に可変制御し得るよ
うにしたものである。
【0034】この機構自体は公知であるので、図6を参
照して簡単に説明すると、図において、21は図外の機
関クランク軸からタイミングチェーン14を介して回転
力が伝達される駆動軸、22は該駆動軸21の外周に回
転自在に嵌合した中空円筒状のカムシャフトである。こ
のカムシャフト22は、各気筒毎に分割して構成されて
いる。
【0035】上記カムシャフト22は、シリンダヘッド
4上端部のカム軸受に回転自在に支持されていると共
に、外周に、各気筒一対の排気弁5を開作動させる一対
のカム26が形成されている。また、カムシャフト22
は、上述したように複数個に分割形成されているが、そ
の一方の分割端部に、第1フランジ部27が設けられて
いる。また、この複数に分割されたカムシャフト22の
端部間に、それぞれスリーブ28と環状ディスク29が
配置されている。上記第1フランジ部27には、半径方
向に沿った細長い係合溝が形成されている。
【0036】上記スリーブ28は、駆動軸21に固定さ
れているものであって、該スリーブ28に、上記第1フ
ランジ部27に対向する第2フランジ部32が形成され
ている。この第2フランジ部32には、やはり半径方向
に沿った細長い係合溝が形成されている。
【0037】両フランジ部27,32の間に位置する上
記環状ディスク29は、略ドーナツ板状を呈し、駆動軸
21の外周面との間に環状の間隙を有するとともに、デ
ィスクハウジング34の内周面に回転自在に保持されて
いる。また、互いに180°異なる直径線上の対向位置
にそれぞれ反対側へ突出する一対のピン36,37を有
し、各ピン36,37が各係合溝に係合している。
【0038】ディスクハウジング34は、略三角形をな
し、その円形の開口部内に環状ディスク29が保持され
ているとともに、三角形の頂部となる2カ所に、それぞ
れ円形のカム嵌合孔およびブッシュ嵌合孔が貫通形成さ
れている。
【0039】そして、上記カム嵌合孔内に制御シャフト
42が貫通しているとともに、該制御シャフト42に設
けられた偏心カム41が回転可能に嵌合している。また
ブッシュ嵌合孔には、支持シャフト43にCリング45
を介して回転可能に支持された偏心ブッシュ44が回転
可能に嵌合している。
【0040】上記制御シャフト42は、機関前後方向に
沿って複数気筒に亙って連続しており、その一端には、
駆動機構として回転型の油圧アクチュエータ46が取り
付けられている。また、ディーゼル機関の前部に位置す
る制御シャフト42の他端には、該制御シャフト42の
回転位置つまり偏心カム41の位相を検出する回転型の
ポテンショメータ47が取り付けられている。
【0041】上記の可変動弁機構においては、偏心カム
41を介して環状ディスク29の偏心位置を可変制御す
ることにより、カムシャフト22が不等速回転し、駆動
軸21との間で、その偏心量に応じた位相差が生じる。
例えば、環状ディスク29の中心と駆動軸21の中心と
が一致している状態では、カムシャフト22が駆動軸2
1と等速で同期回転するため、カムプロフィールに沿っ
たバルブリフト特性が得られるのに対し、環状ディスク
29の中心が一方へ偏心した状態では、偏心量に応じた
位相差が生じ、カムプロフィールを変形させた形のバル
ブリフト特性となる。従って、図7に一例を示すよう
に、作動角が狭いバルブリフト特性と作動角が広いバル
ブリフト特性が得られ、かつ両者間で、バルブリフト特
性を連続的に変化させることができる。なお、この実施
例では、2倍程度の作動角拡大を実現できる。
【0042】次に、図8〜図15に基づいて、可変動弁
機構の異なる実施例を説明する。この可変動弁機構は、
作動角の拡大と同時に最大リフト量が拡大する特性を有
するものである。
【0043】図8は、この可変動弁機構の全体を示す斜
視図であり、図9は、同外観透視図である。又、図10
は、一部を省略して示す正面図である。
【0044】この図8〜図10に示すように、図示しな
いシリンダヘッドの上部に、全気筒に亘って連続した駆
動軸101が配設されている。この駆動軸101は、シ
リンダヘッドに回動可能に支持されており、内部に潤滑
油通路(図示せず)が形成された中空状のものであっ
て、一端にスプロケット102が取り付けられ、タイミ
ングチェーン103を介して図外のクランクシャフトに
連動するようになっている。
【0045】そして、この駆動軸101には、板状の制
御ハウジング105が相対回動可能に嵌合され、制御ハ
ウジング105の背面側に隣接するように駆動側歯車1
06が固定されている(図13(a)参照)。制御ハウ
ジング105は、図10に示すように、駆動軸101の
図中右方向に円形の穴107が形成されており、この穴
107にドライブディスク109を回動可能に収容して
いる。
【0046】ドライブディスク109は、上記駆動側歯
車106に噛み合う被駆動側歯車110と、この被駆動
側歯車110と一体の円板部111とを備えており、こ
の円板部111が上記穴107に回動可能に収容され、
駆動軸101に連動して回動するようになっている。そ
して、このドライブディスク109は、その回転中心位
置から所定量偏心した位置に円形の偏心穴112が形成
されており、その偏心穴112内にカムドライバ(公転
体)113が回動可能に収容されている。
【0047】カムドライバ113は、上記偏心穴112
に収容される円板部115と、この円板部115から制
御ハウジング105の前面側(図8のA方向側)に突出
するピン116とを備えている。このうち、ピン116
は、円板部115の中心部に突出形成されており、二面
幅部分116aとその両端の半円形部分116bとから
なり、その長さが円板部115のほぼ直径と同様であ
り、その二面幅部分116aが後述する揺動カム117
の長穴(ピン係合部)119に僅かな隙間をもって係合
する厚みとなるように形成されている。このような、カ
ムドライバ115は、ドライブディスク109が回転す
ると、ドライブディスク109の回転中心の回りに、所
定量偏心した状態で回動する。
【0048】又、駆動軸101には、揺動カム117が
回動可能に取り付けられている。この揺動カム117
は、その一端部側(図10中左端部側)に形成された取
付穴120が駆動軸101に嵌合されており、制御ハウ
ジング105の前面側(側面側)でかつバルブリフタ1
21の上部に位置している(図13(a)参照)。そし
て、揺動カム117には、上記したカムドライバ113
のピン116をスライド可能に収容する長穴119が形
成されている。尚、揺動カム117は、ドライブディス
ク109の回転にともなって所定角度揺動するようにな
っている。そして、この揺動カム117は、バルブリフ
タ121に摺接するカム面117aの輪郭が所望のバル
ブ特性を得られるように形成されている。
【0049】又、上記制御ハウジング105の上部に
は、図10中上方に向かって開口する係合溝122が略
矩形に切り欠き形成されている。そして、この係合溝1
22を通過するように、制御シャフト123が駆動軸1
と平行に設けられている。詳しくは、制御シャフト12
3の偏心カム125が2つ割のブロック126,126
を介して制御ハウジング105の係合溝122に係合さ
れている。
【0050】制御シャフト105は、図示せぬ軸受部を
介してシリンダヘッドに回転可能に支持されているもの
であって、駆動軸101と平行にかつ全気筒に亘って連
続しており、その一端が図示せぬアクチュエータに連結
されているとともに、他端にこの制御シャフト123の
回転位置を検知するポジションセンサ(図示せず)が設
けられている。そして、この制御シャフト123の回動
量に応じて、制御ハウジング105が駆動軸101の回
りに揺動する。すなわち、図13に示すように、制御シ
ャフト123の偏心カム125が実線位置から点線位置
まで回動すると、制御ハウジング105が実線位置から
点線位置まで回動する。
【0051】このように構成された本実施例の可変動弁
機構によれば、駆動軸101がクランクシャフトに連動
して回動すると、駆動軸101に固定された駆動側歯車
106によって被駆動側歯車110(ドライブディスク
109)が回動させられる。ドライブディスク109が
回動すると、ドライブディスク109に収容されたカム
ドライバ113は、図10〜図12に示すように、ドラ
イブディスク109の回転中心の回りを所定量偏心した
状態で回動し、揺動カム117を駆動軸101の回りに
揺動させる。尚、この際、カムドライバ113は、その
円板部115がドライブディスク109の偏心穴112
内を自由に回動できるようになっているので、ピン11
6の二面幅部分116aの長手方向を揺動カム117の
長穴119の長手方向に合致させることができる。従っ
て、カムドライバ113は、そのピン116が揺動カム
117の長穴119内を円滑にスライドしつつ、揺動カ
ム117を揺動させることになる。
【0052】ここで、図13に示すように、制御シャフ
ト123の偏心カム125を実線位置から点線位置まで
回動させると、制御ハウジング105が実線位置から点
線位置まで回動する。この際、被駆動側歯車110は、
制御ハウジング105の回動角度に応じて駆動軸側歯車
106の回りを右回り方向に回動する。すなわち、被駆
動側歯車110は、駆動軸101の回りを公転すること
になる。そして、ドライブディスク109の回転中心位
置が所定量下方へ移動し、カムドライバ113がそのド
ライブディスク109の回転中心の回りを所定量偏心し
た状態で回動することになる。その結果、作動角が大き
くなるとともに、排気弁5の最大リフト量が大きくな
る。尚、作動角が変化するのは、図13において、制御
ハウジング105が実線位置にある場合を初期位置とす
れば、この初期位置におけるカムドライバ113の回動
軌跡上でバルブ開弁時期及びバルブ閉弁時期が定められ
るため、ドライブディスク109の回転中心が点線位置
まで回動し、それに従ってカムドライバ113の回動軌
跡も初期位置から下方へずれると、そのずれた分だけカ
ムドライバ113の回動軌跡上のバルブ開弁時期及びバ
ルブ閉弁時期もずれるからである。又、排気弁5の最大
リフト量が大きくなるのは、図13において、ドライブ
ディスク109の回転中心が点線位置まで移動した分だ
け、揺動カム117の揺動開始位置が下方へ移動するか
らである。
【0053】一方、制御シャフト123の偏心カム12
5を図13と逆の方向に回動させ、制御ハウジング10
5を図13と逆の方向に回動させると、ドライブディス
ク109の回転中心が図13に示す実線位置よりも上方
へ移動し、カムドライバ113がそのドライブディスク
109の回転中心の回りを所定量偏心した状態で回動す
ることになる。その結果、カムドライバ113の回動軌
跡が上方へずれ、そのずれた分だけカムドライバ113
の回動軌跡上のバルブ開弁時期及びバルブ閉弁時期が初
期位置に対してずれ、作動角が小さくなる。又、ドライ
ブディスク109の回転中心が上方へ移動した分だけ、
揺動カム117の揺動開始位置が上方へずれ、排気弁5
の最大リフト量が小さくなる。
【0054】以上のようにして、制御シャフト123の
偏心カム125の回動角度を調整することにより、作動
角及びバルブ27の最大リフト量を連続的に変化させる
ことができる。
【0055】図14〜図15は、バルブリフト曲線図を
示すものである。このうち、図14は、駆動軸101が
時計回り(図10中右回り)で回転し、ドライブディス
ク109が反時計回りで回転している場合のバルブリフ
ト曲線図である。この場合は、図14に示すように、排
気弁5の開弁時期を変化させることなく、作動角及び最
大リフト量を変化させることができる。一方、図15
は、駆動軸101が反時計回りで回転し、ドライブディ
スク109が時計回り方向で回転している場合のバルブ
リフト曲線図である。この場合は、図15に示すよう
に、排気弁5の閉弁時期を変化させることなく、作動角
及び最大リフト量を変化させることができる。このよう
に最大リフト量を作動角とともに可変制御し得るものと
すれば、ブローダウンや掃気の時間開口面積を一層広範
囲に変化させることができ、設定の自由度が向上する。
【0056】ところで、上記のように揺動カム117を
用いた形式の可変動弁機構においては、排気弁5の開弁
時期もしくは閉弁時期のいずれかが略一定となる。その
ため、図16に示すような回転位相変更手段129をス
プロケット102と駆動軸101との間に介装し、必要
に応じてクランクシャフトと駆動軸101の位相回転比
を変化させるようにすれば、さらに自由度が高まる。
【0057】図16に示すように、駆動軸101の端部
には筒形のインナハウジング130がボルト131を介
して固定されている。インナハウジング130の外周に
回転可能に嵌合する筒形のアウタハウジング132が設
けられており、該アウタハウジング132にスプロケッ
ト102が一体形成されている。
【0058】インナハウジング130とアウタハウジン
グ132の間にはリング状のヘリカルギヤ133が介装
されている。ヘリカルギヤ133は、内外周にヘリカル
スプラインがそれぞれ形成されており、各ヘリカルスプ
ラインがインナハウジング130の外周とアウタハウジ
ング132の内周と噛み合い、ヘリカルギヤ133が軸
方向に移動すると、アウタハウジング132に対してイ
ンナハウジング130が相対回転し、スプロケット10
2に対する駆動軸101の位相が変化するようになって
いる。
【0059】アクチュエータ部となるインナハウジング
130とアウタハウジング132とヘリカルギヤ133
の間には油圧室135が画成されている。油圧室135
に導かれる油圧力が所定値を越えて上昇すると、ヘリカ
ルギヤ133が初期位置からリターンスプリング136
に抗して軸方向に移動することにより、駆動軸101は
排気弁5の開閉時期を進角させる方向に回転するように
なっている。
【0060】即ち、ヘリカルギヤ133が初期位置にあ
るときは、排気弁5の開閉時期が相対的に遅く、またヘ
リカルギヤ133が最大変位したときは、排気弁5の開
閉時期が相対的に早まる。油圧室135には、駆動軸1
01の内部に形成された軸孔137を介して図外のオイ
ルポンプから圧力油が導入される。又、油圧室135の
油圧は、駆動軸101の排油孔139を図外の電磁弁で
開くことにより低下させ、駆動軸101の排油孔139
を図外の電磁弁で閉めることにより高めることができ
る。そして、これらオイルポンプ及び電磁弁は、図外の
コントローラにより運転状況に応じて作動制御されるよ
うになっている。
【0061】このように、本実施例によれば、排気弁5
の作動角及び最大リフト量を連続的に変化させることが
できることはもちろんのこと、図17に示すように、作
動角及び最大リフト量を変化させることなく、バルブ開
時期及び閉時期を変化させることができる。
【0062】次に図18は、過給機9による過給圧を可
変制御するようにした実施例を示しており、過給機9の
入口側と出口側とを連通するようにバイパス通路10が
形成されているとともに、このバイパス通路10を開閉
するバイパスバルブ11が設けられている。この実施例
では、機関の部分負荷時に上記バイパスバルブ11によ
って過給機9の実質的な吐出量が減少制御され、かつこ
れに対応して排気弁5の作動角も小さく制御される。
【0063】図19は、コントロールユニットにより実
行される排気弁5の作動角制御およびバイパスバルブ1
1の開度制御の流れを示すフローチャートであって、ま
ずステップ1において、機関運転条件を読み込む。次に
ステップ2において、機関のトルクTを所定の基準トル
クT0と比較し、このT0以下である場合には、ステッ
プ3へ進む。ステップ3では、バイパスバルブ11の開
度を適宜に制御し、過給機9の実質的な吐出量を抑制す
る。そして、ステップ4において、そのときの負荷と機
関回転数に対応する所定の作動角に保たれているかを判
定し、実際の作動角が目標値に一致していない場合に
は、ステップ5へ進んで油圧アクチュエータ46等のア
クチュエータを動作させ、目標値に一致させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るディーゼル機関の一実施例を示
す構成説明図。
【図2】機関回転数と排圧との関係を示す特性図。
【図3】機関回転数と排気弁の開口時間面積比との関係
を示す特性図。
【図4】機関回転数と開口時間面積比の平方根との関係
を示す特性図。
【図5】掃気ポートの開口特性と排気弁のリフト特性と
を示す特性図。
【図6】可変動弁機構の第1の実施例を示す斜視図。
【図7】この可変動弁機構により得られるバルブリフト
特性を示す特性図。
【図8】可変動弁機構の第2の実施例を示す斜視図。
【図9】この可変動弁機構の透視斜視図。
【図10】この可変動弁機構の正面側から見た第1の作
動状態図。
【図11】同じく正面側から見た第2の作動状態図。
【図12】同じく正面側から見た第3の作動状態図。
【図13】同じく第4の作動状態図であって、図13
(a)は作動状態を示す正面図、図13(b)は作動状
態を示す平面図。
【図14】第1のバルブリフト曲線図。
【図15】第2のバルブリフト曲線図。
【図16】回転位相変更手段の断面図。
【図17】この回転位相変更手段を備えた場合のバルブ
リフト曲線図。
【図18】過給機のバイバスバルブを備えた実施例を示
す構成説明図。
【図19】排気弁作動角およびバイバスバルブの制御の
流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
5…排気弁 7…掃気ポート 9…過給機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02B 33/44 F02B 33/44 E F02D 23/00 F02D 23/00 K P

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロックに設けられてピストン
    下死点側位置で開口する掃気ポートと、シリンダヘッド
    に開閉作動可能に設けられた排気弁と、を有するユニフ
    ロー2ストロークディーゼル機関であって、かつ吸気系
    に過給機を備えてなる過給機付2ストロークディーゼル
    機関において、上記排気弁の作動角を可変制御すること
    により該排気弁の開閉時期を制御可能な可変動弁機構を
    備え、機関高速時に排気弁開弁時期が早くなるように制
    御されることを特徴とする過給機付2ストロークディー
    ゼル機関の排気弁制御装置。
  2. 【請求項2】 機関高速時に、同時に、上記排気弁の閉
    弁時期が遅くなり、掃気ポート開口期間と排気弁開弁期
    間とのオーバラップが拡大することを特徴とする請求項
    1記載の過給機付2ストロークディーゼル機関の排気弁
    制御装置。
  3. 【請求項3】 機関高速時に、排気弁開弁から掃気ポー
    ト開口までのブローダウン期間と、掃気ポート開口期間
    と排気弁開弁期間とのオーバラップ期間と、の双方が拡
    大するとともに、その拡大率が、上記ブローダウン期間
    と上記オーバラップ期間とで、略同率となるように設定
    されていることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の過給機付2ストロークディーゼル機関の排気弁制
    御装置。
  4. 【請求項4】 上記可変動弁機構は、作動角拡大時に同
    時にリフト量が拡大するものであることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の過給機付2ストロークデ
    ィーゼル機関の排気弁制御装置。
  5. 【請求項5】 上記可変動弁機構は、機関の回転に同期
    して回転する駆動軸と、この駆動軸と同軸上に配設さ
    れ、かつ排気弁を駆動するカムを外周に有するカムシャ
    フトと、このカムシャフトの端部に設けられ、かつ半径
    方向に沿って係合溝が形成された一方のフランジ部と、
    この一方のフランジ部に対向するように上記駆動軸側に
    設けられ、かつ半径方向に沿って係合溝が形成された他
    方のフランジ部と、上記両フランジ部の間に揺動自在に
    配設された環状ディスクと、この環状ディスクの両側部
    に互いに反対方向に突設されて、上記両フランジ部の各
    係合溝内に夫々係合するピンと、上記環状ディスクを機
    関運転状態に応じて揺動させる駆動機構とを備え、上記
    環状ディスクの位置に応じて排気弁の作動角が変化する
    ものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の過給機付2ストロークディーゼル機関の排気弁制
    御装置。
  6. 【請求項6】 機関回転数の上昇に対し、排気弁の作動
    角・リフトの角度面積が回転数の上昇率以上の率で拡大
    することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の
    過給機付2ストロークディーゼル機関の排気弁制御装
    置。
  7. 【請求項7】 上記可変動弁機構は、機関の回転に同期
    して回転する駆動軸と、 上記駆動軸に回動可能に嵌合された制御ハウジングと、
    上記制御ハウジングに係合され、上記制御ハウジングを
    上記駆動軸の回りに揺動させる制御シャフトと、上記制
    御ハウジングに回動可能に保持され、上記駆動軸に動力
    伝達機構を介して連繋されたドライブディスクと、上記
    ドライブディスクの回動中心から偏心した位置に回動可
    能に保持され、上記駆動軸の軸線方向に突出するピンを
    有する公転体と、上記制御ハウジングの側面側に揺動可
    能に配置され、排気弁のバルブリフタに摺接するカム面
    を有するとともに、上記公転体のピンにスライド可能に
    係合するピン係合部を有する揺動カムと、を備えている
    ことを特徴とする請求項4記載の過給機付2ストローク
    ディーゼル機関の排気弁制御装置。
  8. 【請求項8】 機関部分負荷時に上記過給機の吐出量を
    減少させる手段を有し、かつこの吐出量減少に対応して
    上記排気弁の作動角が減少制御されることを特徴とする
    請求項1〜7のいずれかに記載の過給機付2ストローク
    ディーゼル機関の排気弁制御装置。
  9. 【請求項9】 排気弁の作動のクランクシャフトに対す
    る位相を変化させる位相可変手段をさらに備えているこ
    とを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の過給機
    付2ストロークディーゼル機関の排気弁制御装置。
JP9258014A 1997-09-24 1997-09-24 過給機付2ストロークディーゼル機関の排気弁制御装置 Pending JPH1193710A (ja)

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