JP4006158B2 - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機関弁である吸気弁や排気弁のバルブリフト量を機関運転状態に応じて可変にできる内燃機関の可変動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来の可変動弁装置としては、本出願人が先に出願した例えば特願平9−305120号に記載されたものがある。
【0003】
図1に基づいて概略を説明すれば、この可変動弁装置は、吸気弁側に適用されたもので、クランク軸の回転に同期して回転する駆動軸51の外周に、軸心Yが駆動軸51の軸心Xから偏心した駆動カム52が固設されていると共に、駆動カム52の回転力が多節リンク状の伝達機構を介して伝達されて、吸気弁53の上端部に有するバルブリフター54の上面をカム面55が摺接して吸気弁53を開閉作動させる揺動カム56を有している。この揺動カム56は、基端部に形成された保持孔56aを介して駆動軸51の外周面に揺動自在に支持されている。
【0004】
前記伝達機構は、揺動カム56の上方に配置されて、後述の制御軸57に制御カム64を介して揺動自在に支持されたロッカアーム58と、円環状の一端部59aが駆動カム52の外周面に嵌合しかつ他端部59bがロッカアーム58の一端部58aにピン60を介して回転自在に連結されたリンクアーム59と、一端部61aがロッカアーム58の他端部58bにピン62を介して回転自在に連結され、他端部61bが前記揺動カム56の端部にピン63を介して回転自在に連結されたリンクロッド61とから構成されている。
【0005】
また、前記制御軸57の外周面には、軸心P1が制御軸57の軸心P2から所定量偏心した制御カム64が固定されている。この制御カム64は、ロッカアーム58のほぼ中央に穿設された支持孔58c内に回転自在に嵌入保持されて、その回転位置に応じてロッカアーム58の揺動支点を変化させて、揺動カム56のカム面55のバルブリフター54上面に対する転接位置を変化させて、吸気弁53のバルブリフトを可変制御するようになっている。
【0006】
すなわち、機関運転状態が、高回転高負荷域である場合は、図外のアクチュエータが制御軸57を介して制御カム64を一方向へ回転させて、制御カム64を同方向へ回転させるため、ロッカアーム58の揺動支点が駆動軸51に近づく方向に移動する。これにより、揺動カム56は、リンクロッド61などによって端部56aが押し下げられて、バルブリフター54上面の当接位置がリフト部55c側に移動するため、吸気弁53のバルブリフト特性が最大となるように制御される。
【0007】
一方、低回転低負荷域に移行した場合は、図外のアクチュエータによって制御軸57を他方向へ回転させて、制御カム64も同方向へ回転させることにより、図15に示すようにロッカアーム58の揺動支点位置を駆動軸より離れる方向へ移動させる。これにより、ロッカアーム58とリンクロッド61との枢支点が上方に移動して揺動カム56のカムノーズ部側の端部56aを引き上げ、これによって揺動カム56のバルブリフター54上面上の当接位置がリフト部55cから離れる方向に移動する。したがって、吸気弁53は、そのバルブリフト特性が最小となるように制御される。
【0008】
したがって、機関運転状態に応じて燃費や出力の向上など機関性能を十分に発揮させることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記先願に係る可変動弁装置にあっては、制御カム64の回転位置に応じてロッカアーム58の揺動支点を変化させることによりバルブリフト特性を大小可変にすることができるものの、制御軸57の回転位置制御による制御カム64を介したロッカアーム58の揺動姿勢、特に揺動カム56とリンクロッド61との作動姿勢の不具合点については十分に考慮されていなかった。
【0010】
すなわち、吸気弁53の最大バルブリフト制御時には、制御軸57の回転位置によって制御カム64の肉厚部64aが駆動軸51に接近する位置に回動制御されて、前述のようにロッカアーム58の揺動支点も駆動軸51に近づく方向に移動するため、吸気弁53の開閉作動中におけるロッカアーム58の他端部58bとリンクロッド61の一端部61aとを連結するピン62の軸心Z1と、リンクロッド61の他端部61bと揺動カム56とを連結するピン63の軸心Z2とを結ぶ直線Q1と、揺動カム56の枢支点(駆動軸51の軸心X)と前記ピン63の軸心Z2を結ぶ直線Q2との間の開き角度θは十分に小さくなって屈曲状になっている。
【0011】
しかし、最小バルブリフトの制御領域では、制御カム64の肉厚部64aが図示のように駆動軸51から離間してロッカアーム58の揺動支点も駆動軸51から離れる方向へ移動するため、揺動カム56が最上方に跳ね上がったときにおける前記両ピン62,63間を結ぶ直線Q1と駆動軸51の軸心Xとピン63を結ぶ直線Q2との間の開き角度θが大きくなってほぼ直線に近い角度に伸びて、揺動カム56とリンクロッド61との間がロック状態になるおそれがある。
【0012】
この揺動カム56とリンクロッド61とのロック原因を、図15に基づいて簡単に解析すると、揺動カム56が最上方位置から下方向に図中右回りに回動しようとする際に、揺動カム56に加わる力をFとすると、揺動カム56の枢支点(駆動軸の軸心X)の図中右回りのモーメントM1は、F×L(軸心XからベクトルFへ降ろした垂線の長さ)の式によって表される。これに対する反力は、FnとμFn(μは摩擦係数)に分力される。そして、μFnによるX点の左回りのモーメントM2は、μFn×rの式で表される(rは揺動カム56の保持孔56a半径)。
【0013】
したがって、F×L(M1)とμFn×r(M2)との力関係は両直線Q1,Q2間の開き角度θによって左右され、この開き角度θが小さい場合は、モーメントM1よりもM2の方が小さくなるので揺動カム56とリンクロッド61の円滑な回動が得られるものの、開き角度θが大きくなり、ほぼ180°近くになるとモーメントM1よりもM2の方が大きくなるため、揺動カム56がリンクロッド61により円滑に押し下げられない現象、すなわち、両者56,61間のロック現象が発生し易くなるのである。この結果、揺動カム56が最上方位置から下方に回動を開始する際、リンクロッド61と揺動カム56の円滑な回動が阻害されてしまうといった問題を招来する。なお、前記Fは、揺動カム56の慣性トルクの反力として発生するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記先願に係る可変動弁装置の実情に鑑みて案出されたもので、請求項1記載の発明は、機関のクランク軸に同期して回転し、外周に駆動カムが設けられた駆動軸と、支軸に揺動自在に支持されて、カム面がバルブリフター上面を摺接して機関弁を開閉作動させる揺動カムと、揺動自在に支持されて、一端部が前記駆動カムに機械的に連係したロッカアームと、一端部がピンによって前記ロッカアームの他端部に回転自在に連結され、他端部がピンによって前記揺動カムに回転自在に連結されたリンクロッドと、前記ロッカアームの揺動支点位置に設けられた制御カムの回転位置を、制御軸を介して制御することによって前記ロッカアームの揺動支点を変化させる可変機構と、を備え、前記駆動軸を介して前記駆動カムを回転駆動させることにより、前記ロッカアームとリンクロッドを介して前記揺動カムのリフト側と引き上げ側の両方の作動を強制的に行い、前記機関弁の開閉作動を行うと共に、前記ロッカアームの揺動支点の変化に応じて揺動カムのカム面のバルブリフター上面に対する当接位置を変化させて前記機関弁のバルブリフトを可変にする内燃機関の可変動弁装置であって前記機関弁が前記可変機構により最小バルブリフトに制御され、かつ前記揺動カムのカムノーズ部側が最大に引き上げられた際に、前記支軸の軸心と揺動カムとリンクロッドが連結された第1枢支点とを結ぶ直線と、前記第1枢支点とリンクロッドとロッカアームが連結された第2枢支点とを結ぶ直線との間の開き角度を、所定角度以下に規制する規制機構を設けたことを特徴としている。
【0015】
請求項2記載の発明は、前記規制機構は、前記ロッカアームを制御カムを介して揺動自在に支持する可変機構の制御軸の一方向の最大回転位置を規制するストッパ部材によって構成したことを特徴としている。
【0016】
請求項3記載の発明は、前記ロッカアームと揺動カムとの間に、前記規制機構によって規制される開き角度よりも大きな開き角度位置を規制する第2の規制機構を設けたことを特徴としている。
【0017】
請求項4記載の発明にあっては、前記規制機構が、前記揺動カムのカム面に有するベースサークル領域の延長部位に突起部を設けてなり、前記可変機構による最小リフト制御時の機関弁の最大開度時において、前記突起部がバルブリフター上面を介してバルブスプリングのばね反力を受けて前記両直線間の開き角度を所定角度以下に規制することを特徴としている。
【0018】
請求項5記載の発明は、前記突起部を、前記カム面のベースサークル端縁から漸次立ち上がるテーパ面に形成したことを特徴としている。
【0019】
請求項6記載の発明は、前記突部を、カム面の幅方向のほぼ中央位置に形成すると共に、カム面の幅長よりも小さく形成したことを特徴としている。
【0020】
請求項7記載の発明は、前記揺動カムがベースサークル域から前記突部まで揺動した際に、気筒内への燃料供給を停止する制御回路を設けたことを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の可変動弁装置の実施形態を図面に基づいて詳述する。この実施形態の可変動弁装置は、1気筒あたり2つの吸気弁を備えた内燃機関に適用したものを示している。
【0022】
すなわち、この可変動弁装置は、図1,図4に示すようにシリンダヘッド11に図外のバルブガイドを介して摺動自在に設けられ、バルブスプリング12a,12aのばね力により閉弁方向に付勢された一対の吸気弁12,12と、シリンダヘッド11上部の軸受14に回転自在に支持された中空状の駆動軸13と、該駆動軸13に圧入等により固設された駆動カム15と、駆動軸13の外周面13aに揺動自在に支持されて、各吸気弁12,12の上端部に配設されたバルブリフター16,16の上面16a,16aに摺接して各吸気弁12,12を開作動させる一対の揺動カム17,17と、駆動カム15と揺動カム17,17との間に連係されて、駆動カム15の回転力を揺動カム17,17の揺動力(開弁力)として伝達する伝達機構18と、該伝達機構18の作動位置を可変にする可変機構19とを備えている。
【0023】
前記駆動軸13は、機関前後方向に沿って配置されていると共に、一端部に設けられた図外の従動スプロケットや該従動スプロケットに巻装されたタイミングチェーン等を介して機関のクランク軸から回転力が伝達されており、この回転方向は図1中反時計方向に設定されている。
【0024】
前記軸受14は、シリンダヘッド11の上端部に設けられて駆動軸13の上部を支持するメインブラケット14aと、該メインブラケット14aの上端部に設けられて後述する制御軸32を回転自在に支持するサブブラケット14bとを有し、両ブラケット14a,14bが一対のボルト14c,14cによって共締め固定されている。
【0025】
前記駆動カム15は、図5にも示すように、ほぼ円環状のカム本体15aと、該カム本体15aの外端面に一体に設けられた筒状部15bとからなり、内部軸方向に駆動軸挿通孔15cが貫通形成されていると共に、カム本体15aの軸心Yが駆動軸13の軸心Xから径方向へ所定量だけオフセットしている。また、この駆動カム15は、駆動軸13に対し、前記両バルブリフター16,16に干渉しない両外側に駆動軸挿通孔15cを介して圧入固定されていると共に、カム本体15aの外周面15dが偏心円のカムプロフィールに形成されている。
【0026】
各バルブリフター16、16は、有蓋円筒状に形成され、シリンダヘッド11の保持孔内に摺動自在に保持されていると共に、前記揺動カム17、17が摺接する各上面16a、16aが平坦状に形成されている。
【0027】
前記各揺動カム17は、図1,図4に示すように同一形状のほぼ雨滴状を呈し、ほぼ円状の基端部20に駆動軸13が嵌挿されて回転自在に支持される支持孔20aが貫通形成されていると共に、一端部のカムノーズ部21側にピン孔が貫通形成されている。また、揺動カム17の下面には、カム面22が形成され、基端部20側の基円面22aと、該基円面22aからカムノーズ部21側に円弧状に延びるランプ面22bと、該ランプ面22bからカムノーズ部21の先端側に有する最大リフトの頂面22dに連なるリフト面22cとを有しており、該基円面22aとランプ面22bリフト面22c及び頂面22dとが、揺動カム17の揺動位置に応じて各バルブリフター16の上面16a所定位置に当接するようになっている。
【0028】
すなわち、図6に示すバルブリフト特性からみると、図1に示すように基円面22aの所定角度範囲θ1がベースサークル区間(領域)になり、ランプ面22bの前記ベースサークル区間θ1から所定角度範囲θ2がいわゆるランプ区間となり、さらにランプ面22bのランプ区間θ2から頂面22dまでの所定角度範囲θ3がリフト区間になるように設定されている。
【0029】
前記伝達機構18は、駆動軸13の上方に配置されたロッカアーム23と、該ロッカアーム23の一端部23aと駆動カム15とを連係するリンクアーム24と、ロッカアーム23の他端部23bと揺動カム17とを連係するリンクロッド25とを備えている。
【0030】
前記ロッカアーム23は、図4に示すように中央に有する筒状基部が支持孔23cを介して後述する制御カム33に揺動自在に支持されている。また、筒状基部の外端部に突設された前記一端部23aには、ピン26が嵌入するピン孔が貫通形成されている一方、筒状基部の内端部に夫々突設された前記他端部23bには、リンクロッド25の一端部25aと連結するピン27が嵌入するピン孔が形成されている。
【0031】
また、前記リンクアーム24は、比較的大径な円環状の基部24aと、該基部24aの外周面所定位置に突設された突出端24bとを備え、基部24aの中央位置には、前記駆動カム15のカム本体15aの外周面に回転自在に嵌合する嵌合孔24cが形成されている一方、突出端24bには、前記ピン26が回転自在に挿通するピン孔が貫通形成されている。
【0032】
さらに、前記リンクロッド25は、図1にも示すようにロッカアーム23側が凹状のほぼく字形状に形成され、両端部25a,25bには前記ロッカアーム23の他端部23bと揺動カム17のカムノーズ部21の各ピン孔に圧入した各ピン27,28の端部が回転自在に挿通するピン挿通孔が貫通形成されており、前記ピン28の軸心が揺動カム17の枢支点になっている。
【0033】
尚、各ピン26,27,28の一端部には、リンクアーム24やリンクロッド25の軸方向の移動を規制するスナップリング29,30,31,が設けられている。
【0034】
前記可変機構19は、図4に示すように駆動軸13の上方位置に同じ軸受14に回転自在に支持された制御軸32と、該制御軸32の外周に固定されてロッカアーム23の揺動支点となる制御カム33とを備えている。
【0035】
前記制御軸32は、駆動軸13と並行に機関前後方向に配設されていると共に、一端部に設けられたウォーム歯車機構37を介してアクチュエータである電動モータ34(DCモータ)によって所定回転角度範囲内で回転するようになっている。
【0036】
また、前記制御カム33は、円筒状を呈し、図1に示すように軸心P1の位置が肉厚部33aの分だけ制御軸32の軸心P2からα分だけ偏倚している。
【0037】
そして、前記軸受14と制御軸32との間には、制御軸32の最小バルブリフト制御における過度な回転を規制する第1規制機構40が設けられている。この第1規制機構40は、図1〜図3に示すように、制御軸32に径方向から突設されたストッパピン41と、軸受14のサブブラケット14bの一側面に制御軸32の軸方向に沿って突設されて、前記制御軸32による最小バルブリフト制御時において前記ストッパピン41が当接して最大回動位置を規制する第1ストッパピン突部42とから構成されている。
【0038】
前記ストッパピン41は、図3に示すように基端部41aが制御軸32の内部径方向に穿設された固定用孔内に圧入固定されていると共に、制御軸32の周方向の突設位置が第1ストッパ突部42との相対的な角度位置関係で設定されるようになっている。
【0039】
すなわち、ストッパピン41は、図1に示すように、後述する制御軸32の回転制御位置により吸気弁12が最小バルブリフト制御された状態で揺動カム17が最上方に跳ね上がった際に形成される両ピン27,28の軸心Z1,Z2を結ぶ直線Q1と、駆動軸13の軸心Xとピン28の軸心Z2とを結ぶ直線Q2との間の開き角度が、両者17,25のロックを十分に回避し得る開き角度θ4(本実施形態では約165°)となる位置に設定されている。
【0040】
また、ロッカアーム23の筒状基部の揺動カム17側の外面には、第2の規制機構43が設けられている。この第2の規制機構43は、図1に示すようにロッカアーム23の筒状基部の外面に突設されて揺動カム17のカムノーズ部21側の上面に当接してそれ以上の揺動を規制する突起部44により構成されている。この突起部44は、球面状を呈し、その突出量は揺動カム17が当接した際(図中2点鎖線)に、前記第1規制機構40によって規制された開き角度θ4よりも若干大きくなるが前述のロックを回避可能な開き角度θ5となる大きさに設定されている。
【0041】
さらに、前記第1規制機構40と反対側の位置に、制御軸32の反対方向の最大回転位置、つまり最大バルブリフト制御時の最大回転位置を規制する第3規制機構45が設けられている。この第3規制機構45は、前記ストッパピン41の回動位置を規制する第3ストッパ突部46を備えている。この第3ストッパピン突部46は、制御軸32を挟んで第1ストッパ突部42と反対側のサブブラケット14b一側面に制御軸32の軸方向に沿って突設されている。また、この第3ストッパ突部46は、制御軸32が最大バルブリフト制御時における図1及び図3中反時計方向の最大回転位置、つまり、この時点でも過回転により発生するおそれがある揺動カム17とリンクロッド25間のロックを回避し得る開き角度となるようにその突設位置が設定されている。
【0042】
また、前記制御軸32を第1,第2の回転角度位置の範囲内で回転制御する電動モータ34は、機関の運転状態を検出するコントローラ35からの制御信号によって駆動するようになっている。このコントローラ35は、クランク角センサやエアーフローメータ,水温センサ及び制御軸32の回転位置を検出する。ポテンションメータ36等の各種のセンサからの検出信号に基づいて現在の機関運転状態を演算等により検出して、前記電動モータ34に制御信号を出力している。
【0043】
以下、本実施形態の作用を説明すれば、まず、機関低速低負荷時には、コントローラ35からの制御信号によって電動モータ34を介して制御軸32が図1に示す時計方向にストッパピン41が第1ストッパ突部42に突き当たるまで回転駆動される。このため、制御カム33は、軸心P1が図1,図7に示すように、肉厚部33aが駆動軸13から上方向に離間移動し、制御軸32の軸心P2から左上方の回動角度位置に保持される。これにより、ロッカアーム端部23bとリンクロッドの枢支点は、駆動軸13に対して上方向へ移動し、このため、各揺動カム17は、リンクロッド25を介してカムノーズ部21側を強制的に引き上げられて全体が反時計方向へ回動する。
【0044】
したがって、図1,図7に示すように、駆動カム15が回転してリンクアーム24を介してロッカアーム23の一端部23aを押し上げると、そのリフト量がリンクロッド25を介して揺動カム17及びバルブリフター16に伝達されるが、そのリフト量L1は図7に示すように充分小さくなる。
【0045】
よって、かかる低速低負荷域では、図9の破線で示すようにバルブリフト量が小さくなると共に、各吸気弁12の開時期が遅くなり、排気弁とのバルブオーバラップが小さくなる。このため、燃費の向上と機関の安定した回転が得られる。
【0046】
しかも、この最小バルブリフト制御時における制御軸32は、前述のようにストッパピン41が第1ストッパ突部42に突き当たることにより、それ以上の過回転が規制された回転位置に保持されて、揺動カム17が最上方に跳ね上がった時の両直線Q1,Q2のなす開き角度をθ4の角度位置に規制するため、駆動カム15の偏心回転力によリンクロッド25が揺動カム17を下方に回動させようとする際、揺動カム17とリンクロッド25との間のロックを確実に防止できる。この結果、揺動カム17とリンクロッド25の円滑な作動が得られ、最小バルブリフト制御時における吸気弁12のスムーズな開作動が得られる。
【0047】
また、この第1規制機構40は、前述のように、ストッパピン41が第1ストッパ突部42に当接して制御軸32のそれ以上の回転を規制するだけであって、機関作動中に激しく揺動する揺動カム17の揺動位置を直接規制するものではないため、該揺動カム17とこの揺動位置を規制する規制部材との干渉による打音の発生がなく、静粛性を損なうことがない。
【0048】
また、本装置の長期間に亘る作動後に、ストッパピン41と第1ストッパ突部42との間に異常摩耗などが生じて両者41,42間の当接位置が変化して、開き角度θ4が大きくなってしまった場合、あるい前記両者41、42間の当接位置は変化しなくとも、各摺動部の異常摩耗により、θ4が大きくなってしまった場合は、今度は第2規制機構43が働いて第2ストッパ突部44に対して揺動カム17が図1の2点鎖線で示すようにそのカムノース部21側の上面が当接して、それ以上の揺動を規制する。このため、両直線Q1,Q2のなす開き角度はロックの生じないθ5の角度位置に規制することができる。この結果、長期に亘り、吸気弁12のスムーズな開作動が得られる。特に、この第2規制機構43は、揺動カム17の過度な揺動を第2ストッパ突部44によって直接規制できるため、ロックの発生を安定かつ確実に防止することが可能になる。
【0049】
一方、機関高速高負荷時に移行した場合は、コントローラ35からの制御信号によって電動アクチュエータ34により制御軸32が第3ストッパ突部46にストッパピン41が突き当たるまで反時計方向に回転駆動される。したがって、制御軸32が、図8A,Bに示すように、制御カム33を図7に示す位置から反時計方向の回転角度位置まで回転させ、軸心P1(肉厚部33a)を下方向へ移動させる。このため、ロッカアーム23は、今度は全体が駆動軸13方向(下方向)に移動して端部23bが揺動カム17のカムノーズ部21をリンクロッド25を介して下方へ押圧して該揺動カム17全体を所定量だけ時計方向へ回動させる。
【0050】
したがって、揺動カム17のバルブリフター16上面16aに対するカム面22の当接位置が図8A,Bに示すように右方向位置(頂面22d側)に移動する。このため、駆動カム15が回転してロッカアーム23の一端部23aをリンクアーム24を介して押し上げると、バルブリフター16に対するそのリフト量L2は図8Aに示すように大きくなる。
【0051】
よって、かかる高速高負荷域では、カムリフト特性が低速低負荷域に比較して大きくなり、図9の実線で示すようにバルブリフト量も大きくなると共に、各吸気弁12の開時期が早くなると共に、閉時期が遅くなる。この結果、吸気充填効率が向上し、十分な出力が確保できる。
【0052】
そして、かかる最大バルブリフト制御時にも、ストッパピン41が第3ストッパ突部46に突き当たって揺動カム17の跳ね上がり時(図8B)における両直線Q1,Q2がなす開き角度を小さくすることが可能になるため、揺動カム17とリンクロッド25との間のロックの発生を確実に防止することができる。
【0053】
したがって、前記第1規制機構40の作用と相俟って最小と最大バルブリフト制御中における吸気弁12の開作動が常時円滑になり、機関性能の低下を防止することができる。
【0054】
また、通常の使用条件では、揺動カム17が第2ストッパ突部44に衝突することがないため、打音の発生がなく静粛性を損なうことがない。前述の異常摩耗が発生した場合は、打音発生はあるものの、ロックは確実に防止でき、またこの打音により運転者に警告を発することができる。
【0055】
さらに、本実施形態では、駆動カム15と揺動カム17を、ロッカアーム23を介してリンクアーム24とリンクロッド25によつて機械的に連係させたため、機関高回転時において揺動カム17の過度な揺動つまり跳ね上がりやジャンピングなどがリンクロッド25などによって規制することができる。したがって、揺動カム17と駆動カム15との連動性が常時良好となり、前述のロック現象をさらに安定かつ確実に回避することが可能になる。
【0056】
図10及び図11は、本発明の第2実施形態を示し、規制機構を第1実施形態の各規制機構に代えて揺動カム17の基円面22a側に異なる規制機構47を設けたものである。
【0057】
すなわち、この規制機構47は、図12及び図13にも示すように、一方側揺動カム17の基円面22aのランプ部22bと反対側の延長部位に一体に形成された突部48から構成されている。この突部48は、基円面22aの幅方向の中央位置に形成されていると共に、基円面22aの端縁から揺動カム17の上端縁17aまで漸次肉厚となるように所定角度をもってテーパ状に突出形成されている。また、突部48は、その幅長さW1が前記カム面22の幅長さWよりも小さく設定されている。
【0058】
また、揺動カム17は、その揺動角度が揺動角検出手段によって検出されて、該揺動角度検出信号が前記コントローラ35に入力されるようになっている。前記揺動角検出手段は、図11及び図14に示すように揺動カム基端部20の外端側外周に円周方向に沿って一体に形成された円弧楔状のセンシング突起40と、シリンダヘッド11の上端部に設けられて、先端部がセンシング突起40に指向した揺動角センサ50とから構成されている。また、前記コントローラ35は、内蔵された制御回路が前記揺動角センサ50と前記ポテンショメータ36から出力された両信号を比較し、演算により揺動カム17の過度な揺動角度を検出した際に、機関の燃焼室内への燃料供給(燃料噴射)を一時的に停止させる信号を出力するようになっている。
【0059】
したがって、この第2の実施形態によれば、前記可変機構19の制御軸32及び制御カム33によって吸気弁12が図10に示すように最小バルブリフト制御されている状態において、揺動カム17がロッカアーム23を介して最大に跳ね上げられてバルブリフター16上面16に基円面22aが摺接してベースサークル領域(θ1)、つまり、閉弁状態になった際に、慣性力によって揺動カム17がさらに跳ね上げ方向(図中反時計方向)へ揺動しようとすると、前記突部48の傾斜状外面48aがバルブリフター16の上面16aに乗り上げる。これによって、突部上外面8aにバルブリフター16を介してバルブスプリング12aのばね反力が作用して揺動カム17に時計方向のトルクが発生する。このため、揺動カム17は、かかるトルクによってそれ以上の反時計方向の過度な回動が規制され、最上方に跳ね上がった時の両直線Q1,Q2のなす開き角度をθ4の角度位置に規制される。したがって、前述と同じく、駆動カム15の偏心回転力によリンクロッド25が揺動カム17を下方に回動させようとする際、揺動カム17とリンクロッド25との間のロックを確実に防止できる。この結果、揺動カム17とリンクロッド25の円滑な作動が得られ、最小バルブリフト制御時における吸気弁12のスムーズな開作動が得られる。
【0060】
しかも、揺動カム17が反時計方向へたとえ過度に回動して突部48の外面48aがバルブリフター16の上面16aに位置した場合は、前記制御回路が揺動角度センサ50からの過度な回動信号と前記ポテンショメータ36からの信号に基づいて、燃焼室への燃料噴射を一時的に停止させる信号を出力する。したがって、吸気弁12が、圧縮上死点近くで前記突部48のリフトによって僅かに開いたとしても、吸気マニホールド側への排気ガスの吹き返しが発生せずに、単に圧縮された空気のみが吸気マニホールド内に吹き抜ける。このため、吸気マニホールド内に設けられたエアーフローメータ等に対する高熱な排気ガスによる悪影響を防止することができる。
【0061】
また、突部48の幅長さW1をカム面22の幅長さWよりも小さく設定したため、前記揺動角度検出センサ50によるカム面22と突部48との判別が容易になり、かかる突部48の検出精度が向上する。
【0062】
さらに、この実施形態では規制機構としての突部48を、単に揺動カム17の基円面22aの端縁に一体に形成するだけであるから、前記第1実施形態の規制機構に比較して部品点数の減少化が図れると共に、製造作業が極めて容易になる。
【0063】
なお、コントローラ35は、前記揺動カム17の過度な回動時において、これを検出した揺動角度検出センサ50及びポテンショメータ36からの検出信号に基づいて電動モータ34を駆動させて制御軸32をかかる低バルブリフトから高バルブリフト側へ僅かに回転制御して、揺動カム17とリンクロッド25がロックしない安全な角度位置に制御することも可能である。
【0064】
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば規制機構をロッカアーム23の他端部23bの過度な上方移動を規制するように構成することも可能であり、また、この装置を排気側に適用することも可能である。また、第1実施形態の第1規制機構や第2規制機構に第2実施形態の構成を組合わせることも可能である。さらに、前記各実施形態においては、駆動軸が揺動カムの揺動支軸を兼用する場合を示したが、揺動支軸を駆動軸とは別に設けてもよい。
【0065】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明の可変動弁装置によれば、規制機構によりリンクロッドと揺動カムのロックを回避できるため、機関弁の常時円滑な作動が得られ、機関性能の低下を防止できる。
【0066】
また、請求項2記載の発明によれば、規制機構が、制御軸の最大回転位置を規制するものであって、揺動カムの揺動位置を直接規制するものではないため、該揺動カムと規制部材との干渉による打音の発生がなく、静粛性を損なうことがない。
【0067】
請求項3記載の発明によれば、たとえ第1規制機構の作動不良が生じても第2規制機構が働いてリンクロッドと揺動カムのロックを確実に回避できるため、長期に亘り機関弁の作動不良を防止できる。
【0068】
請求項4記載の発明によれば、前記請求項1記載の発明と同様な作用効果が得られることは勿論のこと、規制機構である突部を単に揺動カムに一体に設けたため、部品点数の削減が図れると共に、製造作業や組立作業能率の向上が図れる。
【0069】
請求項5記載の発明によれば、規制機構である突部自体の構造も簡単であるため、製造作業が一層容易になる。
【0070】
請求項6記載の発明によれば、突部の幅長さをカム面の幅長さよりも小さく設定したため、前記揺動角度検出手段によるカム面と突部との判別が容易になり、かかる突部の検出精度が向上する。
【0071】
請求項7記載の発明によれば、本発明を吸気弁側に適用した場合において、該吸気弁が、圧縮上死点近くで突部のリフトによって僅かに開いたとしても、吸気マニホールド側への排気ガスの吹き返しが発生せずに、単に圧縮された空気のみが吸気マニホールド内に吹き抜ける。このため、吸気マニホールド内に設けられたエアーフローメータ等に対する高熱な排気ガスによる悪影響を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様を示す図2のA−A線断面図。
【図2】本実施態様の要部平面図。
【図3】図2のB−B線断面図。
【図4】本実施形態の要部斜視図。
【図5】同実施形態に供される駆動カムを示す斜視図。
【図6】揺動カムのカム面に対応したバルブリフト特性図。
【図7】低速低負荷時の作用を示す説明図。
【図8】A,Bは高速高負荷時の作用を示す説明図。
【図9】本実施形態のバルブタイミングとバルブリフト特性図。
【図10】本発明の第2実施形態における最小バルブリフト制御時における作動を示す横断面図。
【図11】本実施形態の要部平面図。
【図12】本実施形態に供される揺動カムの側面図。
【図13】同揺動カムの正面図。
【図14】同揺動カムを示す横断面図。
【図15】先願の可変動弁装置を示す概略図。
【符号の説明】
11…シリンダヘッド
12…吸気弁
13…駆動軸
15…駆動カム
16…バルブリフター
17…揺動カム
18…伝達機構
19…可変機構
22…カム面
23…ロッカアーム
23a,23b…端部
24…リンクアーム
25…リンクロッド
27,28…ピン
35…コントローラ
40…第1規制機構
41…ストッパピン
42…第1ストッパ突部
43…第2規制機構
44…突起部
47…規制機構
48…突部
P1…制御カムの軸心
P2…制御軸の軸心

Claims (7)

  1. 機関のクランク軸に同期して回転し、外周に駆動カムが設けられた駆動軸と、
    支軸に揺動自在に支持されて、カム面がバルブリフター上面を摺接して機関弁を開閉作動させる揺動カムと、
    揺動自在に支持されて、一端部が前記駆動カムに機械的に連係したロッカアームと、
    一端部がピンによって前記ロッカアームの他端部に回転自在に連結され、他端部がピンによって前記揺動カムに回転自在に連結されたリンクロッドと、
    前記ロッカアームの揺動支点位置に設けられた制御カムの回転位置を、制御軸を介して制御することによって前記ロッカアームの揺動支点を変化させる可変機構と、を備え、
    前記駆動軸を介して前記駆動カムを回転駆動させることにより、前記ロッカアームとリンクロッドを介して前記揺動カムのリフト側と引き上げ側の両方の作動を強制的に行い、前記機関弁の開閉作動を行うと共に、
    前記ロッカアームの揺動支点の変化に応じて揺動カムのカム面のバルブリフター上面に対する当接位置を変化させて前記機関弁のバルブリフトを可変にする内燃機関の可変動弁装置であって
    前記機関弁が前記可変機構により最小バルブリフトに制御され、かつ前記揺動カムのカムノーズ部側が最大に引き上げられた際に、前記支軸の軸心と揺動カムとリンクロッドが連結された第1枢支点とを結ぶ直線と、前記第1枢支点とリンクロッドとロッカアームが連結された第2枢支点とを結ぶ直線との間の開き角度を、所定角度以下に規制する規制機構を設けたことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 前記規制機構は、前記ロッカアームを制御カムを介して揺動自在に支持する可変機構の制御軸の一方向の最大回転位置を規制するストッパ部材によって構成したことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の可変動弁装置。
  3. 前記ロッカアームと揺動カムとの間に、前記規制機構によって規制される開き角度よりも大きな開き角度位置を規制する第2の規制機構を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の可変動弁装置。
  4. 前記規制機構は、前記揺動カムのカム面に有するベースサークル領域の延長部位に突部を設け、前記可変機構による最小リフト制御時の機関弁の閉弁時において、前記突部がバルブリフター上面を介してバルブスプリングのばね反力を受けて前記両直線間の開き角度を所定角度以下に規制することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の可変動弁装置。
  5. 前記突部を、前記カム面のベースサークル端縁から漸次立ち上がるテーパ面に形成したことを特徴とする請求項4記載の内燃機関の可変動弁装置。
  6. 前記突部を、カム面の幅方向のほぼ中央位置に形成すると共に、カム面の幅長よりも小さく形成したことを特徴とする請求項4または5に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  7. 前記揺動カムがベースサークル域から前記突部まで
    揺動した際に、気筒内への燃料供給を停止させる制御回路を設けたことを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置。
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