JP4053201B2 - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば吸気弁あるいは排気弁の特にバルブリフト量を機関運転状態に応じて可変にできる内燃機関の可変動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来の可変動弁装置としては、例えば特開平11−141321号公報などに記載されたものがある
この可変動弁装置は、1気筒に2つの吸気弁を備えたもので、図19に示すように、クランク軸の回転に同期して回転する駆動軸51の外周に、軸心Yが駆動軸51の軸心Xから偏心した駆動カム52が設けられていると共に、駆動カム52の回転力が多節リンク状の伝達手段を介して伝達されて、吸気弁53の上端部に有するバルブリフター54の上面をカム面55が摺接して吸気弁53を開閉作動させる揺動カム56を有している。
【0003】
前記伝達手段は、揺動カム56の上方に配置されて制御軸57に揺動自在に支持されたロッカアーム58と、円環状の基端部59aが駆動カム52の外周面に摺動自在に嵌合しかつ他端部59bがロッカアーム58の一端部58aにピン60を介して回転自在に連結されたリンクアーム59と、一端部61aがロッカアーム58の他端部58bにピン62を介して回転自在に連結され、他端部61bが前記揺動カム56の端部にピン63を介して回転自在に連結されたリンクロッド61とから構成されている。
【0004】
また、前記制御軸57の外周面には、軸心P1が制御軸57の軸心P2から所定量偏心した制御カム64が固定されている。この制御カム64は、ロッカアーム58のほぼ中央に穿設された支持孔58c内に回転自在に嵌入保持されて、その回転位置に応じてロッカアーム58の揺動支点を変化させて、揺動カム56のカム面55のバルブリフター54上面に対する転接位置を変換させて、吸気弁53のバルブリフトを可変制御するようになっている。
【0005】
すなわち、機関運転状態が例えば低回転低負荷域である場合は、図外のアクチュエータによって制御軸57を例えば図中時計方向へ回転させて、制御カム64を同方向へ回転させることにより、ロッカアーム58の揺動支点位置を図示の位置に移動させる。これにより、ロッカアーム58とリンクアーム59及びリンクロッド61との各枢支点が左側に移動して揺動カム56のカムノーズ部56a側の端部を引き上げ、これによって揺動カム56のバルブリフター54上面上の当接位置がベース部56b側に移動する。したがって、吸気弁53は、そのバルブリフト特性が零リフトとなるように制御され、いわゆる弁停止状態になる。
【0006】
一方、高回転高負荷域に移行した場合は、アクチュエータが制御軸57を介して制御カム64を図示の位置から反時計方向に回転制御するため、ロッカアーム58の揺動支点が下方向に移動する。これにより、揺動カム56は、リンクロッド61などによってカムノーズ部56a側が押し下げられて、バルブリフター54上面との当接位置がリフト頂面55d側に移動するため、吸気弁53のバルブリフトが大リフトとなるように制御される。
【0007】
したがって、機関低回転低負荷域では、弁停止により燃費の向上が図れると共に、高回転高負荷時における吸気充填効率の向上による出力の増加など機関性能を十分に発揮させることができる。ここでいう弁停止による燃費の向上とは、一部の気筒の吸排気弁の作動を停止させ、いわゆる減筒運転を行なったり、2つの吸気弁のうち1つの吸気弁を停止させ、燃焼室内でスワールを発生させることにより燃焼改善を促すことによって実現されるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の従来の可変動弁装置は、一般に各構成部品の製造時における加工寸法の誤差が生じており、この加工誤差はかかる装置が取り付けられた各気筒毎にそれぞれ存在し、誤差の大きさもそれぞれ異なっている。一方、前記可変動弁装置によって可変制御されるバルブリフト量は、中から高リフトの制御領域では機関高回転状態になる場合もあるため、前記各構成部品の加工誤差はあまり問題にはならないが、低リフト領域、特に極低リフト領域では機関回転が変動し易い低回転状態になる場合もあり、前記各構成部品の加工誤差が大きく影響され易くなる。
【0009】
さらに、各構成部品の加工精度のばらつきに起因して機関弁のバルブリフト量もばらつきが発生し、相対的なバルブリフト量のばらつき比率でみれば、前述のように中、高リフト域よりも極低リフト制御時が最も大きくなる。したがって、かかる極低リフト制御域での機関運転時における燃焼室内への混合気の充填効率やガス流動状態が各気筒間でばらつき易くなり、機関回転の不安定化や機関性能の低下を招く恐れがある。
【0010】
この結果、各構成部品の加工精度を高くしなければならなくなり、必然的にコストが増加してしまうといった技術的課題を招来している。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記従来の可変動弁装置の実情に鑑みて案出されたもので、請求項1に記載の発明は、機関の吸気ポートあるいは排気ポートを開閉する機関弁のバルブリフト量を、機関運転状態に応じて可変作動させる作動機構と、機関運転状態に応じて前記作動機構に対して前記バルブリフト量を零リフトから所定の高リフトまで可変制御させる制御信号を出力するコントローラと、を備え、前記コントローラは、該コントローラが備えた前記バルブリフト量の制御マップを、機関弁を零リフト量に固定する固定領域と、所定の低リフトから所定の高リフトまでを連続的に変化させる連続可変領域と、になるように設定し、該制御マップに基づいて少なくとも一部の気筒の機関弁に対して前記零リフトに設定する制御信号と、前記所定の低リフト量に設定する制御信号と、前記所定の低リフト量から前記所定の高リフト量までの範囲内で所定のリフト量まで連続的にリフト量を可変制御させる制御信号と、のいずれか一つの制御信号を機関運転状態に応じて選択して前記作動機構を駆動制御することを特徴としている。
【0012】
したがって、この発明によれば、例えば、機関低回転低負荷運転中に、作動機構を介してコントローラによりバルブリフト量が制御されるが、この運転領域におけるリフト量の制御は、低リフトか零リフトのいずれか一方に選択的に制御されて、その中間の極低リフトの制御は行なわれないため、極低リフト時における各構成部品の加工精度のばらつきに起因した各気筒間でのリフト量のばらつきによる機関性能不安定の発生を防止することができる。
【0013】
加えて、予め加工精度に起因した各気筒間のバルブリフトのばらつきによる機関性能の低下が想定されるマップ領域を、例えば零リフト、つまり機関弁の作動を停止させるようにできるため、加工精度のばらつきによる機関性能の不安定化の防止に供される。
【0017】
請求項2に記載の発明は、前記制御マップを、一部の吸気弁を零リフト量に制御するとともに他の吸気弁を所定の低リフト量に固定制御する領域と、全ての吸気弁を所定の低リフトから所定の高リフトまでを連続的に変化させる連続可変領域となるように設定し、該制御マップによって前記作動機構の作動を制御するようにしたことを特徴としている。
【0018】
この発明によれば、機関運転状態に応じて一部の気筒の吸気弁及び排気弁を停止させるいわゆる減筒運転を行なう動弁装置の場合には低リフト制御されている気筒間のリフトのばらつきに起因する機関性能の不安定化を防止できる。また、1気筒当り複数の吸気弁を有し、機関運転状態に応じて1気筒中、一部の吸気弁を停止させるいわゆる片弁停止運転を行なう動弁装置においても、各気筒間でのリフトのばらつきに起因する機関性能の不安定化を防止できる。
【0019】
請求項3に記載の発明は、前記固定領域と連続可変領域との境界線において全ての吸気弁を前記所定の低リフト量に制御したときの機関軸トルクを、前記一部の吸気弁のバルブリフト量を零リフト量に設定するとともに他の吸気弁のバルブリフト量を所定の低リフト量に設定した場合の機関軸トルクとほぼ等しいトルクとなるように設定したことを特徴としている。
【0020】
この発明によれば、零リフトと低リフトとに相互に切り替わる際におけるトルクショックの発生を防止できる。
【0021】
請求項4に記載の発明は、前記固定領域と連続可変領域との境界線において、全ての吸気弁を前記所定の低リフト量に制御したときの機関軸トルクを、前記一部の吸気弁のバルブリフト量を零リフト量に設定するとともに他の吸気弁のバルブリフト量を所定の低リフト量に設定した場合の機関軸トルクより大きくなるように設定したことを特徴としている。
【0022】
この発明によれば、一部の吸気弁が零リフトから低リフトに切り替わる際に、機関軸トルクが増加するため、車両の加速性が向上する。また、前記境界線を高負荷側に設定することができるため、燃費の向上も図れる。
【0023】
請求項5に記載の発明は、前記機関の低回転高負荷時において、前記一部の吸気弁の前記バルブリフト量を零リフト量に設定し、他の吸気弁の前記バルブリフト量を前記所定の低リフト量に設定した場合の機関軸トルクが、前記全ての吸気弁のバルブリフト量を所定の高リフト量に設定した場合の機関軸トルクよりも大きくなるように、前記所定の低リフト量を設定したことを特徴としている。
【0024】
この発明によれば、装置の故障などにより一部の吸気弁が零リフトで他の吸気弁が所定の低リフトに固定された場合であっても、機関の実用域である程度の軸トルクが得られるので、最低限の運転性は確保できる。
【0025】
請求項6に記載の発明は、前記固定領域と連続可変領域との境界線を、機関運転状態に応じて変化させることを特徴としている。
【0026】
この発明によれば、変化した各機関運転状態において燃費などの実用性能を発揮できる。
【0027】
請求項7に記載の発明は、前記境界線を、機関燃焼室への吸入空気温度が所定値よりも低い場合には高リフト側に移動させることを特徴としている。
【0028】
この発明によれば、機関のトルク性能を確保しつつ零リフト領域の拡大により燃費性能を向上させることが可能になる。
【0029】
請求項8に記載の発明にあっては、前記コントローラは、前記境界線または該境界線における所定の低リフト量を学習制御することを特徴としている
【0030】
この発明によれば、機関や車両の経時変化に起因する車両性能の経時的悪化を防止できる。
【0031】
請求項9に記載の発明にあっては、前記作動機構は、機関のクランク軸によって回転駆動し、外周に駆動カムが固定された駆動軸と、機関弁上端部のバルブリフターの上面を揺動転接しつつ機関弁を開閉作動する揺動カムと、前記駆動カムと揺動カムとを連繋する伝達手段と、該伝達手段の姿勢を変化させて前記揺動カムのバルブリフター上面に対する転接位置を変化させる可変手段と、該可変手段の作動を制御する制御手段とを備え、機関運転状態に応じて可変手段が伝達手段の姿勢を可変制御することにより、機関弁のバルブリフト量を可変制御するようにしたことを特徴としている。
【0032】
この発明によれば、作動機構の前記構造上からバルブリフトの低リフトと零リフト間を選択的に変化する過渡時に、なだらかな変化特性となってトルクショックの発生を抑制できる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の可変動弁装置の実施形態を図面に基づいて詳述する。この実施形態の可変動弁装置は、1気筒あたりそれぞれ2つの吸気弁と排気弁を備えた多気筒内燃機関に適用され、多気筒中、特定気筒の両吸気弁と両排気弁に設けられている。以下、主として吸気弁側について説明するが、排気弁側も構造的には同様になっている。
【0034】
すなわち、この可変動弁装置は、図1,図2に示すようにシリンダヘッド11に図外のバルブガイドを介して摺動自在に設けられた一対の吸気弁12,12のバルブリフト量を可変にする作動機構10を備え、この作動機構10は、シリンダヘッド11上部の軸受14に回転自在に支持された中空状の駆動軸13と、該駆動軸13に連結ピン40により固設された偏心回転カムである1つの駆動カム15と、駆動軸13の外周面13aに揺動自在に支持されて、各吸気弁12,12の上端部に配設されたバルブリフター16,16に摺接して各吸気弁12,12を開作動させる揺動カム17,17と、駆動カム15と揺動カム17,17との間に連係されて、駆動カム15の回転力を揺動カム17,17の揺動力として伝達する伝達手段18とを備えている。また、この伝達手段18は、その作動位置が可変手段19によって可変制御されている。
【0035】
前記駆動軸13は、機関前後方向に沿って配置されていると共に、一端部に設けられた図外の従動スプロケットや該従動スプロケットに巻装されたタイミングチェーン等を介して機関のクランク軸から回転力が伝達されており、この回転方向は図1中反時計方向に設定されている。なお、駆動軸15は、高強度材で形成されている。
【0036】
前記軸受14は、シリンダヘッド11の上端部に設けられて駆動軸13の上部を支持するメインブラケット14aと、該メインブラケット14aの上端部に設けられて後述する制御軸32を回転自在に支持するサブブラケット14bとを有し、両ブラケット14a,14bが一対のボルト14c,14cによって上方から共締め固定されている。
【0037】
前記駆動カム15は、耐摩耗材によって一体に形成され、図3にも示すように、ほぼリング状を呈し、円環状のカム本体15aと、該カム本体15aの外端面に一体に設けられた筒状部15bとからなり、内部軸方向に駆動軸挿通孔15cが貫通形成されていると共に、カム本体15aの軸心Yが駆動軸13の軸心Xから径方向へ所定量だけオフセットしている。また、この駆動カム15は、駆動軸13に対し駆動軸挿通孔15cを介して挿通されて前記連結ピン40により連結固定されていると共に、筒状部15bのカム本体15a側一側面には、三ケ月形の平面部が形成されている。さらに、この駆動カム15は、図1に示すように駆動軸13の回転に伴って図中反時計方向(矢印方向)へ回転するようになっている。
【0038】
前記バルブリフター16,16は、有蓋円筒状に形成され、シリンダヘッド11の保持孔内に摺動自在に保持されていると共に、揺動カム17,17が摺接する上面16a,16aが平坦状に形成されている。また、図8bに示すように、零リフト区間で各バルブリフター16、16を揺動カム17、17側へ押し付けたとき、各バルブリフター16、16の下面16b、16bと吸気弁12、12との間には、機関始動時における各部材の熱膨張差や経時的変化などを考慮して、設定値をδとした僅かなバルブクリアランスが形成されている。
【0039】
前記揺動カム17,17は、図1及び図7,図8に示すようにほぼ雨滴状を呈し、ほぼ円筒状の基端部20に駆動軸13が嵌挿されて回転自在に支持される支持孔20aが貫通形成されていると共に、一方の一端部のカムノーズ部21側にピン孔21aが貫通形成されている。また、揺動カム17の下面には、カム面22が形成されており、このカム面22は、基端部20側の基円面22aと該基円面22aからカムノーズ部21側に円弧状に延びるランプ面22bと該ランプ面22bからカムノーズ部21の先端側に有する最大リフトの頂面22dに連なるリフト面22cとが形成されており、該基円面22aとランプ面22b,リフト面22c及び頂面22dとが、揺動カム17の揺動位置に応じて各バルブリフター16の上面16a所定位置に当接するようになっている。
【0040】
すなわち、図5に示すバルブリフト特性からみると、基円面22aの所定角度範囲θ1がベースサークル区間になり、ランプ面22bの前記ベースサークル区間θ1から所定角度範囲θ2がいわゆるランプ区間となり、さらにランプ面22bのランプ区間θ2から頂面22dまでの所定角度範囲θ3がリフト区間になるように設定されている。なお、後述するように、この揺動カム17による吸気弁12のバルブリフト制御中における低リフトL1のリフト量は、前記バルブクリアランスの設定値δの2倍以上の所定値に設定されている。
【0041】
また、この揺動カム17の基端部20一端面と駆動カム15との間には、円環状の保持部材42が設けられている。この保持部材42は、駆動カム15の筒状部15bの外径とほぼ同径の外径に形成され、中央孔42aを介して駆動軸13に嵌装保持されている。
【0042】
前記伝達手段18は、駆動軸13の上方に配置されたロッカアーム23と、該ロッカアーム23の一端部23aと駆動カム15とを連係するリンクアーム24と、ロッカアーム23の他端部23bと揺動カム17とを連係するリンクロッド25とを備えている。
【0043】
前記ロッカアーム23は、図1に示すように中央に有する筒状基部が支持孔23cを介して後述する制御カム33に回転自在に支持されている。また、筒状基部の外端部に突設された一端部23aには、ピン26が嵌入するピン孔が貫通形成されている一方、基部の内端部に夫々突設された前記他端部23bには、リンクロッド25の一端部25aと連結するピン27が嵌入するピン孔が形成されている。
【0044】
また、前記リンクアーム24は、比較的大径な円環状の一端部である基端部24aと、該基端部24aの外周面所定位置に突設された他端部である突出端24bとを備え、基端部24aの中央位置には、前記駆動カム15のカム本体15aの外周面にニードルベアリング43を介して回転自在に嵌合する嵌合孔24cが形成されている一方、突出端24bには、前記ピン26が回転自在に挿通するピン孔が貫通形成されている。このピン26の軸心26aがロッカアーム23の一端部23aとの枢支点になっている。
【0045】
さらに、前記リンクロッド25は、図1にも示すようにロッカアーム23側が凹状のほぼく字形状に形成され、両端部25a,25bには前記ロッカアーム23の他端部23bと揺動カム17のカムノーズ部21の各ピン孔に圧入した各ピン27,28の端部が回転自在に挿通するピン挿通孔25c,25dが貫通形成されている。
【0046】
尚、各ピン26,27,28の一端部には、リンクアーム24やリンクロッド25の軸方向の移動を規制する図外のスナップリングが設けられている。
【0047】
そして、前記駆動カム15のカム本体15aと該カム本体15aの外周面15dに嵌合するリンクアーム24の基端部24aの内周面24cとの間に、転がり軸受部材であるニードルベアリング43が介装されている。このニードルベアリング43は、図6に示すように円環状の保持器44と、該保持器44に回転自在に保持された複数のニードルローラ45とから構成されている。図6は、理解し易いように、ニードルベアリング43の約半周分のみを記載しているが、実際は円環状に形成されている。
【0048】
前記保持器44は、平板円環状を呈し、巾方向に沿って細長い矩形状の保持孔44aが周方向へ等間隔に複数形成されている。一方、各ニードルローラ45は、各保持孔44a内に回転自在に保持され、各内周縁がカム本体15aの外周面15dに転動自在に直接接触していると共に、各外周縁が基端部24aの内周面24cに転動自在に直接接触している。
【0049】
また、このニードルベアリング43は、図4に示すようにその全体がカム本体15aの外周面によって保持されており、保持器44の両端縁が駆動カム一側面41aと保持部材42の一側面42aとによって駆動軸13方向に挾持されている。ここで、駆動カム15も保持部材42も耐摩耗材で形成されているため、保持器44と摺動しても摩耗の発生が抑制される。
【0050】
前記可変手段19は、駆動軸13の上方位置に同じ軸受14に回転自在に支持された制御軸32と、該制御軸32の外周に固定されてロッカアーム23の揺動支点となる制御カム33とを備えている。
【0051】
前記制御軸32は、図2に示すように駆動軸13と並行に機関前後方向に配設されていると共に、一端部に設けられた電動アクチュエータ29によってウォーム歯車機構34を介して所定回転角度範囲内で回転するようになっている。
【0052】
また、前記制御カム33は、円筒状を呈し、図に示すように軸心P1位置が肉厚部33aの分だけ制御軸32の軸心P2からα分だけ偏倚している。
【0053】
さらに、前記制御軸32を回転制御する電動アクチュエータ29は、機関の運転状態を検出するコントローラ30からの制御信号によって駆動するようになっている。このコントローラ30は、マイクロコンピュータを内蔵し、クランク角センサによって検出された機関回転数(NE)やアクセル開度センサ、吸入空気温度センサ、車両のGセンサ、トランスミッションのギアポジションセンサなどの各種センサからの検出信号に基づいて現在の機関運転状態を検出すると共に、実バルブリフトと対応関係にある制御軸32の回転位置を検出するポテンショメータ31からの検出信号により前記電動アクチュエータ29に制御信号を出力している。
【0054】
以下、本実施形態の作用を説明すれば、まず、機関低速低負荷時には、コントローラ30からの制御信号によって電磁アクチュエータ29を介して制御軸32が時計方向に回転駆動される。このため、制御カム33は、軸心P1が図7に示すように制御軸32の軸心P2から左上方の回動角度位置に保持され、肉厚部33aが駆動軸13から上方向に離間移動する。このため、ロッカアーム23は、全体が駆動軸13に対して上方向へ移動し、このため、各揺動カム17は、リンクロッド25を介してカムノーズ部21側を強制的に若干引き上げられて全体が反時計方向へ回動する。
【0055】
したがって、図7A,Bに示すように駆動カム15が回転してリンクアーム24を介してロッカアーム23の一端部23aを押し上げると、そのリフト量がリンクロッド25を介して揺動カム17及びバルブリフター16に伝達されるが、そのリフト量は零に維持される。
【0056】
よって、かかる低速低負荷域では、両吸気弁12、12のリフトは図10に示すように零リフト、つまり閉弁状態に保持される。これにより、フリクションの低減化などによって燃費を大幅に向上させることが可能になる。さらに、本実施形態では、特定気筒群の各両吸気弁12がともに零リフト(弁停止状態)になると共に、同一気筒の2つの排気弁も零リフト(弁停止状態)になり、他の気筒の各吸気、排気弁は弁停止しない、いわゆる減筒運転になる。このため、ポンピングロスが低減してさらに燃費が大幅に向上する。
【0057】
次に、低回転低負荷域(図7に示す状態)から、アクセルペダルを踏込んで、低回転中負荷あるいは中回転低負荷域に移行すると、コントローラ30からの制御信号によって電磁アクチュエータ29により制御軸32が瞬時に反時計方向に少しだけ回転駆動される。したがって、該制御軸32が、図8A,Bに示すように、制御カム33を図7に示す位置から瞬時に反時計方向に少しだけ回転させて、軸心P1を瞬時に少しだけ移動させる。この結果、バルブリフト量は、瞬時に零からL1に変化する。
【0058】
ここで、バルブリフト量が瞬時に変化することについて、図11に示すリフト制御マップに基づいて具体的に説明する。図中の横軸が機関回転数NE(rpm)、縦軸が機関負荷と対応するアクセル開度Aa(deg)を示し、前記NEは、クランキング回転数N0から許容最高回転数Nmaxまでの領域であり、Aaは、アクセルの開度の全閉から全開までの領域である(ここで、機関負荷に対応する横軸は、アクセル開度ではなく、スロットル開度、吸入空気量、吸気管内圧などであってもよい。)。
そして、低回転中負荷から中回転低負荷域にかけて零リフトから低リフトL1に変化する境界線が存在し、この境界線の低回転側及び低負荷側がリフト零の固定領域(A領域)になっている。また、前記境界線よりも高回転高負荷側をB領域として、このB領域では回転数の増加あるいは負荷の増加に伴いバルブリフトが連続的に変化する領域になっている。したがって、前記境界線は、リフト零の固定領域(A領域)とリフト連続可変領域(B領域)の境界を示している。
【0059】
例えば、現在の機関運転状態がリフト零の固定領域(A領域)中のQ1点にあるとして、ここからアクセルペダルを踏み込んでいくと、前記境界線に到達した時点Q2で、前記制御マップは零から瞬時にL1に変化する。この結果、コントローラ30は、前述のように瞬時に制御軸32を反時計方向に少しだけ回転させてリフトL1に制御するのである。したがって、リフト零からL1の間の極低リフト領域は瞬間的に通過するだけで、実質的に零リフトと低リフトL1とを選択的に変化することになる。
【0060】
したがって、中間の極低リフトの制御は行なわれないため、該極低リフト時における各構成部品の加工精度のばらつきに起因した各気筒間でのリフト量のばらつきの発生を防止することができる
以下、前述のように零リフトと低リフトL1とを選択的に変化するさせたことによる作用効果を、図12に示すように、連続的に変化させた場合と比較して説明する。
【0061】
すなわち、図12は各構成部品の加工精度がばらついている場合に、横軸のバルブリフト量Lとの関係でリフト量のばらつき比率(△L/L)を縦軸に示したもので、例えば、各装置の各リンクロッド25の両端部のピン孔25c,25d間のピッチ長さが所定量ばらついたときのリフト量のばらつき比率(△L/L)を示している。
【0062】
この図12から明らかなように、バルブリフト量Lが小さくなっても△Lがバルブリフト量に比例して低減するわけではないので、バルブリフト量Lが低下するにしたがってバルブリフト量のばらつき比率(△L/L)は増加する。特に、バルブリフト量Lが低リフトL1よりも小さくかつ零よりも大きい極低リフト領域では大きな値になる。これは、各リンクロッド25長さがばらついたときの例であるが、ロッカアーム23の揺動中心位置や駆動軸13の位置など、他の部位の加工精度や位置精度がばらついた場合も同様に極低リフト領域では大きな値になる。この結果、前記特定気筒群における気筒間の吸入空気の充填効率のばらつきやガス流動のばらつきなどが大きくなって機関性能の不安定化を招く。
【0063】
しかし、極低リフトを避けて零リフトにすれば前記バルブリフト量のばらつきの発生が防止される。これは、一般に、バルブリフター16の下面16bと機関弁上端面との間に、図8 ( B ) に示すように、バルブクリアランスδが設けられており、それにより零リフト量に確実に維持されるためである。
【0064】
そして、この実施形態では、前記バルブリフト量Lのばらつき比率(△L/L)が大きい極低リフト領域には制御されないので、前記気筒間における吸入空気の充填効率のばらつきやガス流動のばらつきなどが抑制されるのである。
【0065】
しかも、この実施形態では、零リフトから低リフトL1あるいは低リフトL1から零リフトまでの切り替え作動を、前記作動機構10によって滑らかに行なうことができる。つまり、制御軸32が零リフトの回動位置から低リフトL1の回動位置まで回動中に極低リフトの中間回動位置も過渡的に通過するので、トルクショックの発生を十分に抑制することができる。
【0066】
また、本実施形態では、前記低リフトL1のリフト量は、バルブクリアランス設定値δの2倍以上に設定されている(図8A,B参照)。
【0067】
前述のΔL/Lは、バルブクリアランスの調整ばらつき、経時変化などを無視して計算したものである。実際は、バルブクリアランスにはこれらの誤差があり、またバルブ軸端の摩耗あるいはデポ付着などで経時変化したり、それらによるバルブクリアランス変化ΔδによってもΔL/Lは変化する(図12に示すようにΔLがΔL±Δδとなる)。
【0068】
ところで、バルブクリアランスは、これらの誤差、経時的変化などがあったとしても、クリアランス0の状態(バルブ突き上げ)にならないよう、あるいはバルブクリアランス過大(騒音発生)にならないような値δに設定されている。
【0069】
すなわち、前記のバルブクリアランス変化量Δδはδより小さい。したがって、L1を2δ以上に設定しておけば、実際のリフトは、バルブクリアランスの製造ばらつき、経時的変化などがあっても、δ以上を確保でき、もって最低限のリフトを確保できるので、前述した性能の不安定に至るのを抑制することができる。例えば、バルブクリアランス設定値δが0.4mmであれば、L1は0.8mm以上に設定される。
【0070】
一方、アクセルペダルをさらに踏込んで機関高回転高負荷時に移行した場合は、コントローラ30からの制御信号によって電磁アクチュエータ29により制御軸32が反時計方向に回転駆動される。したがって、図9A,Bに示すように制御軸32が、制御カム33を図8に示す位置からさらに反時計方向へ回転させ、軸心P1(肉厚部33a)を下方向へ移動させる。このため、ロッカアーム23は、今度は全体が駆動軸13方向(下方向)に移動して他端部23bが揺動カム17のカムノーズ部21を、リンクロッド25を介して下方へ押圧して該揺動カム17全体を所定量だけ時計方向へ回動させる。
【0071】
したがって、揺動カム17のバルブリフター16上面16aに対するカム面22の当接位置が図9A,Bに示すように右方向位置(リフト部22d側)に移動する。このため、図9Aに示すように駆動カム15が回転してロッカアーム23の一端部23aをリンクアーム24を介して押し上げると、バルブリフター16に対するそのリフト量L2は図9Aに示すように大きくなる。
【0072】
よって、かかる高回転高負荷域では、カムリフト特性が低速低負荷域に比較して大きくなり、図10に示すようにバルブリフト量も大きくなる(L2)。この結果、各吸気弁12の開時期が早くなると共に、閉時期が遅くなり、したがって、吸気充填効率が向上し、十分な出力が確保できる。
【0073】
そして、かかる低回転低負荷域から高回転高負荷域までのバルブリフト量の変化(L1からL2)は連続的に行なわれるため、かかるバルブリフトは機関運転状態、つまり現時点の機関回転数や負荷の状態に応じて、精度よく連続的に制御される。したがって、いずれの運転状態においても機関トルクなどの機関性能を最大に引き出すことが可能になる。また、このバルブリフトL1〜L2までの範囲では、図12からも明らかなように、各気筒間での吸入吸気量などのばらつきの問題は発生しない。
【0074】
なお、特定気筒以外の気筒は、特定気筒が零リフト固定のときは、低リフトL1に固定されており、特定気筒がリフトL1からL2の範囲に制御されているときは、それと同一リフトに制御される。
【0075】
すなわち、特定気筒の零リフトを除く最小リフトは、その他の気筒の最小リフトと同一に設定されている。このため、全気筒運転に切り換わった直後においては、各気筒間にリフト差がなく、気筒間の充填効率差は生じない。
【0076】
また、図13は第2の実施形態を示し、低リフトL1の設定値を変えたものであって、図11に示す制御マップにおいて機関回転数NE=N1(rpm)、アクセル開度Aa=Aa1での低リフトL1の設定の仕方は、丁度この制御マップポイントで特定気筒の吸気弁がリフト零で、その他の気筒の吸気弁が低リフトL1での軸トルクと全気筒の吸気弁が低リフトL1での軸トルクがほぼ同一になるような値に低リフトL1が設定されている。そのため、特定気筒がリフト零から低リフトL1に切り替わる際に、トルクショックの発生が抑制されるようになっている。
【0077】
すなわち、特定気筒リフト零の運転領域では、アクセル全開での軸トルクは、全気筒が低リフトL1での運転時より、当然小さくなる。これは、アクセル全開では、スロットルバルブも全開となっているため、この部分での吸気絞りは殆ど発生せず、主として吸気弁での吸気絞りが発生し、その結果、特定気筒が零リフトであると機関全体(多気筒)でみた場合の吸気量が絞られるからである。しかしながら、低負荷(アクセル開度小)に移行するほどその差が小さくなり、あるアクセル開度になると軸トルクは等しくなり、さらにアクセル開度が小さくなると、逆に零リフトの方が軸トルクが高くなる。この理由は、アクセル開度が小さくなるに連れて、スロットルの吸気絞りが支配的になり、バルブリフトの影響は、小さくなり、さらにリフト零の状態では燃焼効率が良くなり、また動弁系の駆動フリクションが小さくなるなどから、同一吸気量に対して大きな仕事ができるので、結果としてリフト零の方が軸トルクが高くなるのである。
【0078】
図14は第3の実施形態を示し、低リフトL1の設定値をさらに変更したものである。すなわち、図11の制御マップにおいて、低リフトL1を、特定気筒の吸気弁がリフト零、その他の気筒の吸気弁が低リフトL1での軸トルクより全気筒の吸気弁が低リフトL1での軸トルクが大きくなるような値に設定したものである。このため、リフト零から低リフトL1に切り替わる際に、軸トルクが増加するので、車両の加速性が向上する。そのため、結果的に零リフトの使用領域が増加(境界線を高負荷側に設定できる)するので、燃費も向上する。
【0079】
図15は第4の実施形態を示し、前記境界線を、機関運転状態、つまり吸入空気温度に応じて変化させたものである。すなわち、吸入空気温度が所定温度より高い場合は前記境界線を零リフト側(A領域側)に変化させ、所定温度より低い場合は高リフト側(B領域側)に変化させたものである。
【0080】
一般に、吸入空気温度が下がると、吸入混合気の密度が増加するので、充填効率が向上し、トルクが向上することは周知の通りであり、したがって、本実施形態のように、境界線をB領域側に移動させることにより、零リフトでの運転領域を高回転高負荷方向へ拡大することが可能になる。この結果、零リフトでの運転領域が広くなり、したがって、必要なトルクを確保しつつ燃費の向上が図れる。
【0081】
図16は第5の実施形態のフローチャートを示し、コントローラ30は、前記境界線における低リフト域を機関運転状態の変化に応じて学習制御するようにしたものである。、
まず、セクション1では、前記ポジションセンサによってバルブリフトの実リフト情報を読み込むと共に、セクション2においてギアポジションセンサから現在のギアポジションを読み込む。次に、セクション3で前記Gセンサから車両の実加速度G1を読み込む。続いて、セクション4において、前記実リフトやアクセル開度等の諸情報による推定機関トルクと前記ギアポジションによって決定される目標加速度Gと前記実加速度G1とを比較し、実加速度G1が目標加速度Gに到達したか否かを判断する。ここで、目標加速度Gに到達したと判断した場合は、セクション5に進み、ここでは、低リフトL1を学習してコントローラ30内の記憶回路に記憶させてリターンする。
【0082】
一方、セクション4で実加速度G1が目標加速度Gに到達しないと判断した場合は、セクション6に移行し、ここで、零リフトを除いたときの最低リフトL1を増加する処理を行なう。このようにすると、リフトL(零リフトを除く)が相対的に増加して、これにより実加速度G1を向上させることができる。そして、このバルブリフト量を目標加速度Gになるところまで増加させて、その低リフトL1の値を学習して前記記憶回路に記憶させる。
【0083】
このように、常に低リフトL1の学習制御を行なうことにより、車両あるいは動弁系のフリクションが経時的に増加した場合でも車両性能の低下を防止できる。
【0084】
前記の例では低リフトL1を学習する場合を示したが、以下の図17に示すような前記境界線を学習することによっても同じ効果が得られる。
【0085】
すなわち、セクション11から14までは図16に示すセクション1から4と同じ処理であるが、セクション14で実加速度G1が目標加速度Gに到達していると判断した場合は、セクション15にて前記領域Aと領域Bの境界線を学習してこの数値をコントローラ30の記憶回路に記憶するが、目標加速度Gに到達していないと判断した場合は、セクション16に移行し、ここで、前記境界線を零リフト側へ移動する処理を行なう。このようにすると、低回転低負荷側でリフトL1に変化するようになるので、これにより実加速度G1を向上させることができる。そして、このバルブリフト量を目標加速度Gになるところまで増加させて、その境界線の値を学習して前記記憶回路に記憶させる。したがって、前記と同様な効果が得られる。
【0086】
次に、前記低リフトL1の設定値をさらに変更した第6の実施形態を説明すれば、この実施形態では、低リフトのリフト量L1を零リフトと所定の高リフトL2の間の適度に小さい値に設定したものである。
【0087】
すなわち、例えば、前記電磁アクチュエータ29が断線などにより故障して、該電磁アクチュエータ29が駆動力を発生できない場合は、バルブスプリングのばね力によって一部の特定気筒の吸気弁12は零リフトに固定され、他の気筒の吸気弁12は低リフトL1に固定される。
【0088】
この場合、機関のトルクが不足して常用域の運転性が大幅に悪化する可能性がある。
【0089】
そこで、この実施形態では、前述のように一部の特定気筒の吸気弁のリフトを零とし、その他の気筒の吸気弁のリフトを適度に小さな値L1′に設定したことによって図18に示すような高負荷軸トルク特性が得られる。具体的に説明すれば、通常、アクセルペダルを大きく踏込んでアクセル全開状態にすると、全気筒のバルブリフト量が所定の大きなL2の場合は図18の一点鎖線で示すような軸トルクカーブになり、高リフト及び広い作動角によって高回転域において高い軸トルクが得られるが、一方、低回転では、この高リフト及び広い作動角によって一度気筒内に吸い込んだ混合気がピストン下死点後のバルブリフト大及び吸気弁12の閉時期の遅延により吸気管内に吐き出されて充填効率が低下してトルクがある程度低下してしまう。
【0090】
これに対して、低リフトL1の設定値を適度に小さなさなL1′に設定すると、作動吸気弁数が少なくとも低回転時における前述の混合気吐き出し量が少なくなって、低回転高負荷時のトルクは図18の実線で示すように全吸気弁がの最大リフトL2のときのトルクよりも大きなものになる。
【0091】
このように、本実施形態では、低リフトのリフト量L1を適度に小さなL1′に設定することによって、電磁アクチュエータ29の故障時において一部の吸気弁12が零リフト、他の吸気弁12が低リフトに固定された場合でも、低回転高負荷時のトルクを最大リフトL2に固着故障した場合よりも高くすることができ、低回転常用域でのトルク不足による運転性の大幅な悪化を防止できる。
【0092】
前記各実施形態では、1気筒当り2つの吸気弁12、12がともに零リフトになるいわゆる減筒弁停止機関について説明したが、この発明は、これに限定されるものではなく、例えば2つの吸気弁のうち1つの吸気弁を零リフト制御し、気筒内スワールを強化することによって燃焼の改善が図れて、燃費が向上するいわゆる片弁停止機関にも適用できることは勿論である。
【0093】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、請求項1記載の発明によれば、例えば、機関低回転低負荷運転中に、作動機構を介してコントローラにより機関弁のバルブリフト量が制御されるが、この運転領域におけるリフト量の制御は、低リフト量か零リフト量のいずれか一方に選択的に制御されて、その中間の極低リフト量の制御は行なわれないため、極低リフト量時における各構成部品の加工精度のばらつきに起因した各気筒間でのリフト量のばらつきによる機関性能の不安定化を防止することができる。
【0094】
しかも、予め加工精度に起因した各気筒間の機関弁のバルブリフト量のばらつきによる機関性能の低下が想定されるマップ領域を、例えば零リフト、つまり機関弁の作動を停止させるようにできるため、加工精度のばらつきによる機関性能の不安定化を確実に防止できる。
【0096】
請求項2に記載の発明によれば、機関運転状態に応じて一部の特定気筒の吸気弁を停止させるいわゆる減筒運転を行なう動弁装置の場合には、低リフト量制御されている気筒間のばらつきに起因する機関性能の不安定化を防止できる。また、1気筒当り複数の吸気弁を有し、機関運転状態に応じて1気筒中、一部の吸気弁を停止させるいわゆる片弁停止運転を行なう動弁装置においても、各気筒間でのリフトのばらつきに起因する機関性能の不安定化を防止できる。
【0097】
請求項3に記載の発明によれば、一部の吸気弁を零リフトと低リフトとに相互に切り替える際におけるトルクショックの発生を防止できる。
【0098】
請求項4に記載の発明によれば、一部の気筒の吸気弁を零リフトから所定の低リフトに切り替わる際に、機関軸トルクが増加するため、車両の加速性が向上する。また、前記境界線を高負荷側に設定することができるため、燃費の向上も図れる。
【0099】
請求項5に記載の発明によれば、装置の故障などにより一部の気筒の吸気弁が零リフト量に固定された場合であっても、機関の実用域である程度の軸トルクが得られるので、最低限の運転性は確保できる。
【0100】
請求項6に記載の発明によれば、変化した各機関運転状態において燃費などの実用性能を発揮できる。
【0101】
請求項7に記載の発明によれば、機関のトルク性能を確保しつつ零リフト領域の拡大により燃費性能を向上させることが可能になる。
【0102】
請求項8に記載の発明によれば、機関や車両の経時変化に起因する車両性能の経時的悪化を防止できる。
【0103】
請求項9に記載の発明によれば、作動機構の構造上からバルブリフトの低リフトと零リフト間を選択的に変化する過渡時に、なだらかな変化特性となってトルクショックの発生を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施態様を示す図2のA矢視図。
【図2】本実施態様の要部斜視図。
【図3】本実施形態に供される駆動カムの斜視図。
【図4】本実施形態の部分断面図。
【図5】同揺動カムのカム面のプロフィール特性図。
【図6】本実施形態に供されるニードルベアリングを示す部分斜視図。
【図7】A及びBは零リフト時の揺動カムと吸気弁の作動状態を示す説明図。
【図8】Aは低リフト制御時の開弁状態を示す作用説明図。Bは閉弁状態を示す作用説明図。
【図9】Aは高リフト制御時の開弁状態を示す作用説明図。Bは閉弁状態を示す作用説明図。
【図10】本実施形態のバルブリフト特性図。
【図11】本実施形態における零リフト固定領域と低リフトから高リフトまでの連続可変領域を示す制御マップ図。
【図12】装置のバルブリフト量とリフトばらつき比率の関係を示す特性図。
【図13】本発明の第2の実施形態におけるアクセル開度と軸トルクとの関係を示す特性図。
【図14】本発明の第3の実施形態におけるアクセル開度と軸トルクとの関係を示す特性図。
【図15】本発明の第4の実施形態における機関回転数とアクセル開度による制御マップ図。
【図16】本発明の第5の実施形態におけるコントローラの制御フローチャート図。
【図17】本発明の第6の実施形態におけるコントローラの制御フローチャート図。
【図18】本発明の第6の実施形態における機関回転数と軸トルクとの関係を示す特性図。
【図19】従来の可変動弁装置を示す要部断面図。
【符号の説明】
10…作動機構
12…吸気弁
13…駆動軸
15…駆動カム
17…揺動カム
18…伝達手段
19…可変手段
23…ロッカアーム
24…リンクアーム
25…リンクロッド
29…電磁アクチュエータ
30…コントローラ
32…制御軸
33…制御カム
Claims (9)
- 機関の吸気ポートあるいは排気ポートを開閉する機関弁のバルブリフト量を、機関運転状態に応じて可変作動させる作動機構と、
機関運転状態に応じて前記作動機構に対して前記バルブリフト量を零リフトから所定の高リフトまで可変制御させる制御信号を出力するコントローラと、を備え、
前記コントローラは、該コントローラが備えた前記バルブリフト量の制御マップを、機関弁を零リフト量に固定する固定領域と、所定の低リフトから所定の高リフトまでを連続的に変化させる連続可変領域と、になるように設定し、該制御マップに基づいて少なくとも一部の気筒の機関弁に対して前記零リフトに設定する制御信号と、前記所定の低リフト量に設定する制御信号と、前記所定の低リフト量から前記所定の高リフト量までの範囲内で所定のリフト量まで連続的にリフト量を可変制御させる制御信号と、のいずれか一つの制御信号を機関運転状態に応じて選択して前記作動機構を駆動制御することを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 - 前記制御マップを、一部の吸気弁を零リフト量に制御するとともに他の吸気弁を所定の低リフト量に固定制御する領域と、全ての吸気弁を所定の低リフトから所定の高リフトまでを連続的に変化させる連続可変領域となるように設定し、該制御マップによって前記作動機構の作動を制御するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置。
- 前記固定領域と連続可変領域との境界線において、全ての吸気弁を前記所定の低リフト量に制御したときの機関軸トルクを、前記一部の吸気弁のバルブリフト量を零リフト量に設定するとともに他の吸気弁のバルブリフト量を所定の低リフト量に設定した場合の機関軸トルクとほぼ等しいトルクとなるように設定したことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の可変動弁装置。
- 前記固定領域と連続可変領域との境界線において、全ての吸気弁を前記所定の低リフト量に制御したときの機関軸トルクを、前記一部の吸気弁のバルブリフト量を零リフト量に設定するとともに他の吸気弁のバルブリフト量を所定の低リフト量に設定した場合の機関軸トルクより大きくなるように設定したことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の可変動弁装置。
- 前記機関の低回転高負荷時において、前記一部の吸気弁の前記バルブリフト量を零リフト量に設定し、他の吸気弁の前記バルブリフト量を前記所定の低リフト量に設定した場合の機関軸トルクが、前記全ての吸気弁のバルブリフト量を所定の高リフト量に設定した場合の機関軸トルクよりも大きくなるように、前記所定の低リフト量を設定したことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の可変動弁装置。
- 前記固定領域と連続可変領域との境界線を、機関運転状態に応じて変化させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置。
- 前記境界線を、機関燃焼室への吸入空気温度が所定値よりも低い場合には高リフト側に移動させることを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の可変動弁装置。
- 前記コントローラは、前記境界線または該境界線における所定の低リフト量を学習制御することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置。
- 前記作動機構は、機関のクランク軸によって回転駆動し、外周に駆動カムが固定された駆動軸と、機関弁上端部のバルブリフターの上面を揺動転接しつつ機関弁を開閉作動する揺動カムと、前記駆動カムと揺動カムとを連繋する伝達手段と、該伝達手段の姿勢を変化させて前記揺動カムのバルブリフター上面に対する転接位置を変化させる可変手段と、該可変手段の作動を制御する制御手段とを備え、機関運転状態に応じて可変手段が伝達手段の姿勢を可変制御することにより、機関弁のバルブリフト量を可変制御するようにしたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置。
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