JP3914678B2 - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、機関弁である吸気弁や排気弁のバルブリフト特性を機関運転状態に応じて可変にできる内燃機関の可変動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来の可変動弁装置としては、本出願人が先に出願した例えば特開平11−141321号公報に記載されたものがある。
【0003】
図13に基づいて概略を説明すれば、この可変動弁装置は、吸気弁側に適用されたもので、クランク軸の回転に同期して回転する駆動軸51の外周に、軸心Yが駆動軸51の軸心Xから偏心した駆動カム52が固設されていると共に、駆動カム52の回転力が多節リンク状の伝達機構を介して伝達されて、吸気弁53の上端部に有するバルブリフター54の上面をカム面55が摺接して吸気弁53を開閉作動させる揺動カム56を有している。この揺動カム56は、基端部に形成された保持孔56aを介して駆動軸51の外周面に揺動自在に支持されている。
【0004】
前記伝達機構は、揺動カム56の上方に配置されて、後述の制御軸57に制御カム64を介して回動自在に支持されたロッカアーム58と、円環状の一端部59aが駆動カム52の外周面に嵌合しかつ他端部59bがロッカアーム58の一端部58aにピン60を介して回転自在に連結されたリンクアーム59と、一端部61aがロッカアーム58の他端部58bにピン62を介して回転自在に連結され、他端部61bが前記揺動カム56の端部にピン63を介して回転自在に連結されたリンクロッド61とから構成されている。
【0005】
また、前記制御軸57の外周面には、軸心P1が制御軸57の軸心P2から所定量偏心した制御カム64が固定されている。この制御カム64は、ロッカアーム58のほぼ中央に穿設された支持孔58c内に回転自在に嵌入保持されて、その回転位置に応じてロッカアーム58の揺動支点を変化させて、揺動カム56のカム面55のバルブリフター54上面に対する転接位置を変化させて、吸気弁53のバルブリフトを可変制御するようになっている。
【0006】
すなわち、高リフト制御時は、図外の電動モータが制御軸57を介して制御カム64を一方向へ回転させて、制御カム64を同方向へ回転させるため、ロッカアーム58の回動支点が駆動軸51に近づく方向に移動する。これにより、揺動カム56は、リンクロッド61などによって端部56aが押し下げられて、バルブリフター54上面の当接位置がリフト部55c側に移動するため、吸気弁53のバルブリフト特性が最大となるように制御される。
【0007】
一方、小リフト制御時は、前記電動モータによって制御軸57を他方向へ回転させて、制御カム64も同方向へ回転させることにより、図13に示すようにロッカアーム58の回動支点位置を駆動軸より離れる方向へ移動させる。これにより、ロッカアーム58とリンクロッド61との枢支点が上方に移動して揺動カム56のカムノーズ部側の端部56aを引き上げ、これによって揺動カム56のバルブリフター54上面上の当接位置がリフト部55cから離れる方向に移動する。したがって、吸気弁53は、そのバルブリフト特性が最小となるように制御される。
【0008】
したがって、機関運転状態に応じてリフト特性を変化させることによって、燃費や出力の向上など機関性能を十分に発揮させることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の可変動弁装置にあっては、制御カム64の回転位置に応じてロッカアーム58の揺動支点を変化させることによりバルブリフト特性を大小可変にすることができるものの、制御軸57の回転位置制御による制御カム64を介したロッカアーム58の揺動姿勢、特に揺動カム56とリンクロッド61との作動姿勢の不具合点については十分に考慮されていなかった。
【0010】
すなわち、吸気弁53の最大バルブリフト制御時には、制御軸57の回転位置によって制御カム64の肉厚部64aが駆動軸51に接近する位置に回動制御されて、前述のようにロッカアーム58の揺動支点も駆動軸51に近づく方向に移動するため、吸気弁53の開閉作動中におけるロッカアーム58の他端部58bとリンクロッド61の一端部61aとを連結するピン62の軸心Z1と、リンクロッド61の他端部61bと揺動カム56とを連結するピン63の軸心Z2とを結ぶ直線Q1と、揺動カム56の枢支点(駆動軸51の軸心X)と前記ピン63の軸心Z2を結ぶ直線Q2との間の開き角度θは十分に小さくなって屈曲状になっている。
【0011】
しかし、最小バルブリフトの制御領域では、制御カム64の肉厚部64aが図示のように駆動軸51から離間してロッカアーム58の揺動支点も駆動軸51から離れる方向へ移動するため、揺動カム56が最上方に跳ね上がったときにおける前記両ピン62,63間を結ぶ直線Q1と駆動軸51の軸心Xとピン63を結ぶ直線Q2との間の開き角度θが大きくなってほぼ直線に近い角度に伸びており、高回転になると、揺動カム56の慣性力に起因して、揺動カム56がロック状態になるおそれがある。
【0012】
この揺動カム56のロックの原因を、図13に基づいて簡単に解析する。反時計方向回りに回転していた揺動カムが最上方位置から下方向に図中時計方向に反転しようとする際に、ロッカアーム58側から揺動カム56側に加わる力をFとする。
【0013】
一方、揺動カム56には、その慣性質量により、揺動中に慣性力が働くが、前記開き角度が最大となる付近では、反時計方向の慣性力Fiとして前記Z2に作用する。そして、FとFiの合力FtがZ2に作用するわけであるが、高回転になると、このFiが大きくなるため、Ftの方向が揺動カム56の揺動支点を指向するようになり、揺動カム56がリンクロッド61により円滑に押し下げられない現象、すなわち、揺動カム56のロック現象が発生し易くなるのである。この結果、揺動カム56が最上方位置から下方に回動を開始する際、揺動カム56の円滑な回動が阻害されてしまうといった問題を招来する。なお、前記Fは、揺動カム56等の駆動抵抗により発生するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記従来に係る可変動弁装置の実情に鑑みて案出されたもので、請求項1記載の発明は、機関のクランク軸に同期して回転し、外周に駆動カムが設けられた駆動軸と、所定の支軸に揺動自在に枢支され、揺動に伴い機関弁を開閉作動させる揺動カムと、制御軸に回動自在に支持されて、一端部が前記駆動カムに機械的に連係したロッカアームと、一端部が第1枢支点を介して前記ロッカアームの他端部に連結され、他端部が第2枢支点を介して前記揺動カムに連結されたリンクロッドと、機関運転状態に応じて前記制御軸を介してロッカアームの回動支点を変化させる可変機構とを備え、前記ロッカアームの回動支点の変化に応じて揺動カムのカム面の機関弁に対する当接位置を変化させて機関弁のバルブリフト量を可変にする内燃機関の可変動弁装置において、前記揺動カムの揺動支点と前記第2枢支点とを結ぶ直線と、該第2枢支点と前記第1枢支点とを結ぶ直線によって前記ロッカアーム側に形成される開き角度の前記駆動軸1回転中における最大角度値に応じて、機関の最高回転数を制限する機関回転数制限手段を設けたことを特徴としている。
【0015】
請求項2記載の発明は、前記最大角度値に対応する前記制御軸の回動角度位相を検出する位相検出手段を設けると共に、該位相検出手段の検出信号に基づいて前記機関回転数制限手段を制御するようにしたことを特徴としている。
【0016】
請求項3記載の発明は、前記最大角度値を所定値以下に規制する規制機構を設けたことを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の可変動弁装置の実施形態を図面に基づいて詳述する。この実施形態の可変動弁装置は、1気筒あたり2つの吸気弁を備えた内燃機関に適用されている。
【0018】
すなわち、この可変動弁装置は、図1,図4に示すようにシリンダヘッド11に図外のバルブガイドを介して摺動自在に設けられた一対の吸気弁12,12と、シリンダヘッド11上部の軸受14に回転自在に支持された中空状の駆動軸13と、該駆動軸13に圧入等により固設された駆動カム15と、駆動軸13の外周面13aに揺動自在に支持されて、各吸気弁12,12の上端部に配設されたバルブリフター16,16に摺接して各吸気弁12,12を開作動させる一対の揺動カム17,17と、駆動カム15と揺動カム17,17との間に連係されて、駆動カム15の回転力を揺動カム17,17の揺動力(開弁力)として伝達する伝達機構18と、該伝達機構18の作動位置を可変にする可変機構19とを備えている。
【0019】
前記駆動軸13は、機関前後方向に沿って配置されていると共に、一端部に設けられた図外の従動スプロケットや該従動スプロケットに巻装されたタイミングチェーン等を介して機関のクランク軸から回転力が伝達されており、この回転方向は図1中反時計方向に設定されている。
【0020】
前記軸受14は、シリンダヘッド11の上端部に設けられて駆動軸13の上部を支持するメインブラケット14aと、該メインブラケット14aの上端部に設けられて後述する制御軸32を回転自在に支持するサブブラケット14bとを有し、両ブラケット14a,14bが一対のボルト14c,14cによって上方から共締め固定されている。
【0021】
前記駆動カム15は、図5にも示すように、ほぼ円環状のカム本体15aと、該カム本体15aの外端面に一体に設けられた筒状部15bとからなり、内部軸方向に駆動軸挿通孔15cが貫通形成されていると共に、カム本体15aの軸心Yが駆動軸13の軸心Xから径方向へ所定量だけオフセットしている。また、この各駆動カム15は、駆動軸13に対し前記両バルブリフター16,16に干渉しない両外側に駆動軸挿通孔15cを介して圧入固定されていると共に、カム本体15aの外周面15dが偏心円のカムプロフィールに形成されている。
【0022】
前記バルブリフター16,16は、有蓋円筒状に形成され、シリンダヘッド11の保持孔内に摺動自在に保持されていると共に、揺動カム17,17が摺接する上面16a,16aが平坦状に形成されている。
【0023】
前記各揺動カム17は、図1,図4に示すように同一形状のほぼ雨滴状を呈し、ほぼ円環状の基端部20に駆動軸13が嵌挿されて回転自在に支持される支持孔20aが貫通形成されていると共に、一端部のカムノーズ部21側にピン孔が貫通形成されており、前記駆動軸13の軸心Xが揺動カム17の揺動支点になっている。また、揺動カム17の下面には、カム面22が形成され、基端部20側の基円面22aと該基円面22aからカムノーズ部21側に円弧状に延びるランプ面22bと該ランプ面22bからカムノーズ部21の先端側に有する最大リフトの頂面22dに連なるリフト面22cとが形成されており、該基円面22aとランプ面22b、リフト面22c及び頂面22dとが、揺動カム17の揺動位置に応じて各バルブリフター16の上面16a所定位置に当接するようになっている。
【0024】
すなわち、図6に示すバルブリフト特性からみると、図1に示すように基円面22aの所定角度範囲θ1がベースサークル区間になり、ランプ面22bの前記ベースサークル区間θ1から所定角度範囲θ2がいわゆるランプ区間となり、さらにランプ面22bのランプ区間θ2から頂面22dまでの所定角度範囲θ3がリフト区間になるように設定されている。
【0025】
前記伝達機構18は、駆動軸13の上方に配置されたロッカアーム23と、該ロッカアーム23の一端部23aと駆動カム15とを連係するリンクアーム24と、ロッカアーム23の他端部23bと揺動カム17とを連係するリンクロッド25とを備えている。
【0026】
前記ロッカアーム23は、図4に示すように中央に有する筒状基部が支持孔23cを介して後述する制御カム33に揺動自在に支持されている。また、筒状基部の外端部に突設された前記一端部23aには、ピン26が嵌入するピン孔が貫通形成されている一方、基部の内端部に夫々突設された前記他端部23bには、リンクロッド25の一端部25aと連結するピン27が嵌入するピン孔が形成されている。
【0027】
また、前記リンクアーム24は、比較的大径な円環状の基部24aと、該基部24aの外周面所定位置に突設された突出端24bとを備え、基部24aの中央位置には、前記駆動カム15のカム本体15aの外周面に回転自在に嵌合する嵌合孔24cが形成されている一方、突出端24bには、前記ピン26が回転自在に挿通するピン孔が貫通形成されている。
【0028】
さらに、前記リンクロッド25は、図1にも示すようにロッカアーム23側が凹状のほぼく字形状に形成され、両端部25a,25bには前記ロッカアーム23の他端部23bと揺動カム17のカムノーズ部21の各ピン孔に圧入した各ピン27,28の端部が回転自在に挿通するピン挿通孔が貫通形成されており、前記ピン27の軸心Z1が第1枢支点になり、ピン28の軸心Z2が揺動カム17の第2枢支点になっている。
【0029】
尚、各ピン26,27,28の一端部には、リンクアーム24やリンクロッド25の軸方向の移動を規制するスナップリング29,30,31,が設けられている。
【0030】
前記可変機構19は、駆動軸13の上方位置に同じ軸受14に回転自在に支持された制御軸32と、該制御軸32の外周に固定されてロッカアーム23の揺動支点となる制御カム33とを備えている。
【0031】
前記制御軸32は、駆動軸13と並行に機関前後方向に配設されていると共に、一端部に設けられた電動アクチュエータ34(DCモータ)によりウォーム歯車機構37を介して所定回転角度範囲内で回転制御されるようになっている。
【0032】
また、前記制御カム33は、円筒状を呈し、図1に示すように軸心P1位置が肉厚部33aの分だけ制御軸32の軸心P2からα分だけ偏倚している。
【0033】
さらに、前記軸受14と制御軸32との間には、制御軸32の最小バルブリフト制御における過度な回転を規制する規制機構40が設けられている。この規制機構40は、図1〜図3に示すように、制御軸32に径方向から突設されたストッパピン41と、軸受14のサブブラケット14bの一側面に制御軸32の軸方向に沿って突設されて、前記制御軸32による最小バルブリフト制御時において前記ストッパピン41が当接して最大回動位置を規制するストッパ突部42とから構成されている。
【0034】
前記ストッパピン41は、図3に示すように基端部41aが制御軸32の内部径方向に穿設された固定用孔内に圧入固定されていると共に、制御軸32の周方向の突設位置がストッパ突部42との相対的な角度位置関係で設定されるようになっている。
【0035】
すなわち、ストッパピン41は、図1に示すように、後述する制御軸32の回転制御位置により吸気弁12が最小バルブリフト制御された状態で揺動カム17が最上方に跳ね上がった際に形成される両ピン27,28の軸心Z1,Z2を結ぶ直線Q1と、駆動軸13の軸心Xとピン28の軸心Z2とを結ぶ直線Q2との間の開き角度θが、駆動軸13に対する揺動カム17のロックを比較的低回転の常用回転数において回避し得る開き角度θ(本実施形態では約165°)となる位置に設定されている。
【0036】
また、前記制御軸32を所定の回転角度位置の範囲内で回転制御する電磁アクチュエータ34は、機関の運転状態を検出するコントローラ35からの制御信号によって駆動するようになっている。
【0037】
このコントローラ35は、マイクロコンピュターが内蔵され、クランク角センサやエアーフローメータ,水温センサ及び制御軸32の回転位置を検出するポテンションメータ36等の各種センサからの検出信号に基づいて現在の機関運転状態を演算等により検出して、前記電動アクチュエータ34に制御信号を出力している。また、前記ポテンショメータ36は、制御軸32の回動角度位相を直接的に検出するわけであるが、この制御軸32の回動角度位相は、前記両直線Q1,Q2間の開き角度θの駆動軸13が1回転する間の最大角度値θmaxに一対一に対応している。
【0038】
また、このコントローラ35は、後述のように前記最大角度値θmax毎に対応して設定された機関のリミット回転数になると、内燃機関への燃料供給を停止させるいわゆるフュエルカットを行なう機関回転数制限手段を動作させる。すなわち、コントローラ35は、燃料噴射制御回路に燃焼室への燃料供給を停止させる信号を出力するようになっている。
【0039】
以下、まず本実施形態の基本的な作動を説明すれば、低リフト制御時には、コントローラ35からの制御信号によって電動アクチュエータ34を介して制御軸32が図1に示す時計方向にストッパピン41が第1ストッパ突部42に突き当たるまで回転駆動される。このため、制御カム33は、軸心P1が図1,図7に示すように、肉厚部33aが駆動軸13から上方向に離間移動し、制御軸32の軸心P2から左上方の回動角度位置に保持される。これにより、ロッカアーム端部23bとリンクロッドの枢支点(第1枢支点Z1)は、駆動軸13に対して上方向へ移動し、このため、各揺動カム17は、リンクロッド25を介してカムノーズ部21側を強制的に引き上げられて全体が反時計方向へ回動する。
【0040】
したがって、図1,図7に示すように、駆動カム15が回転してリンクアーム24を介してロッカアーム23の一端部23aを押し上げると、そのリフト量がリンクロッド25を介して揺動カム17及びバルブリフター16に伝達されるが、そのリフト量L1は図7に示すように充分小さくなる。
【0041】
よって、図9に示すようにバルブリフト量が小さくなる(L1)と共に、各吸気弁12の開時期が遅くなり、排気弁とのバルブオーバラップが小さくなる。このため、例えば低負荷域の燃費の向上と機関の安定した回転が得られる。
【0042】
一方、高リフト制御時は、コントローラ35からの制御信号によって電動アクチュエータ34により制御軸32が反時計方向に回転駆動される。したがって、制御軸32が、図8A,Bに示すように、制御カム33を図7に示す位置から反時計方向の回転角度位置まで回転させ、軸心P1(肉厚部33a)を下方向へ移動させる。このため、第1枢支点Z1は、今度は駆動軸13方向(下方向)に移動して端部23bが揺動カム17のカムノーズ部21を、リンクロッド25を介して下方へ押圧して該揺動カム17全体を所定量だけ時計方向へ回動させる。
【0043】
したがって、揺動カム17のバルブリフター16上面16aに対するカム面22の当接位置が図8A,Bに示すように右方向位置(頂面22d側)に移動する。このため、駆動カム15が回転してロッカアーム23の一端部23aを、リンクアーム24を介して押し上げると、バルブリフター16に対するそのリフト量L2は図8Aに示すように大きくなる。
【0044】
よって、図9に示すようにバルブリフト量が大きくなって(L2)、各吸気弁12の開時期が早くなると共に、閉時期が遅くなる。この結果、例えば、高負荷域における吸気充填効率が向上し、十分な出力が確保できる。
【0045】
次に、機関回転数Nが比較的低く、図1Aに示す吸気弁12の最小バルブリフト制御時における前記開き角度θが最大角度値θmax付近となった場合の第2枢支点Z2に作用する各部の荷重について考察する。まず、駆動軸13が、図1A中、反時計方向に回転し、ロッカアーム23が図7の位置から反時計方向(閉弁方向)に回動していくと、それに伴って開き角度θが増加し、図1Aに示す最大角度値θmaxになる。
【0046】
その直後、ロッカアーム18は、回動方向を時計方向に変えるわけであるが、その時リンクロッド25は、ロッカアーム23の他端部23bからの押し込み荷重Fを第1枢支点Z1から受けることになる。この押し込み荷重Fの方向は、当然に直線Q1方向になる。次に、この押し込み荷重Fは、リンクロッド25から揺動カム17に第2枢支点Z2を介して伝達されることになる。なお、この押し込み荷重Fは、揺動カム17などの駆動抵抗により発生する。
【0047】
ところで、揺動カム17には、その慣性質量により揺動中に慣性力が働くが、前記最大角度値θmax付近では、回動方向の急変に起因して図1Bの矢印に示すように反時計方向の慣性力Fiが第2枢支点Z2に作用する。そして、この慣性力Fiと前記荷重Fの合力Ftが、図1Bの実線矢印で示すように、揺動カム17の第2枢支点Z2に作用することになるが、機関低回転域ではこの慣性力Fiは小さいため、合力Ftのベクトル方向は、揺動カム17の揺動支点Xより図中右側(実線矢印)に存在し、揺動カム17をFtによる時計方向回りのモーメントMでスムーズに時計方向に押し戻すことができる。したがって、駆動軸13の回転に伴って開き角度θも最大角度値θmaxから次第に減少してスムーズな揺動が得られる。
【0048】
一方、機関回転数Nが上昇すると、揺動カム17の慣性力は図1Bの破線Fi′で示すように大きくなり、ある回転数まで上昇すると、慣性力Fi′と押し込み荷重Fの合力Ft′は、図1Bの破線矢印に示すように、揺動カム17の揺動支点X方向に指向するようになる。そうすると、揺動カム17を円滑に時計方向に押し戻すモーメントMが発生しにくくなり、これによって、揺動カム17のいわゆるロック現象が発生することになるのである。
【0049】
ちなみに、押し込み荷重Fの方向、すなわちZ1−Z2方向とZ2−X方向のなす角度φが小さいため、小さな慣性力Fi′であっても、合力Ft′は、揺動カム17の揺動支点Xを指向するようになるのである。この角度φは、180°−θmaxであり、このθmaxが大きいと、角度φが小さくなり、前述した揺動カム17のロックが発生し易くなるのである。
【0050】
一方、図8に示す大リフト状態では、揺動カムが最も跳ね上がった図8Bの状態でも最大角度値θmaxが小さく、角度φが大きいため、高回転になっても合力Ft方向が揺動支点Xよりも十分に図中右側に存在し、前記ロック現象が発生しにくくなる。
【0051】
そして、かかる開き角度θの最大角度値θmaxとロックが発生する機関回転数NRとの関係をみると、図10に示すように、最大角度値θmaxが大きくなればなるほどロック発生回転数NRは低下する特性となっている。したがって、最大角度値θmaxの大きさに応じて設定される機関のリミット回転数NLを予めロック発生回転数NRよりも小さく設定することにより、ロックを回避できるのである。
【0052】
この実施形態では、ロック回避手段として最大角度値θmaxに応じて設定される機関リミット回転数NL以下となるように機関回転数Nを制御した。すなわち、各バルブリフト制御時における前記最大角度値θmaxに応じてコントローラ35が一時的に供給燃料のフュエルカット制御を行ない機関の最大回転数Nを前記NLに抑制するように制御したのである。また、ここで、最大角度値θmaxは、図10に示すように、前記図8Bに示す最大バルブリフト特性時における最大角度値θxから図1に示す最小バルブリフト特性時における最大角度値θyの範囲で制御される。
【0053】
この具体的な制御を、図11に記載したフローチャート図に基づいて説明すれば、まずセクション1では、前記クランク角センサから現在の機関回転数Nを読み込むと共に、セクション2においてポテンショメータ36により制御軸32の現在の回動角度位相θcsを読み込む。また、セクション3では、開き角度θの最大角度値θmaxを、コントローラ35が予め有するθcs−θmaxテーブルマップより読み込み、次に、セクション4において予め用意されたθmax−NRのテーブルマップからロック発生回転数NRを読み込む。さらに、セクション5では、前記ロック発生回転数NRを基に機関リミット回転数NLを、ロック発生回転数NRより所定量小さい値として演算により設定する。
【0054】
次に、セクション6では、前記現在の機関回転数Nが機関リミット回転数NLより大きいか否かを判断し、小さいと判断した場合はリターンするが、大きいと判断した場合は、セクション7において燃焼室への燃料供給を一時的に停止させる、フュエルカット信号を出力する。
【0055】
これによって、機関回転数Nを機関リミット回転数NL以下、すなわちロック発生回転数NRよりも強制的に低く抑えることができる。この結果、揺動カム17のロックの発生が回避されて常時スムーズな作動が得られる。
【0056】
また、機関回転数Nをロックの発生直前まで高くすることができるため、出力などの機関性能を十分に引き出すことが可能になる。
【0057】
図12は機関回転数制限手段のさらに異なる制御フローを示し、機関回転数制限を、前記フュエルカット制御に代えて点火プラグに対する点火電流をカット制御することにより行なうようにし、かつ制御を簡素化したものである。
【0058】
具体的には、まずセクション11で前記クランク角センサから現在の機関回転数Nを読み込むと共に、セクション12においてポテンショメータ36の検出信号、すなわち、現在の制御軸32の回動角度位相θcs信号を読み込む。さらに、セクション13において、予め用意された前記ポテンショメータ出力信号と機関リミット回転数NLのテーブルマップにより、機関リミット回転数NLが読み込まれる。次に、セクション14では、現在の機関回転数Nが前記機関リミット回転数NLよりも大きいか否かを判断し、小さければリターンするが、大きいと判断した場合はセクション15において点火プラグへの点火電流信号を一時的に停止させる。
【0059】
これによって、前述と同じように機関回転数Nを、ロック発生回転数NRよりも強制的に低く抑えることができる。この結果、揺動カム17のロックの発生が回避されて常時スムーズな作動が得られる。
【0060】
しかも、この制御では、機関リミット回転数NLをポテンショメータの検出信号から即座に演算することができるため、一連の制御をきわめて簡素化できる。なお、前記点火カット制御をフュエルカット制御とすることも可能である。
【0061】
また、この実施形態では、コントローラ35の制御系が故障した場合を考慮して、前記規制機構40によって前記最大角度値θmaxが所定値以下に規制されるようになっている。
【0062】
すなわち、最小バルブリフト制御時における制御軸32は、前述のようにストッパピン41がストッパ突部42に突き当たることにより、それ以上の過回転が規制された回転位置に保持されて、揺動カム17が最上方に跳ね上がった時の両直線Q1,Q2のなす開き角度、つまりθmaxをθyの角度位置に規制するため、駆動カム15の偏心回転力によリンクロッド25が揺動カム17を下方に回動させようとする際、揺動カム17のロックを比較的低回転の常用回転域において防止することができる。この結果、制御系の故障時においても常用回転域で揺動カム17の円滑な作動が得られ、最小バルブリフト制御時における吸気弁12のスムーズな開作動が得られる。このとき、制御系の故障を検知し、警報装置を作動させ、運転者の過回転運転抑制を促すことも可能である。
【0063】
また、この規制機構40は、前述のように、ストッパピン41がストッパ突部42に当接して制御軸32のそれ以上の回転を規制するだけであって、機関作動中に激しく揺動する揺動カム17の揺動位置を直接規制するものではないため、該揺動カム17とこの揺動位置を規制する規制部材との干渉による打音の発生がなく、静粛性を損なうことがない。
【0064】
さらに、本実施形態では、駆動カム15と揺動カム17を、ロッカアーム23とリンクロッド25に加えてリンクアーム24よつて機械的に連係させたため、機関高回転時において揺動カム17の過度な揺動つまり跳ね上がりやジャンピングなどがリンクアーム24などによって規制することができる。したがって、揺動カム17と駆動カム15との連動性が常時良好となり、前述のロック現象をさらに安定的に回避することが可能になる。
【0065】
なお、本実施形態は、揺動カム17が揺動可能に枢支する支軸を駆動軸とすることにより、構造の簡素化を図ったが、駆動軸とは別の支軸を用いることも可能である。
【0066】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、請求項1記載の発明によれば、揺動カムの前記揺動支点と前記第2枢支点とを結ぶ直線と、該第2枢支点と第1枢支点とを結ぶ直線とによって前記ロッカアーム側に形成される開き角度の前記駆動カムの1回転中における最大角度値に応じて、機関の最高回転数を制限して揺動カムの慣性力を抑制したため、作動中における揺動カムのロックの発生を防止できる。この結果、揺動カムの常時スムーズな揺動作用が得られ、機関弁の適正な開閉作動が得られる。
【0067】
また、ロックを回避できる限界に近い範囲まで機関回転を十分に高くすることが可能になるため、機関性能を十分に引き出すことができる。
【0068】
請求項2記載の発明によれば、最大角度値を直接検出せずとも、単に制御軸の回動角度位相を検出するだけで前記最大角度値を検出することができるため、かかる最大角度値の検出機構が簡素化される。
【0069】
請求項3記載の発明によれば、例えば制御系が故障した場合であっても、規制機構により常用回転域で前記ロックを回避できるため、同回転域における機関弁の円滑な作動が得らる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aは本発明の実施態様を示す図2のA−A線断面図、BはAに示すベクトルを拡大して示す図。
【図2】本実施態様の要部平面図。
【図3】図2のB−B線断面図。
【図4】本実施形態の要部斜視図。
【図5】同実施形態に供される駆動カムを示す斜視図。
【図6】揺動カムの基端面とカム面に対応したバルブリフト特性図。
【図7】低リフト制御時の作用を示す説明図。
【図8】A,Bは高リフト制御時の作用を示す説明図。
【図9】本実施形態のバルブタイミングとバルブリフト特性図。
【図10】機関回転数と最大角度値との関係を示す特性図。
【図11】本実施形態の制御フローチャート図。
【図12】本実施形態のさらに異なる制御フローチャート図。
【図13】従来の可変動弁装置を示す概略図。
【符号の説明】
11…シリンダヘッド
12…吸気弁
13…駆動軸
15…駆動カム
16…バルブリフター
17…揺動カム
18…伝達機構
19…可変機構
23…ロッカアーム
23a,23b…端部
24…リンクアーム
25…リンクロッド
27,28…ピン
35…コントローラ
36…ポテンショメータ
40…規制機構
41…ストッパピン
42…ストッパ突部
X…駆動軸の軸心(揺動支点)
Z1…第1枢支点
Z2…第2枢支点
Q1、Q2…直線
Claims (3)
- 機関のクランク軸に同期して回転し、外周に駆動カムが設けられた駆動軸と、所定の支軸に揺動自在に枢支され、揺動に伴い機関弁を開閉作動させる揺動カムと、制御軸に回動自在に支持されて、一端部が前記駆動カムに機械的に連係したロッカアームと、一端部が第1枢支点を介して前記ロッカアームの他端部に連結され、他端部が第2枢支点を介して前記揺動カムに連結されたリンクロッドと、機関運転状態に応じて前記制御軸を介してロッカアームの回動支点を変化させる可変機構とを備え、前記ロッカアームの回動支点の変化に応じて揺動カムのカム面の機関弁に対する当接位置を変化させて機関弁のバルブリフト量を可変にする内燃機関の可変動弁装置において、
前記揺動カムの揺動支点と前記第2枢支点とを結ぶ直線と、該第2枢支点と前記第1枢支点とを結ぶ直線とによって前記ロッカアーム側に形成される開き角度の前記駆動軸1回転中における最大角度値に応じて、機関の最高回転数を制限する機関回転数制限手段を設けたことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 - 前記最大角度値に対応する前記制御軸の回動角度位相を検出する位相検出手段を設けると共に、該位相検出手段の検出信号に基づいて前記機関回転数制限手段を制御するようにしたことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の可変動弁装置。
- 前記最大角度値を所定値以下に規制する規制機構を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の可変動弁装置。
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