JP2002326319A - 熱硬化性樹脂化粧材 - Google Patents

熱硬化性樹脂化粧材

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JP2002326319A JP2001134836A JP2001134836A JP2002326319A JP 2002326319 A JP2002326319 A JP 2002326319A JP 2001134836 A JP2001134836 A JP 2001134836A JP 2001134836 A JP2001134836 A JP 2001134836A JP 2002326319 A JP2002326319 A JP 2002326319A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柚子肌、皺、変色等の表面の外観欠陥を生じ
ない熱硬化性樹脂化粧材を提供すること。 【解決手段】 150℃雰囲気中で30分間加熱した場
合の熱収縮率が1%以下である透明な熱可塑性樹脂シー
ト11の片面に繊維質シート12が積層された化粧シー
ト10が、繊維強化熱硬化性樹脂基材20の表面に繊維
質シート12の側を向けて積層している構成にする。繊
維強化熱硬化性樹脂の熱プレス成形時の熱と圧力が加わ
っても、熱収縮に起因する柚子肌、皺等の化粧材表面の
外観欠陥を生じない。よって、鏡面(平滑)表面の化粧
材の場合は、鏡面を損なうことのない化粧材を得ること
ができ、また凹凸模様表面の化粧材の場合には、所望の
凹凸模様が忠実に再現された化粧材を得ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅内装材の技術
分野に属し、特に、厨房扉表面材、キッチンバックパネ
ル、浴室壁面材、床材等に好適に用いられる熱硬化性樹
脂化粧材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の熱硬化性樹脂化粧材は熱プレス
成形により製造されている。すなわち、絵柄層を印刷し
た2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)のシ
ートと不織布とをその絵柄層を間に挟んで積層してなる
化粧シートを用意し、プレス成形機にてその化粧シート
をSMC(シートモールディングコンパウンド)と一体
成形することで製造されている(例えば、特開平7−6
0911号公報、特開平8−118384号公報等参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、熱硬化
性樹脂化粧材はプレス成形機で製造されているが、SM
Cの硬化温度が一般的に150℃前後と高く、金型を1
50℃程度まで加熱して成形すると、通常の2軸延伸P
ETでは、それが軟化して熱収縮を起こすため、表面が
柚子肌状となったり皺が生じるなどの問題があった。
【0004】また、SMCのような繊維強化熱硬化性樹
脂(FRP)の未硬化物を熱プレス成形で成形しつつ硬
化させる場合、プレス成形機から直接加わる熱のほか
に、さらにSMCが硬化する時の内部発熱により金型温
度以上に成形樹脂が発熱し、化粧シートに熱収縮による
皺或いは熱変色等を生じる問題があった。
【0005】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、柚子肌、
皺、変色等の表面の外観欠陥を生じない熱硬化性樹脂化
粧材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の熱硬化性樹脂化粧材は、150℃雰囲気中
で30分間加熱した場合の熱収縮率が1%以下である透
明な熱可塑性樹脂シートの片面に繊維質シートが積層さ
れた化粧シートが、繊維強化熱硬化性樹脂基材の表面に
繊維質シートの側を向けて積層していることを特徴とし
ている。
【0007】そして、上記構成の熱硬化性樹脂化粧材に
おいて、熱可塑性樹脂シートの繊維質シートの側に装飾
層が積層されていてもよく、さらに、熱可塑性樹脂シー
トの繊維質シートと反対側に凹凸模様が形成されていて
もよく、さらに、熱可塑性樹脂シートと繊維質シートと
の間或いは装飾層と繊維質シートとの間に接着剤層が形
成されていてもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の熱硬化性樹脂化粧
材を製造する際に用いられる化粧シートを例示したもの
である。図1(A)の化粧シート10は透明な熱可塑性
樹脂シート11の片面に繊維質シート12が積層された
ものであり、図1(B)の化粧シート10は透明な熱可
塑性樹脂シート11の片面に接着剤層13を介して繊維
質シート12が積層されたものであり、図1(C)の化
粧シート10は透明な熱可塑性樹脂シート11の片面に
装飾層14が積層され、その上から接着剤層13を介し
て繊維質シート12が積層されたものであり、図1
(D)の化粧シート10は透明な熱可塑性樹脂シート1
1の片面に装飾層14が積層され、その上から直接繊維
質シート12が積層されたものである。なお、本発明で
用いられる化粧シートは、図1に示した構成のものだけ
に限定されるわけではなく、これ以外の構成のものもあ
りえる。
【0009】図2は本発明に係る熱硬化性樹脂化粧材の
一例を模式的に示した断面図であり、この熱硬化性樹脂
化粧材は、図1(C)に示すタイプの化粧シート10が
繊維強化熱硬化性樹脂基材20の表面に積層されたもの
である。
【0010】図2に示す熱硬化性樹脂化粧材Dは、繊維
強化熱硬化性樹脂基材20を成形すると同時にその表面
に化粧シート10を積層一体化することにより製造す
る。従来、一般にこのような構成の化粧材を製造する
際、表面に柚子肌、皺等の外観欠陥を生じることが有っ
た。これは本発明者が研究を行ったところ、化粧シート
10の熱可塑性樹脂シート11が熱プレス時に熱収縮す
ることが原因であることが分かった。そのため、化粧シ
ート10を構成する熱可塑性樹脂シート11として、極
力熱収縮率の低いものを選ぶ。実験を踏まえて検討を行
った結果、「JISC 2318」の測定法に準拠し、
ただし加熱時間のみ30分間に延長した条件で評価した
熱収縮率(ただし、シート製膜時の流方向(MD)の値
と幅方向(TD)の値のうち、より大なる値を以て熱収
縮率の値を代表させる)が、1%以下の熱可塑性樹脂シ
ートを用いればよいことが判明した。
【0011】このような熱可塑性樹脂シートとしては、
ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンナ
フタレート、或いは特に該熱収縮率が1%以下となるよ
うな熱処理を施した低熱収縮性ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)等が挙げられるが、低熱収縮率に加え
て、耐熱性、透明性、汚染性、薬品性等を考慮すると、
2軸延伸ポリエチレンナフタレートが好ましい。そし
て、使用する熱可塑性樹脂シートの厚みは25〜200
μm、好ましくは50〜100μmである。また、必要
に応じて着色した熱可塑性樹脂シートを使用してもよ
い。必要に応じて、熱可塑性樹脂シートの全面に、目視
で目立たない直径0.1〜1mm程度の小孔を多数穿設
し、化粧シートと繊維強化熱硬化性樹脂基材とを加熱加
圧して成形する際に、両者の間に残留する空気を抜けや
すくしてもよい。
【0012】繊維質シートとしては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、アイオノマー等のオレフィン系樹脂、ア
クリル系樹脂、ポリエステル系樹脂等より選択できる不
織布、織布、或いは編物等が使用できる。これらの中で
も、耐熱性、コスト、強度等を考慮するとポリエステル
系樹脂が好ましい。さらに、PEN系、ナイロン系、ア
ラミド樹脂系等の有機高分子繊維、或いは硝子、炭素
(黒鉛等)、シリカ、チタン酸カリウム等の無機繊維等
も使用可能である。使用する繊維質シートの米坪量は1
0〜400g/m2 程度で、繊維の太さは30〜250
デニール(D)程度である。また、必要に応じて着色し
た繊維質シートを使用する。
【0013】熱可塑性樹脂シート或いは繊維質シートに
は、必要に応じて所望の意匠外観を付与するために装飾
処理を施してもよい。装飾処理としては、熱可塑性樹脂
シート或いは繊維質シートのいずれか一方のシート又は
両シート自体に着色剤(後述の如くインキの着色剤とし
て例示するものと同様のものの中から選択)を練り込む
形態、両シートのうちのいずれか一方又は両方のシート
に絵柄インキ層、金属薄膜層等の装飾層を形成する形
態、着色剤の練り込みと装飾層の形成の両方を併用する
形態、或いは熱可塑性樹脂シートの表面(繊維質シート
とは反対側)に凹凸模様を形成する形態等がある。
【0014】装飾層として絵柄インキ層を形成する場
合、熱可塑性樹脂シートの接着剤の層と接する側(裏
側)に印刷してもよいし、接着剤層と反対側(表側)若
しくは両面に印刷してもよい。或いは、互いに同種又は
異種の熱可塑性樹脂シートを2層積層接着し、両シート
の間(上側シートの裏側又は下側シートの表側)に絵柄
インキ層を形成してなるものを用いてもよい。印刷方式
はグラビア、オフセット、シルクスクリーン、インキジ
ェット等でよく、また使用する絵柄インキはバインダー
樹脂に顔料、染料等の着色剤、さらに必要に応じて酸化
防止剤、界面活性剤、安定剤、体質顔料、可塑剤等ほか
の添加剤を添加したものを用いる。
【0015】バインダー樹脂としては、酢酸セルロー
ス、セルロースアセテートプロピオネート、硝化綿等の
繊維素樹脂、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アク
リル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)ア
クリル酸エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸メチル−
(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、(メタ)アクリル
酸メチル−スチレン共重合体等の(メタ)アクリル酸エ
ステルの単独又は共重合体のアクリル樹脂、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、2液硬化型ウレタン樹脂、ポリ
エステル樹脂、ポリアミド樹脂等の1種又は2種以上の
混合物が用いられる。
【0016】顔料としては、弁柄、クロムバーミリオ
ン、黄鉛、チタンイエロー、コバルトブルー、群青、チ
タン白、三酸化ニアンチモン、カーボンブラック、鉄黒
等の無機顔料、真鍮、アルミニウム、二酸化チタン被覆
雲母等の鱗片状箔片から成る光輝性顔料、キナクリドン
レッド、ポリアゾレッド、イソインドリノンイエロー、
ベンジジイエロー、フタロシアニンブルー、インダスレ
ンブルー等の有機顔料(乃至は塗料)等が用いられる。
【0017】なお、印刷する絵柄は、木目柄、石目柄、
砂目柄、皮紋柄、布目柄、タイル貼模様、煉瓦積模様、
幾何学模様、文字、記号、全面ベタ等の絵柄を単独で、
或いはこれらを2つ以上組み合わせたものを用いる。
【0018】装飾層としての金属薄膜層は、真空蒸着、
スパッタリング等で形成した金、銀、クロム、アルミニ
ウム等の金属薄膜層がある。
【0019】また、繊維質シートの布目や地合が外観意
匠に影響を与えないようにするには、熱可塑性樹脂シー
トの繊維質シート側に隠蔽性層を設け、繊維質シートの
布目や地合を目視できないように隠蔽するとよい。ただ
し、繊維質シートの布目や地合の外観を意匠として活か
す場合は、もちろん隠蔽性層は設けない。隠蔽性層は前
記の如き樹脂バインダー中にチタン白、カーボンブラッ
ク、光輝性顔料等の隠蔽性顔料を添加したインキを用い
た全面ベタ印刷(塗工)層、或いはアルミニウム、クロ
ム等の金属薄膜を用いて形成する。熱可塑性樹脂シート
に装飾処理を施す場合は、その装飾処理の有る層よりも
繊維質シート側に隠蔽性層を設ける。或いは、前記の如
き装飾層としての全面ベタ層又は金属薄膜を隠蔽性層と
兼用させることもできる。
【0020】また、凹凸模様としては、木目導管溝、砂
目、梨地、花崗岩劈開面、タイル貼や煉瓦積の目地溝、
皮紋、布目テクスチュア、ヘアライン等が挙げられる。
凹凸模様の形成方法としては、繊維強化熱硬化性樹脂基
材と化粧シートとを積層して成形する際に、該化粧シー
トの表面側に所望の凹凸模様の逆凹凸を有するエンボス
版を載置した状態で成形型中に挿入し、加熱加圧して成
形し、その成形が完了した後、成形型を開放し、エンボ
ス版を離型する方法が好ましい。通常は後述(図3参
照)の如く、成形型のうち化粧シートと当接する側の型
をエンボス版と兼用する。
【0021】熱可塑性樹脂シートと繊維質シートを接着
するための接着剤としては、2液硬化型ウレタン樹脂が
好適に用いられる。具体的には、アクリルポリオール、
ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポ
リカーボネートオリオール等のポリオールを主剤とし、
2,4−トリレンジイソシアネート、キシレンジイソシ
アネート、ナフタレンジイソシアネート等の芳香族イソ
シアネート、或いは1,6−ヘキサメチレンジイソシア
ネート、イソホロンジイソシアネート、水添トリレンジ
イソシアネート等の脂肪族又は脂環式イソシアネートを
硬化剤とする接着剤である。またその他に、エポキシ樹
脂、メラミン樹脂等の他の熱硬化性樹脂、アクリル樹
脂、ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル、熱可塑性ウ
レタン樹脂、ポリアミド樹脂等の熱可塑性樹脂も使用可
能である。接着剤層の塗工量は、10〜100g/m2
程度とする。また、織物の織目や編物の編目、或いは不
織布の地合等を隠蔽するために、チタン白、カーボンブ
ラック、アルミニウム箔片からなる光輝性顔料等の高隠
蔽性の顔料を必要に応じて添加してもよい。
【0022】熱硬化性樹脂接着剤を用いて熱可塑性樹脂
シートと繊維質シートの両シートを積層する場合は、ロ
ールコート、グラビアロールコート、コンマコート等公
知の塗工法により、未硬化状態の接着剤を熱可塑性樹脂
シート側或いは繊維質シート側へ所定量塗工し、稀釈溶
剤が存在する場合はこれを乾燥除去せしめ、しかる後、
両シートを間に接着剤層を介して重ね合わせ、接着剤を
反応硬化せしめて両シートを接着して積層する方法(所
謂ドライラミネート法)が一般的である。
【0023】また、熱可塑性樹脂接着剤を用いて熱可塑
性樹脂シートと繊維質シートの両シートを積層する場合
は、加熱熔融した接着剤をTダイから接着剤を押出し塗
工して、両シートのいずれか一方に所定量塗工し、しか
る後、両シートを間に接着剤層を介して重ね合わせ、接
着剤を冷却固化せしめて両シートを積層する方法(所謂
エクストルージョンラミネート法)が一般的である。
【0024】なお、接着剤層が無くとも、熱可塑性樹脂
シートと繊維質シートの間、或いは装飾層と繊維質シー
トの間で熱接着(融着)性を有する場合には、接着剤層
を省略し、直接両シートを加熱加圧して接着する(図1
(A)或いは図1(D)のような形態)。
【0025】繊維強化熱硬化性樹脂は、不飽和ポリエス
テル樹脂、エポキシ樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メ
ラミン樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂と補強繊
維との複合体からなる。補強繊維としては、繊維質シー
トとして例示したものと同様のものの中から選択する。
【0026】なお、繊維強化熱硬化性樹脂として最も一
般的なものは、熱硬化性樹脂として不飽和ポリエステル
樹脂を、また補強繊維として硝子繊維を用いたものであ
る。繊維強化熱硬化性樹脂基材の形状としては、平板の
他、曲面板、或いは各種立体形状のものが用いられる。
【0027】繊維強化熱硬化性樹脂基材を所望の形状に
成形するには、繊維強化熱硬化性樹脂の未硬化物或いは
半硬化物を雌雄一対の成形型間に挿入し、加熱加圧によ
り該未硬化物或いは半硬化物(中の熱硬化性樹脂成分)
を反応させ硬化せしめる。
【0028】繊維強化熱硬化性樹脂の未硬化物或いは半
硬化物としては、SMC(シートモールディングコンパ
ウンド)、BMC(バルクモールディングコンパウン
ド)、プレプリグ等公知の形態のものが用いられる。な
お、これらSMC、BMC、プレプリグ等(の中の熱硬
化性樹脂)が硬化したものが繊維強化熱硬化性樹脂(F
RP)である。これら未硬化物或いは半硬化物を反応、
硬化せしめて繊維強化熱硬化性樹脂とするための成形条
件は、一般的には、成形温度(型温度):100〜16
0℃程度、成形圧力:20〜100kg/cm2 程度、
成形時間:5〜20分程度である。
【0029】ただし、本発明の目的である成形時の化粧
シートの柚子肌や皺の防止効果をより確実なものにする
とともに、熱可塑性樹脂シート中からの添加剤や低分子
量成分の滲出(ブリード)、熱変色を防止するため、成
形温度が熱可塑性樹脂シートの熱変形温度よりも20℃
以上低温となるよう設定するとより好ましい。
【0030】図3は熱硬化性樹脂化粧材の代表的な製造
方法を示す説明図であり、次にこれについて説明する。
【0031】まず、プレス成形機30の一対の型31,
32の間にSMC40(或いは、その他の繊維強化熱硬
化性樹脂の未硬化物乃至は硬化物)と化粧シート10と
を挿入する。この時、化粧シート10の表側(化粧材に
なった時点で外表面となる側、すなわち熱可塑性樹脂シ
ート11の側)を、化粧材の外表面を成形するための型
31の方に向けて載置する。そして、SMC40を化粧
シート10の裏面側(繊維質シート12の側)と向き合
うようにして載置する。これが図3の状態である。な
お、このプレス成形機30では、成形される化粧材の表
面に凹凸模様を賦形するため、化粧シート10表面側と
対接する型31の表面に所望の凹凸模様の逆凹凸31a
を形成してある。
【0032】次に、型31,32を支持する流体圧シリ
ンダーのラム33,34を駆動前進せしめ、所定の成形
圧力を化粧シート10及びSMC40に印加する。ま
た、型31,32は、加熱水蒸気、電熱ヒーター、誘導
加熱等の手段で加熱して所定の成形温度とする。そし
て、所定の成形時間が経過したら、冷却水の通水等によ
り型31,32を冷却した後、型31,32を開放し、
表面に化粧シート10が積層一体した繊維強化熱硬化性
樹脂基材20からなる化粧材Dを得る。ここで、型31
の表面が鏡面であれば、表面が鏡面の化粧材D(図2)
が得られるが、図示のプレス成形機30の場合は、成形
時に化粧材表面に凹凸模様11aが賦型され、図4に示
すような熱硬化性樹脂化粧材Dが得られる。
【0033】本発明の熱硬化性樹脂化粧材の用途として
は、住宅の床、壁、天井等の内装材、浴室内の床、壁、
天井等の内装材、浴槽、洗面台、厨房扉、キッチンバッ
クパネル、家電製品のキャビネット、容器、車輛内装
材、机、箪笥等の家具等が挙げられる。
【0034】
【実施例】(実施例)厚さが100μmで、150℃雰
囲気中で30分間加熱時の熱収縮率が0.9%(ただ
し、シート製膜時の流方向(MD)が0.9%、幅方向
(TD)が0.1%であったので、その最大値を以て
0.9%とした)の透明な2軸延伸ポリエチレンナフタ
レート(PEN)からなる熱可塑性樹脂シート(帝人デ
ュポン製)を用意し、その裏面にコロナ放電処理を施す
ことによりインキ付着性を向上せしめた。
【0035】次に、熱可塑性樹脂シートのコロナ放電処
理面に、バインダー樹脂としてポリエステルポリオール
100質量部に1,6−ヘキサメチレンジイソシアネー
トを8質量部添加してなる2液硬化型ウレタン樹脂を用
い、これにチタン白、弁柄、フタロシアニンブルー及び
黄鉛から成る顔料を添加したインキにより、大理石柄を
グラビア印刷して絵柄インキ層からなる装飾層を形成し
た。
【0036】次いで、厚さ60μmのポリエステル不織
布を繊維質シートに用い、上記の熱可塑性樹脂シートに
この繊維質シートをドライラミネートして化粧シートを
得た。具体的には、ポリエステルポリオール100質量
部に1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート8質量部
添加してなる2液硬化型ウレタン樹脂の接着剤層を12
g/m2 の量で形成してドライラミネートし、40℃で
3日間養生させることにより積層した。
【0037】表面にクロムめっきをした雌雄一対の金型
を有するプレス成形機を使用し、上記の化粧シートと、
熱硬化性樹脂として不飽和ポリエステル樹脂をまた補強
繊維として硝子繊維を用いてなるSMC(武田薬品製)
とを、化粧シートの繊維質シートとSMCとが向かい合
うように重ねて金型内にセットし、型温140℃、圧力
50kg/cm2 で2分間加熱することにより成形品と
しての熱硬化性樹脂化粧材を得た。得られた熱硬化性樹
脂化粧材の表面は極めて鏡面性に優れ、表面の柚子肌も
皺も目視では全く認められなかった。
【0038】(比較例)厚さが100μmで、150℃
雰囲気中で30分間加熱時の熱収縮率が2.2%(ただ
し、シート製膜時の流方向(MD)が2.2%、幅方向
(TD)が0.3%であったので、最大値を以て2.2
%とした)の透明なポリエチレンテレフタレート(PE
T)からなる熱可塑性樹脂シート(帝人デュポン製)を
用意し,その裏面にコロナ放電処理を施すことによりイ
ンキ付着性を向上せしめた。以下、上記実施例と同様に
して加飾シートを得た。
【0039】そして、実施例と同様にプレス成形機で一
体成形を行って成形品としての熱硬化性樹脂化粧材を得
たところ、その表面には曇り柚子肌が発生し、鏡面は得
られなかった。また、成形樹脂の流動による皺も成形品
の端部に発生していた。
【0040】
【発明の効果】本発明の熱硬化性樹脂化粧材は、化粧シ
ートを構成する熱可塑性樹脂シートとして、150℃雰
囲気中で30分間加熱した場合の熱収縮率が1%以下で
ある熱可塑性樹脂シートを選択したので、繊維強化熱硬
化性樹脂の熱プレス成形時の熱と圧力が加わっても、熱
収縮に起因する柚子肌、皺等の化粧材表面の外観欠陥を
生じない。よって、鏡面(平滑)表面の化粧材の場合
は、鏡面を損なうことのない化粧材を得ることができ、
また凹凸模様表面の化粧材の場合には、所望の凹凸模様
が忠実に再現された化粧材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱硬化性樹脂化粧材を製造する際に用
いられる化粧シートを例示した断面図である。
【図2】本発明に係る熱硬化性樹脂化粧材の一例を模式
的に示した断面図である。
【図3】熱硬化性樹脂化粧材の代表的な製造方法を示す
説明図である。
【図4】本発明に係る熱硬化性樹脂化粧材の他の例を模
式的に示した断面図である。
【符号の説明】
10 化粧シート 11 熱可塑性樹脂シート 11a 凹凸模様 12 繊維質シート 13 接着剤層 14 装飾層 20 繊維強化熱硬化性樹脂基材 30 プレス成形機 31,32 型 31a 逆凹凸 33,34 ラム 40 SMC
フロントページの続き Fターム(参考) 2E110 AA57 AB04 AB05 AB23 AB42 AB43 BA03 BA04 BA12 BB02 BB23 GA03W GA04X GA32W GA32Z GA33X GA42Z GB32Z GB35Z GB43W GB43Z GB44Z GB47Z GB49X GB52X GB52Z GB54X 4F100 AG00 AK01A AK01C AK41 AK44 AK51 AK51G AT00B BA03 BA04 BA05 BA07 BA10A BA10C CA13 CB00E CB02 DD01A DG01 DG01B DG01C DG15 DH00C DH02 EJ17 EJ38 EJ42 EJ55 GB08 HB00 HB00D HB11 HB21A HB31 JA03A JB13C JB16A JL00 JN01A YY00A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 150℃雰囲気中で30分間加熱した場
    合の熱収縮率が1%以下である透明な熱可塑性樹脂シー
    トの片面に繊維質シートが積層された化粧シートが、繊
    維強化熱硬化性樹脂基材の表面に繊維質シートの側を向
    けて積層していることを特徴とする熱硬化性樹脂化粧
    材。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂シートの繊維質シートの側
    に装飾層が積層されていることを特徴とする請求項1記
    載の熱硬化性樹脂化粧材。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂シートの繊維質シートと反
    対側に凹凸模様が形成されていることを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載の熱硬化性樹脂化粧材。
  4. 【請求項4】 熱可塑性樹脂シートと繊維質シートとの
    間或いは装飾層と繊維質シートとの間に接着剤層が形成
    されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の熱硬化性樹脂化粧材。
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