JP2002319508A - 積層型インピーダンス素子 - Google Patents
積層型インピーダンス素子Info
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Abstract
優れた積層型インピーダンス素子を提供する。 【解決手段】 積層型インピーダンス素子1は、相対的
に高透磁率の磁性体シートを積み重ねて構成した第1の
巻回部L1及び第3の巻回部L3を有している高透磁率
コイル部35と、相対的に低透磁率の磁性体シートを積
み重ねて構成した第2の巻回部L2を有している低透磁
率コイル部36と、中間シートにて構成した中間層37
とが積層されたものである。巻回部L1,L2,L3は
順に電気的に直列に接続され、螺旋状コイルLを構成す
る。螺旋状コイルLの両端部は、高透磁率コイル部35
に形成されたコイル導体パターン16,27からそれぞ
れ入力外部電極41及び出力外部電極42に引き出され
ている。
Description
ンス素子、特に、種々の電子回路に組み込まれてノイズ
フィルタ等として使用される積層型インピーダンス素子
に関する。
ス素子として、例えば特開平9−7835号公報記載の
もの、あるいは、実開平6−82822号公報記載のも
のが知られている。これらの積層型インピーダンス素子
は、透磁率の異なる複数のコイル部を積み重ねて構成し
た積層体を有し、各コイル部のコイル導体パターン相互
を電気的に直列に接続して螺旋状コイルを構成してい
る。そして、これらの積層型インピーダンス素子は、低
周波から高周波までの広い周波数領域で高インピーダン
スを確保することによって、ノイズ除去周波数帯域の拡
大を図っていた。
積層型インピーダンス素子は、積層体の上下に配置され
ている透磁率の異なる二つのコイル部のうち、どちらの
コイル部を実装面側にしてプリント基板に実装するかに
よって、電気特性が異なるという問題があった。
(パルス波)をこの積層型インピーダンス素子に入力し
たとき、高透磁率コイル部のコイル導体パターンが入出
力外部電極に電気的に接続されている場合と、低透磁率
コイル部のコイル導体パターンが入出力外部電極に電気
的に接続されている場合とでは、両者間に電気特性の相
違が認められた。
おける方向性を有さない積層型インピーダンス素子を提
供することにある。また、本発明の第2の目的は、電気
特性の優れた積層型インピーダンス素子を提供すること
にある。
するため、本発明に係る積層型インピーダンス素子は、
(a)相対的に透磁率が高い材料からなる複数の磁性体
層と複数のコイル導体パターンとを積み重ねて構成し
た、少なくとも第1の巻回部及び第3の巻回部を有して
いる高透磁率コイル部と、(b)相対的に透磁率が低い
材料からなる複数の磁性体層と複数のコイル導体パター
ンとを積み重ねて構成した、少なくとも第2の巻回部を
有している低透磁率コイル部とを備え、(c)高透磁率
コイル部と低透磁率コイル部とを積み重ね、第1の巻回
部、第2の巻回部、第3の巻回部を順に電気的に直列に
接続してコイルを形成すると共に、高透磁率コイル部の
第1の巻回部及び第3の巻回部を入出力外部電極に電気
的に接続したこと、を特徴とする。
素子は、(d)相対的に透磁率が高い材料からなる複数
の磁性体層と複数のコイル導体パターンとを積み重ねて
構成した、少なくとも第1の巻回部を有している第1の
高透磁率コイル部と、(e)相対的に透磁率が低い材料
からなる複数の磁性体層と複数のコイル導体パターンと
を積み重ねて構成した、少なくとも第2の巻回部を有し
ている低透磁率コイル部と、(f)相対的に透磁率が高
い材料からなる複数の磁性体層と複数のコイル導体パタ
ーンとを積み重ねて構成した、少なくとも第3の巻回部
を有している第2の高透磁率コイル部とを備え、(g)
第1の高透磁率コイル部と第2の高透磁率コイル部との
間に低透磁率コイル部を配置して積み重ね、第1の巻回
部、第2の巻回部、第3の巻回部を順に電気的に直列に
接続してコイルを形成すると共に、第1の高透磁率コイ
ル部の第1の巻回部及び第2の高透磁率コイル部の第3
の巻回部を入出力外部電極に電気的に接続したこと、を
特徴とする。
層型インピーダンス素子に入力されると、信号波形は高
透磁率コイル部の巻回部で相対的になまった後、低透磁
率コイル部の巻回部で相対的に歪む。仮に、入出力外部
電極に低透磁率コイル部のコイル導体パターンが電気的
に接続されているとすると、信号波形は低透磁率コイル
部で相対的に歪んだ後、高透磁率コイル部でなまること
になる。
と、一般に、信号がパルス波に近いほど歪みが大きくな
る。従って、入出力外部電極から入ってきたパルス波の
信号が低透磁率コイル部から高透磁率コイル部へ伝搬す
る構造の積層型インピーダンス素子の方が、歪みが大き
くなる。つまり、入出力外部電極に高透磁率コイル部の
コイル導体パターンが電気的に接続されている構造の積
層型インピーダンス素子の方が、電気特性が優れている
ことになる。
及び第3の巻回部をそれぞれ入出力外部電極に接続する
ことにより、実装方向による電気特性の方向性がなくな
る。
部の間に、非磁性体材料からなる中間層を配設してもよ
い。この中間層は、高透磁率コイル部で発生する磁束と
低透磁率コイル部で発生する磁束の電磁的な結合を防止
するとともに、高透磁率コイル部の材料と低透磁率コイ
ル部の材料の相互拡散防止や収縮率の違いにより発生す
る反りやクラックを防止する。
ーダンス素子の実施の形態について添付の図面を参照し
て説明する。
ように、積層型インピーダンス素子1は、コイル導体パ
ターン16〜19,24〜27をそれぞれ表面に設けた
高透磁率磁性体シート2〜6と、コイル導体パターン2
0〜23をそれぞれ表面に設けた低透磁率磁性体シート
8〜12と、中間シート7等にて構成されている。磁性
体シート2〜6は、Ni−Cu−Zn系フェライトやM
n−Zn系フェライトなどの高透磁率のフェライト粉末
を含有した絶縁層ペーストをシート状にして製作され
る。同様に、磁性体シート8〜12は、低透磁率のフェ
ライト粉末を含有した絶縁性ペーストをシート状にして
製作される。本第1実施形態の場合、高透磁率磁性体シ
ート2〜6の比透磁率μを300以上に設定し、低透磁
率磁性体シート8〜12の比透磁率μを100以下に設
定した。中間シート7は、非磁性体材料、例えばガラ
ス、ガラスセラミックなどからなる絶縁性ペーストをシ
ート状にして製作される。なお、ガラスを用いた場合に
は、他の絶縁性材料に比べて相互拡散を防止する点で好
適である。
Au,Ag,Ag−Pd,Ni等からなり、磁性体シー
ト3〜11にそれぞれ設けたビアホール30a〜30r
を介して電気的に直列に接続され、インピーダンス素子
1内部に略U字形に配設された螺旋状コイルLとされ
る。より詳しく説明すると、コイル導体パターン16〜
19は、ビアホール30a〜30cを介して直列に接続
され、高透磁率コイル部35の第1の巻回部L1を構成
する。コイル導体パターン20〜23はビアホール30
g〜30iを介して直列に接続され、低透磁率コイル部
36の第2の巻回部L2を構成する。コイル導体パター
ン24〜27はビアホール30p〜30rを介して直列
に接続され、高透磁率コイル部35の第3の巻回部L3
を構成する。
は、インピーダンス素子1の上面側から見て時計回り方
向に巻回している。一方、第3の巻回部L3は反時計回
り方向に巻回している。そして、第1の巻回部L1と第
2の巻回部L2は、ビアホール30d〜30fを介して
電気的に直列に接続されている。第2の巻回部L2と第
3の巻回部L3は、ビアホール30j〜30oを介して
電気的に直列に接続されている。コイル導体パターン1
6の引出し端16aは、磁性体シート3の左辺に露出し
ている。コイル導体パターン27の引出し端27aは、
磁性体シート3の右辺に露出している。コイル導体パタ
ーン16〜27は、印刷等の方法により磁性体シート3
〜6,9〜12の表面に形成される。
すように、順に積み重ねられて圧着された後、一体的に
焼成されることにより、図2に示す積層体40とされ
る。積層体40の左右の端面には、それぞれ入力外部電
極41及び出力外部電極42が形成されている。入力外
部電極41にはコイル導体パターン16の引出し端16
aが接続され、出力外部電極42にはコイル導体パター
ン27の引出し端27aが接続される。
に示すように、相対的に高透磁率の磁性体シート2〜6
を積み重ねて構成した高透磁率コイル部35と、相対的
に低透磁率の磁性体シート8〜12を積み重ねて構成し
た低透磁率コイル部36と、中間シート7にて構成した
中間層37とが積層されたものである。
3の巻回部L1,L3が主として低周波ノイズを除去
し、低透磁率コイル部36の第2の巻回部L2が主とし
て高周波ノイズを除去をする。
率コイル部35に形成されたコイル導体パターン16,
27からそれぞれ入力外部電極41及び出力外部電極4
2に引き出されているため、等価回路的に対称となり、
積層型インピーダンス素子1の実装方向(表裏)による
電気特性の方向性をなくすことができる。方向性マーキ
ングも不要になる。このとき、高透磁率コイル部35の
第1の巻回部L1の巻回方向と第3の巻回部L3の巻回
方向とを逆方向にしているので、第1の巻回部L1で発
生する磁束と第3の巻回部L3で発生する磁束とが電磁
的に結合しない。従って、入力外部電極41から入力し
た高周波成分は、第1、第2、第3の巻回部L1〜L3
を順に伝わり、出力外部電極42から出力される。この
結果、入力外部電極41から入った高周波成分が、第1
と第3の巻回部L1,L3の電磁的結合によって直接に
出力外部電極42から出力される心配がない。
イル部35のコイル導体パターン16に電気的に接続さ
れているため、パルス波等の信号が積層型インピーダン
ス素子1に入力されると、図4に示すように、信号波形
は高透磁率コイル部35の第1の巻回部L1で相対的に
なまった後、低透磁率コイル部36の第2の巻回部L2
で相対的に歪む。
と、一般に、信号がパルス波に近いほど波形歪みが大き
くなる。従って、入力外部電極が低透磁率コイル部のコ
イル導体パターンに接続されている構造の積層型インピ
ーダンス素子の方が波形歪みが大きくなる。つまり、本
第1実施形態の積層型インピーダンス素子1のように、
信号が入力外部電極41−高透磁率コイル部35の第1
の巻回部L1−低透磁率コイル部36の第2の巻回部L
2−高透磁率コイル部35の第3の巻回部L3−出力外
部電極42の順に伝わる構造のインピーダンス素子の方
が、電気特性が優れていることになる。
μを300以上にしているので、ダンピング機能を有
し、信号波形のリンギング現象を抑えることができ、信
号波形の品質をより向上させることができる。そして、
低透磁率コイル部36の比透磁率μを100以下に設定
しているので、高周波領域(100MHz以上)で大き
なインピーダンスを確保できる。これにより、ダンピン
グ機能を有し、高周波帯域まで優れたインピーダンス特
性をもつことができる。
3の巻回部L1,L3の合計インピーダンスが220Ω
以下(100MHz)で、低透磁率コイル部36の第2
の巻回部L2のインピーダンスが220Ω以下(100
MHz)になるように設定することが好ましい。高透磁
率コイル部35があまり大きなインピーダンスをもつ
と、信号レベルの低下や波形なまりを起こすからであ
る。一方、低透磁率コイル部36があまり大きなインピ
ーダンスをもつと、インピーダンス曲線の傾きが急峻と
なってQが高くなり、ダンピング機能が働かなくなり、
波形歪みが抑制されない心配があるからである。
1,42間のインピーダンス特性を図5に示す(実線4
7参照)。なお、図5において、点線45は高透磁率コ
イル部35のインピーダンス特性を示し、点線46は低
透磁率コイル部36のインピーダンス特性を示してい
る。
イル部36の間に非磁性体材料からなる中間層37を配
設しているので、高透磁率コイル部35の第1及び第3
の巻回部L1,L3で発生する磁束と低透磁率コイル部
36の第2の巻回部L2で発生する磁束との電磁的な結
合を防止することができる。さらに、中間層37は、高
透磁率コイル部35の材料と低透磁率コイル部36の材
料の相互拡散防止や収縮率の違いにより発生する反りや
クラック防止の役目もする。
に、第2実施形態の積層型インピーダンス素子51は、
低透磁率コイル部73を間にして上下に高透磁率コイル
部71,72を積層したものである。高透磁率コイル部
71,72と低透磁率コイル部73との間には、それぞ
れ非磁性体材料、例えばガラス、ガラスセラミック等か
らなる中間層74,75を配置している。
ーン52〜55をそれぞれ表面に設けた高透磁率磁性体
シートを積み重ねて構成される。コイル導体パターン5
2〜55は、磁性体シートにそれぞれ設けたビアホール
(図示せず)を介して電気的に直列に接続され、高透磁
率コイル部71の第1の巻回部L1を構成する。
ーン60〜63をそれぞれ表面に設けた高透磁率磁性体
シートを積み重ねて構成される。コイル導体パターン6
0〜63は、磁性体シートにそれぞれ設けたビアホール
(図示せず)を介して電気的に直列に接続され、高透磁
率コイル部72の第3の巻回部L3を構成する。
ーン56〜59をそれぞれ表面に設けた低透磁率磁性体
シートを積み重ねて構成される。コイル導体パターン5
6〜59は、磁性体シートにそれぞれ設けたビアホール
(図示せず)を介して電気的に直列に接続され、低透磁
率コイル部73の第2の巻回部L2を構成する。
第3の巻回部L3は、磁性体シートにそれぞれ設けたビ
アホール65,66を介して電気的に直列に接続され、
螺旋状コイルLとされる。コイル導体パターン52の引
出し端52aは入力外部電極77に電気的に接続され、
コイル導体パターン63の引出し端63aは出力外部電
極78に電気的に接続されている。
素子51は、螺旋状コイルLのコイル軸が、磁性体シー
トの積み重ね方向に対して平行で、かつ、入出力外部電
極77,78に対して平行である(いわゆる縦巻き構造
のインダクタである)。この積層型インピーダンス素子
51は、前記第1実施形態のインピーダンス素子1と同
様の作用効果を奏する。
に、第3実施形態の積層型インピーダンス素子81は、
低透磁率コイル部103を間にして左右に高透磁率コイ
ル部101,102を積層したものである。高透磁率コ
イル部101,102と低透磁率コイル部103との間
には、それぞれ非磁性体材料、例えばガラス、ガラスセ
ラミック等からなる中間層104,105を配置してい
る。
ターン82〜85をそれぞれ表面に設けた高透磁率磁性
体シートを積み重ねて構成される。コイル導体パターン
82〜85は、磁性体シートにそれぞれ設けたビアホー
ル(図示せず)を介して電気的に直列に接続され、高透
磁率コイル部101の第1の巻回部L1を構成する。
ターン90〜93をそれぞれ表面に設けた高透磁率磁性
体シートを積み重ねて構成される。コイル導体パターン
90〜93は、磁性体シートにそれぞれ設けたビアホー
ル(図示せず)を介して電気的に直列に接続され、高透
磁率コイル部102の第3の巻回部L3を構成する。
ターン86〜89をそれぞれ表面に設けた低透磁率磁性
体シートを積み重ねて構成される。コイル導体パターン
86〜89は、磁性体シートにそれぞれ設けたビアホー
ル(図示せず)を介して電気的に直列に接続され、低透
磁率コイル部103の第2の巻回部L2を構成する。
第3の巻回部L3は、磁性体シートにそれぞれ設けたビ
アホール95,96を介して電気的に直列に接続され、
螺旋状コイルLとされる。コイル導体パターン82は磁
性体シートに設けた引出し用ビアホール97を介して入
力外部電極107に電気的に接続され、コイル導体パタ
ーン93は磁性体シートに設けた引出し用ビアホール9
8を介して出力外部電極108に電気的に接続されてい
る。
素子81は、螺旋状コイルLのコイル軸が、磁性体シー
トの積み重ね方向に対して平行で、かつ、入出力外部電
極107,108に対して垂直である(いわゆる横巻き
構造のインダクタである)。この積層型インピーダンス
素子81は、前記第1実施形態のインピーダンス素子1
と同様の作用効果を奏する。
型インピーダンス素子は前記実施形態に限定するもので
はなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができ
る。例えば、コイルの巻回数、コイル導体パターンの形
状等は仕様に合わせて種々のものが採用される。前記実
施形態では、コイル導体パターンを接続して螺旋状コイ
ルを形成しているが、各磁性体シートに渦巻状(1ター
ン以上)のコイル導体パターンを形成して接続してもよ
い。あるいは、ビアホール又は印刷パターンにより、直
線状のコイル導体パターンを用いてコイルを形成しても
よい。さらに、螺旋状、渦巻状、直線状のコイル導体パ
ターンを組み合わせてコイルを形成してもよい。
記実施形態の積層型インダクタの他に、積層型コモンモ
ードチョークコイルや積層型LC複合部品等も含まれ
る。
部の比透磁率を300以上に設定しているが、必ずしも
この値に限るものではなく、高透磁率コイル部の比透磁
率を100〜300に設定してもよい。この場合、コイ
ルLが有するインピーダンスのピークの他に、高透磁率
コイル部でのインダクタンスと該インダクタンスに電気
的に並列に発生する浮遊容量との共振により、前記イン
ピーダンスのピークより低周波側にもインピーダンスの
ピークを形成することができる。この結果、積層型イン
ピーダンス素子は急峻なインピーダンス特性を得ること
ができる。
導体パターンが形成された磁性体シートを積み重ねた
後、一体的に焼成するものであるが、必ずしもこれに限
定されない。磁性体シートは予め焼成されたものを用い
てもよい。また、以下に説明する製法によってインピー
ダンス素子を作成してもよい。印刷等の方法によりペー
スト状の磁性体材料にて磁性体層を形成した後、その磁
性体層の表面にペースト状の導電性材料を塗布してコイ
ル導体パターンを形成する。次に、ペースト状の磁性体
材料を前記コイル導体パターンの上から塗布してコイル
導体パターンが内蔵された磁性体層とする。同様にし
て、コイル導体パターン間を電気的に接続しつつ、順に
重ね塗りすることにより積層構造を有するインピーダン
ス素子が得られる。
よれば、入出力外部電極が高透磁率コイル部の第1の巻
回部及び第3の巻回部に電気的に接続されているので、
入出力外部電極から入った信号の波形歪みが小さくてす
み、優れた電気特性を有する積層型インピーダンス素子
を得ることができる。また、コイルの両端部は、高透磁
率コイル部に形成された第1の巻回部及び第3の巻回部
からそれぞれ入出力外部電極に引き出されているため、
等価回路的に対称となり、積層型インピーダンス素子の
実装方向(表裏)による電気特性の方向性をなくすこと
ができる。
実施形態の構成を示す分解斜視図。
斜視図。
断面図。
てきたパルス波信号の波形の変化を示す説明図。
ピーダンス特性を示すグラフ。
実施形態の構成を示す模式断面図。
実施形態の構成を示す模式断面図。
ーン 35,71,72,101,102…高透磁率コイル部 36,73,103…低透磁率コイル部 37,74,75,104,105…中間層 41,77,107…入力外部電極 42,78,108…出力外部電極 L…螺旋状コイル L1…第1の巻回部 L2…第2の巻回部 L3…第3の巻回部
Claims (3)
- 【請求項1】 相対的に透磁率が高い材料からなる複数
の磁性体層と複数のコイル導体パターンとを積み重ねて
構成した、少なくとも第1の巻回部及び第3の巻回部を
有している高透磁率コイル部と、 相対的に透磁率が低い材料からなる複数の磁性体層と複
数のコイル導体パターンとを積み重ねて構成した、少な
くとも第2の巻回部を有している低透磁率コイル部とを
備え、 前記高透磁率コイル部と前記低透磁率コイル部とを積み
重ね、前記第1の巻回部、第2の巻回部、第3の巻回部
を順に電気的に直列に接続してコイルを形成すると共
に、前記高透磁率コイル部の第1の巻回部及び第3の巻
回部を入出力外部電極に電気的に接続したこと、 を特徴とする積層型インピーダンス素子。 - 【請求項2】 相対的に透磁率が高い材料からなる複数
の磁性体層と複数のコイル導体パターンとを積み重ねて
構成した、少なくとも第1の巻回部を有している第1の
高透磁率コイル部と、 相対的に透磁率が低い材料からなる複数の磁性体層と複
数のコイル導体パターンとを積み重ねて構成した、少な
くとも第2の巻回部を有している低透磁率コイル部と、 相対的に透磁率が高い材料からなる複数の磁性体層と複
数のコイル導体パターンとを積み重ねて構成した、少な
くとも第3の巻回部を有している第2の高透磁率コイル
部とを備え、 前記第1の高透磁率コイル部と前記第2の高透磁率コイ
ル部との間に前記低透磁率コイル部を配置して積み重
ね、前記第1の巻回部、第2の巻回部、第3の巻回部を
順に電気的に直列に接続してコイルを形成すると共に、
前記第1の高透磁率コイル部の第1の巻回部及び前記第
2の高透磁率コイル部の第3の巻回部を入出力外部電極
に電気的に接続したこと、 を特徴とする積層型インピーダンス素子。 - 【請求項3】 前記高透磁率コイル部と前記低透磁率コ
イル部の間に、非磁性体材料からなる中間層を配設した
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の積層型
インピーダンス素子。
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