JP3941508B2 - 積層型インピーダンス素子 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、積層型インピーダンス素子、特に、種々の電子回路に組み込まれてノイズフィルタ等として使用される積層型インピーダンス素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の積層型インピーダンス素子として、例えば特開平9−7835号公報記載のもの、あるいは、実開平6−82822号公報記載のものが知られている。これらの積層型インピーダンス素子は、透磁率の異なる複数のコイル部を積み重ねて構成した積層体を有し、各コイル部のコイル導体パターン相互を電気的に直列に接続して螺旋状コイルを構成している。そして、これらの積層型インピーダンス素子は、低周波から高周波までの広い周波数領域で高インピーダンスを確保することによって、ノイズ除去周波数帯域の拡大を図っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の積層型インピーダンス素子は、積層体の上下に配置されている透磁率の異なる二つのコイル部のうち、どちらのコイル部を実装面側にしてプリント基板に実装するかによって、電気特性が異なるという問題があった。
【0004】
また、本発明者らの研究によって、信号(パルス波)をこの積層型インピーダンス素子に入力したとき、高透磁率コイル部のコイル導体パターンが入出力外部電極に電気的に接続されている場合と、低透磁率コイル部のコイル導体パターンが入出力外部電極に電気的に接続されている場合とでは、両者間に電気特性の相違が認められた。
【0005】
そこで、本発明の第1の目的は、実装時における方向性を有さない積層型インピーダンス素子を提供することにある。また、本発明の第2の目的は、電気特性の優れた積層型インピーダンス素子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】
前記目的を達成するため、本発明に係る積層型インピーダンス素子は、
(a)相対的に透磁率が高い材料からなる複数の磁性体層と複数のコイル導体パターンとを積み重ねて構成した、少なくとも第1の巻回部及び第3の巻回部を有している高透磁率コイル部と、
(b)相対的に透磁率が低い材料からなる複数の磁性体層と複数のコイル導体パターンとを積み重ねて構成した、少なくとも第2の巻回部を有している低透磁率コイル部とを備え、
(c)高透磁率コイル部と低透磁率コイル部とを積み重ね、第1の巻回部、第2の巻回部、第3の巻回部を順に電気的に直列に接続してコイルを形成すると共に、高透磁率コイル部の第1の巻回部及び第3の巻回部を入出力外部電極に電気的に接続したこと、
を特徴とする。
【0008】
以上の構成により、パルス波等の信号が積層型インピーダンス素子に入力されると、信号波形は高透磁率コイル部の巻回部で相対的になまった後、低透磁率コイル部の巻回部で相対的に歪む。仮に、入出力外部電極に低透磁率コイル部のコイル導体パターンが電気的に接続されているとすると、信号波形は低透磁率コイル部で相対的に歪んだ後、高透磁率コイル部でなまることになる。
【0009】
ここで、信号波形の歪みの大きさを考えると、一般に、信号がパルス波に近いほど歪みが大きくなる。従って、入出力外部電極から入ってきたパルス波の信号が低透磁率コイル部から高透磁率コイル部へ伝搬する構造の積層型インピーダンス素子の方が、歪みが大きくなる。つまり、入出力外部電極に高透磁率コイル部のコイル導体パターンが電気的に接続されている構造の積層型インピーダンス素子の方が、電気特性が優れていることになる。
【0010】
さらに、高透磁率コイル部の第1の巻回部及び第3の巻回部をそれぞれ入出力外部電極に接続することにより、実装方向による電気特性の方向性がなくなる。
【0011】
また、高透磁率コイル部と低透磁率コイル部の間に、非磁性体材料からなる中間層を配設してもよい。この中間層は、高透磁率コイル部で発生する磁束と低透磁率コイル部で発生する磁束の電磁的な結合を防止するとともに、高透磁率コイル部の材料と低透磁率コイル部の材料の相互拡散防止や収縮率の違いにより発生する反りやクラックを防止する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る積層型インピーダンス素子の実施の形態について添付の図面を参照して説明する。
【0013】
[第1実施形態、図1〜図5]
図1に示すように、積層型インピーダンス素子1は、コイル導体パターン16〜19,24〜27をそれぞれ表面に設けた高透磁率磁性体シート2〜6と、コイル導体パターン20〜23をそれぞれ表面に設けた低透磁率磁性体シート8〜12と、中間シート7等にて構成されている。磁性体シート2〜6は、Ni−Cu−Zn系フェライトやMn−Zn系フェライトなどの高透磁率のフェライト粉末を含有した絶縁層ペーストをシート状にして製作される。同様に、磁性体シート8〜12は、低透磁率のフェライト粉末を含有した絶縁性ペーストをシート状にして製作される。本第1実施形態の場合、高透磁率磁性体シート2〜6の比透磁率μを300以上に設定し、低透磁率磁性体シート8〜12の比透磁率μを100以下に設定した。中間シート7は、非磁性体材料、例えばガラス、ガラスセラミックなどからなる絶縁性ペーストをシート状にして製作される。なお、ガラスを用いた場合には、他の絶縁性材料に比べて相互拡散を防止する点で好適である。
【0014】
コイル導体パターン16〜27は、Cu,Au,Ag,Ag−Pd,Ni等からなり、磁性体シート3〜11にそれぞれ設けたビアホール30a〜30rを介して電気的に直列に接続され、インピーダンス素子1内部に略U字形に配設された螺旋状コイルLとされる。より詳しく説明すると、コイル導体パターン16〜19は、ビアホール30a〜30cを介して直列に接続され、高透磁率コイル部35の第1の巻回部L1を構成する。コイル導体パターン20〜23はビアホール30g〜30iを介して直列に接続され、低透磁率コイル部36の第2の巻回部L2を構成する。コイル導体パターン24〜27はビアホール30p〜30rを介して直列に接続され、高透磁率コイル部35の第3の巻回部L3を構成する。
【0015】
第1の巻回部L1及び第2の巻回部L2は、インピーダンス素子1の上面側から見て時計回り方向に巻回している。一方、第3の巻回部L3は反時計回り方向に巻回している。そして、第1の巻回部L1と第2の巻回部L2は、ビアホール30d〜30fを介して電気的に直列に接続されている。第2の巻回部L2と第3の巻回部L3は、ビアホール30j〜30oを介して電気的に直列に接続されている。コイル導体パターン16の引出し端16aは、磁性体シート3の左辺に露出している。コイル導体パターン27の引出し端27aは、磁性体シート3の右辺に露出している。コイル導体パターン16〜27は、印刷等の方法により磁性体シート3〜6,9〜12の表面に形成される。
【0016】
以上の磁性体シート2〜12は、図1に示すように、順に積み重ねられて圧着された後、一体的に焼成されることにより、図2に示す積層体40とされる。積層体40の左右の端面には、それぞれ入力外部電極41及び出力外部電極42が形成されている。入力外部電極41にはコイル導体パターン16の引出し端16aが接続され、出力外部電極42にはコイル導体パターン27の引出し端27aが接続される。
【0017】
この積層型インピーダンス素子1は、図3に示すように、相対的に高透磁率の磁性体シート2〜6を積み重ねて構成した高透磁率コイル部35と、相対的に低透磁率の磁性体シート8〜12を積み重ねて構成した低透磁率コイル部36と、中間シート7にて構成した中間層37とが積層されたものである。
【0018】
そして、高透磁率コイル部35の第1と第3の巻回部L1,L3が主として低周波ノイズを除去し、低透磁率コイル部36の第2の巻回部L2が主として高周波ノイズを除去をする。
【0019】
また、螺旋状コイルLの両端部は、高透磁率コイル部35に形成されたコイル導体パターン16,27からそれぞれ入力外部電極41及び出力外部電極42に引き出されているため、等価回路的に対称となり、積層型インピーダンス素子1の実装方向(表裏)による電気特性の方向性をなくすことができる。方向性マーキングも不要になる。このとき、高透磁率コイル部35の第1の巻回部L1の巻回方向と第3の巻回部L3の巻回方向とを逆方向にしているので、第1の巻回部L1で発生する磁束と第3の巻回部L3で発生する磁束とが電磁的に結合しない。従って、入力外部電極41から入力した高周波成分は、第1、第2、第3の巻回部L1〜L3を順に伝わり、出力外部電極42から出力される。この結果、入力外部電極41から入った高周波成分が、第1と第3の巻回部L1,L3の電磁的結合によって直接に出力外部電極42から出力される心配がない。
【0020】
さらに、入力外部電極41は、高透磁率コイル部35のコイル導体パターン16に電気的に接続されているため、パルス波等の信号が積層型インピーダンス素子1に入力されると、図4に示すように、信号波形は高透磁率コイル部35の第1の巻回部L1で相対的になまった後、低透磁率コイル部36の第2の巻回部L2で相対的に歪む。
【0021】
ここで、信号波形の歪みの大きさを考えると、一般に、信号がパルス波に近いほど波形歪みが大きくなる。従って、入力外部電極が低透磁率コイル部のコイル導体パターンに接続されている構造の積層型インピーダンス素子の方が波形歪みが大きくなる。つまり、本第1実施形態の積層型インピーダンス素子1のように、信号が入力外部電極41−高透磁率コイル部35の第1の巻回部L1−低透磁率コイル部36の第2の巻回部L2−高透磁率コイル部35の第3の巻回部L3−出力外部電極42の順に伝わる構造のインピーダンス素子の方が、電気特性が優れていることになる。
【0022】
さらに、高透磁率コイル部35の比透磁率μを300以上にしているので、ダンピング機能を有し、信号波形のリンギング現象を抑えることができ、信号波形の品質をより向上させることができる。そして、低透磁率コイル部36の比透磁率μを100以下に設定しているので、高周波領域(100MHz以上)で大きなインピーダンスを確保できる。これにより、ダンピング機能を有し、高周波帯域まで優れたインピーダンス特性をもつことができる。
【0023】
また、高透磁率コイル部35の第1及び第3の巻回部L1,L3の合計インピーダンスが220Ω以下(100MHz)で、低透磁率コイル部36の第2の巻回部L2のインピーダンスが220Ω以下(100MHz)になるように設定することが好ましい。高透磁率コイル部35があまり大きなインピーダンスをもつと、信号レベルの低下や波形なまりを起こすからである。一方、低透磁率コイル部36があまり大きなインピーダンスをもつと、インピーダンス曲線の傾きが急峻となってQが高くなり、ダンピング機能が働かなくなり、波形歪みが抑制されない心配があるからである。
【0024】
積層型インピーダンス素子1の外部電極41,42間のインピーダンス特性を図5に示す(実線47参照)。なお、図5において、点線45は高透磁率コイル部35のインピーダンス特性を示し、点線46は低透磁率コイル部36のインピーダンス特性を示している。
【0025】
また、高透磁率コイル部35と低透磁率コイル部36の間に非磁性体材料からなる中間層37を配設しているので、高透磁率コイル部35の第1及び第3の巻回部L1,L3で発生する磁束と低透磁率コイル部36の第2の巻回部L2で発生する磁束との電磁的な結合を防止することができる。さらに、中間層37は、高透磁率コイル部35の材料と低透磁率コイル部36の材料の相互拡散防止や収縮率の違いにより発生する反りやクラック防止の役目もする。
【0026】
[第2実施形態、図6]
図6に示すように、第2実施形態の積層型インピーダンス素子51は、低透磁率コイル部73を間にして上下に高透磁率コイル部71,72を積層したものである。高透磁率コイル部71,72と低透磁率コイル部73との間には、それぞれ非磁性体材料、例えばガラス、ガラスセラミック等からなる中間層74,75を配置している。
【0027】
高透磁率コイル部71は、コイル導体パターン52〜55をそれぞれ表面に設けた高透磁率磁性体シートを積み重ねて構成される。コイル導体パターン52〜55は、磁性体シートにそれぞれ設けたビアホール(図示せず)を介して電気的に直列に接続され、高透磁率コイル部71の第1の巻回部L1を構成する。
【0028】
高透磁率コイル部72は、コイル導体パターン60〜63をそれぞれ表面に設けた高透磁率磁性体シートを積み重ねて構成される。コイル導体パターン60〜63は、磁性体シートにそれぞれ設けたビアホール(図示せず)を介して電気的に直列に接続され、高透磁率コイル部72の第3の巻回部L3を構成する。
【0029】
低透磁率コイル部73は、コイル導体パターン56〜59をそれぞれ表面に設けた低透磁率磁性体シートを積み重ねて構成される。コイル導体パターン56〜59は、磁性体シートにそれぞれ設けたビアホール(図示せず)を介して電気的に直列に接続され、低透磁率コイル部73の第2の巻回部L2を構成する。
【0030】
第1の巻回部L1、第2の巻回部L2及び第3の巻回部L3は、磁性体シートにそれぞれ設けたビアホール65,66を介して電気的に直列に接続され、螺旋状コイルLとされる。コイル導体パターン52の引出し端52aは入力外部電極77に電気的に接続され、コイル導体パターン63の引出し端63aは出力外部電極78に電気的に接続されている。
【0031】
以上の構成からなる積層型インピーダンス素子51は、螺旋状コイルLのコイル軸が、磁性体シートの積み重ね方向に対して平行で、かつ、入出力外部電極77,78に対して平行である(いわゆる縦巻き構造のインダクタである)。この積層型インピーダンス素子51は、前記第1実施形態のインピーダンス素子1と同様の作用効果を奏する。
【0032】
[第3実施形態、図7]
図7に示すように、第3実施形態の積層型インピーダンス素子81は、低透磁率コイル部103を間にして左右に高透磁率コイル部101,102を積層したものである。高透磁率コイル部101,102と低透磁率コイル部103との間には、それぞれ非磁性体材料、例えばガラス、ガラスセラミック等からなる中間層104,105を配置している。
【0033】
高透磁率コイル部101は、コイル導体パターン82〜85をそれぞれ表面に設けた高透磁率磁性体シートを積み重ねて構成される。コイル導体パターン82〜85は、磁性体シートにそれぞれ設けたビアホール(図示せず)を介して電気的に直列に接続され、高透磁率コイル部101の第1の巻回部L1を構成する。
【0034】
高透磁率コイル部102は、コイル導体パターン90〜93をそれぞれ表面に設けた高透磁率磁性体シートを積み重ねて構成される。コイル導体パターン90〜93は、磁性体シートにそれぞれ設けたビアホール(図示せず)を介して電気的に直列に接続され、高透磁率コイル部102の第3の巻回部L3を構成する。
【0035】
低透磁率コイル部103は、コイル導体パターン86〜89をそれぞれ表面に設けた低透磁率磁性体シートを積み重ねて構成される。コイル導体パターン86〜89は、磁性体シートにそれぞれ設けたビアホール(図示せず)を介して電気的に直列に接続され、低透磁率コイル部103の第2の巻回部L2を構成する。
【0036】
第1の巻回部L1、第2の巻回部L2及び第3の巻回部L3は、磁性体シートにそれぞれ設けたビアホール95,96を介して電気的に直列に接続され、螺旋状コイルLとされる。コイル導体パターン82は磁性体シートに設けた引出し用ビアホール97を介して入力外部電極107に電気的に接続され、コイル導体パターン93は磁性体シートに設けた引出し用ビアホール98を介して出力外部電極108に電気的に接続されている。
【0037】
以上の構成からなる積層型インピーダンス素子81は、螺旋状コイルLのコイル軸が、磁性体シートの積み重ね方向に対して平行で、かつ、入出力外部電極107,108に対して垂直である(いわゆる横巻き構造のインダクタである)。この積層型インピーダンス素子81は、前記第1実施形態のインピーダンス素子1と同様の作用効果を奏する。
【0038】
[他の実施形態]
なお、本発明に係る積層型インピーダンス素子は前記実施形態に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。例えば、コイルの巻回数、コイル導体パターンの形状等は仕様に合わせて種々のものが採用される。前記実施形態では、コイル導体パターンを接続して螺旋状コイルを形成しているが、各磁性体シートに渦巻状(1ターン以上)のコイル導体パターンを形成して接続してもよい。あるいは、ビアホール又は印刷パターンにより、直線状のコイル導体パターンを用いてコイルを形成してもよい。さらに、螺旋状、渦巻状、直線状のコイル導体パターンを組み合わせてコイルを形成してもよい。
【0039】
また、積層型インピーダンス素子には、前記実施形態の積層型インダクタの他に、積層型コモンモードチョークコイルや積層型LC複合部品等も含まれる。
【0040】
また、前記実施形態では、高透磁率コイル部の比透磁率を300以上に設定しているが、必ずしもこの値に限るものではなく、高透磁率コイル部の比透磁率を100〜300に設定してもよい。この場合、コイルLが有するインピーダンスのピークの他に、高透磁率コイル部でのインダクタンスと該インダクタンスに電気的に並列に発生する浮遊容量との共振により、前記インピーダンスのピークより低周波側にもインピーダンスのピークを形成することができる。この結果、積層型インピーダンス素子は急峻なインピーダンス特性を得ることができる。
【0041】
さらに、前記実施形態は、それぞれコイル導体パターンが形成された磁性体シートを積み重ねた後、一体的に焼成するものであるが、必ずしもこれに限定されない。磁性体シートは予め焼成されたものを用いてもよい。また、以下に説明する製法によってインピーダンス素子を作成してもよい。印刷等の方法によりペースト状の磁性体材料にて磁性体層を形成した後、その磁性体層の表面にペースト状の導電性材料を塗布してコイル導体パターンを形成する。次に、ペースト状の磁性体材料を前記コイル導体パターンの上から塗布してコイル導体パターンが内蔵された磁性体層とする。同様にして、コイル導体パターン間を電気的に接続しつつ、順に重ね塗りすることにより積層構造を有するインピーダンス素子が得られる。
【0042】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、入出力外部電極が高透磁率コイル部の第1の巻回部及び第3の巻回部に電気的に接続されているので、入出力外部電極から入った信号の波形歪みが小さくてすみ、優れた電気特性を有する積層型インピーダンス素子を得ることができる。また、コイルの両端部は、高透磁率コイル部に形成された第1の巻回部及び第3の巻回部からそれぞれ入出力外部電極に引き出されているため、等価回路的に対称となり、積層型インピーダンス素子の実装方向(表裏)による電気特性の方向性をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る積層型インピーダンス素子の第1実施形態の構成を示す分解斜視図。
【図2】図1に示した積層型インピーダンス素子の外観斜視図。
【図3】図2に示した積層型インピーダンス素子の模式断面図。
【図4】図2に示した積層型インピーダンス素子に入ってきたパルス波信号の波形の変化を示す説明図。
【図5】図2に示した積層型インピーダンス素子のインピーダンス特性を示すグラフ。
【図6】本発明に係る積層型インピーダンス素子の第2実施形態の構成を示す模式断面図。
【図7】本発明に係る積層型インピーダンス素子の第3実施形態の構成を示す模式断面図。
【符号の説明】
1,51,81…積層型インピーダンス素子
2〜6…高透磁率磁性体シート
7…中間シート
8〜12…低透磁率磁性体シート
16〜27,52〜63,82〜93…コイル導体パターン
35,71,72,101,102…高透磁率コイル部
36,73,103…低透磁率コイル部
37,74,75,104,105…中間層
41,77,107…入力外部電極
42,78,108…出力外部電極
L…螺旋状コイル
L1…第1の巻回部
L2…第2の巻回部
L3…第3の巻回部
Claims (2)
- 相対的に透磁率が高い材料からなる複数の磁性体層と複数のコイル導体パターンとを積み重ねて構成した、少なくとも第1の巻回部及び第3の巻回部を有している高透磁率コイル部と、
相対的に透磁率が低い材料からなる複数の磁性体層と複数のコイル導体パターンとを積み重ねて構成した、少なくとも第2の巻回部を有している低透磁率コイル部とを備え、
前記高透磁率コイル部と前記低透磁率コイル部とを積み重ね、前記第1の巻回部、第2の巻回部、第3の巻回部を順に電気的に直列に接続してコイルを形成すると共に、前記高透磁率コイル部の第1の巻回部及び第3の巻回部を入出力外部電極に電気的に接続したこと、
を特徴とする積層型インピーダンス素子。 - 前記高透磁率コイル部と前記低透磁率コイル部の間に、非磁性体材料からなる中間層を配設したことを特徴とする請求項1に記載の積層型インピーダンス素子。
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