JPH05101950A - チツプ型コモンモードチヨークコイル - Google Patents
チツプ型コモンモードチヨークコイルInfo
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- JPH05101950A JPH05101950A JP26071291A JP26071291A JPH05101950A JP H05101950 A JPH05101950 A JP H05101950A JP 26071291 A JP26071291 A JP 26071291A JP 26071291 A JP26071291 A JP 26071291A JP H05101950 A JPH05101950 A JP H05101950A
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- coil
- common mode
- lead
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 コモンモードノイズに対して高インピーダン
スを有し、かつ、ノーマルモード信号に対して低インピ
ーダンスを有するチップ型コモンモードチョークコイル
を得る。 【構成】 コイル部18はコイル用導体5〜8をそれぞ
れ上面に設けた高透磁率磁性体シート1〜4で構成され
ている。引出し部47,48は引出し用導体30〜33
と低透磁率磁性体シート21〜27とで構成されてい
る。コイル部18は引出し部47,48に挟まれた状態
で積層される。積層された状態で、コイル用導体5〜8
及び引出し用導体30〜33はスルーホール9〜16及
び37〜42を介して電気的に接続される。引出し部4
7,48に低透磁率材料を用いているので、引出し用導
体30〜33はノーマルモード信号に対して低インピー
ダンスとなる。
スを有し、かつ、ノーマルモード信号に対して低インピ
ーダンスを有するチップ型コモンモードチョークコイル
を得る。 【構成】 コイル部18はコイル用導体5〜8をそれぞ
れ上面に設けた高透磁率磁性体シート1〜4で構成され
ている。引出し部47,48は引出し用導体30〜33
と低透磁率磁性体シート21〜27とで構成されてい
る。コイル部18は引出し部47,48に挟まれた状態
で積層される。積層された状態で、コイル用導体5〜8
及び引出し用導体30〜33はスルーホール9〜16及
び37〜42を介して電気的に接続される。引出し部4
7,48に低透磁率材料を用いているので、引出し用導
体30〜33はノーマルモード信号に対して低インピー
ダンスとなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器等に侵入する
コモンモードノイズを除去するために用いられるチップ
型コモンモードチョークコイルに関する。
コモンモードノイズを除去するために用いられるチップ
型コモンモードチョークコイルに関する。
【0002】
【従来の技術と課題】チップ型コモンモードチョークコ
イルの一種類として、磁性材料層とコイル用導体を積み
重ね、コイル用導体間をスルーホールを介して電気的に
接続する構造のものが考えられている。このコモンモー
ドチョークコイルは、コイル用導体と外部電極が引き出
し導体を介して電気的に接続されている。そして、磁性
材料層に比較的高透磁率の材料を使用してコイルがコモ
ンモードノイズに対して広い周波数帯域にわたり高イン
ピーダンスを有するようにしている。この結果、コイル
は高インダクタンスを確保でき、優れたコモンモードノ
イズ除去性能を発揮することができる。
イルの一種類として、磁性材料層とコイル用導体を積み
重ね、コイル用導体間をスルーホールを介して電気的に
接続する構造のものが考えられている。このコモンモー
ドチョークコイルは、コイル用導体と外部電極が引き出
し導体を介して電気的に接続されている。そして、磁性
材料層に比較的高透磁率の材料を使用してコイルがコモ
ンモードノイズに対して広い周波数帯域にわたり高イン
ピーダンスを有するようにしている。この結果、コイル
は高インダクタンスを確保でき、優れたコモンモードノ
イズ除去性能を発揮することができる。
【0003】ところが、磁性材料層に高透磁率の材料を
用いると、引出し用導体のインピーダンスも無視できな
い数値となり、ノーマルモード信号に対して引出し用導
体がインダクタとして作用し、ノーマルモード信号の波
形を変えるという問題があった。そこで、本発明の課題
は、コモンモードノイズに対して高インピーダンスを有
し、かつ、ノーマルモード信号に対して低インピーダン
スを有する構造のチップ型コモンモードチョークコイル
を提供することにある。
用いると、引出し用導体のインピーダンスも無視できな
い数値となり、ノーマルモード信号に対して引出し用導
体がインダクタとして作用し、ノーマルモード信号の波
形を変えるという問題があった。そこで、本発明の課題
は、コモンモードノイズに対して高インピーダンスを有
し、かつ、ノーマルモード信号に対して低インピーダン
スを有する構造のチップ型コモンモードチョークコイル
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、本発明に係るチップ型コモンモードチョークコイル
は、コイル用導体と高透磁率材料層を交互に重ねたコイ
ル部と、引出し用導体と低透磁率材料層を交互に重ねた
引出し部とからなる積層構造体を備え、前記各コイル用
導体と引出し用導体を電気的に接続したことを特徴とす
る。
め、本発明に係るチップ型コモンモードチョークコイル
は、コイル用導体と高透磁率材料層を交互に重ねたコイ
ル部と、引出し用導体と低透磁率材料層を交互に重ねた
引出し部とからなる積層構造体を備え、前記各コイル用
導体と引出し用導体を電気的に接続したことを特徴とす
る。
【0005】コイル部の高透磁率材料としては透磁率7
00(代表値)のフェライト系材料等が用いられ、引出
し部の低透磁率材料としては透磁率20(代表値)のフ
ェライト系材料等が用いられる。さらに、高透磁率材料
又は低透磁率材料は一種類の材料からなるものに必ずし
も限定されるものではなく、数種類の異なる透磁率を有
する材料を多層構造にして使用するものであってもよ
い。
00(代表値)のフェライト系材料等が用いられ、引出
し部の低透磁率材料としては透磁率20(代表値)のフ
ェライト系材料等が用いられる。さらに、高透磁率材料
又は低透磁率材料は一種類の材料からなるものに必ずし
も限定されるものではなく、数種類の異なる透磁率を有
する材料を多層構造にして使用するものであってもよ
い。
【0006】
【作用】以上の構成において、引出し部に低透磁率材料
を用いたため、引出し用導体のインピーダンスは極めて
小さくなり、ノーマルモード信号に対して無視される。
一方、コイル部においては高透磁率材料を選択する際に
引出し用導体のインピーダンスを考慮しなくてすみ、コ
モンモードノイズに対して最も優れた除去効果を発揮す
る材料が選択される。
を用いたため、引出し用導体のインピーダンスは極めて
小さくなり、ノーマルモード信号に対して無視される。
一方、コイル部においては高透磁率材料を選択する際に
引出し用導体のインピーダンスを考慮しなくてすみ、コ
モンモードノイズに対して最も優れた除去効果を発揮す
る材料が選択される。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係るチップ型コモンモードチ
ョークコイルの実施例を添付図面を参照して説明する。
なお、各実施例において、同一部品及び同一部分には同
じ符号を付した。 [第1実施例、図1〜図3]図1に示すように、第1実
施例のチップ型コモンモードチョークコイルは、コイル
部18と引出し部47,48で構成されている。コイル
部18は、4枚の高透磁率磁性体シート1,2,3,4
と各磁性体シート1〜4のそれぞれの上面に設けたコイ
ル用導体5,7,6,8からなる。高透磁率磁性体シー
ト1〜4の材料には、高透磁率(例えば、700)のフ
ェライト系材料等が用いられる。コイル用導体5,6は
磁性体シート1及び2に設けたスルーホール10及び1
1を介して電気的に接続され、コモンモードチョークコ
イルの一方のコイル17aを形成する。コイル用導体
7,8は磁性体シート2及び3に設けたスルーホール1
2及び13を介して電気的に接続され、コモンモードチ
ョークコイルの他方のコイル17bを形成する。
ョークコイルの実施例を添付図面を参照して説明する。
なお、各実施例において、同一部品及び同一部分には同
じ符号を付した。 [第1実施例、図1〜図3]図1に示すように、第1実
施例のチップ型コモンモードチョークコイルは、コイル
部18と引出し部47,48で構成されている。コイル
部18は、4枚の高透磁率磁性体シート1,2,3,4
と各磁性体シート1〜4のそれぞれの上面に設けたコイ
ル用導体5,7,6,8からなる。高透磁率磁性体シー
ト1〜4の材料には、高透磁率(例えば、700)のフ
ェライト系材料等が用いられる。コイル用導体5,6は
磁性体シート1及び2に設けたスルーホール10及び1
1を介して電気的に接続され、コモンモードチョークコ
イルの一方のコイル17aを形成する。コイル用導体
7,8は磁性体シート2及び3に設けたスルーホール1
2及び13を介して電気的に接続され、コモンモードチ
ョークコイルの他方のコイル17bを形成する。
【0008】引出し部47は3枚の低透磁率磁性体シー
ト21,22,23と磁性体シート22及び23の上面
にそれぞれ設けた引出し用導体30,31からなる。ま
た、引出し部48は4枚の低透磁率磁性体シート24,
25,26,27と磁性体シート25及び26の上面に
それぞれ設けた引出し用導体32,33からなる。低透
磁率磁性体シート21〜27の材料には、低透磁率(例
えば、20)のフェライト系材料等が用いられる。磁性
体シート21〜27にコイル部18の磁性体シート1〜
4と同質のフェライト系材料を用いれば、焼成時のそり
や剥れが生じにくく製造上有利である。なお、低透磁率
磁性体シート21〜27を必ずしも用いる必要はなく、
例えば、磁性体シート21〜27の代わりに非磁性体シ
ートを用いてもよい。非磁性体材料としては、例えば、
絶縁体である誘電体セラミックや絶縁性樹脂材、あるい
は、ガラス質の材料等が用いられる。
ト21,22,23と磁性体シート22及び23の上面
にそれぞれ設けた引出し用導体30,31からなる。ま
た、引出し部48は4枚の低透磁率磁性体シート24,
25,26,27と磁性体シート25及び26の上面に
それぞれ設けた引出し用導体32,33からなる。低透
磁率磁性体シート21〜27の材料には、低透磁率(例
えば、20)のフェライト系材料等が用いられる。磁性
体シート21〜27にコイル部18の磁性体シート1〜
4と同質のフェライト系材料を用いれば、焼成時のそり
や剥れが生じにくく製造上有利である。なお、低透磁率
磁性体シート21〜27を必ずしも用いる必要はなく、
例えば、磁性体シート21〜27の代わりに非磁性体シ
ートを用いてもよい。非磁性体材料としては、例えば、
絶縁体である誘電体セラミックや絶縁性樹脂材、あるい
は、ガラス質の材料等が用いられる。
【0009】積層された状態では、引出し用導体30は
磁性体シート22及び23に設けたスルーホール37及
び38を介してコイル17aに電気的に接続される。同
様にして、積層された状態では、引出し用導体31は磁
性体シート23及び1に設けたスルーホール39及び9
を介してコイル17bに電気的に接続され、引出し用導
体32は磁性体シート24及び4に設けたスルーホール
40及び15を介してコイル17aに電気的に接続さ
れ、引出し用導体33は磁性体シート25及び24に設
けたスルーホール42及び41を介してコイル17bに
電気的に接続される。
磁性体シート22及び23に設けたスルーホール37及
び38を介してコイル17aに電気的に接続される。同
様にして、積層された状態では、引出し用導体31は磁
性体シート23及び1に設けたスルーホール39及び9
を介してコイル17bに電気的に接続され、引出し用導
体32は磁性体シート24及び4に設けたスルーホール
40及び15を介してコイル17aに電気的に接続さ
れ、引出し用導体33は磁性体シート25及び24に設
けたスルーホール42及び41を介してコイル17bに
電気的に接続される。
【0010】以上の絶縁シート1〜4及び21〜27を
積み重ねた後、焼成して、図2に示すような積層構造体
とする。積層構造体の手前側の端面には引出し用導体3
2,33が露出しており、図示していないが奥側の端面
には引出し用導体30,31が露出している。さらに、
図3に示すように外部電極A1,A2,B1,B2がそ
れぞれ引出し用導体30,32,31,33に電気的に
接続するように積層構造体の端部に設けられている。
積み重ねた後、焼成して、図2に示すような積層構造体
とする。積層構造体の手前側の端面には引出し用導体3
2,33が露出しており、図示していないが奥側の端面
には引出し用導体30,31が露出している。さらに、
図3に示すように外部電極A1,A2,B1,B2がそ
れぞれ引出し用導体30,32,31,33に電気的に
接続するように積層構造体の端部に設けられている。
【0011】こうして得られたチップ型コモンモードチ
ョークコイルは、引出し部47,48が低透磁率材料で
構成されているので、引出し用導体30〜33に発生す
るインピーダンスは極めて小さくなり、ノーマルモード
信号に対して殆ど影響を及ぼさない。従って、ノーマル
モード信号の波形を変えることなくコモンモードノイズ
を除去することができるチップ型コモンモードチョーク
コイルが得られる。
ョークコイルは、引出し部47,48が低透磁率材料で
構成されているので、引出し用導体30〜33に発生す
るインピーダンスは極めて小さくなり、ノーマルモード
信号に対して殆ど影響を及ぼさない。従って、ノーマル
モード信号の波形を変えることなくコモンモードノイズ
を除去することができるチップ型コモンモードチョーク
コイルが得られる。
【0012】[第2実施例、図4]第2実施例は、引出
し用導体を低透磁率磁性体シートの間に挟み込まない構
造のチップ型コモンモードチョークコイルについて説明
する。コイル部65は前記第1実施例において説明した
コイル部18の上下に高透磁率磁性体シート50,51
を配設したものである。磁性体シート50の上面には後
述の引出し部75の一部を構成している引出し用導体5
2,53が設けられ、磁性体シート51の下面には後述
の引出し用導体54,55が設けられている。
し用導体を低透磁率磁性体シートの間に挟み込まない構
造のチップ型コモンモードチョークコイルについて説明
する。コイル部65は前記第1実施例において説明した
コイル部18の上下に高透磁率磁性体シート50,51
を配設したものである。磁性体シート50の上面には後
述の引出し部75の一部を構成している引出し用導体5
2,53が設けられ、磁性体シート51の下面には後述
の引出し用導体54,55が設けられている。
【0013】引出し部75は1枚の低透磁率磁性体シー
ト21と引出し用導体52,53からなる。また、引出
し部76は1枚の低透磁率磁性体シート27と引出し用
導体54,55からなる。積層された状態では、引出し
用導体52は磁性体シート50及び1に設けたスルーホ
ール59及び9を介してコイル17bに電気的に接続さ
れ、引出し用導体53は磁性体シート50に設けたスル
ーホール60を介してコイル17aに電気的に接続さ
れ、引出し用導体54は磁性体シート51,4に設けた
スルーホール61及び15を介してコイル17aに電気
的に接続し、引出し用導体55は磁性体シート51,4
に設けたスルーホール62及び16を介してコイル17
bに電気的に接続する。
ト21と引出し用導体52,53からなる。また、引出
し部76は1枚の低透磁率磁性体シート27と引出し用
導体54,55からなる。積層された状態では、引出し
用導体52は磁性体シート50及び1に設けたスルーホ
ール59及び9を介してコイル17bに電気的に接続さ
れ、引出し用導体53は磁性体シート50に設けたスル
ーホール60を介してコイル17aに電気的に接続さ
れ、引出し用導体54は磁性体シート51,4に設けた
スルーホール61及び15を介してコイル17aに電気
的に接続し、引出し用導体55は磁性体シート51,4
に設けたスルーホール62及び16を介してコイル17
bに電気的に接続する。
【0014】以上の絶縁シート1〜4、21、27、5
0及び51を積み重ねた後、焼成して積層構造体を作製
し、外部電極を設けて製品とする。こうして得られたチ
ップ型コモンモードチョークコイルは、前記第1実施例
のコモンモードチョークコイルと同様の作用、効果を奏
すると共に、低透磁率磁性体シートの枚数を減少させる
ことができる。
0及び51を積み重ねた後、焼成して積層構造体を作製
し、外部電極を設けて製品とする。こうして得られたチ
ップ型コモンモードチョークコイルは、前記第1実施例
のコモンモードチョークコイルと同様の作用、効果を奏
すると共に、低透磁率磁性体シートの枚数を減少させる
ことができる。
【0015】[第3実施例、図5〜図7]第3実施例
は、引出し用導体を低透磁率磁性体シートの間に挟み込
まない構造を有するものであって、第2実施例とは別の
チップ型コモンモードチョークコイルである。図5にお
いて、コイル部18は前記第1実施例において説明した
ものと同様のものであり、その説明は省略する。
は、引出し用導体を低透磁率磁性体シートの間に挟み込
まない構造を有するものであって、第2実施例とは別の
チップ型コモンモードチョークコイルである。図5にお
いて、コイル部18は前記第1実施例において説明した
ものと同様のものであり、その説明は省略する。
【0016】引出し部95は1枚の低透磁率磁性体シー
ト80と磁性体シート80の上面に設けた引出し用導体
82,83からなる。また、引出し部96は1枚の低透
磁率磁性体シート81と磁性体シートの下面に設けた引
出し用導体84,85からなる。積層された状態では、
引出し用導体82は磁性体シート80及び1に設けたス
ルーホール89及び9を介してコイル17bに電気的に
接続され、引出し用導体83は磁性体シート80に設け
たスルーホール90を介してコイル17aに電気的に接
続され、引出し用導体84は磁性体シート81及び4に
設けたスルーホール91及び15を介してコイル17a
に電気的に接続し、引出し用導体85は磁性体シート8
1及び4に設けたスルーホール92及び16を介してコ
イル17bに電気的に接続する。
ト80と磁性体シート80の上面に設けた引出し用導体
82,83からなる。また、引出し部96は1枚の低透
磁率磁性体シート81と磁性体シートの下面に設けた引
出し用導体84,85からなる。積層された状態では、
引出し用導体82は磁性体シート80及び1に設けたス
ルーホール89及び9を介してコイル17bに電気的に
接続され、引出し用導体83は磁性体シート80に設け
たスルーホール90を介してコイル17aに電気的に接
続され、引出し用導体84は磁性体シート81及び4に
設けたスルーホール91及び15を介してコイル17a
に電気的に接続し、引出し用導体85は磁性体シート8
1及び4に設けたスルーホール92及び16を介してコ
イル17bに電気的に接続する。
【0017】以上の絶縁シート1〜4、80及び81を
積み重ねた後、焼成して図6に示すような積層構造体と
する。さらに、印刷配線板等に実装された際に、印刷配
線板等の導体パターンやランドとのショートをさけるた
め、図7に示すように、絶縁性塗料を積層構造体の上下
面に塗布して絶縁性保護膜98を形成する。この後、外
部電極A1,A2,B1,B2がそれぞれ引出し用導体
82,84,83,85に電気的に接続するように積層
構造体の端部に設けられ、製品とされる。こうして得ら
れたチップ型コモンモードチョークコイルは前記第2実
施例のコモンモードチョークコイルと同様の作用、効果
を奏する。
積み重ねた後、焼成して図6に示すような積層構造体と
する。さらに、印刷配線板等に実装された際に、印刷配
線板等の導体パターンやランドとのショートをさけるた
め、図7に示すように、絶縁性塗料を積層構造体の上下
面に塗布して絶縁性保護膜98を形成する。この後、外
部電極A1,A2,B1,B2がそれぞれ引出し用導体
82,84,83,85に電気的に接続するように積層
構造体の端部に設けられ、製品とされる。こうして得ら
れたチップ型コモンモードチョークコイルは前記第2実
施例のコモンモードチョークコイルと同様の作用、効果
を奏する。
【0018】[第4実施例、図8〜図11]図8に示す
ように、第4実施例のコモンモードチョークコイルは、
コイル部18が前記第1実施例において説明したものと
同様のものである。コイル部18は焼成された後、図9
に示すように上面にスルーホール9及びコイル用導体5
の一方の端部を露出した状態で低透磁率磁性体膜100
を印刷等の手段にて形成する。同様にして、図示してい
ないが、コイル部18の下面にスルーホール16及び1
5を露出した状態で低透磁率磁性体膜を印刷等の手段に
て形成する。次に、図10に示すように、引出し用導体
105及び106をそれぞれスルーホール9及びコイル
用導体5に電気的に接続した状態で磁性体膜100の表
面に形成する。同様にしてコイル部18の下面にも引出
し用導体を形成する。
ように、第4実施例のコモンモードチョークコイルは、
コイル部18が前記第1実施例において説明したものと
同様のものである。コイル部18は焼成された後、図9
に示すように上面にスルーホール9及びコイル用導体5
の一方の端部を露出した状態で低透磁率磁性体膜100
を印刷等の手段にて形成する。同様にして、図示してい
ないが、コイル部18の下面にスルーホール16及び1
5を露出した状態で低透磁率磁性体膜を印刷等の手段に
て形成する。次に、図10に示すように、引出し用導体
105及び106をそれぞれスルーホール9及びコイル
用導体5に電気的に接続した状態で磁性体膜100の表
面に形成する。同様にしてコイル部18の下面にも引出
し用導体を形成する。
【0019】さらに、図11に示すように、印刷配線板
等に実装された際に、印刷配線板等の導体パターンやラ
ンドとのショートを避けるため、絶縁性塗料を引出し用
導体105,106の上から塗布して絶縁性保護膜11
0を形成する。同様にしてコイル部18の下面側にも絶
縁性保護膜を形成する。この後、外部電極A1,A2,
B1,B2がそれぞれ引出し用導体105,106等に
電気的に接続するように設けられ、製品とされる。こう
して得られたチップ型コモンモードチョークコイルは前
記第1実施例のコモンモードチョークコイルと同様の作
用、効果を奏する。
等に実装された際に、印刷配線板等の導体パターンやラ
ンドとのショートを避けるため、絶縁性塗料を引出し用
導体105,106の上から塗布して絶縁性保護膜11
0を形成する。同様にしてコイル部18の下面側にも絶
縁性保護膜を形成する。この後、外部電極A1,A2,
B1,B2がそれぞれ引出し用導体105,106等に
電気的に接続するように設けられ、製品とされる。こう
して得られたチップ型コモンモードチョークコイルは前
記第1実施例のコモンモードチョークコイルと同様の作
用、効果を奏する。
【0020】[他の実施例]なお、本発明に係るチップ
型コモンモードチョークコイルは前記実施例に限定する
ものではなく、その要旨の範囲内で種々に変形すること
ができる。前記実施例では、コイル用導体及び引出し用
導体相互間の電気的接続のためにスルーホールを利用し
たが、必ずしもこの方法に限定されるものではなく、電
気的接続が確保されれば別の方法であってもよい。ま
た、コイル用導体はスパイラル状のものであってもよ
い。
型コモンモードチョークコイルは前記実施例に限定する
ものではなく、その要旨の範囲内で種々に変形すること
ができる。前記実施例では、コイル用導体及び引出し用
導体相互間の電気的接続のためにスルーホールを利用し
たが、必ずしもこの方法に限定されるものではなく、電
気的接続が確保されれば別の方法であってもよい。ま
た、コイル用導体はスパイラル状のものであってもよ
い。
【0021】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、引出し部に低透磁率材料を用いたので、引出し
用導体のインピーダンスは極めて小さく、ノーマルモー
ド信号に対して引出し用導体が殆んどインダクタとして
作用しない。一方、コイル部は高透磁率材料を選択する
際に引出し用導体のインピーダンスを考慮しなくてす
み、コモンモードノイズに対して最も優れた除去効果を
発揮する材料を選択できる。従って、コモンモードノイ
ズに対して広帯域で高インピーダンスを有し、かつ、ノ
ーマルモード信号に対して低インピーダンスを有するチ
ップ型コモンモードチョークコイルが得られる。この結
果、ノーマルモード信号の波形を変えることなく、コモ
ンモードノイズの除去能力をアップすることができる。
よれば、引出し部に低透磁率材料を用いたので、引出し
用導体のインピーダンスは極めて小さく、ノーマルモー
ド信号に対して引出し用導体が殆んどインダクタとして
作用しない。一方、コイル部は高透磁率材料を選択する
際に引出し用導体のインピーダンスを考慮しなくてす
み、コモンモードノイズに対して最も優れた除去効果を
発揮する材料を選択できる。従って、コモンモードノイ
ズに対して広帯域で高インピーダンスを有し、かつ、ノ
ーマルモード信号に対して低インピーダンスを有するチ
ップ型コモンモードチョークコイルが得られる。この結
果、ノーマルモード信号の波形を変えることなく、コモ
ンモードノイズの除去能力をアップすることができる。
【図1】本発明に係るチップ型コモンモードチョークコ
イルの第1実施例を示す分解斜視図。
イルの第1実施例を示す分解斜視図。
【図2】図1に示したチップ型コモンモードチョークコ
イルの積層構造体を示す斜視図。
イルの積層構造体を示す斜視図。
【図3】図1に示したチップ型コモンモードチョークコ
イルの外観を示す斜視図。
イルの外観を示す斜視図。
【図4】本発明に係るチップ型コモンモードチョークコ
イルの第2実施例を示す分解斜視図。
イルの第2実施例を示す分解斜視図。
【図5】本発明に係るチップ型コモンモードチョークコ
イルの第3実施例を示す分解斜視図。
イルの第3実施例を示す分解斜視図。
【図6】図5に示したチップ型コモンモードチョークコ
イルの積層構造体を示す斜視図。
イルの積層構造体を示す斜視図。
【図7】図5に示したチップ型コモンモードチョークコ
イルの外観を示す斜視図。
イルの外観を示す斜視図。
【図8】本発明に係るチップ型コモンモードチョークコ
イルの第4実施例のコイル部を示す斜視図。
イルの第4実施例のコイル部を示す斜視図。
【図9】図8に示したチップ型コモンモードチョークコ
イルのコイル部に引出し部を形成する手順を説明するた
めの斜視図。
イルのコイル部に引出し部を形成する手順を説明するた
めの斜視図。
【図10】図9に示したチップ型コモンモードチョーク
コイルのコイル部に引出し部を形成する手順を引き続い
て説明するための斜視図。
コイルのコイル部に引出し部を形成する手順を引き続い
て説明するための斜視図。
【図11】本発明に係るチップ型コモンモードチョーク
コイルの第4実施例の外観を示す斜視図。
コイルの第4実施例の外観を示す斜視図。
1,2,3,4…高透磁率磁性体シート 5,6,7,8…コイル用導体 9〜16…スルーホール 18…コイル部 21,22,23,24,25,26,27…低透磁率
磁性体シート 30,31,32,33…引出し用導体 37〜42…スルーホール 47,48…引出し部 50,51…高透磁率磁性体シート 52,53,54,55…引出し用導体 59〜62…スルーホール 65…コイル部 75,76…引出し部 80,81…低透磁率磁性体シート 82,83,84,85…引出し用導体 89〜92…スルーホール 95,96…引出し部 100…低透磁率磁性体膜100 105,106…引出し用導体
磁性体シート 30,31,32,33…引出し用導体 37〜42…スルーホール 47,48…引出し部 50,51…高透磁率磁性体シート 52,53,54,55…引出し用導体 59〜62…スルーホール 65…コイル部 75,76…引出し部 80,81…低透磁率磁性体シート 82,83,84,85…引出し用導体 89〜92…スルーホール 95,96…引出し部 100…低透磁率磁性体膜100 105,106…引出し用導体
Claims (1)
- 【請求項1】 コイル用導体と高透磁率材料層を交互に
重ねたコイル部と、引出し用導体と低透磁率材料層を交
互に重ねた引出し部とからなる積層構造体を備え、前記
各コイル用導体と引出し用導体を電気的に接続したこと
を特徴とするチップ型コモンモードチョークコイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26071291A JP2725499B2 (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | チップ型コモンモードチョークコイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26071291A JP2725499B2 (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | チップ型コモンモードチョークコイル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05101950A true JPH05101950A (ja) | 1993-04-23 |
JP2725499B2 JP2725499B2 (ja) | 1998-03-11 |
Family
ID=17351714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26071291A Expired - Fee Related JP2725499B2 (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | チップ型コモンモードチョークコイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2725499B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001067470A1 (fr) * | 2000-03-08 | 2001-09-13 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Filtre de bruit et dispositif electronique utilisant un tel filtre |
US6853267B2 (en) | 2001-01-15 | 2005-02-08 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Noise filter and electronic apparatus comprising this noise filter |
CN104637649A (zh) * | 2013-11-07 | 2015-05-20 | 三星电机株式会社 | 多层电子元件及其制造方法 |
US20160042860A1 (en) * | 2014-08-11 | 2016-02-11 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Inductor |
-
1991
- 1991-10-08 JP JP26071291A patent/JP2725499B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2001067470A1 (fr) * | 2000-03-08 | 2001-09-13 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Filtre de bruit et dispositif electronique utilisant un tel filtre |
US6998939B2 (en) | 2000-03-08 | 2006-02-14 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Noise filter and electronic device using noise filter |
US6853267B2 (en) | 2001-01-15 | 2005-02-08 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Noise filter and electronic apparatus comprising this noise filter |
CN104637649A (zh) * | 2013-11-07 | 2015-05-20 | 三星电机株式会社 | 多层电子元件及其制造方法 |
US20160042860A1 (en) * | 2014-08-11 | 2016-02-11 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Inductor |
US9892841B2 (en) * | 2014-08-11 | 2018-02-13 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Inductor |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2725499B2 (ja) | 1998-03-11 |
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