JP2002316298A - トランスファプレスおよびそのスライド駆動方法 - Google Patents

トランスファプレスおよびそのスライド駆動方法

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JP2002316298A
JP2002316298A JP2001119588A JP2001119588A JP2002316298A JP 2002316298 A JP2002316298 A JP 2002316298A JP 2001119588 A JP2001119588 A JP 2001119588A JP 2001119588 A JP2001119588 A JP 2001119588A JP 2002316298 A JP2002316298 A JP 2002316298A
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D43/00Feeding, positioning or storing devices combined with, or arranged in, or specially adapted for use in connection with, apparatus for working or processing sheet metal, metal tubes or metal profiles; Associations therewith of cutting devices
    • B21D43/02Advancing work in relation to the stroke of the die or tool
    • B21D43/04Advancing work in relation to the stroke of the die or tool by means in mechanical engagement with the work
    • B21D43/05Advancing work in relation to the stroke of the die or tool by means in mechanical engagement with the work specially adapted for multi-stage presses
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/14Control arrangements for mechanically-driven presses
    • B30B15/146Control arrangements for mechanically-driven presses for synchronising a line of presses

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライドを駆動する駆動手段等を小型化で
き、かつ多様な加工を実現できるトランスファプレスを
提供すること。 【解決手段】 トランスファプレス1では、各プレスユ
ニット2毎にメインモータ21を設けた。このため、メ
インモータ21を、全てのスライド5を駆動させていた
従来のメインモータに比して格段に小型化できる。ま
た、各メインモータ21をコントローラ3で制御するこ
とで、トランスファプレス1を種々の運転形態で運転で
き、従来のトランスファ加工の他、一部をタンデムプレ
スとして深絞り加工に対応させたり、単独のプレスとし
て機能させることができ、多様な加工に対応させること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランスファプレ
スおよびそのスライド駆動方法に関し、スライドを複数
個備えたトランスファプレス、およびこのトランスファ
プレスに用いられるスライド駆動方法、またはクラウ
ン、スライド、およびベッドを1組とした複数のユニッ
トが直線状に配列され、かつ隣接し合うユニット間には
当該ユニットに共通なアプライトが設けられているトラ
ンスファプレス、およびこのトランスファプレスに用い
られるスライドの駆動方法に関する。
【0002】
【背景技術】従来から、少なくとも1箇所の加工ステー
ションに対応したスライドを複数個備えたトランスファ
プレスがよく知られている。このトランスファプレス
は、ステーション数が多い場合、ワーク自身の大きさが
大きい場合、全体のプレス加圧力が大きい場合、または
コイル材使用によるブランキングステーションを有する
場合等によく用いられる。
【0003】このようなトランスファプレスにおいて、
各スライドは、全てのスライドに共通な一台のメインモ
ータでほぼ同時に駆動される。また、メインモータの
他、メインモータによって常時回転しているフライホイ
ールと、このフライホイールのエネルギを各スライドに
断続的に伝達するクラッチと、スライドの動きを停止さ
せるブレーキとが、該トランスファプレスに1組設けら
れている。
【0004】また、近年のトランスファプレスとして、
クラウン、スライド、およびベットを1組のユニットと
してモジュール化し、隣接し合うユニット間に当該ユニ
ットに共通なアプライトを設けたものが知られている。
このトランスファプレスでは、モジュール化したユニッ
トをプレスの仕様に合わせて組み合わせることにより、
ニーズの多様化や仕様の変更容易化による汎用性の向上
と、低価格化とを図り、かつ輸送性を向上させることが
可能である。
【0005】このようなトランスファプレスにおいて
も、各ユニットのスライドは、全てのユニットに共通な
一台のメインモータでほぼ同時に駆動される。また、メ
インモータの他、メインモータによって常時回転してい
るフライホイールと、このフライホイールのエネルギを
各ユニット側に断続的に伝達するクラッチと、スライド
の動きを停止させるブレーキとがやはり、該トランスフ
ァプレスに1組設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
トランスファプレスでは、全てのスライドを一台のメイ
ンモータで同時に駆動しているため、メインモータが大
型化するうえ、これに応じてフライホイール、クラッ
チ、ブレーキ等も大型化する。従って、これらを調達す
るのには手間やコストがかかるという問題があり、例え
ば、実際に使用されているトランスファプレスで、それ
らの交換が必要になった場合には、トランスファプレス
を長時間停止せざるをえず、生産に支障をきたす。
【0007】また、トランスファプレスでは、全てのス
ライドが位相差なしでほぼ同時に駆動されているため、
金型製作およびワークの形状に制限が加わり、より多様
な加工に適応できないという問題がある。
【0008】本発明の目的は、スライドを駆動する駆動
手段等を小型化でき、かつ多様な加工を実現できるトラ
ンスファプレスおよびそのスライド駆動方法を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段と作用効果】請求項1の発
明に係るトランスファプレスは、スライドを複数個備え
たトラスファプレスであって、前記スライド毎に設けら
れた駆動源でスライドを駆動するスライド駆動部と、こ
のスライド駆動部を制御してスライド同士を互いに同期
駆動および/または個々に単独駆動させる制御手段と、
を備えていることを特徴とする。
【0010】この請求項1の発明では、複数個のスライ
ドを備えたトランスファプレスにおいて、駆動源を含む
スライド駆動部がスライド毎に設けられているため、駆
動源としては、一つのスライドを駆動すればよく、従来
ほど大きな能力を必要としない分、十分に小型で汎用性
の高いものを使用でき、調達などに要する手間やコスト
が削減される。また、スライド毎に設けられた駆動部を
制御することにより、各スライドが様々なモーションで
駆動されるようになる。例えば、各スライドを従来通り
に同時に駆動(位相差なしでの同期駆動)する場合の
他、任意の位相差で同期駆動させたり、サイクル毎に所
定時間上死点で停止させたり、あるいは個別に単独駆動
させることが可能である。従って、プレス一台でトラン
スファプレス本来の加工が行えるうえ、タンデムプレス
や、単独プレスのような加工が行えるようになり、多様
な加工に適応できる。以上により、前記目的が達成され
る。
【0011】請求項2の発明に係るトランスファプレス
は、クラウン、スライド、およびベッドを1組とした複
数のユニットがワーク搬送方向に沿って配列され、かつ
隣接し合うユニット間には当該ユニットに共通なアプラ
イトが設けられているトランスファプレスであって、前
記ユニット毎に設けられた駆動源でスライドを駆動する
スライド駆動部と、このスライド駆動部を制御してスラ
イド同士を互いに同期駆動および/または個々に単独駆
動させる制御手段と、を備えていることを特徴とする。
【0012】この請求項2の発明では、スライド駆動部
をユニット毎に設けるので、スライド駆動部を構成する
駆動源としては、一つのユニットのスライドを駆動すれ
ばよく、請求項1で説明したと同様に、十分に小型で汎
用性の高いものを使用でき、調達などに要する手間やコ
ストが削減される。また、スライド駆動部を制御手段で
制御することにより、ユニット毎のスライドを従来通り
に同時に駆動(位相差なしで同期駆動)する場合の他、
任意の位相差で同期駆動させたり、サイクル毎に所定時
間上死点で停止させたり、あるいは個別に単独駆動可能
である。従って、スライドをワークの加工高さや金型サ
イズ等に応じた位相差で駆動させたり、単独駆動させる
ことで、プレス一台でトランスファプレス本来の加工が
行えるうえ、タンデムプレスや、単独のプレスのような
加工が行えるようになり、多様な加工に適応できる。以
上により、前記目的が達成される。
【0013】請求項3の発明に係るトランスファプレス
のスライド駆動方法は、スライドを複数個備えたトラス
ファプレスのスライド駆動方法であって、前記スライド
毎に設けられた駆動源でスライドを駆動するとともに、
この駆動源を含むスライド駆動部を制御することによ
り、スライド同士を互いに同期駆動および/または個々
に単独駆動させることを特徴とする。
【0014】この請求項3の発明は、請求項1のトラン
スファプレスを用いることで実現可能なスライド駆動方
法であり、従って、請求項1で説明したように、本発明
の目的が達成される。なお、本発明では、複数のスライ
ド全てを位相差なしで同期駆動させる場合、複数のスラ
イド全てを所定の位相差で同期駆動させる場合、複数の
スライド全てを単独駆動させる場合、これらの位相差な
しの同期駆動と、位相差を持つ同期駆動と、サイクル毎
に所定時間上死点で停止させる同期駆動と、単独駆動と
を任意に組み合わせた場合等が含まれ、また、単独駆動
には、スライドを停止状態に維持する場合も含まれる。
【0015】請求項4の発明に係るトランスファプレス
のスライド駆動方法は、クラウン、スライド、およびベ
ッドを1組とした複数のユニットがワーク搬送方向に沿
って配列され、かつ隣接し合うユニット間には当該ユニ
ットに共通なアプライトが設けられているトランスファ
プレスに用いられるトランスファプレスのスライド駆動
方法であって、前記ユニット毎に設けられた駆動源でス
ライドを駆動するとともに、この駆動源を含むスライド
駆動部を制御することにより、スライド同士を互いに同
期駆動および/または個々に単独駆動させることを特徴
とする。
【0016】この請求項4の発明は、請求項2のトラン
スファプレスを用いることで実現可能なスライド駆動方
法であり、従って、請求項2で説明したように、本発明
の目的が達成される。なお、本発明でも、複数のスライ
ド全てを位相差なしで同期駆動させる場合、複数のスラ
イド全てを所定の位相差で同期駆動させる場合、複数の
スライド全てを単独駆動させる場合、これらの位相差な
しの同期駆動と、位相差を持つ同期駆動と、サイクル毎
に所定時間上死点で停止させる同期駆動と、単独駆動と
を任意に組み合わせた場合等が含まれ、また、単独駆動
には、スライドを停止状態に維持する場合も含まれる。
【0017】請求項5の発明に係るトランスファプレス
のスライド駆動方法は、請求項3または請求項4に記載
のトランスファプレスのスライド駆動方法において、少
なくとも一対のスライドを同期駆動させる場合には、少
なくとも1個のスライドが1サイクル毎に所定時間上死
点停止を行いながら同期駆動するように前記スライド駆
動部を制御することを特徴とする。このような方法で
は、トランスファプレスをタンデムプレスとして機能さ
せることが可能であり、また、加工ステーション間にア
イドルステーションを必ずしも必要としないため、タン
デムプレスに比べて、設置スペースが少なくてすむうえ
に、生産性が高い。
【0018】請求項6の発明に係るトランスファプレス
のスライド駆動方法は、請求項3ないし請求項5のいず
れかに記載のトランスファプレスのスライド駆動方法に
おいて、少なくとも一対のスライドを同期駆動させる場
合には、これらのスライドが位相差を持って同期駆動す
るように前記スライド駆動部を制御することを特徴とす
る。このような方法は、例えば、1個のスライドにおい
て、他のスライドよりも位相を早めてスライドを駆動さ
せれば、他のユニットでの加工が終了した段階で、当該
1個のスライドでは、それよりも先に加工が終了し、ス
ライドがより高い位置に戻っていることになる。従っ
て、この1台のスライドでの加工ステーションでは、よ
り加工高さの大きいワークであっても、ワークが金型と
干渉せずに確実に搬送されるようになる。また、全ての
ユニットで位相差を任意に設定すれば、トランスファプ
レスがタンデムプレスとして機能するようになり、プレ
スの多様化が確実に促進される。
【0019】請求項7の発明に係るトランスファプレス
のスライド駆動方法は、請求項3ないし請求項6のいず
れかに記載のトランスファプレスのスライド駆動方法に
おいて、任意のスライドを停止した状態で、他のスライ
ドを駆動させることを特徴とする。このような方法は、
トランスファプレスを単独のプレスとして機能させるこ
とが可能でり、また、使用しないスライドを停止するこ
とで、スライドを駆動する分の負荷が減り、スライド駆
動部でのエネルギ消費量が少なくなって経済的である。
【0020】請求項8の発明に係るトランスファプレス
のスライド駆動方法は、請求項7に記載のトランスファ
プレスのスライド駆動方法において、前記スライドを停
止させた状態では、前記駆動源を停止させることを特徴
とする。スライドを停止させておくには、回転するフラ
イホイールのエネルギがスライド側に伝達されないよう
にクラッチを放しておき、かつスライドをブレーキで保
持することでも可能であるが、この場合には、駆動源で
フライホイールを回転させているために、その分のエネ
ルギが消費されて不経済である。これに対して本発明で
は、駆動源をも停止させるため、余分なエネルギ消費が
なくなり、経済的である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。なお、後述する第2〜第4実施形
態において、次の第1実施形態で説明する構成部材と同
じ構成部材および同機能を有する構成部材には、第1実
施形態と同じ符号を付し、その説明を省略または簡略化
する。
【0022】〔第1実施形態〕図1は、本発明の第1実
施形態に係るトランスファプレス1を模式的に示す全体
斜視図である。図2、図3は、トランスファプレス1の
正面図であり、トランスファフィーダの異なる運転形態
を示す図である。図4、図5は、トランスファプレス1
の平面図および側面図である。図6は、トランスファフ
ィーダの要部を下方側から見た斜視図である。
【0023】以下には先ず、トランスファプレス1につ
いて詳説する。図1ないし図5において、トランスファ
プレス1は、モジュール化された複数(本実施形態では
4つ)のプレスユニット2をワーク搬送方向に沿って配
列した構成であり、各プレスユニット2に対応した加工
ステーションW1〜W4を備えている。このトランスフ
ァプレス1には、制御盤および操作盤を含んで構成され
た制御手段としてのコントローラ3(図1)の他、図示
しないワーク供給用のスタッカ装置および後述するトラ
ンスファフィーダ10等が設置されている。このような
トランスファプレス1では、ワーク11が図中の左側か
ら右側に搬送される(図中の左側が上流で、右側が下
流)。
【0024】トランスファプレス1を構成する各プレス
ユニット2は、クランク機構、エキセン機構、またはク
ランク機構等の駆動力伝達機構が内蔵されたクラウン4
と、クラウン4内の駆動力伝達機構にプランジャ5Aを
介して連結され、かつ上金型が取り付けられるスライド
5と、下金型が取り付けられるムービングボルスタ6A
が収容可能に設けられたベッド6とを1組にして構成さ
れている。ただし、ムービングボルスタ6Aの代わり
に、ベッド6に固定された通常のボルスタを用いる場合
もある。また、各図において、金型の図示を省略した。
【0025】隣接するプレスユニット2間には、平面視
で、ワーク搬送方向と直交する方向に対向して、それぞ
れのプレスユニット2に共通な二本のアプライト7が立
設されている。アプライト7内には上下にタイロッド8
が貫通しており、このタイロッド8を用いて一プレスユ
ニット2内でのクラウン4、ベッド6、およびアプライ
ト7が相互に連結されている。隣接し合うプレスユニッ
ト2同士は、タイボルト(不図示)によってワーク搬送
方向から締結することで、連結されている。アプライト
7間には、上下に開閉可能な防護柵9(図5)が設けら
れている。なお、このようなアプライト7およびタイロ
ッド8は、ワーク搬送方向の最上流側および最下流側に
も二本ずつ設けられていることは図示の通りである。
【0026】図1、図5に示すように、それぞれのプレ
スユニット2において、スライド5は、各プレスユニッ
ト2毎に設けられたスライド駆動部20(図2、図3で
は図示略)で駆動される。このスライド駆動部20は、
駆動源としてのメインモータ21と、メインモータ21
で回転するフライホイール22と、フライホイール22
の回転エネルギをクラウン4内の駆動力伝達機構に断続
的に伝達する図示略のクラッチと、スライド5の動き
(スライドモーション)を停止させるブレーキ23とで
構成され、例えば、クラウン4の上部側に配置されてい
る。これらのメインモータ21、フライホイール22、
クラッチ、ブレーキ23は、全てのスライドを一括駆動
させたり、長尺で大がかりなトランスファバーを駆動さ
せていた従来のものに比し、はるかに小型であり、後述
のリフト軸サーボモータ14およびリニアモータ16を
含めた全てを合わせても、従来より消費電力が小さい。
【0027】コントローラ3は、プレスユニット2のス
ライド駆動部20を制御してスライド5を駆動するもの
であって、各プレスユニット2毎のスライド駆動部20
を個々に制御するW1〜W4制御手段3A〜3Dと、こ
れらのW1〜W4制御手段3A〜3Dを統括して制御す
る統括制御手段3Eとを備え、コンピュータを用いた制
御技術によって構築されている。
【0028】W1〜W4制御手段3A〜3Dのそれぞれ
は、一般的な単独プレスでの制御手段と同等な機能を有
しており、対応した加工ステーションW1〜W4のスラ
イド駆動部20を、他のスライド駆動部20とは無関係
に制御し、スライド5を単独で駆動させる。統括制御手
段3Eは、W1〜W4制御手段3A〜3Dのうち、任意
に選択された2つ以上の制御手段(3A〜3D)を互い
にリンクさせて制御する機能を有するとともに、選択さ
れた制御手段(3A〜3D)に対応した加工ステーショ
ン(W1〜W4)のスライド駆動部20を制御し、各ス
ライド5同士を位相差なしか、異条件で同期駆動させ
る。
【0029】従って、このようなコントローラ3によれ
ば、全ての加工ステーションW1〜W4でのスライド
5を位相差なしで同期駆動させる制御(位相差なしの同
期駆動モード)、全ての加工ステーションW1〜W4
でのスライド5の駆動条件を任意に設定し、互いに同期
駆動させる制御(異条件での同期駆動モード)、全て
の加工ステーションW1〜W4でのスライド5を単独駆
動させる制御(単独駆動モード)、これら位相差なし
の同期駆動、異条件での同期駆動、および単独駆動を任
意に組み合わせた制御(マルチ駆動モード)が可能であ
り、また、W1〜W4制御手段3A〜3Dによれば、ス
ライド5の単独駆動時には、スライド5を停止状態に維
持することも可能である。そして、コントローラ3で
は、操作盤等から任意の駆動モードを選択することによ
り、選択された駆動モードに応じた制御手段(3A〜3
E)を起動し、トランスファプレス1の運転を制御す
る。また、コントローラ3は、トランスファフィーダ1
0を制御するためのT1〜T4制御手段3F〜3Iを備
えているが、これらについては後述する。
【0030】以下に、トランスファフィーダ10につい
て詳説する。トランスファフィーダ10は、各加工ステ
ーションW1〜W4で加工されたワーク11を、各加工
ステーションW1〜W4の中心間に設定された搬送エリ
アT1〜T4内で下流側に搬送するものであって、図
2、図3、図5に示すように、各搬送エリアT1〜T4
に配置された4つのフィードユニット12で構成されて
いる。
【0031】各フィードユニット12は、ワーク搬送方
向に沿って平行に配置され、かつスライドモーションと
干渉しないように水平方向に離間した一対のリフトビー
ム13(従来のトランスファバーに相当するが、本発明
では、該トランスファバー自体はトランスファ機能を持
たず、リフト機能のみなので、以降もリフトビームと称
する)と、リフトビーム13を上下に駆動させるリフト
軸サーボモータ14と、各リフトビーム13に取り付け
られたキャリア15と、このキャリア15をリフトビー
ム13の長手方向に沿って移動させるリニアモータ16
(図6)と、キャリア15間に横架されたクロスバー1
7と、クロスバー17に設けられたバキュームカップ装
置18とを備え、このバキュームカップ装置18はワー
ク11を複数箇所(本実施形態では四箇所)で吸着可能
に構成されている。
【0032】リフトビーム13は、ワーク搬送方向での
近接部分が各搬送エリアT1〜T4毎に位置するよう
に、従来のトランスファバーをほぼ等分割した程度の短
いものである。具体的に、リフトビーム13は、搬送エ
リアT1〜T4の長さ(ワーク搬送方向の長さ)よりは
若干長く、図2〜図4に示すように、搬送エリアT1〜
T4よりも上流側および下流側にほぼ同じ長さ分だけ突
出するように配置されている。また、図4に示すよう
に、搬送エリアT2,T4でのリフトビーム13は、搬
送エリアT1,T3でのリフトビーム13に対して内側
に位置しており、平面視した場合において、ワーク搬送
方向に沿って近接し合うリフトビーム13の端部同士
は、加工ステーションW1〜W4の中心に対応した位置
(図中の一点鎖線)で、ワーク搬送方向と直交する方向
(図4中上下方向)に対向している。このようなリフト
ビーム13の下部側には、図6に示すように、長手方向
に連続した水平な鍔状のガイド部131が突設されてい
る。
【0033】リフト軸サーボモータ14は、支持部材1
41を介してアプライト7に支持され、このサーボモー
タ14で図示しないピニオンが回転することにより、こ
れと噛合するラックが刻設された鉛直なロッド142が
上下動し、このロッド142を介してリフトビーム13
が上下に駆動する。このようなサーボモータ14の始動
のタイミングや回転スピードは、操作盤等に設けられた
適宜な入力手段を用いて予め設定され、コントローラ3
で制御される。なお、本実施形態では、一本のリフトビ
ーム13を二つのサーボモータ14で上下動させるが、
リフトビーム13を無理なく安定した状態で上下動でき
る構成であれば、サーボモータ14は一つ、あるいは三
つ以上であってもよく、サーボモータ14の個数やリフ
トビーム13との連結構造等は、実施にあたって任意に
決められてよい。
【0034】リニアモータ16は、図6に示すように、
キャリア側構成部分16Aとリフトビーム側構成部分1
6Bとから成り立っている。キャリア側構成部分16A
は、リフトビーム13のガイド部131に係止して移動
し、その移動のタイミングや移動のスピードも予め設定
され、コントローラ3で制御される。このようなリニア
モータ16は、キャリア側構成部分16Aに一次コイル
が、リフトビーム13下面のリフトビーム側構成部分1
6Bに、一次コイルと対向するように二次導体または二
次永久磁石が設けられている。なお、リフトビーム側構
成部分16Bに一次コイルを、キャリア側構成部分16
Aに、一次コイルと対向するように二次導体または二次
永久磁石を設けてもよい。
【0035】キャリア15は、リニアモータ16のキャ
リア側構成部分16Aの下方側に一体に取り付けられ、
該キャリア側構成部分16Aと共に移動する。クロスバ
ー17およびこれに取り付けられたバキュームカップ装
置18は、通常のトランスファフィーダに用いられるも
のと同様であり、適宜な剛性および確実なワーク保持
(吸着)力を有している。
【0036】図1に戻って、コントローラ3のT1〜T
4制御手段3F〜3Iは、対応した搬送エリアT1〜T
4でのサーボモータ14およびリニアモータ16を制御
し、リフトビーム13およびキャリア15を各搬送エリ
アT1〜T4毎に、所定の駆動タイミング、駆動スピー
ド、駆動量(リフト量、送り量)等からなる駆動条件で
単独駆動させる機能を有している。そして、T1〜T4
制御手段3F〜3Iは、各搬送エリアT1〜T4毎にサ
ーボモータ14およびリニアモータ16間相互の制御も
行っており、リフトビーム13の動きとキャリア15の
動きとをリンクさせている。
【0037】また、コントローラ3の前記統括制御手段
3Eは、T1〜T4制御手段3F〜3Iのうち、任意に
選択された2つ以上の制御手段(3F〜3I)を互いに
リンクさせて制御する機能を有し、選択された制御手段
(3F〜3I)に対応した搬送エリア(T1〜T4)の
サーボモータ14およびリニアモータ16を制御し、搬
送エリア(T1〜T4)間での各リフトビーム13およ
びキャリア15を位相差なしか、または任意に設定され
た駆動条件で同期駆動させる。さらに、この統括制御手
段3Eは、W1〜W4制御手段3A〜3DおよびT1〜
T4制御手段3F〜3Iを相互にリンクさせて制御可能
であり、各加工ステーションW1〜W4でのスライドモ
ーションと、搬送エリアT1〜T4でのリフトビーム1
3およびキャリア15の動きをリンクさせている。
【0038】従って、このコントローラ3によれば、ト
ランスファプレス1側のスライドモーションに応じて、
全ての搬送エリアT1〜T4でのリフトビーム13同
士およびキャリア15同士を位相差なしで、かつ駆動タ
イミング、駆動スピード、駆動量等の駆動条件を同じに
して同期駆動させる制御(位相差なしの同期駆動モー
ド)、全ての搬送エリアT1〜T4でのリフトビーム
13同士およびキャリア15同士の駆動条件を任意に設
定し、互いを同期駆動させる制御(異条件での同期駆動
モード)、駆動条件を任意に設定し、かつ全てのリフ
トビーム13およびキャリア15を搬送エリアT1〜T
4毎に単独駆動させる制御(単独駆動モード)、これ
ら位相差なしでの同期駆動、異条件での同期駆動、およ
び単独駆動を任意に組み合わせた制御(マルチ駆動モー
ド)が可能であり、また、T1〜T4制御手段3F〜3
Iによる単独駆動時には、リフトビーム13およびキャ
リア15を停止状態に維持することも可能である。そし
て、コントローラ3では、操作盤等から任意の駆動モー
ドを選択することにより、選択された駆動モードに応じ
た制御手段(3E〜3I)を起動し、トランスファフィ
ーダ10の運転を制御する。
【0039】ここで、以上のような構成のトランスファ
フィーダ10によるワーク11の典型的な搬送方法を説
明する。先ず、搬送エリアT1において、加工ステーシ
ョンW1での加工が終了し、スライド5が上昇に転じた
ら、所定の高さ位置にあるリフトビーム13のキャリア
15を、リフトビーム13に沿って加工ステーションW
1側の端部に移動させ(図2、図3、図4中に二点鎖線
で示したキャリア15A、クロスバー17Aを参照)、
バキュームカップ装置18を加工ステーションW1の中
心側に位置させ、この位置でリフトビーム13を下降さ
せてワーク11を吸着する。
【0040】この後、リフトビーム13を上昇させ、キ
ャリア15を加工ステーションW2側の端部に移動させ
(図4中に二点鎖線で示したキャリア15B、クロスバ
ー17Bを参照)、バキュームカップ装置18を加工ス
テーションW2の中心に位置させ、この位置でリフトビ
ーム13を下降させてワーク11を放す。次いで、加工
ステーションW2のスライド5が完全に下降しないうち
に、つまり加工ステーションW2での加工が開始される
前に、リフトビーム13を上昇させ、キャリア15をス
ライド5や金型と干渉しないように搬送エリアT1のほ
ぼ中央に戻す。
【0041】続いて、加工ステーションW2での加工が
終了したら、搬送エリアT2でも、リフトビーム13お
よびキャリア15を搬送エリアT1のフィードユニット
12と同様に駆動させる。そして、搬送エリアT3,T
4においても、フィードユニット12を同様に駆動させ
ることで、全ての搬送エリアT1〜T4での搬入、搬出
を行い、最終的には搬送エリアT4から図示しない搬出
装置等へ送り出す。なお、実際には、キャリア15の移
動をリフトビーム13が静止した状態で行うのではな
く、リフトビーム13の上下動の最中に行っている。こ
うすることにより、効率的な搬送が可能で、加工速度を
大きくできる。
【0042】以下には、トランスファプレス1およびト
ランスファフィーダ10の運転形態のうち、典型的な形
態を駆動モードと共に説明する。
【0043】運転形態A(トランスファプレス、トラン
スファフィーダ:共に「位相差なしの同期駆動モー
ド」) この運転は、全てのプレスユニット2およびフィードユ
ニット12間で、スライド5同士、リフトビーム13同
士、およびキャリア15同士を位相差なしで同期駆動さ
せるもので、トランスファプレス1およびトランスファ
フィーダ10を従来と同様に運転させる。つまり、全て
の加工ステーションW1〜W4において、スライド5同
士を互いに位相差なしで同期駆動させ、ワーク11をほ
ぼ同時に加工する。そして、ワーク11の加工が終了
し、各スライド5がほぼ同時に上昇に転じた直後、全て
の搬送エリアT1〜T4において、トランスファフィー
ダ10のリフトビーム13同士およびキャリア15同士
を、やはり互いに位相差なしで、かつ同一駆動スピード
および同一駆動量で同期駆動させ、ワーク11を一斉に
次工程に送る。
【0044】この際、コントローラ3では、全てのW1
〜W4制御手段3A〜3D、T1〜T4制御手段3F〜
3Iが起動しており、統括制御手段3Eがこれらの制御
手段3A〜3D,3F〜3Iの全てをリンクさせて制御
している。このような運転形態Aは、コントローラ3の
操作盤において、トランスファプレス1およびトランス
ファフィーダ10の両方の駆動モードを「位相差なしの
同期駆動モード」として選択することにより行われる。
【0045】運転形態B(トランスファプレス:「位相
差なしの同期駆動モード」、トランスファフィーダ:
「異条件での同期駆動モード」) この運転は、トランスファプレス1を従来通りに運転
し、トランスファフィーダ10をタンデムプレスライン
での搬送装置のように運転する形態である。このような
運転形態での様子を図2に示す。
【0046】図2において、トランスファプレス1で
は、全ての加工ステーションW1〜W4のスライド5を
互いに位相差なしで同期駆動させる。一方、トランスフ
ァフィーダ10では、搬送エリアT1,T2でのリフト
ビーム13およびキャリア15において、同一駆動スピ
ードおよび同一駆動量で同期駆動させる。これに対し、
搬送エリアT3では、加工ステーションW3からの搬出
にあたっては、搬送エリアT1,T2と同じ駆動条件で
行うが、加工ステーションW4への搬入にあっては、駆
動スピードおよび駆動量を、搬送エリアT1,T2とは
異なった駆動条件で行う。また、搬送エリアT4では、
加工ステーションW4からの搬出にあたっては、駆動ス
ピードおよび駆動量を、搬送エリアT1,T2とは異な
った駆動条件で行い、図示しない搬出装置への排出にあ
たっては、搬送エリアT1,T2と同じ駆動条件で行
う。
【0047】このような運転形態によれば、搬送エリア
T1,T2では、全てのワーク11の加工がほぼ同時に
終了してスライド5が上昇に転じた際、リフトビーム1
3およびキャリア15を同時に駆動させて搬送を開始さ
せる。しかし、例えば、加工ステーションW4での金型
サイズが他の加工ステーションW1〜W3より幾分大き
い場合には、搬送エリアT3では、搬送エリアT1,T
2と同じタイミングでワーク11を加工ステーションW
3から排出するが、排出した後には、加工ステーション
W4のスライド5が十分高くなるまで、リフトビーム1
3およびキャリア15を金型とワーク11とが干渉しな
い位置で一旦停止させるか、または干渉を考慮しながら
低速で駆動させ、加工ステーションW4へのワーク11
の搬入を遅らせる。一方、搬送エリアT4では、スライ
ド5が十分高くなるまで、リフトビーム13およびキャ
リア15を一旦停止させるか、または干渉しないように
低速で駆動させ、加工ステーションW4からのワーク1
1の搬出を遅らせ、搬出した後には、搬送エリアT1,
T2と同じタイミングでワーク11を図示しない搬出装
置へ搬出する。こうすることにより、加工ステーション
W4の金型サイズが多少大きくとも、ワーク11の搬送
が金型と干渉せずに支障なく行われる。
【0048】なお、搬送エリアT3,T4において、ス
ライド5が十分高くなった時点からのリフトビーム13
およびキャリア15を、バキュームカップ装置18に加
わる加速度を抑えたモーションで、より高速で駆動して
もよく、こうすることで、全ての搬送エリアT1〜T4
でのワーク11の搬入、搬送をほぼ同時に完了させ、次
の加工のために全スライド5を即座に駆動させることが
可能である。また、加工ステーションW4だけでなく、
他の任意の加工ステーションでの金型サイズが大きい場
合でも、同様な制御を行うことで、ワーク11の搬送を
支障なく行える。
【0049】この際にも、コントローラ3では、全ての
W1〜W4制御手段3A〜3D、T1〜T4制御手段3
F〜3Iが起動しており、統括制御手段3Eがこれら制
御手段3A〜3D,3F〜3Iの全てをリンクさせて制
御している。ただし、コントローラ3の操作盤では、ト
ランスファプレス1の駆動モードとして「位相差なしの
同期駆動モード」が選択され、トランスファフィーダ1
0の駆動モードして「異条件での同期駆動モード」が選
択されるとともに、いずれのリフトビーム13およびキ
ャリア15の駆動条件を異ならせるかが選択される。
【0050】運転形態C(トランスファプレス:「異条
件での同期駆動モード」、トランスファフィーダ:「位
相差なしの同期駆動モード」) この運転は、トランスファプレス1の一部または全部を
タンデムプレスのように運転し、トランスファフィーダ
10を従来通りに運転する形態である。このような運転
形態での様子を図3に示す。
【0051】最初に、各スライド5の異条件駆動の形態
のうち、任意の位相差ありの同期駆動に関して説明す
る。図3において、トランスファプレス1では、加工ス
テーションW1〜W3でのスライド5に対し、加工ステ
ーションW4でのスライド5を予め設定された所定の位
相差分だけ早く同期駆動させる。この際、他の加工ステ
ーションW1〜W3でのスライド5は、互いに位相差な
しの同期駆動である。一方、トランスファフィーダ10
では、全ての搬送エリアT1〜T4において、リフトビ
ーム13同士およびキャリア15同士を互いに位相差な
しで、かつ同一駆動条件で同期駆動させる。
【0052】このような運転形態では、初めに、加工ス
テーションW4のスライド5を下降させ、続いて、加工
ステーションW1〜W3の各スライド5を一斉に下降さ
せる。この後、全ての搬送エリアT1〜T4では、加工
ステーションW1〜W3でのワーク11の加工が終了し
てスライド5が上昇に転じたら、全てのリフトビーム1
3およびキャリア15を一斉に駆動させて搬送を開始さ
せる。このことにより、搬送エリアT4では、リフトビ
ーム13およびキャリア15を駆動させてワーク11を
吸着する際には、加工ステーションW4のスライド5が
他の加工ステーションW1〜W3のスライド5よりもよ
り高く位置していることになり、例えば、深絞りのよう
に、加工ステーションW4で加工されたワーク11の高
さ寸法(上下寸法)が大きくなるような加工を行って
も、そのようなワーク11が金型等に干渉することな
く、無理なく搬出される。なお、加工ステーションW4
だけでなく、他の任意の加工ステーションでのワーク1
1の高さ寸法が大きい場合でも、同様な制御を行うこと
で、ワーク11の搬送を支障なく行える。
【0053】次に、各スライド5の異条件駆動の形態の
うち、サイクル毎の上死点停止に関して説明する。例え
ば、加工ステーションW1で深絞り成形を行う場合を想
定する。加工ステーションW1では、ワーク11に割れ
が生じないように低速でスライド5を駆動させることが
求められる。しかし、他の加工ステーションW2〜W4
では、ワーク搬送を容易に行わせるために、早くスライ
ド5が上がることが求められる。また、どちらもサイク
ルタイムを揃える必要がある。このため、加工ステーシ
ョンW2〜W4では、加工ステーションW1よりも早く
スライド5を駆動させた後、スライド5を上死点で停止
させ、加工ステーションW1とのサイクルタイムを揃え
る。これにより、金型設計が容易になり、生産性に対す
る加工精度が向上し、また、生産性向上による金型寿命
の低下を抑えることができる。
【0054】このような運転では、統括制御手段3Eが
W1〜W4制御手段3A〜3D、T1〜T4制御手段3
F〜3Iの全てをリンクさせて制御し、また、コントロ
ーラ3の操作盤では、トランスファプレス1の駆動モー
ドとして「異条件での同期駆動モード」を選択するとと
もに、いずれのスライド5の位相をずらすか等を選択
し、さらに、トランスファフィーダ10の駆動モードと
して「位相差なしの同期駆動モード」を選択する。
【0055】運転形態D(トランスファプレス、トラン
スファフィーダ:共に「単独駆動モード」) この運転は、選択した任意のスライド5、リフトビーム
13、およびキャリア15を単独で駆動させる形態であ
り、図示を省略するが、例えば、加工ステーションW1
および搬送エリアT1のみでスライド5、リフトビーム
13、およびキャリア15を駆動させ、他の加工ステー
ションW2〜W4および搬送エリアT2〜T4での運転
を全て停止させる場合である。
【0056】この形態では、各一台のプレスユニット2
およびフィードユニット12で単独のプレス(ライン)
を形成することになる。この際、駆動する加工ステーシ
ョンW1では、単独のプレスと同様な加工が行われ、ま
た、例えば、下流側の加工ステーションW2などは、加
工後のワーク11をスタックするステーションとして用
いられる。そして、ワーク11と金型などとの干渉を避
けるためや、加工後のワーク11を積重可能なように、
リフトビーム13およびキャリア15の駆動条件が設定
される。そして、停止している加工ステーションW2〜
W4のプレスユニット2では、スライド駆動部20のメ
インモータ21自身が停止しており、フライホイール2
2も回転しておらず、その分、省エネルギ化を図ってい
る。
【0057】なお、駆動させるスライド5としては、一
つの他、2つ以上のスライド5をそれぞれ個別に駆動さ
せてもよい。また、複数を駆動させる場合には、互いに
隣接したスライド5を駆動させてもよく、間をあけて駆
動させてもよい。さらに、この際のトランスファフィー
ダ10としては、駆動させるスライド5に応じた位置の
搬送エリア(T1〜T4)でリフトビーム13およびキ
ャリア15を駆動させればよいが、例えば、一つのスラ
イド5のみを駆動させる場合でも、全部の搬送エリアT
1〜T4でリフトビーム13およびキャリア15を駆動
させてもよく、こうすることで、最上流側のスタック装
置からワーク11をトランスファプレス1に搬入し、任
意の一箇所で加工を行った後、さらに、ワーク11を最
下流の搬出装置で排出可能である。
【0058】コントローラ3においては、加工ステーシ
ョンW1および搬送エリアT1に対応したW1、T1制
御手段3A,3Fの他、これらを互いにリンクさせるた
めに統括制御手段3Eが起動しているのみであり、他の
W2〜W4、T2〜T4制御手段3B〜3D,3G〜3
Iは起動していない。コントローラ3の操作盤では、ト
ランスファプレス1およびトランスファフィーダ10の
両方の駆動モードとして「単独駆動モード」が選択され
るとともに、いずれのスライド5、リフトビーム13、
およびキャリア15を駆動させるかが選択される。
【0059】このような本実施形態によれば、以下のよ
うな効果がある。 (1)トランスファプレス1では、各プレスユニット2毎
にメインモータ21が設けられているので、これらのメ
インモータ21を、全てのスライド5を駆動させるのに
用いられていた従来のメインモータに比して格段に小型
化できる。また、メインモータ21が小型化されたこと
により、スライド駆動部20を構成するフライホイール
22、クラッチ、ブレーキ23も従来に比して小型化で
きる。従って、スライド駆動部20を構成するこれらの
部品の汎用性が高まるので、これらの調達を迅速かつ安
価にできる。さらに、これらの予備を工場等にストック
しておくことも容易であり、故障等で交換等が必要な場
合でも、生産ラインを長期間止めずに早急に対処でき、
生産に大きな支障を与えるのを防止できる。
【0060】(2)また、各プレスユニット2のメインモ
ータ21をコントローラ3の各制御手段3A〜3Iを制
御することで、トランスファプレス1を運転形態A〜D
のように多くの形態で運転できるため、従来のトランス
ファ加工の他、一部をタンデムプレスとして深絞り加工
に対応させたり、単独のプレスとして機能させることが
でき、多様な加工に対応させることができる。
【0061】(3)トランスファプレス1の各スライド5
に限らず、トランスファフィーダ10のサーボモータ1
4およびリニアモータ16を、コントローラ3の各制御
手段3A〜3Iで制御することにより、搬送エリアT1
〜T4でのリフトビーム13およびキャリア15を任意
の駆動条件で駆動できる。従って、加工ステーションW
1〜W4で用いられる金型に応じて制御することによ
り、リフトビーム13およびキャリア15を金型の大き
さや形状等に影響されることなく、常に金型との干渉を
避けた状態で駆動させることができ、従来のような金型
の制約が緩和されて金型設計の自由度を大きくできる。
【0062】(4)また、金型の制約が緩和されることに
より、従来タンデムプレスや単独のプレスで用いられた
金型でも、大幅な改造なしに流用することもでき、新規
に金型を起こす手間やコストを削減できる。
【0063】(5)前述した運転形態Aのように、全ての
加工ステーションW1〜W4および搬送エリアT1〜T
4で、スライド5、リフトビーム13、およびキャリア
15を位相差なしで同期駆動させることにより、トラン
スファプレス1やトランスファフィーダ10を従来通り
に運転できる。
【0064】(6)そして、多少サイズの大きな金型を用
いた場合でも、運転形態Bで説明したように、係る搬送
エリア(T1〜T4)でのリフトビーム13およびキャ
リア15の起動・停止のタイミングをずらしたり、バキ
ュームカップ装置18に加わる加速度を抑えたモーショ
ンで高速駆動させれば、ワーク11の搬入、搬送を他の
搬送エリア(T1〜T4)で同じタイミングで終了させ
ることができ、搬送効率を良好に維持できる。
【0065】(7)運転形態Cのように、スライド5を位
相を早めて駆動させれば、トランスファプレス1本来の
同一サイズの金型を用い、かつリフトビーム13同士お
よびキャリア15同士をトランスファフィーダ1本来の
動きで駆動させた場合でも(互いに同一駆動量、同一駆
動スピードでの位相差のない同期駆動)、位相を早めた
プレスユニット2では、従来では加工が困難であった深
絞り等の加工を実現でき、また、そのようなワーク11
を無理なく搬出できる。さらに、サイクル毎の上死点停
止を行えば、生産性を確保しつつ、深絞り等の加工を確
実に行うことができる。
【0066】(8)運転形態Dのように、スライド5同
士、リフトビーム13同士、およびキャリア15同士を
全て単独駆動させることにより、各プレスユニット2や
フィードユニット12を単独のプレス機械や送り装置と
して扱うことができ、トランスファ加工を行わないとき
でも、単独のプレス機械用の金型をセットして加工し、
また、この金型のサイズに応じた駆動条件でリフトビー
ム13およびキャリア15を駆させれば、多様な加工に
確実に対応できる。
【0067】(9)トランスファフィーダ10では、従来
の長尺で大がかりなトランスファバーの代わりに、それ
よりも短いリフトビーム13が用いられているので、ワ
ーク11を搬送するためには、このリフトビーム13を
上下動させる小型のサーボモータ14と、リフトビーム
13に沿って移動するキャリア15用の小型のリニアモ
ータ16とを駆動させればよく、全てのサーボモータ1
4およびリニアモータ16を合わせても、従来のトラン
スファバーを大きなメインモータやサーボモータで駆動
する場合に比して消費電力を格段に少なくでき、省エネ
ルギ化を促進できる。
【0068】(10)そして、全てのメインモータ21も小
型化できることにより、前述のサーボモータ14および
リニアモータ16を合わせても、消費電力を従来よりも
格段に小さくでき、この点からも省エネルギ化を一層促
進できる。
【0069】(11)リフトビーム13は、ワーク搬送方向
での近接部分が各加工ステーションW1〜W4毎に設け
られていることで、各搬送エリアT1〜T4毎のより短
い長さになっているため、リフトビーム13の一層の小
型軽量化に伴ってサーボモータ14の小型化をさらに促
進できる。そして、各フィードユニット12では、クロ
スバー17などの他は、リフトビーム13、サーボモー
タ14、ロッド142、キャリア15、リニアモータ1
6、バキュームカップ装置18など、これらの大きさや
数が各フィードユニット12で共通であるから、部材の
種類を少なくでき、各フィードユニット12の製作を容
易にできる。また、トランスファフィーダ10は、各搬
送エリアT1〜T4でフィードユニット12として構成
されているため、各搬送エリアT1〜T4毎に最適なフ
ィードモーションを作成でき、金型の設計の自由度を著
しく大きくでき、金型の作成をより容易にできる。さら
に、フィードモーションを作成する際には、隣接する搬
送エリアT1〜T4を考慮すればよいので、リフトビー
ム13に発生する加速度を必要最小限にでき、リフトビ
ーム13が軽くなることに相俟って、トランスファプレ
ス1の高速運転にトランスファフィーダ10を確実に追
従させることができる。
【0070】(12)隣接し合う搬送エリアT1〜T4にお
いては、ワーク搬送方向に沿ったリフトビーム13同士
の互いに近接する端部が、平面視で、ワーク搬送方向に
対して直交する方向に対向しているから、この対向部分
では、それぞれのリフトビーム13のキャリア15を対
向部分側に交互に移動させることにより、上流側および
下流側のバキュームカップ装置18を加工工程W1〜W
4の中心位置に共に乗り入れ可能にできる。従って、こ
の位置でワーク11を着脱することで、特別なオフセッ
ト装置を用いることなく搬送を確実に行える。
【0071】〔第2実施形態〕図7、図8、図9に基づ
いて本発明の第2実施形態に係るトランスファフィーダ
10を説明する。図7、図8において、本実施形態での
トランスファフィーダ10に用いられるリフトビーム1
3は、等ピッチに設定された搬送エリアT1〜T4の長
さ(ワーク搬送方向の長さ)よりも若干短い。また、図
8に示すように、平面視において、ワーク搬送方向に沿
って近接し合うリフトビーム13の端部同士は、加工ス
テーションW1〜W4の中心に対応した位置で、ワーク
搬送方向に(図4中左右方向)に離間して対向し、各搬
送エリアT1〜T4を通して一直線上に配置されてい
る。
【0072】図9において、本実施形態でのキャリア1
5には、キャリア型オフセット装置30が設けられてい
る。キャリア型オフセット装置30は、キャリア15を
兼用し、かつワーク搬送方向に沿ったガイド溝31Aを
有する所定長さのベースプレート31と、ベースプレー
ト31の長手方向の一端側下面に設けられたモータ32
と、ベースプレート31の他端側下面に設けられたエン
コーダ33と、一端がこのモータ32にカップリング3
4Aを介して連結され、他端がエンコーダ33にカップ
リング34Aを介して支持されたシャフト34と、シャ
フト34の外面に刻設された雄ねじ部34Bに螺合し、
かつベースプレート31のガイド溝31Aに嵌合された
可動ブロック35とを備え、この可動ブロック35にク
ロスバー17の端部が連結されている。
【0073】このようなキャリア型オフセット装置30
では、キャリア15の走行中にモータ32でシャフト3
4を駆動させ、これに螺合した可動ブロック35をガイ
ド溝31Aに沿って摺動させる。つまり、各リフトビー
ム13において、キャリア15がワーク搬送方向の上流
側端部にあるときは、可動ブロック35も上流側に移動
させ(図7、図8中に二点鎖線で示したキャリア15
A、クロスバー17Aを参照)、クロスバー17に取り
付けられたバキュームカップ装置18を加工ステーショ
ンW1〜W4の中心まで移動させる。反対に、キャリア
15が下流側端部にあるときは、可動ブロック35も下
流側に移動させ(図7、図8中に二点鎖線で示したキャ
リア15B、クロスバー17Bを参照)、バキュームカ
ップ装置18を加工ステーションW2〜W4の中心(搬
送エリアT4では、図示しない搬出装置上の適宜な位
置)まで移動させる。このことにより、バキュームカッ
プ装置18がワーク搬送方向にオフセットされ、ワーク
11が加工ステーションW1〜W4の中心で着脱されて
確実に搬送されるようになっている。なお、この際のオ
フセット量の制御は、エンコーダ33からの出力に基づ
き、コントローラ3がモータ32の回転数を制御するこ
とで行われる。
【0074】次に、本実施形態でのトランスファプレス
1およびトランスファフィーダ10の運転形態について
説明する。
【0075】運転形態E(トランスファプレス、トラン
スファフィーダ:共に「異条件での同期駆動」) この運転は、トランスファプレス1およびトランスファ
フィーダ10を合わせてタンデムプレスラインと同様に
機能させるもので、この運転の様子を図7に示す。
【0076】このような運転では、加工ステーションW
1〜W4での金型サイズや加工後のワーク11の上下寸
法に応じて、リフトビーム13およびキャリア15が異
なった駆動条件で駆動されている。そして、この駆動条
件は、スライド5同士の相対位置を勘案し、金型などに
干渉せず、かつ無駄な動きが生じないように設定されて
いる。
【0077】この際、コントローラ3では、全てのW1
〜W4制御手段3A〜3D、T1〜T4制御手段3F〜
3Iが起動しており、統括制御手段3Eがこれら制御手
段3A〜3D,3F〜3Iの全てをリンクさせて制御し
ている。コントローラ3の操作盤では、トランスファプ
レス1およびトランスファフィーダ10の各駆動モード
として「異条件での同期駆動モード」がそれぞれ選択さ
れる。なお、本実施形態では、運転形態Eのみを説明し
たが、勿論、駆動モードを適宜選択することで、第1実
施形態のような運転形態A〜Dをも実現できる。
【0078】このような本実施形態によれば、以下の効
果がある。 (13)本実施形態では、スライド5同士が異条件で同期駆
動し、リフトビーム13同士およびキャリア15同士が
任意の駆動条件で駆動するため、運転形態Eを実施で
き、トランスファプレス1およびトランスファフィーダ
10を合わせてほぼ完全にタンデムプレスラインと同様
に機能させることができる。
【0079】(14)また、駆動モードの選択によっては、
第1実施形態と同様に、運転形態A〜Dを実施できるの
で、一台のトランスファプレス1およびトランスファフ
ィーダ10で、トランスファプレス1本来の機能、タン
デムプレスラインの機能、独立したプレスラインの機能
などを実現でき、より一層多様な加工を実現できる。
【0080】(15)トランスファフィーダ10は、リフト
ビーム13がワーク搬送方向に沿って一直線上に配置さ
れた構造であるから、第1実施形態では二種類の長さの
クロスバー17が必要であったのに対し、本実施形態で
は一種類でよく、全てのフィードユニット12の構成部
品を同じにでき、製作時の繁雑さを解消できる。
【0081】(16)また、リフトビーム13が一直線上に
配置されているため、搬送エリアT1〜T4を挟むよう
な一対のリフトビーム13間では、その搬送エリアT1
〜T4の幅空間を第1実施形態よりも大きくでき、リフ
トビーム13と金型との間に余裕ができ、金型の設計を
さらに容易にできる。
【0082】(17)さらに、キャリア15にはキャリア型
オフセット装置30が取り付けられているので、隣接し
合う搬送エリアT1〜T4において、リフトビーム13
の近接する端部同士がワーク搬送方向に対向していて
も、バキュームカップ装置18をオフセットさせること
により、加工ステーションW1〜W4の中心でワーク1
1を着脱でき、搬送を確実に行える。
【0083】〔第3実施形態〕図10、図11には、オ
フセット装置の別実施形態が示されている。この装置
は、クロスバー17上に設けられたクロスバー型オフセ
ット装置40であり、クロスバー17上にその長手方向
に沿って間隔を空けて固定された一対のガイド部材41
と、クロスバー17の一端側に設けられたモータ42
と、他端側に設けられたエンコーダ43と、一端がモー
タ42にカップリング44Aを介して連結されていると
ともに、他端がエンコーダ43にカップリング44Aを
介して支持され、かつガイド部材41で回転自在に支持
されたシャフト44と、各ガイド部材41に対応して設
けられ、かつシャフト44と一体で回転するピニオン4
5と、ピニオン45とガイド部材41との間に挿通さ
れ、かつ上面にピニオン45と噛合するラック46Aが
刻設された可動バー46とを備え、この可動バー46の
長手方向(ワーク搬送方向)の両端にバキュームカップ
装置18が分割されて取り付けられている。
【0084】このようなクロスバー型オフセット装置4
0では、キャリア15の走行中にクロスバー17上のモ
ータ42でピニオン45を回転させ、ピニオン45と噛
合した可動バー46をワーク搬送方向の上流側または下
流側に移動させる。これにより、可動バー46の両端に
取り付けられたバキュームカップ装置18が加工ステー
ションW1〜W4の中心まで移動してオフセットされる
から、ワーク11を確実に着脱して搬送でき、前述の(1
7)の効果を同様に得ることができる。なお、この際のオ
フセット量の制御は、エンコーダ43からの出力に基づ
き、コントローラ3がモータ42の回転数を制御するこ
とで行われる。
【0085】また、このクロスバー型オフセット装置4
0によれば、以下の効果がある。(18)すなわち、クロス
バー型オフセット装置40をクロスバー17上に設ける
ことで、それぞれ一つのモータ42およびエンコーダ4
3で構成でき、安価にできる。また、一つのモータ24
を用いることにより、一対の可動バー46間では、オフ
セット量に誤差が生じにくいうえ、万が一誤差が生じて
も、クロスバー17にねじれ力が作用せず、ワーク11
の搬送を良好にできる。
【0086】〔第4実施形態〕図14は、本発明の第1
実施形態とは異なる他のトランスファプレス1の正面図
である。図15は、トランスファプレス1の平面図であ
る。
【0087】図14および図15において、トランスフ
ァプレス1は、複数(本実施形態では、5箇所)の加工
ステーションW1〜W5を備えているとともに、加工ス
テーションW1,W2に対応した上流側のスライド5
と、加工ステーションW3〜W5に対応した下流側のス
ライド5との計2個のスライド5を備えている。このト
ランスファプレス1には、制御盤および操作盤を含んで
構成された制御手段としてのコントローラ3(図14)
の他、トランスファフィーダ10および図示しないワー
ク供給用のスタッカ装置等が配置されている。
【0088】このトランスファプレス1の上流側、ほぼ
中央部位、および下流側のそれぞれにはアプライト7が
設けられていて、中央のアプライト7よりも上流側を上
流区間、下流側を下流区間と称する。また、トランスフ
ァプレス1は、クランク機構、エキセン機構、またはリ
ンク機構等の区間毎の駆動力伝達機構が内蔵されたクラ
ウン4と、クラウン4内の駆動力伝達機構にプランジャ
5Aを介して連結され、かつ上金型が取り付けられる各
区間毎のスライド5と、下金型が取り付けられる各区間
毎のムービングボルスタ6Aが収容可能に設けられたベ
ッド6とから構成されている。アプライト7内には上下
にタイロッド8が貫通しており、このタイロッド8によ
って、クラウン4、ベッド6、およびアプライト7が相
互に連結されている。なお、各図において、金型の図示
を省略した。また、区間の数は、上流区間および下流区
間の2区間に限らず、3区間以上であってもよい。ま
た、各区間のクラウン4、スライド5、ベッド6など
は、ユニットとして製作されたものではなく、あくまで
もトランスファプレス1全体の一部としてユニークに製
作されもので、この点も第1実施形態などとは構成が大
きく異なる。
【0089】図14に示すように、スライド5は、区間
毎に設けられたスライド駆動部20で駆動される。この
スライド駆動部20は、駆動源としてのメインモータ2
1と、メインモータ21で回転するフライホイール22
と、フライホイール22の回転エネルギをクラウン4内
の駆動力伝達機構に断続的に伝達するクラッチ23A
と、スライド5の動き(スライドモーション)を停止さ
せる図示略のブレーキとで構成され、例えば、クラウン
4の上部側に配置されている。
【0090】コントローラ3は、スライド駆動部20を
制御してスライド5を駆動させるものであって、各区間
毎のスライド駆動部20を個々に制御する上流区間制御
手段3Kおよび下流区間制御手段3Lと、これらを統括
して制御する統括制御手段3Jとを備え、コンピュータ
を用いた制御技術によって構築されている。
【0091】各区間の制御手段3K,3Lのそれぞれ
は、一般的な単独プレスでの制御手段と同等な機能を有
しており、一方のスライド駆動部20を、他方のスライ
ド駆動部20とは無関係に制御し、スライド5を単独で
駆動させる。統括制御手段3Jは、各区間の制御手段3
K,3Lを互いにリンクさせて制御する機能を有すると
ともに、各区間のスライド駆動部20を制御し、各スラ
イド5を位相差なしか、または異条件で同期駆動させ
る。
【0092】従って、このようなコントローラ3によれ
ば、両区間でのスライド5を位相差なしで同期駆動さ
せる制御(位相差なしの同期駆動モード)、両区間で
のスライド5の駆動条件を任意に設定し、互いに同期駆
動させる制御(異条件での同期駆動モード)、両区間
でのスライド5を単独駆動させる制御(単独駆動モー
ド)、これら位相差なしの同期駆動、異条件での同期
駆動、および単独駆動を任意に組み合わせた制御(マル
チ駆動モード)が可能であり、また、各区間の制御手段
3K,3Lによれば、スライド5の単独駆動時には、ス
ライド5を停止状態に維持することも可能である。そし
て、コントローラ3では、操作盤等から任意の駆動モー
ドを選択することにより、選択された駆動モードに応じ
た制御手段(3J〜3L)を起動し、トランスファプレ
ス1の運転を制御する。また、コントローラ3は、トラ
ンスファフィーダ10を制御するためのT′1〜T′6
制御手段3M〜3Rを備えているが、これらについて
は、第1実施形態で説明したT1〜T4制御手段3F〜
3I(図1)と同様な機能を有しており、その機能等を
既に述べているので、ここでは説明を省略する。
【0093】このような本実施形態によれば、加工ステ
ーションW1〜W5(例えば図1、図7)毎にスライド
駆動部20があるか、区間毎にスライド駆動部20があ
るかの違いはあるものの、第1、第2実施形態で述べた
効果を同様に奏する。また、本実施形態の特有な構成に
より、以下の効果がある。
【0094】(19)プレス加工においては、最初に絞り工
程を行うことが多い、このため、通常、上流区間の駆動
力伝達機構としてはリンク機構を用い、下流区間の駆動
力伝達機構としてはエキセン機構を用いることが多い。
リンク機構は、深絞り成形が容易になるように、スライ
ド5がゆっくりと下降し、早く上昇するように構成され
ている。従って、スライド5の下降時には、スライド5
が早いタイミングでワーク搬送必要高さ以下に降下して
しまうため、スライドと干渉しないようにワーク搬送を
行うことが難しくなる。そこで、本実施形態のように、
各区間のスライド5を別々のスライド駆動部20で駆動
させ、上流区間の位相を下流区間よりも遅らせて同期駆
動させれば、エキセン機構の下流区間との間で、ワーク
搬送のタイミングをバランスさせることができる。ま
た、本実施形態でのトランスファプレス1によれば、下
流区間のスライド5をサイクル毎に上死点で所定時間停
止させ、よってリンク機構の上流側との間でワーク搬送
のタイミングをはかることもできる。
【0095】なお、本発明は、前記各実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成
等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれ
る。例えば、前記第1、第2実施形態のトランスファフ
ィーダ10では、各搬送エリアT1〜T4毎に一対のリ
フトビーム13が設けられていたが、本発明のトランス
ファフィーダによれば、リフトビームは搬送エリアの数
に関係なく、上流側の一対およびこの下流側の一対の合
計2対以上設けられていればよい。従って、例えば、図
12、13に示すように、搬送エリアT1では一対のリ
フトビーム13が設けられているが、搬送エリアT2〜
T4では、連続した一対のリフトビーム13′が設けら
れるなど、複数の搬送エリアにわたる連続したリフトビ
ームを用いてもよい。ただし、この場合でも、ワーク1
1の搬送を行うためには、バキュームカップ装置18を
移動させるための一対のキャリア15と、これに横架さ
れたクロスバー17とが各搬送エリアT1〜T4毎に設
けられることが望ましい。
【0096】また、トランスファプレス1およびトラン
スファフィーダ10の運転形態としては、前記各実施形
態で説明した運転形態A〜Eの他、以下の形態がある。
すなわち、それぞれを「マルチ駆動モード」で運転する
形態であり、例えば、加工ステーションW1、W2およ
び搬送エリアT1,2では、スライド5を「異条件での
同期駆動モード」で、リフトビーム13およびキャリア
15を「異条件での同期駆動モード」で運転させ、これ
らによってプレスユニット2およびフィードユニット1
2をタンデムプレスラインとして機能させる。また、加
工ステーションW3および搬送エリアT3では、一切を
停止させてワーク11のスタック用に用いる。さらに、
加工ステーションW4および搬送エリアT4では、スラ
イド5、リフトビーム13、およびキャリア15を「単
独駆動モード」で駆動させ、単独のプレスとして機能さ
せる場合である。勿論、加工ステーションW1、W2お
よび搬送エリアT1,2で「位相差なしの同期駆動モー
ド」を行ってもよい。要するに、いずれの加工ステーシ
ョンW1〜W4、搬送エリアT1〜T4で、どのような
駆動モードを実施するかは任意である。
【0097】前記第1実施形態の運転形態Aでは、トラ
ンスファ加工を行うにあたり、全てのスライド5を駆動
させたが、同様にトランスファ加工を行う場合であって
も、例えば、加工ステーションW3をアイドル加工ステ
ーションとして用いる場合には、加工ステーションW3
を除いた加工ステーションW1、W2,W4でスライド
5を「位相差なしの同期駆動モード」で駆動させ、加工
ステーションW3では、スライド5を停止させる。そし
て、全ての搬送エリアT1〜T4では、リフトビーム1
3およびキャリア15を「位相差なしの同期駆動モー
ド」で駆動させればよい。
【0098】また、前記第1実施形態の運転形態Dで説
明したように、スライド5が駆動されていないプレスユ
ニット2では、メインモータ21自身が停止していた
が、この他、メインモータ21およびフライホイール2
2を駆動しておき、クラッチおよびブレーキ23を制御
することでスライド5を停止状態に維持した場合でも、
本発明の請求項4のスライド駆動方法に含まれる。ただ
し、省エネルギ化の観点からは、メインモータ21自身
をも停止させることが望ましい。
【0099】前記実施形態の各プレスユニット2では、
本発明に係る駆動源としてメインモータ21が用いられ
ていたが、例えば、駆動源として、油圧シリンダや、サ
ーボモータ等を用い、スライドモーションを任意に設定
できるフリーモーションプレスとして各プレスユニット
2を構成してもよい。そして、このような場合でも、各
プレスユニット2でスライド5同士を任意の位相差
(含、位相差なし)で同期駆動させたり、任意のスライ
ドモーションで同期駆動させたり、または単独駆動させ
ることにより、全体でトランスファプレス、タンデムプ
レス、単独のプレスとして機能させることができ、多様
な加工を実現できる。
【0100】その他、トランスファフィーダ10等の構
造などは、ワーク11を搬送可能な構造であればよく、
トランスファプレス1の機能や運転形態を勘案して任意
に変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るトランスファプレ
スを模式的に示す全体斜視図である。
【図2】第1実施形態のトランスファプレスを示す正面
図であり、トランスファフィーダの一運転形態を示す図
である。
【図3】第1実施形態のトランスファプレスを示す正面
図であり、トランスファフィーダの他の運転形態を示す
図である。
【図4】第1実施形態のトランスファプレスを示す平面
図である。
【図5】第1実施形態のトランスファプレスを示す側面
図である。
【図6】第1実施形態のトランスファフィーダの要部を
下方側から見た斜視図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係るトランスファプレ
スを示す正面図である。
【図8】第2実施形態のトランスファプレスを示す平面
図である。
【図9】第2実施形態で用いられるトランスファフィー
ダの要部を下方側から見た斜視図である。
【図10】本発明の第3実施形態で用いられるオフセッ
ト装置を示す平面図である。
【図11】第3実施形態のオフセット装置を示す側面図
である。
【図12】本発明の変形例を示す正面図である。
【図13】前記変形例を示す平面図である。
【図14】本発明の第4実施形態に係るトランスファプ
レスを示す正面図である。
【図15】第4実施形態のトランスファプレスを示す平
面図である。
【符号の説明】
1 トランスファプレス 2 プレスユニット 3 制御手段であるコントローラ 4 クラウン 5 スライド 6 ベッド 7 アプライト 10 トランスファフィーダ 20 スライド駆動部 21 駆動源であるメインモータ 22 フライホイール 23 ブレーキ 23A クラッチ I アイドルステーション T1,T2,T3,T4 搬送エリア T′1、T′2,T′3,T′4,T′5,T′6 搬
送エリア W1,W2,W3,W4,W5 加工ステーション

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライド(5)を複数個備えたトラスフ
    ァプレス(1)であって、 前記スライド(5)毎に設けられた駆動源(21)でス
    ライド(5)を駆動するスライド駆動部(20)と、 このスライド駆動部(20)を制御してスライド(5)
    同士を互いに同期駆動および/または個々に単独駆動さ
    せる制御手段(3)と、 を備えていることを特徴とするトランスファプレス
    (1)。
  2. 【請求項2】 クラウン(4)、スライド(5)、およ
    びベッド(6)を1組とした複数のユニット(2)がワ
    ーク搬送方向に沿って配列され、かつ隣接し合うユニッ
    ト(2)間には当該ユニット(2)に共通なアプライト
    (7)が設けられているトランスファプレス(1)であ
    って、 前記ユニット(2)毎に設けられた駆動源(21)でス
    ライド(5)を駆動するスライド駆動部(20)と、 このスライド駆動部(20)を制御してスライド(5)
    同士を互いに同期駆動および/または個々に単独駆動さ
    せる制御手段(3)と、 を備えていることを特徴とするトランスファプレス
    (1)。
  3. 【請求項3】 スライド(5)を複数個備えたトラスフ
    ァプレス(1)のスライド駆動方法であって、 前記スライド(5)毎に設けられた駆動源(21)でス
    ライド(5)を駆動するとともに、この駆動源(21)
    を含むスライド駆動部(20)を制御することにより、
    スライド(5)同士を互いに同期駆動および/または個
    々に単独駆動させることを特徴とするトランスファプレ
    ス(1)のスライド駆動方法。
  4. 【請求項4】 クラウン(4)、スライド(5)、およ
    びベッド(6)を1組とした複数のユニット(2)がワ
    ーク搬送方向に沿って配列され、かつ隣接し合うユニッ
    ト(2)間には当該ユニット(2)に共通なアプライト
    (7)が設けられているトランスファプレス(1)に用
    いられるトランスファプレス(1)のスライド駆動方法
    であって、 前記スライド(5)毎に設けられた駆動源(21)でス
    ライドを駆動するとともに、この駆動源(21)を含む
    スライド駆動部(20)を制御することにより、スライ
    ド(5)同士を互いに同期駆動および/または個々に単
    独駆動させることを特徴とするトランスファプレス
    (1)のスライド駆動方法。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載のトラン
    スファプレス(1)のスライド駆動方法において、 少なくとも一対のスライド(5)を同期駆動させる場合
    には、少なくとも1個のスライド(5)が1サイクル毎
    に所定時間上死点停止を行いながら同期駆動するように
    前記スライド駆動部(20)を制御することを特徴とす
    るトランスファプレス(1)のスライド駆動方法。
  6. 【請求項6】 請求項3ないし請求項5のいずれかに記
    載のトランスファプレス(1)のスライド駆動方法にお
    いて、 少なくとも一対のスライド(5)を同期駆動させる場合
    には、これらのスライド(5)が位相差を持って同期駆
    動するように前記スライド駆動部(20)を制御するこ
    とを特徴とするトランスファプレスのスライド駆動方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項3ないし請求項6のいずれかに記
    載のトランスファプレス(1)のスライド駆動方法にお
    いて、 任意のスライド(5)を停止した状態で、他のスライド
    (5)を駆動させることを特徴とするトランスファプレ
    ス(1)のスライド駆動方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のトランスファプレス
    (1)のスライド駆動方法において、 前記スライド(5)を停止させた状態では、前記駆動源
    (21)を停止させることを特徴とするトランスファプ
    レスのスライド駆動方法。
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