JP2002275405A - 耐熱性印刷インキ - Google Patents
耐熱性印刷インキInfo
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- JP2002275405A JP2002275405A JP2001080883A JP2001080883A JP2002275405A JP 2002275405 A JP2002275405 A JP 2002275405A JP 2001080883 A JP2001080883 A JP 2001080883A JP 2001080883 A JP2001080883 A JP 2001080883A JP 2002275405 A JP2002275405 A JP 2002275405A
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Abstract
印刷面の耐屈曲性に優れる耐熱性印刷インキの提供。 【解決手段】 一般式AとB、または一般式AとBとC
の化合物を、炭酸エステル形成化合物と反応させて得る
ポリカーボネートであって、一般式Bが全モノマー成分
〔一般式A+B+C〕に対して20〜60wt%であり、
極限粘度[η]が0.1〜1.0[dl/g]であるポリカ
ーボネート樹脂をバインダー樹脂として用いる耐熱性印
刷インキ。(R1〜R19は各々独立してH、アルキ
ル、アリール、アルケニル、アルコキシまたはアラルキ
ル基。Xはポリシロキサン連鎖。Yは、炭化水素基、−
S−、−SO2−、−O−、−CO−または−SO
−。)
Description
共に、印刷後印刷部の耐屈曲性に優れたインサートフィ
ルム用印刷インキに関する。
ムを金型に装着し、フィルム印刷面に向け溶融した樹脂
を金型内に射出して、樹脂表面に加飾印刷が施されたフ
ィルムを一体化させる射出成形(以下、インサート成形
という。)による、曲面、凹凸または平面を有する各種
の印刷された射出成形品を得る方法が用いられている。
例えば、自動車の各種メーター盤やサンルーフ、窓ガラ
スの縁、携帯電話のハウジング、AV製品のハウジン
グ、携帯端末機器や複写機等の表示部分、雑貨類などの
射出成形品に応用されている。
キは、溶剤と染・顔料とバインダー樹脂を主成分に構成
される。印刷用インキはフィルムに印刷後乾燥すること
で溶剤を除去し、染・顔料をバインダー樹脂に固定する
と同時にフィルムとバインダー樹脂が密着し、加飾印刷
されたフィルムが得られる。加飾印刷されたフィルム
は、インサート成形時に、溶融した樹脂に接触すること
や加温された金型に保持されても印刷面に滲みやぼやけ
が生じない耐熱性が要求される。
れるため、特開平8-3502号公報や特開平2000-109492 号
公報に耐熱性に優れ、溶剤溶解性もよい特殊なポリカー
ボネート樹脂をバインダー樹脂に用いた耐熱性印刷イン
キが開発されている。これらのバインダー樹脂は耐熱性
が良好で種々の溶剤にも良溶であり、耐熱性印刷インキ
用バインダー樹脂として好適であったが、バインダー樹
脂が硬くて脆い性質があり、フィルムの屈曲や射出成形
時等の衝撃でクラックが生じる場合があり改善の余地が
あった。
性が優れると共に、印刷後印刷部の耐屈曲性に優れ、印
刷面クラック発生を低減した耐熱性印刷インキを提供す
ることにある。
題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特定のビスフェ
ノール類より誘導された共重合ポリカーボネート樹脂を
バインダー樹脂に用いた印刷インキは、印刷性が良好
で、印刷後の印刷面の耐屈曲性が優れるためインサート
成形用加飾フィルムに好適な耐熱性印刷インキとなるこ
とを見いだし、本発明を完成するに至った。
(B)、または一般式(A)と一般式(B)と一般式
(C)で表される化合物を、炭酸エステル形成化合物と
反応させて得られるポリカーボネートであって、一般式
(B)が全モノマー成分〔一般式(A)+一般式(B)
+一般式(C)〕に対して、20〜60wt%であり、か
つ極限粘度[η]が、0.1〜1.0[dl/g]であるポ
リカーボネート樹脂をバインダー樹脂として用いること
を特徴とする耐熱性印刷インキを提供することである。
1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭
素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ
基または炭素数7〜17のアラルキル基を表す。これら
の基に炭素原子を有する場合には置換基として、炭素数
1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭
素数1〜5のアルコキシ基を有することもできる。)
1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭
素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ
基または炭素数7〜17のアラルキル基であり、これら
の基に炭素原子を有する場合には置換基として、炭素数
1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭
素数1〜5のアルコキシ基を有することもできる。R9
〜R12は、水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、炭素
数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル
基、炭素数1〜5のアルコキシ基または炭素数7〜17
のアラルキル基であり、これらの基に炭素原子を有する
場合には置換基として、炭素数1〜5のアルキル基、炭
素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ
基を有することもできる。R13は炭素数1〜6の脂肪族
基を表すか、単に結合を表す。Xは、−SiO(R14)
(R15) −および/または−SiO(R16)(R17) −の単独
重合体またはランダム共重合体を表し、重合度は0〜2
00であり、R14〜R17は、各々独立して水素原子、炭
素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール
基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアル
コキシ基または炭素数7〜17のアラルキル基であり、
これらの基に炭素原子を有する場合には置換基として、
炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル
基、炭素数1〜5のアルコキシ基を有することもでき
る。)
数1〜10のアルキル基、炭素数6〜12のアリール
基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアル
コキシ基または炭素数7〜17のアラルキル基であり、
これらの基に炭素原子を有する場合には置換基として、
炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル
基、炭素数1〜5のアルコキシ基を有することもでき
る。Yは、
子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜5のアル
ケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基または炭素数6
〜12のアリール基を表すか、R20とR21が一緒に結合
して、炭素数3〜6の炭素環または複素環を形成する基
を表し、これらの基に炭素原子を有する場合には置換基
として、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のア
ルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基を有すること
もできる。aは0〜20の整数を表す。)
一般式(A)の化合物としては、具体的には9,9−ビ
ス(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)フルオレ
ン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニ
ル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)フルオレン、3,6−ジメチル−9,9−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(3
−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、
9,9−ビス(3−エトキシ−4−ヒドロキシフェニ
ル)フルオレン、9,9−ビス(3−エチル−4−ヒド
ロキシフェニル)フルオレン、4,5−ジメチル−9,
9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,
9−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)フ
ルオレン、3,6−ジメチル−9,9−ビス(3−メチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)フルオレン及び3,6−
ジフェニル−9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
フルオレン等を挙げることができる。中でも特に、9,
9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,
9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フル
オレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−2−メチルフ
ェニル)フルオレンが好ましい。これらの化合物は2種
類以上併用して使用することも可能である。
一般式(B)の化合物としては、具体的には、下記のも
のが例示される。
である。Xには、ジメチルシロキサンが1〜100個、
またはジフェニルシロキサンが1〜100個含まれるも
のおよびそれらのランダム共重合体が好ましい。中で
も、特に、α,ω−ビス[3-(o-ヒドロキシフェニル)プ
ロピル]ポリジメチルジフェニルランダム共重合シロキ
サン、α,ω−ビス[3-(o-ヒドロキシフェニル)プロピ
ル]ポリジメチルシロキサンが好ましい。
は、具体的には4,4'−ビフェニルジオール、ビス(4-ヒ
ドロキシフェニル)メタン、ビス(4-ヒドロキシフェニ
ル)エーテル、ビス(4-ヒドロキシフェニル)スルホ
ン、ビス(4-ヒドロキシ−3-メチルフェニル)スルホ
ン、ビス(4-ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス
(4-ヒドロキシフェニル)スルファイド、ビス(4-ヒド
ロキシフェニル)ケトン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェ
ニル)エタン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロ
パン(ビスフェノ−ルA;BPA)、2,2-ビス(4-ヒドロキ
シフェニル)ブタン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキサン(ビスフェノ−ルZ;BPZ)、2,2-ビ
ス(4-ヒドロキシ−3-メチルフェニル)プロパン(ジメ
チルビスフェノールA)、2,2-ビス(4-ヒドロキシ−3,
5-ジメチルフェニル)プロパン、1,1-ビス(4-ヒドロキ
シフェニル)−1-フェニルエタン(ビスフェノールA
P;BPAP)、ビス(4-ヒドロキシフェニル)ジフェニル
メタン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ−3-アリルフェニル)
プロパン、3,3,5-トリメチル−1,1-ビス(4-ヒドロキシ
フェニル)シクロヘキサン、1,1-ビス(4-ヒドロキシ−
2-メチル−5-t-ブチルフェニル)ブタンなどが例示され
る。これらは、2種類以上併用することも可能である。
また、これらの中でも特に2,2-ビス(4-ヒドロキシフェ
ニル)プロパンが好ましい。
物としては、例えばホスゲンや、ジフェニルカーボネー
ト、ジ−p−トリルカーボネート、フェニル−p−トリ
ルカーボネート、ジ−p−クロロフェニルカーボネー
ト、ジナフチルカーボネートなどのビスアリルカーボネ
ートが挙げられる。これらの化合物は2種類以上併用し
て使用することも可能である。
脂に用いられるポリカーボネート樹脂は、前記一般式
(A)と一般式(B)、または一般式(A)と一般式
(B)と一般式(C)の化合物とを、炭酸エステル形成
化合物と反応させることによって、製造することができ
るものであり、ビスフェノールAから誘導されるポリカ
ーボネートを製造する際に用いられている公知の方法、
例えばビスフェノール類とホスゲンとの直接反応(ホス
ゲン法)、あるいはビスフェノール類とビスアリールカ
ーボネートとのエステル交換反応(エステル交換法)な
どの方法を採用することができる。
印刷インキのバインダー樹脂としての必要な溶剤溶解性
と強度をバランス良く保持することが必要であり、バイ
ンダー樹脂の極限粘度が低すぎると強度が不足し、極限
粘度が高すぎると溶剤溶解性の低下とインキ粘度上昇が
あり印刷性が低下する。望ましい極限粘度範囲として極
限粘度が0.1〜1.0dl/gの範囲であることが好
ましく、さらには0.15〜0.5dl/gの範囲であ
ることが好ましい。
ダー樹脂の強度と耐熱性を考慮すると、前記一般式
(A)及び一般式(B)及び一般式(C)の合計量に対
して20〜60重量%が好ましい。前記一般式(B)が
20重量%未満では、耐屈曲性が低下し、60重量%を
越えると耐熱性が不足する。
や染・顔料との相溶性改良等のため使用可能であるが、
本発明の耐熱性印刷インキ用バインダー樹脂の性能を損
なわない範囲で使用することが好ましく、前記一般式
(C)の使用量は、前記一般式(A)及び一般式(C)
の合計量に対して50重量%未満が好ましい。
ダー樹脂と染・顔料を所望の溶剤に溶解して作製され
る。本発明の印刷インキにおいて使用される染・顔料と
しては、例えば、アントラキノン系、ナフトキノン系等
の染料、酸化チタン、カーボンブラック、炭酸カルシウ
ム、金属粒子等の無機顔料、アゾ顔料、フタロシアニン
顔料等の有機顔料等が挙げられる。これらの染・顔料は
インキ中に溶解あるいは分散した状態でバインダー樹脂
と共に存在する。
ゲン系有機溶剤が好ましく、例えばトルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素類、シクロヘキサノン、シクロペン
タノン等の環状ケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン等の環状エーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシド等が挙げられ、なかでもジオキサン、
テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン、シクロヘキ
サノンが好ましい。また溶剤は単独で用いても、2種以
上の混合溶剤で用いても良い。さらには染・顔料分散
性、塗布性や乾燥性等を向上させる目的で、メタノー
ル、エタノール等のアルコール、メチルエチルケトン、
アセトン等の非環状ケトン、酢酸エチル、酢酸メチル等
のエステル類、シクロヘキサン、n-ヘプタン等の脂肪族
炭化水素類、アルキレングリコール類及びその誘導体、
シリコーンオイル、大豆油等のオイル類などの溶剤また
は貧溶剤を併用することも可能である。
・顔料の他に必要に応じて、有機及び無機微粒子、離型
剤、酸化防止剤、可塑剤、分散剤、赤外線吸収剤、帯電
防止剤、紫外線吸収剤、消泡剤、レベリング剤等を添加
しても良い。
は極限粘度や溶剤溶解性に左右されるが、1〜70重量
%が好ましく、5〜50重量%がより好ましい。バイン
ダー樹脂の濃度がかかる範囲内であると、溶剤溶解性と
インキ塗布性がバランスよく、作業性が向上する。
基材フィルムに塗布され、インサート成形加飾用に用い
られる。基材フィルムに使用される樹脂フィルムとして
は熱可塑性樹脂フィルムであり、具体的にはポリカーボ
ネート樹脂フィルム、ポリエステル樹脂フィルム、ポリ
アミド樹脂フィルム、耐熱ポリオレフィン樹脂フィルム
等であり、特にポリカーボネート樹脂フィルムが透明
性、耐熱性、機械的強度等に優れ好ましく用いられる。
これらの樹脂フィルムは通常0.1〜2mmの厚みであ
り、0.1〜0.5mmの厚みが好ましい。
に塗布する方法としては、スクリーン印刷、グラビア印
刷、フレキソ印刷等が挙げられるが、塗布するインキ層
の膜厚範囲が広く、インキ層を厚くすることができる点
から、スクリーン印刷が特に好ましい。塗布されたイン
キは、自然放置、冷・温送風、赤外線照射、加熱焼付、
紫外線照射等により乾燥することで乾燥した印刷面が得
られる。
脂を加飾する目的でインサート成形する際の加飾印刷フ
ィルムのインキとして好適に使用することができる。特
に、本発明の耐熱性印刷インキを用いた加飾印刷フィル
ムは、比較的高温で成形されるポリカーボネート樹脂や
ポリカーボネート/ABSブレンド樹脂等に加飾を施す
際にも、インサート成形後の印刷部パターンに滲みやぼ
やけが見られず印刷部の接着性も優れている。
た加飾印刷フィルムは従来の印刷インキを用いたものに
比して、加飾印刷フィルム印刷面の耐屈曲性に優れるた
め、通常の輸送、保管、成形作業時等に加わる屈曲や衝
撃にさらされても加飾面に損傷を与えることが少なく、
インサート成形後の外観不良を低減すると同時に、作業
性が向上する利点を有する。
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。
m のポリカーボネートフィルムの片面に、実施例または
比較例の印刷インキを用い、ベタ塗り状のスクリーン印
刷を施し、100℃2時間乾燥後、印刷フィルム試験片
を得た。得られたフィルム試験片を縦70mm×横50mmの短
冊状に切り、試験台に固定し、振とう器にて縦方向に40
mmストローク、180 回/minで5分間と1時間の屈曲試験
後、フィルム試験片印刷面のクラックの有無を目視判定
した。目視でクラックが確認できた場合は×、クラック
が確認出来なかった場合は○の判定で表示した。
外観]前記5分間屈曲試験後の印刷フィルムを用いて、
インサート成形後の成形品印刷部を目視判定し、色抜け
やムラなどが確認された場合を×、確認されなかった場
合を○と表示した。
樹脂のジクロロメタン0.5w/v%溶液を20℃、ハギンズ
定数0.45にて、ウベローデ粘度管を用いて求めた。
ン(以下BCFLと略称)50重量部と下記ポリシロキサン
化合物(以下Si1 と略称)50重量部とホスゲンとを通
常の界面重縮合反応させてポリカーボネート樹脂(極限
粘度0.38dl/g)を得た。
ー樹脂として30重量部、染料としてアントラキノン系
Plast Red 8370(有本化学工業製)10重量部、溶剤と
してシクロヘキサノン100重量部およびジオキサン3
0重量部を混合して、印刷用インキを調整した。次に、
基材フィルムとして厚み0.2mm ×150mm ×70mmの市販ポ
リカーボネートフィルム(三菱瓦斯化学製;ユーピロン
FE-2000 )の片面に、前記印刷用インキをスクリーン印
刷し、 100℃で2時間乾燥後、印刷フィルムの5分間と
1時間屈曲性試験を行い、目視で印刷面を評価した。さ
らに、5分間屈曲試験後の印刷フィルムを金型に装着
し、縦型射出成形機にて 300℃に溶融したポリカーボネ
ート(三菱瓦斯化学製;ユーピロンS-2000)をインサー
ト成形した。得られたインサート成形品の外観を目視に
て評価した。結果を表1に示す。
略称)40重量部に変更し、BCFLを60重量部に変更し
て得たポリカーボネート樹脂(極限粘度0.28dl/g)をバ
インダー樹脂に用いた以外は、実施例1と同様に印刷、
成形、評価を行った。結果を表1に示す。
略称)40重量部に変更し、BCFLを60重量部に変更し
て得たポリカーボネート樹脂(極限粘度0.25dl/g)をバ
インダー樹脂に用いた以外は、実施例1と同様に印刷、
成形、評価を行った。結果を表1に示す。
ス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(以下BPAと略
称)を10重量部用いて得られたポリカーボネート樹脂
(極限粘度0.35dl/g)をバインダー樹脂に用いた以外
は、実施例1と同様に印刷、成形、評価を行った。結果
を表1に示す。
Lightfast Blue 100)を20重量部用いた以外は実施例
1と同様に印刷、成形、評価を行った。結果を表1に示
す。
重量部に変更し、ジオキサン30重量部をテトラヒドロ
フラン20重量部に変更した以外は実施例1と同様に印
刷、成形、評価を行った。結果を表1に示す。
染料を15重量%に変更した以外は実施例1と同様に印
刷、成形、評価を行った。結果を表1に示す。
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ンから誘導されたポリカーボネート樹脂(三菱瓦斯化学
製;ユーピロンZ200、極限粘度0.49dl/g)をバインダー
樹脂に用いた以外は、実施例1と同様に印刷、成形、評
価を行った。結果を表1に示す。
リメチル−1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シクロヘ
キサンとホスゲンを用いて、通常の界面重縮合反応させ
てホモポリカーボネート樹脂(極限粘度0.35dl/g)をバ
インダー樹脂に用いた以外は、実施例1と同様に印刷、
成形、評価を行った。結果を表1に示す。
PAから誘導されたホモポリカーボネート樹脂(三菱瓦
斯化学製;ユーピロンH-4000、極限粘度0.35dl/g)をバ
インダー樹脂に用いた以外は、実施例1と同様に行った
が、バインダー樹脂が溶剤に溶けきれず、印刷インキが
作成出来なかった。
印刷フィルムは従来の印刷インキを用いたものに比し
て、耐熱性や密着性を維持するとともに加飾印刷フィル
ム印刷面の耐屈曲性に優れる特徴を有する。故に、通常
の輸送、保管、成形作業時等に加わる屈曲や衝撃にさら
されても加飾面に損傷を与えることが少なく、インサー
ト成形後の外観不良を低減すると同時に、作業性が向上
するため、品質や歩留まりの改善に寄与する。特に薄物
や印刷面積の大きい自動車の各種メーター盤やサンルー
フ、窓ガラスの縁、携帯電話のハウジング、AV製品のハ
ウジング、携帯端末機器・複写機等の表示部分、雑貨類
などのインサート射出成形品に使用される加飾印刷フィ
ルムの印刷インキとして好適である。
Claims (9)
- 【請求項1】 一般式(A)と一般式(B)、または一
般式(A)と一般式(B)と一般式(C)で表される化
合物を、炭酸エステル形成化合物と反応させて得られる
ポリカーボネートであって、一般式(B)が全モノマー
成分〔一般式(A)+一般式(B)+一般式(C)〕に
対して、20〜60wt%であり、かつ極限粘度[η]
が、0.1〜1.0[dl/g]であるポリカーボネート樹
脂をバインダー樹脂として用いることを特徴とする耐熱
性印刷インキ。 【化1】 (式中、R1 〜R4 は、各々独立して水素原子、炭素数
1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭
素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ
基または炭素数7〜17のアラルキル基を表す。これら
の基に炭素原子を有する場合には置換基として、炭素数
1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭
素数1〜5のアルコキシ基を有することもできる。) 【化2】 (式中、R5 〜R8 は、各々独立して水素原子、炭素数
1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭
素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ
基または炭素数7〜17のアラルキル基であり、これら
の基に炭素原子を有する場合には置換基として、炭素数
1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭
素数1〜5のアルコキシ基を有することもできる。R9
〜R12は、水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、炭素
数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル
基、炭素数1〜5のアルコキシ基または炭素数7〜17
のアラルキル基であり、これらの基に炭素原子を有する
場合には置換基として、炭素数1〜5のアルキル基、炭
素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ
基を有することもできる。R13は炭素数1〜6の脂肪族
基を表すか、単に結合を表す。Xは、−SiO(R14)
(R15) −および/または−SiO(R16)(R17) −の単独
重合体またはランダム共重合体を表し、重合度は0〜2
00であり、R14〜R17は、各々独立して水素原子、炭
素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール
基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアル
コキシ基または炭素数7〜17のアラルキル基であり、
これらの基に炭素原子を有する場合には置換基として、
炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル
基、炭素数1〜5のアルコキシ基を有することもでき
る。) 【化3】 (式中、R18〜R19は、各々独立して、水素原子、炭素
数1〜10のアルキル基、炭素数6〜12のアリール
基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアル
コキシ基または炭素数7〜17のアラルキル基であり、
これらの基に炭素原子を有する場合には置換基として、
炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル
基、炭素数1〜5のアルコキシ基を有することもでき
る。Yは、 【化4】 であり、ここにR20〜R21は、各々独立して、水素原
子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜5のアル
ケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基または炭素数6
〜12のアリール基を表すか、R20とR21が一緒に結合
して、炭素数3〜6の炭素環または複素環を形成する基
を表し、これらの基に炭素原子を有する場合には置換基
として、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のア
ルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基を有すること
もできる。aは0〜20の整数を表す。) - 【請求項2】 一般式(A)が、9,9−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒ
ドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン、及び9,
9−ビス(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)フル
オレンの群から選ばれた少なくとも1種である請求項1
記載の耐熱性印刷インキ。 - 【請求項3】 炭酸エステル形成化合物がホスゲンであ
る請求項1記載の耐熱性印刷インキ。 - 【請求項4】 一般式(B)のR9 〜R12がメチル基お
よびフェニル基から選ばれる少なくとも1種である請求
項1記載の耐熱性印刷インキ。 - 【請求項5】 一般式(B)が、α,ω位に3-(o-ヒド
ロキシフェニル)プロピル基を有するジメチルシロキサ
ンとジフェニルシロキサンのランダム共重合体および
α,ω−ビス[3-(o-ヒドロキシフェニル)プロピル]ポ
リジメチルシロキサンの群より誘導された少なくとも1
種である請求項1記載の耐熱性印刷インキ。 - 【請求項6】 一般式(C)が2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパンである請求項1記載の耐熱性
印刷インキ。 - 【請求項7】 一般式(C)の割合が、重量比で一般式
(C)/〔一般式(A)+一般式(C)〕<0.5であ
る請求項1記載の耐熱性印刷インキ。 - 【請求項8】 インキ調整用溶媒として非ハロゲン系有
機溶媒を用いた請求項1記載の耐熱性印刷インキ。 - 【請求項9】 請求項1記載のインキを印刷したフィル
ムを使用し、該フィルムを金型内にインサートした後、
熱溶融した樹脂を前記金型内に射出することを特徴とす
る加飾樹脂成形品の製造方法。
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