JP2001019885A - 印刷用インキ - Google Patents

印刷用インキ

Info

Publication number
JP2001019885A
JP2001019885A JP19288499A JP19288499A JP2001019885A JP 2001019885 A JP2001019885 A JP 2001019885A JP 19288499 A JP19288499 A JP 19288499A JP 19288499 A JP19288499 A JP 19288499A JP 2001019885 A JP2001019885 A JP 2001019885A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
printing
film
polycarbonate resin
printed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19288499A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Maeda
幸治 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Chemicals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Chemicals Ltd filed Critical Teijin Chemicals Ltd
Priority to JP19288499A priority Critical patent/JP2001019885A/ja
Publication of JP2001019885A publication Critical patent/JP2001019885A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インキの安定性が良好で、印刷後に乾燥させ
ても白化せず、耐熱性に優れ印刷部の良好なインサート
フィルム用の印刷インキとして好適な印刷用インキを提
供する。 【解決手段】 インキを構成するバインダー樹脂がポリ
カーボネート樹脂であって、該ポリカーボネート樹脂
は、全二価フェノール成分の少なくとも90モル%が
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ンである二価フェノールより得られたガラス転移温度1
55〜185℃、比粘度0.24〜1.60のポリカー
ボネート樹脂であることを特徴とする印刷用インキ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインキを構成するバ
インダー樹脂として全二価フェノール成分の少なくとも
90モル%が1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
シクロヘキサンである二価フェノールより得られたポリ
カーボネート樹脂を使用することにより、インキの安定
性が良好で、印刷後に乾燥させても白化せず、耐熱性に
優れ印刷部の良好なインサートフィルム用の印刷インキ
として好適な印刷用インキに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネート樹脂は、透明性、耐熱
性、加工性および機械的強度に優れているが故に自動車
部品、事務用機器、家電部品、建材部品等用途に幅広く
利用されている。また、近年予め単色または多色印刷さ
れたポリカーボネート樹脂フィルム等の印刷フィルムを
成形金型に装着して所定の温度、圧力条件で印刷された
フィルム面に向け射出成形(インサート成形等)するこ
とで曲面、凹凸または平面を有する各種の印刷された射
出成形品を得る方法が用いられつつあり、例えば、自動
車の各種メーター盤や窓ガラスの縁、携帯電話のハウジ
ング、オーディオ製品のハウジング、電卓・複写機等の
表示部分、雑貨類などの射出成形品で既に実用化されて
いる。
【0003】市販の印刷用インキにおいて、従来使用さ
れているバインダー樹脂としては、ビニル系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系
樹脂等が挙げられ、これらの樹脂がバインダー樹脂とし
て使用されているインキと希釈剤等とを調合して、熱可
塑性樹脂フィルム等のベースフィルムに印刷すると優れ
た仕上がりの印刷フィルムが得られる。しかしながら、
得られた印刷フィルムを金型内に装着して、成形用のポ
リカーボネート樹脂を用いてインサート成形等の射出成
形をする際、成形温度が300℃程度となり、印刷部分
に滲みやぼやけが発生し、成形品の外観が著しく損なわ
れて商品価値が低下する場合があり問題となっている。
【0004】また、印刷インキのバインダー樹脂として
ポリカーボネート樹脂が使用される際、従来から2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンから得られ
たポリカーボネート樹脂(以下、PC−A樹脂と略称す
ることがある)が使用されているが、該PC−A樹脂を
印刷インキのバインダー樹脂として調合した場合、該P
C−A樹脂がゲル化したり、印刷後の乾燥条件で印刷面
が白化したり、あるいはバインダー樹脂の耐熱性が不足
してインサート成形後印刷部分に滲みやぼやけが発生す
るなどの不具合が生じることがあり、不十分なものであ
った。
【0005】また、特開平8−3502号公報では、ス
クリーン印刷インキの結合剤(バインダー)として、特
殊なジヒドロキシジフェニルシクロアルカンをベースと
するポリカーボネート樹脂が使用されている。しかしな
がら、かかるポリカーボネート樹脂をバインダー樹脂と
して使用した印刷インキを印刷した樹脂フィルム(ベー
スフィルム)を金型内に装着して、ポリカーボネート樹
脂を用いインサート成形等の射出成形を行うと、Tgが
190℃より高く耐熱性は良好なため、印刷インキの溶
融がなくインキの滲みは見られないが、半面接着性に劣
り印刷部分に剥がれが生じることがあり商品価値を著し
く損なう場合があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イン
キの安定性が良好で、印刷後に乾燥させても白化せず、
耐熱性に優れ印刷部の良好なインサートフィルム用の印
刷インキとして好適な印刷用インキを提供することにあ
る。本発明者は、従来の技術の課題を解決すべく鋭意検
討した結果、インキを構成するバインダー樹脂として
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ンを主とする二価フェノールより得られた特定のガラス
転移温度と比粘度を有するポリカーボネート樹脂を使用
することによって、上記目的を達成できることを見出
し、本発明に到達した。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明によれ
ば、インキを構成するバインダー樹脂がポリカーボネー
ト樹脂であって、該ポリカーボネート樹脂は、全二価フ
ェノール成分の少なくとも90モル%が1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンである二価
フェノールより得られたガラス転移温度155〜185
℃、比粘度0.24〜1.60のポリカーボネート樹脂
であることを特徴とする印刷用インキが提供される。
【0008】本発明において、インキを構成するバイン
ダー樹脂として使用されるポリカーボネート樹脂は、全
二価フェノール成分の少なくとも90モル%、好ましく
は95モル%、より好ましくは実質的に全二価フェノー
ル成分が1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シク
ロヘキサンである二価フェノールより得られるポリカー
ボネート樹脂である。
【0009】また、本発明で使用できる全二価フェノー
ル成分の10モル%以下の二価フェノール成分として
は、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
[通称ビスフェノールA]、1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)エタン、2,2−ビス(3−メチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,
5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)サルファイド、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)スルホン等が挙げられる。これ
らの二価フェノールは単独または2種以上を混合して使
用できる。
【0010】上記ポリカーボネート樹脂は、二価フェノ
ールとカーボネート前駆体とを界面重縮合法または溶融
法で反応させて得られるものである。カーボネート前駆
体としてはカルボニルハライド、カーボネートエステル
またはハロホルメート等が使用され、具体的にはホスゲ
ン、ジフェニルカーボネートまたは二価フェノールのジ
ハロホルメート等が挙げられる。
【0011】上記二価フェノールとカーボネート前駆体
を界面重縮合法または溶融法によって反応させてポリカ
ーボネート樹脂を製造するに当っては、必要に応じて触
媒、末端停止剤、二価フェノールの酸化防止剤等を使用
してもよい。
【0012】本発明において、インキを構成するバイン
ダー樹脂として使用されるポリカーボネート樹脂のガラ
ス転移温度は155〜185℃であり、158〜182
℃が好ましく、160〜180℃が特に好ましい。ガラ
ス転移温度が155℃未満になると耐熱性が不足しイン
サート成形等のベースフィルムの印刷インキに使用する
と印刷部分に滲みやぼやけが発生し易く好ましくなく、
185℃を超えるとインサート成形等の成形時にベース
フィルムとインキとの接着部分が剥がれる場合があり好
ましくない。
【0013】また、インキを構成するバインダー樹脂と
して使用されるポリカーボネート樹脂の比粘度は0.2
4〜1.60であり、0.28〜1.30が好ましく、
0.30〜1.10が特に好ましい。比粘度が0.24
未満では耐熱性が不十分であり、比粘度が1.60を超
えるとインキの溶剤に溶け難くなり、インキの安定性が
低下し好ましくない。本発明でいう比粘度は塩化メチレ
ン100mlにポリカーボネート樹脂0.7gを20℃
で溶解した溶液から求めたものである。
【0014】本発明の印刷用インキは、上記バインダー
樹脂と染・顔料を所望の溶剤に溶解して作製される。本
発明の印刷インキにおいて使用される染・顔料として
は、例えばアントラキノン系、ナフトキノン系等の染
料、酸化チタン、カーボンブラック、炭酸カルシウム等
の無機顔料、アゾ顔料、フタロシアニン顔料等の有機顔
料等が挙げられる。これらの染・顔料はインキ中に溶解
あるいは分散した状態でバインダー樹脂と共に存在す
る。
【0015】インキ調製のための溶剤としては、ジオキ
サン、イソホロン、テトラヒドロフラン、トルエン、キ
シレン、酢酸エチル、シクロヘキサノン等が挙げられ、
なかでもジオキサン、テトラヒドロフラン、トルエン、
キシレン、シクロヘキサノンが好ましく用いられる。ま
た溶剤は単独で用いても、2種以上の混合溶剤で用いて
も良い。
【0016】上記インキにはバインダー及び染・顔料の
他に必要に応じて、有機及び無機微粒子、離型剤、酸化
防止剤、可塑剤、分散剤、赤外線吸収剤、帯電防止剤、
紫外線吸収剤、消泡剤、レベリング剤等を添加しても良
い。
【0017】また、インキ中のバインダー樹脂の配合量
は1〜70重量%が好ましく、5〜50重量%がより好
ましい。バインダー樹脂の濃度がかかる範囲内である
と、溶剤に溶け易く作業性も向上し好ましい。
【0018】本発明において、上記インキはベースフィ
ルム(殊にインサート成形の際に、金型内にインサート
するフィルム)に塗布される。かかるベースフィルムに
使用される樹脂フィルムとしては熱可塑性樹脂フィルム
であり、具体的にはポリカーボネート樹脂フィルム、ポ
リエステル樹脂フィルム等であり、特にポリカーボネー
ト樹脂フィルムが透明性、耐熱性、機械的強度等に優れ
好ましく用いられる。これらの樹脂フィルムは通常0.
1〜2mmの厚みであり、0.1〜0.5mmの厚みが
好ましい。
【0019】インキをベースフィルムに塗布する方法と
しては、スクリーン印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷
等が挙げられるが、塗布するインキ層の膜厚範囲が広
く、インキ層を厚くすることができる点から、スクリー
ン印刷が特に好ましい。スクリーン印刷とは、スクリー
ンと称する網目状に組まれた絹、ナイロン、テトロン等
によるスクリーンの四周を版枠に、緊張、固定した上
に、手工的または光化学的な方法で図柄に応じてインキ
の通過を防ぐ被膜(レジスト)を構成して、これを版と
し、船状になった版枠内にインキを入れ、スクイジーと
称するゴム状の「ヘラ」で版内面を加圧、摺動すると、
インキはスクリーン目を通し、レジストのない部分(画
線部)より版の外に押出され、版の下におかれた被印刷
体面には印刷される印刷方式であり、例えば、平面印刷
機、ロータリーシステム印刷機、シリンダータイプの印
刷機の曲面印刷機等を使用して行うことができ、乾燥方
法としては、自然放置、冷・温送風、赤外線照射、加熱
焼付、紫外線照射等が採用される。
【0020】本発明の上記印刷用インキは、特に成形用
のポリカーボネート樹脂をインサート成形する際に、金
型内にインサートするフィルムに印刷するためのインキ
として好適に使用することができる。ポリカーボネート
樹脂は、通常280℃以上の成形温度で射出成形される
ことから、金型内にインサートするフィルムに印刷され
たインキのバインダー樹脂においても高度な耐熱性が要
求され、上記1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
シクロヘキサンを主とする二価フェノールより得られた
ポリカーボネート樹脂は、ガラス転移温度が155〜1
85℃で耐熱性も十分であり、インサート成形後の印刷
部パターンに滲みやぼやけが見られず印刷部の接着性も
優れており好ましく採用される。
【0021】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。なお、実施例中の評価は下記に示す方法に従った。
【0022】[スクリーン印刷後の外観]ポリカーボネ
ートフィルムの片面にスクリーン印刷し、100℃で6
0分間乾燥した後の、実施例で使用した印刷フィルムの
印刷部分に白化が見られない場合を○、白化がわずかで
も見られる場合を×で表示した。
【0023】[インキの保存安定性]ポリカーボネート
樹脂、染料または顔料、溶剤とを混合した、実施例で使
用の印刷用インキを、常温で1日間放置した後、インキ
がゲル化しているかどうかを目視で判定した。
【0024】[インサート成形後の印刷部の外観]実施
例で得られたインサート成形後の成形品の印刷部パター
ンに変化がない場合を○、印刷部パターンに滲みやぼや
け等変化がある場合を×で表示した。
【0025】[比粘度の測定方法]ポリカーボネート樹
脂0.7gを塩化メチレン100mlに溶解し、20℃
で測定し求めた。
【0026】[耐熱性の測定方法]デュポン2000型
DSC測定装置にて、48ml/分の窒素気流下、20
℃/分の昇温条件で測定し、ガラス転移温度(Tg)を
求めた。
【0027】[実施例1]バインダー樹脂として1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンとホ
スゲンとを通常の界面重縮合反応させて得られたポリカ
ーボネート樹脂(比粘度0.365、Tg171℃)2
7部、染料としてPlast Red 8370(アントラキノン系
染料;有本化学工業製)10部、溶剤としてシクロヘキ
サノン100部およびジオキサン30部を混合して、印
刷用インキを調整した。次いで、ベースフィルムとして
厚み0.2mmのポリカーボネートフィルム(パンライ
トフィルムPC−2151 帝人化成製)の片面に、上
記印刷用インキをシルクスクリーン印刷機(300型半
自動スクリーン印刷機、江口孔板製)を用いてスクリー
ン印刷し、100℃で60分間乾燥させて、印刷フィル
ムを得た。さらに、得られた印刷フィルムを射出成形金
型内に装着し、ポリカーボネート樹脂ペレット(パンラ
イトL−1225 帝人化成製)を用いて310℃の成
形温度でインサート成形を行った。印刷、乾燥後の印刷
フィルムの外観、調製したインキの保存安定性及びイン
サート成形後の成形品の印刷部外観を評価し、表1にそ
の結果を示した。
【0028】[実施例2〜4]表1記載の染料または顔
料および溶剤を表1記載の割合で使用する以外は、実施
例1と同様にして、インサート成形を行った。印刷、乾
燥後の印刷フィルムの外観、調製したインキの保存安定
性及びインサート成形後の成形品の印刷部外観を評価
し、表1にその結果を示した。
【0029】[実施例5]バインダー樹脂として1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンとホ
スゲンとを通常の界面重縮合反応させて得られたポリカ
ーボネート樹脂(比粘度0.895、Tg175℃)3
0部、染料としてPlast Red 8370(有本化学工業製)
15部、溶剤としてジオキサン130部を混合して、印
刷用インキを調整した以外は実施例1と同様にして、イ
ンサート成形を行った。印刷、乾燥後の印刷フィルムの
外観、調製したインキの保存安定性及びインサート成形
後の成形品の印刷部外観を評価し、表1にその結果を示
した。
【0030】[実施例6および7]表1記載の染料また
は顔料および溶剤を表1記載の割合で使用する以外は、
実施例5と同様にして、インサート成形を行った。印
刷、乾燥後の印刷フィルムの外観、調製したインキの保
存安定性及びインサート成形後の成形品の印刷部外観を
評価し、表1にその結果を示した。
【0031】[比較例1]バインダー樹脂として2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンとホスゲン
とを通常の界面重縮合反応させて得られたポリカーボネ
ート樹脂(比粘度0.492、Tg149℃)30部、
染料としてPlast Red 8370(有本化学工業製)10
部、溶剤としてテトラヒドロフラン125部を混合し
て、印刷用インキを調整した。次いで、ベースフィルム
として厚み0.2mmのポリカーボネートフィルム(パ
ンライトフィルムPC−2151 帝人化成製)の片面
に、上記印刷用インキをシルクスクリーン印刷機(30
0型半自動スクリーン印刷機、江口孔板製)を用いてス
クリーン印刷し、100℃で60分間乾燥させて、印刷
フィルムを得た。さらに、得られた印刷フィルムを射出
成形金型内に装着し、ポリカーボネート樹脂ペレット
(パンライトL−1225 帝人化成製)を用いて31
0℃の成形温度でインサート成形を行った。印刷、乾燥
後の印刷フィルムの外観、調製したインキの保存安定性
及びインサート成形後の成形品の印刷部外観を評価し、
表1にその結果を示した。
【0032】[比較例2および3]表1記載の染料また
は顔料および溶剤を表1記載の割合で使用する以外は、
比較例1と同様にして、インサート成形を行った。印
刷、乾燥後の印刷フィルムの外観、調製したインキの保
存安定性及びインサート成形後の成形品の印刷部外観を
評価し、表1にその結果を示した。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】本発明の印刷用インキは、バインダー樹
脂として全二価フェノール成分の少なくとも90モル%
が1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキ
サンである二価フェノールより得られたポリカーボネー
ト樹脂を使用することにより、印刷インキのゲル化が防
止され、また印刷後に白化せず、耐熱性に優れ印刷部の
良好なインキであり、殊にインサートフィルム用の印刷
インキとして好適に用いられ、自動車の各種メーター
盤、窓ガラスの縁、携帯電話のハウジング等のインサー
ト成形による射出成形品に極めて有用であり、その工業
的効果は格別のものがある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F206 AA28 AD05 AD08 AH17 AH33 JB13 JF05 4J029 AA09 AB01 AC01 AD01 AD07 AE18 BD09A HA01 HC01 HC03 HC05A KE05 KE11 4J039 AE06 EA01 EA03 EA06 EA37 EA44 FA02 GA03 GA09 GA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキを構成するバインダー樹脂がポリ
    カーボネート樹脂であって、該ポリカーボネート樹脂
    は、全二価フェノール成分の少なくとも90モル%が
    1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
    ンである二価フェノールより得られたガラス転移温度1
    55〜185℃、比粘度0.24〜1.60のポリカー
    ボネート樹脂であることを特徴とする印刷用インキ。
  2. 【請求項2】 ポリカーボネート樹脂をインサート成形
    する際に、金型内にインサートするフィルムとして、請
    求項1に記載のインキを印刷したフィルムを使用するこ
    とを特徴とするポリカーボネート樹脂のインサート成形
    方法。
  3. 【請求項3】 金型内にインサートするフィルムが、ポ
    リカーボネート樹脂フィルムである請求項2記載のポリ
    カーボネート樹脂のインサート成形方法。
JP19288499A 1999-07-07 1999-07-07 印刷用インキ Pending JP2001019885A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19288499A JP2001019885A (ja) 1999-07-07 1999-07-07 印刷用インキ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19288499A JP2001019885A (ja) 1999-07-07 1999-07-07 印刷用インキ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001019885A true JP2001019885A (ja) 2001-01-23

Family

ID=16298591

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19288499A Pending JP2001019885A (ja) 1999-07-07 1999-07-07 印刷用インキ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001019885A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002275405A (ja) * 2001-03-21 2002-09-25 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 耐熱性印刷インキ
GB2379184A (en) * 2001-07-21 2003-03-05 Nigel Anthony Chute Moulded case for portable electronics devices
JP2008063501A (ja) * 2006-09-08 2008-03-21 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 耐熱性印刷インキ用バインダー樹脂及び耐熱性印刷インキ
US7364612B2 (en) 2003-06-30 2008-04-29 Teikoku Printing Inks Mfg. Co., Ltd. Printing ink, and decorated sheet obtained using the same
DE102008012424A1 (de) * 2007-10-31 2009-05-07 Bundesdruckerei Gmbh Verfahren zur Herstellung eines Polymerschichtverbunds mit mehrlagiger Personalisierung und/oder Individualisierung
US7767289B2 (en) 2002-11-13 2010-08-03 Teikoku Printing Inks Mfg. Co., Ltd. Insert-molded article, production method of the insert-molded article and ink
CN105907179A (zh) * 2016-04-26 2016-08-31 Tcl集团股份有限公司 量子点油墨及其制备方法
JP2016160291A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 三菱瓦斯化学株式会社 インキ用結着樹脂及び印刷インキ

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002275405A (ja) * 2001-03-21 2002-09-25 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 耐熱性印刷インキ
GB2379184A (en) * 2001-07-21 2003-03-05 Nigel Anthony Chute Moulded case for portable electronics devices
US7767289B2 (en) 2002-11-13 2010-08-03 Teikoku Printing Inks Mfg. Co., Ltd. Insert-molded article, production method of the insert-molded article and ink
US7364612B2 (en) 2003-06-30 2008-04-29 Teikoku Printing Inks Mfg. Co., Ltd. Printing ink, and decorated sheet obtained using the same
JP2008063501A (ja) * 2006-09-08 2008-03-21 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 耐熱性印刷インキ用バインダー樹脂及び耐熱性印刷インキ
DE102008012424A1 (de) * 2007-10-31 2009-05-07 Bundesdruckerei Gmbh Verfahren zur Herstellung eines Polymerschichtverbunds mit mehrlagiger Personalisierung und/oder Individualisierung
JP2016160291A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 三菱瓦斯化学株式会社 インキ用結着樹脂及び印刷インキ
CN105907179A (zh) * 2016-04-26 2016-08-31 Tcl集团股份有限公司 量子点油墨及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4927675A (en) Filled core materials having unfilled outer attached layers
JP2001019885A (ja) 印刷用インキ
JP5286654B2 (ja) 耐熱性印刷インキ
JP2020163760A (ja) 加飾シート及びこれを利用した樹脂成形品の製造方法
WO2003089223A1 (fr) Procede de production d'un article decore dans le moule et article decore dans le moule
JP6398787B2 (ja) インキ用結着樹脂及び印刷インキ
US7767289B2 (en) Insert-molded article, production method of the insert-molded article and ink
JP6983585B2 (ja) 調色シート
KR101950060B1 (ko) 열가소성 수지 조성물 및 이를 포함하는 성형품
JP5621226B2 (ja) 耐熱性印刷インキ
KR100923649B1 (ko) 인서트 성형품 내면의 스크린 인쇄용 착색 도료
JPH09279044A (ja) 表面外観の優れたシリコーンオイル含有着色樹脂成形品及びその製法
JP2002188016A (ja) レーザマーキング用樹脂組成物
JP2001089690A (ja) 印刷用インキ
JP3750292B2 (ja) 光選択吸収性樹脂成形品、その製造方法および光学フィルター
JP4950382B2 (ja) インモールド成形用フィルム
CN114316466B (zh) 一种喷墨打印用免涂层pvc材料及其制备方法与应用
JP2009280629A (ja) 耐熱性印刷インキ用バインダー樹脂及び耐熱性印刷インキ
KR102500509B1 (ko) 플라스틱 커버 윈도우
JP2004025844A (ja) インモールド加飾品の製造方法及びインモールド加飾品
JP2003286432A (ja) 印刷用インキ
JP3729611B2 (ja) 耐光性樹脂組成物
JPH07308936A (ja) 模様封入成形品
JPH08108448A (ja) プラスチック成型品の製造方法
JPH09314039A (ja) 描画塗装方法