JP6983585B2 - 調色シート - Google Patents
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Description
[2] ポリカーボネート樹脂を主成分とするポリカーボネート系樹脂(A)を含有する層を含む、上記[1]に記載のシートである。
[3] ポリカーボネート樹脂を主成分とするポリカーボネート系樹脂(A)を含有する層の少なくとも一方の面に、高硬度樹脂(B)を含有する層が積層されてなる、上記[1]に記載のシートである。
[4] 上記[1]〜[3]のいずれかに記載のシートを含むタッチパネル前面保護板である。
[5] 上記[1]〜[3]のいずれかに記載のシートを含むカーナビ用前面板である。
[6] 上記[1]〜[3]のいずれかに記載のシートを含むスピードメーター用保護板である。
[7] 上記[1]〜[3]のいずれかに記載のシートを含むOA機器用または携帯電子機器用の前面板である。
該シートは携帯電話端末、携帯型電子遊具、携帯情報端末、モバイルPCといった携帯型のディスプレイデバイスや、ノート型PC、デスクトップ型PC液晶モニター、カーナビ液晶モニター、スピードメーターモニター、液晶テレビといった設置型のディスプレイデバイスなどにおいて、例えばこれらの機器を保護する基材の材料などとして、好適に使用することができる。
シートの一形態は、ガラス、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂又はそれらの組み合わせのいずれかであり、形状としては平板や湾曲板、熱曲げ等で加工された熱成形板等が挙げられる。本発明のシートは、全光線透過率が20%以上79%以下であり、CIELABのL*が10以上95以下であり、a*が−20以上20以下であり、かつ、b*が−20以上20以下であることを特徴とする。
本発明に使用されるポリカーボネート系樹脂(A)は、ポリカーボネート樹脂を主成分とするポリカーボネート系樹脂である。ここで、「ポリカーボネート樹脂を主成分とする」とは、ポリカーボネート樹脂の含有量が50質量%を超えることを意味する。ポリカーボネート系樹脂(A)は、75質量%以上のポリカーボネート樹脂を含んでいるのが好ましく、90質量%以上のポリカーボネート樹脂を含んでいるのがより好ましく、実質的にポリカーボネート樹脂からなるのがさらに好ましい。ポリカーボネート系樹脂(A)は分子主鎖中に炭酸エステル結合を含む。即ち、−[O−R−OCO]−単位(式中、Rが脂肪族基、芳香族基、又は脂肪族基と芳香族基の双方を含むもの、さらに直鎖構造あるいは分岐構造を持つものを示す)を含むものであれば特に限定されるものではないが、特に下記式[1]の構造単位を含むポリカーボネート樹脂を使用することが好ましい。このようなポリカーボネート樹脂を使用することで、耐衝撃性に優れたシートを得ることができる。
R2〜R5はそれぞれ水素、ハロゲン、又は置換基を有してもよい炭素数1〜20のアルキル基若しくは炭素数6〜12のアリール基を表し、置換基は、ハロゲン、炭素数1〜20のアルキル基、又は炭素数6〜12のアリール基である。)
一例として、R1の炭素数が36以下であれば、ポリカーボネート樹脂を製造するにあたって生産性が高く、経済性も良い。R1の炭素数が22以下であれば、1価フェノールは、特に有機溶剤溶解性に優れており、ポリカーボネート樹脂を製造するにあたって生産性を非常に高くすることができ、経済性も向上する。
上記式[2]又は式[3]におけるR1の炭素数が小さすぎると、ポリカーボネート樹脂のガラス転移温度が十分に低い値とはならず、熱成形性が低下することがある。
例えば、主成分であるエチレングリコール80〜60(モル比率)に対して1,4−シクロヘキサンジメタノールを20〜40(モル比率、合計100)含むグリコール成分が重縮合してなるポリエステル系樹脂、所謂「PETG」が好ましい。また、ポリカーボネート系樹脂(A)には、エステル結合とカーボネート結合をポリマー骨格中に有するポリエステルカーボネート系樹脂が含まれていてもよい。
ポリカーボネート樹脂の重量平均分子量は、特開2007−179018号公報の段落0061〜0064の記載に基づいて測定することができる。測定法の詳細を以下に示す。
(重量平均分子量)
Mw=Σ(NiMi2)/Σ(NiMi)
(換算式)
MPC=0.47822MPS1.01470
なお、MPCはPCの分子量、MPSはPSの分子量を示す。
本発明において好ましく用いられる高硬度樹脂(B)は、耐傷付き性や表面硬度を確保する点から、
(1)アクリル系樹脂:ポリメチルメタクリレート(PMMA)やポリメタクリレート(PMA)に代表される各種(メタ)アクリル酸エステルの単独重合体、またはメチルメタクリレート(MMA)やメチルアクリレート(MA)と他の1種以上の単量体との共重合体、
(2)MS系樹脂:少なくとも1種類の(メタ)アクリル酸エステルモノマーと少なくとも1種類の芳香族ビニルモノマーとを重合して得られる共重合体、
(3)核水添MS樹脂:MS樹脂の芳香環が水素化されている樹脂、
(4)特殊ポリカーボネート樹脂:2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン若しくは2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)シクロヘキサンから誘導される構成単位を有するポリカーボネート樹脂、
(5)PCアロイ高硬度樹脂:芳香族(メタ)アクリレート(c1)5〜80質量%とメチルメタクリレート(c2)20〜95質量%を含有する(メタ)アクリレート共重合体(C)15〜55質量%とポリカーボネート樹脂85〜45質量%とを含有してなる樹脂組成物、
(6)共重合体を含有する樹脂組成物:スチレン−不飽和ジカルボン酸系共重合体(E)25〜100質量%とアクリル化合物単量体単位を有する樹脂(D)75〜0質量%とを含有してなる樹脂組成物、のいずれかからなることが好ましい。
前記アクリル系樹脂において、MMAやMAと共重合可能な他の単量体として、アルキル基の炭素数が2〜18のアルキル(メタ)アクリレート、アクリル酸やメタクリル酸等のα,β−不飽和酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽和基含有二価カルボン酸およびそれらのアルキルエステル、スチレン、α−メチルスチレン、核置換スチレン等の芳香族ビニル化合物、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル化合物、無水マレイン酸、マレイミド、N−置換マレイミド等が挙げられる。さらにそれらの共重合体の混合物や水素添加品などの各種誘導体でもよい。これらのなかでも、脂肪族系の化合物が好ましく、アルキル基の炭素数が2〜18のアルキル(メタ)アクリレートが好ましい。また、スチレンなどを共重合したアクリル系樹脂のベンゼン環を水素添加したものも用いられる。以上のような(メタ)アクリル系樹脂の例として、アクリペット(商標・三菱レイヨン製)、デルペット(商標・旭化成ケミカルズ製)、パラペット(商標・クラレ製)などがある。
前記核水添MS樹脂は、メタクリル酸メチルとスチレンとを重合して得られる共重合体のスチレン由来の芳香環が水素化されている樹脂であり、その共重合モル比率が60:40〜90:10の範囲であり、芳香環の水素化率が70%以上であることが好ましい。核水添MS樹脂を使用することによって、液晶前面板の反りの発生を低減する効果がある。メタクリル酸メチルの共重合モル比率が60モル%未満の場合、ポリカーボネート系樹脂(A)を含有する層との密着力が不足し、その界面にて剥離する可能性がある。一方、メタクリル酸メチルの共重合モル比率が90モル%を超える場合や、スチレン由来の芳香環の水素化率が70%未満の場合には、通常のメタクリル酸メチル樹脂やMS樹脂(メタクリル酸メチルとスチレンとの共重合体)との性能差が小さくなり、敢えて使用するメリットが少なくなる。
前記特殊ポリカーボネート樹脂は、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパンと2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンとのポリマーアロイであって、そのモル比率が50:50〜100:0であることが好ましい。2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパンの共重合モル比率が50モル%未満の場合、鉛筆硬度が低下して、液晶前面板とした時の耐擦傷性が悪化するおそれがある。
また、前記特殊ポリカーボネート樹脂は、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)シクロヘキサンと2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンとのポリマーアロイであってもよく、そのモル比率は50:50〜100:0であることが好ましい。2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)シクロヘキサンの共重合モル比率が50モル%未満の場合、鉛筆硬度が低下して、液晶前面板とした時の耐擦傷性が悪化するおそれがある。
(メタ)アクリレート共重合体(C)は、芳香族(メタ)アクリレート単位(c1)5〜80質量%とメチルメタクリレート単位(c2)20〜95質量%から成る(メタ)アクリレート共重合体である。好ましくは、芳香族(メタ)アクリレート単位(c1)10〜70質量%とメチルメタクリレート単位(c2)30〜90質量%から成る(メタ)アクリレート共重合体である。
共重合体を含有する樹脂組成物中のアクリル化合物単量体単位を有する樹脂(D)とスチレン−不飽和ジカルボン酸系共重合体(E)について順次説明する。
本発明で用いられるアクリル化合物単量体単位を有する樹脂(D)としては、例えばアクリロニトリル、メタアクリロニトリル、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2エチルヘキシル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸2エチルヘキシル等のビニル系単量体を単独重合したものが挙げられ、特に単量体単位として、メタクリル酸メチルが好ましい。また、前記ビニル系単量体を2種類以上含んだ共重合体でもよい。更に、前記ビニル系単量体と共重合可能な単量体との共重合体でもよい。ビニル系単量体と共重合可能な単量体として、例えば、α,β−不飽和酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽和基含有二価カルボン酸およびそれらのアルキルエステル、スチレン、α−メチルスチレン、核置換スチレン等の芳香族ビニル化合物、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル化合物、無水マレイン酸、マレイミド、N−フェニルマレイミド、N−置換マレイミド等が挙げられ、特に共重合可能な単量体として、スチレン、α−メチルスチレン、無水マレイン酸、N−フェニルマレイミドを1種類または2種類以上含んだ共重合体が好ましい。
本発明に用いられる前記共重合体(E)は、スチレン系単量体単位(e1)、及び不飽和ジカルボン酸無水物単量体単位(e2)を含み、さらに共重合可能なビニル系単量体(e3)を含む。
スチレン系単量体としては、特に限定せず、任意の公知のスチレン系単量体を用いることができるが、入手の容易性の観点からスチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、t−ブチルスチレン等が挙げられる。これらの中でも、相溶性の観点からスチレンが特に好ましい。これらのスチレン系単量体は2種以上を用いてもよい。
<不飽和ジカルボン酸無水物単量体(e2)>
不飽和ジカルボン酸無水物単量体としては、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、アコニット酸等の酸無水物が挙げられ、ビニル系単量体との相溶性の観点から無水マレイン酸が好ましい。これらの不飽和ジカルボン酸無水物系単量体は2種以上を用いてもよい。
<ビニル系単量体(e3)>
ビニル系単量体としては、例えばアクリロニトリル、メタアクリロニトリル、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2エチルヘキシル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸2エチルヘキシル等のビニル系単量体が挙げられる。スチレン系単量体単位(e1)あるいは不飽和ジカルボン酸無水物単量体単位(e2)との相溶性の観点からメタクリル酸メチル(MMA)が好ましい。これらのビニル系単量体は2種以上を用いてもよい。
スチレン−不飽和ジカルボン酸系共重合体(E)の組成比率は、スチレン系単量体単位(e1)40〜70質量%、不飽和ジカルボン酸単量体単位(e2)10〜30質量%、ビニル系単量体単位(e3)10〜30質量%であることが好ましい。
本発明で使用される熱可塑性樹脂(ポリカーボネート系樹脂(A)および高硬度樹脂(B)を含む)、または熱硬化性樹脂の製造方法は、特に限定されない。例えば、必要な成分を、例えばタンブラーやヘンシェルミキサー、スーパーミキサーなどの混合機を用いて予め混合しておき、その後、バンバリーミキサー、ロール、ブラベンダー、単軸押出機、二軸押出機、加圧ニーダーなどの機械で溶融混練するといった公知の方法が適用できる。
本発明において、熱可塑性樹脂(ポリカーボネート系樹脂(A)および高硬度樹脂(B)を含む)、または熱硬化性樹脂には、上述の主たる成分以外の成分を含めることができる。
本発明において、ガラス、熱可塑性樹脂(ポリカーボネート系樹脂(A)および高硬度樹脂(B)を含む)、または熱硬化性樹脂の片面または両面に、耐擦傷性処理、耐指紋処理、反射防止処理、防眩処理、耐候性処理、帯電防止処理および防汚処理のいずれかを施してもよい。耐擦傷性処理、耐指紋処理、反射防止処理、防眩処理、耐候性処理、帯電防止処理および防汚処理の方法は、特に限定されず、公知の方法を用いることができる。例えば、反射低減塗料を塗布する方法、誘電体薄膜を蒸着する方法、帯電防止塗料を塗布する方法などが挙げられる。例えば、熱エネルギーおよび/または光エネルギーを用いて硬化させるハードコート塗料を用いるハードコート処理によりハードコート層を形成する。熱エネルギーを用いて硬化させるハードコート塗料としては、例えば、ポリオルガノシロキサン系、架橋型アクリル系などの熱硬化性樹脂組成物が挙げられる。また、光エネルギーを用いて硬化させるハードコート塗料としては、例えば、1官能および/または多官能であるアクリレートモノマーおよび/またはオリゴマーからなる樹脂組成物に光重合開始剤が加えられた光硬化性樹脂組成物などが挙げられる。
[印刷版の作製]
鋳造されたアルミニウム枠(320mm×320mm)にテンション0.27mm(テンションゲージ:STG80NA、PROTEC製)、バイアス角度30度の条件でメッシュ数300本、線径30μm、開口率36%のテトロンメッシュ(品種:T−300 海野技研製)を紗張し、スクリーン印刷版を得た。
[スクリーン印刷]
上記印刷版、及び黒インク(品名:SS8 911墨(東洋インキ(株)製)と品名:S719 溶剤 IKC(東洋インキ(株)製)を100vol%:20vol%で混ぜた液)を用いて、ウレタンゴムスキージ(硬度:70°、幅:170mm)を備えたスクリーン印刷機(LS-15GX、ニューロング精密工業製)により、下記の印刷条件で、実施例および比較例で得られたシートの片面にスクリーン印刷した。その後、90℃のオーブンで30分投入して乾燥させた。乾燥後、印刷面をLED蛍光灯(4000LM)の透過光で目視観察をし、下記の基準で判定を行った。
○(合格):黒印刷部分に碁盤目状ムラが見えない。
×(不合格):黒印刷部分に碁盤目状ムラが見える。
反射・透過率計HR−100型(村上色彩技術研究所製)を用いて実施例および比較例で得られたシートの全光線透過率をJIS K7361−1に準じて測定し、下記の基準で全光線透過率試験の合否判定を行った。
○(合格):シートの全光線透過率が20%以上79%以下
×(不合格):上記の範囲以外
Spectrophotometer SE6000(日本電色工業製)を用いて実施例および比較例で得られたシートのL*、a*、及びb*をJIS Z8729に準じて測定し、下記の基準でL*、a*、及びb*のそれぞれの合否判定を行った。
○(合格):シートのL*が10以上95以下、且つ、a*が−20以上20以下、且つ、b*が−20以上20以下
×(不合格):上記の範囲以外
下記に示す材料を使用した。
A−1:ポリカーボネート系樹脂:三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社製ユーピロンE−2000
B−1:アクリル系樹脂:株式会社クラレ製メチルメタクリレート樹脂 パラペットHR−L
製造例1〔ポリカーボネート系樹脂(A11)ペレットの製造〕
ユーピロンE−2000(三菱エンジニアリングプラスチックス製)の100質量部に対して、熱安定剤アデカスタブ2112(ADEKA製):0.05質量部および赤色染料Plast Red 8370(有本化学工業製):0.0011質量部、赤色染料Sumiplast Red HL5B(住友ケムテックス製):0.0008質量部、橙色染料Sumiplast Orange HLR(住友ケムテックス製):0.0009質量部、緑色染料Sumiplast Green G(住友ケムテックス製):0.0018質量部、青色染料BLUE 2R(以上、ランクセス製):0.0011質量部、黒色顔料Monarch 800(キャボット製):0.0011質量部を加え、ブレンダーで20分混合後、スクリュー径26mmの2軸押出機(東芝機械製、TEM−26SS、L/D≒40)を用い、シリンダー温度270℃で溶融混錬して、ストランド状に押出してペレタイザーでペレット化した。ペレットは安定して製造できた。
ユーピロンE−2000の100質量部に対して、熱安定剤アデカスタブ2112:0.05質量部、および赤色染料Plast Red 8370:0.0048質量部、赤色染料Sumiplast Red HL5B:0.0018質量部、橙色染料Sumiplast Orange HLR:0.0021質量部、緑色染料Sumiplast Green G:0.0042質量部、青色染料BLUE 2R:0.0026質量部、黒色顔料Monarch 800:0.0025質量部を加え、ブレンダーで20分混合後、スクリュー径26mmの2軸押出機(東芝機械株式会社製、TEM−26SS、L/D≒40)を用い、シリンダー温度270℃で溶融混錬して、ストランド状に押出してペレタイザーでペレット化した。ペレットは安定して製造できた。
ユーピロンE−2000の100質量部に対して、熱安定剤アデカスタブ2112:0.05質量部、および赤色染料Plast Red 8370:0.0026質量部、赤色染料Sumiplast Red HL5B:0.0034質量部、橙色染料Sumiplast Orange HLR:0.0039質量部、緑色染料Sumiplast Green G:0.0078質量部、青色染料BLUE 2R:0.0048質量部、黒色顔料Monarch 800:0.0047質量部を加え、ブレンダーで20分混合後、スクリュー径26mmの2軸押出機を用い、シリンダー温度270℃で溶融混錬して、ストランド状に押出してペレタイザーでペレット化した。ペレットは安定して製造できた。
ユーピロンE−2000の100質量部に対して、熱安定剤アデカスタブ2112:0.05質量部を加え、ブレンダーで20分混合後、スクリュー径26mmの2軸押出機を用い、シリンダー温度270℃で溶融混錬して、ストランド状に押出してペレタイザーでペレット化した。ペレットは安定して製造できた。
パラペットHR−L(クラレ製)の100質量部に対して、リン系添加剤PEP−36(ADEKA製):0.05質量部、およびステアリン酸モノグリセリド H−100(理研ビタミン製):0.2質量部、酸化防止剤2,6−ジ−ターシャリーブチル−クレゾール K−NOX、(共同薬品製):0.1質量部、紫外線吸収剤Tinuvin1600(BASFジャパン製):0.7質量部を加え、ブレンダーで20分混合後、スクリュー径26mmの2軸押出機を用い、シリンダー温度240℃で溶融混錬して、ストランド状に押出してペレタイザーでペレット化した。ペレットは安定して製造できた。
実施例1
軸径65mmの単軸押出機と、単軸押出機に連結されたフィードブロックと、フィードブロックに連結されたTダイとを有する単層押出装置を用いてシートを成形した。軸径65mmの単軸押出機にポリカーボネート系樹脂(A11)ペレットを連続的に導入し、シリンダー温度280℃、吐出量を32.1kg/hで押し出した。その先に連結された温度270℃のTダイでシート状に押し出し、上流側から第1冷却ロールと第2冷却ロールとの間に挟み込み、前記第2冷却ロールに巻き掛けた後、第2冷却ロールでポリカーボネート系樹脂(A)面を巻き掛けた。ロール温度が第1冷却ロールは125℃、第2冷却ロールは125℃、後段冷却ロール(第3冷却ロール)は145℃とした3本の鏡面仕上げの剛体ロールで鏡面を転写しながら冷却し、ロール周速度は0.8m/min、後段冷却ロールとピンチロールの速度比は0.9にし、シート(F11)を得た。得られたシート(F11)の全体厚みは1000μmであった。得られたシートの評価結果を表3に示す。
ポリカーボネート系樹脂(A12)ペレットとした以外は実施例1と同様な成形条件でシート(F12)を得た。得られたシートの評価結果を表3に示す。
ポリカーボネート系樹脂(A13)ペレットとした以外は実施例1と同様な成形条件でシート(F13)を得た。得られたシートの評価結果を表3に示す。
軸径32mmの単軸押出機と、軸径65mmの単軸押出機と、全押出機に連結されたフィードブロックと、フィードブロックに連結されたTダイとを有する多層押出機に各押出機と連結したマルチマニホールドダイとを有する多層押出装置を用いて樹脂積層体からなるシートを成形した。軸径32mmの単軸押出機に製造例5で得たアクリル系樹脂(B11)ペレットを連続的に導入し、シリンダー温度240℃、吐出量を2.1kg/hの条件で押し出した。また、軸径65mmの単軸押出機にポリカーボネート系樹脂(A11)ペレットを連続的に導入し、シリンダー温度280℃、吐出量を30.0kg/hで押し出した。全押出機に連結されたフィードブロックは2種2層の分配ピンを備え、フィードブロックの温度270℃にして(B11)と(A11)とを導入し積層した。その先に連結された温度270℃のTダイでシート状に押し出し、上流側から第1冷却ロールと第2冷却ロールとの間に挟み込み、前記第2冷却ロールに巻き掛けた後、第2冷却ロールでポリカーボネート系樹脂(A)面を巻き掛けた。ロール温度が第1冷却ロールは120℃、第2冷却ロールは130℃、後段冷却ロール(第3冷却ロール)は180℃とした3本の鏡面仕上げの剛体ロールで鏡面を転写しながら冷却し、ロール周速度は0.8m/min、後段冷却ロールとピンチロールの速度比は0.9にし、(B11)と(A11)との積層シート(F14)を得た。得られた積層体シート(F14)の全体厚みは1000μm、(B11)から成る層の厚みは中央付近で60μmであった。得られた積層シートの評価結果を表3に示す。
ポリカーボネート系樹脂(A12)ペレットとした以外は実施例4と同様な成形条件で積層シート(F15)を得た。得られた積層シートの評価結果を表3に示す。
ポリカーボネート系樹脂(A13)ペレットとした以外は実施例4と同様な成形条件で積層シート(F16)を得た。得られた積層シートの評価結果を表3に示す。
ポリカーボネート系樹脂(A14)ペレットとした以外は実施例1と同様な成形条件でシート(G11)を得た。得られたシートの評価結果を表3に示す。
また、全光線透過率およびL*、a*、b*が特定範囲にないポリカーボネート樹脂を主成分とするポリカーボネート系樹脂(A)を含有する層の一方の面に、高硬度樹脂(B)を含有する層を積層したシート(比較例2)は、スクリーン印刷の黒印刷部分に碁盤目状ムラが発生したが、全光線透過率およびL*、a*、b*が特定範囲にあるポリカーボネート樹脂を主成分とするポリカーボネート系樹脂(A)を含有する層の一方の面に、高硬度樹脂(B)を含有する層を積層したシート(実施例4〜6)は、スクリーン印刷の黒印刷部分の碁盤目状ムラの発生を抑制することができた。
Claims (12)
- 前記ポリカーボネート系樹脂(A)を含有する層が、染料、無機顔料、有機顔料、またはその2種類以上の組み合わせを含む、請求項1に記載のタッチパネル前面保護板。
- 前記ポリカーボネート系樹脂(A)を含有する層の少なくとも一方の面に、高硬度樹脂(B)を含有する層が積層されてなる、請求項1または2に記載のタッチパネル前面保護板。
- 前記ポリカーボネート系樹脂(A)を含有する層が、染料、無機顔料、有機顔料、またはその2種類以上の組み合わせを含む、請求項4に記載のカーナビ用前面板。
- 前記ポリカーボネート系樹脂(A)を含有する層の少なくとも一方の面に、高硬度樹脂(B)を含有する層が積層されてなる、請求項4または5に記載のカーナビ用前面板。
- 前記ポリカーボネート系樹脂(A)を含有する層が、染料、無機顔料、有機顔料、またはその2種類以上の組み合わせを含む、請求項7に記載のスピードメーター前面保護板。
- 前記ポリカーボネート系樹脂(A)を含有する層の少なくとも一方の面に、高硬度樹脂(B)を含有する層が積層されてなる、請求項7または8に記載のスピードメーター前面保護板。
- 前記ポリカーボネート系樹脂(A)を含有する層が、染料、無機顔料、有機顔料、またはその2種類以上の組み合わせを含む、請求項10に記載のOA機器用または携帯電子機器用の前面板。
- 前記ポリカーボネート系樹脂(A)を含有する層の少なくとも一方の面に、高硬度樹脂(B)を含有する層が積層されてなる、請求項10または11に記載のOA機器用または携帯電子機器用の前面板。
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