JP2011089049A - ポリカーボネート樹脂及びそれを用いた積層成形部材 - Google Patents
ポリカーボネート樹脂及びそれを用いた積層成形部材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011089049A JP2011089049A JP2009244244A JP2009244244A JP2011089049A JP 2011089049 A JP2011089049 A JP 2011089049A JP 2009244244 A JP2009244244 A JP 2009244244A JP 2009244244 A JP2009244244 A JP 2009244244A JP 2011089049 A JP2011089049 A JP 2011089049A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bis
- methylphenyl
- hydroxy
- polycarbonate
- atom
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Abstract
Description
これらの方法では、ビスフェノールA由来のポリカーボネート樹脂等のポリカーボネート樹脂を主原料とする基体の表面に、ポリカーボネート樹脂と異なる材料からなる層を積層する必要があり、密着不良が生じ易く、また、吸水率の違い及び線膨張係数の違いにより反りの発生が生じ易いという問題があった。また、使用後のリサイクルの観点では、分別回収が困難であるという欠点もある。
より具体的には、本発明は、高い表面硬度及び良好な外観性が要求される成形体の原料として有用な、ポリカーボネートを提供することを課題とする。
また、本発明は、ビスフェノールAから誘導されるポリカーボネート樹脂とともに、加熱溶融共押出しすることによって、高い表面硬度及び良好な外観性を有する積層成形部材を作製可能なポリカーボネートを提供することを課題とする。
また、本発明は熱劣化し難く、加熱溶融成形法による成形体の原料として適するポリカーボネート樹脂を提供することを課題とする。
また、本発明は、表面硬度に優れるとともに外観が良好な、ポリカーボネート樹脂組成物からなる積層成形部材を提供することを課題とする。
[1] 1種類以上の一般式(A)で表される化合物を、炭酸エステル形成化合物と反応させて得られるポリカーボネートであって、且つガラス転移温度(Tg)が130〜160℃であるポリカーボネート。
[2] 極限粘度[η]が0.2〜1.0〔dl/g〕である[1]のポリカーボネート。
[3] 前記1種類以上の一般式(A)で表される化合物が、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)エタン、ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)メタン、1,1’−ビフェニル−3,3’−ジメチル−4,4’−ジオール、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−1−フェニルエタン、及び9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレンからなる群から選ばれる化合物である[1]又は[2]のポリカーボネート。
[4] 前記1種類以上の一般式(A)で表される化合物が、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−1−フェニルエタンである[1]〜[3]のいずれかのポリカーボネート。
[5] 前記1種類以上の一般式(A)で表される化合物が、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−1−フェニルエタンと、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)エタン、ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)メタン、及び1,1’−ビフェニル−3,3’−ジメチル−4,4’−ジオールからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物との混合物である[1]〜[3]のいずれかのポリカーボネート。
[6] 前記1種類以上の一般式(A)で表される化合物が、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレンと、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)エタン、ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)メタン、及び1,1’−ビフェニル−3,3’−ジメチル−4,4’−ジオールからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物との混合物である[1]〜[3]のいずれかのポリカーボネート。
[7] 前記炭酸エステル形成化合物が、ホスゲンである[1]〜[6]のいずれかのポリカーボネート。
[8] [1]〜[7]のいずれかのポリカーボネートを主成分とする第1の組成物からなる層と、該第1の層と隣接する、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンから誘導されるポリカーボネートを主成分とする第2の組成物からなる層と、を少なくとも有する積層成形部材。
[9] 第1及び第2の組成物を溶融共押出法によって成形してなる[8]の積層成形部材。
[10] シート状又はフィルム状である[8]又は[9]の積層成形部材。
1.ポリカーボネート
本発明は、1種類以上の一般式(A)で表される化合物を、炭酸エステル形成化合物と反応させて得られるポリカーボネートであって、且つガラス転移温度(Tg)が130〜160℃であるポリカーボネートに関する。
前記一般式(A)で表される化合物の具体例には、1,1’−ビフェニル−3,3’ジメチル−4,4’−ジオール、1,1’−ビフェニル−2,2’ジメチル−4,4’−ジオール、ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルファイド、ビス(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)スルファイド、ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)ケトン、ビス(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ケトン、1,1’−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)エタン、1,1’−ビス(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)プロパン、2,2―ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)ブタン、2,2―ビス(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ヘキサフルオロプロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−1−フェニルエタン、ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)ジフェニルメタン、ビス(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ジフェニルメタン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)フルオレン、3,3’−ジメチル−4,4’−[1,4−フェニレンビス(1−メチルエチリデン)]ビスフェノール、2,2’−ジメチル−4,4’−[1,4−フェニレンビス(1−メチルエチリデン)]ビスフェノール、3,3’−ジメチル−4,4’−[1,3−フェニレンビス(1−メチルエチリデン)]ビスフェノール、及び2,2’−ジメチル−4,4’−[1,3−フェニレンビス(1−メチルエチリデン)]ビスフェノールなどが含まれる。
本発明のポリカーボネートの製造には、前記炭酸エステル形成化合物を1種のみ用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
また、この例では、BCFLの割合が、全ビスフェノール類の合計モル数に対して、20モル%〜70モル%であるのが好ましく、30モル%〜60モル%であるのが好ましいが、この範囲に限定されるものではない。
より詳細には、BCFLと2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパンとの組合せでは、BCFLは、全ビスフェノール類の合計モル数に対して、50モル%未満であるのが好ましく、20モル%以上50モル%未満であるのがより好ましく、30モル%以上50モル%未満であるのが特に好ましい。また、BCFLと、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)エタン及び/又はビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)メタンとの組み合わせでは、BCFLは、全ビスフェノール類の合計モル数に対して、40モル%以上であるのが好ましく、40モル%以上70モル%以下であるのがより好ましく、50モル%以上60モル%以下であるのが特に好ましい。
本発明は、本発明のポリカーボネートを主成分とする第1の組成物からなる層と、該第1の層と隣接する、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)から誘導されるポリカーボネートを主成分とする第2の組成物からなる層と、を少なくとも有する積層成形部材にも関する。
本発明では、前記第1及び第2の組成物はそれぞれ、主成分として含むポリカーボネート樹脂類以外のポリカーボネート樹脂類を含まないのが好ましい。
まず、前記第1及び第2の組成物をそれぞれ調製する。例えば、本発明のポリカーボネート樹脂の粉末と、所望により添加剤とを混合して、第1の組成物を調製する。第2の組成物についても同様に調製する。次に、主押出機に第2の組成物を、及び副押出機に第1の組成物をそれぞれ導入し、シリンダー温度を220〜320℃程度に設定しそれぞれ溶融した後、Tダイから溶融共押出する。シート状に押出された溶融物を、その後、表面温度110〜160℃程度に設定した水平2本ロール間を通過させて、シート状又はフィルム状の積層成形部材を得る。
上記方法は、一例であり、この条件等に限定されるものではない。温度条件等の製造条件は、適宜設定することができる。また、上記では、2層からなる積層成形部材の製造方法の例を示したが、共押出法におり、3層以上からなる積層成形部材を製造することも勿論可能である。
本発明の積層成形部材を構成する2つの層はいずれもポリカーボネート類を主成分として含有するので、密着性が良好であり、また吸水率の違いや線膨張係数の違いなどに起因する反りの発生なども生じ難い。また、他のポリマー類と混合した部材や、他のポリマー類からなるコート層を形成した部材と比較して、リサイクルの観点でも好ましい。
また、本発明のシロキサン共重合ポリカーボネートを主成分とする第1の組成物からなる層のさらに表層(第2の組成物からなる基体の反対側)に、公知の熱硬化、紫外線硬化ハードコートをさらに積層させて表面硬度を向上させることもできる。
1.本発明のポリカーボネートの合成
[合成例1]
7.0w/w%の水酸化ナトリウム水溶液700mlに、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−1−フェニルエタン(本州化学工業株式会社製、以下「CBPAP」と略称)101.8g(0.320mol)、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド0.08g、及びハイドロサルファイト0.2gを溶解した。
これにメチレンクロライド500mlを加えて撹拌しつつ、15℃に保ちながら、引き続き、ホスゲン45gを30分間で吹き込んだ。
ホスゲンの吹き込み終了後、p−t−ブチルフェノール(以下「PTBP」と略称)1.92gを加え、激しく撹拌して、反応液を乳化させ、乳化後、1mlのトリエチルアミンを加え、温度20〜25℃にて約1時間撹拌し、重合させた。
この重合体の塩化メチレンを溶媒とする濃度0.5g/dlの溶液の20℃における極限粘度は0.43dl/gであった。得られた重合体を赤外線吸収スペクトルにより分析した結果、1770cm-1付近の位置にカルボニル基による吸収、1240cm-1付近の位置にエーテル結合による吸収が認められ、カーボネート結合を有するポリカーボネート樹脂(以下PC−1と略称)であることが確認された。
CBPAP 101.8g(0.320mol)を、CBPAP 61.1g(0.192mol)と2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン(本州化学工業株式会社製、以下「BPC」と略称)32.8g(0.128mol)との混合物に変更した以外は、実施例1と同様に合成を行った。得られたポリカーボネート樹脂(以下PC−2と略称)の極限粘度は0.39dl/gであった。ポリカーボネート脂であることの確認は、合成例1と同様にして行った。
CBPAP 101.8g(0.320mol)を、CBPAP 71.2g(0.224mol)と1,1’−ビフェニル−3,3’−ジメチル−4,4’−ジオール(本州化学工業株式会社製、以下「CBP」と略称)20.5g(0.096mol)との混合物に変更した以外は、実施例1と同様に合成を行った。得られたポリカーボネート樹脂(以下PC−3と略称)の極限粘度は0.41dl/gであった。ポリカーボネート樹脂であることの確認は、合成例1と同様にして行った。
CBPAP 101.8g(0.320mol)を、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン(本州化学工業株式会社製、以下「BCFL」と略称)36.3g(0.096mol)と、BPC57.3g(0.224mol)との混合物に変更した以外は、実施例1と同様に合成を行った。得られたポリカーボネート樹脂(以下PC−4と略称)の極限粘度は0.42dl/gであった。ポリカーボネート樹脂であることの確認は、合成例1と同様にして行った。
CBPAP 101.8g(0.320mol)を、BCFL 72.6g(0.192mol)と、ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)メタン(本州化学工業株式会社製、以下「CBPF」と略称)29.2g(0.128mol)との混合物に変更した以外は、実施例1と同様に合成を行った。得られたポリカーボネート樹脂(以下PC−5と略称)の極限粘度は0.45dl/gであった。ポリカーボネート樹脂であることの確認は、合成例1と同様にして行った。
CBPAP 101.8g(0.320mol)を、BCFL 60.5g(0.160mol)と、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)エタン(旭有機材工業株式会社製、以下「CBPE」と略称)38.7g(0.160mol)との混合物に変更した以外は、実施例1と同様に合成を行った。得られたポリカーボネート樹脂(以下PC−6と略称)の極限粘度は0.43dl/gであった。ポリカーボネート樹脂であることの確認は、合成例1と同様にして行った。
[合成例7]
CBPAP 101.8g(0.320mol)を、CBPAP 10.2g(0.032mol)と、BPC 73.7g(0.288mol)との混合物に変更した以外は、実施例1と同様に合成を行った。得られたポリカーボネート樹脂(以下PC−8と略称)の極限粘度は0.36dl/gであった。ポリカーボネート樹脂であることの確認は、合成例1と同様にして行った。
CBPAP 101.8g(0.320mol)を、BCFL 60.5g(0.160mol)と、BPC 41.0g(0.160mol)との混合物に変更した以外は、実施例1と同様に合成を行った。得られたポリカーボネート樹脂(以下PC−9と略称)の極限粘度は0.45dl/gであった。ポリカーボネート樹脂であることの確認は、合成例1と同様にして行った。
CBPAP 101.8g(0.320mol)を、1,1−ビス(4ヒドロキシ−3−メチルフェニル)シクロヘキサン(本州化学工業株式会社製、以下「CBPZ」と略称)94.7g(0.320mol)に変更した以外は、実施例1と同様に合成を行った。得られたポリカーボネート樹脂(以下PC−10と略称)の極限粘度は0.37dl/gであった。ポリカーボネート樹脂であることの確認は、合成例1と同様にして行った。なお、CBPZは、特許文献2に利用されているポリカーボネートである。
CBPAP 101.8g(0.320mol)を、CBPAP 50.9g(0.160mol)と、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(三井化学株式会社製、以下「BPA」と略称)36.5g(0.160mol)との混合物に変更した以外は、実施例1と同様に合成を行った。得られたポリカーボネート樹脂(以下PC−11と略称)の極限粘度は0.43dl/gであった。ポリカーボネート樹脂であることの確認は、合成例1と同様にして行った。
合成例1〜10で作製したポリカーボネートのそれぞれの性質を、下記の表1にまとめた。
なお、極限粘度は、温度20℃で、各ポリマーの0.5%ジクロロメタン溶液を調製し、ハギンズ定数0.45で測定した値である。
また、ガラス転移温度(Tg)は、島津製作所製:DCS−50にて、窒素気流下にて測定した値(接線法によりTg算出)である。また、メルトボリュームレイト(MVR)は、東洋精機製:D−Aにて、300℃、1.2kg荷重にて測定した値である。
合成例1〜6のそれぞれと等しい原料仕込み比率でスケールアップ試作を行い、シート成形実施可能な重合体それぞれの粉末を30kg以上製造した。得られたPC−1〜6のそれぞれの粉末に、トリス(2,4−ジターシャリーブチルフェニル)ホスファイト0.01重量%を混合した後、混合粉末を副押出機(ベント付25mm単軸押出機、ムサシノキカイ株式会社製MK−25、シリンダー温度290℃)へ、並びに市販のポリカーボネート樹脂(三菱エンジニアリングプラスチック株式会社製の「ユーピロンE−2000R」;ビスフェノールAの繰り返し単位を含むポリカーボネート;ガラス転移温度は150℃)を主押出機(ベント付30mm単軸押出機、ムサシノキカイ株式会社製MK−30、シリンダー温度290℃)にそれぞれ導入した。溶融物をフィードブロック型のTダイを経て共押出し、水平2本ロール(ロール温度:150℃)により除冷し、積層押出シート(表面に100μm厚のPC−1〜6それぞれからなる層、裏面に200μm厚のポリカーボネート樹脂からなる層)を得た。この様にして、実施例の積層押出シート試料1〜6を作製した。
得られた積層シート試料それぞれについて、その表面に関して、鉛筆引っかき試験(JIS−K5600−5−4準拠)を行って、表面硬度を評価した。
具体的には、三菱鉛筆製UNI使用して、積層成形部材の表面(PC−1〜10からなる層の表面)について5回、JIS−K5600−5−4準拠して測定を行い、傷発生が2回以下なら合格とした。
また、目視により、シート外観評価を行った。
結果を下記表2に示す。
Claims (10)
- 1種類以上の一般式(A)で表される化合物を、炭酸エステル形成化合物と反応させて得られるポリカーボネートであって、且つガラス転移温度(Tg)が130〜160℃であるポリカーボネート。
- 極限粘度[η]が0.2〜1.0〔dl/g〕である請求項1に記載のポリカーボネート。
- 前記1種類以上の一般式(A)で表される化合物が、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)エタン、ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)メタン、1,1’−ビフェニル−3,3’−ジメチル−4,4’−ジオール、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−1−フェニルエタン、及び9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレンからなる群から選ばれる化合物である請求項1又は2に記載のポリカーボネート。
- 前記1種類以上の一般式(A)で表される化合物が、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−1−フェニルエタンである請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリカーボネート。
- 前記1種類以上の一般式(A)で表される化合物が、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−1−フェニルエタンと、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)エタン、ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)メタン、及び1,1’−ビフェニル−3,3’−ジメチル−4,4’−ジオールからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物との混合物である請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリカーボネート。
- 前記1種類以上の一般式(A)で表される化合物が、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレンと、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)エタン、ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)メタン、及び1,1’−ビフェニル−3,3’−ジメチル−4,4’−ジオールからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物との混合物である請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリカーボネート。
- 前記炭酸エステル形成化合物が、ホスゲンである請求項1〜6のいずれか1項に記載のポリカーボネート。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載のポリカーボネートを主成分とする第1の組成物からなる層と、該第1の層と隣接する、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンから誘導されるポリカーボネートを主成分とする第2の組成物からなる層と、を少なくとも有する積層成形部材。
- 第1及び第2の組成物を溶融共押出法によって成形してなる請求項8に記載の積層成形部材。
- シート状又はフィルム状である請求項8又は9に記載の積層成形部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009244244A JP2011089049A (ja) | 2009-10-23 | 2009-10-23 | ポリカーボネート樹脂及びそれを用いた積層成形部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009244244A JP2011089049A (ja) | 2009-10-23 | 2009-10-23 | ポリカーボネート樹脂及びそれを用いた積層成形部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011089049A true JP2011089049A (ja) | 2011-05-06 |
Family
ID=44107578
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009244244A Pending JP2011089049A (ja) | 2009-10-23 | 2009-10-23 | ポリカーボネート樹脂及びそれを用いた積層成形部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011089049A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012025796A (ja) * | 2010-07-20 | 2012-02-09 | Mitsubishi Gas Chemical Co Inc | ポリカーボネート樹脂及びそれを用いた積層成形部材 |
JP2012025795A (ja) * | 2010-07-20 | 2012-02-09 | Mitsubishi Gas Chemical Co Inc | ポリカーボネート樹脂及びそれを用いた積層成形部材 |
WO2013018835A1 (ja) * | 2011-08-01 | 2013-02-07 | 三菱化学株式会社 | ポリカーボネート樹脂積層体 |
JP2014108556A (ja) * | 2012-11-30 | 2014-06-12 | Kaneka Corp | 光学フィルムの製造方法 |
WO2016063889A1 (ja) * | 2014-10-24 | 2016-04-28 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 1,3-ビス(3-メチル-4-ヒドロキシフェニル)-5,7-ジメチルアダマンタン及びその製造方法、並びに芳香族ポリカーボネート樹脂及びその製造方法 |
JP2020066206A (ja) * | 2018-10-26 | 2020-04-30 | 帝人株式会社 | 加飾用ポリカーボネートフィルムおよびそれから形成される成形品 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61255929A (ja) * | 1985-05-09 | 1986-11-13 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 光ディスク用素材 |
JPH08134198A (ja) * | 1994-11-14 | 1996-05-28 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 湿式成形用ポリカーボネート樹脂 |
JP2000239512A (ja) * | 1998-12-24 | 2000-09-05 | Asahi Denka Kogyo Kk | ポリカーボネート樹脂成形物 |
JP2001194530A (ja) * | 2000-01-13 | 2001-07-19 | Teijin Ltd | 負の屈折率異方性を有する位相差フィルム |
JP2002082455A (ja) * | 2000-09-06 | 2002-03-22 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 電子写真感光体 |
JP2003183378A (ja) * | 2001-12-19 | 2003-07-03 | Teijin Chem Ltd | 芳香族ポリカーボネート樹脂およびそれからの成形品 |
JP2003535168A (ja) * | 2000-05-31 | 2003-11-25 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 制振性モノリシックポリマー |
-
2009
- 2009-10-23 JP JP2009244244A patent/JP2011089049A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61255929A (ja) * | 1985-05-09 | 1986-11-13 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 光ディスク用素材 |
JPH08134198A (ja) * | 1994-11-14 | 1996-05-28 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 湿式成形用ポリカーボネート樹脂 |
JP2000239512A (ja) * | 1998-12-24 | 2000-09-05 | Asahi Denka Kogyo Kk | ポリカーボネート樹脂成形物 |
JP2001194530A (ja) * | 2000-01-13 | 2001-07-19 | Teijin Ltd | 負の屈折率異方性を有する位相差フィルム |
JP2003535168A (ja) * | 2000-05-31 | 2003-11-25 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 制振性モノリシックポリマー |
JP2002082455A (ja) * | 2000-09-06 | 2002-03-22 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 電子写真感光体 |
JP2003183378A (ja) * | 2001-12-19 | 2003-07-03 | Teijin Chem Ltd | 芳香族ポリカーボネート樹脂およびそれからの成形品 |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
JPN6013058756; Polymer International 46(2), 1998, 93-98 * |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012025796A (ja) * | 2010-07-20 | 2012-02-09 | Mitsubishi Gas Chemical Co Inc | ポリカーボネート樹脂及びそれを用いた積層成形部材 |
JP2012025795A (ja) * | 2010-07-20 | 2012-02-09 | Mitsubishi Gas Chemical Co Inc | ポリカーボネート樹脂及びそれを用いた積層成形部材 |
WO2013018835A1 (ja) * | 2011-08-01 | 2013-02-07 | 三菱化学株式会社 | ポリカーボネート樹脂積層体 |
JP2013199107A (ja) * | 2011-08-01 | 2013-10-03 | Mitsubishi Chemicals Corp | ポリカーボネート樹脂積層体 |
EP2740598A1 (en) * | 2011-08-01 | 2014-06-11 | Mitsubishi Chemical Corporation | Polycarbonate resin laminate |
EP2740598A4 (en) * | 2011-08-01 | 2014-06-11 | Mitsubishi Chem Corp | POLYCARBONATE RESIN LAMINATE |
US9522519B2 (en) | 2011-08-01 | 2016-12-20 | Mitsubishi Chemical Corporation | Polycarbonate resin laminate |
JP2014108556A (ja) * | 2012-11-30 | 2014-06-12 | Kaneka Corp | 光学フィルムの製造方法 |
WO2016063889A1 (ja) * | 2014-10-24 | 2016-04-28 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 1,3-ビス(3-メチル-4-ヒドロキシフェニル)-5,7-ジメチルアダマンタン及びその製造方法、並びに芳香族ポリカーボネート樹脂及びその製造方法 |
JP2020066206A (ja) * | 2018-10-26 | 2020-04-30 | 帝人株式会社 | 加飾用ポリカーボネートフィルムおよびそれから形成される成形品 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101723699B1 (ko) | 폴리카보네이트-폴리디오르가노실록산 공중합체 | |
EP3064523A1 (en) | Copolycarbonate and composition comprising same | |
JP2011089049A (ja) | ポリカーボネート樹脂及びそれを用いた積層成形部材 | |
JP2004510040A (ja) | 新規なコポリカーボネートおよびその使用 | |
JP2011148988A (ja) | 改良された表面硬度を有するポリカーボネート組成物 | |
JP5863350B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP5570180B2 (ja) | 積層成形部材 | |
JP4166363B2 (ja) | 窓ガラス | |
US10370487B2 (en) | Poly(ester-carbonate) copolymers, articles formed therefrom, and methods of manufacture | |
JP5740109B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂及びそれを用いた積層成形部材 | |
US8969477B2 (en) | Polycarbonate compositions having improved mechanical properties | |
JP2010126594A (ja) | ポリカーボネート樹脂およびそれを用いた高表面硬度フィルムまたはシート | |
EP3050908A1 (en) | Copolycarbonate and composition comprising same | |
CN107709404B (zh) | 聚碳酸酯树脂及其制备方法 | |
TW201739835A (zh) | 樹脂組成物及使用其之薄膜以及載體帶 | |
JP5369296B2 (ja) | 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物、及び成形品 | |
JP5740110B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂及びそれを用いた積層成形部材 | |
JP2011089050A (ja) | シロキサン共重合ポリカーボネート、ポリカーボネート樹脂組成物、及び成形品 | |
JP2015093888A (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP5437939B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂及びそれを用いた積層成形部材 | |
JP2017052867A (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及び成形体 | |
JP6476926B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及びポリカーボネート樹脂成形体 | |
EP3050909B1 (en) | Copolycarbonate and composition comprising same | |
JP7515599B2 (ja) | ポリカーボネート-ポリシロキサン樹脂 | |
JP6813721B1 (ja) | フィルム、多層体、熱成形体、インモールド成形体、成形体の製造方法およびインモールド成形体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121015 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130329 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130416 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130617 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131203 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140203 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20140520 |