JP2002274937A - 温度特性に優れた誘電体磁器 - Google Patents

温度特性に優れた誘電体磁器

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JP2002274937A JP2001081228A JP2001081228A JP2002274937A JP 2002274937 A JP2002274937 A JP 2002274937A JP 2001081228 A JP2001081228 A JP 2001081228A JP 2001081228 A JP2001081228 A JP 2001081228A JP 2002274937 A JP2002274937 A JP 2002274937A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結晶粒子を微粒子化した場合でも比誘電率が
大きく、かつDCバイアス特性が良好で、しかも比誘電
率の温度特性が良好な誘電体磁器を提供すること。 【解決手段】 Bサイトの一部がZrで置換されたペロ
ブスカイト型チタン酸バリウム結晶(BTZ型結晶)か
ら成る誘電体磁器において、前記BTZ型結晶は、Zr
置換量の少ない低Zr置換BTZ型結晶粒子と、Zr置
換量の多い高Zr置換BTZ型結晶粒子との形で存在
し、且つこれら結晶粒子の何れもが、0.3〜1μmの
平均粒径を有していることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘電体層に印加さ
れる直流電圧が2V/μm以上であるような高電圧用の
積層セラミックコンデンサの形成に特に有用な誘電体磁
器に関する。
【0002】
【従来技術】近年、電子機器の小型化、高性能化に伴
い、積層セラミックコンデンサの小型化、大容量化の要
求が高まってきている。このような要求に応えるため
に、積層セラミックコンデンサ(MLC)においては、
誘電体層を薄層化することにより静電容量を高めると共
に、誘電体層の積層数を増やすことにより、小型・高容
量化を図っている。誘電体層の形成に使用される誘電体
材料には、小型・高容量化の為に、高い比誘電率が要求
されることはもちろんのこと、誘電損失が小さく、誘電
特性の温度に対する依存性(温度依存性)や直流電圧に
対する依存性(DCバイアス依存性)が小さい等の種々
の特性が要求される。例えば、積層コンデンサに印加さ
れる電圧は年々大きくなる傾向にあり、積層コンデンサ
の小型化、誘電体層の薄層化に伴って、印加される直流
電圧に対する誘電率の低下、つまり直流電圧に対する積
層コンデンサの静電容量低下が大きな課題となってい
る。従って、DCバイアス依存性の小さい、即ち、DC
バイアス特性に優れた誘電磁器が、積層コンデンサ材料
として望まれている。(現在では、誘電体層の薄層化に
伴い、積層セラミックコンデンサに印加する電界の増大
による信頼性低下を抑制する為に、粒子径のより小さい
誘電体材料が使用されるようになってきている。)
【0003】ペロブスカイト型(ABO型)酸化物で
あるチタン酸バリウム(BaTiO )は、コンデンサ
等の電子部品に用いる誘電体材料として使用されている
が、これを焼成させて得られる誘電体磁器(BT系誘電
体磁器)は、その粒径が小さくなると比誘電率が低下す
るという欠点を有している。従って、積層数を増やすこ
とにより大容量化が図られているが、比誘電率が低いた
め、その大容量化には限界がある。また、BT系誘電体
磁器は、前述したDCバイアス特性も不満足であり、D
Cバイアス依存性が大きく、高い直流電圧を印加したと
きの比誘電率の低下が大きいという問題もある。
【0004】一方、チタン酸バリウムとチタン酸ジルコ
ニウムが固溶したペロブスカイト化合物であるチタン酸
ジルコン酸バリウム(以下、BTZと呼ぶことがある)
は、チタン酸バリウムのBサイト(Tiサイト)の一部
がZrで置換された結晶構造を有しており、一般に、下
記式: Ba(Ti、Zr)O で表される。このようなBTZは、室温で大きな比誘電
率を有するため、大容量のコンデンサ材料として利用さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、BTZ
系誘電体磁器は、比誘電率の温度特性が悪いという問題
があった。例えば、誘電体層を薄層化するためには、焼
結粒子の微粒子化を促進する必要があるが、通常焼成で
は非常に粒成長しやすく、比誘電率は非常に大きくなる
が、対照的に比誘電率の温度特性は悪くなると言う問題
があった。近年においては、温度特性が良好な積層コン
デンサを更に小型化、大容量化することが望まれている
ため、誘電体磁器の焼結粒子(結晶粒子)を微粒子化し
てもそれほど比誘電率が低下することなく、比誘電率の
温度による変化率が小さい材料が要求されているが、公
知のBTZ系誘電体磁器は、このような要求を満足させ
るものではなかった。
【0006】このような問題を解決するために、特開平
11−322416号公報では、チタン酸バリウムから
なる主成分にジルコン酸バリウムを添加することで、絶
縁抵抗値の向上、電圧依存性の抑制を図っている。しか
し、単にジルコン酸バリウムを添加するだけでは、微粒
子のまま焼結した場合、チタン酸バリウム粒子とジルコ
ン酸バリウムが固溶しにくいため、チタン酸バリウムの
比誘電率が支配的となり、積層コンデンサとしての静電
容量向上と電圧依存性の抑制の両方を共に満足すること
は困難であった。即ち、かかる先行技術では、誘電率が
高ければ、高直流電圧を印加した際の静電容量低下率が
大きく、DCバイアス特性が不満足となり、DCバイア
ス特性を向上させようとすると、誘電率の低下を免れな
い。例えば、誘電率が1500程度であれば、2V/μ
mの直流電圧を印加した時の誘電率の低下が−30%程
度と大きく、このような誘電率の低下が−15%程度と
小さい場合には、誘電率は1000以下となってしまう
ものであった。
【0007】従って、本発明の目的は、結晶粒子を微粒
子化した場合でも比誘電率が大きく、かつDCバイアス
特性が良好で、しかも比誘電率の温度特性が良好な誘電
体磁器を提供することにある。本発明の他の目的は、上
記の誘電体磁器を用いた積層セラミックコンデンサを提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、Bサイ
トの一部がZrで置換されたペロブスカイト型チタン酸
バリウム結晶(BTZ型結晶)から成る誘電体磁器にお
いて、前記BTZ型結晶は、Zr置換量の少ない低Zr
置換BTZ型結晶粒子と、Zr置換量の多い高Zr置換
BTZ型結晶粒子との形で存在し、且つこれら結晶粒子
の何れもが、0.3〜1μmの平均粒径を有しているこ
とを特徴とする誘電体磁器が提供される。本発明によれ
ばまた、下記式(1): (Ba1−xCa)(Ti1−pZr)O …(1) 式中、xは、0〜0.2の数、pは、0.05〜0.1
5の数である、で表されるモル組成を有するZr置換量
の少ない低Zr置換BTZ型結晶粒子と、下記式
(2): (Ba1−xCa)(Ti1−qZr)O …(2) 式中、xは、0〜0.2の数、qは、0.15〜0.3
の数であり、且つ式(1)のpに対して、q>p+0.
05を満足するものとする、で表されるモル組成を有す
るZr置換量の多い高Zr置換BTZ型結晶粒子と、M
n,Mg或いは希土類元素の酸化物もしくは炭酸塩とを
含む混合粉末を成形し、大気中または還元性雰囲気中、
1150〜1350℃の温度で焼成することを特徴とす
る誘電体磁器の製造方法が提供される。本発明によれば
更に、誘電体層と卑金属からなる内部電極層とを交互に
積層してなる積層型セラミックコンデンサであって、前
記誘電体層が、上記の誘電体磁器から形成されているこ
とを特徴とする積層型セラミックコンデンサが提供され
る。
【0009】本発明の誘電体磁器において、前記低Zr
置換BTZ型結晶粒子のBサイト当りのZr置換量は5
〜15モル%であり、前記高Zr置換BTZ型結晶粒子
のBサイト当りのZr置換量は15〜30モル%であ
り、且つこれらZr置換量の差が5モル%よりも大きい
ことが好ましい。また、低Zr置換BTZ型結晶粒子及
び高Zr置換BTZ型結晶粒子は、Aサイトの一部がC
aで置換されていてもよい。また、本発明の誘電体磁器
は、低Zr置換BTZ型結晶粒子及び高Zr置換BTZ
型結晶粒子を、合計で90重量%以上含有していること
が好ましく、更に、低Zr置換BTZ型結晶粒子と高Z
r置換BTZ型結晶粒子とを、3:7乃至7:3の体積
比で含有していることが好ましい。更に、本発明の誘電
体磁器においては、焼結性を高めるために使用される焼
結助剤に由来して、それぞれ酸化物換算で、低Zr置換
BTZ型結晶粒子と高Zr置換BTZ型結晶粒子との合
計量100モル部当り、Mnを2モル部以下、Mg及び
希土類元素の少なくとも1種を3モル部以下の量で含有
していることが好適である。これらの元素成分の少なく
とも一部は、低Zr置換BTZ型結晶粒子及び高Zr置
換BTZ型結晶粒子に固溶しており、これら粒子の中心
よりも粒子表面側に多く偏在している。
【0010】本発明の誘電体磁器、即ち焼結体は、低Z
r置換BTZ型結晶粒子と高Zr置換BTZ型結晶粒子
とが、互いに固溶することなく、平均粒径の小さい
(0.3〜1μm)、独立した結晶粒子として共存して
いることが重要な特徴である。即ち、本発明において
は、組成の異なる低Zr置換BTZ型結晶粒子と高Zr
置換BTZ型結晶粒子とが独立した結晶粒子として存在
しているため、これら結晶粒子のそれぞれの特性が重ね
合わされ、この結果、BTZが本質的に有する高い比誘
電率やDCバイアス特性を低下させることなく、その温
度特性を向上させ、温度による誘電率の変動を有効に抑
制することができ、さらにDCバイアス特性を向上させ
ることができる。しかも、これらの結晶粒子は、何れも
平均粒径が0.3〜1μmと極めて小さく、誘電体層の
薄層化にも有利である。例えば、本発明の誘電体磁器
は、後述する実験例に示されている様に、25℃での比
誘電率εが1700以上と大きく、25℃での比誘電率
を基準にして測定された−25℃及び85℃での比誘電
率の温度変化率は±20%以内であり、且つ2V/μm
の直流バイアス電圧を印加した時の比誘電率の変化率も
−20%以内と極めて小さい。
【0011】
【発明の実施の形態】(結晶粒子)本発明の誘電体磁器
は、互いに組成の異なる低Zr置換BTZ型結晶粒子と
高Zr置換BTZ型結晶粒子とを、それぞれ独立した結
晶粒子として含有するものであり、上述した様に、この
ような2種の結晶粒子が共存していることにより、優れ
た特性を示す。BTZ型結晶粒子の組成は、通常、下記
式: Ba(Ti、Zr)O で表されるが、本発明において、低Zr置換BTZ型結
晶粒子のBサイト(Tiサイト)当りのZr置換量は、
5〜15モル%、特に5〜12モル%の範囲にあり、一
方、高Zr置換BTZ型結晶粒子のBサイト(Tiサイ
ト)当りのZr置換量は、15〜30モル%、特に20
〜28モル%である。即ち、上記のようなZr置換量を
有する低Zr置換BTZ型結晶粒子は、50〜100℃
付近で比誘電率の最大値を示すという温度特性を有して
おり、一方、高Zr置換BTZ型結晶粒子は、−25〜
50℃付近で比誘電率の最大値を示すという温度特性を
有している。このような温度特性の異なる2種のBTZ
型結晶粒子が、互いに固溶することなく、独立した粒子
として共存しているため、本発明の誘電体磁器では、そ
れぞれの特性が損なわれることなく、各粒子の誘電体特
性(温度特性)が重ね合わされた特性が発現し、室温付
近で極めて高い比誘電率を示し、しかも比誘電率の温度
変化も著しく抑制されるのである。本発明において、上
記の低Zr置換BTZ型結晶粒子及び高Zr置換BTZ
型結晶粒子におけるZr置換量の差は、5モル%よりも
大きいことが望ましい。即ち、この差が5モル%以下に
なると、両者の温度特性が近似したものとなってしま
い、2種のBTZ型結晶粒子を共存させる意味が失われ
てしまうおそれがある。
【0012】本発明において、上述した低Zr置換BT
Z型結晶粒子及び高Zr置換BTZ型結晶粒子において
は、それぞれのAサイト(Baサイト)に、Caが固溶
していてもよい。即ち、AサイトのBaの一部をCaで
置換させることにより、誘電体磁器のDCバイアス特性
を向上させることができる。この場合、Aサイト当りの
Ca置換量は、20モル%以下、特に3〜15モル%の
範囲にあることが好ましい。Ca置換量が上記範囲より
も多くなると、CaTiOが容易に析出してしまい、
誘電率の低下を生じるおそれがあり、また、Ca置換量
があまり少ないと、Ca置換によるDCバイアス特性の
向上効果が期待できないおそれがある。
【0013】以上の説明から理解されるように、本発明
における低Zr置換BTZ型結晶粒子及び高Zr置換B
TZ型結晶粒子は、他の元素が固溶していない理想的な
状態で、下記式(1’)或いは(2’)で表されるもの
であることが好適である。即ち、低Zr置換BTZ型結
晶粒子は、下記式(1’): (Ba1−xCa)(Ti1−pZr)O …(1’) 式中、xは、0〜0.2、特に3〜0.15の数、p
は、0.05〜0.15、特に0.05〜0.12の数
である、で表されるモル組成を有し、高Zr置換BTZ
型結晶粒子は、下記式(2’): (Ba1−xCa)(Ti1−qZr)O …(2) 式中、xは、0〜0.2、特に3〜0.15の数、q
は、0.15〜0.3、特に0.2〜0.28の数であ
る、で表されるモル組成を有する。また、前記式
(1’)及び(2’)において、p及びqは、 p+q>0.05 の条件を満足するものであることが好ましい。
【0014】上述した低Zr置換BTZ型結晶粒子及び
高Zr置換BTZ型結晶粒子は、何れも、0.3〜1μ
m、特に0.3〜0.8μmの平均粒径を有しているこ
とが必要である。これらの平均粒径が上記範囲よりも小
さいと、比誘電率の低下を招き、一方、平均粒径が上記
範囲よりも大きくなると、比誘電率は向上するものの、
比誘電率の温度特性が損なわれてしまい、温度変化によ
る比誘電率の低下が大きくなってしまう。本発明におい
ては、2種のBTZ型結晶粒子の何れもが、上記のよう
な範囲の小さな平均粒径を有していることから、誘電体
層の薄層化という点でも本発明は極めて有利である。
【0015】また、本発明の誘電体磁器においては、上
述した低Zr置換BTZ型結晶粒子及び高Zr置換BT
Z型結晶粒子の優れた特性を発現させるため、これらの
結晶粒子を、合計で、90重量%以上、特に93重量%
以上含有していることが好ましい。更に、低Zr置換B
TZ型結晶粒子と高Zr置換BTZ型結晶粒子とは、体
積比で、 V:V=3:7〜7:3、 特に、5:5〜6:4 (式中、Vは、低Zr置換BTZ型結晶粒子の体積、
は、高Zr置換BTZ型結晶粒子の体積である、)
の範囲にあることが好ましい。何れか一方のBTZ型結
晶粒子が上記範囲よりも多量に存在していると、多量に
存在しているBTZ型結晶粒子の誘電特性が支配的とな
ってしまい、温度特性が劣化するおそれがある。特に、
高Zr置換BTZ型結晶粒子の比率が上記範囲よりも高
まると、温度特性に加え、DCバイアス特性も劣化する
ことがある。
【0016】(他の成分)本発明においては、上述した
2種のBTZ型結晶粒子を含む誘電体磁器を製造するに
あたって、Mn,Mg及び希土類元素などの元素の酸化
物、炭酸塩等の化合物を焼結に際しての助剤として使用
することができる。これらの元素成分の一部は、2種の
BTZ型結晶粒子に固溶し、残りはこれら結晶粒子の粒
界に、例えば非晶質相として存在していてよい。
【0017】Mnは、還元焼成時にBサイト原子の価数
変化を抑制し、半導体化を防止するために使用され、本
発明の誘電体磁器においては、このようなMnを、2種
のBTZ型結晶粒子の合計量当り、MnO換算で2モル
%以下の量で含有していることが好適である。この範囲
よりも多量にMnを含んでいるものと、焼結性が低く、
緻密性の点で不満足となるおそれがある。Mg及び希土
類元素は、上記のBTZ型結晶粒子の高比誘電率を損な
うことなく、焼成時の粒成長を抑制し、前述した平均粒
径の結晶粒子を得るために好適に使用されるものであ
り、また、これらが2種のBTZ型結晶粒子のそれぞれ
に固溶することにより、これらBTZ型結晶粒子同士の
固溶を抑制するという効果もある。従って、本発明の誘
電体磁器においては、Mg及び希土類元素の少なくとも
1種を、2種のBTZ型結晶粒子の合計量当り、酸化物
換算で3モル%以下、特に0.5〜2.0モル%の量で
含有していることが好適である。即ち、Mg及び希土類
元素が上記範囲よりも多量に存在していると、粒界に低
誘電率相が形成されてしまい、誘電体磁器の比誘電率が
大きく低下するおそれがある。また、これら元素の量が
あまり少ないと、粒成長抑制効果が不十分となり、ま
た、2種のBTZ型結晶粒子同士が互いに固溶するおそ
れも生じる。本発明において、上記の希土類元素として
は、Y,Er,Ybが好ましく、特にYが好適である。
本発明の誘電体磁器は、比誘電率の温度特性の見地か
ら、MgとYとを組み合わせで含有していることが最も
好適である。
【0018】本発明において、上記のMn,Mg及び希
土類元素成分は、その一部が前述した2種のBTZ型結
晶粒子のそれぞれに固溶するが、これらは、各結晶粒子
の中心に比して、粒子表面近傍に多く偏在していること
が好ましい。即ち、これらの元素成分が粒子表面近傍に
多く偏在している各結晶粒子は、所謂コアシェル型構造
となっており、これにより、結晶粒子同士の固溶が有効
に抑制され、各結晶粒子における比誘電率の温度依存性
が緩和され、該磁器の温度特性は一層向上したものとな
る。また、同様の見地から、前述したAサイト中のCa
も、各結晶粒子の中心に比して、粒子表面近傍に多く偏
在させてもよい。
【0019】また、結晶粒子の焼結性を高めるための焼
結助剤として、少なくともLi,Ca,Si,Ba等の
酸化物から成るガラスやBaの酸化物乃至炭酸塩等を用
いることができ、本発明の誘電体磁器は、このようなガ
ラス成分等が粒界に存在していてもよい。このようなガ
ラス成分やBa成分は、上述したMgや希土類元素成分
と共に、焼結の際の粒成長を抑制しながら磁器の高密度
化を可能とするものであり、加圧を伴わない通常の焼成
条件下でも、前述した微細な平均結晶粒径を有する結晶
粒子から成るBTZ焼結体の作製を可能とするものであ
る。
【0020】(誘電体磁器の製造)本発明の誘電体磁器
を製造するに際して、前述した低Zr置換BTZ型結晶
粒子及び高Zr置換BTZ型結晶粒子形成用の原料粉末
としては、例えば、前述した式(1)、(2)或いは
(1’)、(2’)で表される組成を有する2種のBT
Z粉末を用いる。これらのBTZ粉末は、例えばゾルゲ
ル法、蓚酸法、水熱合成法により得られるが、Aサイト
の一部がCaで置換されたBTZ粉末は、CaTiO
とCa非置換のBTZとを混合し、1000℃以上の温
度で大気中で熱処理を行うことによって得られる。ま
た、Ca非置換のBTZ粉末にCaTiO粉末を所定
の割合で混合し、後述する焼成を行うことにより、Aサ
イトの一部がCaで置換されたBTZ型結晶粒子を形成
することもできる。この場合には、このCaは、各結晶
粒子の中心に比して、粒子表面近傍に多く偏在したもの
となる。また、焼成によって僅かであるが平均粒径の変
動を生じるため、前述した平均粒径を有する低Zr置換
及び高Zr置換のBTZ型結晶粒子を析出させるため
に、用いるBTZ粉末の平均粒径は0.1〜0.5μm
の範囲にあるのがよい。これらのBTZ粉末の混合比
は、体積比が前述した範囲となるように設定される。
【0021】上述した2種のBTZ粉末の混合粉末に、
所定量のMn,Mg及び希土類元素の酸化物あるいは炭
酸塩、更に必要により、少なくともLi,Ca,Si,
Ba等の酸化物から成るガラス等の助剤成分を加えて回
転ミルなどで20〜48時間湿式混合し、乾燥する。こ
れらの助剤成分は、2種のBTZ粉末の混合粉末の合計
量が少なくとも90重量%以上となる範囲で、前述した
条件を満足するような量で使用されるのがよい。次い
で、ポリビニルアルコール等の有機バインダや有機溶媒
を所定量添加して成形用スラリーを調製する。このスラ
リーを、引き上げ法、ドクターブレード法、リバースロ
ールコータ法、グラビアコータ法、スクリーン印刷法、
グラビア印刷等の周知の成形法を用いて所定形状に成形
し、成形体を、大気中、真空中または窒素中で脱脂した
後、大気中または還元雰囲気中で、1150〜1350
℃、特に1200〜1300℃の焼成温度で1〜10時
間焼成することにより、本発明の誘電体磁器を得ること
ができる。かくして得られる本発明の誘電体磁器は、高
誘電率を有し、しかも、温度特性に優れ、温度変化によ
る比誘電率の変動も小さく、しかも、DCバイアス特性
も良好であり、直流バイアス電圧の印加による比誘電率
の変動も極めて小さいという極めて優れた特性を有して
いる。
【0022】(積層型セラミックコンデンサ)上記のよ
うな特性を有する本発明の誘電体磁器は、例えば誘電体
層に印加される直流電圧が2V/μm以上であるような
高電圧用の積層型セラミックコンデンサとしての用途に
有効に適用される。このセラミックコンデンサは、上述
した誘電体磁器から形成された誘電体層と、卑金属から
なる内部電極層とを交互に積層して構成され、通常、こ
の積層体の側面には、内部電極層と電気的に接続された
外部電極が設けられており、この外部電極を通じて静電
容量が取り出されるようになっている。また、内部電極
層を形成する卑金属としては、Ni、Cu等があるが、
特に安価という点からNiが好適に使用される。
【0023】かかる積層型セラミックコンデンサは、先
に述べた誘電体磁器の製造方法に準拠して製造される。
即ち、先に述べた方法にしたがって、本発明の誘電体磁
器を製造するための成形用スラリーを調製し、前記成形
法により、誘電体層を形成するセラミックグリーンシー
ト(誘電体シート)を成形する。この誘電体シートの厚
みは、コンデンサの小型、大容量化という見地から、
0.5〜10μmであることが望ましい。次に、この誘
電体シートの表面に、Ni等の卑金属を含有する導電性
ペーストを、スクリーン印刷法、グラビア印刷、オフセ
ット印刷法等の周知の印刷方法により塗布し内部電極パ
ターンを形成する。内部電極パターンの厚みは、コンデ
ンサの小型、高信頼性化という点から2μm以下、特に
1μm以下であることが望ましい。このようにして表面
に内部電極パターンが塗布された誘電体シートを複数枚
積層圧着し、この積層成形体を、大気中250〜300
℃、または酸素分圧0.1〜1Paの低酸素雰囲気中5
00〜800℃で脱脂した後、非酸化性雰囲気中、11
50〜1350℃で2〜3時間焼成する。さらに、所望
により、酸素分圧が0.1〜10−4Pa程度の低酸素
分圧下、900〜1100℃で5〜15時間再酸化処理
を施すことにより、還元された誘電体層が酸化され、良
好な絶縁特性を有する誘電体層と内部電極層とが交互に
積層された積層体が得られる。最後に、得られた積層焼
結体に対し、各端面にCuペーストを塗布して焼き付
け、Ni/Snメッキを施し、内部電極と電気的に接続
された外部電極を形成して積層型セラミックコンデンサ
が得られる。
【0024】このような積層型セラミックコンデンサ
は、高誘電率で、温度特性及びDCバイアス特性に優れ
た本発明の誘電体磁器により誘電層が形成されているた
め、印加直流電圧が2V/μm以上であるような高電圧
用に極めて有用であり、また、高容量化・小型化をさら
に推し進めることができる。更に、平均粒径の小さい誘
電体磁器を用いていることにより、誘電体層厚みを容易
に薄層化することができ、静電容量の向上、小型化が可
能になると共に、Ni、Cu等の卑金属を導体として用
いることにより、安価な積層セラミックコンデンサが得
られる。
【0025】
【実施例】実験例1 水熱合成法により得られ、共通のCa置換量を有し且つ
平均粒径が0.3μmの低Zr置換BTZ型結晶粉末
(結晶A)及び高Zr置換のBTZ型結晶粉末(結晶
B)を、表1に示す体積比で混合した。結晶Aは、式
(1)で表されるものであり、そのZr置換量を示すp
値を表1中に示し、結晶Bは、式(2)で表されるもの
であり、そのZr置換量を示すq値を表1中に示した。
また、Ca置換量は結晶A及びBで共通であるため、表
1には、xとして、共通のCa置換量を示した。上記の
BTZ混合粉末当り、Si、Li、Ba及びCaを含有
するガラスフィラーを1.2重量%、BaCOを1.
0モル%、及びMnCO、MgCO、Y、E
、Ybを表1に記載する量だけ添加し、
更にイソプロパノール(IPA)を溶媒として加え、3
mmφのZrOボールを用いて回転ミルで24時間湿
式混合した。得られたスラリーを乾燥した後、有機バイ
ンダを約2重量%添加して造粒し、これを厚さ約1m
m、直径16mmに成形した。この成形体を脱脂した
後、大気中にて1200℃〜1350℃で2時間焼成
し、誘電体磁器(試料No.1〜27)を得た。
【0026】この焼結体の断面を走査型電子顕微鏡(S
EM)にて観察し、インターセプト法により、低Zr置
換及び高置換BTZ型結晶粒子の存在を確認し、その平
均粒径を求めた。尚、何れの試料においても、両者の平
均粒径は同じであったため、これらの値は、焼結体粒径
として、表1に示した。
【0027】さらに、上記誘電体磁器を厚さ350μm
に研磨加工し、試料上下面にIn−Gaを塗布して電極
を形成し、各種誘電特性を測定した。先ず、LCRメー
タを用い、測定周波数:1kHz、印加電圧:1Vrm
sの条件で、25℃の比誘電率を測定した。更に−25
℃及び85℃での比誘電率を測定し、25℃の比誘電率
に対する温度変化率を算出した。これらの結果を表1に
示す。また、2V/μmのDCバイアス電圧を印化した
ときの比誘電率の変化率(DCバイアス特性)を測定
し、その結果を表1に示した。
【0028】
【表1】
【0029】表1の結果から、本発明の試料では、25
℃において1700以上の比誘電率を示すと共に、それ
を基準にした―25℃および85℃における比誘電率の
温度変化率が±20%以内と比較的小さく、またDCバ
イアス特性が−20%以内と優れていることが判る。一
方、結晶粒子が平均粒径1μmよりも大きく粒成長した
試料No.3では、25℃における比誘電率は大きい
が、−25℃、85℃における誘電率の温度変化率が非
常に大きく、DCバイアス特性も20%以上低下した。
【0030】実験例2(比較例) 水熱合成法により生成されたBT粉末(BaTiO
平均粒径0.4μm)に対し、該BT粉末当り、Si、
Li、Ca、Baを含有するガラスフィラーを1.2重
量%、BaCOを1.0モル%、MnCOを0.3
モル%、並びに、MgCOおよびYをそれぞれ
0.5モル%添加し、実験例1と同様にして焼結体を作
製・評価した。得られた焼結体は、平均結晶粒径が0.
4μm、25℃の比誘電率が2400、それを基準にし
た−25℃と85℃での比誘電率の温度変化率がそれぞ
れ−20%、+10%であった。また、DCバイアス特
性は−36%と大きかった。
【0031】実験例3(比較例) 実験例2で用いたBT粉末に対し、該BT粉末当り、B
aCOを1.0モル%、Si、Li、Ti、Bを含有
するガラスフィラーを1.0重量%、MnCO を2.
0モル%、MgOを2.0モル%、並びにDy
びYbをそれぞれ1.0モル%添加し、さらにB
aZrOを6.0モル%加え、実験例1と同様にして
焼結体を作製・評価した。得られた焼結体は、平均結晶
粒径が0.4μm、25℃の比誘電率が1400と低
く、それを基準にした−25℃と85℃での比誘電率の
温度変化率がそれぞれ−6%、―7%であった。またD
Cバイアス特性は−22%であった。比誘電率の温度特
性プロファイルはBaTiO単組成の焼結体と相似で
あり、焼結体を粉砕しX線回折により結晶相を調査した
ところ、BaTiO及びBaZrOに相当するピー
クがそれぞれ認められ、Ba(Ti,Zr)Oの形成
はみられなかった。
【0032】
【発明の効果】本発明の誘電体磁器によれば、Bサイト
の一部がZrで置換されたペロブスカイト型チタン酸バ
リウム結晶(BTZ型結晶)を、平均粒径が0.3〜1
μmのZr置換量の少ない低Zr置換BTZ型結晶粒子
とZr置換量の多い高Zr置換BTZ型結晶粒子との形
で共存させることにより、BTZ材料の高い比誘電率を
保持したまま、比誘電率の温度特性を向上させるととも
に、DCバイアスによる誘電率の低下を抑制することが
可能となる。このような特性を誘電体磁器を用いて誘電
体層を形成することにより、静電容量が大きく、温度特
性に優れ、かつ高電圧が印加されても静電容量の低下率
が小さい積層セラミックコンデンサを実現することが可
能となる。特に本発明の誘電体磁器は、各結晶粒子の平
均粒径が小さいことから、誘電体層の薄層化の点でも極
めて有利である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G031 AA03 AA04 AA06 AA07 AA11 AA12 AA19 AA39 BA09 CA03 GA02 GA03 GA09 GA10 GA11 5E001 AB03 AE02 AE03 AH01 AH09 AJ01 AJ02 5G303 AA01 AB06 AB11 AB20 BA12 CA01 CB03 CB06 CB17 CB18 CB35 CB39 CB40 CB41 CB43

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Bサイトの一部がZrで置換されたペロ
    ブスカイト型チタン酸バリウム結晶(BTZ型結晶)か
    ら成る誘電体磁器において、 前記BTZ型結晶は、Zr置換量の少ない低Zr置換B
    TZ型結晶粒子と、Zr置換量の多い高Zr置換BTZ
    型結晶粒子との形で存在し、且つこれら結晶粒子の何れ
    もが、0.3〜1μmの平均粒径を有していることを特
    徴とする誘電体磁器。
  2. 【請求項2】 前記低Zr置換BTZ型結晶粒子のBサ
    イト当りのZr置換量は5〜15モル%であり、前記高
    Zr置換BTZ型結晶粒子のBサイト当りのZr置換量
    は15〜30モル%であり、且つこれらZr置換量の差
    が5モル%よりも大きい請求項1に記載の誘電体磁器。
  3. 【請求項3】 前記低Zr置換BTZ型結晶粒子及び高
    Zr置換BTZ型結晶粒子は、Aサイトの一部がCaで
    置換されている請求項1又は2に記載の誘電体磁器。
  4. 【請求項4】 Aサイト当りのCa置換量が20モル%
    以下である請求項3に記載の誘電体磁器。
  5. 【請求項5】 前記低Zr置換BTZ型結晶粒子及び高
    Zr置換BTZ型結晶粒子を、合計で90重量%以上含
    有している請求項1に記載の誘電体磁器。
  6. 【請求項6】 前記低Zr置換BTZ型結晶粒子と高Z
    r置換BTZ型結晶粒子とを、3:7乃至7:3の体積
    比で含有している請求項1に記載の誘電体磁器。
  7. 【請求項7】 それぞれ酸化物換算で、前記低Zr置換
    BTZ型結晶粒子と高Zr置換BTZ型結晶粒子との合
    計量当り、Mnを2モル%以下、Mg及び希土類元素の
    少なくとも1種を3モル%以下の量で含有している請求
    項1に記載の誘電体磁器。
  8. 【請求項8】 前記低Zr置換BTZ型結晶粒子及び高
    Zr置換BTZ型結晶粒子には、Mn、Mg及び希土類
    元素の少なくとも1種が固溶している請求項1に記載の
    誘電体磁器。
  9. 【請求項9】 前記低Zr置換BTZ型結晶粒子及び高
    Zr置換BTZ型結晶粒子は、Mn、Mg及び希土類元
    素の少なくとも1種が、粒子中心よりも粒子表面側に偏
    在したコアシェル型構造を有している請求項8に記載の
    誘電体磁器。
  10. 【請求項10】 下記式(1): (Ba1−xCa)(Ti1−pZr)O …(1) 式中、xは、0〜0.2の数、pは、0.05〜0.1
    5の数である、で表されるモル組成を有するZr置換量
    の少ない低Zr置換BTZ型結晶粒子と、下記式
    (2): (Ba1−xCa)(Ti1−qZr)O …(2) 式中、xは、0〜0.2の数、qは、0.15〜0.3
    の数であり、且つ式(1)のpに対して、q>p+0.
    05を満足するものとする、で表されるモル組成を有す
    るZr置換量の多い高Zr置換BTZ型結晶粒子と、M
    n,Mg或いは希土類元素の酸化物もしくは炭酸塩とを
    含む混合粉末を成形し、大気中または還元性雰囲気中、
    1150〜1350℃の温度で焼成することを特徴とす
    る誘電体磁器の製造方法。
  11. 【請求項11】 誘電体層と卑金属からなる内部電極層
    とを交互に積層してなる積層型セラミックコンデンサで
    あって、前記誘電体層が、請求項1の誘電体磁器から形
    成されていることを特徴とする積層型セラミックコンデ
    ンサ。
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