JP2002242357A - 天井用伸縮継手装置 - Google Patents

天井用伸縮継手装置

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JP2002242357A
JP2002242357A JP2001041645A JP2001041645A JP2002242357A JP 2002242357 A JP2002242357 A JP 2002242357A JP 2001041645 A JP2001041645 A JP 2001041645A JP 2001041645 A JP2001041645 A JP 2001041645A JP 2002242357 A JP2002242357 A JP 2002242357A
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Muneo Kamoto
宗夫 嘉本
Yuichi Mochiki
祐一 持木
Kazuhiro Shibata
和寛 柴田
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Nippon Aluminium Co Ltd
Original Assignee
Nippon Aluminium Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各天井材の相対的な大きな近接変位を円滑か
つ確実に許容できる状態で、各天井材間を塞ぐことがで
きる伸縮継手装置を提供する。 【解決手段】 間隔をあけて隣接する各天井構造体23
a,23bの各天井板37a,37b間の開口24を塞
ぐカバー体25が、保持手段26によって上下方向Zへ
変位自在に保持される。各天井板37a,37bには、
支持台28a,28bが設けられ、各支持台28a,2
8bには、カバー体25の両端部27a,27bを、各
天井板37a,37bに乗上げるように上方へ案内する
複数の案内部52a,53a;52b,53bが形成さ
れる。さらに各支持台28a,28bには、カバー体2
5の両端部27a,27bを円滑に変位できるように支
持するための複数段の支持部50a,51a;50b,
51bがカバー体24に離反するにつれて上方になるよ
うに形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相互に間隔をあけ
て設けられる2つの天井材間を、各天井材の変位に追従
できるように保持されるカバー体で塞ぐ天井用伸縮継手
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、典型的な従来の技術の天井用伸
縮継手装置1を示す鉛直断面図である。この天井用伸縮
継手装置1は、略水平方向に空隙2をあけて隣接する2
つのスラブ3a,3bにそれぞれ取付けられ、相互に離
反するにつれて上方に傾斜する案内部4a,4bが形成
された固定天井材5a,5bと、各固定天井材5a,5
b間を塞ぐ目地天井材6と、目地天井材6を上方へ変位
自在に保持する保持手段7とを有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の天井用伸縮
継手装置1は、各固定天井材5a,5bが近接したと
き、目地天井材6の両端部を各固定天井材5a,5bの
案内部4a,4bによって案内して、目地天井材6を上
方へ移動させているけれども、目地天井材6の両端部と
各固定天井材5a,5bの案内部4a,4bとの間の摩
擦抵抗力を同一にすることは極めて困難であり、目地天
井材6は、図9に示すように、いずれか一方の端部だけ
が先に固定天井材5a,5b上に乗り上げて傾斜してし
まう。天井用伸縮継手装置1では各固定天井材5a,5
bの上面10a,10bが平坦状に形成されており、目
地天井材6の乗上がった側の端部を側方が支持すること
ができないので、反対側の端部が乗上がりにくく、目地
天井材6の傾斜を助長してしまう。このように目地天井
材6の傾斜を解消しにくい構成では、各固定天井材5
a,5bが大きく近接変位すると、目地天井材6は傾斜
角度が大きくなって損傷してしまう。したがって天井用
伸縮継手装置1では、各固定天井材5a,5bの大きな
近接変位を許容することができない。
【0004】本発明の目的は、カバー体が傾斜して支持
台に乗上がったとき、そのカバー体の傾斜を早く解消で
きるようにして、各固定天井材の相対的な大きな近接変
位を円滑かつ確実に許容できる状態で、各固定天井材間
を塞ぐことができる伸縮継手装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、相互に間隔をあけて隣接する2つの固定天井材に支
持台がそれぞれ設けられ、上下方向へ変位自在に保持さ
れるカバー体が、各固定天井材間にわたって設けられ、
各支持台には、カバー体を各固定天井材間に嵌まり込ん
だ状態から固定天井材の上方に臨む裏面上に案内する第
1案内部と、各第1案内部によって固定天井材の前記裏
面上に案内されたカバー体を固定天井材の裏面上からさ
らに上方へ案内する第2案内部とが形成されることを特
徴とする天井用伸縮継手装置である。
【0006】本発明に従えば、カバー体が各天井構造体
間に嵌まり込んだ状態で、各固定天井材が相対的に近接
変位すると、カバー体は、端部が各第1案内部に案内さ
れて上方へ変位し、各固定天井材の裏面上に移動して各
固定天井材に乗上がることができる。このようにカバー
体が各固定天井材に乗上がるにあたって、カバー体のい
ずれか一方の端部が他方の端部よりも先に固定天井材に
乗上げて、傾斜した状態から、さらに各固定天井材が近
接変位するとき、カバー体の一方の端部を第2案内部で
側方から支持することができる。これによって他方の端
部を、固定天井材に容易に乗上がらせることができる。
このようにカバー体が、各固定天井材に乗上がるときに
傾斜しても、その傾斜を早期に解消することができる。
したがって各天井材が大きく近接変位しても、カバー体
は大きく傾斜させることがなく、かつカバー体が傾斜す
る状態を少なくすることができ、各天井材の大きな近接
変位を円滑に許容することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
天井用伸縮継手装置20を示す鉛直断面図である。また
図2は、一方の天井構造体23aの一部を示す斜視図で
あり、図3は、カバー体25および保持手段26を簡略
化して示す平面図である。天井用伸縮継手装置20は、
相互に間隔をあけて隣接する建物の各天井構造体23
a,23bにわたって設けられ、各天井構造体23a,
23bの各天井板37a,37bの間の開口24を塞ぐ
カバー体25と、カバー体25を鉛直な上下方向Z1,
Z2(総称するときは「上下方向Z」という)へ変位自
在に保持する保持手段26と、各天井板37a,37b
に設けられ、カバー体25の両端部27a,27bを支
持するための2つの支持台28a,28bとを含む。こ
の天井用伸縮継手装置20は、図1の紙面に垂直な開口
24の延びる方向である水平な延在方向X1,X2(総
称するときは「延在方向X」という)へ、延在して設け
られる。
【0008】カバー体25は、延在方向Xに垂直である
水平な幅方向Y1,Y2(総称するときは「幅方向Y」
という)の両端部が上方へ折り返されて、断面略C字状
に形成されるカバーパネル40と、カバーパネル40の
上方に設けられる平坦状の補強プレート41と、幅方向
両端部にカバーパネル40および補強プレート41を上
下方向両側から挟むようにして装着される見切り材42
a,42bとを有する。カバーパネル40は、アルミニ
ウム合金から成る板材を折曲げて形成される。補強プレ
ート41は、鋼から成る板材であり、各見切り材42
a,42bは、アルミニウム合金から成る押出形材であ
る。これらカバーパネル40、補強プレート41および
各見切り材42a,42bが相互にビス止めされ、延在
方向に長い、カバー体25が構成される。
【0009】保持手段26は、カバー体25に対して延
在方向Xに複数、本実施の形態では2つの保持部43を
有する。各保持部43は、保持部本体であるパンタグラ
フ44と、パンタグラフ44に設けられる吊棒である吊
ボルト45とを有する。
【0010】パンタグラフ44は、複数のリンク部材4
6,46aがリンクピン47,47a,47bによって
上下方向Zに平行な軸線まわりに角変位自在に連結さ
れ、幅方向両端部48a,48bが近接および離反する
ように伸縮自在に構成される。幅方向両端部48a,4
8bに設けられている各リンクピン47a,47bは、
ねじ部材から成り、これらリンクピン47a,47bを
用いて、パンタグラフ44の幅方向両端部48a,48
bが、各天井構造体23a,23bに上下方向Zに平行
な軸線まわりに角変位自在に連結される。
【0011】パンタグラフ44の中央部を通るリンク部
材46aには、パンタグラフ44の中央部に挿通孔が形
成されており、吊ボルト45が、前記挿通孔に緩やかに
挿通され、上下方向Zへ変位自在に設けられる。この吊
ボルト45の上端部には、係止部材としてのナット49
が設けられ、ナット49がリンク部材46aに係止され
て、この位置より下方への吊ボルト45の変位が阻止さ
れる。この吊ボルト45の下端部は、この下端部に配置
された吊ボルト45の頭部とナット50とを用いて、補
強プレート41に固定される。
【0012】この保持手段26に保持されて、カバー体
25が、ナット49がリンク部材46aに係止される状
態で、下限位置(図1に示す位置)に配置される。カバ
ー体25は、下限位置にあるとき、各支持台28a,2
8b間に嵌まり込み、この状態では各天井板37a,3
7b間の開口24に嵌まり込んでいる。
【0013】また保持手段26は、パンタグラフ44を
用いることによって、幅方向Y、延在方向Xおよびこれ
らの合成方向を含む全ての水平方向への各天井構造体2
3a,23bの相対的な変位を許容可能に、かつ各天井
構造体23a,23bに対する距離の比が一定となる位
置に、カバー体25を吊下げることができる。さらに複
数の保持部43を設けることによって、カバー体25の
上下方向Zに平行な軸線まわりの角変位を阻止しするこ
とができる。
【0014】図4は、一方の支持台28aを示す正面図
である。図1および図2を併せて参照して、一方の支持
台28aは、カバー体25が各天井板37a,37b間
に嵌まり込んだ状態から、カバー体25の一端部27a
を一方の天井板37aの上方に臨む裏面70a上に案内
するための第1案内部52aと、第1案内部52aによ
って前記裏面70a上に案内されたカバー体25の一端
部27aをさらに上方へ案内する第2案内部53aとが
形成される。
【0015】第2案内部53aは、第1案内部52aに
対して、開口24から離反するとともに上方となる位置
に配置される。これら第1および第2案内部52a,5
3aは、開口24から離反するにつれて上方となるよう
に傾斜している。第1案内部52aは、水平面に対する
案内角度θ1が大きく、45度以上に形成され、第2案
内部53aは、水平面に対する案内角度θ2が小さく、
45度未満に形成されている。
【0016】また一方の支持台28aは、略水平な第1
および第2支持部50a,51aを有する。第1支持部
50aは、第1案内部52aの上端部に連なって開口2
4から離反する方向に延び、第2案内部53aの下端部
に連なっている。第2支持部51aは、第2案内部53
aの上端部に連なって開口24から離反する方向に延び
ている。
【0017】さらに一方の支持台28aは、第2支持部
51aの開口24に離反する側の端部に連なって下方へ
屈曲する戻側案内部54aと、第1案内部52aの下端
部に連なって開口24に離反する方向へ屈曲する折返部
55aとを有する。戻側案内部54aは、下方になるに
つれて空隙24に離反する方向へ傾斜している。折返部
55aは、略水平であり、したがって第1支持部50a
と略平行である。
【0018】この一方の支持台28aは、アルミニウム
合金から成る板材であって、延在方向Xに長い長尺材で
ある。このような一方の支持台28aは、一方の天井板
37aが第1支持部50aと折返部55aとの間に嵌ま
り込み、第1案内部52aに当接して位置決めされ、こ
の状態でたとえば折返部55aでビス止めされて、天井
板37aに固定される。上記位置決めにあたって、第1
案内部52aが45度以上の大きな案内角度θ1に形成
されているので、正確かつ容易に位置決めをすることが
できる。またこの状態で、第1支持部50aは、一方の
天井板37aの前記裏面70aに当接される。また第2
支持部51aは、一方の天井板37aの前記裏面70a
から上方へ間隔をあけているが、戻側傾斜部54aの下
端部が、一方の天井板37aの前記裏面70aに支持さ
れ、安定して設けられる。
【0019】他方の支持台28bは、一方の支持台28
aと同様の構成を有し、開口24に関して対称に配置さ
れるので、重複をさせて説明を省略し、対応する構成
に、添え字を「a」から「b」に変えた符号を付す。
【0020】このように各支持台28a,28bは、各
建物22a,22bの各天井構造体23a,23bに、
開口24を挟んで相互に対向して設けられる。また上述
のように、各支持台28a,28bには、開口24に離
反するにつれて上方になる方向に並び、相互に連なる複
数の、本実施形態では2つの案内部52a,53a;5
2b,53bが形成され、カバー体25を上方へ案内す
ることができるとともに、複数の、本実施形態では2つ
の支持部50a,51a;50b,51bが形成され、
各案内部50a,51a;50b,51bに案内された
カバー体25の両端部27a,27bを円滑に変位でき
るように支持することができる。
【0021】図5は、図1のセクションVを拡大して示
す断面図である。カバー体25の一端部27aに設けら
れる見切り材42aは、カバーパネル40および補強プ
レート41を幅方向Yから覆う見切り部60aと、見切
り部60aの上端部から幅方向Y外方に突出し、先端部
が上方に立ち上げられる係止部61aとを有する。見切
り部60aは、上方になるにつれて幅方向Y外方に傾斜
し、支持台28aの第1案内部52aと平行に形成され
る。他方の見切り材42bは、この一方の見切り材42
aと同様に構成され、対称に配置されるので、重複をさ
せて説明を省略し、以下の説明において対応する構成
に、添え字を「a」から「b」に変えた符号を付す。
【0022】カバー体25は、設置初期状態(通常時の
状態)では、下限位置にあり、各見切り材42a,42
bの見切り部60a,60bと各支持台28a,28b
の第1案内部52a,52bとが対向するように、配置
される。この状態で、カバー体25の両端部27a,2
7bは、カバー体25の上端部から外方に延びる見切り
材42a,42bの係止部61a,61bが各支持台2
8a,28bの各第1支持部50a,50bに係止され
て支持されている。このように初期状態では、カバー体
25の両端部27a,27bは、各係止部61a,61
bが第1支持部50a,50bに係止される初期位置に
ある。
【0023】また初期状態では、各第1案内部52a,
52bと、各見切り部60a,60bとの間に幅方向Y
に隙間Gが形成されており、建物利用者の各建物22
a,22b内での活動などによる微小振動を吸収するこ
とができる。またこの微小振動の吸収にあたり、各係止
部61a,61bは、第1支持部50a,50bの空隙
24寄りの端部付近に設けられる摩擦係数の小さい滑り
材65を介して係止されており、上記微小振動を円滑に
吸収することができる。
【0024】図6は、天井用伸縮継手装置20の全体の
動作を説明するための図である。図6には、図解を容易
にするために、カバー体25および各支持台28a,2
8bだけを、模式的に示す。以下図6を参照して、地震
などによって、各天井板37a,37bが近接するよう
に各天井構造体23a,23bが幅方向Yに相対的に大
きく変位する場合の全体的な動作を説明する。図6
(1)に示す初期状態から、各天井構造体23a,23
bが近接すると、カバー体25の両端部27a,27b
のいずれか一方の端部、たとえば図6(2)に示すよう
に、一端部27aが第1案内部52aに案内されて第1
支持部50a上に移動し、第1支持位置で支持される。
この状態からさらに各天井構造体23a,23bが近接
すると、図6(3)に示すように、一端部27aが一方
の支持台28aの第2案内部53aに側方(幅方向Y外
側)から支持され、カバー体25および保持手段26の
ばね性と協働して、下側にある他方の端部となる他端部
27bが第1支持部52bによって天井板37bの裏面
70a上に案内されて第1支持部50b上に移動し、図
6(4)に示すように、第1支持位置で支持される。
【0025】この状態からさらに各天井構造体23a,
23bが近接すると、図6(5)に示すように、両端部
27a,27bが各支持台28a,28bの第2案内部
53a,53bに側方(幅方向)から支持される状態と
なり、さらに各天井構造体23a,23bが近接する
と、両端部27a,27bのいずれか一方の端部、たと
えば図6(6)に示すように他端部27bが、第2案内
部53bによってされに上方へ案内されて第2支持部5
1b上に移動し、第2支持位置で支持される。この状態
からさらに各天井構造体23a,23bが近接すると、
カバー体25および保持手段26のばね性によって、一
段下の支持位置にある他方の端部となる一端部27aが
第2案内部53aによってさらに上方へ案内されて第2
支持部50a上に移動し、第2支持位置で支持され、や
がて図6(7)に示すように、両端部27a,27bが
各支持台28a,28bよりも外方に突出するように配
置される状態となる。
【0026】図6(7)に示す状態では、カバー体25
の両端部27a,27bが第2支持部51a,51bを
超えて、開口24から離反側にあり、一端部27aに関
して代表して図6に示すように、カバー体25は両端部
27a,27bよりも幅方向内方の下端部で第2支持部
51aに支持される状態となる。この状態は、両端部2
7a,27bが第2支持位置で支持される状態とほぼ同
一である。
【0027】図6および図7を参照して説明したカバー
体25の両端部27a,27bが各支持台28a,28
bに乗上がったいずれの状態にあっても、その状態か
ら、各天井板37a,37bが離反するように、各天井
構造23a,23bが幅方向Yに相対的に変位すると、
カバー体25に作用する重力によって、乗上がるときの
逆の動作をして、上記初期状態に戻る。この戻り動作に
おいて、図7の状態に至った後で、戻り動作を開始して
も、各戻側傾斜部54a,54bがカバー体25の両端
部27a,27bの見切り材42a,42bを上方へ円
滑に案内することができ、引っ掛かりを防止して、円滑
な戻り動作を達成することができる。
【0028】また初期状態から、各天井板37a,37
bが離反するように、各天井構造体23a,23bが、
幅方向Yに相対的に変位すると、カバー体25と各支持
台28a,28bとが離間する。このように各天井構造
体23a,23bが変位しても、カバー体25は下限位
置にあり、上下方向の変位はしない。この状態から、各
天井板37a,37bが近接するように、各天井構造体
23a,23bが幅方向Yに相対的に変位すると、再び
上記初期状態に戻る。このとき係止部61aの先端部が
立ち上がっているので、係止部61aが第1支持部50
aに係止される状態に円滑に戻ることができる。
【0029】このように本実施の形態の天井用伸縮継手
装置20によれば、各支持台28a,28bは、第1お
よび第2支持部50a,51a;50b,51bが設け
られ、さらに第1および第2案内部52a,53a;5
2b,53bが設けられ、図6を参照して説明したよう
にカバー体25の両端部27a,27bが、各支持台2
8a,28bに一段ずつの変位を達成することができ
る。第1案内部52a,52bは、各天井板37a,3
7bに対する位置決め精度を高くするために、案内角度
θ1が大きいので、両端部27a,27bを上方に案内
しにくいが、第2案内部53a,53bを設けることに
よって、両端部27a,27bの側方からの支持を可能
とし、下段側の端部を第1案内部52a,52bによっ
て上方に案内しやすくすることができる。さらにこの第
2案内部53a,53bの案内角度θ2が小さく形成さ
れているので、最上段の支持位置である第2支持位置へ
の乗上げは、上述のようにカバー体25および保持手段
26のばね性だけで可能であり、最終的に両端部27
a,27bが、第2支持位置に乗上がることができる。
【0030】このようにカバー体25の傾斜を早期に解
消して、できるだけカバー体25が傾斜しないようにす
ることができる。天井用伸縮継手装置20では、各天井
板37a,37bが近接するような各天井構造体23
a,23bの大きな相対的な変位を、円滑に許容するこ
とができる。また上述の構成から明らかなように、各天
井板37a,37bが離反するような各天井構造体23
a,23bの変位、および各天井板37a,37bが延
在方向Xへずれるような各天井構造体23a,23bの
変位を許容することができる。したがって天井用伸縮継
手装置20によれば、全ての水平方向(延在方向X成分
および幅方向Y成分からなる方向)の相対的な変位を許
容可能な状態で、開口24を塞ぐことができる。また初
期状態では、カバー体25が支持台28a,28b間に
嵌まり込んでおり、ほぼ面一の美観の優れた天井面を形
成することができる。
【0031】また図4に示す初期位置と第1支持位置の
段差H1および第1支持位置と第2支持位置との段差H
2は、カバー体25の両端部27a,27b間距離、す
なわち幅方向寸法Lに比べて極めて小さく、形成されて
おり、たとえば一例として述べると、寸法Lが約900
mmに対して段差H1,H2が約20mm程度と、50
分の1程度に形成されている。これによって図6(2)
および図6(6)に示すように、両端部27a、27b
が一段異なる位置に配置されても、カバー体25の傾斜
角度は、約1.15度と小さく、カバー体25および保
持手段26に大きな応力が発生することを防ぐことがで
きる。
【0032】上述の実施の形態では、各支持台28a,
28bは、2段の支持部50a,51a;52a,52
bを有したけれども、本実施の他の形態として、相互に
離反するにつれて上方となる方向に並ぶ3つ以上の案内
部と、それぞれ対応する3段以上の支持部を有する構成
であってもよく、上段の支持部にカバー体を案内する案
内部になるにつれて、案内角度が小さくなるようにすれ
ば、その支持台28a,28bの天井板37a,37b
などの天井材への位置決め精度を高くし、かつカバー体
25の一段ずつの移動および最上段支持部上への移動を
確実に達成することができる。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、各固定
天井材が大きく近接変位しても、カバー体は、できるだ
け傾斜しない状態で各支持台によって各固定天井材に乗
上がり、前記各固定天井材の大きな近接変位を許容する
ことができる。したがって各固定天井材の大きな近接の
変位を許容可能な状態で、各固定天井材間をカバー体に
よって塞ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の天井用伸縮継手装置2
0を示す鉛直断面図である。
【図2】一方の天井構造体23aの一部を示す斜視図で
ある。
【図3】カバー体25および保持手段26を簡略化して
示す平面図である。
【図4】一方の支持台28aを示す正面図である。
【図5】図1のセクションVを拡大して示す断面図であ
る。
【図6】天井用伸縮継手装置20の全体の動作を説明す
るための図である。
【図7】カバー体25の一端部27aを見切り材42a
が支持台28の第2支持部51aよりも外方に変位した
状態で示す断面図である。
【図8】従来の技術の天井用伸縮継手装置1を示す断面
図である。
【図9】一端部だけが固定天井材5a上に乗り上げて傾
斜した状態の目地天井材6を模式的に示す図である。
【符号の説明】
20 天井用伸縮継手装置 23a,23b 天井構造体 24 kaikou 25 カバー体 26 保持手段 27a,27b カバー体の端部 28a,28b 支持台 50a,50b 第1支持部 51a,51b 第2支持部 52a,52b 第1案内部 53a,53b 第2案内部
フロントページの続き (72)発明者 柴田 和寛 大阪府大阪市淀川区三国本町3丁目9番39 号 株式会社日本アルミ内 Fターム(参考) 2E001 FA14 FA15 GA12 GA62 HB02 HB04 LA13 PA03 PA08

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に間隔をあけて隣接する2つの固定
    天井材に支持台がそれぞれ設けられ、 上下方向へ変位自在に保持されるカバー体が、各固定天
    井材間にわたって設けられ、 各支持台には、カバー体を各固定天井材間に嵌まり込ん
    だ状態から固定天井材の上方に臨む裏面上に案内する第
    1案内部と、各第1案内部によって固定天井材の前記裏
    面上に案内されたカバー体を固定天井材の裏面上からさ
    らに上方へ案内する第2案内部とが形成されることを特
    徴とする天井用伸縮継手装置。
JP2001041645A 2001-02-19 2001-02-19 天井用伸縮継手装置 Pending JP2002242357A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015113611A (ja) * 2013-12-10 2015-06-22 株式会社内山産業 目隠し板及びその施工方法
JP2015218500A (ja) * 2014-05-19 2015-12-07 清水建設株式会社 吊り天井構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015113611A (ja) * 2013-12-10 2015-06-22 株式会社内山産業 目隠し板及びその施工方法
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