JP5347592B2 - 建物の階段 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の従来構造は、歩行者が階段を上がり下がりする際の振動低減を目的とするものであって、踊り場を備え、その踊り場と、踊り場から上方に延びる上方階段部と、踊り場から下方に延びる下方階段部により、階段ユニットが形成されている。そして、上方階段部の上端部がゴムブッシュを介して建物の躯体に回動可能に枢支されるとともに、下方階段部の下端部が滑り部材を介して建物の躯体に水平移動可能に支持されている。下方階段部の下端部と建物の躯体との間には、コイルバネ等の振動吸収機構が設けられている。そして、歩行者の昇降にともなう振動が前記振動吸収機構によって吸収されるとともに、騒音がゴムブッシュによって遮断されるものである。
従って、この発明においては、地震が発生した場合、許容手段により隣接する段板間の相対移動が許容される。よって、地震等により建物が変形した場合、その変形を各段板間等の相対移動よって階段全体に分散させることができる。従って、階段の各部が建物の変形に追随して無理なく変形するため、階段全体が一体となって大きく揺れることを防止することができて、歩行が困難になったり、階段等が破損したりする事態を回避できる。
また、回動可能に支持されたユニバーサルジョイントを備えた手摺り部材を設けることが好ましい。さらに、前記手摺り部材は、前記ユニバーサルジョイントの間に連結軸を介して回動可能に配置された伸縮ジョイントを更に備えることが好ましい。
以下に、この発明の第1実施形態を、図1〜図7に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、建物の梁等よりなる上部躯体21と下部躯体22との間には、階段ユニット23が架設されている。この階段ユニット23は、左右一対のリンク機構25と、それらの両リンク機構25に両端が支持されて、両リンク機構25間に架設された複数枚の段板24とから構成されている。そして、このリンク機構25によって、隣接する段板24間の相対移動を許容するための許容手段が構成されている。前記リンク機構25は、複数のリンクによりレージートング状に形成されている。そこで、以下に、リンク機構25及びその関連構成を詳細に説明する。
さて、図2に示すように、階段ユニット23が建物の上部躯体21と下部躯体22との間に架設された状態においては、両リンク機構25の各横リンク25aの先端部に段板24及びその段板24上の手摺り39,さらには、階段ユニット23上を歩行する歩行者の重量等の荷重が作用する。従って、各横リンク25aの先端部は、片持ち梁として機能する。このため、横リンク25aは縦リンク25bよりも強靱な形状のものが望ましい。ただし、縦リンク25bの横リンク25aとの連結点には下向きの力が作用する。一方、横リンク25aの基端側には中央の連結軸25cを中心とした上向きの曲げモーメントが作用し、その曲げモーメントは縦リンク25bに対する上向きの力となる。従って、横リンク25aの先端部及び中間部には上向きの力が作用する。以上のように、前記両リンク25a,25bに作用する下方への荷重は、それと相反する上向きの力となって、ある程度相殺される。従って、横リンク25aに対する負荷が軽減される。
(1) 段板24の両側に許容手段としてのリンク機構25が設けられているため、リンク機構25の各リンク25a,25bが回動することにより、段板24が相互の接近または離間方向に相対移動される。従って、地震や強風の発生時に、階段ユニット23全体が一体となって大きく揺れることを防止することができる。そのため、建物が大きく揺れたとしても、歩行者の歩行はそれほど困難にはならず、しかも階段や建物が破損されることを防止できる。
次に、この発明の第2実施形態を、図8に基づいて前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
(4) リンク機構25の下端部がボール継手46を介して下部躯体22に連結されているため、リンク機構25の下端部を下部躯体22に対して全方向へ無理なく回動させることでき、建物の変形に対する階段ユニット23の追随性を向上できる。
次に、この発明の第3実施形態を、図9(a)〜(c)及び図10に基づいて、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
(5) 階段ユニット23間に踊り場53が配置され、その踊り場53が上部躯体21と下部躯体22との間に揺動自在に支持されている。このため、地震の発生時には、踊り場53の建物に対する相対移動が許容されるとともに、階段ユニット23の各段板24の相互の相対移動が許容される。従って、踊り場53及び階段ユニット23において建物の変形に追随できる。
次に、この発明の第4実施形態を、図11(a)〜(d),図12及び図13(a)(b)に基づいて、前記第3実施形態と異なる部分を中心に説明する。
従って、この第4実施形態においても、前記第3実施形態に記載の効果とほぼ同様な効果を得ることができる。
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 手摺り39の上端及び下端の支柱382をそれぞれ建物の上部躯体21及び下部躯体22に固定すること。あるいは、手摺り39の両端を建物の躯体に直接固定すること。このように構成した場合、手摺り39の変形においてユニバーサルジョイント42が有効に機能し、手摺り39に対して無理な力が作用することを防止できる。
・ 前記図8に示す第2実施形態においては、リンク機構25の下端を下部躯体22に対してボール継手46を介して支持したが、これとは逆に、リンク機構25の上端を上部躯体21に対してボール継手を介して支持したり、あるいはリンク機構25の上下両端を上部,下部躯体21,22に対してボール継手を介して支持したりすること。
さらに、上記実施形態により把握される請求項以外の技術的思想について、以下にそれらの効果とともに記載する。
この構成によれば、リンク機構の先端を建物の躯体に対して全方向へ回動可能に連結することができて、建物の変形に対して円滑に追随することができる。
Claims (3)
- 複数のリンクよりなる左右一対のリンク機構と、
その両リンク機構のリンク間に架設された段板とを備え、
前記リンク機構は、ほぼ水平方向に延びる横リンクと、この横リンクに回動可能に連結される縦リンクとを備え、
前記縦リンクの先端部に、水平軸を中心に回動可能に建物に連結する部材を設けたことを特徴とする建物の階段。 - 回動可能に支持されたユニバーサルジョイントを備えた手摺り部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の建物の階段。
- 前記手摺り部材は、前記ユニバーサルジョイントの間に連結軸を介して回動可能に配置された伸縮ジョイントを更に備えたことを特徴とする請求項2に記載の建物の階段。
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