JP2021038551A - エキスパンションジョイントの天井構造 - Google Patents

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【課題】隣接する2つの建物の間を連絡する連絡部において当該両建物側の天井部の間の隙間を覆う状態で設けられた天井パネルを備えたエキスパンションジョイントの天井構造において、天井パネルの下面と建物側の天井部の下面との段差をできるだけ少なくして意匠性を向上すると共に、天井パネルの軽量化を図る。【解決手段】2つの建物1,2に亘って架設されて当該両建物1,2の相対変位を許容しながら2つの建物1,2間での遠近方向における中央部にセンターフレーム51を保持するセンターフレーム保持機構部50を備え、天井パネル20を下面に装着する天井フレーム10を備えると共に、当該天井フレーム10が、建物1,2側の天井部7よりも上方に位置してセンターフレーム51から垂下された支持フレーム40に天秤状に支持されている。【選択図】図1

Description

本発明は、隣接する2つの建物の間を連絡する連絡部において当該両建物側の天井部の間の隙間を覆う状態で設けられた天井パネルを備えたエキスパンションジョイントの天井構造に関する。
隣接する2つの建物の間を連絡する連絡部において当該両建物側の天井部の間の隙間を覆う状態で設けられた天井パネルを備えたエキスパンションジョイントの天井構造が知られている(例えば特許文献1の図27等を参照。)。
特許文献1記載の天井構造は、2つの建物に亘って架設されて当該両建物の相対変位を許容しながら隙間の中央部に中央ガイドレールを保持する支持金具を備え、天井パネルを下端に装着する吊り下げバーを、その中央ガイドレールから垂下された支持フレームにより支持するように構成されている。更に、この特許文献1記載の天井構造では、天井パネルを下端に装着する吊り下げバーが、両建物側の天井部よりも下方側に位置している。そして、両建物の相対的な位置関係が地震等により変動する場合には、天井パネルを下端に装着する吊り下げバーが両建物側の天井面の下面に沿って面内方向に沿って移動することで、上記隙間を覆う状態が保たれる。
特許3382567号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のエキスパンションジョイントの天井構造では、天井パネルを下端に装着する吊り下げバーが建物側の天井部の下方に位置するので、下側から見て天井パネルの下面と建物側の天井部の下面とで比較的大きな段差が生じることになり、意匠性を損なう要因となる。また、この段差をできるだけ少なくするためには、保形性が高い天井パネルを利用し、それを装着する吊り下げバーの厚みをできるだけ小さくすることが考えられるが、その場合、保形性を高くするために天井パネルの重量が大きくなって、その天井パネルの施工作業性や脱落時の安全性が損なわれるという問題が生じる。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、隣接する2つの建物の間を連絡する連絡部において当該両建物側の天井部の間の隙間を覆う状態で設けられた天井パネルを備えたエキスパンションジョイントの天井構造において、天井パネルの下面と建物側の天井部の下面との段差をできるだけ少なくして意匠性を向上すると共に、天井パネルの軽量化を図ることができる技術を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、隣接する2つの建物の間を連絡する連絡部において当該両建物側の天井部の間の隙間を覆う状態で設けられた天井パネルを備えたエキスパンションジョイントの天井構造であって、
前記2つの建物に亘って架設されて当該両建物の相対変位を許容しながら前記2つの建物間での遠近方向における中央部にセンターフレームを保持するセンターフレーム保持機構部を備え、
前記天井パネルを下端に装着する天井フレームを備えると共に、当該天井フレームが、前記建物側の天井部よりも上方に位置して前記センターフレームから垂下された支持フレームに天秤状に支持されている点にある。
本構成によれば、天井パネルを下端に装着する天井フレームが両建物側の天井部よりも上方側に位置しているので、両建物の相対的な位置関係が地震等により変動する場合には、天井フレームの下端に装着された天井パネルが両建物側の天井部の上面に沿って面内方向に沿って移動する形態で、上記隙間を覆う状態を保つことができる。また、この構成では、両建物側の天井部の上面に天井パネルの下面が沿わされるので、下側から見て天井パネルの下面と建物側の天井部の下面との段差が略天井部の厚みに近い比較的小さなものとすることができる。また、天井パネルを下端に装着した天井フレームの設置領域において、建物側の天井部が干渉することがないので、当該天井フレームを比較的強固なものとして構成して、その下端に装着支持される天井パネルとして保形性には劣るが軽量であるものを利用することができる。
従って、本発明により、隣接する2つの建物の間を連絡する連絡部において当該両建物側の天井部の間の隙間を覆う状態で設けられた天井パネルを備えたエキスパンションジョイントの天井構造において、天井パネルの下面と建物側の天井部の下面との段差をできるだけ少なくして意匠性を向上すると共に、天井パネルの軽量化を図ることができる技術を提供することができる。
本発明の第2特徴構成は、前記天井パネルが、矩形の繊維質板材からなる天井基材と、当該天井基材の少なくとも両側辺部の夫々に添設された撓み変形抑制用の添え材とから構成されている点にある。
本構成によれば、エキスパンションジョイントの天井構造において、天井基材が繊維質板材で構成された安全性の高い天井パネルを採用することができる。即ち、この天井パネルは、矩形の繊維質板材からなる天井基材の少なくとも両側辺部の夫々に添設された撓み変形抑制用の添え材を有している。そして、天井パネルを下端に装着した天井フレームの中央部をセンターフレームから垂下された支持フレームで支持するにあたり、この天井パネルの両側辺部の夫々に添付された一対の添え材を天井フレームで支持することで、これら一対の添え材の姿勢は、両建物側の天井部の上面に沿って延出する状態で安定したものに維持されることになる。よって、これら一対の添え材の間に設けられた繊維質板材からなる天井基材は、これら姿勢が安定された一対の添え材により撓み変形が抑制されることになり、結果、天井パネルを安定した姿勢で取り付けることができる。
本発明の第3特徴構成は、前記天井フレームの下端に装着された前記天井パネルの下面と、前記両建物側の天井部の上面との間に間隙が設けられている点にある。
本構成によれば、天井フレームの下端に装着された天井パネルの下面と両建物側の天井部の上面との間に間隙が設けられているので、両建物の相対的な位置関係が地震等により変動する場合において、天井パネルが両建物側の天井部の上面に沿って面内方向に沿って移動する際に、天井パネルが両建物側の天井部と接触することを抑制して、当該接触による天井パネルの損傷を防止することができる。
実施形態に係る天井構造の通常状態での立面図 実施形態に係る天井構造の近接状態での立面図 実施形態に係る天井構造の離間状態での立面図 実施形態に係る天井構造における天井パネルの設置状態を示す分解斜視図 固定機構部の拡大図 (a)天井パネルの分解図、(b)天井パネルの短手方向の断面図 センターフレーム保持機構部の通常状態での平面図 センターフレーム保持機構部の近接状態での平面図 センターフレーム保持機構部の離間状態での平面図
本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1は、2つの建物1,2の間の隙間3の幅(建物1,2間の距離)が通常時の幅となる通常状態でのエキスパンションジョイントの天井構造100(以下、「本天井構造100」と呼ぶ。)の状態を示しており、図2は、同隙間3の幅が上記通常状態と比べて縮小した近接状態での本天井構造100の状態を示しており、図3は、同隙間3の幅が上記通常状態と比べて拡大した離間状態での本天井構造100の状態を示している。
本天井構造100には、2つの建物1,2に亘って架設されて当該両建物1,2の相対変位を許容しながら2つの建物1,2間での遠近方向Xにおける中央部にセンターフレーム51を保持するセンターフレーム保持機構部50が設けられている。尚、センターフレーム保持機構部50の構成については、公知の構成を採用することができ、本実施形態での詳細構成については後述する。
本天井構造100には、隣接する2つの建物1,2の間を連絡する連絡部5において当該両建物1,2側の天井パネル7(天井部の一例)の間の隙間3を覆う状態で設けられた天井パネル20が設けられており、当該天井パネル20は、センターフレーム51を遠近方向Xで挟む両側に設けられている。尚、本天井構造100は、センターフレーム51を挟んで略左右対称の構造を有している。
このように両建物1,2の隙間3の中央部に保持されるセンターフレーム51の両側に天井パネル20が夫々設けられているので、両建物1,2の隙間3が広い場合であっても、夫々の天井パネル20を半分以下の幅となる小型なものとしながら、夫々の天井パネル20の幅を同じ幅に揃えて意匠性を向上することができる。
天井パネル20を下端に装着する天井フレーム10が設けられている。当該天井フレーム10は、建物1,2側の天井パネル7よりも上方に位置してセンターフレーム51から垂下された支持フレーム40に天秤状に支持されている。
具体的に、センターフレーム51の下面には、複数の支持フレーム40が後述する天井フレーム10を吊り支持するための吊り材として固定されている。
一方、天井フレーム10は、センターフレーム51の下方に配置されて当該センターフレーム51と平行な梁材15と、梁材42の両側において当該梁材42の上フランジに固定された基端部から建物1、2側へ向けて延出する上フレーム11と、両側における夫々の上フレーム11の下方に配置されて当該上フレームと平行な下フレーム12と、上フレーム11と下フレーム12とを連結する複数の連結材13と、を備えて構成されている。尚、この連結材13の姿勢に関して、図中では鉛直方向に沿った姿勢としているが、状況等に応じて鉛直方向に対して傾斜する姿勢としても構わない。
そして、上記天井フレーム10の梁材15が、天井フレーム10の下端に固定されている。
梁材15の下面には、当該梁材15に沿って長尺な金物で構成された受け部材31が固定されている。このような金物で構成された受け部材31は、梁材15の両側に配置される天井パネル20間の隙間を覆う見切り材としても機能する。そして、その受け部材31の両外側には、天井パネル20の基端部20aが載置される受け面31aが段部として形成されている。
一方、下フレーム12の建物1,2側の端部の下面には、梁材42に沿って長尺な金物で構成された受け部材17が固定されている。その受け部材17の内側には、天井パネル20の先端部20bが載置される受け面17aが形成されている。
夫々の建物1,2側に設けられた天井パネル7は、建物1,2の躯体に固定された吊り材8により吊り支持されている。この吊り材8は、後述する近接状態(図2参照)において、天井フレーム10の建物1,2側の端部よりも遠近方向Xに沿った外方の位置に配置されており、このことにより、天井フレーム10と吊り材8との干渉が回避されている。その結果、天井パネル7は、吊り材8の固定位置から隙間3側に向けて迫り出した状態で保持されている。
そして、隙間3において天井フレーム10の下端に装着された天井パネル20の下面は、夫々の建物1,2側の天井パネル7の上面との間に適度な幅の間隙45を形成する状態で、当該天井パネル7の上方に配置されている。
以上のように構成された本天井構造100では、天井パネル20を下端に装着する天井フレーム10が両建物1,2側の天井パネル7よりも上方側に位置している。このことで、両建物1,2の相対的な位置関係が地震等により変動して、図1に示す通常状態から、図2に示す近接状態や図3に示す離間状態に変化する場合には、天井パネル20が両建物1,2側の天井パネル7の上面に沿って面内方向に沿って移動する形態で、上記隙間3を覆う状態が保たれることになる。
更に、両建物1,2側の天井パネル7の上面に天井パネル20の下面が沿わされているので、下側の連絡部5から見て天井パネル20の下面と建物1,2側の天井パネル7の下面との段差が、略天井パネル7の厚みに近い比較的小さなものとなる。また、天井パネル20の下面と天井パネル7の上面との間に間隙45が設けられているので、両天井パネル7,20同士の接触が抑制される。
また、天井パネル20の上部の天井フレーム10の設置領域において、建物1,2側の天井パネル7が干渉することがない。このことで、天井フレーム10を比較的強固なものとして構成して、その下端に装着支持される天井パネル20として保形性には劣るが軽量であるものを利用することができる。
〔天井パネル及びその固定機構部〕
次に、天井パネル20及びその固定構造の詳細について、図4〜図6に基づいて説明する。
図6に示すように、天井パネル20は、軽量な繊維質材である天井基材21を主要構成とする矩形板状の軽量天井材として構成されている。即ち、天井パネル20には、繊維質材の一例であるグラスウールを矩形板状に成形した天井基材21と、天井基材21の両側辺部21aの夫々に添設されて当該天井基材21の撓み変形を抑制する帯板状の撓み変形抑制用の添え材22と、天井基材21の下面部を被覆する不燃性又は難燃性で可撓性を有した表面材23が備えられている。
撓み変形抑制用の添え材22は、例えば、アルミ合金やスチールなどで製作された細長い帯板状の板材にて構成されている。添え材22の幅寸法(図6中の上下方向に沿う高さ寸法)は、天井基材21の高さ寸法(厚み寸法)と同一又は略同一である。また、添え材22の長さ寸法は、天井基材21の外周辺部のうちの長辺部の長さ寸法と同一又は略同一である。そして、この添え材22は、天井基材21の一対の長辺部の各々の端面部の全域を覆う状態で当該長辺部の端面部の全域に接着剤などの接着手段で接合されている。
この添え材22により、重量の増加を極力抑えながら天井基材21の撓み剛性が適切且つ効率的に補強されている。よって、天井パネル20が添え材22の間に架設された状態で天井パネル20の長手方向中間部が垂れ下がるのが抑制される。しかも、天井パネル20の長手方向に沿って互いに向かい合う一対の受け部材31,17の受け面31a,17aに天井パネル20を架設させた状態(図1を参照)では、天井基材21の両側辺部21aの全域に接合させた添え材22も一対の受け面31a,17aに架設することができる。よって天井パネル20が落下し難い状態で適切に架設されることになる。
尚、本実施形態では、天井基材21の両側辺部21aにのみ添え材22を添設しているが、両側辺部21a以外の辺部に対しても同様の添え材を添設しても構わない。
不燃性又は難燃性の表面材23は、例えば、ガラスペーパーなどの素材にて構成され、添え材22が配置された天井基材21の両側辺部21aを巻く状態で、天井基材21の下面部、当該両側辺部21a、上面部の両側辺部21a側を被覆するように構成されている。当該表面材23は、張力を付与して皺をなくした状態で、天井基材21の両側辺部21aに接着接合された添え材22に接着剤などの接着手段で接合されている。
図1、図4、及び図5に示すように、天井パネル20は、先端部20bが天井フレーム10の両建物1,2側の縁部下面に固定された受け部材17の受け面17aに載置された状態において、基端部10aが天井フレーム10の中央部下面に固定された受け部材31の受け面31aに載置されて固定される。
受け部材31の受け面31aに対して天井パネル20の基端部20aを固定する固定機構部30には、天井パネル20の天井基材21の上面20cに設置された抑え部材32が設けられている。
抑え部材32は、図4にも示すように、受け部材31の長手方向に沿った天井パネル20の幅全体に亘る金物として構成されている。また、抑え部材32は、受け部材31に天井パネル20の基端部20aを載置した状態で天井パネル20の天井基材21の上面20cに設置されて受け部材31に固定されるものとして構成されている。
図4に示すように、固定機構部30は、抑え部材32と受け部材31とで天井パネル20の添え材22を挟持するものとして構成されている。即ち、天井パネル20において天井基材21の両側辺部21aの夫々に添付された一対の添え材22が、天井パネル20の基端部20aが載置される受け部材31と、その天井パネル20の上面20cを横断する帯状の抑え部材32とで挟持される。
これら一対の添え材22の姿勢は、固定機構部30側の基端部20aから先端側に延出する状態で安定したものに維持される。よって、一対の添え材22の間に設けられた繊維質板材からなる天井基材21は、これら姿勢が安定された一対の添え材22により撓み変形が抑制されることになり、結果、天井パネル20が安定した姿勢で取り付けられることになる。
抑え部材32は、天井パネル20の上面20cを受け部材31の長手方向に沿って横断する帯状部32Aと、当該帯状部32Aの長手方向の両端部から天井パネル20の添え材22の外面22a(図6参照)に沿う方向に屈曲する位置決め用の折片部32Bと、当該帯状部32Aのスライド機構部60側の端部から下向きに突出形成されて天井基材21に形成された切込部21bに刺し込まれる刺込部32Cと、を有して形成されている。
このような抑え部材32を採用することにより、抑え部材32を天井パネル20に取り付けるにあたり、当該抑え部材32の帯状部32Aを、天井パネル20の天井基材21の上面20cに沿わせた状態で、当該帯状部32Aの両端部から屈曲する折片部32Bを天井パネル20の添え材22の外面22aに沿わせることで、当該抑え部材32が簡単且つ正確に位置決めされる。すると、この抑え部材32と受け部材31とで挟持される添え材22の姿勢が正確且つ一層安定したものに維持されることになって、この添え材22によって形状が規定される天井パネル20が一層安定した姿勢で取り付けられている。更に、抑え部材32に突出形成された刺込部32Cが天井基材21の切込部21bに刺し込まれるので、天井パネル20において柔軟性が高い天井基材21のずれが好適に防止されている。
天井パネル20の基端部20aの上面20cに設置された抑え部材32は、当該天井パネル20の基端部20aが載置される受け部材31に対して、当該抑え部材32の長手方向に沿って複数配置された螺子36により固定される。また、これら螺子36は、上方側から抑え部材32に形成された螺子孔32aに挿通され、天井基材21を貫通した上で、受け部材31の受け面31aに形成された螺子孔31bに螺合するように取り付けられる。即ち、天井パネル20の天井基材21には、その上下を挟む抑え部材32と受け部材31とに亘る螺子36が貫通することになる。よって、この螺子36により、天井パネル20において柔軟性が高い天井基材21のずれが好適に防止されている。尚、螺子36として下穴が不要なドリルビスを用いる場合には、螺子孔31b,32aを予め形成しておかなくてもよい。
〔センターフレーム保持構造〕
次に、上述した夫々の実施形態で利用してセンターフレーム保持機構部50の詳細構成について、図7〜図9に基づいて説明を加える。
尚、図7は、2つの建物1,2の間の隙間3の幅(建物1,2間の距離)が通常時の幅となる通常状態でのセンターフレーム保持機構部50の状態を示しており、図8は、同隙間3の幅が上記通常状態と比べて縮小した近接状態でのセンターフレーム保持機構部50の状態を示しており、図9は、同隙間3の幅が上記通常状態と比べて拡大した離間状態でのセンターフレーム保持機構部50の状態を示している。
センターフレーム保持機構部50は、天井フレーム10の上方側に配置されており、建物1,2の間に架設された状態で設けられている。
両建物1,2の夫々には、第1連結梁55及び第2連結梁57がそれぞれ複数架け渡されている。
第1連結梁55は、当該連結梁55の長手方向に沿って摺動自在な一対の可動軸56が設けられている。更に、夫々の可動軸56は、夫々の建物1,2に配置されたレール6に係合し、当該レール6に沿って摺動自在に保持されている。夫々の建物1,2において、レール6は、平面視で建物1,2間での遠近方向X(図7〜図9における上下方向)と直交する方向(図7〜図9における左右方向)に沿って配置されている。
第1連結梁55はセンターフレーム51を構成するセンターフレーム51の長手方向に沿って複数設けられ、隣接する第1連結梁55同士はセンターフレーム51の長手方向に対して傾斜する角度が異なるように配置されている。
第2連結梁57は、当該連結梁57の長手方向に沿って摺動自在な一対の可動軸58が設けられている。更に、夫々の可動軸58は、夫々の建物1,2に上下方向に沿う軸心周りで回動自在に接合されている。第2連結梁57はセンターフレーム51の長手方向に沿って複数設けられ、互いに平行に配置されている。
センターフレーム保持機構部50には、平常時において建物1と建物2との対向面に対して平行にH形鋼のセンターフレーム51が配置されている。センターフレーム51は本発明におけるセンターフレームの一例であり、建物1,2の間の隙間3の中央部に配置されている。
センターフレーム51は、枢支部52を介して第1連結梁55及び第2連結梁57に載置されている。当該枢支部52は、センターフレーム51に対しては上下方向に沿う軸心周りで回動自在に接合されており、第1連結梁55及び第2連結梁57に対しては、当該連結梁55,57の長手方向に沿って摺動自在に接合されている。
以上のようなセンターフレーム保持機構部50は、2つの建物1,2間での遠近方向Xにおける中央部にセンターフレーム51を保持しながら、図7に示す通常状態から、図8に示す近接状態や図9に示す離間状態に、状態を変化させることができる。
即ち、図7に示す地震力が作用していない平常時の通常状態から、建物1,2に地震による水平力が作用して、建物1,2がそれぞれ互いに近づく方向に相対変位した場合、建物1,2の位置関係は図8に示す近接状態になる。
一方、図7に示す地震力が作用していない平常時の通常状態から、建物1,2に地震による水平力が作用して、建物1,2がそれぞれ互いに離れる方向に相対変位した場合、建物1,2の位置関係は図9に示す離間状態になる。
つまり、図7に示す通常状態から図8に示す近接状態や図9に示す離間状態に状態変化すると、第1連結梁55の両端部の可動軸56が建物1,2に設けられたレール6に沿ってスライドし、第1連結梁55がセンターフレーム51の枢支部52を中心に回動し、また、建物1,2に設けられた可動軸58が第2連結梁57に沿ってスライドする。このとき、枢支部52は、第1連結梁55の軸方向の中心に配置されているため、センターフレーム51は建物1と建物2との隙間3の中心に保持される。
〔別実施形態〕
本発明の他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用することに限らず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記実施形態では、天井パネル20を、矩形の繊維質板材からなる天井基材21と、当該天井基材21の少なくとも両側辺部の夫々に添設された撓み変形抑制用の添え材22とで構成したが、かかる天井パネル20の構成については適宜変更しても構わない。
(2)上記実施形態では、天井パネル20の下面と両建物1,2側の天井パネル7の上面との間に間隙45を設けたが、このような間隙45を設けることなく、天井パネル20,7同士を上下で互いに当接するように配置しても構わない。
1 建物
2 建物
3 隙間
5 連絡部
7 天井パネル
10 天井フレーム
20 天井パネル
21 天井基材
22 添え材
40 支持フレーム
45 隙間
50 センターフレーム保持機構部
51 センターフレーム
100 天井構造
X 遠近方向

Claims (3)

  1. 隣接する2つの建物の間を連絡する連絡部において当該両建物側の天井部の間の隙間を覆う状態で設けられた天井パネルを備えたエキスパンションジョイントの天井構造であって、
    前記2つの建物に亘って架設されて当該両建物の相対変位を許容しながら前記2つの建物間での遠近方向における中央部にセンターフレームを保持するセンターフレーム保持機構部を備え、
    前記天井パネルを下端に装着する天井フレームを備えると共に、当該天井フレームが、前記建物側の天井部よりも上方に位置して前記センターフレームから垂下された支持フレームに天秤状に支持されているエキスパンションジョイントの天井構造。
  2. 前記天井パネルが、前記天井パネルが、矩形の繊維質板材からなる天井基材と、当該天井基材の少なくとも両側辺部の夫々に添設された撓み変形抑制用の添え材とから構成されている請求項1に記載のエキスパンションジョイントの天井構造。
  3. 前記天井フレームの下端に装着された前記天井パネルの下面と、前記両建物側の天井部の上面との間に間隙が設けられている請求項1又は2に記載のエキスパンションジョイントの天井構造。
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JP2017193886A (ja) * 2016-04-21 2017-10-26 株式会社竹中工務店 天井システム

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