JP4425689B2 - 免震建物用エレベーター装置 - Google Patents

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この発明は、基部建築体に免震装置を介して免震建築体が支持され、また基部建築体及び免震建築体に形成された昇降路に案内レールが立設され、地震時に免震装置対応箇所において案内レールが弾性変形して傾斜する免震建物用エレベーター装置に関する。
従来の免震建物用エレベーター装置においては、基部建築体の上に免震装置を介して支持され、地震時に基部建築体に対して水平方向に相対変位する免震建築体が設けられる。また、基部建築体及び免震建築体のそれぞれに設けられて互いに縦貫して配置されたエレベーターの昇降路が形成される。そして、昇降路に互いに離れて平行に立設されてエレベーターのかごの昇降を案内するかご用案内レール及びエレベーターのつり合おもりの昇降を案内するつり合おもり用案内レールが設けられる。
なお、かご用案内レール及びつり合おもり用案内レールは、地震時に免震建築体が基部建築体に対して水平方向に相対変位するので、これに伴って免震装置対応箇所において弾性変形して傾斜する。
また、ロ字状をなすレール保持枠がかご用案内レール及びつり合おもり用案内レールを囲んで設けられて、かご用案内レール等がそれぞれ内側に締結されて、かご用案内レール等を水平方向においてそれぞれ所定位置に保持する。
そして、レール保持枠は昇降路における免震装置対応箇所に配置されて、免震装置に近接した位置において昇降路に設けられた建築体側乗場の床及び天井対向位置にそれぞれ配置される。また、これら上下のレール保持枠の相互間に昇降路側乗場装置が設けられて建築体側乗場に対向して配置される。
従来の免震建物用エレベーター装置は上記のように構成され、地震時に基部建築体に対して免震装置の機能によって免震建築体が水平方向に相対変位する。このため、かご用案内レール等が免震装置対応箇所において地震時に弾性変形して傾斜する。そして、地震時に傾斜するかご用案内レール等を、レール保持枠によってそれぞれ水平方向におけるそれぞれの所定位置に保持するように構成されている。(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−209018号公報(要約、図2)
従来の免震建物用エレベーター装置では、かご用案内レール及びつり合おもり用案内レールがそれぞれレール保持枠に固定的に締結され、また、上側レール保持枠のかご用案内レール締結部と下側レール保持枠の反かご用案内レール側の端部との間に斜め控えが設けられる。これによって、上下のレール保持枠、かご用案内レール、斜め控え等によって剛性の高い枠組み構造体が構成される。
そして、地震時にレール保持枠等によって構成されて、昇降路の免震装置対応箇所に形成された枠組み構造体が傾斜する。なお、地震時における枠組み構造体の傾斜角は、地震による基部建築体と免震建築体との水平方向に相対変位量と、上下のレール保持枠の相互間隔によって決まる。また、地震時にレール保持枠がかご用案内レール等の傾斜に従って水平面に対して傾斜し上下方向に変位する。
このため、建築体側乗場と昇降路側乗場装置の間に設けられる可動式乗降通路を、レール保持枠の上下変位に対応可能な構造のものとする必要があり、構造が複雑化して製造費が嵩むという問題点があった。また、地震時にレール保持枠が上下変位するためレール保持枠、かご用案内レール等に過大な負荷が作用し、またモーメントが発生するためレール保持枠等の部材を強化する必要がある。
この発明は、かかる問題点を解消するためになされたものであり、かご用案内レール等を保持して建築体側乗場対応位置に配置されたレール保持枠が、地震の有無に関わらず水平姿勢に保持される免震建物用エレベーター装置を得ることを目的とする。
この発明に係る免震建物用エレベーター装置においては、基部建築体の上に免震装置を介して支持されて地震時に基部建築体に対して水平方向に相対変位する免震建築体、基部建築体及び免震建築体のそれぞれに設けられて互いに縦貫して配置されたエレベーターの昇降路と、この昇降路に互いに離れて平行に立設されてエレベーターのかごの昇降を案内し、地震時に免震装置対応箇所において弾性変形して傾斜するかご用案内レールと、昇降路に互いに離れて平行に立設されてエレベーターのつり合おもりの昇降を案内し、地震時に免震装置対応箇所において弾性変形して傾斜するつり合おもり用案内レールと、水平投影面においてロ字状をなし免震装置対応箇所に設けられて、内側に係合されたかご用案内レール及びつり合おもり用案内レールを水平方向においてそれぞれ所定位置に保持し、免震装置に近接した位置において昇降路に設けられた建築体側乗場の床対向位置に配置された下側レール保持枠及び建築体側乗場の天井対向位置に配置された上側レール保持枠と、これらの下側レール保持枠及び上側レール保持枠の保持枠部材にかご用案内レール及びつり合おもり用案内レールの案内レール体を係合し、案内レール体の傾斜時に保持枠部材を水平姿勢に保持する自在継手機構と、下側レール保持枠及び上側レール保持枠の保持枠部材の間に設けられて建築体側乗場に対向して配置され、昇降路側の乗場出入口が設けられた乗場パネル及び乗場の戸装置が設けられて、下縁部が下側レール保持枠に水平枢着軸線を介して枢着され上縁部は上側レール保持枠に水平枢着軸線、上下方向摺動機構及び水平方向摺動機構を介して係合された昇降路側乗場装置と、この昇降路側乗場装置の下縁部に水平枢着軸線を介して枢着されて建築体側乗場の床面に重合して配置された可動床面板及び昇降路側乗場装置の上縁部に水平枢着軸線を介して枢着されて建築体側乗場の天井面に重合して配置された可動天井面板と、建築体側乗場の開口部の側縁部に配置され、複数枚の板体が互いに摺動機構を介して重合して構成されて一側が建築体側乗場の開口部の側縁部に保持され他側は昇降路の奥行き方向に突き出して配置された建築体側乗場側板と、横断面溝形をなし一側をなす溝形の底面側が乗場側板の他側に装着されて昇降路間口の中心方向に延在し、他側をなす溝形の開口部に昇降路側乗場装置の乗場パネルの側縁部が空隙を形成して嵌合された建築体側乗場袖パネルとが設けられる。
この発明による免震建物用エレベーター装置は、地震の発生時に免震装置の機能によって免震建築体が基部建築体に対して揺動し水平方向に相対変位する。このときにかご用案内レール及びつり合おもり用案内レールが揺動し弾性変形して傾斜する。しかし、かご用案内レール等の案内レール体がそれぞれ下側レール保持枠等に自在継手機構を介して係合されているので、下側レール保持枠及び上側レール保持枠はそれぞれ水平姿勢を保って水平方向に変位する。
このため、地震時に下側レール保持枠及び上側レール保持枠が水平面に対して傾斜することがなく、また上下方向に変位することもない。したがって、昇降路側乗場装置、可動床面板、可動天井面板、建築体側乗場側板、建築体側乗場袖パネルを、下側レール保持枠の上下変位に対応する構造とする必要がなく、構造を簡易化することができて製造費を低減する効果がある。また、地震時に下側レール保持枠等が上下変位しないので下側レール保持枠、かご用案内レール等の免震装置対応箇所に設けられる昇降路関連部材に過大な負荷、モーメントが発生しない。これにより、下側レール保持枠等の関連部材の材料を軽薄化することができ製作費を節減する効果がある。
実施の形態1.
図1〜図9は、この発明の実施の形態を示す図で、図1は昇降路要部を概念的に示す縦断面図、図2は図1の要部拡大図、図3は図2のA部拡大図、図4は図2の平面図、図5は図2における昇降路側乗場装置の右側面図、図6は図2においてレール保持枠が昇降路の奥行き方向に変位した状態を示す図、図7は図6の平面図、図8は図5においてレール保持枠が昇降路の間口方向に変位した状態を示す図、図9は図8に対応する図4相当図である。
図において、基部建築体1の上に免震装置2を介して免震建築体3が支持されて地震時に免震装置2の機能によって基部建築体1に対して免震建築体3が水平方向に相対変位する。そして、基部建築体1及び免震建築体3のそれぞれに昇降路4が設けられて互いに縦貫して配置される。また、かご用案内レール5が昇降路4に互いに水平方向に離れて平行に立設されてエレベーターのかご6の昇降を案内する。また、つり合おもり用案内レール7が昇降路4に互いに水平方向に離れて平行に立設されてエレベーターのつり合おもり8の昇降を案内する。
そして、基部建築体1及び免震建築体3のそれぞれに昇降路4に開口した建築体側乗場9が設けられる。また、免震装置2に近接した位置における昇降路4に設けられた建築体側乗場9よりも上方及び下方の昇降路4では、かご用案内レール5がブラケット10によって昇降路4に支持され、つり合おもり用案内レール7がブラケット11によって昇降路4に支持される。
また、水平投影面においてロ字状をなす下側レール保持枠12が、免震装置2対応箇所に設けられて、免震装置2に近接した位置において昇降路4に設けられた建築体側乗場9の床面対向位置に配置される。また、水平投影面においてロ字状をなす上側レール保持枠13が、免震装置2対応箇所に設けられて、免震装置2に近接した位置において昇降路4に設けられた建築体側乗場9の天井面対向位置に配置される。
そして、免震装置2に近接した建築体側乗場9対応箇所において下側レール保持枠12及び上側レール保持枠13により、これらのレール保持枠の内側に係合されたかご用案内レール5及びつり合おもり用案内レール7が、水平方向に対してそれぞれ所定位置に保持される。また、レール保持枠に対してかご用案内レール5等が自在継手機構14により、案内レール体の背面に対して直交し水平に配置された第一枢着軸線及び案内レール体の長手に直交し案内レール体の背面幅方向に沿い水平に配置された第二枢着軸線を介して枢着される。
また、下側レール保持枠12及び上側レール保持枠13の間に建築体側乗場9に対向して、次に述べる昇降路側乗場装置15が設けられる。すなわち、下側レール保持枠12に敷居16が装備されて長手が昇降路4の間口方向に沿って配置され長手方向には変位不能に設けられて、長手が水平に配置されて水平枢着軸線を形成する下側ピン17によって枢着される。そして、敷居16に昇降路4側乗場の出入口18が設けられた乗場パネル19が立設される。なお、図5、図8に示すJは出入口18の幅寸法である。
そして、乗場パネル19の上縁部にハンガーケース20が装着されて、ハンガーケース20に装着された戸のレールに乗場の戸21が吊設され、乗場の戸21の動作によって出入口18が開閉される。また、ハンガーケース20の上側にハンガーケース20の長手に沿って桁部材22が配置され、桁部材22に案内棒23が立設されて長手が鉛直方向に配置される。そして、ハンガーケース20の上面に立設された取付金具24に案内棒23に空隙を形成して嵌合し、上下方向摺動機構を形成する摺動片25が設けられる。
また、桁部材22の上面に水平方向摺動機構を形成する摺動体26が設けられて昇降路4の奥行き方向における両面に係合溝が凹設される。そして、摺動体26の上側に枢動片27が配置され、下面に溝状凹所が設けられてこの溝状凹所の開口部に突出部が形成され、この突出部が摺動体26の係合溝に空隙を形成して嵌合される。
また、上側レール保持枠13の建築体側乗場9との対向端部に設けられた取付片28と枢動片27の上端部とが、長手が昇降路4の間口方向に沿って配置され長手が水平に配置されて水平枢着軸線を形成する上側ピン29によって枢着される。
そして、建築体側乗場9の床面に重合して可動床面板30が配置され下側レール保持枠12側の縁部が、長手を水平にして長手が昇降路4の間口方向に沿って配置された下側連結ピン31によって下側レール保持枠12側に枢着される。
また、建築体側乗場9の天井面に重合して可動天井面板32が配置されて、上側レール保持枠13側の縁部が長手を水平にして長手が昇降路4の間口方向に沿って配置された上側連結ピン33によって上側レール保持枠13側に枢着される。そして、建築体側乗場9開口部の側縁部に建築体側乗場側板34が設けられる。なお、建築体側乗場側板34は複数枚の板体が互いに摺動機構を介して重合して構成される。
そして、建築体側乗場側板34は一側が建築体側乗場9開口部の側縁部に保持され他側は昇降路4の奥行き方向に対して伸縮自在に構成されて昇降路4内に突き出して配置される。また、横断面溝形をなす建築体側乗場袖パネル35が配置され、溝形の底面側が建築体側乗場側板34の昇降路4内突出端に装着されて昇降路4間口の中心方向に延長される。そして、建築体側乗場袖パネル35の横断面における溝形の開口部に昇降路側乗場装置15の乗場パネル19の側縁部が空隙を形成して嵌合される。
上記のように構成された免震建物用エレベーター装置では、下側レール保持枠12が建築体側乗場9の床面対応位置に水平姿勢で配置される。そして、立設されたかご用案内レール5及びつり合おもり用案内レール7が、昇降路4の免震装置2対応箇所において水平姿勢に配置された下側レール保持枠12及び上側レール保持枠13に、自在継手機構14を介して係合されて水平方向においてそれぞれ所定位置に保持される。また、下側レール保持枠12及び上側レール保持枠13の保持枠部材の間に設けられた昇降路側乗場装置15が建築体側乗場9に対向して配置される。
そして、昇降路側乗場装置15の下縁部が下側レール保持枠12に下側ピン17による水平枢着軸線を介して枢着される。また、昇降路側乗場装置15の上縁部は上側レール保持枠13に、摺動片25による上下方向摺動機構及び摺動体26による水平方向摺動機構によって変位可能に係合されると共に、上側ピン29による水平枢着軸線を介して枢着される。そして、昇降路側乗場装置15の下縁部に建築体側乗場9の床面に重合した可動床面板30が、下側連結ピン31による水平枢着軸線を介して枢着される。
また、昇降路側乗場装置15の上縁部に建築体側乗場9の天井面に重合した可動天井面板32が、上側連結ピン33による水平枢着軸線を介して枢着される。そして、昇降路4の奥行き方向に対して伸縮自在に構成された建築体側乗場側板34の一側が、建築体側乗場9開口部の側縁部に装着される。また、建築体側乗場側板34の昇降路4内突出端に建築体側乗場袖パネル35が装着されて横断面の溝形内に、昇降路側乗場装置15の乗場パネル19の側縁部が摺動可能に嵌合される。
このような構成の免震建物用エレベーター装置において、地震の無い通常時に免震建築体3が基部建築体1の直上位置に配置されて、基部建築体1及び免震建築体3それぞれの昇降路4は一つの鉛直線上に配置され、かご用案内レール5及びつり合おもり用案内レール7がそれぞれ鉛直に配置される。また、下側レール保持枠12、上側レール保持枠13、可動床面板30及び可動天井面板32は水平姿勢に配置され、また昇降路側乗場装置15、建築体側乗場側板34、建築体側乗場袖パネル35は鉛直姿勢に配置される。
これによって、地震の無い通常時には図2、図3、図4、図5等に示す状態に免震建物用エレベーター装置の昇降路4関連機器が配置される。
そして、地震が発生して昇降路4の奥行き方向の揺れが発生した場合には、免震装置2の機能によって免震建築体3が基部建築体1に対して昇降路4の奥行き方向に水平方向に変位し、下側レール保持枠12及び上側レール保持枠13が共に昇降路4の奥行き方向に水平方向に変位し、また下側レール保持枠12に対する上側レール保持枠13の位置が昇降路4の奥行き方向にずれる。
この状態で、昇降路側乗場装置15は下縁部が下側ピン17により下側レール保持枠12側に、また上縁部が上側ピン29により上側レール保持枠13に枢持されているので、鉛直線に対して屈曲等の変形を伴うことなく傾斜する。また、可動床面板30は下側レール保持枠12側に下側連結ピン31によって枢着されているので、上下方向の荷重が作用することなく建築体側乗場9の床面に重合状態を保持した状態で、建築体側乗場9の床面に対して摺動する。
また、可動天井面板32は昇降路側乗場装置15の上縁部側に上側連結ピン33によって枢着されているので、上下方向の荷重が作用することなく建築体側乗場9の天井面に重合状態を保持した状態で建築体側乗場9の天井面に対して摺動する。さらに、建築体側乗場側板34は昇降路4の奥行き方向に対して伸縮自在に構成され、また昇降路4内突出端に建築体側乗場袖パネル35が昇降路側乗場装置15の乗場パネル19の側縁部に嵌合されている。
このため、昇降路側乗場装置15の傾斜、昇降路4の奥行き方向変位に対して、建築体側乗場側板34は屈曲等の変形を伴うことなく容易に伸縮し、この機能によって昇降路側乗場装置15の傾斜等に対応する。これによって、例えば上側レール保持枠13が下側レール保持枠12よりも建築体側乗場9から離れる方向に変位したときには図6、図7に示す状態となる。
また、地震が発生して昇降路4の間口方向の揺れが発生した場合には、免震装置2の機能によって免震建築体3が基部建築体1に対して昇降路4の間口方向に水平方向に変位し、下側レール保持枠12及び上側レール保持枠13が共に昇降路4の間口方向に水平方向に変位したり、また下側レール保持枠12に対する上側レール保持枠13の位置が昇降路4の間口方向にずれたりする。
そして、昇降路側乗場装置15は下縁部が下側レール保持枠12側において昇降路4の間口方向に対しては固定的に装着され、上縁部は上側レール保持枠13に摺動片25による上下方向摺動機構、摺動体26による水平方向摺動機構によって係合されている。このため昇降路側乗場装置15は、建築体側乗場9に対して下側レール保持枠12と共に昇降路4の間口方向に移動する。
これにより、可動床面板30は建築体側乗場9の床面に重合した状態で、また可動天井面板32は建築体側乗場9の天井面に重合した状態で、それぞれ昇降路側乗場装置15と共に移動する。また、昇降路側乗場装置15の昇降路4の間口方向移動によって、建築体側乗場側板34の建築体側乗場袖パネル35に嵌合した昇降路側乗場装置15の乗場パネル19は建築体側乗場袖パネル35内を摺動して変位する。これによって、例えば下側レール保持枠12に対する上側レール保持枠13の位置が昇降路4の間口方向にずれたときには、図8、図9に示す状態となる。
以上説明したように、地震の発生時に免震装置2の機能によって免震建築体3が基部建築体1に対して揺動し水平方向に相対変位する。このときに、かご用案内レール5及びつり合おもり用案内レール7が揺動し弾性変形して傾斜する。しかし、かご用案内レール5等の案内レール体がそれぞれ下側レール保持枠12等に自在継手機構14を介して係合されているので、下側レール保持枠12及び上側レール保持枠13はそれぞれ図6等に示すように水平姿勢を保って水平方向に変位する。
したがって、地震時に下側レール保持枠12及び上側レール保持枠13が水平面に対して傾斜することがなく、また上下方向に変位することもない。このため、昇降路側乗場装置15、可動床面板30、可動天井面板32、建築体側乗場側板34、建築体側乗場袖パネル35を、下側レール保持枠12等の上下変位に対応する構造とする必要がなく、構造を簡易化することができて製造費を低減することができる。
また、地震時に下側レール保持枠12等が上下変位しないので下側レール保持枠12、かご用案内レール5等の免震装置2対応箇所に設けられる昇降路4関連部材に過大な負荷、モーメントが発生しない。これにより、下側レール保持枠12等の昇降路4関連部材を軽薄な材料によって製作することができ、製作費を節減することができる。
この発明の実施の形態1を示す図であり、昇降路要部を概念的に示す縦断面図。 図1の要部拡大図。 図2のA部拡大図。 図2の平面図。 図2における昇降路側乗場装置の右側面図。 図2においてレール保持枠が昇降路の奥行きに沿う方向に変位した状態を示す図。 図6の平面図。 図5においてレール保持枠が昇降路の間口に沿う方向に変位した状態を示す図。 図8に対応する図4相当図である。
符号の説明
1 基部建築体、2 免震装置、3 免震建築体、4 昇降路、5 かご用案内レール(案内レール体)、6 かご、7 つり合おもり用案内レール(案内レール体)、8 つり合おもり、9 建築体側乗場、12 下側レール保持枠、13 上側レール保持枠、
14 自在継手機構、15 昇降路側乗場装置、18 乗場出入口、19 乗場パネル、21 乗場の戸、30 可動床面板、32 可動天井面板、34 建築体側乗場側板、35 建築体側乗場袖パネル。

Claims (1)

  1. 基部建築体の上に免震装置を介して支持されて地震時に上記基部建築体に対して水平方向に相対変位する免震建築体、
    上記基部建築体及び免震建築体のそれぞれに設けられて互いに縦貫して配置されたエレベーターの昇降路と、
    この昇降路に互いに離れて平行に立設されて上記エレベーターのかごの昇降を案内し、地震時に上記免震装置対応箇所において弾性変形して傾斜するかご用案内レールと、
    上記昇降路に互いに離れて平行に立設されて上記エレベーターのつり合おもりの昇降を案内し、地震時に上記免震装置対応箇所において弾性変形して傾斜するつり合おもり用案内レールと、
    水平投影面においてロ字状をなし上記免震装置対応箇所に設けられて、内側に係合された上記かご用案内レール及びつり合おもり用案内レールを水平方向においてそれぞれ所定位置に保持し、上記免震装置に近接した位置において上記昇降路に設けられた建築体側乗場の床対向位置に配置された下側レール保持枠及び上記建築体側乗場の天井対向位置に配置された上側レール保持枠と、
    これらの下側レール保持枠及び上側レール保持枠の保持枠部材に上記かご用案内レール及びつり合おもり用案内レールの案内レール体を係合し、上記案内レール体の傾斜時に上記保持枠部材を水平姿勢に保持する自在継手機構と、
    上記下側レール保持枠及び上側レール保持枠の保持枠部材の間に設けられて上記建築体側乗場に対向して配置され、上記昇降路側の乗場出入口が設けられた乗場パネル及び乗場の戸装置が設けられて、下縁部が上記下側レール保持枠に水平枢着軸線を介して枢着され上縁部は上記上側レール保持枠に水平枢着軸線、上下方向摺動機構及び水平方向摺動機構を介して係合された昇降路側乗場装置と、
    この昇降路側乗場装置の下縁部に水平枢着軸線を介して枢着されて上記建築体側乗場の床面に重合して配置された可動床面板及び上記昇降路側乗場装置の上縁部に水平枢着軸線を介して枢着されて上記建築体側乗場の天井面に重合して配置された可動天井面板と、
    上記建築体側乗場の開口部の側縁部に配置され、複数枚の板体が互いに摺動機構を介して重合して構成されて一側が上記建築体側乗場の開口部の側縁部に保持され他側は上記昇降路の奥行き方向に突き出して配置された建築体側乗場側板と、
    横断面溝形をなし一側をなす溝形の底面側が上記乗場側板の他側に装着されて上記昇降路間口の中心方向に延在し、他側をなす上記溝形の開口部に上記昇降路側乗場装置の乗場パネルの側縁部が空隙を形成して嵌合された建築体側乗場袖パネルとを備えた免震建物用エレベーター装置。
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