JP3833978B2 - 免震建築用エレベーターの乗場装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、基部建築体に免震装置を介して支持された免震建築体に形成された昇降路と基部建築体との間に乗降通路が設けられた免震建築用エレベーターの乗場装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11〜図13は、例えば特開平11−171429号公報に示された従来の免震建築用エレベーターの乗場装置を示す図で、図11は免震建築用エレベーターを概念的に示す縦断面図、図12は図11のA−A線断面拡大図、図13は図12における乗降通路の地震時の状況を説明する図である。図において、1は大地2に建設された基部建築体、3は基部建築体1に免震装置4を介して支持された免震建築体である。
【0003】
5は免震建築体3に設けられたエレベーターの昇降路で、下部は免震建築体3から下方に突設され基部建築体1に設けられた縦坑6に水平方向に空隙を形成して嵌合状態に配置されている。7は免震建築体3の上面に設けられて昇降路5の上方に配置された機械室、8は機械室7に設置された巻上装置、9は巻上装置8に巻掛けられた主索で、一端にかご10が他端にはつり合おもり11が連結されている。
【0004】
12は緩衝器で、昇降路5の底面に立設されてかご10及びつり合おもり11に対向してそれぞれ配置されている。13は基部建築体1の縦坑6と縦坑6に対向した昇降路5との間に設けられた乗降通路で次に述べるように構成されている。すなわち、昇降路5に設けられた昇降路出入口14の縁部を形成する昇降路三方枠15、基部建築体1の縦坑6に設けられた基部出入口16の縁部を形成する基部三方枠17が設けられる。
【0005】
また、乗降通路13には一側が昇降路三方枠15に鉛直軸線を介して枢着された第一可動壁18、一側が第一可動壁18の他側に鉛直軸線を介して枢着された第二可動壁19、一側が第二可動壁19の他側に鉛直軸線を介して枢着された第三可動壁20、一側が第三可動壁20の他側に鉛直軸線を介して枢着され他側が基部三方枠17に鉛直軸線を介して枢着された第4可動壁21が設けられる。
【0006】
さらに、乗降通路13には一側が昇降路出入口14の上縁部に固定されて第一可動壁18等の上方に配置されて基部出入口16方向へ突設された第一天井板22、一側が基部出入口16の上縁部に固定されて第四可動壁21等の上方に配置されて昇降路出入口14方向へ突設されて突設端が第一天井板22と重合して配置された第二天井板23が設けられる。24は昇降路出入口14を開閉する乗場の戸である。
【0007】
従来の免震建築用エレベーターの乗場装置は上記のように構成され、第一可動壁18、第二可動壁19、第三可動壁20及び第4可動壁21が昇降路出入口14と基部出入口16の両者の両側に配置されて上記両者を接続する。また、昇降路出入口14側には第二天井板23が突設されて基部出入口16側の第一天井板22と重合して配置される。
【0008】
また、図示が省略してあるが一側が昇降路出入口14の下縁部に固定されて第一可動壁18等の下方に配置されて基部路出入口16方向へ突設された第一床板、一側が基部出入口16の下縁部に固定されて第四可動壁21等の下方に配置されて昇降路出入口14方向へ突設されて突設端が第一床板と重合して配置された第二床板が設けられる。
【0009】
そして、第一可動壁18、第一天井板22、第一床板等によって上記両者を接続する乗降通路13が構成され、通常時には第一可動壁18、第一天井板22等が図12に示すように配置される。このように形成された昇降路出入口14と基部路出入口16の間の乗降通路13を経て、エレベーターの乗客がかご10に乗降するようになっている。また、地震時において基部建築体1と免震建築体3が相対変位するので、昇降路出入口14と基部出入口16も相対変位し、第一可動壁18、第一天井板22、第一床板等が図13に示すように相対変位する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の免震建築用エレベーターの乗場装置では、第一可動壁18等の剛性が確保されにくい。また、昇降路出入口14と基部出入口16の出入口幅に対し水平投影面における第一可動壁18、第一天井板22、第一床板等による占拠スペースが広く乗場装置の設置が制約されるという問題点があった。
【0011】
この発明は、かかる問題点を解消するためになされたものであり、少ないスペースに容易に設置することができる免震建築用エレベーターの乗場装置を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る免震建築用エレベーターの乗場装置においては、基部建築体に免震装置を介して支持された免震建築体に形成されたエレベーターの昇降路、この昇降路に設けられて乗降通路の一側を形成する昇降路出入口と、基部建築体に設けられて昇降路出入口に対向して配置されて乗降通路の他側を形成する基部出入口と、昇降路出入口の出入口幅の両側の縁部にそれぞれ配置されて一端が昇降路出入口幅の縁部に鉛直軸線を介して枢着され、他端は基部出入口側に配置されて乗降通路の要部を形成する第一可動壁板と、基部出入口の出入口幅の両側の縁部にそれぞれ配置されて一端が基部出入口幅の縁部に鉛直軸線を介して枢着され、他端は昇降路出入口側に配置されて第一可動壁板と空隙を形成して重合して配置されて乗降通路の要部を形成する第二可動壁板と、一側が第一可動壁板に装着されて他側は第二可動壁板に変位自在に係合されて第一可動壁板及び第二可動壁板の相対位置を所定範囲に保持する壁板連結機構と、狭幅の板体からなり長手端が両側の第一可動壁板の上端部にそれぞれ枢着されて複数枚が第一可動壁板の壁幅方向に沿って並列に配置され乗降通路の要部を形成する第一可動天井板と、狭幅の板体からなり長手端が両側の第二可動壁板の上端部にそれぞれ枢着されて複数枚が第二可動壁板の壁幅方向に沿って並列に配置されて第一可動天井板側において第一可動天井板と空隙を形成して互いに重合して配置されて乗降通路の要部を形成する第二可動天井板と、一側が第一可動天井板に装着されて他側は第二可動天井板に変位自在に係合され第一可動天井板及び第二可動天井板の相対位置を所定範囲に保持する天井板連結機構とが設けられる。
【0013】
また、この発明に係る免震建築用エレベーターの乗場装置においては、基部建築体に免震装置を介して支持された免震建築体に形成されたエレベーターの昇降路、この昇降路に設けられて乗降通路の一側を形成する昇降路出入口と、基部建築体に設けられて昇降路出入口に対向して配置されて乗降通路の他側を形成する基部出入口と、昇降路出入口の出入口幅の両側の縁部にそれぞれ配置されて一端が昇降路出入口幅の縁部に鉛直軸線を介して枢着され、他端は基部出入口側に配置されて乗降通路の要部を形成する第一可動壁板と、基部出入口の出入口幅の両側の縁部にそれぞれ配置されて一端が基部出入口幅の縁部に鉛直軸線を介して枢着され、他端は昇降路出入口側に配置されて第一可動壁板と空隙を形成して重合して配置されて乗降通路の要部を形成する第二可動壁板と、一側が第一可動壁板に装着されて他側は第二可動壁板に変位自在に係合されて第一可動壁板及び第二可動壁板の相対位置を所定範囲に保持する壁板連結機構と、長手が乗降通路の通行方向に沿って配置されて多数が昇降路出入口幅方向に互いに離れて配置されて一端が昇降路出入口の下縁部に枢着された桟及び長手が乗降通路の幅方向に沿って配置されて長手端が第一可動壁板の下面に枢着されて桟の基部出入口寄りの端部が上面にそれぞれ枢着された桁からなり乗降通路の要部を形成する第一可動床と、長手が乗降通路の通行方向に沿って配置されて多数が基部出入口幅方向に互いに離れて配置されて一端が基部出入口の下縁部に枢着されて昇降路出入口側の端部が第一可動床の桟の相互間に空隙を形成して嵌合された桟及び長手が乗降通路の幅方向に沿って配置されて長手端が第二可動壁板の下面に枢着されて桟の昇降路出入口寄り端部が上面にそれぞれ枢着された桁からなり乗降通路の要部を形成する第二可動床とが設けられる。
【0014】
また、この発明に係る免震建築用エレベーターの乗場装置においては、第一可動天井板の基部出入口側の縁部に設けられて長手が基部出入口幅方向に設けられた嵌合溝に上下動自在に嵌合されて上昇変位して第二可動天井板との空隙を減少する可動塞ぎ板と、この可動塞ぎ板を第二可動天井板の下面方向に付勢する付勢機構とが設けられる。
【0015】
また、この発明に係る免震建築用エレベーターの乗場装置においては、第一可動壁板における基部出入口との対向面に配置されたエレベーター表示器が設けられる。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1〜図10は、この発明の実施の形態の一例を示す図で、図1は前述の図12相当図、図2は図1の縦断面図、図3は図2の左側面図、図4は図1のB−B線断面拡大図、図5は図2のC部拡大図、図6は図5のD−D線断面図、図7は図1に対応した乗降通路床を示す図、図8は図1における乗降通路の地震時の状況を説明する図、図9は図7における乗降通路の地震時の状況を説明する図、図10は図2における乗降通路の地震時の状況を説明する図である。
【0017】
なお、図1〜図10の他は前述の図11〜図13と同様にエレベーター装置が構成されている。図において、1は大地2に建設された基部建築体、5は免震建築体3に設けられたエレベーターの昇降路で、下部は免震建築体3から下方に突設され基部建築体1に設けられた縦坑6に水平方向に空隙を形成して嵌合状態に配置されている。
【0018】
以下、基部建築体1の縦坑6と縦坑6に対向した昇降路5との間に設けられる乗降通路25の構成を説明する。すなわち、15は昇降路5に設けられた昇降路出入口14の縁部を形成する昇降路三方枠、17は基部建築体1の縦坑6に設けられた基部出入口16の縁部を形成する基部三方枠である。26は第一可動壁板で、昇降路出入口14の出入口幅の両側の縁部にそれぞれ配置されて、一端が昇降路三方枠15の縦枠にピン27により鉛直軸線を介して枢着され、他端は基部出入口16側に配置されている。
【0019】
28は第二可動壁板で、基部出入口16の出入口幅の両側の縁部にそれぞれ配置されて、一端が基部三方枠17の縦枠にピン29により鉛直軸線を介して枢着され、他端は昇降路出入口14側に配置されて第一可動壁板26と空隙を形成して重合して配置されている。
【0020】
30は壁板連結機構で、第一可動壁板26の裏面に装着されて長手が水平方向に配置されたレール31、一端がピン32によって第二可動壁板28の裏面に枢着された腕33及び腕33の他端に設けられレール31の長手に直交する方向の変位が規制されてレール31に摺動自在に係合した摺動子34によって構成され、第一可動壁板26及び第二可動壁板28の両者の相対位置を所定範囲に保持する。
【0021】
35は第一可動天井板で、狭幅の板体36からなり長手端が両側の第一可動壁板26の上端部にピン37によってそれぞれ枢着され、複数枚が幅方向の縁部を互いに重合させて第一可動壁板25の壁幅方向に沿って並列に配置されている。38は第二可動天井板で、狭幅の板体39からなり長手端が両側の第二可動壁板28の上端部にピン40によってそれぞれ枢着されて複数枚が幅方向の縁部を互いに重合させて第二可動壁板28の壁幅方向に沿って並列に配置されて第一可動天井板35側において第一可動天井板35と空隙を形成して互いに重合して配置されている。
【0022】
41は天井板連結機構で、第一可動天井板35の上面に装着されて長手が乗降通路25の通行方向に沿って配置されたレール42、一端がピン43によって第二可動天井38の昇降路出入口14側の縁部に枢着されレール42の長手に直交する方向の変位が規制されてレール42に摺動自在に係合した摺動子44によって構成され、第一可動天井板35及び第二可動天井板38の相対位置を所定範囲に保持する。なお、ピン43は第二可動天井38の部材に球面軸受を介して枢着され、また長手が球面軸受に対して摺動可能に装着される。24は昇降路出入口14を開閉する乗場の戸である。
【0023】
45は上方に開口した嵌合溝で、第一可動天井板35の基部出入口16側の縁部に設けられて長手が基部出入口16の出入口幅方向に配置されている。46は横断面L字形をなす可動塞ぎ板で、L字の一辺が嵌合溝45に摺動自在に嵌合されL字の他辺は第二可動天井板38の下面に沿って配置されている。47は可動塞ぎ板46の長手端にブラケット48を介して枢着された案内輪で、回動軸線が鉛直線に対して45°の角度で傾斜して配置され、外周が第二可動壁板28の内面と第二可動壁板28の上端から基部出入口16幅の中心寄りに突設された案内面49とによって形成された入隅部に接して配置されている。
【0024】
50は付勢機構で、第一可動天井板35の上面に立設された管体51、可動塞ぎ板46の他辺の下面から下方へ突設されて管体51内に空隙を形成して嵌合された摺動棒52並びに管体51及び摺動棒52に嵌合されて第一可動天井板35の上面と可動塞ぎ板46の他辺の下面との間に配置された圧縮コイルばねからなる付勢体53によって構成されている。
【0025】
54は昇降路出入口14の下縁部を形成する昇降路敷居で、長手が水平方向に設けられて基部出入口16との対向面に開口し開口幅よりも奥側が幅広に形成された係合溝55が設けられている。
【0026】
56は第一可動床で、長手が昇降路出入口14幅方向に配置され両端がそれぞれ対応した第一可動壁板26の基部出入口16側の端部下面にスペーサー57及びピン58によって枢着された桁59、長手が乗降通路25の通行方向に沿って配置されて多数が昇降路出入口14幅方向に互いに離れて配置されT字状をなす一端が昇降路敷居54の係合溝55に空隙を形成して嵌合された桟60並びに桁59の上面に立設されて桟60の基部出入口16側の端部をそれぞれ枢着したピン61によって構成されている。
【0027】
62は基部出入口16の下縁部を形成する基部敷居で、長手が水平方向に設けられて昇降路出入口14との対向面に開口し開口幅よりも奥側が幅広に形成された係合溝63が設けられている。
【0028】
64は第二可動床で、長手が基部出入口16幅方向に配置され両端がそれぞれ対応した第二可動壁板28の昇降路出入口14側の端部下面にスペーサー65及びピン66によって枢着された桁67、長手が乗降通路25の通行方向に沿って配置されて多数が基部出入口16幅方向に互いに離れて配置されて昇降路出入口14側が第一可動床56の桟60の相互間に空隙を形成してそれぞれ嵌合されT字状をなす一端が基部敷居62の係合溝63に空隙を形成して嵌合された桟68並びに桁67の上面に立設されて桟68の昇降路出入口14側の端部をそれぞれ枢着したピン69によって構成されている。
【0029】
70は基部出入口16における上隅部の縁部に設けられたエレベーター表示器、71は両側の第一可動壁板26の基部出入口16との対向面における上部にそれぞれ設けられたエレベーター表示器である。
【0030】
上記のように構成された免震建築用エレベーターの乗場装置において、昇降路出入口14と基部出入口16の間に乗降通路25が次に述べるように構成される。すなわち、昇降路出入口14側から第一可動壁板26が基部出入口16方向に突設され、また基部出入口16側から第二可動壁板28が昇降路出入口14方向に突設されて突設端が第一可動壁板26と重合して配置される。
【0031】
また、昇降路出入口14側から第一可動天井板35が基部出入口16方向に突設され、また基部出入口16側から第二可動天井板38が昇降路出入口14方向に突設されて突設端が第一可動天井板35と重合して配置される。そして、昇降路出入口14側から第一可動床56が基部出入口16方向に突設され、また基部出入口16側から第二可動床64が昇降路出入口14方向に突設されて突設端において桟68が第一可動床56の桟60と相互に嵌合して配置される。
【0032】
このような構成によって、通常時には第一可動壁板26、第一可動天井板35、第一可動床56等が図1、図2、図7に示すように配置されて、昇降路出入口14と基部出入口16の間に乗降通路25が形成される。そして、乗降通路25を経てエレベーターの乗客が昇降路出入口14からかご10に乗降する。また、地震時において基部建築体1と免震建築体3が相対変位するので、昇降路出入口14と基部出入口16も相対変位する。
【0033】
この昇降路出入口14と基部出入口16の相対変位により、第一可動壁板26等の可動壁板はそれぞれの出入口側の枢着端を中心に回動し、また壁板連結機構30によって互いに重合して配置された可動壁板の相互の相対位置が保持される。また、第一可動天井板35等の可動天井板は対応した可動壁板に対してそれぞれの板体がピンを中心に回動し、また天井板連結機構41によって互いに重合して配置された可動天井板の相互の相対位置が保持される。これによって、第一可動壁板26、第一可動天井板35等が図8に示すように平面において平行四辺形を形成する状態に変位する。
【0034】
また、昇降路出入口14と基部出入口16の両者の相対変位により、第一可動床56等の可動床は可動壁板の回動変位によって桁が変位し、桁の変位に伴って桟がそれぞれの敷居との係合端を中心に回動する。また、上記両者の相対変位により上記両者の相互間隔が変化する場合には、互いに嵌合状態に配置された桟相互の重合長さが変化する。そして、可動壁板の相互の相対位置が壁板連結機構30によって保持されるので、可動床相互の相対位置が保持され、第一可動床56等が図9に示すように平面において平行四辺形を形成する状態に変位する。
【0035】
以上説明した乗場装置の構成によって、第一可動壁板26等の可動壁板の剛性を容易に得ることができ、また昇降路出入口14と基部出入口16の出入口幅に対して、水平投影面における第一可動壁板26、第一可動天井板35、第一可動床56等の設置所要スペースが少なく、乗場装置を少ないスペースに容易に設置することができる。したがって、基部建築体1の縦坑6構築の費用を節減することができ、エレベーターの設置費用を節減することができる。
【0036】
また、上記両者に相対的な上下変位及び傾斜変位が発生した場合に、互いに対向した可動壁板の上下変位及び回動変位並びに壁板連結機構30の機能によって上記両者の位置ずれが吸収される。また、互いに対向した可動床の双方は、この双方の高い位置に変位した一方によって上記双方の他方が支持される。なお、可動床の桟の自由端における上面に緩やかな丸みを設けることによって、可動床それぞれの桟の先端における段差を緩やかな傾斜とすることができる。これにより、車椅子の使用者の通行を容易化することができる。
【0037】
また、上記両者に相対的な上下変位及び傾斜変位が発生した場合に、互いに対向した可動天井板の上下変位及び傾きによる位置ずれに対して、天井板連結機構41のピン43がそれの軸受に対して摺動することによって上下変位が吸収され、またピン43がそれの軸受が球面軸受であることによって吸収される。また、第一可動天井板35の基部出入口16側の縁部に可動塞ぎ板46が設けられる。そして、可動塞ぎ板46の変位を案内する案内輪47及び案内輪47に対向した第二可動壁板28の上端に案内面49が設けられる。
【0038】
これによって、上記両者に相対的な上下変位発生時に可動塞ぎ板46が上下方向に変位して、対向した第二可動天井板38との間隔が所定値に保持される。このため、対向した第二可動天井板38との間隔が無用に拡大して見栄えが損なわれる不具合を防ぐことができる。
【0039】
また、昇降路出入口14と基部出入口16の相互間隔、すなわち、乗降通路25は比較的に長くなる。このため、両側の第一可動壁板26の基部出入口16との対向面における上部にそれぞれエレベーター表示器71を設けることによって、かご10に乗り込む乗客の利便性を向上することができる。
【0040】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、基部建築体に免震装置を介して支持された免震建築体に形成されたエレベーターの昇降路、この昇降路に設けられて乗降通路の一側を形成する昇降路出入口と、基部建築体に設けられて昇降路出入口に対向して配置されて乗降通路の他側を形成する基部出入口と、昇降路出入口の出入口幅の両側の縁部にそれぞれ配置されて一端が昇降路出入口幅の縁部に鉛直軸線を介して枢着され、他端は基部出入口側に配置され乗降通路の要部を形成する第一可動壁板と、基部出入口の出入口幅の両側の縁部にそれぞれ配置されて一端が基部出入口幅の縁部に鉛直軸線を介して枢着され、他端は昇降路出入口側に配置されて第一可動壁板と空隙を形成して重合して配置されて乗降通路の要部を形成する第二可動壁板と、一側が第一可動壁板に装着されて他側は第二可動壁板に変位自在に係合されて第一可動壁板及び第二可動壁板の相対位置を所定範囲に保持する壁板連結機構と、狭幅の板体からなり長手端が両側の第一可動壁板の上端部にそれぞれ枢着されて複数枚が第一可動壁板の壁幅方向に沿って並列に配置され乗降通路の要部を形成する第一可動天井板と、狭幅の板体からなり長手端が両側の第二可動壁板の上端部にそれぞれ枢着されて複数枚が第二可動壁板の壁幅方向に沿って並列に配置されて第一可動天井板側において第一可動天井板と空隙を形成して互いに重合して配置され乗降通路の要部を形成する第二可動天井板と、一側が第一可動天井板に装着されて他側は第二可動天井板に変位自在に係合され第一可動天井板及び第二可動天井板の相対位置を所定範囲に保持する天井板連結機構とを設けたものである。
【0041】
これによって、対応した出入口縁部に一側が枢着されて互いに重合した第一可動壁板及び第二可動壁板の両者によって、昇降路出入口と基部出入口との間に設けられる乗降通路の壁面が構成される。そして、地震による昇降路出入口と基部出入口との相対変位時には上記両者が回動すると共に、壁板連結機構によって上記両者の相対変位が所定範囲に制約される。また、対応した可動壁板に装着されて互いに重合し、狭幅の板体が可動壁板に枢着されてなる第一可動天井板及び第二可動天井板の双方によって乗降通路の天井が構成される。そして、地震による昇降路出入口と基部出入口との相対変位時には上記双方が平面において平行四辺形形状に変形すると共に、天井板連結機構によって上記双方の相対変位が所定範囲に制約される。このような構成において、第一可動壁板等の可動壁板の剛性を容易に得ることができる。また、昇降路出入口と基部出入口の出入口幅に対して、水平投影面における第一可動壁板、第一可動天井板等の設置所要スペースが少なく、乗場装置を容易に設置することができる。したがって、基部建築体に設けられてエレベーターの昇降路が嵌合状態に配置される縦坑構築の費用を節減することができ、エレベーターの設置費用を節減する効果がある。
【0042】
また、この発明は以上説明したように、基部建築体に免震装置を介して支持された免震建築体に形成されたエレベーターの昇降路、この昇降路に設けられて乗降通路の一側を形成する昇降路出入口と、基部建築体に設けられて昇降路出入口に対向して配置されて乗降通路の他側を形成する基部出入口と、昇降路出入口の出入口幅の両側の縁部にそれぞれ配置されて一端が昇降路出入口幅の縁部に鉛直軸線を介して枢着され、他端は基部出入口側に配置され乗降通路の要部を形成する第一可動壁板と、基部出入口の出入口幅の両側の縁部にそれぞれ配置されて一端が基部出入口幅の縁部に鉛直軸線を介して枢着され、他端は昇降路出入口側に配置されて第一可動壁板と空隙を形成して重合して配置されて乗降通路の要部を形成する第二可動壁板と、一側が第一可動壁板に装着されて他側は第二可動壁板に変位自在に係合されて第一可動壁板及び第二可動壁板の相対位置を所定範囲に保持する壁板連結機構と、長手が乗降通路の通行方向に沿って配置されて多数が昇降路出入口幅方向に互いに離れて配置されて一端が昇降路出入口の下縁部に枢着された桟及び長手が乗降通路の幅方向に沿って配置されて長手端が第一可動壁板の下面に枢着されて桟の基部出入口寄りの端部が上面にそれぞれ枢着された桁からなり乗降通路の要部を形成する第一可動床と、長手が乗降通路の通行方向に沿って配置されて多数が基部出入口幅方向に互いに離れて配置されて一端が基部出入口の下縁部に枢着されて昇降路出入口側の端部が第一可動床の桟の相互間に空隙を形成して嵌合された桟及び長手が乗降通路の幅方向に沿って配置されて長手端が第二可動壁板の下面に枢着されて桟の昇降路出入口寄り端部が上面にそれぞれ枢着された桁からなり乗降通路の要部を形成する第二可動床とを設けたものである。
【0043】
これによって、対応した出入口縁部に一側が枢着されて互いに重合した第一可動壁板及び第二可動壁板の両者によって、昇降路出入口と基部出入口との間に設けられる乗降通路の壁面が構成される。そして、地震による昇降路出入口と基部出入口との相対変位時には上記両者が回動すると共に、壁板連結機構によって上記両者の相対変位が所定範囲に制約される。また、対応した可動壁板にそれぞれ装着された第一可動床及び第二可動壁板の桟が互いに重合して配置されて乗降通路の床が構成される。そして、地震による昇降路出入口と基部出入口との相対変位時には第一可動床及び第二可動壁板が平面において平行四辺形形状に変形する。このような構成において、第一可動壁板等の可動壁板の剛性を容易に得ることができる。また、昇降路出入口と基部出入口の出入口幅に対して、水平投影面における第一可動壁板及び第一可動床等の設置所要スペースが少なく、乗場装置を容易に設置することができる。したがって、基部建築体に設けられてエレベーターの昇降路が嵌合状態に配置される縦坑構築の費用を節減することができ、エレベーターの設置費用を節減する効果がある。
【0044】
また、この発明は以上説明したように、第一可動天井板の基部出入口側の縁部に設けられて長手が基部出入口幅方向に設けられた嵌合溝に上下動自在に嵌合されて上昇変位して第二可動天井板との空隙を減少する可動塞ぎ板と、この可動塞ぎ板を第二可動天井板の下面方向に付勢する付勢機構とを設けたものである。
【0045】
これによって、昇降路出入口と基部出入口に相対的な上下変位が発生したときに可動塞ぎ板が上下変位して、対向した第二可動天井板との間隔が所定値に保持されるので、対向した第二可動天井板との間隔が無用に拡大して見栄えが損なわれる不具合を防止する効果がある。
【0046】
また、この発明は以上説明したように、第一可動壁板における基部出入口との対向面に配置されたエレベーター表示器を設けたものである。
【0047】
これによって、昇降路出入口と基部出入口の相互間隔、すなわち、乗降通路は比較的に長くなるが、第一可動壁板の基部出入口との対向面にエレベーター表示器が設けられているので、かごに乗り込む乗客が容易にエレベーター表示を見ることができ、乗客の利便性を向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す図で、後述する図12相当図。
【図2】 図1の縦断面図。
【図3】 図2の左側面図。
【図4】 図1のB−B線断面拡大図。
【図5】 図2のC部拡大図。
【図6】 図5のD−D線断面図。
【図7】 図1に対応した乗降通路の床を示す図。
【図8】 図1における乗降通路の地震時の状況を説明する図。
【図9】 図7における乗降通路の地震時の状況を説明する図。
【図10】 図2における乗降通路の地震時の状況を説明する図。
【図11】 従来の免震建築用エレベーターの乗場装置を示す図で、免震建築用エレベーターを概念的に示す縦断面図。
【図12】 図11のA−A線断面拡大図。
【図13】 図12における乗降通路の地震時の状況を説明する図。
【符号の説明】
1 基部建築体、3 免震建築体、4 免震装置、5 昇降路、14 昇降路出入口、16 基部出入口、25 乗降通路、26 第一可動壁板、28 第二可動壁板、30 壁板連結機構、35 第一可動天井板、36 板体、38 第二可動天井板、39 板体、41 天井板連結機構、45 嵌合溝、46 可動塞ぎ板、50 付勢機構、56 第一可動床、59 桁、60 桟、64 第二可動床、67 桁、68 桟、71 エレベーター表示器。
【発明の属する技術分野】
この発明は、基部建築体に免震装置を介して支持された免震建築体に形成された昇降路と基部建築体との間に乗降通路が設けられた免震建築用エレベーターの乗場装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11〜図13は、例えば特開平11−171429号公報に示された従来の免震建築用エレベーターの乗場装置を示す図で、図11は免震建築用エレベーターを概念的に示す縦断面図、図12は図11のA−A線断面拡大図、図13は図12における乗降通路の地震時の状況を説明する図である。図において、1は大地2に建設された基部建築体、3は基部建築体1に免震装置4を介して支持された免震建築体である。
【0003】
5は免震建築体3に設けられたエレベーターの昇降路で、下部は免震建築体3から下方に突設され基部建築体1に設けられた縦坑6に水平方向に空隙を形成して嵌合状態に配置されている。7は免震建築体3の上面に設けられて昇降路5の上方に配置された機械室、8は機械室7に設置された巻上装置、9は巻上装置8に巻掛けられた主索で、一端にかご10が他端にはつり合おもり11が連結されている。
【0004】
12は緩衝器で、昇降路5の底面に立設されてかご10及びつり合おもり11に対向してそれぞれ配置されている。13は基部建築体1の縦坑6と縦坑6に対向した昇降路5との間に設けられた乗降通路で次に述べるように構成されている。すなわち、昇降路5に設けられた昇降路出入口14の縁部を形成する昇降路三方枠15、基部建築体1の縦坑6に設けられた基部出入口16の縁部を形成する基部三方枠17が設けられる。
【0005】
また、乗降通路13には一側が昇降路三方枠15に鉛直軸線を介して枢着された第一可動壁18、一側が第一可動壁18の他側に鉛直軸線を介して枢着された第二可動壁19、一側が第二可動壁19の他側に鉛直軸線を介して枢着された第三可動壁20、一側が第三可動壁20の他側に鉛直軸線を介して枢着され他側が基部三方枠17に鉛直軸線を介して枢着された第4可動壁21が設けられる。
【0006】
さらに、乗降通路13には一側が昇降路出入口14の上縁部に固定されて第一可動壁18等の上方に配置されて基部出入口16方向へ突設された第一天井板22、一側が基部出入口16の上縁部に固定されて第四可動壁21等の上方に配置されて昇降路出入口14方向へ突設されて突設端が第一天井板22と重合して配置された第二天井板23が設けられる。24は昇降路出入口14を開閉する乗場の戸である。
【0007】
従来の免震建築用エレベーターの乗場装置は上記のように構成され、第一可動壁18、第二可動壁19、第三可動壁20及び第4可動壁21が昇降路出入口14と基部出入口16の両者の両側に配置されて上記両者を接続する。また、昇降路出入口14側には第二天井板23が突設されて基部出入口16側の第一天井板22と重合して配置される。
【0008】
また、図示が省略してあるが一側が昇降路出入口14の下縁部に固定されて第一可動壁18等の下方に配置されて基部路出入口16方向へ突設された第一床板、一側が基部出入口16の下縁部に固定されて第四可動壁21等の下方に配置されて昇降路出入口14方向へ突設されて突設端が第一床板と重合して配置された第二床板が設けられる。
【0009】
そして、第一可動壁18、第一天井板22、第一床板等によって上記両者を接続する乗降通路13が構成され、通常時には第一可動壁18、第一天井板22等が図12に示すように配置される。このように形成された昇降路出入口14と基部路出入口16の間の乗降通路13を経て、エレベーターの乗客がかご10に乗降するようになっている。また、地震時において基部建築体1と免震建築体3が相対変位するので、昇降路出入口14と基部出入口16も相対変位し、第一可動壁18、第一天井板22、第一床板等が図13に示すように相対変位する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の免震建築用エレベーターの乗場装置では、第一可動壁18等の剛性が確保されにくい。また、昇降路出入口14と基部出入口16の出入口幅に対し水平投影面における第一可動壁18、第一天井板22、第一床板等による占拠スペースが広く乗場装置の設置が制約されるという問題点があった。
【0011】
この発明は、かかる問題点を解消するためになされたものであり、少ないスペースに容易に設置することができる免震建築用エレベーターの乗場装置を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る免震建築用エレベーターの乗場装置においては、基部建築体に免震装置を介して支持された免震建築体に形成されたエレベーターの昇降路、この昇降路に設けられて乗降通路の一側を形成する昇降路出入口と、基部建築体に設けられて昇降路出入口に対向して配置されて乗降通路の他側を形成する基部出入口と、昇降路出入口の出入口幅の両側の縁部にそれぞれ配置されて一端が昇降路出入口幅の縁部に鉛直軸線を介して枢着され、他端は基部出入口側に配置されて乗降通路の要部を形成する第一可動壁板と、基部出入口の出入口幅の両側の縁部にそれぞれ配置されて一端が基部出入口幅の縁部に鉛直軸線を介して枢着され、他端は昇降路出入口側に配置されて第一可動壁板と空隙を形成して重合して配置されて乗降通路の要部を形成する第二可動壁板と、一側が第一可動壁板に装着されて他側は第二可動壁板に変位自在に係合されて第一可動壁板及び第二可動壁板の相対位置を所定範囲に保持する壁板連結機構と、狭幅の板体からなり長手端が両側の第一可動壁板の上端部にそれぞれ枢着されて複数枚が第一可動壁板の壁幅方向に沿って並列に配置され乗降通路の要部を形成する第一可動天井板と、狭幅の板体からなり長手端が両側の第二可動壁板の上端部にそれぞれ枢着されて複数枚が第二可動壁板の壁幅方向に沿って並列に配置されて第一可動天井板側において第一可動天井板と空隙を形成して互いに重合して配置されて乗降通路の要部を形成する第二可動天井板と、一側が第一可動天井板に装着されて他側は第二可動天井板に変位自在に係合され第一可動天井板及び第二可動天井板の相対位置を所定範囲に保持する天井板連結機構とが設けられる。
【0013】
また、この発明に係る免震建築用エレベーターの乗場装置においては、基部建築体に免震装置を介して支持された免震建築体に形成されたエレベーターの昇降路、この昇降路に設けられて乗降通路の一側を形成する昇降路出入口と、基部建築体に設けられて昇降路出入口に対向して配置されて乗降通路の他側を形成する基部出入口と、昇降路出入口の出入口幅の両側の縁部にそれぞれ配置されて一端が昇降路出入口幅の縁部に鉛直軸線を介して枢着され、他端は基部出入口側に配置されて乗降通路の要部を形成する第一可動壁板と、基部出入口の出入口幅の両側の縁部にそれぞれ配置されて一端が基部出入口幅の縁部に鉛直軸線を介して枢着され、他端は昇降路出入口側に配置されて第一可動壁板と空隙を形成して重合して配置されて乗降通路の要部を形成する第二可動壁板と、一側が第一可動壁板に装着されて他側は第二可動壁板に変位自在に係合されて第一可動壁板及び第二可動壁板の相対位置を所定範囲に保持する壁板連結機構と、長手が乗降通路の通行方向に沿って配置されて多数が昇降路出入口幅方向に互いに離れて配置されて一端が昇降路出入口の下縁部に枢着された桟及び長手が乗降通路の幅方向に沿って配置されて長手端が第一可動壁板の下面に枢着されて桟の基部出入口寄りの端部が上面にそれぞれ枢着された桁からなり乗降通路の要部を形成する第一可動床と、長手が乗降通路の通行方向に沿って配置されて多数が基部出入口幅方向に互いに離れて配置されて一端が基部出入口の下縁部に枢着されて昇降路出入口側の端部が第一可動床の桟の相互間に空隙を形成して嵌合された桟及び長手が乗降通路の幅方向に沿って配置されて長手端が第二可動壁板の下面に枢着されて桟の昇降路出入口寄り端部が上面にそれぞれ枢着された桁からなり乗降通路の要部を形成する第二可動床とが設けられる。
【0014】
また、この発明に係る免震建築用エレベーターの乗場装置においては、第一可動天井板の基部出入口側の縁部に設けられて長手が基部出入口幅方向に設けられた嵌合溝に上下動自在に嵌合されて上昇変位して第二可動天井板との空隙を減少する可動塞ぎ板と、この可動塞ぎ板を第二可動天井板の下面方向に付勢する付勢機構とが設けられる。
【0015】
また、この発明に係る免震建築用エレベーターの乗場装置においては、第一可動壁板における基部出入口との対向面に配置されたエレベーター表示器が設けられる。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1〜図10は、この発明の実施の形態の一例を示す図で、図1は前述の図12相当図、図2は図1の縦断面図、図3は図2の左側面図、図4は図1のB−B線断面拡大図、図5は図2のC部拡大図、図6は図5のD−D線断面図、図7は図1に対応した乗降通路床を示す図、図8は図1における乗降通路の地震時の状況を説明する図、図9は図7における乗降通路の地震時の状況を説明する図、図10は図2における乗降通路の地震時の状況を説明する図である。
【0017】
なお、図1〜図10の他は前述の図11〜図13と同様にエレベーター装置が構成されている。図において、1は大地2に建設された基部建築体、5は免震建築体3に設けられたエレベーターの昇降路で、下部は免震建築体3から下方に突設され基部建築体1に設けられた縦坑6に水平方向に空隙を形成して嵌合状態に配置されている。
【0018】
以下、基部建築体1の縦坑6と縦坑6に対向した昇降路5との間に設けられる乗降通路25の構成を説明する。すなわち、15は昇降路5に設けられた昇降路出入口14の縁部を形成する昇降路三方枠、17は基部建築体1の縦坑6に設けられた基部出入口16の縁部を形成する基部三方枠である。26は第一可動壁板で、昇降路出入口14の出入口幅の両側の縁部にそれぞれ配置されて、一端が昇降路三方枠15の縦枠にピン27により鉛直軸線を介して枢着され、他端は基部出入口16側に配置されている。
【0019】
28は第二可動壁板で、基部出入口16の出入口幅の両側の縁部にそれぞれ配置されて、一端が基部三方枠17の縦枠にピン29により鉛直軸線を介して枢着され、他端は昇降路出入口14側に配置されて第一可動壁板26と空隙を形成して重合して配置されている。
【0020】
30は壁板連結機構で、第一可動壁板26の裏面に装着されて長手が水平方向に配置されたレール31、一端がピン32によって第二可動壁板28の裏面に枢着された腕33及び腕33の他端に設けられレール31の長手に直交する方向の変位が規制されてレール31に摺動自在に係合した摺動子34によって構成され、第一可動壁板26及び第二可動壁板28の両者の相対位置を所定範囲に保持する。
【0021】
35は第一可動天井板で、狭幅の板体36からなり長手端が両側の第一可動壁板26の上端部にピン37によってそれぞれ枢着され、複数枚が幅方向の縁部を互いに重合させて第一可動壁板25の壁幅方向に沿って並列に配置されている。38は第二可動天井板で、狭幅の板体39からなり長手端が両側の第二可動壁板28の上端部にピン40によってそれぞれ枢着されて複数枚が幅方向の縁部を互いに重合させて第二可動壁板28の壁幅方向に沿って並列に配置されて第一可動天井板35側において第一可動天井板35と空隙を形成して互いに重合して配置されている。
【0022】
41は天井板連結機構で、第一可動天井板35の上面に装着されて長手が乗降通路25の通行方向に沿って配置されたレール42、一端がピン43によって第二可動天井38の昇降路出入口14側の縁部に枢着されレール42の長手に直交する方向の変位が規制されてレール42に摺動自在に係合した摺動子44によって構成され、第一可動天井板35及び第二可動天井板38の相対位置を所定範囲に保持する。なお、ピン43は第二可動天井38の部材に球面軸受を介して枢着され、また長手が球面軸受に対して摺動可能に装着される。24は昇降路出入口14を開閉する乗場の戸である。
【0023】
45は上方に開口した嵌合溝で、第一可動天井板35の基部出入口16側の縁部に設けられて長手が基部出入口16の出入口幅方向に配置されている。46は横断面L字形をなす可動塞ぎ板で、L字の一辺が嵌合溝45に摺動自在に嵌合されL字の他辺は第二可動天井板38の下面に沿って配置されている。47は可動塞ぎ板46の長手端にブラケット48を介して枢着された案内輪で、回動軸線が鉛直線に対して45°の角度で傾斜して配置され、外周が第二可動壁板28の内面と第二可動壁板28の上端から基部出入口16幅の中心寄りに突設された案内面49とによって形成された入隅部に接して配置されている。
【0024】
50は付勢機構で、第一可動天井板35の上面に立設された管体51、可動塞ぎ板46の他辺の下面から下方へ突設されて管体51内に空隙を形成して嵌合された摺動棒52並びに管体51及び摺動棒52に嵌合されて第一可動天井板35の上面と可動塞ぎ板46の他辺の下面との間に配置された圧縮コイルばねからなる付勢体53によって構成されている。
【0025】
54は昇降路出入口14の下縁部を形成する昇降路敷居で、長手が水平方向に設けられて基部出入口16との対向面に開口し開口幅よりも奥側が幅広に形成された係合溝55が設けられている。
【0026】
56は第一可動床で、長手が昇降路出入口14幅方向に配置され両端がそれぞれ対応した第一可動壁板26の基部出入口16側の端部下面にスペーサー57及びピン58によって枢着された桁59、長手が乗降通路25の通行方向に沿って配置されて多数が昇降路出入口14幅方向に互いに離れて配置されT字状をなす一端が昇降路敷居54の係合溝55に空隙を形成して嵌合された桟60並びに桁59の上面に立設されて桟60の基部出入口16側の端部をそれぞれ枢着したピン61によって構成されている。
【0027】
62は基部出入口16の下縁部を形成する基部敷居で、長手が水平方向に設けられて昇降路出入口14との対向面に開口し開口幅よりも奥側が幅広に形成された係合溝63が設けられている。
【0028】
64は第二可動床で、長手が基部出入口16幅方向に配置され両端がそれぞれ対応した第二可動壁板28の昇降路出入口14側の端部下面にスペーサー65及びピン66によって枢着された桁67、長手が乗降通路25の通行方向に沿って配置されて多数が基部出入口16幅方向に互いに離れて配置されて昇降路出入口14側が第一可動床56の桟60の相互間に空隙を形成してそれぞれ嵌合されT字状をなす一端が基部敷居62の係合溝63に空隙を形成して嵌合された桟68並びに桁67の上面に立設されて桟68の昇降路出入口14側の端部をそれぞれ枢着したピン69によって構成されている。
【0029】
70は基部出入口16における上隅部の縁部に設けられたエレベーター表示器、71は両側の第一可動壁板26の基部出入口16との対向面における上部にそれぞれ設けられたエレベーター表示器である。
【0030】
上記のように構成された免震建築用エレベーターの乗場装置において、昇降路出入口14と基部出入口16の間に乗降通路25が次に述べるように構成される。すなわち、昇降路出入口14側から第一可動壁板26が基部出入口16方向に突設され、また基部出入口16側から第二可動壁板28が昇降路出入口14方向に突設されて突設端が第一可動壁板26と重合して配置される。
【0031】
また、昇降路出入口14側から第一可動天井板35が基部出入口16方向に突設され、また基部出入口16側から第二可動天井板38が昇降路出入口14方向に突設されて突設端が第一可動天井板35と重合して配置される。そして、昇降路出入口14側から第一可動床56が基部出入口16方向に突設され、また基部出入口16側から第二可動床64が昇降路出入口14方向に突設されて突設端において桟68が第一可動床56の桟60と相互に嵌合して配置される。
【0032】
このような構成によって、通常時には第一可動壁板26、第一可動天井板35、第一可動床56等が図1、図2、図7に示すように配置されて、昇降路出入口14と基部出入口16の間に乗降通路25が形成される。そして、乗降通路25を経てエレベーターの乗客が昇降路出入口14からかご10に乗降する。また、地震時において基部建築体1と免震建築体3が相対変位するので、昇降路出入口14と基部出入口16も相対変位する。
【0033】
この昇降路出入口14と基部出入口16の相対変位により、第一可動壁板26等の可動壁板はそれぞれの出入口側の枢着端を中心に回動し、また壁板連結機構30によって互いに重合して配置された可動壁板の相互の相対位置が保持される。また、第一可動天井板35等の可動天井板は対応した可動壁板に対してそれぞれの板体がピンを中心に回動し、また天井板連結機構41によって互いに重合して配置された可動天井板の相互の相対位置が保持される。これによって、第一可動壁板26、第一可動天井板35等が図8に示すように平面において平行四辺形を形成する状態に変位する。
【0034】
また、昇降路出入口14と基部出入口16の両者の相対変位により、第一可動床56等の可動床は可動壁板の回動変位によって桁が変位し、桁の変位に伴って桟がそれぞれの敷居との係合端を中心に回動する。また、上記両者の相対変位により上記両者の相互間隔が変化する場合には、互いに嵌合状態に配置された桟相互の重合長さが変化する。そして、可動壁板の相互の相対位置が壁板連結機構30によって保持されるので、可動床相互の相対位置が保持され、第一可動床56等が図9に示すように平面において平行四辺形を形成する状態に変位する。
【0035】
以上説明した乗場装置の構成によって、第一可動壁板26等の可動壁板の剛性を容易に得ることができ、また昇降路出入口14と基部出入口16の出入口幅に対して、水平投影面における第一可動壁板26、第一可動天井板35、第一可動床56等の設置所要スペースが少なく、乗場装置を少ないスペースに容易に設置することができる。したがって、基部建築体1の縦坑6構築の費用を節減することができ、エレベーターの設置費用を節減することができる。
【0036】
また、上記両者に相対的な上下変位及び傾斜変位が発生した場合に、互いに対向した可動壁板の上下変位及び回動変位並びに壁板連結機構30の機能によって上記両者の位置ずれが吸収される。また、互いに対向した可動床の双方は、この双方の高い位置に変位した一方によって上記双方の他方が支持される。なお、可動床の桟の自由端における上面に緩やかな丸みを設けることによって、可動床それぞれの桟の先端における段差を緩やかな傾斜とすることができる。これにより、車椅子の使用者の通行を容易化することができる。
【0037】
また、上記両者に相対的な上下変位及び傾斜変位が発生した場合に、互いに対向した可動天井板の上下変位及び傾きによる位置ずれに対して、天井板連結機構41のピン43がそれの軸受に対して摺動することによって上下変位が吸収され、またピン43がそれの軸受が球面軸受であることによって吸収される。また、第一可動天井板35の基部出入口16側の縁部に可動塞ぎ板46が設けられる。そして、可動塞ぎ板46の変位を案内する案内輪47及び案内輪47に対向した第二可動壁板28の上端に案内面49が設けられる。
【0038】
これによって、上記両者に相対的な上下変位発生時に可動塞ぎ板46が上下方向に変位して、対向した第二可動天井板38との間隔が所定値に保持される。このため、対向した第二可動天井板38との間隔が無用に拡大して見栄えが損なわれる不具合を防ぐことができる。
【0039】
また、昇降路出入口14と基部出入口16の相互間隔、すなわち、乗降通路25は比較的に長くなる。このため、両側の第一可動壁板26の基部出入口16との対向面における上部にそれぞれエレベーター表示器71を設けることによって、かご10に乗り込む乗客の利便性を向上することができる。
【0040】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、基部建築体に免震装置を介して支持された免震建築体に形成されたエレベーターの昇降路、この昇降路に設けられて乗降通路の一側を形成する昇降路出入口と、基部建築体に設けられて昇降路出入口に対向して配置されて乗降通路の他側を形成する基部出入口と、昇降路出入口の出入口幅の両側の縁部にそれぞれ配置されて一端が昇降路出入口幅の縁部に鉛直軸線を介して枢着され、他端は基部出入口側に配置され乗降通路の要部を形成する第一可動壁板と、基部出入口の出入口幅の両側の縁部にそれぞれ配置されて一端が基部出入口幅の縁部に鉛直軸線を介して枢着され、他端は昇降路出入口側に配置されて第一可動壁板と空隙を形成して重合して配置されて乗降通路の要部を形成する第二可動壁板と、一側が第一可動壁板に装着されて他側は第二可動壁板に変位自在に係合されて第一可動壁板及び第二可動壁板の相対位置を所定範囲に保持する壁板連結機構と、狭幅の板体からなり長手端が両側の第一可動壁板の上端部にそれぞれ枢着されて複数枚が第一可動壁板の壁幅方向に沿って並列に配置され乗降通路の要部を形成する第一可動天井板と、狭幅の板体からなり長手端が両側の第二可動壁板の上端部にそれぞれ枢着されて複数枚が第二可動壁板の壁幅方向に沿って並列に配置されて第一可動天井板側において第一可動天井板と空隙を形成して互いに重合して配置され乗降通路の要部を形成する第二可動天井板と、一側が第一可動天井板に装着されて他側は第二可動天井板に変位自在に係合され第一可動天井板及び第二可動天井板の相対位置を所定範囲に保持する天井板連結機構とを設けたものである。
【0041】
これによって、対応した出入口縁部に一側が枢着されて互いに重合した第一可動壁板及び第二可動壁板の両者によって、昇降路出入口と基部出入口との間に設けられる乗降通路の壁面が構成される。そして、地震による昇降路出入口と基部出入口との相対変位時には上記両者が回動すると共に、壁板連結機構によって上記両者の相対変位が所定範囲に制約される。また、対応した可動壁板に装着されて互いに重合し、狭幅の板体が可動壁板に枢着されてなる第一可動天井板及び第二可動天井板の双方によって乗降通路の天井が構成される。そして、地震による昇降路出入口と基部出入口との相対変位時には上記双方が平面において平行四辺形形状に変形すると共に、天井板連結機構によって上記双方の相対変位が所定範囲に制約される。このような構成において、第一可動壁板等の可動壁板の剛性を容易に得ることができる。また、昇降路出入口と基部出入口の出入口幅に対して、水平投影面における第一可動壁板、第一可動天井板等の設置所要スペースが少なく、乗場装置を容易に設置することができる。したがって、基部建築体に設けられてエレベーターの昇降路が嵌合状態に配置される縦坑構築の費用を節減することができ、エレベーターの設置費用を節減する効果がある。
【0042】
また、この発明は以上説明したように、基部建築体に免震装置を介して支持された免震建築体に形成されたエレベーターの昇降路、この昇降路に設けられて乗降通路の一側を形成する昇降路出入口と、基部建築体に設けられて昇降路出入口に対向して配置されて乗降通路の他側を形成する基部出入口と、昇降路出入口の出入口幅の両側の縁部にそれぞれ配置されて一端が昇降路出入口幅の縁部に鉛直軸線を介して枢着され、他端は基部出入口側に配置され乗降通路の要部を形成する第一可動壁板と、基部出入口の出入口幅の両側の縁部にそれぞれ配置されて一端が基部出入口幅の縁部に鉛直軸線を介して枢着され、他端は昇降路出入口側に配置されて第一可動壁板と空隙を形成して重合して配置されて乗降通路の要部を形成する第二可動壁板と、一側が第一可動壁板に装着されて他側は第二可動壁板に変位自在に係合されて第一可動壁板及び第二可動壁板の相対位置を所定範囲に保持する壁板連結機構と、長手が乗降通路の通行方向に沿って配置されて多数が昇降路出入口幅方向に互いに離れて配置されて一端が昇降路出入口の下縁部に枢着された桟及び長手が乗降通路の幅方向に沿って配置されて長手端が第一可動壁板の下面に枢着されて桟の基部出入口寄りの端部が上面にそれぞれ枢着された桁からなり乗降通路の要部を形成する第一可動床と、長手が乗降通路の通行方向に沿って配置されて多数が基部出入口幅方向に互いに離れて配置されて一端が基部出入口の下縁部に枢着されて昇降路出入口側の端部が第一可動床の桟の相互間に空隙を形成して嵌合された桟及び長手が乗降通路の幅方向に沿って配置されて長手端が第二可動壁板の下面に枢着されて桟の昇降路出入口寄り端部が上面にそれぞれ枢着された桁からなり乗降通路の要部を形成する第二可動床とを設けたものである。
【0043】
これによって、対応した出入口縁部に一側が枢着されて互いに重合した第一可動壁板及び第二可動壁板の両者によって、昇降路出入口と基部出入口との間に設けられる乗降通路の壁面が構成される。そして、地震による昇降路出入口と基部出入口との相対変位時には上記両者が回動すると共に、壁板連結機構によって上記両者の相対変位が所定範囲に制約される。また、対応した可動壁板にそれぞれ装着された第一可動床及び第二可動壁板の桟が互いに重合して配置されて乗降通路の床が構成される。そして、地震による昇降路出入口と基部出入口との相対変位時には第一可動床及び第二可動壁板が平面において平行四辺形形状に変形する。このような構成において、第一可動壁板等の可動壁板の剛性を容易に得ることができる。また、昇降路出入口と基部出入口の出入口幅に対して、水平投影面における第一可動壁板及び第一可動床等の設置所要スペースが少なく、乗場装置を容易に設置することができる。したがって、基部建築体に設けられてエレベーターの昇降路が嵌合状態に配置される縦坑構築の費用を節減することができ、エレベーターの設置費用を節減する効果がある。
【0044】
また、この発明は以上説明したように、第一可動天井板の基部出入口側の縁部に設けられて長手が基部出入口幅方向に設けられた嵌合溝に上下動自在に嵌合されて上昇変位して第二可動天井板との空隙を減少する可動塞ぎ板と、この可動塞ぎ板を第二可動天井板の下面方向に付勢する付勢機構とを設けたものである。
【0045】
これによって、昇降路出入口と基部出入口に相対的な上下変位が発生したときに可動塞ぎ板が上下変位して、対向した第二可動天井板との間隔が所定値に保持されるので、対向した第二可動天井板との間隔が無用に拡大して見栄えが損なわれる不具合を防止する効果がある。
【0046】
また、この発明は以上説明したように、第一可動壁板における基部出入口との対向面に配置されたエレベーター表示器を設けたものである。
【0047】
これによって、昇降路出入口と基部出入口の相互間隔、すなわち、乗降通路は比較的に長くなるが、第一可動壁板の基部出入口との対向面にエレベーター表示器が設けられているので、かごに乗り込む乗客が容易にエレベーター表示を見ることができ、乗客の利便性を向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す図で、後述する図12相当図。
【図2】 図1の縦断面図。
【図3】 図2の左側面図。
【図4】 図1のB−B線断面拡大図。
【図5】 図2のC部拡大図。
【図6】 図5のD−D線断面図。
【図7】 図1に対応した乗降通路の床を示す図。
【図8】 図1における乗降通路の地震時の状況を説明する図。
【図9】 図7における乗降通路の地震時の状況を説明する図。
【図10】 図2における乗降通路の地震時の状況を説明する図。
【図11】 従来の免震建築用エレベーターの乗場装置を示す図で、免震建築用エレベーターを概念的に示す縦断面図。
【図12】 図11のA−A線断面拡大図。
【図13】 図12における乗降通路の地震時の状況を説明する図。
【符号の説明】
1 基部建築体、3 免震建築体、4 免震装置、5 昇降路、14 昇降路出入口、16 基部出入口、25 乗降通路、26 第一可動壁板、28 第二可動壁板、30 壁板連結機構、35 第一可動天井板、36 板体、38 第二可動天井板、39 板体、41 天井板連結機構、45 嵌合溝、46 可動塞ぎ板、50 付勢機構、56 第一可動床、59 桁、60 桟、64 第二可動床、67 桁、68 桟、71 エレベーター表示器。
Claims (4)
- 基部建築体に免震装置を介して支持された免震建築体に形成されたエレベーターの昇降路、この昇降路に設けられて乗降通路の一側を形成する昇降路出入口と、上記基部建築体に設けられて上記昇降路出入口に対向して配置されて上記乗降通路の他側を形成する基部出入口と、上記昇降路出入口の出入口幅の両側の縁部にそれぞれ配置されて一端が上記昇降路出入口幅の縁部に鉛直軸線を介して枢着され、他端は上記基部出入口側に配置され上記乗降通路の要部を形成する第一可動壁板と、上記基部出入口の出入口幅の両側の縁部にそれぞれ配置されて一端が上記基部出入口幅の縁部に鉛直軸線を介して枢着され、他端は上記昇降路出入口側に配置されて上記第一可動壁板と空隙を形成して重合して配置されて上記乗降通路の要部を形成する第二可動壁板と、一側が上記第一可動壁板に装着されて他側は上記第二可動壁板に変位自在に係合されて上記第一可動壁板及び第二可動壁板の相対位置を所定範囲に保持する壁板連結機構と、狭幅の板体からなり長手端が両側の上記第一可動壁板の上端部にそれぞれ枢着されて複数枚が上記第一可動壁板の壁幅方向に沿って並列に配置され上記乗降通路の要部を形成する第一可動天井板と、狭幅の板体からなり長手端が両側の上記第二可動壁板の上端部にそれぞれ枢着されて複数枚が上記第二可動壁板の壁幅方向に沿って並列に配置されて上記第一可動天井板側において上記第一可動天井板と空隙を形成して互いに重合して配置され上記乗降通路の要部を形成する第二可動天井板と、一側が上記第一可動天井板に装着されて他側は上記第二可動天井板に変位自在に係合され、上記第一可動天井板及び第二可動天井板の相対位置を所定範囲に保持する天井板連結機構とを備えた免震建築用エレベーターの乗場装置。
- 基部建築体に免震装置を介して支持された免震建築体に形成されたエレベーターの昇降路、この昇降路に設けられて乗降通路の一側を形成する昇降路出入口と、上記基部建築体に設けられて上記昇降路出入口に対向して配置されて上記乗降通路の他側を形成する基部出入口と、上記昇降路出入口の出入口幅の両側の縁部にそれぞれ配置されて一端が上記昇降路出入口幅の縁部に鉛直軸線を介して枢着され、他端は上記基部出入口側に配置され上記乗降通路の要部を形成する第一可動壁板と、上記基部出入口の出入口幅の両側の縁部にそれぞれ配置されて一端が上記基部出入口幅の縁部に鉛直軸線を介して枢着され、他端は上記昇降路出入口側に配置されて上記第一可動壁板と空隙を形成して重合して配置されて上記乗降通路の要部を形成する第二可動壁板と、一側が上記第一可動壁板に装着されて他側は上記第二可動壁板に変位自在に係合されて上記第一可動壁板及び第二可動壁板の相対位置を所定範囲に保持する壁板連結機構と、長手が上記乗降通路の通行方向に沿って配置されて多数が上記昇降路出入口幅方向に互いに離れて配置されて一端が上記昇降路出入口の下縁部に枢着された桟及び長手が上記乗降通路の幅方向に沿って配置されて長手端が上記第一可動壁板の下面に枢着されて上記桟の上記基部出入口寄りの端部が上面にそれぞれ枢着された桁からなり上記乗降通路の要部を形成する第一可動床と、長手が上記乗降通路の通行方向に沿って配置されて多数が上記基部出入口幅方向に互いに離れて配置されて一端が上記基部出入口の下縁部に枢着されて上記昇降路出入口側の端部が上記第一可動床の桟の相互間に空隙を形成して嵌合された桟及び長手が上記乗降通路の幅方向に沿って配置されて長手端が上記第二可動壁板の下面に枢着されて上記桟の上記昇降路出入口寄り端部が上面にそれぞれ枢着された桁からなり上記乗降通路の要部を形成する第二可動床とを備えた免震建築用エレベーターの乗場装置。
- 第一可動天井板の基部出入口側の縁部に設けられて長手が基部出入口幅方向に設けられた嵌合溝に上下動自在に嵌合されて上昇変位して第二可動天井板との空隙を減少する可動塞ぎ板と、この可動塞ぎ板を上記第二可動天井板の下面方向に付勢する付勢機構とを備えたことを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載の免震建築用エレベーターの乗場装置。
- 第一可動壁板の基部出入口との対向面に設けられたエレベーター表示器を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載の免震建築用エレベーターの乗場装置。
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