JP2006315851A - 免震建物用エレベータの乗場装置 - Google Patents

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公丈 鵜川
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豊 深澤
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Abstract

【課題】簡易で安価な構成を有する免震建物用エレベータの乗場装置を得る。
【解決手段】基部建築体2及びこの基部建築体に免震装置を介して支持された免震建築体4に渡って昇降路5が形成され、建築体のエレベータ乗場からこの乗場に停止したかごまでの間に設けられた乗降通路7が、両建築体間の相対変位に連動して変形する免震建物用エレベータの乗場装置において、乗降通路の建築体側出入口の側縁部を形成する建築体側縦枠19aと、乗降通路の昇降路側出入口の側縁部を形成する昇降路側縦枠16aと、乗降通路の外側に向かって湾曲するように建築体側縦枠及び昇降路側縦枠間に渡って配置され、一端部が建築体側の固定体に、他端部が昇降路側の固定体に枢設された可動側壁板27と、乗降通路の通路両側に設けられ、可動側壁板の湾曲部内に乗客が進入することを防止する進入防止手段32とを備える。
【選択図】図3

Description

この発明は、免震建物に設置されたエレベータの乗場装置に関するものである。
大地に建築された基部建築体と、この基部建築体の上部の免震装置を介して支持された免震建築体とから構成される免震建物は、地震発生時に、免震装置を境に基部建築体と免震建築体との間に水平方向の相対変位が生じる。かかる免震建物の基部建築体から免震建築体に渡って縦通するように昇降路が形成された免震建物用エレベータでは、地震時に発生する上記両建築体(基部建築体及び免震建築体)間の相対変位により、両建築体の一部の階床に設けられた乗場とこの乗場に停止したかごとの相対位置が変わってしまうため、両建築体間の相対変位に連動して変形する乗降通路が所定の階床の乗場に設けられている。
かかる乗降通路が設けられた従来の免震建物用エレベータの乗場装置には、乗降通路の建築体側可動側壁及び昇降路側可動側壁とこれらの対向部材との間に、低摩擦性能を有する案内体を介在させることにより、基部建築体と免震建築体との間に相対変位が生じた場合でも、各可動側壁と対向部材との双方に変形が生じたり、不快な軋み音が発生したりすることを防止したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−155582号公報
特許文献1記載のものも含め従来の免震建物用エレベータの乗場装置では、平面状のステンレス板等からなる複数枚の可動側壁板によって乗降通路の側壁面が形成され、これらの可動側壁板が地震時の揺れに連動して摺動変位することにより、両建築体間に発生する相対変位を吸収するように構成されていた。しかし、かかる乗場装置の側壁面は、摺動変位する複数の可動側壁板の構成が非常に複雑であり、製作及び据付に際し時間を要し、コスト高を招来する要因となっていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、簡易で安価な構成を有する免震建物用エレベータの乗場装置を提供することである。
この発明に係る免震建物用エレベータの乗場装置は、基部建築体及びこの基部建築体に免震装置を介して支持された免震建築体に渡って昇降路が形成され、建築体のエレベータ乗場からこの乗場に停止したかごまでの間に設けられた乗降通路が、両建築体間の相対変位に連動して変形する免震建物用エレベータの乗場装置において、乗降通路の建築体側出入口の側縁部を形成する建築体側縦枠と、乗降通路の昇降路側出入口の側縁部を形成する昇降路側縦枠と、乗降通路の外側に向かって湾曲するように建築体側縦枠及び昇降路側縦枠間に渡って配置され、一端部が建築体側の固定体に、他端部が昇降路側の固定体に枢設された可動側壁板と、乗降通路の通路両側に設けられ、可動側壁板の湾曲部内に乗客が進入することを防止する進入防止手段とを備えたものである。
この発明は、基部建築体及びこの基部建築体に免震装置を介して支持された免震建築体に渡って昇降路が形成され、建築体のエレベータ乗場からこの乗場に停止したかごまでの間に設けられた乗降通路が、両建築体間の相対変位に連動して変形する免震建物用エレベータの乗場装置において、乗降通路の建築体側出入口の側縁部を形成する建築体側縦枠と、乗降通路の昇降路側出入口の側縁部を形成する昇降路側縦枠と、乗降通路の外側に向かって湾曲するように建築体側縦枠及び昇降路側縦枠間に渡って配置され、一端部が建築体側の固定体に、他端部が昇降路側の固定体に枢設された可動側壁板と、乗降通路の通路両側に設けられ、可動側壁板の湾曲部内に乗客が進入することを防止する進入防止手段とを備えているため、簡易で安価に構成することができる。
この発明をより詳細に説明するため、添付の図面に従ってこれを説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1は免震建物用エレベータを概念的に示す縦断面図、図2は図1の免震建物用エレベータの地震時の状況を説明するための図、図3はこの発明の実施の形態1における免震建物用エレベータの乗場装置の平面図、図4は図3におけるA−A断面図、図5は図3におけるB部詳細図、図6は図3におけるC部詳細図、図7は地震時の状況を説明する図3相当図、図8及び図9は地震時の他の状況を説明する図3相当図である。
図1及び図2において、免震建物は、大地1に建築された基部建築体2と、この基部建築体2の上部の免震装置3を介して支持された免震建築体4とから構成される。そして、基部建築体2から免震建築体4に渡って縦通するように昇降路5が設けられ、昇降路5における基部建築体2の上部から免震建築体4の下部の間に渡って、即ち、免震装置3の高さから所定距離上方及び下方に渡って、複数の可動昇降路枠6が互いに所定の間隔を有して配置されている。また、可動昇降路枠6とこの可動昇降路枠6の設置高さに対応する両建築体2及び4のエレベータ乗場との間には、乗降通路7が設けられている。
また、昇降路5内には、エレベータのかご8の昇降を案内するかご用案内レール9が、基部建築体2の下部から免震建築体4の上部に渡る昇降路5の底面から頂部に渡って立設されている。そして、このかご用案内レール9は、基部建築体2の上部から免震建築体4の下部に渡って設けられた各可動昇降路枠6に連結されている。一方、釣合い重り10の昇降を案内する釣合い重り用案内レール11は、かご用案内レール9と同様に、昇降路5の底面から頂部に渡って立設されるとともに、基部建築体2の上部から免震建築体4の下部において各可動昇降路枠6に連結されている。
また、昇降路5の上方となる免震建築体4の上部には、機械室12が設けられており、この機械室12内に駆動綱車13を備えた巻上機が設置されている。巻上機の駆動綱車13には、かご8及び釣合い重り10を互いに釣瓶式に懸吊する主索14が巻き掛けられており、上記駆動綱車13が回動して主索14が移動することにより、かご8及び釣合い重り10が互いに逆方向に昇降路5内を昇降する。なお、昇降路5の底面には、かご8及び釣合い重り10のそれぞれに対向して緩衝器15が立設されている。
かかる構成を有する免震建物では、地震発生時、図2に示すように、免震装置3を境に基部建築体2と免震建築体4との間に水平方向の相対変位が生じる。なお、昇降路5内に立設された両案内レール9及び11は、地震時に発生する上記両建築体2及び4間の相対変位に合わせて変位するように構成されている。即ち、基部建築体2の上部から免震建築体4の下部に渡って配置された両案内レール9及び11の各一部が、両建築体2及び4間に生じる相対変位に合わせて傾斜することにより、地震発生時においても、両案内レール9及び11が昇降路の頂部から底部に渡ってそれぞれ連続するように構成されている。
また、両案内レール9及び11に連結された可動昇降路枠6も、地震発生時、両案内レール9及び11とともに傾斜する。このため、両建築体2及び4と可動昇降路枠6との間に設けられた乗降通路7は、地震発生時における可動昇降路枠6の変位に対応して変形するように構成されている。
以下に、建築体2及び4の所定の乗場と可動昇降路枠6、即ち、前記乗場に停止するかご8との間に設けられた乗降通路7の構成について詳細に説明する。
図3及び図4において、免震建物の所定の階床に設けられた乗降通路7は、そのかご8側、即ち、昇降路5側に、乗降通路7の一側となる昇降路側出入口を形成する昇降路側出入口三方枠16が、支持材等を介して可動昇降路枠6に設けられている。また、可動昇降路枠6には、昇降路側出入口三方枠16により形成された乗降通路7の昇降路側出入口を開閉する乗場の戸17、及び、この乗場の戸17の下端部を案内する敷居18が設けられている。一方、昇降路側出入口三方枠16に対向する建築体2又は4(以下、実施の形態において「建築体2」という)側には、乗降通路7の他側となる建築体側出入口を形成する建築体側出入口三方枠19が設けられている。
そして、建築体側出入口三方枠19の下縁部に配置された建築体側可動床板20と、昇降路側出入口三方枠16の下縁部に配置された昇降路側可動床板21とにより、乗降通路7の床面が形成される。上記建築体側可動床板20は、建築体側端部が建築体2に回動自在に設けられるとともに、昇降路側端部が昇降路側出入口三方枠16に向かって突設されて、上下方向に変位自在に構成されている。一方、上記昇降路側可動床板21は、昇降路側端部が敷居18に水平軸線22等を介して設けられるとともに、建築体側端部が建築体側出入口三方枠19に向かって突設されて、建築体側可動床板20の下面に常時重合配置されている。この昇降路側可動床板21は、建築体側可動床板20の奥行方向に相当の距離をもって重合しており、地震発生時に昇降路側可動床板21と建築体側可動床板20との重合距離が最小となっても、乗降通路7の床面が確実且つ十分に確保されるように構成されている。
また、建築体側出入口三方枠19の上縁部に配置された建築体側可動天井板23と、昇降路側出入口三方枠16の上縁部に配置された昇降路側可動天井24とにより、乗降通路7の天井面が形成される。上記建築体側可動天井板23は、建築体側端部が建築体側出入口三方枠19に回動自在に設けられるとともに、昇降路側端部が昇降路側出入口三方枠16に向かって突設されて、上下方向に変位自在に構成されている。一方、上記昇降路側可動天井24は、複数枚、例えば3枚の門型ステンレス板により構成されている。即ち、昇降路側可動天井24は、建築体側可動天井板23の内側に摺動自在に嵌め込まれた第一の昇降路側可動天井板24aと、この第一の昇降路側可動天井板24aの内側に摺動自在に嵌め込まれた第二の昇降路側可動天井板24bと、この第二の昇降路側可動天井板24bの内側に摺動自在に嵌め込まれた第三の昇降路側可動天井板24cとから構成された三層構造を呈している。そして、昇降路側可動天井24は、地震発生時に互いに摺動自在に嵌め込まれた部分が伸縮し、地震の揺れに合わせて変位する。なお、第三の昇降路側可動天井板24cの昇降路側端部は、水平軸線を介して昇降路側出入口三方枠16に着脱自在に枢着されている。
なお、乗降通路7の天井面を形成する建築体側可動天井板23と各昇降路側可動天井板24a乃至24cとの上方の左右2箇所には、水平方向に配置されたパンタグラフ動作機構からなる伸縮連結リンク25が設けられている。この伸縮連結リンク25の両端部は、枢軸ピン26a及び26bにより建築体側可動天井板23と第三の昇降路側可動天井板24cに枢支されている。また、伸縮連結リンク25の中間部の枢軸ピン26c及び26dは、第一及び第二の昇降路側可動天井板24a及び24bにそれぞれ枢支されており、この第一の昇降路側可動天井板24a及び第二の昇降路側可動天井板24bの枢支部分には、枢軸ピン26c及び26dが挿入される長孔(図示せず)が形成されている。
また、乗降通路7の各側壁は、乗降通路7の建築体側出入口の側縁部を形成する建築体側出入口三方枠19の建築体側縦枠19aと、乗降通路7の昇降路側出入口の側縁部を形成する昇降路側出入口三方枠16の昇降路側縦枠16aとの間に渡って設けられた1枚のバネ鋼板やステンレス鋼板等からなる可動側壁板27によりそれぞれ構成されている。そして、各可動側壁板27は、建築体側端部及び昇降路側端部間に渡って、乗降通路7の外側に向かって凸状を呈するように湾曲され、建築体側端部が建築体側縦枠19aに、昇降路側端部が昇降路側縦枠16aにそれぞれ枢設されている。なお、実施の形態1においては可動側壁板27の建築体側端部が建築体側縦枠19aに、昇降路側端部が昇降路側縦枠16aにそれぞれ枢設されているが、可動側壁板27は、乗降通路7の外側に向かって湾曲するように建築体側縦枠19a及び昇降路側縦枠16a間に渡って配置されて乗降通路7の側壁を構成していれば良く、例えば、一端部を建築体側の固定体に、他端部を昇降路側の固定体にそれぞれ枢設されるように構成することもできる。また、可動側壁板27の上縁部と乗降通路7の天井面との間、及び、可動側壁板27の下縁部と乗降通路7の床面との間には、所定の間隙が形成されている。
ここで、可動側壁板27の建築体側端部は、図5に示すように、略筒状に曲成されて上下に渡って中空部が形成されている。また、建築体側縦枠19aの昇降路側側面には、この昇降路側側面の上部及び下部に突設された支持部28を介して軸29が上下に渡って設けられている。そして、可動側壁板27は、建築体側端部に形成された上記中空部に軸29が挿通されることにより、建築体側縦枠19aに対して回動自在に構成されている。
一方、可動側壁板27の昇降路側端部は、図6に示すように、略筒状に曲成されて上下に渡って中空部が形成されている。また、昇降路側縦枠16aの建築体側側面には、この建築体側側面の上部及び下部に突設された支持部30を介して軸31が上下に渡って設けられている。そして、可動側壁板27は、昇降路側端部に形成された上記中空部に軸31が挿通されることにより、昇降路側縦枠16aに対して回動自在に構成されている。なお、可動側壁板27は、建築体側端部及び昇降路側端部に筒状の支持金を溶接することにより、上下に渡って中空部を形成して、軸29及び31に挿通されるように構成しても良い。
また、エレベータの乗客がかご8に乗降する際に通過する乗降通路7の通路両側には、平面視略円弧状を呈する各可動側壁板27の凹部、即ち、平面視略円弧状を呈する可動側壁板27とこの可動側壁板27の両端部を結ぶ直線とによって囲まれた略蒲鉾状の空間(以下「湾曲部内」という)に乗客が進入することを防止する進入防止手段32が設けられている。この進入防止手段32は、可動側壁板27の建築体側端部及び昇降路側端部に渡って平面視略一直線状に設けられ、建築体側端部が建築体側縦枠19aに、昇降路側端部が昇降路側縦枠16aにそれぞれ枢設されている。そして、建築体側端部及び昇降路側端部に渡って当該両端部間方向に伸縮自在な蛇腹状を呈するアコーディオンカーテンのような構成を有し、可動側壁板27の上記凹部全体を覆うように乗降通路7の床面から天井面に渡って配置されている。
ここで、進入防止手段32の建築体側端部は、図5に示すように、可動側壁板27の建築体側端部付近に垂直に配置された軸33に枢設されている。この軸33は、支持部28を介して建築体側縦枠19aに設けられており、乗降通路7の可動側壁板27より内側で軸29と略平行となるように配置されている。また、進入防止手段32の昇降路側端部は、図6に示すように、可動側壁板27の昇降路側端部付近に垂直に配置された軸34に枢設されている。この軸34は、支持部30を介して昇降路側縦枠16aに設けられており、乗降通路7の可動側壁板27より内側で軸31と略平行となるように配置されている。なお、図4乃至図6においては、乗降通路7を通過する乗客から可動側壁板27の建築体側端部及び昇降路側端部が見えるように進入防止手段32が配置されているが、意匠性向上のため、建築体側端部及び昇降路側端部を含めて可動側壁板27が完全に隠れるように進入防止手段32を配置しても良い。
次に、かかる構成を有する乗場装置の地震発生時の動作について説明する。
図7は、地震の揺れにより乗降通路7が最も短縮されて、建築体側出入口三方枠19と昇降路側出入口三方枠16とが最も接近した状態を示したものである。図7において、可動側壁板27は、建築体側出入口三方枠19と昇降路側出入口三方枠16とが近接することにより、建築体側端部と昇降路側端部との間隔が狭まって、通常時よりさらに湾曲された状態となっている。また、進入防止手段32は、平面視略一直線状の状態を保持したまま、建築体側縦枠19a及び昇降路側縦枠16aの変位に追従して短縮される。この時、進入防止手段32は、建築体側端部と昇降路側端部とが建築体側縦枠19a及び昇降路側縦枠16aの変位に合わせて軸33及び34を中心に回動し、蛇腹状を呈するその中間部において建築体側端部及び昇降路側端部間距離の短縮分を吸収する。なお、可動側壁板27は、乗降通路7が最も短縮された図7に示す状態においても塑性変形は生じず、地震の揺れが収まった際に元の状態に戻るように構成されている。
図8は、地震の揺れにより乗降通路7が最も伸長されて、建築体側出入口三方枠19と昇降路側出入口三方枠16とが最も離れた状態を示したものである。図8において、可動側壁板27は、建築体側出入口三方枠19と昇降路側出入口三方枠16とが離れることにより、建築体側端部と昇降路側端部との間隔が広がって、通常時より曲率が大きくなった状態となっている。また、進入防止手段32は、平面視略一直線状の状態を保持したまま、建築体側縦枠19a及び昇降路側縦枠16aの変位に追従して伸長される。この時、進入防止手段32は、建築体側端部と昇降路側縦枠とが建築体側縦枠19a及び昇降路側縦枠16aの変位に合わせて軸33及び34を中心に回動し、蛇腹状を呈するその中間部において建築体側端部及び昇降路側端部間距離の伸長分に対応する。なお、可動側壁板27は、乗降通路7が最も伸長した図8に示す状態においても、乗降通路7の外側に向かって常時凸状を呈するように規制されている。即ち、可動側壁板27は、建築体側端部から昇降路側端部までの長さが、地震の揺れによって変化する建築体側縦枠19a及び昇降路側縦枠16a間の直線距離よりも長くなるように設定されている。かかる構成を有することにより、地震時に可動側壁板27が乗降通路7の内側に湾曲することを防止することが可能となる。
図9は、地震の揺れにより乗降通路7に横方向の変位が生じた状態を示したものである。図9において、可動側壁板27は、横方向の位置がずれた建築体側出入口三方枠19と昇降路側出入口三方枠16とに追従して弾性変形している。また、進入防止手段32は、平面視一直線状の状態を保持したまま、建築体側縦枠19aと昇降路側縦枠16aとの変位に追従する。なお、乗降通路7に横方向の変位及び伸縮が同時に生じた場合でも、可動側壁板27及び進入防止手段32は、建築体側縦枠19a及び昇降路側縦枠16aの変位に対応して変形又は伸縮する。
この発明の実施の形態1によれば、地震の揺れによって乗降通路7が変形した場合でも、可動側壁板27は、建築体側出入口三方枠19及び昇降路側出入口三方枠16の動きに追従して、その湾曲部であらゆる方向の変位を吸収することができる。また、可動側壁板27の建築体側端部及び昇降路側端部は、建築体側縦枠19a及び昇降路側縦枠16aに軸29及び31を介して回動自在に設けられているため、乗降通路7の変形の際にも可動側壁板27に過大な負荷が作用する恐れはない。
また、複数の板状の可動側壁板が伸縮摺動機構により連結された従来の乗場装置とは異なり、乗降通路7の各側壁が建築体側出入口三方枠19及び昇降路側出入口三方枠16間に渡って1枚の可動側壁板27によって構成されているため、その構成が簡易であり、製作及び据付に際しても時間を要さず安価に提供することが可能である。さらに、従来の乗場装置のように伸縮摺動機構が備えられていないため、据付後の保守作業も必要としない。
また、乗降通路7の通路両側には建築体側縦枠19a及び昇降路側縦枠16a間に渡って進入防止手段32が備えられているため、可動側壁板27の湾曲部内に乗客が進入したり、乗客が可動側壁板27に触れたりすることを確実に防止することができる。このため、地震時に乗客が可動側壁板27に衝突したり、可動側壁板27に触れた際に可動側壁板27が変形することにより乗客に対して不安感を与えたりすることを未然に防止することが可能となる。また、可動側壁板27が乗降通路7の側壁面を形成する場合と異なり、乗降通路7の側壁面が進入防止手段32により一直線状に形成されるため、安価な構成で見栄えの良い乗場装置を提供することも可能となる。
なお、実施の形態1における可動側壁板27は、例えば、0.6〜3.2mm程度(更に好ましくは1.6〜2.3mm程度)のステンレス鋼板で構成することにより、建築体側端部及び昇降路側端部の曲成が容易で、且つ、所定の強度及び弾性を備えることが可能となり、実用的である。
実施の形態2.
図10はこの発明の実施の形態2における免震建物用エレベータの乗場装置の平面図、図11は図10におけるD−D断面図、図12は図10におけるE部詳細図、図13は図10におけるF部詳細図、図14は地震時の状況を説明する図10相当図、図15及び図16は地震時の他の状況を説明する図10相当図である。
図10乃至図13において、エレベータの乗客がかご8に乗降する際に通過する乗降通路7の通路両側には、可動側壁板27の湾曲部内に乗客が進入することを防止する進入防止手段35が設けられている。この進入防止手段35は、可動側壁板27の建築体側端部及び昇降路側端部に渡って平面視略一直線状に設けられ、建築体側端部が建築体側縦枠19aに、昇降路側端部が昇降路側縦枠16aにそれぞれ枢設されている。そして、一端部側で巻取り可能な巻取り式カーテンのような構成を有し、可動側壁板27の凹部全体を覆うように乗降通路7の床面から天井面に渡って配置されている。
ここで、進入防止手段35の昇降路側端部は、図13に示すように、可動側壁板27の昇降路側端部付近に垂直に配置された軸34に枢設されている。この軸34は、支持部30を介して昇降路側縦枠16aに設けられており、乗降通路7の可動側壁板27より内側で軸31と略平行となるように配置されている。また、進入防止手段35の建築体側端部は、図12に示すように、可動側壁板27の建築体側端部付近に垂直に配置された軸33に巻き取られるように設けられている。この軸33は、支持部28を介して建築体側縦枠19aに設けられており、乗降通路7の可動側壁板27より内側で軸29と略平行となるように配置されている。なお、進入防止手段35の建築体側端部は、軸33に巻き取られる方向に常時付勢されており、進入防止手段35は、乗降通路7の側壁面を形成するように張設されている。
次に、かかる構成を有する乗場装置の地震時の動作について説明する。
図14は地震の揺れにより乗降通路7が最も短縮された状態、図15は地震の揺れにより乗降通路7が最も伸長された状態、図16は地震の揺れにより乗降通路7に横方向の変位が生じた状態をそれぞれ示したものである。図14乃至図16において、可動側壁板27は、実施の形態1と同様に、建築体側縦枠19aと昇降路側縦枠16aとの変位に追従して変形する。また、進入防止手段35は、昇降路側端部が昇降路側縦枠16aの変位に合わせて軸34を中心に回動するとともに、建築体側端部は、進入防止手段35全体が平面視略一直線状の状態を保持するように、建築体側縦枠19a及び昇降路側縦枠16a間距離に応じて軸33に巻き取られる、若しくは、引き出される。なお、その他の構成及び地震時の動作については実施の形態1と同様である。
かかる構成を有することにより、乗降通路7の側壁面を常時平坦に構成することが可能となり、簡易で安価な構成により意匠性の優れた乗場装置を提供することが可能となる。また、進入防止手段35の内側面に絵や図柄、写真等を施してさらに意匠性を向上させることもできる。なお、進入防止手段35を薄いバネ鋼板で構成することにより、所定の強度を持たせることも可能である。その他は実施の形態1と同様の効果を奏する。
実施の形態3.
図17はこの発明の実施の形態3における免震建物用エレベータの乗場装置の平面図、図18は図17におけるG−G断面図、図19は図17におけるH部詳細図、図20は図17におけるK部詳細図である。
図17乃至図20において、エレベータの乗客がかご8に乗降する際に通過する乗降通路7の両側には、可動側壁板27の湾曲部内に乗客が進入することを防止する進入防止手段36が設けられている。この進入防止手段36は、乗降通路7の可動側壁板27より内側に、軸29に隣接するように配置されて建築体側可動床板20に立設された建築体側支柱37と、乗降通路7の可動側壁板27より内側に、軸31に隣接するように配置されて昇降路側可動床板21に立設された昇降路側支柱38と、建築体側支柱37及び昇降路側支柱38間に渡って所定高さ毎に設けられた複数の進入防止用ロープ39とから構成されている。なお、進入防止用ロープ39は、図19及び図20に示すように、リング40を介して建築体側支柱37及び昇降路側支柱38に回動自在に連結されている。
かかる構成を有することにより、進入防止手段36は地震の揺れによる乗降通路7の変形にも容易に追従することができ、簡易で安価な構成により、乗客が可動側壁板27の湾曲部内に進入したり、湾曲部内に侵入した乗客が可動側壁板27に触れたりすることを確実に防止することが可能となる。なお、実施の形態3においては進入防止用ロープ39がそれぞれ乗降通路7の床面に立設された建築体側支柱37及び昇降路側支柱38間に渡って設けられているが、進入防止用ロープ39を、建築体側縦枠19a及び昇降路側縦枠16a間に渡って設けても同様の効果を奏することは言うまでもない。その他の構成及び効果は実施の形態1と同様である。
免震建物用エレベータを概念的に示す縦断面図である。 図1の免震建物用エレベータの地震時の状況を説明するための図である。 この発明の実施の形態1における免震建物用エレベータの乗場装置の平面図である。 図3におけるA−A断面図である。 図3におけるB部詳細図である。 図3におけるC部詳細図である。 地震時の状況を説明する図3相当図である。 地震時の他の状況を説明する図3相当図である。 地震時の他の状況を説明する図3相当図である。 この発明の実施の形態2における免震建物用エレベータの乗場装置の平面図である。 図10におけるD−D断面図である。 図10におけるE部詳細図である。 図10におけるF部詳細図である。 地震時の状況を説明する図10相当図である。 地震時の他の状況を説明する図10相当図である。 地震時の他の状況を説明する図10相当図である。 この発明の実施の形態3における免震建物用エレベータの乗場装置の平面図である。 図17におけるG−G断面図である。 図17におけるH部詳細図である。 図17におけるK部詳細図である。
符号の説明
1 大地
2 基部建築体
3 免震装置
4 免震建築体
5 昇降路
6 可動昇降路枠
7 乗降通路
8 かご
9 かご用案内レール
10 釣合い重り
11 釣合い重り用案内レール
12 機械室
13 駆動綱車
14 主索
15 緩衝器
16 昇降路側出入口三方枠
16a 昇降路側縦枠
17 乗場の戸
18 敷居
19 建築体側出入口三方枠
19a 建築体側縦枠
20 建築体側可動床板
21 昇降路側可動床板
22 水平軸線
23 建築体側可動天井板
24 昇降路側可動天井
24a〜24c 第一〜第三の昇降路側可動天井板
25 伸縮連結リンク
26a〜26d 枢軸ピン
27 可動側壁板
28、30 支持部
29、31、33、34 軸
32、35、36 進入防止手段
37 建築体側支柱
38 昇降路側支柱
39 進入防止用ロープ
40 リング

Claims (6)

  1. 基部建築体及びこの基部建築体に免震装置を介して支持された免震建築体に渡って昇降路が形成され、前記建築体のエレベータ乗場からこの乗場に停止したかごまでの間に設けられた乗降通路が、前記両建築体間の相対変位に連動して変形する免震建物用エレベータの乗場装置において、前記乗降通路の建築体側出入口の側縁部を形成する建築体側縦枠と、前記乗降通路の昇降路側出入口の側縁部を形成する昇降路側縦枠と、前記乗降通路の外側に向かって湾曲するように前記建築体側縦枠及び前記昇降路側縦枠間に渡って配置され、一端部が建築体側の固定体に、他端部が昇降路側の固定体に枢設された可動側壁板と、前記乗降通路の通路両側に設けられ、前記可動側壁板の湾曲部内に乗客が進入することを防止する進入防止手段とを備えたことを特徴とする免震建物用エレベータの乗場装置。
  2. 進入防止手段は、建築体側縦枠及び昇降路側縦枠間に渡って配置された蛇腹状を呈するアコーディオンカーテンであることを特徴とする請求項1に記載の免震建物用エレベータの乗場装置。
  3. 進入防止手段は、建築体側縦枠及び昇降路側縦枠間に渡って配置された巻取り式カーテンであることを特徴とする請求項1に記載の免震建物用エレベータの乗場装置。
  4. 進入防止手段は、建築体側縦枠及び昇降路側縦枠間に渡って配置された進入防止用ロープであることを特徴とする請求項1に記載の免震建物用エレベータの乗場装置。
  5. 可動側壁板は、一端部から他端部に渡って、乗降通路の外側に向かって凸状に湾曲されたことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の免震建物用エレベータの乗場装置。
  6. 可動側壁板の一端部及び進入防止手段の一端部が建築体側縦枠の動きに、可動側壁板の他端部及び進入防止手段の他端部が昇降路側縦枠の動きにそれぞれ追従可能に設けられたことを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載の免震建物用エレベータの乗場装置。
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