JPH11201223A - 免震台 - Google Patents

免震台

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Publication number
JPH11201223A
JPH11201223A JP1808998A JP1808998A JPH11201223A JP H11201223 A JPH11201223 A JP H11201223A JP 1808998 A JP1808998 A JP 1808998A JP 1808998 A JP1808998 A JP 1808998A JP H11201223 A JPH11201223 A JP H11201223A
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JP
Japan
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frame
upper frame
isolation table
lower frame
seismic isolation
Prior art date
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Application number
JP1808998A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kodera
博行 小寺
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INFUNIKKUSU KK
Original Assignee
INFUNIKKUSU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上フレームを初期位置に確実に戻す。 【解決手段】 上下のフレーム(図示せず)の間には、
上フレームを初期位置に復帰させる復帰手段100を設
ける。復帰手段100は、中心軸部30、コーナーピン
53A〜53Dおよび四本の弾性条体50A〜50Dを
有する。中心軸部30は、仮想正方形13の中心位置に
配置し、下フレームに固定する。コーナーピン53A〜
53Dは、仮想正方形13の各コーナー部13A〜13
Dにそれぞれ配置し、上フレームに固定する。弾性条体
50A〜50Dは、仮想正方形13の各辺部13E〜1
3Hに配置し、それぞれの一端部50aをいずれかのコ
ーナー部にそれぞれ配置し、上フレームに固定する。弾
性条体50A〜50Dの各他端部50bは、いずれかの
コーナーピンを経由して中心軸部30に連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば展示台と
して単体で使用したり、展示ケースの下に配置して使用
したりする免震台に係り、特に地震によって展示物や展
示ケースが水平方向に揺れるのを防止する免震台に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の免震台は、テーブルや床に設置
される下フレーム(単一プレートの場合はベース板とも
言う)と、この下フレームによって水平面内全方向へ移
動自在に支持された上フレームと、下フレームと上フレ
ーム間に設けられ、上フレームを初期位置に復帰させる
復帰手段とを備えている。この復帰手段としては、図7
に示す特開平9−269033号公報記載のものが知ら
れている。
【0003】この復帰手段300は、水平面内に想定し
た仮想四角形310(フレームが四角形の場合はフレー
ムを仮想四角形とする)の中心位置Oに配置され、かつ
下フレームまたは上フレームの一方に固定された一本の
中心ピン301と、仮想四角形310の斜め向かいに位
置する一対のコーナー部313B、313Dに配置さ
れ、かつ下フレームまたは上フレームの他方に固定され
た二本のコーナーピン303と、残る一対の斜め向かい
のコーナー部313A、313Cに二本ずつ配置された
固定ピン302、306と、コーナー部313A、31
3Cに位置する二本の固定ピン302、306に両端が
固定され、中間部が中心ピン301と一つのコーナーピ
ン303を経由して三角形を描くように引き回された二
本の弾性条体307とから構成されている。二本の弾性
条体307は、中心ピン301を中心にして点対称に引
き回されている。また、弾性条体307は、スプリング
307aとロープ307bの連結体から構成され、固定
ピン306とコーナーピン303間にスプリング307
aが配置されている。そして、弾性条体307の張力の
バランスにより、中心ピン301と、他のコーナーピン
303、固定ピン302、306との位置関係が規定さ
れ、それにより、上フレームが初期位置に所定の付勢力
を持って保持されている。
【0004】この復帰手段300では、中心ピン301
と、コーナーピン303および固定ピン302、306
とが異なるフレームに固定されているので、中心ピン3
01が動くと、弾性条体307の張力バランスが崩れ、
バランスを元に戻そうとする復帰力が発生する。それに
より、上フレームが初期位置に復帰させられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記復帰手段300に
おいては、上フレームが図7のY方向へ相対移動したと
きには、上フレームを元に戻そうとする復帰力が発生す
る。ところが、上フレームが図7のX方向へ相対移動し
たときには、弾性条体307の長さが移動前後において
ほとんど変化しない。このため、上フレームがX方向に
移動したときには、実際には復帰力がほとんど発生しな
いという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、請求項1に係る発明は、下フレームと、この下フ
レームによって水平面内全方向へ移動自在に支持された
上フレームと、上記下フレームと上記上フレームとの間
に設けられ、上フレームを初期位置に復帰させる復帰手
段とを備えた免震台において、上記復帰手段が、長手方
向へ弾性的に伸縮可能で、水平面内に想定された仮想四
角形の四つの辺部に沿ってそれぞれ配置され4つの弾性
条体を有しており、各弾性条体の一端が、上記下フレー
ムと上記上フレームとのいずれか一方の、上記仮想四角
形の一隅部に対応する箇所に連結され、他端が上記一隅
部に隣接する他の隅部から仮想四角形の対角線に沿って
延び、上記下フレームと上記上フレームとのいずれか他
方の、上記仮想四角形の中心部に対応する箇所に連結さ
れていることを特徴としている。
【0007】この場合、上記仮想四角形は正方形にする
のが望ましい。また、上記弾性条体を、一本のロープと
このロープの一端部に直列に連結された一本のスプリン
グとで構成し、スプリングを上記仮想四角形の辺に沿っ
て配置するのが望ましい。上記スプリングを上記下フレ
ームまたは上記上フレームの内部空間に収容するのが望
ましい。上記下フレームと上記上フレームとのいずれか
一方には、上記仮想四角形の中心部に対応する箇所に他
方側へ向かって起立し、上記四つの弾性条体がそれぞれ
連結される中心軸部を設け、上記下フレームと上記上フ
レームとのいずれか他方には、上記中心軸部が内周面に
突き当たることにより、上記上フレームの移動可能範囲
を規制する規制孔を形成するのが望ましい。
【0008】上記下フレームと上記上フレームとの間に
中間フレームを配置し、上記下フレームの上面と上記中
間フレームの下面との間、および上記中間フレームの上
面と上記上フレームの下面との間には、各面に転がり接
触する複数の転動ローラをそれぞれ配置し、上記仮想正
方形の対向する一方の対の辺に沿う方向をX方向、対向
する他方の対の辺に沿う方向をY方向としたとき、上記
中間フレームを上記転動ローラを介して上記下フレーム
にX方向へ移動自在に支持させ、上記上フレームを上記
転動ローラを介して上記中間フレームにY方向へ移動自
在に支持させることにより、上記上フレームを上記下フ
レームに水平面内全方向へ移動自在に支持せるのが望ま
しい。
【0009】そのようにする場合には、上記下フレーム
の上面および上記中間フレームの下面には、上記X方向
に沿って延びる2本の案内溝を形成し、上記中間フレー
ムの上面および上記上フレームの下面には、上記Y方向
に沿って延びる2本の案内溝を形成し、各案内溝に上記
転動ローラを案内溝の長手方向へは転動可能に、かつ長
手方向と直交する方向へは移動不能に設けるのが望まし
い。
【0010】また、上記下フレームと上記上フレームと
のいずれか一方には、上記仮想正方形の中心部に対応す
る箇所に他方側へ向かって起立し、上記四つの弾性条体
がそれぞれ連結される中心軸部が設け、上記下フレーム
と上記上フレームとのいずれか他方および上記中間フレ
ームには、上記中心軸部が内周面に突き当たることによ
り、上記上フレームの移動可能範囲を規制する規制孔を
形成するのが望ましい。
【0011】さらに、上記下フレームから上記上フレー
ムに至るそれらの外側に、それらの外側面を全体にわた
って覆い隠す四つの巾木を配置し、各巾木がそれぞれの
下端部または上端部を中心として回動し得るよう、それ
ぞれの下端部または上端部を上記下フレームまたは上記
上フレームに回動自在に取り付け、各巾木には、それぞ
れを内側へ向かって回動させるように付勢する付勢部材
を設け、互いに対向する二つの巾木に設けられた付勢部
材の付勢力を、上記上フレームが初期位置に位置してい
るときに互いに等しくなるように設定するのが望まし
い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図1〜図6を参照して説明する。図1〜図4はこの
発明の一実施の形態を示すものであり、図1は免震台1
の正面図、図2は免震台1の平面図、図3(A)、
(B)は免震台1の内部構成を示す側断面図である。こ
れらの図に示すように、この実施の形態の免震台1は、
テーブルTの上に載置され、花瓶2等の展示台として利
用されるものである。勿論、展示台1は、床面上に載置
してもよく、また展示台1の上には花瓶2以外のものを
載置してもよい。
【0013】図3に示すように、免震台1は、ベース板
(下フレーム)11と、上フレーム13とを有してい
る。ベース板11は、正方形の平板状をなしており、テ
ーブルT上に水平に載置されている。上フレーム13
は、ベース板11の各辺に沿って配置された4本の断面
四角形の中空鋼材13aと、各中空鋼材13aの下面お
よび上面にそれぞれ配置固定された下面板13bおよび
上面板13cとから構成されており、ベース板11の上
方に水平に配置されている。上フレーム13の下面板1
3bおよび上面板13cは、ベース板11とほぼ同形、
同大であり、それぞれの中心をベース板11の中心とほ
ぼ一致させて配置されている(以下、この状態のときの
上フレーム13の位置を初期位置と称する)。
【0014】図2に示すように、ベース板11の4つの
辺のうちの一方の対向する2辺(図2において上下に対
向する2辺)に沿う方向をX方向、他の2辺に沿う方向
をY方向としたとき、ベース板11の上面には、X方向
に延びるX方向レール16がY方向に互いに離れて2本
設けられ、下面板13bの下面にはY方向に延びるY方
向レール17がX方向に互いに離れて2本設けられてい
る。全部のレール16,17は、井桁状に配置されてい
る。X方向レール16とY方向レール17との交差位置
には、各レール16,17の長手方向へ相対移動自在と
され、かつX方向レール16およびY方向レール17を
相互に連結するスライドブロック18が設けられてい
る。これにより、上フレーム13が水平面内の全方向へ
移動自在とされている。
【0015】ベース板11の中心部には、中心軸部30
が上向きに突設されている。この中心軸部30は、下面
板13bの中心に設けられた所定の内径を有する規制孔
20を貫通しており、上フレーム13が初期位置から水
平方向へ所定距離だけ移動すると、規制孔20の内周面
に突き当たる。これにより、上フレーム13のX方向お
よびY方向の移動範囲が規制されている。
【0016】上記ベース板11と上フレーム13との間
には、相対移動した上フレーム13を初期位置に戻すた
めの復帰手段100が設けられている。復帰手段100
の構成を図2〜図4に基づいて説明する。復帰手段10
0は、上記中心軸部30を中心とした仮想正方形を基準
に構成されている。この場合、上フレーム13が正方形
であるから、そのまま仮想正方形を上フレーム13で置
き換えて説明する。上フレーム13には四つのコーナー
部と四つの辺部がある。いま、これらのコーナー部を、
図4に示すように、上から見て時計回りに第1、第2、
第3、第4のコーナー部13A、13B、13C、13
Dと称し、各辺部を第1、第2、第3および第4の辺部
13E,13F,13G,13Hと称する。第1、第3
の辺部13E,13GはY方向と平行であり、第2、第
4の辺部13F,13HはX方向と平行である。
【0017】第1〜第4の各コーナー部13A、13
B、13C、13Dには、円柱体あるいは滑車等よりな
るコーナーピン53A,53B,53C,53Dがそれ
ぞれ配置されている。各コーナーピン53A〜53D
は、上フレーム13に設けられている。
【0018】復帰手段100は、4本の弾性条体50A
〜50Dを有している。各弾性条体50A〜50Dは、
互いに直列に連結されたスプリング51とロープ52と
から構成されている。勿論、弾性条体50A〜50D
は、全部をゴム条のような弾性材料で構成してもよい。
【0019】各弾性条体50A〜50Dのスプリング5
1は、辺部13E,13F,13G,13Hに沿ってそ
れぞれ配置されており、上フレーム13の中空鋼材13
a内に収容されている。スプリング51の一端部(ロー
プ52と逆側の端部)51aは、コーナー部13A〜1
3Dにおいて上フレーム13に連結固定されている。一
方、各弾性条体50A〜50Dのロープ52は、コーナ
ーピン53A,53B,53C,53Dをそれぞれ経由
し、上フレーム13の対角線に沿ってその内側へ延び、
先端部(スプリング51と逆側の端部)52aが中心軸
部30に連結具32を介して連結固定されている。した
がって、弾性条体50A〜50Dは、中心軸部30に関
して点対称に配置されている。
【0020】弾性条体50A〜50Dの各スプリング5
1は、中心軸部30が規制孔20の中心に位置している
とき、つまり上フレーム13が初期位置に位置している
とき、中心軸部30に対して互いに同一の大きさの引っ
張り力を作用させている。したがって、上フレーム13
は、地震等の外力が作用しない限り初期位置に保持さ
れ、外力によって初期位置から移動させられたときに
は、外力が作用しなくなると同時に初期位置に戻され
る。
【0021】また、図2、図3に示すように、上フレー
ム13の各側面の外側には、巾木23が配置されてい
る。この巾木23は、ベース板11から上フレーム13
にわたる範囲を覆い隠す高さ(巾)を有しており、その
上端部が上フレーム13にヒンジ24およびブラケット
25を介して内外方向へ回動可能に取り付けられてい
る。巾木23の上端部には、水平方向内側へ向かって突
出する閉板部27が設けられており、この閉板部27
は、巾木23が鉛直に垂れ下がった状態のときに、上フ
レーム13の上面板14と巾木23との間の隙間を塞
ぐ。
【0022】各巾木23は、ベース板11を相対的に内
方に押し移動できるように、換言すれば、上フレーム1
3を外側へ向かって押し移動できるように、スプリング
(付勢部材)26によって内方に付勢されている。この
場合、各巾木23は、ほぼ鉛直になった状態のときにベ
ース板11の各側面に突き当たるようになっており、こ
れによって上フレーム13が所定の初期位置に戻される
ようになっている。ただし、巾木23は、鉛直状態より
さらに内側へ若干回動すると、ストッパ(図示せず)に
突き当たり、それ以上内側へ回動することができなくな
っている。なお、巾木23は、その下端部をベース板1
1に回動自在に取り付けてもよく、その場合には、巾木
23の上端部を上フレーム13に突き当てればよい。
【0023】次に、上記構成の免震台1の作用を説明す
る。図3(A)に示すように、平常時は、復帰手段10
0の作用により、中心軸部30が上フレーム13の中心
に位置するように、上フレーム13が初期位置に保持さ
れている。このとき、全周の巾木23が全て内方に付勢
されていることによっても、上フレーム13は初期位置
に拘束される。したがって、上フレーム13が人手によ
って不用意に移動させられたり、揺らされたりするのを
防止することができ、それによって上面板14上に載置
された展示品が倒れて破損するのを防止することができ
る。
【0024】一方、上記の巾木23および復帰手段10
0による拘束力以上の地震が発生した場合には、上フレ
ーム13がX−Y平面内の全方向へ移動できるので、図
3(B)に示すように、ベース板11が水平方向へ移動
し、その分だけ上フレーム13が逆方向へ相対的に移動
する。したがって、上フレーム13は、初期位置に位置
し続ける。よって、上フレーム13上の展示品が倒れて
破損するのを防止することができる。
【0025】地震の揺れによって上フレーム13が相対
移動した際には、中心軸部30と上フレーム13の相対
変位量に応じて、復帰手段100が復帰力を発生する。
この場合、4本の弾性条体50A〜50Dが中心軸部3
0に関して点対称に配置されているので、中心軸部30
がいずれの水平方向へ移動した場合であっても、つまり
上フレーム13が下フレーム11に対していずれの方向
へ相対移動した場合であっても、復帰手段100には復
帰力が発生する。したがって、上フレーム13を初期位
置に必ず戻すことができる。
【0026】また、弾性条体50A〜50Dが中心軸部
30に対して点対称に配置されているから、上フレーム
13がいずれの方向へ移動した場合であっても、中心軸
部30に作用する復帰力はほぼ同一である。したがっ
て、この免震台1によれば、地震の大きさが同一である
ならば、移動方向に拘わらず上フレーム13の移動量を
ほぼ一定にすることができる。
【0027】そして、最終的には、スプリング26によ
る巾木23に対する付勢力が復帰力として上フレーム1
3に作用するので、適正な位置に正確に上フレーム13
を復帰させることができる。よって、地震後に人手によ
り、免震台1を初期位置にセットし直す等の手間を省く
ことができる。また、スプリング51を上フレーム13
の中空鋼材13aの内部空間に収容しているので、上フ
レーム13の内周側に配置する場合に比して外側に寄せ
ることができる。その結果、スプリング51の長さを長
くすることができる。したがって、上フレーム13が大
きく移動した場合であっても、スプリング51がへたる
のを防止することができる。
【0028】次に、この発明の他の実施の形態について
説明する。なお、以下の実施の形態では、上記実施の形
態と異なる構成だけを説明することとし、上記実施の形
態と同様な構成については同一符号を付してその説明を
省略する。
【0029】図5(A),(B)に示す実施の形態の免
震台1′においては、ベース板11と上フレーム13と
の間に中間フレーム12が配置されている。この中間フ
レーム12は、上方から見たとき、ベース板11と同
形、同大であり、初期位置ではベース板11の上側に重
なるように水平に配置されている。
【0030】ベース板11の上面には、2つの下案内溝
(案内溝)61,61が形成されている。下案内溝6
1,61は、X方向へ向かって水平に延びており、Y方
向に互いに離れて配置されている。中間フレーム12の
下面には、2つの上案内溝(案内溝)62,62が形成
されている。2つの上案内溝62,62は、下案内溝6
1と同様に、X方向へ水平に延びており、中間フレーム
12が初期位置に位置しているときに、下案内溝61,
61とそれぞれ対向するように配置されている。上下に
対向する下案内溝61と上案内溝62とが対をなしてい
る。
【0031】ベース板11と中間フレーム12との間に
は、4つの可動台車70が配置されている。可動台車7
0は、一平面上に互いに平行に並べて配置された少なく
とも一つ(この実施の形態では3つ)の転動ローラ71
と、各転動ローラ71を回転自在に保持するリテーナ7
2とから構成されている。4つの可動台車のうちの2つ
の可動台車70,70は、一方の一対の案内溝61,6
2の一端側と他端側とに配置され、他の2つの可動台車
70,70は、他方の一対の案内溝61,62の一端側
と他端側とに配置されている。
【0032】各可動台車70の転動ローラ71は、その
下側部と上側部とが対をなす案内溝61,62にそれぞ
れ挿入されており、案内溝61,62の各底面に転がり
接触している。したがって、可動台車70は、案内溝6
1,62の長手方向(X方向)へ移動可能である。しか
も、転動ローラ71の両端面が案内溝61,62の両側
面に接触することにより、可動台車70は、ベース板1
1および中間フレーム12に対してY方向へは移動不能
になっている。これにより、中間フレーム12がベース
板11に対してX方向へは移動可能に、Y方向へは移動
不能になっている。なお、中間フレーム12の中央部に
は、上フレーム13の規制孔20と同一内径を有する規
制孔12aが形成されており、この規制孔12aの内周
面に中心軸部30が突き当たることにより、中間フレー
ム12の移動範囲が規制されている。
【0033】中間フレーム12の上面と上フレーム13
の下面とにも、下案内溝61および上案内溝62がそれ
ぞれ形成され、各案内溝61,62には、可動台車70
の転動ローラ71が転動可能に挿入されている。ただ
し、下案内溝61および上案内溝62はY方向に延びて
いる。したがって、上フレーム13は中間フレーム12
に対してY方向へは移動自在であり、X方向へは移動不
能になっている。
【0034】上記構成の免震台1′においては、可動台
車70の転動ローラ71がベース板11および中間フレ
ーム12にそれぞれ転がり接触しているので、図5
(B)に示すように、中間フレーム12がベース板11
に対して距離Lだけ相対移動したとき、可動台車70は
中間フレーム12の移動距離の半分の距離L/2だけし
か移動しない。したがって、中間フレーム12が大きく
移動したとしても、可動台車70がベース板11から外
れることがない。よって、中間フレーム12の移動可能
な最大距離を大きくすることができる。これは、上フレ
ーム13についても同様である。したがって、免震台
1′は、横揺れの大きな地震に対しても展示品2が倒れ
るのを防止することができる。
【0035】また、図6はこの発明に係る免震台80の
一部の構成を示すものである。この免震台80は展示ケ
ースと一体化されており、免震台80の上に展示ケース
本体90が乗っている。免震台80は、下フレーム81
と上フレーム83と復帰手段100とを備えている。復
帰手段100は、上記実施の形態のもの同様のものであ
り、スプリング51が上フレーム83の中空鋼材83a
内に収容されている。上フレーム83は、下フレーム7
1上にスライドブロック18を介して水平面内の全方向
へ移動自在に支持されている。なお、スライドブロック
18は図示を省略している。
【0036】展示ケース90はガラスケース部92とそ
の下の衿部91とからなり、衿部91の下部フレーム9
3が免震台80の上フレーム83上に固定されている。
上フレーム83の各辺部外周には、下フレーム81を覆
い隠す高さ(巾)の巾木84が設けられている。この巾
木84は、上端が支軸(支点)85で内外方向に回動可
能に上フレーム83に取り付けられており、下フレーム
81の外周部を内方に押し移動できるように、スプリン
グ(付勢部材)86で内方に付勢されている。巾木84
の内面の下フレーム81との当り位置にはクッション材
87が設けられている。また、巾木84の上端部は、展
示ケース本体90の衿部91の下端より延びるカバー9
4で隠されており、美観を向上させるため、巾木84の
上端取付部が外から見えないようになっている。この免
震台80は、上記実施形態の免震台1より大型のもので
あるが、動きは全く同じである。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜9に係
る発明によれば、上フレームを初期位置に確実に戻すこ
とができるという効果が得られる。特に、請求項2に係
る発明によれば、復帰手段による上フレームに対する付
勢力を、上フレームがいずれの方向へ移動した場合であ
ってもほぼ均一に作用させることができる。したがっ
て、地震の大きさが一定であれば、上フレームがいずれ
の方向へ移動する場合であっても、その移動量をほぼ一
定にすることができるという効果が得られる。請求項4
に係る発明によれば、スプリングの長さを長くすること
ができ、これによって上フレームの最大移動量を大きく
することができるという効果が得られる。請求項5に係
る発明によれば、中心軸部が上フレームの移動限を定め
るストッパを兼ねるので、構成を単純にすることができ
るという効果が得られる。請求項6,7に係る発明によ
れば、下フレームを大型化することなく上フレームの最
大移動量を大きくすることができるという効果が得られ
る。請求項8に係る発明によれば、中心軸部が中間フレ
ームおよび上フレームの移動限を定めるストッパを兼ね
るので、構成を単純にすることができるという効果が得
られる。請求項9に係る発明によれば、上フレーム、下
フレームおよびそれらの間の空間を隠すことができ、美
観を向上させることができる。しかも上フレームが変位
した際の初期位置への復帰力を、巾木によって与えるこ
とができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態の免震台の使用状態を
示す外観側面図である。
【図2】同免震台の平面図である。
【図3】同免震台の内部構造を示す図2のA−A断面図
であって、図3(A)は平常時の状態を示し、図3
(B)は地震による変位が発生した状態を示している。
【図4】同免震台における復帰手段の概略構成を示す平
面図である。
【図5】この発明の他の実施の形態を示す図であって、
図5(A),(B)はそれぞれ図3(A),(B)と同
様の断面図である。
【図6】この発明のさらに他の実施の形態の一部構成を
示す側断面図である。
【図7】従来の免震台における復帰手段の概略構成を示
す平面図である。
【符号の説明】 1 免震台 1′ 免震台 11 ベース板(下フレーム) 12 中間フレーム 12a 規制孔 13 上フレーム 13A コーナー部 13B コーナー部 13C コーナー部 13D コーナー部 13E 辺部 13F 辺部 13G 辺部 13H 辺部 61 下案内溝(案内溝) 62 上案内溝(案内溝) 70 可動台車 71 転動ローラ 20 規制孔 23 巾木 26 スプリング(付勢部材) 30 中心軸部 50A 弾性条体 50B 弾性条体 50C 弾性条体 50D 弾性条体 51 スプリング 52 ロープ 80 免震台 81 下フレーム 83 上フレーム 84 巾木 86 スプリング(付勢部材) 100 復帰手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下フレームと、この下フレームによって
    水平面内全方向へ移動自在に支持された上フレームと、
    上記下フレームと上記上フレームとの間に設けられ、上
    フレームを初期位置に復帰させる復帰手段とを備えた免
    震台において、 上記復帰手段が、長手方向へ弾性的に伸縮可能で、水平
    面内に想定された仮想四角形の四つの辺部に沿ってそれ
    ぞれ配置され4つの弾性条体を有しており、各弾性条体
    の一端が、上記下フレームと上記上フレームとのいずれ
    か一方の、上記仮想四角形の一隅部に対応する箇所に連
    結され、他端が上記一隅部に隣接する他の隅部から仮想
    四角形の対角線に沿って延び、上記下フレームと上記上
    フレームとのいずれか他方の、上記仮想四角形の中心部
    に対応する箇所に連結されていることを特徴とする免震
    台。
  2. 【請求項2】 上記仮想四角形が正方形であることを特
    徴とする請求項1に記載の免震台。
  3. 【請求項3】 上記弾性条体を、一本のロープとこのロ
    ープの一端部に直列に連結された一本のスプリングとで
    構成し、スプリングを上記仮想四角形の辺に沿って配置
    したことを特徴とする請求項1または2に記載の免震
    台。
  4. 【請求項4】 上記スプリングを上記下フレームまたは
    上記上フレームの内部空間に収容したことを特徴とする
    請求項3に記載の免震台。
  5. 【請求項5】 上記下フレームと上記上フレームとのい
    ずれか一方には、上記仮想四角形の中心部に対応する箇
    所に他方側へ向かって起立し、上記四つの弾性条体がそ
    れぞれ連結される中心軸部を設け、上記下フレームと上
    記上フレームとのいずれか他方には、上記中心軸部が内
    周面に突き当たることにより、上記上フレームの移動可
    能範囲を規制する規制孔を形成したことを特徴とする請
    求項4に記載の免震台。
  6. 【請求項6】 上記下フレームと上記上フレームとの間
    に中間フレームを配置し、上記下フレームの上面と上記
    中間フレームの下面との間、および上記中間フレームの
    上面と上記上フレームの下面との間には、各面に転がり
    接触する複数の転動ローラをそれぞれ配置し、上記仮想
    正方形の対向する一方の対の辺に沿う方向をX方向、対
    向する他方の対の辺に沿う方向をY方向としたとき、上
    記中間フレームを上記転動ローラを介して上記下フレー
    ムにX方向へ移動自在に支持させ、上記上フレームを上
    記転動ローラを介して上記中間フレームにY方向へ移動
    自在に支持させることにより、上記上フレームを上記下
    フレームに水平面内全方向へ移動自在に支持させたこと
    を特徴とする請求項2に記載の免震台。
  7. 【請求項7】 上記下フレームの上面および上記中間フ
    レームの下面には、上記X方向に沿って延びる2本の案
    内溝を形成し、上記中間フレームの上面および上記上フ
    レームの下面には、上記Y方向に沿って延びる2本の案
    内溝を形成し、各案内溝に上記転動ローラを案内溝の長
    手方向へは転動可能に、かつ長手方向と直交する方向へ
    は移動不能に設けたことを特徴とする請求項6に記載の
    免震台。
  8. 【請求項8】 上記下フレームと上記上フレームとのい
    ずれか一方には、上記仮想正方形の中心部に対応する箇
    所に他方側へ向かって起立し、上記四つの弾性条体がそ
    れぞれ連結される中心軸部を設け、上記下フレームと上
    記上フレームとのいずれか他方および上記中間フレーム
    には、上記中心軸部が内周面に突き当たることにより、
    上記上フレームの移動可能範囲を規制する規制孔を形成
    したことを特徴とする請求項6または7に記載の免震
    台。
  9. 【請求項9】 上記下フレームから上記上フレームに至
    るそれらの外側に、それらの外側面を全体にわたって覆
    い隠す四つの巾木を配置し、各巾木がそれぞれの下端部
    または上端部を中心として回動し得るよう、それぞれの
    下端部または上端部を上記下フレームまたは上記上フレ
    ームに回動自在に取り付け、各巾木には、それぞれを内
    側へ向かって回動させるように付勢する付勢部材を設
    け、互いに対向する二つの巾木に設けられた付勢部材の
    付勢力を、上記上フレームが初期位置に位置していると
    きに互いに等しくなるように設定したことを特徴とする
    請求項1〜8のいずれかに記載の免震台。
JP1808998A 1998-01-13 1998-01-13 免震台 Pending JPH11201223A (ja)

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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001050341A (ja) * 1999-08-04 2001-02-23 Takashi Funaki 物品搭載用免震装置における周囲側面部の改良構造
JP2014234921A (ja) * 2013-06-05 2014-12-15 清水建設株式会社 免震床構造
JP2018087608A (ja) * 2016-11-29 2018-06-07 清水建設株式会社 免震機構
KR101879354B1 (ko) * 2018-01-02 2018-07-18 (주)와이제이산업 지진 완충장치
CN108429208A (zh) * 2018-05-14 2018-08-21 山东省科学院海洋仪器仪表研究所 一种线缆减振装置
CN115488928A (zh) * 2022-10-25 2022-12-20 中国五冶集团有限公司 一种防抖动可调节式工业机器人工作承台
JP2023056987A (ja) * 2021-10-10 2023-04-20 賢一 要 テーブル及びハンガー兼用免震装置
CN108429208B (zh) * 2018-05-14 2024-06-07 山东省科学院海洋仪器仪表研究所 一种线缆减振装置

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