JP2001050341A - 物品搭載用免震装置における周囲側面部の改良構造 - Google Patents

物品搭載用免震装置における周囲側面部の改良構造

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JP2001050341A JP11221826A JP22182699A JP2001050341A JP 2001050341 A JP2001050341 A JP 2001050341A JP 11221826 A JP11221826 A JP 11221826A JP 22182699 A JP22182699 A JP 22182699A JP 2001050341 A JP2001050341 A JP 2001050341A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】地震等の振動発生の際振動を吸収し架台上の被
搭載物を各種振動から保護できる機能を有しながら、し
かも、架台の側面周囲の隙間から、物の架台内への侵入
を防止し、常時、架台の円滑な平面移動を保持し、しか
も、側面カバー体が装置内方に倒れ込むことのないよう
な構造にした免震装置を提供する。 【解決手段】床面等に配置する下部架台10と、上部架
台40と、中間部架台20とを具備し、下部架台、中間
部架台が、地震等の振動発生の際、振動を吸収可能に構
成し、上部架台上の被搭載物を地震等から保護するよう
にした免震装置1であり、免震装置の周囲側面に、所定
値以上の振動発生の際に床面方向へ倒れるように構成し
た各側面カバー体を具備し、所定値以上の振動発生によ
り側面カバー体が装置の床面方向へと倒れようとする
際、側面カバー体が決して架台の内方に倒れ込むような
ことのないようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば美術品等を
収めている搭載ケース等を、地震をはじめとする各種振
動から保護するための物品搭載用の免震装置に関し、詳
しくは、水平可動可能として積層状態におかれる各架台
の周囲側面部分に改良を施し、装置の免震機能に阻害、
支障を与えるような物、例えば、埃、塵、虫等の異物が
装置内に侵入しないように装置の周囲側面に配置した側
面カバー体が、如何なる場合にも装置内方に倒れ込むこ
とのないような構造にした免震装置に関するものであ
る。
【従来の技術】この種の免震装置として、例えば、大小
を問わず各種の地震等の振動発生の場合でも水平方向の
振動を吸収することにより、床面に配置される台の上の
コンピューター、精密機械等の機械器具、搭載台上の各
種の搭載物、搭載ケース等に収納した各種搭載品等々が
倒れてしまうような事態を防止できるとともに、地震等
の発生振動が終わった後に、搭載台等を円滑に素早く元
の位置へ復帰でき、しかも、設置場所も比較的狭いスペ
ースで良く、既存、既製の搭載台、搭載ケース等にその
まま適用することができる装置としたものがある。上記
免震装置の要旨を説明すると次の通りである。即ち、こ
の免震装置は、床面等に配置する下部架台と、この下部
架台の上方でコンピューター、精密機械等の機械器具
等、又は美術品等を搭載する上部架台と、この下部架台
と上部架台との間に配置した中間部架台とを具備し、前
記下部架台、中間部架台が、地震等の振動発生の際、夫
々個別に直交する方向に自在に水平移動しながら振動を
吸収可能に構成し、前記上部架台上の被搭載物を地震等
の各種振動から保護するようにした免震装置であり、前
記下部架台の上面と、前記中間部架台の下面との各対向
面の夫々左右位置には、夫々上下に対向する各レール面
を有する各レール体を具備し、前記中間部架台の上面
と、前記上部架台下面との各対向面の夫々左右位置に
は、夫々上下に対向し、且つ、前記下部架台の上面と中
間部架台の下面とに配置した各レール面に直交する各レ
ール面を有する各レール体を具備し、前記下部架台の上
面と中間部架台の下面との間、中間部架台の上面と上部
架台下面との間には、前記各架台に配置した各レール体
の上下に対向する各レール面に上下から挟持され、地震
等の振動発生の際、前記下部架台、中間部架台が夫々個
別に直交する方向に自在に水平移動可能な状態で、且
つ、前記各架台に配置した各レール体の長さ内の一定範
囲内においてレール面上を移動自在なように構成した移
動体を具備し、前記下部架台の上面と中間部架台の下面
のいずれかの一面、中間部架台の上面と上部架台の下面
のいずれかの一面には、地震等の振動発生のとき、前記
下部架台、中間部架台が、夫々個別に直交する方向に自
在に水平移動する際における前記下部架台と中間部架
台、及び中間部架台と上部架台の各水平移動に対して各
架台の脱落・外脱を防止し、且つ、ストッパ受体と係止
するように構成したストッパ体を具備してなることを要
旨とするものである。
【発明が解決しようとする課題】上述した免震装置は、
例えば美術品等を収めている搭載ケース等を、地震をは
じめとする各種振動から保護するための基本的構成の免
震装置としては優れた作用、効果を発揮できるものであ
る。しかし、上述した免震装置においては、夫々適当な
隙間を有しつつ対向して積層状態に置かれる床面等に配
置する下部架台、下部架台の上方で美術品等を搭載する
上部架台、下部架台と上部架台との間に配置した中間部
架台の各架台の側面周囲の隙間から、夫々個別に可動す
る各架台の各平面移動に阻害を与えるような物、例え
ば、埃、塵、虫等の異物が各架台内に侵入することを防
止するための対策、手段が取られていない。そして、架
台の側面周囲の隙間から、架台の平面移動に阻害を与え
るような物、例えば、埃、塵、虫等の異物が各架台内に
侵入することを防止するための対策、手段が取られてい
ないという事情、状況は、前記従来の免震装置ばかりで
なく、地震等の振動発生の際平面移動するように構成し
た架台を具備し、この架台の平面移動により振動を吸収
可能に構成し、架台上の被搭載物を地震等の各種振動か
ら保護するようにした各種の免震装置の類についても同
様である。本発明は、上述した従来の免震装置をはじめ
として、地震等の振動発生の際平面移動するように構成
した架台を具備し、この架台の平面移動により振動を吸
収可能に構成し、架台上の被搭載物を地震等の各種振動
から保護するようにした免震装置の類に改良を施し、地
震等の振動発生の際架台の平面移動により振動を吸収し
架台上の被搭載物を地震等の各種振動から保護できる機
能を有しながら、しかも、架台の側面周囲の隙間から、
架台の平面移動に阻害、支障を与えるような物、例え
ば、埃、塵、虫等の異物の架台内への侵入を防止し、常
時、平面可動する架台の円滑な平面移動を保持し、この
種の装置の最良な作動状態を常時維持することができる
ようにした装置の周囲側面に配置する側面カバー体を具
備し、しかも、この側面カバー体が、如何なる場合にも
装置内方に倒れ込むことのないような構造にした免震装
置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
床面等に配置する下部架台と、この下部架台の上方で美
術品等を搭載する上部架台と、この下部架台と上部架台
との間に配置した中間部架台とを具備し、前記下部架
台、中間部架台が、地震等の振動発生の際、夫々個別に
直交する方向に自在に平面移動しながら振動を吸収可能
に構成し、前記上部架台上の被搭載物を地震等の各種振
動から保護するようにした免震装置であり、この免震装
置の周囲側面に、免震装置の架台周囲側面を包覆するよ
うな状態で、且つ、所定値以上の振動発生の際に床面方
向へ倒れるように構成した各側面カバー体を具備し、所
定値以上の振動発生により可動架台が平面移動した状態
で前記側面カバー体が装置の周囲側面から離反して床面
方向へと倒れようとする際、前記各側面カバー体の左右
両端が、これに対応する位置の各架台の各側面板の夫々
の左右端部に衝突するようにした構成をもって、前記側
面カバー体が決して装置の内方、即ち、架台の内方に倒
れ込むようなことのないようにしたことを特徴とする免
震装置における周囲側面部の改良構造である。請求項2
記載の発明は、床面等に配置する下部架台と、この下部
架台の上方でコンピューター、精密機械等の機械器具
等、又は美術品等を搭載する上部架台と、この下部架台
と上部架台との間に配置した中間部架台とを具備し、前
記下部架台、中間部架台が、地震等の振動発生の際、夫
々個別に直交する方向に自在に水平移動しながら振動を
吸収可能に構成し、前記上部架台上の被搭載物を地震等
の各種振動から保護するようにした免震装置で、前記下
部架台の上面と、前記中間部架台の下面との各対向面の
夫々左右位置には、夫々上下に対向する各レール面を有
する各レール体を具備し、前記中間部架台の上面と、前
記上部架台下面との各対向面の夫々左右位置には、夫々
上下に対向し、且つ、前記下部架台の上面と中間部架台
の下面とに配置した各レール面に直交する各レール面を
有する各レール体を具備し、前記下部架台の上面と中間
部架台の下面との間、中間部架台の上面と上部架台下面
との間には、前記各架台に配置した各レール体の上下に
対向する各レール面に上下から挟持され、地震等の振動
発生の際、下部架台、中間部架台が夫々個別に直交する
方向に自在に水平移動可能な状態で、且つ、前記各架台
に配置した各レール体の長さ内の一定範囲内においてレ
ール面上を移動自在なように構成した移動体を具備し、
前記下部架台の上面と中間部架台の下面のいずれかの一
面、中間部架台の上面と上部架台の下面のいずれかの一
面には、地震等の振動発生のとき、前記下部架台、中間
部架台が、夫々個別に直交する方向に自在に水平移動す
る際における前記下部架台と中間部架台、及び中間部架
台と上部架台の各水平移動に対して各架台の脱落・外脱
を防止し、且つ、ストッパ受体と係止するように構成し
たストッパ体を具備してなることを特徴とする免震装置
であり、この免震装置の周囲側面に、免震装置の架台周
囲側面を包覆するような状態で、且つ、所定値以上の振
動発生の際に床面方向へ倒れるように構成した各側面カ
バー体を具備し、所定値以上の振動発生により可動架台
が平面移動した状態で前記側面カバー体が装置の周囲側
面から離反して床面方向へと倒れようとする際、前記各
側面カバー体の左右両端が、これに対応する位置の各架
台の各側面板の夫々の左右端部に衝突するようにした構
成をもって、前記側面カバー体が決して装置の内方、即
ち、架台の内方に倒れ込むようなことのないようにした
ことを特徴とする免震装置における周囲側面部の改良構
造である。請求項3記載の発明は、前記側面カバー体
が、その内側上端、及び左右端にパイル状材等からなる
介在具を有し、その内側下端に磁気板等の磁気材を設け
たものである請求項1又は2に記載の免震装置における
周囲側面部の改良構造である。請求項4記載の発明は、
前記側面カバー体に設けた磁気板等の磁気材の磁気力
が、予め設定した所定値以上の振動が発生して可動架台
が水平移動した際には側面カバー体が床面方向に倒れる
ようになっているとともに、所定値未満の振動では架台
の周囲側面を閉塞状態に包覆できるように構成したもの
である請求項1乃至3のいずれかに記載の免震装置にお
ける周囲側面部の改良構造である。請求項5記載の発明
は、前記介在具が、パイル状材、スポンジ状材、ゴム片
材等の材料をもって形成したものである請求項1乃至4
のいずれかに記載の免震装置における周囲側面部の改良
構造である。請求項1乃至5に記載の各発明によれば、
各架台の側面周囲の各側面カバー体は、予め設定した所
定値未満の架台の平面移動状態の下では架台の側面周囲
から離反することなく安定状態を保持しながら密接状態
で各架台の側面周囲を包覆しているので、架台の平面移
動により地震等の振動を吸収可能で、地震等の振動発生
の際架台の平面移動により振動を吸収し、架台上の被搭
載物を地震等の各種振動から保護できる機能を有しなが
ら、しかも、各架台の側面周囲の隙間から、架台の平面
移動に阻害、支障を与えるような物、例えば、埃、塵、
虫等の異物の架台内への侵入を防止し、常時、平面可動
する架台の円滑な平面移動を保持し、この種の装置の最
良な作動状態を常時維持することができる免震装置を実
現できる。そして、各側面カバー体は、各可動架台が静
止状態で、予め設定した所定値未満の架台の平面移動状
態の下では、装置の周囲側面から離反することなく安定
状態を保持しながら各架台の側面周囲を包覆している
が、予め設定した所定値以上の振動が発生して架台が平
面移動状態した状態では、各側面カバー体は装置の周囲
側面から離反して床面方向へと倒れることになり、この
とき、本発明においては前記各架台の周囲の各側面板に
前述のような改良を施しているので、各側面カバー体
は、決して装置の内方、即ち、各架台の内方に倒れ込む
ようなことのない免震装置を実現できる。更に、下部架
台の上面と中間部架台の下面との間、中間部架台の上面
と上部架の下面との間には、夫々の架台内に各コロ体を
装着配置しているとともに、地震等の振動発生の際に、
下部架台、中間部架台とが、夫々個別に直交する前後・
左右の方向に自在にオーバーハング状態で振動を吸収し
ながら水平移動が可能なように構成されて積層状態にな
っているので、これにより、美術品等々を搭載するよう
にした上部架台を支持しているその下方部分があらゆる
方向に動きながら振動を吸収して上部架台上の美術品等
の倒壊等を防止することができる物品搭載用の免震装置
を実現できる。この物品搭載用の免震装置は、地震等の
振動発生の際には、下部架台、中間部架台が、夫々個別
に直交する前後・左右の方向に自在にオーバーハング状
態で振動を吸収しながら水平移動可能な構成であること
から、上記各架台の水平移する各架台が脱落・外脱しな
いように規制するようにしたストッパ体と相まって、下
部架台、中間部架台の各水平移動がかなり広い範囲まで
安全に移動可能になるので、各架台のサイズを比較的小
さくコンパクトに構成でき、本装置の設置場所も比較的
狭いスペースで良く、例えば、既存、既製の搭載ケース
A等の内部に本装置をそのまま配置して適用することが
できる。
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。本発明の物品搭載用免震装置にお
ける周囲側面部の改良構造が適用でき、この改良構造が
施される対象である免震装置1は、例えば、図1に示す
ように、地震等の振動発生の際、夫々個別に直交する方
向に自在に平面移動しながら振動を吸収可能に構成した
積層状態に対向配置の各架台40、20、10を具備
し、且つ、例えば、図2、図4に示すように、装置の周
囲側面に、装置の周囲側面を包覆するような状態で、内
側上端及び左右端にパイル状材(毛状材)等からなる介
在具110、内側下端に磁気板等の磁気材111を設け
た各側面カバー体112を具備したものである。前記側
面カバー体112、即ち側面カバー体112に設けた磁
気板等の磁気材111の磁気力は、要は、架台の静止状
態で装置の周囲側面を閉塞状態に包覆でき、しかも、予
め設定した所定値以上の振動が発生して可動架台が水平
移動した際には、床面方向に倒れるようになっていると
ともに、所定値未満の振動では架台の静止状態と同様に
装置の周囲側面を閉塞状態に包覆できるように構成した
ものであれば良い。なお、前記側面カバー体112、介
在具110、磁気板等の磁気材111の各構成は、図
1、図4に示す構成のものに限定されるものではなく、
上述したように、架台の静止状態で装置の周囲側面を閉
塞状態に包覆でき、しかも、予め設定した所定値以上の
振動が発生して可動架台が水平移動した際には、床面方
向に倒れるようになっているとともに、所定値未満の振
動では架台の静止状態と同様に装置の周囲側面を閉塞状
態に包覆できるように構成したものであれば良い。これ
により、各側面カバー体112は、各可動架台が静止状
態で、予め設定した所定値未満の架台の平面移動状態の
下では、装置の周囲側面から離反することなく安定状態
を保持しながら各架台の側面周囲を包覆している。ま
た、予め設定した所定値以上の振動が発生して架台が平
面移動状態した状態では、各側面カバー体112は装置
の周囲側面から離反して床面方向へと倒れることにな
る。そして、このとき、本発明においては後記各架台の
周囲側面に改良を施しているので、各側面カバー体11
2は、決して装置の内方、即ち、架台の内方に倒れ込む
ようなことはない。従って、架台が静止状態にあると
き、各架台周囲の側面は、各側面カバー体112により
閉塞され包覆されている。前記積層状態に対向配置した
各架台の夫々の間には、前記下部架台10、中間部架台
20を、各架台相互に対して、夫々個別に直交する方向
に水平状態に自在に平面移動可能なように構成した例え
ば図1に示すような移動体97を配置している。この移
動体97は、特に限定した構成を採用するものではな
く、後記図2乃至図12に示すようなコロ体60をはじ
め、地震等の振動発生の際、各架台が夫々個別に直交す
る方向に自在に平面移動させることができる構成であれ
ば、例えば、図1に示すような鋼材等からなる球体20
1を架台内から外脱しないような構成を施して配置する
等々、如何なる構成のものでも良い。上記本発明の物品
搭載用免震装置における周囲側面部の改良構造が施され
る免震装置1の具体的な構造の一例ついては、後記図2
乃至図12を参照して説明する。この他、本発明の物品
搭載用免震装置における周囲側面部の改良構造は、水平
可動可能として積層状態におかれる各架台を具備して、
地震等の振動発生の場合、水平方向の振動を可動架台に
より吸収することにより、床面に配置される台の上のコ
ンピューター、精密機械等の機械器具、搭載台上の各種
の搭載物、搭載ケース等に収納した各種搭載品等々が倒
れてしまうような事態を防止できるとともに、地震等の
発生振動が終わった後に、搭載台等を円滑に素早く元の
位置へ復帰できるようにした形態の各種の免震装置に適
用できる。本発明に係る物品搭載用免震装置における周
囲側面部の改良構造は、図1乃至図2に示すように、地
震等の振動発生の際、夫々個別に直交する方向に自在に
平面移動しながら振動を吸収可能に構成した対向配置の
溝を有する四角形状の各架台、即ち上部架台40、中間
部架台20、下部架台10において、上部架台40の下
方に向いた溝部42、下部架台10の上方に向いた溝部
12、中間部架台20の後記上下に向いたの各溝部2
4、25を形成している夫々の架台の周囲の各側面板2
02、203、204を改良したものである。即ち、本
実施の形態では、前記中間部架台20の中心板23の上
下の各溝部24、25を形成している各側面板203の
内、上方の溝部24を形成している各側面板203のい
ずれか一方の対向面に各短い側面板203を形成し、こ
の対向面と交叉する他の対向面の側面板を除去するとと
もに、下方の溝部25を形成している各側面板203の
上記上方の溝部24の対向側面板203に上下方向で対
向する各位置の側面板を除去し、上方の溝部24の側面
板を除去した対向面に上下方向で対向する各位置の対向
面に各短い側面板203を形成している。本実施の形態
では、上方の各短い側面板203と、下方の各短い側面
板203とを同じ高さに形成している。そして、前記上
部架台40の溝部42を形成している下方に向いた各側
面板202の内、前記中間部架台20の上方に向いて形
成された各短い側面板203の上端と隙間を有しながら
上下方向に対向する短い側面板202を、当該中間部架
台20の対向各側面板203と例えば同じ高さに形成す
るとともに、前記中間部架台20の側面板を除去した各
対向面の各位置と上下方向に対向し、且つ、中心板23
の上面と隙間を有するようにして設けた対向する各長い
側面板202を、当該中間部架台20の対向各側面板2
03の高さの例えば2倍の高さに形成している。更に、
前記下部架台10の溝部12を形成している上方に向い
た各側面板204の内、前記中間部架台20の下方に向
いて形成された各側面板203の下端と隙間を有しなが
ら上下方向に対向する短い側面板204を、当該中間部
架台20の対向各側面板203と例えば同じ高さに形成
するとともに、前記中間部架台20の側面板を除去した
各対向面の各位置と上下方向に対向し、且つ、中心板2
3の上面と隙間を有するようにして設けた対向する各長
い側面板204を、当該中間部架台20の対向各側面板
203の高さの例えば2倍の高さに形成している。前記
各架台の各側面板202、203、204の高さは、要
は、各架台の周囲側面の上下方向に対向する夫々の上下
の面が適当な隙間を保持できる構成のものであるなら
ば、本実施の形態例に限定されるものでないことは勿論
である。従って、予め設定した所定値以上の振動が発生
して架台が平面移動状態した状態で、各側面カバー体1
12は装置の周囲側面から離反して床面方向へと倒れる
ことになるが、このとき、上部架台40の各長い側面板
202の夫々の左右端部と、この各部分に配置した各側
面カバー体112の左右両端が相互に衝突するととも
に、下部架台10の各長い側面板204の夫々の左右端
部と、この各部分に配置した各側面カバー体112の左
右両端が相互に衝突するので、各側面カバー体112
は、如何なる場合にも決して装置の内方、即ち、架台の
内方に倒れ込むようなことはない。図1中において、前
記中間部架台20は、上・下面を夫々開口21、22と
し、中心板23の上下に夫々四角形状の薄状箱型を備え
た形態で、この中心板23の上方、下方に向いて夫々浅
い溝部24、25を設け、上の溝部24の部分を上方中
間部架台26、下の溝部25の部分を下方中間部架台2
7として形成している。このような周囲側面部に改良構
造を施した免震装置1によれば、各架台の側面周囲の各
側面カバー体112は、予め設定した所定値未満の架台
の平面移動状態の下では架台の側面周囲から離反するこ
となく安定状態を保持しながら密接状態で各架台の側面
周囲を包覆しているので、架台の平面移動により地震等
の振動を吸収可能で、地震等の振動発生の際架台の平面
移動により振動を吸収し架台上の被搭載物を地震等の各
種振動から保護できる機能を有しながら、しかも、各架
台の側面周囲の隙間から、架台の平面移動に阻害、支障
を与えるような物、例えば、埃、塵、虫等の異物の架台
内への侵入を防止し、常時、平面可動する架台の円滑な
平面移動を保持し、この種の装置の最良な作動状態を常
時維持することができる。そして、前述した通り、これ
により、各側面カバー体112は、各可動架台が静止状
態で、予め設定した所定値未満の架台の平面移動状態の
下では、装置の周囲側面から離反することなく安定状態
を保持しながら各架台の側面周囲を包覆しているが、予
め設定した所定値以上の振動が発生して架台が平面移動
状態した状態では、各側面カバー体112は装置の周囲
側面から離反して床面方向へと倒れることになり、この
とき、本発明においては前記各架台の周囲の各側面板2
02、203、204に前述のような改良を施している
ので、各側面カバー体112は、決して装置の内方、即
ち、各架台の内方に倒れ込むようなことはない。以下、
図2乃至図12を参照して前述した周囲側面部の改良構
造を施した免震装置1の架台構成の一例を説明する。即
ち、前述した周囲側面部の改良構造を施した免震装置1
における架台構成の一例を説明すると、以下の通りであ
る。この免震装置1は、図2、図3等に示すように、床
面2上に配置する下部架台10と、この下部架台10の
上に配置する中間部架台20と、この中間部架台20の
上に配置する上部架台40とを具備している。図3中の
Aは、前述したように美術品等々を収めている搭載ケー
スであり、この免震装置1は、例えば、図3に示すよう
な状態において使用される。前記下部架台10は、上面
を開口11とした四角形状の薄状箱型で、上方に向いて
浅い溝部12を設けて形成している。前記中間部架台2
0は、上・下面を夫々開口21、22とし、中心板23
の上下に夫々四角形状の薄状箱型を備えた形態で、この
中心板23の上方、下方に向いて夫々浅い溝部24、2
5を設け、上の溝部24の部分を上方中間部架台26、
下の溝部25の部分を下方中間部架台27として形成し
ている。前記上部架台40は、例えば図2に示すよう
に、下面を開口41とした四角形状の薄状箱型で、下方
に向いた浅い溝部42を設けて形成している。この上部
架台40の上に、コンピューター、精密機械等の機械器
具等、又は美術品等が搭載、搭載される。そして、図2
等に示すように、地震等の振動発生の際、夫々個別に直
交する方向に自在に平面移動しながら振動を吸収可能に
構成した積層状態に対向配置の各架台40、20、10
を具備し、且つ、例えば、図2、図4に示すように、装
置の周囲側面に、装置の周囲側面を包覆するような状態
で、内側上端及び左右端にパイル状材(毛状材)等から
なる介在具110、内側下端に磁気板等の磁気材111
を設けた各側面カバー体112を具備して構成し、これ
らの各構成をもって免震装置における周囲側面部の改良
構造としている。前記側面カバー体112に設けた磁気
板等の磁気材111の磁気力は、前述したように、要
は、架台の静止状態で装置の周囲側面を閉塞状態に包覆
でき、しかも、予め設定した所定値以上の振動が発生し
て可動架台が水平移動した際には床面方向に倒れるよう
になっているとともに、所定値未満の振動では架台の静
止状態と同様に装置の周囲側面を閉塞状態に包覆できる
ように構成したものであれば良い。また、前記側面カバ
ー体112、介在具110、磁気板等の磁気材111の
各構成は、前述したように、図1、図4に示す構成のも
のに限定されるものではなく、上述したように、架台の
静止状態で装置の周囲側面を閉塞状態に包覆でき、しか
も、予め設定した所定値以上の振動が発生して可動架台
が水平移動した際には、床面方向に倒れるようになって
いるとともに、所定値未満の振動では架台の静止状態と
同様に装置の周囲側面を閉塞状態に包覆できるように構
成したものであれば良い。従って、架台が静止状態にあ
るとき、架台周囲の側面は、各側面カバー体112によ
り夫々各架台の周囲側面が閉塞されているとともに、各
側面カバー体112の各磁気材111の磁気作用により
一層安定状態を保持しながら各架台の側面周囲を包覆す
ることになる。このような免震装置1によれば、各架台
の側面周囲の各側面カバー体112は、予め設定した所
定値未満の架台の平面移動状態の下では各架台の側面周
囲から離反することなく一層安定状態を保持しながら密
接状態で各架台の側面周囲を包覆しているので、後記詳
述する装置の内部構成をもって、架台の平面移動により
地震等の振動を吸収可能で、地震等の振動発生の際架台
の平面移動により振動を吸収し架台上の被搭載物を地震
等の各種振動から保護できる機能を有しながら、しか
も、各架台の側面周囲の隙間から、架台の平面移動に阻
害、支障を与えるような物、例えば、埃、塵、虫等の異
物の架台内への侵入を防止し、常時、平面可動する架台
の円滑な平面移動を保持し、この種の装置の最良な作動
状態を常時維持することができる。そして、本実施の形
態では、前記中間部架台20の中心板23の上下の各溝
部24、25を形成している各側面板203の内、上方
の溝部24を形成している各側面板203のいずれか一
方の対向面に各短い側面板203を形成し、この対向面
と交叉する他の対向面の側面板を除去するとともに、下
方の溝部25を形成している各側面板203の上記上方
の溝部24の対向側面板203に上下方向で対向する各
位置の側面板を除去し、上方の溝部24の側面板を除去
した対向面に上下方向で対向する各位置の対向面に各短
い側面板203を形成している。本実施の形態では、上
方の各短い側面板203と、下方の各短い側面板203
とを同じ高さに形成している。そして、前記上部架台4
0の溝部42を形成している下方に向いた各側面板20
2の内、前記中間部架台20の上方に向いて形成された
各短い側面板203の上端と隙間を有しながら上下方向
に対向する短い側面板202を、当該中間部架台20の
対向各側面板203と例えば同じ高さに形成するととも
に、前記中間部架台20の側面板を除去した各対向面の
各位置と上下方向に対向し、且つ、中心板23の上面と
隙間を有するようにして設けた対向する各長い側面板2
02を、当該中間部架台20の対向各側面板203の高
さの例えば2倍の高さに形成している。更に、前記下部
架台10の溝部12を形成している上方に向いた各側面
板204の内、前記中間部架台20の下方に向いて形成
された各側面板203の下端と隙間を有しながら上下方
向に対向する短い側面板204を、当該中間部架台20
の対向各側面板203と例えば同じ高さに形成するとと
もに、前記中間部架台20の側面板を除去した各対向面
の各位置と上下方向に対向し、且つ、中心板23の上面
と隙間を有するようにして設けた対向する各長い側面板
204を、当該中間部架台20の対向各側面板203の
高さの例えば2倍の高さに形成している。前記各架台の
各側面板202、203、204の高さは、要は、各架
台の周囲側面の上下方向に対向する夫々の上下の面が適
当な隙間を保持できる構成のものであるならば、本実施
の形態例に限定されるものでないことは勿論である。従
って、前述した通り、各側面カバー体112は、各可動
架台が静止状態で予め設定した所定値未満の架台の平面
移動状態の下では、装置の周囲側面から離反することな
く安定状態を保持しながら各架台の側面周囲を包覆して
いるが、予め設定した所定値以上の振動が発生して架台
が平面移動状態した状態では、側面カバー体112は装
置の周囲側面から離反して床面方向へと倒れることにな
り、このとき、上部架台40の各長い側面板202の夫
々の左右端部と、この各部分に配置した各側面カバー体
112の左右両端が相互に衝突するとともに、下部架台
10の各長い側面板204の夫々の左右端部と、この各
部分に配置した各側面カバー体112の左右両端が相互
に衝突するので、各側面カバー体112は、如何なる場
合にも決して装置の内方、即ち、架台の内方に倒れ込む
ようなことはない。前記下部架台10、中間部架台20
の上方中間部架台26、下方中間部架台27、上部架台
40は、図2、図4等に示すように、各溝部が夫々相互
に対向する各架台内に、夫々対向する各溝部内の左右位
置に凹溝状、逆凹溝状の各レール体50を配置してい
る。即ち、前記下部架台10の溝部12の左右位置と、
下方中間部架台27の溝部25の左右位置とには、相互
に対向する溝部内の左右位置に凹溝状、逆凹溝状の各レ
ール体50を配置している。また、前記上方中間部架台
26の溝部24の左右位置と、上部架台40の溝部42
の左右位置とには、図2、図5等に示すように、前記下
部架台10の溝部12と下方中間部架台27の溝部25
とに配置した各レール体50と直交し交叉する状態で、
相互に対向する溝部内の左右位置に凹溝状、逆凹溝状の
各レール体50を配置している。従って、上方中間部架
台26の溝部24と上部架台40の溝部42とに配置す
る各レール体50と、前記下部架台10の溝部12と下
方中間部架台27の溝部25とに配置する各レール体5
0とは、直交し交叉する状態で配置している。前記下部
架台10の溝部12と下方中間部架台27の溝部25と
に配置する各レール体50、50の間と、前記上方中間
部架台26の溝部24と上部架台40の溝部42とに配
置する各レール体50、50の間には、下部架台10の
開口11と下方中間部架台27の開口22との対向端面
と、上方中間部架台26の開口21と上部架台40の開
口41との対向端面とに、夫々隙間81を設けながら、
前記各架台に配置した各レール体50の上下に対向する
各レール面51に上下から挟持され、地震等の振動発生
の際、前記下部架台10、中間部架台20が夫々個別に
直交する方向に自在に水平移動可能な状態で、且つ、前
記各架台に配置した各レール体50の長さ内の一定範囲
内においてレール面51上を移動自在なように構成した
移動体97、例えば、後記図12に示すような各コロ6
3等を備えたコロ体60を具備している。前記移動体9
7は、前記各架台に配置した各レール体50の上下に対
向する各レール面51に上下から挟持されて、地震等の
振動発生の際、前記下部架台10、中間部架台20が個
別に直交する方向に自在に水平移動可能な状態で、且
つ、前記各架台に配置した各レール体50の長さ内の一
定範囲内においてレール面51上を移動自在な構成であ
れば良く、特にその構成を限定するものではない。例え
ば、図12に示すような各コロ体60をもって移動体9
7を構成しても良い。前記各レール体50の長さ内の一
定範囲内とは、各レール体50の長さ内における一定の
範囲という意味であり、後記するように、例えば、各レ
ール体50の長手方向の夫々の両端部に各垂直片56を
突設した場合には、前記移動体97がこの各垂直片56
内におけるレール面51上を移動自在となる。従って、
下部架台10、中間部架台20の下方中間部架台27、
中間部架台20の上方中間部架台26、上部架台40
は、夫々の架台内に移動体97、例えば各コロ体60を
装着配置しているとともに、図2中等の各矢印に示すよ
うに地震等の振動発生の際には、下部架台10、中間部
架台20とが、夫々個別に直交する前後・左右の各方向
に自在にオーバーハング状態で振動を吸収しながら水平
移動が可能なように構成されて積層状態になっている。
前記下部架台10、中間部架台20とが、夫々個別に直
交する前後・左右の方向に自在にオーバーハング状態で
水平移動することから、これにより、美術品等を搭載す
る上部架台40を支持しているその下方部分があらゆる
方向に動きながら振動を吸収して上部架台40上の美術
品等の倒壊等を防止することになる。なお、図2中の2
点鎖線の引き出し線で示す符号70又は90は、下部架
台10と中間部架台20の下方中間部架台27との間、
中間部架台20の上方中間部架台26と上部架台40と
の間の左右位置に夫々配置した各レール体50の間に、
各架台間の各レール体50に直交して配置される後記ス
トッパ体90又はストッパ体70と異なる実施の形態の
ストッパ体70である。本発明の実施の形態において
は、下部架台10、中間部架台20が、夫々個別に直交
する前後・左右の方向に自在にオーバーハング状態で振
動を吸収しながら水平移動可能な構成であることから、
後記する上記各架台の水平移動する各架台が脱落・外脱
しないように規制するようにしたストッパ体70と相ま
って、下部架台10、中間部架台20の各水平移動がか
なり広い範囲まで安全に移動可能になるので、各架台の
サイズを比較的小さくコンパクトに構成でき、本装置の
設置場所も比較的狭いスペースで良く、例えば、既存、
既製の搭載ケースA等の内部に本装置をそのまま配置し
て適用することができる。前記下部架台10、中間部架
台20の下方中間部架台27、中間部架台20の上方中
間部架台26、上部架台40の各溝内に上下に配置する
各レール体50の上面のレール面51は、夫々水平状態
のレール面51として実施しても良く、また、図5、図
7等に示すように、各架台の下部の溝内に配置する各レ
ール体50のレール面51を変形実施しても良い。即
ち、図5、図7等は、下部架台10の溝部12内のレー
ル体50のレール面51と、上方中間部架台26の溝部
24内のレール体50のレール面51とに側面からみた
場合、緩い傾斜の湾曲状部52を形成して構成した状態
を示すものである。なお、中間部架台20の下方中間部
架台27と上部架台40との各溝内に配置する各レール
体50のレール面51にも、前記下部架台10の溝部1
2内のレール体50のレール面51と上方中間部架台2
6の溝部24内のレール体50のレール面51とに構成
したような側面からみた場合、緩い傾斜の湾曲状部52
を形成してこれを構成しても良い。下部架台10の溝部
12内のレール体50のレール面51と、上方中間部架
台26の溝部24内のレール体50のレール面51と
に、緩い湾曲状部52を形成して構成した場合、下部架
台10、中間部架台20との夫々個別に直交する前後・
左右の方向への自在な水平移動を一層円滑するととも
に、上部架台40の高効率な振動吸収を行うことがで
き、下部架台10、中間部架台20の各架台の元の位置
への復帰力を一層素早くすることが可能である。前記下
部架台10、中間部架台20の下方中間部架台27、中
間部架台20の上方中間部架台26、上部架台40の各
溝内に上下に配置する各レール体50の各端部には、図
7等に示すように、前記下部架台10、中間部架台20
の水平移動範囲の最大限(最大限のオーバーハング位
置)を規制するための各垂直片56を突設している。図
8に示すように、移動する各架台がその移動の最大限の
位置に達した時、移動体97、例えば各コロ63が各垂
直片56に当接し移動を停止する。なお、上記垂直片5
6は、これに代替して、各架台の内壁面をもって、当該
垂直片56と同じ作用を発揮するようにしても良い。前
記各レール体50の長手方向の夫々の両端部に、各垂直
片56を突設した場合には、前述したように、前記移動
体97、例えばコロ63がこの各垂直片56内における
レール面51上を移動自在となる。前記上部架台40の
溝部42内の左右の各レール体50と、前記中間部架台
20の下方中間部架台27の溝部25内の左右の各レー
ル体50とは、夫々内側方向に対向する各レール面51
の更に内側位置に、後記するストッパ体70のコロ71
を搭載しこのコロ71の受け体として、図4、図9に示
すように、夫々適当幅を有する各ストッパ受面53を設
けたストッパ受体54を形成している。上記ストッパ受
体54の各ストッパ受面53は、図4、図9に示すよう
に、水平に形成しても良く、また、図10に示すよう
に、側面からみた場合、底部55を有する緩やかに傾斜
した傾斜面53を有するV字状又は円弧状として形成し
ても良い。上記ストッパ受体54の各ストッパ受面53
を、底部55を有する緩やかに傾斜した傾斜面53を有
するV字状又は円弧状に形成して構成した場合、下部架
台10、中間部架台20の夫々個別に直交する前後・左
右の方向への自在な水平移動を一層円滑するとともに、
上部架台40の高効率な振動減衰を行うことができ、高
効率に下部架台10のレール体50からの中間部架台2
0の脱落・外脱を防止、且つ、中間部架台20のレール
体50からの上部架台40の脱落・外脱を防止しなが
ら、下部架台10、中間部架台20の各移動架台の元の
位置への復帰力を一層素早くすることが可能となる。な
お、ストッパ受体54の各ストッパ受面53を、底部5
5を有する緩やかに傾斜した傾斜面53を有するV字状
又は円弧状に形成して構成した場合、図10に示すよう
に下部架台10、中間部架台20の水平移動範囲が最大
限(最大限のオーバーハング位置)の移動位置に達した
時(図8の状態の時)、各コロ71は当該ストッパ受面
53の傾斜面53の最も高い部分に位置(図10中の破
線の部分)して移動架台(下部架台10、中間部架台2
0)が停止することになる。コロ71が図10の実線で
示すように中央部分に位置するとき、下部架台10、中
間部架台20は図7に示すような状態にある。前記下部
架台10の溝部12内と、前記中間部架台20の上方中
間部架台26の溝部24内とには、下部架台10のレー
ル体50からの中間部架台20の脱落・外脱を防止し、
中間部架台20のレール体50からの上部架台40の脱
落・外脱を防止するため、下部架台10の溝部12内と
中間部架台20の上方中間部架台26の溝部24内の左
右の各レール体50の間に、これらの各レール体50に
直交する状態でストッパ体90を具備している。図5中
の2点鎖線の引き出し線で示す符号90は、中間部架台
20の上方中間部架台26と上部架台40との間に配置
するストッパ体である。このストッパ体90は、下部架
台10と中間部架台20の下方中間部架台27との間に
配置するストッパ体90と同一構成で、下部架台10と
中間部架台20の下方中間部架台27との間に配置する
ストッパ体90に直交して、中間部架台20の上方中間
部架台26と上部架台40との間に配置される。本実施
の形態の上記ストッパ体90は、図5に示すように、左
右両端に回転可能に設けた各コロ71を有し、凹状の保
持枠93を支持する2つの各ナット96を、下部架台1
0の溝部12内、中間部架台20の上方中間部架台26
の溝部24内に垂直に固設して構成している。図5中の
91は、ナット96に保持枠93を支持しているナット
である。従って、この実施の形態においては、ナット9
6への保持枠93の高・低の支持位置をナット91の締
め付け状態により、自在に調整可能できるので、これに
より、前記ストッパ受面53へのコロ71の接触状態を
調整できることから、下部架台10、中間部架台20の
夫々個別に直交する前後・左右の方向への自在な水平移
動の調整を自在にできる。上記ストッパ体90のコロ7
1は、これ自体をコロの構成に限定するものではない。
要は、ストッパ受面53の接触状態を調整できるもので
あれば、単なる棒状としてこれを構成しても良い。この
点、後述する変形する実施の形態におけるストッパ体7
0のコロ71も同様である。なお、ストッパ受体54の
各ストッパ受面53を、図9のように、水平に形成して
構成した場合、図9に示すように、下部架台10、中間
部架台20の水平移動範囲が最大限(最大限のオーバー
ハング位置)の移動位置に達した時(図8の状態の
時)、各コロ71は当該ストッパ受面53の傾斜面53
の最も高い部分に位置(図9中の破線の部分)して移動
架台(下部架台10、中間部架台20)が停止すること
になる。コロ71が、図9の実線で示すように中央部分
に浮上して位置するときは、下部架台10、中間部架台
20は図7に示すような状態にある。図6は、変更した
実施の形態のストッパ体70であり、凹状の保持枠73
の左右両端に回転可能に設けた各コロ71を有し、この
保持枠73の中心位置に保持枠73を、下部架台10の
溝部12内、中間部架台20の上方中間部架台26の溝
部24内に垂直に固設するネジ芯棒94と、これに装着
するナット92を具備している。上記変更した実施の形
態のストッパ体70の場合においても、前述したストッ
パ体90の場合と同様に、ストッパ受体54のストッパ
受面53は、図9、図10に示すように、水平或いは底
部55を有する緩やかに傾斜した傾斜面53を有するV
字状又は円弧状として形成したものに適用できることは
勿論である。そして、前記保持枠73の左右位置には、
各ネジネジ芯棒76の周囲に上下方向に付勢、弾性作用
を発揮するバネ77等の各弾性体78を装着し、凹状の
保持枠73の底面にスペーサ74を装着可能な隙間75
を有しつつ基板80を、下部架台10の溝部12の底
部、中間部架台20の上方中間部架台26の溝部24の
底部に固着している。図6中の2点鎖線の引き出し線で
示す符号70は、中間部架台20の上方中間部架台26
と上部架台40との間に配置するストッパ体である。こ
のストッパ体70は、下部架台10と中間部架台20の
下方中間部架台27との間に配置するストッパ体70と
同一構成で、下部架台10と中間部架台20の下方中間
部架台27との間に配置するストッパ体70に直交し
て、中間部架台20の上方中間部架台26と上部架台4
0との間に配置される。図6中、79は各コロ71のコ
ロ軸、82はバネ77等の弾性体78の上方に配置した
押え板、83はネジ芯棒76を下部架台10の溝部12
の底部、中間部架台20の上方中間部架台26の溝部2
4の底部に固着するようにした場合のネジ頭である。こ
の場合、前記ストッパ体70の左右の各コロ71は、前
記上部架台40の溝部42内と、中間部架台20の下方
中間部架台27の溝部25内との左右の各ストッパ受体
54のストッパ受面53上に位置して、下部架台10、
中間部架台20が夫々個別に直交する前後・左右の方向
へ振動を吸収しながら自在な水平移動する際このストッ
パ受面53上を回転するようになっている。従って、こ
の実施の形態においては、スペーサ74を装着でき、弾
性体78の締め付け状態の強弱の調整ができ、これによ
り、前記ストッパ受面53へのコロ71の接触状態を調
整できることから、下部架台10、中間部架台20の夫
々個別に直交する前後・左右の方向への自在な減衰の調
整を自在にできる。これにより、図9、図10に示すよ
うな所に位置する場合のコロ71を、自在に変更、調整
(コロ71の下面をストッパ受面53に強弱を持たせな
がら当接させたり、浮上させたり)することにより、前
記下部架台10、中間部架台20の各水平移動の減衰強
弱を調整可能である。なお、前記コロ体60は、例えば
図12に示すように、左右の縦方向の上下端の部分に位
置して各横軸材61を固着した[]状に配置した各縦軸
材62と、各横軸材61の左右端に垂直状に回転可能に
具備した各コロ63と、各コロ63の内側に位置し
て[]状の各縦軸材62の上下端に水平状に回転可能に
具備した各コロ64とを有している。上記各横軸材61
の垂直状に回転可能な各コロ63は、その上下端部が、
前記下部架台10、中間部架台20の上方中間部架台2
6、下方中間部架台27、上部架台40の各溝内に配置
した各レール体50の各レール面51に上下方向から挟
持されるように接触し、この状態で、前記下部架台1
0、中間部架台20が個別の水平方向に移動する際、各
コロ63は回転する。各縦軸材62の水平状に回転可能
な各コロ64は、水平状に対向する各コロ64の各外側
端部が、前記下部架台10、中間部架台20の上方中間
部架台26、下方中間部架台27、上部架台40の各溝
内に配置した各レール体50の各垂直内壁面58に接触
し、この状態で、前記中間部架台20と上部架台40と
の個別の水平方向に移動する際、各コロ64は当該移動
を案内する。なお、コロ体60は、図7、図8に示すよ
うに、前記下部架台10、中間部架台20が個別の水平
方向の移動に沿って、それ自体が自在に移動する。この
ように構成した本実施の形態に係る免震装置は、例え
ば、前記上部架台40の上に、コンピューター、精密機
械等の機械器具等、又は美術品等の搭載物を搭載して、
これを使用状態においた場合、地震等各種の振動発生の
際、下部架台10、中間部架台20が、夫々個別に直交
する前後・左右の方向に自在にオーバーハング状態で振
動を吸収しながら水平移動が可能なように構成されてい
るので、上部架台40上のコンピューター、精密機械等
の機械器具、搭載物が倒壊してしまうような事態を防止
できる。そして、下部架台10の溝部12内のレール体
50のレール面51と、上方中間部架台26の溝部24
内のレール体50のレール面51とに、緩い湾曲状部5
2を形成して構成した場合、前記下部架台10、中間部
架台20の夫々個別に直交する前後・左右の方向への自
在な水平移動を一層円滑するとともに、地震等の発生振
動が終わった後は、下部架台10、中間部架台20の元
の位置への復帰力を一層素早くすることが可能となる。
また、前記下部架台10、中間部架台20とが、夫々個
別に直交する前後・左右の方向に自在にオーバーハング
状態で水平移動することから、これにより、美術品等を
搭載する上部架台40を支持しているその下方部分があ
らゆる方向に動きながら振動を吸収して上部架台40上
の美術品等の倒壊等を防止することになるとともに、下
部架台10、中間部架台20が、夫々個別に直交する前
後・左右の方向に自在にオーバーハング状態で振動を吸
収しながら水平移動可能な構成であることから、上記各
架台の水平移動する各架台が脱落・外脱しないように規
制するようにしたストッパ体70と相まって、下部架台
10、中間部架台20の各水平移動がかなり広い範囲ま
で安全に移動可能になるので、各架台のサイズを比較的
小さくコンパクトに構成でき、本装置の設置場所も比較
的狭いスペースで良く、例えば既存、既製の搭載ケース
A等の内部に本装置をそのまま配置して適用することが
できる。また、前記中間部架台20の下方中間部架台2
7、上部架台40の各ストッパ受体54の各ストッパ受
面53を、底部55を有する緩やかに傾斜した傾斜面5
3を有するV字状又は円弧状に形成して構成した場合、
下部架台10、中間部架台20の夫々個別に直交する前
後・左右の方向への自在な水平移動を一層円滑するとと
もに、上部架台40の高効率な振動減衰を行うことがで
き、下部架台10、中間部架台20の各移動架台の元の
位置への復帰力を一層素早くすることが可能となる。ま
た、前記ストッパ体90のナット96への保持枠93の
高・低の支持位置をナット91の締め付け状態により、
自在に簡易に調整可能できるので、これにより、前記ス
トッパ受面53へのコロ71の接触状態を調整できるこ
とから、下部架台10、中間部架台20の夫々個別に直
交する前後・左右の方向への自在な水平移動の調整を自
在にできる。更に、変更した実施の形態のストッパ体7
0においては、スペーサ74を装着でき、弾性体78の
締め付け状態の強弱の調整ができ、これにより、前記レ
ール面53へのコロ71の接触状態を調整できることか
ら、下部架台10、中間部架台20の夫々個別に直交す
る前後・左右の方向への自在な減衰の調整を自在にでき
る。このような架台構成の免震装置1に前記した側面カ
バー体100を設けた装置によれば、前述した免震装置
としての各作用、機能を発揮できる他、前記磁気板10
2と磁気板103とは、予め設定した所定値未満の架台
の平面移動状態の下では離反することなく相互に磁着し
ているので、各架台の側面周囲を包覆するような状態で
架台側面とカバー部101とが密接状態を保持できるこ
とから、架台の平面移動により地震等の振動を吸収可能
で、地震等の振動発生の際架台の平面移動により振動を
吸収し架台上の被搭載物を地震等の各種振動から保護で
きる機能を有しながら、しかも、各架台の側面周囲の隙
間から、架台の平面移動に阻害、支障を与えるような
物、例えば、埃、塵、虫等の異物の架台内への侵入を防
止し、常時、平面可動する架台の円滑な平面移動を保持
し、この種の装置の最良な作動状態を常時維持すること
ができる。
【発明の効果】本発明の請求項1乃至5に記載の各発明
によれば、各架台の側面周囲の各側面カバー体は、予め
設定した所定値未満の架台の平面移動状態の下では架台
の側面周囲から離反することなく安定状態を保持しなが
ら密接状態で各架台の側面周囲を包覆しているので、架
台の平面移動により地震等の振動を吸収可能で、地震等
の振動発生の際架台の平面移動により振動を吸収し架台
上の被搭載物を地震等の各種振動から保護できる機能を
有しながら、しかも、各架台の側面周囲の隙間から、架
台の平面移動に阻害、支障を与えるような物、例えば、
埃、塵、虫等の異物の架台内への侵入を防止し、常時、
平面可動する架台の円滑な平面移動を保持し、この種の
装置の最良な作動状態を常時維持することができる免震
装置を提供できる。そして、各側面カバー体は、各可動
架台が静止状態で、予め設定した所定値未満の架台の平
面移動状態の下では、装置の周囲側面から離反すること
なく安定状態を保持しながら各架台の側面周囲を包覆し
ているが、予め設定した所定値以上の振動が発生して架
台が平面移動状態した状態では、各側面カバー体は装置
の周囲側面から離反して床面方向へと倒れることにな
り、このとき、本発明においては前記各架台の周囲の各
側面板に前述のような改良を施しているので、各側面カ
バー体は、決して装置の内方、即ち、各架台の内方に倒
れ込むようなことのない免震装置を提供できる。更に、
下部架台の上面と中間部架台の下面との間、中間部架台
の上面と上部架の下面との間には、夫々の架台内に各コ
ロ体を装着配置しているとともに、地震等の振動発生の
際に、下部架台、中間部架台とが、夫々個別に直交する
前後・左右の方向に自在にオーバーハング状態で振動を
吸収しながら水平移動が可能なように構成されて積層状
態になっているので、これにより、美術品等々を搭載す
るようにした上部架台を支持しているその下方部分があ
らゆる方向に動きながら振動を吸収して上部架台上の美
術品等の倒壊等を防止することができる物品搭載用の免
震装置を提供できる。この物品搭載用の免震装置は、地
震等の振動発生の際には、下部架台、中間部架台が、夫
々個別に直交する前後・左右の方向に自在にオーバーハ
ング状態で振動を吸収しながら水平移動可能な構成であ
ることから、上記各架台の水平移する各架台が脱落・外
脱しないように規制するようにしたストッパ体と相まっ
て、下部架台、中間部架台の各水平移動がかなり広い範
囲まで安全に移動可能になるので、各架台のサイズを比
較的小さくコンパクトに構成でき、本装置の設置場所も
比較的狭いスペースで良く、例えば、既存、既製の搭載
ケースA等の内部に本装置をそのまま配置して適用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る免震装置の装置全体
の概念図としての説明図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る免震装置の図1の斜
視説明図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る免震装置の図2の装
置の使用状態の一例を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る免震装置の図2の装
置の使用状態の一例を示す説明図であり、図中(a)は
可動架台が水平移動した状態の要部拡大図、図中(b)
は(a)と異なる側面からみた状態の可動架台が水平移
動した状態の要部拡大図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る図2・図3に示す免
震装置の一部を省略した主としてストッパ体の要部を示
す拡大縦断側面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る免震装置の図5と異
なる免震装置の一部を省略した主としてストッパ体の要
部を示す拡大縦断側面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る図2・図3に示す免
震装置のレール体とコロ体のコロとの説明図ある。
【図8】本発明の実施の形態に係る図2・図3に示す免
震装置のレール体とコロ体のコロとの説明図ある。
【図9】本発明の実施の形態に係る図2・図3に示す免
震装置のストッパ受体とストッパ体のコロとの説明図あ
る。
【図10】図10と異なる形態の実施の形態に係る図2
・図3に示す免震装置のストッパ受体とストッパ体のコ
ロとの説明図ある。
【図11】本発明の実施の形態に係る図7、図8のレー
ル体とストッパ体との説明図ある。
【図12】本発明の実施の形態に係る図2・図3に示す
免震装置のコロ体の斜視図である。
【符号の説明】
A 搭載ケース 1 免震装置 2 床面 10 下部架台 11 開口 12 溝部 20 中間部架台 21 上面の開口 22 下面の開口 23 中心板 24 溝部 25 溝部 26 上方中間部架台 27 下方中間部架台 40 上部架台 41 開口 42 溝部 50 レール体 51 レール面 52 湾曲状部 53 ストッパ受面 54 ストッパ受体 55 底部 56 垂直片 60 コロ体 61 横軸材 62 縦軸材 63 コロ 64 コロ 70 ストッパ体 71 コロ 73 保持枠 74 スペーサ 75 隙間 76 芯棒 77 バネ 78 弾性体 79 コロ軸 80 基板 81 隙間 82 押え板 83 ネジ頭 90 ストッパ体 91 ナット 92 ナット 93 保持枠 94 ネジ芯棒 96 ナット 97 移動体 110 介在具 111 磁気材 112 側面カバー体 201 鋼材等からなる球体 202 側面板 203 側面板 204 側面板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床面等に配置する下部架台と、この下部架
    台の上方で美術品等を搭載する上部架台と、この下部架
    台と上部架台との間に配置した中間部架台とを具備し、
    前記下部架台、中間部架台が、地震等の振動発生の際、
    夫々個別に直交する方向に自在に平面移動しながら振動
    を吸収可能に構成し、前記上部架台上の被搭載物を地震
    等の各種振動から保護するようにした免震装置であり、 この免震装置の周囲側面に、免震装置の架台周囲側面を
    包覆するような状態で、且つ、所定値以上の振動発生の
    際に床面方向へ倒れるように構成した各側面カバー体を
    具備し、 所定値以上の振動発生により可動架台が平面移動した状
    態で前記側面カバー体が装置の周囲側面から離反して床
    面方向へと倒れようとする際、前記各側面カバー体の左
    右両端が、これに対応する位置の各架台の各側面板の夫
    々の左右端部に衝突するようにした構成をもって、前記
    側面カバー体が決して装置の内方、即ち、架台の内方に
    倒れ込むようなことのないようにしたことを特徴とする
    免震装置における周囲側面部の改良構造。
  2. 【請求項2】床面等に配置する下部架台と、この下部架
    台の上方でコンピューター、精密機械等の機械器具等、
    又は美術品等を搭載する上部架台と、この下部架台と上
    部架台との間に配置した中間部架台とを具備し、 前記下部架台、中間部架台が、地震等の振動発生の際、
    夫々個別に直交する方向に自在に水平移動しながら振動
    を吸収可能に構成し、前記上部架台上の被搭載物を地震
    等の各種振動から保護するようにした免震装置で、 前記下部架台の上面と、前記中間部架台の下面との各対
    向面の夫々左右位置には、夫々上下に対向する各レール
    面を有する各レール体を具備し、 前記中間部架台の上面と、前記上部架台下面との各対向
    面の夫々左右位置には、夫々上下に対向し、且つ、前記
    下部架台の上面と中間部架台の下面とに配置した各レー
    ル面に直交する各レール面を有する各レール体を具備
    し、 前記下部架台の上面と中間部架台の下面との間、中間部
    架台の上面と上部架台下面との間には、前記各架台に配
    置した各レール体の上下に対向する各レール面に上下か
    ら挟持され、地震等の振動発生の際、前記下部架台、中
    間部架台が夫々個別に直交する方向に自在に水平移動可
    能な状態で、且つ、前記各架台に配置した各レール体の
    長さ内の一定範囲内においてレール面上を移動自在なよ
    うに構成した移動体を具備し、 前記下部架台の上面と中間部架台の下面のいずれかの一
    面、中間部架台の上面と上部架台の下面のいずれかの一
    面には、地震等の振動発生のとき、前記下部架台、中間
    部架台が、夫々個別に直交する方向に自在に水平移動す
    る際における前記下部架台と中間部架台、及び中間部架
    台と上部架台の各水平移動に対して各架台の脱落・外脱
    を防止し、且つ、ストッパ受体と係止するように構成し
    たストッパ体を具備してなることを特徴とする免震装置
    であり、 この免震装置の周囲側面に、免震装置の架台周囲側面を
    包覆するような状態で、且つ、所定値以上の振動発生の
    際に床面方向へ倒れるように構成した各側面カバー体を
    具備し、 所定値以上の振動発生により可動架台が平面移動した状
    態で前記側面カバー体が装置の周囲側面から離反して床
    面方向へと倒れようとする際、前記各側面カバー体の左
    右両端が、これに対応する位置の各架台の各側面板の夫
    々の左右端部に衝突するようにした構成をもって、前記
    側面カバー体が決して装置の内方、即ち、架台の内方に
    倒れ込むようなことのないようにしたことを特徴とする
    免震装置における周囲側面部の改良構造。
  3. 【請求項3】前記側面カバー体は、その内側上端及び左
    右端にパイル状材等からなる介在具を有し、その内側下
    端に磁気板等の磁気材を設けたものである請求項1又は
    2に記載の免震装置における周囲側面部の改良構造。
  4. 【請求項4】前記側面カバー体に設けた磁気板等の磁気
    材の磁気力は、予め設定した所定値以上の振動が発生し
    て可動架台が水平移動した際には側面カバー体が床面方
    向に倒れるようになっているとともに、所定値未満の振
    動では架台の周囲側面を閉塞状態に包覆できるように構
    成したものである請求項1乃至3のいずれかに記載の免
    震装置における周囲側面部の改良構造。
  5. 【請求項5】前記介在具は、パイル状材、スポンジ状
    材、ゴム片材等の材料をもって形成したものである請求
    項1乃至4のいずれかに記載の免震装置における周囲側
    面部の改良構造。
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