JP3066368U - 物品搭載用の免震装置 - Google Patents
物品搭載用の免震装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本考案は、地震等の振動発生の際架台の平面移
動により振動を吸収し架台上の被搭載物を地震等の各種
振動から保護できる機能を有しながら、しかも、架台の
側面周囲の隙間から、架台の平面移動に阻害、支障を与
えるような物、例えば、埃、塵、虫等の異物の架台内へ
の侵入を防止し、常時、平面可動する架台の円滑な平面
移動を保持し、この種の装置の最良な作動状態を常時維
持することができるようにした免震装置を提供する。 【解決手段】本考案の免震装置は、地震等の振動発生の
際、平面移動するように構成した架台を具備し、この架
台の平面移動により振動を吸収可能に構成し、架台上の
被搭載物を地震等の各種振動から保護するようにした免
震装置であり、前記架台周囲の側面を包覆するような状
態で、しかも、設定した所定値未満の架台の平面移動状
態の下では離反することなく架台周囲の側面に垂直状に
密接合していて、地震等の際、設定した所定値以上の振
動が発生し架台が所定値以上の平面移動をしたとき、架
台周囲の側面から離反して床面方向に解放、倒れるよう
に構成した各側面カバー100を具備してなる。
動により振動を吸収し架台上の被搭載物を地震等の各種
振動から保護できる機能を有しながら、しかも、架台の
側面周囲の隙間から、架台の平面移動に阻害、支障を与
えるような物、例えば、埃、塵、虫等の異物の架台内へ
の侵入を防止し、常時、平面可動する架台の円滑な平面
移動を保持し、この種の装置の最良な作動状態を常時維
持することができるようにした免震装置を提供する。 【解決手段】本考案の免震装置は、地震等の振動発生の
際、平面移動するように構成した架台を具備し、この架
台の平面移動により振動を吸収可能に構成し、架台上の
被搭載物を地震等の各種振動から保護するようにした免
震装置であり、前記架台周囲の側面を包覆するような状
態で、しかも、設定した所定値未満の架台の平面移動状
態の下では離反することなく架台周囲の側面に垂直状に
密接合していて、地震等の際、設定した所定値以上の振
動が発生し架台が所定値以上の平面移動をしたとき、架
台周囲の側面から離反して床面方向に解放、倒れるよう
に構成した各側面カバー100を具備してなる。
Description
本考案は、例えば美術品等を収めている搭載ケース等を、地震をはじめとする 各種振動から保護するための物品搭載用の免震装置に関し、詳しくは、装置の免 震機能に阻害、支障を与えるような物、例えば、埃、塵、虫等の異物が装置内に 侵入しないようにした防止構成を施し、常時、装置の最良な作動状態及び免震機 能を維持できるようにした免震装置に関するものである。
この種の免震装置として、例えば、大小を問わず各種の地震等の振動発生の場 合でも水平方向の振動を吸収することにより、床面に配置される台の上のコンピ ューター、精密機械等の機械器具、搭載台上の各種の搭載物、搭載ケース等に収 納した各種搭載品等々が倒れてしまうような事態を防止できるとともに、地震等 の発生振動が終わった後に、搭載台等を円滑に素早く元の位置へ復帰でき、しか も、設置場所も比較的狭いスペースで良く、既存、既製の搭載台、搭載ケース等 にそのまま適用することができる装置としたものがある。 上記免震装置の要旨を説明すると次の通りである。 即ち、この免震装置は、床面等に配置する下部架台と、この下部架台の上方で コンピューター、精密機械等の機械器具等、又は美術品等を搭載する上部架台と 、この下部架台と上部架台との間に配置した中間部架台とを具備し、前記下部架 台、中間部架台が、地震等の振動発生の際、夫々個別に直交する方向に自在に水 平移動しながら振動を吸収可能に構成し、前記上部架台上の被搭載物を地震等の 各種振動から保護するようにした免震装置であり、前記下部架台の上面と、前記 中間部架台の下面との各対向面の夫々左右位置には、夫々上下に対向する各レー ル面を有する各レール体を具備し、前記中間部架台の上面と、前記上部架台下面 との各対向面の夫々左右位置には、夫々上下に対向し、且つ、前記下部架台の上 面と中間部架台の下面とに配置した各レール面に直交する各レール面を有する各 レール体を具備し、前記下部架台の上面と中間部架台の下面との間、中間部架台 の上面と上部架台下面との間には、前記各架台に配置した各レール体の上下に対 向する各レール面に上下から挟持され、地震等の振動発生の際、前記下部架台、 中間部架台が夫々個別に直交する方向に自在に水平移動可能な状態で、且つ、前 記各架台に配置した各レール体の長さ内の一定範囲内においてレール面上を移動 自在なように構成した移動体を具備し、前記下部架台の上面と中間部架台の下面 のいずれかの一面、中間部架台の上面と上部架台の下面のいずれかの一面には、 地震等の振動発生のとき、前記下部架台、中間部架台が、夫々個別に直交する方 向に自在に水平移動する際における前記下部架台と中間部架台、及び中間部架台 と上部架台の各水平移動に対して各架台の脱落・外脱を防止し、且つ、ストッパ 受体と係止するように構成したストッパ体を具備してなることを要旨とするもの である。
上述した免震装置は、例えば美術品等を収めている搭載ケース等を、地震をは じめとする各種振動から保護するための基本的構成の免震装置としては優れた作 用、効果を発揮できるものである。 しかし、上述した免震装置においては、夫々適当な隙間を有しつつ対向して積 層状態に置かれる床面等に配置する下部架台、下部架台の上方で美術品等を搭載 する上部架台、下部架台と上部架台との間に配置した中間部架台の各架台の側面 周囲の隙間から、夫々個別に可動する各架台の各平面移動に阻害を与えるような 物、例えば、埃、塵、虫等の異物が各架台内に侵入することを防止するための対 策、手段が取られていない。 そして、架台の側面周囲の隙間から、架台の平面移動に阻害を与えるような物 、例えば、埃、塵、虫等の異物が各架台内に侵入することを防止するための対策 、手段が取られていないという事情、状況は、前記従来の免震装置ばかりでなく 、地震等の振動発生の際平面移動するように構成した架台を具備し、この架台の 平面移動により振動を吸収可能に構成し、架台上の被搭載物を地震等の各種振動 から保護するようにした各種の免震装置の類についても同様である。 本考案は、上述した従来の免震装置をはじめとして、地震等の振動発生の際平 面移動するように構成した架台を具備し、この架台の平面移動により振動を吸収 可能に構成し、架台上の被搭載物を地震等の各種振動から保護するようにした免 震装置の類に改良を施し、地震等の振動発生の際架台の平面移動により振動を吸 収し架台上の被搭載物を地震等の各種振動から保護できる機能を有しながら、し かも、架台の側面周囲の隙間から、架台の平面移動に阻害、支障を与えるような 物、例えば、埃、塵、虫等の異物の架台内への侵入を防止し、常時、平面可動す る架台の円滑な平面移動を保持し、この種の装置の最良な作動状態を常時維持す ることができるようにした免震装置を提供することを目的とするものである。
請求項1記載の考案は、地震等の振動発生の際、平面移動するように構成した 架台を具備し、この架台の平面移動により振動を吸収可能に構成し、架台上の被 搭載物を地震等の各種振動から保護するようにした免震装置であり、前記架台周 囲の側面を包覆するような状態で、しかも、設定した所定値未満の架台の平面移 動状態の下では離反することなく架台周囲の側面に垂直状に密接合していて、地 震等の際、設定した所定値以上の振動が発生し架台が所定値以上の平面移動をし たとき、架台周囲の側面から離反して床面方向に解放、倒れるように構成した各 側面カバー体を具備してなることを特徴とする免震装置である。 請求項2記載の考案は、平面状に対向する架台を具備し、地震等の振動発生の 際、前記対向する架台の内のいずれか一方の架台が平面移動し、この架台の平面 移動により振動を吸収可能に構成し、前記対向する架台の内の上方に位置する架 台上の被搭載物を地震等の各種振動から保護するようにした免震装置であり、前 記架台周囲の側面を包覆するような状態で、しかも、設定した所定値未満の架台 の平面移動状態の下では離反することなく架台周囲の側面に垂直状に密接合して いて、地震等の際、設定した所定値以上の振動が発生し架台が所定値以上の平面 移動をしたとき、架台周囲の側面から離反して床面方向に解放、倒れるように構 成した各側面カバー体を具備してなることを特徴とする免震装置である。 請求項3記載の考案は、地震等の振動発生の際、夫々個別に直交する方向に自 在に平面移動する各架台を具備し、当該各架台の平面移動により振動を吸収可能 に構成し、前記各架台の内の上方に位置する架台上の被搭載物を地震等の各種振 動から保護するようにした免震装置であり、前記架台周囲の側面を包覆するよう な状態で、しかも、設定した所定値未満の架台の平面移動状態の下では離反する ことなく架台周囲の側面に垂直状に密接合していて、地震等の際、設定した所定 値以上の振動が発生し架台が所定値以上の平面移動をしたとき、架台周囲の側面 から離反して床面方向に解放、倒れるように構成した各側面カバー体を具備して なることを特徴とする免震装置である。 請求項4記載の考案は、床面等に配置する下部架台と、この下部架台の上方で 美術品等を搭載する上部架台と、この下部架台と上部架台との間に配置した中間 部架台とを具備し、前記下部架台、中間部架台が、地震等の振動発生の際、夫々 個別に直交する方向に自在に平面移動しながら振動を吸収可能に構成し、前記上 部架台上の被搭載物を地震等の各種振動から保護するようにした免震装置であり 、前記架台周囲の側面を包覆するような状態で、しかも、この設定した所定値未 満の架台の平面移動状態の下では離反することなく架台周囲の側面に垂直状に密 接合していて、地震等の際、設定した所定値以上の振動が発生し架台が所定値以 上の平面移動をしたとき、架台周囲の側面から離反して床面方向に解放、倒れる ように構成した各側面カバー体を具備してなることを特徴とする免震装置である 。 請求項5記載の考案は、床面等に配置する下部架台と、この下部架台の上方で コンピューター、精密機械等の機械器具等、又は美術品等を搭載する上部架台と 、この下部架台と上部架台との間に配置した中間部架台とを具備し、前記下部架 台、中間部架台が、地震等の振動発生の際、夫々個別に直交する方向に自在に水 平移動しながら振動を吸収可能に構成し、前記上部架台上の被搭載物を地震等の 各種振動から保護するようにした免震装置で、前記下部架台の上面と、前記中間 部架台の下面との各対向面の夫々左右位置には、夫々上下に対向する各レール面 を有する各レール体を具備し、前記中間部架台の上面と、前記上部架台下面との 各対向面の夫々左右位置には、夫々上下に対向し、且つ、前記下部架台の上面と 中間部架台の下面とに配置した各レール面に直交する各レール面を有する各レー ル体を具備し、前記下部架台の上面と中間部架台の下面との間、中間部架台の上 面と上部架台下面との間には、前記各架台に配置した各レール体の上下に対向す る各レール面に上下から挟持され、地震等の振動発生の際前記下部架台、中間部 架台が夫々個別に直交する方向に自在に水平移動可能な状態で、且つ、前記各架 台に配置した各レール体の長さ内の一定範囲内においてレール面上を移動自在な ように構成した移動体を具備し、前記下部架台の上面と中間部架台の下面のいず れかの一面、中間部架台の上面と上部架台の下面のいずれかの一面には、地震等 の振動発生のとき、前記下部架台、中間部架台が、夫々個別に直交する方向に自 在に水平移動する際における前記下部架台と中間部架台、及び中間部架台と上部 架台の各水平移動に対して各架台の脱落・外脱を防止し、且つ、ストッパ受体と 係止するように構成したストッパ体を具備してなることを特徴とする免震装置で あり、前記架台周囲の側面を包覆するような状態で、しかも、設定した所定値未 満の架台の平面移動状態の下では離反することなく架台周囲の側面に垂直状に密 接合していて、地震等の際、設定した所定値以上の振動が発生し架台が所定値以 上の平面移動をしたとき、架台周囲の側面から離反して床面方向に解放、倒れる ように構成した各側面カバー体を具備してなることを特徴とする免震装置である 。 請求項6記載の考案は、前記側面カバー体が、その上端に、装置の最上面に位 置する架台上面に内面が接するような状態で、水平舌片を具備したものである請 求項1乃至5のいずれかに記載の免震装置である。 請求項7記載の考案は、前記側面カバー体が、その下端に、内方に水平屈曲し た舌片を有する1又は2以上複数のL字状片を形成しているとともに、この側面 カバー体の下端の内方に水平屈曲した舌片に対応する前記架台の該当位置に当該 舌片が着脱可能な溝部を設けてなるものである請求項1乃至5のいずれかに記載 の免震装置である。 請求項8記載の考案は、前記側面カバー体が、その横幅サイズが、前記架台側 面の横幅サイズと同じで、縦幅サイズが、装置側面の上下に至る架台側面の隙間 を包覆可能な縦幅サイズに形成したものである請求項1乃至7のいずれかに記載 の免震装置である。 請求項9記載の考案は、前記側面カバー体の架台周囲側面への密接合が、磁気 手段をもって行うものである請求項1乃至7のいずれかに記載の免震装置である 。 請求項10記載の考案は、前記側面カバー体の架台周囲側面への密接合が、各 側面カバー体内面の上・下部位置の双方或いは下部位置か、又はこの側面カバー 体内面の上・下部位置或いは下部位置に対向する架台周囲側面の各位置か、これ ら側面カバー体内面、架台周囲側面のいずれか一方の上記位置に、対向面に磁気 作用を及ぼすことができる磁気材を設けた磁気手段をもって行うものである請求 項1乃至7のいずれかに記載の免震装置である。 請求項11記載の考案は、前記側面カバー体の架台周囲側面への密接合が、前 記各側面カバー体内面の上部位置と、この側面カバー体内面の上部位置に対向す る架台周囲側面の位置との対向面双方又はそのいずれか一方面に、側面カバー体 の内面、架台周囲側面の対向面を密接合可能に形成し、且つ、パイル状材、スポ ンジ状材、ゴム片材等の材料をもって形成した介在具を配設したとともに、前記 各側面カバー体内面の下部位置か、この側面カバー体内面の下部位置に対向する 架台周囲側面の位置か、いずれか一方の位置に、対向面に磁気作用を及ぼすこと ができる磁気材を設けた磁気手段をもって行うものである請求項1乃至7のいず れかに記載の免震装置である。 請求項12記載の考案は、前記磁気材が、前記側面カバー体、前記架台を夫々 磁着可能な材質で形成したとき、側面カバー体内面と架台周囲側面との対向する 夫々の位置のいずれか一方面に設けられるものである請求項10又は11記載の 免震装置である。 請求項13記載の考案は、前記磁気材が、前記側面カバー体、前記架台のいず れか一方を磁着可能な材質で形成し、他方を磁着不可能な材質で形成したとき磁 着不可能な材質で形成した側面カバー体内面か又は磁着不可能な材質で形成した 架台周囲側面かのいずれか一方面に設けられるものである請求項10又は11記 載の免震装置である。 請求項14記載の考案は、前記側面カバー体が、その上方の外面部分に、この 装置自体の運搬、移動の際の把持のための把手を設けたものである請求項1乃至 7のいずれかに記載の免震装置である。 請求項15記載の考案は、前記側面カバー体の把手が、把手の外面部分に、ゴ ム片材等の緩衝部を配設したものである請求項14記載の免震装置。 請求項16記載の考案は、前記側面カバー体が、この装置の使用時前において は止めネジ等の固定手段をもって前記架台側面に仮固定されているものである請 求項1乃至7のいずれかに記載の免震装置である。 請求項1乃至16に記載の各考案によれば、前記磁気板等の磁気材は、予め設 定した所定値未満の架台の平面移動状態の下では離反することなく前記カバー部 と各架台の側面周囲とを相互に磁着しているので、各架台の側面周囲を包覆する ような状態で架台側面とカバー部とが密接状態を保持できることから、架台の平 面移動により地震等の振動を吸収可能で、地震等の振動発生の際架台の平面移動 により振動を吸収し架台上の被搭載物を地震等の各種振動から保護できる機能を 有しながら、しかも各架台の側面周囲の隙間から、架台の平面移動に阻害、支障 を与えるような物、例えば、埃、塵、虫等の異物の架台内への侵入を防止し、常 時、平面可動する架台の円滑な平面移動を保持し、この種の装置の最良な作動状 態を常時維持することができる免震装置を実現できる。 更に、下部架台の上面と中間部架台の下面との間、中間部架台の上面と上部架 の下面との間には、夫々の架台内に各コロ体を装着配置しているとともに、地震 等の振動発生の際に、下部架台、中間部架台とが、夫々個別に直交する前後・左 右の方向に自在にオーバーハング状態で振動を吸収しながら水平移動が可能なよ うに構成されて積層状態になっているので、これにより、美術品等々を搭載する ようにした上部架台を支持しているその下方部分があらゆる方向に動きながら振 動を吸収して上部架台上の美術品等の倒壊等を防止することができる物品搭載用 の免震装置を実現できる。 この物品搭載用の免震装置は、地震等の振動発生の際には、下部架台、中間部 架台が、夫々個別に直交する前後・左右の方向に自在にオーバーハング状態で振 動を吸収しながら水平移動可能な構成であることから、上記各架台の水平移する 各架台が脱落・外脱しないように規制するようにしたストッパ体と相まって、下 部架台、中間部架台の各水平移動がかなり広い範囲まで安全に移動可能になるの で、各架台のサイズを比較的小さくコンパクトに構成でき、本装置の設置場所も 比較的狭いスペースで良く、例えば、既存、既製の搭載ケースA等の内部に本装 置をそのまま配置して適用することができる。
次に、本考案の実施の形態を図面を参照して説明する。 (実施の形態1) この免震装置1は、図1に示すように、地震等の振動発生の際、夫々個別に直 交する方向に自在に平面移動しながら振動を吸収可能に構成した対向配置の各架 台303、304、305を具備したものである他、例えば、図2、図3、図1 4乃至図21に示すような床面2上に配置する下部架台10と、この下部架台1 0の上に配置する中間部架台20と、この中間部架台20の上に配置する上部架 台40とを具備し、上部架台40上の被搭載物を地震等の各種振動から保護する ようにした装置であり、しかも、前記積層状態に対向配置した夫々の架台10、 20、40の側面周囲に、各側面カバー100を設けて構成したものである。 図1に示す各架台は、夫々対向する面が、地震等の振動発生の際、各架台が夫 々個別に直交する方向に自在に平面移動させることができる例えば鋼材等からな る球体201を架台内から外脱しないような溝状になっている。 図3中のAは、例えば美術品等々を収めている搭載ケースであり、この免震装 置1は、例えば図3に示すような状態において使用される。 前記積層状態に対向配置した各架台の夫々の間には、前記下部架台10、中間 部架台20を、各架台相互に対して、夫々個別に直交する方向に水平状態に自在 に平面移動可能なように構成した例えば図1に示すような移動体97を配置して いる。この移動体97は、特に限定した構成を採用するものではなく、後記図1 4乃至図21に示すようなコロ体60をはじめ、地震等の振動発生の際、各架台 が夫々個別に直交する方向に自在に平面移動させることができる構成であれば、 例えば、鋼材等からなる球体201を架台内から外脱しないような構成を施して 配置する等々、如何なる構成のものでも良い。 本考案における架台構成としては、図1、又は図2、図3に示すような夫々個 別に直交する方向に自在に平面移動するように構成した対向配置の架台構成の他 、図5に示すように、接地面に基板120を配置し、その上に、移動体97とし ての鋼材等からなる球体201を架台内から外脱しないような構成を施して配置 しつつ平面移動するように構成した単一枚の架台300の構成でも良く、また、 図4に示すように、移動体97としての鋼材等からなる球体201を架台内から 外脱しないような構成を施して配置しつつ対向する架台の内のいずれか一方の架 台が平面移動するように構成した各架台301、302の構成でも良い。図4に 示す各架台301、302、図5に示す架台300、基板120は、夫々対向す る面が、移動体97としての球体201が架台内から外脱しないような溝状にな っている。 本実施の形態1における前記側面カバー体100は、図6等に示すように、金 属材、樹脂材等からなるカバー部101を、夫々の架台周囲の側面に、装置1を 包覆するような状態で、密接状態を保持しながら脱着可能に具備したものである 。 各カバー部101は、装置1の各側面の横幅サイズに対応してそれと同じ横幅 サイズに形成され、縦幅サイズは装置1の最上部に位置する架台とその下に位置 する架台との隙間部分が包覆可能な縦幅サイズに形成されている。 カバー部101の内面の例えば上部、下部位置には、各架台の側面周囲を包覆 するような状態で、架台側面とカバー部101とが密接状態を保持できるように 、磁気板102等の磁気材が配置されている。 また、磁気板103等の磁気材は、カバー部101の内面の例えば上部、下部 位置に対向する架台周囲の側面にのみ配置するようにしても良い。 いずれにしても、前記側面カバー体100の架台周囲側面への密接合は、各側 面カバー体内面の上・下部位置の双方或いは下部位置か、又はこの側面カバー体 内面の上・下部位置或いは下部位置に対向する架台周囲側面の各位置か、これら 側面カバー体内面、架台周囲側面のいずれか一方の上記位置に、対向面に磁気作 用を及ぼすことができる磁気材を設けた磁気手段をもって行うような構成であれ ば良い。 更に、前記磁気板102又は103等の磁気材は、側面カバー体100、前記 架台を、夫々磁着可能な材質で形成したとき、側面カバー体内面と架台周囲側面 との対向する夫々の位置のいずれか一方面に設ければ良い。 更にまた、前記102又は103等の磁気材は、側面カバー体100、前記架 台のいずれか一方を磁着可能な材質で形成し、他方を磁着不可能な材質で形成し たとき、磁着不可能な材質で形成した側面カバー体内面か又は磁着不可能な材質 で形成した架台周囲側面かのいずれか一方面に設ければ良い。 従って、カバー部101、架台周囲の側面の双方又はそのいずれかの一面に磁 気板102又は103等の磁気材を配置すると、当該対向面は密接状態を保持し ながら脱着可能な状態となる。 磁気板102は、前記各カバー部101の内面の左右の各端部に至るまで適当 な幅で形成されて各カバー部101内面に固着されている。前記磁気板103も 同様に、前記各架台の側面の左右の各端部に至るまで適当な幅で形成されて各架 台側面に固着されている。 なお、前述したように、カバー部101、架台を夫々磁着可能な金属材で形成 した場合、前記磁気板は、カバー部101の内面、架台の側面のいずれか一方に 設けるだけで構成でき、また、カバー部101、架台のいずれか一方を磁着可能 な金属材で形成し、他方を磁着不可能な材料で形成した場合、前記磁気板は、磁 着不可能な材料で形成したカバー部101の内面又は架台の側面のいずれか一方 に設けるだけで構成できる。 上記磁気板102、磁気板103の磁気材に代替して、相互に脱着可能なマジ ックファスナ(図示せず)を用いても良く、この場合には、カバー部101の内 面のマジックファスナを装着する位置と、これに対向する架台周囲の側面の位置 とにマジックファスナを装着する。 従って、各カバー部101は、架台周囲の側面と磁着しながら、各架台の側面 周囲を包覆することになる。 この場合、前記磁気板102又は103との磁着力は、地震等の際における所 定値以上の振動が発生し架台が所定値以上に平面移動したとき、カバー部101 が各架台の側面周囲から離反して、カバー部101が各架台の側面周囲から床面 方向に解放、倒れるように予め調整されている。 従って、前記カバー部101と各架台の側面周囲とは、予め設定した所定値未 満の架台の平面移動状態の下では、離反することなく相互に磁着している。 このような側面カバー体100を設けた免震装置1によれば、前記各カバー部 101と各架台の側面周囲とは、予め設定した所定値未満の架台の平面移動状態 の下では離反することなく相互に磁着しているので、架台の側面周囲を包覆する ような状態で架台側面とカバー部101とが密接状態を保持できることから、架 台の平面移動により地震等の振動を吸収可能で、地震等の振動発生の際架台の平 面移動により振動を吸収し架台上の被搭載物を地震等の各種振動から保護できる 機能を有しながら、しかも、各架台の側面周囲の隙間から、架台の平面移動に阻 害、支障を与えるような物、例えば、埃、塵、虫等の異物の架台内への侵入を防 止し、常時、平面可動する架台の円滑な平面移動を保持し、この種の装置の最良 な作動状態を常時維持することができる。 本考案においては、前記カバー部101の内面の上部位置に設けた磁気板10 2、又はこの磁気板102の対向位置の架台側面に設けた磁気板103の代わり に、これらに代替して、図7に示すように、夫々の架台側面との密接状態を保持 可能なように例えば適当厚さに形成した例えば、パイル状(毛状)材、スポンジ 状材、ゴム片材等からなる介在具110を配設して構成しても良い。 即ち、この場合、前記側面カバー体100の架台周囲側面への密接合は、前記 各側面カバー体内面の上部位置と、この側面カバー体内面の上部位置に対向する 架台周囲側面の位置との対向面双方又はそのいずれか一方面に、側面カバー体の 内面、架台周囲側面の対向面を密接合可能に形成し、且つ、パイル状材、スポン ジ状材、ゴム片材等の材料をもって形成した介在具を配設したとともに、前記各 側面カバー体内面の下部位置か、この側面カバー体内面の下部位置に対向する架 台周囲側面の位置か、いずれか一方の位置に、対向面に磁気作用を及ぼすことが できる磁気材を設けた磁気手段をもって行う構成となる。 この介在具110を設けた場合、架台側面とカバー部101との密接状態を一 層保持でき、より一層、架台の側面周囲の隙間から架台の平面移動に阻害、支障 を与えるような物、例えば、埃、塵、虫等の異物の架台内への侵入を防止し、常 時、平面可動する架台の円滑な平面移動を保持し、この種の装置の最良な作動状 態を常時一層維持することができる。更に、各架台間から指等を差し込むような 危険な事態も防止できる。 この場合、側面カバー体100は、架台が平行移動しないとき、カバー部10 1の内面の下部位置に設けた磁気板102の磁着力により、架台の側面周囲に密 接合されている。 この免震装置1は、前記側面カバー体100構成による上述した作用、機能の 他、前記図1乃至図5に示す移動する架台構成を採用しているので、地震等の振 動発生の際、架台の水平方向の自在な平面移動により振動を吸収可能な構成であ ることから、大小を問わず各種の地震等の振動発生の場合でも水平方向の振動を 吸収することにより、床面に配置される台の上のコンピューター、精密機械等の 機械器具、搭載台上の各種の搭載物、搭載ケース等に収納した各種搭載品等々が 倒れてしまうような事態を防止できるとともに、地震等の発生振動が終わった後 に、搭載台等を円滑に素早く元の位置へ復帰でき、しかも、設置場所も比較的狭 いスペースで良く、既存、既製の搭載台、搭載ケース等にそのまま適用すること ができる装置である。 なお、図8に示すように、前記磁気板102又は磁気板103の夫々の対向面 、又はいずれか一方の面には、その磁着力を保持可能なように形成した例えばパ イル状(毛状)材、スポンジ状材、ゴム片材等からなる介在具108を配設し、 架台側面とカバー部101との密接状態を一層保持するように構成しても良い。 また、図9に示すように、上記パイル状(毛状)材、スポンジ状材、ゴム片材 等からなる介在具108は、これを、配置した磁気板102又は磁気板103の 上方の近傍位置におけるカバー部101、架台側面の夫々の対向面、又はカバー 部101、架台側面のいずれか一方の面に設けるように構成しても良い。 この介在具108を設けた場合、架台側面とカバー部101との密接状態を一 層保持でき、より一層、架台の側面周囲の隙間から架台の平面移動に阻害、支障 を与えるような物、例えば、埃、塵、虫等の異物の架台内への侵入を防止し、常 時、平面可動する架台の円滑な平面移動を保持し、この種の装置の最良な作動状 態を常時一層維持することができる。 前記カバー部101の内側面には、図10に示すように、地震等の際における 所定値以上の振動が発生し架台が所定値以上に平面移動したとき、側面カバー体 100が床面に倒れた場合、地震等の振動の終了後、倒れたこの側面カバー体1 00を元の磁着状態、垂直状態の位置に復帰させるように、装置使用者への操作 説明、注意として、例えば『地震がありましたので、保守点検の上、この側面カ バー体を元の位置に起こして復帰させて下さい。』等と記載した注意書シール1 06を貼付している。なお、図10は、カバー部101の内側面の上端及び左右 端に前記介在具110を設け、下端に磁気材102を設けた形態のものを示して いる。 この注意書シール106により、装置の使用者は、地震等の際における所定値 以上の振動が発生し架台が所定値以上に平面移動して側面カバー体100が床面 に倒れた場合、地震等の振動の終了後、注意を喚起しながら、この側面カバー体 100を素早く元の磁着状態、垂直状態の位置に復帰させることができる。 また、前記カバー部101の上方の外面部分には、この装置自体の運搬、移動 の際の把持のための把手104を設けている。 この把手104を設けた場合、装置自体の運搬、移動に都合が良い。 把手は、図11に示すように、側面カバー体100とは別に、側面カバー体1 00の外側に位置して屈曲部111を形成した把手112を設けて構成しても良 い。図11中の107は、後記するように、使用状態におかれる前の前記側面カ バー体100を仮止めしておくための止めネジ107等である。 更に、前記カバー部101の把手104の外面には、図6に示すように、ゴム 材等の緩衝部105を配設している。前記側面カバー体100が床面に倒れた場 合に緩衝するためのものである。 この緩衝部105を設けた場合、側面カバー体100が床面に倒れたとき、そ の緩衝となり、床面及び側面カバー体100を保護することができると同時に滑 り止めともなる。 前記側面カバー体100は、図6等に示すように、使用状態におかれる前は側 面カバー体100自体が止めネジ107等をもって仮止めされ、装置側面に仮固 定されている。この免震装置1が所定位置に配置され、止めネジ107等を除去 した後、装置のレベリング調整完了の後、装置を使用状態におく。 図1、図4乃至図9、図11乃至図12等では、この装置の使用状態前の側面 カバー体100が止めネジ107等をもって仮止めされ、装置側面に仮固定され ている状態を示している。 以下、図14乃至図21を参照して前述した各側面カバー100の構成が用い られる架台構成の一例を説明する。 即ち、前述した各側面カバー100が設置される免震装置1における架台構成 の一例を説明すると、以下の通りである。 この免震装置1は、前記図2、図3に示すように、床面2上に配置する下部架 台10と、この下部架台10の上に配置する中間部架台20と、この中間部架台 20の上に配置する上部架台40とを具備している。 図2中のAは、前述したように美術品等々を収めている搭載ケースであり、こ の免震装置1は、例えば、図3に示すような状態において使用される。 前記下部架台10は、上面を開口11とした四角形状の薄状箱型で、上方に向 いて浅い溝部12を設けて形成している。 前記中間部架台20は、上・下面を夫々開口21、22とし、中心板23の上 下に夫々四角形状の薄状箱型を備えた形態で、この中心板23の上方、下方に向 いて夫々浅い溝部24、25を設け、上の溝部24の部分を上方中間部架台26 、下の溝部25の部分を下方中間部架台27として形成している。 前記上部架台40は、例えば図2に示すように、下面を開口41とした四角形 状の薄状箱型で、下方に向いた浅い溝部42を設けて形成している。この上部架 台40の上に、コンピューター、精密機械等の機械器具等、又は美術品等が搭載 、搭載される。 前記下部架台10、中間部架台20の上方中間部架台26、下方中間部架台2 7、上部架台40は、図2、図14に示すように、各溝部が夫々相互に対向する 各架台内に、夫々対向する各溝部内の左右位置に凹溝状、逆凹溝状の各レール体 50を配置している。 即ち、前記下部架台10の溝部12の左右位置と、下方中間部架台27の溝部 25の左右位置とには、相互に対向する溝部内の左右位置に凹溝状、逆凹溝状の 各レール体50を配置している。 また、前記上方中間部架台26の溝部24の左右位置と、上部架台40の溝部 42の左右位置とには、図2、図14に示すように、前記下部架台10の溝部1 2と下方中間部架台27の溝部25とに配置した各レール体50と直交し交叉す る状態で、相互に対向する溝部内の左右位置に凹溝状、逆凹溝状の各レール体5 0を配置している。 従って、上方中間部架台26の溝部24と上部架台40の溝部42とに配置す る各レール体50と、前記下部架台10の溝部12と下方中間部架台27の溝部 25とに配置する各レール体50とは、直交し交叉する状態で配置している。 前記下部架台10の溝部12と下方中間部架台27の溝部25とに配置する各 レール体50、50の間と、前記上方中間部架台26の溝部24と上部架台40 の溝部42とに配置する各レール体50、50の間には、下部架台10の開口1 1と下方中間部架台27の開口22との対向端面と、上方中間部架台26の開口 21と上部架台40の開口41との対向端面とに、夫々隙間81を設けながら、 前記各架台に配置した各レール体50の上下に対向する各レール面51に上下か ら挟持され、地震等の振動発生の際、前記下部架台10、中間部架台20が夫々 個別に直交する方向に自在に水平移動可能な状態で、且つ、前記各架台に配置し た各レール体50の長さ内の一定範囲内においてレール面51上を移動自在なよ うに構成した移動体97、例えば、後記図21に示すような各コロ63等を備え たコロ体60を具備している。 前記移動体97は、前記各架台に配置した各レール体50の上下に対向する各 レール面51に上下から挟持されて、地震等の振動発生の際、前記下部架台10 、中間部架台20が個別に直交する方向に自在に水平移動可能な状態で、且つ、 前記各架台に配置した各レール体50の長さ内の一定範囲内においてレール面5 1上を移動自在な構成であれば良く、特にその構成を限定するものではない。 例えば、図21に示すような各コロ体60をもって移動体97を構成しても良 い。 前記各レール体50の長さ内の一定範囲内とは、各レール体50の長さ内にお ける一定の範囲という意味であり、後記するように、例えば、各レール体50の 長手方向の夫々の両端部に各垂直片56を突設した場合には、前記移動体97が この各垂直片56内におけるレール面51上を移動自在となる。 従って、下部架台10、中間部架台20の下方中間部架台27、中間部架台2 0の上方中間部架台26、上部架台40は、夫々の架台内に移動体97、例えば 各コロ体60を装着配置しているとともに、図2、図16、図17、図20中の 各矢印に示すように、地震等の振動発生の際には、下部架台10、中間部架台2 0とが、夫々個別に直交する前後・左右の各方向に自在にオーバーハング状態で 振動を吸収しながら水平移動が可能なように構成されて積層状態になっている。 前記下部架台10、中間部架台20とが、夫々個別に直交する前後・左右の方 向に自在にオーバーハング状態で水平移動することから、これにより、美術品等 を搭載する上部架台40を支持しているその下方部分があらゆる方向に動きなが ら振動を吸収して上部架台40上の美術品等の倒壊等を防止することになる。 なお、図2中の2点鎖線の引き出し線で示す符号70又は90は、下部架台1 0と中間部架台20の下方中間部架台27との間、中間部架台20の上方中間部 架台26と上部架台40との間の左右位置に夫々配置した各レール体50の間に 、各架台間の各レール体50に直交して配置される後記ストッパ体90又はスト ッパ体70と異なる実施の形態のストッパ体70である。 本考案の実施の形態においては、下部架台10、中間部架台20が、夫々個別 に直交する前後・左右の方向に自在にオーバーハング状態で振動を吸収しながら 水平移動可能な構成であることから、後記する上記各架台の水平移動する各架台 が脱落・外脱しないように規制するようにしたストッパ体70と相まって、下部 架台10、中間部架台20の各水平移動がかなり広い範囲まで安全に移動可能に なるので、各架台のサイズを比較的小さくコンパクトに構成でき、本装置の設置 場所も比較的狭いスペースで良く、例えば、既存、既製の搭載ケースA等の内部 に本装置をそのまま配置して適用することができる。 前記下部架台10、中間部架台20の下方中間部架台27、中間部架台20の 上方中間部架台26、上部架台40の各溝内に上下に配置する各レール体50の 上面のレール面51は、夫々水平状態のレール面51として実施しても良く、ま た、図14、図15、図16、図17に示すように、各架台の下部の溝内に配置 する各レール体50のレール面51を変形実施しても良い。 即ち、図14、図15、図16、図17は、下部架台10の溝部12内のレー ル体50のレール面51と、上方中間部架台26の溝部24内のレール体50の レール面51とに、側面からみた場合、緩い傾斜の湾曲状部52を形成して構成 した状態を示すものである。 なお、中間部架台20の下方中間部架台27と上部架台40との各溝内に配置 する各レール体50のレール面51にも、前記下部架台10の溝部12内のレー ル体50のレール面51と上方中間部架台26の溝部24内のレール体50のレ ール面51とに構成したような側面からみた場合、緩い傾斜の湾曲状部52を形 成してこれを構成しても良い。 下部架台10の溝部12内のレール体50のレール面51と、上方中間部架台 26の溝部24内のレール体50のレール面51とに、緩い湾曲状部52を形成 して構成した場合、下部架台10、中間部架台20との夫々個別に直交する前後 ・左右の方向への自在な水平移動を一層円滑するとともに、上部架台40の高効 率な振動吸収を行うことができ、下部架台10、中間部架台20の各架台の元の 位置への復帰力を一層素早くすることが可能である。 前記下部架台10、中間部架台20の下方中間部架台27、中間部架台20の 上方中間部架台26、上部架台40の各溝内に上下に配置する各レール体50の 各端部には、図16、図17等に示すように、前記下部架台10、中間部架台2 0の水平移動範囲の最大限(最大限のオーバーハング位置)を規制するための各 垂直片56を突設している。図15に示すように、移動する各架台がその移動の 最大限の位置に達した時、移動体97、例えば各コロ63が各垂直片56に当接 し移動を停止する。 なお、上記垂直片56は、これに代替して、各架台の内壁面をもって、当該垂 直片56と同じ作用を発揮するようにしても良い。 前記各レール体50の長手方向の夫々の両端部に、各垂直片56を突設した場 合には、前述したように、前記移動体97、例えばコロ63がこの各垂直片56 内におけるレール面51上を移動自在となる。 前記上部架台40の溝部42内の左右の各レール体50と、前記中間部架台2 0の下方中間部架台27の溝部25内の左右の各レール体50とは、夫々内側方 向に対向する各レール面51の更に内側位置に、後記するストッパ体70のコロ 71を搭載しこのコロ71の受け体として、図14、図18に示すように、夫々 適当幅を有する各ストッパ受面53を設けたストッパ受体54を形成している。 上記ストッパ受体54の各ストッパ受面53は、図14、図18に示すように 、水平に形成しても良く、また、図19に示すように、側面からみた場合、底部 55を有する緩やかに傾斜した傾斜面53を有するV字状又は円弧状として形成 しても良い。 上記ストッパ受体54の各ストッパ受面53を、底部55を有する緩やかに傾 斜した傾斜面53を有するV字状又は円弧状に形成して構成した場合、下部架台 10、中間部架台20の夫々個別に直交する前後・左右の方向への自在な水平移 動を一層円滑するとともに、上部架台40の高効率な振動減衰を行うことができ 、高効率に下部架台10のレール体50からの中間部架台20の脱落・外脱を防 止、且つ、中間部架台20のレール体50からの上部架台40の脱落・外脱を防 止しながら、下部架台10、中間部架台20の各移動架台の元の位置への復帰力 を一層素早くすることが可能となる。 なお、ストッパ受体54の各ストッパ受面53を、底部55を有する緩やかに 傾斜した傾斜面53を有するV字状又は円弧状に形成して構成した場合、図19 に示すように、下部架台10、中間部架台20の水平移動範囲が最大限(最大限 のオーバーハング位置)の移動位置に達した時(図17の状態の時)、各コロ7 1は当該ストッパ受面53の傾斜面53の最も高い部分に位置(図19中の破線 の部分)して移動架台(下部架台10、中間部架台20)が停止することになる 。コロ71が、図19の実線で示すように中央部分に位置するとき、下部架台1 0、中間部架台20は図16に示すような状態にある。 前記下部架台10の溝部12内と、前記中間部架台20の上方中間部架台26 の溝部24内とには、下部架台10のレール体50からの中間部架台20の脱落 ・外脱を防止し、中間部架台20のレール体50からの上部架台40の脱落・外 脱を防止するため、下部架台10の溝部12内と中間部架台20の上方中間部架 台26の溝部24内の左右の各レール体50の間に、これらの各レール体50に 直交する状態でストッパ体90を具備している。 図14中の2点鎖線の引き出し線で示す符号90は、中間部架台20の上方中 間部架台26と上部架台40との間に配置するストッパ体である。このストッパ 体90は、下部架台10と中間部架台20の下方中間部架台27との間に配置す るストッパ体90と同一構成で、下部架台10と中間部架台20の下方中間部架 台27との間に配置するストッパ体90に直交して、中間部架台20の上方中間 部架台26と上部架台40との間に配置される。 本実施の形態の上記ストッパ体90は、図14に示すように、左右両端に回転 可能に設けた各コロ71を有し、凹状の保持枠93を支持する2つの各ナット9 6を、下部架台10の溝部12内、中間部架台20の上方中間部架台26の溝部 24内に垂直に固設して構成している。 図14中の91は、ナット96に保持枠93を支持しているナットである。 従って、この実施の形態においては、ナット96への保持枠93の高・低の支 持位置をナット91の締め付け状態により、自在に調整可能できるので、これに より、前記ストッパ受面53へのコロ71の接触状態を調整できることから、下 部架台10、中間部架台20の夫々個別に直交する前後・左右の方向への自在な 水平移動の調整を自在にできる。 上記ストッパ体90のコロ71は、これ自体をコロの構成に限定するものでは ない。要は、ストッパ受面53の接触状態を調整できるものであれば、単なる棒 状としてこれを構成しても良い。この点、後述する変形する実施の形態における ストッパ体70のコロ71も同様である。 なお、ストッパ受体54の各ストッパ受面53を、図18のように、水平に形 成して構成した場合、図18に示すように、下部架台10、中間部架台20の水 平移動範囲が最大限(最大限のオーバーハング位置)の移動位置に達した時(図 17の状態の時)、各コロ71は当該ストッパ受面53の傾斜面53の最も高い 部分に位置(図18中の破線の部分)して移動架台(下部架台10、中間部架台 20)が停止することになる。コロ71が、図18の実線で示すように中央部分 に浮上して位置するときは、下部架台10、中間部架台20は図16に示すよう な状態にある。 図15は、変更した実施の形態のストッパ体70であり、凹状の保持枠73の 左右両端に回転可能に設けた各コロ71を有し、この保持枠73の中心位置に保 持枠73を、下部架台10の溝部12内、中間部架台20の上方中間部架台26 の溝部24内に垂直に固設するネジ芯棒94と、これに装着するナット92を具 備している。上記変更した実施の形態のストッパ体70の場合においても、前述 したストッパ体90の場合と同様に、ストッパ受体54のストッパ受面53は図 18、図19に示すように、水平或いは底部55を有する緩やかに傾斜した傾斜 面53を有するV字状又は円弧状として形成したものに適用できることは勿論で ある。 そして、前記保持枠73の左右位置には、各ネジネジ芯棒76の周囲に上下方 向に付勢、弾性作用を発揮するバネ77等の各弾性体78を装着し、凹状の保持 枠73の底面にスペーサ74を装着可能な隙間75を有しつつ基板80を、下部 架台10の溝部12の底部、中間部架台20の上方中間部架台26の溝部24の 底部に固着している。 図15中の2点鎖線の引き出し線で示す符号70は、中間部架台20の上方中 間部架台26と上部架台40との間に配置するストッパ体である。このストッパ 体70は、下部架台10と中間部架台20の下方中間部架台27との間に配置す るストッパ体70と同一構成で、下部架台10と中間部架台20の下方中間部架 台27との間に配置するストッパ体70に直交して、中間部架台20の上方中間 部架台26と上部架台40との間に配置される。 図15中、79は各コロ71のコロ軸、82はバネ77等の弾性体78の上方 に配置した押え板、83はネジ芯棒76を下部架台10の溝部12の底部、中間 部架台20の上方中間部架台26の溝部24の底部に固着するようにした場合の ネジ頭である。 この場合、前記ストッパ体70の左右の各コロ71は、前記上部架台40の溝 部42内と、中間部架台20の下方中間部架台27の溝部25内との左右の各ス トッパ受体54のストッパ受面53上に位置して、下部架台10、中間部架台2 0が夫々個別に直交する前後・左右の方向へ振動を吸収しながら自在な水平移動 する際このストッパ受面53上を回転するようになっている。 従って、この実施の形態においては、スペーサ74を装着でき、弾性体78の 締め付け状態の強弱の調整ができ、これにより、前記ストッパ受面53へのコロ 71の接触状態を調整できることから、下部架台10、中間部架台20の夫々個 別に直交する前後・左右の方向への自在な減衰の調整を自在にできる。 これにより、図18、図19に示すような所に位置する場合のコロ71を、自 在に変更、調整(コロ71の下面をストッパ受面53に強弱を持たせながら当接 させたり、浮上させたり)することにより、前記下部架台10、中間部架台20 の各水平移動の減衰強弱を調整可能である。 なお、前記コロ体60は、例えば図21に示すように、左右の縦方向の上下端 の部分に位置して各横軸材61を固着した[]状に配置した各縦軸材62と、各 横軸材61の左右端に垂直状に回転可能に具備した各コロ63と、各コロ63の 内側に位置して[]状の各縦軸材62の上下端に水平状に回転可能に具備した各 コロ64とを有している。 上記各横軸材61の垂直状に回転可能な各コロ63は、その上下端部が、前記 下部架台10、中間部架台20の上方中間部架台26、下方中間部架台27、上 部架台40の各溝内に配置した各レール体50の各レール面51に上下方向から 挟持されるように接触し、この状態で、前記下部架台10、中間部架台20が個 別の水平方向に移動する際、各コロ63は回転する。 各縦軸材62の水平状に回転可能な各コロ64は、水平状に対向する各コロ6 4の各外側端部が、前記下部架台10、中間部架台20の上方中間部架台26、 下方中間部架台27、上部架台40の各溝内に配置した各レール体50の各垂直 内壁面58に接触し、この状態で、前記中間部架台20と上部架台40との個別 の水平方向に移動する際、各コロ64は当該移動を案内する。 なお、コロ体60は、図16、図17に示すように、前記下部架台10、中間 部架台20が個別の水平方向の移動に沿って、それ自体が自在に移動する。 このように構成した本実施の形態に係る免震装置は、例えば、前記上部架台4 0の上に、コンピューター、精密機械等の機械器具等、又は美術品等の搭載物を 搭載して、これを使用状態においた場合、地震等各種の振動発生の際、下部架台 10、中間部架台20が、夫々個別に直交する前後・左右の方向に自在にオーバ ーハング状態で振動を吸収しながら水平移動が可能なように構成されているので 、上部架台40上のコンピューター、精密機械等の機械器具、搭載物が倒壊して しまうような事態を防止できる。 そして、下部架台10の溝部12内のレール体50のレール面51と、上方中 間部架台26の溝部24内のレール体50のレール面51とに、緩い湾曲状部5 2を形成して構成した場合、前記下部架台10、中間部架台20の夫々個別に直 交する前後・左右の方向への自在な水平移動を一層円滑するとともに、地震等の 発生振動が終わった後は、下部架台10、中間部架台20の元の位置への復帰力 を一層素早くすることが可能となる。 また、前記下部架台10、中間部架台20とが、夫々個別に直交する前後・左 右の方向に自在にオーバーハング状態で水平移動することから、これにより、美 術品等を搭載する上部架台40を支持しているその下方部分があらゆる方向に動 きながら振動を吸収して上部架台40上の美術品等の倒壊等を防止することにな るとともに、下部架台10、中間部架台20が、夫々個別に直交する前後・左右 の方向に自在にオーバーハング状態で振動を吸収しながら水平移動可能な構成で あることから、上記各架台の水平移動する各架台が脱落・外脱しないように規制 するようにしたストッパ体70と相まって、下部架台10、中間部架台20の各 水平移動がかなり広い範囲まで安全に移動可能になるので、各架台のサイズを比 較的小さくコンパクトに構成でき、本装置の設置場所も比較的狭いスペースで良 く、例えば既存、既製の搭載ケースA等の内部に本装置をそのまま配置して適用 することができる。 また、前記中間部架台20の下方中間部架台27、上部架台40の各ストッパ 受体54の各ストッパ受面53を、底部55を有する緩やかに傾斜した傾斜面5 3を有するV字状又は円弧状に形成して構成した場合、下部架台10、中間部架 台20の夫々個別に直交する前後・左右の方向への自在な水平移動を一層円滑す るとともに、上部架台40の高効率な振動減衰を行うことができ、下部架台10 、中間部架台20の各移動架台の元の位置への復帰力を一層素早くすることが可 能となる。 また、前記ストッパ体90のナット96への保持枠93の高・低の支持位置を ナット91の締め付け状態により、自在に簡易に調整可能できるので、これによ り、前記ストッパ受面53へのコロ71の接触状態を調整できることから、下部 架台10、中間部架台20の夫々個別に直交する前後・左右の方向への自在な水 平移動の調整を自在にできる。 更に、変更した実施の形態のストッパ体70においては、スペーサ74を装着 でき、弾性体78の締め付け状態の強弱の調整ができ、これにより、前記レール 面53へのコロ71の接触状態を調整できることから、下部架台10、中間部架 台20の夫々個別に直交する前後・左右の方向への自在な減衰の調整を自在にで きる。 このような架台構成の免震装置1に前記した側面カバー体100を設けた装置 によれば、前述した免震装置としての各作用、機能を発揮できる他、前記磁気板 102と磁気板103とは、予め設定した所定値未満の架台の平面移動状態の下 では離反することなく相互に磁着しているので、各架台の側面周囲を包覆するよ うな状態で架台側面とカバー部101とが密接状態を保持できることから、架台 の平面移動により地震等の振動を吸収可能で、地震等の振動発生の際架台の平面 移動により振動を吸収し架台上の被搭載物を地震等の各種振動から保護できる機 能を有しながら、しかも、各架台の側面周囲の隙間から、架台の平面移動に阻害 、支障を与えるような物、例えば、埃、塵、虫等の異物の架台内への侵入を防止 し、常時、平面可動する架台の円滑な平面移動を保持し、この種の装置の最良な 作動状態を常時維持することができる。 (実施の形態2) 次に、図12を参照して本実施の形態2の免震装置1Aについて説明する。 実施の形態2の免震装置1Aは、基本的な構成は実施の形態1の場合と同様で あるが、側面カバー体100Aのカバー部101Aの上端に、免震装置1Aの最 上面に位置する架台の上面に内面が接するような状態で、水平舌片109を設け て構成したことが特徴である。これ以外の構成各部は、実施の形態1の場合と同 様である。 図12の架台構成は、前記図1の架台構成と同様のものを一例として示してい る。本実施の形態2の架台構成は、前記実施の形態1で説明した各架台構成に適 用できることは勿論である。 この実施の形態2の構成が、前記実施の形態1の図14乃至図21に示す免震 装置における架台構成に適用できることは勿論である。 この水平舌片109を設けた場合、免震装置1Aの最上面に位置する架台の上 面が水平舌片109の内面により、装置周囲から押えられているので、免震装置 1Aの運搬、移動中、架台が不用意に上方に飛び出るようなことがないので、水 平舌片109をストッパとして作用させることができ、この他、このように構成 した実施の形態2においても、実施の形態1の場合と同様の各作用、機能を発揮 できることは勿論である。 このような側面カバー体100Aを設けた免震装置1Aによれば、前記実施の 形態1に説明した免震装置としての各作用、機能を発揮できる他、前記磁気板1 02又は磁気板103等の磁気材は、予め設定した所定値未満の架台の平面移動 状態の下では前記カバー部101と各架台の側面周囲とを離反することなく相互 に磁着しているので、各架台の側面周囲を包覆するような状態で架台側面とカバ ー部101Aとが密接状態を保持できることから、架台の平面移動により地震等 の振動を吸収可能で、地震等の振動発生の際架台の平面移動により振動を吸収し 架台上の被搭載物を地震等の各種振動から保護できる機能を有しながら、しかも 、各架台の側面周囲の隙間から、架台の平面移動に阻害、支障を与えるような物 、例えば、埃、塵、虫等の異物の架台内への侵入を防止し、常時、平面可動する 架台の円滑な平面移動を保持し、この種の装置の最良な作動状態を常時維持する ことができる。 (実施の形態3) 次に、図13を参照して本実施の形態3の免震装置1Bについて説明する。 実施の形態3の免震装置1Bは、基本的な構成は実施の形態1の場合と同様で あるが、側面カバー体100Bのカバー部101Bの下端113に、内方に水平 屈曲した舌片115を有する1又は2以上複数のL字状片114を形成するとと もに、接地面に位置する架台の上記カバー部101BのL字状片114に対応す る位置に当該L字状片114の舌片115が着脱可能な溝部116を設けて構成 したことが特徴である。これ以外の構成各部は、実施の形態1の場合と同様であ る。 図13の架台構成は、前記図1の架台構成と同様なものを一例として示してい る。本実施の形態3の架台構成は、前記実施の形態1で説明した各架台構成に適 用できることは勿論である。 この実施の形態3の構成が、前記実施の形態1の図14乃至図21に示す免震 装置における架台構成に適用できることは勿論である。 側面カバー体100Bをこのように構成した場合、カバー部101BのL字状 片114の舌片115が架台の溝部116に対して着脱可能であることから、側 面カバー体100Bの取り外しが簡単にできる他、地震等の際に側面カバー体1 00Bが床面方向に倒れた場合においても、側面カバー体100Bを元の位置に 復帰する際その位置決めを簡単に行うことができ、更に、側面カバー体100B のL字状片114の舌片115が架台の溝部116内に装着されているので、免 震装置1Bの使用時において、側面カバー体100B自体が不用意に移動してし まうような事態を防止できる。 この他、このように構成した実施の形態3においても、実施の形態1の場合と 同様の各作用、機能を発揮できることは勿論である。 このような側面カバー体100Bを設けた免震装置1Bによれば、前記実施の 形態1に説明した免震装置としての各作用、機能を発揮できる他、前記磁気板1 02又は磁気板103等の磁気材は、予め設定した所定値未満の架台の平面移動 状態の下では前記カバー部101と各架台の側面周囲とを離反することなく相互 に磁着しているので、各架台の側面周囲を包覆するような状態で架台側面とカバ ー部101Bとが密接状態を保持できることから、架台の平面移動により地震等 の振動を吸収可能で、地震等の振動発生の際架台の平面移動により振動を吸収し 架台上の被搭載物を地震等の各種振動から保護できる機能を有しながら、しかも 、各架台の側面周囲の隙間から、架台の平面移動に阻害、支障を与えるような物 、例えば、埃、塵、虫等の異物の架台内への侵入を防止し、常時、平面可動する 架台の円滑な平面移動を保持し、この種の装置の最良な作動状態を常時維持する ことができる。
本考案の請求項1乃至16に記載の各考案によれば、前記磁気板等の磁気材は 、予め設定した所定値未満の架台の平面移動状態の下では離反することなく前記 カバー部と各架台の側面周囲とを相互に磁着しているので、各架台の側面周囲を 包覆するような状態で架台側面とカバー部とが密接状態を保持できることから、 架台の平面移動により地震等の振動を吸収可能で、地震等の振動発生の際架台の 平面移動により振動を吸収し架台上の被搭載物を地震等の各種振動から保護でき る機能を有しながら、しかも、各架台の側面周囲の隙間から、架台の平面移動に 阻害、支障を与えるような物、例えば、埃、塵、虫等の異物の架台内への侵入を 防止し、常時、平面可動する架台の円滑な平面移動を保持し、この種の装置の最 良な作動状態を常時維持することができる免震装置を提供できる。 更に、下部架台の上面と中間部架台の下面との間、中間部架台の上面と上部架 の下面との間には、夫々の架台内に各コロ体を装着配置しているとともに、地震 等の振動発生の際に、下部架台、中間部架台とが、夫々個別に直交する前後・左 右の方向に自在にオーバーハング状態で振動を吸収しながら水平移動が可能なよ うに構成されて積層状態になっているので、これにより、美術品等々を搭載する ようにした上部架台を支持しているその下方部分があらゆる方向に動きながら振 動を吸収して上部架台上の美術品等の倒壊等を防止することができる物品搭載用 の免震装置を提供できる。 この物品搭載用の免震装置は、地震等の振動発生の際には、下部架台、中間部 架台が、夫々個別に直交する前後・左右の方向に自在にオーバーハング状態で振 動を吸収しながら水平移動可能な構成であることから、上記各架台の水平移する 各架台が脱落・外脱しないように規制するようにしたストッパ体と相まって、下 部架台、中間部架台の各水平移動がかなり広い範囲まで安全に移動可能になるの で、各架台のサイズを比較的小さくコンパクトに構成でき、本装置の設置場所も 比較的狭いスペースで良く、例えば、既存、既製の搭載ケースA等の内部に本装 置をそのまま配置して適用することができる。
【図1】本考案の実施の形態に係る免震装置の装置全体
の概念図としての説明図である。
の概念図としての説明図である。
【図2】本考案の実施の形態に係る免震装置の図1と異
なる装置全体の説明図である。
なる装置全体の説明図である。
【図3】本考案の実施の形態に係る免震装置の図2の装
置の使用状態の一例を示す説明図である。
置の使用状態の一例を示す説明図である。
【図4】本考案の実施の形態に係る免震装置の図1乃至
図3と異なる装置全体の概念図としての説明図である。
図3と異なる装置全体の概念図としての説明図である。
【図5】本考案の実施の形態に係る免震装置の図1乃至
図4と異なる装置全体の概念図としての説明図である。
図4と異なる装置全体の概念図としての説明図である。
【図6】本考案の実施の形態に係る免震装置の図1乃至
図5と異なる側面カバー体の概念図としての説明図であ
る。
図5と異なる側面カバー体の概念図としての説明図であ
る。
【図7】本考案の実施の形態に係る免震装置の図1乃至
図6と異なる側面カバー体の概念図としての説明図であ
る。
図6と異なる側面カバー体の概念図としての説明図であ
る。
【図8】本考案の実施の形態に係る免震装置の図1乃至
図7と異なる側面カバー体の概念図としての説明図であ
る。
図7と異なる側面カバー体の概念図としての説明図であ
る。
【図9】本考案の実施の形態に係る免震装置の図1乃至
図8と異なる側面カバー体の概念図としての説明図であ
る。
図8と異なる側面カバー体の概念図としての説明図であ
る。
【図10】本考案の実施の形態に係る免震装置の図1乃
至図9と異なる側面カバー体の概念図としての説明図で
ある。
至図9と異なる側面カバー体の概念図としての説明図で
ある。
【図11】本考案の実施の形態に係る免震装置の図1乃
至図10と異なる側面カバー体の概念図としての説明図
である。
至図10と異なる側面カバー体の概念図としての説明図
である。
【図12】本考案の実施の形態に係る免震装置の図1乃
至図11と異なる側面カバー体の概念図としての説明図
である。
至図11と異なる側面カバー体の概念図としての説明図
である。
【図13】図中の(a)は本考案の実施の形態の免震装
置の図1乃至図12と異なる側面カバー体の概念図とし
ての説明図、(b)は同側面カバー体の正面図、(c)
は同側面カバー体が倒れた状態の説明図である。
置の図1乃至図12と異なる側面カバー体の概念図とし
ての説明図、(b)は同側面カバー体の正面図、(c)
は同側面カバー体が倒れた状態の説明図である。
【図14】本考案の実施の形態に係る図2・図3に示す
免震装置の一部を省略した主としてストッパ体の要部を
示す拡大縦断側面図である。
免震装置の一部を省略した主としてストッパ体の要部を
示す拡大縦断側面図である。
【図15】本考案の実施の形態に係る図2・図3に示す
免震装置の一部を省略した主として図14とは異なる形
態のストッパ体の要部を示す拡大縦断側面図である。
免震装置の一部を省略した主として図14とは異なる形
態のストッパ体の要部を示す拡大縦断側面図である。
【図16】本考案の実施の形態に係る図2・図3に示す
免震装置のレール体とコロ体のコロとの説明図ある。
免震装置のレール体とコロ体のコロとの説明図ある。
【図17】本考案の実施の形態に係る図2・図3に示す
免震装置のレール体とコロ体のコロとの説明図ある。
免震装置のレール体とコロ体のコロとの説明図ある。
【図18】本考案の実施の形態に係る図2・図3に示す
免震装置のストッパ受体とストッパ体のコロとの説明図
ある。
免震装置のストッパ受体とストッパ体のコロとの説明図
ある。
【図19】図18と異なる形態の実施の形態に係る図2
・図3に示す免震装置のストッパ受体とストッパ体のコ
ロとの説明図ある。
・図3に示す免震装置のストッパ受体とストッパ体のコ
ロとの説明図ある。
【図20】本考案の実施の形態に係る図16、図17の
レール体とストッパ体との説明図ある。
レール体とストッパ体との説明図ある。
【図21】本考案の実施の形態に係る図2・図3に示す
免震装置のコロ体の斜視図である。
免震装置のコロ体の斜視図である。
A 搭載ケース 1 免震装置 2 床面 10 下部架台 11 開口 12 溝部 20 中間部架台 21 上面の開口 22 下面の開口 23 中心板 24 溝部 25 溝部 26 上方中間部架台 27 下方中間部架台 40 上部架台 41 開口 42 溝部 50 レール体 51 レール面 52 湾曲状部 53 ストッパ受面 54 ストッパ受体 55 底部 56 垂直片 60 コロ体 61 横軸材 62 縦軸材 63 コロ 64 コロ 70 ストッパ体 71 コロ 73 保持枠 74 スペーサ 75 隙間 76 芯棒 77 バネ 78 弾性体 79 コロ軸 80 基板 81 隙間 82 押え板 83 ネジ頭 90 ストッパ体 91 ナット 92 ナット 93 保持枠 94 ネジ芯棒 96 ナット 97 移動体 1A、1B 免震装置 100 側面カバー 100A 側面カバー体 100B 側面カバー体 101 カバー部 101A カバー部 101B カバー部 102、103 磁気板 104 把手 105 緩衝部 106 注意書シール 107 止めネジ 108 介在具 109 水平舌片 110 介在具 111 屈曲部 112 把手 114 L字状片 115 舌片 116 溝部 120 基板 201 鋼材等からなる球体 300、301、302 架台 303、304、305 架台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G12B 9/08 B
Claims (16)
- 【請求項1】地震等の振動発生の際、平面移動するよう
に構成した架台を具備し、この架台の平面移動により振
動を吸収可能に構成し、架台上の被搭載物を地震等の各
種振動から保護するようにした免震装置であり、 前記架台周囲の側面を包覆するような状態で、しかも、
設定した所定値未満の架台の平面移動状態の下では離反
することなく架台周囲の側面に垂直状に密接合してい
て、地震等の際、設定した所定値以上の振動が発生し架
台が所定値以上の平面移動をしたとき、架台周囲の側面
から離反して床面方向に解放、倒れるように構成した各
側面カバー体を具備してなることを特徴とする免震装
置。 - 【請求項2】平面状に対向する架台を具備し、地震等の
振動発生の際、前記対向する架台の内のいずれか一方の
架台が平面移動し、この架台の平面移動により振動を吸
収可能に構成し、前記対向する架台の内の上方に位置す
る架台上の被搭載物を地震等の各種振動から保護するよ
うにした免震装置であり、 前記架台周囲の側面を包覆するような状態で、しかも、
設定した所定値未満の架台の平面移動状態の下では離反
することなく架台周囲の側面に垂直状に密接合してい
て、地震等の際、設定した所定値以上の振動が発生し架
台が所定値以上の平面移動をしたとき、架台周囲の側面
から離反して床面方向に解放、倒れるように構成した各
側面カバー体を具備してなることを特徴とする免震装
置。 - 【請求項3】地震等の振動発生の際、夫々個別に直交す
る方向に自在に平面移動する各架台を具備し、当該各架
台の平面移動により振動を吸収可能に構成し、前記各架
台の内の上方に位置する架台上の被搭載物を地震等の各
種振動から保護するようにした免震装置であり、 前記架台周囲の側面を包覆するような状態で、しかも、
設定した所定値未満の架台の平面移動状態の下では離反
することなく架台周囲の側面に垂直状に密接合してい
て、地震等の際、設定した所定値以上の振動が発生し架
台が所定値以上の平面移動をしたとき、架台周囲の側面
から離反して床面方向に解放、倒れるように構成した各
側面カバー体を具備してなることを特徴とする免震装
置。 - 【請求項4】床面等に配置する下部架台と、この下部架
台の上方で美術品等を搭載する上部架台と、この下部架
台と上部架台との間に配置した中間部架台とを具備し、
前記下部架台、中間部架台が、地震等の振動発生の際、
夫々個別に直交する方向に自在に平面移動しながら振動
を吸収可能に構成し、前記上部架台上の被搭載物を地震
等の各種振動から保護するようにした免震装置であり、 前記架台周囲の側面を包覆するような状態で、しかも、
設定した所定値未満の架台の平面移動状態の下では離反
することなく架台周囲の側面に垂直状に密接合してい
て、地震等の際、設定した所定値以上の振動が発生し架
台が所定値以上の平面移動をしたとき、架台周囲の側面
から離反して床面方向に解放、倒れるように構成した各
側面カバー体を具備してなることを特徴とする免震装
置。 - 【請求項5】床面等に配置する下部架台と、この下部架
台の上方でコンピューター、精密機械等の機械器具等、
又は美術品等を搭載する上部架台と、この下部架台と上
部架台との間に配置した中間部架台とを具備し、 前記下部架台、中間部架台が、地震等の振動発生の際、
夫々個別に直交する方向に自在に水平移動しながら振動
を吸収可能に構成し、前記上部架台上の被搭載物を地震
等の各種振動から保護するようにした免震装置で、 前記下部架台の上面と、前記中間部架台の下面との各対
向面の夫々左右位置には、夫々上下に対向する各レール
面を有する各レール体を具備し、 前記中間部架台の上面と、前記上部架台下面との各対向
面の夫々左右位置には、夫々上下に対向し、且つ、前記
下部架台の上面と中間部架台の下面とに配置した各レー
ル面に直交する各レール面を有する各レール体を具備
し、 前記下部架台の上面と中間部架台の下面との間、中間部
架台の上面と上部架台下面との間には、前記各架台に配
置した各レール体の上下に対向する各レール面に上下か
ら挟持され、地震等の振動発生の際、前記下部架台、中
間部架台が夫々個別に直交する方向に自在に水平移動可
能な状態で、且つ、前記各架台に配置した各レール体の
長さ内の一定範囲内においてレール面上を移動自在なよ
うに構成した移動体を具備し、 前記下部架台の上面と中間部架台の下面のいずれかの一
面、中間部架台の上面と上部架台の下面のいずれかの一
面には、地震等の振動発生のとき、前記下部架台、中間
部架台が、夫々個別に直交する方向に自在に水平移動す
る際における前記下部架台と中間部架台、及び中間部架
台と上部架台の各水平移動に対して各架台の脱落・外脱
を防止し、且つ、ストッパ受体と係止するように構成し
たストッパ体を具備してなることを特徴とする免震装置
であり、 前記架台周囲の側面を包覆するような状態で、しかも、
設定した所定値未満の架台の平面移動状態の下では離反
することなく架台周囲の側面に垂直状に密接合してい
て、地震等の際、設定した所定値以上の振動が発生し架
台が所定値以上の平面移動をしたとき、架台周囲の側面
から離反して床面方向に解放、倒れるように構成した各
側面カバー体を具備してなることを特徴とする免震装
置。 - 【請求項6】前記側面カバー体は、その上端に、装置の
最上面に位置する架台上面に内面が接するような状態
で、水平舌片を具備したものである請求項1乃至5のい
ずれかに記載の免震装置。 - 【請求項7】前記側面カバー体は、その下端に、内方に
水平屈曲した舌片を有する1又は2以上複数のL字状片
を形成しているとともに、この側面カバー体の下端の内
方に水平屈曲した舌片に対応する前記架台の該当位置に
当該舌片が着脱可能な溝部を設けてなるものである請求
項1乃至5のいずれかに記載の免震装置。 - 【請求項8】前記側面カバー体は、その横幅サイズが、
前記架台側面の横幅サイズと同じで、縦幅サイズが、装
置側面の上下に至る架台側面の隙間を包覆可能な縦幅サ
イズに形成したものである請求項1乃至7のいずれかに
記載の免震装置。 - 【請求項9】前記側面カバー体の架台周囲側面への密接
合は、磁気手段をもって行うものである請求項1乃至7
のいずれかに記載の免震装置。 - 【請求項10】前記側面カバー体の架台周囲側面への密
接合は、各側面カバー体内面の上・下部位置の双方或い
は下部位置か、又はこの側面カバー体内面の上・下部位
置或いは下部位置に対向する架台周囲側面の各位置か、
これら側面カバー体内面、架台周囲側面のいずれか一方
の上記位置に、対向面に磁気作用を及ぼすことができる
磁気材を設けた磁気手段をもって行うものである請求項
1乃至7のいずれかに記載の免震装置。 - 【請求項11】前記側面カバー体の架台周囲側面への密
接合は、 前記各側面カバー体内面の上部位置と、この側面カバー
体内面の上部位置に対向する架台周囲側面の位置との対
向面双方又はそのいずれか一方面に、側面カバー体の内
面、架台周囲側面の対向面を密接合可能に形成し、且
つ、パイル状材、スポンジ状材、ゴム片材等の材料をも
って形成した介在具を配設したとともに、 前記各側面カバー体内面の下部位置か、この側面カバー
体内面の下部位置に対向する架台周囲側面の位置か、い
ずれか一方の位置に、対向面に磁気作用を及ぼすことが
できる磁気材を設けた磁気手段をもって行うものである
請求項1乃至7のいずれかに記載の免震装置。 - 【請求項12】前記磁気材は、前記側面カバー体、前記
架台を夫々磁着可能な材質で形成したとき、側面カバー
体内面と架台周囲側面との対向する夫々の位置のいずれ
か一方面に設けられるものである請求項10又は11記
載の免震装置。 - 【請求項13】前記磁気材は、前記側面カバー体、前記
架台のいずれか一方を磁着可能な材質で形成し、他方を
磁着不可能な材質で形成したとき、磁着不可能な材質で
形成した側面カバー体内面か又は磁着不可能な材質で形
成した架台周囲側面かのいずれか一方面に設けられるも
のである請求項10又は11記載の免震装置。 - 【請求項14】前記側面カバー体は、その上方の外面部
分に、この装置自体の運搬、移動の際の把持のための把
手を設けたものである請求項1乃至7のいずれかに記載
の免震装置。 - 【請求項15】前記側面カバー体の把手は、把手の外面
部分に、ゴム片材等の緩衝部を配設したものである請求
項14記載の免震装置。 - 【請求項16】前記側面カバー体は、この装置の使用時
前においては止めネジ等の固定手段をもって前記架台側
面に仮固定されているものである請求項1乃至7のいず
れかに記載の免震装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999005885U JP3066368U (ja) | 1999-08-05 | 1999-08-05 | 物品搭載用の免震装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999005885U JP3066368U (ja) | 1999-08-05 | 1999-08-05 | 物品搭載用の免震装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3066368U true JP3066368U (ja) | 2000-02-18 |
Family
ID=43199939
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1999005885U Expired - Fee Related JP3066368U (ja) | 1999-08-05 | 1999-08-05 | 物品搭載用の免震装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3066368U (ja) |
-
1999
- 1999-08-05 JP JP1999005885U patent/JP3066368U/ja not_active Expired - Fee Related
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