JPH01178661A - 上下方向免震装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、振動に弱いオフィスオートメーション機器
などを地震等から守るため使用される免震装置、特に建
物の床上などに設置して使用され上下方向の振動を長周
期化する上下方向免震装置に関するものである。

従来の技術 近年のオフィスオートメジョン機器のめざましい普及に
伴ない、振動に弱いこれらの機器を地震等の被害から守
るために、建物の免震構造ないし免震床装置の開発が大
きく進み、既に実施もされている（例えば特開昭６２−
８６２６５号、同６２−８６２６６公報に記載されたも
の参照）。

しかし、従来の免震装置は、いずれも水平振動に対する
免震効果を発揮する構成てあり、上下振動に対する免震
装置は未だ開発途上にある。

本発明が解決しようとする問題点 現在のところ、オフィスオートメーション機器を上下振
動の被害から保護する免震手段はないに等しく、この点
かＯＡ機器保守上の心配の種になっている。

ところて、上下方向振動装置の考え方は、−船釣に元位
置復元用のバネ要素としてコイルバネな用い、これを免
震床版の下側に縦向きに使用するのか普通である。した
がって、タンパ−に振動減衰の働きを期待てきるだけの
上下振動のストロークを確保するためには、コイルバネ
の長さに前記ストローク分の高さを加算したものかどう
しても必要となる。このため免震装置か高床構造になっ
て大形化するという問題点かある。

その結果、設計指針はどうしても上下振動ストロークの
大きさを制限する方向に向かうから、結局、長周期の免
震効果は十分に得られないという問題点かある。

また、コイルバネを縦向きに使用するとロッキング等の
心配かあることも問題である。

問題点を解決するための手段 」−記従来技術の問題点を解決するための手段として、
この発明に係る上下方向免震装置は、図面の第１図〜第
７図に好適な実施例を示したとおり、 イ）　機台１は、四隅位置に直立する中空構造のガイド
支柱２・・・、及び相対峙する２本のガイド支柱２と２
の下端部を接合したやはり中空構造の横ガイド枠３とを
具備する構成とした。

口）　水平方向に平行に相対峙する前記２本の横ガイド
枠３と３の間に２本の可動バネ枠４．４を水平横方向へ
の平行移動か自在に架設し、前記２本の可動バネ枠４．
４の間に引張用のバネ５・・・を連結した。また、可動
バネ枠４か一定量移動した位置て連係するタンパ−６を
設置した。

ハ）　前記四隅のガイド支柱２・・・の間に免震床枠版
７をローラーユニット部８を介して上下方向にへの平行
移動か自在に架設し、前記の各ローラーユニット部８に
は各ガイド支柱２の上端部に設置したガイド車９に巻掛
けてＵターンさせたチェノ等の連結体１０の一端を連結
し、同連結体１０はガイド支柱２及び横ガイド枠３の中
空部内に配設し、その他端部は対応する可動バネ枠４に
連結した構成としている。

作　　　用 免震床枠版７及びその上に載置されたＯＡ機器に垂直加
速度（上下振動）か作用し、同免震床枠版７か上下方向
に移動すると、その動きは連結体ｌＯを介して直接的に
各可動バネ枠４．４へ伝達され、一対の可動バネ枠４．
４は等しく両外方へ水平方向に移動される。その結果、
両可動バネ枠４．４の間に連結された引張用のバネ５・
・・か水平方向に伸長され、このバネ作用の抵抗を受け
て振動周期か長周期化され免震効果か得られるのである
。

また、可動バネ枠４の移動量がタンパ−６との連係位置
を超えるとタンパー６も働くところとなり、同タンパ−
６の粘性抵抗か振動減衰の作用を奏し過大な変形を阻止
することができる。

横ガイド枠３の長さを大きくすることによってバネ５の
長さ及び可動バネ枠４の振動ストローク□は必要十分な
大きさに確保することかできる。また、ガイド支柱２の
高さは、その全部な免震床枠版７の上下振動のストロー
クに利用することができる。

免震床枠版７の復帰動作は、伸長された引張用のバネ５
の引張り作用によって行なわれる。可動バネ枠４は、平
常時は釣合い位置（中立位置）に停止し安定する。ある
いははフリーアクセスフロアとほぼ同一の高さに、水平
動と連動したトリガーピン等で固定して停止位置を安定
させ、床が作動するとビンがはずれて作動するように構
成する。

かくして免震床検版７の上にオフィスオートメーション
機器を設置した場合、これらを上下振動の被害から良好
に守ることかてきる。

実施例 次に、図示したこの発明の詳細な説明する。

第１図と第２図に示したように、機台１は袖無し机を倒
立させた形態に等しく、平面形状か長方形の四則位置に
角パイプによる中空構造のガイド支柱２１・・・か直立
されている。そして、左右方向に（長手方向）に相対峙
する２本のガイド支柱２と２の下端部をやはり角パイプ
による中空構造の横ガイド枠３て剛接合し、各々の中空
部が一連に連通されている（第４図）。また、短手方向
に相対峙する２本のガイド支柱２と２の下端部はつなぎ
材１１に剛接合し、もって剛構造の枠組み構造をなす機
台ｌか構成されている。

ちなみに、機台ｌの大きさは、平面形状のたて、よこ寸
法か６００Ｘ１２００ｍｍ位、ガイド支柱２の高さは４
００ｍ１１１位である。

上記機台１の四隅のガイド支柱２・・・の間に、免震床
検版７か水平姿勢のまま上下方向に平行移動するように
架設されている。

詳細は第４図と第５図に示したように、角パイプ構造の
ガイド支柱２における平行な内側面を伝い走る上下及び
両側に２個ずつ合計８個のローラー８ａ・・・から成る
ローラーユニット部８を設け、そのユニットフレーム８
ｂはガイド支柱２の上下方向に形成したスリット２ａ（
第５図）を通して支柱外へ突き出されている。こうして
四隅のガイド支柱２・・・から突き出されたユニットフ
レーム８ｂ・・・に免震床検版７の四則位置を剛結し支
持せしめている。ローラーユニット部８がガイド支柱２
の中空部内をきっちり拘束されて走行するので、ひいて
は免震床検版７か上下に平行移動するものとされている
。

各ガイド支柱２内のローラーユニット部８は、同ガイド
支柱２の」二端部に設置したガイドスプロケット９に巻
掛けてＵターンされた可撓性の連結体たるチェノ１０の
一端か前記ユニットフレーム８ｂに連結されている。ま
た、同ガイドスプロケット９を反対側へＵターンしたチ
ェノ１０は、ガイド支柱２の中空部内を下降され、同ガ
イド支柱２の下端に設置したガイドスプロケット１２を
介して横ガイド枠３の中空部内に導かれている。

一方、機台１における２本の横ガイド枠３．３の間には
、２本の可動バネ枠４，４か水平横方向に平行移動か自
在に架設されている。即ち、横ガイド枠３の中空部内に
は、その平行な内側面を伝い走る左右及び上下に１個ず
つ、さらに下部に２個の合計６個のローラー１３ａ・・
・から成るローラーユニット部１３を設け、そのユニッ
トフレーム１３ｂは横ガイド枠３の内服部長手方向に十
分長く形成したスリットを通して内方へ突出されている
。かくして相対峙された両側のユニットフレーム１３ｂ
、１３ｂ間に１木ずつ可動バネ枠４が剛結されている。

そして、上述したように横ガイド枠３の中空部内に導か
れたチェノｌＯの端部をローラーユニット部１３に連結
し、もって免震床検版７と可動バネ枠４とはチェノ１０
を介して一体的に連動するものとされている。ローラー
ユニット部１３か横ガイド枠３の中空部内をきっちり拘
束されて走行するので、可動バネ４か水平横方向に平行
移動する。

上記二つの可動バネ枠４，４間には、引張用のコイルバ
ネ５・・・の両端か連結されている。コイルバネ５のバ
ネ定数及び本数は、応答加速度の大きさによって調整す
る。

また、機台ｌの横ガイド枠３に沿って平行な配置で、か
つその内側位置に両外向きの配置とした２基を一対とし
て合計４基のオイルタンパ−１６・・・か取付は固定さ
れている。各オイルタンパ−６のタンパ−芯棒６ａは中
立位置の可動バネ枠４から外方へ長く延ばし、その先端
部に連係ピン６ｂか水平内向きに直角に突設されている
。そして、可動バネ枠４の下面部には、前記連係ピン６
ｂに係合する爪１４か下向きに突設されている。

つまり、免震床検版７及びその」二に載置したオフィス
オートメーション機器などに上下方向振動の重力加速度
か作用し免震床検版７の下降か始まると、この移動は直
ちにチェノ１０を通して可動バネ枠４を内外方へ移動さ
せる運動として伝達される。このため、一対の可動バネ
枠４と４かその間に連結された引張用コイルバネ５・・
・を引張るのて、このバネ作用の抵抗によって免震床検
版７の振動周期を長周期化し免震効果か奏される。

また、可動バネ枠４かさらに大きなストロ−つて移動さ
れると、その移動途中て爪１４がオイルタンバー６の芯
棒６ａにおける係止ピン６ｂに引っ掛かり、同オイルタ
ンバー６をも合一に作動させることになるのて、前記バ
ネの抵抗作用にタンバー抵抗か加算されて振動減衰作用
か増幅され過大な変形の防止に効果を奏する事ができる
。

かくして、免震床検版７及びそ９上に載置された機器の
重力加速度とコイルバネ５及びオイルダンパーの作用力
とが釣合いに達し、次にバネ作用の方か打勝つに至ると
、免震床検版７は復元動作を開始する。このとき爪１４
か軽視ビンに引っ掛かり連係されたオイルダンパー６が
再び減衰作用を奏するのて、免震床検版７の復帰動作は
ゆっくりと中立位置にまで戻って停止することになる。

この上下方向免震装置は、これを単独て建物の床１５に
置いて使用するほか、例えば既存の水平方向の免震床装
置の床上に置いて使用することにも適し、かくすると載
置したオフィスオートメーション機器を地震等の被害か
らすこぶる良好に保護することかてきる。

異なる実施例 上記実施例てはバネとダンパートガ別個に独立した構成
となっているか、第８図のように両者を複合化した構成
のものを使用することもてきる。

これはオイル又は粘性液体２０を収容したシリンダー２
１の中に液体の粘性抵抗又はオリフィスの絞り効果（オ
イルの流れ抵抗）を受けるピストン２２を設置し、ピス
トンロット２３か長く突出されている。

他方、シリンダ２１の外周には引張り用のコイルバネ２
４の一端部を巻装固着し、他端部は前記ピストンロット
２３に設けた凸部２５に係止した構成とされている。

つまり、シリンダ２１の一端に連結したロッド２６とピ
ストンロット２３とをそれぞれ上記実施例の可動バネ枠
に連結すると、上記実施例と同様の免震作用を奏するの
である。

本発明か奏する効果 以上に実施例と併せて詳述したとおりてあって、この発
明に係る上下方向免震装置は、免震床検版７の上下方向
振動を水平方向振動に変換し、水平方向に使用したバネ
５により免震効果を奏せしめるから、高床構造にはなら
ないからコンパクトな構成にてきる。

また、バネ５の長さの如何にかかわらず同バネ５の伸縮
ストロークは必要十分な大きさにすることかでき、より
長周期て免震効果の大きな免震装置をを提供てきる。

また、この上下方向免震装置は、バネ５を水平方向に使
用し二つの可動バネ枠４，４で引張る構成としているの
て、いわゆるロッキング等の心装置　２ のない免震効果を期待てきるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る上下方向免震装置の正面図、第
２図は平面図、第３図は第１図の■−■矢視図である。 第４図はガイド支柱及び横ガイド枠部分の拡大詳細図、
第５図はＶ−■矢視の断面図、第６図は可動バネ枠とバ
ネ部分の拡大詳細図、第７図は第６図の■−■矢視図、
第８図はバネとダンパーとを複合化した構成の例を示し
た断面図である。 ｌ・・・機台　　２・・・ガイド支柱　　３・・・横ガ
イド枠４・・・可動バネ　　５・・・コイルバネ６・・
・タンパ−７・・・免震床検版 ８・・・ローラーユニット　　９・・・ガイド車ｌＯ・
・・連結体

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【１】イ）機台は、四隅位置に直立する中空のガイド支
   柱、及び相対峙する２本のガイド支柱の下端部を接合し
   た中空の横ガイド枠とを具備しており、 ロ）水平方向平行に相対峙する２本の横ガイド枠の間に
   ２本の可動バネ枠をそれぞれ平行移動が自在に架設し、
   前記２本の可動バネ枠の間に引張用のバネを連結し、ま
   た、可動バネ枠か一定量移動した位置で連係するダンパ
   ーを設置してあり、 ハ）前記四隅のガイド支柱の間に免震床枠版をローラー
   ユニット部を介して上下方向への平行移動が自在に架設
   し、前記の各ローラーユニット部は各ガイド支柱の上端
   部に設置したガイド車に巻掛けた連結体の一端を連結し
   、同連結体はガイド支柱及び横ガイド枠の中空部内に配
   設してその他端部が対応する可動バネ枠に連結されてい
   ること、 を特徴とする上下方向免震装置。