JP2801109B2 - 回転防止装置付床免震装置 - Google Patents

回転防止装置付床免震装置

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JP2801109B2
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浩 倉林
信行 曽根
俊夫 小見
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転防止装置付床免震
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】床免震装置は、その上に床構造を載置
し、この床構造を、いわゆる、免震床とし、この免震床
の上にコンピュータなどの重要機器を設置し、これを地
震などの振動から保護するために使用される装置である
が、この種の床免震装置は最近多くの箇所において採用
されており、それに伴い、この種の床免震装置を設計・
製作する企業が、多数出現して来ている。一方、免震床
の大きさ及び形状は、その使用目的に応じて相違する
が、場合によっては、非常に細長い平面輪郭を有してい
るものがあり、このような免震床の上に、例えば、コン
ピュータが非対称的に設置された場合には、地震が発生
した時に、床が平面内回転運動、すなわち、ヨーイング
を受けることがある。このために、床上に設置された、
例えば、コンピュータに悪影響を与える恐れがある。
【0003】しかしながら、各企業とも、このような細
長い平面輪郭を有している免震床が、地震時にヨーイン
グを受けることについての認識が無く、従って、それら
の企業から提供される免震床には、その受けるヨーイン
グに対しては何らの考慮も払われておらず、引いては、
これを支持している床免震装置にも、何らの構造的な対
策も講じられていないのが現状である。
【0004】このようにして、若しも、非常に細長い免
震床に地震時にヨーイングが発生するならば、その運動
は、(並進+回転)運動 ないしは(回転)運動 とな
り、この免震床の地震時における相対変位は、非常に過
大なものとなるので、免震床の周辺部と、この周辺部の
固定床の周辺部との間に、あらかじめ形成されている緩
衝部の空間が小さい場合には、免震床と、固定床との間
に衝突現象が生ずるなどの事故が発生する。また、この
ことを考慮に入れ、緩衝部の空間を余裕を見て設定する
と、デッドスペースが大きくなり、免震床の有効面積が
小さくなり、その有効利用を図ることが出来ず、不経済
となると言う問題が生ずる。
【0005】今、この現象を略図により模式的に表す
と、添付図面の図12及び13に示すとおりとなる。す
なわち、図12は、正方形状の平面輪郭を有する免震床
1が、地震時に(並進+回転)運動 を受け、F1’の
ように移動することを、また、図13は、非常に細長い
長方形状の平面輪郭を有している免震床F2が、地震時
に(回転)運動 を受け、F2’のように移動すること
を、それぞれ、模式的に示すものである。
【0006】これに対処するために、従来構造の免震床
に回転防止用ガイドなどを設置した場合には、例えば、
X方向にガイドを設置すると、Y方向の移動が、X方向
のガイドにより制約を受け、免震機能を損なうこととな
り、また、同様に,Y方向にガイドを設けた場合には、
X方向の移動がY方向のガイドにより制約を受け、免震
機能を損なうこととなる。
【0007】例えば、本出願人は、既に、特願昭57−
5864として「免震装置」の発明を提案しているが
(特公平1−25930号公報)、この装置を、非常に
細長い長方形状の平面輪郭を有している床に対する免震
装置として使用することは、上記の理由により、技術的
に困難を伴い、これを有効に免震することの出来ないこ
とが見いだされた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、非
常に細長い長方形状の平面輪郭を有している免震床であ
っても、地震時にヨーイングを受けることの無い回転防
止装置付床免震装置を得ることを、その課題とするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、この課題を解
決するために、直角座標系のXーY軸方向に広がってい
る水平な基礎の上に、これから間隔を置いてそれと平行
に、X軸方向に細長く且つY軸に対して対称的に配置さ
れた、ほぼ長方形状の平面輪郭を有している平盤状の床
構造を、その周辺部において数個の直立軸受ユニットを
介して水平変位自在に支持し、また、床構造の長手方向の
中心線であるX軸に沿って基礎との間に数個の免震ユニ
ットを配置し、各免震ユニットが、X軸方向に間隔を置い
て床構造の下面に固着された、X軸方向及びY軸方向に
各垂直辺を有しているほぼ正方形状の枠組から成る架台
と、その各角部分に配置された、ほぼL字形の横断面を
有しているばね接続治具と、そ対向する各端部を連結す
る、架台の各垂直辺に沿って配置された引っ張りコイル
ばねと、ばね接続治具の各角部と、基礎の上に架台の対角
線の延長線の上において設置された各止め金具との間に
配置されたひも部材とから成り立っており、また、床構
造と基礎との間の間隔内に、床構造の変位をX軸及びY
軸方向に規制するための回転防止ユニットを配置し、こ
れを基礎と床構造とに連結して成る回転防止装置付床免
震装置を特徴とするものである。
【0010】
【実施例】以下、本発明による回転防止装置付床免震装
置を、その実施例を示す添付図面の図1〜10に基づい
て、詳細に説明をする。まず、図1及び図2は、本発明
の1実施例による回転防止装置付床免震装置50が、O
を原点とする直角座標軸X−Yの長手方向のX軸方向に
非常に細長く且つ原点Oに対してX軸方向及びY軸方向
に対称的な平面輪郭及び薄い厚さを有している枠組から
成る平盤状の床構造Fを水平な基礎Gの上に、それと平
行に且つそれからある間隔を置いて配置し、床構造F
を、その各隅部を含む各側壁の下面と基礎Gとの間に等
間隔に直立して設置された数個(本実施例においては、
合計12個)の軸受ユニット(以下、「Bユニット」と
呼ぶ)により支持すると共に床構造Fの下面と基礎Gと
の間の間隔内に、その長手方向のX軸に沿って、その中
心Oに対して対称的に基礎Gの上に数個(本実施例にお
いては3個)の免震ユニット(以下、「Sユニット」と
呼ぶ)及びX軸に沿って各免震ユニット、すなわち、S
ユニットの中間に、数個(本実施例においては、2個)
の回転防止ユニット(以下、「Rユニット」と呼ぶ)R
を配置して構成されている。ただし、図1及び図2に
は、回転防止装置付床免震装置50は、Y−Y軸のほぼ
左半分だけが示されている。
【0011】これらの内、床構造Fは、本実施例におい
ては、それが多数のI型鋼を平盤状に適宜に組み合わ
せ、それらを相互に接合することにより、強固な床構造
とされているものとして示されている。
【0012】次に、免震ユニット(Sユニット)、軸受
ユニット(Bユニット)及び回転防止ユニット(Rユニ
ット)のそれぞれの構成の詳細及び作用の概要を説明す
る。
【0013】(1) 免震ユニット(Sユニット) 本実施例においては、このSユニットは、基本的には、
本出願人が所有する特許第1,397,026号(特願
昭55−74984号)(昭和55年6月5日出願)
(特公昭58-36145号公報)の発明「免震床」
(以下、単に「免震床」と呼ぶ)の、特に、その図面の
第4及び5図に示された実施例のものを基本構成とする
ものとしてある(なお、これらの図が、添付図面に図3
及び図4として転記してある)。すなわち、この「免震
床」は、その明細書の「発明の詳細な説明」の項の記載
及び図3及び4から分かるとおり、正方形状の輪郭を有
している水平な台枠1の上には、より小さな正方形の輪
郭を有している架台2が、低摩擦要素3を介して台枠1
に対して水平に滑動自在に配置されていると共に台枠1
の周辺には、架台2の周辺を適宜の間隔を有して包囲す
るように垂直壁5が設けられており、また、架台2の各
隅部には、ほぼL字形の横断面を有しているばね接続治
具101〜104が、それぞれ、配置されており、各ばね
接続治具の対向している各端部は、それぞれ、水平な引
っ張りコイルばね11を介して架台2の各辺に沿って連
結されており、また、各ばね接続治具101〜104は、
その角部を、それぞれ、架台2が正常位置にある状態に
おいて、対向する垂直壁5の各隅部に、ロープ、チエン
などの一定長さまでの引っ張りに対しては抵抗しない
が、一定長さ以上に引っ張ると抵抗し、圧縮に対しては
抵抗しない適宜な構成を有する止め治具131〜134
よって、それぞれ、連結されて構成されている。
【0014】そして、このような構成を有している「免
震床」は、架台2が地震力などの作用により台枠1に対
して移動した場合には、移動方向にあるばね接続治具1
1〜104は、架台2が止め治具13から抵抗を受ける
ことが無いので、架台2と一緒にその方向に動くのに対
し、移動方向と反対方向にあるばね接続治具101〜1
4は、その移動を止め治具13により阻止されるの
で、これらのばね接続治具101〜104に各端部を連結
されている引っ張りコイルばね11は延伸し、従って、
架台2は、これらの延伸された引っ張りコイルばね11
によって復元力を与えられるようになる。なお、図3及
び4には、1例として、架台2が図で見て右方へ移動し
た状態で示されており、この移動方向と反対方向にある
ばね接続治具103,104が、止め治具133,134
よりその移動を阻止されているので、これらの止め治具
133,134に接続された引っ張りコイルばね11の端
部はそのままの位置を保持するが、引っ張りコイルばね
11の他端部は、移動方向にあるばね接続治具101
102に接続されており、これらの接続治具101,10
2は、これらに接続されている止め治具131,132
より移動を阻止されることが無いので、引っ張りコイル
ばね11の他端部は、ばね接続治具101,102を介し
て延伸され、従って、架台2の並進及び回転の両運動に
対して、有効に復元力が与えられていることが分かる。
【0015】本発明のSユニットは、上記のような構成
及び作用を有している「免震床」を基礎として構成され
いる。すなわち、Sユニットは、図5及び6に示すよう
に、「免震床」の「台枠1」及び「架台2」が、それぞ
れ、基礎G及び床構造Fに一応対応しているが、正確に
は、「架台2」は、床構造Fの下面に固着された水平
な、正方形状の平面輪郭を有するように垂直壁から組み
立てられた枠状の架台2として構成されており、それら
の垂直壁は、それぞれ、X軸方向及びY軸方向と平行と
なるようにされており、また、その各角部に配置された
「ばね接続金具101〜104」は、図5及び6において
は、それらと同一の参照数字101〜104を付けられて
示されている。
【0016】更に、これらのばね接続治具101〜104
の対向している各端部は、「免震床」の場合と同様に、
それぞれ、架台2の各垂直壁に沿って配置された水平な
引っ張りコイルばね11を介して相互に連結されている
外、それらのばね接続治具101〜104の各角部は、架
台2の各対角線の延長線上において基礎Gに、「免震床」
の「垂直壁5」の各角部に対応して設置されている各止め
金具151〜154に、それぞれ、止め治具131〜134
を介して連結されている。なお、この止め治具131
134のそれぞれは、引っ張り力に対しては抵抗を与え
るが、圧縮力に対しては、何らの抵抗をも与えない、例
えば、ロープ、チエーンなどから構成されることは、
「免震床」の場合と同様である。
【0017】なお、「免震床」において「架台2」の下
面に配置されている「低摩擦要素3」は、本発明におい
ては、床構造Fを基礎Gの上に滑動自在に支持するため
の軸受ユニット(Bユニット)に置き換えられている
が、このBユニットについては、後に説明をする。
【0018】Sユニットは、上記のような構成を有して
いるが、これが「免震床」と同様に、床構造Fに対して
免震作用を行うことは、その構成が「免震床」のそれと
基本的に同一であることから、容易に分かるところであ
る。すなわち、このSユニットにおいては、地震力など
の作用により床構造Fが基礎Gに対して相対的にX軸方
向、又は、Y軸方向に変位した場合には、床構造Fと一
緒に架台2も同一方向に変位するが、この場合、その変
位方向に配置されているばね接続治具101〜104の対
応する組の内、変位方向と反対方向に位置するばね接続
治具は、止め治具131〜134の内の対応する組により
変位することを阻止されるのに対し、変位方向に位置す
るばね接続治具の組は、止め治具131〜134の内の対
応する組によって抵抗されることが無いので、これらの
ばね接続治具の組は、それらのばね接続治具の間に接続
された引っ張りコイルばね11を延伸しながらその方向
に変位をする。従って、床構造Fは、引っ張りコイルば
ね11により、復元力を与えられることとなり、制振作
用を受けることとなる。なお、Sユニットは、原則とし
て、床構造Fの重量を負担すること無く、単に、それに
制振作用を与えるだけである。
【0019】(2) 軸受ユニット(Bユニット) Bユニットは、図7及び8に示すように、基礎Gの上に
設置されるようにされた、ほぼ正八角形状の薄金属板か
ら成る基台20と、その上面上に垂直中心軸の回りに回
転自在に設置された、低い高さを有する直立円筒状の玉
軸受部材21と、その頂部に設置されたコイルばね22
とから成り立っており、コイルばね22の上端部に、床
構造Fの下面が固着されるようになっている。このBユ
ニットは、「免震床」の「低摩擦要素3」としての作用
を行うものであり、床構造Fの重量の大半を、コイルば
ね22を介して弾性的に支持すると共に床構造Fが地震
の際に、基礎Gの上を拘束されること無く、ある程度の
水平移動を可能とするものである。このために、例え
ば、図9に示すように、軸受部材21を、その本体21
0の下端部に、下端面から横断面が、ほぼ、だ円形状の
環状溝211を形成し、この環状溝211の内部には、環
状溝211の内面輪郭に対応するが、それよりは縮小さ
れた外面輪郭の環状面251及び底面252を備えた核部
材25を配置し、これを本体210に適宜な手段により
一体に固着するようにし、更に、これらの環状溝211
の内面と、環状面251との間の間隔内及び環状面251
の底面252と基台20の上面との間の空間内には、多
数の鋼球26を装入するようにする。このように構成す
ることにより、玉軸受部材21は、基台20の上に、鋼
球26を介して円滑に転がり自在に配置されるようにな
る。
【0020】(3) 回転防止ユニット(Rユニット) 回転防止ユニットRは、図10及び11に示すように、
基礎Gの上に設置されるようになっている台枠30と、
その上にY軸方向に移動自在に設置された1個のY方向
架台31と、その上にX軸方向に移動自在に設置される
と共にY軸方向に間隔を置かれた1対のX方向架台32
とから構成されている。まず、Y方向架台31は、台枠
30の上にX軸方向に間隔を置いてY軸方向に設置され
た1対のY方向レール311と、これらのY方向レール
311のそれぞれの上を滑動する、Y軸方向に間隔を置
かれた各1対のY軸直線運動部材312を下面に有して
いる、ほぼ長方形状の平面輪郭を有しているY−Y方向
架台本体310と、その上面にY軸方向に間隔を置かれ
ると共にX軸方向に間隔を置かれて設置された各1対ず
つのX軸直線運動部材313とから構成されている。
【0021】次に、X方向架台32のそれぞれは、下面
にX軸方向に間隔を置かると共にY方向架台31の各2
個のX軸直線運動部材313を滑動自在に支持してい
る、X軸方向に1本のX方向レール321が設置されて
いる、ほぼ長方形状の平面輪郭を有しているX方向架台
本体320とから構成されている。そして、床構造F
は、その下面において、各X方向架台32の架台本体3
0の上面に、X軸方向に等間隔に直立して設置された
3個のコイルばね33により弾性的に支持されるように
なっている。
【0022】このように、この回転防止ユニット(Rユ
ニット)Rは、コイルばね33を介して床構造Fの重量の
一部分を分担して弾性的に負担するが、その主要な目的
は、地震の際に、床構造Fが免震ユニット(Sユニッ
ト)Sにより制振される振動方向を、X方向架台31及
びY方向架台32により、X軸方向及びY軸方向に規制
し、床構造Fが受けることのある平面内回転(ヨーイン
グ)を防止することにあるものである。
【0023】本発明の1実施例は、上記のような構成を
有しているが、その総合的な作動を説明すると、次ぎの
ようである。床構造Fは、軸受ユニット(Bユニット)
Bにより、基礎Gの上に、地震の場合に、それに対して小さ
な相対水平移動が可能であるように支持されており、ま
た、地震の際におけるX軸方向、又は、Y軸方向の水平振動
は、免震ユニット(Sユニット)Sにより制振されるよ
うになっている。しかしながら、Sユニットは、X軸及びY軸
方向の水平振動を制振することは出来るが、その構成上、
これらの方向以外の方向の振動力に対しては、多少の自
由度を有しているので、特に、床構造Fが、本実施例におけ
るように、X軸方向に細長い平面輪郭を有している場合に
は、これがその中心Oの回りにX-Y面内において回転運動
(ヨーイング)を行うことを回避することは出来ない。し
かしながら、このヨーイングは、本発明装置50による
と、回転防止ユニットRのX方向架台32及びY方向架
台31が、それぞれ、X方向レール321及びY方向レ
ール311により、それぞれの方向に規制されるので、
このヨーイングは、回転防止ユニットRにより有効に阻
止されることとなる。
【0024】この状態を模式的に略図により示すと、図
14及び15のとおりとなり、これらの図を、ヨーイン
グが規制されない場合を示す対応する略図である図12
及び13と対比する時は、本発明の効果が良く理解され
ることが出来るところである。
【0025】
【発明の効果】本発明による回転防止装置付床免震装置
は、上に説明をしたような構成及び作用を行うものであ
るので、この装置を、特に、細長い、ほぼ長方形状の平
面輪郭を有している平盤状の床構造に使用した場合には (1) 床構造が平面内回転運動を受けること無く、免
震されること (2) 地震の際に、床構造と、固定床との間の相対変
位を小さくすることが出来ること (3) 従って、あらかじめ、床構造の周辺と、固定床
の周辺との間に大きな緩衝空間を設けて置く必要が無
く、デッドスペースを小さくすることが出来ること (4) 対応して、床構造の床面の有効利用を図ること
が出来ること などの多くの優れた効果を与えることが出来るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による装置の1実施例を備えた免震床
を、その対称軸に対するほぼ半分を示す平面図である。
【図2】その正面図である。
【図3】その1構成要素である免震ユニット(Sユニッ
ト)の基本構成である「免震床」の1実施例を示す平面
図である。
【図4】その正面図である。
【図5】この基本構成による本発明の他の構成要素であ
る免震ユニット(Sユニット)の平面図である。
【図6】その正面図である。
【図7】同じく、他の構成要素である軸受ユニット(B
ユニット)の平面図である。
【図8】その正面図である。
【図9】それを構成している玉軸受部材の半縦断正面図
である。
【図10】同じく他の構成要素である回転防止ユニット
(Rユニット)の平面図である。
【図11】その正面図である。
【図12】回転防止ユニットを備えていない、平面輪郭
が正方形状である免震床の地震時の挙動を示す模式図で
ある。
【図13】同じく、細長い長方形状の平面輪郭を有して
いる免震床の同様の図である。
【図14】図12に示した免震床に、本発明による装置
が備えられたた場合における図12に対応する模式図で
ある。
【図15】図13に示した免震床に対する同様な模式図
である。
【符号の説明】
1 台枠 2 架台 10 ばね接続治具 11 引っ張りコイルばね 13 ひも部材 15 止め金具 20 基台 21 玉軸受部材 22 コイルばね 25 核部材 26 鋼球 30 台枠 31 Y方向架台 32 X方向架台 33 コイルばね B 軸受ユニット(Bユニット) F 床構造 R 回転防止ユニット(Rユニット) S 免震ユニット(Sユニット)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮野 宏 東京都江東区東雲1−9−31 三菱製鋼 株式会社音振動部内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04F 15/18 601 E04H 9/02 331 F16F 15/02 F16F 15/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直角座標系のXーY軸方向に広がってい
    る水平な基礎の上に、これから間隔を置いてそれと平行
    に、X軸方向に細長く且つY軸に対して対称的に配置さ
    れた、ほぼ長方形状の平面輪郭を有している平盤状の床
    構造を、その周辺部において数個の直立軸受ユニットを
    介して水平変位自在に支持し、また、床構造の長手方向の
    中心線であるX軸に沿って基礎との間に数個の免震ユニ
    ットを配置し、各免震ユニットが、X軸方向に間隔を置い
    て床構造の下面に固着された、X軸方向及びY軸方向に
    各垂直辺を有しているほぼ正方形状の枠組から成る架台
    と、その各角部分に配置された、ほぼL字形の横断面を
    有しているばね接続治具と、そ対向する各端部を連結す
    る、架台の各垂直辺に沿って配置された引っ張りコイル
    ばねと、ばね接続治具の各角部と、基礎の上に架台の対角
    線の延長線の上において設置された各止め金具との間に
    配置されたひも部材とから成り立っており、また、床構
    造と基礎との間の間隔内に、床構造の変位をX軸及びY
    軸方向に規制するための回転防止ユニットを配置し、こ
    れを基礎と床構造とに連結して成ることを特徴とする回
    転防止装置付床免震装置。
  2. 【請求項2】 回転防止ユニットが、基礎の上に設置さ
    れるようにされた台枠と、その上にY軸方向に移動自在
    に設置されたY方向架台と、その上にX軸方向に移動自
    在に設置されたX方向架台とから構成されており、Y方
    向架台は、台枠の上にX軸方向に間隔を置いてY軸方向
    に設置された1対のY方向レールと、これらのY方向レ
    ールのそれぞれの上を滑動する、Y軸方向に間隔を置か
    れた1対ずつのY軸直線運動部材を下面に有している、
    ほぼ長方形状の平面輪郭を有しているY方向台本体と、
    その上面にX軸方向に間隔を置かれて設置された1対ず
    つのX軸直線運動部材とから構成されており、また、X
    方向架台は、Y方向架台の各1対のX軸直線運動部材
    を、それぞれ、滑動自在に支持しているX方向レールが
    下面に設置されている、ほぼ長方形状の平面輪郭を有し
    ている1組のX方向架台本体とから構成されており、床
    構造が、その下面において、X方向架台本体の上面に、
    X軸方向に間隔を置いてに直立して設置されている数個
    のコイルばねを介して弾性的に支持されるようになって
    いる請求項1の回転防止装置付床免震装置。
  3. 【請求項3】 数個の回転防止ユニットが、基礎の上に
    X軸に沿って、各免震ユニットの間に配置されている請
    求項1又は2の回転防止装置付床免震装置。
JP8089992A 1992-04-02 1992-04-02 回転防止装置付床免震装置 Expired - Lifetime JP2801109B2 (ja)

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JP8089992A JP2801109B2 (ja) 1992-04-02 1992-04-02 回転防止装置付床免震装置

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