JP2002239021A - 高所作業用安全ベルト装置 - Google Patents

高所作業用安全ベルト装置

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JP2002239021A JP2001043682A JP2001043682A JP2002239021A JP 2002239021 A JP2002239021 A JP 2002239021A JP 2001043682 A JP2001043682 A JP 2001043682A JP 2001043682 A JP2001043682 A JP 2001043682A JP 2002239021 A JP2002239021 A JP 2002239021A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実際には危険ではない場合にも行われるよう
な、効果を薄れさせる警告を排除し、安全ベルト(胴ベ
ルト)を着装した作業者が高所にあって本当に危険な場
合にのみ、確実且つ真剣に命綱のフックの掛け忘れを警
告することができる高所作業用安全ベルト装置の提供を
課題とする。 【解決手段】 作業者に着脱自在に着装される胴ベルト
10と、胴ベルト10に取り付けられて繰り出し自在と
された命綱20と、命綱20に取り付けられたフック3
0とを少なくとも備え、フック30を親綱等に引っ掛け
ることで高所作業での安全を確保するようにした高所作
業用安全ベルト装置であって、胴ベルト10の高さ位置
を検出する高さセンサを有し、作業者が胴ベルト10を
着装した状態において前記高さセンサが一定の基準高さ
以上を検出しているのにフック30が引っ掛けられた状
態にない場合には警告を行うようにした警告手段を備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高所作業を行う作業
者が安全のために着装する高所作業用安全ベルト装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高所作業を行う作業者の安全を図
るために安全ベルトの着装が労働基準法で義務付けられ
ている。前記安全ベルトについては、例えば実用新案登
録第3051851号公報には、作業者が高所作業用安
全帯を着用した際に圧力センサが警報器の電源をオン
し、これによって命綱の使用を促す警報を発するように
した装置が開示されている。また特開平11−2672
37号公報には、命綱のフックが親綱に引っ掛けられて
いない場合には警告を発するようにした装置が開示され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来技術においては、安全ベルトが装着されていない場合
或いは命綱のフックが親綱等に引っ掛けられていない場
合には、作業者が高所にいるか否かにかかわらず警告が
なされることから、作業者が低所にいる場合には作業者
にとってあまり意味がなく、むしろ煩わしく邪魔な警告
として受け取られるという問題が残っていた。このため
作業者は、高所にいないにもかかわらず煩わしい警告等
が頻繁になされるのを避けるため、警告音そのものを鳴
らないように細工をしてしまうといった問題があった。
そしてその結果、高所事故が後をたたないという問題が
あった。
【0004】そこで本発明は上記従来の欠点を解消し、
実際には危険ではない場合にも行われるような、効果を
薄れさせる警告を排除し、安全ベルト(胴ベルト)を着
装した作業者が高所にあって本当に危険な場合にのみ、
確実且つ真剣に命綱のフックの掛け忘れを警告すること
ができる高所作業用安全ベルト装置の提供を課題とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の高所作業用安全ベルト装置は、作業者に着脱自在に
着装される胴ベルトと、該胴ベルトに取り付けられて繰
り出し自在とされた命綱と、該命綱に取り付けられたフ
ックとを少なくとも備え、前記フックを親綱等に引っ掛
けることで高所作業での安全を確保するようにした高所
作業用安全ベルト装置であって、胴ベルトの高さ位置を
検出する高さセンサを有し、作業者が胴ベルトを着装し
た状態において前記高さセンサが一定の基準高さ以上を
検出しているのに前記フックが引っ掛けられた状態にな
い場合には警告を行うようにした警告手段を備えたこと
を第1の特徴としている。また本発明の高所作業用安全
ベルト装置は、上記第1の特徴に加えて、警告手段は、
高さセンサが一定の最低距離以下しか示さない場合にも
警告を行う構成としたことを第2の特徴としている。ま
た本発明の高所作業用安全ベルト装置は、上記第1又は
第2の特徴に加えて、警告手段は、高さセンサが一定の
基準高さ以上を検出している時に命綱が一定の基準繰り
出し長さ以上繰り出されていない場合には、フックが引
っ掛けられているか否かにかかわらず警告を行う構成と
したことを第3の特徴としている。また本発明の高所作
業用安全ベルト装置は、上記第1〜3の何れかの特徴に
加えて、警告手段は、高さセンサの他に斜め下方の距離
を検出する斜高距離センサを備え、高さセンサが一定の
基準高さ以上を検出しない場合であっても前記斜高距離
センサが一定の基準斜高距離以上を検出している場合に
おいて、フックが引っ掛けられた状態にない場合には警
告を行う構成としたことを第4の特徴としている。また
本発明の高所作業用安全ベルト装置は、上記第1〜4の
何れかの特徴に加えて、警告手段は、作業者が胴ベルト
を着装した状態にある時に電源をオンにする着装スイッ
チを有することを第5の特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明の実施形態に係る高所
作業用安全ベルト装置を作業者が着装した状態を示す外
観図、図2は本発明の実施形態に係る高所作業用安全ベ
ルト装置の正面図、図3は本発明の実施形態に係る高所
作業用安全ベルト装置の底面図、図4は収納ケースの断
面図、図5は警報手段のブロック図、図6はフックの正
面図。図7はフックの要部の断面図、図8と図9はそれ
ぞれ実施形態に係る装置の作用を説明する図、図10は
実施形態に係る装置の警報手段の制御動作を説明するフ
ローチャート、図11と図12はそれぞれ本発明の他の
実施形態を説明する図である。
【0007】先ず図1〜図3を参照して、本発明の高所
作業用安全ベルト装置は、作業者が着装する胴ベルト1
0を備えている。前記胴ベルト10には命綱20が取り
付けられ、該命綱20の先端にはフック30が取り付け
られている。また前記胴ベルト10には、バックル11
が設けられ、作業者が胴ベルト10を腰部に着脱自在に
着装して、その締め付け具合を調整できるようになされ
ている。
【0008】前記命綱20は、例えばストラップ等の十
分に強度のある偏平な紐、或いはロープやその他の紐で
構成し、胴ベルト10に取り付けられた収納ケース40
からの繰り出し及び巻き取りが自在となるように構成さ
れている。前記収納ケース40内には命綱20を巻き取
る、後述する巻き取り手段21が設備されている。また
前記胴ベルト10には前記命綱20の急激な繰り出しに
対するショックアブソーバ22が取り付けられている。
前記フック30は作業者が高所から落下するのを防止す
るために、親綱Pと呼ばれるロープ、金属管、金属棒等
に引っ掛ける手段である。このフック30は、不使用時
には胴ベルト10に取り付けた袋50や金具、その他に
収納しておくことができる。
【0009】図4を参照して、前記収納ケース40内に
は前記命綱20の巻き取り手段21が設備される他、警
告手段60が配備される。巻き取り手段21と警告手段
60とは必ずしも同じ収納ケース40内に設けられる必
要はなく、別々のケース内に設けることができる。前記
巻き取り手段21は、作業者が必要な時に手動にて自由
に命綱20を繰り出すことができる一方、巻き取りの際
には図示しないストッパを解除することで収納ケース4
0内に自動的に巻き取る構成となっている。
【0010】図5も参照して、前記警告手段60は、電
源61、着装スイッチ62、制御部63、高さセンサ6
4、フックセンサ65、スピーカ66を少なくとも備え
ている。前記電源61は警告手段60の各部に電力を供
給するためのもので、例えば乾電池、充電式の電池とす
ることができる。電源61に関しては、電源の消費状態
を示すバッテリーチェック表示部を設けてもよい。前記
警報手段60の着装スイッチ62は、前記電源61から
警告手段60の各部へ電力の供給を許容するスイッチ
で、作業者が胴ベルト10を着装した時にスイッチがオ
ンし、胴ベルト10を外すとスイッチがオフする。この
着装スイッチ62は、図4に示すように、胴ベルト10
に近接する状態で配備し、これによって作業者が胴ベル
ト10を着装した時に、着装スイッチ62が胴ベルト1
0を介して作業者の体で押される状態となるようにする
ことで、スイッチがオンとなるようにすることができ
る。勿論、着装スイッチ62は、胴ベルト10のバック
ル11の部分に配備し、胴ベルト10の末端がバックル
11に差し込まれることで、スイッチがオンとなる構成
としてもよい。着装スイッチ62は、要するに胴ベルト
10が作業者に着装された状態でスイッチオンとなる構
成のものであればよく、その具体的構成は周知の近接ス
イッチやその他のスイッチを用いて種々構成することが
できる。
【0011】前記警告手段60の制御部63は、ソフト
ウエアを内蔵させたマイコン等からなり、前記高さセン
サ64とフックセンサ65とからの情報を入力し、内蔵
する制御プログラムに従って演算処理し、スピーカ66
に対して所定の警告音声或いは警告音の発生動作を指令
する。前記警告手段60の高さセンサ64は、電源61
がスイッチオンの状態において、作業者に着装されてい
る胴ベルト10の高さを検出するセンサである。胴ベル
ト10の高さを検出することで、作業者の地面から或い
は床面からの高さを検出する。高さセンサ64は、例え
ば超音波等の音波、レーザ等の光、電波、その他の電磁
波を用いた距離センサで構成し、胴ベルト10が作業者
に着装された状態において前記高さセンサ64の発信源
64aが下を向くように取り付ける。即ち、例えば図4
に示すように、高さセンサ64を収納ケース40内に配
備すると共に、その検出用発信波(音波、光、電波等)
の発信源64aが一部を透明とした下壁41を介して下
方に臨み、或いは下壁41に設けた開口を介して下方に
臨み、或いは収納ケース40の下壁41から下向きに突
出するように配備する。このようにして高さセンサ64
をその発信源64aが下を向くようにして配備すること
で、作業者がいる場所の地面或いは床面からの高さを検
出することができる。検出された高さデータは制御部6
3に送られる。
【0012】前記フックセンサ65は、フック30に取
り付けられ、フック30がロープ、金属管、金属棒等の
親綱Pに引っ掛けられているか否かの状態を検出し、こ
の検出データを制御部63に送るものである。例えば図
6、図7に示すように、フック30の本体31の親綱が
引っ掛かる部分に、一対のスイッチ片65a、65bを
バネ65cを介して常時は離れた状態に対向して配備
し、フック30が親綱に掛けられることで前記バネ65
cに抗して両スイッチ片65a、65bが接するように
構成されている。勿論、前記フックセンサ65はフック
30が引っ掛けられているか否かを検出できるものであ
れば、特にその具体的な構成が上記のような構成に限定
されるものではない。
【0013】前記スピーカ66は、警告を行うためのも
ので、警告は音声、音等で行うことになる。ここで警告
とは、文字通りの警告の他、報知を含む概念とする。
【0014】上記のような警告手段60を備えた胴ベル
ト10を作業者が着装すると、着装スイッチ62がオン
となって、電源61からの電力が制御部63やその他の
警告手段60の各部に供給され、警告手段60が運転状
態となり、高さセンサ64、フックセンサ65が作動状
態となる。これによって作業者(胴ベルト10)の高さ
が高さセンサ64によって検出され、またフック30の
状態がフックセンサ65によって検出され、それらのデ
ータ乃至情報が制御部63に送られる。図8、図9に示
すように、作業者が脚立や作業足場等に上ることで、作
業者のいる地面や床面からの距離、即ち高さが、予め定
めた一定の基準高さLs、例えば1.8メートル、以上
になると、制御部63はスピーカ66を通して警告を行
うが、この時フックセンサ65からの情報によりフック
30が親綱Pに引っ掛けられている場合(実際にはフッ
クセンサ65の一対のスイッチ片65a、66bが接触
状態にある場合)には、既に安全処置がとられていると
して警告は行われない。一方、基準高さLs以上である
のにフック30が親綱Pに引っ掛けられていない場合に
は、スピーカ66を通じて警告を現に行う。
【0015】前記高さセンサ64は、胴ベルト10が作
業者に着装されている状態で、通常はある程度以上の高
さを検出するはずであることから、その高さセンサ64
の検出値が予め定めた一定の最低距離Lx以下の場合に
は、制御部63は高さセンサ64が障害物等により正常
な検出を阻まれていると判断し、スピーカ66を通じて
上記警告とは別の警告を行うように制御部63を構成す
ることができる。これによって、例えば作業者等が高さ
センサ64の前を塞ぐ等して、実際には前記基準高さL
s以上にいるにもかかわらず、それが検出されないよう
なことを防ぐことができる。前記最低距離Lxは、予め
実験により、例えば数センチから十数センチとすること
ができる。
【0016】図10を参照して、前記警報手段60の制
御動作例を説明する。今、作業者が胴ベルト10を着装
すると(ステップS1でイエス)、着装スイッチ62が
オンし、電源51がオンする(ステップS2)。この状
態において、高さセンサ64が一定の基準高さLs以上
を検出すると(ステップS3でイエス)、制御部63は
更にフックセンサ65が、フック30が引っ掛けられた
状態を検出しているか否か判断し(ステップS4)、引
っ掛けられていない場合(ステップS4でノー)には、
スピーカ66を通じてフックを引っ掛けるべき旨の警告
を行う(ステップS5)。前記警告は予め1乃至複数種
類の音声、音を制御部63に記憶させておき、例えば警
告を開始した時からの経過時間や警告の回数に応じて音
声や音の種類を変更するようにしてもよい。警告音声の
文言等は趣旨に沿うものであれば特に限定されるもので
はない。勿論、前記ステップS4においてフック30が
引っ掛けられている場合(ステップS4でイエス)にお
いても、一回はフック30が親綱Pに間違いなく引っ掛
けられているかといった確認の音声を流すようにしても
よい。一方、前記ステップS3において、高さセンサ6
4が基準高さLs以上を検出していない場合において、
高さセンサ64が最低距離Lx以下を検出した場合には
(ステップS6でイエス)、制御部64は、スピーカ6
6を通じて、高さセンサ64に障害物がある旨の警告を
行う(ステップS7)。或いは高さセンサ64が正常に
検出していない旨の警告等を行う。警告は音声、音等で
行うことができる。当然ながらこの警告は、前記ステッ
プS5での警告とは異なる警告となる。
【0017】上記においては、フックセンサ65がフッ
ク30の引っ掛かりを検出している状態では、例え高さ
センサ64が基準高さLs以上を検出している場合にお
いても警告を行わない構成とされている。しかしなが
ら、フックセンサ65が故障、その他により、実際には
フック30が引っ掛けられていないにもかかわらず引っ
掛けられた状態を示す状況に陥った場合には、問題が生
じる。そこで本発明の他の付加的実施形態として、図5
に示すように、警告手段60の要素として、命綱20の
繰り出し長さを検出する命綱センサ67を加え、この命
綱センサ67が一定の基準繰り出し長さMs以上を検出
していない場合には、例えフックセンサ65がフック3
0の引っ掛かりを検出した状態にある場合(図10のフ
ローチャートにおいてステップS4がイエスの場合)で
も、実際にはフック30が命綱P等に引っ掛けられてい
ないと判断し、警告を行うように(図10のフローチャ
ートのステップS5と同様)構成してもよい。前記にお
いて命綱センサ67は、例えば前記命綱20の巻き取り
手段21における巻取りリールが巻き取りの基準位置か
らどれだけ回転したかを検出するセンサとし、検出され
た回転量から制御部63において命綱20の繰り出し長
さを演算するように構成することができる。また前記基
準繰り出し長さMsについては、予め実験により、例え
ば数十センチ程度の長さ等、適当な長さを決めて制御部
63に記憶させておく。
【0018】上記においては、警告手段60の構成要素
として高さセンサ64を設け、この高さセンサ64を、
胴ベルト10が作業者に着装された状態で下向きになる
ようにして、作業者のいる地面或いは床面までの距離
(高さ)を検出するようにしている。が、図11、図1
2に示すように、作業者が高所において作業台上にいる
場合や或いは階段の高い位置にいる場合等、作業者の真
下の領域については高さが高くないが、前記真下の領域
を少し外れたところは床等がなく高所となっている場合
がある。このような場所は、やはり作業者にとって落下
の恐れのある危険な高所といえる。そこで本発明の他の
付加的実施形態として、図5に示すように、警告手段6
0の要素として、高さセンサ64の他に斜め下方の距離
を検出する斜高距離センサ68を付加し、該斜高距離セ
ンサ68が一定の基準斜高距離Ly以上を検出している
場合には、例え高さセンサ64が基準高さLs未満を検
出している場合でも、フック30が引っ掛けられた状態
でない限り警告を行うように構成してもよい。前記斜高
距離センサ68は、前記高さセンサ64と同様に、例え
ば超音波等の音波、レーザ等の光、電波、その他の電磁
波を用いた距離センサで構成することができ、胴ベルト
10が作業者に着装された状態において前記斜高距離セ
ンサ68の発信源が斜め下方、例えば45度の斜め下方
を向くように取り付ける。或いは斜め下方の距離が検出
できるように取り付ける。前記基準斜高距離Lyは、予
め実験により適当な距離を決定して制御部63に記憶し
ておくことができるが、例えば前記基準高さLsを1.
8メートルとし、測定方向が斜め45度下方とすれば、
2.5メートルとすることができる。勿論、前記斜高距
離センサ68は、距離そのものを正確に測れるものであ
る必要はない。斜高距離が基準斜高距離Lyより大きい
か小さいかが判る程度のセンサであってもよい。また斜
高距離センサ68については、必要に応じてスイッチオ
フ状態に切り替えることができるようにしてもよい。
【0019】
【発明の効果】本発明は以上の構成、作用よりなり、請
求項1に記載の高所作業用安全ベルト装置によれば、作
業者に着脱自在に着装される胴ベルトと、該胴ベルトに
取り付けられて繰り出し自在とされた命綱と、該命綱に
取り付けられたフックとを少なくとも備え、前記フック
を親綱等に引っ掛けることで高所作業での安全を確保す
るようにした高所作業用安全ベルト装置であって、胴ベ
ルトの高さ位置を検出する高さセンサを有し、作業者が
胴ベルトを着装した状態において前記高さセンサが一定
の基準高さ以上を検出しているのに前記フックが引っ掛
けられた状態にない場合には警告を行うようにした警告
手段を備えたので、胴ベルトを着装した作業者が、高所
にいるか否かを検出し、且つ命綱を使用しているか否か
を検出し、高所にいるのに命綱をしていない場合にのみ
確実に警告を行うことができる。よって請求項1に記載
の高所作業用安全ベルト装置によれば、実際には危険で
はない場合にも行われるような、効果を薄れさせる警告
を排除し、安全ベルト(胴ベルト)を着装した作業者が
高所にあって本当に危険な場合にのみ、確実且つ真剣に
命綱のフックの掛け忘れを警告することができ、作業者
をしてより確実、高効率に安全確保動作(クックを親綱
に掛ける動作)を行わせることができる。また請求項2
に記載の高所作業用安全ベルト装置によれば、上記請求
項1に記載の構成による効果に加えて、警告手段は、高
さセンサが一定の最低距離以下しか示さない場合にも警
告を行う構成としたので、高さセンサが障害物等によっ
て邪魔され、正常に働いていない場合等において、警告
によってそのような状態を排除させることが可能となる
ので、高さセンサの正常動作を確保することができ、結
果として、より確実に必要な時に必要な安全確保のため
の警告を行うことができる。また請求項3に記載の高所
作業用安全ベルト装置によれば、上記請求項1又は2に
記載の構成による効果に加えて、警告手段は、高さセン
サが一定の基準高さ以上を検出している時に命綱が一定
の基準繰り出し長さ以上繰り出されていない場合には、
フックが引っ掛けられているか否かにかかわらず警告を
行う構成としたので、フックが実際には親綱に引っ掛け
られていないにもかかわらず、引っ掛けられているかの
ような状況となって、警告がなされないままになるのを
確実に排除することができ、確実に必要な時に必要な安
全確保のための警告を行うことができる。また請求項4
に記載の高所作業用安全ベルト装置によれば、上記請求
項1〜3の何れかに記載の構成による効果に加えて、警
告手段は、高さセンサの他に斜め下方の距離を検出する
斜高距離センサを備え、高さセンサが一定の基準高さ以
上を検出しない場合であっても前記斜高距離センサが一
定の基準斜高距離以上を検出している場合において、フ
ックが引っ掛けられた状態にない場合には警告を行う構
成としたので、作業者の真下の領域については高さが高
くないが、真下の領域を少し外れたところは床等がなく
高所となっているような場合にも、作業者に対して命綱
の使用を確実に警告することができ、作業者の安全作業
を一層高めることができる。また請求項5に記載の高所
作業用安全ベルト装置によれば、上記請求項1〜4の何
れかに記載の構成による効果に加えて、警告手段は、作
業者が胴ベルトを着装した状態にある時に電源をオンに
する着装スイッチを有するので、警告手段は作業者が胴
ベルトを着装している時だけ作動し、電源の無駄な消費
を抑えることができると共に、胴ベルト着装状態での電
源の寿命を実質的に長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る高所作業用安全ベルト
装置を作業者が着装した状態を示す外観図である。
【図2】本発明の実施形態に係る高所作業用安全ベルト
装置の正面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る高所作業用安全ベルト
装置の底面図である。
【図4】収納ケースの断面図である。
【図5】警報手段のブロック配線図である。
【図6】フックの正面図である。
【図7】フックの要部の断面図である。
【図8】実施形態に係る装置の作用を説明する図であ
る。
【図9】実施形態に係る装置の作用を説明する図であ
る。
【図10】実施形態に係る装置の警報手段の制御動作を
説明するフローチャートである。
【図11】本発明の他の実施形態を説明する図である。
【図12】本発明の他の実施形態を説明する図である。
【符号の説明】
10 胴ベルト 11 バックル 20 命綱 21 巻き取り手段 22 ショックアブソーバ 30 フック 40 収納ケース 50 袋 60 警告手段 61 電源 62 着装スイッチ 63 制御部 64 高さセンサ 64a 発信源 65 フックセンサ 65a スイッチ片 65b スイッチ片 65c バネ 66 スピーカ 67 命綱センサ 68 斜高距離センサ P 親綱

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業者に着脱自在に着装される胴ベルト
    と、該胴ベルトに取り付けられて繰り出し自在とされた
    命綱と、該命綱に取り付けられたフックとを少なくとも
    備え、前記フックを親綱等に引っ掛けることで高所作業
    での安全を確保するようにした高所作業用安全ベルト装
    置であって、胴ベルトの高さ位置を検出する高さセンサ
    を有し、作業者が胴ベルトを着装した状態において前記
    高さセンサが一定の基準高さ以上を検出しているのに前
    記フックが引っ掛けられた状態にない場合には警告を行
    うようにした警告手段を備えたことを特徴とする高所作
    業用安全ベルト装置。
  2. 【請求項2】 警告手段は、高さセンサが一定の最低距
    離以下しか示さない場合にも警告を行う構成としたこと
    を特徴とする請求項1に記載の高所作業用安全ベルト装
    置。
  3. 【請求項3】 警告手段は、高さセンサが一定の基準高
    さ以上を検出している時に命綱が一定の基準繰り出し長
    さ以上繰り出されていない場合には、フックが引っ掛け
    られているか否かにかかわらず警告を行う構成としたこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の高所作業用安全
    ベルト装置。
  4. 【請求項4】 警告手段は、高さセンサの他に斜め下方
    の距離を検出する斜高距離センサを備え、高さセンサが
    一定の基準高さ以上を検出しない場合であっても前記斜
    高距離センサが一定の基準斜高距離以上を検出している
    場合において、フックが引っ掛けられた状態にない場合
    には警告を行う構成としたことを特徴とする請求項1〜
    3の何れかに記載の高所作業用安全ベルト装置。
  5. 【請求項5】 警告手段は、作業者が胴ベルトを着装し
    た状態にある時に電源をオンにする着装スイッチを有す
    る請求項1〜4の何れかに記載の高所作業用安全ベルト
    装置。
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