JP2021052920A - 安全帯使用状況監視システム及び安全帯使用状況監視方法 - Google Patents

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慎二 村山
Shinji Murayama
慎二 村山
健太郎 田畠
Kentaro Tabata
健太郎 田畠
英之 崎久保
Hideyuki Sakikubo
英之 崎久保
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Abstract

【課題】簡易な構成で安全帯の使用状況を監視することができる安全帯使用状況監視システム及び安全帯使用状況監視方法を提供する。【解決手段】安全帯使用状況監視システムは、作業員Wに装着される安全帯5に取り付けられ、作業員Wの作業空間の気圧を計測する第1気圧センサと、基準面200に設けられ、基準面200周辺の空間の気圧を計測する第2気圧センサとを備えており、これらの第1気圧センサ及び第2気圧センサによる計測結果に基づいて、作業員Wが高所にいるか否かを判定し、高所にいると判定した場合に警告を出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、高所での作業を行う作業者が装着する安全帯(墜落制止用器具)の使用状況を監視するための安全帯使用状況監視システム及び安全帯使用状況監視方法に関する。
高所での作業を行う作業者は、安全帯の装着が義務付けられており、その作業員を監督する監督者は、作業員が安全帯を適正に使用しているか否かを確認する必要がある。しかしながら、地上にいる監督者が高所にいる作業員の安全帯の使用状況を確認することは困難である。そこで、その使用状況を確認するためのシステムが種々提案されている。
例えば、特許文献1には、作業者に着装される胴ベルトの高さ位置を検出する高さセンサとして、レーザなどの電磁波を用いた距離センサを備え、その距離センサによって胴ベルトの高さ位置が一定の基準以上であることが検出されている場合において、命綱を介して胴ベルトと接続されているフックが親綱等に引っ掛けられた状態にないときに、警告を発する高所作業用安全ベルト装置が開示されている。
特許第3390421号公報
上述した従来の高所作業用安全ベルト装置では、地面又は床面などの基準面から胴ベルトまでの距離を検出するために、胴ベルトが作業員に着装された状態において距離センサの発信源が下側(基準面側)を向くように、距離センサが胴ベルトに取り付けられている。しかしながら、距離センサと基準面との間に障害物が存在したり、作業員の姿勢によって距離センサの発信源が下側を向かなかったりなどの状況においては、基準面から胴ベルトまでの距離を適切に検出することができないという問題が生じる。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、上述した課題を解決することができる安全帯使用状況監視システム及び安全帯使用状況監視方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一の態様の安全帯使用状況監視システムは、高所で作業を行う作業員に装着される安全帯の使用状況を監視する安全帯使用状況監視システムにおいて、前記安全帯又はその周辺に取り付けられ、作業員の作業空間の気圧を計測する第1気圧センサと、基準面に設けられ、基準面周辺の空間の気圧を計測する第2気圧センサと、前記第1気圧センサ及び前記第2気圧センサによる計測結果に基づいて、前記作業員が高所にいるか否かを判定する高所判定部と、前記高所判定部によって前記作業員が高所にいると判定された場合に警告を出力する警告出力部とを備えることを特徴とする。
上記態様において、前記安全帯はフックを有しており、前記フックが使用されているか否かを判定するフック使用判定部をさらに備え、前記警告出力部が、前記高所判定部によって前記作業員が高所にいると判定された場合において、前記フック使用判定部によって前記フックが使用されていないと判定されたときに、警告を出力するように構成されていてもよい。
また、上記態様において、前記第1気圧センサと接続され、前記第1気圧センサによる計測結果を示す無線信号を送信する第1無線通信部と、前記第2気圧センサと接続され、前記第2気圧センサによる計測結果を示す無線信号を送信する第2無線通信部とをさらに備え、前記高所判定部が、前記第1無線通信部及び前記第2無線通信部のそれぞれにより送信された無線信号を受信し、受信した無線信号により示される前記第1気圧センサ及び前記第2気圧センサによる計測結果に基づいて、前記作業員が高所にいると判定するように構成されていてもよい。
また、上記態様において、前記高所判定部が、計測された前記作業空間の気圧、及び/又は計測された前記基準面周辺の空間の気圧の所定範囲内の変化を無視するように構成されていてもよい。
本発明の一の態様の安全帯使用状況監視方法は、高所で作業を行う作業員に装着される安全帯の使用状況を監視する安全帯使用状況監視方法において、前記安全帯に取り付けられ、作業員の作業空間の気圧を計測する第1気圧センサから、計測結果を取得し、基準面に設けられ、基準面周辺の空間の気圧を計測する第2気圧センサから、計測結果を取得し、取得した前記第1気圧センサ及び前記第2気圧センサによる計測結果に基づいて、前記作業員が高所にいるか否かを判定し、前記作業員が高所にいると判定された場合に警告を出力することを特徴とする。
本発明の安全帯使用状況監視システム及び安全帯使用状況監視方法によれば、地面などの基準面からの作業員の高さ位置を適切に検出することが可能になる。
安全帯使用状況監視システムの使用態様を示す説明図。 安全帯側装置の使用状態の構成を示す正面図。 フックの構成を示す外観図。 安全帯使用状況監視システムの構成を示すブロック図。 安全帯側装置の構成を示すブロック図。 基準面側装置の構成を示すブロック図。 サーバ装置が実行する使用状況判定処理の手順を示すフローチャート。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す各実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための方法及び装置を例示するものであって、本発明の技術的思想は下記のものに限定されるわけではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において種々の変更を加えることができる。
(安全帯使用状況監視システムの構成)
本実施の形態の安全帯使用状況監視システム(以下、「監視システム」と称する場合がある)の構成について説明する。本監視システムは、安全帯に取り付けられる安全帯側装置、地面又は床面などの基準面に設けられる基準面側装置、サーバ装置、及び監督者端末4で構成されている。
図1は、本実施の形態の安全帯使用状況監視システムの使用態様を示す説明図である。図1に示すとおり、作業員Wは、安全帯5を装着して、作業現場である足場100上で作業を行う。この作業が高所で行われる場合、命綱Rを介して安全帯5に接続されているフック51が足場100の手摺などに掛けられなければならないが、作業員Wがこのフック掛けを行わずに作業を進めてしまう場合がある。本監視システムは、このような不適切な安全帯の使用を検知するためのものである。
足場100が設置されている地面(基準面)200には、基準面側装置2が設けられている。基準面側装置2は、作業員Wの位置にかかわらず、足場100の周辺に設けられていればよい。
作業員Wが装着する安全帯5には、安全帯側装置が取り付けられている。図2は、その安全帯側装置の使用状態の構成を示す正面図である。図2に示すとおり、安全帯5は、作業員Wの両肩に巻き付けられる一対の肩ベルト52,53と、肩ベルト52,53を作業員Wの胸の高さで繋ぐための胸ベルト54と、作業員Wの腰に巻き付けられる腰ベルト55と、作業員Wの両腿に巻き付けられる一対の腿ベルト56,57とを備えている。
なお、図2には示されていないが、腰ベルト55の背面側には、命綱Rの一端部を係止するための係止部が設けられている。命綱Rの他端部は、フック51に連結されている。
フック51は、使用されていない状態において、肩ベルト52の正面側に取り付けられているフック被係止部52aに係止される。フック51の詳細な構成については後述する。なお、本実施の形態では安全帯5に連結されるフック51は1つであるが、2つであってもよい。その場合、2つのフック51が2つのフック被係止部52aにそれぞれ係止されてもよく、2つのフック51が1つのフック被係止部52aに係止されてもよい。
腰ベルト55の正面側には、安全帯側装置を構成する安全帯側装置本体10が取り付けられており、肩ベルト52の正面側には、同じくフック掛け検知部16が取り付けられている。これらの安全帯側装置本体10とフック掛け検知部16とは、通信ケーブル17で接続されている。安全帯側装置の詳細な構成については後述する。
図3は、フック51の構成を示す外観図である。フック51は、鉤状に構成された鉤状部511と、鉤状部511の開口を開閉する片開翼512と、片開翼512が意図せず動作することによって鉤状部511の開口が開くことを防止するための補助翼513とを備えている。また、鉤状部511には、4個の円板状のマグネット514が取り付けられている。後述するように、本実施の形態では、これらのマグネット514の位置が変化することにより生じる磁力変化に基づいて、フック51の使用の有無が判定される。なお、マグネット514の数は4個に限定されず、3個以下又は5個以上であってもよい。また、マグネット514の形状は円板状に限らず種々のものを採用することができる。
フック51は、使用状態にない場合、肩ベルト52に設けられたフック被係止部52aに鉤状部511が引っ掛けられることによって安全帯5に取り付けられる。フック51が使用される場合、鉤状部511の開口が開かれてフック被係止部52aから鉤状部511が取り外される。
図4は、安全帯使用状況監視システムの構成を示すブロック図である。上述したとおり、本実施の形態の監視システムは、安全帯側装置1、基準面側装置2、サーバ装置3、及び監督者端末4で構成されている。安全帯側装置1、基準面側装置2、及び監督者端末4は、サーバ装置3と無線通信可能に接続される。なお、サーバ装置3は、一または複数のコンピュータで構成されている。
作業監督者Sは、監督者端末4を用いることによって、各作業者Wによる安全帯5の使用状況を確認することができる。監督者端末4は、スマートフォン等の携帯電話機又はタブレット端末等の携帯型端末で構成されている。
(安全帯側装置の構成)
図5は、安全帯側装置1の構成を示すブロック図である。図5に示すとおり、安全帯側装置1は、安全帯側装置本体10と、フック掛け検知部16と、それらを通信可能に連結する通信ケーブル17とを備えている。上述したとおり、安全帯側装置本体10は、安全帯5の腰ベルト55に取り付けられているが、安全帯5のそれ以外の部位に取り付けられていてもよく、安全帯5の周辺(例えば、作業員Wが着ている作業服など)に取り付けられていてもよい。
安全帯側装置本体10は、制御部11と、電源部12と、警報部13と、気圧センサ(第1気圧センサ)14と、通信部15とを備えている。
制御部11は、図示しないCPUと、SRAM又はDRAM等のRAMと、ROMとを備えている。制御部11のCPUが、ROMからRAMにロードされた各種のコンピュータプログラムを実行することによって、安全帯側装置1による後述する動作が実現される。
電源部12は、制御部11に電力を供給するとともに、制御部11を介して警報部13、気圧センサ14、及び通信部15に電力を供給する。また、電源部12は、通信ケーブル17を介して、フック掛け検知部16に電力を供給する。
警報部13は、スピーカで構成されており、制御部11からの指示にしたがって外部に音声を出力する。後述するように、安全帯5が適切に使用されていないと判断された場合に、そのことを警告するための音声が警報部13によって出力される。
気圧センサ14は、公知の気圧センサであって、作業員Wの作業空間の気圧を計測するためのものである。気圧センサ14による計測結果は、サーバ装置3に対して送信される。後述するように、サーバ装置3は、この計測結果を用いて、作業員Wが高所にいるか否かを判定する。
通信部15は、例えば、Wi-Fi(登録商標)、BLUETOOTH(登録商標)等の無線通信方式に対応する通信モジュールで構成されている。安全帯側装置1は、通信部15を用いることにより、サーバ装置3との間で通信を行う。
フック掛け検知部16は、マグネットスイッチで構成されており、フック51の鉤状部511に取り付けられているマグネット514の位置が変化することにより生じる磁力変化を検出する。フック掛け検知部16による検出結果は、通信ケーブル17を介して安全帯側装置本体10に送信され、さらに通信部15を介してサーバ装置3に対して送信される。後述するように、サーバ装置3は、この検出結果に基づき、フック51の鉤状部511の開口が開かれてフック51がフック被係止部52aから取り外された否か、すなわちフック51が使用されているか否かを判定する。
このように、本実施の形態では、フック51の鉤状部511に取り付けられたマグネット514による磁力変化に基づいてフック51の使用の有無が判定されるが、これに限定されるわけではなく、それ以外の手段によってその判定を行ってもよい。例えば、フック51に各種のセンサを取り付け、そのセンサの検出結果を用いることにより、フック51の使用の有無を判定することができる。
(基準面側装置の構成)
図6は、基準面側装置2の構成を示すブロック図である。図6に示すとおり、基準面側装置2は、制御部21と、電源部22、気圧センサ(第2気圧センサ)23と、通信部24とを備えている。
制御部21は、図示しないCPUと、SRAM又はDRAM等のRAMと、ROMとを備えている。制御部21のCPUが、ROMからRAMにロードされた各種のコンピュータプログラムを実行することによって、基準面側装置2による後述する動作が実現される。
電源部22は、制御部21に電力を供給するとともに、制御部21を介して気圧センサ23、及び通信部24に電力を供給する。
気圧センサ23は、公知の気圧センサであって、基準面(本実施の形態では地面)周辺の空間の気圧を計測するためのものである。気圧センサ23による計測結果は、サーバ装置3に対して送信される。後述するように、サーバ装置3は、この計測結果を用いて、作業員Wが高所にいるか否かを判定する。
通信部24は、例えば、Wi-Fi(登録商標)、BLUETOOTH(登録商標)等の無線通信方式に対応する通信モジュールで構成されている。基準面側装置2は、通信部24を用いることにより、サーバ装置3との間で通信を行う。
(安全帯使用状況監視システムの動作)
以下、上述したように構成された監視システムの動作について説明する。作業員Wは、上記のように安全帯側装置本体10及びフック掛け検知部16が取り付けられた安全帯5を装着して、作業現場である足場100上で所定の作業を行う。この作業中、安全帯側装置1では、気圧センサ14によって作業員Wの作業空間の気圧が所定の時間間隔で繰り返し計測され、その計測値がサーバ装置3に対して送信される。同様にして、フック掛け検知部16によって磁力変化が所定の時間間隔で繰り返し検出され、その検出結果がサーバ装置3に対して送信される。
また、地面200に設けられた基準面側装置2では、作業員Wによる作業の間、気圧センサ23によって地面200周辺の空間の気圧が所定の時間間隔で繰り返し計測され、その計測値がサーバ装置3に対して送信される。
上記のように安全帯側装置1及び基準面側装置2が動作する一方で、サーバ装置3は安全帯5の使用状況を判定するための使用状況判定処理を実行する。図7は、その使用状況判定処理の手順を示すフローチャートである。
サーバ装置3はまず、上述したようにして安全帯側装置1から送信された気圧センサ14の計測値を取得し(S11)、さらに基準面側装置2から送信された気圧センサ23の計測値を取得する(S12)。
次に、サーバ装置3は、気圧の僅かな変化を無視するためのフィルタリング処理を実行する(S13)。作業員Wの作業空間及び基準面200周辺の空間の気圧は、空調による圧力変動等の影響を受けて、僅かに変化することがある。これを無視することにより、これらの空間の気圧を精度良く検出することが可能になる。そこで、ステップS13において、サーバ装置3は、前回取得した計測値と今回取得した計測値とを比較し、その差が所定範囲内(例えば、0.1hPa未満)の場合に、今回取得した計測値を無視する処理を行う。この場合、後述のステップS14では、今回取得した計測値ではなく前回取得した計測値が用いられることになる。
本実施の形態では、上記のとおり今回取得した計測値と前回取得した計測値との比較を行っているが、これに限定されるわけではない。例えば、今回取得した計測値と所定の閾値との比較を行い、その差に基づいて、今回取得した計測値を無視するか否かを判定するようにしてもよい。
次に、サーバ装置3は、作業員Wの作業空間の気圧の計測値と基準面200周辺の空間の気圧の計測値との差を算出し、その差に基づいて基準面200から作業員Wまでの距離を推定する(S14)。このとき、サーバ装置3は、気圧差と高さとの対応関係に基づいて当該距離を推定する。より具体的に説明すると、サーバ装置3は、例えば気圧差0.1hPaが高さ0.9mに相当するなどの対応関係を予め記憶しておき、その対応関係と各空間の気圧の計測値の差とを用いて、基準面200から作業員Wまでの距離を推定する。この例の場合において、作業員Wの作業空間の気圧の計測値が1002.304hPaで、基準面200周辺の空間の気圧の計測値が1002.904hPaであるとき、基準面200から作業員Wまでの距離は、(1002.904-1002.304)×9で算出される5.4mと推定される。
なお、上記の例では、両空間の気圧差に乗じる係数として9を採用しているが、これは例示であって、上記の気圧差と高さとの対応関係に応じて種々の値が採用される。作業現場によって異なる係数が採用されることも想定される。例えば、ある作業現場においては係数として9を用い、他の作業現場では係数として10を用いるなどの態様があり得る。
次に、サーバ装置3は、基準面200から作業員Wまでの距離の推定値が例えば2m等の所定値以上であるか否かを判定することによって、作業員Wが高所にいるか否かを判定する(S15)。ここで、高所にいないと判定した場合(S15でNO)、サーバ装置3はステップS11に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
他方、ステップS15において作業員Wが高所にいると判定した場合(S15でYES)、サーバ装置3は、上述したようにして安全帯側装置1から送信されたフック掛け検知部16による検出結果、すなわち磁力変化を示す磁力変化情報を取得する(S16)。この磁力変化情報には、その時点から所定時間前までの磁力変化を示す値が含まれているものとする。
サーバ装置3は、磁力変化情報に基づいて、作業員Wがフック51を使用しているか否かを判定する(S17)。この場合、サーバ装置3は、磁力変化情報に示されている所定時間内の磁力変化に基づいて、フック51の鉤状部511の開口が開かれてフック51がフック被係止部52aから取り外された否かを判定し、取り外されたと判定した場合はフック51が使用されていると判定する一方、取り外されていないと判定した場合はフック51が使用されていないと判定する。
ステップS17においてフック51が使用されていると判定した場合(S17でYES)、サーバ装置3はステップS11に戻り、それ以降の処理を繰り返す。これに対し、フック51が使用されていないと判定した場合(S17でNO)、サーバ装置3は、フック51が使用されていないことを示す警告情報を安全帯側装置1に対して送信する(S18)。
安全帯側装置1は、サーバ装置3から送信された警告情報を受信すると、フック51が使用されていないことを示す音声を警報部13から出力する。これにより、フック51の使用が作業員Wに促されることになる。
また、サーバ装置3は、フック51が使用されていないことを示す警告情報を監督者端末4に対しても送信する(S19)。この警告情報には、作業員Wを他の作業員から識別するための識別情報が含まれている。
監督者端末4は、サーバ装置3から送信された警告情報を受信すると、特定の作業員Wが高所で作業を行っているにもかかわらずフック51を使用していないことを示す情報を表示部に表示したり、そのことを示す音声をスピーカから出力したりする。これにより、作業監督者Sは、その作業員Wがフック51を使用していないことを把握することができ、当該作業員Wに対してフック51の使用を指示することができる。
上述したように、本実施の形態では、作業員Wの作業空間の気圧と基準面200周辺の空間の気圧との差に基づいて、基準面200から作業員Wまでの距離を推定し、その結果に応じて作業員Wが高所で作業を行っているか否かを判定する。この場合、従来の距離センサを用いる場合のようにセンサの向きに依存することなく当該距離を高精度に得ることができ、また、センサと基準面との間に障害物が存在していたとしても問題は生じない。なお、気圧は温度及び湿度などの影響を受けるが、安全帯側装置1の気圧センサ14及び基準面側装置2の気圧センサ23は同じ環境条件下に設置されているため、温度及び湿度などが変化しても正確に当該距離を得ることができる。
(その他の実施の形態)
上述した実施の形態では、サーバ装置3がフック51の使用の有無の判定を行っているが、これを行わず、作業員Wが高所にいるか否かの判定のみを行うようにしてもよい。その場合において、サーバ装置3によって作業員Wが高所にいると判定されたとき、高所にいることを示す警告情報をサーバ装置3が安全帯側装置1に対して送信し、これを受けた安全帯側装置1が、高所にいることを作業員Wに知らせるための音声を警報部13によって出力する。同様にして、サーバ装置3が監督者端末4に警告情報を送信し、これを受けた監督者端末4が、作業員Wが高所にいることを示す情報を出力する。作業員Wがフック51を使用していなかった場合、当該音声等の情報が出力されることによってフック51の使用を作業員Wに促すことができる。
また、上述した実施の形態では、基準面が地面である場合を例示しているが、様々な面を基準面とすることが可能である。例えば、作業現場が地下にある場合、その地下の所定の面を基準面とすることが可能である。この場合、作業員Wが地下又は地面にいるときであっても、当該基準面から作業員Wまでの距離の推定値が所定値以上であれば、作業員Wは高所にいると判定されることになる。
また、上述した実施の形態では、サーバ装置3から安全帯側装置1及び監督者端末4の両方に対して警告情報が出力されているが、いずれか一方のみであってもよい。但し、作業監督者Sは作業者Wの作業状況を監督する立場であることを踏まえると、少なくとも監督者端末4に対しては警告情報が出力されることが好ましい。
1 安全帯側装置
10 安全帯側装置本体
11 制御部
12 電源部
13 警報部
14 気圧センサ
15 通信部
16 フック掛け検知部
17 通信ケーブル
2 基準面側装置
21 制御部
22 電源部
23 気圧センサ
24 通信部
3 サーバ装置
4 監督者端末
5 安全帯
51 フック
511 鉤状部
512 片開翼
513 補助翼
514 マグネット
52,53 肩ベルト
54 胸ベルト
55 腰ベルト
56,57 腿ベルト
100 足場
200 基準面

Claims (5)

  1. 高所で作業を行う作業員に装着される安全帯の使用状況を監視する安全帯使用状況監視システムにおいて、
    前記安全帯又はその周辺に取り付けられ、作業員の作業空間の気圧を計測する第1気圧センサと、
    基準面に設けられ、基準面周辺の空間の気圧を計測する第2気圧センサと、
    前記第1気圧センサ及び前記第2気圧センサによる計測結果に基づいて、前記作業員が高所にいるか否かを判定する高所判定部と、
    前記高所判定部によって前記作業員が高所にいると判定された場合に警告を出力する警告出力部と
    を備えることを特徴とする、安全帯使用状況監視システム。
  2. 前記安全帯はフックを有しており、
    前記フックが使用されているか否かを判定するフック使用判定部をさらに備え、
    前記警告出力部が、前記高所判定部によって前記作業員が高所にいると判定された場合において、前記フック使用判定部によって前記フックが使用されていないと判定されたときに、警告を出力するように構成されている、
    請求項1に記載の安全帯使用状況監視システム。
  3. 前記第1気圧センサと接続され、前記第1気圧センサによる計測結果を示す無線信号を送信する第1無線通信部と、
    前記第2気圧センサと接続され、前記第2気圧センサによる計測結果を示す無線信号を送信する第2無線通信部と
    をさらに備え、
    前記高所判定部が、前記第1無線通信部及び前記第2無線通信部のそれぞれにより送信された無線信号を受信し、受信した無線信号により示される前記第1気圧センサ及び前記第2気圧センサによる計測結果に基づいて、前記作業員が高所にいると判定するように構成されている、
    請求項1又は2に記載の安全帯使用状況監視システム。
  4. 前記高所判定部が、計測された前記作業空間の気圧、及び/又は計測された前記基準面周辺の空間の気圧の所定範囲内の変化を無視するように構成されている、
    請求項1乃至3の何れかに記載の安全帯使用状況監視システム。
  5. 高所で作業を行う作業員に装着される安全帯の使用状況を監視する安全帯使用状況監視方法において、
    前記安全帯に取り付けられ、作業員の作業空間の気圧を計測する第1気圧センサから、計測結果を取得し、
    基準面に設けられ、基準面周辺の空間の気圧を計測する第2気圧センサから、計測結果を取得し、
    取得した前記第1気圧センサ及び前記第2気圧センサによる計測結果に基づいて、前記作業員が高所にいるか否かを判定し、
    前記作業員が高所にいると判定された場合に警告を出力することを特徴とする、
    安全帯使用状況監視方法。
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